JP5592186B2 - アレルゲン低減剤 - Google Patents

アレルゲン低減剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5592186B2
JP5592186B2 JP2010168103A JP2010168103A JP5592186B2 JP 5592186 B2 JP5592186 B2 JP 5592186B2 JP 2010168103 A JP2010168103 A JP 2010168103A JP 2010168103 A JP2010168103 A JP 2010168103A JP 5592186 B2 JP5592186 B2 JP 5592186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
allergen
phenols
reducing agent
compound
phenol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010168103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012025897A (ja
Inventor
顕士 坂本
浩之 大村
成晴 福澤
彰一 中本
香織 黒
智子 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2010168103A priority Critical patent/JP5592186B2/ja
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to PCT/JP2011/066756 priority patent/WO2012014820A1/ja
Priority to US13/811,913 priority patent/US20130122319A1/en
Priority to CN201410592556.4A priority patent/CN104277763A/zh
Priority to CN201180036582.3A priority patent/CN103025843B/zh
Priority to TW100126405A priority patent/TWI544870B/zh
Publication of JP2012025897A publication Critical patent/JP2012025897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5592186B2 publication Critical patent/JP5592186B2/ja
Priority to US14/497,475 priority patent/US9777164B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

本発明は、アレルゲン低減剤に関する。
我が国では3人に1人がアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を患っていると言われている。アレルギー疾患の原因としては、ダニ、花粉、カビ、ペットの毛などが挙げられる。特に室内から検出されるダニの70%以上を占めるチリダニのアレルゲン(以下「ダニアレルゲン」という)が問題となっている。このチリダニは、虫体、死骸、抜け殻、フンなどすべてがアレルゲンになると言われている。なかでもフン由来のアレルゲンはアレルゲン活性が高く、しかも非常に小さく舞い上がりやすく人体へ接触することが多いことから、最も問題とされている。
アレルゲンは蛋白質であるので、熱や化学的処理(酸化剤、還元剤、強酸、強アルカリ)などで変性させることで、アレルゲン性を失活させることができる。しかしながら、家庭で安全に使用できる程度の熱や、酸化剤、還元剤、強酸、強アルカリなどでは容易にアレルゲンが変性されないという問題があった。
そこで、近年、アレルゲンの分子表面を比較的温和な条件で化学的に変性する方法が提案されている。例えば、タンニン酸(特許文献1)、茶抽出物(特許文献2)、ヒドロキシ安息香酸系化合物またはその塩(特許文献3)などを用いて変性する方法が提案され、アレルゲン抑制効果が確認されている。また、線状高分子の側鎖に芳香族ヒドロキシ化合物を有する化合物を有効成分とするアレルゲン低減剤(特許文献4)も提案されている。
特開昭61−44821号公報 特開平6−279273号公報 特開平11−292714号公報 特開2003−81727号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の方法で用いられる化合物のほとんどはポリフェノールの一種であることから褐色に着色しており、衣服や寝具、建材などの表面に固定化させると意匠性を損ねるという問題があった。また、水溶性であるため固定化させた場合、アレルゲン低減効果の耐久性と持続性に問題があった。
一方、特許文献4に記載のアレルゲン低減剤は、有効成分となる化合物の線状高分子として非水溶性ポリマーを用いるため、加工性と持続性の観点で非常に優れており、衣服や寝具、建材などの表面への固定化も容易である。しかしながら、線状高分子の側鎖の芳香族ヒドロキシ化合物が熱や光による酸化劣化や加水分解を受けやすく、建材など高い耐久性が求められる部材へ適用する際には、耐熱性(耐熱変色性)および耐薬品性が問題になることがあった。また、このアレルゲン低減剤は、有効成分の極性が高く、相溶化する樹脂の組合せが制限されるため、表面に有効成分を配向させることが難しく、安定したアレルゲン低減性能を容易に発現することができなかった。また、相溶化しても増粘し、加工性が悪いなどの問題点があった。さらに、線状高分子の側鎖に芳香族ヒドロキシ化合物を有する化合物を合成するには、出発原料として、少なくとも1つのビニル基を有するフェノール性化合物を用いる必要があった。しかしながら、少なくとも1つのビニル基を有するフェノール性化合物は、高価でしかも着色が非常に大きい。そのため、衣服や寝具および建材など意匠性が高く要求される部材へ適用する場合には、加工製品の風合いを損ねるという着色の問題があった。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、ダニや花粉などのアレルゲン低減機能を有し、耐熱性、耐薬品性が良好であり、また、着色を抑えることができ、加工性を向上させることが可能なアレルゲン低減剤を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明のアレルゲン低減剤は、テルペノイド類とフェノール類の反応物を有効成分とすることを特徴とする。
このアレルゲン低減剤において、反応物の水酸基価が、10〜250mgKOH/gであることが好ましい。
また、このアレルゲン低減剤において、反応物が、環状テルペン化合物とフェノール類の共重合体であることが好ましい。
また、このアレルゲン低減剤において、反応物が、環状テルペン化合物とフェノール類の付加反応物であることが好ましい。
さらに、このアレルゲン低減剤において、反応物が、環状テルペン化合物とフェノール類の付加反応物と、アルデヒド類もしくはケトン類との縮合反応物であることが好ましい。
そして、このアレルゲン低減剤において、テルペノイド類がリモネンまたはピネンであり、フェノール類がフェノールであることが好ましい。
また、このアレルゲン低減剤において、反応物のテルペノイド類由来の二重結合が、水素との反応により水素添加されていることが好ましい。
本発明のアレルゲン低減剤は、テルペノイド類とフェノール類の反応物を有効成分として含んでいるので、アレルゲン低減機能を有し、耐熱性、耐薬品性が良好である。また、着色を抑えたり、加工性を向上させたりすることもできる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のアレルゲン低減剤は、テルペノイド類とフェノール類の反応物を有効成分として含んでいる。ここで、テルペノイド類とフェノール類の反応物とは、テルペノイド類由来のテルペノイド骨格とフェノール類由来のフェノール構造を有する化合物(テルペノイド骨格を有するフェノール性化合物)である。例えば、テルペノイド類とフェノール類との共重合体、付加反応物、縮合物などである。
本発明において、テルペノイド類とは、(Cの分子式で表されるイソプレン則に基づく一連の化合物である。例えば、テルペン炭化水素、テルペンアルコール、テルペンアルデヒド、テルペンケトンなどが挙げられる。また、一般に炭素数により、モノテルペン(n=2)とセスキテルペン(n=3)があり、植物精油成分の大半がここに含まれるが、より高分子量のテルペンとしてジテルペン(n=4)、セスタテルペン(n=5)、トリテルペン(n=6)がある。広義においては精油や精製された化合物だけでなく、ロジンや天然ゴムも含まれる。テルペノイド類の炭素骨格は、鎖状のものや、単環、双環などの環状のものがある。なお、n=2またはn=3が好ましく、n=2が特に好ましい。
本発明において有効成分の原料となるテルペノイド類は、鎖状のテルペン化合物であってもよいし、単環のテルペン化合物であってもよいし、双環のテルペン化合物であってもよい。その具体的な例として、次のものが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
例えば、鎖状のテルペン化合物の具体例としては、シトロネロール、ネロール、ゲラニオール、シトロネラール、ペリラケトンなどが挙げられる。単環のテルペン化合物の具体例としては、ジペンテン、リモネン、α−フェランドレン、β−フェランドレン、α−テルピネン、β−テルピネン、γ−テルピネン、テルピノーレン、α−ターピネオール、β−ターピネオール、γ−ターピネオール、4−ターピネオール、サビネン、パラメンテン−1、パラメンテン−2、パラメンテン−3、パラメンテン−8、パラメンタジエン類などが挙げられる。双環のテルペン化合物の具体例としては、α−ピネン、β−ピネン、1,8−シネオール、1,4−シネオール、カンフェン、トリシクレン、Δ2−カレン、Δ3−カレンなどが挙げられる。これらテルペン化合物の中で、α−ピネン、β−ピネン、ジペンテン、リモネン、パラメンテン−1、カンフェンが好ましく用いられる。また、これらのテルペン化合物は単独で使用することもできるし、2種以上を混合して使用してもかまわない。
本発明において有効成分の原料となるフェノール類は、1個または2個以上のヒドロキシ基を芳香環に有する各種の単環式の芳香族化合物や、多核フェノール、縮合多環型などの多環式の芳香族化合物が挙げられる。その具体的な例として、次のものが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
例えば、単環式の芳香族化合物の具体例としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、プロピルフェノール、p−タ−シャリ−ブチルフェノ−ルなどのアルキル置換フェノール、クロロフェノール、ブロモフェノールなどのハロゲノフェノール、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノンなどのフェノール性水酸基を2個以上有する芳香族化合物などが挙げられる。また、メトキシフェノールなども挙げられる。多環式の芳香族化合物の具体例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAF、ビスフェノールSなどのビスフェノール類、ナフトール、ジヒドロキシナフタレンなどのナフトール類、ヒドロキシアントラセンなどが挙げられる。また、これら芳香族化合物の単量体の単独または2種以上の混合物をホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、1,3−ジオキソラン、ジシクロペンタジエンなどで縮合し高分子化した芳香族高分子類が挙げられる。例えば、二官能性フェノールとホルムアルデヒドとの縮重合体が挙げられる。二官能性フェノールとしては、オルソクレゾール、パラクレゾール、パラtブチルフェノールなどフェノール核の水酸基に対しオルソまたはパラ位の水素が1つ他の置換基で置換されたものが挙げられ、単独または2種以上を混合して使用することができる。
これら芳香族化合物の単量体および縮重合体は単独のみならず、2種以上を混合して使用することができる。
また、フェノール類としては、1個以上のビニル基を有するフェノールも例示できる。例えば、ビニルフェノール、チロシン、1,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)エテンなどが挙げられる。これらは単独または2種以上を混合して使用することができる。
テルペノイド類とフェノール類の反応物としては、上記したように、テルペノイド類とフェノール類との共重合体、付加反応物、縮合物などがある。
テルペノイド類とフェノール類との共重合体としては、環状テルペン化合物とフェノール類の共重合体などが挙げられる。テルペノイド類とフェノール類との付加反応物としては、例えば、環状テルペン化合物1分子とフェノール類2分子の付加反応物や、環状テルペン化合物1分子とフェノール類1分子の付加反応物などが挙げられる。テルペノイド類とフェノール類との縮合物としては、環状テルペン化合物1分子とフェノール類2分子の付加反応物とアルデヒド類やケトン類との縮合反応で得られたポリ環状テルペン/フェノール類縮合物、環状テルペン化合物1分子とフェノール類1分子の付加反応物とアルデヒド類やケトン類との縮合反応で得られたポリ環状テルペン/フェノール類縮合物などが挙げられる。なお、反応物としては上記のものに限定されない。
上記した共重合体、付加反応物、縮合物などの反応物は、公知の方法によって得られる。
例えば、環状テルペン化合物とフェノール類の共重合体は、環状テルペン化合物1モルに対してフェノール類を0.3〜12モル、好ましくは0.5〜6モル使用し、フリーデルクラフツ型触媒の存在下で0〜120℃の温度で1〜10時間反応させて得られる。そのフリーデルクラフツ型触媒としては、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素もしくはその錯体などが挙げられる。このような共重合体の具体例としては、例えば、次式(1)で表される構造を骨格中に有する化合物(式中、mおよびnはそれぞれ整数である。)が挙げられる。なかでもmが1〜3の整数である化合物が好ましく用いられる。具体的にはヤスハラケミカル(株)製のYSポリスターシリーズ、マイティエースシリーズなどが挙げられる。この共重合体の重量平均分子量は、例えば200〜5000である。
Figure 0005592186
環状テルペン化合物1分子とフェノール類2分子の付加反応物は、環状テルペン化合物1モルに対してフェノール類を0.5〜20モル、好ましくは2〜12モル使用し、酸性触媒の存在下で40〜160℃の温度で1〜10時間反応させて得られる。
環状テルペン化合物1分子とフェノール類1分子の付加反応物は、環状テルペン化合物1モルに対してフェノール類を0.1〜6モル、好ましくは0.5〜4モル使用し、酸性触媒の存在下で20〜150℃の温度で1〜10時間反応させて得られる。
このような付加反応物の具体例としては、例えば、次式(2)で表されるヤスハラケミカル(株)製PMP(p−メンチルフェノール)、次式(3)で表されるヤスハラケミカル(株)製YP−90などが挙げられる。
Figure 0005592186
また、ポリ環状テルペン/フェノール類縮合物は、環状テルペン化合物1分子とフェノール類2分子の付加反応物や環状テルペン化合物1分子とフェノール類1分子の付加反応物などの環状テルペン骨格を有するフェノール性化合物に、縮合剤であるアルデヒド類やケトン類を、酸性触媒の存在下で40〜200℃の温度で1〜12時間反応させて得られる。ここで、アルデヒド類やケトン類は、環状テルペン骨格を有するフェノール性化合物1モルに対して、0.1〜2.0モル、好ましくは0.2〜1.2モル使用される。アルデヒド類やケトン類の使用量が環状テルペン骨格を有するフェノール性化合物の使用量に比べて多すぎると、ポリ環状テルペン/フェノール類縮合物が高分子量化する場合があるため好ましくない。アルデヒド類やケトン類の使用量が少なすぎると、満足できるポリ環状テルペン/フェノール類縮合物が得られない場合があるので好ましくない。ポリ環状テルペン/フェノール類縮合物のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常250〜5,000である。
縮合剤として用いるアルデヒド類やケトン類の具体例としては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フルフラール、アセトン、シクロヘキサノンなどが挙げられる。
ポリ環状テルペン/フェノール類縮合物は、その縮合反応に際して、上記した環状テルペン骨格を有するフェノール性化合物に、他のフェノール類を併用して反応させることができる。その場合の環状テルペン骨格を有するフェノール性化合物の使用割合は、他のフェノール類との合計量に対して少なくとも20重量%以上、好ましくは40重量%以上であることが望ましい。環状テルペン骨格を有するフェノール性化合物の使用割合が少ないと、満足できるポリ環状テルペン/フェノール類縮合物が得られない。
環状テルペン化合物の具体例としては、上記した単環または双環のテルペン化合物が挙げられ、これらの中から1種使用または2種以上併用することができる。なかでも、α−ピネン、β−ピネン、リモネンが好ましい。
環状テルペン化合物とともに使用されるフェノール類としては、上記したフェノール類のうち、フェノール、クレゾール、キシレノール、プロピルフェノール、ハイドロキノン、レゾルシン、メトキシフェノール、ブロモフェノール、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどが好ましく用いられる。なかでもフェノール、クレゾール、ビスフェノールAなどが好ましく、特にフェノールが好ましい。この群より選ばれた少なくとも1種以上の化合物を含んでいることが望ましいが、環状テルペン化合物との共重合が可能である他のフェノール類を使用または併用しても良い。ポリ環状テルペン/フェノール類縮合物の重量平均分子量は好ましくは300〜2000である。
このようして得られるテルペノイド類とフェノール類の反応物は、テルペノイド類由来のテルペノイド骨格とフェノール類由来のフェノール構造から構成され、安定な構造を有している。このため、通常の条件では水との反応性がほとんど無いなど反応性、酸化性、が低く安定性の高い化合物であって、非常に高い耐熱性(耐熱変色性)および耐薬品性を有する。また、室内塵中に多く存在するヒョウヒダニのアレルゲン(Der1、Der2)、主に春季に多量に空気中に浮遊するスギ花粉アレルゲン(Cryj1、CrIyj2)、ペット由来アレルゲンのイヌフケ(Canf1)、ネコフケ(Feld1)などのアレルゲンに対して、優れた低減効果を発現することができる。さらに、テルペノイド類やフェノール類の種類によっては、得られる反応物の着色を少なくし様々な樹脂と相溶させることもできる。
テルペノイド類として環状テルペン化合物を用いる場合には、出発原料として用いるフェノール類の選択肢が広がる。例えば、高価で着色が大きいビニルフェノールを用いずに、安価で着色が少ない、ビニル基を有さないフェノール類を選択して反応させることが可能となる。そして共重合体の場合は、ビニル基を有さないフェノール類を選択して反応させることで、その反応物はフェノール性水酸基が側鎖ではなく主鎖に組み込まれた構造(式(1)参照)となるため、優れたアレルゲン低減機能がより安定して発現しやすくなる。また、着色が少なく、耐熱性(耐熱変色性)と耐薬品性に優れた化合物を容易に得ることができる。
また、テルペノイド類として、α−ピネン、β−ピネンまたはリモネンを、フェノール類としてフェノールを用いることで、その反応物の着色をより小さくでき、さらに耐光性を付与することができる。また、軟化点と分子量のコントロールも容易で、目的に応じた軟化点と分子量を有する化合物を製造することが容易となる。
テルペノイド類とフェノール類の反応物が、優れたアレルゲン低減性能を有する理由は明確ではないが、従来のアレルゲン低減剤であるポリフェノールのフェノール構造を有することに加えて、テルペノイドの構造の部分にアレルゲンの吸着機能があると推定され、アレルゲンを吸着して固定化するため、アレルゲン低減性能が生じると推定される。
本発明においては、テルペノイド類とフェノール類の反応物の水酸基価は、10〜250mgKOH/gであることが好ましい。より好ましくは、50〜120mgKOH/gである。
一般に、水酸基価が高いと着色が小さくなり且つアレルゲン低減性能が向上する。水酸基価が、10〜250mgKOH/gの範囲であれば、アレルゲン低減性能を損ねずに耐熱性(耐熱変色性)、耐薬品性および意匠性(低着色)を達成できるとともに、幅広い極性をカバーすることが可能な相溶性に優れた材料となる。特に水酸基価が50〜120mgKOH/gの範囲であれば、特異的に非常に優れたアレルゲン低減性能を発現し、且つ耐熱性(耐熱変色性)、耐薬品性および意匠性(低着色)を達成できるとともに、幅広い極性をカバーすることが可能な相溶性に優れた材料となる。このような優れた効果が奏される理由としては、テルペノイド骨格の立体構造とフェノール性水酸基のバランスがアレルゲンに対して非常に良いためと推測される。
また、本発明においては、テルペノイド類とフェノール類の反応物を触媒の存在下で水素と反応させ、水素添加させることが好ましい。テルペノイド類とフェノール類の共重合体の場合、反応物は、テルペノイド類由来の二重結合とフェノール類由来の二重結合を有しており、テルペノイド類由来の二重結合は、より低いエネルギーで核水添することができ好ましいが、フェノール類由来の二重結合まで水素添加させてもよい。
水素添加に使用される触媒としては、例えば、パラジウム、ルテニウム、ロジウムなどの貴金属またはそれらを活性炭素、活性アルミナ、珪藻土などの担体上に担持したものが挙げられる。
このようにテルペノイド類とフェノール類の反応物を水素添加することで、アレルゲン低減性能を損なわずに、着色が小さく、耐熱性(耐熱変色性)、耐薬品性、耐光性を向上させることができる。このような水素添加された、テルペノイド類とフェノール類の反応物としては、例えば、次式(4)で表される構造を骨格中に有する化合物(式中、mおよびnはそれぞれ整数である。)が挙げられる。なかでもmが1〜3の整数である化合物が好ましく用いられる。具体的には、ヤスハラケミカル(株)製のYSポリスターUH115やTH130などが挙げられる。
Figure 0005592186
また、上記の方法で得られたテルペノイド類とフェノール類の反応物に、アルカリ触媒の存在下、アルキレンオキサイドを加えながら60〜200℃の温度で付加反応させ、モノオキシアルキレンモノオールまたは、モノおよび/またはポリオキシアルキレンポリオールとしてもよい。アルキレンオキサイドとしては、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどが挙げられるがこれに限定されない。アルキレンオキサイドの付加モル数は、分子内に環状テルペン骨格を有するフェノール性化合物のフェノール性水酸基に対して、例えば、1〜15当量倍、好ましくは2〜10当量倍である。
また、テルペノイド類とフェノール類の反応物をアルカリ塩にし、20〜150℃の温度でアルキレンハロヒドリンを反応させることもできる。アルキレンハロヒドリンとしては、例えば、エチレンクロルヒドリン、プロピレンクロルヒドリン、ブチレンクロルヒドリン、エチレンブロムヒドリン、プロピレンブロムヒドリンなどが挙げられる。
上記したテルペノイド類とフェノール類の反応物にアルキレンオキサイドを付加反応させた化合物や、テルペノイド類とフェノール類の反応物のアルカリ塩にアルキレンハロヒドリンを反応させた化合物も、アレルゲン低減剤の有効成分して使用できる。これら化合物を含むアレルゲン低減剤についても、優れたアレルゲン低減機能を有し、耐熱性、耐薬品性、加工性が良好であり、着色を抑えることができる。
本発明のアレルゲン低減剤は、テルペノイド類とフェノール類の反応物単独でもよいが、目的を害さない程度に必要に応じて他の公知のアレルゲン抑制剤や親水性高分子が含まれていてもよい。親水性高分子としては、テルペノイド類とフェノール類の反応物に対して相互作用を起こし得る反応場を形成し得るものであるものが好ましい。アレルゲン低減剤に親水性高分子を含有することによって、通常の湿度条件下、例えば、絶対湿度50g/m以下の雰囲気下において、アレルゲンをさらに効果的に低減できる。
本発明のアレルゲン低減剤は、樹脂への練り込み加工性やその他の物性を改善するために、必要に応じて種々の添加剤を混合することもできる。
添加剤の具体例としては、酸化亜鉛や酸化チタンなどの顔料、リン酸ジルコニウムやゼオライトなどの無機イオン交換体、染料、酸化防止剤、耐光安定剤、難燃剤、帯電防止剤、発泡剤、耐衝撃強化剤、ガラス繊維、金属石鹸などの滑剤、防湿剤および増量剤、カップリング剤、核剤、流動性改良剤、消臭剤、木粉、防黴剤、防汚剤、防錆剤、金属粉、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤などが挙げられる。
アレルゲン低減剤を塗料や樹脂と配合することによりアレルゲン低減機能を有する樹脂組成物を容易に得ることができる。塗料や樹脂の種類は特に制限はなく、天然樹脂、合成樹脂、半合成樹脂のいずれであってもよく、また熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれであってもよい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンを共重合させた樹脂)、AS樹脂(アクリロニトリル、スチレンを共重合させた樹脂)、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアセタ−ル、ポリカ−ボネイト、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタンエラストマ−、ポリエステルエラストマ−、メラミン樹脂、ユリア樹脂、四フッ化エチレン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、レ−ヨン、アセテ−ト、ポリビニルアルコ−ル、キュプラ、トリアセテ−ト、ビニリデンなどの成形用または繊維用樹脂、天然ゴム、シリコ−ンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、アクリルゴムなどのゴム状樹脂がある。また、アレルゲン低減剤を天然繊維の繊維と複合化させて、アレルゲン低減機能を有する繊維を作製することもできる。
アレルゲン低減剤を含む樹脂組成物におけるアレルゲン低減剤の配合割合は、アレルゲン低減剤を含有する樹脂組成物100重量部中、2〜30重量部であることが好ましく、3〜10重量部がより好ましい。2重量部未満であるとアレルゲン低減機能が不十分な場合があり、一方、30重量部より多く配合してもアレルゲン低減効果の向上がほとんどなく非経済的な上、樹脂物性の低下が著しくなる場合がある。
アレルゲン低減剤を含む樹脂組成物は、樹脂成形品に加工することもできる。その加工方法は、各種樹脂の特性に合わせて公知の加工技術と機械が使用可能である。それらの具体的操作は常法により行えば良く、塊状、スポンジ状、フィルム状、シート状、糸状あるいはパイプ状またはこれらの複合体など、種々の形態に成形加工できる。樹脂組成物は、適当な温度または圧力で、例えば加熱および加圧または減圧しながら混合、混入または混練りの方法によって容易に調製することができる。
また、アレルゲン低減剤の使用形態には特に制限はなく、樹脂成形品や高分子化合物に配合することに限定されることはない。例えば、粉末、粉末含有分散液、粉末含有粒子、粉末含有塗料、粉末含有繊維、粉末含有紙、粉末含有プラスチック、粉末含有フィルムなどの種々の形態で用いることができる。スプレー型、エアゾール型、燻煙型、加熱蒸散型などの汎用の使用方法を用いることもできる。具体的には、例えば、アレルゲン低減剤を溶媒に溶解あるいは分散させて溶液とし、この溶液に水溶剤、油剤、乳剤、懸濁剤などを配合することによって、アレルゲン低減剤をスプレー型とすることができる。なお、溶媒としては、例えば、水(好ましくは、イオン交換水)、アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコールなど)、炭化水素類(トルエン、キシレン、メチルナフタレン、ケロセン、シクロヘキサンなど)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど)、エステル類(酢酸ブチル、酢酸エチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)、アミド類(N,N−ジメチルホルムアミドなど)が挙げられる。
アレルゲン低減剤を建材などの材料の表面に固定化することで、耐久性を有するアレルゲン低減機能を有する加工製品を得ることができる。
アレルゲンが存在する対象物、すなわち、アレルゲンを抑制したい対象物表面に、アレルゲン低減剤を使用形態に応じて、噴霧、分散、塗布、練り込み、印刷、転写などにより固定化させることによって効率よくアレルゲンを低減することができる。
なお、「アレルゲンを低減する」とは、動物性アレルゲンや花粉などの植物性アレルゲンを低減することである。特に効果のある動物性アレルゲンとしては、ダニ類のアレルゲン(ダニ類、節足動物一蛛形綱−ダニ目の生物で、主に7つの亜目に分かれている。アシナガダニに代表される背気門、カタダニに代表される四気門、ヤマトマダニ、ツバメヒメダニに代表される後気門、イエダニ、スズメサシダニに代表される中気門、クワガタツメダニ、ナミホコリダニに代表される前気門、コナヒョウヒダニなどのヒョウヒダニ類、ケナガコナダニに代表される無気門、イエササラダニ、カザリヒワダニに代表される隠気門など)のいずれの種類でも対象となり得る。なかでも、室内塵中、特に寝具類に多く、アレルギー疾患の原因となるヒョウヒダニ類に特に効果がある。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130(ヤスハラケミカル株式会社製、式(1)で表される構造を骨格中に有するm=1の化合物、水酸基価60mgKOH/g)30重量部をシンナー(酢酸ブチル:酢酸エチル:メチルエチルケトン=1:1:1)60重量部に溶解させて、アレルゲン低減剤溶液を作製した。
(実施例2)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130の代わりに、テルペンフェノール樹脂マイティエースK145(ヤスハラケミカル株式会社製、式(1)で表される構造を骨格中に有するm=3の化合物、水酸基価200mgKOH/g)を用いた以外は、実施例1と同様にして、アレルゲン低減剤溶液を作製した。
(実施例3)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130の代わりに、水添テルペンフェノール樹脂YSポリスターTH130(ヤスハラケミカル株式会社製、式(4)で表される構造を骨格中に有するm=1の化合物、水酸基価60mgKOH/g)を用いた以外は、実施例1と同様にして、アレルゲン低減剤溶液を作製した。
(比較例1)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130の代わりに、ポリビニルフェノール樹脂マルカリンカM(丸善石油化学株式会社製、下記式(5)
Figure 0005592186
で表される構造を骨格中に有する化合物(nは正の整数))を用いた以外は、実施例1と同様にして、アレルゲン低減剤溶液を作製した。
実施例1〜3および比較例1で得られたアレルゲン低減剤溶液について、色相とアレルゲン低減性能を測定した。結果を表1に示す。
<色相の測定>
アレルゲン低減剤溶液の色相は、ガードナー法により測定した。なお、評価は0〜18で行った。(0は無色透明、数値が大きいほど褐色になる)
<アレルゲン低減性能の測定>
1)アレルゲン溶液の調製
アレルゲンの冷結乾燥粉末(精製ダニ抗原;Der2、アサヒビール社製)をアレルゲンタンパク量100ng/mlになるようにリン酸バッファー(pH7.6)に溶解させてアレルゲン溶液を作製した。
2)サンプルの調製
アレルゲン低減剤溶液をバーコーター#20でPETフィルムに塗布し、80℃で30分間乾燥した。
3)反応の実施
操作1)で調製したアレルゲン溶液を、操作2)で作製した各々のフィルムと未加工のPETフィルムに対し400μlづつ滴下し、反応6時間後のアレルゲンタンパク量をELISAキット(Indoor社)を用いて測定した。なお、アレルゲン低減化率は、下記のとおり算出して求めた。
アレルゲン低減率(%)=100×(1−A/B)
A:操作2)で得られたフィルムの6時間後のアレルゲンタンパク量(ng/ml)
B:未加工のPETフィルムの6時間後のアレルゲンタンパク量(ng/ml)
Figure 0005592186
表1の結果から、テルペノイド類とフェノール類の反応物を有効成分として含む実施例1〜3は、従来のアレルゲン低減剤を用いた比較例1の場合と同様に、優れたアレルゲン低減性能を有しているにも関わらず、着色が少ないことが確認できた。
(実施例4)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130(ヤスハラケミカル株式会社製)10重量部、ウレタンアクリレート(商品名:紫光7550B、日本合成化学社製)30重量部、トリメチロールプロパントリアクリレート(EO付加)(商品名:M310、東亞合成化学社製)16重量部、トリプロピレングリコール(商品名:M220、東亞合成化学社製)18重量部、1,9−ノナンジオールジアクリレート(商品名:L−9CA、第一工業製薬社製)18重量部、メトキシグリコールアクリレート(商品名:ME−3,第一工業製薬社製)18重量部、疎水性シリカ(商品名:サイロホッビク702、富士シリシア社製)5重量部、アクリルビーズ(商品名:GM0401S、ガンツ化成社製)5重量部、光重合開始剤(商品名:MBF,チバ社製)5重量部を加え撹拌し、光硬化性塗料を得た。
(実施例5)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130の代わりに、テルペンフェノール樹脂マイティエースK145(ヤスハラケミカル株式会社製)を用いた以外は、実施例4と同様にして、光硬化性塗料を得た。
(実施例6)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130の代わりに、水添テルペンフェノール樹脂YSポリスターTH130を用いた以外は、実施例4と同様にして、光硬化性塗料を得た。
(比較例2)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130の代わりに、ポリビニルフェノール樹脂マルカリンカM(丸善石油化学株式会社製)を用いた以外は、実施例4と同様にして、光硬化性塗料を得た。
(比較例3)
テルペンフェノール樹脂YSポリスターT130を配合しないこと以外は、実施例4と同様にして、光硬化性塗料を得た。
実施例4〜6および比較例2、3で得られた光硬化性塗料を、バーコーター#10で予めプレコート処理を施した白色のオレフィンシートに塗布し、紫外線照射(照度350〜400mj/cm)により硬化させて加工シートを得た。
そして、各々の加工シートの色相(着色性)、アレルゲン低減性能、耐熱性、耐光性、耐薬品性を測定した。結果を表2に示す。
<色相(着色性)の測定>
加工シートに対して、色差計で色差△Eを測定した。評価基準は下記の通りである。
△E≦1 :◎
1<△E<2:○
△E≧2 :×
<アレルゲン低減性能の測定>
1)アレルゲン溶液の調製
アレルゲンの冷結乾燥粉末(精製ダニ抗原;Der2、アサヒビール社製)をアレルゲンタンパク量20ng/mlになるようにリン酸バッファー(pH7.6)に溶解させてアレルゲン溶液を作製した。
2)反応の実施
操作1)で調製したアレルゲン溶液を、加工シートに対し400μlづつ滴下し、反応6時間後のアレルゲンタンパク量をELISAキット(Indoor社)を用いて測定した。アレルゲン低減化率は、下記のとおり算出して求めた。
アレルゲン低減率(%)=100×(1−A/B)
A:実施例4〜6および比較例2で得られた光硬化性塗料を用いた加工シートの6時間後のアレルゲンタンパク量(ng/ml)
B:比較例3で得られた光硬化性塗料を用いた加工シートの6時間後のアレルゲンタンパク量(ng/ml)
<耐熱性(耐熱変色性)の評価>
加工シートを80℃で96時間保持し、試験後、色差計で色差△Eを測定した。評価基準は下記の通りである。
△E≦1 :◎
1<△E<2:○
△E≧2 :×
<耐光性(耐光変色性)の評価>
加工シートに対してフェード試験(Xeランプ)で48時間照射し、試験後、色差計で色差△Eを測定した。評価基準は下記の通りである。
△E≦0.5 :◎
0.5<△E<1:○
△E≧1 :×
<耐薬品性の評価>
加工シートに、アルカリ洗剤(商品名:ドメスト、ユニリーバ)を滴下し、24時間保持し、外観の異常の有無を確認した。
Figure 0005592186
表2の結果から、テルペノイド類とフェノール類の反応物を有効成分として含む実施例4〜6は、比較例2,3と比べて、優れたアレルゲン低減性能を有し、且つ着色が少なく耐熱性(耐熱変色性)、耐光性、耐薬品性に優れていることが確認できた。また、テルペノイド類とフェノール類の反応物を塗料に適用でき、これをさらに樹脂シートに適用できるなど加工性が良好であることも確認できた。

Claims (2)

  1. 下記式(A)または(B)で表される構造を骨格中に有する、テルペノイド類とフェノール類の反応物を有効成分とすることを特徴とするアレルゲン低減剤。
    Figure 0005592186
    (式中、mおよびnはそれぞれ整数である。)
    Figure 0005592186
    (式中、mおよびnはそれぞれ整数である。)
  2. 前記反応物の水酸基価が、10〜250mgKOH/gであることを特徴とする請求項1に記載のアレルゲン低減剤。
JP2010168103A 2010-07-27 2010-07-27 アレルゲン低減剤 Active JP5592186B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010168103A JP5592186B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 アレルゲン低減剤
US13/811,913 US20130122319A1 (en) 2010-07-27 2011-07-22 Allergen reducing agent, and processed product, coating material, and wood building material using same
CN201410592556.4A CN104277763A (zh) 2010-07-27 2011-07-22 过敏原降低剂和使用了其的加工制品、涂料及木质建材
CN201180036582.3A CN103025843B (zh) 2010-07-27 2011-07-22 过敏原降低剂和使用了其的加工制品、涂料及木质建材
PCT/JP2011/066756 WO2012014820A1 (ja) 2010-07-27 2011-07-22 アレルゲン低減剤とそれを用いた加工製品、塗料および木質建材
TW100126405A TWI544870B (zh) 2010-07-27 2011-07-26 過敏原降低劑及使用其的加工製品、塗料及木質建材
US14/497,475 US9777164B2 (en) 2010-07-27 2014-09-26 Allergen reducing agent, and processed product, coating material, and wood building material using same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010168103A JP5592186B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 アレルゲン低減剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012025897A JP2012025897A (ja) 2012-02-09
JP5592186B2 true JP5592186B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=45779210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010168103A Active JP5592186B2 (ja) 2010-07-27 2010-07-27 アレルゲン低減剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5592186B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6412775B2 (ja) * 2014-02-06 2018-10-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2363074B (en) * 2000-04-07 2003-04-09 Reckitt Benckiser Method of deactivating dust mite allergens
JP4266093B2 (ja) * 2002-02-13 2009-05-20 花王株式会社 アレルゲン低減化剤
JP4194901B2 (ja) * 2003-03-31 2008-12-10 エスケー化研株式会社 花粉症アレルゲンの疎水化方法
JP2006304708A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Sekisui Chem Co Ltd アレルゲン抑制化合物及びその製造方法
JP2007169579A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Yasuhara Chemical Co Ltd 光硬化型樹脂組成物
JP2007320953A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Yasuhara Chemical Co Ltd 抗菌剤組成物
JP2008080210A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Matsushita Electric Works Ltd 機能性建材とその製造方法
JP5037983B2 (ja) * 2007-03-26 2012-10-03 パナソニック株式会社 床材トップコート用光硬化性塗料およびそれを塗布した床材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012025897A (ja) 2012-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11459445B2 (en) Composition and molded body
JP2005314703A5 (ja)
CN103897567A (zh) 一种净化甲醛的木器漆及其制备方法
JP5799268B2 (ja) 化粧シート
JP5592186B2 (ja) アレルゲン低減剤
CN1984936A (zh) 活性能量射线固化型树脂组合物及其制造方法、以及使用其的涂布剂组合物
CN108034341B (zh) 一种基于有机氟不饱和聚酯树脂乳液的汽车漆及其制备方法
CN106977694A (zh) 紫外光固化的聚氨酯丙烯酸酯光敏树脂及其制法和用途
WO2012014820A1 (ja) アレルゲン低減剤とそれを用いた加工製品、塗料および木質建材
JP5536800B2 (ja) アレルゲン低減剤とそれを用いた加工製品および塗料
JP5539806B2 (ja) 木質基材を低アレルゲン化する方法
CN101613567B (zh) 一种环保健康型哑光地板油漆
TW201217468A (en) Contamination resistant coating composition having excellent durability
CN110511631A (zh) 一种健康环保涂料及其制备方法
JP5551994B2 (ja) アレルゲン低減剤
CN1882667A (zh) 可紫外固化的多元醇及由该多元醇制备的聚氨酯组合物
JP5592187B2 (ja) アレルゲン低減剤およびそれを用いた加工製品
CN105754425A (zh) 一种甲醛吸附水性环保涂料
CN104927636A (zh) 一种绿色无污染的油漆
TW201930381A (zh) 樹脂組成物、塗料組成物、塗裝物
TW200806695A (en) (Meth)acrylic ester-based compound for energy ray-curable type resin
JP5179986B2 (ja) 光触媒含有塗料組成物
CN108410295B (zh) 抗菌耐划伤漆
CN108948948A (zh) 抗菌性环氧树脂复合涂料及其制备方法
JP2006199780A (ja) 消臭性トップコート用塗料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140731

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5592186

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151