JP5576450B2 - 金型分流子 - Google Patents
金型分流子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5576450B2 JP5576450B2 JP2012216377A JP2012216377A JP5576450B2 JP 5576450 B2 JP5576450 B2 JP 5576450B2 JP 2012216377 A JP2012216377 A JP 2012216377A JP 2012216377 A JP2012216377 A JP 2012216377A JP 5576450 B2 JP5576450 B2 JP 5576450B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling medium
- mold
- cooling water
- cooling
- block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
そこで、金型分流子の内側に水等の冷却媒体を流通させて、この金型分流子の温度を低下させることで溶湯を迅速に冷却する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
本発明に係る金型分流子は、先端部にて底部を有する複数本の有底穴と、これら有底穴の内部に密着するようにして収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する冷却媒体用通路を形成する、金属からなる複数本の内筒と、を本体ブロック内に備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る金型分流子によれば、有底穴の内側(内部)には、金属からなる内筒が密着するようにして収容されているので、スタンプ内の溶湯と接触する当該金型分流子の前方壁や、湯口ランナー内に充填された溶湯と接触する当該金型分流子の上壁部に、肉厚方向に貫通する亀裂や割れが発生した場合でも、当該金型分流子の内側(内部)を流通する水等の冷却媒体が当該金型分流子の外側に漏れ出してしまうことを防止することができる。
これにより、本体ブロックに接続される冷却媒体供給配管および冷却媒体戻り配管をそれぞれ一本ずつとすることができ、当該金型分流子に接続される冷却構造の簡略化を図ることができる。
これにより、各冷却媒体供給パイプの内部空間に流入する冷却媒体の偏りをなくすことができ、当該金型分流子を均一に冷却することができる。
本実施形態に係る金型分流子は、例えば、図1に示すような高圧鋳造を行うダイカスト金型(鋳造用金型)1に適用されるものである。
また、図1中の符号2は固定金型、符号3は可動金型、符号4は固定プラテン、符号5は可動プラテン、符号6は固定金型キャビティ、符号8はキャビティ部、符号9は湯口ランナー、符号10はスタンプ、符号11は溶湯供給部、符号12は溶湯供給口、符号13はプランジャチップ、符号14はプランジャスリーブ、符号15は湯口スリーブカラー、符号16は押出し板、符号17は押出しピン、符号18は金型分流子である。
なお、図2中の符号40は、図1に示す押出しピン17と同様の押出しピン(図示せず)が挿通される穴である。
冷却水(冷却媒体)供給部51は、外周面61から冷却水入口ブロック22の径方向における中心を通って反対側に延びる四本の穴62を備えている。また、四本の穴62のうち三本の穴62の開口端は、(閉塞:止水)プラグ63によりそれぞれ閉塞(止水)されており、四本の穴62のうち一本の穴62の開口端は、冷却水流入路37と連通している。
冷却水分配部52は、外周面61から冷却水入口ブロック22の径方向における中心を通って反対側に延びる四本の穴64を備えている。また、四本の穴64の開口端は、(閉塞:止水)プラグ65によりそれぞれ閉塞(止水)されている。
貫通穴66は、冷却水出口ブロック23の板厚方向における一端部に位置する第1の穴71と、冷却水出口ブロック23の板厚方向における他端部に位置する第2の穴72と、で形成されている。
イン六角ねじ74には、六角レンチの先端部が挿入される平面視六角形の六角穴(図示せず)と、軸方向に延在して六角穴と連通する軸方向孔部(入水孔部)73が形成されている。冷却水供給パイプ24の基端部は、イン六角ねじ74の軸方向孔部73内に挿入されており、軸方向孔部73は、冷却水供給パイプ24の内部空間と連通している。冷却水供給パイプ24とイン六角ねじ74とは、ろう付けによって固定されている。
第1の穴71の側に位置する第2の穴72の半径方向外側に位置する外周面77には、周方向に沿ってぐるりと一周する一本の周溝78が設けられており、第2の穴72と、周溝78とは、周溝78の底面から、冷却水出口ブロック23の径方向における中心を通って反対側に位置する周溝78の底面まで延びる四本の貫通穴79を介して連通している。また、周溝78と、冷却水出口38とは、冷却水流出路39を介して連通している。
なお、連通穴81と、連通穴82とは、軸方向において重ならないように、径方向にずらされて配置されており、これにより、連通穴81を通過した冷却水の大半は、穴64に一旦導かれた後、連通穴82内に流入するようになっている。
また、連通穴81の開口端は、(閉塞:止水)プラグ83によりそれぞれ閉塞(止水)されている。
冷却水供給配管92の下流端が接続された冷却水入口36を介して金型分流子18内に導かれた冷却水は、冷却水流入路37を通って冷却穴62内に流入する。
冷却穴62内に流入した冷却水は、連通穴81を介して穴64に導かれて、その大半は、穴64を形成する壁面に衝突する(ぶつかる)。
イン六角ねじ74の軸方向孔部内に導かれた冷却水は、冷却水供給パイプ24の内部空間に流入し、冷却水供給パイプ24の先端から内筒91の底部に衝突した後に流れの向きが反転させられて、冷却水供給パイプ24の外周面(外側面)と、内筒91の内周面(内側面)との間を通って冷却水出口ブロック23の側に戻される。
冷却水供給パイプ24の外周面(外側面)と、第2の穴72の内周面(内側面)との間に導かれた冷却水は、貫通穴79を介して周溝78に導かれた後、冷却水流出路39に導かれる。
なお、図3中の符号94は、冷却水入口ブロック22の板厚方向における他端部に設けられて連通穴81の開口端と連通する凹所95と嵌合して、凹所95内に連通する(開口する)連通穴81の開口端を閉塞する円盤状の部材であり、径方向および周方向に一定の厚みを有している。
また、本実施形態に係る金型分流子18によれば、冷却穴35の内側(内部)には、金属(本実施形態ではステンレス)からなる内筒91が密着するようにして収容されているので、スタンプ10内の溶湯と接触する当該金型分流子18の前方壁31や、湯口ランナー9内に充填された溶湯と接触する当該金型分流子18の上壁部32に、肉厚方向に貫通する亀裂や割れが発生した場合でも、当該金型分流子18の内側(内部)を流通する冷却水が当該金型分流子18の外側に漏れ出してしまうことを防止することができる。
これにより、本体ブロック21に接続される冷却水供給配管92および冷却水戻り配管93をそれぞれ一本ずつとすることができ、当該金型分流子18に接続される冷却構造の簡略化を図ることができる。
これにより、各冷却水供給パイプ24の内部空間に流入する冷却水の偏りをなくすことができ、当該金型分流子18を均一に冷却することができる。
例えば、上述した実施形態では、冷却穴35が十本設けられたものを一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二本以上であれば何本でもよい。
これにより、冷却水分配部52に軸方向に沿って設けられて冷却水供給パイプ24の内部空間と連通する連通穴82と、冷却水分配部52の上流側に位置する冷却水入口ブロック22に軸方向に沿って設けられて冷却水分配部52と連通する連通穴81とが、軸方向において重なるように、軸方向と直交する径方向において一致するようにして配置された箇所では冷却水の量が他の箇所よりも多くなり、その箇所における冷却効率を他の箇所よりも高めることができる。
また、同様の作用効果は、冷却効率を高めたい箇所の連通穴82の孔径を、他の箇所の孔径よりも大きくすることによっても実現可能である。
18 金型分流子
21 本体ブロック
22 冷却水入口ブロック(冷却媒体入口ブロック)
23 冷却水出口ブロック(冷却媒体出口ブロック)
24 冷却水供給パイプ(冷却媒体供給パイプ)
33 凹所
34 凹所
35 冷却穴(有底穴)
36 冷却水入口(冷却媒体入口)
37 冷却水流入路(冷却媒体流入路)
38 冷却水出口(冷却媒体出口)
39 冷却水流出路(冷却媒体流出路)
51 冷却水供給部(冷却媒体供給部)
52 冷却水分配部(冷却媒体分配部)
81 連通穴
82 連通穴
91 内筒
Claims (3)
- 先端部にて底部を有する複数本の有底穴と、これら有底穴の内部に密着するようにして収容されて、その内部に、先端部にて底部を有する冷却媒体用通路を形成する、金属からなる複数本の内筒と、を本体ブロック内に備えており、
前記本体ブロック内に設けられた凹所に、前記内筒の内部空間に冷却媒体を供給する冷却媒体供給パイプの基端部が取り付けられるとともに、前記冷却媒体供給パイプの先端部から流出した冷却媒体を、前記本体ブロックに設けられた一本の冷却媒体流出路および一つの冷却媒体出口に導く冷却媒体出口ブロックと、前記本体ブロックに設けられた一つの冷却媒体入口および一本の冷却媒体流入路を介して前記本体ブロック内に導かれた冷却媒体を、前記冷却媒体供給パイプに分配する冷却媒体分配部を備えた冷却媒体入口ブロックと、が収容されており、
前記冷却媒体分配部に軸方向に沿って設けられて複数の前記冷却媒体供給パイプの内部空間とそれぞれ連通する複数の連通穴と、前記冷却媒体分配部の上流側に位置する前記冷却媒体入口ブロックに前記軸方向に沿って設けられて前記冷却媒体分配部と連通する複数の連通穴とは、前記軸方向において重ならないように、前記軸方向と直交する径方向にずらされて配置されていることを特徴とする金型分流子。 - 前記金属は、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1に記載の金型分流子。
- 請求項1または2に記載の金型分流子を具備していることを特徴とする鋳造用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012216377A JP5576450B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 金型分流子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012216377A JP5576450B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 金型分流子 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014136888A Division JP5684421B2 (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 金型分流子およびそれを具備した鋳造用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014069206A JP2014069206A (ja) | 2014-04-21 |
JP5576450B2 true JP5576450B2 (ja) | 2014-08-20 |
Family
ID=50744924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012216377A Active JP5576450B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 金型分流子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5576450B2 (ja) |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS618115U (ja) * | 1984-06-19 | 1986-01-18 | 豊田合成株式会社 | スプル冷却手段を有する射出成形装置 |
JPS61162244A (ja) * | 1985-01-11 | 1986-07-22 | Honda Motor Co Ltd | 水冷式金型 |
JPS62144861A (ja) * | 1985-12-19 | 1987-06-29 | Honda Motor Co Ltd | 水冷式成形金型 |
JPH091313A (ja) * | 1995-06-15 | 1997-01-07 | Aichi Mach Ind Co Ltd | アルミ合金鋳造における鋳抜きピンおよびその温度制御方法 |
JP4177219B2 (ja) * | 2003-10-01 | 2008-11-05 | ダイハツ工業株式会社 | 冷却機能付き金型 |
JP2006007271A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Aisin Seiki Co Ltd | 金型の冷却水流量調整構造 |
JP2011025303A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-10 | Honda Motor Co Ltd | ダイカスト金型 |
JP5587615B2 (ja) * | 2010-01-18 | 2014-09-10 | 本田技研工業株式会社 | 鋳造方法 |
JP5593241B2 (ja) * | 2011-01-27 | 2014-09-17 | ジヤトコ株式会社 | 金型冷却構造及びその製造方法 |
-
2012
- 2012-09-28 JP JP2012216377A patent/JP5576450B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014069206A (ja) | 2014-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5684225B2 (ja) | 湯口スリーブ | |
JP2010075939A (ja) | ダイカスト金型 | |
JP6002271B1 (ja) | 金型分流子およびそれを備えた鋳造用金型 | |
JP5684421B2 (ja) | 金型分流子およびそれを具備した鋳造用金型 | |
CA2649177A1 (en) | Two-piece bottom insert | |
CN102126010A (zh) | 铸造方法 | |
JP2008137022A (ja) | 金型分流子及びその冷却構造 | |
EP3175966A1 (en) | Air-cooled sprue bush for mold | |
JP5576450B2 (ja) | 金型分流子 | |
US8182261B2 (en) | Bottom insert with heat insulation | |
KR101743944B1 (ko) | 금형 냉각 장치 | |
JP2007276224A (ja) | 円弧状コア型の冷却構造、及び該コア型に円弧状冷却水孔を形成する方法 | |
JP5841197B1 (ja) | 湯口スリーブおよびそれを備えた鋳造用金型 | |
JP5575207B2 (ja) | チルベント | |
CN108883560B (zh) | 注塑模具 | |
JP6029444B2 (ja) | 鋳造用金型 | |
JP2007222880A (ja) | 金型 | |
JP4060650B2 (ja) | 金型冷却構造 | |
JP3616616B2 (ja) | シリンダブロック鋳造用ボアピン | |
JP2015077602A (ja) | ダイカストマシンのプランジャチップ及びプランジャチップの冷却方法 | |
CN113580504B (zh) | 一种薄壁高熔点蜡丸注塑模具 | |
JP6232096B2 (ja) | 鋳込口ブッシュおよびそれを備えた鋳造用金型 | |
JP2016078379A (ja) | 金型 | |
JP4624300B2 (ja) | 金型の冷却構造 | |
KR20030091906A (ko) | 자동차 써모스타트의 하우징 주조용 코어 및 코어금형그리고 하우징 주조용 금형 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140212 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140414 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140603 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140703 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5576450 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |