JP2016186567A - 画像形成装置 - Google Patents

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悟士 金子
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勇一郎 植松
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Abstract

【課題】同じ作像ユニット18が複写機本体に着脱された後のプリントジョブで発生する許容範囲を超える画像濃度ムラを防止する。【解決手段】主電源からの出力がオンされたことに基づいて、主電源からの出力がオフされていた期間における作像ユニット18Y,18C,18M,18Kの脱着の有無を判定する脱着判定処理を実施する。この脱着判定処理にて、感光体モーター91Y,91C,91M,91Kの駆動を開始する際のトルクの立ち上がり時間を、感光体ドライバ90Y,90C,90M,90Kから送られてくる電流値に基づいて計測し、その結果に基づいて脱着の有無を判定する。そして、脱着ありと判定した作像ユニットについて出力パターンデータの構築処理を実施する。【選択図】図7

Description

本発明は画像形成装置に関するものである。
従来、作像手段によって作像した濃度ムラ検知用トナー像の画像濃度ムラを検知した結果に基づいて、作像プロセスに関与するプロセス電源からの出力を所定のパターンに従って変化させるための出力パターンデータを構築する画像形成装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置は、装置本体に対する感光体の交換がなされると、回転体たる感光体の回転姿勢を回転姿勢検知手段たるロータリーエンコーダーによって検知しながら、感光体上に濃度ムラ検知用トナー像を作像する。そして、その濃度ムラ検知用トナー像を中間転写ベルトに転写した後、反射型フォトセンサーにより、その濃度ムラ検知用トナー像において感光体の回転周期で発生している画像濃度ムラを把握する。この画像濃度ムラは、感光体の偏心や外形歪みに起因して感光体と現像装置の現像スリーブとの間の現像ギャップが感光体の回転周期で変動することによって発生するものである。かかる画像濃度ムラを把握したら、それを打ち消し得る現像バイアスの出力パターンを生起せしめるための出力パターンデータを構築する。その後、ユーザーの命令に基づく画像を形成する際に、プロセス電源たる現像電源からの現像バイアスの出力を出力パターンデータに従って変化させる。現像バイアスをこのように変化させることで、感光体の回転周期に同期する画像濃度ムラの発生を抑えることができるとしている。
しかしながら、この画像形成装置においては、感光体を交換するのではなく、メンテナンス等の理由で同じ感光体を脱着した後のプリントジョブにおいて、許容範囲を超える画像濃度ムラを引き起こしてしまうことがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、像担持体の移動する表面にトナー像を作像する作像手段と、前記作像手段に具備され且つ画像形成装置本体に対して着脱可能な回転体と、前記回転体の回転姿勢を検知する回転姿勢検知手段と、トナー像の作像プロセスに関与する電力を出力するプロセス電源と、前記作像手段によって作像した濃度ムラ検知用トナー像のトナー付着量を検知した結果に基づいて、前記プロセス電源から出力される電力を変化させるための出力パターンデータを構築する構築処理、並びに、前記プロセス電源から出力される電圧を前記回転姿勢検知手段による検知結果及び前記出力パターンデータに基づいて変化させながら前記プロセスを実行する出力変化処理を実施する制御手段と、前記制御手段に供給する電力を出力する制御電源とを備える画像形成装置において、前記制御電源からの出力がオンされたことに基づいて、前記制御電源からの出力がオフされていた期間における前記回転体の脱着の有無を判定する脱着判定処理を実施し、前記脱着判定処理における判定結果が脱着有りになった場合に前記構築処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、同じ回転体が画像形成装置本体に対して脱着された後のプリントジョブで発生する許容範囲を超える画像濃度ムラを防止することができるという優れた効果がある。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機の画像形成部を拡大して示す拡大構成図。 同画像形成部におけるY用の感光体及び帯電装置を拡大して示す拡大構成図。 同感光体を拡大して示す拡大斜視図。 同画像形成部におけるY用の感光体回転センサーからの出力電圧の経時変化を示すグラフ。 同画像形成部におけるY用の現像装置を同感光体の一部とともに示す構成図。 同複写機の電気回路の要部を示すブロック図。 同複写機の光学センサーユニットに搭載されたY用の反射型フォトセンサーを示す拡大構成図。 同光学センサーユニットに搭載されたK用の反射型フォトセンサーを示す拡大構成図。 同画像形成部の中間転写ベルトに転写された各色のパッチパターン像を示す平面模式図。 プロセスコントロール処理で構築されるトナー付着量と現像バイアスとの関係の近似直線式を示すグラフ。 同画像形成部の中間転写ベルトに転写された各色のベタ濃度ムラ検知用トナー像を示す平面模式図。 ベタ濃度ムラ検知用トナー像のトナー付着量の周期変動と、スリーブ回転センサー出力と、感光体回転センサー出力との関係を示すグラフ。 平均波形を説明するためのグラフ。 現像変動パターンデータを構築する際に用いるアルゴリズムの原理を説明するためのグラフ。 作像時における各出力のタイミングを示すタイミングチャート。 スリーブ回転周期で切り出した切り出し波形の平均波形や、これを再現用に変換した再現波形におけるトナー付着変動量の経時変化を示すグラフ。 書込光量を変化させるための潜像変動パターンデータを構築する際に参照される平均波形や、これを再現用に変換した再現波形におけるトナー付着変動量の経時変化を示すグラフ。 潜像電位の絶対値と書込光量又は現像ポテンシャルとの関係を示すグラフ。 同複写機の制御手段によって実施される制御の処理フローを示すフローチャート。 正回転方向の回転を停止した直後の感光体カップリングの状態を示す拡大模式図。 複写機本体に脱着された直後の作像ユニット18Yにおける感光体カップリングの状態を示す拡大模式図。 作像ユニットの脱着状態と、感光体モーターの駆動時間と、感光体モーターの駆動トルクとの関係を示すグラフ。 同複写機の制御部によって実施される脱着判定処理の処理フローを示すフローチャート。 同複写機の制御部によって実施される閾値更新処理におけるモーターの回転位置及び回転方向と、時間との関係を示すグラフ。 同閾値更新処理における処理フローを示すフローチャート。 実施例に係る複写機の制御部によって実施される閾値更新処理におけるモーターの回転位置及び回転方向と、時間との関係を示すグラフ。 同閾値更新処理における処理フローを示すフローチャート。 第一変形例に係る複写機の制御手段によって実施される制御の処理フローの第1例を示すフローチャート。 トナー付着変動量と、画像濃度と、周期変動させる制御パラメータとの関係を示すグラフ。 第三変形例に係る複写機の構成を説明するための説明図。 第四変形例に係る複写機を示す概略構成図。 第五変形例に係る複写機を示す概略構成図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のフルカラー複写機(以下、単に複写機という)の実施形態について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。同図において、複写機は、記録シートに画像を形成する画像形成部100、画像形成部100に対して記録シート5を供給する給紙装置200、原稿の画像を読み取るスキャナ300などを備えている。また、スキャナ300の上部に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400なども備えている。画像形成部100には、記録シート5を手差しでセットするための手差しトレイ6や、画像形成済みの記録シート5をスタックするためのスタックトレイ7などが設けられている。
図2は、画像形成部100を拡大して示す拡大構成図である。画像形成部100には、転写体たる無端状の中間転写ベルト10を具備する転写ユニットが設けられている。転写ユニットの中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14,15,16に張架された状態で、それら支持ローラの何れか1つの回転駆動により、図中時計回り方向に無端移動せしめられる。支持ローラ14,15,16のうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間で移動するベルト部分のおもて面には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4つの作像ユニットが対向している。また第2支持ローラ15と第3支持ローラ16との間で移動するベルト部分のおもて面には、中間転写ベルト10上に形成されたトナー像の画像濃度(単位面積あたりのトナー付着量)を検知するための光学センサーユニット150が対向している。
図1において、作像ユニット18Y,18C,18M,18Kの上方には、レーザー書込装置21が設けられている。このレーザー書込装置21は、スキャナ300で読み取られた原稿の画像情報、あるいは外部のパーソナルコンピューターから送られてくる画像情報に基づいて、書込光を出射する。具体的には、画像情報に基づいて、レーザー制御部によって半導体レーザーを駆動して書込光を出射する。そして、その書込光により、各作像ユニット18Y,18C,18M,18Kに設けられた潜像担持体たるドラム状の感光体20Y,20C,20M,20Kを露光走査して感光体に静電潜像を形成する。なお、書込光の光源としては、レーザーダイオードに限るものではなく、例えばLEDであってもよい。
図3は、Y用の感光体20Y及び帯電装置70Yを拡大して示す拡大構成図である。帯電装置70Yは、感光体20Yに当接して連れ回る帯電ローラ71Yと、帯電ローラ71Yに当接して連れ回る帯電クリーニングローラ75Yと、後述する回転姿勢検知センサーとを有している。
図4は、Y用の感光体20Yを拡大して示す拡大斜視図である。感光体20Yは、円柱状の本体部20aY、本体部20aYの回転軸線方向の両端側にそれぞれ配設された大径のフランジ部20bY、軸受けに回転自在に支持される回転軸部20cYなどを有している。
2つのフランジ部20bYの端面からそれぞれ突出している回転軸部材20cYの一方の端部には、カップリングの第一カップ92Yが固定されている。一方、複写機本体に固定された感光体モーター91Yのモーター軸91aYの端部には、カップリングの第二カップ93Yが固定されている。感光体20Yの回転軸部材20cYと、感光体モーター91Yのモーター軸91aYとは、回転軸線方向においてカップリングを介して連結される。作像ユニット18Yの複写機本体に対する脱着に伴って感光体20Yが複写機本体に脱着される際、カップリングの部分で感光体20Yの回転軸部材20cYと、感光体モーター91Yのモーター軸91aYとの連結が解かれたり、連結がなされたりする。
感光体20Yの駆動源になっている感光体モーター91Yのモーター軸91aYは、感光体回転センサー76Yを貫いている。感光体回転センサー76Yは、モーター軸91aYに固定されてモーター軸91aYと一体的に回転する遮光部材77Yや、透過型フォトセンサー78Yなどを具備している。遮光部材77Yは、モーター軸91aYの周面における所定の箇所において法線方向に突出する形状になっており、モーター軸91aYが所定の回転姿勢になったときに、透過型フォトセンサー78Yの発光素子と受光素子との間に介在する。これにより、受光素子が受光しなくなることで、透過型フォトセンサー78Yからの出力電圧値が大きく低下する。つまり、透過型フォトセンサー78Yは、モーター軸91aYが所定の回転姿勢になると、そのことを検知して出力電圧値を大きく低下させる。
感光体20Yの回転軸部材20cYと、感光体モーター91Yのモーター軸91aYとがカップリングによって連結されているときには、両者は一体となって回転する。よって、透過型フォトセンサー78Yは、感光体20Yが所定の回転姿勢になると、そのことを検知して出力電圧値を大きく低下させる。つまり、感光体回転センサー76Yは、感光体20Yについて所定の回転姿勢になったことを検知する回転姿勢検知手段として機能している。
図5は、Y用の感光体回転センサー76Yからの出力電圧の経時変化を示すグラフである。なお、感光体回転センサー76Yからの出力電圧は、具体的には、透過型フォトセンサー78Yからの出力電圧のことである。図示のように、感光体20Yが回転しているとき、大半の時間は、感光体回転センサー76Yから6[V]の電圧が出力される。但し、感光体20Yが一周する毎に、感光体回転センサー76Yからの出力電圧が一瞬だけ0[V]付近まで大きく低下する。これは、感光体20Yが一周する毎に、遮光部材77Yが透過型フォトセンサー76Yの発光素子と受光素子との間に介在して、受光素子が光を受光しなくなるからである。このように出力電圧が大きく低下するタイミングは、感光体20Yが所定の回転姿勢になったタイミングである。以下、このタイミングを基準姿勢タイミングという。
Y用の感光体20Yについて説明したが、C,M,K用の感光体20C,20M,20Kも同様の感光体回転センサーにより、基準姿勢タイミングが把握されるようになっている。また、Y,C,M,K用の現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kも感光体回転センサーと同様の構成のスリーブ回転センサーにより、基準姿勢タイミングが把握されるようになっている。
現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの回転軸部材と、それぞれの駆動源になっているY,C,M,K用のスリーブモーターのモーター軸とは、感光体と感光体モーターとの組み合わせと同様に、カップリングによって連結される。そして、スリーブ回転センサーは、感光体回転センサーと同様に、スリーブモーターのモーター軸の回転姿勢を検知することで、現像スリーブの回転姿勢を間接的に検知する。
本複写機では、作像ユニットが交換されても、感光体回転センサーやスリーブ回転センサーは交換前のものを使用し続けることが可能なので、作像ユニットと一体的にそれら回転センサーを交換する構成に比べて低コスト化を図ることができる。
図3において、帯電装置70Yの帯電クリーニングローラ75Yは、導電性の芯金、これの周面に被覆された弾性層などを具備している。弾性層は、メラミン樹脂を微細発泡させたスポンジ状の部材からなり、帯電ローラ(71Y)に当接しながら回転する。そして、回転に伴って、帯電ローラ71Yに付着している残トナーなどのゴミを本体部から除去することで、異常画像の発生を抑えている。
図2において、4つの作像ユニット18Y,18C,18M,18Kは、使用するトナーの色が異なる点の他が、互いにほぼ同様の構成になっている。Yトナー像を作像するY用の作像ユニット18Yを例にすると、これは、感光体20Y、帯電装置70Y、現像装置80Yなどを有している。
感光体20Yの表面は、帯電装置60によって負極性に一様帯電せしめられる。このようにして一様に帯電した感光体20Yの表面のうち、レーザー書込装置21によってレーザー光が照射された部分は、電位を減衰させて静電潜像となる。
図6は、Y用の現像装置80YをY用の感光体20Yの一部とともに示す構成図である。現像装置80Yは、磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を用いて現像を行う二成分現像方式のものであるが、磁性キャリアを含有しない一成分現像剤を用いる一成分現像方式のものを採用してもよい。この現像装置80Yは、現像ケース内に設けられた攪拌部と現像部とを具備している。攪拌部においては、二成分現像剤(以下、単に現像剤という)が三本のスクリュー部材によって攪拌搬送されて現像部に供給される。
現像部では、自らの周面の一部を、現像装置本体ケースの開口を通じて感光体20Yに対して所定の現像ギャップGを介して対向させながら回転駆動する現像スリーブ81Yが配設されている。現像剤担持体たる現像スリーブ81Yは、マグネットローラを自らに連れ回らせないように内包している。
攪拌部の供給スクリュー84Y、回収スクリュー85Y、及び現像部の現像スリーブ81Yは、互いに水平方向に延在する姿勢で平行配設されている。これに対し、攪拌部の撹拌スクリュー86Yは、同図の紙面に直交する方向における手前側から奥側に向けて上り勾配となる傾斜姿勢になるように配設されている。
攪拌部の供給スクリュー84Yは、自らの回転に伴って、現像剤を図の紙面の直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送しながら現像部の現像スリーブ81Yに供給する。現像スリーブ81Yに供給されずに現像装置内における前記方向の手前側の端部まで搬送されてきた現像剤は、供給スクリュー84Yの直下に配設された回収スクリュー85Y上に落とされる。
攪拌部の供給スクリュー84Yによって現像スリーブ81Yに供給された現像剤は、スリーブに内包されるマグネットローラの発する磁力の作用によって現像スリーブ81Yの表面に汲み上げられる。現像スリーブ81Yの表面に汲み上げられた現像剤は、マグネットローラの発する磁力によって穂立ち状態となって磁気ブラシを形成する。そして、現像スリーブ81Yの回転に伴って、規制ブレード87Yの先端と現像スリーブ81Yとの間に形成された規制ギャップを通過して層厚が規制された後に、感光体20Yに対向する現像領域まで搬送される。
現像領域では、現像スリーブ81Yに印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーのうち、感光体20Y上の静電潜像に対向するトナーに対し、静電潜像に向かう静電気力を付与する現像ポテンシャルが作用する。また、現像剤中のトナーのうち、感光体20Y上の地肌部に対向するトナーに対し、スリーブ表面に向かう静電気力を付与する地肌ポテンシャルが作用する。これらの結果、トナーが感光体20上の静電潜像に転移して静電潜像を現像する。このようにして、感光体20Y上にYトナー像が形成される。このYトナー像は、感光体20Yの回転に伴って、後述するY用の一次転写ニップに進入する。
現像スリーブ81Yの回転に伴って現像領域を通過した現像剤は、マグネットローラの磁力の弱まる領域まで搬送されることで、現像スリーブ81Yの表面から離れて攪拌部の回収スクリュー85Y上に戻される。回収スクリュー85Yは、現像スリーブ81Yから回収した現像剤を、自らの回転に伴って同図の紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送する。そして、現像装置内の同方向における手前側の端部まで搬送した現像剤を、撹拌スクリュー86Yに受け渡す。
回収スクリュー85Yから撹拌スクリュー86Yに受け渡された現像剤は、回収スクリュー86Yの回転に伴って、前記方向の手前側から奥側に向けて搬送される。その過程で、透磁率センサーからなるトナー濃度センサー(後述する図7における82Y)によってトナー濃度が検知され、その検知結果に応じて適量のトナーが補給される。この補給は、後述する制御部がトナー濃度センサーによる検知結果に応じてトナー補給装置を駆動させることによって行われる。適量のトナーが補給された現像剤は、前記方向における奥側の端部まで搬送されて供給スクリュー84に受け渡される。
現像領域のスリーブ回転方向の長さである現像領域長さLは、現像スリーブ81Yの直径、現像ギャップG、規制ギャップなどによって変化する。現像領域長さLが大きくなるほど現像領域で感光体20Y上の静電潜像にトナーが接触する機会が増えるため、現像効率が上昇する。このため、現像領域長さLを大きくすることで、高速印刷に対応できるようになるが、大きくし過ぎるとトナー飛散、トナー固着、感光体回転ロックなどの不具合を引き起こす可能性が高くなる。このため、現像領域長さLについては、装置仕様の特性に応じた適切な値に設定することが望ましい。
Y用の作像ユニット18YにおけるYトナー像の作像について説明したが、C,M,K用の作像ユニット18C,M,Kにおいては、Yと同様のプロセスにより、感光体20C,20M,20Kの表面にCトナー像,Mトナー像,Kトナー像が形成される。
図2において、中間転写ベルト10のループ内側には、Y,C,M,K用の一次転写ローラ62Y,62C,62M,62Kが配設されており、Y,C,M,K用の感光体20Y,20C,20M,20Kとの間に中間転写ベルト10を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト10のおもて面と、Y,C,M,K用の感光体20Y,20C,20M,20Kとが当接するY,C,M,K用の一次転写ニップが形成されている。そして、一次転写バイアスが印加されるY,C,M,K用の一次転写ローラ62Y,62C,62M,62Kと、感光体20Y,20C,20M,20Kとの間には、それぞれ一次転写電界が形成されている。
中間転写ベルト10のおもて面は、ベルトの無端移動に伴ってY,C,M,K用の一次転写ニップを順次通過していく。その過程で、感光体20Y,20C,20M,20K上のYトナー像,Cトナー像,Mトナー像,Kトナー像が中間転写ベルト10のおもて面に順次重ね合わせて一次転写される。これにより、中間転写ベルト10のおもて面には4色重ね合わせトナー像が形成される。
中間転写ベルト10の下方には、第1張架ローラ22と第2張架ローラ23とによって張架される無端状の搬送ベルト24が配設されており、何れか一本の張架ローラの回転駆動に伴って図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。そして、そのおもて面を、中間転写ベルト10の全域のうち、第3支持ローラ16に対する掛け回し箇所に当接させて二次転写ニップを形成している。この二次転写ニップの周辺においては、接地された第2張架ローラ23と、二次転写バイアスが印加される第3支持ローラ16との間に二次転写電界が形成されている。
図1において、画像形成部100には、給紙装置200や手差しトレイ6から給送されてくる記録シート5を、二次転写ニップ、後述する定着装置25、排出ローラ対56に順次搬送するための搬送路48が設けられている。また、給紙装置200から画像形成部100に給送された記録シート5を、搬送路48の入口まで搬送するための給送路49も設けられている。なお、搬送路48の入口には、レジストローラ対47が配設されている。
プリントジョブが開始されると、給紙装置200又は手差しトレイ6から繰り出された記録シート5が搬送路48に向けて搬送されて、レジストローラ対47に突き当たる。そして、レジストローラ対47は、適切なタイミングで回転駆動を開始することで、記録シート5を二次転写ニップに向けて送り込む。二次転写ニップでは、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像が記録シート5に密着する。そして、二次転写電界やニップ圧の作用により、4色重ね合わせトナー像が記録シート5の表面に二次転写されてフルカラートナー像になる。
二次転写ニップを通過した記録シート5は、搬送ベルト24によって定着装置25に向けて搬送される。そして、定着装置25内で加圧及び加熱されることで、その表面にフルカラートナー像が定着せしめられる。その後、記録シート5は、定着装置25から排出された後、排出ローラ対56を経由してスタックトレイ7上にスタックされる。
図7は、本複写機の電気回路の要部を示すブロック図である。同図において、制御手段としての制御部110は、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリーなどを有している。この制御部110には、Y,C,M,K用の現像装置80Y,80C,80M,80Kのトナー濃度センサー82Y,82C,82M,82Kが電気的に接続されている。これにより、制御部110は、Y,C,M,Kの現像装置80Y,80C,80M,80Kに収容されているY現像剤,C現像剤,M現像剤,K現像剤のトナー濃度を把握することができる。
制御部110には、Y,C,M,K用のユニット脱着センサー17Y,17C,17M,17Kも電気的に接続されている。脱着検知手段としてのユニット脱着センサー17Y,17C,17M,17Kは、作像ユニット18Y,18C,18M,18Kが画像形成部100から取り外されたことを検知したり、画像形成部100に装着されたことを検知したりすることができる。これにより、制御部110は、画像形成部100に対する作像ユニット18Y,18C,18M,18Kの脱着があったことを把握することができる。
また、制御部110には、Y,C,M,K用の現像電源11Y,11C,11M,11Kも電気的に接続されている。制御部110は、現像電源11Y,11C,11M,11Kに制御信号をそれぞれ個別に出力することで、現像電源11Y,11C,11M,11Kから出力される現像バイアスの値を個別に調整することができる。つまり、Y,C,M,K用の現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kに印加する現像バイアスの値をそれぞれ個別に調整することができる。
また、制御部110には、Y,C,M,K用の帯電電源12Y,12C,12M,12Kも電気的に接続されている。制御部110は、帯電電源12Y,12C,12M,12Kに対して制御信号をそれぞれ個別に出力することで、帯電電源12Y,12C,12M,12Kから出力される帯電バイアスにおける直流電圧の値を個別に制御することができる。つまり、Y,C,M,K用の帯電ローラ71Y,71C,71M,71Kに印加する帯電バイアスの直流電圧の値をそれぞれ個別に調整することができる。
また、制御部110には、Y,C,M,K用の感光体20Y,20C,20M,20Kについてそれぞれ所定の回転姿勢になったことを個別に検知するための感光体回転センサー76Y,76C,76M,76Kも電気的に接続されている。制御部110は、感光体回転センサー76Y,76C,76M,76Kからの出力に基づいて、Y,C,M,K用の感光体20Y,20C,20M,20Kについてそれぞれ所定の回転姿勢になったことを個別に把握することができる。
また、制御部110には、Y,C,M,K用の現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kのそれぞれについて所定の回転姿勢になったことを個別に検知するためのスリーブ回転センサー83Y,83C,83M,83Kも電気的に接続されている。回転姿勢検知手段たるスリーブ回転センサー83Y,83C,83M,83Kは、感光体回転センサー76Y,76C,76M,76Kと同様の構成により、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kについて所定の回転姿勢になったことを検知するものである。つまり、制御部110は、スリーブ回転センサー83Y,83C,83M,83Kからの出力に基づいて、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kについて所定の回転姿勢になったタイミングを個別に把握することができる。
また、制御部110には、書込制御部125、環境センサー124、光学センサーユニット150、転写モーター121、レジストモーター122、給紙モーター123なども電気的に接続されている。環境センサー124は、機内の温度や湿度を検知するものである。また、転写モーター121は、中間転写ベルト10の駆動源になっているモーターである。また、レジストモーター122は、レジストローラ対47の駆動源になっているモーターである。また、給紙モーター123は、給紙装置200の給紙カセット201から記録シート5を送り出すためのピックアップローラ202の駆動源になっているモーターである。また、書込制御部125は、画像情報に基づいてレーザー書込装置21の駆動を制御するものである。なお、光学センサーユニット150の役割については後述する。
感光体20Y,20C,20M,20Kの駆動源になっている感光体モーター91Y,91C,91M,91Kは、感光体ドライバ90Y,90C,90M,90Kを介して制御部110に接続されている。感光体ドライバ90Y,90C,90M,90Kは、制御部110から送られてくる制御信号に基づいて感光体モーター91Y,91C,91M,91Kの駆動を制御する。
現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの駆動源になっているスリーブモーター89Y,89C,89M,89Kは、スリーブドライバ88Y,88C,88M,88Kを介して制御部110に接続されている。スリーブドライバ88Y,88C,88M,88Kは、制御部110から送られてくる制御信号に基づいてスリーブモーター89Y,89C,89M,89Kの駆動を制御する。
本複写機においては、環境変動などにかかわらず画像濃度を長期間に渡って安定化させるために、所定のタイミングでプロセスコントロール処理と呼ばれる制御を定期的に実施する。プロセスコントロール処理では、Y用の感光体20Yに複数のパッチ状Yトナー像からなるYパッチパターン像を作像し、それを中間転写ベルト10に転写する。複数のパッチ状Yトナー像のそれぞれは、Yトナー付着量を検知するためのトナー付着量検知用トナー像である。制御部110は、感光体20C,20M,20Kにも、同様にしてC,M,Kパッチパターン像を作像してそれらを重ね合わさないように中間転写ベルト10に転写する。そして、それらのパッチパターン像における各トナー像のトナー付着量を、光学センサーユニット150によって検知する。次いで、それらの検出結果に基づいて、作像ユニット18Y,18C,18M,18Kについてそれぞれ現像バイアスVbの基準値である現像バイアス基準値などの作像条件を個別に調整する。
光学センサーユニット150は、中間転写ベルト10のベルト幅方向に所定の間隔をおいて並ぶ4つの反射型フォトセンサーを有している。それぞれの反射型フォトセンサーは、中間転写ベルト10や中間転写ベルト10上のパッチ状トナー像の光反射率に応じた信号を出力する。4つの反射型フォトセンサーのうち、3つは、Yトナー付着量,Cトナー付着量,Mトナー付着量に応じた出力をするように、ベルト表面上における正反射光及び拡散反射光の両方をとらえて、それぞれの光量に応じた出力を行う。
図8は、光学センサーユニット150に搭載されたY用の反射型フォトセンサー151Yを示す拡大構成図である。Y用の反射型フォトセンサー151Yは、光源としてのLED152Yと、正反射光を受光する正反射型受光素子153Yと、拡散反射光を受光する拡散反射型受光素子154Yとを具備している。正反射型受光素子153Yは、Yパッチ状トナー像の表面で得られる正反射光の光量に応じた電圧を出力する。また、拡散反射型受光素子154Yは、Yパッチ状トナー像の表面で得られる拡散反射光の光量に応じた電圧を出力する。制御部110は、それらの電圧に基づいて、Yパッチ状トナー像のYトナー付着量を算出することができる。Y用の反射型フォトセンサー151Yについて説明したが、C,M用の反射型フォトセンサー151C,151Mも、Y用と同様の構成になっている。
図9は、光学センサーユニット150に搭載されたK用の反射型フォトセンサー151Kを示す拡大構成図である。K用の反射型フォトセンサー151Kは、光源たるLED152Kと、正反射光を受光する正反射型受光素子153Kとを具備している。正反射型受光素子153Kは、Kパッチ状トナー像の表面で得られる正反射光の光量に応じた電圧を出力する。制御部110は、その電圧に基づいて、Kパッチ状トナー像のKトナー付着量を算出することができる。
LED(152Y,C,M,K)としては、発光される光のピーク波長が950nmであるGaAs赤外発光ダイオードを用いている。また、正反射受光素子(153Y,C,M,K)や拡散反射受光素子(154Y,C,M)としては,ピーク受光感度が800nmであるSiフォトトランジスタなどを用いている。但し、ピーク波長やピーク受光感度は前述した値に限られるものではない。
4つの反射型フォトセンサーと、中間転写ベルト10のおもて面との間には、5[mm]程度のギャップが設けられている。
制御部110は、主電源の投入時や、所定時間経過した後の待機時、所定枚数以上のプリントを出力したあとの待機時など、所定のタイミングで、プロセスコントロール処理を実施する。そして、プロセスコントロール処理を開始すると、まず、通紙枚数、印字率、温度、湿度などの環境情報を取得した後、作像ユニット18Y,18C,18M,18Kにおけるそれぞれの現像特性を把握する。具体的には、それぞれの色について、現像γと現像開始電圧を算出する。より詳しくは、感光体20Y,20C,20M,20Kを回転させながらそれぞれを一様に帯電せしめる。この帯電については、帯電電源12Y,12C,12M,12Kから出力する帯電バイアスとして、通常のプリント時とは異なるものを出力する。詳しくは、重畳バイアスからなる帯電バイアスの直流電圧及び交流電圧のうち、直流電圧の絶対値を一様な値ではなく、徐々に大きくしていく。このような条件で帯電させた感光体20Y,20C,20M,20Kに対し、レーザー書込装置21によるレーザー光の走査を施して、パッチ状Yトナー像,パッチ状Cトナー像、パッチ状Mトナー像、パッチ状Kトナー像用の静電潜像を複数形成する。それらを現像装置80Y,80C,80M,80Kによって現像することで、感光体20Y,20C,20M,20K上にY,C,M,Kパッチパターン像を作像する。なお、現像の際に、制御部110は、各色の現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kに印加する現像バイアスの絶対値もそれぞれ徐々に大きくしていく。このとき、各パッチ状トナー像における露光後電位(静電潜像電位)と、現像バイアスとの差分を現像ポテンシャルとしてRAMに記憶する。
Y,C,M,Kパッチパターン像は、図10に示されるように、中間転写ベルト10上で重なり合わないように、ベルト幅方向に並んでいる。具体的には、Yパッチパターン像YPPは、中間転写ベルト10の幅方向における一端部に転写される。また、Cパッチパターン像CPPは、ベルト幅方向において、Yパッチパターン像よりも少し中央側にずれた位置に転写される。また、Mパッチパターン像MPPは、中間転写ベルト10の幅方向における他端部に転写される。また、Kパッチパターン像KPPは、ベルト幅方向において、Kパッチパターン像よりも少し中央側にずれた位置に転写される。
光学センサーユニット150は、互いにベルト幅方向の異なる位置でベルトの光反射特性を検知するY用の反射型フォトセンサー151Yを有している。また、C用の反射型フォトセンサー151C、K用の反射型フォトセンサー151K、M用の反射型フォトセンサー151Mも有している。
Y用の反射型フォトセンサー151Yは、中間転写ベルト10の幅方向の一端部に形成されたYパッチパターン像YPPのYパッチ状トナー像のYトナー付着量を検知する位置に配設されている。また、第C用の反射型フォトセンサー151Cは、ベルト幅方向において、Yパッチパターン像YPPの近くに位置するCパッチパターン像CPPのCパッチ状トナー像のCトナー付着量を検知する位置に配設されている。また、M反射型フォトセンサー151Mは、中間転写ベルト10の幅方向の他端部に形成されたMパッチパターン像MPPのMパッチ状トナー像のMトナー付着量を検知する位置に配設されている。また、K用の反射型フォトセンサー150cは、ベルト幅方向において、Mパッチパターン像MPPの近くに位置するKパッチパターン像KPPのKパッチ状トナー像のKトナー付着量を検知する位置に配設されている。
制御部110は、光学センサーユニット150の4つの反射型フォトセンサーから順次送られてくる出力信号に基づいて、各色のパッチ状トナー像の光反射率を演算し、演算結果に基づいてトナー付着量を求めてRAMに格納していく。なお、中間転写ベルト10の走行に伴って光学センサーユニット150との対向位置を通過した各色のパッチパターン像は、クリーニング装置によってベルトおもて面からクリーニングされる。
制御部110は、次に、RAMに格納したトナー付着量と、それとは別にRAMに格納した各パッチトナー像における露光部電位(潜像電位)のデータと現像バイアスVbのデータとに基づいて、直線近似式(Y=a×Vp+b)を算出する。具体的には、図10に示されるように、y軸をトナー付着量とし、且つx軸を現像ポテンシャルとする2次元座標における両者の関係を示す近似直線式である。そして、近似直線式に基づいて、目標のトナー付着量を実現する現像ポテンシャルVpを求め、その現像ポテンシャルVpを実現する現像バイアスVbである現像バイアス基準値および帯電バイアス基準値、(およびLDパワー)を求める。それらの結果については、不揮発メモリーに記憶する。このような現像バイアス基準値、並びに帯電バイアス基準値(及びLDパワー)の算出及び記憶を、Y,C,M,Kの各色についてそれぞれ行ってプロセスコントロール処理を終了する。その後、プリントジョブにおいては、Y,C,M,Kについてそれぞれ、不揮発性メモリーに記憶している現像バイアス基準値に基づいた値の現像バイアスVbを、現像電源11Y,11C,11M,11Kから出力させる。また、不揮発性メモリーに記憶している帯電バイアス基準値に基づいた値の帯電バイアスVdを、帯電電源12Y,12C,12M,12Kから出力させたり、LDパワーをレーザー書込装置21から出力させたりする。
このようなプロセスコントロール処理を実施して目標のトナー付着量を実現する現像バイアス基準値、帯電バイアス基準値(及びLDパワー)を決定することで、Y,C,M,Kの各色について、画像全体の画像濃度を長期間に渡って安定化させることができる。しかしながら、感光体20Y,20C,20M,20Kと、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kとの間の現像ギャップの変動(以下、ギャップ変動という)に起因する頁内での周期的な画像濃度ムラを引き起こしてしまう。
この画像濃度ムラは、感光体20Y,20C,20M,20Kの回転周期で発生するものと、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの回転周期で発生するものとが重畳されたものになる。具体的には、感光体20Y,20C,20M,20Kの回転軸が偏心していると、それに起因して、感光体一周あたりでサインカーブ状の変動曲線となるギャップ変動が生ずる。これにより、感光体20Y,20C,20M,20Kと、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kとの間に形成される現像電界にも、感光体一周あたりでサインカーブ状の変動曲線となる電界強度変動が生ずる。そして、この電界強度変動により、感光体一周あたりでサインカーブ状の変動曲線となる画像濃度ムラが発生する。また、感光体表面の外形には、少なからず歪みがある。この歪みに応じた感光体一周あたりで同じパターンとなる特性の周期的なギャップ変動に起因する画像濃度ムラも発生する。更には、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの偏心や外形歪みによるスリーブ回転周期のギャップ変動に起因する周期的な画像濃度ムラも発生する。特に、感光体20Y,20C,20M,20Kよりも小径な現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの偏心や外形歪みによる画像濃度ムラは比較的短い周期で発生することから、目立ってしまう。
そこで、制御部110は、プリントジョブ時において、Y,C,M,Kの各色についてそれぞれ、以下のような出力変化処理を実施する。即ち、制御部110は、Y,C,M,Kの各色についてそれぞれ、感光体回転周期で発生する画像濃度ムラを相殺することが可能な現像電界強度変動を生じせしめるための現像バイアスの出力パターンデータを不揮発性メモリーに記憶している。また、現像スリーブ回転周期で発生する画像濃度ムラを相殺することが可能な現像電界強度変動を生じせしめるための現像変動パターンデータも不揮発性メモリーに記憶している。以下、前者の現像変動パターンデータを感光体周期用の現像変動パターンデータという。また、後者の現像変動パターンデータをスリーブ周期用の現像変動パターンデータという。
Y,C,M,Kのそれぞれに個別に対応する4つの感光体周期用の現像変動パターンデータは、感光体一回転周期分のパターンであって、且つ感光体20Y,20C,20M,20Kの基準姿勢タイミングを基準にしたパターンを表している。それらの現像変動パターンデータは、プロセスコントロール処理で決定されたY,C,M,K用の現像バイアス基準値を基準にして現像電源(11Y,11C,11M,11K)からの現像バイアスの出力を変化させるためのものである。例えば、データテーブル方式のデータである場合には、基準姿勢タイミングから一周期分の期間内において、所定の時間間隔毎の現像バイアス出力差分を示すデータ群を格納したものになっている。そのデータ群の先頭のデータが基準姿勢タイミングにおける現像バイアス出力差分を示しており、二番目、三番目、四番目・・・のデータが以降における所定の時間間隔毎の現像バイアス出力差分を示している。0、−5、−7、−9・・・というデータ群からなる出力パターンは、基準姿勢タイミングから所定の時間間隔毎の現像バイアス出力差分を0[V]、−5[V]、−7[V]、−9[V]・・・にすることを表している。感光体回転周期で発生する画像濃度ムラを抑えるだけであれば、それらの値を現像バイアス基準値に重畳した値の現像バイアスを現像電源から出力させればよい。但し、本複写機では、現像スリーブ回転周期で発生する画像濃度ムラも抑えるので、感光体回転周期の画像濃度ムラを抑えるための現像バイアス出力差分と、現像スリーブ回転周期の画像濃度ムラを抑えるための現像バイアス出力差分とを重畳するようになっている。
Y,C,M,Kのそれぞれに個別に対応する4つのスリーブ周期用の現像変動パターンデータは、現像スリーブ一回転周期分のパターンであって、且つ現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの基準姿勢タイミングを基準にしたパターンを表している。それらの現像変動パターンデータは、基準値決定処理としてのプロセスコントロール処理で決定されたY,C,M,K用の現像バイアス基準値を基準にして現像電源(11Y,11C,11M,11K)からの現像バイアスの出力を変化させるためのものである。データテーブル方式のデータの場合には、そのデータ群の先頭のデータが基準姿勢タイミングにおける現像バイアス出力差分を示しており、二番目、三番目、四番目・・・のデータが以降における所定の時間間隔毎の現像バイアス出力差分を示している。その時間間隔は、感光体周期用の現像変動パターンデータのデータ群が反映している時間間隔と同じになっている。
制御部110は、作像処理のときには、Y,C,M,Kのそれぞれに個別に対応する感光体周期用の現像変動パターンデータからのデータの読み込みを所定の時間間隔毎で行う。同時に、Y,C,M,Kのそれぞれに個別に対応するスリーブ周期用の現像変動パターンデータからのデータの読み込みも同じ時間間隔毎で行う。それぞれの読み込みについては、データ群の最後まで読み込んでも基準姿勢タイミングが到来しない場合には、到来するまで読み込み値を最後のデータと同じ値にする。また、データ群の最後まで読み込む前に基準姿勢タイミングが到来した場合には、データの読み込み位置を最初のデータに戻す。なお、感光体周期用の現像変動パターンデータからのデータ読み込みについては、感光体回転センサー(76Y,76C,76M,76K)から基準姿勢タイミング信号が送られてきたタイミングを基準姿勢タイミングとする。また、スリーブ周期用の現像変動パターンデータからのデータ読み込みについては、スリーブ回転センサー(83Y,83C,83M,83K)から基準姿勢タイミング信号が送られてきたタイミングを基準姿勢タイミングとする。
Y,C,M,Kについてそれぞれ、このようなデータの読み込みを行う過程で、感光体周期用の現像変動パターンデータから読み込んだデータと、スリーブ周期用の現像変動パターンデータから読み込んだデータとを加算して重畳値を求める。例えば、感光体周期用の現像変動パターンデータから読み込んだデータが−5[V]であり、スリーブ周期用の現像変動パターンデータから読み込んだデータが2[V]であった場合には、−5[V]と2[V]とを加算して重畳値を−3[V]として求める。そして、例えば現像バイアス基準値が−550[V]である場合には、重畳値の加算によって求められる−553[V]を現像電源から出力させる。このような処理を、Y,C,M,Kについてそれぞれ、所定の時間間隔毎に行う。
これにより、感光体20Y,20C,20M,20Kと、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kとの間の現像電界に、次の2つの電界強度変動を重畳した電界強度変動を相殺し得る電界強度変動を発生させる。即ち、感光体20Y,20C,20M,20Kの偏心や外形歪みによる感光体回転周期で発生するギャップ変動に起因する電界強度変動、及び現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの偏心や外形歪みによるスリーブ回転周期で発生する電界強度変動である。このようにすることで、感光体20Y,20C,20M,20Kや、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの回転姿勢にかかわらず、ほぼ一定の現像電界を感光体と現像スリーブとの間に形成する。これにより、感光体回転周期で発生する画像濃度ムラと、スリーブ回転周期で発生する画像濃度ムラとの両方を抑えることができる。
Y,C,M,Kのそれぞれに個別に対応する4つの感光体周期用の現像変動パターンデータや、4つのスリーブ周期用の現像変動パターンデータについては、構築処理を所定のタイミングで実施することによって構築する。この所定のタイミングは、工場出荷後の初めのプリントジョブに先立つタイミング(以下、初期起動タイミングという)、及び作像ユニット18Y,18C,18M,18Kの交換を検知したタイミング(以下、交換検知タイミングという)である。
初期起動タイミングでは、Y,C,M,Kの全色についてそれぞれ、感光体周期用の現像変動パターンデータを構築する。また、スリーブ周期用の現像変動パターンデータも構築する。これに対し、交換検知タイミングでは、交換が検知された作像ユニットについてだけ、感光体周期用の現像変動パターンデータとスリーブ周期用の現像変動パターンデータとを構築する。このような構築が可能になるように、図7に示されるように、作像ユニット18Y,18C,18M,18Kの交換をそれぞれ個別に検知するためのユニット着脱センサー17Y,17C,17M,17Kが設けられている。
初期起動タイミングにおける構築処理では、まず、Yベタトナー像からなるYベタ濃度ムラ検知用トナー像を感光体20Y上に作像する。また、Cベタトナー像,Mベタトナー像,Kベタトナー像からなるCベタ濃度ムラ検知用トナー像,Mベタ濃度ムラ検知用トナー像,Kベタ濃度ムラ検知用トナー像を、感光体20C,感光体20M,感光体20K上に作像する。そして、それらのベタ濃度ムラ検知用トナー像を、図12に示されるように、中間転写ベルト10に一次転写する。同図において、Yベタ濃度ムラ検知用トナー像YITは、感光体20Yの回転周期で発生する画像濃度ムラを検知するためのものであるので、ベルト移動方向において、感光体20Yの周長よりも大きな長さで形成される。同様に、Cベタ濃度ムラ検知用トナー像CIT,Mベタ濃度ムラ検知用トナー像MIT,Kベタ濃度ムラ検知用トナー像KITも、ベルト移動方向の長さが感光体20C,20M,20Kの周長よりも大きくなっている。
なお、図12では、便宜上、4つのベタ濃度ムラ検知用トナー像(YIT,CIT,MIT,KIT)をベルト幅方向に一直線上に並べて形成した例を示している。しかし、実際には、個々の濃度ムラ検知用トナー像のベルト上における形成位置は、ベルト移動方向において最大で感光体周長と同じ値ほどずれる場合がある。これは、例えば、各色についてそれぞれ、ベタ濃度ムラ検知用トナー像の先端位置と、感光体の周方向における基準位置(基準姿勢タイミングで現像領域に進入する感光体表面位置)とを一致させるように、ベタ濃度ムラ検知用トナー像の作像を開始するからである。つまり、各色のベタ濃度ムラ検知用トナー像は、その先端を感光体の周方向における基準位置に一致させるように作像される。
また、制御部110は、構築処理をプロセスコントロール処理とセットで行うようになっている。具体的には、構築処理を実施する直前でプロセスコントロール処理を実施して各色についてそれぞれ現像バイアス基準値を決定しておく。そして、プロセスコントロール処理の直後に実施する構築処理において、各色についてそれぞれ、プロセスコントロール処理で決定しておいた現像バイアス基準値の条件でベタ濃度ムラ検知用トナー像を現像する。このため、理論的には、ベタ濃度ムラ検知用トナー像は目標トナー付着量になるように作像されるが、実際には現像ギャップ変動によって微妙な濃度ムラが出現してしまう。
ベタ濃度ムラ検知用トナー像の作像を開始してから(静電潜像の書き込みを開始してから)、ベタ濃度検知用トナー像の先端を光学センサーユニット150の反射型フォトセンサーによる検知位置に進入させるまでのタイムラグは、各色毎に異なった値である。但し、同じ色であれば、経時的に一定の値である(以下、この値を書込−検知タイムラグという)。
制御部110は、各色についてそれぞれ書込−検知タイムラグを不揮発性メモリーに予め記憶している。そして、各色についてそれぞれ、ベタ濃度ムラ検知用トナー像の作像を開始した後、書込−検知タイムラグが経過した時点から、反射型フォトセンサーからの出力のサンプリングを開始する。このサンプリングについては、感光体回転一周期に渡って、所定の時間間隔毎に繰り返し行う。その時間間隔は、出力変化処理において用いる現像変動パターンデータにおける個々のデータを読み込む時間間隔と同じ値である。制御部110は、各色についてそれぞれ、サンプリングデータに基づいて、トナー付着量(画像濃度)と時間(又は感光体表面位置)との関係を示す濃度ムラグラフを構築し、その濃度ムラグラフから、二つのベタ濃度ムラパターンを抽出する。一つ目は、感光体回転周期で発生しているベタ濃度ムラパターンである。また、二つ目は、現像スリーブ回転周期で発生しているベタ濃度ムラパターンである。
制御部110は、各色についてそれぞれ、上述したサンプリングデータに基づいて、感光体回転周期で発生しているベタ濃度ムラパターンを抽出すると、トナー付着量平均値(画像濃度平均値)を算出する。このトナー付着量平均値は、感光体回転一周期における現像ギャップの変動の平均値をほぼ反映した値になる。そこで、制御部110は、そのトナー付着量平均値を基準にして、感光体回転周期のベタ濃度ムラパターンを相殺するための感光体周期用の現像変動パターンデータを構築する。具体的には、ベタ濃度パターンに含まれる複数のトナー付着量データにそれぞれ個別に対応するバイアス出力差分を算出する。そのバイアス出力差分は、トナー付着量平均値を基準にするものである。トナー付着量平均値と同じ値のトナー付着量データに対応するバイアス出力差分については、ゼロとして算出する。
また、トナー付着量平均値よりも大きいトナー付着量データに対応するバイアス出力差分については、そのトナー付着量とトナー付着量平均値との差分に応じたプラス極性の値として算出する。プラス極性のバイアス出力差分であるので、マイナス極性の現像バイアスを現像バイアス基準値よりも低い値(絶対値の小さい値)に変化させるデータである。
また、トナー付着量平均値よりも小さいトナー付着量データに対応するバイアス出力差分については、そのトナー付着量とトナー付着量平均値との差分に応じたマイナス極性の値として算出する。マイナス極性のバイアス出力差分であるので、マイナス極性の現像バイアスを現像バイアス基準値よりも高い値(絶対値の大きい値)に変化させるデータである。
このようにして、個々のトナー付着量データに対応するバイアス出力差分を求め、それらを順に並べたデータを出力パターンデータたる感光体周期用の現像変動パターンデータとして構築する。
また、制御部110は、各色についてそれぞれ、上述したサンプリングデータに基づいて、現像スリーブ回転周期で発生しているベタ濃度ムラパターンを抽出すると、トナー付着量平均値(画像濃度平均値)を算出する。このトナー付着量平均値は、現像スリーブ回転一周期における現像ギャップの変動の平均値をほぼ反映した値になる。そこで、制御部110は、そのトナー付着量平均値を基準にして、現像スリーブ回転周期の濃度ムラパターンを相殺するためのスリーブ周期用の現像変動パターンデータを構築する。その具体的なやり方については、感光体回転周期の濃度ムラパターンを相殺するための感光体周期用の現像変動パターンデータを構築する方法と同様である。
図13は、ベタ濃度ムラ検知用トナー像のトナー付着量の周期変動と、スリーブ回転センサー出力と、感光体回転センサー出力との関係を示すグラフである。グラフの縦軸はトナー付着量[10−3mg−cm]を示しており、これは、光学センサーユニット150の反射型フォトセンサー151からの出力電圧を、所定の変換式に基づいてトナー付着量に換算した数値である。ベタ濃度ムラ検知用トナー像には、中間転写ベルト移動方向において周期的な濃度ムラが発生していることがわかる。
スリーブ周期用の現像変動データを構築するにあたっては、まず、スリーブ周期とは異なる周期変動成分を除去するために、トナー付着量の経時変動のデータをスリーブ一回転周期毎に切り出して平均化処理を行う。具体的には、ベタ濃度ムラ検知用トナー像の長さは、現像スリーブ周長の十倍以上の値になっていることから、トナー付着量の経時変動のデータは、現像スリーブ十周期分以上に渡って取得される。そのデータに基づく変動波形を、スリーブ基準姿勢タイミングを先頭にしてスリーブ一周期分毎に切り出していく。これにより、十個分の切り出し波形を得たら、図14に示されるようにスリーブ基準姿勢タイミングを同期させる状態でそれら切り出し波形を重ねて平均化処理を行って平均波形を解析する。十個分の切り出し波形を平均化した平均波形は、図14において太線で示されている。個々の切り出し波形はスリーブ回転周期とは異なる周期変動成分を含んで暴れているが、平均波形をその暴れが低減されている。なお、本複写機では、十個分の切り出し波形で平均化処理を行っているが、スリーブ回転周期の変動成分が抽出できれば、他の方法を採用してもよい。
本複写機では、感光体周期用の現像変動データについても、スリーブ周期用のものと同様に、感光体一回転周期で切り出した切り出し波形によって平均化処理を行い、その結果に基づいて構築している。平均波形に基づく現像変動データの構築については、次のようなアルゴリズムを用いてトナー付着量を現像バイアス変動量に変換することで実現することが可能である。即ち、例えば図15に示されるように、トナー付着量の検出波形に対して逆位相となる変動制御波形を与える現像バイアス変動を発生させることができるアルゴリズムである。
以上のように、各色についてそれぞれ、構築処理において構築した感光体周期用の現像変動パターンデータ、及びスリーブ周期用の現像変動パターンデータを用いて、出力変化処理において現像バイアスVbの現像電源から出力を変化させる。具体的には、図16に示されるように、感光体周期用の現像変動パターンデータによる現像バイアス変動波形と、スリーブ周期用の現像変動パターンデータによる現像バイアス変動波形とを重畳した重畳波形に従って現像バイアスを周期変動させる。これにより、感光体回転周期で発生するベタ画像濃度ムラや、現像スリーブ回転周期で発生するベタ画像濃度ムラの発生を抑えることができる。
ベタ部と中間調部とが混在する画像において、ベタ部の画像濃度は現像バイアスVbと静電潜像の電位である潜像電位Vlとの差である現像ポテンシャルに大きな影響を受ける。これに対し、中間調部の画像濃度は現像ポテンシャルよりも、感光体の地肌部電位Vdと現像バイアスVbとの差である地肌ポテンシャルに大きな影響を受けることがある。これは次に説明する理由による。即ち、ベタ部では、全てのドットが隣接するドットに周縁部を重ね合わせている。つまり、孤立ドットが存在しない。これに対し、中間調部では、孤立ドットが存在していたり、少数のドットの集合からなる少数ドット群が存在していたりする。それら孤立ドットや少数ドット群は、ベタ部よりもエッジ効果の影響を大きく受けることにより、ベタ部と同じ地肌ポテンシャルの条件下では、ベタ部よりも中間調部の方が感光体上の付着力が強く、ギャップ変動の影響を受けにくい。さらに、ベタ部よりも単位面積あたりのトナー付着量が多くなっており、ベタ時のトナー付着量変動量と比較すると、中間調部でのギャップ変動によるトナー付着量変動量は小さくなる。ベタトナー像からなる濃度ムラ検知用トナー像の濃度ムラパターンに基づいて構築した重畳出力パターンで現像バイアスVbを変化させると、ベタ部については画像濃度ムラを抑えることができる代わりに、中間調部では過補正になる。そして、その過補正により、画像濃度ムラを中間調部に発生させてしまう。
エッジ効果は、地肌ポテンシャルの影響を大きく受けることから、地肌ポテンシャルを調整することで、前述の過補正を修正することが可能である。地肌ポテンシャルを変化させるには、帯電バイアスの変化によって地肌部電位Vdを変化させればよい。このように地肌部電位Vdを変化させても、現像ポテンシャルについては、概ね一定に維持することが可能である。例えば、通常の地肌部電位Vd=−1100[V]、現像バイアスVb=−700[V]、潜像電位Vl=−50[V]という条件で、必要に応じて地肌部電位Vdを−1000[V]や、−1200[V]に変化させたとする。このように変化させても、潜像書込強度を、−50[V]程度の飽和露光電位が得られる値に設定していれば、地肌部電位Vdにかかわらず、潜像電位Vlを概ね−50[V]に維持することが可能である。このため、地肌部電位Vdの変化によって地肌ポテンシャルを変化させても、現像ポテンシャルVbについては一定に維持することが可能なので、ベタ部の画像濃度に影響を与えることはない。
そこで、制御部110は、上述した構築処理において、Y,C,M,Kのそれぞれについて、感光体周期用の現像変動パターンや、スリーブ周期用の現像変動パターンに加えて、感光体周期用の帯電変動パターンや、スリーブ周期用の帯電変動パターンを構築する。具体的には、現像変動パターンを構築したら、Y中間調トナー像からなるY中間調濃度ムラ検知用トナー像を感光体20Y上に作像する。また、C中間調トナー像,M中間調トナー像,K中間調トナー像からなるC中間調濃度ムラ検知用トナー像,M中間調濃度ムラ検知用トナー像,K中間調濃度ムラ検知用トナー像を、感光体20C,感光体20M,感光体20K上に作像する。それらの濃度ムラ検知用トナー像を作像する際、現像バイアスVbを現像バイアス基準値、感光体周期用の現像変動パターン、感光体基準姿勢タイミング、スリーブ周期用の現像変動パターン、及びスリーブ基準姿勢タイミングに基づいて変化させる。この条件では、ベタ部における感光体回転周期やスリーブ回転周期の画像濃度ムラは抑えられるが、前述した4つの濃度ムラ検知用トナー像は中間調トナー像からなるので、現像バイアスVbの過補正によって画像濃度ムラが発生する。制御部110は、その画像濃度ムラを検知するべく、光学センサーユニット150の4つの反射型フォトセンサーからの出力のサンプリングを所定の時間間隔で感光体一周期以上の時間において行う。
その後、制御部110は、各色についてそれぞれ得たサンプリングデータに基づいて、感光体回転周期で発生している濃度ムラパターンを抽出する。そして、その濃度ムラパターンに基づいて濃度ムラ検知用トナー像のトナー付着量平均値(画像濃度平均値)を算出する。その後、中間調部について、前述のトナー付着量平均値を基準にして、感光体回転周期の濃度ムラパターンを相殺する帯電バイアスの感光体周期用の出力変化パターンである帯電変動パターンデータを構築する。具体的には、濃度ムラパターンに含まれる複数のトナー付着量データにそれぞれ個別に対応するバイアス出力差分を算出する。そのバイアス出力差分は、トナー付着量平均値を基準にするものである。トナー付着量平均値と同じ値のトナー付着量データに対応するバイアス出力差分については、ゼロとして算出する。また、トナー付着量平均値よりも大きいトナー付着量データに対応するバイアス出力差分については、そのトナー付着量とトナー付着量平均値との差分に応じたプラス極性の値として算出する。プラス極性のバイアス出力差分であるので、マイナス極性の現像バイアスを現像バイアス基準値よりも低い値(絶対値の小さい値)に変化させるデータである。また、トナー付着量平均値よりも小さいトナー付着量データに対応するバイアス出力差分については、そのトナー付着量とトナー付着量平均値との差分に応じたマイナス極性の値として算出する。マイナス極性のバイアス出力差分であるので、マイナス極性の現像バイアスを現像バイアス基準値よりも高い値(絶対値の大きい値)に変化させるデータである。
このようにして、個々のトナー付着量データに対応するバイアス出力差分を求め、それらを順に並べたデータを感光体周期用の帯電変動パターンデータとして構築する。
次に、制御部110は、各色についてそれぞれ、上述したサンプリングデータに基づいて、現像スリーブ回転周期で発生している濃度ムラパターンを抽出した後、トナー付着量平均値(画像濃度平均値)を算出する。そして、そのトナー付着量平均値を基準にして、現像スリーブ回転周期の濃度ムラパターンを相殺するための帯電バイアス用のスリーブ周期出力パターンデータであるスリーブ周期用の帯電変動パターンデータを構築する。その具体的なやり方については、感光体周期用の帯電変動パターンデータを構築する方法と同様である。
以上のようにして、帯電変動パターンデータを構築したら、感光体周期用の帯電変動パターンデータに含まれる個々のデータの順番をそれぞれ所定の番号分だけずらす。具体的には、感光体周期用の現像変動パターンデータにおける先頭データは、感光体の周面における全域のうち、感光体が基準の回転姿勢になったときに現像領域に進入する箇所に対応するものである。その箇所は、現像領域で帯電せしめられるのではなく、帯電ローラ(71Y,C,M,K)と感光体(20Y,C,M,K)との当接領域で帯電せしめられる。当接領域から現像領域に移動するまでにはタイムラグがあることから、そのタイムラグに相当する番号分だけ個々のデータの位置をずらすのである。例えば、250のデータからなるパターンデータである場合に、1番目から230番目までのデータの位置をそれぞれ20番ずつ後にずらすとともに、231番目から250番目までのデータを1番目から20番目のデータにする。スリーブ周期用の帯電変動パターンデータも同様にして、各種のデータの位置を所定の番号分だけずらす。
ユーザーの命令に基づく画像を形成する際には、各色についてそれぞれ、構築処理で構築した感光体周期用の現像変動パターンデータやスリーブ周期用の現像変動パターンデータに基づいて、現像電源からの現像バイアスVbの出力を変化させる。具体的には、感光体周期用の現像変動パターンデータと、感光体基準姿勢タイミングと、スリーブ周期用の現像変動パターンデータと、スリーブ基準姿勢タイミングとに基づいて重畳出力パターンデータ(重畳波形を再現するデータ)を構築する。そして、その重畳出力パターンデータと現像バイアス基準値とに基づいて、現像バイアスVbの出力値を変化させる。これにより、感光体回転周期やスリーブ回転周期で発生するベタ部の画像濃度ムラを抑えることができる。
このようにして現像バイアスを変動させることと並行して、構築処理で構築した感光体周期用の帯電パターンデータやスリーブ周期用の帯電変動パターンデータに基づいて、帯電電源からの帯電バイアスの出力を変化させる。具体的には、感光体周期用の帯電変動パターンデータと、感光体基準姿勢タイミングと、スリーブ周期用の帯電変動パターンデータと、スリーブ基準姿勢タイミングとに基づいて重畳出力パターンデータを構築する。そして、その重畳出力パターンデータと、プロセスコントロール処理で決定しておいた基準値たる帯電バイアス基準値とに基づいて、帯電電源からの帯電バイアスの出力を変化させる。これにより、現像バイアスVbの過補正に起因して、感光体回転周期やスリーブ回転周期で発生する中間調部の画像濃度ムラを抑えることができる。
帯電変動パターンデータに基づいて帯電バイアスの出力を周期変動させても、中間調部において周期的な濃度変動を引き起こしてしまうことがある。以下、その濃度変動を残留周期変動という。本発明者らは鋭意研究した結果、現像バイアスや帯電バイアスを周期変動させることに加えて、レーザー書込装置21による潜像書込強度、即ち、書込光量を周期変動させることで、残留周期変動を抑え得ることが解った。
そこで、本複写機においては、ユーザーからの命令に基づく画像を形成する際に、現像バイアス及び帯電バイアスに加えて、潜像の書込光量も周期変動させる制御を実施するように、制御部110及び書込制御部125の組み合わせを構成している。これにより、残留周期変動を従来よりも抑えることができる。
図17は、スリーブ回転周期で切り出した切り出し波形の平均波形や、これを再現用に変換した再現波形におけるトナー付着変動量の経時変化を示すグラフである。同図において、平均波形は、スリーブ周期用の現像変動パターンデータを構築するために、濃度ムラパターンデータからスリーブ回転周期で切り出した十個の切り出し波形を平均化したものである。この平均波形については、スリーブ回転周期の20倍の周期で変動する正弦波を複数重ね合わせることでほぼ完全に再現することが可能である。しかし、現像バイアスの変動に伴う画像濃度変動は、バイアス変動周波数が高くなると追従性が悪くなる。
その理由について説明する。感光体上の静電潜像の現像は、静電潜像が図6に示される現像領域長さLの範囲内に存在するときに行われる。静電潜像が現像領域に進入してから現像領域を抜け出るまでの時間内において、現像バイアスの出力値を微妙に変化させても、その変化に追従させて静電潜像の画像濃度を微妙に変化させることは非常に困難である。前記時間内の平均的なバイアス値が静電潜像の画像濃度に大きく影響し、瞬時のバイアス変化は画像濃度にそれほど影響しないからである。この現象を避けるために現像領域長さLを小さくし過ぎると必要な現像能力が得られなくなることから、現像バイアスの変動によって抑えることが可能な画像濃度の周期変動成分の周波数には上限がある。
このような理由から、本複写機では、スリーブ回転周期の3倍の周波数を、抽出する周期変動成分の周波数の上限にしている。即ち、スリーブ回転周期の3倍の周期で変動する正弦波を複数重ね合わせることで平均波形を再現するようになっている。図16に示される再現波形は、そのような再現によって得られたものである。制御部110は、この再現波形に基づいて、感光体周期用の現像変動パターンデータや、スリーブ周期用の現像変動パターンデータを構築する。
構築方法の具体的手順は、次の通りである。まず、制御部110は、平均波形に対して周波数解析を行う。周波数解析については、フーリエ変換(FFT)によって行ってもよいし、直交検波によって行ってもよい。本複写機では、直交検波によって行うようになっている。
図14に示される平均波形は、次式で示されるように、スリーブ回転周期の整数倍の周波数で周期変動する正弦波の重ね合わせによって表現される。なお、次式において、xは、前記正弦波の変動周波数の上限値である。
f(t)=A×sin(ωt+θ)+A×sin(2×ωt+θ)+A×sin(3×ωt+θ)+・・・+A×sin(x×ωt+θ
この式は、次の式に変化することが可能である。
f(t)=ΣA×sin(i×ωt+θ
:但し、i=1〜xの自然数
なお、各記号で示されるパラメータは次の通りである。
・f(t):トナー付着変動量の切り出し波形の平均波形[10−3mg/cm
・A:正弦波の振幅[10−3mg/cm
・ω:スリーブ又は感光体の角速度[rad/s]
・θ:正弦波の位相[rad]
・t:時間[s]
本複写機では、直交検波にてAおよびθを算出して、周波数毎の濃度ムラ成分を算出する。そして、スリーブ周期用の現像変動パターンデータを構築するための再現波形や、感光体周期用の現像変動パターンデータを構築するための再現波形を、次式に基づいて構築する。
1/2(t)=ΣA×sin(i×ωt+θ
:但しi=1〜3
i=1は、スリーブ一回転周期である。
現像変動パターンデータの構築について説明したが、帯電変動パターンデータについても、同様にして構築する。
図18は、書込光量を変化させるための潜像変動パターンデータを構築する際に参照される平均波形や、これを再現用に変換した再現波形におけるトナー付着変動量の経時変化を示すグラフである。本複写機では、現像変動パターンデータを構築するために作像したベタ濃度ムラ検知用トナー像の濃度ムラパターンに基づいて、潜像変動パターンデータを構築する。現像変動パターンデータや帯電変動パターンデータについては、既に述べたように、スリーブ回転周期の3倍の周波数の周期変動成分までを抽出した再現波形に基づいて構築している。このため、画像濃度ムラとして、高周波数の周期変動成分が残ってしまう。これが、本複写機の画像濃度の残留周期変動である。この残留周期変動のパターンについては、現像変動パターンデータを構築するために作像したベタ濃度ムラ検知用トナー像の濃度ムラパターンに基づいて把握することが可能である。
書込光量の変動による画像濃度変動については、1ドット単位で発生させることが可能であることから、高周波数の周期で発生する周期変動成分を相殺するための有効な手段として用いることが可能である。そこで、制御部110は、スリーブ周期用の潜像変動パターンデータを構築するための再現波形や、感光体周期用の潜像変動パターンデータを構築するための再現波形を、次式に基づいて構築する。
(t)=ΣA×sin(i×ωt+θ
:但し、i=4〜20の自然数
このようにして構築された再現波形が図18に示されている。この再現波形に基づいて、スリーブ周期用の潜像変動パターンデータや、感光体周期用の潜像変動パターンデータを構築する。それらのデータは、書込光量(LDパワー[%])を反映するデータである。書込光量に適宜ゲインを乗じ、狙いの画像濃度における高周波成分を低減できるようにすればよい。本複写機における露光強度:LDパワーは、図13の太線で示す高周波数成分を打ち消すように周期的に変化させる。
ユーザーの命令に基づく画像を形成する際には、感光体周期用の潜像変動パターンデータと、スリーブ周期用の潜像変動パターンデータと、感光体基準姿勢タイミングと、スリーブ基準姿勢タイミングとに基づいて、次のような重畳変動パターンデータを構築する。即ち、感光体回転周期の潜像変動波形(書込光量変動波形)と、スリーブ回転周期の潜像変動波形とを重畳した重畳変動波形を発生させる重畳変動パターンデータである。そして、その重畳変動パターンデータを制御部110から書込制御部125に逐次送信する。書込制御部125は、重畳変動パターンデータに基づいて書込光量を周期変動させる。このような処理をY,C,M,Kの各色でそれぞれ個別に行う。
かかる構成では、現像バイアスや帯電バイアスを周期変動させてもなお残ってしまう高周波数の残留周期変動を有効に抑えることができる。加えて、次のような効果も奏することができる。即ち、図19に示されるように、感光体の光減衰特性により、高画像濃度領域では電界変動が小さくなるため、補正できる幅に限界がある。潜像電位が変動し難いことから、トナー付着量の補正幅が狭くなるからである。一般に、スリーブ回転周期や感光体回転周期で発生する画像濃度の周期変動の振幅は、低周波成分ほど大きく、高周波成分になるほど小さくなる。本複写機では、大きな振幅を確保することが可能な低周波数の周期変動成分を現像バイアスや帯電バイアスの周期変動によって低減する。この一方で、比較的振幅の小さい高周波数の周期変動成分を書込光量によって補正する。これにより、高い画像濃度領域でも、書込光量を上限で飽和させることなく、狙い通りの潜像電位の変動幅を確保することができる。
図20は、本複写機の制御手段(制御部110及び書込制御部125)によって実施される制御の処理フローを示すフローチャートである。制御手段は、まず、ベタ濃度ムラ検知用トナー像を形成する(ステップ1:以下、ステップをSと記す)。このとき、現像バイアス、帯電バイアス、書込光量についてはそれぞれ一定の値とする。次に、ベタ濃度ムラ検知用トナー像の濃度ムラパターンを検知した後(S2)、その濃度ムラパターンなどに基づいて現像変動パターンデータを構築する(S3)。その後、現像変動パターンデータなどに基づいて現像バイアスを周期変動させながら中間調濃度ムラ検知用トナー像を形成した後(S4)、その中間調濃度ムラ検知用トナー像の濃度ムラパターンを検知する(S5)。更に、その濃度ムラパターンなどに基づいて帯電変動パターンデータを構築した後(S6)、上記S2で検知しておいたベタ濃度ムラ検知用トナー像の濃度ムラパターンに基づいて潜像変動パターンデータを構築する(S7)。最後に、この制御を開始する直前まで記憶していた現像変動パターンデータ、帯電変動パターンデータ、潜像変動パターンデータのそれぞれを、この制御によって求めた新たなデータに更新する(S8)。このような一連の処理フローを、Y,C,M,Kのそれぞれについて個別に実施する。実施については、一色だけの処理を順に行ってもよいし、二色以上の処理を並行して行ってもよい。
初期起動タイミングに実施する構築処理及びプロセスコントロール処理について説明したが、交換検知タイミングにおいても、初期起動タイミングと同様の構築処理及びプロセスコントロール処理を実施する。但し、交換検知タイミングでは、交換を検知した作像ユニットについてだけ、構築処理及びプロセスコントロール処理を実施する。
本複写機では、制御部110に対して主電源によって電力を供給するようになっている。制御電源たる主電源がオフされると、制御部110やユニット着脱センサー17Y,17C,17M,17Kに対する電力の供給が切られる。このため、主電源がオフされた状態で、作像ユニット18Y,18C,18M,18Kがメンテナンス等のために脱着されると、制御部110はその脱着を把握することができない。作像ユニット18Y,18C,18M,18Kが脱着されると、感光体20Y,20C,20M,20Kの回転姿勢と、感光体モーター91Y,91C,91M,91Kのモーター軸の回転姿勢との関係が脱着前とは異なってしまうことが多い。更には、現像スリーブ81Y,81C,81M,81Kの回転姿勢と、スリーブモーター89Y,89C,89M,89Kのモーター軸の回転姿勢との関係も脱着前とは異なってしまうことが多い。つまり、感光体周期用の現像変動パターンデータ、帯電変動パターンデータ、潜像変動パターンデータや、スリーブ周期用の現像変動パターンデータ、帯電変動パターンデータ、潜像変動パターンデータが実状にそぐわないものになってしまうことが多い。にもかかわらず、制御部110が主電源オフ中の作像ユニット18Y,18C,18M,18Kの脱着を把握することができないと、それらの変動パターンデータとして、脱着前のものを使い続けることになる。すると、画像濃度ムラを却って悪化させてしまうことになりかねない。
次に、実施形態に係る複写機の特徴的な構成について説明する。図21は、正回転方向の回転を停止した直後の感光体カップリングの状態を示す拡大模式図である。同図において、図中時計回り方向が正回転方向である。同図の第一カップ92Yは感光体20Yの回転軸部材に固定されたものであり、第二カップ93Yは感光体モーターのモーター軸に固定されたものである。第一カップ92Yと第二カップ93Yとが係合すると、図示のように第一カップ92Y爪と、第二カップ93Yの爪とが噛み合うが、それぞれの爪の間には間隙hが生じる。この間隙hは、部品の寸法誤差などを許容するために設けられたクリアランスである。
感光体モーターの回転駆動力は、第二カップ93Yから第一カップ92Yに伝達されて感光体20Yが正回転方向に回転する。感光体20Yを正回転させるときには、図示のように、第二カップ92Yの爪の回転方向下流端と、第一カップ92Yの爪の回転方向上流端とが密着する。そして、間隙hは、第一カップ92Yの回転方向下流端と、第二カップ93Yの回転方向上流端との間に形成される。感光体モーターの正回転方向の駆動が停止しても、図示のように、第一カップ92Yの爪の回転方向上流端と、第二カップ93Yの爪の回転方向下流端とは密着したままの状態を維持する。この状態で、感光体モーターが再び正回転方向の駆動を開始すると、その回転駆動力が速やかに第二カップ93Yから第一カップ92Yに伝わって感光体20Yが速やかに回転し始める。
図22は、複写機本体に脱着された直後の作像ユニット18Yにおける感光体カップリングの状態を示す拡大模式図である。作像ユニット18Yが脱着されると、図示のように、第一カップ92Yの爪の正回転方向上流端と、第二カップ93Yの爪の正回転方向下流端との間に、少なからず間隙hが発生する。この状態で感光体モーターの正回転方向の駆動が開始すると、第二カップ93Yから第一カップ92Yへの回転駆動力の伝達開始タイミングが間隙hに相当する時間分だけ遅れる。
図23は、作像ユニット18Yの脱着状態と、感光体モーター91Yの駆動時間と、感光体モーター91Yの駆動トルクとの関係を示すグラフである。同図における原点が感光体モーター91Yの駆動を開始する直前のタイミングである。その駆動開始に先立って、作像ユニット18Yの脱着がなされていない場合には、図中実線のグラフのように、感光体モーター91Yの駆動を開始した直後から感光体モーター91Yの駆動トルクが立ち上がり、やがて飽和値に達する。これに対し、作像ユニット18Yの脱着がなされている場合には、図中点線のグラフのように、感光体モーター91Yの駆動を開始してから、感光体モーター91Yの駆動トルクが所定の基準値Tmに立ち上がるまでに時間差Tsが発生する。この時間差Tsは、図22に示される間隙hに相当するものである。
感光体モーター91Yの駆動開始から、駆動トルクが基準値Tmまで立ち上がるのに要する時間を比較すると、作像ユニット18Yの脱着がなされていない場合の方が圧倒的に短時間であることがわかる。その時間の違いについては、一般的なCPUであれば十分に判別が可能である。また、同図の駆動トルクは感光体モーター91Yに流れる電流を計測してトルク常数を掛け合わせることによって算出したものであるが、駆動トルクの代わりに電流値を参照しても、作像ユニット18Yの脱着の有無を容易に判別することができる。
よって、判定パラメータとしての時間差Tsを計測した結果と、所定の閾値との大小関係に基づけば、主電源オフ中における作像ユニット18Yの着脱の有無を容易に判定することが可能である。作像ユニット18Yに限らず、作像ユニット18C,18M,18Kも同様にして、主電源オフ中の脱着の有無を容易に判定することが可能である。
作像ユニット18Yを脱着する際には、回転体としての感光体20Yも同時に脱着することに加えて、回転体としての現像スリーブ81Yも同時に脱着することになる。そして、既に述べたように、現像スリーブ81Yはその回転軸部材をスリーブカップリングによって装置本体に固定されたスリーブモーター89Yのモーター軸に連結される。スリーブカップリングにおいても、感光体カップリングと同様に、互いに噛み合う爪の間に間隙hが生じる。これにより、感光体20Yの場合と同様に、作像ユニット18Yの脱着があった場合における時間差Tsが脱着なしの場合に比べて長くなる。よって、スリーブモーター89Yの駆動を開始してから、スリーブモーター89Yの駆動トルクが所定の基準値に立ち上がるまでの時間差を参照することによっても、主電源オフ中における作像ユニット18Yの脱着の有無を判定することが可能である。
制御部110は、主電源がオンされると、Y,C,M,Kの各色のそれぞれについて、主電源オフ中における脱着の有無を判定するための脱着判定処理を実施する。そして、脱着判定処理において、感光体における時間差Tsと感光体用の閾値との大小関係に基づく判定と、現像スリーブにおける時間差Tsとスリーブ用の閾値との大小関係に基づく判定とを行う。少なくとも何れか一方の判定で脱着ありという判定結果になった場合には、作像ユニットの脱着ありと最終判定して、その色について構築処理及びプロセスコントロールを実施する。これに対し、感光体、スリーブの両方について何れも脱着なしという判定結果になった場合には、作像ユニットの脱着なしと最終判定する。
図24は、制御部110によって実施される脱着判定処理の処理フローを示すフローチャートである。制御部110は、まず、現状について、主電源オンによる起動直後の状態であるか否かを判定する(S1)。そして、起動直後の状態である場合(S1でY)には、S2からS6までの脱着判定処理を実施する。これに対し、起動直後の状態でない場合(S1でN)には、脱着判定処理を実施することなく一連の処理フローを終了する。各色の作像ユニットについて主電源オフ中の脱着の有無を判定する必要があるのは起動直後だけである。起動直後でないときには、ユニット着脱センサー17Y,17C,17M,17Kによって作像ユニット18Y,18C,18M,18Kの脱着を直接的に検知することが可能だからである。起動直後にだけ、脱着判定処理を実施することで、脱着判定処理を不要に実施することによる無駄なダウンタイムの増加を回避することができる。
脱着判定処理では、まず、感光体モーター91Y,91C,91M,91K、スリーブモーター89Y,89C,89M,89K、転写モーター121の駆動を開始する(S2)。そして、各色のそれぞれについて、モーターの駆動を開始してから、モーターの消費電流値(トルク)が所定の基準値に到達するまでの時間差Tsを、感光体及び現像スリーブのそれぞれについて計測する(S3)。感光体モーター91Y,91C,91M,91Kの消費電流値については、電流計を具備する感光体ドライバ90Y,90C,90M,90Kが計測してその結果をリアルタイムで制御部110に送信する。また、スリーブモーター89Y,89C,89M,89Kの消費電流値については、電流計を具備するスリーブドライバ88Y,88C,88M,88Kが計測してその結果をリアルタイムで制御部110に送信する。
制御部110は、各色についてそれぞれ、感光体用の閾値と、スリーブ用の閾値とを個別に記憶している。そして、感光体についての時間差Tsの計測結果が感光体用の閾値以上になるか、あるいは現像スリーブについての時間差Tsの計測結果がスリーブ用の閾値以上になった場合に(S4でY)、作像ユニットの脱着ありと判定する(S5)。これに対し、感光体についての時間差Tsの計測結果が感光体用の閾値未満になり、且つ現像スリーブについての時間差Tsの計測結果がスリーブ用の閾値未満になった場合に(S4でN)、作像ユニットの脱着なしと判定する(S6)。
このようにして脱着判定処理を終えた後、作像ユニットの脱着ありと判定した色があった場合には、その色について構築処理実行フラグをセットして(S7)一連の処理フローを終了する。その後、構築処理実行フラグがセットされていることに基づいて、構築処理及びプロセスコントロール処理が実行される。その実行の要否の判断と、実行については、Y,C,M,Kの各色について個別に行われる。
制御部110は、Y,C,M,Kのそれぞれについて、感光体用の閾値、及びスリーブ用の閾値を更新するための閾値更新処理を所定枚数のプリント毎などといった定期的なタイミングで実施する。図25は、閾値更新処理におけるモーターの回転位置及び回転方向と、時間との関係を示すグラフである。閾値更新処理では、Y,C,M,Kの各色のそれぞれで、感光体用の閾値を更新するための処理と、スリーブ用の閾値を更新するための処理とを実施するが、同図では何れか一方の処理における前記関係を示している。
閾値更新処理を開始した制御部110は、まず、逆転工程aにおいて駆動源たるモーター(感光体モーター又はスリーブモーター)の逆回転を実施し、これによってモーターを逆転方向側の回転位置まで回転させる。この逆転工程aの期間は、間隙h以上の距離でカップリングの爪を逆転方向に移動させる長さになっている。このため、逆転工程aが経過するときには、例えば感光体カップリングであれば、図22に示される間隙hが最大の大きさになっており、第一カップ92Yの爪の正回転方向下流端と、第二カップ93Yの爪の正回転方向上流端とが密着した状態になる。逆転工程aに続く逆転後停止工程bではモーターが停止されるが、それに続く逆転後正転工程cではモーターが正回転方向の駆動される。制御部110は、逆転後正転工程cの開始タイミングT1から計時を開始し、モーターのトルクが基準値Tmに立ち上がるまでの時間を時間差Tsとして測定する。その後、モーターの駆動を停止させた後、時間差Tsに基づいて閾値を更新する。このような更新処理を、感光体用の閾値、スリーブ用の閾値のそれぞれについて行う。なお、基準値Tmについては、固定の値であってもよいし、定常時のトルク(飽和トルク)に所定のゲインを乗算することによって定期的に更新する値であってもよい。
図26は、制御部110によって実施される閾値更新処理における処理フローを示すフローチャートである。制御部110は、閾値更新処理を開始すると、逆転工程aによってモーターの逆回転を開始した後(S1)、逆転後停止工程bによってモーターの逆回転を停止させる(S2)。次いで、逆転後正転工程cによってモーターの正回転を開始した後(S3)、時間差Tsを計測してから(S4)、モーターを停止させる(S5)。そして、計測した時間差Tsに基づいて閾値を決定した後(S6)、閾値を決定後の値に更新する(S7)。S4の工程で計測される時間差Tsは、カップリングにおける間隙hの最大値に対応する最大時間差であることから、閾値については、その最大時間差よりも小さな値に設定すればよい。
このような閾値更新処理を実施することで、カップリングの爪の磨耗などによって時間差Tsが経時的に変化しても、その変化後の時間差Tsに応じて閾値を適切な値に設定することが可能になる。よって、時間差Tsが経時変動することによる着脱の判定精度の悪化を防止することができる。
これまで、主電源オフ中における作像ユニットの脱着の有無を判定するための判定パラメータとして、時間差Tsを用いる例について説明したが、時間差Tsとは異なる判定パラメータを用いてもよい。例えば、判定パラメータとして、モーターの正転駆動開始から、感光体又は現像スリーブの回転量が所定量に達するまでの時間差を用いてもよい。この際、回転量を検知する手段としては、感光体又は現像スリーブの回転軸に固定された円盤と、その円盤に回転方向の所定ピッチで配設された複数の目印を検知するように本体側に固定された反射型フォトセンサーとの組み合わせを例示することが可能である。反射型フォトセンサーによって検知される目印の数に応じて、回転量を把握することが可能である。
[実施例]
次に、実施形態に係る複写機に、より特徴的な構成を付加した実施例について説明する。なお、以下に特筆しない限り、実施例に係る複写機の構成は、実施形態と同様である。
図27は、実施例に係る複写機の制御部110によって実施される閾値更新処理におけるモーターの回転位置及び回転方向と、時間との関係を示すグラフである。この閾値更新処理は、逆転後正転工程cに続いてモーターの正転駆動を停止させる再停止工程dの後に、モーターの正転駆動を再開する正転再開工程eと、その後のモーターを停止させる再開後停止工程fとを具備している点が、実施形態と異なっている。
上述したように、逆転後正転工程cの開始に伴って計測される時間差Tsは、現状のカップリングの条件で得られる最大の時間差Tsである。これに対し、正転再開工程eや再開後停止工程fは、現像のカップリングの条件で得られる最小の時間差Tsを計測するために設けられたものである。最小時間差Tsは、直前に作像ユニットの着脱がなされていない状態でプリントジョブが開始された際の時間差Tsとほぼ同じ値になる。また、再停止工程dは、直前にユニットの着脱がなされていない状態であるので、この状態からモーターの正転を再開する正転再開工程eにおいても、前記値とほぼ同じ時間差Tsが得られる。この時間差Tsが現状のカップリングの条件で得られる最小の時間差Tsなのである。
図28は、実施例に係る複写機の制御部110によって実施される閾値更新処理における処理フローを示すフローチャートである。同図において、S1からS5までの工程は図26のフローと同様であるので、説明を省略する。S5の再停止工程の後、制御部110は、正転再開工程によって駆動モーターの正回転を再開させる(S6)。そして、この再開の時点から、感光体又は現像スリーブが実際に回転し始めるまでの時間差Tsを最小時間差として計測した後(S7)、モーターの正転を停止させる(S8)。その後、計測した最大の時間差Tsと、最小の時間差Tsとに基づいて閾値を決定した後(S9)、閾値を決定後の値に更新する(S10)。
このとき、閾値については、最大の時間差Tsと、最小の時間差Tsとの間の値に決定すればよい。例えば、最小の時間差Tsが0.001秒であり、最大の時間差Tsが0.003秒であったとすると、閾値を0.001秒<Ts<0.003秒とすればよい。中間の0.002秒あたりが望ましい。
最小の時間差Tsを実際に計測することで、電気的な応答遅れなどを除いた状態における最小の時間差を知ることが可能になる。最小の時間差Tsを計測しない場合、閾値に電気的な応答遅れを含んでしまい、純粋なあそびによる応答遅れを加味できずに着脱の判定精度を低下させてしまうおそれがある。実施例に係る複写機のように、最小の時間差Tsを実際に計測することで、着脱の判定精度をより向上させることができる。
なお、最大の時間差Tsを計測してから最小の時間差Tsを計測する例について説明したが、その逆に、最小の時間差Tsを計測してから最大の時間差Tsを計測してもよい。この場合、まず、モーターを正転駆動する正転工程と、この正転工程に続いてモーターを停止させる正転後停止工程と、この正転後停止工程に続いてモーターの正転駆動を再開する正転再開工程とを実施し、この正転再開工程で最小の時間差Tsを計測する。その後、モーターを停止させてから、実施形態と同余蘊して最大の時間差Tsを計測すればよい。
次に、実施例に係る複写機の一部の構成を他の構成に置き換えた各変形例について説明する。なお、以下に説明しない限り、各変形例に係る複写機の構成は実施例と同様である。
[第一変形例]
第一変形例に係る複写機は、現像変動パターンデータ及び帯電変動パターンデータを構築したら、次のようにして潜像変動パターンデータを構築する。即ち、まず、現像変動パターンデータに基づいて現像バイアスを周期変動させつつ、帯電変動パターンデータに基づいて帯電バイアスを周期変動させながら、中間調濃度ムラ検知用トナー像を作像する。そして、この中間調濃度ムラ検知用トナー像のトナー付着量を検知した結果に基づいて、中間調濃度ムラ検知用トナー像の残留周期変動パターンを把握する。本発明者らは実験により、現像バイアスや帯電バイアスを周期変動させながら中間調画像部を作像しても、中間調画像部において低周波数の残留周期変動が発生してしまうことがわかった。その残留周期変動は、中間調画像部の画像濃度が低くなるほど顕著に出現する。そこで、前述のようにして残留周期変動パターンを把握するのである。
残留周期変動パターンを把握したら、次に、そのパターンから、感光体回転周期の周期変動パターンと、スリーブ回転周期の周期変動パターンとを抽出する。そして、それらの抽出結果に基づいて、感光体周期用の潜像変動パターンデータと、スリーブ周期用の潜像変動パターンデータとを構築する。潜像変動パターンデータの構築方法は第一実施例と同様である。
ユーザーの命令に基づく画像を形成する際には、感光体周期用の潜像変動パターンデータと、スリーブ周期用の潜像変動パターンデータと、感光体基準姿勢タイミングと、スリーブ基準姿勢タイミングとに基づいて、次のような重畳変動パターンデータを構築する。即ち、感光体回転周期の潜像変動波形(書込光量変動波形)と、スリーブ回転周期の潜像変動波形とを重畳した重畳変動波形を発生させる重畳変動パターンデータである。そして、その重畳変動パターンデータを制御部110から書込制御部125に逐次送信する。書込制御部125は、重畳変動パターンデータに基づいて書込光量を周期変動させる。このような処理をY,C,M,Kの各色でそれぞれ個別に行う。
かかる構成では、現像バイアスや帯電バイアスを周期変動させてもなお低画像濃度の中間調部で目立ってしまう残留周期変動を有効に抑えることができる。
図29は、第一変形例に係る複写機の制御手段によって実施される制御の処理フローの第1例を示すフローチャートである。この処理フローにおいて、S1からS6までのフローは、図20と同様であるので説明を省略する。制御手段は、S6の工程の後、現像バイアスを現像変動パターンデータなどに基づいて周期変動させ、且つ帯電バイアスを帯電変動パターンデータなどに基づいて周期変動させながら、中間調濃度ムラ検知用トナー像を再び形成する(S7)。そして、その中間調濃度ムラ検知用トナー像の濃度ムラパターンを検知した後(S8)、その濃度ムラパターンなどに基づいて潜像変動パターンデータを構築する(S9)。最後に、この制御を開始する直前まで記憶していた現像変動パターンデータ、帯電変動パターンデータ、潜像変動パターンデータのそれぞれを、この制御によって求めた新たなデータに更新する(S10)。このような一連の処理フローを、Y,C,M,Kのそれぞれについて個別に実施する。実施については、一色だけの処理を順に行ってもよいし、二色以上の処理を並行して行ってもよい。
[第二変形例]
第二変形例に係る複写機は、以下に特筆する点の他が、第一変形例と同様の構成になっている。
第一変形例に係る複写機では、上述したように、潜像変動パターンデータに基づいて書込光量を変化させることで、低画像濃度の中間調部で目立ってしまう残留周期変動を有効に抑えることができる。ところが、本発明者らは実験により、かかる構成では、高画像濃度の中間調部の残留周期変動を却って目立たせてしまうことがわかった。
そこで、第二変形例に係る複写機の制御部110は、入力された画像情報に基づいて、出力画像の各部における画像濃度を把握して、その結果を書込制御部125に送信する。書込制御部125は、画像全体のうち、低画像濃度や中画像濃度の中間調部の潜像書込を行うときだけ、書込光量を周期変動させる。これにより、高画像濃度の中間調部については、書込光量を周期変動させない条件で潜像を書き込むことで、残留周期変動を却って目立たせてしまうことを回避する。よって、画像濃度にかかわらず、中間調部の残留周期変動を有効に抑えることができる。
図30は、トナー付着変動量と、画像濃度と、周期変動させる制御パラメータとの関係を示すグラフである。実施形態、実施例、第一変形例では、中間調の階調表現法として、面積階調を採用している。このため、同図では、画像濃度の単位を%で示している。画像濃度=100%はベタ画像である。図示のように、現像バイアス、帯電バイアス、及び書込光量の3つの条件を何れも周期変動させない構成では、画像濃度の高い画像部ほど、その画像濃度の周期変動が目立ってしまう(トナー付着変動量が大きくなる)。
また、現像バイアス及び帯電バイアスを周期変動させる構成では、図示のように、画像濃度の低い中間調部になるほど、その中間調の周期変動が目立ってしまう。また、第二実施例に係る複写機のように、前記3つの条件を全て周期変動させる構成では、図示のように、現像バイアス及び帯電バイアスの2つだけを周期変動させる構成に比べて、高画像濃度の中間調部の残留周期変動を却って目立たせてしまう。
一方、具体例に係る複写機のように、画像全体のうち、低画像濃度や中画像濃度の中間調部の潜像書込を行うときだけ、書込光量を周期変動させる構成では、残留周期変動を却って目立たせてしまうことを回避することができている。
これまで、光学センサーユニット150として、各色におけるトナー像のトナー付着量のそれぞれを個別に検知するための四つの反射型フォトセンサーを設けたものを用いる例について説明したが、反射型フォトセンサーの数は色と同数に限られない。
[第三変形例]
第三変形例に係る複写機は、図31に示されるように、1つの反射型フォトセンサー151によってY,C,M,Kのトナー像のトナー付着量を検知するようになっている。
[第四変形例]
実施形態等では、感光体20上のトナー像を中間転写ベルト10に転写してから記録シートに転写する構成になっていた。これに対し、第四変形例に係る複写機では、図32に示されるように、感光体上のトナー像を記録シートに直接転写する構成になっている。
[第五変形例]
実施形態等では、Yトナー像,Cトナー像,Mトナー像,Kトナー像のそれぞれに個別に対応するY,C,M,K用の感光体を設けた構成になっていた。これに対し、第五変形例に係る複写機では、図33に示されるように、各色に共通する感光体20を一つだけ設けた構成になっている。Y,C,M,K用の現像装置80Y,80C,80M,80Kを公転軸を中心にして公転させるリボルバー現像装置180を、各色に共通の感光体20の側方に配設している。感光体20にY,C,M,K用の静電潜像を順次書き込んでいく過程で、リボルバー現像装置180を必要に応じて公転させながら、それらの静電潜像を現像する。中間転写ベルト10を四周以上に渡って周回移動させる過程で、前述の現像によって得られるYトナー像,Cトナー像,Mトナー像,Kトナー像を各周回で重ね合わせて中間転写ベルト10に一次転写する。そして、その重ね合わせの一次転写によって得られた四色重ね合わせトナー像を記録シートに二次転写する。
実施形態、実施例、各変形例に係る複写機に採用されている構成の他にも、種々の変形や変更が可能である。たとえば、複写機の代わりに、プリンタ、ファクシミリ、複合機などでもよい。また、カラー画像を形成する画像形成装置ではなく、モノクロ画像しか形成することのできないモノクロ画像形成装置でもよい。また、記録シートの片面だけに画像を形成する構成ではなく、必要に応じて両面に画像を形成する構成の画像形成装置でもよい。記録シートとしては、普通紙、OHPシート、カード、ハガキ、厚紙、封筒などを例示することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
態様Aは、像担持体(例えば感光体20)の移動する表面にトナー像を作像する作像手段(例えば作像ユニット18やレーザー書込装置21などからなるもの)と、前記作像手段に具備され且つ画像形成装置本体に対して着脱可能な回転体(例えば感光体20や現像スリーブ81)と、前記回転体の回転姿勢を検知する回転姿勢検知手段(例えば感光体回転センサー76やスリーブ回転センサー83)と、トナー像の作像プロセスに関与する電力を出力するプロセス電源(例えば現像電源11、帯電電源12、レーザーパワー電源)と、前記作像手段によって作像した濃度ムラ検知用トナー像のトナー付着量を検知した結果に基づいて、前記プロセス電源から出力される電力を変化させるための出力パターンデータを構築する構築処理、並びに、前記プロセス電源から出力される電圧を前記回転姿勢検知手段による検知結果及び前記出力パターンデータに基づいて変化させながら前記プロセスを実行する出力変化処理を実施する制御手段(例えば制御部110や書込制御部125などからなるもの)と、前記制御手段に供給する電力を出力する制御電源(例えば主電源)とを備える画像形成装置において、前記制御電源からの出力がオンされたことに基づいて、前記制御電源からの出力がオフされていた期間における前記回転体の脱着の有無を判定する脱着判定処理を実施し、前記脱着判定処理における判定結果が脱着有りになった場合に前記構築処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
この画像形成装置のように、画像形成装置本体に対して着脱可能な回転体を備えるものでは、画像形成装置本体に設けた原動回転軸と、着脱可能な回転体とをカップリングなどの連結継手で連結する構成を採用するのが一般的である。このような構成において、回転体の回転振れの周期パターンは、回転体の表面歪み、回転体の偏心、回転体側の連結継手の歪みや偏心、原動側の連結継手の歪みや偏心などが重畳されたものになる。このため、同じ回転体を画像形成装置本体に対して脱着した際に、脱着前とは異なった噛み合いで連結継手を連結すると、回転体の回転振れの周期パターンを脱着前とは異なったものにしてしまう。すると、回転姿勢検知手段を回転体とともに着脱する構成、あるいは回転姿勢検知手段を装置本体に固定して原動回転軸の回転姿勢に基づいて回転体の回転姿勢を間接的に検知させる構成の何れを採用していても、次のようなことが起こる。即ち、回転体の脱着によって回転体の回転振れの周期パターンが脱着前とは異なったものになると、回転姿勢検知手段による回転姿勢の検知結果と、それに応じた適切な電力出力値との関係を示す出力パターンデータも脱着前とは異なったものになる。このため、回転体が新たなものに交換された場合だけでなく、同じ回転体が脱着された場合にも、構築処理を実施して出力パターンデータを更新する必要がある。
ところが、制御電源がオフされた状態で回転体の着脱が行われると、制御手段はその後に制御電源がオンされても、電源オフ中に回転体の着脱があったことを把握することができない。具体的には、電源オフ中に新たな回転体に交換された場合には、制御電源がオンされた時点で回転体IDの不一致などによって電源オフ中の交換を把握することが可能である。しかし、同じ回転体が脱着された場合には、回転体IDは変わらないことから、電源オフ中の脱着を把握することができないのである。このため、構築処理によって出力パターンデータを更新する必要性を認識することができず、それまでと同じ出力パターンデータを使い続けることになる。このことが、同じ回転体を画像形成装置本体に対して脱着した後のプリントジョブで、許容範囲を超える画像濃度ムラを引き起こしてしまう原因になっていた。
そこで、態様Aでは、制御電源からの出力がオンされた際に、制御電源からの出力がオフされてからオンされる直前までの期間における回転体の脱着の有無を判定し、脱着ありと判定した場合に構築処理を実施する。これにより、回転体の脱着によって実状にそぐわなくなった出力パターンデータを、脱着後の回転姿勢検知手段による回転姿勢の検知結果と、それに応じた適切な電力出力値との関係に見合ったものに更新する。これにより、同じ回転体を画像形成装置本体に対して脱着した後のプリントジョブで発生する許容範囲を超える画像濃度ムラを防止することができる。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、前記脱着判定処理にて、前記回転体の駆動源の駆動を開始してから、前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差に基づいて脱着の有無を判定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、前記時間差に基づいて、電源オフの期間中における回転体の脱着の有無を判定することができる。
[態様C]
態様Cは、態様Bにおいて、前記回転体の回転量を検知する回転量検知手段、又は前記駆動源の駆動トルクを検知するトルク検知手段を設け、前記脱着判定処理にて、前記回転量検知手段又は前記トルク検知手段による検知結果に基づいて、前記回転体が実際に回転し始める回転開始タイミングを特定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、回転体の回転開始タイミングを、回転体の回転量又は駆動源の駆動トルクに基づいて特定することができる。
[態様D]
態様Dは、態様Cにおいて、前記脱着判定処理にて、前記時間差が所定の閾値を超えた場合、又は前記閾値以上になった場合に、脱着有りという判定を行うように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、時間差と閾値との比較に基づいて、回転体の脱着の有無を把握することができる。
[態様E]
態様Eは、態様Dにおいて、所定のタイミングで前記閾値を更新する閾値更新処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、部品の摩耗や交換などに起因して閾値が実状にそぐわないものに変化した場合であっても、閾値の実状に見合ったものに更新することができる。
[態様F]
態様Fは、態様Eにおいて、前記閾値更新処理にて、前記駆動源を逆転駆動する逆転工程と、この逆転工程に続いて前記駆動源を停止させる逆転後停止工程と、この逆転後停止工程に続いて前記駆動源を正転駆動する逆転後正転工程とを実施し、前記逆転後正転工程を開始してから前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差を計測し、前記時間差に基づいて新たな前記閾値を決定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、発生し得る最大の時間差を実際に計測した結果に基づいて、閾値を実状に見合った値に更新することができる。
[態様G]
態様Gは、態様Fにおいて、前記閾値更新処理にて、前記逆転後正転工程に続いて前記駆動源の正転駆動を停止させる再停止工程と、この再停止工程に続いて前記駆動源の正転駆動を再開する正転再開工程とを実施し、前記正転再開工程を開始してから、前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差を計測し、この時間差と、前記逆転後正転工程を開始した際に計測しておいた時間差とに基づいて新たな前記閾値を決定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、発生し得る最大の時間差と、最小の時間差との差分に基づいて、閾値をより実状に見合った値に更新することができる。
[態様H]
態様Hは、態様Fにおいて、前記閾値更新処理にて、駆動源を正転駆動する正転工程と、この正転工程に続いて前記駆動源を停止させる正転後停止工程と、この正転後停止工程に続いて前記駆動源の正転駆動を再開する正転再開工程とを実施し、この正転再開工程を開始してから前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差を計測し、その後、前記逆転工程、前記逆転後停止工程、及び前記逆転後正転工程を実施し、この逆転後正転工程を開始してから前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差を計測し、得られた二つの時間差に基づいて新たな前記閾値を決定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成においても、態様Gと同様に、発生し得る最大の時間差と、最小の時間差との差分に基づいて、閾値をより実状に見合った値に更新することができる。
[態様I]
態様Iは、態様G又はHにおいて、所定の定期的なタイミングが到来する毎に、前記閾値決定処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、部品交換などによって閾値が変化した場合であっても、その変化の有無を定期的に監視して、閾値を実状に見合った値に更新することができる。
[態様J]
態様Jは、態様A〜Iの何れかであって、前記作像手段が、自らの表面に潜像を担持する潜像担持体(例えば感光体20)、及び回転する現像剤担持体(例えば現像スリーブ81)の表面に担持した現像剤によって前記潜像を現像する現像手段を具備するものであり、且つ、前記回転体が前記潜像担持体又は前記現像剤担持体であることを特徴とするものである。かかる構成では、潜像担持体又は現像剤担持体の回転周期で発生する画像濃度ムラを抑えることができる。
11Y,C,M,K:現像電源(プロセス電源)
12Y,C,M,K:帯電電源(プロセス電源)
18Y,C,M,K:作像ユニット(作像手段の一部)
20Y,C,M,K:感光体(回転体、潜像担持体)
21:レーザー書込ユニット(作像手段の一部)
76Y,C,M,K:感光体回転センサー(回転姿勢検知手段)
81:現像スリーブ(感光体、現像剤担持体)
83Y,C,M,K:スリーブ回転センサー(回転姿勢検知手段)
88Y,C,M,K:スリーブドライバ(トルク検知手段)
89Y,89C,89M,89K:スリーブ回転モーター(駆動源)
90Y,90C,90M,90K:感光体ドライバ(トルク検知手段)
91Y,C,M,K:感光体モーター(駆動源)
110:制御部(制御手段の一部、トルク検知手段の一部)
125:書込制御部(制御手段の一部)
Ts:時間差
特開2012−163645号公報

Claims (10)

  1. 像担持体の移動する表面にトナー像を作像する作像手段と、前記作像手段に具備され且つ画像形成装置本体に対して着脱可能な回転体と、前記回転体の回転姿勢を検知する回転姿勢検知手段と、トナー像の作像プロセスに関与する電力を出力するプロセス電源と、前記作像手段によって作像した濃度ムラ検知用トナー像のトナー付着量を検知した結果に基づいて、前記プロセス電源から出力される電力を変化させるための出力パターンデータを構築する構築処理、並びに、前記プロセス電源から出力される電圧を前記回転姿勢検知手段による検知結果及び前記出力パターンデータに基づいて変化させながら前記プロセスを実行する出力変化処理を実施する制御手段と、前記制御手段に供給する電力を出力する制御電源とを備える画像形成装置において、
    前記制御電源からの出力がオンされたことに基づいて、前記制御電源からの出力がオフされていた期間における前記回転体の脱着の有無を判定する脱着判定処理を実施し、前記脱着判定処理における判定結果が脱着有りになった場合に前記構築処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記脱着判定処理にて、前記回転体の駆動源の駆動を開始してから、前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差に基づいて脱着の有無を判定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記回転体の回転量を検知する回転量検知手段、又は前記駆動源の駆動トルクを検知するトルク検知手段を設け、前記脱着判定処理にて、前記回転量検知手段又は前記トルク検知手段による検知結果に基づいて、前記回転体が実際に回転し始める回転開始タイミングを特定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    前記脱着判定処理にて、前記時間差が所定の閾値を超えた場合、又は前記閾値以上になった場合に、脱着有りという判定を行うように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    所定のタイミングで前記閾値を更新する閾値更新処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    前記閾値更新処理にて、前記駆動源を逆転駆動する逆転工程と、この逆転工程に続いて前記駆動源を停止させる逆転後停止工程と、この逆転後停止工程に続いて前記駆動源を正転駆動する逆転後正転工程とを実施し、前記逆転後正転工程を開始してから前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差を計測し、前記時間差に基づいて新たな前記閾値を決定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    前記閾値更新処理にて、前記逆転後正転工程に続いて前記駆動源の正転駆動を停止させる再停止工程と、この再停止工程に続いて前記駆動源の正転駆動を再開する正転再開工程とを実施し、前記正転再開工程を開始してから、前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差を計測し、この時間差と、前記逆転後正転工程を開始した際に計測しておいた時間差とに基づいて新たな前記閾値を決定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6の画像形成装置において、
    前記閾値更新処理にて、駆動源を正転駆動する正転工程と、この正転工程に続いて前記駆動源を停止させる正転後停止工程と、この正転後停止工程に続いて前記駆動源の正転駆動を再開する正転再開工程とを実施し、この正転再開工程を開始してから前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差を計測し、その後、前記逆転工程、前記逆転後停止工程、及び前記逆転後正転工程を実施し、この逆転後正転工程を開始してから前記回転体が実際に回転し始めるまでの時間差を計測し、得られた二つの時間差に基づいて新たな前記閾値を決定するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7又は8の画像形成装置において、
    所定の定期的なタイミングが到来する毎に、前記閾値更新処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかの画像形成装置であって、
    前記作像手段が、自らの表面に潜像を担持する潜像担持体、及び回転する現像剤担持体の表面に担持した現像剤によって前記潜像を現像する現像手段を具備するものであり、
    且つ、前記回転体が前記潜像担持体又は前記現像剤担持体であることを特徴とする画像形成装置。
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