JP5607104B2 - 偏光紫外線照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被照射物に対して偏光紫外線を照射する偏光紫外線照射装置に関する。
従来、配向膜、或いは配向層(以下、これらを「光配向膜」と称する)に偏光光を照射することで配向する光配向と呼ばれる技術が知られており、この光配向は、液晶表示パネルの液晶表示素子が備える液晶配向膜の配向等に広く応用されている。
光配向に用いる照射装置としては、光源と偏光子とを有する照射器を備え、光配向膜が形成された被照射物を照射器の下方位置に搬送しながら、被照射物に偏光光を照射するように構成された装置が知られている。特に近年では、帯状の長い光配向膜の光配向を可能にするために、光源を線状のランプとするとともに、このランプの長軸方向に複数のワイヤーグリッド偏光子を配列した照射装置も提案されている。
光配向膜の配向方向は、ワイヤーグリッド偏光子のワイヤーの方向(偏向軸の方向)に依存する。一方、光配向膜に生じさせる配向方向は、光配向膜の用途や種類等により種々異なる。
そこで、従来、線状の紫外線光源を光源とした照射器を備え、この照射器を光配向膜面に直交する軸の周り回転させることにより、偏光軸の方向を調整可能とした偏光紫外線照射装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4604661号公報
例えば液晶表示パネル等の被照射物はクラス10程度のクリーン度を必要とするが、上記従来の構成では、照射器が被照射物の上方に配置されているため、照射器の回転によって生じたゴミが被照射物上に落下した場合には、被照射物の光学性能に影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、被照射物への異物の混入を防止した偏光紫外線照射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、線状の紫外線光源と、紫外線を反射する反射鏡と、照射する紫外線を直線偏光にするためのワイヤーグリッド偏光子とを有する照射器を備え、被照射物に偏光光を照射して光配向する偏光紫外線照射装置において、前記ワイヤーグリッド偏光子は、当該ワイヤーグリッド偏光子の偏向軸の方向が前記光源の軸線方向と一致するように、前記光源の軸線方向に複数配列され、線状の縁端を備え、前記被照射物を搬送する搬送ステージと、前記搬送ステージを、前記光源の軸線方向に直交する方向に、前記照射器の下方位置に向けて往復駆動する往復駆動機構と、前記搬送ステージの前記縁端が前記光源の軸線方向と一致するように前記搬送ステージを回転駆動する回転駆動機構と、前記光源の軸線方向と一致する前記縁端を記憶する記憶部と、被照射物の一対の辺が記憶された前記縁端に対して一致する正姿勢となるように、前記被照射物の角度を調整する角度調整装置と、前記照射器の下方位置に被照射物が搬送されるまでの間に、前記正姿勢に調整された当該被照射物を記憶された前記縁端に対し被照射物に対する直線偏光の偏光軸角度分だけ回転させる回転機構と、を備えたことを特徴とする。
上記構成において、前記回転駆動機構が、前記搬送ステージ上に載置された被照射物を記憶された前記縁端に対し被照射物に対する直線偏光の偏光軸角度分だけ回転させるために前記搬送ステージを回転駆動てもよい。
上記構成において、前記角度調整装置が、記憶された前記縁端に対し被照射物を被照射物に対する直線偏光の偏光軸角度分だけ回転させ前記角度調整装置から前記搬送ステージ上に被照射物を載置するためのロボットを備えてもよい。
本発明によれば、照射器の下方位置に被照射物が搬送されるまでの間に当該被照射物を光源の軸線に対し所定の角度回転させる回転機構を備えたため、被照射物上に回転物が配置されないので、被照射物への異物の混入を防止できる。
本発明の実施形態に係る偏光紫外線照射装置を模式的に示す平面図である。 偏光紫外線照射装置を模式的に示す正面図である。 角度調整装置を示す正面図である。 ワークステージの駆動ピンが突出した状態の偏光紫外線照射装置を模式的に示す正面図である。 図2における回転駆動機構を直動方向から示す図である。 被照射物の角度の微調整を示す説明図であり、(A)は微調整前を、(B)は微調整後を示す。 撮影装置と、被照射物との関係を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る偏光紫外線照射装置1を模式的に示す平面図であり、図2は偏光紫外線照射装置1を模式的に示す正面図である。
偏光紫外線照射装置1は、被照射物2に偏光光を照射して光配向する装置であり、ワークステージ(搬送ステージ)3と、定盤4と、照射器収容ボックス5と、照射器6と、角度調整装置20と、ロボット30と、往復駆動機構40と、制御部50とを備えている。なお、図2では、ロボット30及び角度調整装置20を省略している。
図1において、ワークステージ3は、少なくとも1つの線状の縁端3Aを有する、例えば略矩形板状のステージであり、ロボット30によって上面に被照射物2が載置される。被照射物2は、例えば液晶表示パネル等の薄板状のパネル体であり、光配向対象の配向膜や配向層を含む。定盤4は、ワークステージ3を支持する防振が図られたステージであり、定盤4には、ワークステージ3を照射器6の下方位置に向けて直線的に往復駆動する往復駆動機構40が設けられており、この往復駆動機構40によってワークステージ3が直動方向Xに沿って定盤4の面上を往復移動する。
本実施形態の往復駆動機構40は、リニアモータアクチュエータとして構成されており、図1及び図2に示すように、定盤4に設けられた磁石盤41及びリニアレール42と、ワークステージ3に設けられたリニアモータ43及びリニアガイド44とを備えて構成されている。磁石盤41はワークステージ3の直動方向Xに沿って直線状に配置され、リニアモータ43はこの磁石盤41に対面するように配置される。リニアモータ43は図示を省略したコイルを有しており、制御部50の制御の下、このコイルの磁極を反転することで、リニアガイド44がリニアレール42に案内され、ワークステージ3が直動方向Xに沿って定盤4の面上を往復移動する。なお、往復駆動機構40は、リニアモータアクチュエータに限定されず、各種の機構を用いることが可能である。また、リニアレール42は、リニアレールに限定されず、各種レールを用いることが可能である。
照射器収容ボックス5は、図2に示すように、定盤4に固定され、定盤4の上方位置で定盤4の幅方向(往復駆動機構40の直動方向Xに垂直な方向)に延在する箱体である。照射器6は、照射器収容ボックス5に内蔵され、定盤4に向けて偏光光を照射する。
照射器6は、ランプ7と、反射鏡8と、偏光子ユニット10とを備え、往復駆動機構40により直下を移動する被照射物2の面Sに偏光光を集光させて照射する。
具体的には、ランプ7は、少なくとも被照射物2の幅と同等以上に延びる直管型(線状)の紫外線ランプであり、制御部50の制御に基づいて点灯する。反射鏡8は、断面楕円形、かつランプ7の長手方向に沿って延びるシリンドリカル凹面反射鏡であり、光配向対象物2に反射光を照射する。
偏光子ユニット10は、反射鏡8と被照射物2の間に配置され、被照射物2に照射される光を偏光する。この偏光子ユニット10は、図示は省略するが、ランプ7の長軸(軸線)L方向に配列した複数のワイヤーグリッド偏光子を備えており、ワイヤーグリッド偏光子のワイヤーの方向(偏向軸の方向)は、ランプ7の長軸L方向と一致している。
ロボット30は、往復駆動機構40の直動方向Xに沿って往復移動可能なアーム31と、アーム31に固定され被照射物2を保持する保持部32とを備えている。アーム31の基部31Aは、定盤34に、水平面において回転可能に支持されている。ロボット30は、制御部50の制御に基づいてアーム31を移動(回転及び伸縮)し、偏光紫外線照射装置1の外部から角度調整装置20の調整ステージ22上に載置するとともに、角度調整装置20からワークステージ3上に被照射物2を載置する。本実施形態のアーム31は、回動自在な複数の関節を有して伸縮自在に構成された多関節アームであるが、アーム31の構成はこれに限定されるものではない。保持部32は、複数の保持バー33を直動方向Xに沿って平行に配列して構成され、被照射物2はこれらの保持バー33上に配置されてワークステージ3の上方に移動される。
図3は、角度調整装置20を示す正面図である。
角度調整装置20は、定盤21と、被照射物2を載置する調整ステージ22と、調整ステージ22を回転させる回転駆動機構23と、調整ステージ22を往復駆動機構40の直動方向Xに沿って移動するX軸調整機構24と、調整ステージ22を直動方向Xに直交する直交方向Yに沿って移動するY軸調整機構25と、角度調整装置用撮影ユニット26とを備えている。
定盤21は、調整ステージ22を支持するステージであり、定盤21には、回転駆動機構23が設けられている。
回転駆動機構23は、例えばダイレクトドライブ方式のモータ23Aを備え、このモータ23Aは、制御部50の制御に基づいて被照射物2の面Sに垂直な軸C1を中心に正逆回転可能であり、任意の角度で停止可能なように構成されている。
モータ23Aには基盤27が取り付けられており、調整ステージ22は、Y軸調整機構25及びX軸調整機構24を介して基盤27に支持されている。
調整ステージ22は、略矩形板状のステージであり、ロボット30によって上面に被照射物2が載置される。調整ステージ22には、ロボット30から被照射物2を受ける固定ピン28が複数設けられている。これらの固定ピン28は、複数の保持バー33(図1)の間の位置に、被照射物2を保持可能な間隔で配置されている。
X軸調整機構24は、調整ステージ22に取り付けられて往復駆動機構40の直動方向Xに沿って延びるリニアレール24Aと、このリニアレール24Aをガイドするリニアガイド24Bとを備え、制御部50の制御の下、図示しない駆動機構により、調整ステージ22を直動方向Xに移動する。
Y軸調整機構25は、基盤27に取り付けられて直動方向Xに直交する直交方向Yに沿って延びるリニアレール25Aと、リニアガイド24Bと一体に形成されてリニアレール25Aをガイドするリニアガイド25Bとを備え、制御部50の制御の下、図示しない駆動機構により、調整ステージ22を直交方向Yに移動する。なお、X軸調整機構24及びY軸調整機構25は上下逆に設けてもよい。
角度調整装置用撮影ユニット26は、撮影装置26Aを備えて構成されている。この撮影装置26Aは、被照射物2のアライメントマーク15(図6)を撮影によって取り込み、制御部50に出力する装置であり、例えばCCDカメラにより構成されている。本実施形態の撮影装置26Aは、図1に示すように、対角に一対設けられており、各撮影装置26Aは、図3に示すように、支持柱26B,26Cを介して定盤21に固定されている。
図4は、ワークステージ3の駆動ピン11が突出した状態の偏光紫外線照射装置1を模式的に示す正面図である。
ワークステージ3には、図1及び図4に示すように、ロボット30から被照射物2を受ける駆動ピン11が複数設けられている。これらの駆動ピン11は、複数の保持バー33の間の位置に、被照射物2を保持可能な間隔で配置され、ピン駆動機構12によって上下に移動する。本実施形態のピン駆動機構12は、直動方向Xに沿って並ぶ駆動ピン11の列に対応して延在する回転自在な回転軸12Aを複数備えており、これらの回転軸12Aには、駆動ピン11に対応する位置にカム(不図示)が設けられている。したがって、制御部50の制御の下、回転軸12Aが回転することで、カムのカムプロフィールに従って駆動ピン11が上下に移動する。駆動ピン11は、ワークステージ3の上面から突出してロボット30から被照射物2を受け取り、その後、ワークステージ3内に収納されることで、被照射物2がワークステージ3の上面に載置される。なお、ピン駆動機構12は、回転軸12A及びカムを備える機構に限定されず、種々の機構を適用できる。
また、ワークステージ3には、ロボット30から駆動ピン11に被照射物2が受け渡される際に、被照射物2の少なくとも2辺を突き当てて置けるようにガイド(不図示)が設けられている。
また、偏光紫外線照射装置1は、照射器6の下方位置(すなわち、照射器6の光があたる位置)に被照射物2が搬送されるまでの間に、被照射物2を長軸Lに対し所定の角度回転させる回転機構を備えている。本実施形態の回転機構は、ワークステージ3を回転駆動する回転駆動機構60として構成されており、以下、この回転駆動機構60について詳細に説明する。
図5は、図2における回転駆動機構60をA方向から示す図である。
回転駆動機構60は、基盤61と、モータ62とを備えている。基盤61は、モータ62を介してワークステージ3を支持するステージであり、基盤61の下部には、上述した往復駆動機構40のリニアモータ43及びリニアガイド44が設けられ、基盤61の上部には、モータ62を回転自在に支持するモータ支持部61Aが形成されている。
モータ62は、ダイレクトドライブ方式のモータであり、モータ62には、ピン駆動機構12を介してワークステージ3が取り付けられている。モータ62は、制御部50の制御に基づいて被照射物2の面Sに垂直な軸C2を中心に正逆回転可能であり、任意の角度で停止可能なように構成されている。したがって、モータ62が駆動することで、モータ62、ピン駆動機構12及びワークステージ3が一体となって軸C2を中心に回転するので、被照射物2に対する偏光紫外線の偏光軸角度を0〜180°の任意の角度に設定できる。
ところで、角度調整装置20からワークステージ3上に載置されるまでに、被照射物2の正姿勢がずれ、被照射物2の長軸Lに対する角度の精度が十分でない場合がある。
そこで、本実施形態では、被照射物2に一対のアライメントマーク(マーク)15(図6参照)を設けるとともに、このアライメントマーク15を読み取る搬送用撮影ユニット70を設けている。
搬送用撮影ユニット70は、図2に示すように、撮影装置71と、この撮影装置71を被照射物2の面Sに垂直な軸Cを中心に正逆回転する撮影装置用モータ72とを備えている。撮影装置71は支持体73によって撮影装置用モータ72に支持され、撮影装置用モータ72は支持柱74を介して定盤4に固定されている。撮影装置71は、被照射物2のアライメントマーク15(図4)を撮影によって取り込み、制御部50に出力する装置であり、例えばCCDカメラにより構成されている。本実施形態の撮影装置71は、図1に示すように、長軸Lに沿って一対設けられている。撮影装置用モータ72は、制御部50の制御により、ワークステージ3のモータ62の回転に同期して回転するように構成されている。
次に、図1、図6及び図7を参照して、本実施形態の作用について説明する。図6は、被照射物2の角度の微調整を示す説明図であり、図6(A)は微調整前を、図6(B)は微調整後を示す。図7は、撮影装置71と、被照射物2との関係を示す説明図である。
図1において、初期状態では、ワークステージ3は、ロボット30側に位置するとともに、ワークステージ3の縁端3Aがランプ7の長軸Lに一致する初期姿勢にあり、ワークステージ3の駆動ピン11はワークステージ3内に収納されている。
まず、ロボット30は、アーム31を移動して偏光紫外線照射装置1の外部から被照射物2を受け取り、角度調整装置20の固定ピン28上に載置する。次いで、制御部50は、撮影装置26Aにより出力されたアライメントマーク15の位置に基づき、X軸調整機構24及びY軸調整機構25により、被照射物2の中心をモータ23Aの回転中心となる軸C1に一致するように、被照射物2の調整ステージ22に対するX軸方向及びY軸方向の位置決めをする。なお、X軸方向及びY軸方向の位置決めの順番は任意であり、また、X軸方向及びY軸方向の位置決めを同時に行ってもよい。
次に、回転駆動機構23は、被照射物2が、被照射物2の一対の辺がランプ7の長軸Lに対して一致(平行)し、被照射物2の他の一対の辺がランプの長軸Lに対して直交する正姿勢となるように、調整ステージ22を回転させる。このとき、制御部50は、撮影装置26Aにより出力されたアライメントマーク15の位置に基づき、被照射物2が正姿勢となるのに必要な回転角度を算出し、この角度分だけモータ23Aを回転させて、被照射物2の角度を微調整する。
被照射物2が正姿勢になると、ロボット30は、アーム31を移動して調整ステージ22から被照射物2を再度受け取り、被照射物2をワークステージ3上に移動する。このとき、被照射物2がワークステージ3のガイド(不図示)に突き当たって位置決めされる。次いで、駆動ピン11がワークステージ3から突出して被照射物2を支持し、被照射物2がロボット30から駆動ピン11に受け渡される。次に、ロボット30はワークステージ3の上方から退避して初期位置に戻るとともに、駆動ピン11はワークステージ3内に収納され、被照射物2がワークステージ3上に載置される。
図6(A)に示すように、このときの被照射物2の一対のアライメントマーク15を撮影装置71によって撮影し、制御部50は、一対のアライメントマーク15を結ぶ直線Aとワークステージ3の縁端3Aとが成すずれ角度αを画像処理して算出する。算出した結果、α>0または0>αならば、図6(B)に示すように、−α°だけワークステージ3を回転させて微調整する。なお、本実施形態では、ランプ7の長軸Lと一致するワークステージ3の縁端3Aの情報は、制御部50が備える記憶部(不図示)に予め記憶されている。
そして、被照射物2に照射したい偏光紫外線の偏光軸角度がθ°の場合、回転駆動機構60は、図7に示すように、ワークステージ3をθ°(所定の角度)回転させる。これにより、所望の偏光軸角度θ°が得られるので、往復駆動機構40を駆動しながら、ランプ7を点灯することで、被照射物2に対し偏光軸角度θ°で光配向することができる。
初期状態に戻す際には、往復駆動機構40を駆動してワークステージ3をロボット30側に移動するとともに、回転させた角度(α°及び−θ°)だけワークステージ3を回転させる。
なお、ランプ7の長軸Lと一致するワークステージ3の縁端3Aの情報が予め記憶されているとともに、撮影装置用モータ72がワークステージ3のモータ62の回転に同期して回転するように構成されているため、ワークステージ3が初期姿勢に正確に戻らない場合であっても、一対のアライメントマーク15を結ぶ直線Aとワークステージ3の縁端3A(すなわち、ランプ7の長軸L)とが成すずれ角度αを正確に算出することができるので、所望の偏光軸角度θ°を正確に得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、偏光紫外線照射装置1を、照射器6の下方位置に被照射物2が搬送されるまでの間に当該被照射物2をランプ7の軸線Lに対し所定の角度回転させる回転機構を備える構成とするとともに、被照射物2を搬送するワークステージ3と、ワークステージ3を照射器6の下方位置に向けて直線的に往復駆動する往復駆動機構40と、ワークステージ3上に載置された被照射物2をランプ7の軸線Lに対し所定の角度回転させるためにワークステージ3を回転駆動する回転駆動機構60とを備える構成とした。この構成により、被照射物2上に回転物が配置されないので、被照射物2への異物の混入を防止できる。
但し、上記実施形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施形態では、被照射物2をワークステージ3上に載置した後に、微調整を行い、その後、ワークステージ3を所定角度回転させたが、ワークステージ3を所定の角度回転した後に、被照射物2の角度の微調整を行ってもよい。この場合、一対のアライメントマーク15を結ぶ直線Aと所定の角度回転させたワークステージ3の縁端3Aとが成すずれ角度αを画像処理して算出すればよい。
また、上記実施形態では、回転機構を、ワークステージ3を回転駆動する回転駆動機構60として構成していたが、回転機構はこれに限定されるものではなく、回転機構を、調整ステージ22を回転駆動する回転駆動機構23として構成し、回転駆動機構23により、被照射物2をランプ7の長軸Lに対し所定の角度回転させてもよい。
したがって、回転機構を回転駆動機構23とした場合、偏光紫外線照射装置1が回転駆動機構60を有する場合には、回転駆動機構23によって被照射物2をランプ7の長軸Lに対し所定の角度回転させた後、調整ステージ22において角度調整装置用撮影ユニット26を用いて、及び/又は、ワークステージ3において搬送用撮影ユニット70を用いて、被照射物2の角度の微調整を行えばよい。
また、回転機構を回転駆動機構23とした場合、回転駆動機構60を省略してもよく、この場合、調整ステージ22において角度調整装置用撮影ユニット26を用いて被照射物2の角度の微調整を行えばよい。
また、上記実施形態では、被照射物2の角度の微調整用に、角度調整装置用撮影ユニット26及び搬送用撮影ユニット70を備えていたが、これらを省略してもよい。
また、上記実施形態では、被照射物2の移動方向を1方向としたが、これに限定されず、被照射物に紫外線を照射した後に、例えば、ランプ7を消灯或いは紫外線を遮蔽部材により遮蔽し、被照射物を手前側(ロボット30側)に戻すように構成してもよい。
また、上記実施形態では、角度調整装置20、ロボット30及びワークステージ3を直動方向Xに沿って直線上に配置したが、角度調整装置20、ロボット30及びワークステージ3の配置関係はこれに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、紫外線光源をランプ7として説明したが、これに限定されるものではなく、紫外線光源は、LEDや有機EL等の発光素子であってもよい。この場合、複数の発光素子を直線上に並べることで、長軸(軸線)Lを構成すればよい。
1 偏光紫外線照射装置
2 被照射物
3 ワークステージ(搬送ステージ)
6 照射器
7 ランプ(紫外線光源)
8 反射鏡
10 偏光子ユニット(ワイヤーグリッド偏光子)
20 角度調整装置(回転機構)
30 ロボット
40 往復駆動機構
60 回転駆動機構(回転機構)
62 モータ
L 長軸(軸線)

Claims (3)

  1. 線状の紫外線光源と、紫外線を反射する反射鏡と、照射する紫外線を直線偏光にするためのワイヤーグリッド偏光子とを有する照射器を備え、被照射物に偏光光を照射して光配向する偏光紫外線照射装置において、
    前記ワイヤーグリッド偏光子は、当該ワイヤーグリッド偏光子の偏向軸の方向が前記光源の軸線方向と一致するように、前記光源の軸線方向に複数配列され、
    線状の縁端を備え、前記被照射物を搬送する搬送ステージと、
    前記搬送ステージを、前記光源の軸線方向に直交する方向に、前記照射器の下方位置に向けて往復駆動する往復駆動機構と、
    前記搬送ステージの前記縁端が前記光源の軸線方向と一致するように前記搬送ステージを回転駆動する回転駆動機構と、
    前記光源の軸線方向と一致する前記縁端を記憶する記憶部と、
    被照射物の一対の辺が記憶された前記縁端に対して一致する正姿勢となるように、前記被照射物の角度を調整する角度調整装置と、
    前記照射器の下方位置に被照射物が搬送されるまでの間に、前記正姿勢に調整された当該被照射物を記憶された前記縁端に対し被照射物に対する直線偏光の偏光軸角度分だけ回転させる回転機構と、を備えたことを特徴とする偏光紫外線照射装置。
  2. 前記回転駆動機構が、前記搬送ステージ上に載置された被照射物を記憶された前記縁端に対し被照射物に対する直線偏光の偏光軸角度分だけ回転させるために前記搬送ステージを回転駆動することを特徴とする請求項1に記載の偏光紫外線照射装置。
  3. 前記角度調整装置が、記憶された前記縁端に対し被照射物を被照射物に対する直線偏光の偏光軸角度分だけ回転させ前記角度調整装置から前記搬送ステージ上に被照射物を載置するためのロボットを備えたことを特徴とする請求項1に記載の偏光紫外線照射装置。
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