JP6076577B1 - ワイヤ放電加工機 - Google Patents

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Abstract

ワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極と被加工物との間に印加する加工電圧による放電で被加工物を加工するワイヤ放電加工機であって、ワイヤ電極と被加工物との間の極間電圧を検出する極間電圧検出部と、極間電圧の検出値に基づいて、ワイヤ電極の振動の周波数を抽出する周波数抽出部(1421)と、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差とワイヤ電極送り速度との比が、ワイヤ電極の振動の周波数が大きい程大きく、ワイヤ電極の振動の周波数が小さい程小さい値をとるように、極間電圧の指令値の比例積分制御に用いる第1のゲインを補正する第1のゲイン処理部(1423)とを備える。

Description

本発明は、ワイヤ電極と被加工物との間で放電を発生させて被加工物を加工するワイヤ放電加工機に関する。
ワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極と被加工物との間の極間距離を制御するため、極間距離と相関がある極間電圧を計測し、極間電圧の値が指令値と一致するように、ワイヤ電極と被加工物との相対位置を制御する極間制御系を備えている。ワイヤ電極と被加工物との相対位置の制御は、静止させている被加工物にワイヤ電極近づける方法と、静止させているワイヤ電極に被加工物を近づける方法と、移動方向により両者を使い分ける方法とがある。
ワイヤ電極と被加工物が接触、すなわち短絡していると、電流が流れるだけで、両者の間に放電は発生しない。また、極間距離が長い場合も放電は発生しない。そのため、ワイヤ放電加工では、放電するために最適な距離を保ち続けることで、放電発生の頻度を向上させることができる。極間距離を保つためには、極間距離が短い場合は素早く極間距離が長くなるように動作させ、極間距離が長い場合は短くなるように動作させることが有効である。
被加工物を静止させたままワイヤ電極を移動させる場合、ワイヤガイドの進行に対して、ワイヤ電極の上下方向の中心位置がワイヤガイドよりも遅れる現象が発生する。ワイヤガイドの動きに対してワイヤ電極の高さ方向の中央部が遅れることにより、500Hzから1kHz程度であるワイヤ電極の固有振動とは異なる周波数でワイヤ電極が振動する。以下、ワイヤ電極の上下方向の中央部がワイヤガイドの動きに対して遅れることにより発生する固有振動数とは異なる周波数でのワイヤ電極の振動を、単にワイヤ電極の振動という。ワイヤ電極の振動により、極間電圧に変動が発生するが、上下のワイヤガイドの間隔が広くなれば、ワイヤ電極の上下方向の中央部の遅れがより大きくなるため、機敏な制御が困難になる。
また、ワイヤ放電加工機の極間制御系が極間距離を近づける動作が過剰になるとワイヤ電極と被加工物が接触し、両者の間にアーク放電を発生できなくなる。ワイヤ電極の遅れが小さい場合は、ワイヤ電極を素早く移動させた方が放電発生頻度を高くでき、ワイヤ電極の遅れが大きい場合は、ワイヤ電極の移動を遅くした方が短絡状態と開放状態との繰り返しを防いで放電発生頻度を高くできる。極間制御系は、極間電圧の指令値と極間電圧の検出値との差にゲインを乗算してワイヤ電極送り速度を算出するが、このゲインを変更することによって応答性を調整している。
加工状態によって最適なゲインが存在するが、従来はユーザの感覚で調整するなど経験が必要であった。
特許文献1には、加工状況の量からゲインを含む加工条件を変更する技術が開示されている。
特公平7−41471号公報
しかしながら、ワイヤの動きの振幅、すなわち短絡状態と開放状態とを繰り返す場合にワイヤ電極又は被加工物の動く範囲が同じであっても、ワイヤ電極径及びワイヤ電極材料により、振動状態は異なる。したがって、ワイヤ電極の振動の周波数、すなわちワイヤ電極と被加工物とが短絡状態と開放状態とを繰り返す頻度が高ければ、ワイヤ電極送り速度を早めてもワイヤ電極の振動は大きくなりにくいが、特許文献1に開示される発明は、ワイヤ電極の動きの振幅を考慮するものの、ワイヤ電極の振動の周波数を考慮していなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ワイヤ電極の振動の周波数を考慮してフィードバック制御の内容を変更できるワイヤ放電加工機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ワイヤ電極と被加工物との間に印加する加工電圧による放電で被加工物を加工するワイヤ放電加工機であって、ワイヤ電極と加工物との間の極間電圧を検出する極間電圧検出部と、極間電圧の検出値に基づいてワイヤ電極の振動の周波数を抽出する周波数抽出部を備える。本発明は、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差とワイヤ電極送り速度との比が、ワイヤ電極の振動の周波数が大きい程大きく、ワイヤ電極の振動の周波数が小さい程小さい値をとるように、極間電圧の指令値の比例積分制御又は比例制御に用いるゲインを補正する補正処理部を備える。
本発明に係るワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極の振動の周波数を考慮してフィードバック制御の内容を変更できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の構成を示す図 実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の制御装置の構成を示す図 実施の形態1に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の構成を示す図 実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の周波数抽出部の構成を示す図 実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の第1のゲイン処理部のゲイン変更機能を模式的に示す図 本発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の構成を示す図 本発明の実施の形態3に係るワイヤ放電加工機の周波数抽出部の構成を示す図 実施の形態3に係るワイヤ放電加工機の周波数抽出部の周波数抽出機能を模式的に示す図 本発明の実施の形態4に係るワイヤ放電加工機の制御装置の構成を示す図 実施の形態4に係るワイヤ放電加工機の板厚推定部の板厚推定機能を模式的に示す図 実施の形態4に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の構成を示す図 実施の形態4に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の第1のゲインの変更機能を模式的に示す図 本発明の実施の形態5に係るワイヤ放電加工機の制御装置の構成を示す図 実施の形態5に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の構成を示す図 実施の形態5に係るワイヤ放電加工機の第1のゲイン処理部の上限値及び下限値の設定機能を模式的に示す図 実施の形態5に係るワイヤ放電加工機の第1のゲイン処理部のゲイン変更機能を模式的に示す図 本発明の実施の形態6に係るワイヤ放電加工の周波数抽出部の構成を示す図 実施の形態6に係るワイヤ放電加工機のピーク周波数抽出部の周波数抽出機能を模式的に示す図 本発明の実施の形態7に係るワイヤ放電加工機の周波数抽出部の構成を示す図 実施の形態7に係るワイヤ放電加工機のピーク周波数抽出部の周波数抽出機能を模式的に示す図 実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の制御装置の機能をハードウェアで実現した構成を示す図 実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の制御装置の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の構成を示す図である。ワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極1を供給するワイヤボビン2、ワイヤ電極1を加工領域に送るワイヤ電極送り機構3、被加工物Wの上方でワイヤ電極1をガイドする上ガイド4、被加工物Wの下方でワイヤ電極1をガイドする下ガイド5、放電加工後のワイヤ電極1を回収箱7へ送るワイヤ電極回収機構6、被加工物Wが設置される定盤8、上ガイド4を上下方向に移動させる上下送り機構9、上ガイド4及び下ガイド5を前後方向に移動させる前後送り機構10、上ガイド4及び下ガイド5を左右方向に移動させる左右送り機構11、ワイヤ電極1と被加工物Wとの間に電圧を印加する加工電源12、被加工物Wとワイヤ電極1との間の電圧である極間電圧を検出する極間電圧検出部13並びに加工プログラムを実行してワイヤ電極1と被加工物Wとの相対移動及びワイヤ電極1と被加工物Wとの間の放電を制御する制御装置14を有する。加工電源12は、上ガイド4と定盤8とに接続されており、上ガイド4及び定盤8を通じてワイヤ電極1と被加工物Wとの間に電圧が印加される。極間電圧検出部13は、下ガイド5を介して極間電圧を検出する。なお、極間電圧は、極間距離と相関を有する。
図2は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の制御装置の構成を示す図である。制御装置14は、数値制御プログラムを処理して極間電圧指令を出力する極間電圧指令生成部141、極間電圧指令と極間電圧の検出値とに基づくフィードバック制御を行ってワイヤ電極送り速度を決定するワイヤ電極送り速度決定部142並びに前後送り機構10及び左右送り機構11のモータに速度指令を出力してワイヤ電極1を被加工物Wに対して相対的に移動させるモータ制御部143を有する。
図3は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の構成を示す図である。ワイヤ電極送り速度決定部142は、極間電圧の検出値に基づいてワイヤ電極1の振動の周波数を抽出する周波数抽出部1421、極間電圧の検出値から極間電圧の指令値を減算した結果を出力する減算部1422、極間電圧の変動の周波数に基づいて第1のゲインの値を変更した上で減算部1422の出力に乗算する第1のゲイン処理部1423、第1のゲイン処理部1423の出力に積分処理を行う積分処理部1424、積分処理部1424の出力に第2のゲインを乗算する第2のゲイン処理部1425、及び第1のゲイン処理部1423の出力と第2のゲイン処理部1425の出力とを加算する加算部1426を有する。加算部1426の出力は、モータ制御部143へ出力するワイヤ電極送り速度指令となる。なお、図3中の周波数抽出部1421から出発して第1のゲイン処理部1423を突き抜ける矢印は、第1のゲイン処理部1423が、周波数抽出部1421からの出力に基づいて処理を変化させることを示している。
実施の形態1において、補正処理部である第1のゲイン処理部1423は、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差とワイヤ電極送り速度との比が、ワイヤ電極1の振動の周波数が大きい程大きく、ワイヤ電極1の振動の周波数が小さい程小さい値をとるように第1のゲインを補正する。
図4は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の周波数抽出部の構成を示す図である。周波数抽出部1421は、極間電圧の検出値に高速フーリエ変換を行う高速フーリエ変換部211と、高速フーリエ変換部211が出力する周波数スペクトルにおけるピーク周波数を抽出するピーク周波数抽出部212とを有する。周波数抽出部1421は、極間電圧の検出値の時間変動信号に対して高速フーリエ変換を行って得られた周波数スペクトルから周波数スペクトルが最大となる周波数を抽出し、ワイヤ電極1の振動の周波数とする。したがって、制御装置14は、ワイヤ電極1の振動の中で周波数スペクトルが最大の振動に基づいてフィードバック制御を行うことができる。通常、極間電圧の検出値の時間変動信号に対して高速フーリエ変換を行って得られた周波数スペクトルが最大となる周波数は、ワイヤ電極1の振動の周波数である。
実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の第1のゲイン処理部のゲイン変更機能について説明する。図5は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の第1のゲイン処理部のゲイン変更機能を模式的に示す図である。第1のゲイン処理部1423は、周波数抽出部1421が抽出した周波数が大きいほど入力から出力への倍率であるゲインの値が大きくなり、周波数抽出部1421が抽出した周波数が小さいほどゲインの値が小さくなる関数F1を用いて第1のゲインを算出する。
実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の動作について説明する。ワイヤ電極1を上ガイド4と下ガイド5の間で張架し、被加工物Wに対向させる。加工電源12から供給する加工電圧を、ワイヤ電極1と被加工物Wとの間に上ガイド4を介して印加する。ワイヤ電極送り速度決定部142は、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差に第1のゲインを乗算する。その上で、ワイヤ電極送り速度決定部142は、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差に第1のゲインを乗算した値を積分し更に第2のゲインを乗算した値と、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差に第1のゲインを乗算した値の和をワイヤ電極送り速度とする。この際には、上記のように、ワイヤ電極送り速度決定部142内の第1のゲイン処理部1423は、極間電圧の変動の周波数に基づいて第1のゲインを変更する。
ワイヤ電極送り速度=第1のゲイン×{(極間電圧の検出値−極間電圧の指令値)+第2のゲイン×積分(極間電圧の検出値―極間電圧の指令値)}とする制御は、一般的に、比例積分制御と呼ばれるものである。実施の形態1に係るワイヤ放電加工機は、フィードバック制御のループは、比例積分制御と同様である。すなわち、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の第1のゲインは、比例積分制御のゲインのうちの比例ゲインであり、第2のゲインは、比例積分制御のゲインのうちの積分ゲインである。
実施の形態1に係るワイヤ放電加工機では、ワイヤ電極送り速度決定部142は、比例積分制御によりワイヤ電極送り速度を決定するが、極間電圧の変動の周波数に基づいて第1のゲインの値を変更する。このため、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機においては、ワイヤ電極送り速度も極間電圧の変動の周波数に基づいて変更される。すなわち、極間電圧の変動に対するワイヤ電極送り速度の変化の応答性は、極間電圧の振動周波数の大きさに基づいて変更される。よって、ワイヤ電極1と被加工物Wとの距離は放電が発生する範囲内に保たれやすくなり、放電発生頻度を高め、加工速度を向上させることができる。
実施の形態1に係るワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極1を支える上ガイド4と下ガイド5の距離が加工条件により変動しても、距離に合わせて制御ゲインを調整することで、状況に応じて最も放電発生周波数が高い状態を維持できる。
上記の説明では、上ガイド4を介して加工電圧を印加したが、下ガイド5を介して印加したり、上ガイド4及び下ガイド5の両方を介して印加しても同様の効果が得られる。また、下ガイド5を介して極間電圧を測定したが、上ガイド4を介して測定しても、上ガイド4及び下ガイド5の両方を介して測定しても同様の効果が得られる。
また、上記の説明では、補正処理部である第1のゲイン処理部1423が比例積分制御の第1のゲインを変更したが、制御系の遅れ要素となる積分項のゲインである積分ゲイン、すなわち第2のゲインを変更する補正処理部を設けても同様の効果が得られる。また、ワイヤ電極送り速度=(極間電圧の検出値−極間電圧指令)×ゲインとする比例制御のゲインを変更する補正処理部を設けても同様の効果が得られる。
さらに、上記の説明では、ディジタルによる離散時間の処理を述べたが、アナログ回路により連続時間で積分する要素を設けても同様の効果が得られる。
実施の形態1に係るワイヤ放電加工機は、極間電圧の振動周波数の大きさに基づいて極間電圧の変動に対するワイヤ電極送り速度の変化の応答性を変更するため、換言すると、極間電圧の変動の周波数に基づいて第1のゲインの値を変更してフィードバック制御を行えるため、放電発生頻度を高め、加工速度を向上させることが可能である。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機と同様であるが、ワイヤ電極送り速度決定部142の構成が相違している。図6は、本発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の構成を示す図である。ワイヤ電極送り速度決定部142は、極間電圧の検出値に基づいてワイヤ電極1の振動の周波数を抽出する周波数抽出部2421、後述する第3のゲイン処理部2424の出力と極間電圧の指令値とを加算する第1の加算部2422、極間電圧の検出値から第1の加算部2422の出力を減算した結果を出力する減算部2423、ワイヤ電極1の振動の周波数に基づいて第3のゲインの値を変更した上で減算部2423の出力に乗算する第3のゲイン処理部2424、減算部2423の出力に第1のゲインを乗算する第1のゲイン処理部2425、第1のゲイン処理部2425の出力に積分処理を行う積分処理部2426、積分処理部2426の出力に第2のゲインを乗算する第2のゲイン処理部2427、及び第1のゲイン処理部2425の出力と第2のゲイン処理部2427の出力とを加算する第2の加算部2428を有する。第2の加算部2428の出力は、モータ制御部143へ出力するワイヤ電極送り速度指令となる。図6中の周波数抽出部2421から出発して第3のゲイン処理部2424を突き抜ける矢印は、第3のゲイン処理部2424が、周波数抽出部2421からの出力に基づいて処理を変化させることを示している。
実施の形態2において、補正処理部である第3のゲイン処理部2424は、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差とワイヤ電極送り速度との比が、ワイヤ電極1の振動の周波数が大きい程大きく、ワイヤ電極1の振動の周波数が小さい程小さい値をとるように極間電圧の指令値を補正する。
第3のゲイン処理部2424が極間電圧の変動の周波数に基づいて第3のゲインの値を変更する方法は、実施の形態1の第1のゲイン処理部1423と同様である。
ワイヤ電極送り速度決定部142は、極間電圧の指令値と極間電圧の検出値との差に第3のゲインを乗算して極間電圧の指令値に加算する補正処理を行う。したがって、補正処理後の極間電圧の指令値=補正前の極間電圧の指令値+第3のゲイン×(極間電圧の検出値−補正後の極間電圧の指令値)という関係が成り立つ。したがって、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差とワイヤ電極送り速度との比が、ワイヤ電極1の振動の周波数が大きい程大きく、ワイヤ電極1の振動の周波数が小さい程小さい値をとるように、極間電圧の指令値は補正される。
実施の形態2に係るワイヤ電極送り速度決定部142での補正は、一般的な比例積分制御における第1のゲインを{1/(1+第3のゲイン)}倍することと等価である。したがって、極間電圧の検出値に基づいてワイヤ電極送り速度が変化するため、実施の形態1と同様の効果が得られる。すなわち、極間電圧の変動の周波数に基づいて第3のゲインの値を変更してフィードバック制御を行えるため、放電発生頻度を高め、加工速度を向上させることが可能である。
なお、極間電圧の検出値と極間電圧の指令値との差とワイヤ電極送り速度との比が、ワイヤ電極1の振動の周波数が大きい程大きく、ワイヤ電極1の振動の周波数が小さい程小さい値をとるように極間電圧の検出値を補正する補正処理部を設けても良い。この場合には、極間電圧の検出値を、ワイヤ電極1の振動の周波数が大きい程小さく、ワイヤ電極1の振動の周波数が小さい程大きい値をとるように補正する。また、極間電圧の指令値と検出値との両方を補正しても良い。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るワイヤ放電加工機は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機と同様であるが、周波数抽出部1421の構成が相違している。図7は、本発明の実施の形態3に係るワイヤ放電加工機の周波数抽出部の構成を示す図である。図8は、実施の形態3に係るワイヤ放電加工機の周波数抽出部の周波数抽出機能を模式的に示す図である。周波数抽出部1421は、極間電圧の検出値が継続して設定電圧以下となっている時間Tを検出する時間検出部213及び時間検出部213の検出結果の逆数を算出する逆数算出部214を有する。周波数抽出部1421は、極間電圧の検出値が継続して設定電圧以下となっている時間Tを検出し、検出結果の逆数をワイヤ電極1の振動の周波数とする。
ワイヤ電極1の振動の周波数が高いほど、ワイヤ電極1が被加工物Wに接触して極間電圧の検出値が設定電圧以下となる時間Tは短くなり、ワイヤ電極1の振動の周波数が低いほど、ワイヤ電極1が被加工物Wに接触して極間電圧の検出値が設定電圧以下となる時間Tは長くなる。したがって、極間電圧の検出値が継続して設定電圧以下となっている時間Tの逆数をとることで、ワイヤ電極1の振動の周波数を抽出できる。
ワイヤ電極1の振動の周波数を抽出する動作以外については、実施の形態1と同様である。
実施の形態3によれば、不安定な状態から極間制御系の応答性を検出し、ゲインを変更するため、不安定状態を早期に解消して、放電周波数を高め、加工速度を向上させることができる。
実施の形態4.
図9は、本発明の実施の形態4に係るワイヤ放電加工機の制御装置の構成を示す図である。実施の形態4に係るワイヤ放電加工機は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機と同様であるが、制御装置14が板厚推定部144を備えている点で相違している。図10は、実施の形態4に係るワイヤ放電加工機の板厚推定部の板厚推定機能を模式的に示す図である。板厚推定部144は、ワイヤ放電加工中に、被加工物Wの現在加工している部分の板厚の推定値を出力する。被加工物Wの現在加工している部分の板厚を推定する方法には、荒加工時の加工電流又はパルス幅から算出される投入エネルギー及び加工速度から推定するといった公知の手法を適用できる。
図11は、実施の形態4に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の構成を示す図である。図12は、実施の形態4に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の第1のゲインの変更機能を模式的に示す図である。板厚推定部144の推定結果は、第1のゲイン処理部1423に入力される。第1のゲイン処理部1423は、板厚の推定結果に基づき、板厚の推定値が小さいほどゲインの値が大きくなり、板厚の推定値が大きいほどゲインの値が小さくなる関数F2も用いて第1のゲインの値を変更する。すなわち、実施の形態4では、第1のゲイン処理部1423は、図5に示した関数F1と、板厚の推定値が小さいほどゲインの値が大きくなり、板厚の推定値が大きいほどゲインの値が小さくなる関数F2とを併用して第1のゲインの値を補正する。
実施の形態4によれば、事前に板厚情報を設定しなくても、板厚に応じた第1のゲインを設定することができる。その結果、加工状況に応じて最も放電発生周波数が高い状態を維持でき、加工速度を向上させることができる。
実施の形態5.
図13は、本発明の実施の形態5に係るワイヤ放電加工機の制御装置の構成を示す図である。実施の形態5に係るワイヤ放電加工機は、実施の形態1に係るワイヤ放電加工機と同様であるが、上ガイド4と下ガイド5との間隔を検出するガイド間隔検出部145を制御装置14が備えている点で相違している。
図14は、実施の形態5に係るワイヤ放電加工機のワイヤ電極送り速度決定部の構成を示す図である。ガイド間隔検出部145の検出結果は、第1のゲイン処理部1423に入力される。第1のゲイン処理部1423は、ガイド間隔の検出結果に基づいて、上ガイド4と下ガイド5との間隔が大きくなるにつれて値が小さくなる上限値及び下限値を算出する。図15は、実施の形態5に係るワイヤ放電加工機の第1のゲイン処理部の上限値及び下限値の設定機能を模式的に示す図である。図15中の破線は上限値を示し、実線は下限値を示している。
図16は、実施の形態5に係るワイヤ放電加工機の第1のゲイン処理部のゲイン変更機能を模式的に示す図である。図16中の実線は、実施の形態5に係る第1のゲイン処理部1423が関数F1の代わりに用いる関数F3を示している。なお、図16には、第1のゲインに上限値及び下限値を設定しない実施の形態1で用いた関数F1を破線で示している。関数F3には、ガイド間隔検出部145の検出結果に基づいて第1のゲインに上限値及び下限値が設定されている。したがって、第1のゲイン処理部1423は、算出した上限値と下限値との間で第1のゲインを変更する。
関数F3は、第1のゲインに上限値及び下限値を設けることにより、上限値と下限値との間での周波数−ゲイン線の傾きが、上限値及び下限値を設けない関数F1よりも大きくなっている。したがって、実施の形態1と比較すると、ワイヤ電極の振動の周波数の差異が同じであれば、第1のゲインの変化量が大きくなるため、応答性能を高めることができる。よって、外乱などの影響により第1のゲインが大きくずれることがなく、加工状態の急激な変化が生じてもフィードバック制御を継続することができる。
第1のゲイン処理部1423の動作以外は、実施の形態1と同様である。
ここでは、上ガイド4と下ガイド5との間隔に基づいて第1のゲインに上限値及び下限値を設定する場合を説明したが、下ガイド5の上下方向の位置が変わらない構成となっている場合、上ガイド4の位置をモータに搭載されたエンコーダ又はリニアスケールなどにより測定し、上ガイド4の位置に基づいて第1のゲインに上限値及び下限値を設定しても同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図17は、本発明の実施の形態6に係るワイヤ放電加工の周波数抽出部の構成を示す図である。周波数抽出部1421は、閾値設定部215を備えている。図18は、実施の形態6に係るワイヤ放電加工機のピーク周波数抽出部の周波数抽出機能を模式的に示す図である。ピーク周波数抽出部212は、閾値設定部215から入力された閾値以上のピークを持つ周波数の中で最も低い周波数成分を抽出する。
閾値設定部215以外は、実施の形態1と同様である。
実施の形態6においては、極間電圧の検出値の時間変動に対して高速フーリエ変換を行って得られた周波数スペクトルの閾値以上のピークの中で最も低周波のピークの周波数をワイヤ電極1の振動の周波数とするため、複数の周波数成分を持つ制御系であっても、最も剛性が低い状態に合わせて短絡の発生が少ない安定した加工を実現できる。
実施の形態7.
図19は、本発明の実施の形態7に係るワイヤ放電加工機の周波数抽出部の構成を示す図である。周波数抽出部1421は、ワイヤ電極固有振動数算出部216を備えている。ワイヤ電極固有振動数算出部216は、ワイヤ電極1の張力及び上ガイド4と下ガイド5との距離からワイヤ電極1の固有振動数を算出する。
図20は、実施の形態7に係るワイヤ放電加工機のピーク周波数抽出部の周波数抽出機能を模式的に示す図である。ピーク周波数抽出部212は、極間電圧の周波数スペクトルからワイヤ電極固有振動周波数とその周辺を取り除いた結果から周波数を抽出する。図20では、固有振動周波数と一致する中央部の山を除外し、その他で最も大きい成分となる周波数を抽出している。なお、図20中のバツ印は、ワイヤ電極固有振動数のピークを除外していることを示し、図20中の丸印は、周波数を抽出してワイヤ電極1の振動の周波数とすることを示している。
実施の形態7に係るワイヤ放電加工機は、極間電圧の検出値の時間変動に対して高速フーリエ変換を行って得られた周波数スペクトルの設定値以上のピークの中で、ワイヤ電極固有振動周波数を除いて周波数スペクトルが最大となる周波数をワイヤ電極の振動の周波数とするため、既知な周波数変動に影響されることなく、未知の周波数変動の影響を抑制することができる。
上記の実施の形態1から実施の形態7において、極間電圧指令生成部141、ワイヤ電極送り速度決定部142及びモータ制御部143の機能は、処理回路19により実現される。すなわち、制御装置14は、数値制御プログラムを処理して極間電圧指令を出力する処理と、極間電圧指令と極間電圧の検出値とに基づくフィードバック制御を行ってワイヤ電極送り速度を決定する処理と、前後送り機構10及び左右送り機構11のモータに速度指令を出力してワイヤ電極1を被加工物Wに対して相対的に移動させる処理とを行う処理回路19を備える。また、処理回路19は、専用のハードウェアであっても、記憶装置に格納されるプログラムを実行する演算装置であってもよい。
処理回路19が専用のハードウェアである場合、処理回路19は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらを組み合わせたものが該当する。図21は、実施の形態1から実施の形態7に係るワイヤ放電加工機の制御装置の機能をハードウェアで実現した構成を示す図である。処理回路19には、極間電圧指令生成部141、ワイヤ電極送り速度決定部142及びモータ制御部143を実現する論理回路19aが組み込まれている。なお、極間電圧指令生成部141、ワイヤ電極送り速度決定部142及びモータ制御部143の各部の機能を別々の処理回路で実現してもよい。
処理回路19が演算装置の場合、極間電圧指令生成部141、ワイヤ電極送り速度決定部142及びモータ制御部143の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。図22は、実施の形態1から実施の形態7に係るワイヤ放電加工機の制御装置の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図である。処理回路19は、プログラム19bを実行する演算装置191と、演算装置191がワークエリアに用いるランダムアクセスメモリ192と、プログラム19bを記憶する記憶装置193を有する。記憶装置193に記憶されているプログラム19bを演算装置191がランダムアクセスメモリ192上に展開し、実行することにより極間電圧指令生成部141、ワイヤ電極送り速度決定部142及びモータ制御部143が実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラム言語で記述され、記憶装置193に格納される。処理回路19は、記憶装置193に記憶されたプログラム19bを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、制御装置14は、処理回路19により実行されるときに、数値制御プログラムを処理して極間電圧指令を出力するステップと、極間電圧指令と極間電圧の検出値とに基づくフィードバック制御を行ってワイヤ電極送り速度を決定するステップと、前後送り機構10及び左右送り機構11のモータに速度指令を出力してワイヤ電極1を被加工物Wに対して相対的に移動させるステップとが結果的に実行されることになるプログラム19bを格納するための記憶装置193を備える。また、プログラム19bは、極間電圧指令生成部141、ワイヤ電極送り速度決定部142及びモータ制御部143の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
なお、極間電圧指令生成部141、ワイヤ電極送り速度決定部142及びモータ制御部143の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、極間電圧指令生成部141については専用のハードウェアによる処理回路で機能を実現し、ワイヤ電極送り速度決定部142及びモータ制御部143については処理回路がメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することによって機能を実現することが可能である。
このように、処理回路19は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ワイヤ電極、2 ワイヤボビン、3 ワイヤ電極送り機構、4 上ガイド、5 下ガイド、6 ワイヤ電極回収機構、7 回収箱、8 定盤、9 上下送り機構、10 前後送り機構、11 左右送り機構、12 加工電源、13 極間電圧検出部、14 制御装置、19 処理回路、19a 論理回路、19b プログラム、141 極間電圧指令生成部、142 ワイヤ電極送り速度決定部、143 モータ制御部、144 板厚推定部、145 ガイド間隔検出部、191 演算装置、192 ランダムアクセスメモリ、193 記憶装置、211 高速フーリエ変換部、212 ピーク周波数抽出部、213 時間検出部、214 逆数算出部、215 閾値設定部、216 ワイヤ電極固有振動数算出部、1421,2421 周波数抽出部、1422,2423 減算部、1423、2425 第1のゲイン処理部、1424,2426 積分処理部、1425,2427 第2のゲイン処理部、1426 加算部、2422 第1の加算部、2424 第3のゲイン処理部、2428 第2の加算部。

Claims (9)

  1. ワイヤ電極と被加工物との間に印加する加工電圧による放電で被加工物を加工するワイヤ放電加工機であって、
    前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間電圧を検出する極間電圧検出部と、
    前記極間電圧の検出値に基づいて、前記ワイヤ電極の振動の周波数を抽出する周波数抽出部と、
    前記極間電圧の検出値と前記極間電圧の指令値との差とワイヤ電極送り速度との比が、前記ワイヤ電極の振動の周波数が大きい程大きく、前記ワイヤ電極の振動の周波数が小さい程小さい値をとるように、前記極間電圧の指令値の比例積分制御又は比例制御において前記極間電圧の検出値と前記極間電圧の指令値との差に乗じるゲインを補正する補正処理部とを備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。
  2. ワイヤ電極と被加工物との間に印加する加工電圧による放電で被加工物を加工するワイヤ放電加工機であって、
    前記ワイヤ電極と前記被加工物との間の極間電圧を検出する極間電圧検出部と、
    前記極間電圧の検出値に基づいて、前記ワイヤ電極の振動の周波数を抽出する周波数抽出部と、
    前記極間電圧の検出値と前記極間電圧の指令値との差とワイヤ電極送り速度との比が、前記ワイヤ電極の振動の周波数が大きい程大きく、前記ワイヤ電極の振動の周波数が小さい程小さい値をとるように、前記極間電圧の指令値の比例積分制御又は比例制御においてゲインに乗じる前記極間電圧の検出値と前記極間電圧の指令値との差を補正する補正処理部とを備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。
  3. 前記補正処理部は、前記極間電圧の指令値及び前記極間電圧の検出値の少なくとも一方を変化させて、前記極間電圧の検出値と前記極間電圧の指令値との差を補正することを特徴とする請求項2に記載のワイヤ放電加工機。
  4. 前記周波数抽出部は、前記極間電圧の検出値の時間変動に対して高速フーリエ変換を行って得られた周波数スペクトルが最大となる周波数を前記ワイヤ電極の振動の周波数とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機。
  5. 前記周波数抽出部は、前記極間電圧の検出値が継続して設定電圧以下となっている時間の逆数を前記ワイヤ電極の振動の周波数とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機。
  6. 被加工物の板厚を検出する板厚推定部を有し、
    前記補正処理部は、前記板厚の推定結果に基づいて、前記板厚の推定値が大きいほど値が小さく、前記板厚の推定値が小さいほど値が大きくなるように前記ゲインを補正することを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機。
  7. 前記被加工物の上方で前記ワイヤ電極を支持する上ガイドと前記被加工物の下方で前記ワイヤ電極を支持する下ガイドとの間隔を検出するガイド間隔検出部を有し、
    前記補正処理部は、前記ガイド間隔検出部の検出結果に基づいて、前記上ガイドと前記下ガイドとの間隔が大きくなるにつれて値が小さくなる上限値及び下限値を前記ゲインに設定することを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機。
  8. 前記周波数抽出部は、前記極間電圧の検出値の時間変動に対して高速フーリエ変換を行って得られた周波数スペクトルの設定値以上のピークの中で最も低周波のピークの周波数を前記ワイヤ電極の振動の周波数とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機。
  9. 前記周波数抽出部は、前記極間電圧の検出値の時間変動に対して高速フーリエ変換を行って得られた周波数スペクトルの設定値以上のピークの中で、前記極間電圧の変動の周波数からワイヤ電極固有振動周波数を除いて周波数スペクトルが最大となる周波数を前記ワイヤ電極の振動の周波数とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機。
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