JP2002264087A - トリミング装置、押し切り刃ユニットおよび受け板ユニット - Google Patents

トリミング装置、押し切り刃ユニットおよび受け板ユニット

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JP2002264087A
JP2002264087A JP2001070550A JP2001070550A JP2002264087A JP 2002264087 A JP2002264087 A JP 2002264087A JP 2001070550 A JP2001070550 A JP 2001070550A JP 2001070550 A JP2001070550 A JP 2001070550A JP 2002264087 A JP2002264087 A JP 2002264087A
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JP
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receiving plate
elastic support
push
trimming
support structure
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Application number
JP2001070550A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Takai
俊広 高井
Hiroaki Akita
裕章 秋田
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Asano Laboratories Co Ltd
Original Assignee
Asano Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各押し切り刃および受け板について、高精度
の高さ調整を行い同押し切り刃および受け板を押し切り
刃台座および受け板台座に配設する作業は熟練度を有す
る。 【解決手段】 受け板台座51aの平面上に受け板ホル
ダー51bと受け板51cとから構成される受け板ユニ
ットU1〜U6および下テーブル52の平面上にスチー
ルルールダイユニットU7〜U12を多数個取りの仕様
に対応して適宜配置する際に、この受け板ホルダー51
bと受け板51cの間に弾性支持部材60aを介在させ
ることによって、トリミング装置50を構成する各構成
要素の製作精度誤差により生じる受け板51cとスチー
ルルールダイ52bとのトリミング面に対する高さのば
らつきを吸収することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリミング装置、
押し切り刃ユニットおよび受け板ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トリミング装置は、一度のトリミ
ング動作にて成形シートに成形された複数の成形品をト
リミングする場合、この成形品毎に個別に配設された押
し切り刃と受け板との組み合わせを使用している。この
とき、押し切り刃と受け板とは、各押し切り刃の刃先が
各受け板の受け面に対して均一に当接するように押し切
り刃台座および受け板台座に配設されている。すなわ
ち、押し切り刃および受け板を押し切り刃台座および受
け板台座に配設する際に、受け板面あるいは刃先の高さ
を精度良く調整して配設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のトリミ
ング装置においては、各押し切り刃および受け板につい
て、高精度の高さ調整を行い同押し切り刃および受け板
を押し切り刃台座および受け板台座に配設する作業は熟
練度を有するものであり、作業工程の長期化によって生
産効率が悪化したりすると言った課題があった。また、
高精度に押し切り刃および受け板を押し切り刃台座およ
び受け板台座に配設したとしても、トリミング動作を継
続して行うことにより必然的に押し切り刃の刃先のへた
りや受け板のへこみ等の経時変化が発生する。
【0004】この押し切り刃の刃先のへたりや受け板の
へこみ等の経時変化は、それぞれの押し切り刃および受
け板毎に異なるものであり、従って、作業者は、これら
の経時変化を定期的にチェックする必要があるととも
に、適宜押し切り刃および受け板の高さ調整をしなけら
ばならない。このチェックおよび高さ調整を行うには、
トリミング装置を停止しなければならないので、生産効
率が低下してしまうとともに、作業量が増加すると言っ
た課題があった。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、簡易な構成によって各押し切り刃および受け板
毎に個別に高さを調整することが可能なトリミング装
置、押し切り刃ユニットおよび受け板ユニットの提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、熱成形にて形成された成
形品を多数個取りするための複数の押し切り刃を有する
押し切り刃ユニットと、この押し切り刃ユニットにおけ
る上記複数の押し切り刃と個々に対面するように受け板
を支持する受け板ユニットと、上記押し切り刃ユニット
における押し切り刃と上記受け板ユニットにおける受け
板との個々の組み合わせごとに個別に介在される弾性支
持構造とを具備する構成としてある。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、成形シートに形成された複数の成形品を
トリミング可能なトリミング装置を前提としている。こ
のトリミングは、押し切り刃と受け板との間に成形シー
トが介在している状態で、当該押し切り刃が受け板に当
接することによって、成形シートが切断されることによ
り行われる。このトリミングに際して、弾性支持構造は
上述した押し切り刃と受け板との当接による衝撃を緩和
する。また、本発明においては弾性支持構造を押し切り
刃ユニットにおける押し切り刃と受け板ユニットにおけ
る受け板との個々の組み合わせごとに個別に介在させて
いる。
【0008】ここで、上述したトリミングは押し切り刃
の刃先と受け板の受け面がトリミング面、すなわち、成
形シートの搬送面で相互に当接することにより行われ
る。このとき、受け板は押し切り刃によって押し込ま
れ、この押し込まれた部位にて成形シートが切断される
ことになる。従って、この押し切り刃によって受け板が
押し込まれる長さが各押し切り刃ユニットにおける押し
切り刃と受け板ユニットにおける受け板との組み合わせ
で同一であれば、すなわち、刃先や受け面が搬送面に対
して同一の高さであれば、切断面は均一となり、トリミ
ングの精度が向上する。
【0009】しかし、押し切り刃あるいは受け板の製造
精度や配設精度によって、上述した高さは微小な精度誤
差を有している。このような誤差があると、押し切り刃
が均等に受け板に当接しないため、押し切り刃あるいは
受け板が損傷しやすくなるとともにトリミング精度が低
下する。そこで、本発明においては、弾性支持構造を押
し切り刃ユニットにおける押し切り刃と上記受け板ユニ
ットにおける受け板との個々の組み合わせごとに個別に
介在させている。従って、押し切り刃の受け板に対する
押し込み時に、それぞれの弾性支持構造が上記高さの微
小な精度誤差に対応して個別に収縮することによって、
当該精度誤差が吸収される。これにより、トリミングの
精度が向上するとともに、押し切り刃および受け板の寿
命を向上させることが可能になる。
【0010】上述した弾性支持構造を配設して好適な一
例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記
載のトリミング装置において、上記弾性支持構造は、上
記押し切り刃ユニット側に配設される構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明において
は、弾性支持構造を押し切り刃ユニット側に配設する。
【0011】また、弾性支持構造を配設して好適な他の
一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項1に
記載のトリミング装置において、上記弾性支持構造は、
上記受け板ユニット側に配設される構成としてある。上
記のように構成した請求項3にかかる発明においては、
上記弾性支持構造を受け板ユニット側に配設する。
【0012】一方、弾性支持構造を配設する位置は押し
切り刃ユニット側あるいは受け板ユニット側のいずれか
に限られるものではなく、両方に配設するようにして
も、同様の効果を奏することは言うまでもない。そこ
で、請求項4にかかる発明は、上記請求項1に記載のト
リミング装置において、上記弾性支持構造は、上記押し
切り刃ユニット側および上記受け板ユニット側に配設さ
れる構成としてある。上記のように構成した請求項4に
かかる発明においては、弾性支持構造を押し切り刃ユニ
ット側および受け板ユニット側の両方に配設する。
【0013】ここで、弾性支持構造は受け板あるいは押
し切り刃を受け板台座あるいは押し切り刃台座に対して
弾性支持可能であればよく、バネ構造等適宜採用可能で
ある。ここで、弾性支持構造に弾性ゴムを採用すると、
簡易に低コストにより弾性支持構造を構成することがで
き好適である。そこで、請求項5にかかる発明は、上記
請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトリミング装置
において、上記弾性支持構造は、トリミングに際して上
記受け板に当接する上記押し切り刃が上記成形品をトリ
ミングするのに必要十分な圧力により変形する弾性ゴム
を有する構成としてある。
【0014】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、弾性支持構造に弾性ゴムを備えさせる。
この弾性ゴムは、トリミングに際して受け板に当接する
押し切り刃の成形シートを切断する必要十分な圧力によ
り変形する。このように弾性ゴムが変形することによっ
て成形シートから成形品をトリミング可能となり、受け
板に当接する押し切り刃については、弾性ゴムが当接時
に発生する衝撃を緩衝するため、成形シートを押し切り
可能な圧力によって当接にしても刃こぼれがしないよう
にすることが可能になる。さらに、弾性ゴムの変形によ
り受け板が押し切り刃より逃げることができるため、受
け板の押し切り刃との当接部位を傷めないようにするこ
とが可能になるとともに、この弾性ゴムが押し切り刃の
当接にて発生する圧力にて各押し切り刃と受け板との組
み合わせごとに適宜収縮することにより、簡素な構成に
て各押し切り刃の先端および受け板の受け面の当接面に
対する高さを均一に調整することが可能になる。
【0015】ここで、この弾性ゴムの好適な一例とし
て、請求項6にかかる発明は、上記請求項5に記載のト
リミング装置において、上記弾性ゴムは、所定の弾性率
を有するウレタンゴムで形成される構成としてある。上
記のように構成した請求項6にかかる発明においては、
弾性ゴムの具体的な素材として所定の弾性率を備えるウ
レタンゴムを採用する。ここで、所定の弾性率は、上述
した変形をさせるに適当な弾性率であり、押し切り刃に
よる受け板への当接に際して発生する圧力に応じて適宜
変更すれば良い。
【0016】受け板の一例として、請求項7にかかる発
明は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載のトリ
ミング装置において、上記受け板は、上記押し切り刃の
当接に耐えうる程度の所定の硬度を有するステンレス板
にて形成される構成としてある。上記のように構成した
請求項7にかかる発明においては、受け板を押し切り刃
の当接に耐えうる程度の所定の硬度を有するステンレス
板で形成する。従って、受け板の強度を保持しつつ、こ
の受け板に当接する押し切り刃が刃こぼれしないように
することが可能になる。ここで、所定の強度とは、押し
切り刃の受け板に対する当接により発生する圧力等を考
慮した設計事項であり、適宜変更可能である。
【0017】また、受け板の他の一例として、請求項8
にかかる発明は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに
記載のトリミング装置において、上記受け板は、上記押
し切り刃の当接に耐えうる程度の所定の硬度を有するプ
ラスチック板で形成される構成としてある。上記のよう
に構成した請求項8にかかる発明においては、受け板を
押し切り刃の当接に耐えうる程度の所定の硬度を有する
プラスチック板で形成する。従って、受け板に当接する
押し切り刃が刃こぼれしないようにすることが可能にな
る。ここで、所定の強度とは、押し切り刃の受け板に対
する当接により圧力等を考慮した設計事項であり、適宜
変更可能である。
【0018】さらに、押し切り刃の一例として、請求項
9にかかる発明は、上記請求項1〜請求項8のいずれか
に記載のトリミング装置において、上記押し切り刃は、
スチールルールダイにて形成される構成としてある。上
記のように構成した請求項9にかかる発明においては、
押し切り刃をスチールルールダイにて形成する。
【0019】上述したように本発明にかかるトリミング
装置は押し切り刃ユニットと受け板ユニットと弾性支持
構造との組み合わせにて構成される。一方で、押し切り
刃ユニットおよび受け板ユニットは、個別に製造可能で
あるとともに個別に取引の対象になり得る。このことに
考慮すると、押し切り刃ユニットおよび受け板ユニット
個別に発明が成立することは言うまでもない。そこで、
押し切り刃ユニットとして、請求項10にかかる発明
は、熱成形にて形成された成形品を多数個取りするため
の複数の押し切り刃と、上記押し切り刃個別に介在され
る弾性支持構造とを具備する構成としてある。
【0020】一方、受け板ユニットとして、請求項11
にかかる発明は、複数の押し切り刃と個々に対面する受
け板と、上記受け板個別に介在される弾性支持構造とを
具備する構成としてある。すなわち、必ずしも受け板ユ
ニットと押し切り刃ユニットとを組み合わせたトリミン
グ装置に限らず、受け板ユニットおよび押し切り刃ユニ
ット単体としても有効であることに相違はない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、押し切り
刃の受け板に対する押し込み時に、それぞれの弾性支持
構造が高さの微小な精度誤差に対応して個別に収縮する
ことによって、当該精度誤差が吸収され、トリミングの
精度が向上するとともに、押し切り刃および受け板の寿
命を向上させることが可能なトリミング装置を提供する
ことができる。また、請求項2にかかる発明によれば、
弾性支持構造の配設態様の一例を提示することができ
る。さらに、請求項3にかかる発明によれば、弾性支持
構造の配設態様の他の一例を提示することができる。さ
らに、請求項4にかかる発明によれば、弾性支持構造の
配設態様のさらに他の一例を提示することができる。さ
らに、請求項5にかかる発明によれば、簡素な構成にて
各押し切り刃の先端および受け板の受け面の当接面に対
する高さを均一に調整することが可能になる。
【0022】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
弾性ゴムに採用して好適な一例を提示することができ
る。さらに、請求項7にかかる発明によれば、受け板に
採用して好適な一例を提示することができる。さらに、
請求項8にかかる発明によれば、受け板に採用して好適
な他の一例を提示することができる。さらに、請求項9
にかかる発明によれば、押し切り刃に採用して好適な一
例を提示することができる。さらに、請求項10にかか
る発明によれば、同様の効果を奏することが可能な押し
切り刃ユニットを提供することができる。さらに、請求
項11にかかる発明によれば、同様の効果を奏すること
が可能な受け板ユニットを提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施形態について説明する。 (1)熱成形ラインの全体構成: (2)トリミング装置の構成: (3)第一実施形態: (4)第二実施形態: (5)第三実施形態: (6)第四実施形態:
【0024】(1)熱成形ラインの全体構成 以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる樹脂製シート成形
ラインの全体構成を側面図により示している。同図にお
いて、樹脂製シート成形ライン10には、工程順に、シ
ート供給装置20、プレヒート装置30、加熱成形装置
40、トリミング装置50およびスクラップ回収装置5
5が備えられている。かかる構成により、シート供給装
置20から成形前の樹脂製シートSを順次繰り出し、プ
レヒート装置30を介して加熱成形装置40に供給する
と、この加熱成形装置40は、樹脂製シートSを加熱し
てからプレスすることでカップ形状の成形品S1を所定
間隔で形成していく。加熱成形装置40にて型成形を終
えた樹脂製シートSは、トリミング装置50に繰り出さ
れる。そして、このトリミング装置50は、樹脂製シー
トSから成形品S1を切除して成形品S1を回収すると
ともに、スクラップS2をスクラップ回収装置55に排
出して回収させる。本実施形態においては、トリミング
装置50での一度のプレスにて多数個の成形品S1をト
リミングする構成となっている。
【0025】また、シート供給装置20は、樹脂製シー
トSを巻き取ったシートロールを回転可能に支持するロ
ールシート架台21と、この樹脂製シートSを繰り出す
ピンチロール繰出機構22とを備えており、このピンチ
ロール繰出機構22は、シートロールを回転させつつ、
樹脂製シートSをプレヒート装置30に向けて順次送り
出す。プレヒート装置30は、プレヒータロールを備
え、このプレヒータロールにより樹脂製シートSをプレ
ヒートさせつつ、加熱成形装置40に向けて繰り出す。
加熱成形装置40は、 シート搬送機構、シート加熱機
構および型成形機構を備えており、プレヒートされた樹
脂製シートSを搬送させつつ、加熱処理および型成形を
施す。
【0026】この図示しないシート搬送機構には、樹脂
製シートSの両端位置に上下一対配置された送りチェー
ンクランプが備えられており、同送りチェーンクランプ
は、樹脂製シートSを両端部位で挟持しつつ繰り出す。
また、シート加熱機構には、樹脂製シートSの繰り出さ
れる経路(シート経路)の上側と下側とにそれぞれ配置
された一対のヒータブロックが備えられ、各ヒータブロ
ックは、シート搬送機構により繰り出された樹脂製シー
トSを順次加熱していく。そして、型成形機構は、シー
ト経路の上側に配置されて上下動する型と、シート経路
の下側に配置されて上下動するプラグとを備え、型とプ
ラグとにそれぞれ形成された型面によって樹脂製シート
Sをプレスすることで、成形品S1を形成する。スクラ
ップ回収装置55は、巻取機構を備えており、トリミン
グ装置50から排出させたスクラップS2を順次巻き取
っている。
【0027】(2)トリミング装置の構成:図2は、ト
リミング装置50の概略外観図を示している。同図にお
いて、トリミング装置50は、概略、上テーブル51
と、下テーブル52と、トリミング駆動部53とから構
成されている。そして、上テーブル51の下面には、受
け板台座51aが固定されており、この受け板台座51
aには受け側を下方のトリミング面側に向けた複数の受
け板ホルダー51bが配設されている。
【0028】そして、この受け板ホルダー51bの受け
側には受け板51cが配設されている。また、下テーブ
ル52の上面にはスチールルールダイホルダー52aが
固定されるとともに、このスチールルールダイホルダー
52aには刃先を上方のトリミング面側に向けた複数の
スチールルールダイ52bが配設されている。また、ト
リミング駆動部53には、図示しないサーボモータが内
部に配置され、このサーボモータから回転軸53aに回
転動力が伝達されている。ここで、トリミング面側とは
トリミング装置50に搬入される樹脂製シートS側を示
している。
【0029】そして、この回転軸53aには駆動伝達ベ
ルト53bが巻き回しされているとともに、当該駆動伝
達ベルト53bはクランク機構53cに接続されてい
る。また、このクランク機構53cはクランク軸が上述
した上テーブル51に接続されている。従って、サーボ
モータの回転によってクランク機構53cが駆動し、ク
ランク軸を介して上テーブル51が上下駆動する。この
上テーブル51の上下駆動に際して、当該上テーブル5
1が下降駆動すると、受け板ホルダー51bの受け板5
1cがスチールルールダイ52bに当接する。
【0030】ここで、受け板ホルダー51bの受け板5
1cおよびスチールルールダイ52bの間には加熱成形
装置40から成形品S1が成形された樹脂製シートSが
成形インターバルに対応して順次搬入される。そして、
クランク機構53cによる上テーブル51の上下駆動は
この成形インターバルに対応して制御されており、樹脂
製シートSが搬入されると、上テーブル51が下降駆動
して受け板ホルダー51bの受け板51cがスチールル
ールダイ52bに当接する。これにより、樹脂製シート
Sが切断され、成形品S1のトリミングが行われる。ト
リミングが終了すると、上テーブル51は上昇駆動して
次の成形品S1が成形された樹脂製シートSの搬入を待
機する。この成形インターバルに対応した上テーブル5
1の下降駆動および上昇駆動の繰り返しによって当該樹
脂製シート成形ライン10においてオンラインでのトリ
ミングが実現されている。
【0031】本実施形態においては、クランク機構53
cによって上テーブル51を成形インターバルに対応さ
せて上下駆動させることによって、オンラインでトリミ
ングを行う構成を採用しているが、このようにオンライ
ンでトリミング可能に上テーブル51を上下駆動させる
構成はクランク機構53cに限定されるものではなく、
適宜変更可能である。従って、ダブルトグル駆動装置を
利用して上テーブル51を上下駆動させるようにしても
良い。また、本実施形態においては上テーブル51のみ
を上下駆動させる構成を採用したが、むろん、上テーブ
ル51および下テーブル52をトリミング面側に対して
相互に上下駆動させてトリミングを行う構成を採用して
も良いことは言うまでもない。
【0032】図3は、上テーブル51および下テーブル
52をトリミング面側(上面)から観た図を示してい
る。同図において、上テーブル51には上述したように
受け板台座51a,受け板ホルダー51bおよび受け板
51cが配置されている。本実施形態においてはこの受
け板ホルダー51bおよび受け板51cが受け板ユニッ
トU1〜U6を構成している。この受け板ユニットU1
〜U6は間隔L2をもって横二段に受け板台座51aに
配置されて固定されるとともに、間隔L1をもって縦三
列に受け板台座51aに配置されて固定されている。ま
た、下テーブル52においてはスチールルールダイホル
ダー52aおよびスチールルールダイ52bによってス
チールルールダイユニットU7〜U12が構成されてい
る。
【0033】そして、このスチールルールダイユニット
U7〜U12は間隔L2をもって横二段に下テーブル5
2に配置されて固定されているとともに、間隔L1をも
って縦三列に下テーブル52に配置されて固定されてい
る。従って、このように配置されて固定された各ユニッ
トU1〜U12は、受け板ユニットU1がスチールルー
ルダイユニットU10に相対面しており、受け板ユニッ
トU2がスチールルールダイユニットU11に相対面し
ており、受け板ユニットU3がスチールルールダイユニ
ットU12に相対面しており、受け板ユニットU4がス
チールルールダイユニットU7に相対面しており、受け
板ユニットU5がスチールルールダイユニットU8に相
対面しており、受け板ユニットU6がスチールルールダ
イユニットU9に相対面している。
【0034】このように、本実施形態では、受け板ユニ
ットU1〜U6およびスチールルールダイユニットU7
〜U12を個別に形成し、適宜受け板台座51aおよび
下テーブル52上に配置する構成を採用している。従っ
て、一度のトリミングにてトリミングする成形品S1に
対応して、受け板ユニットU1〜U6およびスチールル
ールダイユニットU7〜U12を受け板台座51a,下
テーブル52に配置すれば良く、一ショットに成形され
る成形品S1の増減に柔軟に対応できるようになってい
る。
【0035】図4は、トリミング装置50の要部を拡大
断面にて示した拡大断面図である。同図において、受け
板ホルダー51bは、断面凹形状にて形成されて、下方
に開口を向けた略椀形状に形成されている。そして、開
口の縁部にはトリミング面側に面して上述した受け板5
1cが配設されている。また、スチールルールダイ52
bは、上方および下方に開口を有する略方形形状の中空
形状に形成されている。そして、当該スチールルールダ
イ52bの下端部位は、スチールルールダイホルダー5
2aに形成された略方形形状の溝部52a1に嵌装され
ることによって、当該スチールルールダイ52bはスチ
ールルールダイホルダー52aに固定されている。そし
て、当該スチールルールダイ52bの上方先端部位には
刃先51b1が形成され、上テーブル51が下降駆動し
た際に、受け板51cに当接するようになっている。そ
して、この当接により、樹脂製シートSから成形品S1
がトリミングされる。
【0036】また、下テーブル52は、内部に加熱用温
水パイプ52cが埋設されており、外部からこの加熱用
温水パイプ52cに温水を流すことにより、スチールル
ールダイ52bを所定温度に加熱制御することが可能に
なっている。本実施形態においては、上述した受け板ホ
ルダー51bの受け板51cをスチールルールダイ52
bの刃先52b1の当接に耐えうる程度の所定の硬度を
有するステンレス板にて形成する。むろん、この受け板
51cに採用可能な素材はステンレスに限定されるもの
ではなく、スチールルールダイ52bの刃先52b1の
当接に耐えうる程度の所定の硬度を有するプラスチック
板にて形成しても良い。むろん、ステンレスやプラスチ
ックに限定されるものではなく、スチールルールダイ5
2bの刃先52b1の当接に耐えうる程度の所定の硬度
を有するものであれば適宜変更可能である。
【0037】ここで、本実施形態においてはオンライン
にてトリミング装置50を動作させるため、加熱成形装
置40での成形インターバルに対応して高速に上テーブ
ル51を上下駆動させている。そして、この高速な上下
駆動を実現するためにトリミング駆動部53にクランク
機構53cを採用している。ここで、このクランク機構
53cは、高速に上下駆動を制御することができるもの
の、発生するトルクを制御することができない。
【0038】従って、スチールルールダイ52bの刃先
52b1が受け板52cに当接する際には、大きな衝撃
が発生する。このように大きな衝撃が発生すると、受け
板52cおよび刃先52b1に負荷がかかるため、受け
板52cおよび刃先52b1が損傷し易くなり寿命が短
くなる。そこで、本実施形態においては、この衝撃を緩
衝するために受け板51cあるいはスチールルールダイ
52bを所定の弾性支持構造にて支持する。弾性支持構
造にて受け板51cあるいはスチールルールダイ52b
を支持すると、当接の際に、この弾性支持構造が受け板
51cあるいはスチールルールダイ52bを支持しつつ
収縮する。そして、この収縮によって衝撃を緩衝可能と
する。
【0039】一方、本実施形態においては、受け板台座
51aに複数の受け板ユニットU1〜U6が配置される
とともに、下テーブル52にスチールルールダイホルダ
ー52aおよびスチールルールダイ52bから構成され
るスチールルールダイユニットU7〜U12が複数配置
されている。ここで、理想的には受け板ユニットU1〜
U6およびスチールルールダイユニットU7〜U12の
受け板51cとスチールルールダイ52bの刃先52b
1とがトリミング面を挟んで均一の高さを有し、当該ト
リミング面で全ての受け板51cと刃先52b1が当接
することによってトリミングを行うことが求められる。
【0040】なぜなら、全ての受け板51cと刃先52
b1がトリミング面で当接すれば、当接の際の負荷が各
受け板51cおよび各刃先52b1に均等に分散される
ため、各々の受け板51cおよび刃先52b1にかかる
負荷は小さくなる。従って、受け板51cおよびスチー
ルルールダイ52bの寿命向上を向上させることができ
るためである。
【0041】しかし、上テーブル51,受け板台座51
a,受け板ホルダー51b,下テーブル52,スチール
ルールダイホルダー52a等の製作精度誤差から受け板
51cおよび刃先52b1をトリミング面を挟んで均一
の高さにすることは困難である。すなわち、高さにばら
つきが生じることになる。そこで、受け板51cおよび
スチールルールダイ52bを弾性支持構造にて支持す
る。このように、受け板51cおよびスチールルールダ
イ52bを弾性支持構造にて支持した場合に、受け板5
1cとスチールルールダイ52bとが当接すると、各弾
性支持構造は、上述したトリミング面を挟んで形成され
る受け板51cおよびスチールルールダイ52bの高さ
のばらつきに応じて適宜収縮する。この収縮の相違によ
って上述した高さのばらつきを吸収する。これにより、
受け板51cおよびスチールルールダイ52bの寿命向
上を実現可能とする。
【0042】(3)第一実施形態:図5は、上述した弾
性支持構造を配置する第一実施形態の構成を示した構成
図である。同図において、当該第一実施形態では弾性支
持構造を受け板ユニットU1〜U6側に配置する構成を
採用する。このとき、受け板51cと受け板ホルダー5
1bとの間に弾性支持部材60aを介在させることによ
って弾性支持構造60を形成している。ここで、受け板
51cおよび弾性支持部材60aは、受け板ホルダー5
1bの下端部位を形成する縁部面と略同一の矩形形状の
開口を有する枠形状に形成されている。
【0043】そして、まず、この受け板ホルダー51b
の下端部位の縁部面に所定の接着溶剤を利用して弾性支
持部材60aの一方面を固着し、次に、この固着した弾
性支持部材60aの他方面に同様に接着溶剤にて受け板
51cを固着する。これにより受け板ホルダー51bと
弾性支持部材60aと受け板51cとにより構成された
弾性支持構造60を形成する。ここで、本実施形態にお
いては、この弾性支持部材60aをウレタンゴムにて形
成する。むろん、弾性支持部材60aはウレタンゴムの
ような弾性ゴム類に限定されるものではなく、受け板5
1cと受け板ホルダー51bとの間に介在可能であると
ともに弾性機能を有するものであれば良く、特に限定さ
れるものではない。従って、ばね構造を採用しても良く
適宜変更可能である。
【0044】図6は、弾性支持構造60を有する受け板
ユニットU1〜U6の側面図を示すとともに、図7は、
当該受け板ユニットU1〜U6の断面図である。図にお
いて、上述したとおり、弾性支持部材60aが受け板ホ
ルダー51bの下端部位の縁部面に固着されており、こ
の弾性支持部材60aの下側面に受け板51cが固着さ
れている。これにより、受け板51cの下方から当該受
け板51cにスチールルールダイ52bが当接すると、
弾性支持部材60aが収縮することによって、当該当接
による衝撃を緩衝可能であることが分かる。
【0045】また、各々の受け板ユニットU1〜U6に
弾性支持構造60が構成されていることから、弾性支持
部材60aは受け板51cにかかる衝撃に応じて個別に
収縮する。従って、衝撃が大きい場合、すなわち、受け
板51cとスチールルールダイ52bの刃先52b1に
て形成されるトリミング面に対する高さが小さい場合
は、弾性支持部材60aが大きく収縮し、衝撃が小さい
場合、すなわち、受け板51cとトリミングルールダイ
52bの刃先52b1にて形成されるトリミング面に対
する高さが大きい場合は、弾性支持部材60aが小さく
収縮する。そして、この収縮の相違により上述したよう
にこの収縮の相違によって上述した高さのばらつきを吸
収することが可能になる。
【0046】図8は、受け板51cがトリミング面に対
して高さのばらつきがある場合の構成を断面にて示した
構成断面図である。同図においては、高さのばらつきが
ある状態の一例として、受け板ユニットU1および受け
板ユニットU2を利用して説明している。このとき、受
け板ユニットU2の受け板51cの図左側の受け面を基
準面Aとすると、製作精度誤差により受け板ユニットU
1の受け板51cの受け面は、基準面Aより上方に高さ
Δl1だけ短くなっている。また、受け板ユニットU2
の図右側の受け面は基準面Aより高さΔl2だけ短くな
っているとする。また、受け板ユニットU1の弾性支持
部材60aは厚さΔt1の均等な厚さに形成されてお
り、受け板ユニットU2の弾性支持部材60aは製作精
度誤差により図左側が厚さΔt2により、図右側が厚さ
Δt3により不均等に形成されているとする。従って、
これらの要素(Δl1,Δl2,Δt1,Δt2,Δt
3)によって、受け板ユニットU1およびU2の各受け
板51cがトリミング面に対して構成する高さにはばら
つきが生じているとする。
【0047】図9は、かかる状態にて上テーブル51が
下降駆動してトリミングが行われた場合の構成を断面に
て示した構成断面図である。同図においては、トリミン
グに際して上テーブル51が下降駆動し、スチールルー
ルダイ51bが受け板51cに当接した場合に、弾性支
持部材60aが収縮する態様を示している。受け板ユニ
ットU1の弾性支持部材60aは、均等に収縮し厚さΔ
t11になるように収縮している。一方、受け板ユニッ
トU2の弾性支持部材60aは、図左側では厚さΔt2
1になるように収縮し、図右側では厚さΔt31になる
ように収縮している。
【0048】ここで、当接前と当接後の弾性支持部材6
0aの厚さの変化を図10のテーブル図に示す。同図に
おいて、受け板ユニットU1の弾性支持部材60aが構
成する当接後の厚さΔt11は、当接前の厚さΔt1か
ら収縮長さαを減じたものになっている。また、受け板
ユニットU2の弾性支持部材60aの図左側が構成する
当接後の厚さΔt21は、当接前の厚さΔt2から収縮
長さβを減じたものになっている。そして、受け板ユニ
ットU2の弾性支持部材60aの図右側が構成する当接
後の厚さであるΔt31は、当接前の厚さΔt3から収
縮長さγを減じたものになっている。このように、高さ
にばらつきがあると、各弾性支持部材60aの収縮長さ
α,β,γと異なることとなり、この収縮長さα,β,
γの相違によって、高さΔl1および高さΔl2にて形
成されている高さのばらつきが吸収されることになる。
【0049】(4)第二実施形態:図11は、上述した
弾性支持構造を配置する第二実施形態の構成を示した構
成図である。同図において、当該第二実施形態では弾性
支持構造をスチールルールダイユニットU7〜U12側
に配置する構成を採用する。このとき、スチールルール
ダイ52bとスチールルールダイホルダー52aとの間
に弾性支持部材60bを介在させることによって弾性支
持構造60を形成している。ここで、当該弾性支持部材
60bは、スチールルールダイ52bの上面部に形成さ
れている溝52a1と略同一の矩形形状の開口を有する
枠形状に形成されている。
【0050】そして、まず、このスチールルールダイホ
ルダー52aの溝52a1に弾性支持部材60bを挿入
して装着する。上述したように、弾性支持部材60bは
溝52a1と略同一の枠形状に形成されているので、こ
のように装着することにより、スチールルールダイホル
ダー52a内部に固定することができる。次に、この溝
52a1に装着した弾性支持部材60bの上方からスチ
ールルールダイ52bの下端部位を溝52a1に挿入し
て装着する。これによりスチールルールダイ52bと弾
性支持部材60bとスチールルールダイホルダー52a
とにより構成された弾性支持構造60を形成する。
【0051】ここで、本実施形態においては、第一実施
形態と同様に、この弾性支持部材60bをウレタンゴム
にて形成する。むろん、弾性支持部材60bはウレタン
ゴムのような弾性ゴム類に限定されるものではなく、ス
チールルールダイホルダー52aの溝52a1の底面
と、この溝52a1に装着されるスチールルールダイ5
2bの下端面との間に介在可能であるとともに弾性機能
を有するものであれば良く、特に限定されるものではな
い。従って、ばね構造を採用しても良く適宜変更可能で
ある。
【0052】図12は、弾性支持構造60を有するスチ
ールルールダイユニットU7〜U12の側面図を示すと
ともに、図13は、当該スチールルールダイユニットU
7〜U12の断面図である。図において、上述したとお
り、弾性支持部材60bは溝52a1の底面と、スチー
ルルールダイ52bの下端面とにより挟み込まれて固定
されている。これにより、スチールルールダイ52b上
方から当該スチールルールダイ52bの刃先52b1に
受け板51cが当接すると、弾性支持部材60bが収縮
することによって、当該当接による衝撃を緩衝可能であ
ることが分かる。
【0053】また、各々のスチールルールダイユニット
U7〜U12に弾性支持構造60が構成されていること
から、弾性支持部材60bはスチールルールダイ52b
にかかる衝撃に応じて個別に収縮する。従って、衝撃が
大きい場合、すなわち、受け板51cとスチールルール
ダイ52bの刃先52b1にて形成されるトリミング面
に対する高さが小さい場合は、弾性支持部材60bが大
きく収縮し、衝撃が小さい場合、すなわち、受け板51
cとトリミングルールダイ52bの刃先52b1にて形
成されるトリミング面に対する高さが大きい場合は、弾
性支持部材60bが小さく収縮する。そして、この収縮
の相違により上述しようにこの収縮の相違によって上述
した高さのばらつきを吸収することが可能になる。
【0054】上述してきた第一実施形態および第二実施
形態においては、弾性支持構造60を受け板ユニットU
1〜U6あるいはスチールルールダイユニットU7〜U
12のいずれか一方に配設する構成を説明してきた。し
かし、弾性支持構造60はいずれか一方に配設する構成
に限定されるものではなく、むろん、受け板ユニットU
1〜U6およびスチールルールダイユニットU7〜U1
2の両方に配設するようにしても良いことは言うまでも
ない。
【0055】また、上述してきた第一実施形態および第
二実施形態においては、弾性支持構造60にて行われる
受け板51cおよびスチールルールダイ52bがトリミ
ング面に対して形成する高さのばらつきを調整する機能
について説明してきた。しかし、弾性支持構造60は、
上述したように、受け板51cのスチールルールダイ5
2bに対する当接により発生する衝撃を緩衝する機能を
有する。このように、弾性支持構造60によって衝撃を
緩衝する機能を実現する観点においては、必ずしも、当
該弾性支持構造60を受け板ユニットU1〜U6あるい
はスチールルールダイユニットU7〜U12個別に配設
する構成に限定されない。ここで、かかる緩衝機能を実
現することができる弾性支持構造60を配置した一例を
第三実施形態および第四実施形態として以下に説明す
る。
【0056】(5)第三実施形態:図14は、下テーブ
ル52側に弾性支持構造60を配置した場合の構成を示
した構成図である。同図においては、弾性支持部材60
cを下テーブル52とトリミング駆動部53との間に介
在させて弾性支持構造60を構成している。これにより
上テーブル51がトリミングに際して下降駆動し受け板
51cがスチールルールダイ52bに当接することによ
って衝撃が発生しても、弾性支持構造60cが収縮する
ことにより当該衝撃を緩衝することが可能になる。ここ
で、下テーブル52側に弾性支持構造60を配設する態
様は、上述したような下テーブル52とトリミング駆動
部53との間であっても良いし、図15に示すように、
下テーブル52の上面に弾性支持部材60c1を載置
し、この載置された弾性支持部材60c1の上部にスチ
ールルールダイホルダー52aを配設することによって
弾性支持構造60を構成するようにしても良い。
【0057】(6)第四実施形態:図16は、上テーブ
ル51側に弾性支持構造60を配置した場合の構成を示
した構成図である。同図においては、弾性支持部材60
dを上テーブル51と受け板台座51aとの間に介在さ
せて弾性支持構造60を構成している。これにより上テ
ーブル51がトリミングに際して下降駆動し受け板51
cがスチールルールダイ52bに当接することによって
衝撃が発生しても、弾性支持構造60cが収縮すること
により当該衝撃を緩衝することが可能になる。ここで、
上テーブル51側に弾性支持構造60を配設する態様
は、上述したような上テーブル51と受け板台座51a
との間であっても良いし、図17に示すように、上テー
ブル51の下面に弾性支持部材60d1を配置し、この
配置された弾性支持部材60d1の下部に受け板ホルダ
ー51bを配設することによって弾性支持構造60を構
成するようにしても良い。
【0058】このように、受け板台座51aの平面上に
受け板ホルダー51bと受け板51cとから構成される
受け板ユニットU1〜U6および下テーブル52の平面
上にスチールルールダイユニットU7〜U12を多数個
取りの仕様に対応して適宜配置する際に、この受け板ホ
ルダー51bと受け板51cの間に弾性支持部材60a
を介在させることによって、トリミング時、受け板51
cがスチールルールダイ52bに当接することにより発
生する衝撃を緩衝するとともに、トリミング装置50を
構成する各構成要素の製作精度誤差により生じる受け板
51cとスチールルールダイ52bとのトリミング面に
対する高さのばらつきを吸収することが可能になる。こ
れにより、受け板51cおよびスチールルールダイ52
bの寿命を向上させることが可能になるとともに、トリ
ミング精度を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる樹脂製シート成形
ラインの全体構成を示した側面図である。
【図2】トリミング装置の概略外観図である。
【図3】上テーブルおよび下テーブルをトリミング面側
(上面)から観た図である。
【図4】トリミング装置の要部を拡大断面にて示した拡
大断面図である。
【図5】弾性支持構造を配置する第一実施形態の構成を
示した構成図である。
【図6】受け板ユニットの側面図である。
【図7】受け板ユニットの断面図である。
【図8】受け板がトリミング面に対して高さのばらつき
がある場合の構成を断面にて示した構成断面図である。
【図9】上テーブルが下降駆動してトリミングが行われ
た場合の構成を断面にて示した構成断面図である。
【図10】当接前と当接後の弾性支持部材の厚さの変化
を示したテーブル図である。
【図11】弾性支持構造を配置する第二実施形態の構成
を示した構成図である。
【図12】スチールルールダイユニットの側面図であ
る。
【図13】スチールルールダイユニットの断面図であ
る。
【図14】弾性支持構造を配置する第三実施形態の構成
を示した構成図である。
【図15】第三実施形態の変形例を示した構成図であ
る。
【図16】弾性支持構造を配置する第四実施形態の構成
を示した構成図である。
【図17】第四実施形態の変形例を示した構成図であ
る。
【符号の説明】
50…トリミング装置 51…上テーブル 51a…受け板台座 51b…受け板ホルダー 51c…受け板 52…下テーブル 52a…スチールルールダイホルダー 52b…スチールルールダイ 53…トリミング駆動部 53a…回転軸 53b…駆動伝達ベルト 53c…クランク機構 60…弾性支持構造 60a…弾性支持部材 U1〜U6…受け板ユニット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱成形にて形成された成形品を多数個取
    りするための複数の押し切り刃を有する押し切り刃ユニ
    ットと、 この押し切り刃ユニットにおける上記複数の押し切り刃
    と個々に対面するように受け板を支持する受け板ユニッ
    トと、 上記押し切り刃ユニットにおける押し切り刃と上記受け
    板ユニットにおける受け板との個々の組み合わせごとに
    個別に介在される弾性支持構造とを具備することを特徴
    とするトリミング装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のトリミング装置に
    おいて、 上記弾性支持構造は、上記押し切り刃ユニット側に配設
    されることを特徴とするトリミング装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載のトリミング装置に
    おいて、 上記弾性支持構造は、上記受け板ユニット側に配設され
    ることを特徴とするトリミング装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載のトリミング装置に
    おいて、 上記弾性支持構造は、上記押し切り刃ユニット側および
    上記受け板ユニット側に配設されることを特徴とするト
    リミング装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載のトリミング装置において、 上記弾性支持構造は、トリミングに際して上記受け板に
    当接する上記押し切り刃が上記成形品をトリミングする
    のに必要十分な圧力により変形する弾性ゴムを有するこ
    とを特徴とするトリミング装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載のトリミング装置に
    おいて、 上記弾性ゴムは、所定の弾性率を有するウレタンゴムで
    形成されることを特徴とするトリミング装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載のトリミング装置において、 上記受け板は、上記押し切り刃の当接に耐えうる程度の
    所定の硬度を有するステンレス板にて形成されることを
    特徴とするトリミング装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載のトリミング装置において、 上記受け板は、上記押し切り刃の当接に耐えうる程度の
    所定の硬度を有するプラスチック板で形成されることを
    特徴とするトリミング装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項1〜請求項8のいずれかに記
    載のトリミング装置において、 上記押し切り刃は、スチールルールダイにて形成される
    ことを特徴とするトリミング装置。
  10. 【請求項10】 熱成形にて形成された成形品を多数個
    取りするための複数の押し切り刃と、 上記押し切り刃個別に介在される弾性支持構造とを具備
    することを特徴とする押し切り刃ユニット。
  11. 【請求項11】 複数の押し切り刃と個々に対面する受
    け板と、 上記受け板個別に介在される弾性支持構造とを具備する
    ことを特徴とする受け板ユニット。
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