JP5353106B2 - 電子血圧計 - Google Patents

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Description

本発明は、電子血圧計に関し、特に、健康管理に有用な血圧指標、たとえば最高血圧および/または最低血圧を測定する電子血圧計に関する。
従来の一般的な電子血圧計では、オシロメトリック法に従い最高血圧と最低血圧が決定される。具体的には、測定部位にカフ(たとえば腕帯)を巻き、カフ内の圧力(カフ圧)を最高血圧より高く加圧する。そして、その後徐々に減圧していく過程において、動脈で発生する脈動をカフを介して圧力センサで検出し、カフ圧とその時の脈動の大きさ(脈波振幅)を利用して、最高血圧および最低血圧を算出する。
オシロメトリック法では、原理上、高い加圧レベルと長い測定時間が必要である。高い加圧レベルは、血圧が高い使用者の場合しばしば圧迫に伴う痛みを起こす。血圧測定中の痛みは単に不快感をもたらすだけでなく、血圧を上昇させる大きな原因である。そのため、血圧測定の正確性にも影響を及ぼす。また、一回の測定に時間がかかると、単に効率が低いだけではなく、前述の痛みを長く継続させることになり正確性を損なう。さらに、測定中にしばしば起こる血圧変動を捉えられない。
そこで、測定時間を短縮する方法として、動脈を圧迫するカフ圧を急速に加圧または減圧し、動脈圧=カフ圧となった瞬間を示す脈波上の特徴点(動脈の閉塞開始/終了点)を検出し、その時点のカフ圧を血圧値として測定する方法がある(特許文献1、2、3)。
特許文献1の方法では、カフ圧を、最高血圧より十分高い圧力から最低血圧より十分低い圧力までの間で、脈拍の周波数よりも十分高い周波数の正弦波状に変動させることで、1心拍内において複数の血圧値を測定する。そして、測定された複数の血圧値のうちの最大値と最小値をそれぞれ最高血圧、最低血圧とする方法が示されている。
特許文献2の方法では、先行脈波の立ち上がり時間や脈拍間隔の情報から、次の脈波において最高血圧となるタイミングを推定して、最高血圧の時点でカフ圧が血圧と一致するように加圧または減圧の制御を行うことで、最高血圧を測定することが可能である。また、同様に、脈波が最低血圧となるタイミングを推定して、最低血圧の時点でカフ圧が血圧と一致するようカフ圧を制御することで、最低血圧を測定することが可能である。
特許文献3においては、閉塞開始/終了点と最高血圧時点または最低血圧時点の時間差を計測し、この時間差が所定の閾値以下になるまでカフの加減圧タイミングをずらしながら測定を繰り返す方法が示されている。
米国特許第4343314号明細書 米国特許第4660566号明細書 米国特許第6802816号明細書
特許文献1の方法では、1心拍内のどの時点でカフ圧と血圧が一致するか制御できないため、最高血圧と最低血圧を正確に測定できない。また、特許文献2の方法では、血圧値や脈拍間隔は常に変動しているため、カフ圧が血圧と一致するタイミングは一拍毎に変動する。そのため、測定される血圧値にも誤差が生じる。
特許文献3の方法によると、測定の正確性は向上するものの、血圧値や脈拍間隔は常に変動しているためにタイミングの調整に時間がかかり、測定時間が長くなるという問題点がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、短期間で血圧指標を測定することのできる電子血圧計を提供することである。
この発明のある局面に従う電子血圧計は、所定の測定部位に巻き付けるためのカフと、カフ内の圧力を加圧および減圧により調整するための調整手段と、カフ内の圧力を表わすカフ圧を検出するための圧力検出手段と、カフの所定の位置に配置され、カフの圧迫に伴なう動脈の容積の変化を表わす第1の動脈容積信号を検出するための第1の容積検出手段と、カフの上流側に配置され、動脈の拍動に伴なう容積の変化を表わす第2の動脈容積信号を検出するための第2の容積検出手段と、調整手段を制御することにより、カフ圧を1心拍単位で変化させるためのカフ圧制御を実行するカフ圧制御手段と、カフ圧制御ごとに、第1の動脈容積信号から動脈の閉塞端点を示す特徴点を抽出することにより、1心拍単位での血圧値を検出するための検出制御手段とを備え、検出制御手段は、さらに、第2の動脈容積信号より、特徴点が抽出された時点の動脈容積値を1心拍単位で検出し、制御手段は、検出された複数対の血圧値および動脈容積値の対応関係を示す動脈の血管特性を補間することにより、血圧指標を算出するための算出手段をさらに備える。
好ましくは、血圧指標は、最高血圧を含み、検出制御手段は、さらに、血圧値が最高血圧付近であるか否かを判定し、カフ圧制御手段は、最高血圧付近に少なくとも2つの血圧値が検出されるまでカフ圧制御を繰返す。
好ましくは、算出手段は、最高血圧付近の血管特性を直線近似することにより、血管特性を補間する。
好ましくは、算出手段は、直線近似された血管特性において、動脈の容積の最大値に対応する圧力値を最高血圧として算出する。
好ましくは、検出制御手段は、動脈容積値と、1心拍中に得られる第2の動脈容積信号の最大値とを比較することにより、血圧値が最高血圧付近であるか否かを判定する。
好ましくは、検出制御手段は、脈の立ち上りから特徴点が抽出されるまでの第1の時間と、立ち上りから第2の動脈容積信号の最大値が検出されるまでの第2の時間との差分値と、第2の時間とを比較することにより、血圧値が最高血圧付近であるか否かを判定する。
好ましくは、血圧指標は、最低血圧を含み、検出制御手段は、さらに、血圧値が最低血圧付近であるか否かを判定し、カフ圧制御手段は、最低血圧付近に少なくとも2つの血圧値が検出されるまでカフ圧制御を繰返す。
好ましくは、算出手段は、最低血圧付近の血管特性を直線近似することにより、血管特性を補間する。
好ましくは、算出手段は、直線近似された血管特性において、動脈の容積の最小値に対応する圧力値を最低血圧として算出する。
好ましくは、検出制御手段は、動脈容積値と、1心拍中に得られる第2の動脈容積信号の最大値とを比較することにより、血圧値が最低血圧付近であるか否かを判定する。
好ましくは、検出制御手段は、脈の立ち上りから特徴点が抽出されるまでの第1の時間と、立ち上りから第2の動脈容積信号の最大値が検出されるまでの第2の時間との差分値と、対応の1拍分の脈波周期とを比較することにより、血圧値が最低血圧付近であるか否かを判定する。
好ましくは、検出制御手段は、特徴点が抽出された時点のカフ圧を血圧値として検出する。
本発明によると、1心拍単位で、動脈の閉塞端点を示す特徴点が抽出された時点の血圧値とそのときの動脈容積値とを検出し、検出された複数対の血圧値と動脈容積値との対応関係を示す血管特性を補間することで、血圧指標を算出する。その結果、従来よりも、血圧指標の測定に要する時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
本発明の電子血圧計は、被測定者の血圧指標を測定する。「血圧指標」は、健康管理に有用とされる血圧値であり、最高血圧および最低血圧のうち少なくとも一方を含み、平均血圧を含んでもよい。本実施の形態における電子血圧計は、血圧指標として、最高血圧および最低血圧を測定するものとして以下説明する。
<外観および構成について>
(外観について)
図1は、本発明の実施の形態に係る電子血圧計1の外観斜視図である。
図1を参照して、電子血圧計1は、本体部10と、被測定者の手首に巻き付け可能なカフ20とを備える。本体部10はカフ20に取り付けられている。本体部10の表面には、たとえば液晶等により構成される表示部40と、ユーザ(被測定者)からの指示を受付けるための操作部41とが配置されている。操作部41は、複数のスイッチを含む。
なお、本実施の形態において、カフ20は、被測定者の手首に装着されるものとして説明する。しかしながら、カフ20が装着される部位(測定部位)は、手首に限定されるものではなく、たとえば、上腕であってもよい。
また、本実施の形態における電子血圧計1は、図3に示されるように、本体部10がカフ20に取り付けられた形態を例に説明する。しかしながら、上腕式の電子血圧計で採用されているような、本体部10とカフ20とがエアチューブ(図5においてエアチューブ31)によって接続される形態のものであってもよい。
(ハードウェア構成について)
図2は、本発明の実施の形態に係る電子血圧計1のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図2を参照して、電子血圧計1のカフ20は、空気袋21と、2つの動脈容積センサ70A,70Bとを含む。動脈容積センサ70Aは、カフ20の圧迫に伴なう動脈容積の変化を検出するために設けられ、発光素子71Aと受光素子72Aとを有する。動脈容積センサ70Bは、カフ20の圧迫の影響を受けることなく被測定者の拍動に伴なう動脈容積の変化を検出するために設けられ、発光素子71Bと受光素子72Bとを有する。
各発光素子71A,71Bは、動脈に対して光を照射し、各受光素子72A,72Bは、それぞれ、発光素子71A,71Bによって照射された光の動脈の透過光または反射光を受光する。
図3は、動脈容積センサ70Aおよび動脈容積センサ70Bの配置例を示す図である。図3を参照して、動脈容積センサ70Aを構成する発光素子71Aおよび受光素子72Aは、たとえば、空気袋21の内側に所定の間隔に配置される。動脈容積センサ70Bを構成する発光素子71Bおよび受光素子72Bは、カフ20の上流側、すなわち、測定部位の表面のうち、カフ20により圧迫される部分の外側かつ心臓に近い部分に配置されればよい。本実施の形態では、動脈容積センサ70Bの少なくとも一部が、カフ20に所定の間隔で接着されているものとするが、このような形態に限らず、動脈容積センサ70Bは、カフ20と別に設けられ、ユーザにより配置されてもよい。
なお、動脈容積センサ70A,70Bは、動脈の容積が検出できるものであればよく、インピーダンスセンサ(インピーダンスプレスチモグラフ)により動脈の容積を検出するものであってもよい。その場合、各発光素子71A,Bおよび各受光素子72A,Bに代えて、動脈を含む部位のインピーダンスを検出するための複数の電極(電流印加用の電極対、および、電圧検知用の電極対)が含まれる。
空気袋21は、エアチューブ31を介して、エア系30に接続される。
本体部10は、上述の表示部40および操作部41に加え、エア系30と、各部を集中的に制御し、各種演算処理を行なうためのCPU(Central Processing Unit)100と、CPU100に所定の動作をさせるプログラムや各種データを記憶するためのメモリ部42と、測定された血圧情報を記憶するための不揮発性メモリ(たとえばフラッシュメモリ)43と、CPU100に電力を供給するための電源44と、計時動作を行なう計時部45と、着脱可能な記録媒体132からプログラムやデータの読み出しおよび書き込みをするためのインターフェイス部46とを含む。
操作部41は、電源をONまたはOFFするための指示の入力を受付ける電源スイッチ41Aと、測定開始の指示を受付けるための測定スイッチ41Bと、測定停止の指示を受付けるための停止スイッチ41Cと、フラッシュメモリ43に記録された血圧などの情報を読み出す指示を受付けるためのメモリスイッチ41Dとを有する。
エア系30は、空気袋21内の圧力(カフ圧)を検出するための圧力センサ32と、カフ圧を加圧するために、空気袋21に空気を供給するためのポンプ51と、空気袋21の空気を排出しまたは封入するために開閉される弁52とを含む。
本体部10は、発光素子駆動回路73A,73Bと、動脈容積検出回路74A,74Bと、上記エア系30に関連して、発振回路33と、ポンプ駆動回路53と、弁駆動回路54とをさらに含む。
発光素子駆動回路73Aは、CPU100からの指令信号に応じて発光素子71Aを所定のタイミングで発光させる。同様に、発光素子駆動回路73Bは、CPU100からの指令信号に応じて発光素子71Bを所定のタイミングで発光させる。
動脈容積検出回路74Aは、受光素子72Aからの出力を電圧値に変換することで動脈容積を検知する。同様に、動脈容積検出回路74Bは、受光素子72Bからの出力を電圧値に変換することで動脈容積を検知する。
なお、本実施の形態では、2つの発光素子71A,71Bに対して、それぞれ2つの発光素子駆動回路73A,73Bを設けたが、1つの発光素子駆動回路で各発行素子71A,71Bを駆動させることとしてもよい。同様に、2つの受光素子72A,72Bからの信号を1つの動脈容積検出回路が受け付けて、それぞれを区別してCPU100に出力してもよい。
圧力センサ32は、静電容量形の圧力センサであり、カフ圧により容量値が変化する。発振回路33は、圧力センサ32の容量値に応じた発振周波数の信号をCPU100に出力する。CPU100は、発振回路33から得られる信号を圧力に変換し圧力を検知する。ポンプ駆動回路53は、ポンプ51の駆動をCPU100から与えられる制御信号に基づいて制御する。弁駆動回路54は弁52の開閉制御をCPU100から与えられる制御信号に基づいて行なう。
なお、カフ20内の圧力を加圧および減圧により調整するための調整機構として、ポンプ51、弁52、ポンプ駆動回路53および弁駆動回路54を示したが、これらに限定されるものではない。
また、カフ20には空気袋21が含まれることとしたが、カフ20に供給される流体は空気に限定されるものではなく、たとえば液体やゲルであってもよい。あるいは、流体に限定されるものではなく、マイクロビーズなどの均一な微粒子であってもよい。
(機能構成について)
図4は、本発明の実施の形態に係る電子血圧計1の機能構成を示す機能ブロック図である。
図4を参照して、CPU100は、カフ圧取得部102と、カフ圧制御部104と、検出制御部106と、算出部108とを含む。なお、図4には、説明の簡単のために、これらの機能ブロックとの間で直接的に信号やデータが授受される周辺のハードウェアのみ示されている。
ここで、各部の具体的な機能の説明に先立ち、本実施の形態における血圧指標の算出原理を説明する。本実施の形態では、上記した米国特許第6802816号(特許文献3)の技術を利用する。
カフによって圧迫された動脈は、外圧すなわちカフ圧と血圧との大小関係に依存して容積変化を起こす。血圧は1心拍周期内で最高血圧と最低血圧の間で変化しているため、動脈の容積もそれに応じて変化する。
図5は、瞬時にカフ圧を減圧した場合における動脈容積信号の特性と最高血圧との関係を示す図である。図5(A)には、拍動に伴なう容積変化を示した容積脈波(基準脈波)が時間軸に沿って示されている。図5(B)には、カフ圧の変化と仮想的な動脈内圧との関係が、図5(A)と同一の時間軸に沿って示されている。図5(C)には、図5(A)と同一の時間軸に沿って、カフ圧の変化に伴なう動脈容積信号の変化(計測用脈波)の典型例が示されている。図5(A)に示した基準脈波は、動脈容積検出回路74Bより得られ、図5(C)に示した計測用脈波は、動脈容積検出回路74Aより得られる。
図5(B)に示すとおり、カフ圧が動脈内圧より大きいと、動脈がカフ圧によって一時的に押しつぶされる。そうすると、図5(C)に示されるように、計測用脈波の波形も平坦になる。この区間を動脈の「閉塞区間」と呼ぶ。
図5(B),(C)を参照して、カフ圧を最高血圧(SYS)より高い値から減圧した時の閉塞終了点Ps(反対にカフ圧を最低血圧より低い値から加圧した時は「閉塞開始点」と呼ぶ。)は、カフ圧が1心拍内のある時点の血圧と一致する瞬間である。したがって、その特徴点Psを検出することで、その時点での血圧値BPxを測定することができる。以下、このようにして測定された血圧値を「瞬時血圧値」ともいう。
また、図5(A)に示すような、基準脈波としてカフ(空気袋)の上流側で検出した動脈容積波形を同時に記録することで、閉塞終了点Psにおける血圧値と動脈容積の関係を求めることができるとともに、閉塞終了点Psが1心拍周期中のどの時点で発生したか(すなわち、得られた瞬時血圧値BPxが1心拍周期中のどの時点の血圧値か)を測ることができる。したがって、閉塞終了点Psが最高血圧の時点Pbで発生するようにカフ圧を適切に制御すれば、最高血圧が測定できる。
同様に、閉塞終了点Psが最低血圧(DIA)の時点Paで発生するようにカフ圧を適切に制御すれば、最低血圧も測定できる。瞬時にカフ圧を減圧した場合における動脈容積信号の特性と最低血圧との関係を図6に示す。図6(A)〜(C)は、それぞれ、図5(A)〜(C)と同様であるものとする。
しかし、血圧値や脈拍間隔は常に変動しているため、ちょうど最高血圧や最低血圧の時点Pa,Pbで血圧と一致するようにカフ圧を制御するのは非常に困難である。そのため、このような技術を用いても、カフ圧の加減圧のタイミング調整に時間がかかるため、測定時間が長くなる。
ところで、1心拍周期内における血圧と動脈容積の関係(圧−容積特性)は、典型的には図7のような曲線で表される。図7には、縦軸に動脈容積、横軸に血圧が示されている。測定ごとに、このような関係がわかれば、動脈容積波形(基準波形)から換算して1心拍周期内のすべての時点における血圧が算出できる。
図7の圧−容積特性の典型例を参照すると、最高血圧(SYS)および最低血圧(DIA)各々の付近においては、血圧と動脈容積の関係はほぼ直線関係にあることが分かる。したがって、最高血圧(SYS)および最低血圧(DIA)各々の付近において、血圧と動脈容積とを複数点検出すれば、測定対象の動脈の血圧と動脈容積との関係を容易に近似することができる。
本実施の形態では、これらの知見に基づいて血圧指標を算出する。つまり、動脈の閉塞端点の特徴を利用して、最高血圧付近と最低血圧付近に、各々、複数点(2点以上)の瞬時血圧値を測定し、同時にその時の動脈容積値を記録する。そして、これらの値から最高血圧付近および最低血圧付近それぞれの動脈の圧−容積特性を直線近似することにより、最高血圧と最低血圧を算出する。
なお、当然ながら、本実施の形態において最終的に出力される指標が最高血圧および最低血圧であるので、瞬時血圧値が最高/最低血圧付近であるかの判断は、仮想的な最高/最低血圧の付近であるか否かにより行なわれる。仮想的な最高/最低血圧の付近であるか否かの判断は、たとえば、基準脈波の複数の特徴点(たとえば、脈波立ち上り点、最大点、閉塞終了点が抽出された時点に対応する点、など)のレベル差または時間差に基づいて行なわれる。
以下に、本実施の形態においてCPU100が実行する機能について具体的に説明する。なお、本明細書において、閉塞開始点および閉塞終了点を総称して「閉塞端点」ともいう。
カフ圧取得部102は、発振回路33からの信号に基づいてカフ圧を取得する。より具体的には、発振回路33により検出された発振周波数の信号を圧力に変換することにより、カフ圧を取得する。取得したカフ圧は、カフ圧制御部104および検出制御部106に出力される。
カフ圧制御部104は、ポンプ駆動回路53および弁駆動回路54を制御することで、カフ圧を1心拍単位で瞬時に変化させる。具体的には、所定の圧力値から少なくとも閉塞端点が検出されるまでの間を1心拍以内に変化させる。なお、「カフ圧を変化させる」とは、カフ圧を加圧すること、および、カフ圧を減圧することのいずれかであり、本実施の形態では、後者であるものとする。減圧の速度は、上記区間を被測定者の1心拍以内に減圧できるような速度であればよく、所定の速度であってよい。
検出制御部106は、カフ圧制御部104によるカフ圧制御ごとに、計測用脈波から動脈の閉塞終了点を抽出することにより、1心拍単位での瞬時血圧値を検出する。また、基準脈波の最大値および閉塞終了点が抽出された時点の動脈容積値を1心拍単位で検出する。
検出制御部106は、さらに、基準脈波の2つの特徴値、すなわち、検出された動脈容積値と1心拍中に得られる基準脈波の最大値とを比較することにより、瞬時血圧値が最高/最低血圧付近であるかどうかを判定する。そして、各付近において、少なくとも2つの(所定数の)瞬時血圧値が検出されたと判断されると、複数対の瞬時血圧値と動脈容積値とを算出部108に出力する。そうでなければ、カフ圧制御部104に再度のカフ圧制御を指示する。これにより、カフ圧制御部104によって、仮想的な最高血圧および最低血圧それぞれの付近において、少なくとも2つの瞬時血圧値が検出されるまで、カフ圧の急速減圧が繰返される。
このように、計測用脈波は、閉塞端点を示す特徴点を検出するために用いられ、基準脈波は、閉塞端点が1心拍周期中のどの時点で発生したかを検出するために用いられる。
算出部108は、検出制御部106により検出された複数対の瞬時血圧値および動脈容積値の対応関係を示す血管特性、すなわち、測定対象の動脈の圧−容積特性を補間することにより、最高血圧および最低血圧を算出する。より具体的には、最高血圧付近および最低血圧付近それぞれの圧−容積特性を直線近似することで、最高血圧および最低血圧を算出する。
なお、CPU100は、血圧測定処理中の少なくともカフ圧制御が行なわれている間は
、発光素子駆動回路73A,73Bに指令信号を送信することにより、一定の間隔で発光素子71A,71Bを発光させているものとする。
また、CPU100に含まれる各機能ブロックの動作は、メモリ部42中に格納されたソフトウェアを実行することで実現されてもよいし、これらの機能ブロックのうち少なくとも1つについては、ハードウェアで実現されてもよい。
<動作について>
図8は、本発明の実施の形態における血圧測定処理を示すフローチャートである。図8のフローチャートに示す処理は、予めプログラムとしてメモリ部42に格納されており、CPU100がこのプログラムを読み出して実行することにより、血圧測定処理の機能が実現される。
図8を参照して、CPU100は、電源スイッチ41Aが押下されたか否かを判断する(ステップS2)。電源スイッチ41Aが押下されたと判断した場合(ステップS2においてYES)、ステップS4に進む。
ステップS4において、CPU100は、初期化処理を行なう。具体的には、メモリ部42のたとえば所定の領域を初期化し、空気袋21の空気を排気し、圧力センサ32の0mmHg補正を行なう。
初期化が終わると、CPU100は、測定スイッチ41Bが押下されたか否かを判断する(ステップS6)。測定スイッチ41Bが押下されるまで待機する。測定スイッチ41Bが押下されたと判断すると(ステップS6においてYES)、カフ圧制御が実行される(ステップS8)。カフ圧制御は図9のフローチャートに示す。
図9は、本発明の実施の形態におけるカフ圧制御を示すフローチャートである。本実施の形態では、急速減圧することとするが、急速加圧することとしてもよい。
図9を参照して、カフ圧制御部104は、カフ20内の圧力を初期カフ圧に設定する(ステップS102)。急速減圧により瞬時血圧値を測定する場合、初期カフ圧は被測定者の最高血圧より十分高い圧力である必要がある。初期カフ圧は、所定値(たとえば300mmHg)であってもよいし、フラッシュメモリ43に記憶された過去の(たとえば直前の)最高血圧+所定値(たとえば20mmHg)であってもよい。
次に、カフ圧制御部104は、基準脈波から、脈の立上りを検出する(ステップS104)。脈の立ち上りは様々な方法で検出できるが、一般には脈波信号にハイパスフィルタや微分処理を施し立上りを強調した信号の振幅が所定の閾値を上回る点として検出できる。脈の立上りを検出すると、カフ圧制御部104は、減圧を開始する(ステップS106)。カフ圧の減圧は、閉塞終了点が検出されるまで実行される。
減圧の速度は、脈波の立ち上がり速度とほぼ同等になるよう、予め設定した値とする。例えば、脈圧(最高血圧と最低血圧の差)が50mmHgで脈の立上り時間が0.1秒の標準的な場合を想定する。その場合、減圧速度を500mmHg/sとればよい。なお、減圧速度は、このような値に限定されず、一般的な成人の心拍数を考慮した速度、たとえば、300〜800mmHg/sの間に設定することが好ましい。
カフ圧制御以降の処理を、図10および図11に示した1心拍分の基本脈波を参照しながら説明する。図10は、瞬時血圧値が最高血圧付近かどうかの判断基準を説明するための図である。図11は、瞬時血圧値が最低血圧付近かどうかの判断基準を説明するための図である。これらの図において、脈波上の点Pa1は、ステップS104で検出された脈の立ち上りを示している。
まず、検出制御部106は、基準脈波のピークPbを検出する(ステップS10)。基準脈波のピークが検出されると、そのレベル(「A_max(i)」と表わす)を一時保存する(ステップS11)。
ステップS10の処理と並行して、検出制御部106は、計測用脈波から閉塞終了点を検出する(ステップS12)。閉塞終了点は様々な方法で検出できるが、例えば前述した基準脈波からの脈の立上り検出と同等の方法で計測用脈波の立上りを検出すればよい。閉塞終了点が抽出されるまで(ステップS14においてNO)、ステップS10〜S12の処理が繰返される。
閉塞終了点が抽出されると(ステップS14においてYES)、検出制御部106は、その時にカフ圧取得部102が取得したカフ圧を瞬時血圧値(「BP(i)」と表わす)として検出する(ステップS16)。図10,11において、閉塞終了点が抽出された時刻が“tPs”で示され、その時点に対応する脈波上の点(「閉塞終了対応点」ともいう)が“Pc”で示されているものとする。
同時に、検出制御部106は、その時点(tPs)の基準脈波のレベル(「A(i)」と表わす)を検出する(ステップS17)。
続いて、図10,11に示すように、基準脈波のピーク点Pbと閉塞終了対応点Pcとのレベル差(「ΔA(i)」)を算出する(ステップS18)。レベル差ΔA(i)は、“A_max(i)−A(i)”で表わされる。
続いて、検出制御部106は、検出した瞬時血圧値が最高/最低血圧付近であるか否かを判定する(ステップS20)。つまり、検出した瞬時血圧値が、最高血圧または最低血圧の算出に用いることができるか否かが判断される。瞬時血圧値が最高/最低血圧付近であるか否かの判定は、基準脈波の形状が、血圧波形の形状と相似していることを利用する。
瞬時血圧値が最高血圧付近であるかの判定は、たとえば、基準脈波の最大点Pbと閉塞終了対応点Pcとの位置関係に基づいて行なう。具体的には、レベル差ΔA(i)が、特定の閾値を下回るかどうかを判断し、条件を満たす場合に、瞬時血圧値が最高血圧付近であると判定する。この閾値としては、例えば、最大レベルA_max(i)に所定の割合(たとえば0.2)を乗じた値が利用できる。
瞬時血圧値が最低血圧付近であるか否かの判定は、最高血圧の場合と同様に、たとえば、レベル差ΔA(i)が、特定の閾値を上回るかどうかで行なう。この閾値としては、例えば、最大レベルA_max(i)に所定の割合(たとえば0.8)を乗じた値が利用できる。
なお、ここでは、瞬時血圧値が検出された時点のレベルA(i)と最大レベルA_max(i)とを比較することにより瞬時血圧値が最高/最低血圧付近かどうかを判定したが、このような手法に限定されない。たとえば、基準脈波のピークPbから閉塞終了対応点Pcまでの時間(「Δt(i)」と表わす)の絶対値が、特定の閾値を下回るかどうかで判定してもよい。この閾値としては、例えば、基準脈波の立ち上りPa1からピークPbまでの時間(「T_max(i)」と表わす)に、所定の割合(たとえば0.2)を乗じた値が利用できる。つまり、脈波立ち上りPa1から閉塞終了点が抽出されるまでの時間(「T(i)」と表わす)と、時間T_max(i)とを比較することにより、瞬時血圧値が最高血圧付近かどうかを判定してもよい。
同様に、瞬時血圧値が最低血圧付近であるか否かの判定は、時間差Δt(i)(T_max(i)−T(i))の絶対値が、特定の閾値を下回るかどうかで行ってもよい。この閾値としては、たとえば、脈波周期(「T_period(i)」と表わす)に所定の割合(たとえば0.8)を乗じた値が利用できる。つまり、時間差Δt(i)と、脈波周期T_period(i)とを比較することにより、瞬時血圧値が最低血圧付近であるか否かを判定してもよい。脈波周期は、立ち上り点Pa1から次の脈の立ち上り点Pa2までの時間として算出される。
なお、このように基準脈波の各特徴点の時間差を用いる場合、たとえば、ステップS11において、時間T_max(i)が検出され、ステップS17において、時間T(i)が検出され、ステップS18において、時間差Δt(i)が算出されればよい。
以上の処理が、最高血圧付近および最低血圧付近それぞれについて、必要数の瞬時血圧値が算出されるまで繰り返される(ステップS22においてNO)。瞬時血圧値の必要数は、たとえば3つとする。なお、ここでは3つとするが、2つ以上であればよく、数を増やすことで血圧測定の精度が向上する。
必要数の瞬時血圧値が算出されたと判断された場合(ステップS22においてYES)、算出部108による血圧算出処理が実行される。血圧算出処理について、図12をさらに参照して説明する。図12は、本発明の実施の形態における血圧算出処理を説明するための図である。
はじめに、算出部108は、最高血圧付近と判定された3つの瞬時血圧値BPs1,BPs2,BPs3と、これらの瞬時血圧値それぞれが検出された時点(つまり、閉塞終了点が検出された時点tPs)の基準脈波のレベルAs1,As2,As3(すなわち動脈容積値)から、動脈の圧−容積特性を近似する第1の直線Lsを算出する(ステップS24)。また、同様に、最低血圧付近の3つの瞬時血圧値BPd1,BPd2,BPd3と、これらの瞬時血圧値それぞれが検出された時点の基準脈波のレベルAd1,Ad2,Ad3から、動脈の圧−容積特性を近似する第2の直線Ldを算出する。各近似直線は、一般的に、最小二乗法により算出されるが、その算出方法は限定されない。
算出部108は、算出された第1の直線Lsおよび第2の直線Ldを利用して、最高血圧および最低血圧を算出する(ステップS26)。具体的には、第1の直線Lsのy座標が基準脈波の最大値(「AMS」と表わす)に対応する圧力値(x座標)を、最高血圧として決定する。また、第2の直線Ldのy座標が基準脈波の最小値(「AMD」と表わす)に対応する圧力値(x座標)を、最低血圧として決定する。なお、基準脈波の最大値AMSは、たとえば、3拍分の基準脈波の最大値A_max(i)の平均値であってよい。基準脈波の最小値AMDは、たとえば、3拍分の基準脈波の立ち上り点Pa1のレベル(図11において「A_min(i)」の平均値であってよい。
算出部108により算出された最高血圧および最低血圧は、測定結果として表示部40に表示される(ステップS28)。また、決定された最高血圧および最低血圧は、フラッシュメモリ43に、測定の際の日時と対応付けて記憶されてよい。
以上で本実施の形態における血圧測定処理は終了される。
上述のように、本実施の形態によると、各血圧指標は、3つの瞬時血圧値が検出されれば算出可能であることとした。そのため、少なくとも6拍分脈波を検出することになるが、1回の瞬時血圧値測定に要する時間が約0.5秒であるため、最速で3秒程度で2つの血圧指標を算出することができる。その結果、被測定者の拘束時間を大幅に減少させることができる。
なお、ここでは、2種類の血圧指標すなわち、最高血圧および最低血圧を算出することとしたが、いずれか一方のみを算出してもよい。その場合、さらに、血圧測定時間を短縮することができる。
また、本実施の形態では、各血圧値付近に所定数の瞬時血圧値が検出されれば各血圧指標を算出可能としたが、ユーザが数を設定および変更できてもよい。これにより、ユーザは、測定の度に、測定精度を重視するか、測定時間の短縮を重視するかを選択することができる。その結果、測定の際の状況に応じた測定が可能となり、血圧指標の測定に対するモチベーションを向上させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る電子血圧計の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電子血圧計のハードウェア構成を表わすブロック図である。 本発明の実施の形態における各動脈容積センサの配置例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電子血圧計の機能構成を示す機能ブロック図である。 瞬時にカフ圧を減圧した場合における動脈容積信号の特性と最高血圧との関係を示す図である。 瞬時にカフ圧を減圧した場合における動脈容積信号の特性と最低血圧との関係を示す図である。 1心拍周期内における血圧と動脈容積の関係(圧−容積特性)の典型例を示す図である。 本発明の実施の形態における血圧測定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるカフ圧制御を示すフローチャートである。 瞬時血圧値が最高血圧付近かどうかの判断基準を説明するための図である。 瞬時血圧値が最低血圧付近かどうかの判断基準を説明するための図である。 本発明の実施の形態における血圧算出処理を説明するための図である。
符号の説明
1 電子血圧計、10 本体部、20 カフ、21 空気袋、30 エア系、31 エアチューブ、32 圧力センサ、33 発振回路、40 表示部、41 操作部、41A
電源スイッチ、41B 測定スイッチ、41C 停止スイッチ、41D メモリスイッチ、42 メモリ部、43 フラッシュメモリ、44 電源、45 計時部、46 インターフェイス部、50 調整機構、51 ポンプ、52 弁、53 ポンプ駆動回路、54 弁駆動回路、70A,70B 動脈容積センサ、71A,71B 発光素子、72A,72B 受光素子、73A,73B 発光素子駆動回路、74A,74B 動脈容積検出回路、100 CPU、102 カフ圧取得部、104 カフ圧制御部、106 検出制御部、108 算出部、132 記録媒体。

Claims (12)

  1. 所定の測定部位に巻き付けるためのカフと、
    前記カフ内の圧力を加圧および減圧により調整するための調整手段と、
    前記カフ内の圧力を表わすカフ圧を検出するための圧力検出手段と、
    前記カフの所定の位置に配置され、前記カフの圧迫に伴なう動脈の容積の変化を表わす第1の動脈容積信号を検出するための第1の容積検出手段と、
    前記カフの上流側に配置され、前記動脈の拍動に伴なう容積の変化を表わす第2の動脈容積信号を検出するための第2の容積検出手段と、
    前記調整手段を制御することにより、カフ圧を前記第2の動脈容積信号が示す脈の立ち上がりに基づいて1心拍単位で減圧変化させるためのカフ圧制御を実行するカフ圧制御手段と、
    前記カフ圧制御ごとに、前記第1の動脈容積信号から前記動脈の閉塞終了点における瞬時血圧値を抽出することにより、1心拍単位での血圧値を検出するための検出制御手段とを備え、
    前記検出制御手段は、さらに、前記第2の動脈容積信号より、前記瞬時血圧値が抽出された時点の動脈容積値を1心拍単位で検出し、
    前記カフ圧制御手段は、検出された複数対の前記血圧値および前記動脈容積値の対応関係を示す前記動脈の血管特性を補間することにより、血圧指標を算出するための算出手段をさらに備える、電子血圧計。
  2. 前記血圧指標は、最高血圧を含み、
    前記検出制御手段は、さらに、前記血圧値が最高血圧付近であるか否かを判定し、
    前記カフ圧制御手段は、最高血圧付近に少なくとも2つの前記血圧値が検出されるまで前記カフ圧制御を繰返す、請求項1に記載の電子血圧計。
  3. 前記算出手段は、最高血圧付近の前記血管特性を直線近似することにより、前記血管特性を補間する、請求項2に記載の電子血圧計。
  4. 前記算出手段は、直線近似された前記血管特性において、前記動脈の容積の最大値に対応する圧力値を最高血圧として算出する、請求項3に記載の電子血圧計。
  5. 前記検出制御手段は、前記動脈容積値と、1心拍中に得られる前記第2の動脈容積信号の最大値とを比較することにより、前記血圧値が最高血圧付近であるか否かを判定する、請求項2〜4のいずれかに記載の電子血圧計。
  6. 前記検出制御手段は、脈の立ち上りから前記瞬時血圧値が抽出されるまでの第1の時間と、前記立ち上りから前記第2の動脈容積信号の最大値が検出されるまでの第2の時間との差分値と、前記第2の時間とを比較することにより、前記血圧値が最高血圧付近であるか否かを判定する、請求項2〜4のいずれかに記載の電子血圧計。
  7. 前記血圧指標は、最低血圧を含み、
    前記検出制御手段は、さらに、前記血圧値が最低血圧付近であるか否かを判定し、
    前記カフ圧制御手段は、最低血圧付近に少なくとも2つの前記血圧値が検出されるまで前記カフ圧制御を繰返す、請求項1に記載の電子血圧計。
  8. 前記算出手段は、最低血圧付近の前記血管特性を直線近似することにより、前記血管特性を補間する、請求項7に記載の電子血圧計。
  9. 前記算出手段は、直線近似された前記血管特性において、前記動脈の容積の最小値に対応する圧力値を最低血圧として算出する、請求項8に記載の電子血圧計。
  10. 前記検出制御手段は、前記動脈容積値と、1心拍中に得られる前記第2の動脈容積信号の最大値とを比較することにより、前記血圧値が最低血圧付近であるか否かを判定する、請求項7〜9のいずれかに記載の電子血圧計。
  11. 前記検出制御手段は、脈の立ち上りから前記瞬時血圧値が抽出されるまでの第1の時間と、前記立ち上りから前記第2の動脈容積信号の最大値が検出されるまでの第2の時間との差分値と、対応の1拍分の脈波周期とを比較することにより、前記血圧値が最低血圧付近であるか否かを判定する、請求項7〜9のいずれかに記載の電子血圧計。
  12. 前記検出制御手段は、前記瞬時血圧値が抽出された時点のカフ圧を前記血圧値として検出する、請求項1〜11のいずれかに記載の電子血圧計。
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