JP5576247B2 - ワイパブレード - Google Patents

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本発明は、例えば車両のフロントガラスを払拭するためのワイパブレードに関するものである。
車両用ワイパは、ワイパモータの駆動に基づいて作動するワイパアームと、そのワイパアームの先端部に支持されたワイパブレードとから構成されている。ワイパブレードにおいて、例えば特許文献1に示されるものでは、ワイパアームの先端部に長手方向中央が連結されるホルダ部材(レバー)と、そのホルダ部材に保持され払拭面を払拭するブレードラバーと、所定の剛性を有するとともに中央部が払拭面とは反対側に向けて凸状に湾曲形成され、ブレードラバーの長手方向に形成された取付溝に嵌入されたバネ材からなるバッキングとを備えている。ホルダ部材の長手方向両端部にはラバー保持部がそれぞれ形成されており、該ラバー保持部は、幅方向(払拭方向)で対をなす保持爪を有している。ブレードラバーは、その上部に長手方向に沿って形成された基部を有し、その基部を各ラバー保持部の保持爪間に長手方向に沿って挿入することで、基部が各ラバー保持部の保持爪にて幅方向に把持されるようになっている。ブレードラバーは各ラバー保持部よりも長手方向に突出され、その突出部分はバッキングの弾性力にて払拭面の湾曲に自由に追従する追従端部として構成されている。このようなワイパブレードでは、複数のレバーを階層構造で連結したホルダ部材とブレードラバーとが同等な長さのワイパブレードに対して、ワイパブレード高さを低く抑えることができ運転視界の妨げを防止できるとともに、部品点数を低減して安価なものとすることができる点で有利である。また、ワイパアームには、ワイパブレードを払拭面に押圧するためのスプリングが設けられており、そのスプリングの力をワイパアームの先端部から受けたホルダ部材は、各ラバー保持部の保持爪でブレードラバーを払拭面に押圧するようになっている。
特開2005−22632号公報
ところで、上記のようなワイパブレードでは、ブレードラバーの幅方向側面に形成され保持爪が挿入される保持溝内に、幅方向に突出する一対の係合凸部が長手方向に並んで形成されており、その一対の係合凸部間には、ホルダ部材両端の2つのラバー保持部のうちのどちらかの保持爪の先端部がはまり込んで長手方向に係合するように構成されている。これにより、ブレードラバーの長手方向の移動規制がなされ、ブレードラバーの長手方向の抜け止めとなっている。このような構成によれば、保持爪を利用することで、ブレードラバーの長手方向への移動規制のための構成をホルダ部材に別途加えることなく、その移動規制を実現できるようになっている。
このようなワイパブレードでは、ブレードラバーの移動規制を強固にするために、保持爪の先端部と係合凸部との係合方向の当接面積を広く構成することが考えられる。しかしながら、係合凸部の幅方向の突出量は、保持爪が挿入される保持溝内にて設定されるものであるため、それほど大きくすることができない。そのため、保持爪の先端部と係合凸部との長手方向の当接面積を広くとることが難しい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ブレードラバーの移動規制を強固にすることが可能なワイパブレードを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、払拭面を払拭するブレードラバーと、所定の剛性を有するとともに中央部が前記払拭面とは反対側に向けて凸状に湾曲形成され、前記ブレードラバーの長手方向に形成された取付溝に嵌入されたバネ材からなるバッキングと、ワイパアームの先端部に長手方向中央が連結されるとともに、前記ブレードラバーの長手方向両側に向けて延びる第1端側及び第2端側の部位にそれぞれ設けられた第1ラバー保持部及び第2ラバー保持部にて前記ブレードラバーの長手方向に形成された基部を保持する長尺状のホルダ部材とを備え、前記各ラバー保持部は、幅方向で対をなす保持爪を有し、前記ブレードラバーの前記基部は、前記各ラバー保持部の前記保持爪間に長手方向に挿入されて該保持爪に幅方向に把持され、前記ブレードラバーを前記ホルダ部材の前記第1及び第2ラバー保持部よりも長手方向外側に突出させて前記払拭面の湾曲に追従させる追従端部を構成したワイパブレードであって、前記各ラバー保持部には、前記保持爪間に幅方向に掛け渡されるとともに、前記基部の上面と当接して前記ホルダ部材に付与される前記払拭面側への押圧力を前記ブレードラバーに伝える架設部が形成され、前記基部の上面には、前記第1ラバー保持部の前記架設部の長手方向外側端部又は前記ホルダ部材の前記第1端と長手方向に係合する第1係合凸部と、前記第1ラバー保持部の前記架設部の長手方向内側端部と長手方向に係合する第2係合凸部が設けられたことを特徴とする。
この発明では、ブレードラバーの基部の上面に設けられた第1及び第2係合凸部が、第1ラバー保持部の架設部の長手方向両端部(又はホルダ部材の第1端と架設部の長手方向内側端部)と長手方向にそれぞれ係合し、これにより、ブレードラバーの長手方向の移動を規制することが可能となる。つまり、ブレードラバーを払拭面に押圧するための架設部又はホルダ部材の長手方向端部を利用することで、ブレードラバーの長手方向の移動規制(ブレードラバーのホルダ部材からの抜け止め)を実現することができる。また、基部の上面は、ブレードラバーの幅方向側面に比べて設計自由度が高いため、基部の上面では第1及び第2係合凸部を幅方向に大きく設定することが容易である。そのため、保持爪の先端部と保持溝内に形成した係合凸部とでブレードラバーの移動規制を行う構成と比較して、ブレードラバーの長手方向への移動規制を強固にすることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパブレードにおいて、前記第1及び第2係合凸部のうち、前記ブレードラバーの挿入方向前方側に配置された前記第2係合凸部の高さは、前記第1係合凸部の高さよりも小さく設定されたことを特徴とする。
この発明では、ブレードラバーをホルダ部材のラバー保持部に長手方向に挿入する際に、架設部が挿入方向前方側の第2係合凸部を乗り越え易くすることが可能となり、それにより、ブレードラバーをホルダ部材に容易に組み付けることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイパブレードにおいて、前記第1及び第2係合凸部のうち、前記ブレードラバーの挿入方向前方側に配置された前記第2係合凸部の幅方向の寸法は、前記第1係合凸部の幅方向の寸法よりも小さく設定されたことを特徴とする。
この発明では、ブレードラバーをホルダ部材のラバー保持部に長手方向に挿入する際において、架設部が挿入方向前方側の第2係合凸部を乗り越える時の摩擦を減らすことが可能となるため、架設部が第2係合凸部を乗り越え易くすることが可能となる。これにより、ブレードラバーをホルダ部材に容易に組み付けることが可能となる。
従って、上記記載の発明によれば、ブレードラバーの移動規制を強固にすることが可能となる。
本実施形態の車両用ワイパの斜視図。 車両用ワイパの分解斜視図。 (a)ワイパブレードの平面図、(b)ワイパブレードの側面図。 (a)図3(b)におけるA−A断面図、(b)基端側のラバー保持部付近の長手方向に沿った断面図。 別例のワイパブレードを示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、自動車のフロントガラスの払拭面Gに付着した雨滴等を払拭する車両用ワイパ10を示す。車両用ワイパ10は、車両(図示略)に連結されたワイパアーム11と、そのワイパアーム11の先端部に支持され払拭面Gに接触配置されるワイパブレード12とから構成されている。ワイパブレード12は、ワイパモータ(図示略)の駆動に基づくワイパアーム11の作動にて往復揺動し、払拭面G上の払拭を行うものである。尚、ワイパブレード12は、ワイパアーム11に設けられたスプリング(図示略)にて払拭面Gに押圧されるようになっている。
図1、図2及び図3(a)(b)に示すように、ワイパブレード12は、長尺状のホルダ部材13と、ホルダ部材13に保持されたゴム材よりなるブレードラバー14とから構成されている。ブレードラバー14は、ホルダ部材13よりも長い長尺状をなし、払拭面Gを払拭するためのものである。ホルダ部材13はブレードラバー14をその長手方向中間部で保持しており、ホルダ部材13の長手方向両端(第1端13a及び第2端13b)からそれぞれブレードラバー14が突出している。
樹脂材料よりなるホルダ部材13は、上壁部21と、幅方向(払拭方向であって、長手方向と直交する方向)で対をなす側壁部22とを有し、その上壁部21と側壁部22とがホルダ部材13の外観を構成している。図4(a)に示すように、ホルダ部材13の長手方向直交断面は、上壁部21と側壁部22とから全体的に払拭面G側に開口する略U字状に形成されている。また、図3(b)に示すように、上壁部21は、長手方向両端部に向かうにつれて下方(払拭面G側)になだらかに湾曲しており、ホルダ部材13の長手方向両端部は、側面視において先細りするような形状をなしている。尚、ホルダ部材13の長手方向中間部分において、側壁部22とブレードラバー14との間には間隙Sが設けられている。
ホルダ部材13の長手方向中央部には、図3(a)に示す平面視において、長手方向が長辺となる長方形状の開口部23が形成されている。開口部23の幅方向の対向壁部23a間には、円柱状の連結軸24が掛け渡されるようにして固定されている。尚、対向壁部23aは、ホルダ部材13の側壁部22の一部を構成している。開口部23には、ワイパアーム11の先端部との連結を図るための図1に示す連結部材25が嵌挿され、連結軸24に対して回動可能に装着される。
一方、ワイパアーム11の先端部は、払拭面G側が自由端のUフック状に形成されており、その先端部は、開口部23に装着された連結部材25を介して連結軸24に係止され、連結部材25に対して着脱可能となっている。そして、図1に示すように、ワイパアーム11は、ホルダ部材13と連結されたその先端部からワイパブレード12の基端側方向に延出されている。
図3(b)に示すように、ホルダ部材13は、長手方向の基端部(第1端13a)の近傍に第1ラバー保持部31aを、先端部(第2端13b)の近傍に第2ラバー保持部31bをそれぞれ有している。尚、ホルダ部材13は、各ラバー保持部31a,31bからブレードラバー14の長手方向両端部に向かって更に延出された形状となっている。
各ラバー保持部31a,31bは互いに同様の構成からなり、図4(a)に示すように、幅方向で対をなす保持爪32のペアから構成されている。各保持爪32は、ホルダ部材13の各側壁部22から下方(払拭面G側)に延びて互いに対向する挟持壁部32aと、その挟持壁部32aの先端(下端)から幅方向内側(ブレードラバー14の保持溝41c内)に延びる保持片32bとから断面L字状に形成されている。尚、前記上壁部21及び各側壁部22も各ラバー保持部31a,31bの一部を構成している。また、各ラバー保持部31a,31bの挟持壁部32a間には、幅方向に掛け渡された架設部33が形成されている。図4(b)に示すように、架設部33は長手方向が長辺となる断面長方形状をなしている。この架設部33は、ホルダ部材13がワイパアーム11より受ける払拭面G側への押圧力をブレードラバー14に伝えるためのものである。
一方、図4(a)に示すように、ブレードラバー14の上部(反払拭面側の部位)には、各ラバー保持部31a,31bの保持爪32のペアにて幅方向に把持される基部41が長手方向全体に亘って形成されている。基部41の幅方向両側面にはそれぞれ、長手方向に延びる取付溝41aが形成されている。この各取付溝41aには、所定の剛性を有して長手方向中央部が払拭面Gとは反対側に向けて凸状に湾曲形成された平板状のバネ材料よりなるバッキング42が嵌め込まれている。バッキング42は、ホルダ部材13を介してワイパアーム11より受ける払拭面Gへの押圧力を長手方向に分散させる役目を果たすものである。また、ブレードラバー14の両端部には、バッキング42の脱落防止用の樹脂製のキャップ43が装着されている。
ブレードラバー14の基部41は、各ラバー保持部31a,31bにおいて架設部33及び一対の保持爪32(挟持壁部32a及び保持片32b)の内側の収容空間に収容されている。そして、基部41の上面41bは架設部33と、基部41の幅方向側面は挟持壁部32aと、基部41の下面は保持片32bとそれぞれ当接し、これにより、基部41が各ラバー保持部31a,31bにて囲われるように保持されるようになっている。尚、保持片32bは、ブレードラバー14の幅方向両側において取付溝41aよりも払拭面G側の位置に形成された保持溝41cにそれぞれ挿通されている。また、ブレードラバー14は、基部41の下面から薄肉状のネック部41dを介して延出された断面逆三角形状の払拭部44を有している。そして、払拭部44の下端が払拭面Gと接触する状態でワイパブレード12が動作することで払拭面Gが払拭される。
また、図1及び図3(a)(b)に示すように、ブレードラバー14は、ホルダ部材13の各ラバー保持部31a,31bよりも更に長手方向外側に向かってそれぞれ突出しており、その突出部分は取付溝41aに嵌め込まれたバッキング42と共に払拭面Gの湾曲に自由に湾曲追従する追従端部Xを構成している。即ち、ブレードラバー14の各追従端部Xは、ホルダ部材13にて保持されない自由端であるが、バッキング42の弾性力にて払拭面Gの湾曲に追従するようになっている。尚、各ラバー保持部31a,31bは、ブレードラバー14の長手方向を略3等分する位置に配置されるようホルダ部材13に設けられている。
尚、図3(b)に示すように、ホルダ部材13の長手方向中間部分において、側壁部22とブレードラバー14の基部41の上面41bとの間には間隙Sが設けられている。これにより、バッキング42が装着されたブレードラバー14の追従端部Xが払拭面Gに湾曲追従した際に、ブレードラバー14の中央部の上面が凸状に突出することを妨げないように(湾曲追従を妨げないように)間隙Sが機能している。
また、基部41と払拭部44との間には、幅方向両側にそれぞれ延出された延出部45が形成されている。各ラバー保持部31a,31bの保持爪32の下端の屈曲部分(保持片32b)は、基部41と延出部45とで形成される溝部分(保持溝41c)に入り込むようになっており、各保持爪32(保持片32b)の下側(払拭面G側)に延出部45が位置するようになっている。延出部45は、各ラバー保持部31a,31bに保持される箇所に対応して図3(b)に示す側面視で2カ所に設けられている。言い換えれば、ブレードラバー14の各ラバー保持部31a,31bに保持される箇所に対応する部分以外の長手方向の大部分が、延出部45よりも延出量が削減された非延出部46となっている。
図2及び図4(b)に示すように、ブレードラバー14の基部41の上面41bには、第1係合凸部51及び第2係合凸部52が長手方向に並んで突出形成されている。第1及び第2係合凸部51,52は、ブレードラバー14の長手方向中央よりも基端側に位置しており、そのうちの端部側のものを第1係合凸部51とし、長手方向中央側のものを第2係合凸部52としている。この第1及び第2係合凸部51,52間には、図4(b)に示すように、第1ラバー保持部31aの架設部33が位置している。より詳しくは、第1ラバー保持部31aの架設部33は、第1及び第2係合凸部51,52と長手方向に係合されている。一方、ブレードラバー14における先端側のラバー保持部31bの架設部33と対応する箇所には、第1及び第2係合凸部51,52が無く、該ラバー保持部31bの架設部33がブレードラバー14と長手方向に係合されない構成となっている。
第1係合凸部51は、第1ラバー保持部31aの架設部33の長手方向の基端側端部(外側端部)と当接面51aで長手方向に当接し、第2係合凸部52は、その架設部33の長手方向の先端側端部(内側端部)と当接面52aで長手方向に当接される。各当接面51a,52aは、ブレードラバー14の長手方向と直交する平面状をなしている。尚、各当接面51a,52a間の距離は、架設部33の長手方向の寸法よりも若干小さく設定されている。また、第2係合凸部52の高さH2(当接面52aの上下方向寸法)は、第1係合凸部51の高さH1(当接面51aの上下方向寸法)よりも小さく設定されている。また、第1係合凸部51には、ブレードラバー14の長手方向中央側に向かうにつれて高さが増すように傾斜する傾斜面51bが形成され、第2係合凸部52には、ブレードラバー14の長手方向基端側に向かうにつれて高さが増すように傾斜する傾斜面52bが形成されている。第2係合凸部52の傾斜面52bの傾斜は、第1係合凸部51の傾斜面51bの傾斜よりも緩くなるように構成されている。
また、図2に示すように、第1係合凸部51の幅方向の寸法W1は、基部41の上面41bの幅方向の寸法WRと等しく設定されている。換言すれば、第1係合凸部51は、基部41の上面41bの幅方向全体に亘って形成されている。第2係合凸部52の幅方向の寸法W2は、第1係合凸部51の幅方向の寸法W1よりも小さく設定されている。尚、第2係合凸部52の傾斜面52bは、先端側から基端側にかけて幅方向の寸法が広くなる形状をなしている。
ブレードラバー14をホルダ部材13に組み付ける際には、ブレードラバー14の基部41を先端側からラバー保持部31a、ラバー保持部31bの順に長手方向に挿入する。このとき、挿入方向前方側に位置する第2係合凸部52が第1係合凸部51よりも先にラバー保持部31aの架設部33に差し掛かる。そして、その架設部33は傾斜面52bと摺接しつつ第2係合凸部52を乗り越え、第1及び第2係合凸部51,52間に嵌め込まれる。ここで、挿入方向前方側の第2係合凸部52の高さH2が第1係合凸部51の高さH1よりも小さく設定されているため、ラバー保持部31aの架設部33が第2係合凸部52を乗り越え易くすることが可能となっている。また、挿入方向前方側の第2係合凸部52の幅方向の寸法W2は、第1係合凸部51の幅方向の寸法W1よりも小さく設定されているため、ラバー保持部31aの架設部33が第2係合凸部52を乗り越える時の摩擦を減らすことが可能となっており、それにより、架設部33が第2係合凸部52をより乗り越え易くすることが可能となっている。本実施形態では、以上のような寸法設定により、ブレードラバー14をホルダ部材13に容易に組み付けることが可能となっている。
以下に上記実施形態の作用について説明する。
ブレードラバー14の第1及び第2係合凸部51,52は、ラバー保持部31aの架設部33の長手方向両端部とそれぞれ長手方向に当接するため、ブレードラバー14の長手方向の移動が規制されている。これにより、ブレードラバー14がホルダ部材13のラバー保持部31a,31bから長手方向に抜けてしまうことが抑制されている。このように、ブレードラバー14を払拭面Gに押圧するための架設部33を利用することで、ブレードラバー14の長手方向の移動規制のための構成をホルダ部材13に別途加えることなく、その移動規制が実現されるようになっている。また、基部41の上面41bは、ブレードラバー14の保持溝41c内に設ける場合に比べて形状や大きさ等において設計自由度が高いため、基部41の上面41bでは第1及び第2係合凸部51,52を幅方向に大きく設定することが容易となっている。そのため、保持爪32の先端部でブレードラバー14の移動規制を行う構成と比較して、ブレードラバー14の長手方向への移動規制を強固にすることが可能となっている。
また、払拭面Gの払拭時において、ブレードラバー14はその長手方向全体に亘って、払拭位置に応じた払拭面Gの湾曲に追従する。ここで、ブレードラバー14は、基端側のラバー保持部31a部分のみで長手方向の移動が規制され、先端側のラバー保持部31bでは長手方向への移動が許容されているため、ブレードラバー14の湾曲追従性が向上されている。
また、車両用ワイパ10をロックバック状態(ワイパアーム11が払拭面Gに対して起立した状態)から通常使用状態(ブレードラバー14が払拭面Gに対して接触する状態)とする際に、ブレードラバー14の基端部が払拭面Gにぶつかる虞がある。ここで、本実施形態では、ブレードラバー14は、先端側ではなく基端側のラバー保持部31aで長手方向の移動規制がなされているため、ワイパアーム11と共に倒れるブレードラバー14の基端部から移動規制のためのラバー保持部31aまでの距離を短く構成でき、その結果、ブレードラバー14の基端部が払拭面Gにぶつかったときの衝撃が先端側に比べて小さく、基端側のラバー保持部31aからより一層外れにくくなっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、各ラバー保持部31a,31bには、保持爪32間に幅方向に掛け渡されるとともに、基部41の上面41bと当接してホルダ部材13に付与される払拭面G側への押圧力をブレードラバー14に伝える架設部33が形成される。そして、基部41の上面41bには、第1ラバー保持部31aの架設部33の長手方向両端部と長手方向にそれぞれ係合する第1係合凸部51及び第2係合凸部52が設けられる。このため、ブレードラバー14の第1及び第2係合凸部51,52とホルダ部材13の架設部33との長手方向の係合により、ブレードラバー14の長手方向の移動を規制することが可能となる。つまり、ブレードラバー14を払拭面Gに押圧するための架設部33を利用することで、ブレードラバー14の長手方向の移動規制のための構成をホルダ部材13に別途加えることなく、その移動規制を実現することができる。また、基部41の上面41bは、ブレードラバー14の保持溝41c内に設ける場合に比べて設計自由度が高いため、基部41の上面41bでは第1及び第2係合凸部51,52を幅方向に大きく設定することが容易である。そのため、保持爪32の先端部でブレードラバー14の移動規制を行う構成と比較して、ブレードラバー14の長手方向への移動規制を強固にすることが可能となる。
(2)本実施形態では、第1及び第2係合凸部51,52のうち、ブレードラバー14の挿入方向前方側に配置された第2係合凸部52の高さH2は、第1係合凸部51の高さH1よりも小さく設定される。このため、ブレードラバー14をホルダ部材13のラバー保持部31a,31bに長手方向に挿入する際に、架設部33が挿入方向前方側の第2係合凸部52を乗り越え易くすることが可能となり、それにより、ブレードラバー14をホルダ部材13に容易に組み付けることが可能となる。
(3)本実施形態では、第1及び第2係合凸部51,52のうち、ブレードラバー14の挿入方向前方側に配置された第2係合凸部52の幅方向の寸法W2は、第1係合凸部51の幅方向の寸法W1よりも小さく設定される。このため、ブレードラバー14をホルダ部材13のラバー保持部31a,31bに長手方向に挿入する際において、架設部33が挿入方向前方側の第2係合凸部52を乗り越える時の摩擦を減らすことが可能となるため、架設部33が第2係合凸部52を乗り越え易くすることが可能となる。これにより、ブレードラバー14をホルダ部材13に容易に組み付けることが可能となる。
(4)本実施形態では、ブレードラバー14を払拭面Gに押圧するための架設部33がホルダ部材13の断面逆U字状の内部、即ち、上壁部21及び側壁部22の内部側に覆われて形成されており、その架設部33を利用したブレードラバー14の長手方向の移動規制のための第1及び第2係合凸部51,52もホルダ部材13の断面逆U字状の内部に覆われている。これにより、ワイパブレード12の外観見栄えを向上させることができ、しかも、第1及び第2係合凸部51,52の紫外線などによる材料劣化を抑制できる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1係合凸部51が架設部33と長手方向に当接するように構成したが、これに特に限定されるものではなく、例えば図5に示すように、基部41の上面41bに突出形成された第1係合凸部61がホルダ部材13の長手方向端部(第1端13a)と長手方向に当接するように構成してもよい。このような構成においても、ブレードラバー14の長手方向の移動を規制することが可能となる。尚、この図5に示す例では、第1係合凸部61は、ホルダ部材13の上壁部21とで連続するスロープを成すように構成されているため、ホルダ部材13の長手方向端部におけるブレードラバー14との隙間を小さく構成してホルダ部材13の外観見栄えを向上することが可能となる。
・上記実施形態では、第1及び第2係合凸部51,52を基端側のラバー保持部31aと係合するように構成したが、先端側のラバー保持部31bと係合するように構成してもよい。
・上記実施形態における第1及び第2係合凸部51,52の高さH1,H2及び幅方向の寸法W1,W2並びに形状は、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ラバー保持部31a,31bを2つ設けたが、これに特に限定されるものではなく、3つ以上設けてもよい。
・上記実施形態では、ホルダ部材13が1つの部材から構成されたが、これに特に限定されるものではなく、複数の部材から構成してもよい。
・上記実施形態におけるホルダ部材13及びブレードラバー14の形状は、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、車両のフロントガラスを払拭する車両用ワイパ10に適用したが、これ以外に例えば、車両のリヤガラスを払拭するワイパに適用してもよい。
10…車両用ワイパ、11…ワイパアーム、12…ワイパブレード、13…ホルダ部材、14…ブレードラバー、31a…第1ラバー保持部、31b…第2ラバー保持部、32…保持爪、33…架設部、41…基部、41a…取付溝、41b…基部の上面、42…バッキング、44…払拭部、51,61…第1係合凸部、52…第2係合凸部、G…払拭面、H1…第1係合凸部の高さ、H2…第2係合凸部の高さ、W1…第1係合凸部の幅方向の寸法、W2……第2係合凸部の幅方向の寸法、X…追従端部。

Claims (3)

  1. 払拭面を払拭するブレードラバーと、
    所定の剛性を有するとともに中央部が前記払拭面とは反対側に向けて凸状に湾曲形成され、前記ブレードラバーの長手方向に形成された取付溝に嵌入されたバネ材からなるバッキングと、
    ワイパアームの先端部に長手方向中央が連結されるとともに、前記ブレードラバーの長手方向両側に向けて延びる第1端側及び第2端側の部位にそれぞれ設けられた第1ラバー保持部及び第2ラバー保持部にて前記ブレードラバーの長手方向に形成された基部を保持する長尺状のホルダ部材と
    を備え、前記各ラバー保持部は、幅方向で対をなす保持爪を有し、
    前記ブレードラバーの前記基部は、前記各ラバー保持部の前記保持爪間に長手方向に挿入されて該保持爪に幅方向に把持され、
    前記ブレードラバーを前記ホルダ部材の前記第1及び第2ラバー保持部よりも長手方向外側に突出させて前記払拭面の湾曲に追従させる追従端部を構成したワイパブレードであって、
    前記各ラバー保持部には、前記保持爪間に幅方向に掛け渡されるとともに、前記基部の上面と当接して前記ホルダ部材に付与される前記払拭面側への押圧力を前記ブレードラバーに伝える架設部が形成され、
    前記基部の上面には、前記第1ラバー保持部の前記架設部の長手方向外側端部又は前記ホルダ部材の前記第1端と長手方向に係合する第1係合凸部と、前記第1ラバー保持部の前記架設部の長手方向内側端部と長手方向に係合する第2係合凸部が設けられたことを特徴とするワイパブレード。
  2. 請求項1に記載のワイパブレードにおいて、
    前記第1及び第2係合凸部のうち、前記ブレードラバーの挿入方向前方側に配置された前記第2係合凸部の高さは、前記第1係合凸部の高さよりも小さく設定されたことを特徴とするワイパブレード。
  3. 請求項1又は2に記載のワイパブレードにおいて、
    前記第1及び第2係合凸部のうち、前記ブレードラバーの挿入方向前方側に配置された前記第2係合凸部の幅方向の寸法は、前記第1係合凸部の幅方向の寸法よりも小さく設定されたことを特徴とするワイパブレード。
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