JP5176880B2 - 血圧情報測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、血圧情報測定装置に関し、特に、容積補償法を用いて血圧情報を測定することのできる血圧情報測定装置に関する。
血圧は循環器疾患を解析する指標の一つであり、血圧に基づいてリスク解析を行うことは、脳卒中、心不全、心筋梗塞などの心血管系の疾患の予防に有効である。なかでも、早朝に血圧が上昇する早朝高血圧は心臓病や脳卒中などに関係している。さらに、早朝高血圧の中でも、モーニングサージと呼ばれる起床後1時間から1時間半ぐらいの間に急激に血圧が上昇する症状は、脳卒中との因果関係があることが判明している。
そこで、時間(または生活習慣)と血圧変化との相互関係を把握することが、心血管系の疾患のリスク解析に有用である。従って、長期間にわたり、連続的に血圧を測定することが必要となってきている。
また、手術中・手術後の患者の監視や、降圧薬治療時の薬効確認等においては、1心拍ごとに連続的に血圧を測定し、血圧変化を監視することが非常に重要である。また、1心拍ごとの血圧波形には、動脈硬化の進展、心機能の診断等、医学上きわめて利用範囲が広い情報が含まれている。そのため、血圧波形の変動を連続的に記録することも重要視されてきている。
そこで、1心拍ごとに血圧を測定する技術として容積補償法を利用した血圧計がある(特許文献1)。容積補償法とは次のようである。つまり、生体外からカフによって動脈を圧迫し、心拍に同期して脈動する動脈の容積(単位長あたりの容積)を常時一定に保つことで、測定部位を圧迫する圧力(カフ圧)と測定部位の動脈の内圧すなわち血圧とを平衡させる。そして、この平衡状態を維持したときのカフ圧を検出することにより連続的に血圧値を得る方式である。
特公昭59−5296号公報(特許第1231954号公報)
容積補償法では、カフ圧と動脈内圧とが平衡した状態、すなわち、動脈壁が無負荷状態での動脈の容積をサーボ制御の目標値(以下「制御目標値」という)として検出する。そして、1心拍ごとの脈動により変化する動脈容積が制御目標値と一致するように、カフ圧を制御する(サーボ制御)。
このようなサーボ制御の期間中、測定部位は、常時、拡張期血圧以上のカフ圧で圧迫される。そのため、血管内圧が拡張期血圧より低い静脈は、常時、圧閉される(圧迫されて潰される)。したがって、測定部位より末梢側に送り出された血液の心臓への還流が阻害される。その結果、時間が経過するにつれて、測定部位の末梢側に血液が溜まることになる(鬱血状態)。
鬱血が発生すると、血圧が正しく測定できなくなる。また、長時間鬱血状態が継続すると、末梢側の組織が変性または壊死することもある。そのため、鬱血を防止することが、正確な血圧測定、および、被測定者の安全確保の面からみて非常に重要である。
ところが、これまでの容積補償法式の血圧計(血圧情報測定装置)では鬱血の監視は特にされていなかった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、測定部位の末梢側の鬱血状態を監視することのできる血圧情報測定装置を提供することである。
この発明のある局面に従う血圧情報測定装置は、容積補償法に従い血圧情報を測定するための血圧情報測定装置であって、所定の測定部位に巻き付けるためのカフと、カフ内の圧力を表わすカフ圧を検出するための圧力検出手段と、カフの所定の位置に配置され、測定部位における第1の動脈の容積を検出するための第1の容積検出手段と、測定部位よりも末梢側の部位である末梢部位における第2の動脈の容積を検出するための第2の容積検出手段と、サーボ制御の目標値を検出する処理を行なうための目標値検出手段と、第1の動脈の容積とサーボ制御の目標値との差が所定値以下となるようサーボ制御するためのサーボ制御手段と、サーボ制御に応じて第1の動脈の容積変化の振幅が所定値以下となったときのカフ圧を血圧として決定するための血圧決定手段と、サーボ制御の期間中、第2の容積検出手段からの出力に基づいて、末梢部位の鬱血を検知するための鬱血検知手段と、鬱血検知手段による検知結果に基づいて、特定の処理を実行するための特定処理手段とを備え、特定の処理は、測定の停止処理および鬱血情報の出力処理のうちいずれか一方を含む。
好ましくは、鬱血検知手段は、現在の第2の動脈の容積の変化量と、測定初期時の第2の動脈の容積の変化量との比または差によって、鬱血を検知する。
あるいは、鬱血検知手段は、現在の第2の動脈の容積値と、測定初期時の第2の動脈の容積値との比または差によって、鬱血を検知することが好ましい。
好ましくは、測定初期時は、サーボ制御が開始されて、はじめて、第1の動脈の容積変化の振幅が所定値以下となった時点を表わす。
あるいは、測定初期時は、サーボ制御の目標値が検出された時点を表わすことが好ましい。
あるいは、測定初期時は、目標値検出手段の処理の開始前を表わすことが好ましい。
好ましくは、出力処理は、鬱血情報として、鬱血が検知された旨報知する処理を含む。
あるいは、鬱血検知手段は、鬱血レベルをさらに判定し、出力処理は、血圧情報として、鬱血レベルを報知する処理を含むことが好ましい。
あるいは、血圧決定手段による決定結果に応じた血圧情報を記憶するための記憶手段をさらに備え、出力処理は、鬱血情報として、鬱血の検出の有無を、血圧情報と関連付けて記憶手段に記憶することが好ましい。
本発明によると、サーボ制御の期間中に、末梢部位の鬱血の有無を検知することができる。また、鬱血の検知結果に基づいて、測定の停止処理および鬱血情報の出力処理のうちいずれか一方が行なわれるため、信頼性の高い血圧情報のみを医師等に提示することが可能となる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1における血圧情報測定装置は、容積補償法に基づいて血圧情報を測定する。本実施の形態において、「血圧情報」とは、循環器系の特徴を示す情報であり、少なくとも脈波(脈波信号)を含み、脈波に加え、脈波より算出可能な指標、たとえば、連続的な血圧値(血圧波形)、最高血圧、最低血圧、平均血圧、脈拍数、AI(Augmentation Index)値等をさらに含む。
上記血圧情報の一つである脈波には、捉える対象の違いから圧脈波と容積脈波が存在する。圧脈波は、心臓の拍動に伴う血管内容積の変動をカフの容積変化に変換することで、脈波をカフの容積変化に伴うカフ圧の変動として捉えたものであり、圧力センサからの出力に基づいて得ることができる。容積脈波は、脈波を心臓の拍動に伴う血管内容積の変動として捉えたものであり、動脈容積センサからの出力に基づいて得ることができる。なお、血管内容積の変動は、血管内の血液組織量変動として捉えることが可能である。
本明細書において使用する血圧情報測定装置という用語は、脈波を取得する機能を少なくとも有する装置全般を指すものであり、より特定的には、容積補償法に従うため、光学的な手法により血液組織量変動を検出して容積脈波を取得する装置を指すものである。その意味において、取得される容積脈波をそのまま測定結果として出力するものに限られず、取得された容積脈波に基づいて算出あるいは計測される上述のような特定の指標のみを測定結果として出力するものや、容積脈波および特定の指標の両方を測定結果として出力するものをも含む。
以下に説明する本発明の実施の形態1における血圧情報測定装置は、容積補償法により連続的に血圧を測定することで、血圧波形を取得する。
<外観および構成について>
(外観について)
図1は、本発明の実施の形態1に係る血圧情報測定装置1の外観斜視図である。血圧情報測定装置1の外観は、一般的な血圧計と同様である。
図1を参照して、血圧情報測定装置1は、本体部10と、所定の測定部位たとえば手首に巻き付け可能なカフ20と、測定部位よりも末梢側の身体部位(以下「末梢部位」という)に装着するための末梢ユニット26とを備える。末梢ユニット26は、コード28によって本体部10と電気的に接続されている。
本体部10はカフ20に取り付けられている。本体部10の表面には、たとえば液晶等により構成される表示部40と、ユーザ(代表的に被測定者)からの指示を受付けるための操作部41とが配置されている。操作部41は、複数のスイッチを含む。
なお、本実施の形態において、測定部位は手首であることとして説明する。しかしながら、測定部位は、手首に限定されるものではなく、たとえば、上腕であってもよい。
図2は、測定部位と末梢部位との関係を示す図である。
図2を参照して、カフ20が装着される測定部位が手首302である場合、末梢ユニット26が装着される部位(末梢部位)は、たとえば、指基部(指の付け根部分)304である。ただし、測定部位よりも末梢側であれば限定的ではなく、たとえば、指尖部306などであってもよい。
本実施の形態における血圧情報測定装置1は、図1に示されるように、本体部10がカフ20に取り付けられた形態を例に説明する。しかしながら、上腕式の血圧情報測定装置で採用されているような、本体部10とカフ20とがエアチューブ(図2においてエアチューブ31)によって接続される形態のものであってもよい。
(ハードウェア構成について)
図3は、本発明の実施の形態1に係る血圧情報測定装置1のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図3を参照して、血圧情報測定装置1のカフ20は、空気袋21と、測定部位(手首302)の動脈の容積を検出するための動脈容積センサ70Aとを含む。動脈容積センサ70Aは、発光素子71Aと受光素子72Aとを有する。発光素子71Aは、動脈に対して光を照射し、受光素子72Aは、発光素子71Aによって照射された光が動脈を透過した光(透過光)または、動脈によって反射した光(反射光)を受光する。発光素子71Aおよび受光素子72Aは、たとえば、空気袋21の内側に所定の間隔に配置される。
末梢ユニット26は、末梢部位(指基部304)の動脈の容積を検出するための動脈容積センサ70Bを含む。動脈容積センサ70Bは、動脈容積センサ70Aと同様の構成であってよく、発光素子71Bと受光素子72Bとを有する。発光素子71Bおよび受光素子72Bの機能は、それぞれ、受光素子72Aおよび受光素子72Bの機能と同様である。
なお、本実施の形態において、動脈容積センサ70Bを、末梢部位に巻き付けるための巻き付け部材に予め配置しておくこととしたが、このような形態に限定されない。
また、動脈容積センサ70A,70Bは、ともに、動脈の容積が検出できるものであればよく、インピーダンスセンサ(インピーダンスプレスチモグラフ)により動脈の容積を検出するものであってもよい。その場合、発光素子71A,71Bおよび受光素子72A,72Bに代えて、動脈を含む部位のインピーダンスを検出するための複数の電極(電流印加用の電極対、および、電圧検知用の電極対)が含まれる。
空気袋21は、エアチューブ31を介して、エア系30に接続される。
本体部10は、上述の表示部40および操作部41に加え、エア系30と、各部を集中的に制御し、各種演算処理を行なうためのCPU(Central Processing Unit)100と、CPU100に所定の動作をさせるプログラムや各種データを記憶するためのメモリ部42と、測定された血圧情報を記憶するための不揮発性メモリ(たとえばフラッシュメモリ)43と、CPU100に電力を供給するための電源44と、計時動作を行なう計時部45と、着脱可能な記録媒体132からプログラムやデータの読み出しおよび書き込みをするためのインターフェイス部46とを含む。
操作部41は、電源をONまたはOFFするための指示の入力を受付ける電源スイッチ41Aと、測定開始の指示を受付けるための測定スイッチ41Bと、測定停止の指示を受付けるための停止スイッチ41Cと、フラッシュメモリ43に記録された血圧などの情報を読み出す指示を受付けるためのメモリスイッチ41Dとを有する。
エア系30は、空気袋21内の圧力(カフ圧)を検出するための圧力センサ32と、カフ圧を加圧するために、空気袋21に空気を供給するためのポンプ51と、空気袋21の空気を排出しまたは封入するために開閉される弁52とを含む。
本体部10は、上記動脈容積センサ70Aと接続された動脈容積検出部76Aと、上記動脈容積センサ70Bと接続された動脈容積検出部76Bと、上記エア系30に関連して、発振回路33と、ポンプ駆動回路53と、弁駆動回路54とをさらに含む。
動脈容積検出部76Aは、発光素子駆動回路73Aと、動脈容積検出回路74Aとで構成される。動脈容積検出部76Bは、発光素子駆動回路73Bと、動脈容積検出回路74Bとで構成される。
発光素子駆動回路73A,73Bは、それぞれ、CPU100からの指令信号に応じて発光素子71A,71Bを所定のタイミングで発光させる。動脈容積検出回路74A,74Bは、それぞれ、受光素子72A,72Bからの出力を電圧値に変換することで、測定部位および末梢部位の動脈容積を検知する。
本実施の形態において、動脈容積検出回路74Aから得られる測定部位の動脈容積信号を、“MPGdc”として表わす。また、当該信号MPGdcより検出される、測定部位の動脈容積変化信号を“MPGac”と表わす。同様に、動脈容積検出回路74Bから得られる末梢部位の動脈容積信号を、“PPGdc”として表わす。また、当該信号PPGdcより検出される、末梢部位の動脈容積変化信号を“PPGac”と表わす。
なお、本実施の形態では、CPU100が、動脈容積変化信号MPGacおよびPPGacを検出(算出)することとして説明するが、動脈容積検出回路74Aおよび動脈容積検出回路74Bにおいて、それぞれ、動脈容積変化信号MPGacおよびPPGacが検出されてもよい。
圧力センサ32は、静電容量形の圧力センサであり、カフ圧により容量値が変化する。発振回路33は、圧力センサ32の容量値に応じた発振周波数の信号をCPU100に出力する。CPU100は、発振回路33から得られる信号を圧力に変換し圧力を検知する。ポンプ駆動回路53は、ポンプ51の駆動をCPU100から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路54は弁52の開閉制御をCPU100から与えられる制御信号に基づいて行なう。
ポンプ51、弁52、ポンプ駆動回路53および弁駆動回路54は、カフ20内の圧力を加圧および減圧により調整するための調整機構50を構成する。なお、調整機構50を構成する装置は、上記に限定されない。たとえば、調整機構50は、上記に加えて、エアシリンダと、エアシリンダを駆動するためのアクチュエータとを含んでいてもよい。
また、カフ20には空気袋21が含まれることとしたが、カフ20に供給される流体は空気に限定されるものではなく、たとえば液体やゲルであってもよい。あるいは、流体に限定されるものではなく、マイクロビーズなどの均一な微粒子であってもよい。
(機能構成について)
図4は、本発明の実施の形態1に係る血圧情報測定装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。
図4を参照して、CPU100は、カフ圧取得部102と、検出処理部104と、測定制御部106と、サーボ制御部108と、血圧決定部110と、鬱血検知部112と、特定処理部114とを含む。なお、図4には、説明の簡単のために、これらの機能ブロックとの間で直接的に信号やデータが授受される周辺のハードウェアのみ示されている。
カフ圧取得部102は、発振回路33からの信号に基づいてカフ圧を取得する。より具体的には、発振回路33により検出された発振周波数の信号を圧力に変換することにより、カフ圧を取得する。取得したカフ圧は、検出処理部104、サーボ制御部108および血圧決定部110に出力される。
検出処理部104は、制御目標値V0および初期カフ圧PC0の検出処理を行なう。検出処理部104による具体的な処理は、公知の手法により実現されてよい(たとえば特公平1−31370号公報、特開2008−36004号公報)。
測定制御部106は、制御目標値(および初期カフ圧)の検出が終わると、血圧情報測定のための制御を行なう。測定制御部106は、サーボ制御部108、血圧決定部110および鬱血検知部112の動作を制御する。
サーボ制御部108は、調整機構50および動脈容積検出部76Aと接続され、測定制御部106の制御の下、測定部位の動脈容積(動脈容積信号MPGdcの値)が制御目標値V0と一致するようにサーボ制御を行なう。つまり、動脈容積信号の交流成分を表わす動脈容積変化信号MPGacの値が「0」になるように、カフ20内の圧力をフィードバック制御する。
血圧決定部110は、測定制御部106の制御の下、サーボ制御の期間、血圧を連続的に決定(測定)する。具体的には、動脈容積信号MPGdcおよびカフ圧取得部102からのカフ圧信号を時系列に取得する。そして、測定部位の動脈容積の変化量(動脈容積変化信号MPGacの値)が所定値以下となる時点のカフ圧すなわち、動脈壁が無負荷状態のカフ圧を血圧として決定する。なお、このことは、測定部位の動脈容積の値と制御目標値V0との差が所定の閾値以下である時点のカフ圧を血圧として決定することと同義である。
鬱血検知部112は、動脈容積検出部76Bと接続され、測定制御部106の制御の下、サーボ制御の期間(のうち少なくともはじめに動脈壁が無負荷状態となって以降)、末梢部位の鬱血を検知する。本実施の形態では、鬱血検知部112は、末梢部位の動脈容積変化信号PPGacを用いて、鬱血の有無を検出する。
ここで、本実施の形態における鬱血の有無の検出原理について説明する。
末梢部位に鬱血が発生すると、動脈内圧が拡張期血圧付近になっても血液が環流しなくなる。そのため、末梢部位に鬱血が発生すると、鬱血が発生していない状態より血液量が多い状態、すなわち、動脈容積が大きい状態となる。したがって、拡張期血圧から収縮期血圧へ動脈内圧の変化にともない発生する動脈容積変化量すなわち、動脈容積変化信号PPGacの値は、鬱血が発生していないときより小さくなる。本実施の形態において、「動脈容積変化信号PPGacの値」とは、動脈容積変化信号PPGacの振幅を示す値であるものとする。「動脈容積変化信号MPGacの値」も同様であるものとする。
そこで、末梢部位の動脈容積センサ70Bによって、末梢部位の動脈容積変化量を検出および監視すれば、鬱血の発生を検出することが可能となる。具体的には、測定初期時および現在の動脈容積変化信号PPGacの値を検出し、検出された値の比率が所定値(たとえば1/2)未満になれば鬱血が発生したと判断すればよい。
なお、測定初期時および現在の動脈容積変化信号PPGacの値の差が、所定値以上になった場合に鬱血が発生したと判断してもよい。または、動脈容積変化信号PPGacの値の比または差のレベルにより鬱血のレベルを区分してもよい。
特定処理部114は、鬱血検知部112による検知結果に基づいて、特定の処理を実行する。本実施の形態において、特定処理部114は、停止処理部114Aの機能のみを実行する。停止処理部114Aは、鬱血検知部112により鬱血が検知された場合に、特定の処理として測定の停止処理を実行する。
なお、図4において、特定処理部114内には、後述の実施の形態2において説明する報知処理部114Bおよび記録処理部114Cの機能ブロックも便宜上示してあるが、本実施の形態では、これらは含まれないものとする。
CPU100は、一連の測定期間(制御目標値の検出期間も含む)中、発光素子駆動回路73A,73Bに指令信号を送信することにより、一定の間隔で発光素子71A,71Bを発光させているものとする。ただし、本実施の形態では、発光素子71Bの発光は、サーボ制御の期間中のみ行なわれてもよい。
上述の各機能ブロックの動作は、メモリ部42中に格納されたソフトウェアを実行することで実現されてもよいし、これらの機能ブロックのうち少なくとも1つについては、ハードウェアで実現されてもよい。
<動作について>
次に、本発明の実施の形態1における血圧情報測定装置1の動作について詳細に説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における血圧測定処理を示すフローチャートである。図5のフローチャートに示す処理は、予めプログラムとしてメモリ部42に格納されており、CPU100がこのプログラムを読み出して実行することにより、血圧測定処理の機能が実現される。
図5を参照して、CPU100は、電源スイッチ41Aが押下されたか否かを判断する(ステップS2)。電源スイッチ41Aが押下されたと判断した場合(ステップS2においてYES)、ステップS4に進む。
ステップS4において、CPU100は、初期化処理を行なう。具体的には、メモリ部42の所定の領域を初期化し、空気袋21の空気を排気し、圧力センサ32の0mmHg補正を行なう。
初期化が終わると、CPU100は、測定スイッチ41Bが押下されたか否かを判断する(ステップS6)。測定スイッチ41Bが押下されるまで待機する。測定スイッチ41Bが押下されたと判断すると(ステップS6においてYES)、ステップS8に進む。
ステップS8において、検出処理部104は、制御目標値検出処理を実行する。すなわち、制御目標値V0および初期カフ圧PC0が検出される。制御目標値検出処理については、図6および図7を用いて説明する。
図6は、本発明の実施の形態1における制御目標値検出処理を示すフローチャートである。図7は、本発明の実施の形態1の制御目標値検出処理を説明するための図である。図7(A)には、時間軸に沿ったカフ圧PCが示される。図7(B)には、図7(A)と同一の時間軸に沿って、測定部位の動脈容積信号MPGdcが示される。図7(C)には、図7(A)と同一の時間軸に沿って、測定部位の動脈容積変化信号MPGacが示される。
図6を参照して、検出処理部104は、メモリ部42の所定の領域に記憶される、動脈容積変化信号MPGacの振幅の最大値およびカフ圧値を初期化する(ステップS102)。なお、以下の処理において動脈容積変化信号MPGacの振幅の最大値は随時更新されるものであるので、最終的に最大値として確定するまでの値を「容積仮最大値」というものとする。
次に、ポンプ駆動回路53を駆動制御して、カフ圧を加圧する(ステップS104)。
カフ圧を加圧する段階において、検出処理部104は、動脈容積検出回路74Aからの信号(動脈容積信号)MPGdcを検出する(ステップS106)。検出処理部104は、さらに、動脈容積信号MPGdcから得られる動脈容積変化信号MPGacを検出する。
検出処理部104は、動脈容積変化信号MPGacの値(振幅値)がメモリ部42に記憶された容積仮最大値以上であるか否かを判断する(ステップS108)。動脈容積変化信号MPGacの値が容積仮最大値以上であると判断された場合(ステップS108においてYES)、ステップS110に進む。一方、動脈容積変化信号MPGacの値が容積仮最大値未満であると判断された場合(ステップS108においてNO)、ステップS112に進む。
ステップS110において、検出処理部104は、容積仮最大値を更新するとともに、その時点におけるカフ圧を上書き記録する。この処理が終わると、処理はステップS112に移される。
ステップS112において、検出処理部104は、カフ圧が所定値(たとえば200mmHg)以上であるか否かを判断する。カフ圧が所定値に達していないと判断した場合(ステップS112においてNO)、ステップS104に戻る。一方、カフ圧が所定値以上であると判断した場合(ステップS112においてYES)、ステップS114に進む。
ステップS114において、検出処理部104は、ステップS110において最終的に記録された容積仮最大値を最大値として確定するとともに、最大値が検出された時点(図において“Tmax”で示される時点)におけるカフ圧値を初期カフ圧PC0として確定する。検出処理部104は、さらに、時点Tmaxにおける動脈容積信号MPGdcの平均値を、制御目標値V0として確定する。
ステップS114の処理が終わると、処理はメインルーチンに戻される。
再び図5を参照して、制御目標値V0および初期カフ圧PC0が決定されると、CPU100は、カフ圧を初期カフ圧PC0に設定する(ステップS10)。
その後、実質的な測定制御が実行される(ステップS12)。本実施の形態では、測定制御は、たとえば停止スイッチ41Cが押下されるまで実行される(ステップS14においてNO)。
本実施の形態における測定制御について、図8および図9を参照して詳細に説明する。
図8は、本発明の実施の形態1における測定制御を示すフローチャートである。図9は、本発明の実施の形態1における測定制御について説明するための図である。図9(A)には、時間軸に沿ったカフ圧PCが示される。図9(B)には、図9(A)と同一の時間軸に沿って、測定部位の動脈容積変化信号MPGacが示される。図9(C)には、図9(A)と同一の時間軸に沿って、末梢部位の動脈容積変化信号PPGacが示される。
図8を参照して、サーボ制御部108は、測定部位の動脈容積信号MPGdcが制御目標値V0と一致するように、動脈容積一定制御を実行する(ステップS202)。つまり、調整機構50を制御することにより、図9(B)に示される測定部位の動脈容積変化信号MPGacの値が所定値以下となるように(ほぼ0になるように)、カフ圧をフィードバック制御する。動脈容積変化信号MPGacは、たとえば、動脈容積信号MPGdcをフィルタ処理することで得ることができる。
次に、鬱血検知部112は、末梢部位の動脈容積信号PPGdcを検出し、検出した動脈容積信号PPGdcより、図9(C)に示されるような、1心拍ごとの動脈容積変化信号PPGacを検出(算出)する(ステップS204)。動脈容積変化信号PPGacも、たとえば、動脈容積信号PPGdcをフィルタ処理することで得ることができる。
次に、鬱血検知部112は、鬱血の基準値が決定済みか否かを判断する(ステップS206)。決定済みであれば(ステップS206においてYES)、ステップS208に進む。未決定であれば(ステップS206にてNO)、ステップS210に進む。
ステップS208において、鬱血検知部112は、動脈容積変化信号PPGacの値(末梢部位の動脈容積の変化量)が、基準値の所定比率(たとえば1/2)以上であるか否かを判断する。基準値の決定方法は、後述する。動脈容積変化信号PPGacの値が当該条件を満たしていれば(ステップS208において「≧基準値の所定比率」)、ステップS210に進む。
ステップS210において、血圧決定部110は、測定部位の動脈容積変化信号MPGacの値(測定部位の動脈容積の変化量)が、上述の所定値以下か否かを判断する。動脈容積変化信号MPGacの値が当該条件を満たしていれば(ステップS210において「≦所定値」)、ステップS212に進む。一方、動脈容積変化信号MPGacの値が当該条件を満たしていなければ(ステップS210において「>所定値」)、動脈壁が無負荷状態ではないと判断し、図5のメインルーチンのステップS14に戻る。
ステップS212において、鬱血検知部112は、鬱血の基準値が決定済みか否かを判断する。決定済みの場合(ステップS212においてYES)、ステップS216に進む。一方、未決定の場合(ステップS212においてNO)には、現在の末梢部位の動脈容積変化信号PPGacの値(振幅値)を基準値に設定する(ステップS214)。つまり、動脈容積一定制御が開始されてから、はじめて、測定部位の動脈容積変化信号MPGacの値が所定値以下となった場合(つまり、動脈壁が無負荷状態となったことが検出された場合)に、この時点における動脈容積変化信号PPGacの値を、鬱血の判断の基準値に設定する。なお、基準値は、1拍分の動脈容積の変化量が設定されてもよいし、複数拍(たとえば3拍)分の動脈容積の変化量の統計値(たとえば平均値)が設定されてもよい。
この処理が終わると、ステップS216に進む。
ステップS216において、血圧決定部110は、現在のカフ圧を血圧として決定する。このようにして、連続的な血圧値が得られ、結果として、血圧波形が得られる。血圧として決定されたカフ圧は、たとえばメモリ部42の所定の領域に時系列に記録される。
そして、血圧決定部110は、たとえば、一心拍ごとのカフ圧の極小値および極大値をそれぞれ最低血圧および最高血圧として、表示部40の所定の領域に表示する(ステップS218)。なお、表示部40に表示される情報は、血圧値に限定されず、時間軸に沿った血圧波形であってもよい。
ステップS218の処理が終わると、図5のメインルーチンのステップS14に戻る。
上述のステップS208において、動脈容積変化信号PPGacの値が上記条件を満たしていなければ(ステップS208において「<基準値の所定比率」)、停止処理部114Aは、測定停止処理を実行する(ステップS220)。具体的には、たとえば、停止処理部114Aは、測定制御部106に測定を停止する旨通知するとともに、弁駆動回路54(調整機構50)に制御信号を送信して、空気袋21内の空気を急速排気する。測定制御部106は、当該通知を受け取ると、血圧情報測定のための制御を終了する。測定が停止されると、図5のメインルーチンのステップS16に移行する。
再び図5を参照して、ステップS14において、停止スイッチ41Cが押下されると(ステップS14においてYES)、ステップS16に進む。
ステップS16において、CPU100は、測定が停止されるまでにメモリ部42に時系列に記録された血圧値(カフ圧値)を、測定結果としてフラッシュメモリ43に記録する。
以上で本実施の形態における血圧測定処理は終了される。
なお、上記したように、本実施の形態では、血圧情報として、連続的に得られた血圧値をフラッシュメモリ43に記録することとしたが、他の血圧情報をフラッシュメモリ43に記録するものであってもよい。他の血圧情報としては、たとえば、1拍ごとの最高血圧および最低血圧であってもよい。または、連続的に得られた血圧値に基づいた血圧波形に所定のアルゴリズムを適用することで算出可能な、AI(Augmentation Index)であってもよい。
また、本実施の形態では、停止処理部114Aによる測定停止(中止)がなければ、停止スイッチ41Cが押下されるまで測定制御は続けられることとしたが、動脈容積一定制御が開始されてから所定時間経過するまで続けられることとしてもよい。
<データ構造について>
次に、以上の血圧測定処理によりフラッシュメモリ43に格納される各測定データのデータ構造について説明する。
図10(A)は、本発明の実施の形態1の血圧情報測定装置1における各測定データのデータ構造を示す図である。
図10(A)を参照して、フラッシュメモリ43に格納される測定データ80の各々は、一例として「ID情報」、「記録日時」、「血圧情報」の3つのフィールド81〜83を含む。各フィールドの内容について概略すると、「ID情報」フィールド81は、各測定データを特定するための識別番号などを格納し、「記録日時」フィールド82は、計時部45により計時された、各測定データの測定開始日時や測定期間などの情報を格納する。また、「血圧情報」フィールド83は、時系列の血圧データすなわち、血圧波形データを格納する。
図10(B)は、測定データに含まれる血圧情報フィールド83のデータ構造を示す図である。
図10(B)を参照して、血圧情報フィールド83は、「時間データ」を格納する領域831と、「血圧データ」を格納する領域832とを有している。
領域831には、サンプリング周期に応じた複数の時間データ1,2,3,・・・,Nが格納される。領域832には、領域831の時間データそれぞれと対応付けて、血圧データBD(1),BD(2),・・・,BD(n)が格納される。領域832中、「−」で示された領域は、その時点における動脈容積変化信号MPGacの値が所定値を越えていて血圧として記録されなかったことを示している。
なお、格納形態は、このような例に限定されず、時間(時刻)と血圧とが対応付けられて記憶されればよい。
このように、フラッシュメモリ43には、血圧情報が記憶される。この血圧情報は、最高血圧、最低血圧、平均血圧などの血圧値の他、脈拍、AIなど、血圧波形から算出可能な指標をも含む。
上述のように、本実施の形態によると、測定制御の間、つまりフィードバック制御の期間中、末梢部位の動脈容積の変化量を検出および監視することにより、鬱血の有無を判断することができる。そして、鬱血が生じていると判断されると、測定処理が自動的に停止(中止)される。そのため、信頼性のある血圧値のみを測定結果として記録することができる。また、鬱血状態が長時間継続することによる、末梢側の組織が変性または壊死を防止することもできる。
また、本実施の形態によると、測定の度に、末梢部位の動脈容積についての波形を監視するため、被測定者ごとに、適切に、鬱血の有無を検知することができる。
<変形例>
上記実施の形態1では、末梢部位の動脈容積変化量すなわち、動脈容積変化信号PPGacの値に基づいて、鬱血を検知したが、本実施の形態の変形例では、末梢部位の動脈容積そのものすなわち、動脈容積信号PPGdcの値に基づいて、鬱血を検知する。
以下に、図11および図12を参照して、上記実施の形態1と異なる部分のみ説明する。なお、本変形例では、実施の形態1の鬱血検知部112の機能が異なるため、鬱血検知部112を、鬱血検知部112Aと記す。
ここで、本実施の形態の変形例における鬱血の有無の検出原理について説明する。
末梢部位に鬱血が発生すると、動脈内圧が拡張期血圧付近になっても血液が環流しなくなる。そのため、末梢部位に鬱血が発生すると、鬱血が発生していない状態より血液量が多い状態、すなわち、動脈容積が大きい状態となる。したがって、末梢部位の動脈容積が鬱血の程度と相関があるといえる。
そこで、末梢部位の動脈容積センサ70Bによって、末梢部位の動脈容積を検出および監視すれば、鬱血の発生を検出することが可能となる。具体的には、測定初期時および現在の動脈容積を検出し、検出された値の比率が所定値(たとえば0.8)未満になれば鬱血が発生したと判断すればよい。
なお、測定初期時および現在の動脈容積の差が、所定値以上になった場合に鬱血が発生したと判断してもよい。または、動脈容積の値の比または差のレベルにより鬱血のレベルを区分してもよい。
図11は、本発明の実施の形態1の変形例における測定制御を示すフローチャートである。図11において、図8に示した処理と同様の処理については、同じステップ番号を付してある。したがって、それらについての説明は繰返さない。
図12は、本発明の実施の形態1の変形例における測定制御を説明するための図である。図12(A)には、時間軸に沿ったカフ圧PCが示される。図12(B)には、図12(A)と同一の時間軸に沿って、測定部位の動脈容積変化信号MPGacが示される。図12(C)には、図12(A)と同一の時間軸に沿って、末梢部位の動脈容積信号PPGdcが示される。図12(D)には、図12(A)と同一の時間軸に沿って、平坦化された(フィルタ後の)末梢部位の動脈容積信号F_PPGdcが示される。
図11を参照して、図8と比較すると、ステップS204、S208、S214に代えて、それぞれ、ステップS204A、S208A、S214Aが実行される。また、ステップS204AとステップS206との間に、ステップS205が挿入される。
ステップS204Aにおいて、末梢部位の動脈容積信号PPGdcのみを検出する。ここで検出された動脈容積信号PPGdcには、図12(C)に示されるように、血圧変化に伴なう容積変化が重畳している。そこで、後の比較処理を容易にするために、ステップS205において、鬱血検知部112Aは、検出した動脈容積信号PPGdcより血圧変化に伴なう容積変化分を除去した信号を算出する。具体的には、動脈容積信号PPGdcにローパスフィルタ処理を施すことで、容積変化分を除去する。その結果得られた信号を、動脈容積信号“F_PPGdc”として、図12(D)に示している。
ステップS208Aでは、動脈容積信号F_PPGdcの値が基準値の所定比率(たとえば0.8)以上であるか否かを判断する。基準値の決定方法は、後述する。
動脈容積信号F_PPGdcの値が上記条件を満たしていれば(ステップS208Aにおいて「≧基準値の所定比率」)、ステップS210に進み、測定処理を継続する。これに対し、上記条件を満たしていなければ(ステップS208Aにおいて「<基準値の所定比率」)、ステップS220に進み、測定処理を停止する。
なお、本実施の形態では、末梢部位の動脈の容積が大きくなるにつれて、動脈容積信号PPGdc,F_PPGdcの値が小さくなるようなセンサを採用したため、動脈容積信号F_PPGdcの値が、基準値の所定比率未満となった場合に測定を停止した。しかしながら、末梢部位の動脈の容積が大きくなるにつれて、動脈容積信号PPGdc,F_PPGdcの値が大きくなるようなセンサであれば、動脈容積信号F_PPGdcの値が、基準値の所定比率(たとえば120%)以上となった場合に測定を停止すればよい。
ステップS214Aにおいて、鬱血検知部112Aは、現在の末梢部位の動脈容積信号F_PPGdcの値を基準値に設定する。つまり、この場合も、動脈容積一定制御が開始されてから、はじめて、測定部位の動脈容積変化信号MPGacの値が所定値以下となった場合(つまり、動脈壁が無負荷状態となったことが検出された場合)に、この時点の動脈容積信号F_PPGdcの値を鬱血の判断の基準値に設定される。なお、基準値は、単一の動脈容積信号F_PPGdcの値が設定されてもよいし、複数個(たとえば3個)の動脈容積信号PPGdcの値の統計値(たとえば平均値)が設定されてもよい。
なお、本変形例では、ステップS208Aにおいて、一度でも動脈容積信号F_PPGdcが基準値の所定比率未満となれば、測定処理を停止することとしたが、複数回(たとえば3回)連続して動脈容積信号F_PPGdcが基準値の所定比率未満となったことが検出された場合にのみ、停止処理に移行することが好ましい。呼吸により動脈容積が変化することがあるためである。図12(D)では、3回連続して上記状態が検出された場合に、血圧測定が停止されることを示している。なお、上記実施の形態1においても同様の処理を行なってもよい。
また、本変形例では、末梢部位の動脈容積信号PPGdcを平坦化することで末梢部位の動脈容積の時間的な変化を判断することとしたが、このような手法に限定されない。たとえば、動脈容積信号PPGdcの極大点を結んだ包絡線により、動脈容積の時間的な変化を判断してもよい。
[実施の形態2]
上記実施の形態1およびその変形例では、鬱血が検知されると測定の停止処理をするものであったが、実施の形態2では、鬱血の検知結果に基づいて、鬱血情報を出力処理する。
本実施の形態における血圧情報測定装置の構成および基本的な動作は、実施の形態1と同様である。したがって、以下に、実施の形態1と異なる部分のみ説明する。
本実施の形態においては、CPU100は、図4に示した停止処理部114Aに代えて、報知処理部114Bおよび/または記録処理部114Cの機能を有する。以下の説明においては、CPU100が、報知処理部114Bおよび記録処理部114Cの両機能を有する場合について説明する。
図13は、本発明の実施の形態2における測定制御を示すフローチャートである。図13において、図8に示した処理と同様の処理については、同じステップ番号を付してある。したがって、それらについての説明は繰返さない。
図13を参照して、本実施の形態では、実施の形態1のステップS220に代えて、ステップS320およびS322の処理が実行される。
ステップS320において、報知処理部114Bは、鬱血があった旨、表示部40の所定の領域に表示する。図14は、鬱血の表示例を示す図である。
図14を参照して、表示部40の領域401には、現在の日時が表示される。表示部40の領域402,403には、それぞれ、ステップS216での決定結果に基づく現在の最高血圧および最低血圧が表示される。また、表示部40の領域404には、公知の手法で算出された脈拍数が表示される。
さらに、本実施の形態においては、表示部40の領域405には、たとえば「鬱血が確認されました。測定を終了してください。」というメッセージが表示される。なお、ここではメッセージが表示されることとしたが、鬱血が発生していることが認識できれば、所定のマークを表示することとしてもよい。あるいは、ここでは、表示により鬱血を報知することとしたが、たとえば、図示しない音声出力部やLEDにより音声や光にて鬱血を報知してもよい。
ステップS320の処理が終わると、ステップS322において、鬱血が発生したことを示す識別情報を、たとえば時間データと対応付けてメモリ部42に記録する。このような処理を行なうことにより、メインルーチン(図5)のステップS16において、血圧と対応付けて、鬱血の検出の有無を識別するための識別情報(たとえば鬱血フラグ)をフラッシュメモリ43に記録することができる。
なお、ステップS320とS322の処理順序は逆であってもよいし、並行して実行されてもよい。
実施の形態2における測定データに含まれる血圧情報フィールド83Aのデータ構造例を図15に示す。
図15を参照して、血圧情報フィールド83Aは、「時間データ」を格納する領域831と、「血圧データ」を格納する領域832とに加え、「鬱血フラグ」を格納する領域833とを有している。
領域833には、領域831の時間データおよび領域822の血圧データの各対と対応付けて、鬱血が検出されていないことを示す“0”、または、鬱血が検出されたことを示す“1”が格納される。これにより、各血圧データと鬱血の有無を示すデータとが対応付けられて記憶される。
なお、フラッシュメモリ43に1拍ごとの最高血圧,最低血圧が記憶される場合には、1拍ごとに、鬱血の有無を示す識別情報が記憶されてもよい。
上述のように、本実施の形態では、鬱血が検知されても自動的に測定を停止するのでは
なく、ユーザに測定の停止を促す。したがって、ユーザは、突然の測定中断に戸惑うことがなくなる。しかしながら、ユーザからの測定停止の指示が遅ければ、鬱血が発生した状態で測定が継続されてしまう。その結果、信頼性の低い血圧が記録されてしまうことになる。しかし、本実施の形態では、鬱血の発生の有無の情報も血圧値と対応付けて記録されるため、後に測定結果を表示等する際に、鬱血が生じていない部分と鬱血が生じていた部分とを識別可能に表示することができる。したがって、測定結果を見た医師は、表示中のデータが、信頼性が高い値かどうかを容易に認識することができる。
なお、本実施の形態では、報知処理と記録処理との両方を行なうこととしたが、一方のみ行なってもよい。報知処理のみ行なう場合、鬱血が検知されると、血圧決定処理が実行されないようにしてもよい。また、実施の形態1の処理と組合わせて次のような処理を行なってもよい。すなわち、鬱血が検知されるとその旨報知し、所定時間経過した後に、測定を停止することとしてもよい。
または、鬱血検知部112が鬱血レベルをさらに判定し、鬱血レベルを示す情報を表示および記録してもよい。その場合の表示例を図16(A),(B)に示す。
図16(A)を参照して、鬱血レベルに応じて、表示部40に描画する線種を異ならせてもよい。または、図16(B)を参照して、表示中の血圧波形の鬱血レベルが異なる部分に対応付けて、鬱血レベルを棒グラフで表示してもよい。
鬱血レベルの判定は、たとえば、現在の末梢部位の動脈容積変化信号PPGacの値が、測定初期時の値の1/4〜1/3であればレベル1、1/3〜1/2であればレベル2、1/2未満であればレベル3、とすることができる。
このような場合、たとえば、鬱血レベルが1以上となればその旨表示し、鬱血レベルが3となった時点で測定を停止することとしてもよい。
また、上記実施の形態1の変形例と実施の形態2とを組合わせてもよい。
また、上記実施の形態1、その変形例、および実施の形態2においては、サーボ制御が開始されてから、はじめて無負荷状態が検出された時点を、鬱血の判断の基準値を設定するとき(すなわち測定初期時)としていた。しかしながら、測定初期時は、このような時点(場合)に限定されず、たとえば、サーボ制御の目標値が検出された時点(図7の時点Tmax)であってもよい。この場合、CPU100(鬱血検知部112,112A)は、検出処理部104による処理が行なわれている期間中も、発光素子71Bの発光および受光素子72Bからの信号の検出を実行するものとする。
あるいは、測定初期時は、検出処理部104による処理の開始前であってもよい。つまり、たとえば図9(A)を参照すると、測定初期時は、制御目標値を検出するためにカフ圧を上昇させる前の時点(カフ圧が0mmHgの期間Tbfr)であってもよい。この場合、CPU100(鬱血検知部112,112A)は、測定スイッチ41Bが押下されてから検出処理部104による処理が行なわれるまでの期間中も、発光素子71Bの発光および受光素子72Bからの信号の検出を実行するものとする。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係る血圧情報測定装置1の外観斜視図である。 測定部位と末梢部位との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る血圧情報測定装置1のハードウェア構成を表わすブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る血圧情報測定装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1における血圧測定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における制御目標値検出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の制御目標値検出処理を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における測定制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における測定制御について説明するための図である。 (A)は、本発明の実施の形態1の血圧情報測定装置における各測定データのデータ構造を示す図であり、(B)は、測定データに含まれる血圧情報フィールドのデータ構造を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例における測定制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の変形例における測定制御を説明するための図である。 本発明の実施の形態2における測定制御を示すフローチャートである。 鬱血の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態2における測定データに含まれる血圧情報フィールドのデータ構造を示す図である。 鬱血レベルの表示例を示す図である。
符号の説明
1 血圧情報測定装置、10 本体部、20 カフ、21 空気袋、26 末梢ユニット、28 コード、30 エア系、31 エアチューブ、32 圧力センサ、33 発振回路、40 表示部、41 操作部、41A 電源スイッチ、41B 測定スイッチ、41C 停止スイッチ、41D メモリスイッチ、42 メモリ部、43 フラッシュメモリ、44 電源、45 計時部、46 インターフェイス部、50 調整機構、51 ポンプ、52 弁、53 ポンプ駆動回路、54 弁駆動回路、70A,70B 動脈容積センサ、71A,71B 発光素子、72A,72B 受光素子、73A,73B 発光素子駆動回路、74A,74B 動脈容積検出回路、76A,76B 動脈容積検出部、80 測定データ、100 CPU、102 カフ圧取得部、104 検出処理部、106 測定制御部、108 サーボ制御部、110 血圧決定部、112,112A 鬱血検知部、114 特定処理部、114A 停止処理部、114B 報知処理部、114C 記録処理部、132 記録媒体、302 手首、304 指基部、306 指尖部、F_PPGdc フィルタ後の末梢部位の動脈容積信号、MPGac 測定部位の動脈容積変化信号、MPGdc 測定部位の動脈容積信号、PC カフ圧、PC0 初期カフ圧、PPGac 末梢部位の動脈容積変化信号、PPGdc 末梢部位の動脈容積信号、V0 制御目標値。

Claims (12)

  1. 容積補償法に従い血圧情報を測定するための血圧情報測定装置であって、
    所定の測定部位に巻き付けるためのカフと、
    前記カフ内の圧力を表わすカフ圧を検出するための圧力検出手段と、
    前記カフの所定の位置に配置され、前記測定部位における第1の動脈の容積を検出するための第1の容積検出手段と、
    前記測定部位よりも末梢側の部位である末梢部位における第2の動脈の容積を検出するための第2の容積検出手段と、
    前記サーボ制御の目標値を検出する処理を行なうための目標値検出手段と、
    前記第1の動脈の容積と前記サーボ制御の目標値との差が所定値以下となるようサーボ制御するためのサーボ制御手段と、
    前記サーボ制御に応じて前記第1の動脈の容積変化の振幅が所定値以下となったときのカフ圧を血圧として決定するための血圧決定手段と、
    前記サーボ制御の期間中、前記第2の容積検出手段からの出力に基づいて、前記末梢部位の鬱血を検知するための鬱血検知手段と、を備えた、血圧情報測定装置。
  2. 前記鬱血検知手段は、測定初期時からの、前記第2の動脈の容積についての時間的変化を検出することによって、鬱血を検知する、請求項1に記載の血圧情報測定装置。
  3. 前記鬱血検知手段は、現在の前記第2の動脈の容積の変化量と、前記測定初期時の前記第2の動脈の容積の変化量との比または差によって、鬱血を検知する、請求項に記載の血圧情報測定装置。
  4. 前記鬱血検知手段は、現在の前記第2の動脈の容積値と、測定初期時の前記第2の動脈の容積値との比または差によって、鬱血を検知する、請求項に記載の血圧情報測定装置。
  5. 前記測定初期時は、前記サーボ制御が開始されて、はじめて、前記第1の動脈の容積変化の振幅が前記所定値以下となった時点を表わす、請求項またはに記載の血圧情報測定装置。
  6. 前記測定初期時は、前記サーボ制御の目標値が検出された時点を表わす、請求項またはに記載の血圧情報測定装置。
  7. 前記測定初期時は、前記目標値検出手段の処理の開始前を表わす、請求項またはに記載の血圧情報測定装置。
  8. 前記鬱血検知手段により鬱血が検知された場合に、測定の停止処理を行うための停止処理部をさらに備えた、請求項1〜7のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
  9. 前記鬱血検知手段により鬱血が検知された場合に、鬱血情報の報知処理を行うための報知処理部をさらに備えた、請求項1〜7のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
  10. 前記報知処理部は、前記鬱血情報として、鬱血が検知された旨報知す、請求項に記載の血圧情報測定装置。
  11. 前記鬱血検知手段は、鬱血レベルをさらに判定し、
    前記報知処理部は、前記鬱血情報として、前記鬱血レベルを報知する請求項9または10に記載の血圧情報測定装置。
  12. 前記血圧決定手段による決定結果に応じた前記血圧情報を記憶するための記憶手段前記鬱血検知手段による鬱血の検出の有無を、前記血圧情報と関連付けて前記記憶手段に記録する処理を行うための記録処理部とを、さらに備えた、請求項1〜のいずれかに記載の血圧情報測定装置。
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