JP5596580B2 - 自動二輪車用空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
特に、駆動輪となる後輪タイヤのグリップ力を高めることにより、直進時のトラクション及びブレーキング力と旋回時の横力を向上させたタイヤが望まれている。
規定リムに規定内圧を充填したタイヤを最大負荷荷重下で直進走行させた際にタイヤ接地面となる領域を直進時接地域と呼ぶとき、図1に示したパターンは、トレッド部の、直進時接地域の範囲Q1内に、赤道面CLを横切って傾斜する第1の傾斜溝91と、第1の傾斜溝91の各々に対応して赤道面CLを横切らないように設けられる第2の傾斜溝92とがそれぞれ多数、間隔をおいて周方向に配置されている。
第1の傾斜溝91とこれに対応する第2の傾斜溝92とは、互いに離隔し、しかも、赤道面CLに対して互いに反対向きに傾斜して設けられている。
このパターンは、サーキット走行に要求されるグリップ性能を高めるために、トレッド部全面積に占める溝部面積の割合(ネガティブ率)を極めて低く抑えていた。
さらに、このようにネガティブ率が小さいとトレッドの面外曲げ剛性が上がり、旋回時において接地面積が低下し、グリップ性能の向上が妨げられるという問題もあった。
その結果、トレッドに設ける溝の配置、形状を適切化することで、グリップ性能とウェット性能とを両立させ、さらに、溝のトレッド周方向に対する傾斜角度を好適化することで旋回時の操縦安定性を向上させることができることの新規知見を得た。
(1) 一対のビード部と、該ビード部に連なる一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間にトロイダル状に跨るトレッドとを備え、車両装着時の回転方向が指定される自動二輪車用空気入りタイヤにおいて、
前記トレッドの踏面のタイヤ赤道面を境界とする半部をトレッド幅方向に4等分し、前記4等分されたトレッド踏面をタイヤ赤道面側から順に、第1の領域、第2の領域、第3の領域、第4の領域とするとき、
前記トレッド踏面の第1の領域内にて、前記指定タイヤ回転方向に向かってトレッド幅方向外側に傾斜して延びる第1の溝と、前記第1の領域と第2の領域とに跨り、前記第1の溝の前記指定タイヤ回転方向の逆方向端部からトレッド幅方向外側に向かって前記指定タイヤ回転方向の逆方向に傾斜して延びる第2の溝とからなる屈曲した形状の主溝と、
前記指定タイヤ回転方向の逆方向に向かってトレッド幅方向外側に傾斜して、少なくとも第2の領域に跨って延びる第1の副溝と、
前記指定タイヤ回転方向に向かってトレッド幅方向内側に傾斜して、少なくとも第2の領域に跨って延びる第3の溝と、少なくとも第3の領域に跨り、前記第3の溝の指定タイヤ回転方向の逆方向端部からトレッド幅方向外側に向かって前記指定タイヤ回転方向の逆方向に傾斜して延びる第4の溝とからなる屈曲した形状の第2の副溝と、を備え、
前記第2の副溝は、トレッド幅方向に投影したときに、前記第2の副溝の全体が前記主溝に重なる位置に配置され、
前記第1の溝のトレッド周方向に対する傾斜角度θ1は5°以上20°以下であり、
前記第2の溝の前記第1の領域におけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ2は27°超39°未満であり、
前記第2の溝の前記第2の領域におけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ3は46°超53°未満であり、
前記第1の副溝の、第2の領域におけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ4は、46°超53°未満であり、
前記第3の溝の、第2の領域におけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ5は、11°超29°未満であることを特徴とする、自動二輪車用空気入りタイヤ。
また、溝のトレッド周方向に対する傾斜角度を好適化することにより、旋回時の操縦安定性を向上させることができる。
これにより、様々な路面を安全に走行することのできる自動二輪車用空気入りタイヤを提供することができる。
図2は、本発明の一実施形態に従う自動二輪車用タイヤ(以下「タイヤ」という)を示す幅方向断面図である。
図2に示すように、本実施形態のタイヤは、慣例に従い、一対のビード部1と該ビード部1に連なる一対のサイドウォール部2と、両サイドウォール部2にトロイダル状に跨るトレッド3とを備えている。
図示例では、ビード部1は、ビードコア1aを有し、ビードコア1a間にはカーカス4がトロイダル状に延在し、該カーカス4のタイヤ径方向外側にベルト5を有する。
図示例では、カーカス4は、2枚のカーカスプライからなるが、1枚又は3枚以上のカーカスプライで構成しても良い。
図示例では、ベルト5は、周方向に連続して巻き付けたベルトコードからなる。
すなわち、タイヤを規定リムに組み込み、規定内圧を充填し、荷重を負荷しないときのトレッドを展開して示す図である。
まず、図3に示すように、トレッド3の接地域を、タイヤ赤道面CLを境界とする半部をトレッド幅方向に4等分する。
この4等分されたトレッド踏面をタイヤ赤道面CL側から順に、第1の領域P、第2の領域Q、第3の領域R、第4の領域Sとする。
なお、図3においては、4等分した様子を一方の半部のみで図示している。
ここでいう、「規定リム」とは所定の産業規格に記載されている適用サイズにおける標準リム(または“Approved Rim”、“Recommended Rim”)のことであり、規定内圧とは同規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことである。
また、最大負荷荷重とは、同規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことである。
かかる産業規格については、タイヤが生産もしくは使用される地域においてそれぞれ有効な規格が定められており、これらの規格は、例えば、アメリカ合衆国では“The Tire and Rim Association Inc. Year Book”(デザインガイドを含む)により、欧州では、“The European Tire and Rim Technical Organization Standards Manual”により、日本では日本自動車タイヤ協会の“JATMA YEAR BOOK”によりそれぞれ規定されている。
第1の溝6と第2の溝7とは、連結して主溝8を形成している。
また、図3に示すように、主溝8は、タイヤ周方向に間隔を置いて、タイヤ赤道面CLを挟む一方側と他方側のトレッド面に交互に配置したパターンを形成している。
ここで、指定タイヤ回転方向とは、タイヤの車両装着時のタイヤ回転方向に指定された方向をいい、図3の矢印の方向である。逆回転方向とは、指定タイヤ回転方向を順方向としたときの、逆方向をいう。
なお、「第1の溝が第1の領域P内で延びる」とは、第1の溝6の溝全体が第1の領域P内に位置することを意味する。
また、「第2の溝が第1の領域Pと第2の領域Qとに跨って延びる」とは、第2の溝7の溝面積の90%以上が第1の領域又は第2の領域のいずれかに位置することを意味する。従って、第2の溝7を部分的には第3の領域R内に跨って配置しても良い。
なお、第1の副溝9は、少なくとも第2の領域に跨って配置され、図示例では、第1の領域Pから第3の領域Rまで跨って配置されている。
この第2の副溝12は、トレッド幅方向に投影したときに、第2の副溝12の全体が主溝に重なる位置に配置される。
また、第3の溝10は、少なくとも第2の領域Qに跨って配置され、第4の溝11は、少なくとも第3の領域Rに跨って配置される。
図示例では、第3の溝10全体が、第2の領域Q内に配置され、第4の溝11が、第1の領域Pから第3の領域Rにまで跨って配置されている。
ここで、「溝中心線」とは、溝の幅に対する中点を繋いでできる線をいうものとする。
また、屈曲形状の主溝8の幅方向内側の屈曲点を点Eとし、第1の溝6の溝中心線6aの指定回転方向側の端点を6bとする。
さらに、第2の溝7の溝中心線7aの、指定回転方向側の端点を7bとし、指定回転方向の逆回転方向側の端点を7dとする。第2の溝7の溝中心線7aが、第1の領域Pと第2の領域Qとの境界線と交わる点を7cとする。
さらにまた、第1の副溝9の溝中心線9aが、第1の領域Pと第2の領域Qとの境界線と交わる点を9bとし、第2の領域Qと第3の領域Rとの境界線と交わる点を9cとする。
加えて、第3の溝10の溝中心線10aの指定回転方向側の端点を10bとし、指定回転方向の逆回転方向側の端点を10cとする。
また、第2の溝7の、第1の領域Pにおけるトレッド周方向に対する傾斜角θ2を、上記の点7bと点7cとを通る直線がトレッド周方向に対してなす鋭角とする。
さらに、第2の溝7の、第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角θ3を、上記の点7cと点7dとを通る直線がトレッド周方向に対してなす鋭角とする。
さらにまた、第1の副溝9の、第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角θ4を、上記の点9bと点9cとを通る直線がトレッド周方向に対してなす鋭角とする。
加えて、第3の溝10の、第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角θ5を、上記の点10bと点10cとを通る直線がトレッド周方向に対してなす鋭角とする。
(A)第1の領域P内で指定タイヤ回転方向に向かってトレッド幅方向外側に傾斜して延びる第1の溝と、第1の領域Pと第2の領域Qとに跨り、第1の溝の指定タイヤ回転方向の逆方向端部からトレッド幅方向外側に向かって、指定タイヤ回転方向の逆回転方向に傾斜して延びる第2の溝とからなる屈曲した形状の主溝を備えること。
(B)トレッド3にて、少なくとも第2の領域に跨って配置され、指定タイヤ回転方向の逆方向に向かってトレッド幅方向外側に傾斜して延びる第1の副溝9を備えること。
(C)少なくとも第2の領域Qに跨って配置され、指定タイヤ回転方向に向かってトレッド幅方向内側に傾斜して延びる第3の溝10と、少なくとも第3の領域Rに跨って配置され、第3の溝10の指定タイヤ回転方向の逆方向端部からトレッド幅方向外側に向かって、指定タイヤ回転方向の逆回転方向に傾斜して延びる第4の溝11とからなる屈曲した形状の第2の副溝12をさらに備えること。
(D)第2の副溝12は、トレッド幅方向に投影したときに、第2の副溝12の全体が主溝に重なる位置に配置されること。
(a)第1の溝の溝中心線のトレッド周方向に対する傾斜角度は5°以上20°以下であること。
(b)第2の溝の第1の領域における溝中心線のトレッド周方向に対する傾斜角度は27°超39°未満であること。
(c)第2の溝の第2の領域における溝中心線のトレッド周方向に対する傾斜角度は46°超53°未満であること。
(d)第1の副溝の第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角度が46°超53°未満であること。
(e)第3の溝の第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ5が11°超29°未満であること。
以下、本発明の作用効果について説明する。
そのためには、トレッドにおける溝は外力の方向に沿った配置とすることが必要である。すなわち、かような配置とすることで、陸部が最も変形しづらくなり、外力に対する引張り剛性が維持されるからであり、また、外力の向きに発生する陸部のすべりは、溝内の水と相対的な動きをするため、排水性が向上するからである。
これにより、車両の直進時において、外力による陸部の変形が抑えられて、第1の領域における接地面積が確保されるため、グリップ力が向上する。また、上述のように第1の領域における排水性も向上する。
これにより、車両の旋回時において、外力による陸部の変形が抑えられて、第1の領域P及び第2の領域Qにおける接地面積が確保されるため、グリップ力が向上する。また、上述のように第1の領域P及び第2の領域Qにおける排水性も向上する。
また、第1の溝と第2の溝とが連結しているため、直進時から旋回時までの排水性がさらに向上する。
そのため、第1の溝は、図3に示すように指定タイヤ回転方向側をトレッド外側に若干傾けることが肝要である。
第1の領域Pにおけるトレッドの面外曲げ剛性を低減させて、接地面積を確保することができるからである。
具体的には、上記傾斜角度θ1を5°以上20°以下とすることが肝要である。5°以上とすることで上述の面外曲げ剛性を低減させる効果を確保することができ、一方で20°以下とすることで排水性を確保することができるからである。
この第2の副溝12は、トレッド幅方向に投影したときに、第2の副溝12の全体が主溝に重なる位置に配置している。
これにより、旋回時倒れ込み中のトレッド剛性変化を低減することができ、また、排水性を高めてタイヤのウェット性能を向上させることができるという効果がある。
加えて、第1の副溝の第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角度が46°超53°未満であることが肝要である。
また、第2の副溝の第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ5が11°超29°未満であることが肝要である。
上記のようにθ2を27°超とすることにより、車両が倒れこむ速度が他の領域より速くなる傾向にある第1の領域Pにおいて、トレッドの剛性を高めて倒れこみ速度を低減することができる。
また、θ3を46°超、且つθ4を46°超、且つθ5を11°超とすることにより、車両が倒れこむ速度が他の領域より速くなる傾向にある第2の領域Qにおいて、トレッドの剛性を高めて倒れこみ速度を低減することができる。
これにより、旋回時の倒れこみ速度を一様化して、旋回時の操縦安定性を高めることができる。
一方で、θ2が39°以上の場合、第1の領域Pにおける倒れこみ速度の低減効果が大きくなりすぎ、第1の領域Pにおける倒れこみ速度が遅くなってしまう。また、排水性も低下してしまう。
同様に、θ3が53°以上、又はθ4が53°以上、又はθ5が29°以上の場合、第2の領域Qにおける倒れこみ速度の低減効果が大きくなりすぎ、第2の領域における倒れこみ速度が遅くなってしまう。また、排水性も低下してしまう。
従って、θ2が39°以上、又はθ3が53°以上、又はθ4が53°以上、又はθ5が29°以上の場合、旋回時の倒れこみ速度の一様性が失われ、また排水性が低下してウェット性能が低下してしまうからである。
また、本発明のタイヤのトレッドパターンによれば、ネガティブ率を変更せずに、上記のように溝の傾斜角度により、旋回時の操縦安定性を向上させることができるため、排水性が低下せず、ウェット性能にも優れる。
なお、本発明のタイヤは、ネガティブ率を8.0〜8.5%とすることが好ましい。
旋回時においては、キャンバー角に応じてブロックが接地面積を確保できるように変形できること、すなわち面外曲げ剛性を低減させることが有効である。補助溝が第2の溝7のトレッド幅方向外側且つ第2の溝7とは離間した位置にあることで、主溝8と補助溝13とが連結している場合に比べ、溝が旋回時の入力の方向に延びる距離が小さくなる。このため、該入力に対する剛性(面外曲げ剛性)を低減させ、接地面積を増加させて、旋回時のグリップ性能を向上させることができる。これにより、旋回時の横力を大きく発生させることができる。
ここで、「第2の溝の溝中心線の延長線上に補助溝を設ける」とは、第2の溝の溝中心線を、点7dにおける曲率でトレッド幅方向に延長させた線が、補助溝内に完全に含まれることをいう。
主溝8がトレッド周方向に延在する長さL1は、1ピッチ長さの60〜70%とすることが好ましい。
また、第1の副溝9がトレッド周方向に延在する長さL2は、1ピッチ長さの18〜28%とすることが好ましい。
さらに、第2の副溝12がトレッド周方向に延在する長さL3 1ピッチ長さの27〜37%とすることが好ましい。
加えて、補助溝13がトレッド周方向に延在する長さL4は、1ピッチ長さの13〜23%とすることが好ましい。
また、このときのネガティブ率は第1の領域Pで9.5〜12.5%、第2の領域Qで8.0〜10.0%、第3の領域Rで6.5〜8.5%、第4の領域Sで3.5〜5.5%とすることが好ましい。
ここでいう、溝長さは、上述のようにタイヤを規定リムに装着し、規定内圧を充填し、最大負荷荷重を負荷したときの値である。
これにより、タイヤ赤道面CLを境界とする一方の半部と他方の半部とで交互に陸部打音を発生させることができ、同時の打音の発生を回避して、騒音性能を向上させることができる。
このとき、赤道面CLを境界とするトレッドの一方の半部と他方の半部とで、タイヤ周方向にずらす間隔は、1ピッチの長さの50%とすることが好ましい。
ここで、発明例1〜3及び比較例1〜14として、図3に示すタイプのトレッドを有する、タイヤサイズが190/50ZR17M/Cの後輪タイヤを試作した。
実施例に示すタイヤは上記サイズで、ピッチ数8のものを使用、よって1ピッチ長さは240〜250mmの範囲となる。
具体的には、発明例1〜3及び比較例1〜14にかかるタイヤは、上述の配置位置の主溝、第1の副溝、第2の副溝を備え、発明例1〜3及び比較例1〜12、14にかかるタイヤは、上述の配置位置の補助溝を備えている。
なお、発明例1〜3及び比較例1〜14にかかるタイヤは、図2に示す慣例に従う構造であり、ベルトはスチール製のモノスパイラルベルトを用い、またナイロン製のカーカスプライを用いた。
前輪タイヤは、タイヤサイズ120/70ZR17M/Cの汎用品タイヤを共通して用いた。
また、第1の副溝のトレッド周方向長さL2は1ピッチ長さの23%で共通である。
さらに、第2の副溝のトレッド周方向長さL3は1ピッチ長さの32%で共通である。
さらにまた、発明例1〜3、比較例1〜12、14について、補助溝のトレッド周方向長さL4は1ピッチ長さの18%で共通である。
加えて、発明例1〜3、比較例1〜14について、タイヤ赤道面CLを境界とする一方の半部と他方の半部とで、トレッド周方向に1ピッチの長さの50%間隔をずらしている。
また各タイヤのネガティブ率は第1の領域Pで10.1%、第2の領域Qで9.5%、第3の領域Rで6.8%、第4の領域Sで3.9%であり、共通である。
各タイヤの諸元は表1に示している。
表1において、上述のように、θ1は、第1の溝のトレッド周方向に対する傾斜角である。θ2は、第2の溝の、第1の領域Pにおけるトレッド周方向に対する傾斜角である。θ3は、第2の溝の、第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角である。θ4は、第1の副溝の、第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角である。θ5は、第3の溝の、第2の領域Qにおけるトレッド周方向に対する傾斜角である。
グリップ性能は、ドライ路面のテストコースをドライバーによりテスト走行したときの官能評価により行った。評価は、絶対レベルとして満足できるレベルを100として指数化して評価した。
ウェット性能は、ウェット路面のテストコースをドライバーによりテスト走行したときの官能評価により行った。評価は、絶対レベルとして満足できるレベルを100として指数化して評価した。
また、旋回時の操縦安定性は、テストコースをドライバーによりテスト走行したときの旋回時の操縦安定性を官能評価することにより行った。評価は5点満点で、5点が適正であることを示す。
評価結果を表2に示す。なお、表2の旋回時安定性の「+」とは、旋回中に倒れこみ速度が遅くなる時間領域があることを意味し、「−」とは、旋回中に倒れこみ速度が速くなる時間領域があることを意味する。
2 サイドウォール部
3 トレッド
4 カーカス
5 ベルト
6 第1の溝
7 第2の溝
8 主溝
9 第1の副溝
10 第3の溝
11 第4の溝
12 第2の副溝
13 補助溝
CL タイヤ赤道面
Claims (2)
- 一対のビード部と、該ビード部に連なる一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部間にトロイダル状に跨るトレッドとを備え、車両装着時の回転方向が指定される自動二輪車用空気入りタイヤにおいて、
前記トレッドの踏面のタイヤ赤道面を境界とする半部をトレッド幅方向に4等分し、前記4等分されたトレッド踏面をタイヤ赤道面側から順に、第1の領域、第2の領域、第3の領域、第4の領域とするとき、
前記トレッド踏面の第1の領域内にて、前記指定タイヤ回転方向に向かってトレッド幅方向外側に傾斜して延びる第1の溝と、前記第1の領域と第2の領域とに跨り、前記第1の溝の前記指定タイヤ回転方向の逆方向端部からトレッド幅方向外側に向かって前記指定タイヤ回転方向の逆方向に傾斜して延びる第2の溝とからなる屈曲した形状の主溝と、
前記指定タイヤ回転方向の逆方向に向かってトレッド幅方向外側に傾斜して、少なくとも第2の領域に跨って延びる第1の副溝と、
前記指定タイヤ回転方向に向かってトレッド幅方向内側に傾斜して、少なくとも第2の領域に跨って延びる第3の溝と、少なくとも第3の領域に跨り、前記第3の溝の指定タイヤ回転方向の逆方向端部からトレッド幅方向外側に向かって前記指定タイヤ回転方向の逆方向に傾斜して延びる第4の溝とからなる屈曲した形状の第2の副溝と、を備え、
前記第2の副溝は、トレッド幅方向に投影したときに、前記第2の副溝の全体が前記主溝に重なる位置に配置され、
前記第1の溝のトレッド周方向に対する傾斜角度θ1は5°以上20°以下であり、
前記第2の溝の前記第1の領域におけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ2は27°超39°未満であり、
前記第2の溝の前記第2の領域におけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ3は46°超53°未満であり、
前記第1の副溝の、第2の領域におけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ4は、46°超53°未満であり、
前記第3の溝の、第2の領域におけるトレッド周方向に対する傾斜角度θ5は、11°超29°未満であることを特徴とする、自動二輪車用空気入りタイヤ。 - 前記第2の溝の溝中心線を幅方向外側に延長した線上に、前記第3の領域と前記第4の領域とに跨り、前記第2の溝とは離間して配置された補助溝を設けた、請求項1に記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
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2011
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CN110891801A (zh) * | 2017-07-14 | 2020-03-17 | 株式会社普利司通 | 机动两轮车用充气轮胎 |
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