JP5601002B2 - 光学シート、及び映像表示装置 - Google Patents
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Description
本実施形態では、性能に加え、量産性、価格、入手可能性等の観点からPETを主成分とする樹脂を好ましい材料であるとして説明した。
また、図3(a)の例は2つの斜辺により構成されている例であるが、さらに多くの辺で折れ線状が構成されてもよい。
また、本実施形態では上記のようにNp≧Nbの関係が好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではなく、プリズム部の屈折率を光吸収部の屈折率よりも小さく形成することも可能である。
このときバインダ部15のバインダが上記の屈折率Nbである材料により構成される。バインダとしては、光硬化型樹脂及び光重合開始剤を含む樹脂組成物を用いることが好ましく、これには例えば、放射線硬化型プレポリマー(P2)に、適宜、反応性希釈モノマー(M2)および光重合開始剤(S2)を配合した放射線硬化型樹脂組成物が好ましく用いられる。
近赤外線吸収フィルタとしては、近赤外線吸収剤を有する市販フィルム(例えば、東洋紡績社製、商品名No.2832)を用いたり、近赤外線吸収色素を粘着層や樹脂層へ含有させた組成物を成膜したり、或いはこれを透明基材又は他の機能性フィルタ上に塗布し、必要に応じ乾燥、硬化処理等を経て形成したものを用いることができる。
ネオン光吸収フィルタは、光学フィルタがプラズマディスプレイ用として用いられる際に、PDPから放射されるネオン光即ちネオン原子の発光スペクトルを吸収するべく設置される。ネオン光の発光スペクトル帯域は波長550nm〜640nmの為、ネオン光吸収フィルタの分光透過率は波長550nm〜640nmにおいて50%以下になるように設計することが好ましい。ネオン光吸収フィルタは、少なくとも550nm〜640nmの波長領域内に吸収極大を有する色素として従来から利用されてきた色素を近赤外線吸収フィルタのところに挙げたようなバインダ樹脂に分散させた組成物を成膜したり、或いはこれを透明基材又は他の機能性フィルタ上に塗布し、必要に応じ乾燥、硬化処理等を経て形成したりすることができる。該色素の具体例としては、シアニン系、オキソノール系、メチン系、サブフタロシアニン系もしくはポルフィリン系等を挙げることができる。当該バインダ樹脂としては、上記近赤外線吸収フィルタのところに挙げたような樹脂を用いることができる。
色調調整フィルタは、パネルからの発光の色純度や色再現範囲、電源OFF時のディスプレイ色などの改善の為にディスプレイ用フィルタの色を調整するためのものである。例えば色調調整色素をバインダ樹脂に分散させた組成物を成膜したり、或いはこれを透明基材又は他の機能性フィルタ上に塗布し、必要に応じ乾燥、硬化処理等を経て形成したりすることができる。色調調整色素としては、可視領域である380nm〜780nmに最大吸収波長を有する公知の色素から、目的に応じて任意に色素を組み合わせて使用することができる。色調調整色素として用いることのできる公知の色素としては、特開2000−275432号公報、特開2001−188121号公報、特開2001−350013号公報、特開2002−131530号公報等に記載の色素が好適に使用できる。更にこのほかにも、黄色光、赤色光、青色光等の可視光を吸収するアントラキノン系、ナフタレン系、アゾ系、フタロシアニン系、ピロメテン系、テトラアザポルフィリン系、スクアリリウム系、シアニン系等の色素を使用することができる。当該バインダ樹脂としては、上記近赤外線吸収フィルタのところに挙げたような樹脂を用いることができる。
紫外線吸収フィルタとしては、例えば、紫外線吸収剤をバインダ樹脂に分散させた組成物を成膜したり、あるいはこれを透明基材又は他の機能性フィルタ上に塗布し、必要に応じ乾燥、硬化処理等を経て形成したりすることができる。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン等の有機系化合物、微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム等からなる無機系化合物からなるものが挙げられる。当該バインダ樹脂としては、上記近赤外線吸収フィルタのところに挙げたような樹脂を用いることができる。
ポリテトラメチレングリコールとイソホロンジイソシアネートからなるウレタンアクリレート15質量部、ビスフェノールA−エトキシ付加物とキシリレンジイソシアネートからなるウレタンアクリレート55質量部、フェノキシエチルアクリレート20質量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート4質量部、ビスフェノールAジグリシジルエーテル4質量部、及び、テトラデカノール−エトキシ付加物のリン酸エステル2質量部の混合物に対して、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド1質量部を添加して均一化し、プリズム部構成組成物を調整した。
ピッチが51μmで開口幅が10μmで深さが69μmの溝を形成し得る賦形型ロールを準備した。この賦形型ロールとニップロールとの間に厚さ100μmのPETフィルムを送り込んだ。このPETフィルムの送り込みに合わせ、上で得られたプリズム部構成組成物を賦形型ロールとPETフィルムとの間に供給装置から供給し、賦形型ロールおよびニップロール間の押圧力により、当該プリズム部構成組成物をPETフィルム上に貼り合わせた。その後、そのPETフィルム側から高圧水銀灯により800mJ/cm2の紫外線を照射してプリズム部構成組成物を硬化させ、硬化したプリズム部構成組成物によってプリズム部を含む厚さが189±20μmであるシート(中間部材)を形成した。
ウレタンアクリレート33.6質量部、及び、エポキシアクリレート14.4質量部が混合されたプレポリマーに、反応性希釈モノマーとしてトリプロピレングリコールジアクリレート28質量部、及び、メトキシトリエチレングリコールアクリレート4質量部を加えて調整した組成物に、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド3質量部と、光吸収粒子として、平均粒径4.0μmのカーボンブラック含有アクリル架橋微粒子(ガンツ化成株式会社製)16質量部とを混合して均一化し、光吸収部構成組成物を調整した。
上で得られた光吸収部構成組成物を供給装置から上記の中間部材上に供給した。また、ドクターブレードを用いて、中間部材上に供給した光吸収部構成組成物を中間部材に形成された略V字形状の溝(プリズム部間の溝)内に充填するとともに、余剰分の光吸収部構成組成物を掻き落とした。その後、光吸収部に直接紫外線を照射して光吸収部構成組成物を硬化させ、硬化した光吸収部構成組成物によって光吸収部を形成した。
アクリル系粘着剤(感圧性粘着剤「オリバイン」BPS6271:商品名、固形分27%、東洋インキ製造(株)製)99.7質量部、及び硬化剤(BXX5627:商品名、東洋インキ製造(株)製)0.3質量部に、近赤外線吸収剤として、フタロシアニン系化合物(IR12:商品名、日本触媒(株)製)0.05質量部、フタロシアニン系化合物(IR14:商品名、日本触媒(株)製)0.02質量部、及びジインモニウム系化合物(IRG−068:商品名、日本触媒(株)製)0.03質量部を配合した。更に、ネオン光吸収化合物(TAP2:商品名、山田化学(株))を0.01質量部配合した。更に、紫外線吸収剤として、CyasorbUV24(サイテック社製)を4質量部、光安定剤として、TINUVINN144(チバスぺシャルティケミカル製)を2質量部、調色色素として、KAYASET(日本化薬(株)製)を0.1質量部、及び、層状粘土鉱物として、クニピアD36(クニミネ工業(株)製)を0.05質量部配合し、混合物を得た。該混合物を十分攪拌させて粘着剤層用組成物を作製した。該粘着剤層用組成物を厚さ38μmの中剥離性離型フィルム(東洋紡績社製、E7007)上に厚さ25μmになるように塗布し、100℃で2分間乾燥させ塗膜を形成した後、該塗膜上に厚さ38μmの軽剥離性離型フィルム(東洋紡績社製、E7005)をラミネートし、粘着剤層用組成物を離型フィルム間に設けた波長フィルタ層形成フィルムを作製した。当該粘着剤層用組成物が、波長フィルタ層となる。
紫外線吸収剤を練込んで成る透明な、厚さ50μmの2軸延伸PETフィルムであるテトロンフィルム(帝人株式会社製、商品名「HBタイプ」)上に、高屈折率層と低屈折率層とからなる反射防止層を形成してなる反射防止フィルムを作製した。
ここで、高屈折率層は、ジルコニア超微粒子を紫外線硬化性樹脂中に分散させた組成物(JSR株式会社製、商品名「KZ7973」)を乾燥膜厚が3μmとなるように上記PETフィルムの一方の面上に塗布して乾燥し、紫外線を照射して得た、屈折率1.69の硬化物である。一方、低屈折率樹脂層は、フッ素樹脂系の紫外線硬化性樹脂(JSR株式会社製、商品名「TM086」)を乾燥膜厚が100nmとなるように上記高屈折率層上に塗布して乾燥し、紫外線を照射して得た、屈折率1.41の硬化物である。
上記波長フィルタ層形成フィルムの軽剥離性離型フィルムを剥がし、上記反射防止フィルムの反射防止層が形成されていないPETフィルム面に貼合した。その後、波長フィルタ層形成フィルムの中剥離性離型フィルムも剥がし、光学機能シートのプリズム部および光吸収部が形成された面と貼合することで評価用フィルタを作製した。
作製した評価用フィルタの初期状態時(以下の3条件下での試験前)と、耐熱試験(80℃、湿度10%以下、500時間)、耐湿熱試験(60℃、湿度90%、500時間)、及び耐光試験(550W/m2、55℃、100時間)の3条件下での試験後とにおいて、分光特性(可視光透過率Y、色度(x、y))を、分光光度計(島津製作所製、UV−2200PC)を用いて測定した。初期状態時と、前記3条件下での試験後の透過率T、及び色度(x、y)の測定値から、透過率変化ΔT、及び色度(x、y)の値の差Δx、Δyを求めた。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド2質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド5質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、いずれも、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTが5%以下であり、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTが5%以下であった。また、フィルタの色度(x、y)の変化ΔxおよびΔyは、いずれも0.003以下であった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド5質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド7質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、いずれも、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTが8%以下であり、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTが8%以下であった。また、フィルタの色度(x、y)の変化ΔxおよびΔyは、いずれも0.005以下であった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン1質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン3質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、いずれも、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTが8%以下であり、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTが8%以下であった。また、フィルタの色度(x、y)の変化ΔxおよびΔyは、いずれも0.005以下であった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン4質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン6質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、いずれも、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTが8%以下であり、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTが8%以下であった。また、フィルタの色度(x、y)の変化ΔxおよびΔyは、いずれも0.005以下であった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン1質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン3質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、いずれも、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTが8%以下であり、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTが8%以下であった。また、フィルタの色度(x、y)の変化ΔxおよびΔyは、いずれも0.005以下であった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン4質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン6質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、いずれも、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTが8%以下であり、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTが8%以下であった。また、フィルタの色度(x、y)の変化ΔxおよびΔyは、いずれも0.005以下であった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド0.5質量部を混合し均一化した。この場合組成物に対する開始剤量が不足した結果、硬化が進行せず、プリズム部を形成することができなかった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド6質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド8質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTは10%より大きく、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTも10%よりも大きかった。また、フィルタの色度(x、y)の変化Δxは0.005よりも大きく、Δyも0.005より大きかった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン0.5質量部を混合し均一化した。この場合組成物に対する開始剤量が不足した結果、硬化が進行せず、プリズム部を形成することができなかった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン6質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン8質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTは10%より大きく、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTも10%よりも大きかった。また、フィルタの色度(x、y)の変化Δxは0.005よりも大きく、Δyも0.005より大きかった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン0.5質量部を混合し均一化した。この場合組成物に対する開始剤量が不足した結果、硬化が進行せず、プリズム部を形成することができなかった。
実施例1の(1)プリズム部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン6質量部を混合し均一化した。
また、(3)光吸収部構成組成物の調整において、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン8質量部を混合し均一化した。
それら以外は実施例1と同じ条件で評価用フィルタを作製した。
そして、作製した評価用フィルタの耐久評価も実施例1と同じ条件で評価を行った。
その結果、初期状態と前記3条件下で試験後との比較において、380nm〜780nmでの透過率変化ΔTは10%より大きく、かつ780nm〜1000nmでの透過率変化ΔTも10%よりも大きかった。また、フィルタの色度(x、y)の変化Δxは0.005よりも大きく、Δyも0.005より大きかった。
2 プラズマディスプレイパネル(PDP)
10 光学シート
11 基材層
12 光学機能シート層
13 プリズム部
14 光吸収部
15 バインダ部
16 光吸収粒子
17 粘着剤層
20 波長フィルタ層
40 粘着層
Claims (4)
- プラズマディスプレイパネルから出射された光を制御して観察者側に出射する、複数の層を有する光学シートであって、
基材層上に形成された、光を透過可能にシート面に沿って並列されて形成されるプリズム部と、前記プリズム部間に光を吸収可能に並列される光吸収部と、を有する光学機能シート層を少なくとも備えており、
前記プリズム部が、光硬化型樹脂及び光重合開始剤を含むプリズム部構成組成物を硬化させて構成されており、該プリズム部構成組成物は全量を基準として、前記光重合開始剤を1.0質量%以上5.0質量%以下含み、
前記光吸収部が、光硬化型樹脂及び光重合開始剤を含む光吸収部構成組成物を硬化させて構成されており、該光吸収部構成組成物は全量を基準として、前記光重合開始剤を3.0質量%以上7.0質量%以下含み、
所定の波長の光の透過を抑制する機能を有し、光重合開始剤を含まない波長フィルタ層が、前記光学機能シート層と接するように積層されている、光学シート。 - プラズマディスプレイパネルから出射された光を制御して観察者側に出射する、複数の層を有する光学シートであって、
基材層上に形成された、光を透過可能にシート面に沿って並列されて形成されるプリズム部と、前記プリズム部間に光を吸収可能に並列される光吸収部と、を有する光学機能シート層を少なくとも備えており、
前記プリズム部が、光硬化型樹脂及び光重合開始剤を含むプリズム部構成組成物を硬化させて構成されており、該プリズム部構成組成物は全量を基準として、前記光重合開始剤を1.0質量%以上5.0質量%以下含み、
前記光吸収部が、光硬化型樹脂及び光重合開始剤を含む光吸収部構成組成物を硬化させて構成されており、該光吸収部構成組成物は全量を基準として、前記光重合開始剤を3.0質量%以上7.0質量%以下含み、
所定の波長の光の透過を抑制する機能を有し、光重合開始剤を含まない波長フィルタ層が、バリア層ではない粘着層を介して前記光学機能シート層に積層されている、光学シート。 - 前記光吸収部構成組成物に含まれる前記光重合開始剤の前記光吸収部構成組成物全量を基準とした含有割合が、前記プリズム部構成組成物に含まれる前記光重合開始剤の前記プリズム部構成組成物全量を基準とした含有割合より多い、請求項1または2に記載の光学シート。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の光学シートと、プラズマディスプレイパネルとを備える映像表示装置。
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