JP5580911B2 - オレフィン系樹脂組成物で形成された発泡体及びその製造方法 - Google Patents
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(ポリエチレン系樹脂)
ポリエチレン系樹脂としては、エチレンの単独又は共重合体が挙げられる。エチレンの単独重合体としては、ポリエチレン[低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)など]などが挙げられる。前記エチレンの単独重合体は、単独で又は組み合わせて使用してもよい。
ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンの単独又は共重合体が含まれる。プロピレンの単独重合体としては、ポリプロピレンが挙げられる。前記ポリプロピレンの立体構造は、アイソタクチック、シンジオタクチック、アタクチック構造のいずれであってもよい。また、前記ポリプロピレンは、結晶性ポリプロピレンであってもよい。
前記環状オレフィン系樹脂は、環内にエチレン性二重結合を有する重合性の環状オレフィンを少なくとも重合成分とする樹脂であればよい。環状オレフィンは、単環式オレフィンであってもよく、多環式オレフィンであってもよい。
前記樹脂組成物は、剛性などの機械的特性、金型に対する転写性又は離型性などの特性が高いため、発泡体を形成するのに有用である。
[式中、ρfは発泡体密度(kg/m3)、ρgは気体密度(kg/m3)、ρsは樹脂密度(kg/m3)、dはセル径(μm)、tは隔膜厚さ(μm)を示す。]
本発明の発泡体は、前記樹脂組成物を発泡成形して製造することができる。発泡体を製造する適当な工程において、必要により、発泡剤(又は発泡助剤)、発泡核剤などを用いてもよい。
ウルトラピクノメーター1000(QUANTACHROME社製)を使用し、実施例及び比較例で得られた発泡体の独立気泡率を測定した。
実施例及び比較例で得られた発泡体の発泡倍率は、以下の式に基づいて算出した。
JIS K6767に準じて、実施例及び比較例で得られたシート状発泡体の引張強度を測定した。
JIS K6767に準じて、実施例及び比較例で得られたシート状発泡体の破断伸率を測定した。
引張試験機を用いて、JIS K6767に準じて、実施例及び比較例で得られたシート状発泡体の引張弾性率を測定した。
JIS K6767に準じて、実施例及び比較例で得られたシート状発泡体の曲げ強さ及び曲げ弾性率を測定した。
JIS K6767に準じて、実施例及び比較例で得られたシート状発泡体の引裂強さを測定した。
発泡セルの隔膜の平均厚みは、光学顕微鏡を用いて実測し、平均厚みを計算した。
真空圧空成形機(第一プラスチック(株)製、CUPF−1525−PWB)を用いて、実施例及び比較例で得られたシート状発泡体を真空成形し、得られた成形体の金型に対する転写性を以下の基準で評価した。転写パターンは、幅3.1mm、高さ0.35mmのI字状であった
○:金型に対する転写の精度が高く、転写パターンがはっきりと転写されている
△:金型に対する転写の精度がやや高く、転写パターンがややはっきりと転写されている
×:金型に対する転写の精度が低く、金型の全体形状は転写されていたが、転写パターンの細部がはっきりと転写されていない。
低密度ポリエチレン(LDPE)(東ソー(株)製、339)、ポリプロピレンA(サンアロマー(株)製、PF−814)、ポリプロピレンB(日本ポリプロ(株)製、FB3312)、環状オレフィン系樹脂(ポリプラスチックス(株)製、TOPAS FS3012)、表面平滑剤としてアクリル変性PTFE(三菱レイヨン(株)製、メタブレン)、収縮防止剤としてステアリン酸モノグリセライド[べーリンガーインゲルハイムケミカルズ(株)製、アクティベックス325、成分(グリセリンモノステアレート50%、ポリエチレン50%)]、発泡助剤としてクエン酸マスターバッチ(大日精化工業(株)製、PO410K)を表1に示す割合で用いた。押出機を用いて、混合物を溶融混練させ、冷却しつつ、ダイスから混合物をシート状に押出し、引き取ってシート状発泡体を得た。また、シート状発泡体について真空成形試験を行い、成形体の金型に対する転写性を評価した。
Claims (6)
- 鎖状オレフィン系樹脂と環状オレフィン系樹脂とで構成された樹脂組成物で形成された発泡体であって、
前記鎖状オレフィン系樹脂が、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂とのポリマーアロイで構成され、
前記ポリエチレン系樹脂のエチレン含有量が、ポリエチレン系樹脂全体に対して、80モル%以上であり、
前記環状オレフィン系樹脂の割合が、前記鎖状オレフィン系樹脂100重量部に対して5〜18重量部であり、
発泡倍率が1.2〜40倍であり、
独立気泡率が85〜98%であり、かつ
発泡セルの隔膜の平均厚みが5〜50μmである発泡体。 - ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂との重量割合が、前者/後者=20/80〜30/70である請求項1記載の発泡体。
- 環状オレフィン系樹脂の割合が、鎖状オレフィン系樹脂100重量部に対して5〜15重量部である請求項1又は2記載の発泡体。
- 発泡倍率が1.2〜2倍である請求項1〜3のいずれかに記載の発泡体。
- シート状である請求項1〜4のいずれかに記載の発泡体。
- 樹脂組成物を発泡成形して、請求項1〜5のいずれかに記載の発泡体を製造する方法。
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