JP5586524B2 - 成形シート打抜用受台および成形シート打抜機 - Google Patents

成形シート打抜用受台および成形シート打抜機 Download PDF

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Description

本発明は、成形シート打抜用受台および成形シート打抜機に関し、特に、食品用のトレイ等を縦横に連ねて成型した一枚の大きなシート材から個々のトレイを打ち抜くために用いる成形シート打抜用受台および成形シート打抜機に関するものである。
従来より、樹脂、紙、段ボール等のシート材は、種々の形状に打ち抜くことにより、食品用トレイ、紙箱、段ボール箱等の様々な用途に使用されている。例えば、図8の斜視図に示すように、縦横に凹部を連ねた発泡スチロール製のシート材10を個々のトレイに打ち抜いたものは、スーパーマーケット等に於いて、肉、魚、果物等の食品類を所定重量ずつ小分けして陳列するために使用されている。このようなトレイは、通常、図8に示すように、一枚の大きなシート材10として成形され、次に、図9に示すように、個々のトレイ11,11…に打ち抜かれる。このようなシート材10の打ち抜きには、打抜型と打抜用受台とが用いられている。打抜型は、打ち抜くべきトレイの平面形状に合わせた形状の打ち抜き刃を有する打抜ユニットをシート材10におけるトレイ11の配置に合わせて並べたものである。また、打抜用面板は、打抜型に取り付けられた刃に対するまな板の役割を果たすものであり、打抜型の刃と打抜用面板との間でシート材10が一気に押し切られて、一枚のシート材10を構成する全てのトレイ11が同時に打ち抜かれることになる。通常、打抜用面板として一枚の平板状のものが使用されるが、立体的なトレイ容器を打ち抜くためには、トレイ容器の立体形状に合わせた形状を有する打抜用受台が用いられる。また、トレイ11の凹部が必ずしも打抜型側に突出した状態で使用されるとは限らず、受台側にトレイ11の凹部が突出した状態で使用される場合もある。このような場合、この受台は、刃と受台が接近していく過程において、トレイにキズ等が入らないように、トレイを避けながら刃が当たる部分には成形シート打抜用の面板(圧接板、カッティングプレート)が取り付けられていることが必要であり、単なる平板状のものを使用することはできない。
また、シート材10を打抜型および打抜用受台により打ち抜く場合、通常、シート材10には寸法誤差が生じているため、誤差の程度によっては打ち抜き加工が所定の位置で行われずに位置ズレが生じる場合がある。このような位置ズレが生じると、図10に示すようなバリ11aが生じることとなる。特に、食品用トレイ等に使用される樹脂製のシート材は、加熱を伴う真空成型、真空圧空成型等の工程を経て製造されるため、熱収縮や、製造条件のばらつき等による寸法誤差が生じ易い。
シートの寸法誤差による打ち抜きの位置ズレを解消するものとして、各打抜ユニットの位置を個別に調整可能にした成形シート打抜型が開発されている(特許文献1)。また、各打抜ユニットを完全には固定せず、各打抜ユニットを管状部材を介して保持基板上のボルトに可動状態で保持し、打ち抜きに際してトレイの凹部の形状に倣って各打抜ユニットが保持基板上で移動するように構成した成形シート打抜型が開発されている(特許文献2)。
しかし、シート材10の打ち抜きに際して打抜ユニットのみがトレイの凹部の形状に倣って移動したとしても、単なる平板状ではない受台を用いる場合は、位置ズレにより受台の凹部がシート材に当たってキズが入ることがあり、特に大面積のシート材を打ち抜く場合にはその傾向が大きくなる。
特開平9−47999号公報(請求項1及び2、図2) 特開2009−18378号公報(請求項1及び図1)
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するために為されたものであり、本発明の目的は、成形シート打抜用受台を構成する受台ユニットのそれぞれが、シート材のトレイの配置に倣って容易に移動することができる成形シート打抜用受台を提供することである。また、このような成形シート打抜用受台を用いた成形シート打抜機を提供することをも目的とする。
本発明の成形シート打抜用受台は、打抜刃を有する成形シート打抜型とともに用いられて、複数のトレイを有するシート材から前記複数のトレイを打ち抜くための成形シート打抜用受台であって、前記複数のトレイに対応して設けられ、前記シート材から前記複数のトレイを打ち抜くときに前記打抜刃に対して前記シート材を介して圧接される刃受面を有する複数の受台ユニットと、受台側保持基板と、前記受台側保持基板に対して前記複数の受台ユニットのそれぞれを移動可能に保持する受台側保持手段とを有する受台ユニット保持部と、前記受台側保持基板と前記複数の受台ユニットのそれぞれとの間の摩擦を低減させるための摩擦低減手段と、を備え、前記複数の受台ユニットのそれぞれは、前記シート材の打ち抜きに際し前記シート材のトレイ形状に倣うための倣い部材を有し、前記摩擦低減手段は、前記倣い部材によって前記受台ユニットのそれぞれを、前記シート材のトレイ形状に倣うように前記受台側保持基板に平行に移動させる摩擦を低減させるように構成されていることを特徴とする。
このように、シート材の打ち抜きに際しシート材のトレイ形状に倣うための倣い部材を設けたことにより、シート材の打ち抜きに際して、複数の受台ユニットのそれぞれは、シート材の形状に倣って容易に移動することができる。しかも、摩擦低減手段を設けたことにより、それぞれの受台ユニットは容易に移動することが可能となる。これにより、成形シート打抜型の打抜刃はシート材に対して本来の正しい位置に押圧され、得られるトレイにバリが生じることはない。
ここで、摩擦低減手段としては、ボールの転がり摩擦により摩擦を低減するボールプランジャ、フッ素系樹脂やシリコン系樹脂の低摩擦係数を有するシートなどが挙げられる。これらのうち、摩擦低減手段としては、シート材の打ち抜きに際しての押圧力に長期に亘って耐え得るという観点から、ボールプランジャが好ましい。ボールプランジャは、受台ユニット又は受台側保持基板に取り付けて使用することができる。
上記成形シート打抜用受台において、前記打抜用面板の下方には、前記打抜用面板がシート材を介して前記打抜刃に圧接されるに際して前記打抜用面板の前記打抜刃に対する押圧力を均一化するための弾性シートを設けてもよい。弾性シートの材質として、天然ゴム、合成ゴム等のゴム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の樹脂などを使用することができる。
本発明においては、前記複数の受台ユニットのうち、所定数の受台ユニットを結合して受台ブロックを形成し、該受台ブロックは一体的に移動可能に前記受台側保持基板に保持されるように構成することが可能である。
受台ユニットの結合の態様としては、横一列の受台ユニットを結合する場合、縦一列の受台ユニットを結合する場合、例えば縦2列×横2列のように複数の受台ユニットを方形に結合する場合などがある。このように複数の受台ユニットを結合することにより、受台ユニットの受台側保持基板への取り付け作業を簡略化することができる。
本発明の成形シート打抜機は、上記何れかに記載の成形シート打抜用受台と、打抜刃を有する成形シート打抜型とを備えたことを特徴とする。
また、上記成形シート打抜機において、前記成形シート打抜型は、多数のボルトを立設した打抜側保持基板と、前記トレイに対応する打抜側台座、該打抜側台座に立設された前記トレイを打ち抜くための打抜刃、および前記打抜側台座に穿設され前記ボルトを緩挿するための取付穴をそれぞれ有する複数の打抜ユニットと、前記打抜側保持基板上に前記打抜ユニットを移動可能に保持する打抜側保持手段とを備え、前記打抜側保持手段は、前記ボルトと前記取付穴との間に緩挿され前記打抜側保持基板の上面から前記打抜側台座の上面までの距離より長い管状部材と、該管状部材を前記打抜側保持基板上に押圧するワッシャと、前記ボルトに螺合し前記ワッシャを押圧するナットとを有し、前記打抜側保持基板と前記打抜ユニットとの間の摩擦を低減するための第2の摩擦低減手段を更に備えるように構成することができる。
上記成形シート打抜機によれば、シート材の打ち抜きに際して、成形シート打抜型の各打抜ユニットがシート材の形状に倣って容易に移動することができるので、打抜ユニットの打抜刃はシート材に対して本来の正しい位置に押圧され、得られるトレイにバリが生じることはない。
ここで、第2の摩擦低減手段としては、第1の摩擦低減手段と同様に、ボールの転がり摩擦により摩擦を低減するボールプランジャ、フッ素系樹脂やシリコン系樹脂の低摩擦係数を有するシートなどが挙げられる。これらのうち、第2の摩擦低減手段としては、シート材の打ち抜きに際しての押圧力に長期に亘って耐え得るという観点から、ボールプランジャが好ましい。ボールプランジャは、打抜ユニット又は打抜側保持基板に取り付けて使用することができる。
また、上記の成形シート打抜機において、成形シート打抜型の前記打抜ユニットが、前記打抜刃を囲繞する外側保護部材と、前記打抜刃の内側に設けられた内側ガイド部材とを備え、前記外側保護部材は、前記打抜刃の高さ以上の高さを有するとともに、前記打抜刃の外側に設けられた外側弾性体により支持され、前記内側ガイド部材は、前記打抜刃の内側に設けられた内側弾性体により支持され、前記シート材の打ち抜きに際して、前記シート材への押圧により、前記外側保護部材および前記内側ガイド部材が下降するように構成することができる。
この構成により、外側保護部材と内側ガイド部材は、シート材の打ち抜き時の圧力に応じて外側弾性体と内側弾性体とが圧縮されることによって下降し、これにより打抜刃がシート材に押圧され、受台ユニットの打抜用面板との間でシート材が押し切られることになる。このような外側保護部材と内側ガイド部材とを設けたことにより、外側保護部材と内側ガイド部材の下降に伴って、打抜刃がシート材の凹部に倣って正確な位置に移動することになる。また、打抜刃の露出を避けることができ、これにより作業者の安全を確保することができる。
更に、本発明の成形シート打抜機においては、上記成形シート打抜型の前記内側ガイド部材の外側に、前記打抜刃に沿って保護シートを更に設けてもよい。この構成においては、打抜刃ではなく保護シートがシート材の凹部に倣って案内されることになる。
また、本発明の成形シート打抜機における成形シート打抜型は、前記複数の打抜ユニットのうち、所定数の打抜ユニットを結合して打抜ブロックを形成し、該打抜ブロックは一体的に移動可能に前記打抜側保持基板に保持されているように構成することができる。
打抜ユニットの結合の態様としては、横一列の打抜ユニットを結合する場合、縦一列の打抜ユニットを結合する場合、例えば縦2列×横2列のように複数の打抜ユニットを方形に結合する場合などがある。このように複数の打抜ユニットを結合することにより、打抜ユニットの打抜側保持基板への取り付け作業を簡略化することができる。
本発明の成形シート打抜用受台を使用すると、倣い部材がシート材の形状に倣うことにより受台ユニットが移動し、これにより、位置ズレを生ずることなくトレイの切断を行うことができる。これにより、トレイにキズが付くことを防止することができる。
また、本発明の成形シート打抜機によれば、打抜型の上にシート材が押圧され、これにより、打抜ユニットの打抜刃又は保護シートがトレイの位置に倣って容易に移動することにより、打抜ユニットは位置ズレを生ずることなくトレイの切断を行うことができる。更に、シート材の打ち抜き時の圧力により外側保護部材と内側ガイド部材が徐々に下降するので、打抜刃又は保護シートが正確な位置に移動する。
従って、本発明により、原料樹脂の熱収縮率や製造条件のばらつき、製造ロットの違い等によってシート材に寸法誤差が生じても、正確な位置でトレイの切断を行うことができる。また、成形シート打抜用受台および打抜ユニットの位置調整が不要なので、作業効率も各段に向上する。更に、複数の成形シート打抜用受台および複数の打抜ユニットを結合することにより、受台側保持基板および打抜側保持基板への取り付け作業を簡略化することができる。加えて、使用により打抜刃の切れ味が低下した場合に、打抜ユニットごと、又は複数の打抜ユニットを結合したものを取り替えることにより、成形シート打抜型の修復を容易に行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る成形シート打抜機における成形シート打抜型の一部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る成形シート打抜機における成形シート打抜用受台の一部を示す斜視図である。 (a)は図2の成形シート打抜用受台における一つの受台ユニットの断面図であり、(b)は図1の成形シート打抜型における一つの打抜ユニットの断面図である。 図3(a)におけるスタッドボルトの近傍の拡大図である。 受台側台座および打抜側台座に埋め込まれているボールプランジャの一部破断断面図である。 成形シート打抜用受台の下降により、成形シート打抜用受台および成形シート打抜型がシート材に倣う状態を示す断面図である。 成形シート打抜用受台の下降により、成形シート打抜型がシート材を打ち抜いた状態を示す断面図である。 シート材の一例を示す斜視図である。 シート材の打ち抜きにより得られるトレイの一例を示す斜視図である。 バリが生じたトレイを示す斜視図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図2に本発明の一実施形態に係る成形シート打抜機を構成する成形シート打抜用受台60を部分的に示す。本実施形態における成形シート打抜用受台60は、図1に示す成形シート打抜型50とともに用いることにより、前述の図8に示す凹部を縦横に連ねた発泡スチロール等からなるシート材10を、図9に示す個々のトレイ11に打ち抜くために使用されるものである。図2に示すように、成形シート打抜用受台60には、シート材10におけるトレイ11の配列に合わせて受台ユニット70が配設されている。図3(a)は一つの受台ユニット70の断面図を表している。本実施形態における受台ユニット70は、図3(a)に示すように、スティール製の受台側保持基板73上に立設された複数のスタッドボルト14に取り付けられている。本実施形態では、一つの受台ユニット70は2本のスタッドボルト14に取り付けられている。
本実施形態における受台ユニット70は、木製の受台側台座77を有し、受台側台座77の下側には、受台側中間台座78が重ねられている。受台側中間台座78の平面視の形状は、トレイ11の平面視の形状の外周部分に対応して形成されている。受台側中間台座78の下面には、弾性シート74を介して打抜用面板72が設けられている。打抜用面板72は、後述する打抜刃12に対するまな板として機能し、打抜刃12を受ける刃受面71を有している。打抜刃12の打抜用面板72(刃受面71)への押圧により、シート材10が押し切られる。弾性シート74は、打抜刃12の高さに僅かな誤差が生じている場合にも打抜用面板72への圧力を均一にし得るように設けられている。受台側中間台座78、弾性シート74および受台側台座77に囲まれた中央部分には、トレイ11の凹部の形状とほぼ同じ形状の倣い部材79が設けられており、倣い部材79は弾性部材80を介して受台側台座77に取り付けられている。弾性部材80を設けたことにより、受台側台座77はトレイ11に接する際に上下動が可能となり、更にトレイ11形状に倣うことにより、受台ユニット70を移動させることを可能としている。
図4は図3(a)における受台ユニット70の受台側保持基板73への取り付け部分近傍の拡大図である。図4に示すように、受台ユニット70の受台側台座77には、前述のスタッドボルト14を通すための取付穴34が設けられ、スタッドボルト14と取付穴34との間には、管状部材36が緩挿されている。また、受台側台座77の裏面側には、後述するボールプランジャ40が埋め込まれ、ボールプランジャ40のボール43が受台側台座77の裏面から突出している。従って、受台側台座77と受台側保持基板73との間には、ボール43により僅かな隙間が生じている。本実施形態では、管状部材36の内径dはスタッドボルト14の外径δより大きく設定され、管状部材36の外径d'は取付穴34の内径Dより小さく設定され、更に、管状部材36の長さHは、受台側保持基板73の下面から受台側台座77の下面までの高さhより大きく設定されている。従って、スタッドボルト14の下部にワッシャ37を介してナット38を締め付けることにより、管状部材36が受台側保持基板73に押圧されて固定されることになる。これにより、受台ユニット70の受台側台座77は受台側保持基板73の面に平行な面内で、ある程度の移動が可能となる。また、ワッシャ37の直径は取付穴34の内径Dより十分に大きいので、受台ユニット70がスタッドボルト14から抜け落ちることはない。本実施形態では、スタッドボルト14、管状部材36、ワッシャ37およびナット38の全体が、受台側保持基板73に対して複数の受台ユニット70のそれぞれを移動可能に保持する受台側保持手段75であり、受台側保持基板73および受台側保持手段75の全体が、受台ユニット保持部76である。
図5は、本実施形態において受台側台座77に埋め込まれているボールプランジャ40の一部破断断面図である。本実施形態に用いたボールプランジャ40は、筒状部41とその内部に収納されたバネ42とを有し、筒状部41の一端にはボール43が保持されている。このボール43は、その転がりにより、受台ユニット70がトレイ11の形状に倣って受台側保持基板73の下面の位置を移動する際に、受台ユニット70の移動を容易にし、その位置調節を自動的に行わせることが可能となる。また、ボールプランジャ40のボール43は、バネ42の伸縮により、下方からの押圧力に応じて筒状部41内に押し込められるので、打ち抜きに際して各受台ユニット70の高さが揃うように機能する。本実施形態では、一つの受台ユニット70当たり3個のボールプランジャ40が使用されている。
本発明において上述の成形シート打抜用受台60とともに使用される成形シート打抜型50は、図1に示すように、シート材10におけるトレイ11の配列に合わせて配設された複数の打抜ユニット20を有している。図3(b)は一つの打抜ユニット20の断面図を表している。本実施形態における打抜ユニット20は、図3(b)に示すように、スティール製の打抜側保持基板13上に立設された複数のスタッドボルト14に取り付けられている。本実施形態では、一つの打抜ユニット20は2本のスタッドボルト14に取り付けられている。
本実施形態における打抜ユニット20は木製の打抜側台座17を有し、打抜側台座17には、トレイ11の平面視の形状に沿った打抜刃12が立設されている。この打抜刃12の下部は、トレイの打ち抜きに際して打抜側保持基板13による圧力が伝わるように、打抜側台座17の裏面側に達するように埋め込まれている。また、打抜刃12の外側の打抜側台座17上には、打抜側中間台座18が取り囲んでいる。打抜側中間台座18上には、打抜側中間台座18と平面視で同じ形状の可動板25が外側弾性体19を介して重畳されている。打抜側台座17と打抜側中間台座18との間には袋ナット23が固定され、袋ナット23に螺合するネジ24により打抜側中間台座18と可動板25が打抜側台座17に高さ調節されて固定されている。図1に示すように、本実施形態においては、外側弾性体19は可動板25のように打抜刃12の全周を取り囲んでいるのではなく、打抜刃12の周りに間隔を置いて配置されている。可動板25の更に上面には、クッション材22が貼り付けられている。このクッション材22は、可動板25とほぼ同じ平面形状を有しているが、クッション材22には、前述のネジ24を通すための穴27が設けられている。本実施形態では、可動板25とクッション材22とにより、外側保護部材が構成されている。シート材10の打ち抜きに際しては、外側弾性体19が圧縮されて打抜刃12が露出して成形シート打抜用受台60の打抜用面板72に押圧されることによりトレイ11が押し切られることになる。
また、本実施形態における成形シート打抜型50では、打抜刃12の内側に、トレイ11の凹部の形状に沿った形状を有する内側ガイド部材28が設けられており、内側ガイド部材28の下面には、内側ガイド部材28が下降し得るように内側弾性体29が設けられている。また、内側ガイド部材28の略中央部には、上面側で大きく下面側で小さい穴28aが設けられ、内側ガイド部材28は、この穴28aを貫通するネジ30によって、上下動可能でかつ抜け落ちないように打抜側台座17上に取り付けられる。この穴28及びネジ30は、図示していないが、一つの打抜ユニット20について3箇所に備えられており、各ネジ30の締め具合を調節することにより、穴28の高さ及び傾きが調節される。更に、本実施形態における成形シート打抜型50では、内側ガイド部材28の外周に、打抜刃12に沿って保護シート32が固定されている。この保護シート32の高さは、打抜刃12と同じかこれより僅かに高くなっており、シート材10の打ち抜きに際して内側ガイド部材28が下降するのに伴って、保護シート32も下降して打抜刃12を露出させ、これにより打抜刃12がシート材10に押圧されることになる。
本実施形態では、成形シート打抜型50の打抜ユニット20も、受台ユニット70の場合と同様に、図4に示すスタッドボルト14、取付穴34、管状部材36、ワッシャ37およびナット38と、ボールプランジャ40(図5)との機構により、受台側保持基板73に対して移動することが可能となっている。但し、打抜ユニット20の場合には、図4の上下が逆になり、図4における受台側保持基板73は打抜側保持基板13であり、受台側台座77は打抜側台座17となる。これにより、打抜ユニット20はスタッドボルト14から抜け落ちることなく、トレイ11の形状に倣って打抜側保持基板13に平行に移動することが可能となっている。
以上の構成を有する本実施形態の成形シート打抜機は、打ち抜きに際して以下のように動作する。まず、図1に示す成形シート打抜型50の上方からシート材10が下降し、これにより図3(b)に示す各打抜ユニット20上には、各トレイ11が位置することになる。シート材10が下降すると、次に、図2に示す成形シート打抜用受台60が下降する。図6は、シート材10が成形シート打抜用受台60と成形シート打抜型50とによって打ち抜かれる直前の状態を表している。成形シート打抜用受台60の下降により、倣い部材79の斜面79bがトレイ11の凹部内側の斜面11cに倣うことにより、受台ユニット70が受台側保持基板73に平行に移動する。これと同時に、成形シート打抜型50の内側ガイド部材28の斜面28dがトレイ11の凹部外側の斜面11dに倣うことにより、打抜ユニット20が打抜側保持基板13に平行に移動する。その際、保護シート32が打抜刃12の内側に設けられているので、トレイ11が直接打抜刃12と接することがなく、トレイ11に傷が付くことを防止することができる。本実施形態では、受台ユニット70および打抜ユニット20においては、スタッドボルト14によって固定されている管状部材36と受台側台座77又は打抜側台座17の取付穴34との間には隙間が設けられているので、この横方向の力の作用により、受台ユニット70および打抜ユニット20が正しい位置に移動する。その際、ボールプランジャ40のボール43の転がりにより、受台ユニット70および打抜ユニット20は非常に小さな力で移動することが可能である。
このように、受台ユニット70および打抜ユニット20が移動した後、図7に示すように、成形シート打抜用受台60が下降すると、受台ユニット70の弾性部材80並びに打抜ユニット20の外側弾性体19および内側弾性体29が圧縮されて、内側ガイド部材28、保護シート32、可動板25およびクッション材22が下方に移動し、これに伴って打抜刃12が露出して受台ユニット70の打抜用面板72に対して押圧され、シート材10が各トレイ11に切断されることになる。
なお、上記実施形態では、ボールプランジャ40は受台側台座77および打抜側台座17側に固定した場合について説明したが、受台側保持基板73又は打抜側保持基板13が厚い場合には、受台側保持基板73又は打抜側保持基板13側に取り付けてもよい。
また、上記の実施形態では、一つのトレイ11に対応して一つの受台ユニット70および一つの打抜ユニット20が独立して移動し得るように構成されているが、本発明は、例えば、図1において縦又は横の一つの列を成す複数の受台ユニット70又は打抜ユニット20を共通の受台側台座77又は打抜側台座17上に一体的に設けてそれぞれ受台ブロック又は打抜ブロックを形成し、その受台ブロック又は打抜ブロックを一つの単位として、上記スタッドボルト14に対し、上記管状部材36、上記ボールプランジャ40等を用いて受台側保持基板73又は打抜側保持基板13に対して移動可能に保持するように構成することができる。また、例えば縦2列×横2列のように、縦横に隣接する任意の数の受台ユニット70又は打抜ユニット20を共通の受台側台座77又は打抜側台座17上にそれぞれ一体的に設けることにより受台ブロック又は打抜ブロックとすることも可能である。このように複数の受台ユニット70又は打抜ユニット20を受台ブロック又は打抜ブロックとしてそれぞれ一体的に構成することにより、受台ブロック又は打抜ユニット20の受台側保持基板73および打抜側保持基板13への取り付けに際しての労力を軽減させることができる。
更に、上記実施形態では、成形シート打抜型50を上向きで、成形シート打抜用受台60を下向きで使用する場合について説明したが、本発明の成形シート打抜機は、成形シート打抜型50を下向きで、成形シート打抜用受台60を上向きで使用することも可能である。
本発明の成形シート打抜用受台および成形シート打抜機によれば、成形シートに多少の寸法誤差があってもトレイの製造を行うことができるので、食品包装資材等の分野で利用可能である。
10 シート材
11 トレイ
12 打抜刃
13 打抜側保持基板
14 スタッドボルト
17 打抜側台座
18 打抜側中間台座
19 外側弾性体
20 打抜ユニット
22 クッション材
23 袋ナット
25 可動板
27 穴
28 内側ガイド部材
28a 穴
29 内側弾性体
30 ネジ
32 保護シート
34 取付穴
36 管状部材
37 ワッシャ
38 ナット
40 ボールプランジャ
41 筒状部
42 バネ
43 ボール
50 成形シート打抜型
60 成形シート打抜用受台
70 受台ユニット
72 打抜用面板
73 受台側保持基板
74 弾性シート
77 受台側台座
78 受台側中間台座
79 倣い部材
80 弾性部材

Claims (5)

  1. 打抜刃を有する成形シート打抜型とともに用いられて、複数のトレイを有するシート材から前記複数のトレイを打ち抜くための成形シート打抜用受台であって、
    前記複数のトレイに対応して設けられ、前記シート材から前記複数のトレイを打ち抜くときに前記打抜刃に対して前記シート材を介して圧接される刃受面を有する複数の受台ユニットと、
    受台側保持基板と、前記受台側保持基板に対して前記複数の受台ユニットのそれぞれを移動可能に保持する受台側保持手段とを有する受台ユニット保持部と、
    前記受台側保持基板と前記複数の受台ユニットのそれぞれとの間の摩擦を低減させるための摩擦低減手段と、を備え
    前記複数の受台ユニットのそれぞれは、前記シート材の打ち抜きに際し前記シート材のトレイ形状に倣うための倣い部材を有し、
    前記摩擦低減手段は、前記倣い部材によって前記受台ユニットのそれぞれを、前記シート材のトレイ形状に倣うように前記受台側保持基板に平行に移動させる摩擦を低減させるように構成されていることを特徴とする成形シート打抜用受台。
  2. 前記複数の受台ユニットのそれぞれは、前記複数のトレイのそれぞれに対応する受台側台座を有しており、
    前記摩擦低減手段は、前記受台側台座に設けられた筒状部と、前記筒状部に収容されたバネと、前記筒状部に出没可能に収容され、前記バネに押されて前記受台側保持基板に当接されるボールとを有することを特徴とする請求項1に記載の成形シート打抜用受台。
  3. 前記複数の受台ユニットのそれぞれは、前記複数のトレイのそれぞれに対応する受台側台座を有しており、
    前記摩擦低減手段は、受台側保持基板に設けられた筒状部と、前記筒状部に収容されたバネと、前記筒状部に出没可能に収容され、前記バネに押されて前記受台側台座に当接されるボールとを有することを特徴とする請求項1に記載の成形シート打抜用受台。
  4. 前記複数の受台ユニットのそれぞれは、前記刃受面が形成された打抜用面板を有しており、
    前記打抜用面板の前記刃受面側とは反対の側には、前記打抜刃が前記シート材を介して前記刃受面に圧接されるに際して前記打抜刃の前記刃受面に対する押圧力を均一化するための弾性シートが設けられている、請求項1ないしの何れか一項に記載の成形シート打抜用受台。
  5. 請求項1ないしの何れか一項に記載の成形シート打抜用受台と、打抜刃を有する成形シート打抜型とを備えた成形シート打抜機。
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