JP5602331B1 - ワイヤ放電加工装置、ワイヤ放電加工方法および制御装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、極間状態に応じた加工速度で容易に加工を実行することができるワイヤ放電加工装置、ワイヤ放電加工方法および制御装置を得ることを目的とし、ワイヤ放電加工装置の制御装置(2X)において、制御装置(2X)は、NCデータ(D1)に基づいて、コーナ加工部での加工量に応じたコーナ加工部でのコーナ加工速度に関する加工速度情報を算出する速度割合演算器(21)と、ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度として、ワイヤ放電加工中に測定されたワイヤ電極と被加工物との間の極間状態に応じた加工速度を、フィードバック加工速度として算出するフィードバック加工速度演算部(23)と、加工速度情報およびフィードバック加工速度に基づいて、コーナ加工部を加工する際の加工装置の制御に用いる加工速度(Sx)を算出する乗算器(24)と、を有する構成とした。

Description

本発明は、加工速度を変更しながら被加工物を加工するワイヤ放電加工装置、ワイヤ放電加工方法および制御装置に関する。
ワイヤ放電加工装置は、被加工物とワイヤ電極との間の極間状態(例えば、極間電圧、放電周波数)の検出値が一定となるように加工速度を増減させる加工速度制御系を有している。このような極間には高周波の外乱(ノイズ)が多いので、直線加工であっても極間状態の検出値が大きく変動する場合が多い。
この対策として、平均化処理またはローパスフィルタ(高周波成分のみを除去するフィルタ)処理によって加工速度の安定化を図る方法がある。ところが、コーナ加工部では、加工量が急激に変化するので、平均化処理およびローパスフィルタ処理では加工速度制御の応答性を確保することができない。このため、特許文献1に記載のワイヤ放電加工装置は、加工量の変化を事前に予測し、この予測値に応じてコーナ加工部の加工速度を制御している。
特許第5077433号公報
しかしながら、上記従来技術では、事前の予測値のみに基づいて加工速度を制御するので、被加工物内の残留応力によって被加工物が変形する場合には加工速度を修正することができなかった。また、上記従来技術では、加工屑の排出または温度などの状況によって加工に変化が生じた場合には、加工速度を修正することができなかった。また、上記従来技術では、個々の加工状況に応じて加工速度を調整する場合、熟練した作業者でなければ対応できないといった問題、および調整工数が多数になるといった問題などがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、極間状態に応じた加工速度で容易に加工を実行することができるワイヤ放電加工装置、ワイヤ放電加工方法および制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ワイヤ電極によって被加工物の直線加工部およびコーナ加工部をワイヤ放電加工する加工装置と、前記加工装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記被加工物をワイヤ放電加工する際に用いられる加工プログラムであるNCデータに基づいて、前記コーナ加工部での加工量に応じた前記コーナ加工部でのコーナ加工速度に関する加工速度情報を算出するコーナ速度演算部と、前記ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度として、前記ワイヤ放電加工中に測定された前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間状態に応じた加工速度を、フィードバック加工速度として算出するフィードバック演算部と、前記加工速度情報および前記フィードバック加工速度に基づいて、前記コーナ加工部を加工する際の前記加工装置の制御に用いる制御加工速度を算出する出力速度演算部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、極間状態に応じた加工速度で容易に加工を実行することが可能になるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は、寄せ量を説明するための図である。 図4は、被加工物のインコーナを円弧軌跡で加工する際の加工量を説明する図である。 図5は、速度割合および加工速度の一例を示す図である。 図6は、無負荷時間を説明するための図である。 図7は、実施の形態2に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図8は、算出された速度変化量と実際の加工速度との関係の一例を示す図である。 図9は、実施の形態3に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図10は、上限速度の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工装置、ワイヤ放電加工方法および制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工装置の構成を示す図である。本実施の形態のワイヤ放電加工装置1は、加工量の変化に関する情報(事前情報)と、極間状態(放電状態)とに基づいて、被加工物への加工速度を変更する。ワイヤ放電加工装置1は、被加工物4とワイヤ電極3との間の極間状態の状態量(後述する極間電圧V1など)が、指令値(後述する極間電圧指令C1)と一致するように加工速度を制御する。
ワイヤ放電加工装置1は、被加工物4を加工する加工装置5を有している。加工装置5は、ワイヤ電極3と、ワイヤボビン31と、送出ローラ32と、巻き取りローラ33と、給電子7とを備えている。ワイヤボビン31は、ワイヤ電極3を送出ローラ32に送り出す。
送出ローラ32は、ワイヤボビン31から送り出されてくるワイヤ電極3を、被加工物4側へ送り出すことによって、ワイヤ電極3の張力を制御する。送出ローラ32は、ワイヤボビン31と被加工物4との間に設置され、主にワイヤ電極3の走行方向に対して逆方向に張力を与える。
巻き取りローラ33は、ワイヤ電極3を回収する側に配置されている。巻き取りローラ33は、送出ローラ32を介してワイヤボビン31から送り出されてくるワイヤ電極3を略一定の回収速度で巻き取る。この構成により、ワイヤ電極3は、送出ローラ32と巻き取りローラ33との間に張架される。そして、張架されたワイヤ電極3によって被加工物4への加工が行われる。
また、ワイヤ放電加工装置1は、制御装置2Xと、加工電源30とを備えている。加工電源30は、制御装置2X、被加工物4および給電子7に接続されている。加工電源30は、制御装置2Xからの指示に従って給電子7に電流を給電することによって、ワイヤ電極3と被加工物4との間に電圧を印加する電源装置である。
ワイヤ放電加工装置1は、被加工物4とワイヤ電極3との相対位置を制御することによって加工経路を制御する。したがって、ワイヤ放電加工装置1は、ワイヤ電極3の位置を制御することによって加工経路を制御してもよいし、被加工物4の位置を制御することによって加工経路を制御してもよい。
ワイヤ電極3の位置を制御する場合、制御装置2Xは、ワイヤボビン31と、送出ローラ32と、巻き取りローラ33と、給電子7とを含む加工装置5の位置を制御する。また、被加工物4の位置を制御する場合、制御装置2Xは、被加工物4を載置する定盤(図示せず)の位置を制御する。以下では、ワイヤ放電加工装置1が、ワイヤ電極3の位置(加工装置5)を制御することによって加工経路を制御する場合について説明する。
図2は、実施の形態1に係る制御装置の構成を示すブロック図である。制御装置2Xは、速度割合演算器21と、減算器22と、フィードバック加工速度演算器23と、乗算器24とを具備している。
速度割合演算器(コーナ速度演算部)21は、事前に取得した事前情報に基づいて、基準値に対する加工速度の割合を算出する。事前情報は、例えば、加工形状(半径など)、寄せ量、放電ギャップなどである。基準値(基準加工速度)は、例えば、直線加工部の加工速度である。
速度割合演算器21は、被加工物4のコーナ加工部での加工速度に関する加工速度情報を算出する。本実施の形態の速度割合演算器21は、直線加工部の加工速度(直線加工速度)に対するコーナ加工部の最適な加工速度(コーナ加工速度)の割合(以下、速度割合という)を算出する。
図3は、寄せ量を説明するための図である。ここでは、ワイヤ電極3がX方向(図内の右方向)に移動しながら被加工物4を加工する場合について説明する。ワイヤ放電加工装置1は、被加工物4に対してワイヤ電極3を複数回移動(往復加工または同一方向への繰り返し加工など)させることによって被加工物4に複数回の加工を行なう。ワイヤ放電加工装置1は、例えば、被加工物4への荒加工と、1回目の仕上げ加工〜N回目(Nは自然数)の仕上げ加工とを行う。
図3では、1回目の仕上げ加工と2回目の仕上げ加工を行う際の被加工物4に対するワイヤ電極3の位置を断面図で示している。ワイヤ電極3は、1回目の仕上げ加工を行う際には、1回目の加工面51との間の距離が放電ギャップG1となる位置P1に移動させられる。また、ワイヤ電極3は、2回目の仕上げ加工を行う際には、2回目の加工面52との間の距離が放電ギャップG2となる位置P2に移動させられる。
この場合において、1回目の仕上げ加工と2回目の仕上げ加工における、ワイヤ電極3から被加工物4へのY方向の距離(ワイヤ電極3から被加工物4への最短距離)の差が、寄せ量60である。換言すると、ワイヤ電極3の位置P1のY座標と位置P2のY座標の差(距離)が寄せ量60である。
なお、1回目の仕上げ加工と2回目の仕上げ加工とで放電ギャップG1,G2の大きさが異なる場合があるので、寄せ量60は、放電ギャップG1,G2に対応しているとは限らない。2回目の仕上げ加工が完了した後、N回目までの仕上げ加工が行われることによって、最終加工面53まで被加工物4が加工されることとなる。
図4は、被加工物のインコーナを円弧軌跡で加工する際の加工量を説明する図である。直線加工部(直線区間)およびコーナ加工部(コーナ区間)の両方において加工速度V1で被加工物4を加工する場合であっても、直線加工部とコーナ加工部とで加工量が異なる。
図4に示す領域30Sが、直線加工部での加工量であり、領域30Cがコーナ加工部での加工量である。図4に示すように、コーナ加工部での加工量の方が、直線加工部での加工量よりも大きくなる。このため、制御装置2Xは、コーナ加工部での加工速度が、直線加工部での加工速度よりも小さくなるよう加工速度を制御する。
このため、速度割合演算器21は、被加工物4をワイヤ放電加工する際に用いられる加工プログラムであるNCデータD1に基づいて、コーナ加工部での速度割合を算出する。このとき、速度割合演算器21は、前段階の放電加工時の加工条件、実験結果およびNCデータD1内の加工軌跡(加工経路)などの少なくとも1つを用いて速度割合を算出する。放電加工時の加工条件は、例えば、加工位置、放電ギャップなどの電気条件などであり、実験結果は、加工条件と、この加工条件に適した速度割合との対応関係などである。
速度割合演算器21が算出する速度割合は、直線加工部での加工体積(加工量)とコーナ加工部での加工体積との加工体積比に応じた値である。ここでの加工体積は、ワイヤ電極3によって加工される被加工物4の加工量であり、加工体積比=(コーナ加工部での加工体積)/(直線加工部での加工体積)である。速度割合演算器21は、例えば、加工体積比の逆数を、直線加工部とコーナ加工部との加工送り速度比である速度割合として算出する。加工体積比の逆数を速度割合とした場合、加工送り速度は、加工体積に反比例する。速度割合演算器21は、インコーナ加工部に対しては、1以下の速度割合を算出し、アウトコーナ加工部に対しては、1以上の速度割合を算出する。速度割合演算器21は、算出した速度割合を乗算器24に送る。
減算器22は、被加工物4とワイヤ電極3との間の極間に対する極間電圧指令C1と、実際の極間電圧V1との差分を算出する。極間電圧指令C1は、極間に与える電圧を示す指令であり、実際の極間電圧V1は、加工の際にフィードバックされる極間電圧である。減算器22は、実際の極間電圧V1から極間電圧指令C1で示される電圧を減算した値(電圧値)を、フィードバック加工速度演算器23に送る。
フィードバック加工速度演算器(フィードバック演算部)23は、減算器22からの電圧値に基づいて、ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度(フィードバック加工速度)を算出する。フィードバック加工速度演算器23は、減算器22からの電圧値が所定値よりも高い場合には、被加工物4とワイヤ電極3との間の距離(ギャップ)が長いので、ワイヤ電極3の移動速度(加工速度)を速くする。一方、フィードバック加工速度演算器23は、減算器22からの電圧値が所定値未満の場合には、被加工物4とワイヤ電極3との間の距離(ギャップ)が短いので、ワイヤ電極3の移動速度(加工速度)を遅くする。フィードバック加工速度演算器23は、算出した加工速度を乗算器24に送る。
乗算器(出力速度演算部)24は、加工装置5の制御に用いる加工速度を算出する。具体的には、乗算器24は、フィードバック加工速度演算器23からの加工速度と、速度割合演算器21が算出した速度割合とを乗算することによって、コーナ加工部での加工速度(制御加工速度)Sxを算出する。乗算器24は、乗算結果である加工速度Sxを加工装置5に出力する。
つぎに、制御装置2Xによる制御処理手順について説明する。コーナ加工部を加工する際には、速度割合演算器21に、事前情報であるNCデータD1と、前段階の放電加工時の加工条件と、実験結果とが入力される。速度割合演算器21は、これらの情報を用いて、次段階の放電加工時に用いる速度割合を算出し、算出結果をフィードバック加工速度演算器23に送る。
また、減算器22へは、前段階において実際に測定された極間電圧V1と、次段階の電圧指令である極間電圧指令C1とが入力される。減算器22は、極間電圧V1から極間電圧指令C1を減算し、減算結果(電圧値)をフィードバック加工速度演算器23に送る。
フィードバック加工速度演算器23は、減算器22からの電圧値に基づいて、フィードバック加工に用いる加工速度を算出する。減算器22は、算出した加工速度を乗算器24に送る。
乗算器24は、フィードバック加工速度演算器23からの加工速度と、速度割合演算器21が算出した速度割合とを乗算する。乗算器24は、乗算結果である加工速度Sxを加工装置5に出力する。これにより、加工装置5は、加工速度Sxに応じた速度でワイヤ電極3を移動させる。
制御装置2Xは、コーナ加工部を加工する際には、フィードバックされた電圧に基づいて算出された加工速度と、事前情報に基づいて算出された速度割合とを乗算する処理と、乗算結果である加工速度で被加工物4を加工する処理とを繰り返す。
なお、速度割合演算器21は、直線加工部を加工する際には、乗算器24に1を出力する。これにより、直線加工部を加工する際には、直線加工部に設定された加工速度が乗算器24に入力されることとなる。
図5は、速度割合および加工速度の一例を示す図である。図5の横軸は時間であり、上段側の縦軸は速度割合であり、下段側の縦軸は実際の加工速度である。上段側に示すように、コーナ加工部t2では、速度割合が1から0.1まで下降した後に、所定の区間だけ一定値(0.1)となり、その後、元の値である1まで上昇する。なお、直線加工部t1,t3では、速度割合演算器21が乗算器24に1を出力する。
また、実際の加工速度は、速度割合に応じて変化する。これは、乗算器24から出力される加工速度Sxに応じた加工速度で実際の加工が行なわれるからである。具体的には、直線加工部t1では、略一定の加工速度となり、コーナ加工部t2では、加工速度が下がった後、元の加工速度まで戻り、直線加工部t3では、直線加工部t1と同様の略一定の加工速度となる。
本実施の形態では、事前情報に基づいた速度割合と、極間電圧指令C1と、実際の極間電圧V1とに応じた加工速度Sxで加工が行なわれることとなる。このように、加工量変化に関する事前情報に基づいて加工が行われることよって、直線加工部とコーナ加工部の加工量の急激な変化にも対応可能な応答性を確保することができる。また、極間状態量が極間電圧指令C1と一致するようなフィードバック制御によって加工速度を変更するので、パラメータ調整の熟練度が不要となり、かつ、パラメータ調整の時間が短くなる。これは、極間状態量が常に一定になるのでコーナ加工独自のパラメータ調整が不要となり、直線加工と同様にコーナ加工のパラメータを調整することが可能となるからである。
なお、本実施の形態では、極間状態量が、極間電圧V1である場合について説明したが、極間状態量は、極間電圧V1以外であってもよい。例えば、極間状態量は、加工速度、放電周波数または無負荷時間であってもよい。また、極間状態量は、極間電圧、加工速度、放電周波数、無負荷時間のうちの2つ以上から算出される値であってもよい。
図6は、無負荷時間を説明するための図である。ワイヤ放電加工装置1では、加工電源30がONにされることによって、ワイヤ電極3と被加工物4との間に電圧が発生する。この場合において、加工電源30がONになったタイミングで電圧はV2まで上昇し、その後、ワイヤ電極3と被加工物4との間で放電が発生すると、電圧はV3まで下降する。ワイヤ電極3と被加工物4との間の電圧がV2からV3になるまでの間の時間が、無負荷時間Tnである。
また、本実施の形態では、加工速度を制御する場合について説明したが、制御装置2Xは、事前情報に基づいた速度割合と、極間電圧指令C1と、実際の極間電圧V1とに基づいて、休止時間を制御してもよい。休止時間は、ワイヤ電極3と被加工物4との間に与えられるパルス電圧を休止させるパルスオフ時間である。
このように実施の形態1によれば、事前情報に基づいた速度割合と極間状態とに基づいてコーナ加工部での加工速度Sxを算出するので、極間状態に応じた加工速度で容易に高精度な加工を実行することが可能になるという効果を奏する。
実施の形態2.
つぎに、図7および図8を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、事前情報に基づいて、コーナ加工部での最適な加工速度を算出し、この最適な加工速度と、極間状態とに基づいて加工速度を算出する。
図7は、実施の形態2に係る制御装置の構成を示すブロック図である。図7の各構成要素のうち図2に示す実施の形態1の制御装置2Xと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
制御装置2Yは、減算器22と、フィードバック加工速度演算器23と、速度変化量演算器25と、加算器26とを具備している。速度変化量演算器25は、事前に取得した事前情報(NCデータD1など)に基づいて、コーナ加工部の最適な加工速度を算出する。
速度変化量演算器25が算出する加工速度は、直線加工部の加工速度に対するコーナ加工部での加工速度の変化量である。換言すると、速度変化量演算器25は、直線加工部の加工速度と、コーナ加工部での加工速度との差分を、コーナ加工部での加工速度(以下、速度変化量S1という)として算出する。この速度変化量S1は、直線加工部での加工体積とコーナ加工部での加工体積との加工体積比に応じた値である。速度割合演算器21は、算出した速度変化量S1を加算器26に送る。
なお、速度変化量演算器25は、直線加工部を加工する際には、加算器26に0を出力する。これにより、直線加工部を加工する際には、直線加工部に設定された加工速度が加算器26に入力されることとなる。
また、速度変化量演算器25は、インコーナ加工部を加工する際には、加算器26に負の値を出力する。また、速度変化量演算器25は、アウトコーナ加工部を加工する際には、加算器26に正の値を出力する。これにより、インコーナ加工部を加工する際には、インコーナ加工部に設定された加工速度が加算器26に入力され、アウトコーナ加工部を加工する際には、アウトコーナ加工部に設定された加工速度が加算器26に入力されることとなる。
本実施の形態のフィードバック加工速度演算器23は、算出した加工速度(加工速度S2)を加算器26に送る。加算器(出力速度演算部)26は、加工装置5の制御に用いる加工速度を算出する。具体的には、加算器26は、速度変化量S1に加工速度S2を加算することによって加工速度Syを算出する。加算器26は、加算結果である加工速度Syを加工装置5に出力する。
つぎに、制御装置2Yによる制御処理手順について説明する。速度変化量演算器25へは、事前情報であるNCデータD1と、前段階の放電加工時の加工条件と、実験結果とが入力される。速度変化量演算器25は、これらの情報を用いて、次段階の放電加工時に用いる速度変化量S1を算出し、算出結果をフィードバック加工速度演算器23に送る。
また、減算器22は、極間電圧V1から極間電圧指令C1を減算し、減算結果(電圧値)をフィードバック加工速度演算器23に送る。フィードバック加工速度演算器23は、減算器22からの電圧値に基づいて、フィードバック加工に用いる加工速度(加工速度S2)を算出する。減算器22は、算出した加工速度S2を加算器26に送る。
加算器26は、フィードバック加工速度演算器23からの加工速度S2に、速度変化量演算器25が算出した速度変化量S1を加算する。加算器26は、加算結果である加工速度Syを加工装置5に出力する。これにより、加工装置5は、加工速度Syに応じた速度でワイヤ電極3を移動させる。
制御装置2Yは、フィードバックされた電圧に基づいて算出された加工速度S2に、事前情報に基づいて算出された速度変化量S1を加算する処理と、加算結果である加工速度Syで被加工物4を加工する処理とを繰り返す。
図8は、算出された速度変化量と実際の加工速度との関係の一例を示す図である。図8の横軸は時間であり、縦軸は加工速度である。図8に示すように、速度変化量S1は、コーナ加工部t2において、一度下降した後に、所定の区間だけ一定値となり、その後、元の値まで上昇する。なお、直線加工部t1,t3では、速度変化量は0である。
フィードバック加工速度演算器23で算出される加工速度S2は、直線加工部t1では略0である。また、加工速度S2は、コーナ加工部t2のうち、入口から中央部近傍までは0よりも大きな値となり、中央部近傍では、0よりも小さな値となり、中央部近傍から出口までは0よりも大きな値となる。そして、加工速度S2は、直線加工部t3では略0となる。なお、加工速度S2は、コーナ加工部の前半に0よりも大きくなるとは限らない。また、加工速度S2は、コーナ加工部の後半に0よりもと小さくなるとは限らない。すなわち、図8に示した加工速度S2は一例であり、加工速度S2は加工状態に応じて正になるタイミングと負になるタイミングとがある。
加算器26から出力される加工速度Syは、速度変化量S1に加工速度S2を加算したものである。加工速度Syは、直線加工部t1では略一定値であり、コーナ加工部t2では一度下降した後に元の加工速度まで上昇する。そして、加工速度Syは、直線加工部t3では、直線加工部t1と同様の略一定値となる。
このように実施の形態2によれば、事前情報に基づいた速度変化量S1と極間状態とに基づいてコーナ加工部t2での加工速度Syを算出するので、極間状態に応じた加工速度で容易に加工を実行することが可能になるという効果を奏する。
実施の形態3.
つぎに、図9および図10を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、コーナ加工部t2のうち、速度割合が減少する期間は、設定する上限速度を減少させ、速度割合が一定値である期間または増加する期間は、直線加工部t1,t3と同様の上限速度を設定する。
図9は、実施の形態3に係る制御装置の構成を示すブロック図である。図9の各構成要素のうち図2に示す実施の形態1の制御装置2Xと同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
制御装置2Zは、速度割合演算器21と、減算器22と、フィードバック加工速度演算器23と、乗算器24と、速度上限演算器27と、速度制限部28とを具備している。速度上限演算器27へは、速度割合演算器21と同様の情報が入力される。具体的には、速度上限演算器27へは、NCデータD1と、前段階の放電加工時の加工条件と、実験結果とが入力される。
速度上限演算器27は、入力された情報に基づいて、直線加工部t1,t3およびコーナ加工部t2での上限速度Smaxを算出する。換言すると、速度上限演算器27は、被加工物4への加工位置毎に、加工条件などに応じた上限速度Smaxを算出する。速度上限演算器27は、算出した上限速度Smaxを速度制限部28に送る。
本実施の形態の乗算器24は、乗算結果である加工速度Sxを速度制限部28に送る。したがって、速度制限部28へは、上限速度Smaxと加工速度Sxとが入力される。速度制限部28は、加工速度Sxが上限速度Smaxを超えない範囲の加工速度Szを出力する。具体的には、速度制限部28は、加工速度Sxが上限速度Smaxを超えない場合は、加工速度Sxをそのまま加工速度Szとして出力する。そして、速度制限部28は、加工速度Sxが上限速度Smaxを超える場合は、上限速度Smaxを加工速度Szとして出力する。
図10は、上限速度の一例を示す図である。速度上限演算器27は、直線加工部t1,t3に対して略一定の上限速度Smax(例えば、10mm/min)を設定する。また、速度上限演算器27は、コーナ加工部t2のうち、速度割合が減少する期間(期間T1)に対しては、上限速度Smaxを減少させる。速度上限演算器27は、例えば、期間T1の間に、上限速度Smaxを10mm/minから2mm/minまで減少させる。
また、速度上限演算器27は、コーナ加工部t2のうち、速度割合が一定値である期間(期間T2)および速度割合が増加する期間(期間T3)に対しては、上限速度Smaxを略一定値とする。速度上限演算器27は、例えば、期間T2,T3に対する上限速度Smaxとして、直線加工部t1,t3と同じ10mm/minを設定する。
なお、速度上限演算器27は、直線加工部t1,t3およびコーナ加工部t2の期間T2,T3に対して、上限速度Smaxを設けなくてもよい。また、速度上限演算器27および速度制限部28を、制御装置2Yに配置してもよい。この場合、制御装置2Yでは、NCデータD1などが、速度上限演算器27および速度変化量演算器25に入力される。また、速度制限部28へは、速度上限演算器27からの上限速度Smaxと加算器26からの加工速度Syとが入力される。そして、速度制限部28は、加工速度Syが上限速度Smaxを超えない場合は、加工速度Syをそのまま加工速度Szとして出力する。そして、速度制限部28は、加工速度Syが上限速度Smaxを超える場合は、上限速度Smaxを加工速度Szとして出力する。
このように実施の形態3によれば、速度上限演算器27が、コーナ加工部t2のうち、速度割合が減少する期間T1に対しては、上限速度Smaxを減少させるので、コーナ加工部t2において急減速が必要な場合には急減速させることが可能となる。これにより、コーナ加工部t2を加工する際の短絡を防止することができる。
また、速度上限演算器27が、コーナ加工部t2の期間T2,T3に対して、直線加工部t1,t3と同じ上限速度Smaxを設定するので、コーナ加工部t2において速度割合が一定値の間または増加している間は、被加工物4とワイヤ電極3との間が大きく離れることを防止できる。したがって、加工時の短絡を防止しつつ良好な加工を実行することが可能となる。
以上のように、本発明に係るワイヤ放電加工装置、ワイヤ放電加工方法および制御装置は、加工速度を変更しながらの被加工物の加工に適している。
1 ワイヤ放電加工装置、2X〜2Z 制御装置、3 ワイヤ電極、4 被加工物、5 加工装置、21 速度割合演算器、22 減算器、23 フィードバック加工速度演算器、24 乗算器、25 速度変化量演算器、26 加算器、27 速度上限演算器、28 速度制限部、t1,t3 直線加工部、t2 コーナ加工部。

Claims (8)

  1. ワイヤ電極によって被加工物の直線加工部およびコーナ加工部をワイヤ放電加工する加工装置と、
    前記加工装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記被加工物をワイヤ放電加工する際に用いられる加工プログラムであるNCデータに基づいて、前記コーナ加工部での加工量に応じた前記コーナ加工部でのコーナ加工速度に関する加工速度情報を算出するコーナ速度演算部と、
    前記ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度として、前記ワイヤ放電加工中に測定された前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間状態に応じた加工速度を、フィードバック加工速度として算出するフィードバック演算部と、
    前記加工速度情報および前記フィードバック加工速度に基づいて、前記コーナ加工部を加工する際の前記加工装置の制御に用いる制御加工速度を算出する出力速度演算部と、
    を有し、
    前記加工速度情報は、前記直線加工部での加工量に応じた前記直線加工部での直線加工速度に対する、前記コーナ加工速度の割合である速度割合であり、
    前記出力速度演算部は、前記フィードバック加工速度と前記速度割合とを乗算することによって、前記制御加工速度を算出することを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記NCデータに基づいて、前記コーナ加工速度の上限値である第1の上限速度を設定する速度上限設定部と、
    前記制御加工速度が前記第1の上限速度よりも大きくなる期間では、前記第1の上限速度を前記制御装置に出力するとともに、前記制御加工速度が前記第1の上限速度以下となる期間では、前記制御加工速度を前記制御装置に出力する速度制限部と、
    をさらに有し、
    前記速度上限設定部は、前記コーナ加工部がワイヤ放電加工される期間のうち、前記速度割合が減少する期間に対しては前記第1の上限速度を減少させ、前記速度割合が一定値である期間および前記速度割合が増加する期間に対しては前記第1の上限速度を前記直線加工速度の上限値である第2の上限速度と同じ値に設定することを特徴とする請求項に記載のワイヤ放電加工装置。
  3. ワイヤ電極によって被加工物の直線加工部およびコーナ加工部をワイヤ放電加工する加工装置と、
    前記加工装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記被加工物をワイヤ放電加工する際に用いられる加工プログラムであるNCデータに基づいて、前記コーナ加工部での加工量に応じた前記コーナ加工部でのコーナ加工速度に関する加工速度情報を算出するコーナ速度演算部と、
    前記ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度として、前記ワイヤ放電加工中に測定された前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間状態に応じた加工速度を、フィードバック加工速度として算出するフィードバック演算部と、
    前記加工速度情報および前記フィードバック加工速度に基づいて、前記コーナ加工部を加工する際の前記加工装置の制御に用いる制御加工速度を算出する出力速度演算部と、
    を有し、
    前記加工速度情報は、前記直線加工部での加工量に応じた前記直線加工部での直線加工速度に対する、前記コーナ加工速度の変化量であり、
    前記出力速度演算部は、前記フィードバック加工速度に前記コーナ加工速度の変化量を加算することによって、前記制御加工速度を算出することを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  4. 前記フィードバック演算部は、前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間に与える電圧を指示する極間電圧指令と、測定された実際の極間電圧とに基づいて、前記フィードバック加工速度を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のワイヤ放電加工装置。
  5. 制御装置が、加工装置を制御する制御ステップと、
    前記加工装置が、ワイヤ電極によって被加工物の直線加工部およびコーナ加工部をワイヤ放電加工する加工ステップと、
    を含み、
    前記制御ステップは、
    前記被加工物をワイヤ放電加工する際に用いられる加工プログラムであるNCデータに基づいて、前記コーナ加工部での加工量に応じた前記コーナ加工部でのコーナ加工速度に関する加工速度情報を算出するコーナ速度演算ステップと、
    前記ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度として、前記ワイヤ放電加工中に測定された前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間状態に応じた加工速度を、フィードバック加工速度として算出するフィードバック演算ステップと、
    前記加工速度情報および前記フィードバック加工速度に基づいて、前記コーナ加工部を加工する際の前記加工装置の制御に用いる制御加工速度を算出する出力速度演算ステップと、
    を有し、
    前記加工速度情報は、前記直線加工部での加工量に応じた前記直線加工部での直線加工速度に対する、前記コーナ加工速度の割合である速度割合であり、
    前記出力速度演算ステップでは、前記フィードバック加工速度と前記速度割合とを乗算することによって、前記制御加工速度を算出することを特徴とするワイヤ放電加工方法。
  6. 制御装置が、加工装置を制御する制御ステップと、
    前記加工装置が、ワイヤ電極によって被加工物の直線加工部およびコーナ加工部をワイヤ放電加工する加工ステップと、
    を含み、
    前記制御ステップは、
    前記被加工物をワイヤ放電加工する際に用いられる加工プログラムであるNCデータに基づいて、前記コーナ加工部での加工量に応じた前記コーナ加工部でのコーナ加工速度に関する加工速度情報を算出するコーナ速度演算ステップと、
    前記ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度として、前記ワイヤ放電加工中に測定された前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間状態に応じた加工速度を、フィードバック加工速度として算出するフィードバック演算ステップと、
    前記加工速度情報および前記フィードバック加工速度に基づいて、前記コーナ加工部を加工する際の前記加工装置の制御に用いる制御加工速度を算出する出力速度演算ステップと、
    を有し、
    前記加工速度情報は、前記直線加工部での加工量に応じた前記直線加工部での直線加工速度に対する、前記コーナ加工速度の変化量であり、
    前記出力速度演算ステップでは、前記フィードバック加工速度に前記コーナ加工速度の変化量を加算することによって、前記制御加工速度を算出することを特徴とするワイヤ放電加工方法。
  7. ワイヤ電極によって被加工物の直線加工部およびコーナ加工部をワイヤ放電加工する加工装置を制御する制御装置において、
    前記被加工物をワイヤ放電加工する際に用いられる加工プログラムであるNCデータに基づいて、前記コーナ加工部での加工量に応じた前記コーナ加工部でのコーナ加工速度に関する加工速度情報を算出するコーナ速度演算部と、
    前記ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度として、前記ワイヤ放電加工中に測定された前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間状態に応じた加工速度を、フィードバック加工速度として算出するフィードバック演算部と、
    前記加工速度情報および前記フィードバック加工速度に基づいて、前記コーナ加工部を加工する際の前記加工装置の制御に用いる制御加工速度を算出する出力速度演算部と、
    を有し、
    前記加工速度情報は、前記直線加工部での加工量に応じた前記直線加工部での直線加工速度に対する、前記コーナ加工速度の割合である速度割合であり、
    前記出力速度演算部は、前記フィードバック加工速度と前記速度割合とを乗算することによって、前記制御加工速度を算出することを特徴とする制御装置。
  8. ワイヤ電極によって被加工物の直線加工部およびコーナ加工部をワイヤ放電加工する加工装置を制御する制御装置において、
    前記被加工物をワイヤ放電加工する際に用いられる加工プログラムであるNCデータに基づいて、前記コーナ加工部での加工量に応じた前記コーナ加工部でのコーナ加工速度に関する加工速度情報を算出するコーナ速度演算部と、
    前記ワイヤ放電加工のフィードバック制御に用いられる加工速度として、前記ワイヤ放電加工中に測定された前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間状態に応じた加工速度を、フィードバック加工速度として算出するフィードバック演算部と、
    前記加工速度情報および前記フィードバック加工速度に基づいて、前記コーナ加工部を加工する際の前記加工装置の制御に用いる制御加工速度を算出する出力速度演算部と、
    を有し、
    前記加工速度情報は、前記直線加工部での加工量に応じた前記直線加工部での直線加工速度に対する、前記コーナ加工速度の変化量であり、
    前記出力速度演算部は、前記フィードバック加工速度に前記コーナ加工速度の変化量を加算することによって、前記制御加工速度を算出することを特徴とする制御装置。
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