JP5589501B2 - 血圧測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、血圧測定装置に関し、特に、血圧測定の際に測定部位にカフを巻付けて圧迫する血圧測定装置に関する。
血圧は循環器系疾患を解析する指標の一つであり、血圧に基づいてリスク解析を行なうことは、たとえば脳卒中や心不全や心筋梗塞などの心血管系の疾患の予防に有効である。従来は通院時や健康診断時などの医療機関で測定される血圧(随時血圧)により診断が行なわれていた。しかしながら、近年の研究により、家庭で測定する血圧(家庭血圧)が随時血圧より循環器系疾患の診断に有用であることが判明してきた。それに伴い、家庭で使用する血圧計が普及しており、国内では3000万台以上が各家庭に存在する。
血圧測定装置において正確に血圧を測定するためには、上腕などの測定部位にカフを適切に巻付ける必要がある。ところが、これまでの血圧測定装置では、カフの装着状態が適切か否かの判定が困難であり、その装着状態は人によってばらついており、結果として正確な血圧測定ができていないという問題があった。
この様な従来の問題に対し、たとえば、特許文献1(特開2005−305028号公報)、特許文献2(特開平2−114934号公報)および特許文献3(特許第4134234号公報)には、血圧測定の開始時の、カフ圧の上昇過程におけるカフに空気を送る量とカフ圧の上昇態様とに基づいて、カフの巻付強度が適切であるか否かを判定する技術が開示されている。
特開2005−305028号公報 特開平2−114934号公報 特許第4134234号公報
しかしながら、上記したようなカフ圧の上昇過程において、カフに同じ量の空気が送り込まれても、カフ圧の上昇態様は、カフの巻付け強度だけでなく、カフが巻付けられる測定部位のサイズ(周囲長)や質(硬さ等)によっても変化すると考えられる。したがって、カフ圧の上昇態様のみから巻付け強度を判定する特許文献1〜特許文献3に記載の技術では、測定回ごとの巻付け強度についての判定結果を単純に対比することができず、巻付け強度のバラツキがあった場合に被測定者に当該バラツキを認識させることが困難であった。
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、血圧測定装置において、カフの巻付け強度にバラツキがあった場合に、そのことを検出して被測定者に認識させることを目的とするものである。
本発明に従った血圧測定装置は、巻付けられることにより測定部位を圧迫するカフを備えた血圧測定装置であって、カフの挙動を検出するセンサと、センサの出力に基づいて血圧の指標についての検出量を検出する検出部と、検出量に基づいて血圧を測定する測定部と、検出量の履歴を記憶する第1の記憶部と、検出量を記憶する第2の記憶部と、第1の記憶部に記憶された検出量と第2の記憶部に記憶された検出量を比較することにより、カフの巻付強度を評価する評価部とを備える。
また、本発明の血圧測定装置では、検出量は、カフが巻付けられる測定部位における動脈の容積変化量に関連する量であることが好ましい。
また、本発明の血圧測定装置では、検出量は、圧脈波振幅であることが好ましい。
また、本発明の血圧測定装置では、第1の記憶部は、検出量を、測定部が測定する血圧値と関連付けて記憶することが好ましい。
また、本発明の血圧測定装置では、評価部は、第1の記憶部と第2の記憶部に記憶された検出量であって、検出量の最大値を比較することにより、カフの測定部位に対する巻付強度を評価することが好ましい。
また、本発明の血圧測定装置では、評価部は、第1の記憶部と第2の記憶部に記憶された検出量であって、測定部が測定する血圧値の最高血圧、平均血圧または最低血圧のいずれか1つ以上の血圧値に対応した検出量を比較することにより、カフの測定部位に対する巻付強度を評価することが好ましい。
また、本発明の血圧測定装置では、評価部は、第1の記憶部と第2の記憶部に記憶された検出量であって、第1の記憶部に記憶されている血圧値の代表値に対応した検出量を比較することにより、カフの測定部位に対する巻付強度を評価することが好ましい。
また、本発明の血圧測定装置では、検出量は、カフが巻付けられる測定部位における動脈のコロトコフ音の音量であることが好ましい。
本発明によれば、血圧測定が行なわれると、カフの挙動に基づいてセンサから出力される情報によって血圧の指標についての検出量が検出され、当該検出量が、履歴として記憶されている検出量と比較されることにより、カフの巻付強度が評価される。
被測定者は、当該評価の結果に基づき、巻付強度のバラツキの有無を認識できる。
本発明の血圧測定装置の第1の実施の形態である血圧計100の外観を示す図である。 図1の血圧計の使用状態を概略的に示す図である。 図1の血圧計の構成を示す機能ブロック図である。 図3の脈波信号検出部が検出する圧脈波振幅の一例を示す図である。 図3の脈波信号検出部が検出する圧脈波振幅の他の例を示す図である。 図1の血圧計において実行される血圧測定処理のフローチャートである。 図1の表示部に表示される画面の一例を示す図である。 本発明の血圧測定装置の第2の実施の形態である血圧計の使用状態を概略的に示す図である。 図8の血圧計の構成を示す機能ブロック図である。 図8の血圧計において検出されるコロトコフ音の一例を示す図である。 本発明の血圧測定装置の第3の実施の形態である血圧計の使用状態を概略的に示す図である。 図12の血圧計の構成を示す機能ブロック図である。 図12の血圧計において動脈容積検出回路から出力される電圧値の一例を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の血圧測定装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。なお、以下の各実施の形態では、カフは空気袋であり、またカフが巻付けられる測定部位は上腕と想定するが、測定部位は上腕に限定されない。
[1.第1の実施の形態]
本発明の血圧測定装置の第1の実施の形態として、オシロメトリック方法に従って血圧を測定する血圧測定装置を示す。
[1−1.血圧計の外観構成]
図1は、本発明の血圧測定装置の第1の実施の形態である血圧計100の外観を示す。図2は、図1の血圧計100の使用状態を概略的に示す図である。
図1および図2を参照して、血圧計100は、装置本体110とカフ150とを主に備えている。血圧計100による血圧測定がなされる場合には、カフ150が測定部位200に巻付けられる。
装置本体110は、表示部114および操作部115を有している。表示部114は、血圧値の測定結果や脈拍数の測定結果等を数値やグラフなどを用いて視認可能に表示する。この表示部114としては、たとえば液晶パネル等が利用される。操作部115には、たとえば電源スイッチや測定開始スイッチ等が配設されている。
カフ150は、被測定者の測定部位に巻付けられることが企図されたものであり、帯状の外形を有している。カフ150は、測定部位を圧迫するための流体袋としての空気袋151を収容している。
カフ150と装置本体110とは、接続管としてのエア管140によって接続されている。エア管140は、可撓性のチューブからなり、その一端が後述する装置本体110に設けられた血圧測定用エア系コンポーネント131に接続され、その他端が前述したカフ150の空気袋151に接続されている。
[1−2.血圧計のブロック構成]
図3は、血圧計100の構成を示す機能ブロック図である。
図3を参照して、血圧計100の装置本体110の内部には、カフ150に内包された空気袋151にエア管140を介して空気を供給または排出するための血圧測定用エア系コンポーネント131が設けられている。血圧測定用エア系コンポーネント131には、空気袋151内の圧力を検出する圧力センサ132と、空気袋151を膨縮させるためのポンプ134および弁135が含まれる。また、装置本体110の内部には、血圧測定用エア系コンポーネント131に関連して発振回路125、ポンプ駆動回路126および弁駆動回路127が設けられる。
本実施の形態では、圧力センサ132により、カフ150の挙動を検出するセンサが構成されている。
さらに、装置本体110には、各部を集中的に制御および監視するためのCPU(Central Processing Unit)122と、CPU122に所定の動作をさせるプログラムを記憶するメモリ部123Aと、測定された血圧値などの各種情報を記憶するためのメモリ部123Bと、血圧測定結果を含む各種情報を表示するための表示部114と、測定のための各種指示を入力するために操作される操作部115と、計時機能を有するタイマ129と、CPU122および各機能ブロックに電力を供給するための電源部124とが設置される。
圧力センサ132は、空気袋151内の圧力(以下、適宜「カフ圧」という)を検出し、検出した圧力に応じた信号を発振回路125に出力する。ポンプ134は、空気袋151に空気を供給する。弁135は、空気袋151内の圧力を維持したり、空気袋151内の空気を排出したりする際に開閉する。発振回路125は、圧力センサ132の出力値に応じた発振周波数の信号をCPU122に出力する。ポンプ駆動回路126は、ポンプ134の駆動をCPU122から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路127は、CPU122から与えられる制御信号に基づいて弁135の開閉を制御する。
CPU122は、発振回路125から出力される信号を処理することにより、カフ圧に重畳した動脈の容積変化を圧変化(圧脈波振幅)として検出する脈波信号検出部122Aと、脈波信号検出部122Aが検出した圧脈波振幅に基づいて血圧を測定する血圧測定部122Bと、現在の測定における圧脈波振幅と過去の測定における圧脈波振幅を比較することにより現在の測定におけるカフ150の巻付強度を評価する評価部122Pとを含む。評価部122Pは、評価結果を表示部114に表示する等して出力する。脈波信号検出部122Aが検出する圧脈波振幅の一例を図4に示す。
図4では、脈波信号SIGの時間経過に伴う変化が示されている。図4の脈波信号SIGは、カフ圧が一定のときの脈波の変化を示している。図4の脈波信号SIGは、最大値として振幅PXを取り、一定時間ごとに同じパターンを繰り返すように変化する。
操作部115は、血圧計100への電源の投入の入/切を切換える電源スイッチ115A、血圧計100に対して血圧測定を開始させる際に操作される測定スイッチ115Bと、実行中の血圧測定動作を停止させるために操作される停止スイッチ115Cと、血圧計100の被測定者を選択する使用者選択スイッチ115Dと、メモリ部123Bに記憶された血圧値や脈拍数等のデータを表示部114に表示させるために操作される記録呼び出しスイッチ115Eを含む。
メモリ部123Bには、被測定者毎に、血圧値や脈拍数の測定結果が記憶されている。記憶されている測定結果は、記録呼び出しスイッチ115Eが操作されることにより、数値やグラフなどを用いて、表示部114に視認可能に表示される。
[1−3.カフ圧の変化に伴う圧脈波振幅の変化]
血圧計100では、カフ圧の変化に伴って、圧脈波振幅が変化する。図5(A)および図5(B)に、カフ圧の変化に伴う圧脈波振幅の変化を示す。
まず図5(A)を参照して、カフ圧が一定の値未満では圧脈波信号は現われず、カフ圧が一定の値以上になると圧脈波信号が出現する。その後、カフ圧の上昇に伴い、圧脈波振幅は、一定の変化パターンを繰り返しながら全体的にその値を上昇させる。そして、極大値を迎えた後、カフ圧の上昇に伴って、圧脈波振幅は、一定の変化パターンを繰り返しながら全体的にその値が低下する。そして、カフ圧が所定の値以上になると、圧脈波振幅は得られなくなる。図5(A)では、1組の変化パターンがP1で示されている。
血圧計100では、圧脈波振幅に基づいて血圧測定がなされる。具体的には、たとえば、カフ圧を上記所定の値を超えて上昇させた後のカフ圧を低下させる過程において、圧脈波振幅が急増したカフ圧を最高血圧値とし、圧脈波振幅が急減したカフ圧を最低血圧値とし、圧脈波振幅が極大値を呈したカフ圧を平均血圧値とする。
図5(B)に、図5(A)と同じ範囲でカフ圧を変化させた場合の圧脈波振幅を示す。なお、図5(B)に示された状態は、図5(A)に示された状態よりも、カフ150の測定部位への巻付けがゆるい場合(以下、適宜「ゆる巻きの場合」ともいう)の圧脈波振幅を示している。なお、図5(A)は、カフ150が測定部位に適切な強度で巻付けられている場合の圧脈波振幅を示しているものとする。
図5(A)と比較して、図5(B)に示された圧脈波振幅は、カフ圧の変化に対する圧脈波振幅の変化の傾向は同様となっているが、図5(A)に示された圧脈波振幅よりも全体的に振幅の値が小さくなっている。
なお、カフ150の測定部位への巻付けがきつ過ぎる場合にも、適切な場合よりも全体的に圧脈波振幅の値が大きくなる。ただし、血管に血液が流れにくくなる程度までカフ150が測定部位にきつく巻付けられると、圧脈波振幅の値は、巻付けが適切な場合よりも小さくなる。
本実施の形態では、複数回の測定についての、同じカフ圧(または、最高血圧値、最低血圧値、平均血圧値等の、同じ特性を示すカフ圧)に対応する圧脈波振幅の値に基づいて、カフ150の測定部位への巻付け態様を評価する。
[1−4.圧脈波振幅の記憶態様]
血圧計100では、メモリ部123Bに、過去の血圧測定において得られた血圧値や圧脈波振幅の値が、履歴として、被測定者ごとに記憶される。これらの記憶態様の一例を表1および表2に示す。
Figure 0005589501
Figure 0005589501
表1として示された血圧値データは、各データの組を特定するID、測定日時、被測定者を特定する情報(使用者)、血圧値、脈拍数、別途記憶される圧脈波振幅データを特定する情報(圧脈波振幅データ)が互いに関連付けられて記憶されている。ここで、血圧値としては、たとえば、最高血圧値、最低血圧値または平均血圧値でも良いし、圧脈波振幅が最大値を取ったときのカフ圧であっても良い。
表2として示された圧脈波振幅データは、予め定められた複数のカフ圧についての、図5(A)および図5(B)を参照して示したような圧脈波振幅の変化パターンが示されている。
表2に示した例では、各圧脈波振幅データは、複数のカフ圧(血圧)についての圧脈波振幅を含む。なお、本実施の形態では、各圧脈波振幅データには、少なくとも、後述する血圧測定処理における「巻付強度の評価」の際に利用される圧脈波振幅が含まれれば良い。つまり、たとえば、巻付強度の評価において、今回の血圧測定で得られた最高血圧値に対応する圧脈波振幅と、履歴として記憶される最高血圧値に対応する圧脈波振幅とが比較される場合、圧脈波振幅データには、少なくとも各測定回における最高血圧値に対応する圧脈波振幅が記憶されていれば良い。また、巻付強度の評価において、履歴として記憶されている圧脈波振幅の最大値と、今回の血圧測定で得られた圧脈波振幅の最大値とが比較される場合、圧脈波振幅データには、少なくとも各測定回における圧脈波振幅の最大値が記憶されていれば良い。
各測定回の圧脈波振幅データには、表2中の「PulseWave1」のように、各圧脈波振幅データを識別する情報が付されている。
[1−5.血圧測定処理]
図6は、血圧計100において実行される血圧測定処理のフローチャートである。血圧計100では、CPU122が、メモリ部123A(または、装置本体110に対して着脱可能な記録媒体)に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
図6を参照して、血圧測定処理では、CPU122は、まずステップS10で、電源スイッチ115Aに対して操作がなされるまで待機し、操作がなされたと判断するとステップS20へ処理を進める。
ステップS20では、CPU122は、血圧計100を初期化する。これにより、カフ150の空気袋151の内圧が初期化される。
次に、CPU122は、ステップS30で、使用者選択スイッチ115Dに対する操作がなされることによる使用者を選択する情報の入力を受付ける。使用者を選択する情報が入力されたと判断すると、CPU122は、ステップS40へ処理を進める。なお、ステップS30では、CPU122は、表1に示した血圧値データについて、新たなIDを生成し、当該IDについての記憶領域を確保する。そして、当該IDに関連付けられる測定日時として、その時点でのタイマ129から取得した日時を記憶させ、当該IDに関連付けられる使用者として、ステップS30で情報の入力を受付けた使用者の情報を記憶する。
ステップS40では、CPU122は、測定スイッチ115Bが操作されるまで待機する。測定スイッチ115Bが操作されたと判断すると、CPU122は、ステップS50へ処理を進める。
ステップS50では、CPU122は、ポンプ134に空気袋151へ空気を送らせることによりカフ圧を加圧させて、ステップS60へ処理を進める。
ステップS60では、CPU122は、圧力センサ132の出力信号に基づき、カフ圧が所定の圧力に達したか否かを判断する。そして、CPU122は、まだ達していないと判断するとステップS50へ処理を戻し、達したと判断するとステップS70へ処理を進める。
ステップS70では、CPU122は、閉じていた弁135を徐々に開くよう制御することにより、カフ圧を徐々に減少させる。そして、CPU122は、このような減圧過程に伴い圧力センサ132により検出される信号に重畳する圧脈波信号に基づき、ステップS80で、所定の手順に基づき血圧(最高血圧および最低血圧)を算出し、そして、CPU122は、ステップS90で、その時点での圧脈波振幅をメモリ部123Bに記憶させて、ステップS100へ処理を進める。ステップS90において記憶される圧脈波振幅は、表2に示した圧脈波振幅データ(表2参照)における、その時点でのカフ圧に対する圧脈波振幅の値に相当する。
ステップS100では、CPU122は、血圧の算出が完了したか否かを判断し、完了したと判断すると(ステップS100でYES)、ステップS110へ処理を進める。一方、まだ完了していないと判断した場合には、ステップS70へ処理を戻す。
ステップS110では、CPU122は、今回の測定によって得られた圧脈波振幅の値と、前回以前の測定によって得られ、既にメモリ部123Bに記憶された圧脈波振幅の値とを比較し、比較結果に基づいて、今回の測定におけるカフ150の巻付強度を評価する情報を生成し、ステップS120へ処理を進める。ここでの比較および評価の態様については後述する。
ステップS120では、CPU122は、ステップS80で得られた血圧値を、ステップS110で生成した評価する情報とともに表示部114に表示させて、ステップS130へ処理を進める。
ステップS130では、ステップS80で決定し、ステップS120で表示部114に表示させた血圧値(最高血圧値、最低血圧値および/または平均血圧値)を血圧値データ(表1)に記憶させて、測定処理を終了させる。
なお、得られた血圧値は、ステップS30で選択を受付けた使用者に関連付けられて、メモリ部123に記憶される。
また、CPU122は、ステップS120での血圧値の表示と共に(または、表示の後に)、弁135を全開となるように制御し、空気袋151の空気を抜く。
[1−6.巻付強度の評価]
ステップS110における巻付強度の評価について、説明する。
CPU122は、まず、今回の血圧測定で得られた血圧値に対応した圧脈波振幅の値を、第1の値として読み込む。ここでいう血圧値とは、たとえば最高血圧値、最低血圧値または平均血圧値であっても良いし、圧脈波振幅の最大値を取ったときのカフ圧であっても良い。
次に、これまでの血圧測定について、メモリ部123Bにおいて、表1においてステップS30で情報を入力された被測定者に関連付けられて表2において記憶された圧脈波振幅の値を、第2の値として読み込む。
なお、ここで第2の値として読み込まれるのは、今回の血圧測定で得られた圧脈波振幅の値として、最高血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に最高血圧値に対応する圧脈波振幅の値が読み込まれる。最低血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に最低血圧値に対応する圧脈波振幅の値が読み込まれる。平均血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に平均血圧値に対応する圧脈波振幅の値が読み込まれる。
また、第2の値として読み込まれるのは、最高血圧値等に対応する圧脈波振幅であって、ステップS30で情報を入力された被測定者についての、直前の測定結果であっても良いし、直近の所定回数(たとえば5回)の測定結果の平均値や最小値や最大値等の代表値であっても良い。
そして、CPU122は、第1の値と第2の値の差([第2の値]−[第1の値])を算出し、当該差REFの値に基づいて、巻付け強度を評価する。たとえば、REFが「A」以下であれば巻付強度は適切であり、REFが「A」を超えれば巻付強度はきつく、REFが「−A」未満であれば巻付強度はゆるいと評価する。
また、巻付強度の評価は、多段階で行なわれても良い。たとえば、7段階で評価がなされる例を説明する。REFが「A1」以下であれば巻付強度は適切であり、REFが「A1」を超え「A2」以下であれば巻付強度は少しきつく、REFが「A2」を超え「A3」以下であれば巻付強度はきつく、REFが「A3」を超えれば巻付強度はかなりきつく、REFが「−A1」より低いが「−A2」以上であれば巻付強度は少しゆるく、REFが「−A2」より低いが「−A3」以上であれば巻付強度はゆるく、REFが「−A3」を下回れば巻付強度はかなりゆるい、と評価する。なお、この場合、A1〜A3は正の数で、A1<A2<A3である。
[1−7.巻付強度の評価結果の表示例]
図7に、ステップS120において表示部114に表示される画面の一例を示す。
図7を参照して、画面400には、最高血圧値402(「162」という数値)と、最低血圧値403(「98」という数値)と、脈拍値404(「92」という数値)と、現在の日時401と、複数のブロックからなる評価表示部40とが表示されている。
評価表示部40は、上記したような7段階の評価に対応して、7つのブロックを含む。そして、7つのブロックの中で、評価結果に対応したブロックが、他のブロックとは異なる態様で表示されている(図7中ではハッチングを付されて示されている)。なお、図7では、真ん中より一つ上のブロックが異なる態様で表示されており、「少しゆるい」という評価結果が示されている。
以上説明した本実施の形態では、巻付強度の評価に利用される圧脈波振幅により、センサ(圧力センサ132)の出力に基づいて検出される血圧の指標についての検出量が構成されている。また、圧脈波振幅は、動脈の容積変化量に関連する情報でもある。
また、本実施の形態では、血圧値データ(表1)および圧脈波振幅データ(表2)を記憶するメモリ部123Bにより、第1の記憶部および第2の記憶部が構成されている。具体的には、メモリ部123Bにおいて、血圧値データにおける、血圧測定処理の実行中の測定データのIDに関連付けられたデータを記憶する部分によって、第2の記憶部が構成される。また、メモリ部123Bにおいて、血圧値データにおける、以前の測定データのIDに関連付けられたデータを記憶する部分によって、第1の記憶部が構成される。
そして、今回の検出結果における圧脈波振幅と履歴として記憶されている圧脈波振幅とを比較することによりカフ150の巻付強度についての評価を行なう評価部122Pにより、本発明の評価部が構成されている。なお、評価部122Pは、当該評価の結果を、たとえば図7中の評価表示部40として表示部114に出力する。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.血圧計の構成]
本実施の形態の血圧測定装置の一例である血圧計100は、コロトコフ音に従って血圧測定を行なう。外観構成については、第1の実施の形態の血圧計100と同様とすることができる。
図8は、本実施の形態の血圧計100の使用状態を概略的に示す図であり、図9は、本実施の形態の血圧計100の機能ブロック図である。
図8および図9を参照して、本実施の形態の血圧計100は、第1の実施の形態の血圧計100に加えてさらに、カフ150内にマイクロフォン80を備えている。
本実施の形態の血圧計100において、カフ150は、測定部位200に巻付けられ、マイクロフォン80で、測定部位200内の動脈がカフ150により締め付けられることにより発生するコロトコフ音を検出する。
また、本実施の形態では、CPU122は、マイクロフォン80から出力される音声を検出する音検出部122Cと、音検出部122Cが検出する音声に基づいて血圧測定を行なう血圧測定部122Dとを含む。
なお、本実施の形態の血圧計100における、マイクロフォン80が出力する音声を利用したコロトコフ音に従う血圧測定については、公知の技術を採用することができるため、説明を繰り返さない。
図10(A)は、カフ150の巻付強度が適切な場合の、カフ圧の変化に伴うコロトコフ音の音量(レベル)の変化を示す。図10(B)は、カフ150の巻付強度がゆるい場合の、カフ圧の変化に伴うコロトコフ音の音量(レベル)の変化を示す。
図10(A)および図10(B)を参照して、カフ150がゆる巻きになると、コロトコフ音のレベルが全体的に低下する。
なお、カフ150の巻付強度がきつくなると、適切な場合と比較して、コロトコフ音のレベルは全体的に上昇する。ただし、カフ150の巻付強度が、血管における血液の流れを妨げる程度まできつくなると、適切な場合と比較して、コロトコフ音のレベルは全体的に低下する。
[2−2.巻付強度の評価]
本実施の形態の血圧計100の評価部122Pによる、ステップS110(図6参照)における巻付強度の評価について、説明する。
CPU122は、まず、今回の血圧測定で得られた血圧値に対応したコロトコフ音のレベルを、第1の値として読み込む。ここでいう血圧値とは、たとえば最高血圧値、最低血圧値または平均血圧値が挙げられる。また、ここでいう血圧値とは、コロトコフ音のレベルの最大値を取ったときのカフ圧であっても良い。
次に、これまでの血圧測定について、メモリ部123Bにおいて、表1においてステップS30で情報を入力された被測定者に関連付けられて表2において記憶されたコロトコフ音のレベルを、第2の値として読み込む。
なお、ここで第2の値として読み込まれるのは、今回の血圧測定で得られたコロトコフ音のレベルとして、最高血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に最高血圧値に対応するコロトコフ音のレベルが読み込まれる。最低血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に最低血圧値に対応するコロトコフ音のレベルが読み込まれる。平均血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に平均血圧値に対応するコロトコフ音のレベルが読み込まれる。
また、第2の値として読み込まれるのは、最高血圧値等に対応するコロトコフ音のレベルであって、ステップS30で情報を入力された被測定者についての、直前の測定結果であっても良いし、直近の所定回数(たとえば5回)の測定結果の平均値や最小値や最大値等の代表値であっても良い。
そして、CPU122は、第1の値と第2の値の差([第2の値]−[第1の値])を算出し、当該差REF01の値に基づいて、巻付け強度を評価する。たとえば、REF01が「B」以下であれば巻付強度は適切であり、REF01が「B」を超えれば巻付強度はきつく、REF01が「−B」未満であれば巻付強度はゆるいと評価する。
また、巻付強度の評価は、多段階で行なわれても良い。たとえば、7段階で評価がなされる例を説明する。REF01が「B1」以下であれば巻付強度は適切であり、REF01が「B1」を超え「B2」以下であれば巻付強度は少しきつく、REF01が「B2」を超え「B3」以下であれば巻付強度はきつく、REF01が「B3」を超えれば巻付強度はかなりきつく、REF01が「−B1」より低いが「−B2」以上であれば巻付強度は少しゆるく、REF01が「−B2」より低いが「−B3」以上であれば巻付強度はゆるく、REF01が「−B3」を下回れば巻付強度はかなりゆるい、と評価する。なお、この場合、B1〜B3は正の数で、B1<B2<B3である。
以上説明した本実施の形態では、マイクロフォン80により、カフの挙動を検出するセンサが構成されている。
そして、今回の検出結果におけるコロトコフ音と、履歴として記憶されているコロトコフ音とを比較することにより、カフ150の巻付強度についての評価を行なう評価部122Pにより、本発明の評価部が構成されている。なお、評価部122Pは、当該評価の結果を、たとえば図7中の評価表示部40として表示部114に出力する。
[3.第3の実施の形態]
[3−1.血圧計の構成]
本実施の形態の血圧測定装置の一例である血圧計100は、発光素子と受光素子とを含む光電センサを利用して、動脈容積を検出することにより、血圧測定を行なう。外観構成については、第1の実施の形態の血圧計100と同様とすることができる。
図11は、本実施の形態の血圧計100の使用状態を概略的に示す図であり、図12は、本実施の形態の血圧計100の機能ブロック図である。
図11および図12を参照して、本実施の形態の血圧計100は、第1の実施の形態の血圧計100に加えて、発光素子71と受光素子72からなる光電センサ70、発光素子駆動回路73および動脈容積検出回路74を含む。本実施の形態では、光電センサ70により、カフ150の挙動を検出するセンサが構成されている。
また、CPU122は、動脈容積検出回路74の出力に基づいて動脈の容積を検出する動脈容積検出部122Eと、動脈容積検出部122Eが検出した動脈の容積に基づいて血圧値を測定する血圧測定部122Fとを含む。
発光素子71は、測定部位200(本実施のでは、たとえば手首)中を延在する部分の橈骨動脈に向けて光を照射するものであり、たとえばLED(Light Emitting Diode)にて構成される。受光素子72は、発光素子71によって照射された光の橈骨動脈の透過光または/および反射光を受光するものであり、たとえばPD(Photo Diode)にて構成される。
動脈容積を精度良く検出するためには、生体組織を透過し易い近赤外光を検出光として利用することが好ましく、発光素子71および受光素子72としては、この近赤外光を照射および受光可能なものがそれぞれ好適に利用される。より具体的には、発光素子71から照射されて受光素子72にて受光される検出光としては、波長940nm付近の近赤外光が特に好適に使用される。なお、検出光としては、上記940nm付近の近赤外光に限られず、波長450nm付近の光や波長1100nm付近の光等も使用可能である。
発光素子駆動回路73は、CPU122の制御信号に基づいて発光素子71を発光させるための回路であり、所定量の電流を発光素子71に印加することにより、発光素子71を発光させるものである。発光素子71に印加される電流としては、たとえば50mA程度の直流電流が使用される。発光素子駆動回路73としては、好適には、発光素子71に所定のデューティでパルス電流を供給することによって発光素子71を周期的にパルス発光させる回路が利用される。このように発光素子71をパルス発光させることとすれば、発光素子71への単位時間当たりの印加電力を抑制することが可能になり、発光素子71の温度上昇を防ぐことが可能になる。なお、発光素子71の駆動周波数としては、検出すべき動脈容積の変動に含まれる周波数成分(おおよそ30Hz)よりも十分に高い周波数(たとえば3kHz程度)とすることにより、より精緻に動脈容積を検出することが可能になる。
動脈容積検出回路74は、受光素子72から入力された信号に基づいて受光量に応じた電圧信号を生成し、これをCPU122に向けて出力するための回路である。受光素子72によって検出される光の光量は動脈容積に比例して変化するため、動脈容積検出回路74にて生成される電圧信号も動脈容積に比例して変化することになり、これにより動脈容積が電圧値変動として捉えられることになる。ここで、動脈容積検出回路74は、たとえばアナログフィルタ回路、整流回路、増幅回路、A/D(Analog/Digital)変換回路等の処理回路を含んでおり、アナログ値として入力された信号をデジタル値化した電圧信号として出力する。
図13(A)は、カフ150の巻付強度が適切な場合の、カフ圧の変化に伴う、動脈容積検出回路74が出力する電圧信号(電圧値)の変化を示す。図13(B)は、カフ150の巻付強度がゆるい場合の、カフ圧の変化に伴う、動脈容積検出回路74が出力する電圧信号(電圧値)の変化を示す。
図13(A)および図13(B)を参照して、カフ150がゆる巻きになると、出力される電圧値が全体的に低下する。
なお、カフ150の巻付強度がきつくなると、適切な場合と比較して、出力される電圧値は全体的に上昇する。ただし、カフ150の巻付強度が、血管における血液の流れを妨げる程度まできつくなると、適切な場合と比較して、出力される電圧値は全体的に低下する。
[3−2.巻付強度の評価]
本実施の形態の血圧計100の評価部122Pによる、ステップS110(図6参照)における巻付強度の評価について、説明する。
CPU122は、まず、今回の血圧測定で得られた血圧値に対応した電圧値を、第1の値として読み込む。ここでいう血圧値とは、たとえば最高血圧値、最低血圧値または平均血圧値が挙げられる。また、ここでいう血圧値とは、出力される電圧が最大値を取ったときのカフ圧であっても良い。
次に、これまでの血圧測定について、メモリ部123Bにおいて、表1においてステップS30で情報を入力された被測定者に関連付けられて表2において記憶された電圧値を、第2の値として読み込む。
なお、ここで第2の値として読み込まれるのは、今回の血圧測定で得られた電圧値として、最高血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に最高血圧値に対応する電圧値のレベルが読み込まれる。最低血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に最低血圧値に対応する電圧値が読み込まれる。平均血圧値に対応する値が読み込まれた場合には、これまでの血圧測定の値としても同様に平均血圧値に対応する電圧値が読み込まれる。
また、第2の値として読み込まれるのは、最高血圧値等に対応する電圧値であって、ステップS30で情報を入力された被測定者についての、直前の測定結果であっても良いし、直近の所定回数(たとえば5回)の測定結果の平均値や最小値や最大値等の代表値であっても良い。
そして、CPU122は、第1の値と第2の値の差([第2の値]−[第1の値])を算出し、当該差REF02の値に基づいて、巻付け強度を評価する。たとえば、REF02が「C」以下であれば巻付強度は適切であり、REF02が「C」を超えれば巻付強度はきつく、REF02が「−C」未満であれば巻付強度はゆるいと評価する。
また、巻付強度の評価は、多段階で行なわれても良い。たとえば、7段階で評価がなされる例を説明する。REF02が「C1」以下であれば巻付強度は適切であり、REF02が「C1」を超え「C2」以下であれば巻付強度は少しきつく、REF02が「C2」を超え「C3」以下であれば巻付強度はきつく、REF02が「C3」を超えれば巻付強度はかなりきつく、REF02が「−C1」より低いが「−C2」以上であれば巻付強度は少しゆるく、REF02が「−C2」より低いが「−C3」以上であれば巻付強度はゆるく、REF02が「−C3」を下回れば巻付強度はかなりゆるい、と評価する。なお、この場合、C1〜C3は正の数で、C1<C2<C3である。
以上説明した本実施の形態では、巻付強度の評価に利用される、動脈容積検出回路74から出力される電圧値により、センサの出力に基づいて検出される血圧の指標について検出量であって、動脈の容積変化量に関連する情報が構成されている。
そして、今回の検出結果における電圧値と、履歴として記憶されている電圧値とを比較することにより、カフ150の巻付強度についての評価を行なう評価部122Pにより、本発明の評価部が構成されている。なお、評価部122Pは、当該評価の結果を、たとえば図7中の評価表示部40として表示部114に出力する。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態として開示された技術は、可能な限り組合わせて実施されることが意図される。
40 評価表示部、70 光電センサ、71 発光素子、72 受光素子、73 発光素子駆動回路、74 動脈容積検出回路、80 マイクロフォン、100 血圧計、110 装置本体、114 表示部、115 操作部、115A 電源スイッチ、115B 測定スイッチ、115C 停止スイッチ、115D 使用者選択スイッチ、115E スイッチ、122A 脈波信号検出部、122B 血圧測定部、122C 音検出部、122D 血圧測定部、122E 動脈容積検出部、122F 血圧測定部、122P 評価部、123A,123B メモリ部、124 電源部、125 発振回路、126 ポンプ駆動回路、127 弁駆動回路、129 タイマ、131 血圧測定用エア系コンポーネント、132 圧力センサ、134 ポンプ、135 弁、140 エア管、150 カフ、151 空気袋、200 測定部位、400 画面。

Claims (8)

  1. 巻付けられることにより測定部位を圧迫するカフを備えた血圧測定装置であって、
    前記カフの挙動を検出するセンサと、
    前記センサの出力に基づいて血圧の指標についての検出量を検出する検出部と、
    前記検出量に基づいて血圧を測定する測定部と、
    前記検出量の履歴を記憶する第1の記憶部と、
    前記検出量を記憶する第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部に記憶された検出量と前記第2の記憶部に記憶された検出量を比較することにより、前記カフの巻付強度を評価する評価部とを備える、血圧測定装置。
  2. 前記検出量は、前記カフが巻付けられる測定部位における動脈の容積変化量に関連する量である、請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 前記検出量は、圧脈波振幅である、請求項2に記載の血圧測定装置。
  4. 前記第1の記憶部は、前記検出量を、前記測定部が測定する血圧値と関連付けて記憶する、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の血圧測定装置。
  5. 前記評価部は、前記第1の記憶部と前記第2の記憶部に記憶された検出量であって、前記検出量の最大値を比較することにより、前記カフの測定部位に対する巻付強度を評価する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の血圧測定装置。
  6. 前記評価部は、前記第1の記憶部と前記第2の記憶部に記憶された検出量であって、前記測定部が測定する血圧値の最高血圧、平均血圧または最低血圧のいずれか1つ以上の血圧値に対応した前記検出量を比較することにより、前記カフの測定部位に対する巻付強度を評価する、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の血圧測定装置。
  7. 前記評価部は、前記第1の記憶部と前記第2の記憶部に記憶された検出量であって、前記第1の記憶部に記憶されている血圧値の代表値に対応した前記検出量を比較することにより、前記カフの測定部位に対する巻付強度を評価する、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の血圧測定装置。
  8. 前記検出量は、前記カフが巻付けられる測定部位における動脈のコロトコフ音の音量である、請求項1に記載の血圧測定装置。
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