JP5601054B2 - 穀物乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、穀物乾燥部の前後に熱風供給部と排風排出部を対応配置して穀粒等を循環乾燥する穀物乾燥機に関するものである。
特許文献1の例の如く、穀物乾燥機は、機体上部に穀粒を貯留する貯留部と、その穀粒を下方で受けて乾燥する穀物乾燥部と、乾燥処理後の穀粒を集めて再度貯留部に戻すための集穀部とを段積み状に構成し、穀物乾燥部の前後にバーナによって熱風を発生する熱風供給部と吸引ファンによって排風を排出する排風排出部を備える。
穀物乾燥部は、貯留部から受けた穀粒等を熱風に曝すための穀粒流下通路を挟んで熱風室および排風室を形成し、熱風供給部を熱風室と連通し、また、排風排出部を排風室と連通し、さらに、排風排出部は排風を分流可能に構成し、この排風排出部から分流排風を受ける戻りダクトを介して熱風供給部に還流し、バーナによる熱風と合流して熱風室に高湿熱風を供給することにより、穀粒品質を損なうことのない高品質高速乾燥が可能となる。
特開2010−101585号公報
しかしながら、上記穀物乾燥機は、分流排風をバーナ側、すなわち機体前側へ供給するため、乾燥室内に乾燥度の差を生じることがあり、乾燥斑を生じる場合がある。
本発明は、排風排出部から戻しダクトを介して分流排風を熱風供給部に還流し、バーナによる熱風と合流して熱風室に供給する構成において、高品質高速乾燥を確保した上で、均一な穀粒乾燥を可能とする穀物乾燥機を提供することにある。
請求項1に係る発明は、穀粒が通過する穀粒流下通路を挟んで熱風室と排風室とを形成
した穀物乾燥部と、この穀物乾燥部の前後に対応配設されてバーナによる熱風を上記熱風
室に供給する熱風供給部および上記排風室から排風ファンによって排風を分流可能に排出
する排風排出部と、これら熱風供給部と排風排出部の間を連通して分流排風を熱風と合流
させるための戻しダクトとを備える穀物乾燥機において、上記熱風室に戻しダクトを貫通
配置し、この戻しダクトの始端部に近接して排風排出部から熱風室に連通する後部開口を
形成し、
さらに前記後部開口には、熱風室に向かう分流排風を戻しダクトの外周に沿って案内す
る外周ダクトを設けたことを特徴とする。
上記穀物乾燥機は、穀物乾燥部に熱風供給部、排風排出部、戻しダクトとを備え、熱風のみによる通常乾燥とともに、排風排出部の分流調節に応じた排風循環による高品質高速乾燥を行なう。このとき、戻しダクトの始端位置に近接して排風排出部から穀物乾燥部の熱風室に連通形成した後部開口により、排風排出部による分流排風の圧力が戻しダクトと後部開口に共に作用することから、熱風室の前後端から分流排風が供給される。
また、前記後部開口には、熱風室に向かう分流排風を戻しダクトの外周に沿って案内
する外周ダクトを設けるので、穀物乾燥機は、後部開口から熱風室に向かう分流排風が外
周ダクトによって戻しダクトの外周に沿って熱風室の内方まで案内されることから、熱風
室内における分流排風と熱風の混合がより促進されるとともに、排風室側から吸引作用を
受ける熱風室が後部開口を介して戻しダクトの始端部と連通していても、熱風室と戻しダ
クトとの間に外周ダクトによる通風抵抗が作用することから、分流排風圧が作用しない場
合に熱風室から戻しダクトに作用する負圧が緩和される。
請求項に係る発明は、請求項の構成において、前記外周ダクトは、戻しダクトの全
長の1/8〜1/4の長さに形成してなることを特徴とする。
上記穀物乾燥機は、外周ダクトを戻しダクトに対して所定の長さに形成することにより
、分流排風圧によって熱風室に送られる分流排風の良好な混合と、熱風室から戻しダクト
に作用する負圧の効果的な抑止とが、ともに確保される。
請求項1に係る発明の穀物乾燥機は、戻しダクトの始端位置に近接して排風排出部から熱風室に連通する後部開口を形成することにより、排風排出部の分流排風の圧力が戻しダクトと後部開口に共に作用することから、熱風室の前後端から分流排風が供給される。その結果、熱風室内における分流排風と熱風の混合が促進されて湿度分布が平準化されるので、高湿熱風による高品質高速乾燥を確保した上で、穀物全体の均等乾燥が可能となり、乾燥斑を低減できる。
さらに請求項1に係る発明の穀物乾燥機は、後部開口から熱風室に向かう分流排風が外
周ダクトによって戻しダクトの外周に沿って熱風室の内方まで案内されることから、熱風
室内における分流排風と熱風の混合がより促進されて穀物全体の均等乾燥に寄与するとと
もに、排風室側から吸引作用を受ける熱風室が排風排出部の後部開口を介して戻しダクト
の始端部と連通していても、熱風室と戻しダクトとのあいだに外周ダクトによる通風抵抗
が作用することから、分流排風圧が作用しない場合に熱風室から戻しダクトに作用する負
圧が緩和されるので、バーナからの熱風逆流による戻しダクト内の火災を防止しつつ、排
風排出部を全排出として熱風のみによる通常乾燥の際の戻しダクト内の火災につながるバ
ーナからの熱風逆流を防止することができる。
請求項に係る発明の穀物乾燥機は、請求項の効果に加え、外周ダクトを戻しダクト
に対して所定の長さに形成することにより、分流排風圧によって熱風室に送られる分流排
風の良好な混合による穀物全体の均一乾燥を確保するとともに、熱風室から戻しダクトに
作用する負圧を緩和して安定した通常乾燥を合わせて確保することができる。

穀物乾燥機の穀物乾燥部の内部構成を説明する透視斜視図 穀物乾燥機の穀物乾燥部の内部構成を説明する正面図 排風排出部の要部背面斜視図 排風排出部の要部縦断面図 穀物乾燥部の通風流線を表す作用平面図 乾燥機の動作制御のシステム構成図 乾燥機の動作制御のフローチャート1 乾燥機の動作制御のフローチャート2 開始時期の特性線図 係数特性線図(a)および開始時期の特性線図(b) 熱風供給部の要部正面図 全閉状態の排風排出部の要部背面図 熱風供給部における混合状態の一例 抵抗板配置の拡大図(a)および混合状態(b) 熱風供給部の要部平面図
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
図1、図2は、それぞれ穀物乾燥機の穀物乾燥部の内部構成を説明する透視斜視図、正面図である。
穀物乾燥機は、機体の上部で穀粒を貯留する貯留部(不図示)から穀粒を受けつつ一定速度で下端から繰出しながら乾燥する穀物乾燥部3、この穀物乾燥部3で乾燥した穀粒を集めて再度貯留部に移送するための集穀部4とを設ける。そして貯留部に張り込まれた穀粒は穀物乾燥部3で乾燥されて集穀部4から再度貯留部に供給され調質される構成で外観が箱体状のいわゆる穀物循環式の構成である。そして、本実施の形態では、後述するバーナ5側を前側(前面)、排風ファン6側を後側(背面)と呼ぶ。
穀物乾燥部3については、機体の前面板3aと背面板3bとの間に左右の穀粒流下通路13,13を架設し、それぞれの穀粒流下通路13,13を挟むように、左右の外側の熱風室8,8と中央の排風室12とを形成する。左右の穀粒流下通路13,13は、熱風が透過可能な網材構成の穀粒流下通路であり、上端部を貯留部と連通し、両下端部を定量繰出弁14に合流して下方の集穀部4に臨む。また、左右の穀粒流下通路13,13によって囲まれた排風室12は、頂部を山形とする左右の傾斜ガイド部13a,13aによって両流れに形成する。この左右の傾斜ガイド部13a,13aは、前面板3aと背面板3bとの間に架設した左右のフレーム13b、13bによって支持する。
穀物乾燥部3の前面位置には外気を加熱するバーナ5を備えて熱風を熱風室8に供給する熱風供給部Aを配置し、背面位置には排風室12から排風を吸引排出する排風ファン6を備える排風排出部Bを配置する。
排風排出部Bは、要部の背面斜視図および縦断面図をそれぞれ図3、図4に示すように、背面板3bから箱体外側に排風ダクト20を突出して設け、排風ダクト20の上部に循環ダクト21を連結するとともに、排風ダクト20から前方に連通して背面板3bから箱体内側に向かって排風室12に導入筒6aを張出し、これをファン胴として固定翼6cと回転翼6bを取付けることにより排風ファン6をその先端が排風室12内に張出すように構成する。また、導入筒6aの上部にファンモータ61を配置し、背面側に伝動ベルト62を設けて回転翼6bを駆動する。
この伝動ベルト62は、外付けのファンモータ61によって回転翼6bを駆動することから、伝動ベルト62が排風ファン6のファン胴を貫通するための開口からの排風漏れが避けられないが、ファンモータ61が排風ファン6と一体的に排風室12に内設されることから、外気に対する排風漏れを生じることなく、外付けのファンモータ61による簡易なファン駆動部を構成することができる。
排風ダクト20内には第一調節弁23を設け、循環ダクト21を上方に連通するとともに、この循環ダクト21には第二調節弁22を内設して両者を連動調節可能に排風を切替える切替弁として排風を分流可能に構成し、この循環ダクト21から熱風室8,8を前面板3aまで縦断する戻しダクト27,27を介して分流排風を熱風供給部Aに供給し、この熱風供給部Aでバーナ5からの熱風と混合して熱風室供給口Pより熱風室8,8に供給する。
(後部開口)
また、戻しダクト27,27の始端部に近接して排風排出部Bから熱風室8,8に連通する所定面積の後部開口R,R、すなわち、排風排出部Bからの排風圧下で設定風速以内に抑えうる面積の後部開口R,Rを形成し、この後部開口R,Rには、分流排風を戻しダクト27,27の外周に沿って所定距離を案内する長さ、すなわち、排風排出部Bからの排風圧が作用しない状態において、熱風室8,8からの吸引圧力によっても戻しダクト27,27の始端部が負圧にならない程度の通風抵抗を確保しうる外周ダクト28,28を設ける。
そして、第一調節弁23は第一調節弁調節モータ23mでその開度を調節し、第二調節弁22は第二調節弁調節モータ22mでその開度を調節する構成であり、この2つの調節弁22,23で排風ファン6で排出された排風を箱体外側に排出案内する割合と循環ダクト21側に案内する割合を調節している。
例えば、排風を全て箱体外側に排出するときには第二調節弁22を全閉とすると共に、第一調節弁23を全開とし、排風の略全てを箱体内側に戻すときには第二調節弁22を全開とし第一調節弁23を全閉とする。
また、排風ファン6やファンモータ61、伝動ベルト62の取付けおよびメンテナンスのために、上記循環ダクト21は着脱可能に構成する。本実施の形態では、着脱する部材は図示しないが、ノブボルト等で着脱可能としており、また、循環ダクト21と第二調節弁22は一体構成としている。
この循環ダクト21によって覆われる範囲の背面板3bに排風室12の形状の開口Wを形成し、かつ、左右の傾斜ガイド部13a,13aを支持して前面板3aに至る左右のフレーム13b、13bに沿って背面板3bから左右のガイドレール63,63を設け、この左右のガイドレール63,63によってモーターベースを吊るようにしてファンモータ外付けの排風ファン6を出し入れ可能に支持する。
穀物乾燥部3の排風室12内に導入筒6aを張り出し、この導入筒6aをファン胴とする排風ファン6を排風室12の内部に張り出して構成することにより、背面側への排風ダクト20の突出量が抑えられることから、穀粒流下通路13の必要寸法を確保しつつ、機体全長の短縮化が可能となる。また、循環ダクト21を備える場合についても、背面板3bから循環ダクト21の構成に必要な最小限度の突出寸法増加で済むことから、機体の全長寸法を抑えてコンパクトに構成することができる。
穀物乾燥部3の熱風及び排風の流線を表す作用平面図を図5に示す。
排風排出部Bの排風ファン6の稼動により、熱風供給部Aから熱風Hが左右の熱風室8,8に供給され、この熱風Hが左右の穀粒流下通路13,13を通過することによって穀粒を乾燥し、その排風Eが排風室12から排風ファン6によって吸引排出され、また、排風Eの一部を循環ダクト21から左右の戻しダクト27,27を介して箱体前側に戻され、熱風供給部Aで熱風Hと混合して熱風室8,8に供給することにより、高速乾燥が可能となる。
この場合において、穀粒流下通路13を通過した排風Eが排風室12の中央部に突出した位置から吸引されることから、穀粒流下通路13,13の乾燥作用が平均化されるので、上記穀物乾燥機は、穀粒流下通路13,13における穀物通過位置による乾燥斑を少なくすることができ、均一な乾燥が可能となる。
排風Eは循環ダクト21から戻しダクト27,27及び熱風供給部Aを経て箱体前側の開口P,Pから熱風室8,8に供給されるものと、戻しダクト27,27の始端部近傍の後部開口R,Rから熱風室8,8に供給されるものがある。
熱風Hはバーナ5から排風ファン6の作用と熱風室8,8の後ろ側に供給される排風Eの作用で、熱風室8,8の前後中央側に多く引き寄せられる。そのため、熱風Hが箱体内全体に平均化されて分布しやすくなり、また、排風Eとの混合が良好になり、穀粒流下通路13,13における穀物通過位置による乾燥斑を少なくすることができ、均一な乾燥が可能となる。
また、排風排出部Bにおいては、分流排風圧が戻しダクト27,27と後部開口R,Rに共に作用することから、熱風室8,8の前後両端から分流排風Eが供給される。その結果、熱風室8,8内における分流排風Eと熱風Hの混合が促進されて湿度分布が平準化されるので、高湿熱風Hによる高品質高速乾燥を確保した上で、穀物全体の均等乾燥が可能となる。
また、後部開口R,Rから熱風室8,8に向かう分流排風Eが外周ダクト28,28により戻しダクト27,27の外周に沿って熱風室8,8の内方まで案内されるとともに、後部開口R,Rの開口面積に応じた流量の排風Eが外周ダクト28,28により効率よく送られることによって熱風室8,8の後部の排風停滞が防止されることから、熱風室8,8内における分流排風Eと熱風Hの混合がより促進されて穀物全体の均等乾燥に寄与するとともに、排風室12,12側から吸引圧力を受ける熱風室8,8が後部開口R、Rを介して戻しダクト27,27の始端部と連通していても、熱風室8,8と戻しダクト27,27との間に外周ダクト28,28による通風抵抗が作用することから、分流排風圧が作用しない場合に熱風室8,8から戻しダクト27,27に作用する負圧が抑えられるので、バーナ5からの熱風逆流による戻しダクト27,27内の火災を防止しつつ、排風排出部Bを全排出として熱風Hのみによる通常乾燥に対応することができる。
この場合において、外周ダクト28,28を戻しダクト27,27に対して所定の長さ、例えば、戻しダクト27,27の全長の1/8〜1/4の長さに形成することにより、分流排風圧によって熱風室8,8に送られる分流排風Eの混合による穀物全体の乾燥精度を確保するとともに、熱風室8,8から戻しダクト27,27に作用する負圧を抑えた安定した通常乾燥を合わせて確保することができる。
その他の技術的な特長点をまとめると、以下のとおりである。
第1に、排風室12は、頂部を左右の傾斜ガイド部13a,13aによって山形に形成するとともに、それぞれの下部に穀粒流下通路13,13を形成し、これら左右の穀粒流下通路13,13の間に排風ファン6を配置してその上部の左右の傾斜ガイド部13a,13aの間に駆動用のファンモータ61を配置することにより、傾斜ガイド部13a,13aによって挟まれる空間に外付けのファンモータ61が収容されることから、無駄なスペースを生かして簡易な構成の乾燥装置をコンパクトに構成することができる。
第2に、ファンモータ61は、背面板3bの内方に配置するとともに、排風ダクト20の排出側から分流する循環ダクト21を着脱可能に設けて熱風室8,8に戻し可能に構成するとともに、循環ダクト21によって覆われる範囲内の背面板3bに排風室12の開口Wを形成し、ファンモータ61のモーターベースを左右のガイドレール63,63で支持することにより、ファンモータ外付けの排風ファン6を背面板3bの開口から滑り込ませるようにして容易に組付けができ、また、特段の点検蓋を要することなく、循環ダクト21を取外すだけで、背面板3bの開口Wからファンモータ61と伝動ベルト62のメンテナンスが可能となる。
(乾燥制御)
乾燥機の動作制御は、システム構成図を図6に示すように、制御部Fの入力側には、温度センサTA、湿度センサHA、水分計10等の信号を入力し、これらの状態に応じて機器制御可能に、バーナ5、排風ファン6、切替弁を構成する第一調節弁23と第二調節弁22等の構成機器を出力側に接続する。
制御部Fによる具体的な乾燥制御について図7のフローチャート1に基づいて説明すると、乾燥作業中は水分計10で検出する穀物水分値に応じた排風循環率になるように第一調節弁23及び第二調節弁22とを調節制御する排風戻し制御を行なう。
排風循環により高速乾燥する乾燥方法において、張込まれた穀物水分の層ムラを除去するために、乾燥途中で休止乾燥を取込む場合に、所定の休止基準水分値で休止する設定については、この休止基準水分値の近傍(例えば、+0.5%)まで乾燥が進んだことを判定する制御処理ステップS1(以下において、「S1」の如く略記する。)により、条件を満たした時は、徐々に、即ち、時間毎に排風循環率を低下させ(S2a、S2b)るよう第一調節弁23及び第二調節弁22とを設定角度毎に調節制御し、循環無し又は少量の循環量にした上で、休止水分値に到達した時点において、乾燥機を休止させる(S3a〜S3c)。バーナのポストパージの時間も含める。
所定の経過時間によって休止する設定の場合は、図8のフローチャート2に示すように、休止基準水分値に代えて休止基準時刻(S12b)を用い、その時刻に近づくと(例えば、30分前から)排風循環率を徐々に低下させる(S11)るよう第一調節弁23及び第二調節弁22とを設定角度毎に調節制御する。
(休止工程)
乾燥機の休止制御は、排風の温度を監視することにより、胴割が発生しないレベルまで穀温を下げた後に行う。また、休止乾燥モード運転中の休止時は、空気の出入りを防止するために切替弁を全閉にする(S3c)。この全閉制御によって運転休止時に切替弁を閉じることで、空気の出入りを防ぎ、外気の影響を受けにくくすることで、余計な乾燥進行を防ぎ、機体内の穀物状態の均一化を進めることができる。
このように、上記排風循環式穀物乾燥機は、制御部により、検出水分値に応じた排風循環率で排風循環乾燥動作をし、検出水分値が休止基準水分値の近傍の所定の水分値に到達すると排風循環率が所定速度で漸減し、休止基準水分値に到達すると排風の全排出動作をするとともに穀物乾燥動作を停止する。
したがって、上記排風循環式穀物乾燥機は、休止基準水分値における穀物乾燥の停止時には、排風の戻しによる蒸れを抑えつつ、穀温を高く維持することができ、その結果、水分移行を促進して水分斑の均一化を図ることができる。
(停止工程)
乾燥機の停止制御は、高速乾燥の場合は乾燥が速いので運転終了が夜半であることが多く、乾燥穀物の取出までの長時間の放置の間に、外気条件によって休止運転中に空気の出入りが起こると、通風部のみが乾燥が進んだり、あるいは水分が戻ったりすることがあることから、排風ダクトの排出側を閉じて外気の出入りを防止するモードを設け、乾燥が仕上がり、本機運転を終了する際は、切替弁を全閉に制御する(S5a〜S5c)。
(循環工程)
次に、排風循環の開始時期については、運転開始から所定時間の経過を待ってもごみが多い時は燃焼悪化を招き、また、運転開始からの穀物一巡を待っていると時間が無駄になることがあるので、図9の開始時期の特性線図に示すように、初期水分値に応じて排風循環開始時期を決定することにより、無駄時間を抑えつつ、バーナ燃焼を確保することができる。
また、穀物の張込量により穀物の一巡時間を算出した上で、図10(a)の係数特性線図に示すように、上記の初期水分値による排風循環開始時期を係数化し、その係数を穀物の一巡時間に積算することにより、図10(b)の開始時期の特性線図に示すように、張込量と対応した排風循環開始時期を得ることができる。
(別の通路構成)
次に、熱風および排風の別の通路構成例について説明する。
熱風供給部Aには、図11の要部正面図を示すように、穀物乾燥部3の前面板3aの側の両側部に上段と下段の熱風室供給口P1,P2を熱風室8,8に臨んで形成し、その中段位置に左右の戻しダクト27,27を配置し、その終端口の内方位置に左右の抵抗板71,71を配置する。
これら左右の抵抗板71,71はそれぞれ山形に屈曲した「く」の字状に形成し、各抵抗板71,71に戻しダクト27,27から供給される排風Eを受け、「く」の字の上下の開口を上下の熱風室供給口P1,P2の面積比に対応させることでバランスを整え、バーナ5の熱風と戻された排風Eをバランス良く混合することにより、機体内の温度分布のバランスをとることができる。
混合の一例を図13に示すように、抵抗板71,71によって排風Eと熱風Hの向きを揃えることで、両者の混合バランスをよくすることができる。また、図14の拡大図(a)のように、上側の隙間S1を下側の隙間S2より開放した場合は、熱風が上側に傾くことが予想されるが、混合例(b)に示すように、排風E1,E2が抵抗となって上側の熱風H1が下側に流れることにより、バーナ5の熱風H1,H2を上下にバランス良く分割することができる。このように、抵抗板71,71の上下の隙間S1,S2の比率を変えることで、上下の排風E1,E2の量を節することができるので、熱風H1,H2の上下バランスを整えることができる。
機体正面の熱風供給部Aについては、平面図を図15に示すように、断熱用プレートとの隙間に外気を取込みエアカーテンを形成して断熱機構を構成する。略10mmの隙間Gをとって断熱用プレート73を設け、外気を取込むだけでなく、断熱用プレート73による隙間に貯めてエアカーテンを形成することにより、外気取込みのスリットによる従来の断熱より効率のよい断熱が可能となる。
また、排風排出部Bには、図12の全閉状態の風の流れの要部背面図に示すように、排風ダクト20の後端出口を全閉しうる蓋72を設け、この蓋72で全閉した状態で排風動作させることにより、排風ファン6による逆方向の流れで循環経路のゴミが逆流し、下部螺旋15に集まることから、循環ダクト21の取外しや排風ファン6の逆転のための回路変更を要することなく、低コストでゴミを除去することができる。ゴミの処理は、下部螺旋15のシャッタを開けることにより、機体内部のゴミと一緒に除去することができる。
次に、自動清掃制御について説明する。排出終了時は、本機停止前に循環弁を全閉にし、循環ダクト21に通風して埃を飛ばすことにより清掃する自動清掃モードを設ける。循環弁を全閉にして排風ファン6を駆動し、徐々に弁を開いて循環経路内の埃を機外に排出する。この自動清掃モードは排出後に行い、水分計で穀物が無いことを確認し、排出運転を停止する前に行う。
3 穀物乾燥部
4 集穀部
5 バーナ
6 排風ファン
8 熱風室
12 排風室
13 穀粒流下通路
27 戻しダクト
28 外周ダクト
A 熱風供給部
B 排風排出部
E 排風
H 熱風
P 熱風室供給口
R 後部開口

Claims (2)

  1. 穀粒が通過する穀粒流下通路(13)を挟んで熱風室(8)と排風室(12)とを形成
    した穀物乾燥部(3)と、この穀物乾燥部(3)の前後に対応配設されてバーナによる熱
    風を上記熱風室(8)に供給する熱風供給部(A)および上記排風室(12)から排風フ
    ァン(6)によって排風を分流可能に排出する排風排出部(B)と、これら熱風供給部(
    A)と排風排出部(B)の間を連通して分流排風(E)を熱風(H)と合流させるための
    戻しダクト(27)とを備える穀物乾燥機において、
    前記熱風室(8)に戻しダクト(27)を貫通配置し、この戻しダクト(27)の始端部
    に近接して排風排出部(B)から熱風室(8)に連通する後部開口(R)を形成し、
    さらに前記後部開口(R)には、熱風室(8)に向かう分流排風(E)を戻しダクト(27)
    の外周に沿って案内する外周ダクト(28)を設けたことを特徴とする穀物乾燥機。
  2. 前記外周ダクト(28)は、戻しダクト(27)の全長の1/8〜1/4の長さに形成
    してなることを特徴とする請求項記載の穀物乾燥機。
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