JP5583364B2 - 取付金具、取付構造及びその取付方法 - Google Patents

取付金具、取付構造及びその取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、建築物の柱、梁又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付けるための取付金具、取付構造及びその取付方法に関するものである。
従来、このような分野の技術として、例えば特開平7−18768号公報に記載されたものがある。この公報に記載のパネル取付構造は、建築用のパネルにボルト締めにより固定された取付金具と、H形鋼に取り付けられた十字状の下地部材とを備えており、取付金具には、十字状の下地部材と係合する係合部が設けられている。
このような取付構造に係る取付方法では、パネルの片端部に取付金具をボルト止めし、その状態でパネルを吊り上げて、躯体に固定された十字状の下地部材に取付金具の係合部を差し込む。この発明に係る取付構造及び取付方法によれば、部材点数を減らし、H形鋼にパネルを精度よく簡単に取り付けることができる。
特開平7−18768号公報
しかしながら、上述の取付方法では、取付金物をパネルに固定した後、十字状の下地部材に当該取付金物を上から差し込む施工方法を採用しているため、取付金物が固定されたパネルを吊るレッカー操作と受け手の作業員の間に高度な連係が要求されていた。その結果、施工手間がかかり、施工性が悪くなる問題があった。また、横壁構法の場合、吊り上げたパネルを既に建て込まれた下段のパネルの上に乗せた後、パネルを水平方向にずらしながら取付金具の係合部に下地部材を差し込み、所定の位置に位置決めすることが要求さる。その結果、施工性が悪く横壁構法には適用し難い問題があった。
このような問題を解決するため、例えば、パネルに埋設されたボルトで取付金具をパネルに仮止めしてから、パネルを所定の位置に建て込み、その後、取付金具をボルト周りに回転させて下地部材のフランジに係止する施工方法が実施されている。
しかし、特許文献1の取付金具は、段差部を有する係合部が取付金具の外側に配置されているため、取付金具をボルト周りに回転させる際、係合部の段差と下地部材とが干渉する問題があった。干渉を避けるためには取付金具のボルト固定位置と下地部材との距離を大きくとる必要があり、これによって、ボルトの引抜き力による取付金具に作用するモーメントが大きくなり、取付構造の強度が低下する問題があった。
また、前述の特許文献1の発明にあたっては、取付金具は下地部材の鉛直方向のフランジを狭持する構成であるため、パネル取付けの施工性と精度は下地部材のフランジ厚みの公差と取付金具の溝部分の寸法公差に影響される。下地材のフランジ厚と取付金具の溝部分の寸法のクリア寸法が小さいと取付金具を下地部材のフランジに差し込む際にきつくなって施工効率が低下し、またクリア寸法が大きい場合は、差し込む作業性は容易であるが、取付金具と下地部材間にがたつきが生じ、パネルの取付精度がでないという問題があった。
本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、簡易な方式で施工性の改善及び取付構造の強度の確保を図ることができる取付金具、取付構造及びその取付方法を提供することを目的とする。
本発明に係る取付方法は、建築物の柱、梁、又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付けるための取付金具であって、パネルに固定される平板状のパネル固定部と、段差部を介してパネル固定部に連結され、パネル固定部の面内方向に延設される延設片と、パネル固定部に一体化されると共に、延設片とで柱、梁又は下地部材を挟むように延設片の両側に配置される側片と、を備えることを特徴とする取付金具を用いて、建築物の柱、梁、又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付ける取付方法であって、パネル固定部とパネルとをボルト結合で仮止めするステップと、柱、梁又は下地部材と側片の面を当接させるステップと、ボルトを回転軸として取付金具を回転させることにより、側片と延設片との間に柱、梁又は下地部材を差し込むステップと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る取付方法では、柱、梁又は下地部材と側片の面を当接させて、ボルトを回転軸として取付金具を回転させることによって側片と延設片との間に柱、梁又は下地部材を差し込むので、延設片と側片との間に柱、梁又は下地部材を容易に差し込むことが可能となり、施工性を向上することができる。しかも、この場合には、取付金具の段差部と柱、梁又は下地部材との干渉を避けるためにとる距離を短くすることが可能となるので、回転軸(ボルト)から下地部材までの距離が小さくなり、ボルトの引抜力による取付金具に作用するモーメントを小さくすることができ、取付構造の強度を確保することができる。更に、柱、梁又は下地部材と側片の面を当接させてから、取付金具を回転させて側片と延設片との間に柱、梁又は下地部材を差し込むため、ライナー金具等の部材が不要となり、施工が簡単になる。その結果、簡易な方式で施工性の改善及び取付構造の強度の確保を両立することが可能となる。
本発明に係る取付構造は、建築物の柱、梁、又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付けるための取付金具であって、パネルに固定される平板状のパネル固定部と、段差部を介してパネル固定部に連結され、パネル固定部の面内方向に延設される延設片と、パネル固定部に一体化されると共に、延設片とで前記柱、梁又は下地部材を挟むように延設片の両側に配置される側片と、側片と延設片との間に差し込まれる柱、梁又は下地部材に取付金具を固定するための固定手段と、を備え、固定手段は、延設片に設けられたネジ穴と、ネジ穴に螺合して柱、梁又は下地部材を側片に押し付けるネジ又はボルトとを有することを特徴とする取付金具を用いて、建築物の柱、梁又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付ける取付構造であって、パネル固定部は、締結部材によってパネルに締結固定されており、柱、梁又は下地部材は、延設片と側片との間に差し込まれる平板状のフランジ部を有しており、フランジ部は、フランジ部に装着されて係合する係合部材を介して側片と延設片との間に差し込まれて、延設片に設けられたネジ穴に螺合するネジ又はボルトにより側片側に押し付けられており、係合部材は、フランジ部の外面と内面に沿って延在する第1フレームと第2フレームと、フランジ部の両側面に沿って延びる第3フレームと第4フレームとを備えており、第1フレーム又は第2フレームには、ネジ穴に螺合するネジ又はボルトが挿通する挿通穴が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る取付構造では、柱、梁又は下地部材のフランジ部がそれに装着された係合部材を介して側片と延設片との間に差し込まれて、延設片に設けられたネジ穴に螺合するネジ又はボルトにより側片側に押し付けられており、しかも、このネジ又はボルトが係合部材に設けられた挿通穴を挿通しているので、取付金具が面内方向に摺動する場合、ネジ又はボルトが係合部材の挿通穴を形成する周壁と干渉して、取付金具の摺動を抑制することができる。これによって、取付金具の摺動による面内方向の外れを防止することができる。
本発明によれば、簡易な方式で施工性の改善及び取付構造の強度の確保を図ることができる取付金具、取付構造及び取付方法を提供することができる。
第1実施形態に係る取付金具を示す斜視図である。 第1実施形態に係る取付金具を示す斜視図である。 第1実施形態に係る取付構造を示す断面図である。 取付手順を示す概略図である。 取付手順を示す概略図である。 第2実施形態に係る取付構造を示す断面図である。 係合部材の装着状態を示す斜視図である。 第3実施形態に係る取付構造を示す断面図である。 係合部材がH形鋼に装着された状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明に係る取付金具、取付構造及びその取付方法の実施形態を説明する。なお、説明において同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、第1実施形態に係る取付金具を示す斜視図である。取付金具1は、定規アングル(下地部材)に建築用のパネルを取り付けるためのものであり、一枚の金属板を所定の形状に切り込み加工した後、その切り込み部分を引き起こすことにより成形されている。取付金具1は、平板状のパネル固定部2、段差部3を介してパネル固定部2に連結された延設片4、パネル固定部2と一体化されると共に延設片4の両側に配置される一対の側片5a,5bを備えている。
パネル固定部2の略中央には、締結部材が挿通するための貫通穴6が形成されている。この貫通穴6は、取付金具1の高さ方向に沿って縦長の楕円形状に加工されている。段差部3は、パネル固定部2に対して所定の角度をもって傾斜している。延設片4は、パネル固定部2に対して段差部3の高さをもって配置されており、パネル固定部2の面内方向に沿ってパネル固定部2と平行して延設されている。そして、延設片4の中央には、延設片4の板を貫通するネジ穴7が形成されている。このネジ穴7には、ネジ8が螺合されている。なお、ネジ穴7及びネジ8は、定規アングル10(図3参照)に取付金具1を固定する固定手段として機能している。
側片5a,5bは、パネル固定部2と同一平面に配置され、延設片4の延設方向(すなわち、パネル固定部2の面内方向)に沿ってパネル固定部2から張り出している。これによって、延設片4は、側片5a,5bに対して段差部3の高さをもって離間することになり、側片5a,5bと延設片4との間には、定規アングル10のフランジ部11,12を差し込む空間を形成する。そして、この側片5a,5b及び延設片は、段差部3と共に差し込まれる定規アングル10を保持する。
図3は第1実施形態に係る取付構造を示す断面図である。図3に示すように、取付金具1は、パネル固定部2がパネル9の内側面9aに当接された状態で、貫通穴6に挿入されるボルト(締結部材)13によってパネル9に固定されている。定規アングル10は、その第1フランジ部11が側片5a,5bと延設片4との間に差し込まれて、側片5a,5bに当接して取付金具1に固定されている。
具体的には、定規アングル10は、互いに直交する第1フランジ部11と第2フランジ部12によりL字状に形成されている。第1フランジ部11が側片5a,5bと延設片4との間に差し込まれて、延設片4に設けられたネジ穴7に螺合するネジ8によって側片5a,5bに押し付けられている。
図3に示すように、定規アングル10における側片5a,5bに接する平面10aからパネル9の内側面9aまでの所要の離間寸法Lが、側片5a,5bの板厚と同じであることが好適である。この場合には、側片5a,5bの板厚の寸法によって定規アングル10とパネル9との所要の離間寸法を決めることが可能となるので、取付金具1の加工精度や定規アングル10の板厚の公差に影響されずパネルの取付精度を高める効果をもたらす。また、側片5a,5bの定規アングル10に接する平面5c,5dには、鋸状に加工された滑り止め部Sが設けられている。このように滑り止め部Sを設けることによって、取付金具1を定規アングル10に確実に固定することができ、取付金具1が定規アングル10の面内方向に位置ズレすることを抑制することができる。
以下、図4及び図5を参照して取付金具1を用いた取付方法について説明する。下記の説明において、横壁構法のパネルの設置に適した例を挙げて説明するが、本実施形態係る取付方法は縦壁構法のパネルの設置にも適用する。
まず、パネル固定部2をパネル9の内側面9aに当接させて、取付金具1の貫通穴6にボルト13を挿入し、パネル9に取付金具1を仮止めし、レッカーやウインチなどでパネル9を吊り上げて所定の場所に移動する。次に、図4(a)に示すように、パネル9に仮止めした取付金具1を定規アングル10に当てる。すなわち、取付金具1のパネル固定部2の平面を定規アングル10の第1フランジ部11の外面に当接させる。
次に、ボルト13を回転軸として取付金具1を反時計回り(図4(b)中矢印F1参照)に回転させて、定規アングル10の第1フランジ部11と側片5bの平面5dを当接させる。続いて、取付金具1を更に回転させて、延設片4と側片5a,5bとの間に第1フランジ部11を差し込む。そして、第1フランジ部11が延設片4と側片5a,5bとの間に入った後、図5(a)中矢印F2に示す方向に沿って取付金具1をスライドすることにより、取付金具1と定規アングル10との位置を調整する。
次に、ネジ8を締め付けることにより、第1フランジ部11を側片5a,5bに押し付ける。最後に、ボルト13を本締めして、取付金具1とパネル9とを固定させる。これにより、パネル9が定規アングル10に取り付けられる(図5(b)参照)。
上記の例では、図4(a)に示すような向きで、取付金具1をパネル9に仮止めしたが、図4(b)に示すような向きで、取付金具1をパネル9に仮止めしてもよい。すなわち、パネル建込の際、取付金具1の側片5aまたは5bの平面を定規アングル10の第1フランジ部11の外面に当接させる方法でも良い。
また、上記の例では、ネジ8を締め付け、第1フランジ部11を側片5a,5bに押し付けた後に、ボルト13を本締めして取付金具1とパネル9とを固定したが、ネジ8を締付ける工程とボルト13を本締めする工程は逆であってもよい。
本実施形態に係る取付金具1では、延設片4が段差部3を介してパネル固定部2に連結され、側片5a,5bが延設片4とで定規アングル10の第1フランジ部11を挟むように延設片4の両側に配置されているため、取付金具1を回転させることにより延設片4と側片5a,5bとの間に定規アングル10の第1フランジ部11を差し込む際に、取付金具1の段差部3と定規アングル10との干渉を避けるためにとる距離を短くすることが可能となる。このため、パネル締結部材(ボルト13)から定規アングル10までの距離が小さくなり、ボルト13の引き抜き力により取付金具1に作用するモーメントが小さく、接合された構造の強度を確保することができる。
しかも、この場合には、取付金具1を回転させることにより、延設片4と側片5a,5bとの間に定規アングル10の第1フランジ部11を容易に差し込むことが可能となるので、施工性を向上することができる。その結果、簡易な方式で施工性の改善及び取付構造の強度の確保を両立することが可能となる。
また、延設片4に設けられたネジ穴7とネジ穴7に螺合するネジ8とからなる固定手段を備えるので、ネジ8を締め付けることにより定規アングル10の第1フランジ部11を側片5a,5bに押し付けることができる。従って、側片5a,5bと延設片4との間に差し込まれた定規アングル10を容易に固定することができ、取付構造の強度の確保を図ることができる。しかも、溶接作業が不要となり、溶接作業や溶接部の補修作業がなくなり、施工性を向上することができる。また、締付けトルク管理や回転角度の管理など施工品質管理がしやすく、確実に施工することが可能となる。更に、ボルトを用いた場合、柱裏などのような施工スペースが狭いところでも、スパナ等を入れて施工が可能である。
そして、このように構成された取付金具1を用いた取付構造では、定規アングル10の第1フランジ部11が側片5a,5bと延設片4との間に差し込まれて、ネジ8により側片5a,5bに押し付けられているので、簡単な構造をもって定規アングル10にパネル9を取り付けることができる。また、上述の取付金具1を用いることにより、パネル9固定ボルト13の引抜力による取付金具1に作用するモーメントを小さく抑え、接合された構造の強度を確保しながら、かつ、取付金具1の柱、梁、下地部材への差し込み作業が容易で、パネル9取付精度が高い取付構造とすることができる。更に、取付金具1と定規アングル10との溶接を省略することができ、施工効率がアップする。
また、本実施形態に係る取付方法では、定規アングル10の第1フランジ部11と側片5aの平面5cまたは側片5bの平面5dを当接させてガイドとしながら、ボルト13を回転軸として取付金具1を回転させることにより側片5a,5bと延設片4との間に第1フランジ部11を差し込むので、延設片4と側片5a,5bとの間に定規アングル10を容易に差し込むことが可能となり、施工性を向上することができる。
しかも、この場合には、取付金具1の段差部3と定規アングル10との干渉を避けるためにとる距離を短くすることが可能となるので、パネル締結部材(ボルト13)から定規アングル10までの距離が小さくなり、ボルト13の引抜力により取付金具1に作用するモーメントを小さくすることができ、取付構造の強度を確保することができる。更に、パネル9の建込作業時、側片5a,5bを定規アングル10に当接させることにより、定規アングル10とパネル9内側面9aとの所要の離間寸法を確保しながら施工することが可能となり、従来必要であった離間寸法を確保するためのライナープレートを省くことができる。その結果、簡易な方式で施工性の改善及び取付構造の強度の確保を両立することが可能となる。
また、上述の取付方法の説明では、横壁構法のパネルの設置について説明したが、本実施形態に係る取付方法は縦壁構法のパネルの設置にも適用可能である。
(第2実施形態)
図6は第2実施形態に係る取付構造を示す断面図である。この実施形態に係る取付構造は、定規アングル10がクサビ(固定手段)14によって側片5a,5bに押し付けられる点において第1実施形態と異なっている。その他の構造等は第1実施形態と同様であるので、重複する説明を省略する。
具体的には、取付金具1の延設片4は、定規アングル10の第1フランジ部11を挟むように側片5a,5bに対し傾斜している。第1フランジ部11は、延設片4と側片5a,5bとの間に差し込まれて、延設片4と第2フランジ部12との間に打ち込まれたクサビ14によって側片5a,5bに押し付けられている。本実施形態に係る取付構造は、第1実施形態に係る取付構造と同様に、簡単な構造をもって定規アングル10にパネル9を取り付けることができ、施工用の部品数が少ないため、施工効率をアップすることができる。
(第3実施形態)
以下、図7及び図8を参照して第3実施形態に係る取付構造を説明する。この実施形態に係る取付構造は、定規アングル10がその第1フランジ部11に装着されて係合する係合部材15を介して延設片4と側片5a,5bとの間に差し込まれる点において第1実施形態と異なっている。その他の構造等は第1実施形態と同様であるので、重複する説明を省略する。
具体的には、図7に示すように、係合部材15は、一枚の平板を所定の形状に折り曲げることにより形成されている。この係合部材15は、定規アングル10の第1フランジ部11の外面11aと内面11bに沿ってそれぞれ延設される第1フレーム16と第2フレーム17と、第1フランジ部11の側面11cと第2フランジ部12の外面12a(すなわち、第1フランジ部11の側面)に沿って延在する第3フレーム19と第4フレーム20とを有している。なお、第2フレーム17は、第1フランジ部11の内面11b全面にわたって延設されていない。このようにすれば、第1フランジ部11に係合部材15を装着したり、第1フランジ部11からはずしたりすることが容易になる。
第1フレーム16と第2フレーム17とは、図における左右方向から第1フランジ部11を挟持し、第3フレーム19と第4フレーム20とは、図における上下方向から第1フランジ部11を挟持している。また、第2フレーム17の中央には、ネジ穴7に螺合するネジ8が挿通する挿通穴18が設けられている。
図8は第3実施形態に係る取付構造を示す断面図である。図8に示すように、定規アングル10の第1フランジ部11が、それに装着されて係合する係合部材15を介して延設片4と側片5a,5bとの間に差し込まれて、挿通穴18を挿通するネジ8により側片5a,5b側に押し付けられている。
本実施形態に係る取付構造では、第1フランジ部11が係合部材15を介して側片5a,5bと延設片4との間に差し込まれて、挿通穴18を挿通するネジ8により側片5a,5b側に押し付けられているので、取付金具1がパネル固定部2の面内方向に摺動する場合、ネジ8が係合部材15の挿通穴18を形成する周壁と干渉して、取付金具1の摺動を抑制することができる。これによって、取付金具1の摺動による面内方向の外れを防止することができる。
なお、係合部材15はL字状の定規アングルのほか、H形鋼にも適用される。図9は係合部材がH形鋼に装着された状態を示す斜視図である。図9に示すように、H形鋼21のフランジ部22には、係合部材23が装着されている。係合部材23は、フランジ部22の外面22aと内面22bに沿って延在する第1フレーム24と第2フレーム25と、フランジ部22の両側面22c,22dに沿って延びる第3フレーム26と第4フレーム27とを備えている。なお、第2フレーム25は、フランジ部22の内面22b全面にわたって延設されていない。このようにすれば、フランジ部22に係合部材23を装着したり、フランジ部22からはずしたりすることが容易になる。
第1フレーム24と第2フレーム25とは、図における上下方向からフランジ部22を挟持し、第3フレーム26と第4フレーム27とは、図における左右方向からフランジ部22を挟持している。また、第1フレーム17には、ネジ穴に螺合するネジが挿通する挿通穴28,29が設けられている。
そして、フランジ部22が係合部材23を介して側片5a,5bと延設片4との間に差し込まれて、挿通穴28,29を挿通するネジ8により側片5a,5b側に押し付けられる場合において、取付金具1がパネル固定部2の面内方向に摺動する際、ネジ8が係合部材23の挿通穴28,29を形成する周壁と干渉して、取付金具1の摺動を抑制することができる。その結果、取付金具1の摺動による面内方向の外れを防止することができる。
上述した実施形態は本発明に係る取付金具、取付構造及びその取付方法の一例を説明したものであり、本発明に係る取付金具、取付構造及びその取付方法は実施形態に記載したものに限定されるものではない。本発明に係る取付金具、取付構造及びその取付方法は、各請求項に記載した要旨を変更しないように実施形態に係る取付金具、取付構造及びその取付方法を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上述の実施形態では、取付金具1を定規アングル10に固定する固定手段としてネジ8による押し付け方法とクサビ14による方法を説明したが、これに限らず、リベットによる接合や溶接等の接合方法を利用してもよい。また、上述の実施形態では、パネル9の取り付ける相手として定規アングル10の場合を挙げて説明を行ったが、H形鋼の建築物の柱や梁等にも適用される。建築用のパネルとしては、主に軽量気泡コンクリートパネルや押出成形セメント板などに適用される。
また、下地部材に取付金具を固定する固定手段としては、延設片4に設けられたネジ穴7(タップ切るタイプ)とネジ穴7に螺合するネジ8又はボルトとからなるもののほか、例えば延設片4にナットを溶接またはナットをかしめて、ナットと螺合するボルト又はネジとしてもよく、延設片4に穴(タップなし)とタッピングビスとからなるものや、延設片4に穴等の加工を行わずにセルフドリルビスを用いるものでもよい。
1…取付金具、2…パネル固定部、3…段差部、4…延設片、5a,5b…側片、7…ネジ穴、8…ネジ(固定手段)、9…パネル、10…定規アングル(下地部材)、11…第1フランジ部、12…第2フランジ部、13…ボルト(締結部材)、14…クサビ(固定手段)、15…係合部材、16…第1フレーム、17…第2フレーム、18…挿通穴、S…滑り止め部。

Claims (2)

  1. 建築物の柱、梁、又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付けるための取付金具であって、前記パネルに固定される平板状のパネル固定部と、段差部を介して前記パネル固定部に連結され、前記パネル固定部の面内方向に延設される延設片と、前記パネル固定部に一体化されると共に、前記延設片とで前記柱、前記梁又は前記下地部材を挟むように前記延設片の両側に配置される側片と、を備えることを特徴とする取付金具を用いて、建築物の柱、梁、又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付ける取付方法であって、
    前記パネル固定部と前記パネルとをボルト結合で仮止めするステップと、
    前記柱、前記梁又は前記下地部材と前記側片の面を当接させるステップと、
    前記ボルトを回転軸として前記取付金具を回転させることにより、前記側片と前記延設片との間に前記柱、前記梁又は前記下地部材を差し込むステップと、を備えることを特徴とする取付方法。
  2. 建築物の柱、梁、又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付けるための取付金具であって、前記パネルに固定される平板状のパネル固定部と、段差部を介して前記パネル固定部に連結され、前記パネル固定部の面内方向に延設される延設片と、前記パネル固定部に一体化されると共に、前記延設片とで前記柱、前記梁又は前記下地部材を挟むように前記延設片の両側に配置される側片と、前記側片と前記延設片との間に差し込まれる前記柱、前記梁又は前記下地部材に前記取付金具を固定するための固定手段と、を備え、前記固定手段は、前記延設片に設けられたネジ穴と、前記ネジ穴に螺合して前記柱、前記梁又は前記下地部材を前記側片に押し付けるネジ又はボルトとを有することを特徴とする取付金具を用いて、建築物の柱、梁又はそれらに取り付けられた下地部材に建築用のパネルを取り付ける取付構造であって、
    前記パネル固定部は、締結部材によって前記パネルに締結固定されており、
    前記柱、前記梁又は前記下地部材は、前記延設片と前記側片との間に差し込まれる平板状のフランジ部を有しており、
    前記フランジ部は、前記フランジ部に装着されて係合する係合部材を介して前記側片と前記延設片との間に差し込まれて、前記延設片に設けられた前記ネジ穴に螺合する前記ネジ又は前記ボルトにより前記側片側に押し付けられており、
    前記係合部材は、前記フランジ部の外面と内面に沿って延在する第1フレームと第2フレームと、前記フランジ部の両側面に沿って延びる第3フレームと第4フレームとを備えており、
    前記第1フレーム又は前記第2フレームには、前記ネジ穴に螺合する前記ネジ又は前記ボルトが挿通する挿通穴が設けられていることを特徴とする取付構造。
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