JP5608516B2 - ハーネス配索装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の床とスライドシートとに亘ってハーネスを配索するハーネス配索装置に関するものである。
自動車のスライドシートには、乗員が着座しているか否かを検出する着座センサ等の電子機器が取り付けられている。このため、スライドシートが設けられた自動車には、床とスライドシートとに亘ってハーネスを配索する種々のハーネス配索装置が用いられてきた(例えば特許文献1を参照。)。
図9は、自動車に用いられる従来のハーネス配索装置を示す平面図である。図9に示すように、上記ハーネス配索装置201は、電線12及び該電線12を保護するコルゲートチューブ11を有するハーネス10と、長尺筒状に形成され上面にスリット21が形成されたレール2と、レール2にスライド自在に取り付けられ、スライドシートを支える支持体と、レール2にスライド自在に取り付けられ、レール2の長手方向の一端部に設けられた開口部20から当該レール2内に引き込まれたハーネス10を保持して、該ハーネス10をスリット21から導出するプロテクタ4と、開口部20からレール2外に引き出されたハーネス10の余長部分をU字状に180度折り返すガイド溝207が設けられた折り返し部205と、レール2の側壁に沿わされ、ガイド溝207を通されることで折り返されたハーネス10の余長部分を収容する収容部6と、折り返し部205及び収容部6の上面を覆うカバー(不図示)と、を備えている。また、前記プロテクタ4は、前記支持体に連結されている。
上記ガイド溝207は、外周側曲面271と内周側曲面272と底面270とで構成されている。外周側曲面271のレール2と繋がる一端部271aは、レール2と滑らかに繋がっている。即ち、外周側曲面271の一端部271aにおける接線は、レール2の長手方向に沿った直線と平行である。同様に、内周側曲面272のレール2と繋がる一端部272aは、レール2と滑らかに繋がっている。即ち、内周側曲面272の一端部272aにおける接線は、レール2の長手方向に沿った直線と平行である。
上記構成のハーネス配索装置201は、スライドシート及び支持体が折り返し部205から離れる方向に移動すると、プロテクタ4がこれらスライドシート及び支持体に連動して移動し、ハーネス10が収容部6から引き出されてレール2内に引き込まれる。また、スライドシート及び支持体が折り返し部205に近付く方向に移動すると、プロテクタ4がこれらスライドシート及び支持体に連動して移動し、ハーネス10がレール2外に押し出されて収容部6内に押し込まれる。
国際公開第2010/070970号
しかしながら、上述した従来のハーネス配索装置201においては、以下に示す問題があった。即ち、ハーネス配索装置201は、ハーネス10がU字状に曲げられた状態でガイド溝207内を移動する構成であるが、小型化が要求されているハーネス配索装置201においてはガイド溝207のカーブの曲率、特に内周側曲面272の曲率が大きく形成されているので、ハーネス10の曲げ量が大きくなり、そのために、ハーネス10をスムーズに移動させることが困難であるという問題があった。即ち、ハーネス10を移動させるのに大きな操作力が必要になってしまうという問題があった。
したがって、本発明は、ハーネスを小さい力でスムーズに移動させることができるハーネス配索装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、電線及び該電線を保護するコルゲートチューブを有するハーネスと、長尺筒状に形成され上面にスリットが形成されたレールにスライド自在に取り付けられ、前記レールの長手方向の一端部に設けられた開口部から当該レール内に引き込まれた前記ハーネスを保持して、該ハーネスを前記スリットから導出するプロテクタと、前記開口部から前記レール外に引き出された前記ハーネスの余長部分をU字状に180度折り返すガイド溝が設けられた折り返し部と、前記レールの一方の側壁に沿わされ、前記ガイド溝を通されることで折り返された前記ハーネスの余長部分を収容する収容部と、を備えたハーネス配索装置において、前記ガイド溝が、外周側曲面と内周側曲面と底面とで構成され、前記内周側曲面における前記レールから離れた側の部分が、当該内周側曲面の前記レールと繋がる一端部から前記レールの前記一方の側壁までの幅をaとし、前記レールの前記一方の側壁から前記内周側曲面における前記一方の側壁から最も離れた部分までの幅をbとすると、aとbとの和よりも直径が大きい円の円弧に沿って曲がっていることを特徴とするハーネス配索装置である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記内周側曲面における前記レール側の部分が、当該内周側曲面における前記レールから離れた側の部分よりも大きい曲率で曲がっており、前記内周側曲面の前記一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と一致または平行であることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記レールから離れた側の部分及び前記レール側の部分を含んだ前記内周側曲面全体が、aとbとの和よりも直径が大きい円の円弧に沿って曲がっており、前記内周側曲面の前記一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と0ではない角度をなしていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載された発明において、前記外周側曲面の前記レールと繋がる一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と一致または平行であることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1ないし請求項4のうち1項に記載された発明において、前記折り返し部と前記収容部とが合成樹脂により一体成形されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、前記ガイド溝が、外周側曲面と内周側曲面と底面とで構成され、前記内周側曲面における前記レールから離れた側の部分が、当該内周側曲面の前記レールと繋がる一端部から前記レールの前記一方の側壁までの幅をaとし、前記レールの前記一方の側壁から前記内周側曲面における前記一方の側壁から最も離れた部分までの幅をbとすると、aとbとの和よりも直径が大きい円の円弧に沿って曲がっているので、従来のハーネス配索装置と比較して折り返し部の外寸を大きくすることなくハーネスを小さい力でスムーズに移動させることができるハーネス配索装置を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記内周側曲面における前記レール側の部分が、当該内周側曲面における前記レールから離れた側の部分よりも大きい曲率で曲がっており、前記内周側曲面の前記一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と一致または平行であるので、従来のハーネス配索装置と比較して折り返し部の外寸を大きくすることなくハーネスを小さい力でスムーズに移動させることができるハーネス配索装置を提供することができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記レールから離れた側の部分及び前記レール側の部分を含んだ前記内周側曲面全体が、aとbとの和よりも直径が大きい円の円弧に沿って曲がっており、前記内周側曲面の前記一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と0ではない角度をなしているので、従来のハーネス配索装置と比較して折り返し部の外寸を大きくすることなくハーネスを小さい力でスムーズに移動させることができるハーネス配索装置を提供することができる。
請求項4に記載された発明によれば、前記外周側曲面の前記レールと繋がる一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と一致または平行であるので、ハーネスを小さい力でスムーズに移動させることができるハーネス配索装置を提供することができる。
請求項5に記載された発明によれば、前記折り返し部と前記収容部とが合成樹脂により一体成形されているので、バリ等にハーネスが引っ掛かることがなく、小さい力でスムーズに移動させることができるハーネス配索装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるハーネス配索装置の概略を示す平面図である。 図1中のA−A線に沿った断面図である。 図1に示されたハーネス配索装置のカバーを取り除いた状態を示す平面図である。 図3に示されたハーネス配索装置の折り返し部の形状を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるハーネス配索装置のカバーを取り除いた状態を示す平面図である。 図5に示されたハーネス配索装置の折り返し部の形状を説明する説明図である。 図6に示された折り返し部のガイド溝の作用を説明する説明図であり、ハーネスが収容部からレール内に引き込まれる様子を示す図である。 図6に示された折り返し部のガイド溝の作用を説明する説明図であり、ハーネスがレールから収容部内に押し込まれる様子を示す図である。 自動車に用いられる従来のハーネス配索装置を示す平面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るハーネス配索装置を図1〜4を用いて説明する。
図1に示す本発明のハーネス配索装置1Aは、自動車の乗員室の床14(図2を参照。)と、この床14に対してスライド自在に設けられたスライドシートと、に亘ってハーネス10を配索する装置である。また、床14の上にはマット15が敷かれており(図2を参照。)、前記スライドシートは、床14及びマット15の矢印Y方向に沿った上側に配置されている。また、前記スライドシートには、乗員が着座しているか否かを検出する着座センサや、着座した乗員がシートベルトをしているか否かを検出するシートベルトセンサなどの電子機器が取り付けられている。
上記ハーネス配索装置1Aは、図1に示すように、ハーネス10と、長尺筒状に形成され上面にスリット21が形成されたレール2と、このレール2の上面に取り付けられた一対のモール13(図2を参照。)と、レール2にスライド自在に取り付けられ、前記スライドシートを支える支持体3と、レール2にスライド自在に取り付けられ、レール2の長手方向の一端部に設けられた開口部20から当該レール2内に引き込まれた前記ハーネス10を保持して、該ハーネス10をスリット21から導出するプロテクタ4と、前記開口部20からレール2外に引き出されたハーネス10の余長部分をU字状に180度折り返すガイド溝7Aが設けられた折り返し部5Aと、レール2の一方の側壁25aに沿わされ、ガイド溝7Aを通されることで折り返されたハーネス10の余長部分を収容する収容部6と、折り返し部5A及び収容部6の上面を覆うカバー8(図1及び図2を参照)と、を備えている。
また、図1中の矢印Zは、スライドシートのスライド方向、即ちレール2の長手方向、を表している。また、図1中の矢印Xは、レール2の幅方向を表している。また、図1中の矢印Yは、レール2の高さ方向及び鉛直方向を表している。
上記ハーネス10は、複数本の電線12と、これら電線12を収容したコルゲートチューブ11と、で構成されている。電線12は、周知の被覆電線であり、スライドシートに取り付けられた前記電子機器と、床14即ち車体に取り付けられたECU(Electronic Control Unit)などの電子機器とを電気接続している。コルゲートチューブ11は、ポリプロピレンなどの合成樹脂で構成され、小径の谷部と大径の山部とが交互に連続した蛇腹状の筒状に形成されており、内側に電線12を通すことで、この電線12を保護している。
上記レール2は、長尺の帯状金属板が所定の長さで切断され、切断された金属板にロール成形加工等が施されることにより得られるものである。このレール2は、図2に示すように、床14に重ねられる平らな底壁22と、底壁22の幅方向(矢印X方向)の両端部それぞれから立設した一対の立設壁23a,23bと、各立設壁23a,23bの上端から互いに離れる方向に延びて床14と相対する一対の下壁24a,24bと、各下壁24a,24bの立設壁23a,23bから離れた端部それぞれから上側に立設した一対の側壁25a,25bと、各側壁25a,25bの上端から互いに近付く方向に延びて下壁24a,24bと相対する一対の上壁26a,26bと、各上壁26a,26bの側壁25a,25bから離れた端部それぞれから底壁22側に延びた一対の内壁27a,27bと、で構成されている。また、レール2は、長手方向(矢印Z方向)の一端部から他端部に亘って断面形状が等しく形成されている。
また、一対の内壁27a,27bは、上述したように、互いに間隔を空けているとともに、底壁22との間に間隔を空けている。このため、一対の内壁27a,27b間には、レール2の上面側、即ちスライドシート側、に開口し、レール2の長手方向の一端部から他端部に亘って延びたスリット21が形成されている。また、前記スリット21の矢印X方向に沿った両側には、前述したそれぞれの下壁24a,24bと側壁25a,25bと上壁26a,26bと内壁27a,27bとで囲まれた一対の空間28a,28bが形成されている。また、前記スリット21及び一対の空間28a,28bの下側には、これらスリット21と一対の空間28a,28b同士を連通させる空間29が形成されている。
上記一対のモール13は、レール2の上面、即ち一対の上壁26a,26bの外表面、にそれぞれ取り付けられている。これら一対のモール13は、スリット21を覆って、レール2内に異物が進入することを防止する。
上記支持体3は、金属板にロール成形加工やプレス加工、溶接等が施されて得られるものであり、レール2外に位置付けられ、前記スライドシートが取り付けられるシート取付部31と、レール2内、即ち一対の空間28a,28b及び空間29、に位置付けられるスライド部32と、で構成されている。また、シート取付部31は、マット15に設けられた開口部15aを通されて乗員室内に位置付けられる。
上記プロテクタ4は、合成樹脂で構成されており、図2に示すように、支持体3に取り付けられる取付部43と、レール2の一方の空間28bにスライド自在に収容され、開口部20から前記一方の空間28bに引き込まれたハーネス10を保持するハーネス保持部41と、このハーネス保持部41からL字の筒状に延び、レール2のスリット21及びマット15の開口部15aを通されて乗員室側に突出し、内側にハーネス10の電線12を通してこの電線12をスライドシートに導く導出部42と、が設けられている。また、前記ハーネス保持部41は、ハーネス10のコルゲートチューブ11の一端部を保持する。また、前記導出部42は、ハーネス保持部41に取り付けられたコルゲートチューブ11の一端部から引き出された電線12をその内側に通す。また、マット15の開口部15aには、前述した支持体3と、導出部42との双方が通される。このように、取付部43が支持体3に取り付けられたプロテクタ4は、支持体3がスライドすることにより、この支持体3及びスライドシートに連動してレール2内をスライドする。
上記折り返し部5Aは、合成樹脂で構成されており、図3に示すように、開口部20からレール2外、即ち空間28b外、に引き出されたハーネス10の余長部分をU字状に180度折り返し、該余長部分を収容部6のレール2から離れた側壁61に当接するように案内するガイド溝7Aと、このガイド溝7Aに案内されて収容部6内に引き込まれ、該収容部6内でさらにU字状に折り返されたハーネス10を、ガイド溝7Aの下を通して外部に導出する第2ガイド溝51と、レール2の一端部に取り付けられる取付部50と、が設けられている。
上記ガイド溝7Aは、図3及び図4に示すように、外周側曲面71と内周側曲面72と底面70とで構成されている。
上記第2ガイド溝51は、図3に示すように、互いに相対する側面53,54と、底面52とで構成されている。
上記収容部6は、合成樹脂で構成されており、上記折り返し部5Aと一体成形されている。収容部6は、図3に示すように、床14に重ねられる平らな底壁60と、底壁60の幅方向(矢印X方向)の両端部それぞれから立設した一対の側壁61,62と、で構成されている。前記側壁61はガイド溝7の外周側曲面71と滑らかに繋がっている。また、前記側壁62は第2ガイド溝51の側面53と滑らかに繋がっている。また、前記底壁60はガイド溝7Aの底面70及び第2ガイド溝51の底面52と滑らかに繋がっている。この収容部6は、レール2の一方の側壁25aに平行に沿わされている。また、図3中の二点鎖線Wは、折り返し部5Aと収容部6との境界を示している。
上記構成のハーネス配索装置1Aは、スライドシート及び支持体3が図3中の矢印Z1方向に移動すると、プロテクタ4がこれらスライドシート及び支持体3に連動して移動し、ハーネス10が収容部6から引き出されてレール2の空間28b内に引き込まれる。この際、ハーネス10は、内周側曲面72に沿って移動する。また、スライドシート及び支持体3が図3中の矢印Z2方向に移動すると、プロテクタ4がこれらスライドシート及び支持体3に連動して移動し、ハーネス10がレール2の空間28bから押し出されて収容部6内に押し込まれる。この際、ハーネス10は、外周側曲面71に沿って移動する。
また、本発明では、上述したスライドシートの移動時にハーネス10を小さい力でスムーズに移動させることができるように、折り返し部5Aのガイド溝7Aを以下に説明する特別な形状としている。
即ち、内周側曲面72は、図4に示すように、レール2から離れた側の部分72dが、直径がcの円Qの円弧に沿って曲がっており、レール2側の部分72cが、円Mの円弧に沿って曲がっている。
上記円Qの「直径c」は、「内周側曲面72のレール2と繋がる一端部72a」から「レール2の一方の側壁25a、即ちレール2の収容部6寄りに位置する側壁25a」までの幅をaとし、前記「側壁25a」から「内周側曲面72における側壁25aから最も離れた部分72b」までの幅をbとすると、aとbとの和よりも大きい。
上記円Mは、直径が、円Qの直径cよりも小さい。即ち、内周側曲面72におけるレール2側の部分72cは、内周側曲面72におけるレール2から離れた側の部分72dよりも大きい曲率で曲がっている。
また、内周側曲面72の部分72bにおける接線S、及び、内周側曲面72の一端部72aにおける接線Vは、レール2の長手方向に沿った直線Zと平行である。即ち、内周側曲面72の一端部72aは、レール2の内壁27bと滑らかに繋がっている。
また、外周側曲面71のレール2と繋がる一端部71aにおける接線Uは、レール2の長手方向に沿った直線Zと平行である。即ち、外周側曲面71の一端部71aは、レール2の他方の側壁25bと滑らかに繋がっている。
このように、本発明では、スライドシートの移動時にハーネス10を小さい力でスムーズに移動させることができるように、内周側曲面72の大部分をなす「レール2から離れた側の部分72d」の曲率を小さくし、かつ、折り返し部5Aの矢印X方向の外寸を大きくすることなく内周側曲面72の一端部72aをレール2の内壁27bと滑らかに繋ぐために、「内周側曲面72のレール2側の部分72c」の曲率を前記「部分72d」よりも大きくしている。
このようなガイド溝7Aが設けられたハーネス配索装置1Aは、ハーネス10が収容部6から引き出されてレール2の空間28b内に引き込まれる際は、当該ハーネス10が、緩やかなカーブを描くとともに一端部72aがレール2の内壁27bと滑らかに繋がった内周側曲面72に沿ってスムーズに移動し、ハーネス10がレール2の空間28bから押し出されて収容部6内に押し込まれる際は、当該ハーネス10が、一端部71aがレール2の側壁25bと滑らかに繋がった外周側曲面71に沿ってスムーズに移動する。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るハーネス配索装置を図5〜8を用いて説明する。また、図5〜8において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のハーネス配索装置1Bは、前述した折り返し部5Aの代わりに折り返し部5Bを備えていること以外は、第1の実施形態のハーネス配索装置1Aと同一の構成である。
上記折り返し部5Bは、合成樹脂で構成されており、図5に示すように、開口部20からレール2外、即ち空間28b外、に引き出されたハーネス10の余長部分をU字状に180度折り返し、該余長部分を収容部6のレール2から離れた側壁61に当接するように案内するガイド溝7Bと、このガイド溝7Bに案内されて収容部6内に引き込まれ、該収容部6内でさらにU字状に折り返されたハーネス10を、ガイド溝7の下を通して外部に導出する第2ガイド溝51と、レール2の一端部に取り付けられる取付部50と、が設けられている。
上記ガイド溝7Bは、図5及び図6に示すように、外周側曲面71と内周側曲面72’と底面70とで構成されている。
上記構成のハーネス配索装置1Bは、スライドシート及び支持体3が図5中の矢印Z1方向に移動すると、プロテクタ4がこれらスライドシート及び支持体3に連動して移動し、図7に示すように、ハーネス10が収容部6から引き出されてレール2の空間28b内に引き込まれる。この際、ハーネス10は、内周側曲面72’に沿って移動する。また、スライドシート及び支持体3が図5中の矢印Z2方向に移動すると、プロテクタ4がこれらスライドシート及び支持体3に連動して移動し、図8に示すように、ハーネス10がレール2の空間28bから押し出されて収容部6内に押し込まれる。この際、ハーネス10は、外周側曲面71に沿って移動する。
また、本発明では、上述したスライドシートの移動時にハーネス10を小さい力でスムーズに移動させることができるように、折り返し部5Bのガイド溝7Bを以下に説明する特別な形状としている。
即ち、内周側曲面72’は、図6に示すように、レール2から離れた側の部分72d及びレール2側の部分72eを含んだ内周側曲面72’全体が、直径がcの円Qの円弧に沿って曲がっている。また、前述したように、「直径c」は、「内周側曲面72’のレール2と繋がる一端部72a」から「レール2の一方の側壁25a、即ちレール2の収容部6寄りに位置する側壁25a」までの幅をaとし、前記「側壁25a」から「内周側曲面72’における側壁25aから最も離れた部分72b」までの幅をbとすると、aとbとの和よりも大きい。
また、内周側曲面72’の部分72bにおける接線Sは、レール2の長手方向に沿った直線Zと平行であり、内周側曲面72’の一端部72aにおける接線Rは、レール2の長手方向に沿った直線Zと0ではない角度θをなしている。また、本発明では、ハーネス10の引っ掛かりを防止するために、内周側曲面72’の一端部72aに面取り加工を施して、該一端部72aをレール2の内壁27bと滑らかに繋いでいる。
また、外周側曲面71のレール2と繋がる一端部71aにおける接線Uは、レール2の長手方向に沿った直線Zと平行である。即ち、外周側曲面71の一端部71aは、レール2の他方の側壁25bと滑らかに繋がっている。
このように、本発明では、スライドシートの移動時にハーネス10を小さい力でスムーズに移動させることができるように、内周側曲面72’全体の曲率を小さくし、かつ、折り返し部5Bの矢印X方向の外寸を大きくすることなく内周側曲面72’の一端部72aをレール2の内壁27bと滑らかに繋ぐために、一端部72aに面取り加工を施している。
このようなガイド溝7Bが設けられたハーネス配索装置1Bは、ハーネス10が収容部6から引き出されてレール2の空間28b内に引き込まれる際は、当該ハーネス10が、緩やかなカーブを描くとともに一端部72aが面取りされてレール2の内壁27bと滑らかに繋がった内周側曲面72’に沿ってスムーズに移動し、ハーネス10がレール2の空間28bから押し出されて収容部6内に押し込まれる際は、当該ハーネス10が、一端部71aがレール2の側壁25bと滑らかに繋がった外周側曲面71に沿ってスムーズに移動する。
また、上述した実施形態では、折り返し部5A,5Bと収容部6とが一体成形されていたが、本発明のハーネス配索装置においては、折り返し部5A,5Bと収容部6とが別体で形成されていても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1A,1B ハーネス配索装置
2 レール
4 プロテクタ
5A,5B 折り返し部
6 収容部
7A,7B ガイド溝
10 ハーネス
11 コルゲートチューブ
12 電線
20 開口部
21 スリット
25a 側壁
70 底面
71 外周側曲面
72,72’ 内周側曲面

Claims (5)

  1. 電線及び該電線を保護するコルゲートチューブを有するハーネスと、
    長尺筒状に形成され上面にスリットが形成されたレールにスライド自在に取り付けられ、前記レールの長手方向の一端部に設けられた開口部から当該レール内に引き込まれた前記ハーネスを保持して、該ハーネスを前記スリットから導出するプロテクタと、
    前記開口部から前記レール外に引き出された前記ハーネスの余長部分をU字状に180度折り返すガイド溝が設けられた折り返し部と、
    前記レールの一方の側壁に沿わされ、前記ガイド溝を通されることで折り返された前記ハーネスの余長部分を収容する収容部と、を備えたハーネス配索装置において、
    前記ガイド溝が、外周側曲面と内周側曲面と底面とで構成され、
    前記内周側曲面における前記レールから離れた側の部分が、当該内周側曲面の前記レールと繋がる一端部から前記レールの前記一方の側壁までの幅をaとし、前記レールの前記一方の側壁から前記内周側曲面における前記一方の側壁から最も離れた部分までの幅をbとすると、aとbとの和よりも直径が大きい円の円弧に沿って曲がっている
    ことを特徴とするハーネス配索装置。
  2. 前記内周側曲面における前記レール側の部分が、当該内周側曲面における前記レールから離れた側の部分よりも大きい曲率で曲がっており、
    前記内周側曲面の前記一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と一致または平行である
    ことを特徴とする請求項1に記載のハーネス配索装置。
  3. 前記レールから離れた側の部分及び前記レール側の部分を含んだ前記内周側曲面全体が、aとbとの和よりも直径が大きい円の円弧に沿って曲がっており、
    前記内周側曲面の前記一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と0ではない角度をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載のハーネス配索装置。
  4. 前記外周側曲面の前記レールと繋がる一端部における接線が、前記レールの長手方向に沿った直線と一致または平行である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち1項に記載のハーネス配索装置。
  5. 前記折り返し部と前記収容部とが合成樹脂により一体成形されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち1項に記載のハーネス配索装置。
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