JP5576450B2 - 金型分流子 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイカスト鋳造等に用いられる金型分流子(「スプールコア」ともいう。)に関するものである。
従来、高圧鋳造を行うダイカスト金型では、固定金型と可動金型との間に形成されるキャビティ部に溶湯が高圧で充填されて鋳造が行われる。ダイカスト金型には、高圧で注入される溶湯をキャビティ部に導くための金型分流子が設けられており、この金型分流子には、溶湯が勢いよく接触する。そのため、金型分流子の表面は、非常に高温となる。ここで、ダイカスト金型では、キャビティ部に溶湯が充填された後には、このキャビティ部内に充填された溶湯を冷却して固化させるとともに、金型分流子の近傍に充填されている溶湯も冷却して固化させる必要がある。
そこで、金型分流子の内側に水等の冷却媒体を流通させて、この金型分流子の温度を低下させることで溶湯を迅速に冷却する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特開2008−137022号公報 特開2007−296572号公報 特開2006−239738号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3に開示された金型分流子の内側(内部)には、水等の冷却媒体を流通させるための流路が一本しか設けられていない。そのため、上記特許文献1〜3に開示された発明では、流路の下流側(復路)において金型分流子の熱を十分に奪うことができず、金型分流子を十分に冷却することができなかった。その結果、上記特許文献1〜3に開示された発明では、スタンプ(ビスケット)内および湯口ランナー内に充填された溶湯が冷却されて完全に固まるまでの冷却時間が長くなり、鋳造のサイクルタイムが長くなってしまうといった問題点があった。
また、上記特許文献1〜3に開示された発明では、スタンプ内の溶湯と接触する金型分流子の前方壁や、湯口ランナー内に充填された溶湯と接触する金型分流子の上壁部に、肉厚方向に貫通する亀裂や割れが発生した場合、金型分流子の内側を流通する水等の冷却媒体が金型分流子の外側に漏れ出し、ダイカスト鋳造ができなくなるという問題点もあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、冷却効率に優れ、鋳造のサイクルタイムを短縮することができる金型分流子を提供することを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る金型分流子は、先端部にて底部を有する複数本の有底穴と、これら有底穴の内部に密着するようにして収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する冷却媒体用通路を形成する、金属からなる複数本の内筒と、を本体ブロック内に備えていることを特徴とする。
本発明に係る金型分流子によれば、その内側(内部)に、水等の冷却媒体を流通させるための流路が複数本設けられているので、流路の下流側(復路)において当該金型分流子の熱が十分に奪われて、当該金型分流子が十分に冷却されることになる。その結果、スタンプ(ビスケット)内および湯口ランナー内に充填された溶湯が冷却されて完全に固まるまでの冷却時間を短縮することができて、鋳造のサイクルタイムを短縮することができる。
また、本発明に係る金型分流子によれば、有底穴の内側(内部)には、金属からなる内筒が密着するようにして収容されているので、スタンプ内の溶湯と接触する当該金型分流子の前方壁や、湯口ランナー内に充填された溶湯と接触する当該金型分流子の上壁部に、肉厚方向に貫通する亀裂や割れが発生した場合でも、当該金型分流子の内側(内部)を流通する水等の冷却媒体が当該金型分流子の外側に漏れ出してしまうことを防止することができる。
上記金型分流子において、前記金属は、ステンレス鋼であるとさらに好適である。
このような金型分流子によれば、内筒の内表面に発生する錆や、内筒の内表面に付着するカルキやスケールが抑制されることになる。その結果、当該金型分流子の冷却効率を長期間にわたって維持することができ、当該金型分流子の信頼性を向上させることができる。
本発明に係る金型分流子によれば、前記本体ブロック内に設けられた凹所に、前記内筒の内部空間に冷却媒体を供給する冷却媒体供給パイプの基端部が取り付けられるとともに、前記冷却媒体供給パイプの先端部から流出した冷却媒体を、前記本体ブロックに設けられた一本の冷却媒体流出路および一つの冷却媒体出口に導く冷却媒体出口ブロックと、前記本体ブロックに設けられた一つの冷却媒体入口および一本の冷却媒体流入路を介して前記本体ブロック内に導かれた冷却媒体を、前記冷却媒体供給パイプに分配する冷却媒体分配部を備えた冷却媒体入口ブロックと、が収容されている。
このような金型分流子によれば、本体ブロックに設けられた一つの冷却媒体入口および一本の冷却媒体流入路を介して冷却媒体が本体ブロック内に導かれ、本体ブロックに設けられた一本の冷却媒体流出路および一つの冷却媒体出口を介して冷却媒体が本体ブロック内から排出されるようになっている。
これにより、本体ブロックに接続される冷却媒体供給配管および冷却媒体戻り配管をそれぞれ一本ずつとすることができ、当該金型分流子に接続される冷却構造の簡略化を図ることができる。
本発明に係る金型分流子によれば、前記冷却媒体分配部に軸方向に沿って設けられて前記冷却媒体供給パイプの内部空間と連通する連通穴と、前記冷却媒体分配部の上流側に位置する前記冷却媒体入口ブロックに前記軸方向に沿って設けられて前記冷却媒体分配部と連通する連通穴とは、前記軸方向において重ならないように、前記軸方向と直交する径方向にずらされて配置されている。
このような金型分流子によれば、上流側に位置して冷却媒体分配部と連通する連通穴を通過した冷却媒体の大半は、下流側に位置して冷却媒体供給パイプの内部空間と連通する連通穴の周囲に位置する壁面に衝突した後、冷却媒体供給パイプの内部空間と連通する連通穴内に流入するようになっている。
これにより、各冷却媒体供給パイプの内部空間に流入する冷却媒体の偏りをなくすことができ、当該金型分流子を均一に冷却することができる。
本発明に係る鋳造用金型は、上記いずれかの金型分流子を具備している。
本発明に係る鋳造用金型によれば、スタンプ(ビスケット)内および湯口ランナー内に充填された溶湯が冷却されて完全に固まるまでの冷却時間を短縮することができて、鋳造のサイクルタイムを短縮することができるとともに、スタンプ内の溶湯と接触する金型分流子の前方壁や、湯口ランナー内に充填された溶湯と接触する金型分流子の上壁部に、肉厚方向に貫通する亀裂や割れが発生した場合でも、金型分流子の内側(内部)を流通する水等の冷却媒体が金型分流子の外側に漏れ出してしまうことを防止することができる金型分流子を具備していることになるので、その生産性能および信頼性を向上させることができる。
本発明に係る金型分流子によれば、冷却効率に優れ、鋳造のサイクルタイムを短縮することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る金型分流子を具備したダイカスト金型の概略の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る金型分流子の正面図である。 本発明の一実施形態に係る金型分流子を一側面から見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る金型分流子を図3のA−A矢視線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る金型分流子を図3のB−B矢視線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る金型分流子を図3のC−C矢視線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る金型分流子を構成する冷却水出口(冷却媒体出口)ブロックを一側面から見た断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る金型分流子について、図1から図7を参照しながら説明する。
本実施形態に係る金型分流子は、例えば、図1に示すような高圧鋳造を行うダイカスト金型(鋳造用金型)1に適用されるものである。
また、図1中の符号2は固定金型、符号3は可動金型、符号4は固定プラテン、符号5は可動プラテン、符号6は固定金型キャビティ、符号8はキャビティ部、符号9は湯口ランナー、符号10はスタンプ、符号11は溶湯供給部、符号12は溶湯供給口、符号13はプランジャチップ、符号14はプランジャスリーブ、符号15は湯口スリーブカラー、符号16は押出し板、符号17は押出しピン、符号18は金型分流子である。
図1に示すように、金型分流子18は、溶湯供給部11から供給される溶湯をキャビティ部8に案内する部材であり、可動金型3におけるキャビティ部8および湯口ランナー9の下方において、プランジャスリーブ14の開口に対向するようにして配置されており、締め付けボルト(図示せず)を介して可動金型3に取り付けられている。また、図2から図7の少なくとも一図に示すように、金型分流子18は、本体ブロック21と、冷却水入口(冷却媒体入口)ブロック22と、冷却水出口(冷却媒体出口)ブロック23と、を備えている。
本体ブロック21は、プランジャスリーブ14の開口から供給される溶湯が接触する前方壁31と、この前方壁31に連続するようにして設けられて溶湯をキャビティ部8の側に案内する上壁部32と、を備えている。また、本体ブロック21の内部には、冷却水入口ブロック22を収容する(第1の)凹所33と、冷却水出口ブロック23を収容する(第2の)凹所34と、冷却水出口ブロック23に取り付けられて前方壁31に向かって延びる十本の冷却水供給(冷却媒体供給)パイプ24を収容する十本の冷却穴(有底穴)35と、本体ブロック21の底面に形成された一つの冷却水(冷却媒体)入口36と凹所33内とを連通する一本の冷却水(冷却媒体)流入路37と、本体ブロック21の底面に形成された一つの冷却水(冷却媒体)出口38と凹所34内とを連通する一本の冷却水(冷却媒体)流出路39と、が形成されている。
なお、図2中の符号40は、図1に示す押出しピン17と同様の押出しピン(図示せず)が挿通される穴である。
冷却水入口ブロック22は、径方向および周方向に一定の厚みを有する円盤状の部材であり、板厚方向における中央部に冷却水(冷却媒体)供給部51を備え、板厚方向における一端部に冷却水分配部52を備えている。
冷却水(冷却媒体)供給部51は、外周面61から冷却水入口ブロック22の径方向における中心を通って反対側に延びる四本の穴62を備えている。また、四本の穴62のうち三本の穴62の開口端は、(閉塞:止水)プラグ63によりそれぞれ閉塞(止水)されており、四本の穴62のうち一本の穴62の開口端は、冷却水流入路37と連通している。
冷却水分配部52は、外周面61から冷却水入口ブロック22の径方向における中心を通って反対側に延びる四本の穴64を備えている。また、四本の穴64の開口端は、(閉塞:止水)プラグ65によりそれぞれ閉塞(止水)されている。
冷却水出口ブロック23は、径方向および周方向に一定の厚みを有する円盤状の部材であり、板厚方向に貫通する十本の貫通穴66を備えている。
貫通穴66は、冷却水出口ブロック23の板厚方向における一端部に位置する第1の穴71と、冷却水出口ブロック23の板厚方向における他端部に位置する第2の穴72と、で形成されている。
第1の穴71の内周面には、冷却水供給パイプ24の基端部に設けられたイン六角ねじ74の外周面に形成された雄ねじ部75と螺合する雌ねじ部76が形成されている。
イン六角ねじ74には、六角レンチの先端部が挿入される平面視六角形の六角穴(図示せず)と、軸方向に延在して六角穴と連通する軸方向孔部(入水孔部)73が形成されている。冷却水供給パイプ24の基端部は、イン六角ねじ74の軸方向孔部73内に挿入されており、軸方向孔部73は、冷却水供給パイプ24の内部空間と連通している。冷却水供給パイプ24とイン六角ねじ74とは、ろう付けによって固定されている。
第2の穴72は、冷却水供給パイプ24の外径よりも大きい内径を有し、第2の穴72には、冷却水供給パイプ24が挿通される。
第1の穴71の側に位置する第2の穴72の半径方向外側に位置する外周面77には、周方向に沿ってぐるりと一周する一本の周溝78が設けられており、第2の穴72と、周溝78とは、周溝78の底面から、冷却水出口ブロック23の径方向における中心を通って反対側に位置する周溝78の底面まで延びる四本の貫通穴79を介して連通している。また、周溝78と、冷却水出口38とは、冷却水流出路39を介して連通している。
ここで、穴62と、穴64とは、軸方向に沿って延びる九本の連通穴81を介して連通しており、穴64と、第1の穴71(より詳しくは、イン六角ねじ74の軸方向孔部(入水孔部)内)とは、軸方向に沿って延びる十本の連通穴82を介して連通している。
なお、連通穴81と、連通穴82とは、軸方向において重ならないように、径方向にずらされて配置されており、これにより、連通穴81を通過した冷却水の大半は、穴64に一旦導かれた後、連通穴82内に流入するようになっている。
また、連通穴81の開口端は、(閉塞:止水)プラグ83によりそれぞれ閉塞(止水)されている。
先端部にて底部を有する有底穴とされた冷却穴35の内周面(内側面)にはそれぞれ、例えば、厚さ0.1mm〜0.7mm(より好ましくは、0.1mm)のステンレス(例えば、SUS303、SUS304、SUS316、SUS321、SUS347)製で、かつ、先端部にて底部を有する内筒(ブッシュ)91の外周面(外側面)が密着した状態で取り付けられている。
つぎに、冷却水入口36を介して金型分流子18内に導かれた冷却水が、冷却水出口38を介して金型分流子18外に排出されるまでの冷却水の流れ(経路)を説明する。
冷却水供給配管92の下流端が接続された冷却水入口36を介して金型分流子18内に導かれた冷却水は、冷却水流入路37を通って冷却穴62内に流入する。
冷却穴62内に流入した冷却水は、連通穴81を介して穴64に導かれて、その大半は、穴64を形成する壁面に衝突する(ぶつかる)。
穴64内に流入した冷却水は、最寄りの連通穴82を介して第1の穴71、すなわち、イン六角ねじ74の軸方向孔部(入水孔部)内に導かれる。
イン六角ねじ74の軸方向孔部内に導かれた冷却水は、冷却水供給パイプ24の内部空間に流入し、冷却水供給パイプ24の先端から内筒91の底部に衝突した後に流れの向きが反転させられて、冷却水供給パイプ24の外周面(外側面)と、内筒91の内周面(内側面)との間を通って冷却水出口ブロック23の側に戻される。
冷却水出口ブロック23の側に戻された冷却水は、冷却水供給パイプ24の外周面(外側面)と、第2の穴72の内周面(内側面)との間を通って、冷却水供給パイプ24の外周面(外側面)と、第2の穴72の内周面(内側面)との間に導かれる。
冷却水供給パイプ24の外周面(外側面)と、第2の穴72の内周面(内側面)との間に導かれた冷却水は、貫通穴79を介して周溝78に導かれた後、冷却水流出路39に導かれる。
そして、冷却水流出路39に導かれた冷却水は、冷却水戻り配管93の上流端が接続された冷却水出口38を介して金型分流子18外に排出される。
なお、図3中の符号94は、冷却水入口ブロック22の板厚方向における他端部に設けられて連通穴81の開口端と連通する凹所95と嵌合して、凹所95内に連通する(開口する)連通穴81の開口端を閉塞する円盤状の部材であり、径方向および周方向に一定の厚みを有している。
本実施形態に係る金型分流子18によれば、その内側(内部)に、冷却水を流通させるための流路が複数本(本実施形態では十本)設けられているので、流路の下流側(復路)において当該金型分流子18の熱が十分に奪われて、当該金型分流子18が十分に冷却されることになる。その結果、スタンプ(ビスケット)10内および湯口ランナー9内に充填された溶湯が冷却されて完全に固まるまでの冷却時間を短縮することができて、鋳造のサイクルタイムを短縮することができる。
また、本実施形態に係る金型分流子18によれば、冷却穴35の内側(内部)には、金属(本実施形態ではステンレス)からなる内筒91が密着するようにして収容されているので、スタンプ10内の溶湯と接触する当該金型分流子18の前方壁31や、湯口ランナー9内に充填された溶湯と接触する当該金型分流子18の上壁部32に、肉厚方向に貫通する亀裂や割れが発生した場合でも、当該金型分流子18の内側(内部)を流通する冷却水が当該金型分流子18の外側に漏れ出してしまうことを防止することができる。
さらに、本実施形態に係る金型分流子18によれば、内筒91は、ステンレス製とされているので、内筒91の内表面に発生する錆や、内筒91の内表面に付着するカルキやスケールが抑制されることになる。その結果、当該金型分流子18の冷却効率を長期間にわたって維持することができ、当該金型分流子18の信頼性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態に係る金型分流子18によれば、本体ブロック21に設けられた一つの冷却水入口36および一本の冷却水流入路37を介して冷却水が本体ブロック21内に導かれ、本体ブロック21に設けられた一本の冷却水流出路39および一つの冷却水出口38を介して冷却水が本体ブロック21内から排出されるようになっている。
これにより、本体ブロック21に接続される冷却水供給配管92および冷却水戻り配管93をそれぞれ一本ずつとすることができ、当該金型分流子18に接続される冷却構造の簡略化を図ることができる。
さらにまた、本実施形態に係る金型分流子18によれば、上流側に位置して冷却水分配部52と連通する連通穴81を通過した冷却水の大半は、下流側に位置して冷却水供給パイプ24の内部空間と連通する連通穴82の周囲に位置する壁面に衝突した後、冷却水供給パイプ24の内部空間と連通する連通穴82内に流入するようになっている。
これにより、各冷却水供給パイプ24の内部空間に流入する冷却水の偏りをなくすことができ、当該金型分流子18を均一に冷却することができる。
本実施形態に係る金型分流子18を具備したダイカスト金型1によれば、スタンプ10内および湯口ランナー9内に充填された溶湯が冷却されて完全に固まるまでの冷却時間を短縮することができて、鋳造のサイクルタイムを短縮することができるとともに、スタンプ10内の溶湯と接触する金型分流子18の前方壁31や、湯口ランナー9内に充填された溶湯と接触する金型分流子18の上壁部32に、肉厚方向に貫通する亀裂や割れが発生した場合でも、金型分流子18の内側(内部)を流通する冷却水が金型分流子18の外側に漏れ出してしまうことを防止することができる金型分流子18を具備していることになるので、その生産性能および信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、冷却穴35が十本設けられたものを一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二本以上であれば何本でもよい。
また、上述した実施形態では、内筒91として、ステンレスから作られたものを一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の金属(銅、真鍮、ダイス鋼(SKD61)等)から作られたものであってもよい。
さらに、上述した実施形態では、金型分流子18をダイカスト鋳造において用いられるダイカスト金型1に適用したものを一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の鋳造(例えば、重力鋳造法、低圧鋳造)において用いられる鋳造用金型にも適用することができる。
さらにまた、上述した実施形態では、冷却媒体として冷却水を一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、水以外の液体または気体であってもよい。
さらにまた、上述した実施形態では、冷却水分配部52に軸方向に沿って設けられて冷却水供給パイプ24の内部空間と連通する連通穴82と、冷却水分配部52の上流側に位置する冷却水入口ブロック22に軸方向に沿って設けられて冷却水分配部52と連通する連通穴81とが、軸方向において重ならないように、軸方向と直交する径方向にずらされて配置されたものを一具体例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、冷却水分配部52に軸方向に沿って設けられて冷却水供給パイプ24の内部空間と連通する連通穴82と、冷却水分配部52の上流側に位置する冷却水入口ブロック22に軸方向に沿って設けられて冷却水分配部52と連通する連通穴81とが、軸方向において重なるように、軸方向と直交する径方向において一致するようにして配置させることもできる。
これにより、冷却水分配部52に軸方向に沿って設けられて冷却水供給パイプ24の内部空間と連通する連通穴82と、冷却水分配部52の上流側に位置する冷却水入口ブロック22に軸方向に沿って設けられて冷却水分配部52と連通する連通穴81とが、軸方向において重なるように、軸方向と直交する径方向において一致するようにして配置された箇所では冷却水の量が他の箇所よりも多くなり、その箇所における冷却効率を他の箇所よりも高めることができる。
また、同様の作用効果は、冷却効率を高めたい箇所の連通穴82の孔径を、他の箇所の孔径よりも大きくすることによっても実現可能である。
1 ダイカスト金型(鋳造用金型)
18 金型分流子
21 本体ブロック
22 冷却水入口ブロック(冷却媒体入口ブロック)
23 冷却水出口ブロック(冷却媒体出口ブロック)
24 冷却水供給パイプ(冷却媒体供給パイプ)
33 凹所
34 凹所
35 冷却穴(有底穴)
36 冷却水入口(冷却媒体入口)
37 冷却水流入路(冷却媒体流入路)
38 冷却水出口(冷却媒体出口)
39 冷却水流出路(冷却媒体流出路)
51 冷却水供給部(冷却媒体供給部)
52 冷却水分配部(冷却媒体分配部)
81 連通穴
82 連通穴
91 内筒

Claims (3)

  1. 先端部にて底部を有する複数本の有底穴と、これら有底穴の内部に密着するようにして収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する冷却媒体用通路を形成する、金属からなる複数本の内筒と、を本体ブロック内に備えており、
    前記本体ブロック内に設けられた凹所に、前記内筒の内部空間に冷却媒体を供給する冷却媒体供給パイプの基端部が取り付けられるとともに、前記冷却媒体供給パイプの先端部から流出した冷却媒体を、前記本体ブロックに設けられた一本の冷却媒体流出路および一つの冷却媒体出口に導く冷却媒体出口ブロックと、前記本体ブロックに設けられた一つの冷却媒体入口および一本の冷却媒体流入路を介して前記本体ブロック内に導かれた冷却媒体を、前記冷却媒体供給パイプに分配する冷却媒体分配部を備えた冷却媒体入口ブロックと、が収容されており、
    前記冷却媒体分配部に軸方向に沿って設けられて複数の前記冷却媒体供給パイプの内部空間とそれぞれ連通する複数の連通穴と、前記冷却媒体分配部の上流側に位置する前記冷却媒体入口ブロックに前記軸方向に沿って設けられて前記冷却媒体分配部と連通する複数の連通穴とは、前記軸方向において重ならないように、前記軸方向と直交する径方向にずらされて配置されていることを特徴とする金型分流子。
  2. 前記金属は、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1に記載の金型分流子。
  3. 請求項1または2に記載の金型分流子を具備していることを特徴とする鋳造用金型。
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