JP2011017485A - 浴室乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室側の循環性能を確保しつつ、第二室からの換気性能も簡単な構成で十分に確保することができ、暖房効率も向上させることができる浴室乾燥機を提供すること。
【解決手段】この浴室乾燥機は、ダンパ16が換気口に繋がる流路及び循環吹出口に繋がる流路の両方を開いた状態且つダンパ204が浴室外吸引口を閉じた状態で送風機とヒータ18とを駆動する乾燥モードと、ダンパ16が換気口に繋がる流路及び循環吹出口に繋がる流路の両方を開いた状態且つダンパ204が浴室外吸引口を開いた状態で送風機とヒータ18とを駆動する暖房モードと、を実行可能とした。
【選択図】図10

Description

本発明は、吸引した空気をヒータを経由させて浴室方向に噴出する浴室乾燥機に関する。
このような浴室乾燥機として、浴室の空気を吸引してヒータを経由させて浴室方向に空気を噴出する循環モードと、浴室の空気を吸引して浴室外へと排出する換気モードとを実行可能なように、換気口と循環吹出口とをダンパで切り替えるものが知られている。その中で、1つの送風機を備え、その1つの送風機によって浴室以外の第二室からの換気を浴室内の換気と同時に行うものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平11−304357号公報
上記特許文献1に記載の従来技術では、ダンパによって換気口を塞いで循環吹出口を開き、送風機を駆動して浴室内の循環送風を行う際に、その循環送風の性能を確保するために、送風機の上流側となる浴室に開口する浴室吸引口は十分に広く確保することが望ましいものとなる。そのため、浴室吸引口から換気口に至る間の圧力損失は、結果として十分に低いものとなる。一方、洗面所などの第二室は浴室よりも送風機から離れ、さほど太くない配管によって連結されていることから圧力損失は必然的に大きくなってしまう。そのため、浴室側の圧力損失が十分に低く抑えられている一方で、洗面所などの第二室との間における圧力損失は比較的大きくなってしまい、両者の圧力損失差は非常に大きなものとなる。そのため、1つの送風機によって浴室と浴室外の換気を同時に行うと、洗面所などの第二室からの換気性能を十分に確保することは簡単な構成では非常に難しいという解決すべき課題があった。更に、浴室乾燥機に暖房機能を持たせる場合があるが、このような1つの送風機によって第二室からの換気性能も十分に確保しつつ、暖房効率にも配慮したものは無かった。
そこで本発明では、1つの送風機で浴室と浴室外の第二室との換気を同時に行うことができる浴室乾燥機であって、浴室側の循環性能を確保しつつ、第二室からの換気性能も簡単な構成で十分に確保することができ、暖房効率も向上させることができる浴室乾燥機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る浴室乾燥機は、吸引した空気をヒータを経由させて浴室方向に噴出する浴室乾燥機であって、浴室の天井に固定される本体と、前記本体内に格納される単一の送風機と、前記送風機からの空気を浴室外に排出する換気口と、前記本体内で前記換気口より浴室側となる下部に設けられ、前記送付機からの空気を浴室内へと噴出する循環吹出口と、前記換気口に繋がる流路及び前記循環吹出口に繋がる流路を開閉自在に覆う第一ダンパと、前記送風機の上流側に位置し、前記本体の浴室側となる下部に開口し、浴室から空気を吸引する浴室吸引口と、前記送風機の上流側に位置し、前記本体の側面に開口し、浴室以外の第二室から空気を吸引する浴室外吸引口と、前記浴室外吸引口を開閉自在に覆う第二ダンパと、を備え、前記第一ダンパが前記換気口に繋がる流路及び前記循環吹出口に繋がる流路の両方を開いた状態且つ前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を閉じた状態で前記送風機と前記ヒータとを駆動する乾燥モードと、前記第一ダンパが前記換気口に繋がる流路及び前記循環吹出口に繋がる流路の両方を開いた状態且つ前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を開いた状態で前記送風機と前記ヒータとを駆動する暖房モードと、を実行可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、換気口に繋がる流路及び循環吹出口に繋がる流路を開閉自在に覆う第一ダンパを備えるので、循環吹出口から空気を噴出させつつ換気口からも空気を噴出させることができる。また、浴室外吸引口を開閉自在に覆う第二ダンパを備えるので、第二ダンパを全開すると浴室外の第二室からも空気を吸引して換気することができ、第二ダンパを全閉すると浴室の循環送風を行うことができる。本発明ではこのような第一ダンパ及び第二ダンパを備え、換気口及び循環吹出口から噴出する空気を調整し、浴室外吸引口から吸引する空気も調整できるので、単一の送風機を用いながら乾燥モードにおいても暖房モードにおいても常時換気を行うことができる。具体的には、乾燥モードでは、第一ダンパが換気口に繋がる流路及び循環吹出口に繋がる流路の両方を開いた状態且つ第二ダンパが浴室外吸引口を閉じた状態で送風機とヒータとを駆動するので、換気口から流出させる空気を浴室外吸引口を経由せずに浴室扉のガラリ等から流入させることができ、浴室内を流れる空気の量を十分に確保して、衣類からの水分を含んだ浴室内の空気を屋外へ十分に放出することによって乾燥効率を向上させることができる。一方、暖房モードでは、第一ダンパが換気口に繋がる流路及び循環吹出口に繋がる流路の両方を開いた状態且つ第二ダンパが浴室外吸引口を開いた状態で送風機とヒータとを駆動するので、換気口から流出させる空気を浴室外吸引口から流入させることができ、浴室内への浴室外からの空気の流入を防ぐことができるので、暖房効率を向上させることができる。従って本発明では、単一の送風機を用いながら乾燥モードにおいても暖房モードにおいても常時換気を行うことができると共に、暖房モードにおいては暖房効率を高いものとすることができる。
また、本発明に係る浴室乾燥機では、前記暖房モードにおいて、前記換気口に繋がる流路から流出する風量と、前記浴室外吸引口から流入する風量とが略等しいことも好ましい態様である。この好ましい態様では、暖房モードにおいて換気口から流出する風量と浴室外吸引口から流入する風量とを略等しくしているので、浴室扉のガラリ等から空気が流入して換気口に流れることが無くなり、浴室内の温度低下を図ることができ、一方、第二室からの吸気量が排気量よりも多い場合においては、ガラリから洗面所への暖かい空気の流失が起こるのを防止することができるため、暖房効率を更に向上させることができる。
また、本発明に係る浴室乾燥機では、前記第一ダンパが前記換気口に繋がる流路のみを開いた状態且つ前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を開いた状態で前記送風機を駆動する換気モードが実行可能であり、前記換気モードでは、前記送風機の回転数が、前記乾燥モード及び前記暖房モードにおける前記送風機の回転数よりも少ないことも好ましい態様である。この好ましい態様では、換気モードにおいて、換気口に繋がる流路のみを開き、浴室外吸引口から流入する空気を流出させるので、循環吹出口へと空気を送り出す必要が無くなる。そのため、送風機の回転数を下げたとしても換気能力には大きな影響を与えないので、送風機からの騒音が少ない状態でありながら必要換気風量を確保して換気を行うことができる。一方、乾燥モードや暖房モードでは、送風機の回転数を上げることで必要な換気風量を確保しながら、浴室内への噴出風量も確保することができる。
また、本発明に係る浴室乾燥機では、前記浴室吸引口を開閉自在に覆う第三ダンパを備え、前記乾燥モード及び前記暖房モードでは、前記第三ダンパを全開とし、前記換気モードでは、前記第三ダンパを一部閉じることも好ましい態様である。この好ましい態様では、乾燥モード及び暖房モードにおいて第三ダンパを全開にすることで、浴室吸引口を全開にすることができ、浴室内からの吸引風量を十分に確保し乾燥性能及び暖房性能を十分に発揮させることができる。一方、換気モードでは第三ダンパを一部閉じることで、浴室吸引口の一部を閉じることができ、浴室内からの吸引風量を相対的に減らすことで第二室からの吸引風量を確保し換気性能を十分に発揮させることができる。
また、本発明に係る浴室乾燥機では、前記浴室吸引口の中央開口部を挟んで、その両側を覆うように配置される固定カバーを備え、前記中央開口部を挟んで対面するように前記第二ダンパと前記第三ダンパとを配置し、前記乾燥モードでは、前記中央開口部を開放するように前記第二ダンパが垂直方向に揺動し、前記暖房モード及び前記換気モードでは、前記中央開口部を狭めるように前記第二ダンパが水平方向に揺動することも好ましい態様である。この好ましい態様では、第二ダンパが、暖房モード及び換気モードの実行時において中央開口部を狭めるように揺動するので、浴室吸引口の開口量を大きくとって循環効率を上げても、暖房モード及び換気モードの実行時には中央開口部を狭めることで浴室吸引口の開口量を小さくすることができる。従って、本体を大型化することなく、乾燥モード時の浴室吸引口の開口量を大きくし、暖房モード及び換気モード時の浴室吸引口の開口量を小さくすることができる。
また、本発明に係る浴室乾燥機では、前記中央開口部を平面視において前記浴室外吸引口側にオフセットさせて形成し、前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を全閉する際には、前記送風機による前記中央開口部からの空気の吸引に干渉しないように設けられ、前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を全開する際には、前記送風機による前記中央開口部からの空気の吸引に干渉するように設けられていることも好ましい態様である。この態様では、第二ダンパが浴室外吸引口を全閉する際には送風機による中央開口部からの吸引に干渉しないように位置するので、循環風量を低下させることがない。また、第二ダンパが浴室外吸引口を全開する際には送風機による中央開口部からの吸引に干渉するように位置するので、浴室側からの換気量を低減させて第二室からの換気量を確保することができる。
本発明によれば、1つの送風機で浴室と浴室外の第二室との換気を同時に行うことができる浴室乾燥機であって、浴室側の循環性能を確保しつつ、第二室からの換気性能も簡単な構成で十分に確保することができ、暖房効率も向上させることができる浴室乾燥機を提供することができる。
本実施形態の浴室乾燥機の配置態様を説明するための図である。 本実施形態の浴室乾燥機の外観を説明するための図である。 浴室乾燥機の内部を説明するための図である。 浴室乾燥機の内部を説明するための図である。 浴室乾燥機の内部を説明するための図であって、ラビリンス構造を説明するための図である。 浴室乾燥機に用いられる隔壁部材を説明するための図である。 浴室乾燥機に用いられる隔壁部材を説明するための図である。 浴室乾燥機に用いられる隔壁部材を説明するための図であって、側面から見た状態を示す概略図である。 浴室乾燥機に用いられる制御部を説明するための図である。 各モードの具体的な制御態様を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施形態に係る浴室乾燥機は、浴室の空気を吸引し少なくともその一部の空気をヒータを経由させて浴室方向に空気を噴出する乾燥モードと、浴室の空気及び浴室以外の空気を吸引し少なくともその一部の空気をヒータを経由させて浴室方向に噴出する暖房モードと、浴室の空気及び浴室以外の空気を吸引し浴室外に排出する換気モードと、を備えるものである。浴室以外の空気は、第二室である洗面所等の空気や、複数階構造の建物における階間空間(各階の間のスペース)の空気であって、この浴室乾燥機が設置される状況に応じて設定されるものである。
この浴室乾燥機の配置態様について図1を参照しながら説明する。図1に示すように、浴室乾燥機DMは、浴室BRの天井に取り付けられるものである。浴室乾燥機DMは、浴室BRの空気を吸引しヒータ(図1においては明示しない)を経由させて浴室BR方向に空気を噴出することができる。また、浴室乾燥機DMは、浴室BR内の空気を吸引し、ダクトD1を通して浴室外に排出することもできる。また、浴室乾燥機DMは、洗面所SRの天井に設けられた吸引口SR1に繋がるダクトSR2を通して、洗面所SR内の空気を吸引し、ダクトD1を通して浴室外に排出することもできる。更に、ダクトSR2には階間空間BFに繋がるダクトSR3が繋がれているので、浴室乾燥機DMは、階間空間BFの空気を吸引しダクトD1を通して浴室外に排出することもできる。
続いて、浴室乾燥機DMの外観について、図2を参照しながら説明する。図2(a)は浴室乾燥機DMの背面側斜視図であり、図2(b)は浴室乾燥機DMの正面側斜視図である。浴室乾燥機DMは、正面側のカバー30と、背面及び側面を覆う本体ケース10とを備えている。
図2(a)に示すように、本体ケース10の側面には、換気時に空気を排出するための換気口12が設けられており、その反対側には第二室としての洗面所及び階間空間から空気を吸い込む浴室外吸引口11が設けられている。さらに、本体ケース10の背面の開口部には、本体ケース10内部に収容されている送風機を回転させるための送風機モータFMが露出している。さらに、図2(b)に示すように、カバー30には、浴室内の空気を吸い込む浴室吸引口13と、加熱した空気を吹き出す循環吹出口14とが設けられている。
ここで、浴室乾燥機DMの内部を説明するため、浴室外吸引口11から換気口12に沿った方向の断面図を図3に示す。図3に示すように、本体ケース10内には、浴室吸引口13から順に、隔壁部材20と、送風機15と、ダンパ16(第一ダンパ)と、が配置されている。隔壁部材20については、その構成を後に詳述する。送風機15は、多翼ファンであって、送風機モータFMの回転に応じて回転し、吸引口151から空気を吸い込んで、吹出口152から空気を噴出するように構成されている。
送風機15の吹出口の先には、ダンパ16が配置されている。ダンパ16は、回転式のロータリーダンパであって、送風機15の吹出口152から噴出された空気を、換気風路101及び循環風路102のいずれか若しくは双方に方向付けて送り出す役割を果たしている。
図3に示すように、換気風路101は、送風機15の吹出口152と換気口12とを連通し、循環風路102は、送風機15の吹出口152と循環吹出口14とを連通している。従って、換気風路101及び循環風路102からなる送風通路は、それぞれに空気を分岐する二股分岐部を形成しており、その二股分岐部に相当する位置にダンパ16が配置されている。
循環風路102の先に繋がる循環吹出口14には、ヒータケース17に収容されたヒータ18が配置されている。ヒータ18よりも下流側にはルーバー19が配置されている。
上述したように、ダンパ16によって、送風機15の吹出口152から噴出された空気は、各風路に振り分けられている。図3に示すダンパ16の位置は、暖房モード及び乾燥モードにおけるものであって、換気口12に繋がる換気風路101と循環吹出口14に繋がる循環風路102との両方を開放した状態になっており、送風機15から噴出された空気が換気風路101と循環風路102とに分配されている。
図4には、換気モードにおけるダンパ16の位置を示す。図4に示すように、換気モードの実行時においては、ダンパ16は循環風路102及び循環吹出口14を塞ぐような位置に位置するように制御されている。これにより、換気モードの実行時においては、吹出口152から噴出された空気は全て換気風路101から換気口12へと向かうように構成されている。
このように、各風路を選択的に塞ぐ場合には、ダンパ16と本体ケース10及びヒータケース17との隙間から空気が漏れないようにラビリンス構造を形成することが好ましい。この好ましい態様の例を図5に示す。図5は、本体ケース10に対面壁部101aを設けた例を示している。図5に示すように、ダンパ16の外周面161の端部に対向する位置に対面壁部101aを設けることで、ダンパ16の外周面161が対面壁部101aと向き合う位置に配置されている場合には、その部分においてラビリンス構造が形成され、空気が漏れることがない。このような対面壁部101aと同様の対面壁部は、ヒータケース17にも形成されている。
続いて、隔壁部材20について図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、浴室側となる下方から隔壁部材20を見た斜視図を示し、図7は、後述するダンパ204,206を閉じた状態を示す斜視図である。図6及び図7に示すように、隔壁部材20は、送風機15の吸引口151に対応した開口部202a及び浴室外吸引口11に繋がるように形成された浴室外用開口部(図に明示しない)を有するベース板202と、ベース板202の周囲を囲むように環状に立設された環状壁201と、隔壁部材20の浴室外吸引口11側の一側部を覆うカバー板203と、隔壁部材20の浴室外吸引口11側とは反対側の他側部を覆うカバー板208と、を備えている。
また、カバー板203によって隔離される空間(カバー板203と浴室外用開口部が形成されたベース板202との間の空間)の送風機15側には、カバー板203とベース板202との間に形成され、浴室外用開口部に繋がる第二浴室外用開口部(図に明示しない)があり、その第二浴室外用開口部を開閉自在に覆うようにダンパ204(第二ダンパ)が設けられている。このダンパ204が設けられている第二浴室外用開口部は、浴室外吸引口11に繋がる浴室外用開口部よりも広い開口幅を有しており、送風機15の吸引口151よりも広い開口幅を有している。ダンパ204は、ダンパモータ205によって揺動自在に構成されている。
ダンパ204は、浴室外吸引口11から送風機15の吸引口151に繋がる流路を開閉自在に覆うように構成されている。ダンパ204は、隔壁部材20の他端側(カバー30側)で揺動自在に支持固定され、暖房モード及び換気モードにおいてカバー30と対面するように揺動させることで浴室吸引口13の開口面積を狭めて浴室外吸引口11から送風機15の吸引口151に至るまでの流路を開放するように構成されている。
また、隔壁部材20は、送風機15の吸引口151を囲むように環状壁201が環状形状として構成され、環状壁201の一端がベース板202を介して本体ケース10に固定され、他端は自由端となっており、その他端がカバー30に取り付けられたフィルター(図示せず)に近接若しくは当接するように延設され、送風機15の吸引口151に向う方向に対する側方からの吸気が抑制されるように構成されている。
ダンパ206(第三ダンパ)は、浴室吸引口13を全開としたり一部閉としたりすることができるように、ダンパモータ207によって揺動自在に軸支されている。図7に示すように、ダンパ204が浴室外吸引口11を全開し、ダンパ206が浴室吸引口13を一部閉じるようにそれぞれ揺動すると、カバー板203とカバー板208との間の中央開口部が狭められ、浴室側から空気を吸引する圧力損失が増大するので、浴室外から空気を吸引する圧力損失が相対的に減少し、浴室内と浴室外との換気比率を同等とすることも可能となる。
ここで、図8に、ダンパ204及びダンパ206の揺動状態を示す。図8は、ダンパ204及びダンパ206近傍の側面を示す概略図である。図8に示すように、実線で示したダンパ204及びダンパ206の位置は、図7に示した位置である。ダンパ204は、浴室外吸引口11を閉じる場合には、二点鎖線で示す204aの位置まで揺動する。ダンパ206は、浴室吸引口13を全開する場合には、二点鎖線で示す206a又は206bの位置まで揺動する。
上述した構成とすれば、浴室吸引口13の一部分を挟んで、その両側部分を覆うように配置される一対の固定カバーとしてのカバー板203,208を備え、カバー板203,208の間の中央開口部を挟んでダンパ204とダンパ206とを配置し、乾燥モードの実行時においては、ダンパ204及びダンパ206が中央開口部を開放し、換気モードの実行時においては、ダンパ204及びダンパ206が中央開口部を狭めるように、ダンパ204及びダンパ206を揺動させることができる。また、暖房モードにおいては、ダンパ204は中央開口部を狭め、ダンパ206が中央開口部を開放するように、ダンパ204及びダンパ206を揺動させることができる。
また、カバー板203,208の間の中央開口部は、送風機15の吸引口151の中心よりも浴室外吸引口11側にオフセットさせて形成されており、ダンパ204が浴室外吸引口11を全閉する際には、送風機15による中央開口部からの空気の吸引に干渉しないように位置し、ダンパ204が浴室外吸引口11を全開する際には、送風機15による中央開口部からの空気の吸引に干渉するように位置することもできる。
上述したような送風機モータFMやダンパモータ205,207は、制御部CUから出力される制御信号によって駆動される。制御部CUによる制御ブロックを図9に示す。図9に示すように、リモコン71、第1温度センサ51、第2温度センサ53からの入力を受け付け、送風機モータFM,ダンパ16を回動させるダンパモータM1,ダンパ204を回動させるダンパモータ205,ダンパ206を回動させるダンパモータ207や、ヒータ18に対する指令を行うように構成されている。そして、制御部CUは、例えば、プロセッサ及びメモリにより構成され、所定のプログラムを実行することにより制御を行う。
具体的に暖房モード、換気モード、乾燥モードのそれぞれにおいて、ダンパ16、ダンパ204、ダンパ206、ヒータ18、送風機モータFMをどのように制御するかについて、図10を参照しながら説明する。
暖房モードでは、ダンパ16を図3に示す位置まで移動させる。この位置は、換気口12に繋がる換気風路101と循環吹出口14に繋がる循環風路102との両方を開放した状態になっており、送風機15から噴出された空気が換気風路101と循環風路102とに分配されている。更に、暖房モードでは、浴室外吸引口11側を全開とする位置までダンパ204を移動させる。図8に示す例では、実線で示すダンパ204の位置に移動させる。この場合、カバー板203とカバー板208との間の中央開口部は狭められるように、ダンパ204が水平方向に揺動する。更に、暖房モードでは、浴室吸引口13を全開とする位置までダンパ206を移動させる。図8に示す例では、二点鎖線で示す206a又は206bの位置までダンパ206を移動させる。更に、暖房モードでは、ヒータ18へ通電する。更に、暖房モードでは、送風機モータFMを高速で回転させ、送風機15の吸い込み風量を192m3/hとする。尚、暖房モードでは、浴室外吸引口11から流入する風量と、換気口12から流出する風量とが略同一となるように調整されており、浴室BRの扉のガラリから空気が吸い込まれ、浴室BR内の温度が低下しないように構成されている。
換気モードでは、ダンパ16を図4に示す位置まで移動させる。ダンパ16は循環風路102及び循環吹出口14を塞ぐような位置に位置するように制御される。これにより、換気モードの実行時においては、吹出口152から噴出された空気は全て換気風路101から換気口12へと向かうように構成されている。更に、換気モードでは、浴室外吸引口11側を全開とする位置までダンパ204を移動させる。図8に示す例では、実線で示すダンパ204の位置に移動させる。この場合、カバー板203とカバー板208との間の中央開口部は狭められるように、ダンパ204が水平方向に揺動する。更に、換気モードでは、浴室吸引口13を一部閉とする位置までダンパ206を移動させる。図8に示す例では、実線で示す位置までダンパ206を移動させる。更に、換気モードでは、ヒータ18へは通電を行わない。更に、換気モードでは、送風機モータFMを低速で回転させ、送風機15の吸い込み風量を72m3/hとする。これは、浴室BR内へ循環させる必要がなく、換気性能のみを満たせば足りるためである。
乾燥モードでは、ダンパ16を図3に示す位置まで移動させる。この位置は、換気口12に繋がる換気風路101と循環吹出口14に繋がる循環風路102との両方を開放した状態になっており、送風機15から噴出された空気が換気風路101と循環風路102とに分配されている。更に、乾燥モードでは、浴室外吸引口11側を全閉とする位置までダンパ204を移動させる。図8に示す例では、二点鎖線で示す204aの位置までダンパ204を移動させる。この場合、カバー板203とカバー板208との間の中央開口部を開放するように、ダンパ204が垂直方向に揺動する。更に、乾燥モードでは、浴室吸引口13を全開とする位置までダンパ206を移動させる。図8に示す例では、二点鎖線で示す206a又は206bの位置までダンパ206を移動させる。更に、乾燥モードでは、ヒータ18へ通電する。更に、乾燥モードでは、送風機モータFMを高速で回転させ、送風機15の吸い込み風量を192m3/hとする。
10:本体ケース
11:浴室外吸引口
12:換気口
13:浴室吸引口
14:循環吹出口
15:送風機
16:ダンパ
17:ヒータケース
18:ヒータ
19:ルーバー
20:隔壁部材
30:カバー
51:温度センサ
53:温度センサ
71:リモコン
101:換気風路
101a:対面壁部
102:循環風路
151:吸引口
152:吹出口
161:外周面
162:支持部
201:環状壁
202:ベース板
202a:開口部
203,208:カバー板
204:ダンパ
205,207:ダンパモータ
206:ダンパ
CU:制御部
D1:ダクト
DM:浴室乾燥機
FM:送風機モータ
SR:洗面所
SR1:吸引口
SR2:ダクト
SR3:ダクト
BR:浴室

Claims (6)

  1. 吸引した空気をヒータを経由させて浴室方向に噴出する浴室乾燥機において、
    浴室の天井に固定される本体と、
    前記本体内に格納される単一の送風機と、
    前記送風機からの空気を浴室外に排出する換気口と、
    前記本体内で前記換気口より浴室側となる下部に設けられ、前記送付機からの空気を浴室内へと噴出する循環吹出口と、
    前記換気口に繋がる流路及び前記循環吹出口に繋がる流路を開閉自在に覆う第一ダンパと、
    前記送風機の上流側に位置し、前記本体の浴室側となる下部に開口し、浴室から空気を吸引する浴室吸引口と、
    前記送風機の上流側に位置し、前記本体の側面に開口し、浴室以外の第二室から空気を吸引する浴室外吸引口と、
    前記浴室外吸引口を開閉自在に覆う第二ダンパと、を備え、
    前記第一ダンパが前記換気口に繋がる流路及び前記循環吹出口に繋がる流路の両方を開いた状態且つ前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を閉じた状態で前記送風機と前記ヒータとを駆動する乾燥モードと、
    前記第一ダンパが前記換気口に繋がる流路及び前記循環吹出口に繋がる流路の両方を開いた状態且つ前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を開いた状態で前記送風機と前記ヒータとを駆動する暖房モードと、を実行可能としたことを特徴とする浴室乾燥機。
  2. 前記暖房モードにおいて、前記換気口に繋がる流路から流出する風量と、前記浴室外吸引口から流入する風量とが略等しいことを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
  3. 前記第一ダンパが前記換気口に繋がる流路のみを開いた状態且つ前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を開いた状態で前記送風機を駆動する換気モードが実行可能であり、
    前記換気モードでは、前記送風機の回転数が、前記乾燥モード及び前記暖房モードにおける前記送風機の回転数よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
  4. 前記浴室吸引口を開閉自在に覆う第三ダンパを備え、
    前記乾燥モード及び前記暖房モードでは、前記第三ダンパを全開とし、
    前記換気モードでは、前記第三ダンパを一部閉じることを特徴とする請求項3に記載の浴室乾燥機。
  5. 前記浴室吸引口の中央開口部を挟んで、その両側を覆うように配置される固定カバーを備え、
    前記中央開口部を挟んで対面するように前記第二ダンパと前記第三ダンパとを配置し、
    前記乾燥モードでは、前記中央開口部を開放するように前記第二ダンパが垂直方向に揺動し、
    前記暖房モード及び前記換気モードでは、前記中央開口部を狭めるように前記第二ダンパが水平方向に揺動することを特徴とする請求項4に記載の浴室乾燥機。
  6. 前記中央開口部を平面視において前記浴室外吸引口側にオフセットさせて形成し、
    前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を全閉する際には、前記送風機による前記中央開口部からの空気の吸引に干渉しないように設けられ、
    前記第二ダンパが前記浴室外吸引口を全開する際には、前記送風機による前記中央開口部からの空気の吸引に干渉するように設けられていることを特徴する請求項5に記載の浴室乾燥機。
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