JP5583780B2 - 信号処理装置および集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、画像を鮮鋭化することにより画質を向上させる信号処理装置等に関するものである。
従来から、画像処理装置等にて、画像の画質を改善するために、画像を鮮鋭化する処理(以下、鮮鋭化処理)が行なわれている。例えば、従来のテレビジョン受像機では、自機に表示する画像の輪郭部に相当する画像信号の立ち上がりおよび立ち下がりを急峻にする輪郭補償が行なわれている。この輪郭補償は、テレビジョン受像機のディスプレイに入力された画像信号(輝度信号)の高周波成分を抽出し、該抽出した高周波成分を増幅したものを、上記入力された画像信号に加算することによって行なわれる。これにより、テレビジョン受像機内の各回路で行なれる処理によって劣化する画像信号の周波数特性を改善し、見かけ上の画質を向上させている。
画質の劣化改善に関連する技術として、特許文献1に開示されている技術がある。特許文献1に開示されている技術は、時空間フィルタと線形演算を用いたエンハンサとを用いることによって、画像信号の符号化効率を高める技術である。
日本国公開特許公報「特開2006−310934号公報(公開日:2006年11月9日)」
しかしながら、従来技術による鮮鋭化処理は、処理対象となる画像信号に対して線形演算を施す処理である。よって、従来技術による鮮鋭化処理では、サンプリング周波数fsの1/2の周波数であるナイキスト周波数fs/2の近傍の周波数成分が増大するものの、ナイキスト周波数fs/2よりも高い周波数成分(つまり、処理対象となる画像信号に含まれない高周波数成分)を利用することができないこと。そのため、特に、画像を拡
大処理する場合には、画質を十分に改善することができない。
例えば、高精細テレビジョン(HDTV:High Definition Television)(1080×1920画素のフルハイビジョン)のテレビジョン受像機におけるディスプレイに、従来のアナログテレビ等にて表示されるような、解像度がフルハイビジョンの半分以下の画像を拡大処理して表示する場合において、上記拡大処理後の画像信号に対して従来技術による鮮鋭化処理を施しても、上記拡大処理後の画像信号におけるナイキスト周波数Fbs/2の近傍の周波数成分を抽出することはできない(なお、サンプリング周波数fsの2倍が、拡大処理後の画像信号のサンプリング周波数Fbsである(Fbs=2fs))。その結果、従来技術による鮮鋭化処理を施しても、拡大処理後の画像は、ぼやけて表示されることになる。
なお、特許文献1に開示されている構成のように、鮮鋭化処理の前に、時空間フィルタを用いて、画像の水平方向および垂直方向を除く斜め方向の高周波成分を減衰させてから鮮鋭化処理を施すことにより、鮮鋭化処理後の画像において斜め線がギラギラして見える現象を抑制することができる。しかしながら、この場合においても、依然として、画像の水平方向および垂直方向については、上述した理由により、画質を十分に改善することができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成により、画像を高度に鮮鋭化することができる信号処理装置、制御プログラム、および集積回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る信号処理装置は、画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する信号処理装置であって、上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去手段と、上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化手段とを備え、上記鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化手段と、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化手段とを備えており、上記水平側鮮鋭化手段と上記垂直側鮮鋭化手段とは縦列接続されており、上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段に入力され、上記鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、上記水平側鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去手段と、上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理手段と、上記水平側鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算手段とを備え、上記垂直側鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去手段と、上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理手段と、上記垂直側鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係る集積回路は、画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する集積回路であって、上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去回路と、上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化回路とを有し、上記鮮鋭化回路は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化回路と、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化回路とを有しており、上記水平側鮮鋭化回路と上記垂直側鮮鋭化回路とは縦列接続されており、上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路に入力され、上記鮮鋭化回路は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、上記水平側鮮鋭化回路は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去回路と、上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理回路と、上記水平側鮮鋭化回路に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算回路とを有し、上記垂直側鮮鋭化回路は、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去回路と、上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理回路と、上記垂直側鮮鋭化回路に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算回路とを有していることを特徴としている。
上記の構成によれば、入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成し、斜め低減信号に対して2つの鮮鋭化処理を順次施し、鮮鋭化信号を出力する。
一方の鮮鋭化処理は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した高調波である水平側鮮鋭化信号を生成する処理である。水平側鮮鋭化信号を生成するにあたり、まず、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成する。そして、水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成する。そして、入力される信号と水平側低周波除去信号とを加算することによって、水平側鮮鋭化信号を生成する。
そして、もう一方の鮮鋭化処理は、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した高調波である垂直側鮮鋭化信号を生成する処理である。垂直側鮮鋭化信号を生成するにあたり、まず、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成する。そして、垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成する。そして、入力される信号と垂直側低周波除去信号とを加算することによって、垂直側鮮鋭化信号を生成する。
よって、2つの鮮鋭化処理により、斜め低減信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分に対して非線形処理を施さず、画像の水平方向および垂直方向の周波数成分に対して非線形処理を施した信号を鮮鋭化信号として出力することができる。
ここで、水平側鮮鋭化信号は、入力される信号と、水平側低周波除去信号を2乗する等の非線形処理を施した水平側非線形処理信号とを加算することにより生成される。ただし、生成される信号の符号の正負は、水平側低周波除去信号の符号の正負が維持される。
同様に、垂直側鮮鋭化信号は、入力される信号と、垂直側低周波除去信号を2乗する等の非線形処理を施した垂直側非線形処理信号とを加算することにより生成される。ただし、生成される信号の符号の正負は、垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持される。
そのため、水平側鮮鋭化信号および垂直側鮮鋭化信号には、斜め低減信号には含まれない高帯域の周波数成分が含まれる。その結果、水平側鮮鋭化信号および垂直側鮮鋭化信号は、斜め低減信号を離散化する場合のサンプリング周波数の1/2の周波数であるナイキスト周波数よりも高い周波数成分を含むこととなる。
したがって、本発明に係る信号処理装置および集積回路は、画像の斜め方向の周波数成分を減衰させた上で、画像の水平方向および垂直方向の周波数成分のエッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりを急峻にすることができる。とりわけ、線形演算を施す従来の鮮鋭化処理と比べて、より高度に、エッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりを急峻にすることができる。
その結果、本発明に係る信号処理装置および集積回路は、画像の水平方向および垂直方向について従来よりも高度に(強く)鮮鋭化しつつ、鮮鋭化後の画像の斜め線がギラギラして見える現象を抑制することができ、画質および解像度感を大幅に向上させることができるという効果を奏する。
人間の視覚は、水平方向および垂直方向については解像度の劣化を認識しやすいが、斜め方向については解像度の劣化を認識しにくいことが一般的に知られている。このため、斜め方向の解像度を劣化させた上で、水平方向および垂直方向の解像度を向上させることにより、高解像度化を認識しやすくなるという効果を奏する。
以上のように、本発明に係る信号処理装置は、画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する信号処理装置であって、上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去手段と、上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化手段とを備え、上記鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化手段と、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化手段とを備えており、上記水平側鮮鋭化手段と上記垂直側鮮鋭化手段とは縦列接続されており、上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段に入力され、上記鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、上記水平側鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去手段と、上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理手段と、上記水平側鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算手段とを備え、上記垂直側鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去手段と、上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理手段と、上記垂直側鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算手段とを備えている。
また、本発明に係る集積回路は、画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する集積回路であって、上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去回路と、上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化回路とを有し、上記鮮鋭化回路は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化回路と、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化回路とを有しており、上記水平側鮮鋭化回路と上記垂直側鮮鋭化回路とは縦列接続されており、上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路に入力され、上記鮮鋭化回路は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、上記水平側鮮鋭化回路は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去回路と、上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理回路と、上記水平側鮮鋭化回路に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算回路とを有し、上記垂直側鮮鋭化回路は、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去回路と、上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理回路と、上記垂直側鮮鋭化回路に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算回路とを有している。
よって、画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分に対して非線形処理を施さず、画像の水平方向および垂直方向の周波数成分に対して非線形処理を施した信号を出力することができる。
したがって、画像の斜め方向の周波数成分を減衰させた上で、画像の水平方向および垂直方向の周波数成分のエッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりを急峻にすることができる。とりわけ、線形演算を施す従来の鮮鋭化処理と比べて、より高度に、エッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりを急峻にすることができる。
本発明の他の目的、特徴、および優れた点は、以下に示す記載によって十分分かるであろう。また、本発明の利点は、添付図面を参照した次の説明で明白になるであろう。
本発明の一実施形態に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した信号処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。 図1に示した信号処理装置が備える2次元フィルタの2次元周波数特性を示す概要図である。 2次元フィルタの設計例を示す模試図である。(a)は、2次元フィルタのタップ係数を示す説明図である。(b)は、2次元フィルタの透過特性を示す模式図である。 2次元フィルタの他の設計例を示す模試図である。(a)は、2次元フィルタのタップ係数を示す説明図である。(b)は、2次元フィルタの透過特性を示す模式図である。 本発明に係る信号処理装置に含まれる鮮鋭化処理部の構成を示すブロック図である。 図6に示した鮮鋭化処理部に含まれる高周波成分抽出部の構成を示すブロック図である。 図7に示した高周波成分抽出部に含まれるフィルタの他の構成例を示すブロック図である。 図9の(a)は、図6に示した鮮鋭化処理部に入力される信号の波形を模式的に示す図である。図9の(b)は、図6に示した鮮鋭化処理部にて生成される高周波信号の波形を模式的に示す図である。図9の(c)は、図6に示した鮮鋭化処理部にて生成される非線形信号の波形を模式的に示す図である。図9の(d)は、図6に示した鮮鋭化処理部にて生成される符号変換信号の波形を模式的に示す図である。図9の(e)は、図6に示した鮮鋭化処理部にて生成される出力信号の波形を模式的に示す図である。 図10の(a)は、図6に示した鮮鋭化処理部に入力される信号の波形を模式的に示す図である。図10の(b)は、図10の(a)に示した信号を、従来技術によりエンハンスした波形を模式的に示す図である。 本発明に係る信号処理装置に含まれる鮮鋭化処理部の他の構成を示すブロック図である。 図11に示した鮮鋭化処理部に含まれる微分部の構成を示すブロック図である。 図13の(a)は、図11に示した鮮鋭化処理部に入力される信号の波形を模式的に示す図である。図13の(b)は、図11に示した鮮鋭化処理部にて生成される高周波信号の波形を模式的に示す図である。図13の(c)は、図11に示した鮮鋭化処理部にて生成される非線形信号の波形を模式的に示す図である。図13の(d)は、図11に示した鮮鋭化処理部にて生成される微分信号の波形を模式的に示す図である。図13の(e)は、図11に示した鮮鋭化処理部にて生成される符号変換信号の波形を模式的に示す図である。図13の(f)は、図11に示した鮮鋭化処理部にて生成される出力信号の波形を模式的に示す図である。 本発明に係る信号処理装置に含まれる鮮鋭化処理部のさらなる他の構成を示すブロック図である。 図15の(a)は、図14に示した鮮鋭化処理部に入力される信号の波形を模式的に示す図である。図15の(b)は、図14に示した鮮鋭化処理部にて生成される高周波信号の波形を模式的に示す図である。図15の(c)は、図14に示した鮮鋭化処理部にて生成される非線形信号の波形を模式的に示す図である。図15の(d)は、図14に示した鮮鋭化処理部にて生成される出力信号の波形を模式的に示す図である。 本発明に係る信号処理装置に含まれる鮮鋭化処理部のさらなる他の構成を示すブロック図である。 本発明に係る信号処理装置に含まれる鮮鋭化処理部のさらなる他の構成を示すブロック図である。 サンプリング周波数fsの画像信号の周波数スペクトルを示す模式図である。 図19は、図18に示した周波数スペクトルを有する画像信号をアップコンバートすることによって、画素数を横方向に2倍に拡大した後の画像信号の周波数スペクトルを示す模式図である。 図19に示した周波数スペクトルを有する画像信号に対して、図1に示した信号処理装置にて鮮鋭化処理を施した後の画像信号の周波数スペクトルを示す模式図である。 (a)は、鮮鋭化前の画像に含まれる縦線、横線、および斜め線を示す図である。(b)は、(a)に示す縦線、横線、および斜め線のそれぞれに対して、図1に示した信号処理装置にて鮮鋭化処理を施した後の縦線、横線、および斜め線を示す図である。(c)は、(a)に示す画像の斜め線に対して、図1に示した信号処理装置が備える2次元フィルタにて高周波成分を減衰させずに、図1に示した信号処理装置が備える鮮鋭化処理部にて鮮鋭化処理を施した後の画像に含まれる斜め線を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。 図22に示した信号処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明のさらなる他の実施形態に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。 図24に示した信号処理装置の変形例の構成を示すブロック図である。
(信号処理装置の概要)
各実施形態に係る信号処理装置(集積回路)500は、概略的に言えば、画像の水平方向(横方向、主走査方向)の周波数成分および垂直方向(縦方向、副走査方向)の周波数成分に対して、画像を鮮鋭化するための鮮鋭化処理を施す装置である。
信号処理装置500が施す鮮鋭化処理とは、画像を表す信号(以下、画像信号と表記する)に対して非線形演算を施すことによって、画像に含まれる輪郭部分(エッジ)に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりを高度に急峻にする(エンハンスする)処理である。信号処理装置500が施す鮮鋭化処理は、従来から知られている線形演算を用いる鮮鋭化処理では利用することができない高周波数成分を画像信号に付加することができるため、従来よりも画像を高度に(強く)鮮鋭化することができる。信号処理装置500が施す鮮鋭化処理の詳細については後述する。
ところで、画像の水平方向および垂直方向を除く斜め方向の周波数成分は、水平方向の周波数成分および垂直方向の周波数成分を含んでいる。そのため、単に、画像の水平方向の周波数成分および垂直方向の周波数成分を鮮鋭化すると、斜め方向については過度に鮮鋭化され、斜め線のエッジ部分は縁取られたような状態になる(図21の(c)にて後述する)。つまり、単に、画像の水平方向の周波数成分および垂直方向の周波数成分を鮮鋭化するだけでは、一般的に、斜め線がギラギラして見える現象が生じる。なお、斜め線がギラギラして見える現象は、字幕(文字スーパー)や細かい模様(樹木の枝葉、スタジアムの観客席)などを鮮鋭化した際に発生するものである。また、鮮鋭化された斜め線が動くと、フリッカが生じる。そのため、画質劣化を防止するためには、斜め線がギラギラして見える現象を抑制する必要がある。
そして、信号処理装置500が施す鮮鋭化処理は、従来よりも画像を高度に(強く)鮮鋭化するものであるから、単に、画像の水平方向の周波数成分および垂直方向の周波数成分を鮮鋭化するだけでは、斜め線がギラギラして見える現象がより顕著に生じることとなる。
そこで、信号処理装置500は、鮮鋭化処理を施すにあたり、画像の斜め方向の周波数成分を減衰させてから、画像の水平方向の周波数成分および垂直方向の周波数成分のそれぞれについて鮮鋭化処理を施す。
したがって、信号処理装置500によれば、画像の水平方向および垂直方向について従来よりも高度に(強く)鮮鋭化しつつ、鮮鋭化後の画像の斜め線がギラギラして見える現象を抑制することができる。
なお、本明細書では、後述する信号処理装置500a〜500fを区別しないとき、単に、「信号処理装置500」と表記する。また、以下では、信号処理装置500に入力される画像信号を、入力信号SAと表記する。また、信号処理装置500から出力される画像信号を、出力信号SOと表記する。
入力信号SAで表される画像(以下、原画像とも表記する)は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。さらに、動画像は、例えば、標準画質テレビジョン(SDTV:Standard Definition Television)または高精細テレビジョン(HDTV)の受像機等にて、リアルタイムに表示されるものである。なお、動画像は、時間的に連続する複数のフレーム(画面)から構成されているものとする。
また、入力信号SAは、画像の水平方向に隣接して並ぶ画素の画素値から成るデータ列(画素値の系列)によって構成されているものとして説明するが、画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素の画素値から成るデータ列によって構成されていてもよい。
(鮮鋭化処理部の概要)
次に、信号処理装置500の主要な構成要素である鮮鋭化処理部(水平側鮮鋭化手段、垂直側鮮鋭化手段、水平側サブ鮮鋭化手段、垂直側サブ鮮鋭化手段、水平側鮮鋭化回路、垂直側鮮鋭化回路)100の概要について説明する。なお、鮮鋭化処理部100は、後述する鮮鋭化処理部100a〜100eのいずれであってもよい。本明細書では、鮮鋭化処理部100a〜100eを区別しないとき、単に、「鮮鋭化処理部100」と表記する。
鮮鋭化処理部100は、鮮鋭化処理部100に入力される信号に対して、波形を鮮鋭化するための鮮鋭化処理を施し、該鮮鋭化された信号を出力するものである。ここで、鮮鋭化処理とは、入力される信号で表される画像含まれる輪郭部分(エッジ)に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりを急峻にする(エンハンスする)処理である。
以下では、鮮鋭化処理部100に入力される信号を、入力信号Sinとも表記する。また、鮮鋭化処理部100から出力される信号を、出力信号Soutとも表記する。
また、鮮鋭化処理部100は、後述するように、少なくとも、非線形演算を行なう非線形処理部(水平側非線形処理手段、垂直側非線形処理手段、水平側サブ非線形処理手段、垂直側サブ非線形処理手段、水平側非線形処理回路、垂直側非線形処理回路)102を備えている。本明細書では、後述する非線形処理部102a〜102eを区別しないとき、単に「非線形処理部102」と表記するものとする。
そして、鮮鋭化処理部100は、入力信号Sinの高周波成分に対して非線形処理部102にて非線形演算を施すことにより、入力信号Sinに含まれない高周波成分(具体的には、入力信号Sinを離散化する場合のサンプリング周波数の1/2の周波数であるナイキスト周波数より高い周波数成分)を、出力信号Soutに含ませることができる。そのため、鮮鋭化処理部100にて鮮鋭化処理を行なうと、従来から知られている線形演算を用いる鮮鋭化処理と比べて、入力信号Sinの立ち上がりおよび立ち下がりを、より急峻なものにすることができる。なお、出力信号Soutを、入力信号Sinの高調波とも表記する。
鮮鋭化処理部100の詳細な構成については、後述する。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1から図21に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本実施形態に係る信号処理装置500を、信号処理装置500aと表記する。
信号処理装置500aは、原画像の斜め線を低減した上で、原画像の水平方向および垂直方向のそれぞれについて鮮鋭化処理を施す装置である。
なお、画像の斜め方向は、画像の水平方向および垂直方向と比べると、一般的に人間が視認しにくいものであるため、鮮鋭化後の画像において斜め線が低減されている状態であっても、視聴者の主観的な画質には影響を及ぼさない。
(信号処理装置の構成)
図1を参照しながら、信号処理装置500aの構成について説明する。図1は、信号処理装置500aの構成を示すブロック図である。同図に示すように、信号処理装置500aは、2次元フィルタ(高周波成分除去手段、高周波成分除去回路)200、および鮮鋭化ユニット(鮮鋭化手段、鮮鋭化回路)150を備えている。
2次元フィルタ200は、入力信号SAで表される原画像の水平方向および垂直方向を除く斜め方向の高周波成分を減衰させる、いわゆる2次元ローパスフィルタである。2次元フィルタ200から出力される信号を、フィルタ信号S200(斜め低減信号)と表記する。なお、2次元フィルタ200の特性については後述する。
次に、鮮鋭化ユニット150は、縦列接続された2つの鮮鋭化処理部100を備えている。鮮鋭化処理部100は、上述したように、入力信号Sinに含まれる高周波成分に対して非線形演算を施すことにより、入力信号Sinの高調波を出力する。
一方の鮮鋭化処理部100は、入力される信号で表される画像の水平方向について鮮鋭化処理を施すものである。当該鮮鋭化処理部100を、特に、鮮鋭化処理部100A(水平側鮮鋭化手段、水平側鮮鋭化回路)と表記する。また、鮮鋭化処理部100Aから出力される高調波を、鮮鋭化信号S101(水平側鮮鋭化信号)と表記する。
次に、もう一方の鮮鋭化処理部100は、入力される信号で表される画像の垂直方向について鮮鋭化処理を施すものである。当該鮮鋭化処理部100を、特に、鮮鋭化処理部100B(垂直側鮮鋭化手段、垂直側鮮鋭化回路)と表記する。また、鮮鋭化処理部100Bから出力される高調波を、鮮鋭化信号S102(垂直側鮮鋭化信号)と表記する。
そして、同図に示すように、鮮鋭化処理部100Aは、縦列接続の上段側に設けられ、鮮鋭化処理部100Bは、縦列接続の下段側に設けられる。
なお、フィルタ信号S200は鮮鋭化処理部100Aに入力され、鮮鋭化処理部100Aから出力される鮮鋭化信号S101は、鮮鋭化処理部100Bに入力される。鮮鋭化処理部100Bから出力される鮮鋭化信号S102は、出力信号SOとなる。
(変形例)
鮮鋭化処理部100Aと鮮鋭化処理部100Bとの接続順はどちらが先であってもよい。つまり、水平方向について鮮鋭化処理を施した後に垂直方向について鮮鋭化処理を施す代わりに、垂直方向について鮮鋭化処理を施した後に、水平方向について鮮鋭化処理を施す構成であってもよい。
当該変形例に係る信号処理装置500を信号処理装置500bと表記する。信号処理装置500bの構成を示すブロック図は、図2に示すとおりである。
同図に示すとおり、信号処理装置500bは、2次元フィルタ200および鮮鋭化ユニット(鮮鋭化手段、鮮鋭化回路)151を備えており、鮮鋭化ユニット151は、上段に鮮鋭化処理部100Bを、下段に鮮鋭化処理部100Aを、縦列接続させて備えている。
この場合、フィルタ信号S200は鮮鋭化処理部100Bに入力され、鮮鋭化処理部100Bから出力される鮮鋭化信号S102は鮮鋭化処理部100Aに入力される。鮮鋭化処理部100Aから出力される鮮鋭化信号S101は、出力信号SOとなる。
なお、鮮鋭化の対象となる画像に含まれる周波数成分に依って、信号処理装置500aおよび信号処理装置500bのいずれが適するかが決まる。具体的には、水平方向の周波数成分が垂直方向の周波数成分より高い画像(例えば、テレビジョン放送の映像)に対しては、水平方向について先に鮮鋭化処理を施す構成である信号処理装置500aが適している。一方、垂直方向の周波数成分が水平方向の周波数成分より多い画像に対しては、垂直方向について先に鮮鋭化処理を施す構成である信号処理装置500bが適している。
(2次元フィルタ部の特性)
次に、図3を参照しながら、2次元フィルタ200の2次元周波数特性について説明する。図3は、画像の2次元周波数特性の一部を示しており、横軸は水平方向の周波数を表し、縦軸は副水平方向の周波数を表している。なお、水平方向のサンプリング周波数をfhと表記し、副水平方向のサンプリング周波数をfvと表記している。
2次元フィルタ200は、(1)図3に示す横軸および縦軸におけるナイキスト周波数を示す点を結んだ線分A−B上、線分B−C上、線分C−D上、及び線分D−A上においては周波数成分を少なくとも3dB減衰させ、(3)領域P、Q、R、S(網掛け部分)においては周波数成分を3dB以上減衰させ、(3)点T、U、V、Wにおいては周波数成分を遮断させる特性を満たすものである。当該特性を満たすものであれば、2次元フィルタ200はどのようなものであってもよい。
次に、図4および図5を参照しながら、上記特性を満たす2次元フィルタ200の設計例について説明する。図4および図5は、2次元フィルタ200の設計例を示す模試図である。
まず、水平方向および垂直方向のそれぞれを3タップで構成する2次元ローパスフィルタにて2次元フィルタ200を設計する場合について説明する。この場合、タップ係数を図4の(a)に示す値に設定すると、2次元フィルタ200の透過特性は、図4の(b)に示すとおりとなる。図4の(b)から分かるように、この2次元フィルタ200は、斜め方向の高周波成分を高度に減衰することができる。
また、水平方向および垂直方向のそれぞれを7タップで構成する2次元ローパスフィルタにて2次元フィルタ200を設計する場合について説明する。この場合、タップ係数を図5の(a)に示す値に設定すると、2次元フィルタ200の透過特性は、図5の(b)に示すとおりとなる。図5の(b)から分かるように、この2次元フィルタ200は、斜め方向の高周波成分をさらに高度に減衰することができる。
なお、図4の(a)および図5の(a)に示したタップ係数は一例に過ぎず、この値に限定されるものではない。
(鮮鋭化処理部の構成)
次に、鮮鋭化処理部100の詳細な構成について説明する。
(鮮鋭化処理部の構成例1)
図6は、鮮鋭化処理部100aの構成を示すブロック図である。同図に示すとおり、鮮鋭化処理部100aは、高周波成分抽出部(水平側低周波成分除去手段、垂直側低周波成分除去手段、水平側サブ低周波成分除去手段、垂直側サブ低周波成分除去手段、水平側低周波成分除去回路、垂直側低周波成分除去回路)11、非線形処理部102a、および加算部(水平側加算手段、垂直側加算手段、水平側サブ加算手段、垂直側サブ加算手段、水平側加算回路、垂直側加算回路)15を備えている。
まず、高周波成分抽出部11について説明する。高周波成分抽出部11は、概略的には、入力信号Sinに含まれる高周波成分を抽出し、高周波信号S11(水平側低周波除去信号、垂直側低周波除去信号、水平側サブ低周波除去信号、垂直側サブ低周波除去信号)として出力するものである。図7を参照しながら、高周波成分抽出部11の構成について説明する。図7は、高周波成分抽出部11の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、高周波成分抽出部11は、フィルタ110と、丸め処理部(低レベル信号除去手段)132、およびリミッタ(高レベル信号除去手段)133とを備えている。
フィルタ110は、フィルタ110は、m−1個の単位遅延素子111h(h=1、2、…、m−1:mは3以上の正の整数を示す)と、m個の乗算部112k(k=1、2、…、m)と、加算部131とを備える、mタップのトランスバーサル型の高域通過フィルタであり、入力信号Sinを入力とし、高域信号SH1を出力する。
単位遅延素子111hのそれぞれは、入力された信号を単位時間ずつ遅延させた信号を出力するものである。なお、単位遅延素子1111(h=1)には、入力信号Sinが入力される。
なお、鮮鋭化処理部100Aでは、単位遅延素子111hのそれぞれが、入力された信号で表される画像の水平方向に単位時間ずつ遅延させた信号(つまり、入力された信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号)を出力する。一方、鮮鋭化処理部100Bでは、単位遅延素子111hのそれぞれが、入力された信号で表される画像の垂直方向に単位時間ずつ遅延させた信号(つまり、入力された信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号)を出力する。
乗算部112kのそれぞれは、入力される信号に係数Ckを乗算し、該乗算した結果を加算部131に出力する。ここで、係数Ckは、フィルタ110が高域通過フィルタとして機能するように予め設定されるものである。例えば、m=3の場合、C1=0.5、C2=−1、C3=0.5と設定することにより、フィルタ110は、高域通過フィルタとして機能する。
加算部131は、乗算部112kから出力される信号を加算することによって、高域信号SH1を生成する。
なお、一般的に知られているように、高域通過フィルタよりも低域通過フィルタの方が容易に実現可能である。そこで、フィルタ110は、低域通過フィルタを用いて構成してもよい。図8に、フィルタ110の他の構成例を示す。同図に示すように、フィルタ110は、低域通過フィルタ1101と減算部1102とによって構成してもよい。
丸め処理部132は、後段の非線形処理部102にてノイズを増幅させないために、高域信号SH1に含まれるノイズとみなせる低レベル信号を除去することによって、低レベル除去信号SH2を生成する。
具体的には、高域信号SH1の信号値のうち、絶対値が所定の下限値LV以下の信号値を“0”に変更することによって、低レベル除去信号SH2を生成する。
例えば、入力信号Sinが、−255から255のいずれかの整数値を取り得る場合において、下限値LVを“2”とすると、高域信号SH1の信号値のうち、絶対値が“2”以下の信号値を全てノイズとみなして“0”に変更する(つまり、丸める)。
次に、リミッタ133は、既に十分なエネルギーを有する信号を後段の非線形処理部102にてさらに増幅させないために、低レベル除去信号SH2に含まれる高レベルの信号値を除去することによって、高周波信号S11を生成する。
具体的には、低レベル除去信号SH2の信号値が所定の上限値UV1以下となるように、低レベル除去信号SH2の信号のうち、絶対値が上限値UV1よりも大きい部分について、絶対値を上限値UV1以下に変更する処理(以下、クリップ処理とも表記する)を行なうことによって、高周波信号S11を生成する。
例えば、低レベル除去信号SH2の信号値の絶対値が“64”を超える部分について、当該部分の信号値を、符号に応じて“64”または“−64”に変更する。または、“0”に変更してもよい。
なお、入力信号Sinが8ビット信号である場合、上述したフィルタ110では、この8ビット信号に対して、例えば12ビット演算で3rdMSB(8ビット信号で64または−64程度)以下に制限した信号を入力信号Sinに加算する。そのため、丸め処理部132およびリミッタ133は、フィルタ110で行なわれた演算結果を、8ビット信号相当に制限する処理を行なっている。
また、上述では、高周波成分抽出部11は、丸め処理部132とリミッタ133とをそれぞれ備える構成としたが、これらを一体にした部材を備える構成としてもよい。
次に、非線形処理部102aについて説明する。非線形処理部102aは、図6に示すように、非線形演算部(偶数冪乗演算手段、平方根演算手段)21、符号変換部(符号変換手段)41、およびリミッタ(水平側振幅調整手段、垂直側振幅調整手段、水平側サブ振幅調整手段、垂直側サブ振幅調整手段)51を備えている。
非線形演算部21は、高周波信号S11に対して非線形演算を施し、非線形信号S21を生成する。
ここで、非線形演算部21にて行なう非線形演算について説明する。以下では、非線形演算部21への入力信号値をxとし、非線形演算部21からの出力信号値をyとし、非線形演算部21にて行なう非線形演算を、y=f(x)という関数で表す。
ここで、関数f(x)は、正負対称(原点対称)に単調増加する非線形関数であるものとする。なお、単調増加とは広義の単調増加を意味するものとする。ただし、関数f(x)は、少なくともx=“0”の近傍で単調増加するものであればよい。また、関数f(x)は、少なくともx=“0”の近傍で、|f(x)|>|x|であることが好ましい。
このような関数f(x)として、例えば、下記数式(1)〜(3)で示されるものが挙げられる。なお、下記数式(2)および(3)で示される関数f(x)を用いる場合、当該関数f(x)は、0≦x≦1の区間での値の増加が大きいため、当該区間で用いることが好ましい。
関数f(x)として上記数式(1)を用いる場合、非線形演算部21は、2以上の偶数を冪指数として高周波信号S11を冪乗することにより非線形信号S21(偶数冪乗信号、平方根信号)を生成する。例えば、上記数式(1)においてn=1の場合(つまり、f(x)=xである場合)、非線形演算部21は、高周波信号S11を2乗することにより、非線形信号S21を生成する。この場合、高周波信号S11を構成するデータ列が、X1,X2,X3、…であるとすると、高周波信号S11を2乗した非線形信号S21は、データ列X1,X2,X3、…で構成されるデジタル信号となる。
ところで、高周波信号S11の信号値が、−255〜255のいずれかの整数値である場合、関数f(x)を用いるにあたり、xを255で正規化してもよい。例えば、上記数式(2)を用いる代わりに、上記数式(2)で示される関数f(x)の右辺のxを、x/255で正規化するとともに、右辺に255を乗算した下記数式(4)を用いてもよい。なお、下記数式(4)は、f(x)>xという条件を満たす。
上記数式(4)では、上記数式(2)で示される関数f(x)の右辺のxを、255で正規化するとともに、右辺に255を乗算したが、右辺に乗算する数値は正規化するための値(この例では255)と同じ値である必要はなく、|f(x)|>|x|という条件を満たすものであればよい。例えば、255の代わりに右辺に100を乗算した下記数式(5)を用いてもよい。
また、関数f(x)は、下記数式(6)に示す三角関数を用いたものであってもよい。
次に、符号変換部41は、高周波信号S11の符号ビット情報に基づき、非線形信号S21に高周波信号S11の符号を反映させたものを、符号変換信号S41として生成する。すなわち、符号変換部41は、非線形信号S21のうち、符号が、高周波信号S11と同じ部分については、符号をそのまま維持する。一方、非線形信号S21のうち、符号が、高周波信号S11と異なる部分については、符号の正負を反転させる。
次に、リミッタ51は、符号変換部41が生成する符号変換信号S41の振幅(信号レベル、強度)を調整する処理(以下、振幅調整処理とも表記する)を行なうことにより、非線形処理信号S12(水平側非線形処理信号、垂直側非線形処理信号、水平側サブ非線形処理信号、垂直側サブ非線形処理信号)を生成する。具体的には、リミッタ51は、符号変換信号S41に、所定の倍率値α(|α|<1)(第1〜第4の所定の倍率値)を乗算することにより、符号変換信号S41の振幅を調整する。
なお、倍率値αは、映像の動きやノイズの量に応じて適宜設定可能であることが望ましい。なお、倍率値αを固定値にする場合は、例えば、絶対値が0.5以下の値とすることが望ましい。
さらに、リミッタ51は、既に十分なエネルギーを有する信号をさらに増幅させないために、非線形処理信号S12の信号値が所定の上限値UV2以下となるように、非線形処理信号S12の信号のうち、絶対値が上限値UV2よりも大きい部分について、絶対値を当該上限値UV2以下に変更する処理(以下、クリップ処理とも表記する)を行なう。例えば、非線形処理信号S12の信号値の絶対値が“64”を超える部分について、当該部分の信号値を、符号に応じて“64”または“−64”に変更する。または、“0”に変更してもよい。
なお、非線形処理部102aは、リミッタ51を備えず、符号変換信号S41の振幅調整処理およびクリップ処理を行なわない構成としてもよい。この場合、符号変換部41が生成する符号変換信号S41が、非線形処理信号S12として非線形処理部102aから出力される。
最後に、加算部15について説明する。加算部15は、非線形処理信号S12を補償用信号として、入力信号Sinに加算することにより、出力信号Soutを生成するものである。なお、加算部15には、入力信号Sinと非線形処理信号S12との間のタイミングを調整するための遅延素子が適宜含まれているものとする。
(構成例1における信号の波形)
次に、図9の(a)〜(e)を参照しながら、鮮鋭化処理部100aの各部にて生成される信号の波形について説明する。図9の(a)〜(e)は、鮮鋭化処理部100aの各部にて生成される信号の波形を模式的に示す図である。ここでは、図9の(a)に示す信号が、入力信号Sinとして鮮鋭化処理部100aに入力されるものとする。
まず、入力信号Sinが高周波成分抽出部11に入力されると、入力信号Sinに含まれる高周波成分が抽出され、図9の(b)に示される高周波信号S11が生成される。
続いて、非線形処理部102aの非線形演算部21にて行なわれる非線形演算が、f(x)=xである場合、高周波信号S11を2乗した非線形信号S21が、非線形演算部21にて生成される(図9の(c)参照)。
続いて、非線形信号S21が符号変換部41に入力されると、図9の(d)に示される符号変換信号S41が生成される。同図に示すとおり、符号変換信号S41は、図9の(b)に示される高周波信号S11の符号の正負が維持されている。
続いて、符号変換信号S41がリミッタ51に入力されると、振幅調整処理およびクリップ処理が行なわれ、非線形処理信号S12が生成される。その後、加算部15によって、非線形処理信号S12が入力信号Sinに加算されると、出力信号Soutが生成される(図9の(e)参照)。
なお、図9の(e)に示した非線形処理信号S12における信号の立ち上がりおよび立ち下がりは、線形演算を用いて入力信号Sinをエンハンスした場合における信号の立ち上がりおよび立ち下がりよりも、急峻となるので、図10を参照しながら説明する。
図10の(a)に示す信号は、図9の(a)に示した入力信号Sinと同じものである。そして、図10の(a)に示す入力信号Sinをエンハンスする場合、線形演算を用いた鮮鋭化処理では、図10の(a)に示す入力信号Sinから高域信号を抽出し、該抽出した高域信号に入力信号Sinを加算するという方法が用いられる。したがって、線形演算を用いた鮮鋭化処理では、入力信号Sinに含まれていないナイキスト周波数を超えた信号成分が付加されることはない。
そのため、線形演算を用いた鮮鋭化処理では、図10の(b)で示される信号が生成される。図10の(b)で示される信号における立ち上がりは、図10の(a)に示す入力信号Sinにおける信号の立ち上がりよりも急峻となるものの、鮮鋭化処理部100aにて生成される非線形処理信号S12(図9の(e))における信号の立ち上がりの方が、より急峻となる。
(鮮鋭化処理部の構成例2)
上述した非線形処理部102aにおいて、非線形演算部21にて生成される非線形信号S21を微分する構成としてもよい。非線形信号S21を微分することによって、非線形信号S21に含まれる直流成分を除去することができるからである。
そこで、図11を参照しながら、鮮鋭化処理部100bの構成例について説明する。図11は、鮮鋭化処理部100bの構成を示すブロック図である。
同図に示すとおり、鮮鋭化処理部100bは、高周波成分抽出部11、非線形処理部102b、および加算部15を備えている。そして、非線形処理部102bは、図6に示した非線形処理部102aの構成に加え、非線形演算部21と符号変換部41との間に、微分部(微分手段)31を備えている。高周波成分抽出部11、非線形処理部102bの微分部31以外の部材、および加算部15は、上述したものと同じものであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
微分部31は、非線形演算部21にて生成される非線形信号S21を微分することにより、微分信号S31を生成するものである。
図12を参照しながら、微分部31の構成について説明する。図12は、微分部31の構成を示すブロック図である。同図に示すように、微分部31は、単位遅延素子3111と減算部3112とから構成されており、微分部31に入力される信号に対して後退差分を算出するものである。
そして、微分部31が生成した微分信号S31に対して、符号変換部41は、高周波信号S11の符号ビット情報に基づき、非線形信号S21に高周波信号S11の符号を反映させたものを、符号変換信号S42として生成する。すなわち、符号変換部41は、微分信号S31のうち、符号が、高周波信号S11と同じ部分については、符号をそのまま維持する。一方、非線形信号S21のうち、符号が、高周波信号S11と異なる部分については、符号の正負を反転させる。
そして、リミッタ51は、符号変換部41にて生成される符号変換信号S42に対して、振幅調整処理およびクリップ処理を行なうことによって、非線形処理信号S12を生成する。振幅調整処理では、符号変換信号S42に、所定の倍率値αを乗算することにより、符号変換信号S42の振幅を調整する。
なお、非線形処理部102bは、リミッタ51を備えず、符号変換信号S42の振幅調整処理およびクリップ処理を行なわない構成としてもよい。この場合、符号変換部41が生成する符号変換信号S42が、非線形処理信号S12として非線形処理部102bから出力される。
(構成例2における信号の波形)
次に、図13の(a)〜(f)を参照しながら、鮮鋭化処理部100bの各部にて生成される信号の波形について説明する。図13の(a)〜(f)は、鮮鋭化処理部100bの各部にて生成される信号の波形を模式的に示す図である。ここでは、図13の(a)に示す信号が、入力信号Sinとして鮮鋭化処理部100bに入力されるものとする。なお、図13の(a)に示す信号は、図9の(a)に示す信号と同じである。
まず、入力信号Sinが高周波成分抽出部11に入力されると、入力信号Sinに含まれる高周波成分が抽出され、図13の(b)に示される高周波信号S11が生成される。
続いて、非線形処理部102bの非線形演算部21にて行なわれる非線形演算が、f(x)=xである場合、高周波信号S11を2乗した非線形信号S21が、非線形演算部21にて生成される(図13の(c)参照)。
続いて、非線形信号S21が微分部31に入力されると、図13の(d)に示される微分信号S31が生成される。なお、微分信号S31では、非線形信号S21に含まれていた直流成分が除去されている。
続いて、微分信号S31が符号変換部41に入力されると、図13の(e)に示される符号変換信号S42が生成される。同図に示すとおり、符号変換信号S42は、図13の(b)に示される高周波信号S11の符号の正負が維持されている。
続いて、符号変換信号S41がリミッタ51に入力されると、振幅調整処理およびクリップ処理が行なわれ、非線形処理信号S12が生成される。最後に、加算部15によって、非線形処理信号S12が入力信号Sinに加算されると、出力信号Soutが生成される(図13の(f)参照)。
なお、図13の(f)に示される出力信号Soutにおける信号の立ち上がりおよび立ち下がりは、線形演算を用いて鮮鋭化する場合よりも、急峻となる。
(鮮鋭化処理部の構成例3)
上述した非線形処理部102aおよび非線形処理部102bの構成では、符号変換部41を備える構成としたが、高周波信号S11に対して施す非線形演算が、高周波信号S11の符号の正負を維持するものであれば、符号変換部41を備える必要はない。
そこで、図14を参照しながら、符号変換部41を備えない鮮鋭化処理部100cの構成例について説明する。図14は、鮮鋭化処理部100cの構成を示すブロック図である。
同図に示すとおり、鮮鋭化処理部100cは、高周波成分抽出部11、非線形処理部102c、および加算部15を備えている。そして、非線形処理部102cは、非線形演算部(奇数冪乗演算手段)22、およびリミッタ51を備えている。高周波成分抽出部11、リミッタ51、および加算部15は、上述したものと同じものであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
非線形演算部22は、高周波信号S11に対して非線形演算を施し、非線形信号S22を生成する。
ここで、非線形演算部22にて行なう非線形演算について説明する。以下では、非線形演算部22への入力信号値をxとし、非線形演算部22からの出力信号値をyとし、非線形演算部22にて行なう非線形演算を、y=g(x)という関数で表す。
ここで、関数g(x)は、正負対称(原点対称)に単調増加する非線形関数であるものとする。なお、単調増加とは、広義の単調増加を意味するものとする。ただし、関数g(x)は、少なくともx=“0”の近傍で単調増加するものであればよい。また、関数g(x)は、少なくともx=“0”の近傍で、|g(x)|>|x|であることが好ましい。
このような関数g(x)として、例えば、下記数式(7)が挙げられる。
関数g(x)として上記数式(7)を用いる場合、非線形演算部22は、3以上の奇数を冪指数として高周波信号S11を冪乗することにより非線形信号S22を生成する。例えば、上記数式(7)においてn=1の場合(つまり、g(x)=xである場合)、非線形演算部22は、高周波信号S11を3乗することにより、非線形信号S22を生成する。この場合、高周波信号S11を構成するデータ列が、X1,X2,X3、…であるとすると、高周波信号S11を3乗した非線形信号S22は、データ列X1,X2,X3、…で構成されるデジタル信号となる。
そして、リミッタ51は、非線形演算部22にて生成される非線形信号S22に対して、振幅調整処理およびクリップ処理を行なうことによって、非線形処理信号S12を生成する。
なお、非線形処理部102cは、リミッタ51を備えず、非線形信号S22の振幅調整処理およびクリップ処理を行なわない構成としてもよい。この場合、非線形演算部22が生成する非線形信号S22が、非線形処理信号S12として非線形処理部102cから出力される。
(構成例3における信号の波形)
次に、図15の(a)〜(d)を参照しながら、鮮鋭化処理部100cの各部にて生成される信号の波形について説明する。図15の(a)〜(d)は、鮮鋭化処理部100cの各部にて生成される信号の波形を模式的に示す図である。ここでは、図15の(a)に示す信号が、入力信号Sinとして鮮鋭化処理部100cに入力されるものとする。なお、図15の(a)に示す信号は、図9の(a)に示す信号と同じである。
まず、入力信号Sinが高周波成分抽出部11に入力されると、入力信号Sinに含まれる高周波成分が抽出され、図15の(b)に示される高周波信号S11が生成される。
続いて、非線形演算部22にて行なわれる非線形演算が、f(x)=xである場合、高周波信号S11を3乗した非線形信号S22が、非線形演算部22にて生成される(図15の(c)参照)。
続いて、非線形信号S22がリミッタ51に入力されると、振幅調整処理およびクリップ処理が行なわれ、非線形処理信号S12が生成される。最後に、加算部15によって、非線形処理信号S12が入力信号Sinに加算されると、出力信号Soutが生成される(図15の(d)参照)。
なお、図15の(d)に示される出力信号Soutにおける信号の立ち上がりおよび立ち下がりは、線形演算を用いて鮮鋭化する場合よりも、急峻となっている。
(ナイキスト周波数を超える周波数が生成される理由)
次に、鮮鋭化処理部100が生成する出力信号Soutが、入力信号Sinが有する高調波成分等のナイキスト周波数fs/2を超える高周波成分を含む理由について説明する。
ここでは、入力信号Sinが、時間をxとした関数F(x)で表現されるものとする。そして、入力信号Sinの基本角周波数をωとすると、関数F(x)は、下記数式(8)のようにフーリエ級数で表現することができる。
ここで、Nは、サンプリング周波数fsに対するナイキスト周波数fs/2を超えない最高周波数の高調波の次数である。すなわち、下記数式(9)が満たされる。
次に、関数F(x)で表される入力信号Sinの直流成分a以外の信号をG(x)と表記すると、G(x)は下記数式(10)で表される。
ここで、鮮鋭化処理部100に入力される入力信号Sinは、信号G(x)または信号G(x)の高周波成分を含む。
そして、例えば、非線形演算部21にて行なわれる非線形演算が、f(x)=xである場合、非線形演算部21にて生成される非線形信号S21は、高周波信号S11を2乗することにより得られる信号である。ここで、上記数式(10)により、(G(x))の各項は、下記数式(11)〜(13)のいずれかで表される(i=±1、±2、…、±N;j=±1、±2、…、±N)。
ここで、三角関数に関する公式を用いることにより、上記数式(11)〜(13)は、それぞれ、下記数式(14)〜(16)に書き直すことができる。
上記数式(14)〜(16)から分かるように、(G(x))は、(N+1)ω、(N+2)ω、…、2Nω等の角周波数成分を含む。
よって、(G(x))は、ナイキスト周波数fs/2より高い周波数成分を含むこととなる。つまり、非線形演算部21にて生成される非線形信号S21は、周波数2Nω/(2π)といった高調波成分等のように、ナイキスト周波数fs/2より高い周波数成分を含むこととなる。
同様に、例えば、非線形演算部22にて行なわれる非線形演算が、f(x)=xである場合、非線形演算部22にて生成される非線形信号S22は、高周波信号S11を3乗することにより得られる信号である。ここで、上記数式(10)により、(G(x))の各項は、下記数式(17)〜(20)のいずれかで表される(i=±1、±2、…、±N;j=±1、±2、…、±N;k=±1、±2、…、±N)。
ここで、例えば、i=j=k=Nである項のうち、上記数式(17)および(20)で示される項に着目すると、これらの項は、三角関数に関する公式を用いることにより、下記数式(21)および(22)に書き直すことができる。
また、例えば、i=j=k=−Nである項のうち、上記数式(17)および(20)で示される項に着目すると、これらの項は、三角関数に関する公式を用いることにより、下記数式(23)および(24)に書き直すことができる。
上記数式(21)〜(24)から分かるように、(G(x))は、基本角周波数ωの3N倍の周波数成分、および、−3N倍の周波数成分を含む。(G(x))の他の項についても三角関数の公式によって書き直すことにより、(G(x))は、基本角周波数ωの−3N倍から3N倍までの様々な周波数成分を含むことが分かる。
よって、(G(x))は、ナイキスト周波数fs/2より高い周波数成分を含むこととなる。つまり、非線形演算部22にて生成される非線形信号S22は、周波数3Nω/(2π)といった高調波成分等のように、ナイキスト周波数fs/2より高い周波数成分を含むこととなる。
以上のように、鮮鋭化処理部100にて生成される出力信号Soutは、入力信号Sinに含まれない高周波成分、すなわちナイキスト周波数より高い周波数成分を含むこととなる。
(鮮鋭化処理部の他の構成例1)
鮮鋭化処理部100にて施す非線形演算は、上述した以外にも様々に考えられる。そこで、図16および図17を参照しながら、鮮鋭化処理部100dおよび100eの構成例について説明する。
まず、図16は、鮮鋭化処理部100dの構成を示すブロック図である。同図に示すとおり、鮮鋭化処理部100dは、高周波成分抽出部11、非線形処理部102d、および加算部15を備えている。高周波成分抽出部11および加算部15は、上述したものと同じものであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
非線形処理部102dは、2乗演算部61、第1微分部71、第2微分部81、および乗算部91を備えている。
2乗演算部61は、高周波信号S11を2乗することにより2乗信号S61を生成するものである。すなわち、高周波信号S11を構成するデータ列が、X1、X2、X3、…であるとすると、高周波信号S11を2乗した2乗信号S61は、データ列X1、X2、X3、…によって構成されるデジタル信号となる。
次に、第1微分部71は、2乗演算部61にて生成される2乗信号S61を微分することにより、第1微分信号S71を生成する。なお、第1微分部71の構成は、例えば、微分部31と同様の構成である。
次に、第2微分部81は、入力信号Sinを微分することにより、第2微分信号S81を生成する。なお、第2微分部81の構成は、例えば、微分部31と同様の構成である。
そして、乗算部91は、第1微分信号S71と第2微分信号S81とを乗算することにより、非線形処理信号S12を生成する。すなわち、第1微分信号S71を構成するデータ列が、U1、U2、U3、…であるとし、第2微分信号S81を構成するデータ列が、V1、V2、V3、…であるとすると、非線形処理信号S12は、データ列U1・V1、U2・V2、U3・V3、…によって構成されるデジタル信号となる。
なお、上述では、非線形演算を施すために2乗演算部61を設ける構成としたが、2乗演算部61に代えて、高周波信号S11を4乗する4乗演算部を用いてもよい。より一般的には、2以上の偶数を冪指数とする高周波信号S11の冪乗に相当する信号を生成する冪乗演算部を用いてもよい。
(鮮鋭化処理部の他の構成例2)
上述した鮮鋭化処理部100dの構成では、2乗演算部61を備える構成としたが、2乗演算部61に代えて、入力された信号の絶対値を計算する絶対値処理部62を備える構成としてもよい。
そこで、図17を参照しながら、絶対値処理部62を備える鮮鋭化処理部100eの構成例について説明する。図17は、鮮鋭化処理部100eの構成を示すブロック図である。
同図に示すとおり、鮮鋭化処理部100eは、高周波成分抽出部11、非線形処理部102e、および加算部15を備えている。高周波成分抽出部11および加算部15は、上述したものと同じものであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
非線形処理部102eは、絶対値処理部62、第1微分部71、第2微分部81、および乗算部91を備えている。第1微分部71、第2微分部81、および乗算部91は、上述したものと同じものであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
絶対値処理部62は、高周波信号S11の絶対値に相当する信号である絶対値信号S62を生成する。すなわち、高周波信号S11を構成するデータ列が、X1,X2,X3、…であるとすると、絶対値信号S62は、データ列|X1|、|X2|、|X3|、…によって構成されるデジタル信号となる。
次に、第1微分部71は、絶対値処理部62にて生成される絶対値信号S62を微分することにより、第1微分信号S72を生成する。
そして、乗算部91は、第1微分信号S72と第2微分信号S81とを乗算することにより、非線形処理信号S12を生成する。
(信号処理装置の好適な適用例)
図18に示す周波数スペクトルを有する画像信号をアップコンバートすることによって画素数を横方向に2倍にする拡大処理が施された後の画像信号の周波数スペクトルを図19に示す。図19に示すように、拡大処理後の画像信号には、サンプリング周波数fsに対するナイキスト周波数fs/2と、新たなサンプリング周波数Fbsに対するナイキスト周波数Fbs/2(=fs)との間に周波数成分が存在しない。そのため、拡大処理後の画像信号に対して、従来から知られている線形演算を用いる鮮鋭化処理を施した場合、ナイキスト周波数Fbs/2の近傍の周波数成分が加算されることはない。
これに対して、信号処理装置500では、上述したように、鮮鋭化処理を施した後の画像信号に、ナイキスト周波数より高い周波数成分を含めることが可能であるため、図19に示した周波数スペクトルを有する画像信号に対して、信号処理装置500にて鮮鋭化処理を施した後の画像信号の周波数スペクトルは、例えば、図20に示すようになる。同図に示すように、当該周波数スペクトルには、ナイキスト周波数fs/2よりも高い周波数成分が付加される。つまり、原信号に含まれない高周波数成分が付加される。
このように、信号処理装置500は、従来から知られている線形演算を用いる鮮鋭化処理では利用することができない高周波数成分を付加することができるので、拡大処理後の画像信号で表される画像を好適に鮮鋭化することができる。
なお、画像の斜め方向の周波数成分については鮮鋭化前に低減させているため、斜め方向についてナイキスト周波数fs/2よりも高い周波数成分が付加される度合いは少ない。
(鮮鋭化後の画像の様子)
図21を参照しながら、信号処理装置500aまたは信号処理装置500bにて、画像に鮮鋭化処理を施した様子について説明する。図21は、画像を鮮鋭化する様子を示す概要図である。
図21の(a)は、鮮鋭化前の画像に含まれる縦線、横線、および斜め線を示す図である。同図に示すように、鮮鋭化前の画像は、ややボケているものとする。
図21の(b)は、図21の(a)に示す縦線、横線、および斜め線のそれぞれに対して、信号処理装置500aまたは信号処理装置500bにて鮮鋭化処理を施した後の縦線、横線、および斜め線を示す図である。同図に示すように、鮮鋭化後は、鮮鋭化前とくらべて、鮮鋭度および解像度が向上していることがわかる。
なお、図21の(c)は、図21の(a)に示す画像の斜め線に対して、2次元フィルタ200にて高周波成分を減衰させずに、鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bにて鮮鋭化処理を施した後の画像に含まれる斜め線を示す図である。同図に示すように、この場合、斜め線のエッジ部分が過度に鮮鋭化され、縁取られた状態になっている。
図21の(b)からわかるように、信号処理装置500aまたは信号処理装置500bによれば、画像の水平方向および垂直方向について従来よりも高度に(強く)鮮鋭化しつつ、鮮鋭化後の画像の斜め線がギラギラして見える現象を抑制することができる。
(2次元フィルタに応じた鮮鋭化度合いの設定)
鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bにて施す鮮鋭化の度合いは、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を減衰させる度合いに応じて設定することが好ましい。
具体的には、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を大きく減衰させない場合、画像の斜め線が幾分残存することから、鮮鋭化後の画像の斜め線がギラギラして見える現象を抑えるためには、後段の鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bにて施す鮮鋭化の度合いは大きくしないことが好ましい。一方、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を大きく減衰させる場合、画像の斜め線が減少することから、後段の鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bにて施す鮮鋭化の度合いを大きくしても、鮮鋭化後の画像の斜め線はあまりギラギラするようには見えない。
鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bにて施す鮮鋭化の度合いは、次に示す2通りの方法により設定することができる。
1つ目は、リミッタ51にて符号変換信号S41に乗算する倍率値αを設定する方法である。
つまり、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を減衰させる量が大きいほど、倍率値αの値を大きく設定する。倍率値αの値を大きく設定することにより、符号変換信号S41の振幅が大きくなり、その結果、非線形処理信号S12の振幅が大きくなる。これにより、鮮鋭化の度合いが大きくなる。
一方、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を減衰させる量が小さいほど、倍率値αの値を小さく設定する。倍率値αの値を小さく設定することにより、符号変換信号S41の振幅が小さくなり、その結果、非線形処理信号S12の振幅が小さくなる。これにより、鮮鋭化の度合いが小さくなる。
2つ目は、高周波成分抽出部11が備えるフィルタ110の係数Ckを設定する(周波数特性を変える)方法である。つまり、2次元フィルタ200にて減衰させる斜め方向の周波数成分の度合いに応じたフィルタ110を用いる方法である。
つまり、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を減衰させる量が大きいほど、フィルタ110にて通過させる周波数成分が多くなるように係数Ckのそれぞれを設定する。このように係数Ckを設定すると、高域信号SH1が大きくなり、その結果、非線形処理信号S12の振幅が大きくなる。これにより、鮮鋭化の度合いが大きくなる。
一方、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を減衰させる量が小さいほど、フィルタ110にて通過させる周波数成分が少なくなるように係数Ckのそれぞれを設定する。このように係数Ckを設定すると、高域信号SH1が小さくなり、その結果、非線形処理信号S12の振幅が小さくなる。これにより、鮮鋭化の度合いが小さくなる。
〔実施形態2〕
実施形態1にて説明した信号処理装置500aまたは信号処理装置500bは、原画像の斜め線を低減した上で、原画像の水平方向および垂直方向のそれぞれについて鮮鋭化処理を施す構成である。そのため、鮮鋭化後の画像では、斜め線は低減された状態のままである。鮮鋭化後の画像に、原画像の斜め線を加える構成とすれば、鮮鋭化後の画像をさらに高画質にすることができる。
そこで、本実施形態では、鮮鋭化後の画像に、原画像を加算する形態について説明する。本発明の一実施形態について図22および図23に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態に係る信号処理装置500を、信号処理装置500cと表記する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
(信号処理装置の構成)
図22を参照しながら、信号処理装置500cの構成について説明する。図22は、信号処理装置500cの構成を示すブロック図である。同図に示すように、信号処理装置500cは、高域通過フィルタ(直流成分除去手段)220、2次元フィルタ200、鮮鋭化ユニット150、および加算部(入力信号加算手段)240を備えている。
高域通過フィルタ220は、一般に知られているハイパスフィルタであり、入力信号SAで表される原画像の直流成分を除去するものであれば、どのようなフィルタであってもよい。また、1次元フィルタであっても2次元フィルタであってもよい。高域通過フィルタ220から出力される信号を、高域信号S220と表記する。
次に、2次元フィルタ200および鮮鋭化ユニット150は、実施形態1と同一である。ただし、2次元フィルタ200は、高域信号S220で表される画像の水平方向および垂直方向を除く斜め方向の高周波成分を減衰させる。
次に、加算部240は、鮮鋭化ユニット150の鮮鋭化処理部100Bから出力される鮮鋭化信号S102と、入力信号SAとを加算することによって、出力信号SOを生成する。なお、加算部240には、鮮鋭化信号S102と入力信号SAとの間のタイミングを調整するための遅延素子が適宜含まれているものとする。
なお、高域通過フィルタ220を設けている理由は、鮮鋭化信号S102と入力信号SAとを加算部240にて加算したときに、直流成分が倍増することを防止するためであり、加算対象となる信号の一方から直流成分を除去している。
また、直流成分を除去した後に斜め方向の高周波成分を減衰させる代わりに、斜め方向の高周波成分を減衰させた後に直流成分を除去してもよい。つまり、高域通過フィルタ220と2次元フィルタ200との接続順についても逆であってもよい。
また、高域通過フィルタ220と2次元フィルタ200とを別体として設ける代わりに、機能が一体化された1つのフィルタを設けてもよい。
(変形例)
本実施形態の場合にも、実施形態1にて説明したように、鮮鋭化処理部100Aと鮮鋭化処理部100Bとの接続順はどちらが先であってもよい。当該変形例に係る信号処理装置500を信号処理装置500dと表記する。信号処理装置500dの構成を示すブロック図は、図23に示すとおりとなる。
同図に示すとおり、信号処理装置500dは、信号処理装置500cの鮮鋭化ユニット150に代えて鮮鋭化ユニット151を備えている。そして、フィルタ信号S200は、鮮鋭化ユニット151の鮮鋭化処理部100Bに入力される。そして、鮮鋭化処理部100Bから出力される鮮鋭化信号S102は鮮鋭化処理部100Aに入力される。そして、鮮鋭化ユニット151の鮮鋭化処理部100Aから出力される鮮鋭化信号S101は加算部240に入力される。
(鮮鋭化後の画像の様子)
上述したように、信号処理装置500cまたは信号処理装置500dでは、鮮鋭化後の画像に対して、原画像の斜め線を加えることによって、斜め線を増強させる。そのため、例えば、図21の(a)に示す斜め線に対して、信号処理装置500cまたは信号処理装置500dにて鮮鋭化処理を施した場合、図21の(b)に示す斜め線よりも、斜め線が増強されるので、鮮鋭化後の画像は、図21の(b)よりも高画質に見える。
(2次元フィルタに応じた鮮鋭化度合いの設定)
本実施形態の場合にも、実施形態1にて説明したように、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を減衰させる度合いに応じて、鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bにて施す鮮鋭化の度合いを設定することが好ましい。当該設定内容は、実施形態1にて説明した内容と同様であるので、ここではその説明を省略する。
〔実施形態3〕
本実施形態では、原画像に含まれる斜め線の低減量に応じて、鮮鋭化度合いを切り替える形態について説明する。本発明の一実施形態について図24および図25に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態に係る信号処理装置500を、信号処理装置500eと表記する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
(信号処理装置の構成)
図24を参照しながら、信号処理装置500eの構成について説明する。図24は、信号処理装置500eの構成を示すブロック図である。同図に示すように、信号処理装置500eは、2次元フィルタ200、鮮鋭化ユニット150、鮮鋭化ユニット(サブ鮮鋭化手段)152、差分判定部(差分判定手段)300、および信号出力部(信号出力手段)320を備えている。
2次元フィルタ200および鮮鋭化ユニット150は、実施形態1と同一である。ただし、鮮鋭化ユニット150の鮮鋭化処理部100Bは、鮮鋭化信号S102を接続点In1に出力する。
次に、鮮鋭化ユニット152は、入力信号SAを鮮鋭化するものである。鮮鋭化ユニット152は、縦列接続された鮮鋭化処理部100C(水平側サブ鮮鋭化手段)および鮮鋭化処理部100D(垂直側サブ鮮鋭化手段)を備えている。
鮮鋭化処理部100Cは、入力される信号で表される画像の水平方向について鮮鋭化処理を施すものである。鮮鋭化処理部100Cは鮮鋭化処理部100Aと同じ構成であるが、後述するように、鮮鋭化処理部100Aよりも鮮鋭化の度合いが小さい。鮮鋭化処理部100Cから出力される高調波を、鮮鋭化信号S103(水平側サブ鮮鋭化信号)と表記する。
次に、鮮鋭化処理部100Dは、入力される信号で表される画像の垂直方向について鮮鋭化処理を施すものである。鮮鋭化処理部100Dは鮮鋭化処理部100Bと同じ構成であるが、後述するように、鮮鋭化処理部100Bよりも鮮鋭化の度合いが小さい。鮮鋭化処理部100Dから出力される高調波を、鮮鋭化信号S104(垂直側サブ鮮鋭化信号)と表記する。
そして、同図に示すように、鮮鋭化処理部100Cは、縦列接続の上段側に設けられ、入力信号SAが入力される。鮮鋭化処理部100Dは、縦列接続の下段側に設けられ、鮮鋭化信号S103が入力される。そして、本実施形態の場合、鮮鋭化処理部100Dから出力される鮮鋭化信号S104は、接続点In2に出力される。
なお、下記(1)および(2)の少なくともいずれかのとおりに設定されているため、鮮鋭化処理部100Cは鮮鋭化処理部100Aよりも鮮鋭化の度合いが小さく、また、鮮鋭化処理部100Dは鮮鋭化処理部100Bよりも鮮鋭化の度合いが小さい。
(1)鮮鋭化処理部100Cが備えるリミッタ51が符号変換信号S41に乗算する倍率値α(以下、α1と表記する)は、鮮鋭化処理部100Aが備えるリミッタ51が符号変換信号S41に乗算する倍率値α(以下、α2と表記する)よりも小さくなるように設定する。例えば、α1はα2の1/3倍程度とする。同様に、鮮鋭化処理部100Dが備えるリミッタ51が符号変換信号S41に乗算する倍率値α(以下、α3と表記する)は、鮮鋭化処理部100Bが備えるリミッタ51が符号変換信号S41に乗算する倍率値α(以下、α4と表記する)よりも小さくなるように設定する。例えば、α3はα4の1/3倍程度とする。
これにより、鮮鋭化処理部100Cおよび鮮鋭化処理部100Dでは、それぞれ、鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bよりも符号変換信号S41の振幅が小さくなり、その結果、非線形処理信号S12の振幅が小さくなる。よって、鮮鋭化処理部100Cおよび鮮鋭化処理部100Dは、鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bよりも、鮮鋭化の度合いが小さくなる。
(2)鮮鋭化処理部100Cが備えるフィルタ110は、通過させる周波数成分が少なくなるように係数Ckのそれぞれを設定し、鮮鋭化処理部100Aが備えるフィルタ110は、通過させる周波数成分が多くなるように係数Ckのそれぞれを設定する。同様に、鮮鋭化処理部100Dが備えるフィルタ110は、通過させる周波数成分が少なくなるように係数Ckのそれぞれを設定し、鮮鋭化処理部100Bが備えるフィルタ110は、通過させる周波数成分が多くなるように係数Ckのそれぞれを設定する。
これにより、鮮鋭化処理部100Cおよび鮮鋭化処理部100Dでは、それぞれ、鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bよりも高域信号SH1が小さくなり、その結果、非線形処理信号S12の振幅が小さくなる。よって、鮮鋭化処理部100Cおよび鮮鋭化処理部100Dは、鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bよりも、鮮鋭化の度合いが小さくなる。
次に、差分判定部300は、2次元フィルタ200にて斜め方向の周波数成分が低減された度合いを検出するものである。具体的には、隣接する複数の画素から成るブロック領域毎に、入力信号SAとフィルタ信号S200との差分を算出し、該算出した差分の値が所定値(以下、所定値THと表記する)以上であるか否かを判定する。ブロック領域としては、(1)連続する2つの画素(ある画素とその右隣の画素、または、ある画素とその左隣の画素)、(2)連続する3つ画素(ある画素とその左右の画素)、(3)隣接する5つの画素(例えば、ある画素とその上下左右の画素)(4)4画素×4画素の16画素から成るもの等の様々があるが、これらに限定されるものではない。
そして、差分判定部300は、ブロック領域毎の判定結果を信号出力部320に通知する。
なお、差分判定部300には、入力信号SAとフィルタ信号S200との間のタイミングを調整するための遅延素子が適宜含まれているものとする。
次に、信号出力部320は、差分判定部300による判定結果に従って、接続点Outと、接続点In1および接続点In2との接続を切り替えるスイッチである。
具体的には、入力信号SAとフィルタ信号S200との差分が所定値TH以上であるとき、接続点Outと接続点In1とを接続する。この場合、鮮鋭化処理部100Bから出力される鮮鋭化信号S102が、出力信号SOとして信号出力部320から出力される。一方、入力信号SAとフィルタ信号S200との差分が所定値TH未満であるとき、接続点Outと接続点In2とを接続する。この場合、鮮鋭化処理部100Dから出力される鮮鋭化信号S104が、出力信号SOとして信号出力部320から出力される。
なお、鮮鋭化ユニット150、鮮鋭化ユニット152、および信号出力部320の少なくともいずれかには、鮮鋭化信号S102と鮮鋭化信号S104との間のタイミングを調整するための遅延素子が適宜含まれているものとする。
以上の構成により、信号処理装置500eでは、2次元フィルタ200にて低減した斜め方向の周波数成分の度合いに応じて、出力信号SOを切り替えて出力する。
(変形例)
本実施形態の場合にも、実施形態1にて説明したように、鮮鋭化処理部100Aと鮮鋭化処理部100Bとの接続順はどちらが先であってもよい。当該変形例に係る信号処理装置500を信号処理装置500fと表記する。信号処理装置500fの構成を示すブロック図は、図25に示すとおりとなる。
同図に示すとおり、信号処理装置500fは、信号処理装置500eの鮮鋭化ユニット150に代えて鮮鋭化ユニット(鮮鋭化手段)151を備えており、また、信号処理装置500eの鮮鋭化ユニット152に代えて鮮鋭化ユニット(サブ鮮鋭化手段)153を備えている。
この場合、フィルタ信号S200は鮮鋭化処理部100Bに入力される。そして、鮮鋭化処理部100Bから出力される鮮鋭化信号S102は鮮鋭化処理部100Aに入力される。そして、鮮鋭化処理部100Aは鮮鋭化信号S101を信号出力部320の接続点In1に出力する。
また、入力信号SAは鮮鋭化処理部100Dに入力される。そして、鮮鋭化処理部100Dから出力される鮮鋭化信号S104は鮮鋭化処理部100Cに入力される。そして、鮮鋭化処理部100Cは鮮鋭化信号S103を信号出力部320の接続点In2に出力する。
(鮮鋭化後の画像の様子)
上述したように、信号処理装置500eまたは信号処理装置500fでは、斜め線の低減量が多いブロック領域では、フィルタ信号S200を鮮鋭化して出力し、斜め線の低減量が少ないブロック領域では、入力信号SAを鮮鋭化して出力する。つまり、斜め線の低減量に応じて適度な鮮鋭化を施すことができる。そのため、例えば、図21の(a)に示す斜め線に対して、信号処理装置500eまたは信号処理装置500fにて鮮鋭化処理を施した場合、図21の(b)に示す斜め線よりも、斜め線が増強されるので、鮮鋭化後の画像は、図21の(b)よりも高画質に見える。
(2次元フィルタに応じた鮮鋭化度合いの設定)
本実施形態の場合にも、実施形態1にて説明したように、2次元フィルタ200にて画像の斜め方向の周波数成分を減衰させる度合いに応じて、鮮鋭化処理部100Aおよび鮮鋭化処理部100Bにて施す鮮鋭化の度合いを設定することが好ましい。当該設定内容は、実施形態1にて説明した内容と同様であるので、ここではその説明を省略する。
〔付記事項〕
最後に、信号処理装置500の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェアとして構成してもよいし、次のようにCPU(central processing unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
ソフトウェアによって実現する場合は、信号処理装置500(特に、鮮鋭化処理部100)は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである信号処理装置500の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記信号処理装置500に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、PLD(Programmable logic device)等の論理回路類などを用いることができる。
また、信号処理装置500を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
このように本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も含む。さらに、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、もしくは2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、縦列接続の上段側に上記水平側鮮鋭化手段が設けられ、縦列接続の下段側に上記垂直側鮮鋭化手段が設けられている構成であってもよい。
上記の構成によれば、水平方向について先に鮮鋭化処理を施した後に垂直方向について鮮鋭化処理を施す構成であるため、水平方向の周波数成分が垂直方向の周波数成分より高い画像(例えば、テレビジョン放送の映像)を好適に鮮鋭化することができる。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、縦列接続の上段側に上記垂直側鮮鋭化手段が設けられ、縦列接続の下段側に上記水平側鮮鋭化手段が設けられている構成であってもよい。
上記の構成によれば、垂直方向について先に鮮鋭化処理を施した後に水平方向について鮮鋭化処理を施す構成であるため、垂直方向の周波数成分が水平方向の周波数成分より高い画像を好適に鮮鋭化することができる。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記高周波成分除去手段にて上記斜め低減信号を生成する前に、上記入力信号に含まれる周波数成分のうち少なくとも直流成分を除去する直流成分除去手段と、上記入力信号と上記鮮鋭化信号とを加算するとともに、該加算にて得られる信号を出力する入力信号加算手段とをさらに備える構成であってもよい。
上記の構成によれば、さらに、斜め低減信号を生成する前に、入力信号に含まれる周波数成分のうち少なくとも直流成分を除去する。また、入力信号と鮮鋭化信号とを加算するとともに、該加算にて得られる信号を出力する。
よって、入力信号で表される画像に含まれていた斜め線を、鮮鋭化信号で表される画像に含めることができる。さらに、斜め低減信号では少なくとも直流成分を除去されているので、入力信号と鮮鋭化信号とを加算した結果、直流成分が増強されることはない。
したがって、鮮鋭化後の画像の画質および解像度感をさらに向上させることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記入力信号を入力とし、上記入力信号を鮮鋭化させたサブ鮮鋭化信号を出力するサブ鮮鋭化手段と、隣接する複数の画素から成るブロック領域毎に、上記入力信号と上記斜め低減信号との差分を算出するとともに、当該算出した差分が所定値以上であるか否かを判定する差分判定手段と、上記鮮鋭化信号および上記サブ鮮鋭化信号を入力とし、上記差分判定手段にて算出した差分が所定値以上である上記ブロック領域については上記鮮鋭化信号を出力するともに、上記差分判定手段にて算出した差分が所定値未満である上記ブロック領域については上記サブ鮮鋭化信号を出力する信号出力手段とをさらに備え、上記サブ鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側サブ鮮鋭化信号を出力する水平側サブ鮮鋭化手段と、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側サブ鮮鋭化信号を出力する垂直側サブ鮮鋭化手段とを備え、上記水平側サブ鮮鋭化手段と上記垂直側サブ鮮鋭化手段とは縦列接続されており、上記入力信号は、縦列接続された上段側の上記水平側サブ鮮鋭化手段または上記垂直側サブ鮮鋭化手段に入力され、上記サブ鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側サブ鮮鋭化手段または上記垂直側サブ鮮鋭化手段から出力される信号を、上記サブ鮮鋭化信号として出力し、上記水平側サブ鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側サブ低周波除去信号を生成して出力する水平側サブ低周波成分除去手段と、上記水平側サブ低周波除去信号を入力とし、上記水平側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側サブ低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側サブ低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側サブ非線形処理信号を生成し、当該水平側サブ非線形処理信号を出力する水平側サブ非線形処理手段と、上記水平側サブ鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側サブ非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側サブ鮮鋭化信号を生成して出力する水平側サブ加算手段とを備え、上記垂直側サブ鮮鋭化手段は、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側サブ低周波除去信号を生成して出力する垂直側サブ低周波成分除去手段と、上記垂直側サブ低周波除去信号を入力とし、上記垂直側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側サブ低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側サブ低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側サブ非線形処理信号を生成し、当該垂直側サブ非線形処理信号を出力する垂直側サブ非線形処理手段と、上記垂直側サブ鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側サブ非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側サブ鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側サブ加算手段とを備える構成であってもよい。
上記の構成によれば、さらに、入力信号に対して2つの鮮鋭化処理を順次施し、サブ鮮鋭化信号を出力する。
一方の鮮鋭化処理は、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した高調波である水平側サブ鮮鋭化信号を生成する処理である。水平側サブ鮮鋭化信号を生成するにあたり、まず、入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側サブ低周波除去信号を生成する。そして、水平側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも水平側サブ低周波除去信号の値が0の近傍のとき、水平側サブ低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側サブ非線形処理信号を生成する。そして、入力される信号と水平側サブ低周波除去信号とを加算することによって、水平側サブ鮮鋭化信号を生成する。
そして、もう一方の鮮鋭化処理は、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した高調波である垂直側サブ鮮鋭化信号を生成する処理である。垂直側サブ鮮鋭化信号を生成するにあたり、まず、入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側サブ低周波除去信号を生成する。そして、垂直側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも垂直側サブ低周波除去信号の値が0の近傍のとき、垂直側サブ低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側サブ非線形処理信号を生成する。そして、入力される信号と垂直側サブ低周波除去信号とを加算することによって、垂直側サブ鮮鋭化信号を生成する。
よって、2つの鮮鋭化処理により、入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分に対して非線形処理を施さず、画像の水平方向および垂直方向の周波数成分に対して非線形処理を施した信号をサブ鮮鋭化信号として出力することができる。
ここで、水平側サブ鮮鋭化信号は、入力される信号と、水平側サブ低周波除去信号を2乗する等の非線形処理を施した水平側サブ非線形処理信号とを加算することにより生成される。ただし、生成される信号の符号の正負は、水平側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持される。
同様に、垂直側サブ鮮鋭化信号は、入力される信号と、垂直側サブ低周波除去信号を2乗する等の非線形処理を施した垂直側サブ非線形処理信号とを加算することにより生成される。ただし、生成される信号の符号の正負は、垂直側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持される。
そのため、水平側サブ鮮鋭化信号および垂直側サブ鮮鋭化信号には、入力信号には含まれない高帯域の周波数成分が含まれる。その結果、水平側サブ鮮鋭化信号および垂直側サブ鮮鋭化信号は、入力信号を離散化する場合のサンプリング周波数の1/2の周波数であるナイキスト周波数よりも高い周波数成分を含むこととなる。
そして、隣接する複数の画素から成るブロック領域毎に、入力信号と斜め低減信号との差分を算出するとともに、当該算出した差分が所定値以上であるか否かを判定し、差分が所定値以上であるブロック領域については鮮鋭化信号を出力し、差分が所定値未満であるブロック領域についてはサブ鮮鋭化信号を出力する。
つまり、斜め線の低減量が多いブロック領域では、斜め低減信号を鮮鋭化して得られた鮮鋭化信号を出力し、斜め線の低減量が少ないブロック領域では、入力信号を鮮鋭化して得られたサブ鮮鋭化信号を出力する。
したがって、斜め線の低減量に応じて、出力する信号を切り替えることができる。そのため、鮮鋭化手段にて施す鮮鋭化の度合いが、サブ鮮鋭化手段にて施す鮮鋭化の度合いとは異なるものとなるように設定することにより、斜め線の低減量に応じて鮮鋭化の度合いを異ならせることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側鮮鋭化手段が上記垂直側鮮鋭化手段より上段に設けられている場合、上記水平側サブ鮮鋭化手段が上記垂直側サブ鮮鋭化手段より上段に設けられ、上記水平側鮮鋭化手段が上記垂直側鮮鋭化手段より下段に設けられている場合、上記水平側サブ鮮鋭化手段が上記垂直側サブ鮮鋭化手段より下段に設けられている構成であってもよい。
上記の構成によれば、さらに、入力信号に対して施す2つの鮮鋭化処理の順序と、斜め低減信号に対して施す2つの鮮鋭化処理の順序とを同じにすることができる。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側非線形処理手段は、上記水平側非線形処理信号の振幅を、第1の所定の倍率値を乗算することによって調整する水平側振幅調整手段を備え、上記垂直側非線形処理手段は、上記垂直側非線形処理信号の振幅を、第2の所定の倍率値を乗算することによって調整する垂直側振幅調整手段を備え、上記水平側サブ非線形処理手段は、上記水平側サブ非線形処理信号の振幅を、第3の所定の倍率値を乗算することによって調整する水平側サブ振幅調整手段を備え、上記垂直側サブ非線形処理手段は、上記垂直側サブ非線形処理信号の振幅を、第4の所定の倍率値を乗算することによって調整する垂直側サブ振幅調整手段を備え、上記第1の所定の倍率値は上記第2の所定の倍率値よりも大きく、上記第3の所定の倍率値は上記第4の所定の倍率値よりも大きい構成であってもよい。
上記の構成によれば、さらに、水平側鮮鋭化処理手段、垂直側鮮鋭化処理手段、サブ水平側鮮鋭化処理手段、および、サブ垂直側鮮鋭化処理手段が出力する信号の振幅を適切な大きさに調整することができる。そして、水平側鮮鋭化処理手段が出力する信号の振幅を、サブ水平側鮮鋭化処理手段が出力する信号の振幅より大きくすることができるとともに、垂直側鮮鋭化処理手段が出力する信号の振幅を、サブ垂直側鮮鋭化処理手段が出力する信号の振幅より大きくすることができる。
したがって、斜め線の低減量が多いブロック領域では、斜め線の低減量が少ないブロック領域よりも、高度に(強く)鮮鋭化することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側非線形処理手段、上記垂直側非線形処理手段、上記水平側サブ非線形処理手段、および上記垂直側サブ非線形処理手段の少なくともいずれかは、2以上の偶数を冪指数として、入力される信号を冪乗することにより偶数冪乗信号を生成する偶数冪乗演算手段と、上記偶数冪乗信号のうち、符号の正負が、上記入力される信号と異なる部分の符号を反転する符号変換手段とを備え、上記符号変換手段によって符号が反転された上記偶数冪乗信号を出力する構成であってもよい。
上記の構成によれば、さらに、2以上の偶数を冪指数として、入力される信号を冪乗することにより偶数冪乗信号を生成するとともに、上記偶数冪乗信号のうち、符号の正負が上記冪乗前の周波数成分と異なる部分の符号を反転し、反転後の信号を出力する。
よって、入力される信号を、2以上の偶数を冪指数として冪乗するとともに、符号の正負は、上記冪乗前の低周波除去信号の符号の正負を維持したものが出力されるので、当該出力される信号と、上記入力される信号とを加算することによって得られる信号は、上記入力される信号には含まれない高い周波数成分が含まれる。
したがって、線形演算を施す従来の方法よりも、鮮鋭化の対象となる信号に含まれるエッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりをより急峻にすることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側非線形処理手段、上記垂直側非線形処理手段、上記水平側サブ非線形処理手段、および上記垂直側サブ非線形処理手段の少なくともいずれかは、2以上の偶数を冪指数として、入力される信号を冪乗することにより偶数冪乗信号を生成する偶数冪乗演算手段と、上記偶数冪乗信号を微分することによって微分信号を生成する微分手段と、上記微分信号のうち、符号の正負が、上記入力される信号と異なる部分の符号を反転する符号変換手段とを備え、上記符号変換手段によって符号が反転された上記微分信号を出力する構成であってもよい。
上記の構成によれば、さらに、2以上の偶数を冪指数として、入力される信号を冪乗することによって偶数冪乗信号を生成するとともに、偶数冪乗信号を微分することによって微分信号を生成し、上記微分信号のうち、符号の正負が上記冪乗前の周波数成分と異なる部分の符号を反転し、反転後の信号を出力する。
よって、入力される信号を、2以上の偶数を冪指数として冪乗し、冪乗後の信号に含まれ得る直流成分を微分することによって除去するとともに、符号の正負は、上記冪乗前の入力される信号の符号の正負を維持したものが出力されるので、当該出力される信号と、上記入力される信号とを加算することによって得られる信号は、上記入力される信号には含まれない高い周波数成分が含まれる。
したがって、線形演算を施す従来の方法よりも、鮮鋭化の対象となる信号に含まれるエッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりをより急峻にすることができるという効果を奏する。なお、冪乗後の信号に含まれ得る直流成分を微分することによって除去しているので、冪乗後の信号に含まれ得る直流成分を除去しない場合と比べて、信号の立ち上がりおよび立ち下がりをより急峻にすることができる。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側非線形処理手段、上記垂直側非線形処理手段、上記水平側サブ非線形処理手段、および上記垂直側サブ非線形処理手段の少なくともいずれかは、3以上の奇数を冪指数として、入力される信号を冪乗する奇数冪乗演算手段を備え、上記奇数冪乗演算手段によって冪乗された信号を出力する構成であってもよい。
上記の構成によれば、さらに、3以上の奇数を冪指数として、入力される信号を冪乗し、該冪乗された信号を出力する。
よって、入力される信号を、3以上の奇数を冪指数として冪乗したものが、出力されるので、当該出力される信号と、上記入力される信号とを加算することによって得られる信号は、上記入力される信号には含まれない高い周波数成分が含まれる。
したがって、線形演算を施す従来の方法よりも、鮮鋭化の対象となる信号に含まれるエッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりをより急峻にすることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側非線形処理手段、上記垂直側非線形処理手段、上記水平側サブ非線形処理手段、および上記垂直側サブ非線形処理手段の少なくともいずれかは、入力される信号を、当該入力される信号の取り得る最大値で除算した値の絶対値の平方根と、上記最大値とを乗算することによって平方根信号を生成する平方根演算手段と、上記平方根信号のうち、符号の正負が、上記入力される信号と異なる部分の符号を反転する符号変換手段とを備え、上記符号変換手段によって符号が反転された上記平方根信号を出力する構成であってもよい。
上記の構成によれば、上記入力される信号を、当該入力される信号の取り得る最大値で除算した値(つまり、入力される信号を正規化した値)の絶対値の平方根と、上記最大値とを乗算した平方根信号であって、符号の正負は上記入力される信号符号の正負を維持したものが、出力される。
よって、上記出力される信号と、上記入力される信号とを加算することによって得られる信号は、上記入力される信号には含まれない高い周波数成分が含まれる。
したがって、線形演算を施す従来の方法よりも、鮮鋭化の対象となる信号に含まれるエッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりをより急峻にすることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側非線形処理手段、上記垂直側非線形処理手段、上記水平側サブ非線形処理手段、および上記垂直側サブ非線形処理手段の少なくともいずれかは、入力される信号の値が0の近傍のとき、絶対値が上記入力される信号の絶対値よりも大きい信号を出力する構成であってもよい。
上記の構成によれば、入力される信号の値が0の近傍のとき、絶対値が上記入力される信号の絶対値よりも大きい信号を出力する。
よって、入力される信号の値が0の近傍の区間では、出力信号を生成する際に鮮鋭化の対象となる信号に加算する信号の値を、鮮鋭化の対象となる信号より大きい値にすることができる。
したがって、低周波除去信号の値が0の近傍の区間において、鮮鋭化の対象となる信号に含まれるエッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりをより急峻にすることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側低周波成分除去手段、上記垂直側低周波成分除去手段、上記水平側サブ低周波成分除去手段、および上記垂直側サブ低周波成分除去手段の少なくともいずれかは、タップ数が3以上の高域通過型のフィルタである構成であってもよい。
上記の構成によれば、タップ数が3以上の高域通過型のフィルタであるので、鮮鋭化の対象となる信号から、少なくとも直流成分を適切に除去することができる。
よって、鮮鋭化の対象となる信号に含まれる直流成分を除いた信号に対して非線形処理を施した信号と鮮鋭化の対象となる信号とを加算することによって得られる信号は、鮮鋭化の対象となる信号には含まれない高い周波数成分が含まれる。
したがって、線形演算を施す従来の方法よりも、鮮鋭化の対象となる信号に含まれるエッジ部分に相当する信号の立ち上がりおよび立ち下がりをより急峻にすることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る信号処理装置は、上記水平側低周波成分除去手段、上記垂直側低周波成分除去手段、上記水平側サブ低周波成分除去手段、および上記垂直側サブ低周波成分除去手段の少なくともいずれかは、出力する信号のうち、絶対値が所定下限値よりも小さい部分の信号値を0に変更する低レベル信号除去手段と、出力する信号のうち、絶対値が所定上限値よりも大きい部分の信号値を、符号を維持して絶対値のみ当該上限値以下に変更する高レベル信号除去手段とをさらに備える構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力する信号のうち、絶対値が所定下限値よりも小さい部分の信号値を0に変更するとともに、出力する信号のうち、絶対値が所定上限値よりも大きい部分の信号値を、符号を維持して絶対値のみ当該上限値以下に変更する。
よって、出力する信号に含まれるノイズを除去することができるとともに、出力する信号に含まれるエネルギーが大きい高周波成分が、非線形処理によって増幅されることを防ぐことができる。
したがって、出力される信号において、ノイズが除去されており、かつ、エネルギーが大きい高周波成分が増幅されることを防止できるという効果を奏する。
なお、上記信号処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記信号処理装置をコンピュータにて実現させる上記信号処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
さらに、上記集積回路を備えるチップも、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
発明の詳細な説明の項においてなされた具体的な実施形態または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と次に記載する特許請求事項の範囲内で、いろいろと変更して実施することができるものである。
本発明は、画像を表すデジタル信号を処理する装置に適用できる。特に、静止画や動画像などを表示するディスプレイ装置等に好適に適用できる。
11 高周波成分抽出部(水平側低周波成分除去手段、垂直側低周波成分除去手段、水平側サブ低周波成分除去手段、垂直側サブ低周波成分除去手段、水平側低周波成分除去回路、垂直側低周波成分除去回路)
15 加算部(水平側加算手段、垂直側加算手段、水平側サブ加算手段、垂直側サブ加算手段、水平側加算回路、垂直側加算回路)
21 非線形演算部(偶数冪乗演算手段、平方根演算手段)
22 非線形演算部(奇数冪乗演算手段)
31 微分部(微分手段)
41 符号変換部(符号変換手段)
51 リミッタ(水平側振幅調整手段、垂直側振幅調整手段、水平側サブ振幅調整手段、垂直側サブ振幅調整手段)
100、100a〜100e 鮮鋭化処理部(水平側鮮鋭化手段、垂直側鮮鋭化手段、水平側サブ鮮鋭化手段、垂直側サブ鮮鋭化手段、水平側鮮鋭化回路、垂直側鮮鋭化回路)
100A 鮮鋭化処理部(水平側鮮鋭化手段、水平側鮮鋭化回路)
100B 鮮鋭化処理部(垂直側鮮鋭化手段、垂直側鮮鋭化回路)
100C 鮮鋭化処理部(水平側サブ鮮鋭化手段)
100D 鮮鋭化処理部(垂直側サブ鮮鋭化手段)
102、102a〜102e 非線形処理部(水平側非線形処理手段、垂直側非線形処理手段、水平側サブ非線形処理手段、垂直側サブ非線形処理手段、水平側非線形処理回路、垂直側非線形処理回路)
150、151 鮮鋭化ユニット(鮮鋭化手段、鮮鋭化回路)
152、153 サブ鮮鋭化ユニット(サブ鮮鋭化手段)
200 2次元フィルタ(高周波成分除去手段、高周波成分除去回路)
220 高域通過フィルタ(直流成分除去手段)
240 加算部(入力信号加算手段)
300 差分判定部(差分判定手段)
320 信号出力部(信号出力手段)
500、500a〜500f 信号処理装置(集積回路)
S11 高周波信号(水平側低周波除去信号、垂直側低周波除去信号、水平側サブ低周波除去信号、垂直側サブ低周波除去信号)
S12 非線形処理信号(水平側非線形処理信号、垂直側非線形処理信号、水平側サブ非線形処理信号、垂直側サブ非線形処理信号)
S21 非線形信号(偶数冪乗信号、平方根信号)
S22 非線形信号
S31 微分信号
S101 鮮鋭化信号(水平側鮮鋭化信号)
S102 鮮鋭化信号(垂直側鮮鋭化信号)
S103 鮮鋭化信号(水平側サブ鮮鋭化信号)
S104 鮮鋭化信号(垂直側サブ鮮鋭化信号)
S200 フィルタ信号(斜め低減信号)
S220 高域信号
SA 入力信号
SO 出力信号

Claims (17)

  1. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する信号処理装置であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去手段と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化手段と、
    上記入力信号を入力とし、上記入力信号を鮮鋭化させたサブ鮮鋭化信号を出力するサブ鮮鋭化手段と、
    隣接する複数の画素から成るブロック領域毎に、上記入力信号と上記斜め低減信号との差分を算出するとともに、当該算出した差分が所定値以上であるか否かを判定する差分判定手段と、
    上記鮮鋭化信号および上記サブ鮮鋭化信号を入力とし、上記差分判定手段にて算出した差分が所定値以上である上記ブロック領域については上記鮮鋭化信号を出力するともに、上記差分判定手段にて算出した差分が所定値未満である上記ブロック領域については上記サブ鮮鋭化信号を出力する信号出力手段とを備え、
    上記鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化手段と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化手段とを備えており、
    上記水平側鮮鋭化手段と上記垂直側鮮鋭化手段とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段に入力され、
    上記鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去手段と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理手段と、
    上記水平側鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算手段とを備え、
    上記垂直側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去手段と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理手段と、
    上記垂直側鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算手段とを備え
    上記サブ鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側サブ鮮鋭化信号を出力する水平側サブ鮮鋭化手段と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側サブ鮮鋭化信号を出力する垂直側サブ鮮鋭化手段とを備え、
    上記水平側サブ鮮鋭化手段と上記垂直側サブ鮮鋭化手段とは縦列接続されており、
    上記入力信号は、縦列接続された上段側の上記水平側サブ鮮鋭化手段または上記垂直側サブ鮮鋭化手段に入力され、
    上記サブ鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側サブ鮮鋭化手段または上記垂直側サブ鮮鋭化手段から出力される信号を、上記サブ鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側サブ鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側サブ低周波除去信号を生成して出力する水平側サブ低周波成分除去手段と、
    上記水平側サブ低周波除去信号を入力とし、上記水平側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側サブ低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側サブ低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側サブ非線形処理信号を生成し、当該水平側サブ非線形処理信号を出力する水平側サブ非線形処理手段と、
    上記水平側サブ鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側サブ非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側サブ鮮鋭化信号を生成して出力する水平側サブ加算手段とを備え、
    上記垂直側サブ鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側サブ低周波除去信号を生成して出力する垂直側サブ低周波成分除去手段と、
    上記垂直側サブ低周波除去信号を入力とし、上記垂直側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側サブ低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側サブ低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側サブ非線形処理信号を生成し、当該垂直側サブ非線形処理信号を出力する垂直側サブ非線形処理手段と、
    上記垂直側サブ鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側サブ非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側サブ鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側サブ加算手段とを備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 上記水平側鮮鋭化手段が上記垂直側鮮鋭化手段より上段に設けられている場合、上記水平側サブ鮮鋭化手段が上記垂直側サブ鮮鋭化手段より上段に設けられ、
    上記水平側鮮鋭化手段が上記垂直側鮮鋭化手段より下段に設けられている場合、上記水平側サブ鮮鋭化手段が上記垂直側サブ鮮鋭化手段より下段に設けられていることを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  3. 上記水平側非線形処理手段は、上記水平側非線形処理信号の振幅を、第1の所定の倍率値を乗算することによって調整する水平側振幅調整手段を備え、
    上記垂直側非線形処理手段は、上記垂直側非線形処理信号の振幅を、第2の所定の倍率値を乗算することによって調整する垂直側振幅調整手段を備え、
    上記水平側サブ非線形処理手段は、上記水平側サブ非線形処理信号の振幅を、第3の所定の倍率値を乗算することによって調整する水平側サブ振幅調整手段を備え、
    上記垂直側サブ非線形処理手段は、上記垂直側サブ非線形処理信号の振幅を、第4の所定の倍率値を乗算することによって調整する垂直側サブ振幅調整手段を備え、
    上記第1の所定の倍率値は上記第2の所定の倍率値よりも大きく、上記第3の所定の倍率値は上記第4の所定の倍率値よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
  4. 上記水平側非線形処理手段、上記垂直側非線形処理手段、上記水平側サブ非線形処理手段、および上記垂直側サブ非線形処理手段の少なくともいずれかは、
    入力される信号の値が0の近傍のとき、絶対値が上記入力される信号の絶対値よりも大きい信号を出力することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の信号処理装置。
  5. 上記水平側低周波成分除去手段、上記垂直側低周波成分除去手段、上記水平側サブ低周波成分除去手段、および上記垂直側サブ低周波成分除去手段の少なくともいずれかは、
    出力する信号のうち、絶対値が所定下限値よりも小さい部分の信号値を0に変更する低レベル信号除去手段と、
    出力する信号のうち、絶対値が所定上限値よりも大きい部分の信号値を、符号を維持して絶対値のみ当該上限値以下に変更する高レベル信号除去手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の信号処理装置。
  6. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する信号処理装置であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去手段と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化手段とを備え、
    上記鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化手段と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化手段とを備えており、
    上記水平側鮮鋭化手段と上記垂直側鮮鋭化手段とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段に入力され、
    上記鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去手段と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理手段と、
    上記水平側鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算手段とを備え、
    上記垂直側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去手段と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理手段と、
    上記垂直側鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算手段とを備え、
    上記水平側非線形処理手段および上記垂直側非線形処理手段の少なくともいずれかは、
    2以上の偶数を冪指数として、入力される信号を冪乗することにより偶数冪乗信号を生成する偶数冪乗演算手段と、
    上記偶数冪乗信号のうち、符号の正負が、上記偶数冪乗演算手段に入力される信号と異なる部分の符号を反転する符号変換手段とを備え、
    上記符号変換手段によって符号が反転された上記偶数冪乗信号を出力することを特徴とする信号処理装置。
  7. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する信号処理装置であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去手段と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化手段とを備え、
    上記鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化手段と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化手段とを備えており、
    上記水平側鮮鋭化手段と上記垂直側鮮鋭化手段とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段に入力され、
    上記鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去手段と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理手段と、
    上記水平側鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算手段とを備え、
    上記垂直側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去手段と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理手段と、
    上記垂直側鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算手段とを備え、
    上記水平側非線形処理手段および上記垂直側非線形処理手段の少なくともいずれかは、
    2以上の偶数を冪指数として、入力される信号を冪乗することにより偶数冪乗信号を生成する偶数冪乗演算手段と、
    上記偶数冪乗信号を微分することによって微分信号を生成する微分手段と、
    上記微分信号のうち、符号の正負が、上記偶数冪乗演算手段に入力される信号と異なる部分の符号を反転する符号変換手段とを備え、
    上記符号変換手段によって符号が反転された上記微分信号を出力することを特徴とする信号処理装置。
  8. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する信号処理装置であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去手段と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化手段とを備え、
    上記鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化手段と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化手段とを備えており、
    上記水平側鮮鋭化手段と上記垂直側鮮鋭化手段とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段に入力され、
    上記鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去手段と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理手段と、
    上記水平側鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算手段とを備え、
    上記垂直側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去手段と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理手段と、
    上記垂直側鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算手段とを備え、
    上記水平側非線形処理手段および上記垂直側非線形処理手段の少なくともいずれかは、
    3以上の奇数を冪指数として、入力される信号を冪乗する奇数冪乗演算手段を備え、
    上記奇数冪乗演算手段によって冪乗された信号を出力することを特徴とする信号処理装置。
  9. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する信号処理装置であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去手段と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化手段とを備え、
    上記鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化手段と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化手段とを備えており、
    上記水平側鮮鋭化手段と上記垂直側鮮鋭化手段とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段に入力され、
    上記鮮鋭化手段は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化手段または上記垂直側鮮鋭化手段から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去手段と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理手段と、
    上記水平側鮮鋭化手段に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算手段とを備え、
    上記垂直側鮮鋭化手段は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去手段と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理手段と、
    上記垂直側鮮鋭化手段に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算手段とを備え、
    上記水平側非線形処理手段および上記垂直側非線形処理手段の少なくともいずれかは、
    入力される信号を、当該入力される信号の取り得る最大値で除算した値の絶対値の平方根と、上記最大値とを乗算することによって平方根信号を生成する平方根演算手段と、
    上記平方根信号のうち、符号の正負が、上記平方根演算手段に入力される信号と異なる部分の符号を反転する符号変換手段とを備え、
    上記符号変換手段によって符号が反転された上記平方根信号を出力することを特徴とする信号処理装置。
  10. 上記水平側非線形処理手段および上記垂直側非線形処理手段の少なくともいずれかは、
    入力される信号の値が0の近傍のとき、絶対値が上記入力される信号の絶対値よりも大きい信号を出力することを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  11. 上記水平側低周波成分除去手段および上記垂直側低周波成分除去手段の少なくともいずれかは、
    出力する信号のうち、絶対値が所定下限値よりも小さい部分の信号値を0に変更する低レベル信号除去手段と、
    出力する信号のうち、絶対値が所定上限値よりも大きい部分の信号値を、符号を維持して絶対値のみ当該上限値以下に変更する高レベル信号除去手段とをさらに備えることを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  12. 上記高周波成分除去手段にて上記斜め低減信号を生成する前に、上記入力信号に含まれる周波数成分のうち少なくとも直流成分を除去する直流成分除去手段と、
    上記入力信号と上記鮮鋭化信号とを加算するとともに、該加算にて得られる信号を出力する入力信号加算手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  13. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する集積回路であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去回路と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化回路と
    上記入力信号を入力とし、上記入力信号を鮮鋭化させたサブ鮮鋭化信号を出力する回路と、
    隣接する複数の画素から成るブロック領域毎に、上記入力信号と上記斜め低減信号との差分を算出するとともに、当該算出した差分が所定値以上であるか否かを判定する回路と、
    上記鮮鋭化信号および上記サブ鮮鋭化信号を入力とし、上記算出した差分が所定値以上である上記ブロック領域については上記鮮鋭化信号を出力するともに、上記算出した差分が所定値未満である上記ブロック領域については上記サブ鮮鋭化信号を出力する回路とを備え、
    上記鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化回路と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化回路とを有しており、
    上記水平側鮮鋭化回路と上記垂直側鮮鋭化回路とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路に入力され、
    上記鮮鋭化回路は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去回路と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理回路と、
    上記水平側鮮鋭化回路に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算回路とを有し、
    上記垂直側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去回路と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理回路と、
    上記垂直側鮮鋭化回路に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算回路とを有し
    上記サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側サブ鮮鋭化信号を出力する回路と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側サブ鮮鋭化信号を出力する回路とを備え、
    上記水平側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路と上記垂直側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路とは縦列接続されており、
    上記入力信号は、縦列接続された上段側の上記水平側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路または上記垂直側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路に入力され、
    上記サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路は、縦列接続された下段側の上記水平側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路または上記垂直側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路から出力される信号を、上記サブ鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側サブ低周波除去信号を生成して出力する回路と、
    上記水平側サブ低周波除去信号を入力とし、上記水平側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側サブ低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側サブ低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側サブ非線形処理信号を生成し、当該水平側サブ非線形処理信号を出力する回路と、
    上記水平側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路に入力される信号と上記水平側サブ非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側サブ鮮鋭化信号を生成して出力する回路とを備え、
    上記垂直側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側サブ低周波除去信号を生成して出力する回路と、
    上記垂直側サブ低周波除去信号を入力とし、上記垂直側サブ低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側サブ低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側サブ低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側サブ非線形処理信号を生成し、当該垂直側サブ非線形処理信号を出力する回路と、
    上記垂直側サブ鮮鋭化信号を出力する上記回路に入力される信号と上記垂直側サブ非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側サブ鮮鋭化信号を生成して出力する回路とを備えることを特徴とする集積回路。
  14. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する集積回路であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去回路と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化回路とを有し、
    上記鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化回路と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化回路とを有しており、
    上記水平側鮮鋭化回路と上記垂直側鮮鋭化回路とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路に入力され、
    上記鮮鋭化回路は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去回路と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理回路と、
    上記水平側鮮鋭化回路に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算回路とを有し、
    上記垂直側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去回路と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理回路と、
    上記垂直側鮮鋭化回路に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算回路とを有し、
    上記水平側非線形処理回路および上記垂直側非線形処理回路の少なくともいずれかは、
    2以上の偶数を冪指数として、入力される信号を冪乗することにより偶数冪乗信号を生成する回路と、
    上記偶数冪乗信号のうち、符号の正負が、上記偶数冪乗信号を生成する上記回路に入力される信号と異なる部分の符号を反転する回路とを備え、
    上記反転する上記回路によって符号が反転された上記偶数冪乗信号を出力することを特徴とする集積回路。
  15. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する集積回路であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去回路と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化回路とを有し、
    上記鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化回路と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化回路とを有しており、
    上記水平側鮮鋭化回路と上記垂直側鮮鋭化回路とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路に入力され、
    上記鮮鋭化回路は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去回路と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理回路と、
    上記水平側鮮鋭化回路に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算回路とを有し、
    上記垂直側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去回路と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理回路と、
    上記垂直側鮮鋭化回路に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算回路とを有し、
    上記水平側非線形処理回路および上記垂直側非線形処理回路の少なくともいずれかは、
    2以上の偶数を冪指数として、入力される信号を冪乗することにより偶数冪乗信号を生成する回路と、
    上記偶数冪乗信号を微分することによって微分信号を生成する回路と、
    上記微分信号のうち、符号の正負が、上記偶数冪乗信号を生成する上記回路に入力される信号と異なる部分の符号を反転する回路とを備え、
    上記反転する上記回路によって符号が反転された上記微分信号を出力することを特徴とする集積回路。
  16. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する集積回路であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去回路と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化回路とを有し、
    上記鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化回路と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化回路とを有しており、
    上記水平側鮮鋭化回路と上記垂直側鮮鋭化回路とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路に入力され、
    上記鮮鋭化回路は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去回路と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理回路と、
    上記水平側鮮鋭化回路に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算回路とを有し、
    上記垂直側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去回路と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理回路と、
    上記垂直側鮮鋭化回路に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算回路とを有し、
    上記水平側非線形処理回路および上記垂直側非線形処理回路の少なくともいずれかは、
    3以上の奇数を冪指数として、入力される信号を冪乗する回路を備え、
    上記冪乗された信号を出力することを特徴とする集積回路。
  17. 画像を表す入力信号に対して上記画像を鮮鋭化する処理を施し、該鮮鋭化させた画像を表す信号を出力する集積回路であって、
    上記入力信号で表される画像の水平方向および垂直方向を除く方向の周波数成分のうち高周波成分を上記入力信号から除去することによって斜め低減信号を生成する高周波成分除去回路と、
    上記斜め低減信号を入力とし、上記斜め低減信号を鮮鋭化させた鮮鋭化信号を出力する鮮鋭化回路とを有し、
    上記鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した水平側鮮鋭化信号を出力する水平側鮮鋭化回路と、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号を鮮鋭化した垂直側鮮鋭化信号を出力する垂直側鮮鋭化回路とを有しており、
    上記水平側鮮鋭化回路と上記垂直側鮮鋭化回路とは縦列接続されており、
    上記斜め低減信号は、縦列接続された上段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路に入力され、
    上記鮮鋭化回路は、縦列接続された下段側の上記水平側鮮鋭化回路または上記垂直側鮮鋭化回路から出力される信号を、上記鮮鋭化信号として出力し、
    上記水平側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の水平方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって水平側低周波除去信号を生成して出力する水平側低周波成分除去回路と、
    上記水平側低周波除去信号を入力とし、上記水平側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記水平側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記水平側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する水平側非線形処理信号を生成し、当該水平側非線形処理信号を出力する水平側非線形処理回路と、
    上記水平側鮮鋭化回路に入力される信号と上記水平側非線形処理信号とを加算することによって、上記水平側鮮鋭化信号を生成して出力する水平側加算回路とを有し、
    上記垂直側鮮鋭化回路は、
    入力される信号で表される画像の垂直方向に隣接して並ぶ画素から成る画素群を表す信号に含まれる周波数成分から、少なくとも直流成分を除去することによって垂直側低周波除去信号を生成して出力する垂直側低周波成分除去回路と、
    上記垂直側低周波除去信号を入力とし、上記垂直側低周波除去信号の符号の正負が維持され、かつ、少なくとも上記垂直側低周波除去信号の値が0の近傍のとき、上記垂直側低周波除去信号に対して非線形に広義に単調増加する垂直側非線形処理信号を生成し、当該垂直側非線形処理信号を出力する垂直側非線形処理回路と、
    上記垂直側鮮鋭化回路に入力される信号と上記垂直側非線形処理信号とを加算することによって、上記垂直側鮮鋭化信号を生成して出力する垂直側加算回路とを有し、
    上記水平側非線形処理回路および上記垂直側非線形処理回路の少なくともいずれかは、
    入力される信号を、当該入力される信号の取り得る最大値で除算した値の絶対値の平方根と、上記最大値とを乗算することによって平方根信号を生成する回路と、
    上記平方根信号のうち、符号の正負が、上記平方根信号を生成する上記回路に入力される信号と異なる部分の符号を反転する回路とを備え、
    上記反転する上記回路によって符号が反転された上記平方根信号を出力することを特徴とする集積回路。
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