JP5585391B2 - 球体の位置測定装置及び方法 - Google Patents
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Description
円軌道上を公転する球体の位置を測定するための球体の位置測定装置であって、
前記円軌道の中心線上に中心を有するリング照明と、
前記中心線上に配置されたレンズを有し、かつ前記中心線を含む範囲で前記球体を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像中における、前記球体の表面で反射した前記リング照明の反射光を認識し、この反射光の領域の重心位置を求める画像処理部と、を備え、
前記画像処理部は、前記中心線に対する前記リング照明の中心及び/又はレンズの位置ずれに応じて前記反射光領域の重心位置を補正する重心位置補正部を備え、
前記重心位置補正部は、前記円軌道上に周方向略等間隔に配置された複数の球体における各反射光領域の重心位置又はその近傍を通る所定の図形の中心と、前記円軌道の中心との間の位置ずれ量を求め、この位置ずれ量を補正量として前記各反射光領域の重心位置を補正することを特徴とする。
なお、所定の図形とは、例えば、複数の球体における反射光領域の重心位置についての近似円とすることができる。また、球体が偶数個ある場合には、隣接する重心同士を繋いだ多角形とすることができ、この場合、点対称位置にある重心同士を繋いだ線分が交差する位置を多角形の中心とすることができる。
円軌道上を公転する球体の位置を測定するための球体の位置測定方法であって、
前記円軌道の中心線上に中心を有するリング照明によって前記球体を照明するステップと、
前記中心線上に配置されたレンズを有する撮像部によって前記中心線を含む範囲で前記球体を撮像するステップと、
撮像された前記球体の画像において、前記球体の表面で反射した前記リング照明の反射光を認識し、この反射光の領域の重心位置を求めるステップと、
を含み、
前記重心位置を求めるステップは、
前記円軌道上に周方向略等間隔に配置された複数の球体における各反射光領域の重心位置又はその近傍を通る所定の図形の中心と、前記円軌道の中心との間の位置ずれ量を求め、この位置ずれ量を補正量として、前記中心線に対する前記リング照明の中心及び/又はレンズの位置ずれに応じて前記反射光領域の重心位置を補正するステップを含むことを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る球体の位置測定装置を示す概略図である。
本実施形態の位置測定装置16は、測定対象としてのラジアル玉軸受10の玉13の位置を測定するために使用される。玉軸受10は、内輪11と、内輪11の径方向外方に配置された外輪12と、内輪11と外輪12との間に配置された複数の玉13とを備えている。複数の玉13は、内輪11の外周面及び外輪12の内周面に形成された円環状の軌道上を自転しつつ周方向に公転する。また、複数の玉13は、図示しない保持器によって周方向の間隔が保持される。
図4は、画像処理部22による処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS1において、画像処理部22は、カメラ17によって撮像された画像の入力を受け付け、記憶部に記憶する。次いで、ステップS2において、画像処理部22は、反射光認識部23(図1参照)の機能により、各玉13の表面上に写された反射光27の領域を認識する処理を行う。この処理は、例えば、玉13の画像に対し所定の輝度値を閾値とする2値化処理を行うことによって、反射光27の領域を抽出する。すなわち、反射光27は、その周囲の玉13の表面よりも輝度が高くなるため、輝度が高い部分と低い部分とを2階調に変換することによって反射光27の領域を抽出することができる。
そして、画像処理部22は、近似円Aの中心位置(xa,ya)と内輪11等の中心位置(xc,yc)との相対位置の差であるズレ量を求め、このズレ量を各重心位置giの補正量とする。具体的には、ステップS13において、近似円Aの中心位置(xa,ya)と内輪等の中心位置(xc,yc)とのズレ量としてベクトルe(Δx、Δy)=(xc−xa,yc−ya)を求める。そして、ステップS14において、反射光27の重心位置giをベクトルeで補正することによって、補正重心位置gi’(xi’,yi’)=(xi+Δx,yi+Δy)を求める。
例えば、本発明における球体の位置測定装置16は、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、4点接触玉軸受、自動調心玉軸受等に使用される玉の位置を測定するために使用することができる。
画像処理部22における反射光認識部23、重心演算部24、及び重心位置補正部25の各処理は、上述した方法、手順に限定されるものではなく、各部の目的が達成される限りにおいて他の方法や手順を用いることも可能である。
Claims (3)
- 円軌道上を公転する球体の位置を測定するための球体の位置測定装置であって、
前記円軌道の中心線上に中心を有するリング照明と、
前記中心線上に配置されたレンズを有し、前記中心線を含む範囲で前記球体を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像中における、前記球体の表面で反射した前記リング照明の反射光を認識し、この反射光の領域の重心位置を求める画像処理部と、
を備え、
前記画像処理部は、前記中心線に対する前記リング照明の中心及び/又はレンズの位置ずれに応じて前記反射光領域の重心位置を補正する重心位置補正部を備え、
前記重心位置補正部は、前記円軌道上に周方向略等間隔に配置された複数の球体における各反射光領域の重心位置又はその近傍を通る所定の図形の中心と、前記円軌道の中心との間の位置ずれ量を求め、この位置ずれ量を補正量として前記各反射光領域の重心位置を補正することを特徴とする球体の位置測定装置。 - 前記球体が玉軸受の玉であり、前記円軌道が、前記玉が転動する内輪及び外輪の軌道である請求項1に記載の球体の位置測定装置。
- 円軌道を公転する球体の位置を測定するための球体の位置測定方法であって、
前記円軌道の中心線上に中心を有するリング照明によって前記球体を照明するステップと、
前記中心線上に配置されたレンズを有する撮像部によって前記中心線を含む範囲で前記球体を撮像するステップと、
撮像された前記球体の画像において、前記球体の表面で反射した前記リング照明の反射光を認識し、この反射光の領域の重心位置を求めるステップと、
を含み、
前記重心位置を求めるステップは、
前記円軌道上に周方向略等間隔に配置された複数の球体における各反射光領域の重心位置又はその近傍を通る所定の図形の中心と、前記円軌道の中心との間の位置ずれ量を求め、この位置ずれ量を補正量として、前記中心線に対する前記リング照明の中心及び/又はレンズの位置ずれに応じて前記反射光領域の重心位置を補正するステップを含むことを特徴とする球体の位置測定方法。
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