JP5583088B2 - 緊急ブレーキシステム - Google Patents

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Description

本発明は、緊急ブレーキシステムに関するものであり、特にブレーキペダルと誤ってアクセルペダルを踏込むことによって発生する事故を防止するための緊急ブレーキシステムに関するものである。
近年において、運転経験の浅いドライバーや高齢者等がブレーキペダルとアクセルペダルとを踏み間違えることによって発生する事故が多発している。ドライバーは、運転時に何らかの不測の事態に陥った場合、パニック状態を引き起こし通常では思いも寄らない行動をとることがある。特に免許を取得したばかりの初心者や状況判断能力の低下している高齢者等は、上記パニック状態になりやすい傾向がある。例えば、十分な空間を備えるコンビニエンスストアの駐車スペースに駐車をしようとしたドライバーが、不注意等によって隣に駐車された車両と自車とを接触させることでパニック状態となり、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏込んでコンビニエンスストアの店内に突っ込む事故が発生している。さらには、車内に蜂等の小動物が侵入したため、それがきっかけでパニック状態となり、正しい運転操作を行うことができず、壁や障害物等に自車をぶつけた物損事故を起こしたこともあった。すなわち、運転時にドライバーがパニック状態に陥り易いケースは多岐に亘り、物損のみならず人身事故の可能性もあった。
ここで、アクセルペダルとブレーキペダルは、運転席の足下に並設されており、一般的なドライバーは、右足のみでこれらのペダルの踏分けを行っている。そのため、緊急時やパニック時は並設されたそれぞれのペダルの踏み間違いが生じ易い傾向が強い。係る課題を解決するため、種々の技術の開発及び提案がなされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
例えば、自動車のアクセルに圧力センサを取り付け、アクセルペダルのペダル操作に応じて入力された圧力センサの信号をCPUで演算処理し、係る値に基づいて電子スロットルの開閉を行う制御信号に変換するものが示されている(特許文献1)。すなわち、一般的なアクセルペダル及びブレーキペダルは、ペダルの踏込量(ストローク)の応じてそれぞれの制御を行うものであり、一方のペダル(アクセルペダル)のみを圧力センサに基づいて制御するものに変更することにより、それぞれの操作性、すなわち、ペダルを踏込んだときの感触を全く異なるものとすることができる。これにより、万が一、ブレーキ操作を行うためにアクセルペダルを踏込んだ場合であっても、ドライバーはすぐにその操作性の違いから間違いを認識し、正しいブレーキペダルによるブレーキ操作を行うことができる。一方、アクセルにシートベルトのロック機構を連結させ、アクセルペダルの急激な踏込みを検知し、当該アクセル操作をロックしたり、急激な踏込みを検知するとその後のアクセルペダルの踏込量に応じてブレーキを制御するように転換する技術が開示されている(特許文献2)。さらに、アクセルペダルに各種センサ類(圧力センサ、加速度センサ等)を装着し、通常のアクセル操作と比較し、異常のあるアクセル操作が検知されると、当該アクセル操作を無効にする技術についても開発されている。これらの技術により、アクセルペダルの踏み間違いによる上述した事故をある程度解消することができる。
しかしながら、上記に示した技術は以下に掲げる問題点を生じることがあった。すなわち、アクセルペダルに圧力センサ等の各種センサ類を装着し、当該センサ信号に応じて電子スロットルの開閉制御やブレーキ制御を行うものは、センサ類の装着及び当該センサによるセンサ信号を解析し、アクセルやブレーキシステムと連動させる制御を行う必要があり、センサ類の設置や解析及び制御装置に多大なコストが必要となった。さらに、センサ信号等の解析の技術的な困難性を有することがあった。加えて、通常の運転時においても、急加速等の急激なアクセル操作を行う場合があり、通常のアクセル操作と異常なアクセル操作を判断する基準が曖昧なことがあった。そのため、センサ類の誤作用や誤入力等の危険性があり、実用化の点で劣る可能性があった。なお、シートベルトのロック機構をアクセルに連動させるものの、同様にシステム全体が複雑化し、コストや技術面の点で問題が多かった。
そこで、本発明は、上記実情に鑑み、アクセルペダルの踏み間違いによる事故を未然に防止することが可能な緊急ブレーキシステムの提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明の緊急ブレーキシステムは、「前記アクセルペダルのペダル操作に連動し、スロットルの開閉を制御するスロットル制御部と、前記アクセルペダル及び前記スロットル制御部の間に介設され、前記ペダル操作による踏込強さが、予め設定した制限値以下の場合、前記アクセルペダルの踏込量を規定したペダル位置までに規制するペダル踏込量規制機能、及び、前記踏込強さが、前記制限値を超える場合、前記ペダル踏込量規制機能を解除し前記アクセルペダルの前記ペダル位置を超えた踏込を許容し、前記ペダル操作に連動する前記スロットルの開閉の制御を解除するスロットル制御解除機能を有するペダル操作制御部と、前記ペダル位置を超えて前記アクセルペダルが踏込まれると、前記ペダル操作に連動し、ブレーキによる制動を制御するブレーキ連動制御部とを具備し、前記ペダル操作制御部は、前記スロットル制御部の一部と取設された固定ディスク部と、前記固定ディスク部に回転可能に軸支され、ディスク周面の少なくとも一箇所に切欠が施された可動ディスク部と、前記可動ディスク部に取設され、前記アクセルペダルのペダル先端部と当接するペダル当接部と、前記固定ディスク部と中央部付近が軸支され、一端にL字状の鉤部及び他端に前記切欠と係合可能な係合部を有し、前記固定ディスク部に対する前記可動ディスク部の回転を前記切欠及び前記係合部の係合によって規制するアクセル固定ピンと、前記ペダル操作に連動する前記スロットル制御部の軌道に沿って変位する前記固定ディスク部を支持するディスクガイド面、及び前記アクセル固定ピンの前記鉤部と前記ペダル位置で掛止可能な掛止突起部を有するガイド規制部とをさらに具備し、前記ペダル踏込量規制機能は、前記切欠に前記係合部が係合し、前記掛止突起部に前記鉤部が掛止された状態で前記制限値以下の前記踏込強さの前記ペダル操作によって、前記可動ディスク部の前記固定ディスク部に対する回転を抑制し前記踏込量を前記ペダル位置まで規制するものであり、前記スロットル制限解除機能は、前記制限値を超える前記踏込強さの前記ペダル操作によって、前記掛止突起部及び前記鉤部の掛止状態、及び、前記係合部及び前記切欠の係合状態をそれぞれ解除し、前記可動ディスク部の前記固定ディスク部に対する回転を許容し前記アクセルペダル及び前記スロットル制御部の連結を解除するもの」を具備して主に構成されている。
ここで、本発明の緊急ブレーキシステムは、アクセル機構及びブレーキ機構を有する乗用車、トラック、バス、及びその他の各種車両に対して適用することが可能であり、スロットル制御部とは、一般にアクセルペダルとスロットルワイヤ(スロットルケーブル)と連結され、アクセルペダルの踏込量(アクセル開度)に応じてスロットルの開閉を制御し、車両速度を制御するために利用されるものである。一方、ペダル操作制御部は、アクセルペダルの踏込みの際に、ペダル操作の踏込強さが規定された制限値以下の際に所定のペダル位置に制限するものである。なお、通常のペダル操作では、急加速等の強い踏込を行う必要がないため、係る規制を設定しても実用上の問題はほとんど生じない。
一方、踏込強さが制限値を超える場合には、ペダル位置の規制を解除し、アクセルペダルが床下につくようになるまで(アクセル全開の状態)の踏込みを可能とするものである。このとき、ペダル操作に連動した通常のスロットルの開閉の制御を解除し、無効とする処理が行われる。これにより、仮にアクセルペダルを最大で踏込んだ場合でも車両が加速することがない。その結果、ペダル操作が所定の制限値よりも弱い踏込みの場合、通常のアクセル操作と同様に車両の加速制御がなされ、一方、制限値を超えた踏込みの場合、スロットルの制御が解除され、その後の加速制御をキャンセルすることができる。
さらに、ブレーキ連動制御部とは、ペダル位置を超えてアクセルペダルが踏込まれると、換言すると上述のスロットル制御解除機能が作用した状態でペダル操作に連動してブレーキによる制動を制御するものである。これにより、アクセルペダルのペダル操作が所定の踏込強さを超えた場合、ペダルを踏換えることなくブレーキ操作を行うことが可能となる。なお、アクセルペダルの下方に補助用のブレーキペダルを設置し、当該ブレーキペダルの操作量(ストローク量)に応じてアクセルペダルに並設されたブレーキペダルを連動して制御するものであってもよい。
したがって、本発明の緊急ブレーキシステムによれば、ペダル操作制御部によってアクセルペダルのペダル操作に応じ、アクセル操作とブレーキ操作とを切換えて制御することが可能となる。ここで、制限値とは踏込強さを示すペダル圧力に相当するものであり、当該制限値以下、または超えることによってペダル操作に連動するスロットル制御またはブレーキ制動を切り換えることが可能となる。
また、本発明の緊急ブレーキシステムによれば、固定ディスク部、可動ディスク部、ペダル当接部、アクセル固定ピン、及びガイド規制部によって構成されたペダル操作制御部によって、制限値に基づいたアクセル操作及びブレーキ操作を切換えて制御することが可能となる。なお、係る構成は、圧力センサ等のペダル操作を電気的な信号で制御するものではなく、踏込強さに応じてアクセル固定ピンによる係合及び掛止の維持または解除をすることができるものであり、比較的簡易な構成で制御が可能となる。
さらに、本発明の緊急ブレーキシステムは、上記構成に加え、「前記踏込強さが前記制限値を超えても前記ペダル踏込量規制機能を維持する規制継続手段」を具備するものであっても構わない。
したがって、本発明の緊急ブレーキシステムによれば、踏込強さが制限値を超えた場合であってもスロットルの開閉の制御を継続することが可能となる。例えば、アクセルペダルの踏込を物理的に規制する規制バーのようなものを挿入することができる。
本発明の効果として、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏込んだ場合であっても、アクセルペダルによるペダル操作の踏込強さによってブレーキ操作を行うことができる。その結果、駐車場等で発生する事故を未然に回避することができる。
本実施形態の緊急ブレーキシステムの概略構成を示す模式図である。 緊急ブレーキシステムによる(a)ペダル位置の規制、(b)ペダル位置の規制の解除開始、及び(c)ペダル位置の規制の解除完了の状態をそれぞれ示す模式図である。 緊急ブレーキシステムによるブレーキ連動制御の状態を示す模式図である。 ペダル位置のロック機構を示す模式図である。 緊急ブレーキシステムの別例及びラッチ機構の動きの概略構成を示す(a)初期位置、(b)ペダル位置の規制の解除開始、(c)ペダル位置の規制の解除途中、及び(d)ペダル位置の規制の解除完了の状態をそれぞれ示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態である緊急ブレーキシステム1について、図1乃至図4に基づいて説明する。ここで、図1は本実施形態の緊急ブレーキシステム1の概略構成を示す模式図であり、図2は緊急ブレーキシステム1による(a)ペダル位置の規制、(b)ペダル位置の規制の解除開始、及び(c)ペダル位置の規制の解除完了の状態をそれぞれ示す模式図であり、図3は緊急ブレーキシステム1によるブレーキ連動制御の状態を示す模式図であり、図4はペダル位置のロック機構2の構成を示す模式図である。なお、本実施形態の緊急ブレーキシステム1は、市販の乗用車の運転席下方に設置するものについて例示するものとする。
本実施形態の緊急ブレーキシステム1は、図1乃至図4等に示すように、アクセルペダル3と、アクセルペダル3のペダル操作に連動しスロットルの開閉を制御するスロットル制御部4と、アクセルペダル3のペダル操作の踏込強さに応じてスロットルによる制御及びスロットルによる制御の解除を切換えるペダル操作制御部5と、アクセルペダル3のペダル操作に連動しブレーキによる制動を制御するブレーキ連動制御部6とを具備して主に構成されている。
さらに、緊急ブレーキシステム1の具体的構成について説明すると、アクセルペダル3は、運転席(図示しない)の足元付近に設置され、床下とアクセルペダル3のペダル底端3aとが回動可能に軸支されている。これにより、ドライバーの足Fによってアクセルペダル3を踏込む操作を行うことにより、ペダル底端3aを軸として、ペダル先端3bを床下に向けて回動させる動き(ペダル操作)を行うことが可能となる。なお、ペダル先端3bは上述のスロットル制御部4のスロットルケーブル7とペダル操作制御部5を介して連結されている。そのため、足Fによるペダル操作が行われていない場合には、アクセルペダル3は斜め上方に傾斜した状態となっている(図1参照)。一方、スロットル制御部4は、ケーブル軸7aに軸支されたスロットルケーブル7を有し、一端がペダル操作制御部5の一部及びペダル先端3bと連結している。なお、スロットル制御部4については周知の構成であるため、ここでは説明を省略する。係る構成を採用することにより、アクセルペダル3を足Fで踏込むと軸支されたペダル底端3aに従って回動し(図1における矢印A方向参照)、ペダル先端3bが運転席の床下に向かって変位する。このとき、アクセルペダル3と連結されたスロットルケーブル7は、上記変位に協働しケーブル軸7aに従って下方に回動する(図1における矢印B方向参照)。これにより、アクセルペダル3のペダル操作に連動し、スロットルの開閉を制御することができる。すなわち、通常の運転時の場合は、上述の動きによって車両の速度の制御が行われる。
一方、アクセルペダル3及びスロットルケーブル7の間に介設されたペダル操作制御部5の構成は、スロットルケーブル7のケーブル先端7bに取設された円板状の固定ディスク部8と、固定ディスク部8のディスク面8aに相対するように積重され、固定ディスク部8に対して回転可能に軸支された略円板状の可動ディスク部9と、可動ディスク部9に取設され、アクセルペダル3のペダル先端3bと当接可能なペダル当接部10と、固定ディスク部8のディスク面8aの一部に軸支されたアクセル固定ピン11と、ペダル操作に連動して変位するスロットルケーブル7のケーブル先端7bの移動軌跡に沿って固定ディスク部8のディスク周面8bを当接させながら支持するディスクガイド面12aを有するガイド規制部12とを主に具備して構成されている。
さらに詳述すると、可動ディスク部9には、ディスク周面9aの互いに相対する二箇所の位置にそれぞれ切欠13が設けられている。一方、アクセル固定ピン11は、ディスク面8aに中央付近で軸支されるピン軸14と、一端がL字状に形成された鉤部15と、他端が可動ディスク部9の切欠13と係合可能な係合部16とを有して構成されている。さらに、ガイド規制部12は、ディスクガイド面12aに相対する面12bから突設され、アクセル固定ピン11の鉤部15を掛止可能な掛止突起部17が設けられている。さらに、本実施形態の緊急ブレーキシステム1のアクセルペダル3の下方位置には、前述のブレーキ連動制御部6が設置されている。係るブレーキ連動制御部6は、踏込量に応じてブレーキによる制動を制御する補助ブレーキペダル18を具備し、アクセルペダル3に並設されたブレーキペダル(図示しない)と機械的に連結されている。これにより、補助ブレーキペダル18の踏込量(ストローク量)に応じてブレーキペダルを連動操作することができる。なお、補助ブレーキペダル18は、上方に位置するアクセルペダル3によって押付されることによって操作される。
次に上記構成を採用した本実施形態の緊急ブレーキシステム1によるブレーキ操作の一例を図2及び図3に基づいて主に説明する。まず、ドライバーはアクセルペダル3に足Fを載せ、床下方向に向けて踏込むペダル操作を行う。これにより、前述したペダル操作が行われ、スロットルが制御され車両の速度のコントロールが行われる。ここで、通常の状態では、アクセルペダル3のペダル先端3bは、ペダル操作制御部5のペダル当接部10と当接している。さらに、アクセル固定ピン11の係合部16が可動ディスク部9の切欠13と係合している。そのため、固定ディスク部8に対する可動ディスク部9の回転が規制され(図1における矢印C方向)、アクセルペダル3の踏込に応じて固定ディスク部8及びスロットルケーブル7が協働し、かつガイド規制部12によって固定ディスク部8のディスク周面8bを当接させながら支持される。係る状態でペダル位置Pまで踏込まれると、ペダル操作制御部5のアクセル固定ピン11の鉤部15がガイド規制部12の掛止突起部17に掛止された状態となる(図2(a)参照)。これにより、ペダル操作によるアクセルペダル3の踏込みが当該ペダル位置Pに規制される(ペダル踏込量規制機能に相当)。その結果、予め設定した制限値以下の踏込強さの場合、係るペダル位置Pより下方に踏込むことができない。したがって、通常の運転操作に支障をきたすことがなく、協働して変位するスロットルケーブル7に応じてスロットルの開閉の制御が行われる。
ここで、ブレーキペダルの踏間違いのように、アクセルペダル3が必要以上の強い力(制限値を超える踏込強さ)が加えられた場合、上記鉤部15及び掛止突起部17による掛止が解除される。具体的に示すと、アクセルペダル3をさらに踏込もうとする力が加わると、ピン軸14に従ってアクセル固定ピン11が回転する力が作用する(図1矢印D参照)。これにより、アクセル固定ピン11の鉤部15と掛止突起部17の掛止状態が解除される。さらに、上記アクセル固定ピン11の回転に伴って係合部16と可動ディスク部9の切欠13との係合が解除される。その結果、ペダル当接部10に加わるアクセルペダル3の踏込強さに応じて可動ディスク部9が固定ディスク部8に対して回転する(図2(c)参照)。これにより、アクセルペダル3とスロットルケーブル7の連結が解除される。その結果、アクセルペダル3のペダル操作に連動し、スロットル制御部4によるスロットルの開閉の制御ができなくなる(スロットル制御解除機能に相当)。
さらに、アクセルペダル3を踏込むと、アクセルペダル3の下方に位置する補助ブレーキペダル18と接触し、係る補助ブレーキペダル18が押付けられる(図3参照)。これにより、補助ブレーキペダル18と連結されたブレーキペダルによる制動が制御される。以上説明したように、本実施形態の緊急ブレーキシステム1によれば、通常の運転時(踏込強さが制限値以下)の場合、通常のアクセル操作による車両の速度のコントロールが行われ、規制されたペダル位置Pを超えるような制限値を超える強い踏込強さが加わると、アクセルペダル3及びスロットル制御部4の連結を解除し、かつ補助ブレーキペダル18を有するブレーキ連動制御部6に基づいてアクセルペダル3のペダル操作をブレーキ操作に切換えて制御することが可能となる。これにより、仮にブレーキペダルとアクセルペダル3とを踏間違えたとしても、制御値を超える踏込強さによってブレーキ操作に自動的に切り換えることができる。そのため、不測の事態によってパニック状態を引き起こしたドライバーであっても、アクセルペダル3及びブレーキペダルのいずれを操作してもブレーキ操作とすることができ、コンビニエンスストア等のウインドウガラスを突き破って店舗内に侵入するような事故の発生を防ぐことができる。さらに、運転時に車内に蜂等が迷い込んだ場合であっても、アクセル操作によって車両を安全に停止させることができる。さらに、パニック状態に陥った場合であってもアクセルペダル3からブレーキペダルに踏換える操作を行う必要がなく、ブレーキ操作に要する時間を短縮し、制動距離を短くすることが可能となる。特に、各種センサ類を用いることがなく、アクセルペダル3及びスロットル制御部4の連結状態をアクセルペダル3の踏込量に応じて機械的に変化させるペダル操作制御部5を採用することにより、簡易な構成でかつ緊急時における確実な作動が可能となる。
なお、通常の運転時に急加速等を行うことが予想される場合には、図4に示すように、ペダル位置Pでアクセルペダル3の踏込みを機械的に規制するロック機構2を設けるものであっても構わない。これにより、不用意にスロットル制御の解除及び補助ブレーキペダル18によるブレーキ操作が行われることがない。係るロック機構2は、ガイド規制部12に貫通孔19を設け、当該貫通孔19に挿脱可能なロックバー20を設けたものである。係るロックバー20の先端は、アクセル固定ピン11の係合部16とペダル位置で当接可能にセットされている。その結果、アクセル固定ピン11がピン軸14に従って回転しようとしてもロックバー20の先端によって上記回転が規制される。これにより、掛止状態及び係合状態の解除ができず、そのまま維持される。したがって、制限値を超える踏込強さが加わっても当該状態を維持することができる。
なお、一度、スロットルの開閉の制御が解除された緊急ブレーキシステム1は、図3に示すように、アクセルペダル3とスロットルケーブル7及びスロットル制御部4との連結が完全に解除されているため、改めて設定を行う必要がある。
以上、本発明の緊急ブレーキシステム1について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良及び設計の変更が可能である。
なお、本発明の実施形態を構成するものではないが、参考として、緊急ブレーキシステムのペダル操作制御部を図5に示すように別例構成で構築するものであっても構わない。係るブレーキシステム21の別例構成について具体的に説明すると、アクセルペダル22と、アクセルペダル22から延設されたペダル延設部23と、スロットル制御部23から延設されたスロットル延設部24と、ペダル延設部23及びスロットル延設部24の一部を互いに重ね合わせた状態に付勢して連結する弾性連結部25及び連結を解除するラッチ機構部26を有する連結解除部27とを具備して主に構成されている。ここで、ペダル延設部23、スロットル延設部24、及び連結解除部27が本発明のペダル操作制御部28に相当する。上記構成を採用することにより、既に説明したペダル操作制御部5と同様に、アクセルペダル3のペダル操作による踏込強さの強弱によってアクセル操作及びブレーキ操作を切換えることができる。
具体的に説明すると、ペダル延設部23及びスロットル延設部24には互いに重ね合わせた状態で相対する面を貫通する貫設孔29がそれぞれ設けられており、係る貫設孔29にペダル操作制御部28の構成が装着されている。ここで、弾性連結部25は、スロットル延設部24に装着され、上記貫設孔29を挿通可能な挟持連結軸30と、挟持連結軸30の周囲に設けられ、スロットル延設部24及びペダル延設部23を重ね合わせた状態に付勢するための付勢バネ31とを具備し、挟持連結軸30の先端にラッチ機構部26が設けられている(図5等参照)。係るラッチ機構部26は、一対の羽根部材32と、羽根部材32を開閉可能に軸支する開閉軸33と、一対の羽根部材32を連結し開状態及び閉状態に弾性力を利用して付勢する開閉バネ34と、開閉バネ34を支持するバネ支持部35等を具備して主に構成されている。一方、ペダル延設部23には弾性連結部25及びラッチ機構部26を貫設孔29に挿通した状態でラッチ機構部26の羽根部材32を開状態(図5(a)参照)で保持するラッチ保持部36と、ラッチ保持部36の先端に設けられ、ラッチ機構部26による係止を解除する解除部37とを主に具備して構成されている。
これによると、ペダル延設部23及びスロットル延設部24の一部を互いに重ね合わせた状態にし、かつ弾性連結部25及びラッチ機構部26によってラッチ保持部35と係止することにより、ペダル延設部23及びスロットル延設部24を双方向から挟み込んだ状態で連結することができる。その結果、アクセルペダル22のペダル操作に連動してスロットルの開閉を制御することができる。このとき、付勢バネ31によって重ね合わせた状態に付勢されているため、所定の踏込強さまで(制限値以下まで)であればアクセルペダル22及びスロットル制御部(図示しない)を連結することができる(図5(a)及び鎖線円内参照)。このとき、ラッチ機構部26は一対の羽根部材34が閉状態となり、貫設孔29の孔径よりも拡がっているため両者が離れることがない。
一方、アクセルペダル22の踏込強さが多く、予め規定されたペダル位置Pを超える場合、連結解除部27の解除部37の相対する位置に設けられた規制解除板38と当該解除部37が当接し、解除部37はラッチ保持部36の内部に押込まれる(図5(b)参照)。これにより、解除部37によってバネ支持部35がさらに押込まれ、開閉バネ34によって開閉軸33の位置を変位させる。その結果、一対の羽根部材34は開状態から閉状態に変化する。係る閉状態では一対の羽根部材34の幅は貫設孔29の孔径よりも狭くなる。そして、さらにペダル操作を継続するとラッチ機構部26による係止が外れ(図5(c)参照)、弾性連結部25の挟持連結軸30及びラッチ機構部26はラッチ保持部36が分離する(図5(d)参照)。これにより、アクセルペダル22のペダル操作に連動したスロットルの開閉の制御が解除される。さらに、アクセルペダル22を踏込むと、下方位置に設けられた補助ブレーキペダル39を踏付けることができ、ペダル操作に連動したブレーキによる制動をかけることができる。
1,21 緊急ブレーキシステム
2 ロック機構(規制継続手段)
3,22 アクセルペダル
4 スロットル制御部
5,28 ペダル操作制御部
6 ブレーキ連動制御部
7 スロットルケーブル
8 固定ディスク部
9 可動ディスク部
10 ペダル当接部
11 アクセル固定ピン
12 ガイド規制部
13 切欠
15 鉤部
16 係合部
17 掛止突起部
18,39 補助ブレーキペダル
19 貫通孔(規制継続手段)
20 ロックバー(規制継続手段)
23 ペダル延設部
24 スロットル延設部
25 弾性連結部
26 ラッチ機構部
27 連結解除部
F 足
P ペダル位置
特開2011−121570号公報 特開2011−37419号公報

Claims (2)

  1. アクセルペダルと、
    前記アクセルペダルのペダル操作に連動し、スロットルの開閉を制御するスロットル制御部と、
    前記アクセルペダル及び前記スロットル制御部の間に介設され、前記ペダル操作による踏込強さが、予め設定した制限値以下の場合、前記アクセルペダルの踏込量を規定したペダル位置までに規制するペダル踏込量規制機能、及び、前記踏込強さが、前記制限値を超える場合、前記ペダル踏込量規制機能を解除し前記アクセルペダルの前記ペダル位置を超えた踏込を許容し、前記ペダル操作に連動する前記スロットルの開閉の制御を解除するスロットル制御解除機能を有するペダル操作制御部と、
    前記ペダル位置を超えて前記アクセルペダルが踏込まれると、前記ペダル操作に連動し、ブレーキによる制動を制御するブレーキ連動制御部と
    を具備し、
    前記ペダル操作制御部は、
    前記スロットル制御部の一部と取設された固定ディスク部と、
    前記固定ディスク部に回転可能に軸支され、ディスク周面の少なくとも一箇所に切欠が施された可動ディスク部と、
    前記可動ディスク部に取設され、前記アクセルペダルのペダル先端部と当接するペダル当接部と、
    前記固定ディスク部と中央部付近が軸支され、一端にL字状の鉤部及び他端に前記切欠と係合可能な係合部を有し、前記固定ディスク部に対する前記可動ディスク部の回転を前記切欠及び前記係合部の係合によって規制するアクセル固定ピンと、
    前記ペダル操作に連動する前記スロットル制御部の軌道に沿って変位する前記固定ディスク部を支持するディスクガイド面、及び前記アクセル固定ピンの前記鉤部と前記ペダル位置で掛止可能な掛止突起部を有するガイド規制部と
    をさらに具備し、
    前記ペダル踏込量規制機能は、
    前記切欠に前記係合部が係合し、前記掛止突起部に前記鉤部が掛止された状態で前記制限値以下の前記踏込強さの前記ペダル操作によって、前記可動ディスク部の前記固定ディスク部に対する回転を抑制し前記踏込量を前記ペダル位置まで規制するものであり、
    前記スロットル制限解除機能は、
    前記制限値を超える前記踏込強さの前記ペダル操作によって、前記掛止突起部及び前記鉤部の掛止状態、及び、前記係合部及び前記切欠の係合状態をそれぞれ解除し、前記可動ディスク部の前記固定ディスク部に対する回転を許容し前記アクセルペダル及び前記スロットル制御部の連結を解除するものであることを特徴とする緊急ブレーキシステム。
  2. 前記踏込強さが前記制限値を超えても前記ペダル踏込量規制機能を維持する規制継続手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の緊急ブレーキシステム。
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