JP5597360B2 - 門型クレーン - Google Patents
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Description
このような部材の配材を自動化することを目的とした造船生産ラインの自動配材仮組方法及び装置が特許文献1に開示されている。しかしながら、特許文献1では、把持対象物(主にウェブ材)を把持するためのハンドユニットが1つのみである。把持対象物は、長さが数十cm〜数m以上まで、その大きさがさまざまである。このため、一つのハンドユニットで全ての把持対象物に対応することは困難である。
本発明に係る門型クレーン1は、一対の支持脚2と、クレーン桁3と、ハンドリング装置4で構成されている。なお、図では2つのハンドリング装置4がクレーン桁3に取り付けられた状態を示しているが、ハンドリング装置4を取り付ける数はこれに限定されるものではない。ハンドリング装置4は、クレーン桁3に沿って矢印A方向に移動可能に取り付けられている。このハンドリング装置4の移動は、モータ5を駆動することにより、例えばハンドリング装置4に備わるガイドローラが回転し、これがクレーン桁3の上部に備わるガイドレールに転がりながらすることにより行われる。ハンドリング装置4は、柱状の基部材6と、横桁7と、ハンドユニット8で構成されている。基部材6は、クレーン桁3に対して矢印B方向に昇降可能に取り付けられている。この基部材6の昇降動作は、モータ9を駆動することにより、公知の昇降機構を用いることにより行われる。
このように、矢印A〜Gで示す方向にハンドリング装置4、横桁7、ハンドユニット8、ハンド本体10、把持部11を動かすことにより、様々な場所の把持対象物、あるいは種々の形状の把持対象物を把持部11により確実に把持することができる。例えば、ハンドリング装置4を矢印A方向に移動させることにより、把持対象物を門型クレーン1の左右方向に移動させることができる。また、ハンドリング装置4を矢印B方向に移動させることにより、把持対象物を門型クレーン1の上下方向に移動させることができる。さらに、門型クレーン1はその脚部2が走行レール12に沿って矢印H方向に走行するので、把持対象物を門型クレーン1の前後方向に搬送することができる。この走行は、モータ13を駆動させることにより行われる。なお、上記門型クレーン1の各部材の移動、回転は、把持対象物の移動だけではなく、把持対象物を把持するための手段としても同様の効果を得ることができる。
なお、図1において、14は小型の把持対象物用の受け渡し台である。また、15は大型の把持対象物用の受け渡し台である。また、16は把持対象物がウェブ材とした時のベースパネルを載置するためのピン定盤である。また、図2において、17はベースパネルとウェブ材の仮付溶接用のロボットである。仮付溶接用のロボット17は、ベースパネルとウェブ材の境目にノズル18を向け、これにより両部材を仮溶接する。
図示したように、ハンドユニット8は、横桁7に吊架されている。上述したハンドユニット8が横桁7に沿って移動する際には、モータ18を駆動することにより公知の方法でハンドユニット8を横桁7に沿って摺動させることができる。なお、上述したように、横桁7を伸縮させる構造として、ハンドユニット8を横桁7に固定し、横桁7を伸縮させることにより、ハンドユニット8を横桁7の長手方向に沿って移動させてもよい。ハンド本体10を軸方向である矢印E方向に回転させるには、モータ19を駆動して行うことができる。把持部11を矢印F方向に回転させるには、モータ20を駆動して行うことができる。モータ20を駆動させて把持部11を90°回転させれば、平置きにされた板材を把持することができる。ハンド本体10を矢印G方向に伸縮させるには、伸縮機構21を用いて公知の方法で、例えばガイド部材22に沿ってハンド本体10をスライドさせることにより伸縮させることができる。
図5は湾曲した把持対象物を把持した時の概略断面図である。
図示したように、上述したハンド本体8をそれぞれ矢印E方向に一方を正回転、他方を逆回転させることにより、把持部11の角度を調節して、把持部11にて湾曲した把持対象物24(ウェブ材)を湾曲面に沿って確実に把持することができる。
2 支持脚
3 クレーン桁
4 ハンドリング装置
5 モータ
6 基部材
7 横桁
8 ハンドユニット
9 モータ
10 ハンド本体
11 把持部
12 走行レール
13 モータ
14 受け渡し台
15 受け渡し台
16 ピン定盤
17 仮付溶接用ロボット
18 モータ
19 モータ
20 モータ
21 伸縮機構
22 ガイド部材
23 シリンダ
24 把持対象物
Claims (2)
- 一対の走行レールに沿って移動可能な左右一対の支持脚と、
両端が前記支持脚上に支持されているクレーン桁と、
前記クレーン桁に取り付けられるハンドリング装置とを備え、
前記ハンドリング装置は、
前記クレーン桁に沿って移動可能であり、かつ前記クレーン桁に対して昇降可能に取り付けられる基部材と、
該基部材の下部に水平に延びて配設され、かつ前記基部材の軸廻りに回転可能な横桁と、
少なくとも1個が前記横桁に沿って移動可能に取り付けられ、かつ少なくとも1個が上下方向に移動可能である、複数のハンドユニットとを含み、
前記ハンドユニットは、
前記横桁から下方に延び、その軸廻りに回転可能であるハンド本体と、
前記ハンド本体の下端部に取り付けられ、把持対象物を把持するための把持部とを有し、
前記把持部は水平軸廻りに回転可能であることを特徴とする門型クレーン。 - 一対の走行レールに沿って移動可能な左右一対の支持脚と、
両端が前記支持脚上に支持されているクレーン桁と、
前記クレーン桁に取り付けられるハンドリング装置とを備え、
前記ハンドリング装置は、
前記クレーン桁に沿って移動可能であり、かつ前記クレーン桁に対して昇降可能に取り付けられる基部材と、
該基部材の下部に水平に延びて配設され、かつ前記基部材の軸廻りに回転可能、かつ伸縮自在な横桁と、
少なくとも1個が前記横桁の伸縮に応じて移動可能に取り付けられ、かつ少なくとも1個が上下方向に移動可能である、複数のハンドユニットとを含み、
前記ハンドユニットは、
前記横桁から下方に延び、その軸廻りに回転可能であるハンド本体と、
前記ハンド本体の下端部に取り付けられ、把持対象物を把持するための把持部とを有し、
前記把持部は水平軸廻りに回転可能であることを特徴とする門型クレーン。
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