以下、本発明による情報通信システムについて、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による情報通信システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による情報通信システムは、地図情報表示装置が、メッセージ情報送信装置によって送信されたメッセージ情報をサーバ経由で受信し、そのメッセージ情報に含まれるメッセージを、そのメッセージに対応する地図上の位置に表示するものである。
図1は、本実施の形態による情報通信システムの構成を示す図である。本実施の形態による情報通信システムは、有線または無線の通信回線500で接続された、メッセージ情報送信装置1と、サーバ2と、地図情報表示装置3とを備える。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等である。メッセージ情報送信装置1、地図情報表示装置3は、可搬な装置であり、例えば、携帯電話やナビゲーション装置、PND(Portable Navigation Device)、PDA、可搬なPC(Personal Computer)等であってもよい。なお、図1では、メッセージ情報送信装置1と、地図情報表示装置3とがそれぞれ1個ずつ存在する場合について示しているが、これは一例であって、本実施の形態による情報通信システムは、2以上のメッセージ情報送信装置1を備えていてもよく、2以上の地図情報表示装置3を備えていてもよい。
図2は、本実施の形態によるメッセージ情報送信装置1の構成を示すブロック図である。図2において、本実施の形態によるメッセージ情報送信装置1は、現在位置取得部11と、メッセージ受付部12と、ユーザ識別子記憶部13と、メッセージ情報送信部14と、地図情報記憶部15と、メッセージ情報受信部16と、メッセージ情報蓄積部17と、判断部18と、目的地受付部19と、ルート情報生成部20と、表示部21と、要求情報送信部22とを備える。なお、本実施の形態では、メッセージ情報送信装置1が地図情報を表示できる場合について説明するが、メッセージ情報送信装置1は、単にメッセージ情報を送信するだけであり、地図情報を表示しない装置であってもよい。
現在位置取得部11は、メッセージ情報送信装置1の現在位置を取得する。その現在位置の取得は、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いてなされてもよく、ジャイロなどの自律航法装置を用いてなされてもよく、その両方を用いることによって互いの欠点を補うようにしてもよい。なお、現在位置の取得方法は、これらに限定されないことは言うまでもない。例えば、携帯電話の最寄りの基地局を利用した現在位置の取得等を行ってもよい。また、現在位置取得部11が取得する現在位置は、例えば、緯度と経度を示す座標であってもよく、その他の座標であってもよい。また、現在位置取得部11は、メッセージ情報送信装置1の方向(向き)を含む現在位置を取得してもよい。その方向は、例えば、北を0度として、時計回りに測定された方位角によって示されてもよく、その他の方向を示す情報によって示されてもよい。メッセージ情報送信装置1がカーナビゲーション装置である場合には、そのメッセージ情報送信装置1の方向(向き)は、例えば、進行方向(自動車の前方の向き)であってもよい。また、メッセージ情報送信装置1が携帯電話やPDA、PND等である場合には、そのメッセージ情報送信装置1の方向(向き)は、例えば、その装置の向きであってもよい。現在位置取得部11は、メッセージ情報送信装置1の方向を取得するために、電子コンパスや地磁気センサーを備えていてもよい。現在位置取得部11が取得した現在位置は、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
メッセージ受付部12は、メッセージを受け付ける。このメッセージは、通常、短いメッセージである。いわゆるTWITTER(登録商標)のように、そのメッセージの文字数や容量が制限されていてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。前者の場合には、例えば、メッセージは所定の文字以内(例えば140文字以内)に制限されていてもよい。このメッセージの受け付けは、あらかじめ登録されているメッセージの選択であってもよい。その選択は、例えば、プルダウンメニューや、ボタンを用いた選択であってもよい。メッセージが選択によって受け付けられる場合には、その選択対象のメッセージに、交通情報に関するメッセージが含まれていてもよい。交通情報に関するメッセージの選択肢は、例えば、渋滞中、取締り中、通行止め、混雑、事故、チェーン規制、その他の規制等であってもよい。また、メッセージの受け付けがメッセージの選択によって行われる場合には、メッセージ自体は、メッセージの内容(すなわち、メッセージのテキスト等)を識別するメッセージ識別子であってもよい。例えば、メッセージの内容「渋滞中」を識別するメッセージ識別子「M001」が設定されている場合には、メッセージ受付部12は、メッセージの内容「渋滞中」に代えて、そのメッセージを識別するメッセージ識別子「M001」を受け付けてもよい。なお、そのメッセージ識別子は、後述する地図情報表示装置3においてメッセージが表示されるまでに、メッセージの内容を示す情報(通常、テキストであるが、そのテキストに対応する画像等であってもよい)に変換されていることが好適である。例えば、サーバ2で変換されてもよく、地図情報表示装置3で変換されてもよい。メッセージ受付部12が受け付けたメッセージは、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
メッセージ受付部12は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された情報を受け付けてもよい。なお、メッセージ受付部12は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、メッセージ受付部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ユーザ識別子記憶部13では、メッセージ情報送信装置1のユーザを識別するユーザ識別子が記憶される。ユーザ識別子は、ユーザを識別できる情報であれば、どのようなものであってもよい。ユーザ識別子は、例えば、ユーザの氏名であってもよく、ユーザの電話番号や社員IDであってもよく、ユーザが登録した文字や記号等であってもよく、そのユーザの有しているメッセージ情報送信装置1に固有の番号(製造番号等)であってもよく、その他のユーザを識別可能な情報であってもよい。
ユーザ識別子記憶部13にユーザ識別子が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してユーザ識別子がユーザ識別子記憶部13で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたユーザ識別子がユーザ識別子記憶部13で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたユーザ識別子がユーザ識別子記憶部13で記憶されるようになってもよい。ユーザ識別子記憶部13での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。ユーザ識別子記憶部13は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
メッセージ情報送信部14は、メッセージ受付部12が受け付けたメッセージと、現在位置取得部11が取得した現在位置に応じた位置情報と、ユーザ識別子記憶部13で記憶されているユーザ識別子とを含むメッセージ情報をサーバ2に送信する。そのメッセージ情報は、メッセージ情報送信部14が構成してもよい。また、「現在位置に応じた位置情報」は、現在位置そのものを示す位置情報であってもよく、あるいは、現在位置を含む範囲を示す位置情報であってもよい。前者の場合には、位置情報は、ピンポイントの地点を示す情報(例えば、緯度・経度や、その他の座標を示す情報)となる。後者の場合には、位置情報は、範囲を示す情報となる。その後者の場合には、例えば、位置情報は、現在位置取得部11が取得した現在位置を含む路線の情報であってもよい。現在位置を含む路線とは、例えば、現在位置がある路線(道路)上に位置する場合に、その路線の進行方向に対する前方を含む範囲であってもよく、進行方向に対する後方を含む範囲であってもよく、あるいは、その両方を含む範囲であってもよい。より具体的には、現在位置を含む路線は、現在位置から、路線に沿って進行方向に所定の距離(例えば、500メートル等)進んだ位置までの範囲であってもよく、現在位置から、路線に沿って進行方向の逆向きに所定の距離(例えば、500メートル等)戻った位置までの範囲であってもよく、あるいは、現在位置を基点として路線に沿って進行方向に所定の距離(例えば、500メートル等)進んだ位置から、現在位置を基点として路線に沿って進行方向の逆向きに所定の距離(例えば、500メートル等)戻った位置までの範囲であってもよい。位置情報が現在位置を含む路線の情報である場合には、位置情報は、例えば、その路線の両端点の地点を示す情報であってもよく、その路線に含まれる複数の地点を示す情報であってもよい。地点を示す情報は、例えば、緯度・経度や、その他の座標を示す情報であってもよい。メッセージ情報に含まれる位置情報が現在位置を含む路線の情報である場合には、例えば、現在位置取得部11が取得した現在位置と、地図情報とを用いて、その路線の情報が生成されてもよい。具体的には、現在位置の示す地点から、路線に沿って進行方向に所定の距離だけ進んだ地点を特定し、現在位置の示す地点と、その特定した地点とを含む位置情報を生成してもよい。この処理は、メッセージ情報送信部14によって行われてもよく、他の構成要素によって行われてもよい。なお、本実施の形態では、位置情報が、現在位置そのものを示す情報、すなわち、地点を示す情報である場合について主に説明する。また、メッセージ情報送信部14が送信するメッセージ情報には、メッセージや位置情報、ユーザ識別子以外の情報が含まれていてもよい。例えば、そのメッセージ情報を送信する時点の日時がメッセージ情報に含まれていてもよい。
メッセージ情報送信部14がメッセージ情報をサーバ2に送信する方法は問わない。例えば、メッセージ情報送信部14は、メッセージ情報をポストメソッドやゲットメソッドなどのリクエストを用いて送信してもよく、FTP(File Transfer Protocol)で送信してもよく、電子メールで送信してもよく、あるいは、その他の方法を用いて送信してもよい。
また、メッセージ情報送信部14は、メッセージ情報をサーバ2に直接送信してもよく、あるいは、他のサーバ等を介して間接的に送信してもよい。また、メッセージ情報送信部14は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、メッセージ情報送信部14は、サーバ2のアドレス等をあらかじめ図示しない記録媒体で保持していてもよく、あるいは、メッセージ情報を送信するまでに他の構成要素から受け取ってもよい。また、メッセージ情報送信部14は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
なお、メッセージ情報送信装置1における地図情報記憶部15、メッセージ情報受信部16、メッセージ情報蓄積部17、判断部18、目的地受付部19、ルート情報生成部20、表示部21、要求情報送信部22はそれぞれ、地図情報表示装置3における地図情報記憶部45、メッセージ情報受信部46、メッセージ情報蓄積部47、判断部48、目的地受付部49、ルート情報生成部50、表示部51、要求情報送信部52と同様のものであり、地図情報表示装置3に関する説明を参照されたい。
また、ユーザ識別子記憶部13と、地図情報記憶部15と、メッセージ情報蓄積部17がメッセージ情報を蓄積する記録媒体とのうち、任意の2以上の記憶部や記録媒体は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、ユーザ識別子を記憶している領域がユーザ識別子記憶部13となり、地図情報を記憶している領域が地図情報記憶部15となる。
図3は、本実施の形態によるサーバ2の構成を示すブロック図である。図3において、本実施の形態によるサーバ2は、受信部31と、蓄積部32と、送信先対応情報記憶部33と、送信期限対応情報記憶部34と、要求情報受信部35と、送信部36とを備える。
受信部31は、メッセージ情報送信装置1が送信したメッセージ情報を受信する。なお、本実施の形態では、地図情報表示装置3もメッセージ情報を送信するため、受信部31は、地図情報表示装置3が送信したメッセージ情報をも受信してもよい。また、受信部31は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、受信部31は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
蓄積部32は、受信部31が受信したメッセージ情報を記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、蓄積部32が有していてもよく、あるいは蓄積部32の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、メッセージ情報を一時的に記憶するものであってもよく、そうでなくてもよい。
なお、蓄積部32は、受信部31によるメッセージ情報の受信に応じた日時を含むメッセージ情報を蓄積してもよく、そうでなくてもよい。メッセージ情報の受信に応じた日時は、受信部31がメッセージ情報を受信した日時であってもよく、蓄積部32がメッセージ情報を蓄積する日時であってもよく、メッセージ情報送信部14がメッセージ情報を送信する日時であってもよく、その他の、メッセージ情報の受信に応じた日時であってもよい。その日時が、メッセージ情報送信部14がメッセージ情報を送信する日時である場合には、受信部31が受信したメッセージ情報にその日時が含まれていてもよい。その場合には、メッセージ情報送信装置1において、送信の日時を含むメッセージ情報を送信するものとする。また、メッセージ情報の受信に応じた日時がメッセージ情報の受信された日時や、蓄積された日時である場合には、その日時は、例えば、図示しないカレンダー部や時計部から取得されたものであってもよい。その場合の日時の取得は、例えば、受信部31や蓄積部32によって行われてもよい。
送信先対応情報記憶部33では、送信先対応情報が記憶される。送信先対応情報は、メッセージと、ユーザ識別子と、そのメッセージ及びそのユーザ識別子に対応する送信先とを有する情報である。その送信先は、送信先のアドレス等であってもよく、送信先を識別する情報であってもよく、送信先を特定することができる情報であれば、その内容を問わない。また、送信先対応情報に含まれるメッセージやユーザ識別子、送信先は、それらの情報そのものであってもよく、あるいは、それらの情報を特定可能な情報であってもよい。後者の場合には、メッセージ等は、例えば、メッセージ等が格納されている領域を示すポインタやアドレスであってもよい。このことは、他の情報についても同様であるとする。また、送信先対応情報に含まれるメッセージは、メッセージそのものであってもよく、メッセージを識別するメッセージ識別子であってもよい。送信先対応情報記憶部33では、通常、2以上の送信先対応情報が記憶される。
送信先対応情報記憶部33に送信先対応情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して送信先対応情報が送信先対応情報記憶部33で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された送信先対応情報が送信先対応情報記憶部33で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された送信先対応情報が送信先対応情報記憶部33で記憶されるようになってもよい。送信先対応情報記憶部33での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。送信先対応情報記憶部33は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
送信期限対応情報記憶部34では、送信期限対応情報が記憶される。送信期限対応情報は、メッセージと、そのメッセージに対応する送信期限とを有する情報である。送信期限は、例えば、メッセージ情報の日時からの差分の期間(例えば、30分や1時間等)を示す相対的な期限であってもよい。この送信期限対応情報によって、メッセージごとに、送信期限が示されることになる。例えば、メッセージ「渋滞中」の送信期限は1時間であり、メッセージ「取締り中」の送信期限は2時間であってもよい。また、送信期限対応情報に含まれるメッセージは、メッセージそのものであってもよく、メッセージを識別するメッセージ識別子であってもよい。送信期限対応情報記憶部34では、通常、2以上の送信期限対応情報が記憶される。
送信期限対応情報記憶部34に送信期限対応情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して送信期限対応情報が送信期限対応情報記憶部34で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された送信期限対応情報が送信期限対応情報記憶部34で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された送信期限対応情報が送信期限対応情報記憶部34で記憶されるようになってもよい。送信期限対応情報記憶部34での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。送信期限対応情報記憶部34は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
要求情報受信部35は、後述する地図情報表示装置3から送信された要求情報を受信する。この要求情報は、メッセージ情報の送信を要求する情報である。この要求情報には、その要求情報を送信した地図情報表示装置3に対応するユーザ識別子が含まれていてもよく、あるいは、含まれていなくてもよい。また、この要求情報には、その要求情報を送信した地図情報表示装置3に対応する位置情報が含まれていてもよく、あるいは、含まれていなくてもよい。なお、本実施の形態では、メッセージ情報送信装置1も要求情報を送信するため、要求情報受信部35は、メッセージ情報送信装置1が送信した要求情報をも受信してもよい。
なお、要求情報受信部35は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、要求情報受信部35は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
送信部36は、蓄積部32が蓄積したメッセージ情報に応じて、そのメッセージ情報に含まれるメッセージと位置情報とを少なくとも含むメッセージ情報を地図情報表示装置3に送信する。蓄積部32が蓄積したメッセージ情報に応じて、そのメッセージ情報に含まれるメッセージ等を含むメッセージ情報を送信するとは、蓄積部32が蓄積したすべてのメッセージ情報を送信することであってもよく、後述するように、送信先対応情報等を用いて送信対象のメッセージ情報を絞り込んで送信することであってもよい。送信部36が送信するメッセージ情報には、さらに、その送信対象のメッセージ情報を送信したユーザを識別するユーザ識別子が含まれていてもよく、その送信対象のメッセージの受信に応じた日時が含まれていてもよい。送信部36は、送信対象のメッセージ情報に含まれるメッセージに応じて、ユーザ識別子や日時をメッセージ情報に含ませるかどうかを決めてもよい。例えば、送信対象のメッセージ情報に含まれるメッセージが「渋滞中」や「取締り中」等のように、交通情報に関するものである場合には、ユーザ識別子を含まないメッセージ情報を送信してもよい。すなわち、送信部36は、ユーザ識別子を送信するメッセージ(あるいは、ユーザ識別子を送信しないメッセージ)を保持しておき、それを用いて、送信対象のメッセージ情報にユーザ識別子を含ませるかどうかを決定してもよい。日時についても同様である。
送信部36は、送信先対応情報記憶部33で記憶されている送信先対応情報や、送信期限対応情報記憶部34で記憶されている送信期限対応情報を用いて、メッセージ情報を送信してもよい。送信先対応情報等を用いたメッセージ情報の送信の具体的な方法については後述する。また、送信部36は、要求情報受信部35による要求情報の受信に応じてメッセージ情報を送信してもよく、あるいは、そうでなくてもよい。本実施の形態では、前者の場合について説明する。要求情報の受信に応じてメッセージ情報を送信する場合には、送信部36は、その要求情報の送信元の地図情報表示装置3にメッセージ情報を送信してもよい。すなわち、送信部36は、要求情報の送信元のアドレスを送信先としてメッセージ情報を送信してもよい。また、要求情報の受信に応じてメッセージ情報を送信する場合に、送信対象のメッセージ情報がないときには、メッセージ情報を送信しなくてもよく、あるいは、送信対象のメッセージ情報が存在しない旨を送信してもよい。
ここで、送信部36が、送信先対応情報を用いてメッセージ情報を送信する場合について説明する。送信部36は、送信先対応情報を用いて、送信対象のメッセージ情報に対応する送信先にメッセージ情報を送信する。すなわち、蓄積部32が蓄積したあるメッセージ情報を送信する際には、送信部36は、その送信対象のメッセージ情報に含まれるメッセージ及びユーザ識別子に対応する送信先を、送信先対応情報記憶部33で記憶されている送信先対応情報を用いて特定し、その特定した送信先に、そのメッセージ情報を送信してもよい。なお、要求情報の受信に応じてメッセージ情報を送信する場合には、そのメッセージ情報の送信先(通常、前述のように、要求情報の送信元である)に対応するメッセージ及びユーザ識別子を、送信先対応情報記憶部33で記憶されている送信先対応情報を用いて特定し、その特定したメッセージ及びユーザ識別子を有するメッセージ情報を、蓄積部32が蓄積したメッセージ情報から検索し、検索でヒットしたメッセージ情報を送信先に送信してもよい。
また次に、送信部36が、送信期限対応情報と、送信対象のメッセージ情報の日時とを用いてメッセージ情報を送信する場合について説明する。送信部36は、送信期限対応情報と、送信対象のメッセージ情報の日時とを用いて、送信対象のメッセージ情報に対応する送信期限が到来しているかどうか判断する。この判断の際に、現在の日時を図示しないカレンダー部や時計部から取得し、それを用いてもよい。そして、送信部36は、送信期限の到来していないメッセージ情報を送信し、送信期限の到来しているメッセージ情報を送信しない。例えば、送信部36は、送信対象のメッセージ情報の日時に、その送信対象のメッセージ情報に含まれるメッセージに対応する送信期限を足した日時が、現在の日時よりも後かどうか判断し、現在の日時よりも後である場合には、まだ期限が到来していないことになるため送信し、現在の日時よりも前である場合には、期限がすでに到来していることになるため送信しない。
送信部36が要求情報の受信に応じてメッセージ情報を送信する場合であって、その要求情報に位置情報が含まれる場合には、送信部36は、要求情報受信部35が受信した要求情報に含まれる位置情報に応じた位置情報を有するメッセージ情報を送信してもよい。「要求情報受信部35が受信した要求情報に含まれる位置情報に応じた位置情報」とは、例えば、要求情報受信部35が受信した要求情報に含まれる位置情報を中心として、あらかじめ決められた範囲(例えば、半径5kmや10km等)内に含まれる位置情報のことであってもよく、要求情報受信部35が受信した要求情報に含まれる位置情報と同じ路線に位置する位置情報のことであってもよい。後者の場合における路線とは、例えば、国道2号線や、東名高速道路、名神高速道路等であってもよい。また、それらの路線の一部(例えば、国道2号線の神戸市内の範囲等)であってもよい。また、後者の場合には、路線が同じだけでなく、進行方向も同じであってもよい。その場合には、位置情報に方向が含まれていてもよい。例えば、位置情報に緯度・経度と、進行方向とが含まれており、その進行方向をも用いて、送信対象のメッセージ情報を特定してもよい。具体的には、進行方向を含む位置情報が含まれるメッセージ情報が受信されると、蓄積部32は、そのメッセージ情報を蓄積する際に、その位置情報と、図示しない記録媒体で記憶されている地図情報とを用いて、その位置がどの路線のどちら向きであるのかを特定して、その路線の識別子(例えば、「名神高速道路」や「東名高速道路」など)と、向き(例えば、「上り」「下り」や、「東向き」「西向き」等)とをメッセージ情報に対応付けて蓄積しておく。なお、進行方向を含む位置情報と地図情報とを用いて、位置情報の示す地点や進行方法が、どの路線のどの向きであるのかを取得する方法は、カーナビゲーション装置等の技術としてすでに公知であり、その詳細な説明を省略する。また、送信部36は、進行方向を含む位置情報が含まれる要求情報が受信されると、その位置情報と、図示しない記録媒体で記憶されている地図情報とを用いて、路線と向きを特定する。そして、特定した路線と向きに対応付けられているメッセージ情報を読み出して、そのメッセージ情報を送信するようにしてもよい。
また、送信部36がメッセージ情報を地図情報表示装置3等に送信する方法は問わない。例えば、送信部36は、メッセージ情報を要求情報の受信に対するレスポンスとして送信してもよく、要求情報の受信とは関係なく送信してもよく、FTPで送信してもよく、電子メールで送信してもよく、あるいは、その他の方法を用いて送信してもよい。また、本実施の形態では、メッセージ情報送信装置1もメッセージ情報を受信するため、送信部36は、メッセージ情報送信装置1にメッセージ情報を送信してもよい。
なお、送信部36は、メッセージ情報を地図情報表示装置3に直接送信してもよく、あるいは、他のサーバ等を介して間接的に送信してもよい。また、送信部36は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、送信部36は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
また、蓄積部32がメッセージ情報を蓄積する記録媒体と、送信先対応情報記憶部33と、送信期限対応情報記憶部34とのうち、任意の2以上の記録媒体または記憶部は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、送信先対応情報を記憶している領域が送信先対応情報記憶部33となり、送信期限対応情報を記憶している領域が送信期限対応情報記憶部34となる。
図4は、本実施の形態による地図情報表示装置3の構成を示すブロック図である。図4において、本実施の形態による地図情報表示装置3は、現在位置取得部41と、メッセージ受付部42と、ユーザ識別子記憶部43と、メッセージ情報送信部44と、地図情報記憶部45と、メッセージ情報受信部46と、メッセージ情報蓄積部47と、判断部48と、目的地受付部49と、ルート情報生成部50と、表示部51と、要求情報送信部52とを備える。なお、現在位置取得部41、メッセージ受付部42、ユーザ識別子記憶部43、メッセージ情報送信部44は、それぞれ、メッセージ情報送信装置1の現在位置取得部11、メッセージ受付部12、ユーザ識別子記憶部13、メッセージ情報送信部14と同様のものであり、その説明を省略する。
地図情報記憶部45では、地図に関する情報である地図情報が記憶される。地図情報は、例えば、地図の画像情報であってもよい。この画像情報は、例えば、ラスタデータ(ビットマップデータ)であってもよく、ベクタデータであってもよい。また、画像情報がラスタデータである場合には、地図情報に、複数の縮尺に対応した画像情報が含まれていてもよい。例えば、同じ地域について、縮尺の大きい画像情報、縮尺の中ぐらいの画像情報、縮尺の小さい画像情報が地図情報に含まれていてもよい。また、地図情報は、タイル状に分割された地図を示すものであり、それらを適宜組み合わせることによって、様々な領域の地図を表示することができるようになっていてもよい。ここで、「地図」は、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ等であってもよい。地図情報表示装置3がカーナビゲーション装置である場合には、この地図情報は道路地図であってもよい。地図情報表示装置3が徒歩や自転車等で用いられる場合には、この地図情報は歩行者や自転車用の道路地図であってもよい。また、その地図情報は、ルート探索を行うことができるものであってもよい。すなわち、地図情報は、例えば、道路の位置を示すものであってもよい。また、その地図情報は、道路の属性(例えば、制限速度や、主要な道路であるのか、脇道であるのかなど)を知ることができるようになっているものであってもよい。また、例えば、この地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。また、「地図」は、地形や道路等が把握可能な航空写真や衛星写真、それらに記号や文字等が記入されたものなどであってもよい。地図情報において、地図の各地点と、座標(位置)との対応を知ることができるようになっているものとする。座標とは、ある基準点を原点とした座標(この座標は、例えば、距離でもよい)であってもよく、緯度・経度であってもよく、その他の位置を識別できる情報であってもよい。地図情報に、その座標そのものが含まれていてもよい。本実施の形態では、座標が緯度・経度である場合について説明する。また、この地図情報には、地名や、山や川などの地形に関する文字情報が含まれていてもよい。また、この地図情報において、北などの特定の方位がどちらであるのかが設定されていてもよい。なお、地図情報は、2次元のオンライン地図や電子地図等として公知であり、その詳細な説明を省略する。
地図情報記憶部45に地図情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して地図情報が地図情報記憶部45で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された地図情報が地図情報記憶部45で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された地図情報が地図情報記憶部45で記憶されるようになってもよい。地図情報記憶部45での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。地図情報記憶部45は、例えば、現在位置の付近の地図情報や、後述するルート情報を表示するための地図情報を、図示しないサーバからダウンロードして、一時的に記憶するものであってもよい。その場合には、現在位置が変更されるごとに、新たな地図情報がダウンロードされて地図情報記憶部45で記憶されてもよい。地図情報記憶部45は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
メッセージ情報受信部46は、サーバ2から送信されたメッセージ情報を受信する。このメッセージ情報の受信は、後述する要求情報送信部52の要求情報の送信に応じたものであってもよく、あるいは、そうでなくてもよい。なお、メッセージ情報受信部46は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、メッセージ情報受信部46は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
メッセージ情報蓄積部47は、メッセージ情報受信部46が受信したメッセージ情報を記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、メッセージ情報蓄積部47が有していてもよく、あるいはメッセージ情報蓄積部47の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、メッセージ情報を一時的に記憶するものであってもよく、そうでなくてもよい。
判断部48は、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれるメッセージがあらかじめ決められたメッセージであるかどうか判断する。判断部48は、あらかじめ決められたメッセージを、図示しない記録媒体で保持しており、その保持しているメッセージと、蓄積されたメッセージ情報に含まれるメッセージとの異同を判断することによって、この判断を行ってもよい。
目的地受付部49は、目的地を受け付ける。この目的地は、後述するルート情報生成部50によるルート情報の生成で用いられる目的地である。なお、この目的地は、例えば、地点名であってもよく、地図上の位置情報(例えば、緯度・経度など)であってもよく、住所であってもよく、目的地を特定できる情報であればその内容を問わない。地点名は、例えば、施設名であってもよく、名所や旧跡の名称であってもよく、その他の地点に関する名称であってもよい。なお、目的地受付部49は、あらかじめ設定されている複数の目的地から選択された目的地(例えば、プルダウンメニューによって選択された目的地など)を受け付けてもよい。
目的地受付部49は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された目的地を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された目的地を受信してもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された目的地を受け付けてもよい。なお、目的地受付部49は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、目的地受付部49は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ルート情報生成部50は、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれる位置情報を用いて、ルートに関する情報であるルート情報を生成する。このルート情報は、2個の位置の間のルートを示す画像であるルート画像を含んでいてもよく、2個の位置の間の移動時間に関する情報を含んでいてもよく、2個の位置の間の距離を含んでいてもよい。ルート画像は、始点から終点までのルートを構成する多数の点をつないだ線の画像であってもよい。移動時間や、距離は、そのルートを用いて算出されてもよい。なお、移動時間に関する情報は、例えば、移動時間そのもの(例えば、15分や1時間等)であってもよく、現在時刻に移動時間を加算した到着時刻や到着日時(例えば、13時30分や、2010年5月20日10時20分等)であってもよい。また、ルート情報生成部50は、ルート情報の生成時に、地図情報記憶部45で記憶されている地図情報を用いてもよい。また、ルート情報生成部50は、判断部48によって、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれるメッセージがあらかじめ決められたメッセージであると判断された場合に、ルート情報の生成を行ってもよい。本実施の形態では、その場合について説明する。
ルート情報生成部50は、地図情報表示装置3の現在位置取得部41が取得した現在位置から、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれる位置情報の示す位置までのルート情報を生成してもよい。また、ルート情報生成部50は、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれる位置情報の示す位置から、目的地受付部49が受け付けた目的地までのルート情報を生成してもよい。このルートの始点と終点は、例えば、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれるメッセージに応じて決められてもよい。具体的には、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれるメッセージが「お迎えヨロシク!」であれば、ルート情報生成部50は、現在位置取得部41が取得した現在位置から、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれる位置情報の示す位置までのルート情報を生成し、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれるメッセージが「今ここ」であれば、ルート情報生成部50は、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれる位置情報の示す位置から、目的地受付部49が受け付けた目的地までのルート情報を生成してもよい。
また、ルート情報生成部50は、通常のナビゲーション機能としてのルート情報の生成をも行ってもよいことは言うまでもない。例えば、現在位置取得部41が取得した現在位置から、目的地受付部49が受け付けた目的地までのルート情報を生成してもよい。なお、その目的地が地点名や住所等である場合には、ルート情報生成部50は、例えば、地図情報を用いて、その地点名や住所等の位置を特定し、その特定した位置を用いてルート情報を生成してもよい。
ここで、ルート情報生成部50が始点から終点までのルートを生成する方法について簡単に説明する。ルート情報生成部50は、始点と終点との2個の位置にそれぞれ対応する座標(例えば、緯度・経度等)を取得し、その取得した2個の座標の間のルート探索を行う。具体的には、ルート情報生成部50は、通常、地図情報を用いて、始点から終点までのルートのスコアが最小となるようにルートを決定する。その経路探索において、例えば、ダイクストラ法を用いてもよく、A*アルゴリズムを用いてもよく、ベルマン−フォード法を用いてもよく、ワーシャル−フロイド法を用いてもよく、その他のアルゴリズムを用いてもよい。
なお、ダイクストラ法は、始点から放射状に距離の短い順に距離を計算しながら最短ルートをチェックしていく方法である。また、ダイクストラ法は、目的地へたどり着いた時点でその経路が最短ルートとなるアルゴリズムである。さらに、ダイクストラ法において、必要なメモリ量と処理時間が、リンクやノードの数に比例して増加する。なお、ノードとは、地図上の地点のことである。リンクとは、ノードとノードを接続する線である(参考:インターネット<URL:http://www.deqnotes.net/acmicpc/dijkstra/>)。
また、A*アルゴリズムは、各頂点nからゴールまでの距離の推定値h*(n)を知っていた場合に対して、最短経路問題を効率的に解くアルゴリズムである。A*アルゴリズムは、ダイクストラ法に予測距離を加えた考えで、ダイクストラ法に比べて目的地までの到達ステップが短くなる。また、A*アルゴリズムにおいて、予測距離が含まれるため、目的地へたどり着いた時点でその経路が最短ルートとならない可能性がある。また、A*アルゴリズムにおいて、目的地までたどり着くことを優先させ、メモリ容量と処理時間を抑えることができる(参考:インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/A*%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0>)。なお、ルート情報生成部50がルート探索を行うために必要な情報は、地図情報記憶部45で記憶されているものとする。
また、ルート情報生成部50は、生成したルートの距離を計算し、その距離を移動速度で割ることによって、そのルートを用いた場合の移動時間を取得することができる。その際に、移動手段(例えば、自動車、自転車、徒歩など)に応じた移動速度を用いるようにしてもよい。また、ルートの一部に移動速度の違う箇所が含まれる場合(例えば、ルートの一部が高速道路である場合や、ルートの一部で渋滞が起こっている場合など)には、移動速度ごとの範囲で所要時間を計算して加算することによって、出発地から目的地までの所要時間を取得してもよい。
このルートの生成や、ルートの距離、移動時間の算出は、すでに公知であり、その詳細な説明を省略する。例えば、オンラインマップにおいて、始点の緯度・経度と、終点の緯度・経度を入力すると、その始点から終点までのルートや、距離、移動時間が表示されるものがある(例えば、「http://maps.google.co.jp/maps」等を参照のこと)。
表示部51は、地図情報記憶部45で記憶されている地図情報を読み出して表示する。その表示の際には、表示部51は、表示対象となる地図情報のみを地図情報記憶部45から読み出して表示するものとする。地図情報を表示するとは、地図情報における地図の画像を表示することである。なお、その地図の画像には、地名や、北を示す方位図形、縮尺を示す縮尺表示等が表示されてもよい。例えば、地図情報表示装置3が移動中である場合(例えば、地図情報表示装置3を装着している自動車が移動中である場合や、地図情報表示装置3を所持しているユーザが移動中である場合等)には、表示部51は、現在位置取得部41が取得した現在位置が変わるごとに、新たな地図を地図情報記憶部45から読み出して表示してもよい。また、その場合に、自位置を示すマークを地図上に表示してもよい。
また、表示部51は、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれる位置情報の示す地図上の位置に、メッセージ情報に含まれるメッセージを表示する。なお、メッセージが、そのメッセージと同じメッセージ情報に含まれる位置情報の示す地図上の位置に表示されるとは、表示対象となるメッセージと、そのメッセージに対応する地図上の位置との対応が分かるように地図と表示対象のメッセージとを表示することである。例えば、表示対象となるメッセージを、そのメッセージに対応する位置の近傍に表示することであってもよく、表示対象となるメッセージと、そのメッセージに対応する位置とを引き出し線で結んで表示することであってもよく、表示対象となるメッセージを、そのメッセージに対応する位置を頂点とする吹き出しの図形内に表示することであってもよく、その他の方法であってもよい。なお、吹き出しや引き出し線を用いる場合には、表示部51は、図示しない記録媒体からそれらの図形を読み出したり、あるいは、それらの図形を生成したりすることによって、メッセージを表示してもよい。
また、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に含まれるメッセージがメッセージ識別子である場合には、表示部51は、そのメッセージ識別子であるメッセージに対応するメッセージの内容を表示してもよい。例えば、表示部51は、図示しない記録媒体において、メッセージ識別子と、そのメッセージ識別子で識別されるメッセージの内容(通常、テキストである)とを対応付ける情報を保持しており、それを用いてメッセージ識別子をメッセージの内容に変換して表示してもよい。また、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報にユーザ識別子も含まれる場合には、表示部51は、メッセージと共に、そのユーザ識別子をも表示してもよい。また、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報に日時も含まれる場合には、表示部51は、メッセージ情報と共に、その日時をも表示してもよい。
また、表示部51は、ルート情報生成部50がルート情報を生成した場合に、そのルート情報をも表示してもよい。そのルート情報にルート画像が含まれる場合には、表示部51は、ルート画像を地図上に表示してもよい。その地図上でのルート画像の表示は、ルートの全体の表示であってもよく、あるいは、現在位置の近辺のルートの表示(すなわち、ルートの一部の表示)であってもよい。
また、表示部51は、通常のナビゲーション機能としてのルート情報が生成された場合に、そのルート情報と、地図情報とを表示してもよい。例えば、表示部51は、現在位置から目的地までのルート画像の全体または一部を表示することによって、目的地までのルート案内を表示してもよい。
なお、表示部51は、それらの表示を行う表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、地図情報等の表示は、地図情報表示装置3と別の装置においてなされてもよい。その場合には、表示部51は、地図情報表示装置3の外部に対して地図情報等を表示するために送信するものであってもよい。また、表示部51は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは表示デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
要求情報送信部52は、メッセージ情報の送信を要求する要求情報をサーバ2に送信する。その要求情報に、地図情報表示装置3の現在位置取得部41が取得した現在位置である位置情報が含まれていてもよい。また、その要求情報に、ユーザ識別子記憶部43で記憶されているユーザ識別子が含まれていてもよい。要求情報送信部52が要求情報を送信するタイミングは問わない。例えば、要求情報送信部52は、図示しない受付部が、ユーザからのメッセージ情報の受信要求を受け付けた場合(例えば、ユーザが、メッセージの更新ボタンをクリックしたり、タップしたりした場合など)に、要求情報を送信してもよく、あるいは、定期的(例えば、30秒ごと、1分ごとなど)に要求情報を送信してもよい。
要求情報送信部52が要求情報をサーバ2に送信する方法は問わない。例えば、要求情報送信部52は、要求情報をポストメソッドやゲットメソッドなどのリクエストを用いて送信してもよく、FTP(File Transfer Protocol)で送信してもよく、電子メールで送信してもよく、あるいは、その他の方法を用いて送信してもよい。
なお、要求情報送信部52は、要求情報をサーバ2に直接送信してもよく、あるいは、他のサーバ等を介して間接的に送信してもよい。また、要求情報送信部52は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、要求情報送信部52は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
また、ユーザ識別子記憶部43と、地図情報記憶部45と、メッセージ情報蓄積部47がメッセージ情報を蓄積する記録媒体とのうち、任意の2以上の記憶部や記録媒体は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、ユーザ識別子を記憶している領域がユーザ識別子記憶部43となり、地図情報を記憶している領域が地図情報記憶部45となる。
次に、本実施の形態による情報通信システムの動作について、図5〜図8のフローチャートを用いて説明する。
図5は、本実施の形態によるメッセージ情報送信装置1の動作を示すフローチャートである。
(ステップS101)現在位置取得部11は、新たな現在位置を取得したかどうか判断する。そして、新たな現在位置を取得した場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS103に進む。現在位置取得部11は、例えば、新たな現在位置を取得したと判断した場合に、その現在位置を図示しない記録媒体において一時的に記憶しておき、最新の現在位置がその一時的に記憶している現在位置と異なる場合に、新たな現在位置を取得したと判断して、その新たな現在位置を図示しない記録媒体に上書きで蓄積してもよい。
(ステップS102)表示部21は、現在位置取得部11が取得した新たな現在位置に対応する地図情報を地図情報記憶部15から読み出して表示する。そして、ステップS101に戻る。なお、表示部21は、その表示対象の地図情報において、現在位置を示すマーク等を表示するようにしてもよい。また、ルートのガイドをしている場合には、表示部21は、「次の交差点を右に曲がります」といったようなガイドを表示してもよい。また、そのガイドを音声出力するカーナビゲーション装置の場合には、そのガイドの音声を生成してスピーカに音声出力するガイド音声出力部(図示せず)をメッセージ情報送信装置1が備えていてもよい。
(ステップS103)目的地受付部19は、目的地を受け付けたかどうか判断する。そして、目的地を受け付けた場合には、ステップS104に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。なお、受け付けられた目的地は、図示しない記録媒体において一時的に記憶されてもよい。
(ステップS104)ルート情報生成部20は、現在位置取得部11が取得した現在位置である出発地から、目的地受付部19が受け付けた目的地までのルート情報を生成する。その生成されたルート情報は、図示しない記録媒体において一時的に記憶されてもよい。
(ステップS105)表示部21は、ルート情報生成部20が生成したルート情報を表示する。そして、ステップS101に戻る。なお、ルート情報の表示の際に、地図がルート画像と一緒に表示されてもよい。また、ルート情報にルート画像が含まれる場合には、そのルート画像の全体が表示されてもよく、ルート画像の一部(例えば、現在位置の近辺など)が表示されてもよい。後者の場合には、メッセージ情報送信装置1が出発地から目的地に移動するにしたがって、徐々にそのルート画像の異なる部分が表示されて行くようになってもよい。また、ルート情報に移動時間や距離が含まれる場合には、その移動時間や距離が表示されてもよい。
(ステップS106)メッセージ受付部12は、メッセージを受け付けたかどうか判断する。そして、メッセージを受け付けた場合には、ステップS107に進み、そうでない場合には、ステップS110に進む。なお、その受け付けられたメッセージは、図示しない記録媒体において一時的に記憶されてもよい。
(ステップS107)現在位置取得部11は、その時点の現在位置を取得する。なお、ステップS101で取得された最新の現在位置が図示しない記録媒体で記憶されている場合には、このステップの処理を行わなくてもよい。
(ステップS108)メッセージ情報送信部14は、ユーザ識別子記憶部13で記憶されているユーザ識別子を読み出す。
(ステップS109)メッセージ情報送信部14は、ステップS106で受け付けたメッセージと、ステップS107で取得された現在位置(あるいは、図示しない記録媒体で記憶されている最新の現在位置)と、ステップS108で読み出したユーザ識別子とを含むメッセージ情報を構成し、そのメッセージ情報をサーバ2に送信する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS110)要求情報送信部22は、要求情報を送信するかどうか判断する。そして、要求情報を送信する場合には、ステップS111に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。要求情報送信部22は、例えば、メッセージ情報の送信を要求するユーザからの指示に応じて、要求情報を送信すると判断してもよく、あるいは、定期的に要求情報を送信すると判断してもよい。
(ステップS111)メッセージ情報受信部16等は、メッセージ情報の受信等の処理を行う。なお、この処理の詳細については、図6のフローチャートを用いて説明する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
図6は、図5のフローチャートにおけるメッセージ情報の受信等の処理(ステップS111)の詳細を示すフローチャートである。
(ステップS201)要求情報送信部22は、要求情報をサーバ2に送信する。位置情報が要求情報に含まれる場合には、要求情報送信部22は、現在位置取得部11が取得した現在位置を示す位置情報を含む要求情報を送信する。ユーザ識別子が要求情報に含まれる場合には、要求情報送信部22は、ユーザ識別子記憶部13で記憶されているユーザ識別子を含む要求情報を送信する。
(ステップS202)メッセージ情報受信部16は、サーバ2から送信されたメッセージ情報を受信したかどうか判断する。そして、受信した場合には、ステップS203に進み、そうでない場合には、メッセージ情報を受信するまでステップS202の処理を繰り返す。なお、要求情報が送信されてからあらかじめ決められた時間が経過してもメッセージ情報を受信しない場合には、メッセージ情報受信部16はタイムアウトであると判断し、図5のフローチャートのステップS101に戻ってもよい。また、メッセージ情報受信部16が、送信対象のメッセージ情報が存在しない旨を受信した場合にも、図5のフローチャートのステップS101に戻ってもよい。
(ステップS203)メッセージ情報蓄積部17は、メッセージ情報受信部16が受信したメッセージ情報を記録媒体に蓄積する。
(ステップS204)判断部18は、新たに蓄積されたメッセージ情報に含まれるメッセージを参照し、そのメッセージがあらかじめ決められたものであるかどうか判断する。そして、判断部18は、そのメッセージがあらかじめ決められたものである場合には、ルート情報を生成すると判断してステップS205に進み、そうでない場合には、ルート情報を生成しないと判断して、ステップS206に進む。
(ステップS205)ルート情報生成部20は、新たに蓄積されたメッセージ情報に含まれる位置情報を用いたルート情報の生成を行う。このルート情報の生成の詳細については、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS206)表示部21は、蓄積されたメッセージ情報に含まれるメッセージを、そのメッセージと同じメッセージ情報に含まれている位置情報の示す地図上の位置に表示する。なお、そのメッセージの表示の以前に、ナビゲーションのために地図が表示されていた場合であって、その地図の表示範囲にはメッセージの表示位置が存在しない場合には、表示部21は、例えば、表示している地図をズームアウトすることによって、あるいは、表示している地図の範囲を変更することによって、メッセージを表示するようにしてもよい。また、表示部21は、最新のメッセージのみを表示してもよく、あるいは、過去のメッセージをも表示してもよい。また、ルート情報生成部20がルート情報を生成した場合には、表示部21は、そのルート情報をも表示する。また、メッセージ情報に日時やユーザ識別子が含まれる場合には、表示部21は、それらをも表示してもよい。そして、図5のフローチャートに戻る。なお、それまでに表示していた地図の表示範囲を変更してメッセージを表示した場合には、所定の期間(例えば、10秒や20秒など)だけメッセージを表示し、その後に、図5のフローチャートに戻って、それまでの地図の表示を継続してもよい。
なお、図6のフローチャートのステップS202において、メッセージ情報受信部16が2以上のメッセージ情報を受信した場合には、ステップS203において、その複数のメッセージ情報が蓄積され、ステップS204、S205において各メッセージ情報に対する判断処理等が行われてもよい。なお、2以上のメッセージ情報が受信され、その2以上のメッセージ情報に対してルート情報が生成された場合には、2以上のメッセージ情報と、2以上のルート情報との対応関係が分かるように、両者を紐付けるようにしてもよい。具体的には、互いに対応するメッセージ情報と、ルート情報とのそれぞれに、同じ識別情報を付与することによって、両者を紐付けてもよい。
図7は、図6のフローチャートにおけるルート情報の生成処理(ステップS205)の詳細を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートにおけるステップS204において、判断部18は、最新のメッセージ情報に含まれているメッセージがあらかじめ決められたものである場合に、そのメッセージが、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を目的地に設定するものであるのか、あるいは、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を起点に設定するものであるのかの判断をも行っているものとする。具体的には、判断部18は、メッセージが「お迎えヨロシク!」の場合に、そのメッセージと同じメッセージ情報に含まれている位置情報を目的地に設定するものであると判断し、メッセージが「今ここ」の場合に、そのメッセージと同じメッセージ情報に含まれている位置情報を起点に設定するものであると判断してもよい。
(ステップS301)ルート情報生成部20は、最新のメッセージ情報に含まれているメッセージが、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を目的地に設定するものであると判断されたかどうか判断する。そして、最新のメッセージ情報に含まれているメッセージが、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を目的地に設定するものであると判断された場合には、ステップS302に進み、そうでない場合、すなわち、最新のメッセージ情報に含まれているメッセージが、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を起点に設定するものであると判断された場合には、ステップS303に進む。
(ステップS302)ルート情報生成部20は、現在位置取得部11が取得した現在位置から、最新のメッセージ情報に含まれている位置情報の位置である目的地までのルート情報を生成する。そして、図6のフローチャートに戻る。
(ステップS303)ルート情報生成部20は、最新のメッセージ情報に含まれている位置情報の位置である出発地から、その時点において目的地に設定されている位置までのルート情報を生成する。そして、図6のフローチャートに戻る。なお、そのルート情報の生成の際に、目的地が設定されていない場合には、エラーであるとしてルート情報の生成を行わなくてもよく、あるいは、ユーザに対して目的地の設定を要求し、その要求に応じて目的地受付部19が受け付けた目的地を用いて、ルート情報の生成を行ってもよい。
なお、図7のフローチャートの処理は一例であり、これ以外のルート情報の生成を行ってもよいことは言うまでもない。例えば、ルート情報を生成する場合には、ステップS302の処理のみを行ってもよく、ステップS303の処理のみを行ってもよく、あるいは、最新のメッセージ情報に含まれている位置情報を用いたその他のルート情報の生成を行ってもよい。また、ステップS302で生成されるルート情報と、ステップS303で生成されるルート情報とは、内容が異なるものであってもよく、あるいは、同じものであってもよい。前者の場合には、例えば、ステップS302では、ルート画像と移動時間と距離とを含むルート情報が生成され、ステップS303では、移動時間及び/または距離を含むルート情報が生成されてもよい。
なお、本実施の形態では、メッセージ情報送信装置1と、地図情報表示装置3とが同じ構成であるため、地図情報表示装置3の動作も、図5〜図7のフローチャートで示される。したがって、フローチャートを用いた地図情報表示装置3の動作の説明を省略する。
図8は、本実施の形態によるサーバ2の動作を示すフローチャートである。この図8のフローチャートでは、要求情報の受信に応じてメッセージ情報を送信する場合について説明する。
(ステップS401)受信部31は、メッセージ情報を受信したかどうか判断する。そして、メッセージ情報を受信した場合には、ステップS402に進み、そうでない場合には、ステップS403に進む。
(ステップS402)蓄積部32は、受信部31が受信したメッセージ情報を記録媒体に蓄積する。その蓄積の際に、蓄積部32は、そのメッセージ情報の受信に応じた日時をメッセージ情報に含めて蓄積するものとする。そして、ステップS401に戻る。
(ステップS403)要求情報受信部35は、要求情報を受信したかどうか判断する。そして、要求情報を受信した場合には、ステップS404に進み、そうでない場合には、ステップS401に戻る。
(ステップS404)送信部36は、送信先対応情報記憶部33で記憶されている送信先対応情報を用いて、要求情報受信部35が受信した要求情報に応じた送信先に対応するメッセージと、ユーザ識別子とを特定する。そして、送信部36は、そのメッセージと、ユーザ識別子とを有するメッセージ情報を検索し、ヒットしたメッセージ情報を送信候補のメッセージ情報とする。なお、要求情報に応じた送信先とは、要求情報の送信元であってもよく、あるいは、要求情報によって指定された送信先であってもよい。
(ステップS405)送信部36は、送信期限対応情報記憶部34で記憶されている送信期限対応情報を用いて、ステップS404で絞り込まれたメッセージ情報、すなわち、送信候補のメッセージ情報から、送信期限の到来していないメッセージ情報を選択する。具体的には、送信部36は、送信候補のメッセージ情報ごとに、そのメッセージ情報に含まれるメッセージに対応する送信期限を特定し、その送信期限と、そのメッセージ情報に含まれる日時とを用いて、そのメッセージ情報の送信期限が到来しているかどうか判断する。例えば、現在の日時が、メッセージ情報の日時に送信期限を加算した日時を超える場合には、送信部36は、送信期限が到来していると判断し、現在の日時が、メッセージ情報の日時に送信期限を加算した日時を超えていない場合には、送信部36は、送信期限が到来していないと判断してもよい。そして、送信部36は、送信期限の到来していないメッセージ情報を選択する。このようにして選択されたメッセージ情報が、最終的な送信対象のメッセージ情報となる。
(ステップS406)送信部36は、送信対象のメッセージ情報が存在するかどうか判断する。そして、存在する場合には、ステップS407に進み、そうでない場合には、ステップS401に戻る。
(ステップS407)送信部36は、送信対象のメッセージ情報、すなわち、ステップS405で選択したメッセージ情報を送信先に送信する。その送信先は、例えば、要求情報の送信元であってもよく、要求情報によって指定された送信先であってもよい。
なお、図8のフローチャートにおいて、送信対象のメッセージ情報が存在しない場合にも、送信部36は、その旨を示す情報を送信してもよい。また、ある送信先にメッセージ情報を送信する際に、送信部36は、その送信先が送信したメッセージ情報を含めてもよく、あるいは、含めなくてもよい。前者の場合には、メッセージ情報を受信する装置において、自らが送信したメッセージをも表示されることになる。後者の場合には、メッセージ情報を受信する装置において、自らが送信したメッセージは表示されないことになる。
次に、本実施の形態による情報通信システムの動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、サーバ2の送信先対応情報記憶部33では、図9で示される送信先対応情報が記憶されているものとする。図9の送信先対応情報において、メッセージと、ユーザ識別子と、送信先とが対応付けられている。メッセージの[^(取締り中)(渋滞中)]は、「取締り中」「渋滞中」でないメッセージの意味である。また、ユーザ識別子や送信先の「*」(アスタリスク)は、ユーザ識別子や送信先が何であってもよい旨を示している。また、この送信先対応情報において、送信先は、送信先のユーザ識別子で示されるものとする。例えば、1番目の送信先対応情報(1番目のレコード)には、メッセージ「取締り中」と、ユーザ識別子「*」と、送信先「*」とが含まれるため、蓄積部32が蓄積したメッセージ情報のうち、メッセージ「取締り中」を含むものは、どのユーザ識別子が含まれているものであっても、すべての送信先に送信することになる。また、3番目の送信先対応情報において、メッセージ「[^(取締り中)(渋滞中)]」と、ユーザ識別子「U001」と、送信先「U029」「U031」とが含まれるため、蓄積部32が蓄積したメッセージ情報のうち、「取締り中」「渋滞中」でないメッセージと、ユーザ識別子「U001」とを含むものは、ユーザ識別子「U029」に対応する送信先、及びユーザ識別子「U031」に対応する送信先にのみ送信することになる。なお、各ユーザは、メッセージ情報送信装置1や地図情報表示装置3、あるいは、その他のPC等からサーバ2にアクセスすることによって、図9で示されるように、あらかじめ送信先対応情報の登録を行っていたものとする。
また、この具体例において、サーバ2の送信期限対応情報記憶部34では、図10で示される送信期限対応情報が記憶されているものとする。図10の送信期限対応情報において、メッセージと、送信期限とが対応付けられている。例えば、1番目の送信期限対応情報には、メッセージ「お迎えヨロシク!」と、送信期限「15分」とが対応付けられている。したがって、メッセージ「お迎えヨロシク!」を含むメッセージ情報は、蓄積されてから15分以上が経過すると、送信対象とはならないことになる。なお、図10のメッセージ[^(お迎えヨロシク!)(今ここ)(渋滞中)(取締り中)]は、前述したように、「お迎えヨロシク!」「今ここ」「渋滞中」「取締り中」でないメッセージの意味である。
まず、メッセージ情報送信装置1と地図情報表示装置3の両方が自動車に装着されたカーナビゲーション装置である場合の具体例について説明する。ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザ(以下、このユーザのことを「ユーザU001」と呼ぶものとする。他のユーザについても同様であるとする)が自動車で走行中に、メッセージ情報送信装置1を動作させていたとする。すると、現在位置取得部11は、自動車の走行にあわせて最新の現在位置を取得し(ステップS101)、表示部21は、それに応じて表示対象の地図情報を更新して表示する(ステップS102)。図11は、そのようにして表示された地図情報の一例を示すものである。中央の少し下方の上向きの三角のマークは、現在の自動車の位置を示すものである。また、この地図はタッチパネルに表示されているものとする。また、図11で表示されている地図の右上の方には、あらかじめ登録されているメッセージ「今ここ」「取締り中」「渋滞中」「お迎えヨロシク!」に対応するボタンが表示されている。また、それら以外のメッセージを入力するための「その他」のボタンも表示されている。そのボタン「その他」を指で押す(タップする)と、タッチパネルに平仮名等の一覧が表示され、その一覧から所望の文字を選択することによって、任意のメッセージを入力することも可能である。あらかじめ登録されているメッセージを入力する場合には、例えば、ボタン「今ここ」等をタップすればよい。
図11の表示が行われている際に、ユーザが渋滞に巻き込まれていたとする。そして、ユーザU001が、ボタン「渋滞中」をタップしたとする。すると、メッセージ受付部12は、メッセージ「渋滞中」を受け付け、メッセージ情報送信部14に渡す(ステップS106)。また、現在位置取得部11は、その時点の現在位置(X103,Y103)を取得し、メッセージ情報送信部14に渡す(ステップS107)。なお、その現在位置は、緯度・経度であるとする。また、メッセージ情報送信部14は、ユーザ識別子記憶部13からユーザ識別子「U001」を読み出し(ステップS108)、そのユーザ識別子と、メッセージ受付部12から受け取ったメッセージ「渋滞中」と、現在位置取得部11から受け取った現在位置である位置情報(X103,Y103)とをペイロードに有するメッセージ情報のパケットを構成し、そのパケットをあらかじめ図示しない記録媒体で保持していたサーバ2のアドレスを送信先に設定して送信する(ステップS109)。
メッセージ情報送信装置1から送信されたメッセージ情報のパケットは、サーバ2の受信部31で受信される(ステップS401)。そして、そのパケットのペイロードに含まれるメッセージ情報が蓄積部32に渡される。蓄積部32は、受信部31からメッセージ情報を受け取ると、図示しないカレンダー部と時計部から、現在の日時「2010年5月3日9時40分」を取得し、その日時を追加したメッセージ情報を図示しない記録媒体に蓄積する(ステップS402)。図12の一番下のレコードは、そのようにして蓄積されたメッセージ情報である。そのメッセージ情報には、メッセージ「渋滞中」と、日時「2010年5月3日9:40」と、位置情報(X103,Y103)と、ユーザ識別子「U001」とが含まれている。
ちょうどその時点において、他のユーザU123が自動車で走行中に地図情報表示装置3を動作させていたとする。また、その地図情報表示装置3では、5分おきにサーバ2に要求情報を送信しているものとする。また、その要求情報には、ユーザ識別子が含まれているとする。そして、要求情報送信部52が、要求情報を送信するタイミングになったとする(ステップS110)。すると、要求情報送信部52は、ユーザ識別子記憶部43からユーザ識別子「U123」を読み出して、そのユーザ識別子をペイロードに含む要求情報のパケットを構成し、サーバ2を送信先に設定して送信する(ステップS201)。
地図情報表示装置3から送信された要求情報のパケットは、サーバ2の要求情報受信部35で受信される(ステップS403)。そして、そのパケットのペイロードに含まれるユーザ識別子「U123」と、そのパケットのヘッダに含まれる送信元のアドレスとが送信部36に渡される。その送信元のアドレスが、地図情報表示装置3のアドレスである。送信部36は、ユーザ識別子等を受け取ると、そのユーザ識別子が送信先である送信先対応情報を検索する。この場合には、図9の1番目と2番目の送信先対応情報だけがヒットしたとする。すると、送信部36は、メッセージ「取締り中」とユーザ識別子「*」の組と、メッセージ「渋滞中」とユーザ識別子「*」の組とを読み出し、各組を検索キーとして図12で示されるメッセージ情報を検索する。この場合には、図12の下から1番目と2番目のメッセージ情報だけがヒットしたとする。すると、送信部36は、それらのメッセージ情報を送信候補として読み出して、図示しない記録媒体に一時的に記憶する(ステップS404)。
また、送信部36は、送信候補として記憶されたメッセージ情報について、送信期限が到来しているかどうかの判断を行う。具体的には、送信部36は、送信候補の1番目のメッセージ情報、すなわち、図12の下から2番目のメッセージ情報のメッセージ「渋滞中」を検索キーとして、図10の送信期限対応情報のメッセージを検索し、ヒットしたレコードから、送信期限「1時間」を読み出す。また、送信部36は、図示しないカレンダー部と時計部から、現在の日時「2010年5月3日9時42分」を取得し、その現在の日時が、図12の下から2番目のメッセージ情報の日時「2010年5月3日8時35分」に、読み出した送信期限「1時間」を加算した日時「2010年5月3日9時35分」を超えているかどうか判断する。この場合には超えているため、送信部36は、その図12の下から2番目のメッセージ情報については、送信期限がすでに到来していると判断し、そのメッセージ情報を送信対象として選択しない。
次に、送信部36は、送信候補の2番目のメッセージ情報、すなわち、図12の下から1番目のメッセージ情報のメッセージ「渋滞中」に対応する送信期限「1時間」を再度、読み出す。また、送信部36は、図示しないカレンダー部等から取得した現在の日時「2010年5月3日9時42分」が、図12の下から1番目のメッセージ情報の日時「2010年5月3日9時40分」に、読み出した送信期限「1時間」を加算した日時「2010年5月3日10時40分」を超えているかどうか判断する。この場合には超えていないため、送信部36は、その図12の下から1番目のメッセージ情報については、送信期限がまだ到来していないと判断し、そのメッセージ情報を送信対象として選択する(ステップS405)。なお、ここでは、メッセージ「渋滞中」に対応する送信期限を再度、読み出す場合について説明したが、送信部36は、送信候補の1番目のメッセージ情報に関する判断の際に読み出した、メッセージ「渋滞中」に対応する送信期限を図示しない記録媒体で記憶しておき、それを用いるようにしてもよい。また、メッセージ情報の選択は、例えば、選択されたメッセージ情報にフラグ等を設定することによって行われてもよく、選択されたメッセージを図示しない記録媒体に蓄積することによって行われてもよい。
その後、送信部36は、選択したメッセージ情報があるため、送信対象があると判断し(ステップS406)、そのメッセージ情報をあらかじめ受け取っていたアドレスを送信先として送信する(ステップS407)。なお、この具体例において、送信部36は、メッセージが「渋滞中」「取締り中」である場合には、ユーザ識別子を含まないメッセージ情報を送信するものとする。すなわち、送信部36は、メッセージ「渋滞中」と、日時「2010年5月3日9時40分」と、位置情報(X103,Y103)とを含むメッセージ情報のパケットを、要求情報を送信した地図情報表示装置3に送信する。
サーバ2から送信されたメッセージ情報のパケットは、地図情報表示装置3のメッセージ情報受信部46で受信され、メッセージ情報蓄積部47に渡される(ステップS202)。メッセージ情報蓄積部47は、その受け取ったメッセージ情報を記録媒体に蓄積する(ステップS203)。また、メッセージ情報蓄積部47は、1個のメッセージ情報を新たに蓄積した旨を判断部48に渡す。すると、判断部48は、最新のメッセージ情報に含まれているメッセージ「渋滞中」を読み出し、そのメッセージがあらかじめ決められたメッセージであるかどうか判断する(ステップS204)。この具体例では、そのあらかじめ決められたメッセージは、「今ここ」と「お迎えヨロシク!」であるとする。したがって、この場合には、判断部48は、最新のメッセージ情報のメッセージはあらかじめ決められたものではなく、ルート情報を生成する必要はないと判断し、その判断結果を表示部51に渡す。すると、表示部51は、メッセージ情報蓄積部47が蓄積したメッセージ情報を読み出し、そのメッセージ情報に含まれるメッセージ「渋滞中」と日時の時刻「9:40」とを、位置情報(X103,Y103)の示す地図上の位置に表示する(ステップS206)。その結果、図13で示される表示がなされる。その表示によって、ユーザU123は、渋滞中の箇所を知ることができるようになる。
次に、メッセージ情報送信装置1がPDAであり、メッセージ情報を受信する装置が自動車に装着されたカーナビゲーション装置である場合の具体例について説明する。この具体例では、自動車に装着されたカーナビゲーション装置がメッセージ情報送信装置1であり、そのメッセージ情報送信装置1がメッセージ情報を受信する場合について説明するが、本実施の形態によるメッセージ情報送信装置1と地図情報表示装置3とは全く同じ構成であるため、地図情報表示装置3がメッセージ情報を受信したと考えることもできる。
ユーザU004が徒歩で移動中に、メッセージ情報送信装置1を動作させていたとする。すると、現在位置取得部11は、その移動にあわせて最新の現在位置を取得し(ステップS101)、表示部21は、それに応じて表示対象の地図情報を更新して表示する(ステップS102)。図14は、そのようにして表示された地図情報の一例を示すものである。中央の下方の黒丸のマークは、現在の位置を示すものである。また、この地図はタッチパネルに表示されているものとする。また、図14で表示されている地図の右上の方には、あらかじめ登録されているメッセージ「今ここ」等のボタンが表示されている。
図14の表示が行われている際に、ユーザU004がボタン「お迎えヨロシク!」をタップしたとする。すると、メッセージ受付部12は、メッセージ「お迎えヨロシク!」を受け付け、メッセージ情報送信部14に渡す(ステップS106)。また、現在位置取得部11は、その時点の現在位置(X104,Y104)を取得し、メッセージ情報送信部14に渡す(ステップS107)。また、メッセージ情報送信部14は、ユーザ識別子記憶部13からユーザ識別子「U004」を読み出し(ステップS108)、そのユーザ識別子と、メッセージ受付部12から受け取ったメッセージ「お迎えヨロシク!」と、現在位置取得部11から受け取った現在位置である位置情報(X104,Y104)とをペイロードに有するメッセージ情報のパケットを構成し、そのパケットをあらかじめ図示しない記録媒体で保持していたサーバ2のアドレスを送信先に設定して送信する(ステップS109)。
メッセージ情報送信装置1から送信されたメッセージ情報のパケットは、サーバ2の受信部31で受信される(ステップS401)。そして、そのパケットのペイロードに含まれるメッセージ情報が蓄積部32に渡される。蓄積部32は、受信部31からメッセージ情報を受け取ると、図示しないカレンダー部と時計部から、現在の日時「2010年5月3日9時43分」を取得し、その日時を追加したメッセージ情報を図示しない記録媒体に蓄積する(ステップS402)。図15の一番下のレコードは、そのようにして蓄積されたメッセージ情報である。
ちょうどその時点において、渋滞に巻き込まれていた前述のユーザU001のメッセージ情報送信装置1における要求情報送信部22が要求情報を送信するタイミングとなり、要求情報を送信したとする(ステップS110,S201)。その要求情報には、ユーザ識別子「U001」が含まれているものとする。
送信された要求情報は、サーバ2の要求情報受信部35で受信される(ステップS403)。そして、その要求情報に含まれるユーザ識別子「U001」と、そのパケットのヘッダに含まれる送信元のアドレスとが送信部36に渡される。送信部36は、ユーザ識別子等を受け取ると、そのユーザ識別子が送信先である送信先対応情報を検索する。この場合には、図9の1番目と2番目の送信先対応情報と、送信先が「U001」であり、ユーザ識別子が「U004」である送信先対応情報がヒットしたとする。すると、送信部36は、メッセージ「取締り中」とユーザ識別子「*」の組と、メッセージ「渋滞中」とユーザ識別子「*」の組と、メッセージ「[^(取締り中)(渋滞中)]」とユーザ識別子「U004」の組とを読み出し、各組を検索キーとして図15で示されるメッセージ情報を検索する。この場合には、図15の下から1番目から3番目のメッセージ情報がヒットしたとする。すると、送信部36は、それらのメッセージ情報を送信候補として読み出して、図示しない記録媒体に一時的に記憶する(ステップS404)。
次に、送信部36は、図10の送信期限対応情報を参照し、前述の説明と同様に、図15の下から1番目から3番目のメッセージ情報のうち、送信期限が到来していないメッセージ情報を選択する。この場合には、図15の下から1番目と2番目のメッセージ情報が選択される(ステップS405)。なお、この具体例において、サーバ2は、あるユーザの送信したメッセージ情報を、そのユーザに対しては送信しないものとする。したがって、送信部36は、要求情報に含まれていたユーザ識別子「U001」を含むメッセージ情報を選択から外す。その結果、送信対象のメッセージ情報は、図15の下から1番目のメッセージ情報だけとなる。
その後、送信部36は、選択したメッセージ情報があるため、送信対象があると判断し(ステップS406)、そのメッセージ情報をあらかじめ受け取っていたアドレスを送信先として送信する(ステップS407)。なお、前述のように、この具体例において、送信部36は、メッセージが「渋滞中」「取締り中」である場合には、ユーザ識別子を含まないメッセージ情報を送信しないものとする。一方、このたびの送信対象のメッセージは「お迎えヨロシク!」であるため、送信部36は、メッセージ「お迎えヨロシク!」と、日時「2010年5月3日9時43分」と、位置情報(X103,Y103)と、ユーザ識別子「U004」とを含むメッセージ情報のパケットを、要求情報を送信したメッセージ情報送信装置1に送信する。
サーバ2から送信されたメッセージ情報のパケットは、メッセージ情報送信装置1のメッセージ情報受信部16で受信され、メッセージ情報蓄積部17に渡される(ステップS202)。メッセージ情報蓄積部17は、その受け取ったメッセージ情報を記録媒体に蓄積する(ステップS203)。また、メッセージ情報蓄積部17は、1個のメッセージ情報を新たに蓄積した旨を判断部18に渡す。なお、この具体例では、あらかじめ決められたメッセージは、「今ここ」と「お迎えヨロシク!」であるとする。また、この具体例では、メッセージ「お迎えヨロシク!」は、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を目的地に設定するメッセージとされており、メッセージ「今ここ」は、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を起点に設定するメッセージとされているものとする。
すると、判断部18は、最新のメッセージ情報に含まれているメッセージ「お迎えヨロシク!」を読み出し、そのメッセージがあらかじめ決められたメッセージであり、位置情報を目的地に設定するメッセージであると判断し、その判断結果と、最新のメッセージ情報に含まれる位置情報(X104,Y104)とをルート情報生成部20に渡す(ステップS204)。
ルート情報生成部20は、判断結果と位置情報とを受け取ると、ルート情報の生成を行う(ステップS205)。具体的には、ルート情報生成部20は、まず、判断結果を用いて、位置情報を目的地に設定すると判断する(ステップS301)。そして、ルート情報生成部20は、現在位置取得部11が取得した現在位置から、判断部18から受け取った位置情報の示す位置までのルートを探索し、そのルート画像、距離、移動時間を含むルート情報を生成し、表示部21に渡す(ステップS302)。
表示部21は、ルート情報を受け取ると、そのルート情報に対応する最新のメッセージ情報を読み出し、そのメッセージ情報に含まれるメッセージ「お迎えヨロシク!」と日時の時刻「9:43」と、ユーザ識別子「U004」とを、位置情報(X104,Y104)の示す地図上の位置に表示すると共に、ルート情報を表示する(ステップS206)。その結果、図16で示される表示がなされる。なお、表示部21は、ルート情報に含まれるルート画像の全体を表示するために、地図情報をズームアウトしている。この表示によって、ユーザU001は、ユーザU004が迎えに来て欲しいことと、ユーザU004の位置や、その位置までのルート、距離や移動時間を知ることができる。そして、そのルートに応じて、ユーザU004を容易に迎えに行くことができるようになる。
次に、再度、メッセージ情報送信装置1と地図情報表示装置3の両方が自動車に装着されたカーナビゲーション装置である場合の具体例について説明する。ユーザU002がメッセージ情報送信装置1を操作し、目的地の入力を行い(ステップS103〜S105)、ルート情報の示すルートに沿って目的地に向かっていたとする。その際に、現在位置取得部11は、自動車の走行にあわせて最新の現在位置を取得し(ステップS101)、表示部21は、それに応じて表示対象の地図情報を更新して表示する(ステップS102)。図17は、そのようにして表示された地図情報の一例を示すものである。中央の少し下方の上向きの三角のマークは、現在の自動車の位置を示すものである。また、中央の少し上方の黒丸のマークは、目的地を示すものである。また、この地図はタッチパネルに表示されているものとする。また、図17で表示されている地図の右上の方には、あらかじめ登録されているメッセージ「今ここ」等のボタンが表示されている。
図17の表示中に、ユーザU002が、ボタン「今ここ」をタップしたとする。すると、メッセージ受付部12は、メッセージ「今ここ」を受け付け、メッセージ情報送信部14に渡す(ステップS106)。また、現在位置取得部11は、その時点の現在位置(X201,Y201)を取得し、メッセージ情報送信部14に渡す(ステップS107)。また、メッセージ情報送信部14は、ユーザ識別子記憶部13からユーザ識別子「U002」を読み出し(ステップS108)、そのユーザ識別子と、メッセージ受付部12から受け取ったメッセージ「今ここ」と、現在位置取得部11から受け取った現在位置である位置情報(X201,Y201)とを有するメッセージ情報をあらかじめ図示しない記録媒体で保持していたサーバ2のアドレスを送信先に設定して送信する(ステップS109)。
メッセージ情報送信装置1から送信されたメッセージ情報は、サーバ2の受信部31で受信される(ステップS401)。そして、そのメッセージ情報が蓄積部32に渡される。蓄積部32は、受信部31からメッセージ情報を受け取ると、図示しないカレンダー部と時計部から、現在の日時「2010年5月4日8時30分」を取得し、その日時を追加したメッセージ情報を図示しない記録媒体に蓄積する(ステップS402)。図18の一番下のレコードは、そのようにして蓄積されたメッセージ情報である。
ちょうどその時点において、他のユーザU003が自動車で走行中に地図情報表示装置3を動作させていたとする。ここで、ユーザU002とユーザU003とは、待ち合わせのために同じ目的地に向かっているものとする。また、その地図情報表示装置3では、5分おきに要求情報をサーバ2に送信しているものとする。また、その要求情報には、ユーザ識別子が含まれているとする。そして、要求情報送信部52が、要求情報を送信するタイミングになったとする(ステップS110)。すると、要求情報送信部52は、ユーザ識別子記憶部43からユーザ識別子「U003」を読み出して、そのユーザ識別子をペイロードに含む要求情報のパケットを構成し、サーバ2を送信先に設定して送信する(ステップS201)。
地図情報表示装置3から送信された要求情報は、サーバ2の要求情報受信部35で受信される(ステップS403)。そして、その要求情報に含まれるユーザ識別子「U003」と、そのパケットのヘッダに含まれる送信元のアドレスとが送信部36に渡される。送信部36は、ユーザ識別子等を受け取ると、そのユーザ識別子が送信先である送信先対応情報を検索する。この場合には、図9の1番目と2番目の送信先対応情報と、送信先が「U003」であり、ユーザ識別子が「U002」である送信先対応情報がヒットしたとする。すると、送信部36は、メッセージ「取締り中」とユーザ識別子「*」の組と、メッセージ「渋滞中」とユーザ識別子「*」の組と、メッセージ「[^(取締り中)(渋滞中)]」とユーザ識別子「U002」の組とを読み出し、各組を検索キーとして図18で示されるメッセージ情報を検索する。この場合には、図18の下から1番目のメッセージ情報のみがヒットしたとする。すると、送信部36は、そのメッセージ情報を送信候補として読み出して、図示しない記録媒体に一時的に記憶する(ステップS404)。
次に、送信部36は、図10の送信期限対応情報を参照し、前述の説明と同様に、送信期限が到来していないメッセージ情報を選択する。この場合には、図18の下から1番目のメッセージ情報が選択されたとする(ステップS405)。
その後、送信部36は、選択したメッセージ情報があるため、送信対象があると判断し(ステップS406)、そのメッセージ情報をあらかじめ受け取っていたアドレスを送信先として送信する(ステップS407)。なお、前述のように、この具体例において、送信部36は、メッセージが「渋滞中」「取締り中」である場合には、ユーザ識別子を含まないメッセージ情報を送信しないものとする。この場合にはメッセージは「今ここ」であるため、送信部36は、メッセージ「今ここ」と、日時「2010年5月4日8時30分」と、位置情報(X201,Y201)と、ユーザ識別子「U002」とを含むメッセージ情報のパケットを、要求情報を送信した地図情報表示装置3に送信する。
サーバ2から送信されたメッセージ情報のパケットは、地図情報表示装置3のメッセージ情報受信部46で受信され、メッセージ情報蓄積部47に渡される(ステップS202)。メッセージ情報蓄積部47は、その受け取ったメッセージ情報を記録媒体に蓄積する(ステップS203)。また、メッセージ情報蓄積部47は、1個のメッセージ情報を新たに蓄積した旨を判断部48に渡す。なお、この具体例では、あらかじめ決められたメッセージは、「今ここ」と「お迎えヨロシク!」であるとする。また、この具体例では、メッセージ「お迎えヨロシク!」は、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を目的地に設定するメッセージとされており、メッセージ「今ここ」は、同じメッセージ情報に含まれている位置情報を起点に設定するメッセージとされているものとする。
すると、判断部48は、最新のメッセージ情報に含まれているメッセージ「今ここ」を読み出し、そのメッセージがあらかじめ決められたメッセージであり、位置情報を起点に設定するメッセージであると判断し、その判断結果と、最新のメッセージ情報に含まれる位置情報(X201,Y201)とをルート情報生成部50に渡す(ステップS204)。
ルート情報生成部20は、判断結果と位置情報とを受け取ると、ルート情報の生成を行う(ステップS205)。具体的には、ルート情報生成部50は、まず、判断結果を用いて、位置情報を起点に設定すると判断する(ステップS301)。そして、ルート情報生成部50は、判断部48から受け取った位置情報の示す位置から、現在設定されている目的地までのルートを探索し、その移動時間を含むルート情報を生成し、表示部51に渡す(ステップS303)。
表示部51は、ルート情報(移動時間)を受け取ると、そのルート情報に対応する最新のメッセージ情報を読み出し、そのメッセージ情報に含まれるメッセージ「今ここ」と日時の時刻「8:30」と、ユーザ識別子「U002」とを、位置情報(X201,Y201)の示す地図上の位置に表示すると共に、ルート情報を表示する(ステップS206)。その結果、図19で示される表示がなされる。この表示によって、ユーザU003は、ユーザU002が目的地まで1分程度の位置にいることを知ることができる。なお、表示部51は、あらかじめ図示しない記録媒体で保持されている、「目的地まで 分」のテキストと、矩形の枠とを読み出し、その「分」の前にルート情報に含まれる移動時間(分単位のものであるとする)を挿入することによって、表示対象のルート情報を生成し、表示してもよい。
なお、本実施の形態では、図13で示されるように、渋滞の位置がピンポイントの地点で示される場合について説明したが、前述のように、渋滞の位置は路線の区間で示されてもよい。例えば、前述の具体例の場合に、図11において、ユーザU001がボタン「渋滞中」をタップすると、メッセージ情報送信部14は、現在位置取得部11が取得した現在位置と、地図情報とを用いて、その現在位置が位置する路線における現在位置を中心とした前後50mずつの地点の位置情報を計算し、その2個の位置情報を含むメッセージ情報をサーバ2に送信してもよい。また、その位置情報には進行方向が含まれていてもよい。また、そのメッセージ情報を受信した地図情報表示装置3では、2個の位置情報と進行方向とを用いて、路線に沿った矢印を生成し、その矢印と、メッセージ「渋滞中」とを図20で示されるように表示してもよい。このように、メッセージ情報に含まれる位置情報は、路線の区間を示す情報であってもよい。その路線の区間は、例えば、2個の位置情報によって示されてもよく、進行方向を含む1個の位置情報によって示されてもよい。後者の場合には、例えば、地図情報表示装置3において、メッセージ「渋滞中」を表示する際には、位置情報の位置する路線において、その位置情報の示す位置を中心として進行方向の前後に所定の距離だけ離れた2個の地点を結ぶ区間に対応付けて表示する用に定められていてもよい。また、メッセージ情報に2個の位置情報が含まれる場合には、メッセージ情報送信装置1のユーザが、その2個の位置を任意に決定できてもよい。例えば、そのユーザが、渋滞開始を入力した位置から、渋滞終了を入力した位置までの区間を示す位置情報がメッセージ情報に含まれてもよい。図20のようにメッセージが表示されることによって、その表示を見たユーザは、どちらの方向が渋滞しているのかなどを直感的に容易に把握することができる。
また、この具体例では、ユーザ識別子そのものが表示される場合について説明したが、あらかじめユーザが、そのユーザ識別子に対応する画像をサーバ2に登録しておき、サーバ2は、ユーザ識別子を含むメッセージ情報を送信する際に、そのユーザ識別子に代えて,あるいは、そのユーザ識別子と共に、そのユーザ識別子に対応する画像をメッセージ情報に含めて送信してもよい。そして、そのメッセージ情報を受信した地図情報表示装置3において、メッセージと一緒にその画像を表示してもよい。また、この具体例では、ユーザ識別子が「U001」等のように、意味のないものである場合について説明したが、ユーザ識別子は、例えば、「ミッキー」や「ボビー」のようなニックネームであってもよい。
以上のように、本実施の形態による情報通信システムによれば、メッセージ情報に位置情報が含まれていることによって、その位置に応じた地図上に、メッセージを表示することができる。また、そのメッセージ情報に含まれている位置情報を用いて、自動的にルート情報を生成することもでき、ユーザの利便性が向上されることになる。また、送信先対応情報を用いることによって、メッセージごとに、送信先を限定することができる。その結果、例えば、プライベートなメッセージについては、家族や友人にのみ送信することにして、そうでない渋滞情報等については、誰にでも送信することにすることもできる。また、送信期限対応情報を用いることによって、メッセージごとに、送信期限を設定することができる。例えば、「今ここ」のように、その状態があまり長く続かないと考えられるメッセージについては、短い期限を設定し、「渋滞中」のように、短い期間で変化しないと考えられるメッセージについては、ある程度の長さの期限を設定することができうる。
なお、本実施の形態では、送信期限対応情報を用いた期限の設定について説明したが、それ以外の方法によって、メッセージ情報の送信を制限してもよい。例えば、あらかじめ決められたメッセージについては、そのメッセージを含む最新のメッセージ情報のみを送信するようにしてもよい。これは、サーバ2において蓄積されるメッセージ情報に含まれるユーザ識別子ごとに行われてもよい。例えば、あらかじめ決められたメッセージが「今ここ」であれば、ユーザ識別子「U001」と、メッセージ「今ここ」とを含むメッセージ情報については、たとえ複数のメッセージ情報が送信対象となったとしても、最新のメッセージ情報のみを送信するようにしてもよい。メッセージの種類によっては、例えば、「今ここ」のように、古いメッセージが履歴として以外の意味を持たないこともあるからである。なお、結果としてそのようになるのであれば、それを実現する方法は問わない。サーバ2の送信部36が送信を行う際に、あらかじめ決められたメッセージについては、最新のもののみを送信するように設定してもよく、あるいは、蓄積部32がメッセージ情報を蓄積する際に、蓄積対象のメッセージ情報に含まれるメッセージがあらかじめ決められたメッセージであり、そのメッセージ情報に含まれるメッセージと、ユーザ識別子とを有するメッセージ情報がすでに蓄積されているのであれば、そのメッセージ情報に上書きで蓄積するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、送信部36は、あらかじめ決められたメッセージについては、そのメッセージを含むメッセージ情報を1回だけ送信するようにしてもよい。これは、サーバ2において蓄積されるメッセージ情報に含まれるユーザ識別子ごとに行われてもよい。例えば、あらかじめ決められたメッセージが「今ここ」であれば、ユーザ識別子「U001」と、メッセージ「今ここ」とを含むメッセージ情報については、そのメッセージ情報を1回送信すると、それ以降は送信しないようにしてもよい。なお、結果としてそのようになるのであれば、それを実現する方法は問わない。サーバ2の送信部36が1回しか送信しないメッセージ情報を送信した場合には、そのメッセージ情報を削除してもよく、あるいは、そのメッセージ情報に対応付けて送信済みのフラグを設定し、その送信済みのフラグの設定されているメッセージ情報については、それ以降、送信しないようにしてもよい。
また、本実施の形態では、メッセージ情報送信装置1と、地図情報表示装置3とが全く同じ構成である場合について説明したが、そうでなくてもよいことは言うまでもない。メッセージ情報送信装置1は、図21で示されるように、現在位置取得部11と、メッセージ受付部12と、ユーザ識別子記憶部13と、メッセージ情報送信部14とを備えた装置であって、地図情報記憶部15等を備えていなくてもよい。また、地図情報表示装置3は、図22で示されるように、現在位置取得部41と、地図情報記憶部45と、メッセージ情報受信部46と、メッセージ情報蓄積部47と、判断部48と、目的地受付部49と、ルート情報生成部50と、表示部51と、要求情報送信部52とを備えた装置であって、メッセージ受付部42等を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、サーバ2からのメッセージ情報の送信が、要求情報の受信に応じて行われる場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。要求情報の受信に応じないでメッセージ情報が送信される場合には、地図情報表示装置3は、要求情報送信部52を備えていなくてもよく、サーバ2は、要求情報受信部35を備えていなくてもよい。サーバ2が、要求情報の受信と関係なくメッセージ情報を送信する場合には、例えば、新たなメッセージ情報が蓄積されたタイミングで、そのメッセージ情報の送信の処理が行われてもよい。
また、本実施の形態では、サーバ2において、送信期限対応情報を用いてメッセージ情報の送信が行われる場合について説明したが、そうでなくてもよい。送信期限対応情報を用いないでメッセージ情報が送信される場合には、サーバ2は、送信期限対応情報記憶部34を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、サーバ2において、送信先対応情報を用いてメッセージ情報の送信が行われる場合について説明したが、そうでなくてもよい。送信先対応情報を用いないでメッセージ情報が送信される場合には、サーバ2は、送信先対応情報記憶部33を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、地図情報表示装置3において、ルート情報生成部50が、メッセージ情報に含まれる位置情報の示す位置から、目的地受付部49が受け付けた目的地までのルート情報を生成する場合について説明したが、そうでなくてもよい。そのようなルート情報の生成が行われない場合には、地図情報表示装置3は、目的地受付部49を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、地図情報表示装置3において、現在位置取得部41が取得した現在位置から、メッセージ情報に含まれる位置情報の示す位置までのルート情報を生成する場合について説明したが、そうでなくてもよい。そのようなルート情報の生成が行われない場合には、地図情報表示装置3は、現在位置取得部41を備えていなくてもよい。地図情報表示装置3が現在位置取得部41を備えていない場合には、地図情報表示装置3は、可搬な装置でなくてもよい。例えば、デスクトップタイプのPCであってもよい。
また、本実施の形態では、地図情報表示装置3において、判断部48による判断結果に応じてルート情報を生成する場合について説明したが、そうでなくてもよい。判断部48による判断結果に応じたルート情報の生成を行わない場合には、地図情報表示装置3は、判断部48を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、地図情報表示装置3において、メッセージ情報に含まれる位置情報を用いたルート情報の生成が行われる場合について説明したが、そうでなくてもよい。メッセージ情報に含まれる位置情報を用いたルート情報の生成が行われない場合には、地図情報表示装置3は、ルート情報生成部50を備えていなくてもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いるしきい値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していない場合であっても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、上記実施の形態において、メッセージ情報送信装置1、サーバ2、地図情報表示装置3に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、あるいは、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態におけるサーバ2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上のメッセージ情報送信装置と、1以上の地図情報表示装置と、サーバとを備えた情報通信システムにおけるサーバとして機能させるためのプログラムであって、メッセージ情報送信装置が送信した、メッセージと、メッセージ情報送信装置の現在位置に応じた位置情報と、メッセージ情報送信装置のユーザを識別するユーザ識別子とを含むメッセージ情報を受信する受信部、受信部が受信したメッセージ情報を蓄積する蓄積部、蓄積部が蓄積したメッセージ情報に応じて、メッセージ情報に含まれるメッセージと位置情報とを少なくとも含むメッセージ情報を地図情報表示装置に送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
また、上記実施の形態における地図情報表示装置3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、1以上のメッセージ情報送信装置と、1以上の地図情報表示装置と、サーバとを備えた情報通信システムにおける地図情報表示装置として機能させるためのプログラムであって、メッセージ情報送信装置から送信されたメッセージと位置情報とを少なくとも含むメッセージ情報をサーバから受信するメッセージ情報受信部、メッセージ情報受信部が受信したメッセージ情報を蓄積するメッセージ情報蓄積部、地図に関する情報である地図情報が記憶される地図情報記憶部で記憶されている地図情報を表示すると共に、メッセージ情報蓄積部が蓄積したメッセージ情報に含まれる位置情報の示す地図上の位置に、メッセージ情報に含まれるメッセージを表示する表示部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を送信する送信部、情報を表示する表示部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図23は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるメッセージ情報送信装置1、サーバ2、地図情報表示装置3を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図23において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図24は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図24において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるメッセージ情報送信装置1、サーバ2、地図情報表示装置3の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるメッセージ情報送信装置1、サーバ2、地図情報表示装置3の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。