JP5577586B2 - 電解質形成用塗工液、及びそれを用いた色素増感型太陽電池 - Google Patents
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Description
(2)高分子材料が、セルロース誘導体、ポリメタクリル酸エステル系樹脂、及びフッ素系樹脂から選ばれる一以上である上記(1)に記載の電解質形成用塗工液。
(3)金属酸化物粒子及び導電性粒子から選ばれる一以上が、電解液100重量部に対して5〜100重量部含まれる上記(1)又は(2)に記載の電解質形成用塗工液。
(4)溶媒が、酸化還元対、イオン性液体、及び高分子材料に対して溶解性を持つ上記(1)〜(3)のいずれかに記載の電解質形成用塗工液。
(5)電極基材と、電極基材上に形成され増感色素を細孔表面に担持させた多孔質半導体層と、多孔質半導体層に対向して配置された対極基材と、電極基材及び対極基材の間に配置される、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の塗工液から溶媒を除去して形成される電解質層とから構成される色素増感型太陽電池。
(6)上記(5)に記載の色素増感型太陽電池の複数を、直列または並列に接続してなる色素増感型太陽電池モジュール。
(1)電極基材および対極基材
電極基材10および対極基材40は、それぞれガラスやプラスチック等の基板の表面上に電極層を形成することによって得ることができる。基板は、透明であっても不透明であっても良いが、光の受光面側に位置する場合には、光の透過性に優れた透明基板であることが好ましい。さらに、耐熱性、耐候性、および水蒸気等に対するガスバリア性に優れたものであることが好ましい。具体的には、石英ガラス、パイレックス(登録商標)、合成石英ガラス等の可撓性のない透明なリジット材、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエーテルサルフォンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエステルナフタレート等のプラスチックフィルムを挙げることができる。特に、プラスチックフィルムを基板としてこれに電極層を形成した可撓性フィルムからなる電極基材および対極基材は好ましく使用される。これにより様々な用途に太陽電池を用いることができ、また太陽電池の軽量化、製造コストの削減を果たすことができる。なお、プラスチックフィルムは単独で基板として使用しても良く、2種以上の異なるプラスチックフィルムを積層した状態で使用しても良い。
次に、多孔質半導体層20について説明する。多孔質半導体層は、金属酸化物半導体の粒子を有し、これに増感色素が担持され、光照射により増感色素から生じた電荷を伝導する機能を有している。
次に、電解質層30について説明する。電解質層30は、電極基材10及び対極基材40の間に形成され、酸化還元対及びイオン性液体からなる電解液と、高分子材料と、溶媒と、金属酸化物粒子及び導電性粒子から選ばれる一以上とを少なくとも含む塗工液から、溶媒を除去することによって作製される。
・電解質形成用塗工液の調製
ヘキシルメチルイミダゾリウムアイオダイド(富山薬品社製)6mol/l、ヨウ素(I2、メルク社製)0.6mol/l、N−メチルベンゾイミダゾール(アルドリッチ社製)0.45mol/l、グアニジウムチオシアネート(アルドリッチ社製)0.1mol/lを、エチルメチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド(第一工業製薬社製)に溶解し電解液を調製した。
フッ素ドープ酸化スズ付きガラス基板(日本板硝子社製)に、酸化チタンペースト(Ti Nanoxide D/SP、Solaronix社製)を10μmの膜厚となるようにスクリーン印刷法により塗布し、500℃の温度で30分加熱することにより、多孔質半導体層を形成した。
上記の電解質形成用塗工液を、ガラス基板の上に55μmの厚さとなるようにアプリケータで塗布し、ドライヤで乾燥させて固体状の電解質を作製した。この固体電解質を150℃のホットプレート上に30分間保持したところ、電解液成分の染み出し等は確認されなかった。また、上記の電解質形成用塗工液を、厚さ125μmのPETフィルム上に55μmの厚さとなるようにアプリケータで塗布し、ドライヤで乾燥させて作製した固体電解質を、さらに厚さ125μmのPETフィルムで挟んだ後、130℃でラミネーションした場合にも、固体電解質からの電解液の染み出しは観察されなかった。
作製した色素増感型太陽電池について、擬似太陽光(AM1.5、入射光強度100mW/cm2)を光源として、増感色素を担持させた多孔質半導体層を有する電極基材側から入射させ、ソースメジャーユニット(ケースレー2400型)を使用して電圧印加により電流電圧特性を測定した。その結果、短絡電流4.25mA/cm2、開放電圧670mV、変換効率2.04%であった。
シリカナノ粒子を添加しない以外は、上記実施例1と同様にして電解質形成用塗工液を調製した。
上記のシリカ粒子を添加しない電解質形成用塗工液を、ガラス基板の上に55μmの厚さとなるようにアプリケータで塗布し、ドライヤで乾燥させて固体状の電解質を作製した。この固体電解質を、150℃のホットプレート上に30分間保持したところ、電解液成分がほとんど全て流れ出し、エチルセルロース膜とそれ以外の電解液に分離してしまった。また、この電解質形成用塗工液を、厚さ125μmのPETフィルム上に55μmの厚さとなるようにアプリケータで塗布し、ドライヤで乾燥させて作製した固体電解質を、さらに厚さ125μmのPETフィルムで挟んだ後、100℃でラミネーションしたところ、固体電解質から電解液が染み出し、固体電解質の形状は維持されなかった。
10 電極基材
20 多孔質半導体層
30 電解質層
40 対極基材
Claims (7)
- 色素増感型太陽電池の電解質を形成するための塗工液であって、酸化還元対及びイオン性液体からなる電解液と、セルロース誘導体と、溶媒と、金属酸化物粒子及び導電性粒子から選ばれる一以上とを少なくとも含み、前記金属酸化物粒子及び導電性粒子から選ばれる一以上が、前記電解液100重量部に対して5〜100重量部含まれ、前記セルロース誘導体は、架橋させないで用いる電解質形成用塗工液。
- セルロース誘導体が、メチルセルロース、エチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロースから選ばれる一以上である請求項1に記載の電解質形成用塗工液。
- 金属酸化物粒子及び導電性粒子から選ばれる一以上が、電解液100重量部に対して10〜50重量部含まれる請求項1又は2に記載の電解質形成用塗工液。
- 溶媒が、酸化還元対、イオン性液体、及びセルロース誘導体に対して溶解性を持つ請求項1〜3のいずれかに記載の電解質形成用塗工液。
- 電極基材と、電極基材上に形成され増感色素を細孔表面に担持させた多孔質半導体層と、多孔質半導体層に対向して配置された対極基材と、電極基材及び対極基材の間に配置される、請求項1〜4のいずれかに記載の塗工液から溶媒を除去して形成される電解質層とから構成される色素増感型太陽電池。
- セルロース誘導体が、電解質層中に5〜60重量%含まれる請求項5に記載の色素増感型太陽電池。
- 請求項5又は6に記載の色素増感型太陽電池の複数を、直列または並列に接続してなる色素増感型太陽電池モジュール。
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