JP2014214890A - 穀物乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】飼料用籾の乾燥処理において、その当初水分値に応じて、バーナーの燃焼コストを最小限に抑えつつ、処理時間を最小限に抑えることができる穀物乾燥機を提供する。【解決手段】穀物乾燥機は、張込みされた穀物について、通風または熱風による乾燥運転と、水分値の測定と、熱風制御による乾燥速度の調節の各機能を備えるとともに、これら機能に基づく乾燥制御処理により所定の目標水分値Aに達したときに上記乾燥運転を停止する制御装置17を備えて構成され、上記制御装置17は、上記穀物の当初水分値が所定の設定水分値以上の場合に上記通風による乾燥運転を開始し、その他の場合または、上記通風による乾燥速度を所定の設定速度以上に維持する場合に、上記熱風による乾燥運転を行い、上記目標水分値Aから所定の水分範囲に達した時に上記通風による乾燥運転に切替える乾燥制御処理を備えるものである。【選択図】図10

Description

本発明は、乾燥部のバーナー制御によって穀物を乾燥する穀物乾燥機に関するものである。
特許文献1の穀物乾燥機は、高湿度の排風利用を踏まえたバーナーの燃焼制御等により、熱源を効率的に生かしつつ、胴割れを防止して、食用籾の乾燥処理を可能とするものである。
特開2012−17863号公報
食用穀物とは異なり、単価の低い飼料用穀物の乾燥処理において、バーナーの燃焼コストが低いことが望ましい。本発明は、飼料用穀物の乾燥をする際に、燃料の量を少なくすることができる穀物乾燥機を提供することにある。
請求項1に係る発明は、通風乾燥または燃焼乾燥により張込穀物を目標水分値(A)に到達するまで乾燥運転を行う穀物乾燥機において、張込当初の穀物の水分値が設定水分値以上の場合には、通風乾燥を行った後に設定以上の乾燥速度による燃焼乾燥に移行し、張込当初の穀物の水分値が前記設定水分値より小さい場合には、設定以上の乾燥速度による燃焼乾燥を行い、該燃焼乾燥中に前記目標水分値(A)から所定の水分範囲に到達すると、通風乾燥による乾燥運転に移行する飼料用穀物乾燥モードを設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成において、前記目標水分値(A)から所定の水分範囲に到達し、設定以上の乾燥速度による燃焼乾燥から通風乾燥に移行した後、通風乾燥による乾減率が設定以下の場合に、通風乾燥から設定以下の乾燥速度による燃焼乾燥に移行することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2のいずれかの構成において、乾燥対象物を選択する穀物種類選択スイッチを操作盤に設け、穀物種類選択スイッチで飼料用穀物乾燥モードを選択可能とすることを特徴とする。
請求項1に係る発明により、張込当初の穀物の水分値が設定値より高い場合には、通風乾燥でも十分な乾減率が確保できるため、その分使用する燃料の量を抑えることができる。また、張込当初の水分値が設定値より低い場合、すなわち、通風乾燥では十分な乾減率が確保できない場合は、設定以上の高速の乾燥速度による燃焼乾燥を行うことで、燃焼効率の良い乾燥運転を行うことができる。また、乾減率が低下して燃焼効率が低下する目標水分値(A)近傍は、通風乾燥に移行して目標水分値(A)まで乾燥を進めることで使用する燃料の量を抑えることができる。以上、飼料用穀物について省エネと高効率の乾燥処理が可能となる。
請求項2に係る発明により、請求項1に係る発明の効果に加え、穀物の水分値が目標水分値(A)の近傍になり、通風乾燥を行った場合に、十分な乾減率が確保できないときは、燃焼乾燥に移行することで、迅速に目標水分値に移行することができる。
また、このときの乾燥速度を設定以下とすることで、燃焼効率を良好にすることができる。
請求項3に係る発明により、請求項1または2に係る発明の効果に加え、穀物種類選択スイッチで飼料用穀物乾燥モードを選択することができるので、操作が簡単である。
本発明の実施形態にかかる穀物乾燥機全体の内部構造の斜視図 図1の穀物乾燥機の乾燥部と集穀部の構成の内部斜視図 図1の穀物乾燥機の外部構成を含めた乾燥部と集穀部の構成図 図1の穀物乾燥機の排風排出部の要部背面斜視図 図1の穀物乾燥機の排風排出部の要部縦断面図 図1の穀物乾燥機の乾燥部の通風流線を表す平面図 図1の穀物乾燥機のシステム構成図 水分斑層の区分例を示す図である。 図1の穀物乾燥機の制御ボックスの操作盤の正面図である。 高水分の飼料用籾の乾燥処理のフローチャート 低水分の飼料用籾の乾燥処理のフローチャート
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
図1には本発明の実施形態にかかる穀物乾燥機1全体の内部構造の斜視図を示す。図1は貯留部2から上の部分を乾燥部3から分離して持ち上げた状態を示し、本体の長手方向を前後方向、短手方向を左右方向とする。また図2には、この穀物乾燥機1の乾燥部3と集穀部4の構成の内部斜視図を、図3には、外部構成を含めた乾燥部3と集穀部4の構成図を示す。
穀物乾燥機1は、その内部に上から貯留部2、乾燥部3、集穀部4の順に形成し、その外周部に設けた昇穀機7の駆動によって穀粒を循環させながら、燃焼バーナ5の燃焼と排風ファン6とにより発生する熱風を乾燥部3で穀粒に浴びせて乾燥する、いわゆる循環式の穀物乾燥機である。乾燥部3の穀粒出口には正逆に回転しながら所定量の穀粒を流下させるロータリバルブ14を備え、その繰出し穀粒を昇穀機7に通じる集穀部4の下部螺旋15に受け、昇穀機7の上部側に接続する上部搬送装置8で貯留部2の拡散盤(不図示)に供給することにより、張込み穀粒が貯留室2の全面に均一に堆積貯留される。
本体の前側でかつ乾燥部3の左右中央位置に、スリット状の外気取り入れ口50を正面側に多数形成したバーナケース40を取り付け、該バーナケース40内には燃焼バーナ5を収容配置する。この燃焼バーナ5の燃焼盤面は本体と対向するよう載置する。合わせて本体の後側には乾燥部3の左右中央位置に排風ファン6を設ける。
本体の前側でバーナケース40に隣接する位置には穀粒を揚穀する昇穀機7を設け、本体の上部には、移送螺旋を内装し昇穀機7で揚穀した穀粒を貯留部2に搬送する上部搬送装置8及び上部搬送装置8で搬送中の穀粒に混入する藁屑等の夾雑物を吸引除去する吸塵ファン9を設ける。また穀粒の水分を検出する水分計10を昇穀機7に取り付け設定時間毎に揚穀中の穀物のうちサンプル穀物を取り込み単粒毎の電気抵抗値を検出することにより水分値を算出する。
乾燥部3には、機体の前面板3aと背面板3bとの間に左右の穀粒流下通路13,13を架設し、それぞれの穀粒流下通路13、13を挟むように、左右外側の熱風室11、11と、中央の排風室12とを形成する。熱風室11は、燃焼バーナ5で生成した乾燥熱風が通過し、排風室12は左右中央部で排風ファン6と連通している。穀粒流下通路13の下端部には穀粒を集穀部4に繰出すロータリバルブ14を設け、ロータリバルブ14の回転により貯留部2の穀粒が順次通過する構成である。
(排風循環)
図4には本発明の実施形態にかかる穀物乾燥機1の排風排出部の要部背面斜視図を、図5には排風排出部の要部縦断面図を、図6には乾燥部3の通風流線を表す平面図を示す。
排風排出部は、背面板3bから箱体外側に排風ダクト20を突出して設け、排風ダクト20の上部に排風供給ダクト21を連結するとともに、排風ダクト20から前方に連通して背面板3bから箱体内側に向かって排風室12にファン胴6aを張出し、固定板6cとファン羽根6bを取付けることにより排風ファン6をその先端が排風室12内に張出すように構成する。また、ファン胴6aの上部にファンモータ6dを配置し、背面側に伝動ベルト6eを設けてファン羽根6bを駆動する。
ファンモータ6dが排風ファン6と一体的に排風室12に内設されることから、外気に対する排風漏れを生じることなく、外付けのファンモータ6dによる簡易なファン駆動部を構成することができる。また、このファンモータ6dは回転数調節手段である後述のファン用インバータ73により回転数を調節することができる構成としている。
排風ファン6は断面円形のファン胴6a内部に、軸流式のファン羽根6bと、ファン羽根6bで発生させる排風に圧力を与える固定板6cとを内装し、排風ファン6の排風排出側には断面円形の排風ダクト20を連結している。このように本発明にかかる穀物乾燥機1は排出ファン6からの排風の一部を循環させ、再度穀物乾燥に利用する構成を備える。
排風を循環させる構成に付いて説明する。排風ファン6からの排風は、機外に排出する流出排風と、熱風室側に循環する戻し排風とに分けられ、排風ダクト20内には流出排風と戻し排風との割合を調節する排風調節手段である第一調節弁23を設けると共に、排風供給ダクト21の排風入口には排風供給ダクト21内に供給される戻し排風の量を調節する第二調節弁22を設ける。第一調節弁23と第二調節弁22は横軸心の回動軸23a及び回動軸22aでそれぞれ回動する構成とし、このうち回動軸23aには第一調節弁駆動モータ25を連結し、回動軸22aにも第二調節弁駆動モータ26を連結している。そして排風供給ダクト21から戻りダクト27に流入する戻し排風量は制御装置17で適宜調節する。
排風供給ダクト21は、排風ファン6の上部から左右両側に亘って設け、戻し排風を左右両側に分散する。排風戻し手段を構成する戻りダクト27は左右の熱風室11内を前後方向に沿って備える筒形状の通路で、本実施の形態では円状に形成しており、排風ファン6から排出される排風の一部を熱風室11側に戻す。
本体とバーナケース40の間には熱排風通過ケース43を備える。そして、戻りダクト27の一端と熱排風通過ケース43とを連通する構成とし、戻りダクト27から戻された戻し排風は熱排風通過ケース43で燃焼バーナ5で生成される熱風と混合する。
次に燃焼バーナ5で生成した熱風が排風ファン6の吸引作用を受けて乾燥熱風として熱風室11から流下通路13の穀粒に作用した後、一部戻し排風となって戻りダクト27を経て、熱排風通過ケース43で熱風と混合して熱風室11に供給されるまでの過程について説明する。
燃焼バーナ5で生成した熱風はバーナケース40から熱風室11に供給される。熱風室11内の熱風は多数のスリット(図示省略)を形成する穀粒流下通路13を流下する穀粒内を通過し、穀粒に作用して水分を奪って排風室12に排出され、排風ファン6にて排風ダクト20に排風として排出される。
排風ダクト20内の排風は第一調節弁23及び第二調節弁22の開度の制御により適宜必要な量の戻し排風を戻りダクト27を通じて熱排風通過ケース43に供給され、燃焼バーナ5により生成した熱風と混合して供給される。
上記構成により、排風ファン6からの戻し排風を、燃焼バーナ5で生成した熱風と混合して熱風室11に供給することによって、燃焼バーナ5から供給する熱風に排風中の熱が加わり、穀粒流下通路13の穀粒にその熱を適切に作用させることができ短時間で穀温を適切な温度にまで上昇させることができる。これにより、穀粒内部また穀粒間の水分移行が活発にすることができ、穀粒の胴われを防止しながら高速乾燥をすることができる。また穀粒流下通路13の穀粒に作用する熱風の絶対湿度が高くなるので、穀粒表面からの気化量を抑止することができ、この点でも穀粒の胴われを防止することができる。
また、穀粒中の水分の気化を抑止するものとして、穀粒から一旦除去した水分を戻して穀粒に与えるため、新たに加湿された加湿水分除去のための余分な燃焼が不要で燃料効率を高くすることができる。
(制御システム)
図7は、本発明の実施形態にかかる穀物乾燥機1のシステム構成図である。制御装置17は、バーナケース40の上部の制御ボックスに内蔵する。この制御装置17への信号入力機器として、穀物乾燥機1の外周に設置した外気温度センサ70、熱風室の温度を測定する熱風温度センサ71、昇穀機7に設けた水分計10、貯留部2の内壁上部に設けた張込量検出センサ72を設け、制御装置17はこれらの検出信号を受けるとともに、操作盤16上に設けたスイッチ類からの入力信号を受ける。そして制御装置17は、熱風室11に送り込む熱風を生成する燃焼バーナ5、排風量調節のための第一調節弁23や第二調節弁22を駆動する第一調節弁駆動モータ25及び第二調節弁駆動モータ26、排風ファン6のファンモータ6dの回転数を調節するファン用インバータ73、昇穀機7を駆動する昇穀機モータ等の動力等の出力機器を接続し、信号入力機器からの信号やスイッチ類からの入力信号に応じてこれらの出力機器の動作を制御する。
(操作パネル)
図9は制御ボックスの操作盤16の正面図を示す。操作盤16は左側に「ヒートリサイクル(登録商標)」と称する排風混合乾燥の状態等を示す状態表示パネル51、中央に張込運転スイッチ61・通風乾燥スイッチ62・乾燥運転スイッチ63・排出運転スイッチ64・停止スイッチ65を設ける操作パネル52、右側に穀粒の張込量の設定や状態を示したり穀粒の設定水分値を示したりするサブパネル53とその下方に乾燥対象の穀物の種類を選択する設定ボタン55及び表示、乾燥速度を選択する設定ボタン56及び表示灯を備える。穀物の設定ボタン55には選択枝として籾や麦等の食用穀物に加えて飼料穀物(飼料籾)を設け、それぞれの乾燥パターンの乾燥制御を選択可能に構成する。
上記構成の穀物乾燥機1における本発明に実施形態にかかる運転制御の大要を説明する。
食用穀物とりわけ籾の乾燥運転は、貯留室2に張込まれた穀粒を循環しつつ、使用者が設定した乾燥速度に沿って乾燥部3に乾燥熱風を供給し、乾燥目標水分値Aまで順次乾燥処理する。この穀物乾燥機1の制御装置17は、貯留室2の張込み穀粒を1循環させる間に張込量に応じた複数回の異なるタイミングで穀粒の水分値を測定する一巡測定を行い、この一巡測定によって得られた張込み穀粒の縦方向の穀物層ごとの水分分布状態、即ち水分斑の程度を把握する(図8参照)。そして、この水分斑を穀粒の循環によって所定幅内に収束するために要する予定循環時間を算出し、この予定循環時間で乾燥目標水分値Aに至る乾燥速度により乾燥循環運転を行う。
(飼料用籾乾燥)
次に、飼料用籾の乾燥制御について説明する。
設定ボタン55で「飼料」を選択し、 乾燥運転スイッチ63を押すと、飼料用穀物の乾燥運転が始まる。なお、飼料用穀物モードでは乾燥速度用の設定ボタン56を操作する必要はない。
乾燥運転開始時に、穀物の水分が所定の設定水分値以上の場合に通風乾燥を開始し、設定水分値未満の場合には設定以上の乾燥速度での燃焼乾燥を開始する。通風乾燥での乾減率(乾燥速度)が所定の設定速度に満たない場合は設定以上の乾燥速度による燃焼乾燥に移行する。
目標水分値のより少し高い所定の水分範囲まで乾燥が進むと通風乾燥に移行し、目標水分値に到達するまで通風乾燥を行う。
具体的には、飼料用籾の乾燥制御について、高水分の場合の乾燥制御のフローチャートを図11に示すように、張込時の水分測定、張込運転停止、飼料米乾燥モード選択の工程(S21a〜S21c)を経て乾燥運転(S22)を開始する。
張込時の水分値の判定(S23a)により設定水分値(例えば23%)以上であれば通風乾燥(S23b)を行い、その乾燥速度の判定(S23c)により設定速度(例えば0.3%/hr)を越える場合について、水分値の判定(S23d)により設定水分値(例えば23%)に低減するまで通風乾燥(S23b)を継続する。また、張込時の水分値が上記判定(S23a)により設定水分値未満であれば、目標水分値Aの近傍範囲(例えば、目標水分値Aまで2%以内)の場合を除き、燃焼乾燥(S25a)を行う。
この燃焼乾燥(S25a)は、上記通風乾燥(S23b)において、通風運転時の乾燥速度が上記判定(S23c)の設定速度以下の場合や、水分値が上記判定(S23d)の設定水分値まで低減した場合についても適用して設定乾燥速度(例えば、1.2%/hr)以上に確保し、目標水分値Aに近接(例えば1%以内)するまで継続し、目標水分値Aに近接すると(S25b)通風乾燥(S25c)に移行し、通風乾燥時に水分値判定(S26a)により目標水分値Aに到達すれば乾燥運転を停止(S26b)する。
上記乾燥制御の如く、当初水分値が高い場合について、一定条件の通風乾燥により合理的に省エネ乾燥を進めることができ、また、一定条件で高速乾燥に切替えることにより、飼料用穀物としての取扱いを生かした高速処理が確保でき、さらに、予熱利用の通風乾燥に切替えることにより、バーナーの燃焼コストを最小限に抑えつつ、処理時間を最小限に抑えて飼料米を効率よく乾燥することができる。
また、飼料用穀物(飼料用籾)は、食用穀物(食用の籾)と異なり、乾燥後にそのまま粉砕して使用することが多く、乾燥中に籾を胴割れさせても差支えが無く、むしろ胴割れさせることで乾燥を促進できる。そのため、設定以上の高速の乾燥速度(1.2%/h)で継続して燃焼乾燥を行うことで、目標水分値まで到達する時間を短くできる。
次に、低水分の飼料用籾の乾燥制御について説明する。
張込時の水分値が目標水分値Aより近傍(設定範囲内)の低水分の場合は通風乾燥を行うい、通風乾燥での乾燥速度(乾減率)が所定以下の場合や外気温度が設定以下の低温の場合、バーナーに点火して燃焼乾燥に移行し、目標水分値Aまで乾燥することにより、迅速に目標水分値に到達することができる。
なお、このときの燃焼乾燥の乾燥速度は設定速度で燃焼させるが、できれば通風乾燥による乾燥速度よりは速く、かつ、設定以下の比較的遅い乾燥速度(例えば0.4%/h)の燃焼運転が望ましい。それにより、迅速に目標水分値に到達を図りながら燃料効率を良好にすることができる。
具体的な乾燥制御は、前述の張込時の水分値判定(図10におけるS24)により、目標水分値Aの近傍(例えば、目標水分値まで2%以内)の低水分の場合は、図11のフローチャートに示すように、通風乾燥(S31)を開始し、外気温度判定(S32a)と乾燥速度判定(S32b)とにより、外気温度が設定値(例えば、15度)未満の低温判定で、かつ、乾燥速度が設定速度(例えば、0.3%/Hr)以下の低速判定の場合に設定の乾燥速度(例えば、0.4%/hr)を確保するために燃焼乾燥(S33)に移行し、上記条件の外気温と乾燥速度の範囲で目標水分値Aに到達(S33a)するまで繰返して停止(S35)する。
この繰返しにおいて、外気温度判定(S32a)と乾燥速度判定(S32b)により、外気温度が設定以上の場合、または、乾燥速度が設定速度を越える場合は通風乾燥(S34)に移行し、その乾燥速度判定(S34a)により設定速度(例えば、0.3%/Hr)を越える場合は前記外気温と乾燥速度の条件(S32a,S32b)の範囲で目標水分値Aに到達(S34b)するまで通風乾燥を継続し、また、上記通風乾燥速度の判定(S34a)が設定速度以下であれば上記燃焼乾燥(S33)に移行する。
このように、低水分の飼料米を乾燥する場合に、通風乾燥に最低燃焼の低速乾燥を加えることにより、燃焼を最小限に抑えて省エネを図りつつ、乾燥処理時間を最小限に抑えて飼料米を効率よく乾燥することができる。
また、このような飼料米特有の乾燥制御に切替えるための設定ボタン55を設けることにより、通常の食用穀物の乾燥を含む幅広い穀物種類の乾燥を単一の穀物乾燥機で共用することが可能となる。
(点検制御)
次に、点検制御について説明する。
乾燥機の自動点検制御は、点検対象の部品を表示するモニタと、その点検作業を促す時間管理と、警告ブザーとを備えるシステムにおいて、工場出荷時は、平均的な点検時間を入力しておき、その時間が来た時点で警告音を鳴らすとともに、点検時間の適否についてのユーザの判断を入力する画面が開き、適正の入力であれば、次回もその時間で警告音を鳴らし、そうでない場合は、ユーザが現状から判断して、その時間の増減調節を可能とし、変更時間にて再度の警告音を鳴らし、変更された時間による警告時期より所定時間を過ぎても対応処置がない場合に乾燥機の起動不可能とすることにより、メンテナンスの励行を確保することができる。
乾燥機の清掃を促すために、ゴミ関係の溜りを注意するシステムについては、ユーザ別のデータによって警告音を出す時期を修正可能に構成する。前記点検制御において、ユーザが再入力したデータによって警告音を鳴らす時間の変更が可能となり、この時期において、最近出された異常内容を分析し、回数多く出されたものについて警告内容をを表示すると同時に、それに該当する点検項目の点検時間を短く修正し、注意を促す学習システムを構成する。この学習システムにより、以前発生したエラーを注意深くチェックし、大事故を防ぐことが可能となる。
また、上記点検管理制御については、エラーチェックにより、点検時間が変更された項目について、関連項目において、性能機能を制限することで注意を促し、清掃時期に対応の処置がされない場合は、乾燥速度を限定して「遅い」以外に入らず、部品交換点検時期を過ぎても対応処置が無い場合は、エレベータを作動停止等に制御することにより、点検の励行を確保することができる。
次に、排風循環制御については、穀物温度を直接または間接的に測定するシステムにおいて、穀物温度が所定値まで上昇するまでの範囲で、排風循環弁を所定値まで閉めて排風循環量を増加させ、その後、温度上昇に応じて、順次、排風循環量を減少させるように制御することにより、単純な穀温制御による循環量制御が可能となる。
また、熱風温度による排風循環量の制御を行い、例えば、熱風温度が高いほど、排風循環量を少なくすることにより、簡易技術で制御することができる。
さらに、乾燥速度によって排風循環量を制御し、例えば、設定乾燥速度が速いほど、循環量を少なくすることにより、簡易技術で制御することができる。
1 穀物乾燥機
3 乾燥部
5 燃焼バーナ
10 水分計
16 操作盤
17 制御装置
55 設定ボタン
70 外気温度センサ
A 目標水分値

Claims (3)

  1. 通風乾燥または燃焼乾燥により張込穀物を目標水分値(A)に到達するまで乾燥運転を行う穀物乾燥機において、
    張込当初の穀物の水分値が設定水分値以上の場合には、通風乾燥を行った後に設定以上の乾燥速度による燃焼乾燥に移行し、張込当初の穀物の水分値が前記設定水分値より小さい場合には、設定以上の乾燥速度による燃焼乾燥を行い、該燃焼乾燥中に前記目標水分値(A)から所定の水分範囲に到達すると、通風乾燥による乾燥運転に移行する飼料用穀物乾燥モードを設けたことを特徴とする穀物乾燥機。
  2. 前記目標水分値(A)から所定の水分範囲に到達し、設定以上の乾燥速度による燃焼乾燥から通風乾燥に移行した後、通風乾燥による乾減率が設定以下の場合に、通風乾燥から設定以下の乾燥速度による燃焼乾燥に移行することを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥機。
  3. 乾燥対象物を選択する穀物種類選択スイッチを操作盤に設け、穀物種類選択スイッチで飼料用穀物乾燥モードを選択可能とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の穀物乾燥機。
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