JP5578823B2 - 画像形成装置、及び濃度ムラ検出方法 - Google Patents

画像形成装置、及び濃度ムラ検出方法 Download PDF

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Description

本発明は画像形成装置における画質安定化技術に関する。
電子写真方式やインクジェット方式の画像形成装置が広く普及しており、これら画像形成装置においては、一定品位の画質が要求される。そして、画質低下の一要因に、用紙の搬送方向(副走査方向)の濃度ムラ(所謂バンディング)を挙げることができる。このような中、特許文献1により、副走査方向の濃度ムラに対する解決策が提案されている。
この特許文献1では、次の内容が開示されている。まず、感光ドラムの外径周期で発生する副走査方向の濃度ムラを、濃度センサにより予め検出し、それを感光ドラムの位相に対応付けて濃度パターン情報テーブルとして記憶部に記憶する。そして、画像形成時に感光ドラムの位相に応じた濃度ムラの情報をテーブルから読み出し、それに基づき、感光ドラムの外径周期で発生する濃度ムラを補正する。
特開2007−108246号公報
出願人が、このバンディングについて検討を行う中、例えば感光ドラム等を駆動するモータの回転ムラを、副走査方向における濃度ムラ(バンディング)の要因として留意すべきことが判明した。モータを回転させた時に、モータ自身の構造、例えば、着磁極数等に起因し、モータの回転ムラが生じる。そして該モータの回転ムラが濃度ムラに繋がり、画質低下を引き起こす。そして、モータの回転ムラに起因する濃度ムラには、比較的高周波の濃度ムラが含まれており、これに対応するには、この比較的高周波の濃度ムラを検出する必要が出てくる。
しかしながら、比較的高周波の濃度ムラについて、例えば、中間転写体上に形成された未定着トナー像のテストパッチの濃度を光学式センサで読み取ろうとした場合、その濃度を精度良く検出できない不都合が発生し得る。具体的には、濃度ムラの1周期長に対して、光学式センサの受光素子の光検出領域の有効直径が十分に小さくない場合に、精度良く検出を行えないという不都合が生じる。図22にその様子を示す。
図22(a)は、中間転写体上における受光素子の光検出領域の直径が、濃度ムラの1周期の長さよりも十分に小さい場合を示す。この場合、濃度センサで濃度ムラの位相を精度良く読み取ることができる。一方、図22(b)は、中間転写体上における受光素子の光検出領域の直径が、濃度ムラの1周期の長さよりも大きい場合を示す。この場合、受光素子の光検出領域内に常に濃度の濃い部分が含まれ、検出結果が平均化される等の理由で、濃度変動の振幅(濃度変動強度)が小さくなったり、また濃度変動の位相が変化してしまい、精度が低下してしまう。特に位相については、濃度ムラを補正する上で、非常に重要なパラメータであり、誤った濃度ムラ位相に合わせて濃度補正を行うと、逆に画像品質が低下してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、濃度ムラの1周期長に対して、光学式センサの受光素子の光検出領域の直径が十分に小さくなくとも、濃度ムラの情報を精度良く検出できるようにすることを目的とする。
本発明における画像形成装置は、モータの駆動により回転する感光ドラム画像形成する画像形成手段と、画像の副走査方向において前記モータの所定周期の回転ムラに起因して発生する濃度ムラに対応した前記所定周期の濃度ムラを有し、且つ前記所定周期の濃度ムラの開始位相が異なる複数のテストパッチを形成するための画像データに基づき、複数のテストパッチを記画像形成手段に形成させるテストパッチ形成手段と、前記画像形成手段により形成された前記複数のテストパッチに光を照射し、反射光を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された記複数のテストパッチの検出結果に基づき、補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、濃度ムラの1周期長に対して、光学式センサの受光素子の光検出領域の直径が十分に小さくなくとも、濃度ムラの情報を精度良く検出できる。
カラー画像形成装置断面の一実施形態を示す図である。 光学式センサの一実施形態を示す図である。 モータのハードウェア構成の一実施形態を示す図である。 装置全体のブロック図の一実施形態を示す。 機能ブロック図の一実施形態を示す。 露光出力補正テーブル作成処理の一実施形態を示すフローチャートである。 モータFGカウンタ値のリセット処理及びテストパッチ露光の一実施形態を示すタイミングチャートである。 テストパッチ形成様子の一例を示す図である。 モータの回転ムラ位相と、パッチ上で発生する濃度ムラ位相と、パッチ画像の濃淡ムラ画像の位相との関係の一例を示す図である。 濃度センサを用いて濃淡ムラ画像を検出した様子の一例を示す模式図である。 濃度ムラ周期と濃度センサの受光素子の光検出領域との関係におけるセンサ出力様子を示す図である。 テストパッチの読み込み・解析処理の一実施形態を示すフローチャートである。 発生する濃度ムラ位相及びテストパッチ画像の濃淡ムラ位相の位相差と、予測した位相差と、の相関関係を示す図である。 モータの回転ムラ位相に応じたバンディング補正の為の露光出力補正テーブルの一例を示す図である。 画像データ補正処理、及び露光処理の一実施形態を示すタイミングチャートと、機能ブロック図の一実施形態を示す。 モータの回転ムラ位相と複数の走査ラインとの対応関係の一例を示す図である。 画像データ補正処理、及び露光処理の一実施形態を示すフローチャートである。 テストパッチの解析処理の一実施形態を示すフローチャートである。 テストパッチ形成の一実施形態を示すタイミングチャートである。 テストパッチ形成の様子の一例を示す図である。 モータの回転ムラ位相に応じたバンディングを補正する為の露光出力補正テーブルの一例を示す図である。 濃度センサの受光素子の光検出領域径と、濃度検出結果の関係を模式的に示す図である。
以下に、図面を参照して、濃度ムラの1周期長に対して、光学式センサの受光素子の光検出領域の直径が十分に小さくない場合に関しての濃度ムラ検出処理について例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下では濃度ムラの検出結果の活用例としてバンディング補正を例に説明を行っていくが、その活用例に限定されることはなく、濃度ムラ検出自体にも特徴を備える。
〔第一の実施形態〕
[画像形成装置の断面図]
図1はカラー画像形成装置断面の一実施形態を示す図である。該カラー画像形成装置においては、まず、画像処理部(図1には不図示)より供給される画像情報に基づいて点滅される露光光(レーザビーム等)により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成する。そして、各色の単色トナー像を形成し、これらを重ね合わせ、それらを転写材11へ転写し、その転写材11上の多色トナー像を定着させる。以下、詳細に説明する。
給紙部121a、或いは121bから転写材11が給紙される。感光ドラム(電子写真感光体)122Y、122M、122C、122Kは、夫々ギア列等の駆動電圧手段を介して駆動モータ6a〜6dの駆動力が伝達されて副走査方向に回転する。注入帯電器123は感光体を帯電させる。4個の注入帯電器123Y、123M、123C、123Kは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に夫々対応する。露光光はスキャナ部124Y、124M、124C、124Kから送られ、感光ドラム122Y、122M、122C、122Kの表面を主走査方向に走査して選択的に露光することにより、静電潜像が形成される。尚、感光ドラム122Y〜Kは、一定の偏心成分をもって回転しているが、静電潜像が形成される時点においては、各感光ドラム122の位相関係は、転写部において同じ偏心影響になるよう既に調整されている。或いは、偏心成分に起因した感光ドラムの回転速度変動を、モータ制御によって抑制し、色ズレを防止するようにしても良い。現像器126は、トナーカートリッジから供給されるトナーにより、静電潜像を可視化すべくトナーを現像する。4個の現像器126Y、126M、126C、126Kは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に夫々対応する。各現像器には、スリーブ126YS、126MS、126CS、126KSが設けられている。
ベルト状中間転写体127は、感光ドラム122Y、122M、122C、122Kに接触して副走査方向に走査する。そして、転写体電気33Y、33M、33C、33Kにより、感光ドラム122Y、122M、122C、122Kから単色トナー像が互いに重なり合うように転写される。その後、中間転写体127に後述する転写ローラ128が接触して転写材11を狭持搬送し、転写材11に中間転写体127上の多色トナー像が転写する。定着器130は、転写材11を搬送させながら、転写された多色トナー像を加熱溶融定着させるものであり、図1に示すように転写材11を加熱する定着ローラ131と転写材11を定着ローラ131に圧接させるための加圧ローラ132を備えている。トナー像定着後の転写材11は、その後図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。クリーニング手段129は、中間転写体127上に残ったトナーをクリーニングするものである。濃度センサ41(光学濃度検出センサ41とも呼ぶ)は、図1の画像形成装置において中間転写体127へ向けて配置されており、中間転写体127の表面上にトナー形成されたテストパッチの光学的濃度を測定する。センサ41は、中間転写体127の走行に伴ってテストパッチを副走査方向に走査し、これによりパッチの副走査方向についての濃度分布が検出できる。また、以下では、画像の主走査方向に対応する方向に垂直に交わる、例えば感光体ドラムの回転方向や、転写材の搬送方向や、中間転写体の回転方向の称呼を、搬送方向もしくは副走査方向などとする。
尚、図1では中間転写体127を備えたカラー画像形成装置を説明したが、感光ドラム122に現像されたトナー像を記録材に直接転写する一次転写方式を採用した画像形成装置にも適用することもできる。この場合には、以下の説明において、中間転写体127を、転写材搬送ベルト(転写材担持体上)に置き換えることで、発明を実施できる。また、図1に示される断面図では各感光ドラム122に駆動手段であるモータ6が設けられているが、複数の感光ドラム23でモータ6を共通化しても良い。例えば一のモータで4つの感光ドラム23を駆動するようにしても良い。
[濃度センサ41の構成]
次に、濃度センサ41の詳細について図2を用いて説明する。濃度センサ41は、図2(a)に示すように、波長950nmのLED発光素子41a、フォトダイオード等からなる受光素子41b、41c及びホルダーから構成されている。そして、発光素子41aからの赤外光を中間転写体127自体や、中間転写体127上のテストパッチに照射させ、そのときの反射光を受光素子41b、41cで検出する。ここで、テストパッチからの反射光には正反射成分と乱反射成分が含まれているが、受光素子41bでは、正反射成分と乱反射成分の両方を検出し、受光素子41cは、乱反射成分のみを検出する構成となっている。尚、本実施形態では、一例として、中間転写体上における受光素子41bの光検出領域(図中斜線部分)の直径は2.09mmとなっている。また受光素子41cのそれは5.7mmとなっている。そして、検出された正反射成分及び乱反射成分の双方に基づいたり、乱反射成分のみに基づき、中間転写体127の状態や、トナー像の濃度を求めることができる。
図2(b)はベルト127上に、何れかの有彩色(イエロー、マゼンタ、シアン)によりテストパッチを形成し、それに発光素子41aからの光を照射し、そのときの反射光を受光素子41b及び受光素子41cで検出した時の検出結果を示した図である。図2(b)中、縦軸はセンサ出力値を示しており、横軸はセンサ出力値に対応したテストパッチの濃度である。乱反射成分を検出する受光素子41cの出力値G212は、トナー濃度の増加に伴い上昇していく。一方、受光素子41bの出力値G211には、トナー濃度が高くなるにつれて、乱反射光成分であるG212が混在してしまう。
従って、乱反射成分を濃度検出の指標にする系にあっては、例えば受光素子41cの出力値(G212)を用い、テストパッチの濃度を求めればよい。また、正反射成分を濃度検出の指標にする系にあっては、受光素子41bの出力値(G211)と、受光素子41cの出力値(G212)の差分から求められるG213の値に従いパッチの濃度が求められる。尚、一例として、正反射成分を濃度検出の指標にした場合を説明する。
図2(c)は、受光素子41b、41cに係る回路図を示す。回路220は、受光素子41bの光検出回路を示す。抵抗R0とPD41bとによりVccから降下された電圧Vmirrorが出力され、回路222の正端子223に入力される。また、受光素子41cについても同様の回路であり、その出力Vdiffusionが、回路222の負端子224に入力される。またVdiffusionはVout2として制御部21に直接的にも入力される。回路222は、作動増幅器として機能し、Vout=R2/R1×(Vmirror−Vdiffusion)となり、図2(b)の点線G213相当を出力する。そして、Vout(Vout1、Vout2)は、制御部21に入力され、所定の演算が施され濃度情報として出力される。本実施形態では、この濃度情報を出力するまでを濃度センサ41による検出処理とする。
[モータ6の構成の説明]
以下、バンディングの発生源であるモータの構成について説明する。まず、図3の(a)乃至(d)を用いて、モータ6の一般的構成を説明し、その後に図3の(e)等を用い、モータ6で発生する周期的な回転ムラのメカニズムについて説明する。
◆モータの一般的構成の説明
まず、図3の(a)に、モータ6の断面図を、図3の(b)に正面図を、また、図3の(c)に回路基板303を取り出した図を夫々一例として示す。尚、モータ6とは、例えば上に説明した感光ドラム122を駆動するモータ6a〜dや、駆動ローラ42を駆動するモータ6e等、画像形成部に含まれる様々なモータに相当させることができる。
図3の(a)、(b)において、ロータフレーム301の内側には、永久磁石で構成されるロータマグネット302が接着されている。ステータ308にはコイル309が巻かれている。そして複数のステータ308が、ロータフレーム301の内周方向に沿って配置されている。シャフト305は回転力を外部に伝達する。具体的には、該シャフト305を加工しギアを形成したり、或いはPOMなどの樹脂により構成されたギアを該シャフト305に挿入し、回転力を相手ギアに伝達する。ハウジング307は、ベアリング306を固定し、且つ取り付けプレート304に勘合される。
一方、図3(c)に示すような回路基板303のロータ側の面には、FGマグネット311に対向するように、環状にFGパターン(速度検出パターン)310がプリントされている。また、回路基板303の他方の面には、不図示の駆動制御用の回路部品が実装されている。駆動制御用の回路部品には、制御用IC、複数のホール素子(例えば3つ)、抵抗、コンデンサ、ダイオード、MOSFET等がある。そして、不図示の制御ICは、ロータマグネット302の位置情報(ホール素子出力)に基づき、電流を流すコイルと、その電流の向きを切替え、ロータフレーム301や、それに接続された各パーツを回転させる。
次に図3の(d)にロータマグネット302を取り出した図を示す。ロータマグネット302内周表面には312で示すように着磁が施され、ロータマグネット302の開放面端にはFGマグネット311の着磁が施されている。本実施形態では、ロータマグネット302は8極(4N極、4S極)の駆動用着磁を持っている。また着磁312は理想的には等間隔でN極とS極が交互に着磁されている。一方、該FGマグネット311は、N、S磁極が駆動用着磁の数より多く着磁されている(本実施形態ではN極S極の対が32個)。尚、図3の(c)に示されるFGパターン310は、FGマグネット311の着磁極数と等しい数の矩形を、直列かつ環状に接続して形成している。
ここで、図3に例示されるモータでは、モータの速度センサとして、回転速度に比例した周波数信号を発生する周波数発電機(Frequency Generator)方式、即ちFG方式を採用している。FGマグネット311がロータ301と一体的に回転すると、FGパターン310には、FGマグネット311との相対的な磁束変化により、回転速度に応じた周波数の正弦波状の信号が誘起される。不図示の制御ICは、発生した誘起電圧と所定閾値とを比較することで、パルス状のFG信号を生成する。そして、該生成されたFG信号に基づきモータ6の速度/駆動制御、及び後述にて説明する各種処理が行なわれる。尚、モータの速度センサとしては、速度発電形のものに限らず、MRセンサ式やスリット板式等のエンコーダー形を採用しても良い。
後述にて詳しく説明するが、モータの回転ムラが周期的な濃度ムラ(バンディング)に連動(影響)してくる。つまり、どのような周期的濃度ムラが発生しているかを予測するときに、モータの回転ムラの回転位相をパラメータにしている。そして、制御部21は、モータ6から出力されるFG信号に基づき、回転ムラの位相を特定している。
◆モータの回転ムラメカニズムの説明
一般的に、モータ1回転周期の回転ムラの態様は、モータの構造に起因する。代表例として、ロータマグネット302の着磁具合(ロータ1周での着磁バラツキ)と、ロータマグネット302とステータ308の中心位置のずれとの2つにより、モータ1回転周期の回転ムラの態様が決まる。これは、該2つの要因により、各ステータ308全体とロータマグネット302全体とで発生している総合モータ駆動力が、モータ6の1周期の中で変化することに起因する。
ここで図3の(e)を用いて着磁のバラツキがどのようなものかを示す。図3の(e)は、着磁312を正面から見た図である。A1〜A8、及びA1’〜A8’は夫々極が変化する境界を示す。円周に沿って等間隔でプロットされるA1〜A8は着磁バラツキがないときのN極及びS極の境界を示す。一方、A1’〜A8’は着磁バラツキがあるときのN極及びS極の境界を示す。
また、その他、モータシャフト(ピニオンギア)305の偏心もモータの回転ムラの一要因として挙げることができる。この回転ムラが回転する相手に伝達され、それが濃度ムラとなって現れる。このモータシャフト(ピニオンギア)305の偏心も、モータ6の1回転周期であるが、この回転ムラと、先に説明した着磁バラツキの回転ムラと、が合成され、駆動力の伝達先である感光ドラムに伝わり、それが濃度ムラとなって現れる。以上の説明が、代表的なモータ1回転周期の回転ムラのメカニズムである。
他方、モータ6からは、上記で説明した1回転周期以外の周期の回転ムラも発生している。ロータマグネット302に8極の着磁がなされた駆動磁極を持つモータの場合、4組のN極及びS極の組み合わせがあるので、モータ1回転において、不図示の各ホール素子からは、4周期分の磁束変化が検出される。そして、何れかのホール素子の配置が理想配置からずれてしまうと、1周期の磁束変化において、各ホール素子からの出力の位相関係が崩れる。すると、各ホール素子からの出力に基づき、ステータに巻かれたコイルへの励磁切替えを行うモータ駆動制御において、その切替えタイミングがずれてしまう。結果、モータ6の1周分周期の1/4周期の回転ムラが、モータ6が1周する間に4回発生する。尚、ロータマグネット302の駆動用着磁の極数に応じた整数分の一周期(整数倍の周波数)の回転ムラが発生し、それが濃度ムラにつながることは自明であろう。
[ハードウェア全体ブロック図]
図4は本実施形態における主要なハードウェア構成に係る全体ブロック図を示す。
制御部21は、記憶部22、画像形成部23、濃度センサ41の各ブロックと連携し各種制御を行う。また、制御部21は入力される情報に基づき各種演算処理も行う。例えば、制御部21は、濃度センサ41から出力される濃度情報と、モータ6から出力されるFG信号と、に基づき、モータの回転位相と濃度補正(バンディング補正)の為の補正情報との対応付けテーブルを作成する。また制御部21は、画像入力信号送信部50より出力された画像入力信号に基づく露光を露光部24により行わせる際に、FG信号に基づき特定されるモータ6の位相変化に同期させ、モータ6の回転ムラ位相に応じた濃度補正を反映した露光を露光部24に行わせる。これらについての詳細は後述にて説明する。
記憶部22は、EEPROM及びRAMを含む。EEPROMは、モータ6の位相情報としてのFG信号を識別するカウント値と、画像濃度を補正する為の補正情報との対応関係のテーブルを書換え可能な形態で格納している。また制御部21の画像形成制御に関連するその他の各種設定情報も格納している。また、記憶部22のRAMは、制御部21が各種処理を実施する際の情報を一次的に格納する為に使われる。画像形成部23は、図1において説明した画像形成に係る各部材の総称である。具体的には、露光部24による露光に基づくトナー像形成に係る部材であり、感光ドラム122〜中間転写体127に相当する。尚、ここでの詳しい説明は省略する。また濃度センサ41も図2で説明した通りである。
[ハードウェア構成及び機能ブロック図]
図5(a)は、カラー画像形成装置の一部の部材、及び図4に示した一部のブロック図、及び制御部21が司る機能ブロック図を示す。尚、図1や図4と同一のものを指すときは、同じ符号を付してあり、ここでの詳しい説明は省略する。
図5(a)において、濃度情報処理部25は、濃度センサ41から出力される濃度情報を入力し、各種処理を実行する。詳細については、後述の図5(b)で説明する。FG信号処理部26は、モータ6から出力されるFG信号を入力し、それを元に各種処理を行う。詳細については、後述の図5(c)で説明する。
テストパッチ生成部35は、中間転写体127上に濃度検出の為のトナー像で構成される検出パターン(以下テストパッチ)39の形成に係る処理を司り、テストパッチ形成部と呼ぶこともできる。濃度センサ41は、形成されたテストパッチ39に光を照射し、その反射光特性を検出し、制御部21にその検出結果を入力する。尚、テストパッチの画像自身が濃度ムラを持ち、その濃度ムラは副走査方向に周期的である。
補正情報生成部36は、濃度センサ41により検出されたテストパッチ39の検出結果に基づき、後述の図14で説明する濃度補正情報を生成する。画像処理部37は、画像入力信号送信部50より入力された入力信号により、各種画像にハーフトーン処理などの画像処理を施す。露光制御部38は、FGカウント値に同期させて、露光部24に露光を行わせ、電子写真プロセスを経て中間転写体127上へテストパッチを形成する。
モータ制御部40は、モータ6の動作を制御する。具体的にモータ制御部40は、モータ6を起動・停止させる。また、モータ制御部40は、モータを所定の速度で制御する為に、目標値とモータのFG信号から得た速度情報との差分を算出し、得られた差分値に制御ゲインを乗じた制御量でモータ6を動作させる。
次に図5(b)及び(c)の説明を行う。図5(b)は、濃度情報処理部25の詳細を示すものであり、図中では演算部251、フィルタ部30を有する。演算部251は、濃度センサ41から出力される濃度情報(Vout1、Vout2)を光量から濃度に変換する。また、演算部251は、必要なときにその変換後の濃度情報をフィルタ30に入力する。この濃度変換についてより具体的には、図2(b)のG213のセンサ出力とトナー濃度との対応を取り、予めEEPROMに該対応を記憶しておき、それに基づき変換を行う。
フィルタ部30には、ローパスフィルタ27(LPF27)と、バンドパスフィルタ28(BPF28)が含まれている。LPF27は特定の周波数成分の信号を選択的に通過させる。フィルタの遮断周波数はモータの1回転周期の周波数成分(以下W1成分)であり、モータ1回転周期の周波数以下の信号を主に通過させる。また、BPF28は、入力情報のうち、所定の周波数成分の情報を抽出することが出来る。本実施形態では一例としてモータ1回転周波数の4倍周波数(1/4周期:以下W4成分)の情報を抽出する構成となっており、そのフィルタ特性は、W4成分の周波数を中心に、遮断周波数を2つ設けている。
図5(c)は、FG信号処理部26の詳細を示す。F/V変換器29は、取得されたFG信号の周波数解析を行う。具体的には、FG信号のパルス周期を計測し、モータ6の回転ムラ周期に応じた電圧を出力する。フィルタ部30は、濃度情報処理部25におけるそれと同様の機能を有するので詳しい説明は省略する。判定部32は、フィルタ部30より出力された信号をモータ1周分取得し、平均値を算出する。平均値算出後はフィルタ部30から出力される値と平均値とを比較し、所定の条件となった場合にカウンタをリセットする。FGカウンタ34は、FG信号のカウントを行う。より具体的に、このFGカウンタ34は、モータ6の1周で発生されるFG信について、0〜31のカウントを行い、カウント値31の次に再度カウント値を0にリセットし、カウント値を順次インクリメントしていくことで、0〜31のカウントを繰り返し行う。尚、このFGカウンタ34はモータ6毎に存在し、例えばYMCKの感光ドラム23を各々単独のモータで駆動する場合には、YMCK毎のFGカウンタ34が存在することとなる。
尚、ハードウェア構成と機能ブロックとの対応について、図4、図5で示した形態は一例であり、それに限定されることはない。例えば、図4、図5で制御部21に担わせた機能の一部、或いは全てを特定用途向け集積回路に担わせても良い。また、逆に、図4、図5で特性用途向け集積回路に担わせた機能の一部、或いは全てを制御部21に担わせても良い。
[露光出力補正テーブル作成処理のフローチャート]
露光出力補正テーブル作成処理の一実施形態を、図6のフローチャートに示す。この図6のフローチャートにより、モータの回転ムラの位相情報と濃度ムラの位相情報との対応を取り、更に濃度ムラの位相情報と濃度補正情報との対応関係から、モータの位相情報と濃度補正情報との対応テーブルを作成する。そして、ここで作成されたテーブルが、プリント実行時にバンディング軽減の為に用いられる。尚、図6のフローチャートは感光ドラム23を駆動する為の各モータの夫々に対して行われるものとする。また、複数の感光ドラム23を駆動するモータ6が1つの場合には、一のモータに対してのみ行われる。以下、具体的に説明する。
まず、ステップS601で、露光出力調整モードに入り、モータが所定の回転数範囲になると、FGカウンタ34は、モータFG信号のカウントを開始する。
そして、判定部32は、ステップS602で、F/V変換部29から出力され、更にLPF27で処理されたモータの1回転の周期(W1成分)の回転むらを抽出し、それを平均化する。尚、モータの1回転の周期の回転むらを抽出できる設定であればBPF28を用いても良い。
次に、判定部32は、ステップS603で、W1成分のモータ回転ムラの位相が所定位相になったか否かを判定する。ここでは、一例として、モータ6の回転ムラの位相が零になったかを調べる。尚、ここでの位相零とは、FG信号についてLPF27出力の平均よりも高い状態から、低い状態に向かう途中の、まさに平均値を横切る状態とした。また、ステップS603で判定される位相は零でなくとも、後述のS607のテストパッチに係る露光開始トリガーと同じ位相であれば、例えば90°等でも良い。そしてステップS603でYESと判定した場合、判定部32は、ステップS604で、FGカウンタ34をリセットする。そしてこのリセット後のFG信号のカウントによりモータ6の位相特定がなされる。また、零のFGカウンタ値(FGs)をもってモータ回転ムラの零位相を特定することが出来る。尚、このFG信号のカウント値の監視は、印刷ジョブが終了するまで継続されるものとする。
テストパッチ生成部35は、ステップS605で、n個のテストパッチデータを生成(準備)すると共に、ステップS606でi=1に設定する。ここで、ステップS605で生成されたテストパッチ画像データを中間転写体27上に形成したときの様子を図8に示す。図8では合計12個(片側6個)のテストパッチが示されており、全てのテストパッチが、モータ6起因の濃度ムラと同じ周期の濃淡ムラを含む画像となっている。一方、各テストパッチにおいて、濃淡ムラ画像の開始位相が異なっている。これについては後述にて詳しく説明する。
図6のフローチャートの説明に戻ると、テストパッチ生成部35は、ステップS607で、モータのFG信号のカウント値が所定値(例えば“零”)になったか否かを判定する。これはモータ6の回転ムラ位相を判定することを意味する。そして、ステップS607でYESと判定すると、テストパッチ生成部35は、ステップS608で、露光部24に、2i−1と2i個目のテストパッチを露光させる。尚、テストパッチ形成時には露光出力補正テーブルは用いられない。そして該露光により感光ドラム23上に形成された潜像に基づき、トナー像の現像、及び中間転写体27への転写が行われ、中間転写体27の走行により、各テストパッチは濃度センサ41により副走査方向に走査される。ステップS609で、テストパッチ生成部35は、全てのテストパッチの露光を終えたか否か、即ちiがNと等しくなったかを判定する。そして、終了していないと判定すれば、ステップS610でiに1を加算し、ステップS607の処理を再度実行する。そして、テストパッチ生成部35は、再度ステップS607でYESと判定すると、次のテストパッチの露光を露光部24に行わせる。この後、テストパッチ生成部35は、iがNになるまで、同様の処理を繰り返す。尚、図8の場合は、iが6になるまで同様の処理を繰り返す。一方、全てのテストパッチの露光を終了したと判定すれば、露光処理を終了する。
濃度センサ41は、ステップS611で、中間転写体27上に形成されたテストパッチから得られる反射光を検知する。反射光の検知結果は、濃度情報処理部25を介して制御部21へ入力される。
補正情報生成部36は、ステップS612で、ステップS611における検出結果に基づき、モータ6の回転ムラに起因する濃度ムラを軽減すべく、濃度補正情報をモータ6の回転ムラ位相に対応付けて演算する。またそれと共に、算出した濃度補正情報をEEPROMに格納する。この演算については後述の図12のフローチャートにて更に詳しく説明する。そして、以上の各ステップの処理を終えて、露光出力補正テーブル作成の処理を終了する。尚、本実施形態におけるW4成分のモータ6の回転ムラについては、人間の感覚として気にならない程度に高周波成分である為、図6のフローチャートにおいては補正対象としないこととする。しかし、W4成分についても同様に露光補正を行いたい場合には、W4成分に着目し、W1と同様の処理を行えば良い。
[モータ回転ムラ位相とトナー像の濃度変動の関連付け処理]
図7は、図6のステップS602〜S610の処理の詳細を説明する為の図であり、モータFGカウンタ値のリセット処理及びテストパッチ露光の一実施形態を示すタイミングチャートである。この図7に示されるタイミングチャートにより、モータ6のある速度変動状態を、ある位相(例では位相零(FG))に相当させることが出来る。図7の例では、モータの速度が、平均よりも高い速度の状態から、低い状態に向かう途中の、正に平均値を横切る状態を位相零(FG)に割り当てた。尚、図7は一例であり、モータ6の任意或いは所定の速度変動状態を何れかの位相(例えば位相零(FG))にしても良い。要は、再現性を前提に、モータ6の任意或いは所定の速度状態(モータの回転ムラ位相に対応)を、モータ6の何れの位相(任意或いは所定位相)に割り当て、後々の処理で、所定の速度状態をもとに、それに割り当てられた位相を特定できるようにすればよい。こすることで、後の任意のタイミングにおいて、モータ6の位相をパラメータにして各種処理を行うことができる。以下、具体的に説明する。
まず、図7の(a)において、制御部21がt0のタイミングで初期化処理を行うと、判定部32は、t0以降最初に入力されたFG信号に同期(t1)して、LPF27の出力を読み込む。
t1〜t2の間(FG信号モータ1周分)、判定部32は、LPF27の出力の平均値Vaveを算出する。判定部32はt2以降、算出されたVaveとLPF27から入力される値を比較し、所定の条件、例えば、入力値が平均値Vaveより高い側から低い側へ横切ったタイミングt3(S704でYES)でFGカウンタを“0”にリセットする。
図7の(b)は、一例としての、テストパッチ露光に係るタイミングチャートであり、図6におけるステップS605〜S610の処理の詳細を説明する為の図である。ここで、図7の(b)のタイミングチャートでは、図7の(a)の処理からFG信号のカウントが継続されているものとする。つまり、制御部21が、モータ6の回転ムラ位相を、FGカウンタ値の変化に応じて継続的に特定していることを前提としている。
まずテストパッチについて詳細に定義すると、読み取りタイミング生成用のプレパッチと濃度ムラ計測用の通常パッチとで構成される。テストパッチ生成部35は、通常パッチの露光を開始するべき所定のFGカウンタ値に到達する前のt4のタイミング(本実施形態では通常パッチを露光する10FGカウント前)にプレパッチの形成(露光)を開始する。プレパッチは濃度センサ41によるテストパッチの検出開始タイミングの同期を取る為のものであり、そのテストパッチの長さは短くて良い。濃度センサ41で検知できる長さがあれば十分である。図7の(b)では、プレパッチにおける露光時間を、FGカウントで2カウント分とし、t5のタイミングでプレパッチの為の露光を停止している。
そして、テストパッチ生成部35は、t61のタイミングで、所定FGカウントが零になったら(S607でYES)再び通常パッチの為に露光を開始する(S608)。この後、少なくともモータ1周分以上のFGカウントが行われるt71のタイミングまで露光を継続する。尚、t61〜t71等の露光により、後述の図8に示す、θ=0°、θ=180°の主走査方向に対象に配置された2つのテストパッチが中間転写体27上に形成される。更にテストパッチ生成部35は、ある時間後にFGカウントが再び零になったらt62のタイミングで2回目のテストパッチの露光を開始する。更にこの後、n個(図6のフローチャートにおける2i個)分のテストパッチの露光を露光部24が同様に繰り返すことは、上の図6のフローチャートで説明した通りである。そしてこの後、図1で説明した電子写真プロセスを経て、最終的に中間転写体127上にトナー像のテストパッチが形成される。尚、テストパッチ上に現れる濃度ムラについて説明すると、テストパッチの検出結果には、露光時におけるモータ6の回転ムラ影響が含まれている。また、転写時におけるモータ6の回転ムラ影響も含まれている。ここで、露光時も転写時も、回転ムラの発生源は同一となっている。そして、テストパッチからは、今述べたような、影響が合成された濃度ムラが検出されることとなる。
このように、t61、t62・・・での露光開始は、共にFGカウンタ値が零となっている。またその時におけるテストパッチは、図8に示す如く、濃淡ムラ画像自体の開始位相が異なっている。即ち、これによりモータ6の回転ムラに起因した濃度ムラの位相に対し、相対的に異なる位相差を持たせた濃淡ムラ画像を含むテストパッチを複数通り形成できる。
ここで、図9に、露光時におけるモータ6の回転ムラ位相と、モータ6の回転ムラ起因で転写時に発生するパッチ上の濃度ムラ位相と、パッチ画像の濃淡ムラ画像の位相との3者の関係の一例を示す。図中901はモータ6の回転ムラ位相を、902は、モータ6の回転ムラ901に起因しテストパッチ上に実際に発生する濃度ムラの位相を示す。尚、濃度センサ41では、実際には902を検出できない。903はテストパッチの濃淡ムラ画像自体の位相を示す。各々のテストパッチに含まれる濃淡画像は、図示される如くモータ6の回転ムラ位相901に対して、異なる位相差を有している。またモータ6の回転ムラ位相901とテストパッチ上に発生する濃度ムラの位相902との位相差((図9中でφ))は、モータ個別においては固定的となっている。従って、各々のテストパッチに含まれる濃淡画像が、濃度ムラ902と異なる位相を有していることになる。そして、実際に発生する濃度ムラ904は、902と903との合成濃度ムラになる。濃度センサ41は、実際には、この合成濃度ムラを検出する。
尚、図9では、相対的位相差がθ=300°の場合に、テストパッチ上で発生する濃度ムラとテストパッチの濃淡ムラ画像自体の位相とが略一致し、互いに強調し合うことで12個のテストパッチの中で最も振幅の大きい濃度ムラ(Dmax)を発生させている。尚、本実施形態における濃度ムラの振幅とは濃度変動強度のことを意味し、濃度変動の大きさを判別する為のパラメータであれば、他のものに代替しても良い。以下では、濃度変動強度のパラメータとして濃度ムラの振幅を例に説明を行っていく。
[濃度センサによる読み取り濃度値の詳細]
図8のようなテストパッチ群を形成するのは、そもそも受光素子の光検出領域の直径が、濃度ムラの1周期の長さよりも長い場合に、濃度ムラ位相、振幅等の検出結果精度が低下することにある。以下、濃度センサ41によって、副走査方向に発生している濃度ムラを読み込んだ場合の、濃度検知センサの検出値について、濃度変動の振幅が小さくなり、また濃度変動の位相が変化してしまうメカニズムを図10を用いて説明する。
まず、図10(a)に示すように、濃度センサ41の受光素子の光検出領域を円とし、この半径をr[mm]とする。また、濃度センサ41で読み取る濃淡ムラの周期をT[mm]、濃度ムラの濃度振幅をD、受光素子の光検出領域の中心位置における濃淡ムラの位相をαとする。ここで、副走査方向をX方向に、主走査方向をY方向に、濃淡ムラの濃度値(パッチからの反射光強度)をZ方向に表す。そして上記濃度センサを使用し、濃淡ムラを読み取ったときの模式図を図10(b)、(c)に示す。図10(b)はY方向からの模式図、図10(c)はZ方向からの模式図である。
受光素子41bの光検出領域の中心位置よりX方向に距離x[mm]進んだ位置における濃淡ムラの濃度zは、濃淡ムラの平均濃度をDaveとすると、以下の式で示される。尚Daveは、例えば濃度情報処理部25が、演算部251からの出力を平均化したり、LPF27からの出力を平均化することで求める。
Figure 0005578823
すると、受光素子の光検出領域の中心位置よりY方向に距離y[mm]進んだ位置における(但し、−r<=y<=r)、X方向の積分値は以下の式で示される。尚、発光素子の発光量は、受光素子の光検出領域内において均一/略均一であると仮定している。
Figure 0005578823
そして、上記の式(2)をY方向に受光素子の光検出領域の長さ分だけ積分した値が濃度センサ41の読み取り濃度Fとなる。濃度センサの読み取り濃度Fを式で記すと以下のようになる。
Figure 0005578823
上記式(3)を、T=8.36mm、T=1.67mmの場合についてグラフ化したものが図11である。図11(a)の1101は受光素子41bの光検出領域の直径を、また1102はT(周期)=8.36mmの濃度ムラを、また1103はT(周期)=1.67mmの濃度ムラを夫々示す。そして図11(b)は、図11(a)のT=8.36mmの濃度ムラ波形を検出した結果を、図11(c)は、図11(a)のT=1.67mmの濃度ムラ波形を検出した結果を夫々示す。
図11(b)によれば、周期が8.36mmの場合、実際の位相及び振幅がその検出結果に反映されていることがわかる。他方、周期が1.67mmの場合、即ち、受光素子41bの光検出領域が濃度ムラの周期よりも小さい場合に、濃度変動の振幅が小さくなり、また濃度変動の位相が反転していることがわかる。ここで、出願人は、周期が1.8mm、2.0mmの場合における、実際の濃度変動に対する振幅及び位相差について確認した。周期が1.8mmの場合には位相が波形1103のそれと同じであることが確認された。しかし、周期が1.8mmの場合は未だ振幅が小さい。一方、周期が2.0mmの場合では振幅が波形1103の略1/4程度になることが確認できた。ここで、受光素子41bでは光検出領域(図中斜線部分)の径が2.09mmとなっており、濃度ムラの周期が、受光素子41bの光検出領域の略直径以下の場合に、本実施形態の検出方法が有効であることがいえる。また言い換えれば、受光素子41bの光検出領域の直径が濃度ムラの周期の長さ未満の場合に、本実施形態の検出方法が有効であることがいえる。
[テストパッチの読み込み・解析処理の詳細]
図12は、図6のフローチャートのステップS611及びS612の詳細を説明する為のフローチャートである。そして各ステップの処理を、補正情報生成部36が実行することで、後述にて詳しく説明する露光出力補正テーブルを作成できる。以下、順次説明していく。
まず、ステップS1201で、補正情報生成部36は、所定の振幅としてのDmaxの値をリセットすると共に、iに1を設定する。ここでDmaxには、図8に示したテストパッチの特定周波数(ここではW1成分)の検出結果のうち、濃度ムラが一番大きい場合の値が格納される。
次にステップS1202で、濃度センサ41は、まず1個目のテストパッチの濃度情報を検出する。そして、ステップS1203で、補正情報生成部36は、検出された濃度情報に対し、FFT(高速フーリエ変換)解析を実行する。これにより、テストパッチ上に様々な周期で発生する濃度ムラの強度値を求めることができる。尚、特定周波数成分の強度を解析する場合にFFT解析に限定されることはなく、例えば図5のLPF27、BPF28に着目する特定周波数を抽出する設定を行い、LPF27、BPF28の出力に基づき濃度変動強度を判定しても良い。
そして、補正情報生成部36は、ステップS1204で、ステップS1203の処理で得られた特定周波数の強度値D2i−1が、現在のDmaxよりも大きいか否かを判定し、そうであればステップS1205でDmax、θmaxを更新する。また引き続きステップS1206、S1207でD2i、θ2iについてステップS1204、S1205と同様の処理を行う。尚、θ2i−1、θ2iは、パッチ露光時におけるモータ6の回転ムラの位相と、テストパッチ画像の濃淡ムラ位相との位相差を示す。図9中に一例として位相差が30°の場合が図示されている。また901と902との関係は固定関係なので、間接的に、モータ6の所定周期の回転ムラに起因した濃度ムラの位相とテストパッチの濃淡画像の位相との位相差に相当する。
そして、補正情報生成部36は、ステップS1208で全てのテストパッチについて検出及び解析を終えたか否かを判定(i=Nかを判定)し、NOと判定すれば、引き続きテストパッチの検出及び解析を行う。他方、ステップS1208でYESと判定したときは、θmaxに基づいて、モータ6の位相と、濃度ムラ補正値とを対応付けた補正テーブルを作成する。この補正テーブルについては後述の図14にて詳しく説明する。尚、この図12のフローチャートにより求められたθmaxが、図9でいえば、θ=300°になる。
図13を用いて、図12のフローチャートによる位相検出の精度向上について説明する。まず、図13(a)に比較例を示す。横軸は、実際のモータ回転ムラ起因の濃度ムラ位相とテストパッチの画像ムラ位相との位相差を示す。これは高分解能検出が可能な濃度センサによって実際に計測した位相差である。また縦軸は演算予測した位相差を示す。この横軸の位相差に関し、比較例では、図12の検出方法を取ることなく、1つのテストパッチを中間転写体27上に印刷し、図1の濃度センサ41で検出し、該検出結果をFFT解析し、該FFT解析の結果から、特定の周波数の位相を演算し求めた結果である。
図13(b)は、本実施形態による結果を示す。横軸は図13(a)と同様である。他方、縦軸は、上に説明した図12のフローチャートに従い予測した位相差である。グラフ左下部に示される相関係数が図13(b)のほうが良好な値を示している。
このように、図12のフローチャートに従えば、モータ回転ムラ起因の濃度ムラ位相及びテストパッチの画像ムラ位相の位相差を、比較例に比べて精度良く推定(演算)できる。
[露光出力補正テーブルの一例]
図14は、補正情報生成部36がθmaxに従い作成した露光出力補正テーブルの一例である。この図14に示される情報は、EEPROMに格納されており、画像形成時に、該テーブルを制御部21が参照し、モータ6の回転ムラ位相に応じたバンディング補正(露光制御による濃度補正)が行われる。
図14のテーブル1401は、モータの回転ムラ位相とテストパッチ画像自身の濃淡ムラ位相との対応を示す。テーブル1401には、図12のフローチャートで求められたθmaxが、FG信号カウント0(モータ回転ムラ位相が零)に対応付けられ保存されている。図14ではθmaxが300°となっている場合である。さらに、FG信号カウント値であるFGsが1つインクリメントする毎に、θmax+FGsθの値がテーブルAには保存される。本実施形態では、モータ6の1周で32個のFGパルス信号が出力されるので、1つのFG信号分に対応して、モータが11.25°回転する。つまり、FGsθ=11.25°×FGsが成り立つ。
次に、図14のテーブル1401に保存されている位相情報に基づき、振幅1の正弦波情報が算出し、FG信号カウントに対応させてテーブル1402を作成する。また、テーブル1402のバンディング特性を逆符号にしテーブル1403を作成する。そして、テーブル1403のバンディングの逆特性値から濃度補正値を算出しテーブル1404を作成する。具体的にはテストパッチの平均濃度をDave、補正振幅をArとすると、濃度補正値Dcnは、Dcn=Dave/(Dave+Ar×バンディングの逆特性値)として与えられる。尚、Arは、画像形成装置の製造時や設計時等において、別途計測器を用いて予め計測された値を基に決定された代表値であり、固定的ではあるが、一定のレベルで濃度ムラを抑制できる。また、Daveは、各パッチの検出結果の平均値であるが、実測値を採用しても良いし、予め定められた値を採用しても良い。図14では、一例として、Dave=80、Ar=2としている。そして、Dcnを、例えばデジタル画像の濃度値に乗算するなどすればよい。尚、図14においては、テーブル形式で情報を保持する形態を説明したが、これに限定されない。濃度補正情報を出力できる手段であれば、例えば、モータ6の位相情報を入力とし、濃度補正情報を出力できる演算式の情報をEEPROMに保持し利用するようにして良い。
[画像データ補正処理1]
図15(a)は、モータ6の回転ムラの位相に応じた画像データ補正処理を示すタイミングチャートであり、1ページ分の画像データ補正処理を示す。この図15に示されるタイミングチャートにより、モータ6の回転ムラ位相に応じた濃度補正情報(図14の補正テーブル)を用い、画像のバンディング補正を行うことができる。また、図15の(b)は、図15の(a)に関連した主要ブロック図を示す。図5と同じものには同じ符号を付してある。以下、具体的に説明を行う。
まず、tY11にて、画像処理部37が、露光制御部38からtY0秒後に露光を開始する通知を受信する。このとき画像処理部37は随時FG信号処理部26よりFGカウンタ値を通知されており、露光制御部38からの通知を受けたtY11においるFGカウンタ値に従い、そこからtY0秒後のtY12におけるFGカウンタ値を演算する。図15の場合には、通知を受けたときのFGカウンタ値が25であり、演算された露光時のFGカウンタ値が29であることが示されている。そして、その演算された露光開始時のFGカウント値に基づき、対応する濃度補正情報を露光出力補正テーブル(図14)より読み込み、1走査ライン目の画像に対して濃度補正(バンディング補正)を行う。また、イエロー以外の他の色についてもイエローと同様の処理を個別に行い濃度補正を行えば良い。
またイエローとマゼンタの感光ドラム23が共通のモータ6によって駆動される場合に以下のような処理も可能である。イエローとマゼンタ(他の色)との露光タイミングの関係は固定的であり、tY11における露光制御部38から通知があったときのFGカウンタ値から、マゼンタ(他の色)の露光開始タイミングにおけるFGカウント値を演算するようにしても良い。図15(a)の点線四角枠にそのことを示す。尚、この場合はイエローとマゼンタとで共通のFGカウント値を利用しても良い。図15中(a)では、イエローとマゼンタとの露光タイミング関係がtYMの間隔だけ開いている。従ってtYMの時間に相当するFGカウント値をtY12に対応するFGカウント値に加算すれば、マゼンタの露光時のモータの回転ムラ位相を特定でき、それに応じた濃度補正情報を露光出力補正テーブル(図14)から読み込めば良い。このような方法でも、マゼンタに関して、モータ6の回転ムラ位相(濃度ムラの位相に対応)に応じて変化させた露光(tM12〜tM22)を露光部24に行わせることができる。
ここで、本実施形態では、モータ6の1周で32個のFGパルス信号が出力されるので、1つのFG信号分に対応して、モータが11.25°回転する。つまり、モータ6が11.25°回転する間に走査されている複数の走査ラインに同じFGカウント値(位相)を設定する。図16にモータ6の位相と複数の走査ラインとの関係の一例を示す。つまり、先に説明した最初の走査ラインと同じFGカウンタ値が、モータ6の11.25°の回転分に相当する複数の走査ラインに割り当てられ、次のモータ6の11.25°の回転分に相当する複数の走査ラインに次のFGカウンタ値が割り当てられていく。尚、FGカウント値単位でなくとも、FGカウント値を基に、より細かいモータ6の回転ムラ位相を各走査ラインに割り当て、濃度ムラ補正をより細かく行っても良いことは言うまでも無い。
そして、画像処理部37は、各走査ラインに対応付けられたFGカウント値(モータ6の回転ムラ位相)に対応して露光出力補正テーブル(図14)から読み出された濃度補正情報に基づき、画像データの濃度補正を実行する。そして、該濃度補正が行われることで、tY12からtY22の期間において、モータ6の回転ムラ位相(濃度ムラの位相に対応)に応じて変化させた露光を露光部24に行わせることができる。また、他のイエロー以外の色についてもイエローの場合と同様に露光部24による露光が行われる。
[画像データ補正処理2]
図17の(a)は、モータの回転ムラの位相に応じた画像データ補正処理を、図17の(b)は、露光処理の一実施形態を示すフローチャートである。この図17に示されるフローチャートにより、モータ6の回転ムラの位相に応じた濃度補正情報(図14の補正テーブル)を用いた画像のバンディング補正が行われる。尚、図17に示される処理は、図1の画像形成装置において、一の駆動モータ6により全ての感光ドラム23を駆動するような場合に有用である。
まず、図17の(a)のフローチャートを説明する。ステップS1701で、制御部21は、印刷処理を開始し、ステップS1702で、画像処理部37は、走査ラインごとの画像データ処理を開始する。そして、以下の処理において、1ページn走査ラインの露光を伴う露光処理を、印刷ジョブのページ数分だけ繰り返し行う。
ステップS1703で、画像処理部37は、第1走査ラインL1に対する画像を読み込む。そして、走査ラインL1対する濃度DL1の濃度補正値を決める為、ステップS1704で、現在着目している走査ラインに対するモータ6の位相(FGカウント値FGs)を決定する。先に説明したように、モータ6の1周で32個のFGパルス信号が出力されるので、1つのFG信号分に対応して、モータが11.25°回転する。つまり、モータ6が11.25°回転する間に走査されている複数の走査ラインに同じFGカウント値(位相)を設定する。
画像処理部37は、ステップS1705で、決定されたFGカウント値FGsに応じて、対応する濃度補正情報を露光出力補正テーブル(図14)より読み込んで濃度ムラ(バンディング)の補正を行う。実際には、ステップS1706でNOと判定されることに応じて、モータ6の主走査方向の各ライン画像にモータ6の回転ムラの各位相が割り付けられ、夫々のライン画像に対して対応づけられた位相(FGs)に応じた画像処理が行われる。
制御部21は、ステップS1706で、所定の走査ライン(ページ内での最後の走査ライン)に対して処理が完了したかどうかを判断し、完了していなければ、ステップS1708で、Ln(処理ライン)を1つ進める。そして画像処理部37は、次の走査ラインに対して、再びステップS1704、及びS1705の処理を実行する。
一方、所定走査ライン数の処理が完了し、制御部21が、ステップS1706でYESと判定すると、制御部21は、更にステップS1707で、全ての頁について処理を終了したか否かを判定する。制御部21は、ステップS1707でNOと判定すると、ステップS1709で、次のページについて、ステップS1703の処理を実行する。そして、制御部21が、ステップS1707でYESと判定すると、図17(a)のフローチャートを終える。
次に図17の(b)のフローチャートを説明する。図17(b)のフローチャート処理は、図17の(a)のステップS1701に連動して処理が開始される。
まず、ステップS1711で、制御部21は、印刷ジョブにおける1ページ目の処理か否かを判定する。1ページ目と判定した場合に、ステップS1712で、先の図7のタイミングチャートで説明した、モータFGカウンタ値のリセット処理を実行する。このリセット処理により、図7のタイミングチャートで決定したあるタイミングにおけるモータ6の速度変動状態に対するモータ6の位相対応付けを再現できるようになる。そして、以後、FGカウント値をパラメータに、モータの位相変化を特定(モニタリング)する。これにより、次のステップでは、特定されたモータ6の回転ムラの位相変化に同期させ、モータ6の回転ムラをキャンセルさせる為の露光をスキャナ部24に行わせることが出来る。
そして、ステップS1713において、制御部21は、モータ6の回転ムラの位相変化を特定し、モータ6の回転ムラの位相が所定のFGカウント値FGsになると、それに同期させ、スキャナ部24により、露光を開始し、画像形成を行う。尚、ステップS1713で判断される所定のFGカウント値FGsとは、ステップS1704で割り当てられた1走査ライン目に割り当てられたモータ6の位相である。該ステップS1713によって、モータの回転ムラの位相に応じた濃度補正が行われた露光がスキャナ部24により行われる。
ここで、ステップS1713で、順次レーザ走査を繰り返し実行していく中で、モータ6の回転ムラ位相も変化していく。しかし、既にモータ6の回転ムラの各位相(FGカウント値)の変化に対応させて、ステップS1703〜S1705における濃度補正が施されており、ページ内において自動的にバンディングを軽減できる。
ステップS1714では全てのページについて処理を終了したか否かを判定する。ステップS1714でYESと判定すると、図17(b)のフローチャートの処理を終了する。このように、図15乃至17によれば、モータの位相情報であるFG信号に応じて露光具合を変化させ、モータの回転ムラ起因で生じる濃度ムラ(バンディング)を効果的に抑止できる。また、モータ6の回転ムラに着目した場合に、常に記録紙の同位置で同様のバンディングが発生するとは限らない。しかし、そのような場合にも対応して、適切に濃度ムラ(バンディング)の補正を行うことが出来る。
〔第二の実施形態〕
以下、図18を用いて、上の図12のフローチャートで説明したステップS1001〜S1007のテストパッチの解析処理とは、他の形態の解析処理を説明する。尚、第二の実施形態においても、図6のフローチャートの処理はステップS612(図12のステップS1001〜S1007)の処理を除いては同様の処理であり、その詳しい説明は省略する。
第一の実施形態では、濃淡ムラが最も大きいテストパッチの濃淡ムラ位相に基づき、発生する濃度ムラ位相とテストパッチの画像ムラ位相の位相差を推定するよう説明してきた。しかし、濃度ムラ位相と、テストパッチの濃淡ムラ位相と、の位相差推定方法はこれには限定されない。例えば、曲線補間することで、発生する濃度ムラ位相とテストパッチの濃淡ムラ画像の位相との位相差を新たに推定しても良い。
図18に上述の説明によりバンディングの位相を特定した別の例を示す。図18は横軸にテストパッチの濃淡ムラ画像の位相を、縦軸には濃度センサ41を用いて測定したテストパッチ上に発生している濃度ムラの強度を表している。図18において、点でプロットされているものは濃度センサ41で、図9の各位相に対応する904の波の強度を測定した結果を示している。また、点線で描かれているものはプロットした点を曲線補間して求めた波形を示している。図18の例では、新たに求められた位相について、曲線補間を行った点線波形のピークが320.8°の位相が対応している。以上のようにすることで、より高精度に、発生する濃度ムラ位相とテストパッチの画像ムラ位相の位相差を算出することが出来る。そして図18に示される仕組みで求められたθmaxに従い上に説明した図14のような露光出力補正テーブルが作成される。このように、図18で説明した仕組みによれば、テストパッチの濃淡ムラ画像の位相θの分解能(図8では30°の分解能)に依存することなく、位相差をより精度良く推定することができる。
また、図12のフローチャートでは、自動的にDmax、θmaxを決定するよう説明したが、それには限定されない。例えば、図6のフローチャートを実行しつつ、図6のステップS611で検出されるテストパッチを転写材上に転写し、そのパッチの中から、ユーザに最も濃い濃度が含まれるテストパッチを選択させるようにしても良い。この場合には、制御部21は、各テストパッチの識別子に対応させて、濃淡ムラ位相の開始位相を記憶しており、ユーザの指示により入力されたテストパッチの識別子に従い、制御部21が振幅が最も大きい場合のθmaxを特定する。そして、制御部21は特定されたθmaxに従い、図12のステップS1007の処理を同様に行えば良い。
更に、図12のフローチャートでは、濃淡ムラの振幅が最も大きいテストパッチを特定することでバンディングの位相を決定するように説明したがそれには限定されない。例えば、濃淡ムラの振幅が最も小さいテストパッチを特定するようにしてもよい。この場合には、濃淡ムラの振幅が最も小さいテストパッチに発生させている濃淡ムラの位相をθminとして、補正情報生成部36により、θmax=θmin+180°としてθmaxを特定してもよい。また最小振幅と最大振幅との中間値の振幅を持ったテストパッチの位相をθmidとして、補正情報生成部36により、θmidに基づきθmaxを特定してもよい。この場合は、振幅が増加していく途中での中間値の場合には、θmax=θmid+90°とし、振幅が減少していく途中での中間値の場合には、θmax=θmid+270°とすれば良い。このように、着目すべき所定の振幅としては、図8中の各テストパッチの中から様々な任意の振幅を採用できる。また任意のテストパッチの濃度ムラの位相がDmaxのテストパッチの濃度ムラの位相に対して何度進んでいるか(マイナスの場合もある)によって、その角度分進めたFGカウント値と、着目した任意のテストパッチに割り当てられたθ(図8のθ)との対応付けを起点とし、1401相当のテーブルを作成しても良い。
〔第三の実施形態〕
上述の各実施形態では、モータ6における着目周波数成分のある位相を基準に、図8に示すようなテストパッチを形成するように説明してきた。この第三の実施形態では、テストパッチを形成する基準に関して他の形態を説明する。
モータのある回転状態に対してある決まった濃度ムラが固定的に対応している。またW1成分のモータ回転ムラとW4成分のモータ回転ムラとは、図3で説明したように、一定の関係にある。従って、W4成分のモータ回転ムラに対応しようとした場合に、W1成分のモータの回転ムラ位相をパラメータにして、異なる位相の濃淡画像を含むパッチを形成することができる。その実施の様子(タイミングチャート)を図19に示す。
まず、プレパッチの露光を停止後、W1成分のモータFGカウントが所定カウント値FGs(図19ではFGs=0)になったタイミングt201で、W1成分とW4成分のモータ回転ムラ検知用のテストパッチを同時に露光する。
次に、W4成分用のテストパッチの少なくとも1周期分以上に亘り、W1のモータFGカウント値を加算していく。より具体的には、W1のモータFGカウント値が、FGs+8k(kは、0,1,2,3のいずれかの値)になったタイミングt202で、一つめのテストパッチの露光を停止する。そして、2つ目のW4成分の濃度ムラを検知するテストパッチは、W1のモータFGカウント値がFGs+8kになったタイミングt301において、露光を開始する。以下、全てのテストパッチが形成されるまで、上記の処理を継続する。
図20は本実施形態におけるテストパッチ画像データを形成した場合の一例である。図20では、搬送方向に対して左側にW1成分の濃度ムラを検知するテストパッチを、右側にテストパッチを形成した場合の例を示している。
本実施形態でのW1成分の回転ムラについては、濃度センサ41の受光素子の光検出領域径が、濃度ムラの1周期の長さよりも十分に短い。従って、図6で説明したフローチャートの処理を行わなくとも、モータの回転ムラ位相(FG信号)と、濃度ムラとの対応を取ることが可能となっている。一方、W4成分の回転ムラについては、第一の実施形態と同様のテストパッチを形成している。
そして、W4成分の回転ムラに関して、図20のテストパッチが形成された後は、上述の各実施形態と同様の処理により、W4成分についての先に説明した濃度補正情報が補正情報生成部36により作成される。尚、第三の実施形態では、補正情報生成部36が、W1成分についての濃度補正情報も算出し、W1及びW4成分の双方に関する露光出力補正テーブルを作成する。その露光出力補正テーブルの一例を図21に示す。
[露光出力補正テーブルの一例]
図21に示される情報はEEPROMに格納されたものであり、画像形成時に、該テーブルを制御部21が参照し、モータの回転ムラ位相に応じたバンディング補正(露光制御による濃度補正)が行われる。
まず補正情報生成部36は図21(a)のテーブルAを作成する。図21(a)のテーブル2101は、W1成分のモータFGカウント値(モータ回転ムラ位相)と濃度値との対応を示す。この濃度値は、LPF27を介して出力される電圧値に基づく。次に、補正情報生成部36は、W1成分について、各濃度値と平均値との差分を算出し、各位相情報に対応付けてテーブル2102を作成する。
図21(b)のテーブル2103は、W1成分のモータFGカウント値(モータ回転ムラ位相)とW4成分のバンディング位相(テストパッチ画像自身の濃淡ムラの位相)との対応を示す。テーブル2103には、図12のフローチャートで求められたθmaxが、所定のFG信号カウント値(8k(k=0、1、2・・))と対応付けられ保存されている。図21(b)は、θmaxを90°とした場合の一例である。FG信号カウント値がインクリメントされる毎に、テーブル2103には所定のバンディング位相が対応付けられ且つ保存される。
次に、補正情報生成部36は、図21(b)のテーブル2103に保存されている位相に基づき、振幅1の正弦波を算出し、FG信号カウントに対応させてテーブル2104を作成する。更に、補正情報生成部36は、テーブル2104の値に既定されているバンディングの振幅値を乗算することでW4のバンディング値を算出し、テーブル2105を作成する。
そして、補正情報生成部36は、テーブル2102に格納されたW1成分のバンディング特性、図21(b)のテーブル2105に格納されたW4成分のバンディング特性を加算し、W1成分とW4成分のバンディングの合成特性を算出する。そのテーブルを図21(c)のテーブル2106に示す。
次に、補正情報生成部36は、上記テーブル2106の逆位相の特性値を演算し、テーブル2107に保存する。そして、テーブル2107のバンディングの逆特性値から濃度補正値を算出し、テーブル2108に保存する。尚、上記テーブル2107、2108の詳細な作成方法については、第一の実施形態と同様である為、詳しい説明は省略することとする。
以上、第三の実施形態にて説明したように、テストパッチを形成する基準としては、W4成分の位相に限定されることはなく、間接的にでもW4成分の所定の位相を特定できるものであれば適宜採用することができる。
[変形例]
〇補正方法について
上述の実施形態では、モータの回転ムラに起因した濃度ムラを打ち消すように、濃度ムラとは逆の濃度特性で補正を行っていた。例えば、濃度ムラにより濃度が高くなっていれば、濃度を低くする補正を画像形成部に行わせるよう説明してきた。しかし、この形態に限定される訳ではない。バンディングの走査ラインの理想位置からのずれを打ち消すように、各走査ライン画像の重心位置を濃度で補正し、擬似的に走査ラインの位置を補正するようにしても良い。この場合には、まず濃度センサ41で上述したW1成分、W4成分の濃度ムラを検出する。このとき、濃度ムラとモータ6の回転ムラの位相関係との対応付けについては上述した通りである。そして、CUP21は、変換テーブルを用い、濃度の大小応じた、走査ラインのピッチ間隔を算出する。即ち、走査ラインのピッチ間隔と、モータ6の回転ムラの位相と、の対応関係を求めることができる。そして、ピッチムラを擬似的に理想的な間隔にすべく、画像の重心を各走査ラインの濃度変動により補正する。
〇どの時点の濃度ムラ位相(モータ回転ムラ位相)を基準に濃度補正情報を作成するかについて
また、上述の説明では、露光時のモータ回転ムラ位相と、濃度ムラ補正情報と、を関連付けEEPROMに記憶するよう説明を行ってきた。しかし、露光時に予測される転写時のモータ回転ムラ位相や、露光時に予測される露光後且つ転写前の任意のタイミングにおけるモータ回転ムラ位相と、濃度ムラ補正情報と、を関連付けるようにしても良い。但し、この場合には、図16のステップS1704で決定される走査ラインLnに対する位相や、ステップS1708で、露光トリガーとなる位相に、その位相が採用される。
〇モータ6の位相変化の特定について
尚、図16のステップS1713では、モータ6の回転ムラの位相変化を、制御部21が、逐次FGカウント値(FG信号相当)をカウントする例で説明したが、それに限定されない。例えば、図7のタイミングチャートにおけるt3において、再現性を前提に、モータ6の任意又は所定の速度状態を、モータ6のある位相に割り当て、その時点からの経過時間に基づき、先のある位相からのモータ6の位相変化を特定しても良い。これは、モータ6が、1回転する時間が一定或いは略一定とすると、経過時間にFGカウント値を対応付けることができるからである。また、このことは、上に説明した、FFT解析部を設け、FG信号の周波数解析を行った場合に特定される、ある時点におけるモータ6の位相を基準にした場合にも同様である。このように、モータ6の任意或いは所定の速度状態に、任意或いは所定の位相を割り当て、位相が割り当てられた速度状態から、プリンタ稼動パラメータがどれだけ進んだ(カウントされた)かで、制御部21により、モータ6の位相変化を特定させてもよい。
〇濃度ムラ位相とテストパッチ画像の濃淡ムラ位相との相対的位相関係について
ここで、モータ6の回転ムラに起因した濃度ムラの位相に対し、相対的に異なる位相差を持たせた濃淡ムラ画像を含むテストパッチを形成する方法としては、今説明した形態に限定されない。今説明してきたテストパッチの濃淡ムラ画像の位相を順次変化させていく形態に替え次のような実施も想定される。即ち、テストパッチ生成部35により、テストパッチの濃淡ムラ画像の位相を所定の位相に固定し、各テストパッチの形成を開始するモータ6の回転ムラを、先の説明のテストパッチの濃淡ムラ画像の位相変化と同様に変化させても良い。尚、このようにして形成された各テストパッチの検出・及び解析についても、上述の実施形態と同様なので、ここでの詳しい説明は省略する。
〇濃度情報について
上述の説明では、濃度センサ41から出力されるVout(Vout1、Vout2)を制御部21に入力し所定の演算を施した情報を濃度情報とし、その濃度情報を基に各種処理を行うよう説明してきた。しかし、濃度情報としてはその形態に限定されない。例えば、光量の大小そのものを示す図2のVoutを濃度情報としても良い。
この場合には、まず、上述の各実施形態と同様に制御部21によりVoutを基に図12のフローチャートを実行する。図12のフローチャートでは濃度ムラの振幅をFFT解析により求めているので、結局は同様のθmaxやθminやθmidが演算される。そして、求められたθmaxやθminやθmidに従い、後は同様に図14の露光出力補正テーブルを作成し、また図15や図17で説明した露光処理を行えば良い。また第二の実施形態についてもVoutを基に図18で説明した処理を同様に実行できる。また基本的に第三の実施形態もVoutを基に同様に実行でききる。但し、図21(a)の露光出力補正テーブルを作成する際に、Voutのムラからテーブル1402に示される濃度ムラ情報を演算し求める必要がある。このように、濃度ムラを表すパラメータであれば様々な形態を濃度情報に適用することができる。
23 感光ドラム
41 濃度センサ
6 モータ

Claims (11)

  1. モータの駆動により回転する感光ドラムに画像を形成する画像形成手段と、画像の副走査方向において前記モータの所定周期の回転ムラに起因して発生する濃度ムラに対応した前記所定周期の濃度ムラを有し、且つ前記所定周期の濃度ムラの開始位相が異なる複数のテストパッチを形成するための画像データに基づき、複数のテストパッチを前記画像形成手段に形成させるテストパッチ形成手段と、
    前記画像形成手段により形成された前記複数のテストパッチに光を照射し、反射光を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記複数のテストパッチの検出結果に基づき、補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させる制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. モータの駆動により回転する感光ドラムに画像を形成する画像形成手段と、
    画像の副走査方向において前記モータの所定周期の回転ムラに起因して発生する濃度ムラに対応した前記所定周期の濃度ムラを有する画像データに基づき、複数のテストパッチを前記画像形成手段に形成させる際に、前記モータの回転位相が異なる状態において前記複数のテストパッチの形成を開始させるテストパッチ形成手段と、
    前記画像形成手段により形成された前記複数のテストパッチに光を照射し、反射光を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記複数のテストパッチの検出結果に基づき、補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させる制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記複数のテストパッチの検出結果のうち、最も出力値が大きいテストパッチの濃度ムラの位相に基づき、補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記複数のテストパッチの検出結果のうち、最も出力値が小さいテストパッチの濃度ムラの位相に基づき、補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記複数のテストパッチの検出結果のうち、最も出力値が大きいテストパッチと最も出力値が小さいテストパッチの中間値のテストパッチの濃度ムラの位相に基づき、補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 濃度ムラの周期が前記検出手段の光検出領域の略直径以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記感光ドラムに露光を行う露光手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記複数のテストパッチの検出結果に基づき補正した露光量で前記露光手段に露光を行わせることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記複数のテストパッチの検出結果に基づき、濃度補正又は位置補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記検出手段は、前記モータの所定周期の回転ムラに起因して発生する画像の副走査方向の濃度ムラの周期に対応した濃度ムラを有するテストパッチの濃度ムラに対し、前記モータの回転ムラに起因する濃度ムラが干渉した状態の濃度ムラを検出することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. モータの駆動により回転する感光ドラムに画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置における濃度ムラ検出方法であって、
    画像の副走査方向において前記モータの所定周期の回転ムラに起因して発生する濃度ムラに対応した前記所定周期の濃度ムラを有し、且つ前記所定周期の濃度ムラの開始位相が異なる複数のテストパッチを形成するための画像データに基づき、複数のテストパッチを前記画像形成手段に形成させるテストパッチ形成工程と、
    前記画像形成手段により形成された前記複数のテストパッチに光を照射し、反射光を検出する検出工程と、
    前記検出工程により検出された前記複数のテストパッチの検出結果に基づき、補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させる制御工程と、有することを特徴とする濃度ムラ検出方法。
  11. モータの駆動により回転する感光ドラムに画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置における濃度ムラ検出方法であって、
    画像の副走査方向において前記モータの所定周期の回転ムラに起因して発生する濃度ムラに対応した前記所定周期の濃度ムラを有する画像データに基づき、複数のテストパッチを前記画像形成手段に形成させる際に、前記モータの回転位相が異なる状態において前記複数のテストパッチの形成を開始させるテストパッチ形成工程と、
    前記画像形成手段により形成された前記複数のテストパッチに光を照射し、反射光を検出する検出工程と、
    前記検出工程により検出された前記複数のテストパッチの検出結果に基づき、補正を行った画像を前記画像形成手段に形成させる制御工程と、有することを特徴とする濃度ムラ検出方法。
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