JP4702216B2 - 電子血圧計およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子血圧計およびその制御方法に関し、特に、容積補償法を利用して血圧を測定する電子血圧計およびその制御方法に関する。
血圧は循環器疾患を解析する指標の一つであり、血圧に基づいてリスク解析を行なうことは、たとえば脳卒中や心不全や心筋梗塞などの心血管系の疾患の予防に有効である。特に、早朝に血圧が上昇する早朝高血圧は心臓病や脳卒中などに関係している。さらに、早朝高血圧の中でも、モーニングサージと呼ばれる起床後1時間から1時間半ぐらいの間に急激に血圧が上昇する症状は、脳卒中との因果関係があることが判明している。そこで、時間(生活習慣)と血圧変化の相互関係を把握することが、心血管系の疾患のリスク解析に有用である。したがって、長期間にわたり、連続的に血圧測定することが必要となってきている。
また、手術中・手術後の患者の監視や、降圧薬治療時の薬効確認等においては、1心拍ごとに連続的に血圧を測定し、血圧変化を監視することが非常に重要である。
また、1心拍ごとの脈波波形には、動脈硬化の進展や心機能の診断等、医学上きわめて利用範囲が広い情報が含まれており、脈波波形の変動を連続的に記録することも重要視されてきている。
従来の血圧計は、測定部位に腕帯(カフ)を巻き、その腕帯内の圧力を最高血圧より高く加圧し、その後腕帯内の圧力を徐々に減圧していく過程において、動脈で発生する脈動を圧力センサで腕帯を介して検出し、腕帯内の圧力とその時の脈動の大きさ(脈波振幅)に所定のアルゴリズムを適用して最高血圧と最低血圧を決定している(オシロメトリック法)。このような血圧計では、脈波振幅が、腕帯内圧が最高血圧付近で急激に増加し、最低血圧付近で急激に減少する特徴が利用されている。
また、従来の血圧計では、腕帯内圧の加減圧中の血流の変化に依存して発生・消失する血流音(コロトコフ音)をマイクロホン等のコロトコフ音検出器で検出し最高血圧と最低血圧を決定するものもあった(コロトコフ音法)。このような血圧計では、コロトコフ音が、腕帯内圧が最高血圧で発生し、最低血圧付近で消失(もしくは微弱)する特徴が利用されている。
ただし、これらの血圧測定方法では、最高血圧と最低血圧を決定するために、腕帯内圧を徐々に減圧していく必要があるため、1回当たりの測定時間は早くとも30秒程度必要となり、1心拍ごとに血圧測定することは不可能である。
なお、1心拍ごとに血圧を測定する手法としては、動脈にカテーテルを挿入し、カテーテルに接続した圧力センサにより動脈内圧を直接測定する方法がある(直接法)。ただし、直接法は動脈にカテーテルを挿入するため、医師の監視下で実行する必要があり、また、苦痛・感染の危険など被測定者(患者)に精神的・肉体的苦痛を与え、手術中・手術後などの特定した環境下でしか実施されていない。
このような状況下、非侵襲で連続的に1心拍ごとの血圧計測する技術がこれまでに開発されてきた。
このような技術としては、たとえば、トノメトリ法と呼ばれる血圧測定方法がある。これは、橈骨動脈などの表在した動脈を体表面から平らに圧迫したとき、その平面上の圧と動脈内圧が一致する原理を利用し、平面上の圧を圧力センサにより検出することで血圧を測定できる。実際には、動脈のみを圧迫することは不可能であり、体表面の組織も同時に圧迫しているため、上記圧力センサで検出した圧力は必ずしも動脈内圧と一致しない。したがって、トノメトリ法で血圧計測するには、他の方法(たとえばオシロメトリック法)で測定した血圧値により補正する必要がある。また、動脈を平らに圧迫するために動脈上にセンサを正しく配置する必要があり、取扱いも非常に煩雑であるため、手術中や手術後の集中治療室などの限られた場所で使用されているにとどまっている。
これに対し、簡便に測定できる手法として、特公昭59−005296号公報(特許文献1)に開示されるように、容積補償法による血圧測定が開発されている。
容積補償法は、生体外から腕帯によって動脈を圧迫し、脈動する動脈の単位長あたりの容積を一定に保つことで圧迫圧力(カフ圧)と動脈内圧すなわち血圧と平衡させ、この状態を維持したときのカフ圧を検出することにより連続血圧値を得る方式である。動脈内圧と動脈にかかるカフ圧を常時平衡に保つことにより、動脈壁を無負荷状態(すなわち圧力のかからない自然な状態)に維持する必要があるため、動脈が無負荷状態にあることの検出(サーボ目標値の検出)、および、この状態を維持すること(サーボ制御)の2点が重要な課題となる。特に、サーボ目標値の決定は血圧測定精度に直接影響するため、その決定は非常に重要である。
そして、電子血圧計におけるサーボ目標値の決定に関する技術の一例としては、特公平01−031370号公報(特許文献2)に、カフにより動脈を徐々に圧迫していき、そのときに得られる動脈容積最大点を検出することでサーボ目標値(制御目標値)とする技術が開示されている。この公報に開示された制御目標値の決定の態様を、図7を参照して説明する。なお、図7では、カフ圧がPcで、フォトトランジスタの出力電圧(動脈の容積信号)がPGdcで、容積信号の脈派成分がPGacで、制御目標値がVoで、平均血圧がMBPで、そして、最高血圧がSBPで、それぞれ示されている。
特許文献2に開示された技術では、カフを徐々に加圧しながら(3〜4mmHg/sec)その時の容積信号の脈派成分が取得され、さらに、その最大値が検出される。そして、最大値が検出された時点での動脈の容積信号PGdcが、サーボ目標値として設定される。
特公昭59−005296号公報 特公平01−031370号公報
しかしながら、特許文献2に開示された技術では、正確なサーボ目標値(制御目標値)を検出できる反面、サーボ目標値の検出に最低でも30秒以上必要になる。そのため、測定開始から最初の血圧決定まで30+α秒以上を必要とされ、被測定者が、不便に感じていた。
また、連続血圧測定中にも、血圧変動、ストレス、環境の変化などにより、サーボ目標値が変動することがあり、その都度サーボ目標値を再検出する必要があるが、そのときもサーボ目標値決定まで最低30秒必要となる。このため、血圧測定を中断して制御目標値を再決定する必要があり、連続血圧測定中の血圧変動に速やかに対応することができなかった。
本発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、容積補償法を利用して血圧を測定する電子血圧計において、制御目標値を短時間で決定可能にすることである。
本発明のある局面に従った電子血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、前記測定手段は、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、前記圧力維持手段は、前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、前記カフに加える圧力を特定の圧力から高周波の振動を重畳させながら上昇させて、前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記特定の圧力は、前記カフ内の圧力の検出より前に検出された、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力であることを特徴とする。
また、本発明に従った電子血圧計は、前記圧力維持手段が検出した前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力の履歴を記憶する記憶手段をさらに含み、前記圧力維持手段は、前記圧力調整手段に前記カフに加える圧力を前記記憶手段に記憶された履歴の圧力で維持させた状態で、前記カフに加える圧力に高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、その時の容積脈波信号を前記フィードバック制御の制御目標値とすることが好ましい。
また、本発明に従った電子血圧計では、前記圧力維持手段は、前記測定手段による血圧の測定の開始時に、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、その時の容積脈波信号を前記フィードバック制御の制御目標値とすることが好ましい。
また、本発明に従った電子血圧計では、前記所定の場合とは、前記測定手段によって測定された血圧が所定の値を越えた場合または特定の値を下回った場合であることが好ましい。
また、本発明に従った電子血圧計では、前記所定の場合とは、前記測定手段による血圧の測定中に前記動脈容積検出手段によって検出された被測定者の動脈の容積の変化量が一定の値を越えた場合であることが好ましい。
また、本発明に従った電子血圧計では、前記所定の場合とは、前記測定手段による血圧の測定中に前記圧力検出手段によって検出される前記カフ内の圧力の変化量が或る値を越えた場合であることが好ましい。
また、本発明に従った電子血圧計は、外部からの操作を受付ける操作手段をさらに含み、前記所定の場合とは、前記操作手段に対して操作がなされた場合であることが好ましい。
また、本発明に従った電子血圧計では、前記圧力維持手段は、前記フィードバック制御に基づいて前記圧力調整手段が前記カフに加える圧力を1心拍分調整する期間での前記動脈容積検出手段による被測定者の動脈の容積を検出結果に基づいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出することが好ましい。
本発明に従った電子血圧計の制御方法は、被測定者の血圧測定部位に装着するカフを備える電子血圧計の制御方法であって、前記電子血圧計に、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出するステップと、前記検出したカフ内の圧力を維持させるステップと、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御をしながら、被測定者の動脈の容積変化に基づいて、前記カフに加える圧力を調整するステップと、前記フィードバック制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出するステップとを実行させ、前記カフ内の圧力を検出するステップは、前記電子血圧計における血圧測定の開始時と、前記血圧測定中の所定の場合において実行され、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中、または、前記カフに加える圧力を被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、前記カフに加える圧力を特定の圧力から高周波の振動を重畳させながら上昇させて、被測定者の動脈の容積を検出することによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出するステップであり、前記特定の圧力は、前記カフ内の圧力の検出より前に検出された、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力であることを特徴とする。
本発明の他の局面に従った電子血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被験者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、前記測定手段は、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備えた、電子血圧計であって、前記圧力維持手段は、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、さらに、前記圧力調整手段に前記カフに加える圧力を当該検出した圧力で維持させた状態で、前記カフに加える圧力に高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を再度検出し、当該再度検出した前記カフ内の圧力を最終的に前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力とし、その時の容積脈波信号を前記フィードバック制御の制御目標値とすることを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に従った電子血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、前記測定手段は、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、前記圧力維持手段は、前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記所定の場合とは、前記測定手段による血圧の測定中に前記圧力検出手段によって検出される前記カフ内の圧力の変化量が或る値を越えた場合であることを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に従った電子血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、前記測定手段は、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、前記圧力維持手段は、前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、外部からの操作を受付ける操作手段をさらに含み、前記所定の場合とは、前記操作手段に対して操作がなされた場合であることを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に従った電子血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、前記測定手段は、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、前記圧力維持手段は、前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記圧力維持手段は、前記フィードバック制御に基づいて前記圧力調整手段が前記カフに加える圧力を1心拍分調整する期間での前記動脈容積検出手段による被測定者の動脈の容積を検出結果に基づいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出することを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に従った電子血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、前記測定手段は、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、前記圧力維持手段は、前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、前記圧力維持手段は、前記測定手段による血圧の測定の開始時に、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、その時の容積脈波信号を前記フィードバック制御の制御目標値とすることを特徴とする。
本発明によれば、カフに加えられる圧力に高周波の振動が重畳された状態で検出される被測定者の動脈の容積信号より、前記高周波と同一周波数成分の信号が最大となったときのカフ内の圧力が、圧力維持手段が維持するカフ内の圧力、つまり、制御目標値に対応する圧力とされる。
これにより、1心拍分の期間にカフに加えられる圧力で、被測定者の動脈の容積変化が最大となるカフ内の圧力を得ることができる。したがって、容積補償法を利用して血圧を測定する電子血圧計において、従来と比較して、制御目標値を短時間で決定することができるようになる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る電子血圧計の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である電子血圧計の概観図である。
電子血圧計1は、カフ2を備え、当該カフ2を被測定者の手首Aに巻きつけられた状態で、被測定者の血圧を測定する。なお、本発明に従った電子血圧計において、血圧の測定部位は、手首に限定されない。後述するような動脈の容積の検出が可能な箇所であれば、指先や上腕部等であっても良い。
電子血圧計1は、その前面に表示部4および複数の操作ボタンを含む操作部5を備えている。また、電子血圧計1は、内蔵するポンプ(後述するポンプ32)とカフ2を接続する管3を含む。カフ2は、空気袋を内包している。
図2は、電子血圧計1のハードウェア構成を模式的に示す図である。
電子血圧計1は、上記した表示部4および操作部5に加え、電子血圧計1の動作を全体的に制御するCPU(Central Processing Unit)10、CPU10のワークメモリとして機能するメモリ11、種々の情報(プログラムおよびデータ)を記憶するメモリ12、タイマ6、および、CPU10に電力を供給する電源30を含む。なお、操作部5は、電子血圧計1に対する電源投入のオン/オフを切換えるために操作される電源スイッチ51、電子血圧計1に血圧の測定を開始させるために操作される測定スイッチ52、電子血圧計1に測定動作を停止させるために操作される停止スイッチ53、および、メモリ12に記憶された血圧等の測定結果を呼出すために操作される記録呼出スイッチ54を含む。
電子血圧計1は、さらに、上記したカフ2および管3に加え、カフ2の空気袋の圧力を計測する圧力センサ31、圧力センサ31からの出力を周波数に変換してCPU10に入力させる発振回路13、カフ2の空気袋に空気を送るポンプ32、ポンプ32を駆動させるポンプ駆動回路14、カフ2の空気袋の空気を排出しまたは閉じ込めるために開閉する弁33、および、弁33を駆動させる弁駆動回路15を含む。電子血圧計1では、CPU10は、ポンプ駆動回路14および弁駆動回路15の動作を制御することにより、カフ2の空気袋の圧力を制御する。
また、電子血圧計1は、さらに、カフ2に取付けられた動脈容積センサ21および動脈容積センサ21の検出出力を入力される動脈容積検出回路16を含む。動脈容積センサ21は、被測定者の血圧測定部位の動脈の容積を検出するためのセンサであり、たとえば、光電センサによって構成される。光電センサは、具体的には、発光ダイオードと、当該発光ダイオードに上記測定部位の動脈を挟んで対向するように設けられたフォトトランジスタとを含む。動脈容積検出回路16は、上記の発光ダイオードの発光量を制御し、また、上記のフォトトランジスタの受光量を入力される。これにより、動脈容積検出回路16では、発光ダイオードの発する光であって、血管を流れる血液(赤血球)に含まれるヘモグロビンの吸収帯の光の、フォトダイオードに到達する透過光量に基づいて、動脈の容積が検出される。なお、本発明に従った電子血圧計では、動脈の容積は、光電センサ以外の、たとえばインピーダンスプレスチモグラフなどの既存の方法を利用して検出されても良い。
電子血圧計1では、容積補償法を利用して血圧(最高血圧、最低血圧)が測定される。容積補償法による血圧測定は、生体外から動脈に外圧を加え、生体外圧と動脈内圧すなわち血圧を常時平衡にするように制御し、動脈壁を無負荷状態に維持し、そのときに生体外圧を測定することにより、血圧を得るものである。なお、容積補償法を利用した血圧測定に関しては、上記した特許文献1に詳しい。
図3は、電子血圧計1において電源が投入されて血圧を測定する際に実行される処理のフローチャートである。
図3を参照して、まず、ステップST10で、被測定者またはユーザによって、電源スイッチ51が押圧される。これにより、電子血圧計1では、ステップST20において初期化が行なわれる。初期化には、たとえば、CPU10による、メモリ11の初期化やカフ2内の空気の排気や圧力センサ31の0mmHgの補正が含まれる。
初期化の後、測定スイッチ52を押圧されると(ステップST30)、電子血圧計1では、ステップST40において、カフ2により動脈壁を無負荷状態に制御するための制御目標値が検出される。なお、ステップST40における制御目標値の検出のための処理内容については、後述する。
そして、制御目標値が決定されると、CPU10は、カフ2の空気袋の圧力を後述する制御初期カフ圧に調整した(ステップST50)後、動脈容積信号の振幅が最小となるようにカフ2の空気袋の圧力をフィードバック制御しながら被測定者の血圧を決定する(ステップST60〜ST80)。なお、動脈容積信号とは、動脈容積検出回路16からCPU10に出力される信号であって被測定者の動脈の容積に対応した信号である。
ステップST60では、CPU10が、動脈容積検出回路16の検出出力である動脈容積信号の振幅が最小になるように、カフ2の空気袋の圧力を制御する。ここで、「動脈容積信号の振幅が最小となるように」とは、被測定者の動脈の容積より得られる動脈容積信号とステップST40で検出された制御目標値との差が予め定められた閾値以下となるように、という意味である。たとえば、動脈容積検出回路16の検出出力である動脈容積信号と制御目標値との差が、上記閾値を上回ることを意味するものである場合には、CPU2は上回る度合いに応じてカフ2の空気袋の圧力を上昇させるように弁33の動作を制御する。本実施の形態では、血圧の測定が行なわれる場合、ポンプ32は常時運転され、カフ2の空気袋の圧力は、弁33の開閉態様によって制御される。なお、カフ2の空気袋の圧力は、弁33を常時開とされてポンプ32の駆動態様によって制御されても良いし、弁33の開閉態様とポンプ32の駆動態様の双方を組み合わせて制御されても良い。
ステップST70では、CPU10は、動脈容積信号と制御目標値との差が、上記閾値以下であることを意味するものであるかどうかを判断する。そして、閾値以下であると判断すれば、CPU10は、ステップST80で、その時点でのカフ2の空気袋の圧力を被測定者の血圧決定し、ステップST90に処理を進める。一方、閾値を越えていると判断すると、CPU10は、ステップST80の処理を実行することなく、直接ステップST90に処理を進める。なお、ステップST80では、CPU10は、決定した血圧値を、表示部4に表示させたり、(たとえば、その時点での時刻とともに)メモリ12に記憶させたりする。
ステップST90では、CPU10は、停止信号がONされたか否かを判断し、OFFされていると判断するとステップST60に処理を戻し、ONされたと判断すると測定を終了させる。停止信号とは、血圧の測定を停止させるための信号であり、ステップST20における初期化ではOFFとされ、停止スイッチ53が押圧されたり血圧の測定開始(ステップST30における測定スイッチ52の押圧)から所定時間が経過したりすることによってONされる。
図4は、ステップST40における制御目標値の検出のサブルーチンのフローチャートである。
図4を参照して、制御目標値の検出処理では、まずステップST41で、CPU10は、メモリ12に記憶されている動脈容積の最大値(動脈容積信号)および当該最大値が検出された時点でのカフ2の空気袋の圧力値を初期化する。
次に、ステップST42で、CPU10はカフ2の空気袋を加圧する。なお、ここでのカフ2の空気袋の加圧は、単に直線状に圧力を上昇させるのではなく、直線状の圧力上昇波形に高周波微少圧振動(たとえば、周波数20Hz、振幅10mmHg)を重畳させることによって行なわれる。これにより、カフ2に加えられる圧力に高周波の振動が重畳される。
そして、CPU10は、ステップST43で、動脈容積検出回路16からの動脈容積信号を検出し、ステップST44で、その時点の動脈容積信号の振幅が、動脈容積の変化量の最大値に対応するものであるか否かを判断する。なお、動脈容積の変化量の最大値は、後述するように、動脈容積センサ21から出力されるデータの高周波成分として得られる。そして、ステップST44における、最大値に対応するものであるか否かの判断は、直前の動脈容積信号の高周波成分の変化量(たとえば微分値)が正の値でありかつその時点での動脈容積信号の高周波成分の変化量が負の値であるかどうかによって行なわれる。
そして、CPU10は、ステップST44で、最大値に対応したものであると判断するとステップST45に処理を進め、最大値に対応したものではないと判断するとステップST46に処理を進める。
ステップST45では、CPU10は、その時点での動脈容積信号(の振幅)の最大値とその時点でのカフ2の空気袋の圧力値をメモリ12に記憶させて、ステップST46に処理を進める。なお、ここで記憶される動脈容積信号の振幅の最大値が、電子血圧計1においてはフィードバック制御における制御目標値として扱われる。また、これらの値がすでにメモリ12に記憶されている場合には、これらの値を最新のものに更新する。
ステップST46では、CPU10は、カフ2の空気袋の圧力が所定の圧力に達したか否かを判断し、達したと判断するとステップST46へ処理を進め、達していないと判断するとステップST42に処理を戻す。ここで所定の圧力とは、たとえば被測定者の最高血圧より十分高い圧力であって、予めメモリ12に記憶されているものとする。
ステップST47では、CPU10は、その時点でメモリ12に記憶されている動脈容積信号の振幅の最大値とその時点でのカフ2の空気袋の圧力値を、それぞれ、制御目標値と制御初期カフ圧力に確定させて、処理を図3のステップST40に戻す。
以上説明した本実施の形態における制御目標値の検出を、図5を参照してより具体的に説明する。なお、図5は、電子血圧計1においてCPU10で扱われるデータを示す図である。具体的には、図5には、動脈内圧すなわち血圧がP1で、カフ2の空気袋に印加され、制御目標値の検出のために高周波の振動が重畳された圧力がP2で、動脈容積センサ21の検出出力がPGdcで、PGdcの直流成分を除去したデータがPGacで、そして、PGacに対してP2の高周波の振動と同じ周波数のバンドパスフィルタで処理されたデータがPGac2で、それぞれ示され、また、それぞれのデータの時間変化が示されている。
カフ2の空気袋がP2の圧力に制御されると、カフ2の空気袋の圧力が動脈内圧と平衡した時点で、PGac2の振幅が最大値(極大値)をとる。図5では、PGac2の1心拍ごとの最大値に△印が付されている。
そして、本実施の形態では、上記したようにメモリ12に記憶される制御目標値は、PGac2の振幅が最大値(極大値)をとった時点でのPGdc(図5中の○印)である。また、本実施の形態では、その時点でのカフ2の空気袋の圧力値もメモリ12に記憶される。
以上説明した本実施の形態では、制御目標値および上記の圧力値は、電子血圧計1における血圧の測定開始時に検出される。なお、本発明に従った電子血圧計におけるこれらの値の検出のタイミングは、血圧の測定開始時に限定されない。たとえば、図6に示されるように、ステップST80で決定された血圧値に対して所定の範囲外である(つまり、所定の値PXを越えるか、または、所定の値PYを下回る)か否かを判断し(ステップST81)、範囲外である場合に(ステップST81でYES判断時)、検出するようにしても良い。なお、図6に示されるフローチャートは、ステップST81以外では図3を参照して説明した各ステップと同様の処理が実行されることを意味している。
また、電子血圧計1に対する電源投入時に検出されても良いし、操作部5に専用のスイッチを設けておいて当該スイッチが操作されたときに検出されても良いし、血圧測定中にカフ2の空気袋の圧力が急激に変化した場合(つまり、圧力の変化量が予め定められた或る値を越えた場合)に検出されても良いし、また、動脈容積検出回路16において検出される被測定者の動脈の容積を継続的にメモリ12等に記憶させておき、そして、血圧計測中に、動脈容積の値が記憶されている値に対して予め定められた一定の値を越えて変化した場合に検出されても良い。
また、以上説明した本実施の形態では、図4に示されたフローチャートでは、制御目標値および上記の圧力値は、カフ2の空気袋の圧力を上昇させている期間内(ステップST42)に検出される。一方、図5を参照して説明した例では、制御目標値および圧力値は、カフ2の空気袋の圧力を一定にさせている期間内に検出される。このように、本発明では、制御目標値および上記の圧力値の検出は、カフ2の空気袋の圧力を上昇させている期間内に検出されても、下降させている期間内に検出されても、一定に維持させているときに検出されても良い。ただし、下降させている期間内に検出する場合には、少なくとも、カフ2の空気袋の圧力を被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させている期間である必要がある。このために、メモリ12に、それまでに測定された(または、被測定者が操作部5を操作することにより入力した)被測定者の最高血圧を記憶しておき、この血圧以上にカフ2の空気袋の圧力を上昇させた後や、動脈容積センサ21の検出出力の直流成分を除去したデータPGacが消失するまでカフ2の空気袋の圧力を上昇させた後で制御目標値および上記の圧力値が検出されることが好ましい。
また、制御目標値および上記の圧力値は、それ以前に検出されメモリ12に記憶された上記の圧力値にカフ2の空気袋の圧力値を制御した状態であって、さらに圧力の制御波形に上記した高周波の振動を重畳させた状態で、検出されても良い。
また、一度、図4または図5に示されたように、カフ2の空気袋の圧力を高周波の振動を重畳させながら上昇または下降させた状態で制御目標値および上記の圧力値を検出した後、再度、当該検出された圧力値でカフ2の空気袋の圧力を制御した状態であってさらに高周波の振動を重畳するように圧力を制御した状態で制御目標値および上記の圧力値を検出し、後で検出された方の値をメモリ12に記憶させても良い。また、先に検出した方の値と後に検出した方の値の差が予め定められた範囲内である場合にのみ、検出が成功したとして、先にまたは後で検出された方の値をメモリ12に記憶しても良い。
また、電子血圧計1では、図5に示されたように、動脈容積信号において、被測定者の1心拍ごとに、当該動脈容積信号の振幅の最大値を検出することができる。そして、上記の制御目標値および上記の圧力値は、1心拍分で、つまり、動脈容積信号の振幅の最大値が1つ得られた時点で、検出されても良いし、複数の心拍分の各値の平均を取る等して検出されても良い。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、上記した各実施の形態は、可能な限り組み合わされて実現されることが意図される。
本発明の実施の形態である電子血圧計の概観図である。 図1の電子血圧計のハードウェア構成を模式的に示す図である。 図1に示された電子血圧計において電源が投入されて血圧を測定する際に実行される処理のフローチャートである。 図3に示された処理における制御目標値の検出のサブルーチンのフローチャートである。 図1に示された電子血圧計のCPUで扱われるデータを示す図である。 図3に示された処理の変形例のフローチャートである。 従来の電子血圧計における制御目標値の決定の態様を説明するための図である。
符号の説明
1 電子血圧計、2 カフ、3 管、4 表示部、5 操作部、6 タイマ、10 CPU、11,12 メモリ、13 発振回路、14 ポンプ駆動回路、15 弁駆動回路、16 動脈容積検出回路、20 空気袋、21 動脈容積センサ、30 電源、31 圧力センサ、32 ポンプ、33 弁、51 電源スイッチ、52 測定スイッチ、53 停止スイッチ、54 記録呼出スイッチ。

Claims (14)

  1. 被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、
    前記測定手段は、
    被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、
    被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、
    前記圧力維持手段は、
    前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、前記カフに加える圧力を特定の圧力から高周波の振動を重畳させながら上昇させて、前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記特定の圧力は、前記カフ内の圧力の検出より前に検出された、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力である、電子血圧計。
  2. 前記圧力維持手段が検出した前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力の履歴を記憶する記憶手段をさらに含み、
    前記圧力維持手段は、前記圧力調整手段に前記カフに加える圧力を前記記憶手段に記憶された履歴の圧力で維持させた状態で、前記カフに加える圧力に高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、その時の容積脈波信号を前記フィードバック制御の制御目標値とする、請求項1に記載の電子血圧計。
  3. 前記所定の場合とは、前記測定手段によって測定された血圧が所定の値を越えた場合または特定の値を下回った場合である、請求項1に記載の電子血圧計。
  4. 前記所定の場合とは、前記測定手段による血圧の測定中に前記動脈容積検出手段によって検出された被測定者の動脈の容積の変化量が一定の値を越えた場合である、請求項1に記載の電子血圧計。
  5. 前記所定の場合とは、前記測定手段による血圧の測定中に前記圧力検出手段によって検出される前記カフ内の圧力の変化量が或る値を越えた場合である、請求項1に記載の電子血圧計。
  6. 外部からの操作を受付ける操作手段をさらに含み、
    前記所定の場合とは、前記操作手段に対して操作がなされた場合である、請求項1に記載の電子血圧計。
  7. 前記圧力維持手段は、前記フィードバック制御に基づいて前記圧力調整手段が前記カフに加える圧力を1心拍分調整する期間での前記動脈容積検出手段による被測定者の動脈の容積を検出結果に基づいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出する、請求項1に記載の電子血圧計。
  8. 前記圧力維持手段は、前記測定手段による血圧の測定の開始時に、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、その時の容積脈波信号を前記フィードバック制御の制御目標値とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電子血圧計。
  9. 被測定者の血圧測定部位に装着するカフを備える電子血圧計の制御方法であって、
    前記電子血圧計に、
    被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出するステップと、
    前記検出したカフ内の圧力を維持させるステップと、
    被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御をしながら、被測定者の動脈の容積変化に基づいて、前記カフに加える圧力を調整するステップと、
    前記フィードバック制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出するステップとを実行させ、
    前記カフ内の圧力を検出するステップは、
    前記電子血圧計における血圧測定の開始時と、前記血圧測定中の所定の場合において実行され、
    前記カフに加える圧力を上昇させる期間中、または、前記カフに加える圧力を被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、前記カフに加える圧力を特定の圧力から高周波の振動を重畳させながら上昇させて、被測定者の動脈の容積を検出することによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出するステップであり、
    前記特定の圧力は、前記カフ内の圧力の検出より前に検出された、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力である、電子血圧計の制御方法。
  10. 被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被験者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、
    前記測定手段は、
    被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、
    被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備えた、電子血圧計であって、
    前記圧力維持手段は、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、さらに、前記圧力調整手段に前記カフに加える圧力を当該検出した圧力で維持させた状態で、前記カフに加える圧力に高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を再度検出し、当該再度検出した前記カフ内の圧力を最終的に前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力とし、その時の容積脈波信号を前記フィードバック制御の制御目標値とする、電子血圧計。
  11. 被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、
    前記測定手段は、
    被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、
    被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、
    前記圧力維持手段は、
    前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記所定の場合とは、前記測定手段による血圧の測定中に前記圧力検出手段によって検出される前記カフ内の圧力の変化量が或る値を越えた場合である、電子血圧計。
  12. 被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、
    前記測定手段は、
    被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、
    被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、
    前記圧力維持手段は、
    前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    外部からの操作を受付ける操作手段をさらに含み、
    前記所定の場合とは、前記操作手段に対して操作がなされた場合である、電子血圧計。
  13. 被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、
    前記測定手段は、
    被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、
    被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、
    前記圧力維持手段は、
    前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記圧力維持手段は、前記フィードバック制御に基づいて前記圧力調整手段が前記カフに加える圧力を1心拍分調整する期間での前記動脈容積検出手段による被測定者の動脈の容積を検出結果に基づいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出する、電子血圧計。
  14. 被測定者の血圧測定部位に装着するカフと、前記カフに加える圧力を調整する圧力調整手段と、前記カフ内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記カフ内の圧力の変化と脈動によって変化する、被測定者の動脈の容積を検出する動脈容積検出手段と、被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段によって前記カフに加える圧力を増減させることによって被測定者の動脈の容積が一定となるように制御し、そのときの前記カフに加える圧力の増減値から被測定者の血圧を測定する測定手段とを含む電子血圧計において、
    前記測定手段は、
    被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、当該圧力を維持する圧力維持手段と、
    被測定者の動脈の容積変化に基づいて前記圧力調整手段を動作させ、被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小になるようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、
    前記フィードバック制御手段による制御によって被測定者の動脈の容積変化の振幅が最小となったときの前記カフ内の圧力を被測定者の血圧として抽出する抽出手段とを備え、
    前記圧力維持手段は、
    前記圧力調整手段に、前記カフに加える圧力を上昇させる期間中またはその前記被測定者の最高血圧以上に上昇させた後に下降させる期間中に、高周波の振動を重畳させながら前記動脈容積検出手段に被測定者の動脈の容積を検出させることによって、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記測定手段による血圧の測定の開始時と、当該測定の開始時以外の所定の場合とにおいて、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅の最大となる前記カフ内の圧力を検出し、
    前記圧力維持手段は、前記測定手段による血圧の測定の開始時に、前記被測定者の動脈の容積変化の振幅が最大となる前記カフ内の圧力を検出し、その時の容積脈波信号を前記フィードバック制御の制御目標値とする、電子血圧計。
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