JP5593763B2 - 色素増感型太陽電池、及び色素増感型太陽電池モジュール - Google Patents
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Description
図1は、本発明の色素増感型太陽電池の一実施形態を示す断面図である。この色素増感型太陽電池1は、導電性基材10と、導電性基材10上に配置され、増感色素を担持させた金属酸化物微粒子からなる多孔質半導体層20と、多孔質半導体層20に対向して配置された対向電極40と、導電性基材10及び対向電極40の間に配置された、酸化還元対を含む電解質層30とから概略構成されている。
(1)導電性基材
導電性基材10としては、チタンやアルミニウム等の各種の金属箔や金属板等の一般的な導電性の材料を用いることができ、あるいは、ガラスやプラスチック等の基板の表面上に導電層を形成することによっても得ることができる。導電層を形成する基板は、透明であっても不透明であっても良いが、導電性基材10側を光の受光面とする場合には、光の透過性に優れた透明基板であることが好ましい。さらに、耐熱性、耐候性、及び水蒸気等に対するガスバリア性に優れたものであることが好ましい。具体的には、石英ガラス、パイレックス(登録商標)、合成石英ガラス等の可撓性のない透明なリジット材、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエーテルサルフォンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のプラスチックフィルムを挙げることができる。本発明においては、これらの中でも、プラスチックフィルムを基板としてこれに導電層を形成した可撓性フィルムからなる導電性基材を使用することが好ましい。これにより様々な用途に太陽電池を用いることができ、また太陽電池の軽量化、製造コストの削減を果たすことができる。なお、プラスチックフィルムは単独で基板として使用しても良く、2種以上の異なるプラスチックフィルムを積層した状態で使用しても良い。
次に、多孔質半導体層20について説明する。多孔質半導体層は、金属酸化物の微粒子から構成され、これに増感色素が担持され、光照射により増感色素から生じた電荷を伝導する機能を有している。
次に、対向電極40について説明する。対向電極40としては、チタンやアルミニウム等の各種の金属箔や金属板等の一般的な導電性の材料を用いることができ、あるいは、ガラスやプラスチック等の基板の表面上に導電層を形成することによっても得ることができる。基板は、透明であっても不透明であっても良いが、対向電極40側を光の受光面とする場合には、光の透過性に優れた透明基板であることが好ましい。さらに、耐熱性、耐候性、及び水蒸気等に対するガスバリア性に優れたものであることが好ましい。具体的には、石英ガラス、パイレックス(登録商標)、合成石英ガラス等の可撓性のない透明なリジット材、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエーテルサルフォンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のプラスチックフィルムを挙げることができる。本発明においては、これらの中でも、プラスチックフィルムを基板としてこれに導電層を形成した可撓性フィルムからなる対向電極を使用することが好ましい。これにより様々な用途に太陽電池を用いることができ、また太陽電池の軽量化、製造コストの削減を果たすことができる。なお、プラスチックフィルムは単独で基板として使用しても良く、2種以上の異なるプラスチックフィルムを積層した状態で使用しても良い。
次に、電解質層30について説明する。電解質層30は、導電性基材10及び対向電極40の間に配置され、酸化還元対を含む電解液と、溶媒とを少なくとも含む塗工液から、溶媒を除去することによって作製される。
日本エアロジル社製の酸化チタン微粒子(商品名:P25)3gを、ITO前駆体のエタノール溶液(In2Cl3:0.1M、SnCl2:0.0052M/EtOH)40gに投入し、30分間浸漬させた。遠心分離により上澄みを取り除き、得られた沈殿物を以下のプロファイルで焼成することによって、ITOにより被覆された酸化チタン微粒子(以下、ITO被覆酸化チタンという)を得た。
焼成プロファイル:120℃10分→250℃10分→400℃10分
日本エアロジル社製の酸化チタン微粒子(商品名:P25)3gを、エタノール10gに投入し、さらにアセチルアセトン1g、ジルコニアビーズ1.2φを添加した混合液をペイントシェーカーにより攪拌し、酸化チタン微粒子が分散されたペースト(酸化チタンペースト)を調製した。
上記ITO被覆酸化チタン3gを、エタノール10gに投入し、さらにアセチルアセトン1g、ジルコニアビーズ1.2φを添加した混合液をペイントシェーカーにより攪拌し、ITO被覆酸化チタンが分散されたペースト(ITO被覆酸化チタンペースト)を調製した。
日本エアロジル社製の酸化チタン微粒子(商品名:P25)1.5gと上記ITO被覆酸化チタン1.5gとを、エタノール10gに投入し、さらにアセチルアセトン1g、ジルコニアビーズ1.2φを添加した混合液をペイントシェーカーにより攪拌し、ペーストを調製した。
<光電極基板Aの作製>
導電性基材として、ポリエチレンテレフタレートフィルム基板上にITO膜が形成された透明導電フィルムを用意し、上記酸化チタンペーストをドクターブレード法によりITO膜面に塗布し、その後120℃で5分間乾燥させることで、多数の金属酸化物微粒子(酸化チタン微粒子)からなる膜厚10μmの層を形成した。続いて、増感色素としてルテニウム錯体(Dyesol社製、商品名:N719)を、濃度が3×10−4mol/lとなるようにアセトニトリル及びtert−ブチルアルコールの体積比1:1溶液に溶解させて色素担持用塗工液を調製し、この塗工液に上述の酸化チタン微粒子の層を室温で20時間浸漬させた。その後、色素担持用塗工液から引き上げ、酸化チタン微粒子に付着した色素担持用塗工液をアセトニトリルにより洗浄後、風乾した。これにより、酸化チタン微粒子の細孔に増感色素が担持された多孔質半導体層を形成した。続いて、多孔質半導体層が4mm×4mmとなるようにトリミングし、導電性基材のサイズが10×10mmであるような、色素増感型太陽電池用の多孔質半導体層付き導電性基材(以下、光電極基板Aという)を得た。
上記と同様の透明導電フィルム上に、白金膜をスパッタリング法によって形成し(膜厚300nm)、サイズが10×10mmの対向電極を作製した。
メトキシアセトニトリル及びバレロニトリルを85:15(容量混合比)で混合した溶液に、ヨウ素0.03M、tert−ブチルピリジン0.5M、及びブチルメチルイミダゾリウムアイオダイド0.6Mをそれぞれ添加し、電解質層形成用の溶液を調製した。そして、厚さ30μmのアイオノマー樹脂をスペーサとして、光電極基板A上に対向電極を貼り合わせ、その間隙に上記溶液を含浸させて、電解質層を形成した。これにより、色素増感型太陽電池を作製した。
作製した色素増感型太陽電池について、AM1.5、擬似太陽光(入射光強度:100mW/cm2)を光源として、増感色素を担持させた多孔質半導体層を有する導電性基材側から入射させ、ソースメジャーユニット(ケースレー2400型)を用いて電圧印加による電流電圧特性を測定した。なお、測定に用いた多孔質半導体層の面積は、16mm2(4mm×4mm)である。
上記比較例1(光電極基板Aの作製)において、酸化チタンペーストの代わりにITO被覆酸化チタンペーストを用いた以外は、比較例1と同様にして色素増感型太陽電池の電流電圧特性を測定した。
上記比較例1(光電極基板Aの作製)において、酸化チタンペーストの代わりに酸化チタン・ITO被覆酸化チタン混合ペーストを用いた以外は、比較例1と同様にして色素増感型太陽電池の電流電圧特性を測定した。
以下の表1に性能評価の結果を示す。なお、曲線因子(FF:fill factor)とは、太陽電池の最大出力を、短絡電流(ISC)×開放電圧(VOC)で割って得られる値をいい、短絡電流密度Jsc(A/cm2)×VOC(V)×FF(%)の値を入射光強度で割ることによって、太陽電池の変換効率(%)を求めることができる。
10 導電性基材
20 多孔質半導体層
30 電解質層
40 対向電極
Claims (4)
- 導電性基材と、
導電性基材上に配置され、増感色素を担持させた金属酸化物微粒子からなる多孔質半導体層と、
多孔質半導体層に対向して配置された対向電極と、
導電性基材及び対向電極の間に配置された、酸化還元対を含む電解質層と、
から構成される色素増感型太陽電池であって、
多孔質半導体層において、表面が導電性材料により被覆されている金属酸化物微粒子と表面が導電性材料により被覆されていない金属酸化物微粒子とが混在している前記色素増感型太陽電池。 - 金属酸化物微粒子が酸化チタンであり、導電性材料がITOである請求項1に記載の色素増感型太陽電池。
- 多孔質半導体層を構成する全ての金属酸化物微粒子の合計した表面の10〜70%が、導電性材料により被覆されている請求項1又は2に記載の色素増感型太陽電池。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の色素増感型太陽電池の複数を、直列又は並列に接続してなる色素増感型太陽電池モジュール。
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