JP5579548B2 - 半導体装置、および、その製造方法 - Google Patents

半導体装置、および、その製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、スーパージャンクション素子等の半導体装置、およびその製造方法に関する。
図16は、従来の半導体装置100Aの構成の一例を示す図である。また、図17は、図16に示す半導体装置100AのB−B線に沿った断面を示す図である。なお、簡単のため、図16においては、図17に示す半導体基板1、第1、第2の電極膜3、4、絶縁膜23について図示していない。また、図16において、B−B線の方向は、第2の方向と平行である。
例えば、特許文献1に記載の従来技術では、図16、図17に示すように、従来のスーパージャンクション素子である半導体装置100Aは、半導体基板1と、半導体層2と、トレンチ21aと、埋込層21と、中継拡散層22と、絶縁膜23と、第1の電極膜(アノード)3と、第2の電極膜(カソード)4と、を備える。
この半導体装置100Aにおいて、周辺耐圧構造部Bが、活性領域Aの周辺部にP型のリング状の埋込層(ガードリング)21を繰返し配置したガードリング部を有する。このガードリング部とその間のN型領域との不純物量が等しく設定されている。
これにより、スーパージャンクション素子の逆バイアス時に、最外周のガードリングより内側のガードリングとN型領域とは空乏化される。
さらに、ガードリング部の表面には、P型の中継拡散層22を配置することにより、横方向の電位の伝わり(空乏層の伸び)を促進する。
これにより、逆バイアス時におけるスーパージャンクション素子の耐圧が向上する。
また、特許文献2に記載の従来技術では、周辺耐圧構造部Bに形成されたトレンチの内部に絶縁膜を介して多結晶シリコンを埋め込んだ周辺耐圧構造が提案されている。
これにより、周辺耐圧構造の面積が小さくなる。
特許3914852号公報 特開昭64−59873号公報
ところで、特許文献1に記載のような従来技術の周辺耐圧構造部は、例えば、所望の特性を得るために、ガードリングであるリング状の柱が数十本必要になり、面積が増加する。
これにより、素子の小型化・低コスト化の妨げになる問題があった。
また、特許文献2に記載のような従来技術の周辺耐圧構造をそのままスーパージャンクション素子に適用しても所望の耐圧を得ることはできない。
本発明の一態様に係る実施例に従った半導体装置は、
第1導電型の半導体層と、
前記半導体層上面の活性領域に第1の幅で第1の方向に延び且つ第1の間隔で並んで形成された第2導電型の半導体からなる柱状の複数の埋込層と、
前記活性領域を囲むように前記半導体層に形成されたリング状の第1のトレンチと、
前記第1のトレンチの内面に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のトレンチの内部に前記第1の絶縁膜を介して充填された導電性材料からなる導電性材料層と、
少なくとも前記半導体層上面の前記活性領域に配置され、前記半導体層とはショットキー接合を形成し且つ前記複数の埋込層とはオーミック接合を形成する第1の電極膜と、
前記半導体層下面に配置された第2の電極膜と、を備え、
前記第1の電極膜と前記導電性材料層とは、同電位に設定され、
逆バイアス時において、前記埋込層および前記半導体層の前記導電性材料層に囲まれた部分が空乏化する
ことを特徴とする。
前記半導体装置において、
前記埋込層は、前記半導体層上面の活性領域に第1の幅で第1の方向に延び且つ第1の間隔で並んで形成された複数の第2のトレンチ内に第2導電型の半導体を埋め込んで形成されていてもよい。
前記半導体装置において、
前記第1の電極膜と前記導電性材料層とが電気的に接続されているようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記導電性材料層と前記埋込層との間の前記半導体層の上面に形成された第2の絶縁膜をさらに備え、
前記第1の電極膜は、前記活性領域の前記半導体層上、前記第2の絶縁膜上、および、前記導電性材料層上に、連続して形成されているようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記埋込層の底部の高さと、前記導電性材料層の底部の高さとが等しいようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記半導体層は、シリコンから成るエピタキシャル層にしてもよい。
前記半導体装置において、
前記埋込層は、シリコンから成るエピタキシャル層にしてもよい。
前記半導体装置において、
前記第1の絶縁膜は、熱酸化膜にしてもよい。
前記半導体装置において、
前記半導体層上で前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層と、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層に前記第2の方向で対向する前記第1の絶縁膜との第2の間隔は、前記第1の間隔よりも狭くしてもよい。
前記半導体装置において、
前記第1の間隔Wm、前記半導体層上で前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層と、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層に前記第2の方向で対向する前記第1の絶縁膜との第2の間隔Wcone、および、前記熱酸化膜の膜厚toxの関係は、Wcone≦Wm−tox×0.4の関係式で表されるようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記埋込層の前記第1の方向の端部と前記第1の絶縁膜との第3の間隔は、前記第2の間隔よりも狭いようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記第3の間隔は、前記第2の間隔の半分であるようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記半導体層上面に形成され、前記第1の電極膜と前記埋込層とを電気的に接続するコンタクト領域を、さらに備えるようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記導電性材料は、不純物が注入された多結晶シリコンであるようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記リング状の前記第1のトレンチよりも外側の領域の前記半導体層上に、前記第1の絶縁膜と繋がるように形成され、前記第1の絶縁膜以上の膜厚を有する第3の絶縁膜を、さらに備えるようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記半導体装置は、前記埋込層および前記半導体層の前記導電性材料層に囲まれた部分が完全に空乏化するスーパージャンクション素子であるようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記第1導電型は、N型であり、
前記第2導電型は、P型であるようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記第1のトレンチは、矩形のリング状の形状を有するようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記第1のトレンチは、四隅に丸みを付けた矩形のリング状の形状を有するようにしてもよい。
前記半導体装置において、
前記埋込層は、エピタキシャル成長とフォトリゾ工程による選択的なイオンインプラ法によって第2導電型の不純物を所定の位置にドープすることを繰り返すマルチエピ法を用いて形成されていてもよい。
前記半導体装置において、
前記埋込層は、高加速イオンインプラ法を用いて第2導電型の不純物を所定の位置に所定の深さでドープすることにより形成されていてもよい。
本発明の一態様に係る実施例に従った半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に第1導電型の半導体層を形成する工程と、
前記半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記活性領域を囲むように前記半導体層にリング状の第1のトレンチを形成する工程と、
前記第1のトレンチの内面に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1のトレンチの内部に前記第1の絶縁膜を介して導電性材料を充填することにより、導電性材料層を形成する工程と、
前記半導体層を選択的にエッチングすることにより、前記半導体層上面の活性領域に第1の幅で第1の方向に延び且つ第1の間隔で並ぶ複数の第2のトレンチを形成する工程と、
前記複数の第2のトレンチに第2導電型の半導体を埋め込むことにより、柱状の複数の埋込層を形成する工程と、
少なくとも前記半導体層上面の前記活性領域に、前記半導体層とはショットキー接合を形成し且つ前記複数の埋込層とはオーミック接合を形成する第1の電極膜を形成する工程と、
前記半導体基板の下面に第2の電極膜を形成する工程と、を備える
ことを特徴とする。
前記半導体装置の製造方法において、
前記第1の電極膜と前記導電性材料層とが電気的に接続されているようにしてもよい。
前記半導体装置の製造方法において、
前記半導体層は、シリコンから成るエピタキシャル層にしてもよい。
前記半導体装置の製造方法において、
前記第1の絶縁膜は、熱酸化により形成されるようにしてもよい。
前記半導体装置の製造方法において、
前記第1の間隔Wm、前記半導体層上で前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層と、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層に前記第2の方向で対向する前記第1の絶縁膜との第2の間隔Wcone、および、前記熱酸化膜の膜厚toxの関係は、Wcone≦Wm−tox×0.4の関係式で表されるようにしてもよい。
前記半導体装置の製造方法において、
前記埋込層の底部の高さと、前記導電性材料層の底部の高さとが等しくなるようにしてもよい。
前記半導体装置の製造方法において、
前記埋込層は、シリコンから成るエピタキシャル層であるようにしてもよい。
本発明の他の態様に係る実施例に従った半導体装置は、
第1導電型の半導体層と、
前記半導体層上面の活性領域に第1の方向に延びて形成された複数の第2のトレンチと、
前記複数の第2のトレンチに埋め込まれた、第2導電型の半導体からなる柱状の複数の埋込層と、
前記活性領域を囲むように前記半導体層に形成されたリング状の第1のトレンチと、
前記第1のトレンチの内面に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1のトレンチの内部に前記第1の絶縁膜を介して充填された導電性材料からなる導電性材料層と、
少なくとも前記半導体層上面の前記活性領域に配置され、前記半導体層とはショットキー接合を形成し且つ前記複数の埋込層とはオーミック接合を形成する第1の電極膜と、
前記半導体層下面に配置された第2の電極膜と、を備え、
前記第1の電極膜と前記導電性材料層とは、同電位に設定され、逆バイアス時において、前記埋込層および前記半導体層の前記導電性材料層に囲まれた部分が空乏化する
ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る半導体装置では、素子の性能を高めるために半導体層として高不純物濃度のエピタキシャル層を用い、同幅、同間隔で配置したストライプ状の複数の埋込層を具備し、半導体層と埋込層間のPN接合に逆バイアスがかかったとき、埋込層と埋込層に挟まれた半導体層の両方が完全に空乏化するようなスーパージャンクション素子にした場合でも、活性領域を囲むように該半導体層に形成されたリング状のトレンチの内面に形成された誘電体である該絶縁膜が必要な耐圧の大部分を担うため、周辺耐圧構造部では活性領域以上の耐圧を確保することができる。
これにより、該ガードリングが数十本配置された従来技術と比較して周辺耐圧構造部の面積を縮小することができる。
さらに、該埋込層の底部の高さと該導電性材料層の底部の高さとを等しくすることで、該埋込層と該導電性材料層から下方に伸びた空乏層の底部の高さがほぼ等しい滑らかな形状となるため、逆バイアス時に該リング状のトレンチと対向する該埋込層の底部や該リング状のトレンチ内面に形成された該絶縁膜のトレンチ底部付近に電界が集中することがなくなる。また、埋込層とこの埋込層に対向する絶縁膜との第2の間隔を埋込層間の該第1の間隔よりも狭くすることにより、逆バイアス時に活性領域と周辺耐圧構造部との間のコネクタ領域をより確実に空乏化することができるため該リング状のトレンチ付近にブレイクダウン電流が集中しなくなり、より高破壊耐量の素子を構成することができる。
さらに、熱酸化による該トレンチ周辺の半導体層の不純物濃度の変化を考慮して、第1の間隔Wm、第2の間隔Wcone、および、該熱酸化膜の膜厚toxの関係を、Wcone≦Wm−tox×0.4に設定することにより、逆バイアス時に該コネクタ領域をより確実に空乏化することができるため該リング状のトレンチ付近にブレイクダウン電流が集中しなくなり、より高破壊耐量の素子を構成することができる。これにより、逆バイアス時に所望の耐圧を得て、かつ、より高破壊耐量の素子を構成することができる。
すなわち、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、逆バイアス時の所望の耐圧を得つつ、周辺耐圧構造部の面積を小さくし、さらにより高破壊耐量にすることができる。
本発明の一態様である実施例1に係る半導体装置100の構成の一例を示す図である。 図1に示す半導体装置100のA−A線に沿った断面を示す図である。 図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図3に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図4に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図5に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図6に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図7に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図8に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図9に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図10に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図11に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図12に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 図13に続く、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の工程の一例を示す断面図である。 或る耐圧の半導体装置100を想定した場合における、第2の間隔Wconeと酸化膜の膜厚toxと、半導体装置100のブレイクダウンする領域との関係を表す図である。 従来の半導体装置100Aの構成の一例を示す図である。 図16に示す半導体装置100AのB−B線に沿った断面を示す図である。
以下、本発明に係る各実施例について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一態様である実施例1に係る半導体装置100の構成の一例を示す図である。また、図2は、図1に示す半導体装置100のA−A線に沿った断面を示す図である。なお、簡単のため、図1においては、図2に示す半導体基板1、第1、第2の電極膜3、4、コンタクト領域2h、第2、第3の絶縁膜2f、2gについて図示していない。また、図1において、A−A線の方向は、第2の方向と平行である。
図1、図2に示すように、半導体装置100は、半導体基板1と、半導体層2と、複数の第2のトレンチ2aと、複数の埋込層2bと、第1のトレンチ2cと、第1の絶縁膜2dと、導電性材料層2eと、第2の絶縁膜2fと、第3の絶縁膜2gと、第1の電極膜3と、第2の電極膜4と、を備える。
この半導体装置100は、以下のように、埋込層2bおよび半導体層2の導電性材料層2eに囲まれた部分が完全に空乏化するスーパージャンクション素子(ダイオード)を構成する。
第1導電型(N型)の半導体基板1には、例えば、高不純物濃度のシリコン基板が選択される。
第1導電型(N型)の半導体層2は、半導体基板1上に、配置されている。この半導体層2は、例えば、エピタキシャル成長により形成される。この半導体層2は、例えば、シリコンから成るエピタキシャル層である。
複数の第2のトレンチ2aは、半導体層2上面の活性領域Aに第1の幅Wtで第1の方向Xに延び且つ第1の間隔Wmで並んで形成されている。
複数の埋込層2bは、複数の第2のトレンチ2aに埋め込まれた、第2導電型(P型)の半導体からなる。この埋込層2bは、例えば、エピタキシャル成長により形成される。この埋込層2bは、例えば、シリコンから成るエピタキシャル層である。この埋込層2bは、柱状の形状を有する。なお、埋込層2bは、エピタキシャル成長とフォトリゾ工程による選択的なイオンインプラ法によって第2導電型(P型)の不純物を所定の位置にドープすることを繰り返すマルチエピ法を用いて形成されていてもよい。また、埋込層2bは、高加速イオンインプラ法を用いて第2導電型(P型)の不純物を所定の位置に所定の深さでドープすることにより形成されていてもよい。
第1のトレンチ2cは、活性領域Aを囲むように半導体層2に形成されている。すなわち、この第1のトレンチ2cは、活性領域Aを囲む周辺耐圧構造部Bの半導体層2に形成されている。この第1のトレンチ2cは、半導体基板1の基板面に対して四隅に丸みを付けた矩形のリング状の形状を有する(図1)。
第1の絶縁膜2dは、第1のトレンチ2cの内面に形成されている。この第1の絶縁膜2dは、熱酸化膜である。
導電性材料層2eは、第1のトレンチ2cの内部に第1の絶縁膜2dを介して充填された導電性材料からなる。すなわち、この導電性材料層2eは、活性領域Aを囲む周辺耐圧構造部Bの半導体層2に形成されている。なお、導電性材料は、例えば、不純物が注入された多結晶シリコンである。
この導電性材料層2eの底部の高さは、埋込層2bの底部の高さと等しくなるように設定されている。これにより、逆バイアス時に活性領域Aと周辺耐圧構造部Bに亘る空乏層端の形状が滑らかになり電界が集中することがなくなるため、耐圧を向上することができる。
第2の絶縁膜(フィールド絶縁膜)2fは、導電性材料層2cと埋込層2bとの間の半導体層2の上面に、第1の絶縁膜2dと繋がるように形成されている。
第3の絶縁膜(フィールド絶縁膜)2gは、リング状の第1のトレンチ2cよりも外側の領域の半導体層上に、第1の絶縁膜2dと繋がるように形成されている。この第3の絶縁膜2gは、例えば、第1の絶縁膜2d以上の膜厚を有する。
コンタクト領域2hは、半導体層2上面の活性領域Aに形成されている。このコンタクト領域2hは、第1の電極膜3と埋込層2bとを電気的に接続するため形成され、第1の電極膜3とオーミック接合を形成するように第2導電型(P型)の不純物が高濃度にドープされた領域である。このコンタクト領域2hは、必要に応じて、省略されていてもよい。
第1の電極膜3は、少なくとも半導体層2上面の活性領域Aに配置されている。図2では、第1の電極膜3は、活性領域Aの半導体層2上、第2の絶縁膜2f上、および、導電性材料層2e上に、連続して形成されている。
この第1の電極膜3は、半導体層2とはショットキー接合を形成し且つ複数の埋込層2aとはオーミック接合を形成するようになっている。また、第1の電極膜3と導電性材料層2eとは、電気的に接続されている。すなわち、第1の電極膜3と導電性材料層2eとは、同電位に設定されている。
この第1の電極膜3は、スーパージャンクション素子(ダイオード)のアノードとして機能するようになっている。
また、第2の電極膜4は、半導体層2下面に半導体基板1を介して配置されている。この第2の電極膜4は、スーパージャンクション素子(ダイオード)のカソードとして機能するようになっている。
ここで、半導体層2上で第1の方向Xと直交する第2の方向Yにおいて、導電性材料層2eに最も近い埋込層2bと、導電性材料層2eに最も近い埋込層2bに第2の方向Yで対向する第1の絶縁膜2dとの第2の間隔Wconeは、第1の間隔Wmよりも狭く設定されている。
より好ましくは、第1の間隔Wm、第2の間隔Wcone、および、熱酸化膜で形成された第1の絶縁膜2dの膜厚toxの関係は、関係式(1)で表される。

Wcone≦Wm−tox×0.4 (1)
埋込層2bの第1の方向Xの端部2b1と第1の絶縁膜2dとの第3の間隔Wcone2は、第2の間隔Wconeよりも狭く設定されている。特に、第3の間隔Wcone2は、第2の間隔Wconeの半分に設定されている。
これにより、N型の半導体層2とP型の埋込層2bのキャリア量のバランスがとれて、逆バイアス時に活性領域Aと周辺耐圧構造部Bとの間のコネクタ領域をより確実に空乏化することができる。
ここで、図15は、或る耐圧の半導体装置100を想定した場合における、第2の間隔Wconeと酸化膜の膜厚toxと、半導体装置100のブレイクダウンする領域との関係を表す図である。
図15に示すように、第2の間隔Wconeと酸化膜の膜厚toxとの関係が(a)、(b)の領域にある場合は、半導体装置100は、活性領域Aと周辺耐圧構造部Bとの間のコネクタ領域でキャリア量のバランスが崩れ空乏層が伸びにくくなり周辺耐圧構造部Bにおいてブレイクダウンする。一方、第2の間隔Wconeと酸化膜の膜厚toxとの関係が(c)の領域にある場合は、半導体装置100は、周辺構造部Bの耐圧の方が活性領域Aの耐圧よりも高くなり、活性領域Aにおいてブレイクダウンする。
なお、本実施例においては、第2の間隔Wconeを第1の間隔Wmよりも狭くする点や既述の関係式(1)等を考慮して、活性領域Aにおいてブレイクダウンするように第2の間隔Wconeと酸化膜の膜厚toxとの関係が設定される。このように設定することで、素子上で面積的に狭い周辺構造部Bにブレイクダウン電流が集中して流れることなく、面積的に広い活性領域Aの面内に均一に分布してブレイクダウン電流が流れるため、発熱が抑えられ素子の破壊耐量が向上する。
以上のような構成を有する半導体装置100は、既述のように、第1の電極膜(アノード)と導電性材料層2eとは、同電位に設定されている。そして、スーパージャンクション素子の逆バイアス時において、埋込層2aと半導体層2のPN接合から埋込層2aと半導体層2の双方に空乏層が伸び、また、活性領域Aと周辺構造部Bとの間のコネクタ領域には導電性材料層2eと対向した埋込層2aおよび絶縁膜2dを介して導電性材料層2eから空乏層が伸びることによって、埋込層2aおよび半導体層2の導電性材料層2eに囲まれた部分が空乏化するようになっている。
ここで、半導体装置100では、素子の性能を高めるために半導体層として高不純物濃度のエピタキシャル層を用い、同幅、同間隔で配置したストライプ状の複数の埋込層を具備し、半導体層と埋込層間のPN接合に逆バイアスがかかったとき、埋込層と埋込層に挟まれた半導体層の両方が完全に空乏化するようなスーパージャンクション素子にした場合でも、活性領域を囲むように該半導体層に形成されたリング状のトレンチの内面に形成された誘電体である該絶縁膜が必要な耐圧の大部分を担うため、周辺耐圧構造部では活性領域以上の耐圧を確保することができる。
これにより、従来の該ガードリングを数十本用いる場合と比較して周辺耐圧構造の面積を縮小することができる。
さらに、既述のように、埋込層2bの底部2b1の高さと該導電性材料層2eの底部2e1の高さとを等しくする。さらに、埋込層2bとこの埋込層2bに対向する第1の絶縁膜との第2の間隔Wconeを埋込層2b間の第1の間隔Wmよりも狭くする。これにより、逆バイアス時に活性領域Aと周辺耐圧構造部Bとの間のコネクタ領域に電界集中を起こすことなく、より確実に空乏化することができる。
さらに、熱酸化による該トレンチ周辺の半導体層の不純物濃度の変化を考慮して、第1の間隔Wm、第2の間隔Wcone、および、該熱酸化膜の膜厚toxの関係を、Wcone≦Wm−tox×0.4に設定する。これにより、逆バイアス時に該コネクタ領域をより確実に空乏化することができるため該トレンチ付近にブレイクダウン電流が集中しなくなり、より高破壊耐量の素子を構成することができる。これにより、逆バイアス時に所望の耐圧を得て、かつ、より高破壊耐量の素子を構成することができる。
すなわち、半導体装置100によれば、逆バイアス時の所望の耐圧を得つつ、周辺耐圧構造部の面積を小さくし、さらにより高破壊耐量にすることができる。
次に、以上のような構成を有する半導体装置100の製造方法の一例について説明する。
ここで、図3ないし図14は、図1、図2に示す半導体装置100の製造方法の各工程の一例を示す断面図である。
先ず、図3に示すように、高不純物濃度のN+型の半導体基板1上に、エピタキシャル成長法により低不純物濃度のN型の半導体層(エピタキシャル層)2を形成する。なお、この半導体層2の厚さは、例えば、10μm程度である。また、半導体層2の不純物濃度は、例えば、1.5×1016cm-3である。
次に、半導体層2上に、CVDや熱酸化等により、周辺トレンチマスク用の酸化膜(図示せず)を形成する。そして、フォトリゾ工程により、活性領域Aを囲むように、該周辺トレンチマスク用の酸化膜の第1のトレンチ2cに対応する領域に、開口部を形成する。そして、ドライエッチング法により、周辺トレンチマスク用の酸化膜をエッチングする。その後、該フォトリゾ工程のレジストを除去する。そして、該周辺トレンチマスク用の酸化膜をマスクとして、ドライエッチング法により、半導体層2を所定の位置(例えば、6.5μm程度)までエッチングする。これにより、活性領域Aを囲むように半導体層2に第1のトレンチ2cが形成される。そして、該周辺トレンチマスク用の酸化膜を除去する(図4)。
すなわち、半導体層2を選択的にエッチングすることにより、活性領域Aを囲むように半導体層2にリング状の第1のトレンチ2cを形成する。
次に、等方性ドライエッチング法等により、第1のトレンチ2cの底部および肩部をラウンド化する。さらに、犠牲酸化を行いその酸化膜を除去する。これにより、第1のトレンチ2c内の上述のドライエッチによるダメージ層が除去される。その後、第1のトレンチ2c内および半導体層2上に、第1の絶縁膜(熱酸化膜)2dを形成する(図5)。
すなわち、第1のトレンチ2cの内面に第1の絶縁膜2dを形成する。
なお、例えば、熱酸化膜を1.0μm形成した場合、第1のトレンチ2cの深さ(半導体層2の上面からトレンチの底部に形成された熱酸化膜の上面までの距離)は5.5μmとなる。
次に、図6に示すように、少なくとも第1のトレンチ2cの内部に第1の絶縁膜2dを介して導電性材料(例えば、ポリシリコン等)を充填する。これにより、第1のトレンチ2cの内部に導電性材料層2eが形成される。
次に、半導体層2上の第1の絶縁膜2d上の導電性材料を、半導体層2上の第1の絶縁膜2dの表面近辺までエッチバックする。そして、導電性材料上に、トレンチエッチング時のマスクとなるマスク膜(例えば、ポリシリコン酸化膜等)2iを形成する。さらに、フォトリゾ工程により、第2のトレンチ2aを形成する領域に、レジスト膜10の開口部10aを形成する(図7)。
なお、例えば、開口部10aの幅(第1の幅Wt)は0.5μm、開口部10aの間隔(第1の間隔Wm)は1.5μm、最外の開口部10aと第1の絶縁膜2dとの間隔(第2間隔Wcone)は1.0μmに設定される。
次に、ドライエッチング法により、レジスト膜10をマスクとして、半導体層2上の酸化膜(熱酸化膜)2dをエッチングする。その後、レジスト膜10を除去し、パターニングされた半導体層2上の酸化膜2dをマスクとして、半導体層2を所定の位置までエッチングする。これにより、第2のトレンチ2aが半導体層2上面の活性領域Aに第1の幅Wtで第1の方向Xに延び且つ第1の間隔Wmで並んで形成される(図8)。
すなわち、半導体層2を選択的にエッチングすることにより、半導体層2上面の活性領域Aに第1の幅で第1の方向に延び且つ第1の間隔で並ぶ複数の第2のトレンチ2aを形成する。
なお、この第2のトレンチ2aの深さは、例えば、5.5μmであり、この第2のトレンチ2aの底部2a1の高さと導電性材料2eの底部2e1の高さは、等しくなっている。
また、半導体層2が不純物としてリンがドープされたN型の半導体から成る場合、既述のように、熱酸化による第1のトレンチ2c周辺の半導体層2の不純物濃度が高くなることを考慮して、第1の間隔Wm、第2の間隔Wcone、および、該熱酸化膜2dの膜厚toxの関係を、Wcone≦Wm−tox×0.4に設定する。これにより、逆バイアス時に該コネクタ領域をより確実に空乏化することができる。これにより、逆バイアス時に所望の耐圧を得ることができる。
次に、上記エッチングによる第2のトレンチ2a内のダメージ層を除去する。その後、第2のトレンチ2aのトレンチ側壁および底面に、P型不純物を含むドーパントガスを導入しながらP型の単結晶シリコンを選択エピタキシャル成長(酸化膜表面には着かず、シリコン表面にのみ選択的にエピタキシャル成長させる方法)させる。このとき、半導体層2上の酸化膜2d上まで、酸化膜2dの開口部からエピタキシャル成長層が盛り上がって形成する。これにより、第2のトレンチ2aに埋め込まれた埋込層2bが形成される(図9)。
すなわち、複数の第2のトレンチ2aに第2導電型の半導体を埋め込むことにより、柱状の複数の埋込層2bを形成する。
なお、埋込層2bの不純物濃度は、例えば、4.5×1016cm-3程度である。
次に、図10に示すように、成長させたP型の単結晶シリコン(埋込層2b)を所定の位置(例えば、半導体層2の上面)までエッチング(例えば、ドライエッチング)する。
次に、図11に示すように、少なくとも埋込層2bの上部に、例えば、1200Å程度の下地用の酸化膜2d1を形成する。さらに、不純物(P型イオン)を、例えば、イオンインプラ法等により、酸化膜2d1を介して、埋込層2bの上部に注入する。そして、アニールにより、該不純物を拡散させて、コンタクト領域2hを形成する。
次に、図12に示すように、フォトリゾ工程を経て、レジスト膜11をマスクとして、導電性材料層2e上、活性化領域Aの半導体層2上の酸化膜2d、2d1をエッチングして除去する。
次に、レジスト膜11を除去後、例えば、1000Å程度の絶縁膜(酸化膜)を形成する。その後、フォトリゾ工程により、レジスト膜12をマスクとして、該絶縁膜をエッチングする。これにより、第2、第3の絶縁膜2f、2gが形成されるとともに、コンタクト領域2hの上面、活性化領域Aの半導体層2の上面、導電性材料層2eの上面を露出させる(図13)。
次に、図14に示すように、例えば、蒸着により、電極材料であるメタルを半導体層2の上方に形成し、形成されたメタル膜をフォトリゾ工程でエッチングすることにより、第1の電極(アノード)3を形成する。すなわち、少なくとも半導体層2上面の活性領域Aに、半導体層2とはショットキー接合を形成し且つ複数の埋込層2bとはオーミック接合を形成する第1の電極膜3を形成する。
さらに、例えば、蒸着により、電極材料であるメタルを半導体基板1の下方に形成することにより、第2の電極(カソード)4を形成する。すなわち、半導体基板1の下面に第2の電極膜4を形成する。
以上の工程により、図1、図2に示す半導体装置100が完成する。
このようにして形成された本実施例に係る半導体装置によれば、既述のように、逆バイアス時の所望の耐圧を得つつ、周辺耐圧構造部の面積を小さくし、さらにより高破壊耐量にすることができる。
なお、既述の実施例では、第1導電型をN型とし、第2導電型をP型として説明したが、第1導電型をP型とし、第2導電型をN型としてもよい。
また、既述の実施例では、スーパージャンクション構造の埋込層をトレンチ内に選択エピタキシャル成長をすることで形成したが、これに限るものではなく、所定の厚さに形成された半導体層2である第1導電型のエピタキシャル層にフォトリゾ工程で、同幅、同間隔で矩形状に開口したレジスト膜をマスクとして第2導電型の不純物をイオンインプラ法を用いてドープし、レジスト膜除去後、更に半導体層2の表面に第1導電型のエピタキシャル層を所定の厚さ形成した後、フォトリゾ工程、不純物ドープを行う工程を繰返し、所望の埋込層深さを得ることにより、埋込層を形成するようなマルチエピタキシャル法を用いてもよい。この場合、周辺構造部Bの第1のトレンチ2cは半導体層2に埋込層を形成した後、既述の工程にて形成することとなる。
また、スーパージャンクション構造の埋込層を第1導電型の半導体層上にフォトリゾ工程で、同幅、同間隔で矩形状に開口したレジスト膜をマスクとして、第2導電型の不純物を高加速イオンインプラ法で、所定の位置で所定の深さにドープすることにより、埋込層を形成してもよい。
1 半導体基板
2 半導体層
2a トレンチ
2b 埋込層
2c トレンチ
2d 第1の絶縁膜
2e 導電性材料層
2f 第2の絶縁膜
2g 第3の絶縁膜
2h コンタクト領域
3 第1の電極膜
4 第2の電極膜
10 レジスト膜
11 レジスト膜
12 レジスト膜
100 半導体装置
A 活性領域
B 周辺耐圧構造部
X 第1の方向
Y 第2の方向
Wm 第1の間隔
Wcone 第2の間隔
Wcone2 第3の間隔
Wt 第1の幅
tox 熱酸化膜の膜厚

Claims (27)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層上面の活性領域に第1の幅で第1の方向に延び且つ第1の間隔で並んで形成された第2導電型の半導体からなる複数の埋込層と、
    前記活性領域を囲むように前記半導体層に形成されたリング状の第1のトレンチと、
    前記第1のトレンチの内面に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1のトレンチの内部に前記第1の絶縁膜を介して充填された導電性材料からなる導電性材料層と、
    少なくとも前記半導体層上面の前記活性領域に配置され、前記半導体層とはショットキー接合を形成し且つ前記複数の埋込層とはオーミック接合を形成する第1の電極膜と、
    前記半導体層下面に配置された第2の電極膜と、を備え、
    前記第1の電極膜と前記導電性材料層とは、同電位に設定され、
    逆バイアス時において、前記埋込層および前記半導体層の前記導電性材料層に囲まれた部分が空乏化し、
    前記半導体層上で前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層と、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層に前記第2の方向で対向する前記第1の絶縁膜との第2の間隔は、前記第1の間隔よりも狭い
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記埋込層は、前記半導体層上面の活性領域に第1の幅で第1の方向に延び且つ第1の間隔で並んで形成された複数の第2のトレンチ内に第2導電型の半導体を埋め込んで形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の電極膜と前記導電性材料層とが電気的に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記導電性材料層と前記埋込層との間の前記半導体層の上面に形成された第2の絶縁膜をさらに備え、
    前記第1の電極膜は、前記活性領域の前記半導体層上、前記第2の絶縁膜上、および、前記導電性材料層上に、連続して形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記埋込層の底部の高さと、前記導電性材料層の底部の高さとが等しいことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体層は、シリコンから成るエピタキシャル層であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記埋込層は、シリコンから成るエピタキシャル層であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の絶縁膜は、熱酸化膜であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記第1の間隔Wm、前記半導体層上で前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層と、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層に前記第2の方向で対向する前記第1の絶縁膜との第2の間隔Wcone、および、前記熱酸化膜の膜厚toxの関係は、Wcone≦Wm−tox×0.4の関係式で表される
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記埋込層の前記第1の方向の端部と前記第1の絶縁膜との第3の間隔は、前記第2の間隔よりも狭い
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  11. 前記第3の間隔は、前記第2の間隔の半分であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記半導体層上面に形成され、前記第1の電極膜と前記埋込層とを電気的に接続するコンタクト領域を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記導電性材料は、不純物が注入された多結晶シリコンであることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記リング状の前記第1のトレンチよりも外側の領域の前記半導体層上に、前記第1の絶縁膜と繋がるように形成され、前記第1の絶縁膜以上の膜厚を有する第3の絶縁膜を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記半導体装置は、前記埋込層および前記半導体層の前記導電性材料層に囲まれた部分が完全に空乏化するスーパージャンクション素子であることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載の半導体装置。
  16. 前記第1導電型は、N型であり、
    前記第2導電型は、P型であることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記第1のトレンチは、矩形のリング状の形状を有することを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 前記第1のトレンチは、四隅に丸みを付けた矩形のリング状の形状を有することを特徴とする請求項1ないし16のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記埋込層は、エピタキシャル成長とフォトリ工程による選択的なイオンインプラ法によって第2導電型の不純物を所定の位置にドープすることを繰り返すマルチエピ法を用いて形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  20. 前記埋込層は、高加速イオンインプラ法を用いて第2導電型の不純物を所定の位置に所定の深さでドープすることにより形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  21. 半導体基板上に第1導電型の半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層を選択的にエッチングすることにより、活性領域を囲むように前記半導体層にリング状の第1のトレンチを形成する工程と、
    前記第1のトレンチの内面に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1のトレンチの内部に前記第1の絶縁膜を介して導電性材料を充填することにより、導電性材料層を形成する工程と、
    前記半導体層を選択的にエッチングすることにより、半導体層上面の前記活性領域に第1の幅で第1の方向に延び且つ第1の間隔で並ぶ複数の第2のトレンチを形成する工程と、
    前記複数の第2のトレンチに第2導電型の半導体を埋め込むことにより、複数の埋込層を形成する工程と、
    少なくとも前記半導体層上面の前記活性領域に、前記半導体層とはショットキー接合を形成し且つ前記複数の埋込層とはオーミック接合を形成する第1の電極膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の下面に第2の電極膜を形成する工程と、を備え、
    前記半導体層上で前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層と、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層に前記第2の方向で対向する前記第1の絶縁膜との第2の間隔は、前記第1の間隔よりも狭い
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  22. 前記第1の電極膜と前記導電性材料層とが電気的に接続されていることを特徴とする請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記半導体層は、シリコンから成るエピタキシャル層であることを特徴とする請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記第1の絶縁膜は、熱酸化により形成されることを特徴とする請求項23に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 前記第1の間隔Wm、前記半導体層上で前記第1の方向と直交する第2の方向において、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層と、前記導電性材料層に最も近い前記埋込層に前記第2の方向で対向する前記第1の絶縁膜との第2の間隔Wcone、および、前記熱酸化膜の膜厚toxの関係は、Wcone≦Wm−tox×0.4の関係式で表される
    ことを特徴とする請求項24に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 前記埋込層の底部の高さと、前記導電性材料層の底部の高さとが等しいことを特徴とする請求項21ないし25のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 前記埋込層は、シリコンから成るエピタキシャル層であることを特徴とする請求項23ないし26のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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