JP3432400B2 - 積層シート - Google Patents
積層シートInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィンフ
ィルムとポリプロピレンシートとを積層した、熱成形用
途に好適な積層シートに関する。 【0002】 【従来の技術】通常、弁当容器、フードパック等の食品
包装容器や一般包装容器等は、ポリオレフィンシート、
特にポリプロピレンシートを用いて、真空成形、圧空成
形等の熱成形法により製造されている。そして近年、環
境問題が重要視されるにつれて、これら材料による包装
容器の使用は、増加傾向にある。 【0003】この熱成形法は、シートやフィルムを加熱
した後、機械力、真空、圧空等の外力により、該シート
やフィルムを金型に密着させて成形する方法が一般的で
ある。その際、金型で成形する前の加熱時に、シート等
の中央部分が垂れ下がる現象(以下、ドローダウンと記
す)が発生する。さらに加熱を続けると、シート等の中
央部分が熱収縮により加熱前の位置に戻る力が働き、そ
して成形は、垂れが加熱前の位置に最も戻った時点で行
われる。一般にドローダウンが大きいものほど、加熱前
の位置に戻りにくく、したがって、このドローダウンの
程度が、成形精度に大きく関わってくる。 【0004】また、成形精度は、上記したドローダウン
のみならず、加熱したシートの成形時の引張応力にも左
右される。即ち、成形時の引張応力が不足すると、成形
時に金型へ密着させる際、成形品の厚みが均一にならな
い、偏肉とよばれる現象が発生する。また、引張応力が
過剰だと、成形時に金型へ十分密着が行えず、望む成形
品形状が得られないという問題が発生する。 【0005】一方、包装容器に光沢を付与したり、予め
印刷を施すことによって包装容器に高級感を付与する目
的で、ポリオレフィンシート、例えばポリプロピレンシ
ートに、無延伸ポリプロピレンフィルム(以下、CPP
フィルムと記す)を積層されている。 【0006】しかしながら、CPPフィルムが積層され
た積層シートを熱成形法により成形した場合、ドローダ
ウンが大きく、さらに成形時に光沢が低下する現象をも
生じるため、高い光沢を有する成形品を得ることができ
なかった。 【0007】そこで、上記CPPフィルムを積層した積
層シートにおいて、該CPPフィルムに代えて、二軸延
伸ポリプロピレンフィルムを使用することが提案されて
いる。例えば、特開平3−288641号公報には、結
晶状態がスメクチック構造のポリプロピレンシートに、
二軸延伸ポリプロピレンフィルムをラミネートすること
により、ドローダウン性が改良された積層シートが開示
されている。 【0008】しかしながら、上記公報に示されている積
層シートでは、ドローダウン性は改良できるものの、熱
成形時の引張応力が過剰となるため、金型に十分密着す
ることができず、成形精度に関して、未だ改良の余地が
あった。 【0009】このような背景にあって本発明者らは、成
形精度と光沢に優れた積層延伸ポリプロピレンフィルム
を積層した積層シートを提案した(特願平9−1034
45号)。 【0010】一方、熱成形法は、上記した真空、圧空、
機械力等の外力を組み合わせることにより、種々の成形
法があり、例えば、真空成形、圧空成形、真空圧空成形
等を挙げることができる。その中でも、シート等の両面
をバランスよく金型に密着させることができる真空圧空
成形が成形精度の点から望ましい。しかし真空圧空成形
は、真空と圧空の両方を制御するため、複雑かつ高価な
成形機が必要であった。したがって、より簡便で汎用の
熱成形法である、圧空を併用しない真空成形でも、成形
精度のよい成形品が得られるシートが望まれていた。 【0011】しかしながら、本発明者らが提案した上記
積層シートでは、上記真空圧空成形において十分な成形
精度を得ることはできるが、圧空を併用しない真空成形
では、成形精度に関して未だ改良の余地があった。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】したがって、ドローダ
ウン性の改善のみならず、特に圧空を併用しない真空成
形において、成形時に金型へ十分に密着できる金型密着
性と成形後の成形品厚みが均一になる均一成形性とを兼
ね備え、さらに熱成形をおこなっても表面光沢が優れ
た、シートが望まれていた。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、特に圧空
を併用しない真空成形において、金型密着性や均一成形
性が良好であり、しかも、熱成形後の表面光沢も良好な
上記積層シートを開発すべく、鋭意研究を重ねてきた。 【0014】その結果、特定の物性とフィルム組成・層
構成を有するポリオレフィンフィルムを、ポリプロピレ
ンシートに積層した積層シートにより、上記課題を解決
できることを見い出し、本発明を完成するに至った。 【0015】即ち、本発明は、結晶性ポリプロピレン1
00重量部と低結晶性ポリオレフィン3〜100重量部
との組成物よりなる層(A)と、プロピレン単独重合体
及び/又はプロピレンに基づく単量体単位を99モル%
以上含むプロピレン系ランダム共重合体よりなる層
(B)との積層体よりなり、引張伸度100%の条件下
での熱機械的分析により測定されるフィルムの流れ方向
及び該フィルムの流れ方向に対して直角となる方向の1
20℃における引張応力が、0.1〜3.5kgf/m
m2である積層ポリオレフィンフィルムが、ポリプロピ
レンシート(C)の少なくとも片面に積層され、且つ層
(B)が表層となるように構成されたことを特徴とする
積層シートである。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明において、積層ポリオレフ
ィンフィルムの層(A)の原料に使用される結晶性ポリ
プロピレンは、下記に示す物性を満足するものであれば
特に制限なく、たとえば、プロピレン単独重合体、プロ
ピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとのランダム
またはブロック共重合体等を使用することができる。上
記結晶性ポリプロピレンにおけるプロピレン以外のα−
オレフィンに由来する単量体単位の含有量としては、本
発明で規定する物性を勘案すると、5モル%以下である
ことが好ましい。プロピレン以外のα−オレフィンとし
ては、炭素数が2〜12のα−オレフィンが好ましく、
エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン、1−オクテン等の炭素数が2〜8のα−オ
レフィンがより好ましい。 【0017】上記結晶性ポリプロピレンは、オルトジク
ロロベンゼンを溶媒とした温度上昇溶離分別法(以下、
TREFと記す)による90重量%溶出温度によって定
義される。すなわち、上記結晶性ポリプロピレンは、T
REFによる90重量%溶出温度が85〜120℃であ
り、より好ましくは90〜120℃である。 【0018】TREFによる90重量%溶出温度が85
℃より低い場合は、得られる積層シートの剛性が低下す
るため好ましくない。一方、TREFによる90重量%
溶出温度が120℃より高い場合は、得られる積層シー
トの金型密着性が低下するため好ましくない。 【0019】また、上記結晶性ポリプロピレンは、以下
のような特性を有していることが好ましい。 【0020】上記結晶性ポリプロピレンの示差走査熱測
定(以下、DSCと記す)におけるピークトップの測定
値は、125〜165℃が好ましく、130〜160℃
がより好ましい。DSCにおけるピークトップの測定値
が125℃より低い場合は、熱成形後の積層シートの表
面光沢が低下するため好ましくない。DSCにおけるピ
ークトップの測定値が165℃より高い場合は、得られ
る積層シートの金型密着性が低下するため好ましくな
い。 【0021】上記結晶性ポリプロピレンのメルトフロー
レートは、製膜性を勘案すれば0.5〜20g/10分
の範囲であることが好適である。 【0022】本発明において、積層ポリオレフィンフィ
ルムの層(A)の原料に使用される低結晶性ポリオレフ
ィンは、下記に示す物性を満足するものであれば特に制
限なく、たとえば、エチレン−α−オレフィン共重合
体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
プロピレン−α−オレフィン共重合体またはこれら2種
以上の重合体の混合物が挙げられる。上記低結晶性ポリ
オレフィンにおけるα−オレフィンとしては、炭素数が
2〜12のα−オレフィンが好ましく、エチレン、1−
ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−オクテン等の炭素数が2〜8のα−オレフィンがより
好ましい。 【0023】また、上記低結晶性ポリオレフィンは、T
REFによる90重量%溶出温度によって定義される。
即ち、上記低結晶性ポリオレフィンは、TREFによる
90重量%溶出温度が、83℃以下であることが必要で
あり、78℃以下であることがより好ましい。TREF
による90重量%溶出温度が83℃より高い場合は、得
られる積層シートの均一成形性が低下するため好ましく
ない。 【0024】上記低結晶性ポリオレフィンのメルトフロ
ーレートは、製膜性を勘案すれば0.5〜50g/10
分の範囲であることが好適である。 【0025】層(A)原料中の低結晶性ポリオレフィン
の配合量は、結晶性ポリプロピレン100重量部に対し
て、3〜100重量部であることが必要であり、4〜6
0重量部であることがより好ましい。 【0026】低結晶性ポリオレフィンの配合量が3重量
部より少ない場合は、圧空を併用しない真空成形におけ
る金型密着性が低下するだけでなく、本発明の積層ポリ
オレフィンフィルムの製造も困難となるため好ましくな
い。一方、低結晶性ポリオレフィンの配合量が100重
量部より多い場合は、圧空を併用しない真空成形におけ
る金型密着性がこれ以上向上せず、逆にブレンドするこ
とが困難となり、組成物の押出成形も困難となるだけで
なく、得られる積層シートの剛性も低下するため好まし
くない。 【0027】本発明において、結晶性ポリプロピレンと
低結晶性ポリオレフィンとの組成物の製造方法は、公知
の方法が何ら制限なく採用でき、たとえば、結晶性ポリ
プロピレンと低結晶性ポリオレフィンとを溶融混練し組
成物とする方法、結晶性ポリプロピレンと低結晶性ポリ
オレフィンとを単にブレンドして組成物とする方法が挙
げられる。この中でも、ブレンド性、組成物の押出特性
等を勘案すると、結晶性ポリプロピレンと低結晶性ポリ
オレフィンとを溶融混練し組成物とする方法が好適であ
る。 【0028】本発明において、積層ポリオレフィンフィ
ルムの層(B)の原料に使用されるプロピレン系ランダ
ム共重合体は、プロピレンに基づく単量体単位の含有量
が、99モル%以上であることが必要であり、99.2
モル%以上であることがより好ましい。プロピレンに基
づく単量体単位の含有量が99モル%より少ない場合
は、積層シートにおいて熱成形後の表面光沢が低下する
ため好ましくない。該プロピレン系ランダム共重合体に
おいて、プロピレン以外の単量体としては、プロピレン
と共重合可能な単量体が何ら制限なく使用できるが、そ
の中でも炭素数が2〜12のα−オレフィンが好まし
く、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、1−オクテン等の炭素数が2〜8のα
−オレフィンがより好ましい。層(B)原料を具体的に
例示すると、プロピレン単独共重合体、プロピレン−エ
チレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム
共重合体、プロピレン−エチレン−ブテンランダム三元
共重合体、プロピレン−ヘキセンランダム共重合体等の
1種または2種以上の混合物を挙げることができる。 【0029】また、層(B)原料に使用されるプロピレ
ン単独重合体及び/又はプロピレン系ランダム共重合体
は、DSCにおけるピークトップの測定値が、耐熱性を
勘案すると、150〜165℃であることが好ましく、
155〜165℃であることがより好ましい。また、該
プロピレン単独重合体及び/又はプロピレン系ランダム
共重合体の13C−NMRによるmmmmペンタッド分率
は、0.85〜0.96であることが好ましく、0.8
6〜0.94であることがより好ましい。mmmmペン
タッド分率が0.96より大きい場合は、得られる積層
シートの金型密着性が低下するため好ましくない。mm
mmペンタッド分率が0.85より小さい場合は、熱成
形後の表面光沢が低下するため好ましくない。該プロピ
レン単独重合体及び/又はプロピレン系ランダム共重合
体のMFRは、フィルム成形性を勘案すると、1〜15
g/10分であることが好ましく、2〜15g/10分
であることがより好ましい。 【0030】また、本発明に使用される積層ポリオレフ
ィンフィルム原料中には、本発明のフィルム物性を阻害
しない程度、他の樹脂を混合することができる。混合す
る樹脂としては、特に制限されないが、一般的にはプロ
ピレン、エチレン、ブテンの単独重合体および共重合
体、またはこれらの重合体の2種以上の混合物を用いる
ことができる。 【0031】さらに、積層ポリオレフィンフィルム原料
樹脂中には、必要に応じて帯電防止剤、防曇剤、アンチ
ブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、結晶核剤、滑
剤、滑り性付与およびアンチブロッキング性付与を目的
とした界面活性剤、フィラー、発泡剤等の公知の添加剤
を配合させて用いても良い。 【0032】本発明に使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムは、少なくとも層(A)と層(B)との積層体に
よりなることが必要である。すなわち、該積層ポリオレ
フィンフィルムにおいて、層(A)はドローダウン性を
改善し、かつ、特に圧空を使用しない真空成形における
金型密着性を付与するため必要であり、一方、層(B)
はドローダウン性を改善しつつ熱成形後の表面光沢と均
一成形性を付与するために必要である、さらに、両層を
積層することにより、初めて本発明の目的を達成するこ
とができる。また、上記した性質を備えるため、層
(A)は、充分に配向緩和されていることが好ましく、
層(B)は、延伸配向されていることが好ましい。 【0033】上記した層(A)もしくは層(B)のみの
単層フィルムの場合、慨嘆層フィルムが本発明で規定す
る熱時引張応力を満たしていたとしても、本発明が目的
とする熱成形後も表面光沢を有し、かつ、特に圧空を使
用しない真空成形における十分な均一成形性や金型密着
性を兼ね備えた積層シートが得られないので好ましくな
い。また、本発明とは逆に、積層ポリオレフィンフィル
ムの層(A)が表層となるように積層した積層シート
は、熱成形後の表面光沢が低下するので好ましくない。 【0034】また、該積層ポリオレフィンフィルムは、
層(A)と層(B)の2層構成に限定されず、層
(B)、層(A)、層(B)の3層構成でもよく、さら
に層(A)と層(B)が複数回繰り返し積層されていて
もよい。 【0035】本発明に使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムの層(A)の厚みは、ドローダウン性の維持や、
金型密着性等の熱成形性等を勘案すると、5〜100μ
mであることが好ましく、10〜60μmであることが
より好ましい。 【0036】一方、該積層ポリオレフィンフィルムの層
(B)の厚みは、表面光沢や、均一成形性等の熱成形性
等を勘案すると、0.5〜50μmであることが好まし
く、1〜15μmであることがより好ましい。 【0037】また、該積層ポリオレフィンフィルム全体
の厚みに対する層(B)の厚みの比率は、0.2〜40
%であることが好ましく、0.5〜30%であることが
より好ましい。層(B)の厚みの比率が0.2%より小
さい場合は表面光沢が低下し、40%より大きい場合は
金型密着性等の熱成形性が低下するため好ましくない。 【0038】本発明に使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムは、特定条件の熱機械的分析によって特定され
る。即ち、熱機械的分析における、フィルムの流れ方向
(以下、MD方向と記す)および流れ方向に対して直角
となる方向(以下、TD方向と記す)における120℃
の引張応力(以下、熱時引張応力と記す)が、引張伸度
100%の条件下で、0.1〜3.5kgf/mm2で
あることが必要であり、さらに好ましくは0.1〜3.
0kgf/mm2である。熱時引張応力が0.1kgf
/mm2より小さい場合は、ドローダウンが大きくな
り、さらに均一成形性も低下するので好ましくない。熱
時引張応力が3.5kgf/mm2より大きい場合は、
圧空を使用しない真空成形における金型密着性が低下す
るために好ましくない。 【0039】また、23℃における引張伸度は、50〜
400%であることが好ましく、80〜350%である
ことがより好ましい。引張伸度が50%より小さい場合
は、得られる積層シートの金型密着性が低下するため好
ましくない。一方、引張伸度が400%より大きい場合
は、得られる積層シートの剛性が不足し、さらに均一成
形性が低下するため好ましくない。 【0040】本発明で使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムの製造方法は、特に制限されるものではなく、代
表的な製造方法として、層(A)と層(B)とを積層し
てから延伸する方法が挙げられる。 【0041】層(A)と層(B)とを積層する方法は、
一般に層(A)原料と層(B)原料とを共押出して積層
する方法が好適に採用され、さらに層(A)と層(B)
を別々に製造し、適当な接着剤、例えば酸変性ポリオレ
フィン等を介して積層する方法も可能である。 【0042】また、延伸方法としては、熱成形性や成形
後の表面光沢を勘案すると、逐次二軸延伸あるいは同時
二軸延伸方法が好適に採用される。 【0043】本発明において、上記延伸方法の延伸条件
はは特に制限されないが、以下に示す延伸条件により、
本発明の目的とする積層シートを好適に得ることができ
る。 【0044】すなわち、面積延伸倍率は、1.5〜30
倍であることが好ましく、2〜28倍であることがより
好ましく、4〜26倍であることがさらに好ましい。面
積延伸倍率が1.5倍より小さい場合は、積層フィルム
の均一成形性等の熱成形性が低下するため好ましくな
く、面積延伸倍率が30倍より大きい場合は、圧空を使
用しない真空成形における金型密着性等の熱成形性が低
下するため好ましくない。 【0045】また、MD方向およびTD方向の延伸倍率
は、1.1〜8倍であることが好ましく、1.2〜7倍
であることが好ましく、さらに好ましくは2〜6倍であ
る。延伸倍率が1.1倍より小さい場合は、得られる積
層シートのドローダウンが大きくなり、さらに成形後の
表面光沢も低下するため好ましくない。一方、延伸倍率
が8倍より大きい場合は、得られる積層シートの圧空を
使用しない真空成形における金型密着性等の熱成形性が
低下するため好ましくない。 【0046】さらに、MD方向の延伸倍率(a)とTD
方向の延伸倍率(b)の比(a/b)は、0.4〜0.
25であることが好ましく、0.5〜2がより好まし
く、0.6〜1.5であることがさらに好ましい。延伸
比(a/b)が0.4より小さい場合、または2.5よ
り大きい場合は、均一成形性等の熱成形性が低下するた
め好ましくない。 【0047】本発明において使用される、積層ポリオレ
フィンフィルムが少なくとも片面に積層されるポリプロ
ピレンシートは、公知のものが何等制限なく使用でき
る。上記ポリプロピレンシートの原料としては、プロピ
レン単独重合体、プロピレン以外のα−オレフィン、例
えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン等が20重
量%以下とプロピレンが80重量%以上とのランダム、
ブロック、グラフト共重合体、さらにはこれらの混合物
が挙げられる。 【0048】上記ポリプロピレンシートとしては、無延
伸シートや一軸延伸シート、二軸延伸シート、圧延シー
ト等の延伸シートが挙げられるが、その中でも、熱成形
性を勘案すると無延伸シートが好ましい。 【0049】また、上記ポリプロピレンシートは、発泡
シート、フィラー配合シート等でもかまわない。上記し
たフィラー配合シートに配合されるフィラーとしては、
タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
シリカ、ガラス等の公知の充填剤を採用することができ
る。これらフィラーの充填量は特に制限されないが、積
層シートの熱成形性等を勘案すると5〜50重量%の範
囲であることが好ましい。 【0050】上記ポリプロピレンシートの厚みは特に制
限されないが、熱成形性を勘案すると、0.1〜1mm
が好ましく、0.2〜0.6mmの範囲であることがよ
り好ましい。 【0051】本発明で使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムとポリプロピレンシートとの積層方法は、該積層
ポリオレフィンフィルムの層(B)が表層となるように
積層されていれば、特に制限されなく、押し出しラミネ
ート法、ドライラミネート法等の公知の方法が使用でき
る。 【0052】本発明の積層シートの用途は、特に制限さ
れないが、弁当容器、フードパック等の食品包装容器や
一般包装容器等に好適に使用できる。また、これらの用
途のための成形方法も特に制限されないが、熱成形法が
好適に使用できる。一般的には、真空成形、圧空成形、
真空圧空成形等の、加熱後金型等の型枠内にて賦形した
後冷却される方法が採用される。これらの中でも、特に
圧空を使用しない真空成形が好適である。 【0053】 【発明の効果】本発明の積層シートは、ドローダウンが
小さく、特に圧空を使用しない真空成形時に金型へ十分
に密着できる金型密着性と、成形後の成形品厚みが均一
になる均一成形性とを兼ね備え、さらに熱成形をおこな
っても表面光沢が優れているシートである。したがっ
て、本発明の積層シートは、食品包装分野および一般包
装分野において好適に使用することができる。 【0054】 【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するために実
施例および比較例を掲げるが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。なお、以下の実施例および比
較例において、フィルム原料として使用した樹脂は、表
1に示すものである。 【0055】 【表1】【0056】また、以下の実施例及び比較例において用
いた測定方法は次の方法により実施した。 【0057】(1)ペンタッド分率(mmmm値)およ
び共重合組成 日本電子社製のJNM−GSX−270(13C−核共鳴
周波数67.8MHz)を用い、次の条件で測定した。 【0058】 測定モード: 1H−完全デカップリング パルス幅 : 7.0マイクロ秒(C45度) パルス繰り返し時間: 3秒 積算回数 : 10000回 溶媒 : オルトジクロルベンゼン/重ベンゼンの
混合溶媒(90/10容量%) 試料濃度 : 120mg/2.5ml溶媒 測定温度 : 120℃ この場合、mmmmペンタッド分率は、13C−NMRス
ペクトルのメチル基領域における分裂ピークの測定によ
り求めた。また、メチル基領域のピークの帰属は、A.
Zambelli et al[Macromolec
ules 13,267(1980)]に従って行っ
た。 【0059】(2)熱時引張応力 セイコー電子工業(株)社製TMA/SS150C装置
を用い、幅2mmの試料を120℃に設定した熱媒に浸
せきし、試料温度が120±1℃となった時点で測定を
開始した。引張スピード5mm/分、チャック間距離5
mmの条件で、MD方向およびTD方向の引張伸度10
0%における引張応力を測定した。 【0060】(3)引張伸度(引張破断伸度) 試料を10mm幅の短冊状に切断し、測定長を40mm
として引張試験機によって引張速度300mm/分、チ
ャート速度300mm/分でチャート紙に記録した。破
断点の伸度(%)を読み取った。 【0061】(4)ドローダウン性 クランプ枠(500mm×500mm)に積層シートを
挟んで、遠赤外線ヒーターを300℃に設定し、積層シ
ートを上下から加熱した。シート中央部の加熱前の位置
から、垂れ下がり最下点までの長さを測定し、表2に従
って評価した。 【0062】 【表2】 【0063】(5)成形性(成形精度) トレー(縦200mm、横250mm、高さ20mm)
を真空成形した際の容器の間仕切り部分(幅3mm、高
さ15mm)の高さ15mmを100%とし、各条件の
成形品の間仕切り部分の高さから、成形性を評価した。
評価は表3に示すように4段階とした。尚、成形時の圧
空の併用は、行わなかった。 【0064】 【表3】 【0065】(6)透明性(ヘイズ) JIS K6714に準拠して測定した。 【0066】(7)表面光沢(グロス) JIS K7105に準拠して測定した。 【0067】(8)DSCによる主ピークの測定 約5〜6mgの試料を評量後、アルミパンに封入し、示
差熱量計にて20ml/minの窒素気流中で室温から
235℃まで昇温し、この温度で10分間保持し、次い
で10℃/minで室温まで冷却する。この後、昇温速
度10℃/minで得られる融解曲線により、主ピーク
の温度を測定した。 【0068】(9)温度上昇溶離分別法(TREF)に
よる溶出温度の測定 センシュ−科学社製の自動TREF装置SSC−730
0ATREFを用い、次の条件で測定した。 【0069】 溶媒 : オルトジクロルベンゼン 流速 : 150ml/時間 昇温速度: 4℃/時間 検出機 : 赤外検出器 測定波数: 3.41μm カラム : センシュ−化学社製「パックドカラム30
φ」30mmφ×300mm 濃度 : 1g/120ml 注入量 : 100ml この場合、カラム内の試料溶液を145℃で導入した
後、2℃/時間の速度で10℃まで除冷して試料ポリマ
−を充填剤表面に吸着させた後、カラム温度を上記条件
で昇温することにより、各温度で溶出してきたポリマ−
濃度を赤外検出器で測定した。 【0070】実施例1〜4 表1、4に示す樹脂を、Tダイ押出し機を用いて、28
0℃で加熱溶融下シート状に押出し、チルロール上で冷
却固化した後、加熱ロール延伸機により縦延伸し、続い
てテンター横延伸機で延伸した。面積延伸倍率およびM
D、TD方向の延伸倍率を表4に示した。得られたフィ
ルムをホモポリプロピレン(MFR=0.5g/10
分、DSCピーク温度:161℃)からなる厚さ0.4
5mmの無延伸シートに押出ラミネート法を用いて積層
し、圧空を併用しない真空成形を行った。得られたフィ
ルムの厚み、ヘイズ、得られた積層シートのドローダウ
ン性、真空成形における成形性、成形品中央部の表面光
沢を測定し、結果を表4に示した。 【0071】比較例1〜3 表1、4に示す樹脂を用いること、延伸倍率を表4に示
したように変えること以外は実施例1と全く同様に製膜
および成形評価を行った。結果を表4に示した。 【0072】 【表4】
ィルムとポリプロピレンシートとを積層した、熱成形用
途に好適な積層シートに関する。 【0002】 【従来の技術】通常、弁当容器、フードパック等の食品
包装容器や一般包装容器等は、ポリオレフィンシート、
特にポリプロピレンシートを用いて、真空成形、圧空成
形等の熱成形法により製造されている。そして近年、環
境問題が重要視されるにつれて、これら材料による包装
容器の使用は、増加傾向にある。 【0003】この熱成形法は、シートやフィルムを加熱
した後、機械力、真空、圧空等の外力により、該シート
やフィルムを金型に密着させて成形する方法が一般的で
ある。その際、金型で成形する前の加熱時に、シート等
の中央部分が垂れ下がる現象(以下、ドローダウンと記
す)が発生する。さらに加熱を続けると、シート等の中
央部分が熱収縮により加熱前の位置に戻る力が働き、そ
して成形は、垂れが加熱前の位置に最も戻った時点で行
われる。一般にドローダウンが大きいものほど、加熱前
の位置に戻りにくく、したがって、このドローダウンの
程度が、成形精度に大きく関わってくる。 【0004】また、成形精度は、上記したドローダウン
のみならず、加熱したシートの成形時の引張応力にも左
右される。即ち、成形時の引張応力が不足すると、成形
時に金型へ密着させる際、成形品の厚みが均一にならな
い、偏肉とよばれる現象が発生する。また、引張応力が
過剰だと、成形時に金型へ十分密着が行えず、望む成形
品形状が得られないという問題が発生する。 【0005】一方、包装容器に光沢を付与したり、予め
印刷を施すことによって包装容器に高級感を付与する目
的で、ポリオレフィンシート、例えばポリプロピレンシ
ートに、無延伸ポリプロピレンフィルム(以下、CPP
フィルムと記す)を積層されている。 【0006】しかしながら、CPPフィルムが積層され
た積層シートを熱成形法により成形した場合、ドローダ
ウンが大きく、さらに成形時に光沢が低下する現象をも
生じるため、高い光沢を有する成形品を得ることができ
なかった。 【0007】そこで、上記CPPフィルムを積層した積
層シートにおいて、該CPPフィルムに代えて、二軸延
伸ポリプロピレンフィルムを使用することが提案されて
いる。例えば、特開平3−288641号公報には、結
晶状態がスメクチック構造のポリプロピレンシートに、
二軸延伸ポリプロピレンフィルムをラミネートすること
により、ドローダウン性が改良された積層シートが開示
されている。 【0008】しかしながら、上記公報に示されている積
層シートでは、ドローダウン性は改良できるものの、熱
成形時の引張応力が過剰となるため、金型に十分密着す
ることができず、成形精度に関して、未だ改良の余地が
あった。 【0009】このような背景にあって本発明者らは、成
形精度と光沢に優れた積層延伸ポリプロピレンフィルム
を積層した積層シートを提案した(特願平9−1034
45号)。 【0010】一方、熱成形法は、上記した真空、圧空、
機械力等の外力を組み合わせることにより、種々の成形
法があり、例えば、真空成形、圧空成形、真空圧空成形
等を挙げることができる。その中でも、シート等の両面
をバランスよく金型に密着させることができる真空圧空
成形が成形精度の点から望ましい。しかし真空圧空成形
は、真空と圧空の両方を制御するため、複雑かつ高価な
成形機が必要であった。したがって、より簡便で汎用の
熱成形法である、圧空を併用しない真空成形でも、成形
精度のよい成形品が得られるシートが望まれていた。 【0011】しかしながら、本発明者らが提案した上記
積層シートでは、上記真空圧空成形において十分な成形
精度を得ることはできるが、圧空を併用しない真空成形
では、成形精度に関して未だ改良の余地があった。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】したがって、ドローダ
ウン性の改善のみならず、特に圧空を併用しない真空成
形において、成形時に金型へ十分に密着できる金型密着
性と成形後の成形品厚みが均一になる均一成形性とを兼
ね備え、さらに熱成形をおこなっても表面光沢が優れ
た、シートが望まれていた。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、特に圧空
を併用しない真空成形において、金型密着性や均一成形
性が良好であり、しかも、熱成形後の表面光沢も良好な
上記積層シートを開発すべく、鋭意研究を重ねてきた。 【0014】その結果、特定の物性とフィルム組成・層
構成を有するポリオレフィンフィルムを、ポリプロピレ
ンシートに積層した積層シートにより、上記課題を解決
できることを見い出し、本発明を完成するに至った。 【0015】即ち、本発明は、結晶性ポリプロピレン1
00重量部と低結晶性ポリオレフィン3〜100重量部
との組成物よりなる層(A)と、プロピレン単独重合体
及び/又はプロピレンに基づく単量体単位を99モル%
以上含むプロピレン系ランダム共重合体よりなる層
(B)との積層体よりなり、引張伸度100%の条件下
での熱機械的分析により測定されるフィルムの流れ方向
及び該フィルムの流れ方向に対して直角となる方向の1
20℃における引張応力が、0.1〜3.5kgf/m
m2である積層ポリオレフィンフィルムが、ポリプロピ
レンシート(C)の少なくとも片面に積層され、且つ層
(B)が表層となるように構成されたことを特徴とする
積層シートである。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明において、積層ポリオレフ
ィンフィルムの層(A)の原料に使用される結晶性ポリ
プロピレンは、下記に示す物性を満足するものであれば
特に制限なく、たとえば、プロピレン単独重合体、プロ
ピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとのランダム
またはブロック共重合体等を使用することができる。上
記結晶性ポリプロピレンにおけるプロピレン以外のα−
オレフィンに由来する単量体単位の含有量としては、本
発明で規定する物性を勘案すると、5モル%以下である
ことが好ましい。プロピレン以外のα−オレフィンとし
ては、炭素数が2〜12のα−オレフィンが好ましく、
エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン、1−オクテン等の炭素数が2〜8のα−オ
レフィンがより好ましい。 【0017】上記結晶性ポリプロピレンは、オルトジク
ロロベンゼンを溶媒とした温度上昇溶離分別法(以下、
TREFと記す)による90重量%溶出温度によって定
義される。すなわち、上記結晶性ポリプロピレンは、T
REFによる90重量%溶出温度が85〜120℃であ
り、より好ましくは90〜120℃である。 【0018】TREFによる90重量%溶出温度が85
℃より低い場合は、得られる積層シートの剛性が低下す
るため好ましくない。一方、TREFによる90重量%
溶出温度が120℃より高い場合は、得られる積層シー
トの金型密着性が低下するため好ましくない。 【0019】また、上記結晶性ポリプロピレンは、以下
のような特性を有していることが好ましい。 【0020】上記結晶性ポリプロピレンの示差走査熱測
定(以下、DSCと記す)におけるピークトップの測定
値は、125〜165℃が好ましく、130〜160℃
がより好ましい。DSCにおけるピークトップの測定値
が125℃より低い場合は、熱成形後の積層シートの表
面光沢が低下するため好ましくない。DSCにおけるピ
ークトップの測定値が165℃より高い場合は、得られ
る積層シートの金型密着性が低下するため好ましくな
い。 【0021】上記結晶性ポリプロピレンのメルトフロー
レートは、製膜性を勘案すれば0.5〜20g/10分
の範囲であることが好適である。 【0022】本発明において、積層ポリオレフィンフィ
ルムの層(A)の原料に使用される低結晶性ポリオレフ
ィンは、下記に示す物性を満足するものであれば特に制
限なく、たとえば、エチレン−α−オレフィン共重合
体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
プロピレン−α−オレフィン共重合体またはこれら2種
以上の重合体の混合物が挙げられる。上記低結晶性ポリ
オレフィンにおけるα−オレフィンとしては、炭素数が
2〜12のα−オレフィンが好ましく、エチレン、1−
ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−オクテン等の炭素数が2〜8のα−オレフィンがより
好ましい。 【0023】また、上記低結晶性ポリオレフィンは、T
REFによる90重量%溶出温度によって定義される。
即ち、上記低結晶性ポリオレフィンは、TREFによる
90重量%溶出温度が、83℃以下であることが必要で
あり、78℃以下であることがより好ましい。TREF
による90重量%溶出温度が83℃より高い場合は、得
られる積層シートの均一成形性が低下するため好ましく
ない。 【0024】上記低結晶性ポリオレフィンのメルトフロ
ーレートは、製膜性を勘案すれば0.5〜50g/10
分の範囲であることが好適である。 【0025】層(A)原料中の低結晶性ポリオレフィン
の配合量は、結晶性ポリプロピレン100重量部に対し
て、3〜100重量部であることが必要であり、4〜6
0重量部であることがより好ましい。 【0026】低結晶性ポリオレフィンの配合量が3重量
部より少ない場合は、圧空を併用しない真空成形におけ
る金型密着性が低下するだけでなく、本発明の積層ポリ
オレフィンフィルムの製造も困難となるため好ましくな
い。一方、低結晶性ポリオレフィンの配合量が100重
量部より多い場合は、圧空を併用しない真空成形におけ
る金型密着性がこれ以上向上せず、逆にブレンドするこ
とが困難となり、組成物の押出成形も困難となるだけで
なく、得られる積層シートの剛性も低下するため好まし
くない。 【0027】本発明において、結晶性ポリプロピレンと
低結晶性ポリオレフィンとの組成物の製造方法は、公知
の方法が何ら制限なく採用でき、たとえば、結晶性ポリ
プロピレンと低結晶性ポリオレフィンとを溶融混練し組
成物とする方法、結晶性ポリプロピレンと低結晶性ポリ
オレフィンとを単にブレンドして組成物とする方法が挙
げられる。この中でも、ブレンド性、組成物の押出特性
等を勘案すると、結晶性ポリプロピレンと低結晶性ポリ
オレフィンとを溶融混練し組成物とする方法が好適であ
る。 【0028】本発明において、積層ポリオレフィンフィ
ルムの層(B)の原料に使用されるプロピレン系ランダ
ム共重合体は、プロピレンに基づく単量体単位の含有量
が、99モル%以上であることが必要であり、99.2
モル%以上であることがより好ましい。プロピレンに基
づく単量体単位の含有量が99モル%より少ない場合
は、積層シートにおいて熱成形後の表面光沢が低下する
ため好ましくない。該プロピレン系ランダム共重合体に
おいて、プロピレン以外の単量体としては、プロピレン
と共重合可能な単量体が何ら制限なく使用できるが、そ
の中でも炭素数が2〜12のα−オレフィンが好まし
く、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、1−オクテン等の炭素数が2〜8のα
−オレフィンがより好ましい。層(B)原料を具体的に
例示すると、プロピレン単独共重合体、プロピレン−エ
チレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム
共重合体、プロピレン−エチレン−ブテンランダム三元
共重合体、プロピレン−ヘキセンランダム共重合体等の
1種または2種以上の混合物を挙げることができる。 【0029】また、層(B)原料に使用されるプロピレ
ン単独重合体及び/又はプロピレン系ランダム共重合体
は、DSCにおけるピークトップの測定値が、耐熱性を
勘案すると、150〜165℃であることが好ましく、
155〜165℃であることがより好ましい。また、該
プロピレン単独重合体及び/又はプロピレン系ランダム
共重合体の13C−NMRによるmmmmペンタッド分率
は、0.85〜0.96であることが好ましく、0.8
6〜0.94であることがより好ましい。mmmmペン
タッド分率が0.96より大きい場合は、得られる積層
シートの金型密着性が低下するため好ましくない。mm
mmペンタッド分率が0.85より小さい場合は、熱成
形後の表面光沢が低下するため好ましくない。該プロピ
レン単独重合体及び/又はプロピレン系ランダム共重合
体のMFRは、フィルム成形性を勘案すると、1〜15
g/10分であることが好ましく、2〜15g/10分
であることがより好ましい。 【0030】また、本発明に使用される積層ポリオレフ
ィンフィルム原料中には、本発明のフィルム物性を阻害
しない程度、他の樹脂を混合することができる。混合す
る樹脂としては、特に制限されないが、一般的にはプロ
ピレン、エチレン、ブテンの単独重合体および共重合
体、またはこれらの重合体の2種以上の混合物を用いる
ことができる。 【0031】さらに、積層ポリオレフィンフィルム原料
樹脂中には、必要に応じて帯電防止剤、防曇剤、アンチ
ブロッキング剤、酸化防止剤、光安定剤、結晶核剤、滑
剤、滑り性付与およびアンチブロッキング性付与を目的
とした界面活性剤、フィラー、発泡剤等の公知の添加剤
を配合させて用いても良い。 【0032】本発明に使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムは、少なくとも層(A)と層(B)との積層体に
よりなることが必要である。すなわち、該積層ポリオレ
フィンフィルムにおいて、層(A)はドローダウン性を
改善し、かつ、特に圧空を使用しない真空成形における
金型密着性を付与するため必要であり、一方、層(B)
はドローダウン性を改善しつつ熱成形後の表面光沢と均
一成形性を付与するために必要である、さらに、両層を
積層することにより、初めて本発明の目的を達成するこ
とができる。また、上記した性質を備えるため、層
(A)は、充分に配向緩和されていることが好ましく、
層(B)は、延伸配向されていることが好ましい。 【0033】上記した層(A)もしくは層(B)のみの
単層フィルムの場合、慨嘆層フィルムが本発明で規定す
る熱時引張応力を満たしていたとしても、本発明が目的
とする熱成形後も表面光沢を有し、かつ、特に圧空を使
用しない真空成形における十分な均一成形性や金型密着
性を兼ね備えた積層シートが得られないので好ましくな
い。また、本発明とは逆に、積層ポリオレフィンフィル
ムの層(A)が表層となるように積層した積層シート
は、熱成形後の表面光沢が低下するので好ましくない。 【0034】また、該積層ポリオレフィンフィルムは、
層(A)と層(B)の2層構成に限定されず、層
(B)、層(A)、層(B)の3層構成でもよく、さら
に層(A)と層(B)が複数回繰り返し積層されていて
もよい。 【0035】本発明に使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムの層(A)の厚みは、ドローダウン性の維持や、
金型密着性等の熱成形性等を勘案すると、5〜100μ
mであることが好ましく、10〜60μmであることが
より好ましい。 【0036】一方、該積層ポリオレフィンフィルムの層
(B)の厚みは、表面光沢や、均一成形性等の熱成形性
等を勘案すると、0.5〜50μmであることが好まし
く、1〜15μmであることがより好ましい。 【0037】また、該積層ポリオレフィンフィルム全体
の厚みに対する層(B)の厚みの比率は、0.2〜40
%であることが好ましく、0.5〜30%であることが
より好ましい。層(B)の厚みの比率が0.2%より小
さい場合は表面光沢が低下し、40%より大きい場合は
金型密着性等の熱成形性が低下するため好ましくない。 【0038】本発明に使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムは、特定条件の熱機械的分析によって特定され
る。即ち、熱機械的分析における、フィルムの流れ方向
(以下、MD方向と記す)および流れ方向に対して直角
となる方向(以下、TD方向と記す)における120℃
の引張応力(以下、熱時引張応力と記す)が、引張伸度
100%の条件下で、0.1〜3.5kgf/mm2で
あることが必要であり、さらに好ましくは0.1〜3.
0kgf/mm2である。熱時引張応力が0.1kgf
/mm2より小さい場合は、ドローダウンが大きくな
り、さらに均一成形性も低下するので好ましくない。熱
時引張応力が3.5kgf/mm2より大きい場合は、
圧空を使用しない真空成形における金型密着性が低下す
るために好ましくない。 【0039】また、23℃における引張伸度は、50〜
400%であることが好ましく、80〜350%である
ことがより好ましい。引張伸度が50%より小さい場合
は、得られる積層シートの金型密着性が低下するため好
ましくない。一方、引張伸度が400%より大きい場合
は、得られる積層シートの剛性が不足し、さらに均一成
形性が低下するため好ましくない。 【0040】本発明で使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムの製造方法は、特に制限されるものではなく、代
表的な製造方法として、層(A)と層(B)とを積層し
てから延伸する方法が挙げられる。 【0041】層(A)と層(B)とを積層する方法は、
一般に層(A)原料と層(B)原料とを共押出して積層
する方法が好適に採用され、さらに層(A)と層(B)
を別々に製造し、適当な接着剤、例えば酸変性ポリオレ
フィン等を介して積層する方法も可能である。 【0042】また、延伸方法としては、熱成形性や成形
後の表面光沢を勘案すると、逐次二軸延伸あるいは同時
二軸延伸方法が好適に採用される。 【0043】本発明において、上記延伸方法の延伸条件
はは特に制限されないが、以下に示す延伸条件により、
本発明の目的とする積層シートを好適に得ることができ
る。 【0044】すなわち、面積延伸倍率は、1.5〜30
倍であることが好ましく、2〜28倍であることがより
好ましく、4〜26倍であることがさらに好ましい。面
積延伸倍率が1.5倍より小さい場合は、積層フィルム
の均一成形性等の熱成形性が低下するため好ましくな
く、面積延伸倍率が30倍より大きい場合は、圧空を使
用しない真空成形における金型密着性等の熱成形性が低
下するため好ましくない。 【0045】また、MD方向およびTD方向の延伸倍率
は、1.1〜8倍であることが好ましく、1.2〜7倍
であることが好ましく、さらに好ましくは2〜6倍であ
る。延伸倍率が1.1倍より小さい場合は、得られる積
層シートのドローダウンが大きくなり、さらに成形後の
表面光沢も低下するため好ましくない。一方、延伸倍率
が8倍より大きい場合は、得られる積層シートの圧空を
使用しない真空成形における金型密着性等の熱成形性が
低下するため好ましくない。 【0046】さらに、MD方向の延伸倍率(a)とTD
方向の延伸倍率(b)の比(a/b)は、0.4〜0.
25であることが好ましく、0.5〜2がより好まし
く、0.6〜1.5であることがさらに好ましい。延伸
比(a/b)が0.4より小さい場合、または2.5よ
り大きい場合は、均一成形性等の熱成形性が低下するた
め好ましくない。 【0047】本発明において使用される、積層ポリオレ
フィンフィルムが少なくとも片面に積層されるポリプロ
ピレンシートは、公知のものが何等制限なく使用でき
る。上記ポリプロピレンシートの原料としては、プロピ
レン単独重合体、プロピレン以外のα−オレフィン、例
えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン等が20重
量%以下とプロピレンが80重量%以上とのランダム、
ブロック、グラフト共重合体、さらにはこれらの混合物
が挙げられる。 【0048】上記ポリプロピレンシートとしては、無延
伸シートや一軸延伸シート、二軸延伸シート、圧延シー
ト等の延伸シートが挙げられるが、その中でも、熱成形
性を勘案すると無延伸シートが好ましい。 【0049】また、上記ポリプロピレンシートは、発泡
シート、フィラー配合シート等でもかまわない。上記し
たフィラー配合シートに配合されるフィラーとしては、
タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
シリカ、ガラス等の公知の充填剤を採用することができ
る。これらフィラーの充填量は特に制限されないが、積
層シートの熱成形性等を勘案すると5〜50重量%の範
囲であることが好ましい。 【0050】上記ポリプロピレンシートの厚みは特に制
限されないが、熱成形性を勘案すると、0.1〜1mm
が好ましく、0.2〜0.6mmの範囲であることがよ
り好ましい。 【0051】本発明で使用される積層ポリオレフィンフ
ィルムとポリプロピレンシートとの積層方法は、該積層
ポリオレフィンフィルムの層(B)が表層となるように
積層されていれば、特に制限されなく、押し出しラミネ
ート法、ドライラミネート法等の公知の方法が使用でき
る。 【0052】本発明の積層シートの用途は、特に制限さ
れないが、弁当容器、フードパック等の食品包装容器や
一般包装容器等に好適に使用できる。また、これらの用
途のための成形方法も特に制限されないが、熱成形法が
好適に使用できる。一般的には、真空成形、圧空成形、
真空圧空成形等の、加熱後金型等の型枠内にて賦形した
後冷却される方法が採用される。これらの中でも、特に
圧空を使用しない真空成形が好適である。 【0053】 【発明の効果】本発明の積層シートは、ドローダウンが
小さく、特に圧空を使用しない真空成形時に金型へ十分
に密着できる金型密着性と、成形後の成形品厚みが均一
になる均一成形性とを兼ね備え、さらに熱成形をおこな
っても表面光沢が優れているシートである。したがっ
て、本発明の積層シートは、食品包装分野および一般包
装分野において好適に使用することができる。 【0054】 【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するために実
施例および比較例を掲げるが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。なお、以下の実施例および比
較例において、フィルム原料として使用した樹脂は、表
1に示すものである。 【0055】 【表1】【0056】また、以下の実施例及び比較例において用
いた測定方法は次の方法により実施した。 【0057】(1)ペンタッド分率(mmmm値)およ
び共重合組成 日本電子社製のJNM−GSX−270(13C−核共鳴
周波数67.8MHz)を用い、次の条件で測定した。 【0058】 測定モード: 1H−完全デカップリング パルス幅 : 7.0マイクロ秒(C45度) パルス繰り返し時間: 3秒 積算回数 : 10000回 溶媒 : オルトジクロルベンゼン/重ベンゼンの
混合溶媒(90/10容量%) 試料濃度 : 120mg/2.5ml溶媒 測定温度 : 120℃ この場合、mmmmペンタッド分率は、13C−NMRス
ペクトルのメチル基領域における分裂ピークの測定によ
り求めた。また、メチル基領域のピークの帰属は、A.
Zambelli et al[Macromolec
ules 13,267(1980)]に従って行っ
た。 【0059】(2)熱時引張応力 セイコー電子工業(株)社製TMA/SS150C装置
を用い、幅2mmの試料を120℃に設定した熱媒に浸
せきし、試料温度が120±1℃となった時点で測定を
開始した。引張スピード5mm/分、チャック間距離5
mmの条件で、MD方向およびTD方向の引張伸度10
0%における引張応力を測定した。 【0060】(3)引張伸度(引張破断伸度) 試料を10mm幅の短冊状に切断し、測定長を40mm
として引張試験機によって引張速度300mm/分、チ
ャート速度300mm/分でチャート紙に記録した。破
断点の伸度(%)を読み取った。 【0061】(4)ドローダウン性 クランプ枠(500mm×500mm)に積層シートを
挟んで、遠赤外線ヒーターを300℃に設定し、積層シ
ートを上下から加熱した。シート中央部の加熱前の位置
から、垂れ下がり最下点までの長さを測定し、表2に従
って評価した。 【0062】 【表2】 【0063】(5)成形性(成形精度) トレー(縦200mm、横250mm、高さ20mm)
を真空成形した際の容器の間仕切り部分(幅3mm、高
さ15mm)の高さ15mmを100%とし、各条件の
成形品の間仕切り部分の高さから、成形性を評価した。
評価は表3に示すように4段階とした。尚、成形時の圧
空の併用は、行わなかった。 【0064】 【表3】 【0065】(6)透明性(ヘイズ) JIS K6714に準拠して測定した。 【0066】(7)表面光沢(グロス) JIS K7105に準拠して測定した。 【0067】(8)DSCによる主ピークの測定 約5〜6mgの試料を評量後、アルミパンに封入し、示
差熱量計にて20ml/minの窒素気流中で室温から
235℃まで昇温し、この温度で10分間保持し、次い
で10℃/minで室温まで冷却する。この後、昇温速
度10℃/minで得られる融解曲線により、主ピーク
の温度を測定した。 【0068】(9)温度上昇溶離分別法(TREF)に
よる溶出温度の測定 センシュ−科学社製の自動TREF装置SSC−730
0ATREFを用い、次の条件で測定した。 【0069】 溶媒 : オルトジクロルベンゼン 流速 : 150ml/時間 昇温速度: 4℃/時間 検出機 : 赤外検出器 測定波数: 3.41μm カラム : センシュ−化学社製「パックドカラム30
φ」30mmφ×300mm 濃度 : 1g/120ml 注入量 : 100ml この場合、カラム内の試料溶液を145℃で導入した
後、2℃/時間の速度で10℃まで除冷して試料ポリマ
−を充填剤表面に吸着させた後、カラム温度を上記条件
で昇温することにより、各温度で溶出してきたポリマ−
濃度を赤外検出器で測定した。 【0070】実施例1〜4 表1、4に示す樹脂を、Tダイ押出し機を用いて、28
0℃で加熱溶融下シート状に押出し、チルロール上で冷
却固化した後、加熱ロール延伸機により縦延伸し、続い
てテンター横延伸機で延伸した。面積延伸倍率およびM
D、TD方向の延伸倍率を表4に示した。得られたフィ
ルムをホモポリプロピレン(MFR=0.5g/10
分、DSCピーク温度:161℃)からなる厚さ0.4
5mmの無延伸シートに押出ラミネート法を用いて積層
し、圧空を併用しない真空成形を行った。得られたフィ
ルムの厚み、ヘイズ、得られた積層シートのドローダウ
ン性、真空成形における成形性、成形品中央部の表面光
沢を測定し、結果を表4に示した。 【0071】比較例1〜3 表1、4に示す樹脂を用いること、延伸倍率を表4に示
したように変えること以外は実施例1と全く同様に製膜
および成形評価を行った。結果を表4に示した。 【0072】 【表4】
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
B29L 9:00 B29L 9:00
(56)参考文献 特開 平8−85192(JP,A)
特開 昭61−58739(JP,A)
実開 昭57−27330(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B32B 1/00 - 35/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】結晶性ポリプロピレン100重量部と低結
晶性ポリオレフィン3〜100重量部との組成物よりな
る層(A)と、プロピレン単独重合体及び/又はプロピ
レンに基づく単量体単位を99モル%以上含むプロピレ
ン系ランダム共重合体よりなる層(B)との積層体より
なり、引張伸度100%の条件下での熱機械的分析によ
り測定されるフィルムの流れ方向及び該フィルムの流れ
方向に対して直角となる方向の120℃における引張応
力が、0.1〜3.5kgf/mm2である積層ポリオ
レフィンフィルムが、ポリプロピレンシート(C)の少
なくとも片面に積層され、且つ層(B)が表層となるよ
うに構成されたことを特徴とする積層シート。
Priority Applications (1)
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JP29229297A JP3432400B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 積層シート |
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- 1997-10-24 JP JP29229297A patent/JP3432400B2/ja not_active Expired - Fee Related
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