JP5599000B2 - 切替システム、切替方法及び通信端末並びに通信プログラム - Google Patents

切替システム、切替方法及び通信端末並びに通信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信接続を確立したまま通信端末を切り替えるための、切り替えシステム、切り替え方法及び通信端末並びに通信プログラムに関する。
携帯電話機等の携帯可能な音声端末が広く普及している。また、中でも近年は多機能型の携帯電話機がスマートフォンと呼ばれ一般的に利用されている。また、オフィスや店舗等でIP(Internet Protocol)に準拠した通信機器を組み合わせて、電話システム等のネットワークを構築するということも行われている。更に、このような電話システムに、上記したスマートフォンを導入することもあり得る(例えば特許文献1参照)。
スマートフォンを導入する際は、スマートフォン向けとして汎用のSIP(Session Initiation Protocol)電話アプリケーションや、独自に開発されたSIP電話アプリケーションを利用する。そして、これらアプリケーションにより、オフィス内等で、スマートフォン単体に割り当てられた内線番号に基づいて、一般の内線電話機のようにスマートフォンを使用することができる。
更に、オフィス外でもWIMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)網や3G(3rd Generation)ネットワークなどの公衆無線インターネット網を使用し、且つ、オフィスのIP電話交換機の転送コントロールを行うことより、スマートフォンをオフィス内から持ち出した状態で日常の業務などに使用することが可能である。
特表2011−504635号公報 特表2011−504635号公報 特開2011−71726号公報
上述したようにスマートフォンが利用されるシーンは増えており、加えて、国内外の携帯電話市場でのスマートフォンの急速な普及も相まって、個人所有又は会社支給のスマートフォンをオフィスでも使用したいという要求が強くなっている。
しかしながら一方では、電話機の使い勝手としては従来からオフィスに設置されているビジネス電話機のハンドセットによる通話の方が、なじみがあり使いやすいという意見も多い。
そのため、ビジネス電話機のハンドセットとスマートフォンの何れかで行われている通話を、通話を中断することなく他方へと切り替えて通話を継続する為の技術が求められている。
この点、Bluetooth(ブルートゥース エスアイジー インコーポレイテッドの登録商標)等の通信技術により音声信号を送受信することにより、スマートフォンで行われている通話接続を維持しつつ、ビジネス電話機のハンドセットのスピーカやマイクを利用することも考えられる。
しかしながら、このような構成にしてしまうと通話が確立している間、送信元のスマートフォンは通話を継続したままの状態となる。そのため、通話相手との通話を継続するための電力消費に加えて、音声信号をビジネス電話機のハンドセット送受信するための電力消費が発生してしまう。
そこで、本発明は、通話相手端末と転送元端末との間で行われている通話を転送先端末と通話相手端末との間の通話へと切り替える際に、この通話を中断させること無く切り替えることが可能な、切替システム、切替方法及び通信端末並びに通信プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から前記転送先端末に、前記通信網を介さない手段で伝達する伝達ステップと、前記情報を利用して、前記通信を前記転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更ステップと、を有し、前記情報には、前記転送元端末と前記転送先端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、前記転送先端末は取得した該情報に基づいて前記転送元端末とセッションを確立すると共に、前記通話相手端末からの転送要求以外の要求に応じないことを特徴とする切替方法が提供される。
本発明の第2の観点によれば、転送元端末と通話相手端末を含む切替システムであって、或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から前記転送先端末に、前記通信網を介さない手段で伝達する伝達手段と、前記情報を利用して、前記通信を前記転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、を備え、前記情報には、前記転送元端末と前記転送先端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、前記転送先端末は取得した該情報に基づいて前記転送元端末とセッションを確立すると共に、前記通話相手端末からの転送要求以外の要求に応じないことを特徴とする切替システムが提供される。
本発明の第3の観点によれば、或る通信網と接続される通信端末であって、或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から当該通信端末に、前記通信網を介さない手段で取得する取得手段と、前記情報を利用して、前記通信を当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、を有し、前記情報には、前記転送元端末と当該通信端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、当該通信端末は取得した該情報に基づいて前記転送元端末とセッションを確立すると共に、前記通話相手端末からの転送要求以外の要求に応じないことを特徴とする通信端末が提供される。
本発明の第4の観点によれば、或る通信網と接続される通信端末としてコンピュータを機能させるための通信プログラムであって、前記コンピュータを、通信端末において、或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から当該通信端末に、前記通信網を介さない手段で取得する取得手段と、前記情報を利用して、前記通信を当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、を有し、前記情報には、前記転送元端末と当該通信端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、当該通信端末は取得した該情報に基づいて前記転送元端末とセッションを確立すると共に、前記通話相手端末からの転送要求以外の要求に応じない通信端末として機能させることを特徴とする通信プログラムが提供される。
本発明によれば、通話相手端末と転送元端末との間で行われている通話を転送先端末と通話相手端末との間の通話へと切り替える際に、この通話を中断させること無く切り替えることが可能となる。
本発明の実施形態全体の基本的構成を表す図である。 本発明の実施形態におけるスマートデバイス及び本ドッキングステーションの基本的構成を表す図である。 本発明の実施形態における第1の要求を解決するための実現例を表す図である。 本発明の実施形態における通話の転送を表すシーケンス図(1/3)である。 本発明の実施形態における通話の転送を表すシーケンス図(2/3)である。 本発明の実施形態における通話の転送を表すシーケンス図(3/3)である。 本発明の実施形態における通話の転送を表すシーケンス図(4/4)である。 本発明の実施形態における第2の要求を解決するための動作を表すフローチャートである。 本発明の実施形態における第2の要求を解決するための実現例を表す図である。 本発明の実施形態における第3の要求を解決するための動作を表すフローチャートである。 本発明の実施形態における第3の要求を解決するための実現例を表す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態全体の構成を表す図である。図1を参照すると、IP電話システム1000は、スマートデバイス100、ドッキングステーション本体部200、ビジネスハンドセット部300、IP電話交換機400、UC(Unified Communication)サーバ500、PC(Personal computer)600、IP電話機700及びデータスイッチ800を含む。
本実施形態では、IP電話システム1000上に導入されたスマートデバイス100をドッキングステーション(ドッキングステーション本体部200及びビジネスハンドセット部300の組)と組み合わせ、使い慣れたビジネス電話機のハンドセット部300とスマートデバイス100の間で通話(コール)の共有を実現する。
ここで、図1に表されるIP電話システム1000は1つの構成例に過ぎず、図1に表される機器の全てが必ずしも存在する必要はない。また、IP電話システム1000には他の機器が更に含まれていてもよく、各機器の台数も任意の数であって良い。なお、今回IP電話システム1000はユーザが勤務する会社のオフィス内に構築されているものとする。また、以下の説明においてはドッキングステーション本体部200及びビジネスハンドセット部300の組合せを、適宜「本ドッキングステーション」と呼ぶ。
スマートデバイス100、ドッキングステーション本体部200及びビジネスハンドセット部300については後述することとし、まずIP電話交換機400及びUCサーバ500について説明する。
IP電話交換機400は、例えばSIPに準拠したSIPサーバにより実現され、SIPリクエストを処理する。具体的には、IP電話交換機400は、IP電話システム1000内の機器同士での音声通信である内線通信や、IP電話システム1000内の機器とIP電話システム1000外の機器とでの音声通信である外線通信を中継する役割を果たす。
UCサーバ500は、インスタントメッセージングやプレゼンス情報、電話、ビデオ会議、コールコントロール及び音声認識サービス等の通信サービスを実現する機能を統合したサーバである。
なお、IP電話交換機400及びUCサーバ500はそれぞれが単体の装置により実現されても良いが、IP電話交換機400及びUCサーバ500の何れか又は双方が複数の装置により実現されても良い。更に、単一の装置によりIP電話交換機400及びUCサーバ500の双方を実現しても良い。
なお、本実施形態では、スマートデバイス100、ドッキングステーション本体部200、ビジネスハンドセット部300、IP電話交換機400及びUC(Unified Communication)サーバ500が要旨となるため、PC(Personal computer)600、IP電話機700及びデータスイッチ800に関しての説明は省略する。
続いて、図2を参照してスマートデバイス100、ドッキングステーション本体部200及びビジネスハンドセット部300の構成について説明する。
図2を参照すると、スマートデバイス100は、カメラ101及びタッチパネル102を含む。また、ドッキングステーション本体部200は、RF通信部201、カメラ202、RAM203、ROM204、CPU205、ディスプレイ206、USB(Universal Serial Bus)ユニット207、USBユニット208及びLANインターフェイス209を含む。更に、ビジネスハンドセット部300は、カメラ301、ディスプレイ302、操作ボタン303及びチャージ部310を含む。
スマートデバイス100は、例えばスマートフォンと呼ばれる多機能型携帯電話機により実現されるが、PHS(Personal Handy-phone System)等により実現しても良い。
カメラ101は画像を読み取る為に用いられ、解像度等の細かな性能に関して特に制限はない。タッチパネル102は表示機能と、操作受付機能の双方を実現する。もっとも、ディスプレイと操作ボタンのように表示機能と、操作受付機能を別々のデバイスにより実現しても良い。スマートデバイス100は、USBケーブル210を介してドッキングステーション本体部200と接続され、これにより充電されることが可能となっている。また、USBケーブル210を介してドッキングステーション本体部200とスマートデバイス100がデータを送受信するようにしても良い。
RF通信部201は、ビジネスハンドセット部300と無線通信を行うための部分である。通信方式に特に制限は無いが、Blutooth規格やDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)規格等を採用することができる。もっとも、ビジネスハンドセット部300は標準的なIP電話機のように有線接続でドッキングステーション本体部200と接続されていても良い。つまり、ドッキングステーション本体部200及びビジネスハンドセット部300はセパレート形式で実現されても良く、一体式となっていても良い。
カメラ202は画像を読み取る為に用いられ、解像度等の細かな性能に関して特に制限はない。
CPU(Central Processing Unit)205は、ROM(Read Only Memory)204に格納されたソフトウェアを読み出し、RAM(Random Access Memory)203を利用しながらそのソフトウェアを実行することによりドッキングステーション本体部200全体を制御する。
ディスプレイ206は、画像を表示するための表示装置である。USBユニット207及びUSBユニット208はUSB規格に準拠しており、USBケーブル210を介してスマートデバイス100に給電を行う。また、USBユニット207及びUSBユニット208は充電用の端子としての機能に留まらず、スマートデバイス100とのドッキングインターフェイスとしての機能も持つ。すなわち、USBユニット207及びUSBユニット208は、ドッキングステーション本体部200とスマートデバイス100がデータを送受信するためのインターフェイスとしても動作する。
LANインターフェイス209は、IP電話システム1000に含まれる他の機器と通信を行う為のインターフェイスである。LANインターフェイス209は、有線のギガビットLANインターフェイスや無線のWifi(wireless fidelity)インターフェイス等により実現される。
USBケーブル210は、USB規格に準拠したケーブルである。
なお、本実施形態ではスマートデバイス100とドッキングステーション本体部200をUSBに準拠して接続されることを想定している。これはスマートデバイスのデザインは開発メーカーで様々でありリリースされる製品も多いが、バッテリの充電としての機能用途としてはほぼUSB規格に統一されていることを考慮したものである。もっとも、スマートデバイス100とドッキングステーション本体部200の接続はUSB規格に限定されるものではなく、任意の方式により接続を行って良い。
カメラ301は画像を読み取る為に用いられ、解像度等の性能に関して特に制限はない。
ディスプレイ302は、ユーザに情報を提示するために用いられる。また、操作ボタン303は例えばテンキーを含んでおり、ユーザから電話番号の入力等を受け付ける。
チャージ部310はビジネスハンドセット部300を充電するための充電器である。
本実施形態では、ドッキングステーション本体部200及びビジネスハンドセット部300が、オフィスのIP電話システムに導入されたスマートデバイス100にとって、オフィス内のより使い勝手のよい自然なコミュニケーションを実現する。
ここでオフィスのIP電話システム1000にスマートデバイス100を導入する場合は、特にオフィス内での内線コントロールの観点よりスマートデバイス100にインストール可能な、SIPプロトコル等により動作するソフトフォンライクな電話機能アプリケーションを組み込む。
なお、ドッキングステーションに関しては、例えば特許文献2にも記載が有る。しかし、特許文献2に記載されているドッキングステーションは、音楽やビデオ動画を再生するメディアプレイヤーに対する拡張性について言及しているものである。すなわち、本実施形態のドッキングステーション本体部200及びビジネスハンドセット部300のように、ビジネスハンドセットを含むドッキングステーションの用途や応用例とは根本的に背景が異なる。
続いて、本実施形態の動作について説明する。本実施形態では、スマートデバイス100をIP電話システム1000で利用するにあたって生じる以下の3つの要求を満たすことを可能とする。
まず、第1の要求について説明する。オフィス内で着信があった場面で、スマートデバイス100宛ての着信又はビジネスハンドセット部300宛ての着信、のどちらの着信についても、ビジネスハンドセット部300を使用して通話したいという要求がある。これが第1の要求である。
次に、第2の要求について説明する。例えば、オフィス外でスマートデバイス100を用いて通話開始した通話が継続中であるとする。そして、オフィス外からオフィス内に戻り、スマートデバイス100を本ドッキングステーションに装着する場面で、現在スマートデバイス100で通話中の通話をビジネスハンドセット部300を用いて継続したいという要求がある。これが第2の要求である。
最後に、第3の要求について説明する。オフィスのデスクでビジネスハンドセット部300を用いて通話しているが、席を立たなければならない時を想定する。この場合、ビジネスハンド部300を用いた通話をスマートデバイス100を用いた通話に切り替えて通話を継続したいという要求がある。これが第3の要求である。
これら、3つの要求それぞれを解決する動作について説明する。
図3を参照して、第1の要求を満たす為の処理について説明する。
本処理では、IP電話システム1000が構築されているオフィス内に、ユーザに対する着信があった場面において、スマートデバイス100宛ての着信とビジネスハンドセット部300宛ての着信のどちらの着信であってもビジネスハンドセット部300で応答したいという要求を満たす。
現在、スマートデバイス100はドッキングステーション本体部200上にあるとする。そして、ドッキングステーション本体部200は、USBユニット207又はUSBユニット208による充電が開始されたことを契機としてスマートデバイス100が装着されていることを認識する。なお、充電開始を契機とするのではなく、ドッキングステーション本体部200にセンサーを追加し、このセンサーによりスマートデバイス100を検知したことを契機とするようにしても良い。また、ドッキングステーション本体部200は、任意の方法によりスマートデバイス100を識別する。例えば、ドッキングステーション本体部200とスマートデバイス100とがUSBユニット207及びUSBケーブル210を介してデータの送受信を行う。そして、このデータ内にスマートデバイス100を識別する情報を含ませる。これにより、ドッキングステーション本体部200は、接続された端末がスマートデバイス100であることを認識する。また、予めスマートデバイス100を接続する専用のUSBユニットや専用の接続用ソケットを定めておいても良い。そして、この定めた専用のUSBユニットや専用の接続用ソケットに機器の接続があった場合に、データを送受信することなく、スマートデバイス100が接続されたものと認識しても良い。なお、本実施形態のドッキングステーション本体部200やスマートデバイス100は、接続時に転送先の機器がどの機器であるか識別した後、識別情報に基づいてIP電話交換機400やUCサーバ500に問い合わせることにより転送先のURI又はIPアドレスを取得することも可能である。
そして、スマートデバイス100が装着されていることを認識したドッキングステーション本体部200は、その旨をIP電話交換機400やUCサーバ500に通知する。
この通知により、IP電話システム1000内のIP電話交換機400やUCサーバ500は、ドッキングステーション本体部200へスマートデバイス100が装着されたことを確認する。IP電話交換機400及びUCサーバ500が確認した後は、スマートデバイス100上のアプリケーションに対する着信が、本ドッキングステーション側のビジネスハンドセット部300へと送られる。
そして、本ドッキングステーション側のビジネスハンドセット部300を鳴動させ、ビジネスハンドセット部300による通話を実現する。
この処理は、IP電話交換機400やUCサーバ500による鳴り分け処理を利用して種々の方法により実現することができる。例えば、ドッキングステーション本体部200が、本ドッキングステーションにスマートデバイス100が装着された旨の通知として、コンタクトアドレスの登録依頼であるREGISTERメッセージと、スマートデバイス100のSIP URI(Uniform Resource Identifier)と、本ドッキングステーションに割り当てられているIPアドレスとを送信する。
そして、IP電話交換機400又はUCサーバ500の内、登録サーバとしての機能を有する装置がスマートデバイス100のSIP URIと本ドッキングステーションに割り当てられているIPアドレスとの組をコンタクトアドレスとしてロケーションサーバへと登録する。これにより、それ以降スマートデバイス100のSIP URI宛ての着信は、ビジネスハンドセット部300に転送されることとなる。なお、IP電話交換機400又はUCサーバ500が予めスマートデバイス100及び本ドッキングステーションの、SIP URI及びIPアドレスを管理しておくようにしても良い。そして、ドッキングステーション本体部200は、本ドッキングステーションにスマートデバイス100が装着された旨の通知のみを行うようにしても良い。この場合、通知を受けたIP電話交換機400又はUCサーバ500が、スマートデバイス100のSIP URIと本ドッキングステーションに割り当てられているIPアドレスとの組をコンタクトアドレスとして登録する。また、ロケーションサーバの機能はIP電話交換機400又はUCサーバ500が有していても良いが、他の装置が有していても良い。
更に、ドッキングステーション本体部200が通知を行うのではなく、スマートデバイス100がIP電話交換機400又はUCサーバ500に通知を行うようにしても良い。
これによりスマートデバイス100が本ドッキングステーションに装着されている際は、スマートデバイス宛の着信に対して、ビジネスハンドセット部300を使用することが可能となる。
続いて、第2の要求を満たすための処理及び第3の要求を満たす為の処理の説明をするに先立って、SIPに準拠した通話において、SIPセッションを共有する手段について説明する。共有のためには、スマートデバイス100又は本ドッキングステーションが、例えばIETF(Internet Engineering Task Force)が策定したRFC3261で規定されている標準化技術に従って、セッションを確立する。
更に、本実施形態では、セッションの確立に並行して、IP電話交換機400やUCサーバ500が協働してセッション情報を取得する。
このセッション情報の取得は、スマートデバイス100、IP電話交換機400及びUCサーバ500を連携させるための連携アプリケーションが、CALL−ID適用によるSIPセッションの特定や、Cookie情報によるHTTPセッションの特定を行うことにより実現される。具体的には、スマートデバイス100や本ドッキングステーションは、UCサーバ500との連携によりHTTPセッション情報を取得する。また、UCサーバ500はIP電話交換機400とCALL−ID情報を共有している。そのため、スマートデバイス100や本ドッキングステーションは、UCサーバ500との連携によりSIPセッション情報を取得することもできる。
これらの情報は2次元コードに変換処理され、ドッキングステーション200のディスプレイ206やスマートデバイス100のタッチパネル102に表示される。そして、ドッキングステーション200のカメラ部202又はスマートデバイス100のカメラ101で2次元コードを読み取り、セッションを転送させる。これによりスマートデバイス100又は本ドッキングステーションのハンドセット部300の何れかから他方に通話を中断させることなく、通話の切り替えを行うことを実現する。このようなセッション情報の取得については、その一例が引用文献3に記載されている。
続いて、図4−1乃至図4−4のシーケンス図を参照して本実施形態における転送処理について説明をする。図4−1乃至図4−4においては、Aは通話相手端末であり、図6に表される通話相手IP電話機900であるとする。また、Bは、転送元端末であるスマートデバイス100又はビジネスハンドセット部300であるとする。更にCは、転送先端末であり、スマートデバイス100又はビジネスハンドセット部300の何れかであって転送元端末ではない方であるとする。今回IP電話交換機400は、プロキシサーバとして機能し、各端末間の通信を中継する役割を果たす。つまり、AB間や、BC間には図示を省略してはいるがIP電話交換機400が存在し、各通信を中継している。
図4−1のF1〜F4は通話のシーケンスを示したものである。通話相手端末Aが発信元であるとして、F1〜F4を具体的に説明すると、
F1:発信元である通話相手端末Aから転送元端末Bにセッションを開始する要求(INVITE)が送られる
F2:転送元端末Bから発信元である通話相手端末Aに、今呼び出し中である(電話ならベルが鳴ってる!)ことを知らせる(180 Ringing)
F3:転送元端末Bから発信元である通話相手端末Aに、セッション開始要求を受け入れたことを知らせる(200 OK)
F4:発信元である通話相手端末Aから転送元端末Bに、200OK応答を受け取ったことを通知(ACK)する。
なお、転送元端末Bを発信元としてもよく、この場合には、F1〜F4において、通話相手端末Aと転送元端末Bとの間でやりとりされるメッセージの伝送方向は逆になる。
F1〜F4により通話相手端末Aと転送元端末Bへとの間のRTP(Real-time Transmission Protocol)による通話が確立される(Both Way RTP Media)。
F5〜F27は、転送元端末Bより転送先端末Cへ通話を転送する際のシーケンスを表す。F5〜F27は、例えば転送元端末Bの2次元コード表示ボタンが押下されたことをトリガにして開始される。
まず、F5〜F7は、通話相手端末Aと転送元端末Bで実行されるプロセスの一例であり、
F5:転送元端末Bから通話相手端末Aに通話を保留する要求(INVITE(HOLD))が送られる
F6:通話相手端末Aから転送元端末Bに、通話を保留する要求を受け入れたことを知らせる(200 OK)
F7:転送元端末Bから通話相手端末Aに、200 OK応答を受け取ったことを通知(ACK)する。
これにより、通話相手端末Aと転送元端末Bとでセッションが確立したまま、通話が保留状態となる。
また、F5〜F7と同時に、図4−2のF8〜F14のプロセス相当の情報が2次元データ化されてセッションとして転送元端末Bディスプレイに表示される。そして、表示された内容は2次元コード化され、転送先端末Cにより読み取られる。具体的には、
F8:転送元端末Bから転送先端末Cにセッションを開始する要求(INVITE)が送られる
F9:転送先端末Cから転送元端末Bに、今呼び出し中であることを知らせる(180 Ringing)
F10:転送先端末Cから転送元端末に、セッション開始要求を受け入れたことを知らせる(200 OK)
F11:転送元端末Bから転送先端末Cに、200 OK応答を受け取ったことを通知(ACK)する。
F12:転送元端末Bから転送先端末Cに通話を保留する要求(INVITE(HOLD))が送られる
F13:転送先端末Cから転送元端末Bに、通話を保留する要求を受け入れたことを知らせる(200 OK)
F14:転送元端末Bから転送先端末Cに、200 OK応答を受け取ったことを通知(ACK)する。
これにより、転送元端末Bと転送先端末Cとでセッションが確立したまま、通話が保留状態となる。このように、予め転送元端末Bと転送先端末Cとでセッションが確立し保留状態としておくことによって、転送先端末Cには通話相手端末Aからの転送以外の呼び出しに応答することを禁止させる。そのため、後述する通話相手端末Aからの転送が行われる以前に、転送先端末Cが通話相手端末Aや転送元端末B以外の端末とセッションを確立することを防止できる。これにより本実施形態では、後述する通話相手端末Aからの転送が確実に実行できるという効果を奏する。
その後、転送先端末Cが2次元コード受信したことをトリガとして、転送元端末BによるF15〜F21のプロセスにより転送先端末Cに通話相手端末Aとの通話が受け渡され、F22以降で転送先端末Cおよび通話相手端末Aより転送元端末Bとの通話が切断される。
F15:転送元端末Bは、通話相手端末Aに対して、転送先端末Cへのコールを行うように要求する(REFER Refer−To:C)。
F16:通話相手端末Aは、転送元端末Bに対して、要求を受理した旨(202 Accepted)を返信する。
F17:通話相手端末Aは、転送元端末Bに対して、NOTIFYリクエストを送信してF15における要求に関しての処理状態を通知する。今回は、通話相手端末Aと転送先端末Cとの通話は未だ確立していない旨を通知する。
F18:NOTIFYリクエストを確認した転送元端末Bは、通話相手端末Aに対して、200 OK応答を返却する。
F19:通話相手端末Aは、転送先端末Cに対して、通話相手端末Aと転送元端末Bとの間の通話を転送する旨を送信する(Replaces:B)F19のメッセージを受けたCは、F8〜F14でBのURIを受け取っているので、Invite replace:B中の”B”との一致を確認して、replace(転送)をacceptする(転送要求を受け付ける)。従って、Cは、メッセージの送信元がAであるから転送要求を受け付けるのではなく、転送元がBであるから転送要求を受け付けるのである。
F20:転送先端末Cから通話相手端末Aに、200 OK応答を返信する。
F21:通話相手端末Aから転送先端末Cに、200 OK応答を受け取ったことを通知(ACK)する。これにより、通話相手端末Aと転送先端末Cとの間で通話が確立する。
F22:転送先端末Cから転送元端末Bに対して、通話切断する旨を返却する(BYE)。
F23:転送元端末Bから転送先端末Cに対して、200 OK応答を返信する。
F24:通話相手端末Aは、転送元端末Bに対して、NOTIFYリクエストを送信して、通話相手端末Aと転送先端末Cとの通話が確立した旨を通知する。
F25:転送元端末Bから通話相手端末Aに対して、200 OK応答を返信する。
F26:通話相手端末Aから転送元端末Bに対して、通話切断する旨を返却する(BYE)。
F27:転送元端末Bから通話相手端末Aに対して、200 OK応答を返信する。
これにより、転送先端末Cに通話相手端末Aとの通話が受け渡され、転送先端末Cおよび通話相手端末Aより転送元端末Bとの通話が切断される。ただし、F21までで処理を終了し、通話相手端末Aより転送元端末Bとの通話を継続したままとするようにしても良い。
また、本実施形態では以上説明した図4−3に表されるシーケンスに代えて、図4−4に表されるシーケンスを実行するようにしてもよい。この場合図4−1及び図4−2のF1〜F15までは図4−3に表されるシーケンスを実行する場合と同様である。
もっとも、図4−4に表されるシーケンスを実行する場合は、2次元コードに含ませる情報を更に多くする。具体的には図4−4に表される、
F30:インスタントメッセージ(Instant Messaging)を送信する(MESSAGE)。このインスタントメッセージには通話相手端末Aを特定する為の情報が含まれる。そして、転送先端末Cは、このインスタントメッセージを解析することにより通話相手端末Aを特定する。
F31:転送先端末Cは、インスタントメッセージを受け取った応答として200 OK応答をする。
という2つの処理に相当する情報を2次元コードに含ませる。そして、転送先端末Cは2次元コードを読み取る。
に、2次元コードを読み取った後の処理について説明する。
F32:転送先端末Cは通話相手端末Aに対して、通話相手端末Aと転送元端末Bとの間での通話を転送するように要求する(INVITE Replaces:A−B)
F33:通話相手端末AはINVITE Replaces:A−Bの応答として200 OK応答をする。
F34:転送先端末Cは通話相手端末Aに対してACKを返信する。ACKの到着により通話相手端末Aと転送先端末Cの間で通話が可能となる。
F35:通話相手端末Aは転送元端末Bに対してBYEを送信する。
F36:転送元端末Bは、BYEを受け取った応答として200 OK応答をする。これにより通話相手端末Aと転送元端末Bの間の通話は終話する。
上述の説明においては、IP電話交換機400はプロキシサーバとして動作している。このIP電話交換機400が通話を転送するようにしても良い。この場合F14までの処理を行い、その後転送先端末Cにて2次元コードが読み取られる。
転送先端末Cは、読み取った2次元コードに基づき、通話相手端末Aと転送元端末B間のセッションのセッションID、転送先端末CのID又はURL、通話相手端末AのID又はURL、をIP電話交換機400に送信する。
IP電話交換機400は転送要求を受け取ると書き換えを行う。具体的には、通話相手端末Aと転送元端末B間のセッションのセッションIDに基づき、このセッションにおける転送元端末BのID又はURLを通話相手端末AのID又はURLに書き換える。これにより、このセッションは通話相手端末Aと転送先端末Cにて継続される。
以上、具体的な例を用いて説明したが、HTTPセッションやSIPセッションの共有に関する細かい内容自体は本実施形態の本質的部分ではなく、スマートデバイス100と本ドッキングステーションのビジネスハンドセット部300間での使い分けをスムースに行うことが本実施形態の本質的部分である。従って、各セッションの取得方法やUCサーバ500及びIP電話交換機400との連携について上述したが、このセッションの取得や連携を提供するために必要な具体的手段はこの上述した方式に限定されず、任意の方式により実現して良い。
続いて、図5及び図6を参照して、第2の要求を満たす為の処理について説明する。
図5は第2の要求を満たす為の処理を表すフロー図、図6は第2の要求を満たす為の処理の実現例を示したものである。
本処理では、自分のオフィスに戻った際、スマートデバイス100を本ドッキングステーションに装着する場面で、スマートデバイス100で通話している通話をビジネスハンドセット部300で継続したい、という要求を満足させる。
図5を参照すると、まず、スマートデバイス100を使用して通話が開始される(ステップS31)。このステップS31を実現するために図4−1のAを通話相手IP電話機900、Bをスマートデバイス100としてF1〜F4が行われる。
ビジネスハンドセット部300に切り替えて通話を継続しない場合は(ステップS32においてNo)、そのまま通話を継続する(ステップS38)。
一方、ビジネスハンドセット部300に切り替えて通話を継続する場合は(ステップS32においてYes)、スマートデバイス100のタッチパネル102上の所定のボタンをタッチして、セッション情報を生成する(ステップS33)。このステップS33を実現するために図4−1のAを通話相手IP電話機900、Bをスマートデバイス100としてF5〜F7が行われる。また、図4−3のシーケンスを実行する場合は、更にCをビジネスハンドセット部300とし、スマートデバイス100がUCサーバ500及びIP電話機400と連携することにより図4−2のF8〜F14に相当する情報であるセッション情報が生成される。また、図4−4のシーケンスを実行する場合は、F30及びF31が行われる。
そして、スマートデバイス100のタッチパネル102上にセッション情報を表した2次元データを表示する(ステップS34)。ドッキングステーション本体部200のカメラ202で2次元データを読み取る(ステップS35)。
通常であれば、F11とF12の間のRTP通信で、転送に必要な情報が転送元端末Bと転送先端末Cとの間でやり取りされるが、本発明の実施形態では、F8〜F14は行なわずに、転送に必要な情報は、転送元端末Bの画面に二次元バーコードの形態で表示され、転送先端末Cのカメラにより読み取られる。
そして、転送が行われビジネスハンドセット部300で通話を継続できる状態となるまで待機をする(ステップS36においてNo)。
ビジネスハンドセット部300で通話を継続できる状態となった場合は(ステップS36においてYes)、ステップS36においてYesを実現するために図4−3のシーケンスを実行する場合は、Aを通話相手IP電話機900、Bをスマートデバイス100、Cをビジネスハンドセット部300としてF15〜F21が行われる。図4−4のシーケンスを実行する場合は、ステップS36においてYesを実現するために図4−4のF32〜F34が行われる。
スマートデバイス100での通話を終話し、スマートデバイス100をドッキングステーション本体部200に装着する(ステップS37)。ステップS37において通話を終話するために図4−3のシーケンスを実行する場合は、Aを通話相手IP電話機900、Bをスマートデバイス100、Cをビジネスハンドセット部300としてF22〜F27が行われる。図4−4のシーケンスを実行する場合は、図4−4のF35〜F36が行われる。
その後はビジネスハンドセット部300にて通話を継続する(ステップS38)。
次に、図6を参照して実現例について説明する。
(1)まず、スマートデバイス100のタッチパネル102上に選択画面が表示される。
(2)今回は、所定のキーとしてSキーが実装される。そして、このSキーをプッシュすることにより通話セッション情報が二次元コード化して表示される。
(3)ドッキングステーション本体部200のカメラ202でスマートデバイス100のタッチパネル102上に表示されている二次元コードが読み取られUCサーバ500とドッキングステーション本体部200が連携することにより通話セッションがビジネスハンドセット部300に引き継がれる。
(4)ビジネスハンドセット部300での通話が確認できた場合スマートデバイス100はドッキングステーション本体部200に装着される。
続いて、図7及び図8を参照して、第3の要求を満たす為の処理について説明する。
図7は第3の要求を満たす為の処理を表すフロー図、図8は第3の要求を満たす為の処理の実現例を示したものである。
本処理では、オフィスでビジネスハンドセット部300にて通話しているが、席を立たなければならない時にビジネスハンドセット部300からスマートデバイス100に切り替えて通話を継続したい、という要求を満足させる。
ドッキングステーション本体部200にて2次元コード化したセッション情報をスマートデバイス100のカメラ101で読み取ることにより、スマートデバイス100で通話を継続することを実現する。
図7を参照すると、まず、ビジネスハンドセット部300を使用して通話が開始される(ステップS41)。このステップS41を実現するために図4−1のAを通話相手IP電話機900、Bをビジネスハンドセット部300としてF1〜F4が行われる。
スマートデバイス100に切り替えて通話を継続しない場合は(ステップS42においてNo)、そのまま通話を継続する(ステップS49)。
一方、スマートデバイス100に切り替えて通話を継続する場合は(ステップS42においてYes)、本ドッキングステーション上の所定のボタンをタッチして、セッション情報を生成する(ステップS43)。このステップS43を実現するために図4−1のAを通話相手IP電話機900、Bを本ドッキングステーションとしてF5〜F7が行われる。
また、図4−3のシーケンスを実行する場合は、更にCをスマートデバイス100とし、本ドッキングステーションがUCサーバ500及びIP電話機400と連携することにより図4−2のF8〜F14に相当する情報であるセッション情報が生成される。また、図4−4のシーケンスを実行する場合は、F30及びF31が行われる。
そして、本ドッキングステーションのディスプレイ206やディスプレイ302上にセッション情報を表した2次元データを表示する(ステップS44)。その後、スマートデバイス100をドッキングステーション本体部200から取り外す(ステップS45)。スマートデバイス100のカメラ101で2次元データを読み取る(ステップS46)。
そして、転送が行われスマートデバイス100で通話を継続できる状態となるまで待機をする(ステップS47においてNo)。ステップS47においてYesを実現するために図4−3のシーケンスを実行する場合は、Aを通話相手IP電話機900、Bを本ドッキングステーション、Cをスマートデバイス100としてF15〜F21が行われる。図4−4のシーケンスを実行する場合は、ステップS36においてYesを実現するために図4−4のF32〜F34が行われる。
スマートデバイス100で通話を継続できる状態となった場合は(ステップS47においてYes)。ビジネスハンドセット部300での通話を終話する(ステップS48)。ステップS48において通話を終話するために図4−3のシーケンスを実行する場合は、Aを通話相手IP電話機900、Bをビジネスハンドセット部300、Cをスマートデバイス100としてF22〜F27が行われる。図4−4のシーケンスを実行する場合は、図4−4のF35〜F36が行われる。
その後はスマートデバイス100にて通話を継続する(ステップS48)。
次に、図8を参照して実現例について説明する。
(1)スマートデバイス100のカメラ101にて本ドッキングステーション上の2次元コードを読み取る。
(2)スマートデバイス100のタッチパネル102上に表示された通話を継続する旨のボタンをユーザが押下することによりスマートデバイス100に通話が切り替えられ、通話が継続する。
以上説明した本実施形態によればスマートデバイス100とビジネスハンドセット部300という2つの端末が通話中の音声を送受信することなく、2つの端末の内の一方で行われている通話を他方に切り替えて継続することが可能となる。
なお、上述の説明では「通話を継続」、「通話を切り替える」等の表現により、通話なる文言を用いて説明したが、これは、本実施形態の適用範囲を音声の送受信のみに限定する趣旨ではない本実施形態では、セッションの確立を維持することが要旨である。よってセッションが確立された後や、切り替えが行われた後に送受信される情報は音声信号に限られず、例えば動画像が送受信されていても良い。
なお、上記のスマートデバイス100、ドッキングステーション本体部200、ビジネスハンドセット部300、IP電話交換機400及びUCサーバ500は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のスマートデバイス100、ドッキングステーション本体部200、ビジネスハンドセット部300、IP電話交換機400及びUCサーバ500により行なわれる切り替え方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1) 或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から前記転送先端末に、前記通信網を介さない手段で伝達する伝達ステップと、
前記情報を利用して、前記通信を前記転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更ステップと、
を有することを特徴とする切替方法。
(付記2) 付記1に記載の切替方法であって、
前記伝達ステップにおける情報の伝達は、前記転送元端末が該情報を表示し、前記転送先端末が、該表示を読み取ることにより行われることを特徴とする切替方法。
(付記3) 付記1又は2に記載の切替方法であって、
前記情報には、前記転送元端末と前記転送先端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、該情報を取得して前記転送元を前記転送元端末とする転送要求以外の転送要求に応答しないことを特徴とする切替方法。
(付記4) 付記3に記載の切替方法であって、
前記変更ステップにおいて、前記転送元端末が前記通話相手端末に前記変更を要求することを特徴とする切替方法。
(付記5) 付記1又は2に記載の切替方法であって、
前記情報には、前記通話相手端末の識別情報が含まれ、
前記変更ステップにおいて、前記転送先端末が、前記通話相手端末の前記識別情報を用いて、前記通話相手端末に前記変更を要求することを特徴とする切替方法。
(付記6) 付記1又は2に記載の切替方法であって、
前記変更ステップは、前記転送先端末が、通信を介在する交換機に対して、該交換機が保持している前記転送元端末と前記通話相手端末とを関連づけている情報を、前記転送先端末と前記通話相手端末とを関連づける情報に書き替える書替えを要求し、前記交換機が前記書替えをする、という動作を含むことを特徴とする切替方法。
(付記7) 付記1乃至6の何れか1に記載の切替方法であって、
前記変更ステップ実行後、前記通話相手端末と転送元端末との間で行われている通信を終了させることを特徴とする切替方法。
(付記8) 転送元端末と通話相手端末を含む切替システムであって、
或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、通話先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から前記転送先端末に、前記通信網を介さない手段で伝達する伝達手段と、
前記情報を利用して、前記通信を前記転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする切替システム。
(付記9) 或る通信網と接続される通信端末であって、
或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、通話先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から前記転送先端末に、前記通信網を介さない手段で取得する取得手段と、
前記情報を利用して、前記通信を当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、
を有することを特徴とする通信端末。
(付記10) 或る通信網と接続される通信端末としてコンピュータを機能させるための通信プログラムであって、
前記コンピュータを、
或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、通話先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から前記転送先端末に、前記通信網を介さない手段で取得する取得手段と、
前記情報を利用して、前記通信を当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、
を有する通信端末として機能させることを特徴とする通信プログラム。
100 スマートデバイス
101 カメラ
102 タッチパネル
200 ドッキングステーション本体部
201 RF通信部
202 カメラ
203 RAM
204 ROM
205 CPU
206 ディスプレイ
207、208 USBユニット
209 LANインターフェイス
210 USBケーブル
300 ビジネスハンドセット部
301 カメラ
302 ディスプレイ
303 操作ボタン
310 チャージ部
400 IP電話交換機
500 UCサーバ
600 PC
700 IP電話機
800 データスイッチ
900 通話相手IP電話機
1000 IP電話システム

Claims (8)

  1. 或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から前記転送先端末に、前記通信網を介さない手段で伝達する伝達ステップと、
    前記情報を利用して、前記通信を前記転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更ステップと、
    を有し、
    前記情報には、前記転送元端末と前記転送先端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、前記転送先端末は取得した該情報に基づいて前記転送元端末とセッションを確立すると共に、前記通話相手端末からの転送要求以外の要求に応じないことを特徴とする切替方法。
  2. 請求項1に記載の切替方法であって、
    前記転送先端末は、前記通話相手端末から転送要求を受け取ると、該転送要求の転送元が前記セッションを確立した前記転送元端末であることを条件として、該転送要求に応じることを特徴とする切替方法。
  3. 請求項1又は2に記載の切替方法であって、
    前記伝達ステップにおける情報の伝達は、前記転送元端末が該情報を表示し、前記転送先端末が、該表示を読み取ることにより行われることを特徴とする切替方法。
  4. 請求項1乃至の何れか1項に記載の切替方法であって、
    前記変更ステップにおいて、前記転送元端末が前記通話相手端末に前記変更を要求することを特徴とする切替方法。
  5. 請求項1乃至の何れか1項に記載の切替方法であって、
    前記変更ステップ実行後、前記通話相手端末と転送元端末との間で行われている通信を終了させることを特徴とする切替方法。
  6. 転送元端末と通話相手端末を含む切替システムであって、
    或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から前記転送先端末に、前記通信網を介さない手段で伝達する伝達手段と、
    前記情報を利用して、前記通信を前記転送先端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、
    を備え
    前記情報には、前記転送元端末と前記転送先端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、前記転送先端末は取得した該情報に基づいて前記転送元端末とセッションを確立すると共に、前記通話相手端末からの転送要求以外の要求に応じないことを特徴とする切替システム。
  7. 或る通信網と接続される通信端末であって、
    或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から当該通信端末に、前記通信網を介さない手段で取得する取得手段と、
    前記情報を利用して、前記通信を当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、
    を有し、
    前記情報には、前記転送元端末と当該通信端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、当該通信端末は取得した該情報に基づいて前記転送元端末とセッションを確立すると共に、前記通話相手端末からの転送要求以外の要求に応じないことを特徴とする通信端末。
  8. 或る通信網と接続される通信端末としてコンピュータを機能させるための通信プログラムであって、前記コンピュータを、
    通信端末において、
    或る通信網を介して転送元端末と通話相手端末との間で行われている通信を、当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する為の情報を、前記転送元端末から当該通信端末に、前記通信網を介さない手段で取得する取得手段と、
    前記情報を利用して、前記通信を当該通信端末と前記通話相手端末との間の通信に変更する変更手段と、
    を有し、
    前記情報には、前記転送元端末と当該通信端末との間でのセッションを確立するための情報が含まれ、当該通信端末は取得した該情報に基づいて前記転送元端末とセッションを確立すると共に、前記通話相手端末からの転送要求以外の要求に応じない通信端末として機能させることを特徴とする通信プログラム。
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