以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図1に本発明の実施の形態の一例を示す。このオゾン発生装置は,板状の絶縁基材1に複数の流通孔2と、絶縁基材1内部に埋め込まれた複数(一対)の電極3、4とを備えたオゾン発生デバイスRを備えている。
絶縁基材1は高融点の絶縁材料(誘電体材料)で形成されることが好ましく、例えば、石英ガラス、アルミナ、ジルコニア、ムライト、窒化アルミニウムなどのような、高耐熱性、高強度のガラス質材料やセラミックスなどで形成することが好ましいが、これらの材料に限定されるものではない。特に高強度で安価なアルミナ等で形成することが好ましい。また、チタニア、チタン酸バリウムなどの高誘電材料を用いることもできる。
絶縁基材1及び流通孔2の形状は適宜設計されるが、絶縁基材1は板状に形成することが好ましく、図示の絶縁基材1は平面視矩形状に形成されており、略同方向(絶縁基材1の厚み方向)に貫通する平面視円形状の流通孔2が、複数個形成されている。各流通孔2は、絶縁基材1の一面(上面)と他面(下面)でそれぞれ開口する流通孔として形成されており、絶縁基材1の一面の開口がガス導入口2a、他面の開口がガス吹出口2bとして形成されている。この流通孔2は、適宜の形状に形成することができ、例えば平面視円形状の複数の流通孔2を二次元状に分散させて形成したり、長方形状(スリット状)の複数の流通孔2を平行並列に配列させて形成したりすることができる。特に平面視円形状の流通孔2を二次元状に分散させて形成すると、流通孔2の径やピッチ等の工夫は必要であるが、ガスGの単位時間あたりの流量(流速)を抑制しつつ、広い面積にわたりオゾンを含むガスGを均一に噴射させることができる。
図1に示す例では、絶縁基材1は一面が上方に、他面が下方に配置されており、平面視円形状の複数の流通孔2が上下方向に貫通してガス導入口2aが上側、ガス吹出口2bが下側に開口するように形成されている。この複数の流通孔2の開口は絶縁基材1の一面及び他面において二次元的に分散するように設けられており、図示の例では流通孔2は平面視において平面正方格子状に配列するように設けられ、且つ隣り合う流通孔2同士の間隔が略等間隔となるように形成されている。流通孔2の配置の仕方はこのようなものには限られず、適宜のパターンに配置することができる。例えば、流通孔2を平面視において平面最密六方格子状(千鳥状)に配列するように設けると、流通孔2をより密に且つ均一に配置することができ、オゾンの生成を更に効率的に行うことが可能となる。各流通孔2の寸法や、各流通孔2同士の間隔などは、流通孔2内でガスGに含まれる酸素が放電によりオゾンとなり、また流通孔2から噴出されるオゾンを含むガスGが均一に噴射されるように、適宜設定すれば良いが、特にその直径(内径)を0.01〜15mmの範囲に形成することが好ましく、また隣り合う流通孔2同士の間隔は0.03〜60mmの範囲に形成することが好ましい。例えば、小領域に対するオゾンを供給する場合は流通孔2の径が小さくなるように形成することが好ましい。
電極3、4は銅、タングステン、アルミニウム、真鍮、ステンレス鋼などの導電性の金属材料を用いて形成することができるが、特に銅、タングステン等で形成することが好ましい。上記の絶縁基材1と電極3、4の材質は、オゾン発生デバイスRの作製時やオゾン発生時にかかる熱負荷による変形量の相違による破損を防止するために、線熱膨張率の差が小さいもの同士を適宜選択して用いることが好ましい。また、電極3、4は、電圧が印加された際に流通孔2内において対となる電極3、4間で放電が発生するように形成されるものであり、例えば、対となる電極3、4間に電源6を接続して、この電極3、4間に高電圧が印加されるように形成される。対となる電極3、4のうちの一方は接地された接地電極として形成することができる。このとき流通孔2内の対となる電極3、4間の空間は放電空間として形成される。電極3、4は、上記のように放電空間内で放電を発生させることができるように適宜の形状に形成することができるが、絶縁基材1の内部に埋設された状態で、電極3、4が流通孔2の側方に配置されるように形成することが好ましい。
また、図1に示す例では、対となる一方の電極4と他方の電極3とが絶縁基材1内に埋設されており、且つ一方の電極4が絶縁基材1の一面側(上側、ガス導入口2a側)に、他方の電極3が絶縁基材1の他面側(下側、ガス吹出口2b側)に配置されており、対となる電極3、4が流通孔2内でのガスGの流通方向と平行な方向に並んで配置されている。電極3、4間は間隔をあけて配置されており、この電極3、4間には絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電体材料)が介在するようになっている。このとき図示の例では各電極3、4は絶縁基材1の内部に連続的な層状に形成され、且つ各流通孔2と合致する位置には開口8が形成され、この開口8の内面が流通孔2を取り囲むように形成されることで、各電極3、4が流通孔2を取り囲むように形成されている。すなわち、各電極3、4は各流通孔2ごとに別個に形成されているものではなく、連続した層状の電極3、4に形成された複数の開口8の内面が、各流通孔2内において放電を発生させる放電面として形成される。ここで、図1(b)に示す例では、各電極3、4の開口8の内径と流通孔2の内径とが同一寸法に形成されて、開口8と流通孔2の各内面が面一となり、各電極3、4がその開口8の内面において流通孔2内に露出するように形成されている。この場合、電極3、4間に電圧が印加された際の放電性を高めることができ、ガスG中のオゾンの密度を向上してオゾンによる処理効率を向上することができる。
上記のようにして流通孔2におけるガスGの流通方向と平行な方向に電極3、4を並べて設けると、図2(a)に示すように、電極3、4間の電位差によって流通孔2内に発生する電気力線(図中の矢印)は、ガスGの流通方向と平行な方向となる。このとき、流通孔2内の放電空間では、高密度のストリーマ放電を生成することができるため、この放電によって生成されるオゾンの生成効率を高めることができる。特に図示の例では、電極3、4はその放電面が共に流通孔2を全周に亘り取り囲むように形成されているため、電気力線は流通孔2内の全周に亘って発生し、これに応じて放電が流通孔2内の内周全体に沿って発生し、このため、より高効率にオゾンを発生させることが可能となる。
ここで、絶縁基材1に流通孔2と電極3、4とが設けられたオゾン発生デバイスRを得るにあたっては、例えば絶縁材料の粉体にバインダー等を混合して成形したシート材を、導電体膜を介して積層することができる。
シート材は、上記のような誘電体のセラミックスの粉体に、バインダー、或いは必要に応じて更に各種の添加剤を加えた混合材料をシート状に成形することで得ることができる。またこのシート材の厚みは、絶縁基材1の厚みや、電極3、4を二層に分けて形成する場合での電極3、4間の距離等に応じて適宜設定されるが、0.05〜5mmの範囲であることが好ましい。また導電体膜は上記のような導電性の金属材料を絶縁基材上に印刷成形することで得ることができる。
そして、例えばシート材に対する導電体膜の形成と、これに対する他のシート材の積層を行って、シート材の層間に導電体膜が設けられた積層体を形成した後、これを焼成することで一体成形して、絶縁基材1を得ることができる。流通孔2は、この積層成形後に穿設しても良いが、シート材に予め流通孔2に相当する箇所に開口が設けられたものを用い、積層成形時のこの開口を位置合わせして成形することで、積層成形と同時に流通孔2を形成することが好ましい。
このとき、図1(b)に示すように一方の電極4が絶縁基材1の一面側(上側、ガス導入口2a側)に、他方の電極3が絶縁基材1の他面側(下側、ガス吹出口2b側)に配置されるように形成する場合には、例えば、まず第1のシート材の一面に導電体膜を、一方の電極4(又は3)の所望のパターン形状に印刷成形し、この導電体膜の上面に更に第2のシート材を積層して配置し、次いでこの第2のシート材の一面に導電体膜を他方の電極3(又は4)の所望のパターン形状に印刷成形し、この導電体膜の上面に更に第3のシート材を積層して配置する。また、電極4の所望のパターン形状に導電体膜が印刷成形されたシート材と、電極3の所望のパターン形状に導電体膜が印刷成形されたシート材と、導電体膜が形成されていないシート材とを、両面の最外層にそれぞれシート材が配置されると共に各導電体膜がシート材の間に配置されるように積層して配置するようにしても良い。次いで、この積層体を焼成することで、オゾン発生デバイスRが作製される。そして本発明では電極3、4の絶縁基材1への埋設と電極3、4の配置とを一つの作業で行うことができ、電極3、4の絶縁基材1への埋設後に組み立て作業を行う必要が無く、安価に製造することができるものである。
上記のように構成されるオゾン発生装置によってオゾンを発生させるにあたっては、ガスGをガス導入口2aから絶縁基材1の各流通孔2内に流入させ、この流通孔2内の放電空間において電極3、4間の放電によりオゾンを生成した後に、ガス吹出口2bから吹き出させるようにする。
上記のガスGとしては酸素を含んでいればよく、例えば、酸素ガス、空気、酸素を含む希ガスや窒素ガスをそれぞれ単独で用いたりあるいは複数種を混合したりして用いることができる。ガスG中の水分は、オゾンの生成を妨げるため、ガスGは水分を殆ど含まないことが好ましい。また、ガスGを放電空間(流通孔2)に投入する前に、シリカゲル等の乾燥剤を通過させることにより、ガスG中の水分を吸着し、ガスGを乾燥させることができる。希ガスとしては、ヘリウム、アルゴン、ネオン、クリプトンなどを使用することができるが、放電の安定性や経済性を考慮するとアルゴンを用いることが好ましい。
上記のようなガスGをオゾン発生デバイスRの流通孔2に供給するためには、ガスボンベまたはエアポンプやブロワーと、ガス配管、混合器、圧力弁等で構成される適宜のガス供給手段24を設けることができる。またガス供給手段24にはガス乾燥手段26を設けることができる。この場合は、図14(a)に示すように、エアポンプなどの圧送手段24aの上流側にシリカゲル等を備えたガス乾燥手段26を接続して設け、ガス乾燥手段26で乾燥させたガスGを圧送手段24aに供給し、その後、圧送手段24aから絶縁基材1の流通孔2に乾燥させたガスGを供給することができる。また、図14(b)に示すように、絶縁基材1と圧送手段24aとの間にガス乾燥手段26を設け、圧送手段24aからガス乾燥手段26にガスGを供給し、このガスGをガス乾燥手段26で乾燥させた後、絶縁基材1の流通孔2に供給することができる。
このようなガスGは、流通孔2内の放電空間において電極3、4間の放電によりオゾンが生成されるものであるが、このとき電源6により電極3、4間に高電圧を印加されることにより、放電空間には電界が発生し、この電界の発生により大気圧下あるいはその近傍の圧力下(好ましくは100〜300kPa)で放電空間に気体放電が発生すると共にこの気体放電によりオゾンが生成されるものである。
また、ガス導入口2aから流通孔2内に導入されたガスGに放電を発生させるために電源6から電極3、4間に印加される電圧は、交番波形(交流波形)、パルス波形、或いはこれらの波形を重畳させた波形など、適宜の波形のものとすることができるが、特に、休止区間を持つパルス状の波形の電圧を印加することが好ましい。この場合、流通孔2内における安定した高効率な放電発生を可能とすることができ、このとき、複数の各流通孔2内において放電が発生されていないものが発生することを防止して、各流通孔2での均一な放電を維持することを可能とすることができる。放電の均一化が維持されるのは、一部の流通孔2内で偶発的に放電が発生しなくなっても、休止区間において各流通孔2内における放電状態が一旦キャンセルされ、休止区間の終了により再び電圧が印加された際に均一な放電状態に復帰するためであると、考えられる。
図3、4、5は、休止区間を持つパルス状の電圧を印加する場合の電圧の波形の例を示すものであり、図3に示す例は休止区間を介して交番する矩形波、図4に示す例は一定の周期で、立ち上がり、減衰、休止を繰り返す振動波パルス、図5は矩形波と同様に一波長内に正のパルス電圧出力、休止、負のパルス電圧出力、休止を1サイクルとして繰り返す対称パルスである。図5の対称パルス波形では、放電形態は矩形波に近い状態を得ることができ、また低い電圧でスイッチングを行い、昇圧にはトランスを用いることができるため、電源6の構成は矩形波用のものに比べて簡略化することが可能である。このとき、放電空間で気体放電を連続的に生成するのに必要な電極3、4間の電圧は流通孔2の内径や対となる電極3、4間隔によって異なるので適宜設定すればよいが、例えば、0.05〜30kVに設定することができる。
また、電源6としてパルス状波形電源を用いた場合などでは、電極3、4間に印加される電圧波形の繰り返し周波数は1Hz〜200kHzに設定するのが好ましい。この周波数が1Hz未満であれば、放電空間での放電を安定化させることができなくなり、オゾンの発生を効率よく行うことができなくなる恐れがある。また周波数が200kHzを超えると、放電空間での気体放電の温度上昇が著しくなり、さらに一部の流通孔2に放電が集中しやすくなるため、複数の流通孔2内において均一に放電を発生させることが困難となる。
また、電源6としてパルス状波形電源を用いる場合に、特に高効率で安定した放電を発生させるためには、電圧波形のデューティー比が0.01〜80%となるようにすることが好ましい。ここで、図3に示すような矩形状のパルス波におけるデューティー比は、一つのパルスの立ち上がりから立ち下がりまでの幅を一つのパルスの立上がりから休止区間を経て次のパルスの立ち上がりまでの幅で割ったものである。また、図4、5に示すような振動波パルスの場合は、パルスの一回目の立ち上がりと、二回目のパルスの立ち下がり波形の間の幅を、一回目のパルスの立上がりから減衰振動部および休止区間までを含む期間で割ったものである。
この後、オゾンを含むガスGはガス吹出口2bから連続的に吹き出されるものである。
図6に本発明の他の実施の形態を示す。このオゾン発生装置では、各電極3、4の開口8の内径は流通孔2の内径よりも大きくなるように形成されており、各電極3、4の開口8の内面はすべて絶縁基材1の内部に埋設されるようになっている。その他の構成及び使用方法等は上記の実施の形態と同様である。各電極3、4は流通孔2内には露出しないように形成され、電極3、4間に電圧が印加された際には、流通孔2内では誘電体バリア放電が発生する。この場合、各電極3、4の放電面が絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電材料)によって保護されることとなる。また、電極3、4を露出させる場合では高電圧下においてアークが発生して放電が不安定になる場合があるが、電極3、4を絶縁材料(誘電材料)によって被覆することで、高電圧下におけるアーク放電の発生が抑制されて、安定した放電の維持が可能となる。絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電材料)による各電極3、4の被覆の厚みは適宜設定されるが、電極3、4の表面を十分に保護すると共に良好な放電性を維持するためには、その厚みが0.01〜3mmの範囲であることが好ましい。また上記の電極3、4の間隔(放電面の間隔)は気体放電を安定に発生するために0.01〜5mmに設定するのが好ましい。
図7に他の実施の形態を示す。このオゾン発生装置では、オゾン発生デバイスRとして図6に示す平面形状と断面形状を有するものを用い、オゾン発生デバイスRの絶縁基材1にはその一面側(ガス導入口2aが開口する側)に、ガス供給手段24としてガス貯留室(ガスリザーバ)11が設けられており、このとき流通孔2がガス貯留室11内に連通するように形成されている。図示のガス貯留室11は、一端側(図示では上端側)にガス貯留室11へのガスGの流入口10が設けられており、他端側(図示では下端側)にはガス貯留室11からのガスGの流出口9が設けられている。そして、絶縁基材1は、ガス貯留室11の流出口9が設けられている他端側に添設されている。このとき流出口9はガス貯留室11に複数個設けられると共に各流出口9は絶縁基材1の複数の各流通孔2と合致する位置に設けられており、これにより、ガス貯留室11内と流通孔2とは、流出口9を介して連通するように形成されている。
ガス貯留室11は全ての流通孔2に対してガスGをほぼ均一な流速で供給するためのガス均一化手段として設けられるものである。すなわち、ガスGは、流入口10からガス貯留室11に流入することにより圧力が緩和されて降下するものであり、これにより、全ての流通孔2に対してガスGをほぼ均一な流速で供給することができ、この結果、全ての流通孔2でのオゾン生成が均一になり、オゾンの生成効率を高めることができる。
また、ガス貯留室11には、温度調整手段20として放熱器7の機能を具備させることもでき、これにより、絶縁基材1と放熱器7とを密着して形成することができる。図示の例では、ガス貯留室11を構成する隔壁のうち、流出口9が形成されている端部側の隔壁(端部隔壁)と、ガス貯留室11の一端と他端の間の側部を構成する、前記端部隔壁と一体に形成された隔壁(側部隔壁)によって、放熱器7が形成されており、側部隔壁には、外面に外方に突出する放熱フィン7bを設け、また端部隔壁にはガス貯留室11の内面において、流出口9が形成されていない部分に内方に突出する吸熱フィン7aが形成されている。
このような放熱器7を設けると、ガスGの熱は吸熱フィン7aによって吸収されて、端部隔壁と側部隔壁を伝達して放熱フィン7bにより装置外部に放散される。これにより、ガスGの温度上昇を抑制して、それに伴って絶縁基材1の温度上昇を抑制することができ、オゾンの生成効率の低下を抑えることができるものである。尚、オゾンの生成に好適な温度は50〜70℃であり、温度調整手段20によりこの好適な温度にまで調整することができる。
上記のガス貯留室(放熱器7)11は、熱伝導性の高い材質にて形成することが好ましく、例えば銅、ステンレス、アルミニウム、窒化アルミニウム(AlN)、高熱伝導性プラスチック等にて形成することができる。ガス貯留室11及び放熱器7を窒化アルミニウム等の絶縁物で形成することによって、電極3、4間に印加する高周波の電圧の影響を受けにくくなり、これにより、電極3、4間に投入される電力の損失がほとんど無くなって効率的な放電を行うことができ、しかも、高熱伝導であるために冷却効率を高くすることができるものである。
また、温度調整手段20により絶縁基材1の温度上昇を抑制すると、絶縁基材1が熱変形を生じて割れ等の破損が発生することを防止することができる。また絶縁基材1の一部が過剰に加熱されると、各流通孔2内における放電が不均一になるおそれがあるが、絶縁基材1の温度上昇を抑制することでこのような各流通孔2ごとでの放電の不均一化を防止し、均一なオゾン生成を維持することができるものである。
絶縁基材1と放熱器7との接合は、熱伝導性が良好で、ガスGのリークを防ぐことができる方式を採用するのが好ましく、例えば、熱伝導性グリス、熱伝導性両面テープ、接着樹脂含浸接合材により接着したり、絶縁基材1と放熱器7との接合面を鏡面研磨し、これらを圧着により接合することもできる。
また、絶縁基材1と放熱器7を一体として形成することも好ましい。このように成形することにより、放電空間からの発熱を放熱器7により効率よく吸収させることができ、しかも、ガスGのリークも防止できるため、絶縁基材1の温度分布を均一にし、放電を安定化することができる。
図8、9に他の実施の形態を示す。図7のものでは、放熱器7は放熱フィン7bが設けられた空冷式のものであるが、放熱器7として水冷式のものを設けても良い。図8、9に示す例では、端部隔壁における、各流出口9の間の部位に、冷却水が流通する通水路7cが設けられており、この通水路7cに冷却水が流通することで、絶縁基材1を冷却するようにしている。ここで、図8は図1に示す平面視形状と断面形状を有するオゾン発生デバイスRに放熱器7を設けたものを、図9は図6に示すオゾン発生デバイスRに放熱器7を設けたものを、それぞれ示している。このようにすると、絶縁基材1に密着して配置されている端部隔壁が冷却されることで、絶縁基材1が効率良く冷却され、絶縁基材1の温度上昇を抑制することができる。
図10に本発明の他の実施の形態を示す。このオゾン発生装置では、絶縁基材1は一面が上方に、他面が下方に配置されており、平面視長方形状(スリット状)の複数の流通孔2が上下方向に貫通してガス導入口2aが上側、ガス吹出口2bが下側に開口するように形成されている。この複数の流通孔2の開口は絶縁基材1の一面及び他面において平行並列に配列するように設けられ、且つ隣り合う流通孔2同士の間隔が略等間隔となるように形成されている。各流通孔2の寸法や、各流通孔2同士の間隔などは、流通孔2内でガスGが放電によりオゾンとなり、また流通孔2から噴出されるオゾンを含むガスGが均一に噴射されるように、適宜設定すれば良いが、特にその幅寸法(短手方向の寸法)を0.01〜15mmの範囲に形成することが好ましく、また流通孔2同士の間隔は0.01〜30mmの範囲に形成することが好ましい。この場合、流通孔2のガス吹出口2bからは、流通孔2の長手方向に沿って、オゾンを含むガスGが連続的に噴射されることとなる。
また、絶縁基材1中の同一の層内に、対となる二種の電極3、4が間隔をあけてパターン状に埋設されており、一方の電極4は各流通孔2の一側に、他方の電極3は各流通孔2の他側に配置されるようになっている。また、対となる一方の電極4と他方の電極3とが絶縁基材1内に埋設されており、且つ各電極3、4は絶縁基材1内の同一の層内に配置されており、対となる電極3、4が流通孔2内でのガスGの流通方向と交差する方向(直交する方向)に並んで配置されている。電極3、4間は間隔をあけて配置されており、この電極3、4間には絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電体材料)が介在するようになっている。また、各電極3、4は絶縁基材1の内部に連続的な層状に形成されているが、このとき各電極3、4は流通孔2の並び方向に沿った方向に長い給電部3a,4aから流通孔2の長手方向に長い複数の電極部3b,4bを延設した櫛形状に形成されており、隣り合う流通孔2の間には、各電極3、4の電極部3b,4bが交互に配置されるようになって、流通孔2の一側には一方の電極3の電極部3bが、他側には他方の電極4の電極部4bがそれぞれ配置される。すなわち、各電極3、4は各流通孔2ごとに別個に形成されているものではなく、連続した層状の電極3、4に形成された電極部3b,4bの端面が、各流通孔2内において放電を発生させる放電面として形成される。また上記の電極3、4の間隔(放電面の間隔)は気体放電を安定に発生するために0.01〜5mmに設定するのが好ましい。このように電極3、4を配設すると、図2(b)に示すように、電極3、4間の電位差によって流通孔2内に発生する電気力線(図中の矢印)は、ガスGの流通方向と交差する方向となる。このとき、ガスGの流通方向と交差する方向に放電を発生させて、ガスG中の酸素をオゾン化することができるものである。
ここで、各電極3、4の電極部3b,4bの対向する端面同士の間隔は、流通孔2の開口の幅寸法よりも大きくなるように形成されており、各電極3、4の電極部3b,4bの端面はすべて絶縁基材1の内部に埋設されるようになっている。このとき、各電極3、4は流通孔2内には露出しないように形成されている。この場合、各電極3、4の放電面が絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電材料)によって保護されることとなり、図6に示す場合と同様に電極3、4の損耗を防止することができるものである。この場合も、絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電材料)による各電極3、4の被覆の厚みは0.01〜3mmの範囲であることが好ましい。
また、各電極3、4の電極部3b,4bの対向する端面同士の間隔と流通孔2の開口の幅寸法を同一寸法に形成して、電極部3b,4bの端面と流通孔2の内面が面一となり、各電極3、4がその電極部3b,4bの端面において流通孔2内に露出するように形成しても良い。この場合、図1(b)に示す場合と同様に、ガスG中のオゾンの密度を向上してオゾンによる処理効率を向上することができる。
また、図10に示すように流通孔2をスリット状に形成する場合においても、図1,6に示すものと同様に、一方の電極4が絶縁基材1の一面側(上側、ガス導入口2a側)に、他方の電極3が絶縁基材1の他面側(下側、ガス吹出口2b側)に配置されるようにし、対となる電極3、4が絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電体材料)を介して、流通孔2内でのガスGの流通方向と平行な方向に間隔をあけて並んで配置されるようにすることができる。この場合は、例えば各電極3、4を絶縁基材1の内部に連続的な層状に形成し、且つ各流通孔2と合致する位置に開口を形成し、この開口の内面が流通孔2を取り囲むように形成することができる。この場合、電極3、4間の電位差によって流通孔2内に発生する電気力線は、図2(a)に示すようにガスGの流通方向と平行な方向となり、流通孔2内の放電空間では、高密度のストリーマ放電を生成することができるため、この放電によって生成されるオゾンの密度を高めることができる。
図10に示すオゾン発生デバイスRのように、対となる一方の電極4と他方の電極3とが絶縁基材1内の同一の層内に配置される場合には、例えば、まず第1のシート材の一面に導電体膜を、一方の電極4及び他方の電極3の所望のパターン形状に印刷成形し、この導電体膜の上面に更に第2のシート材を積層して配置する。次いで、この積層体を焼成することで、オゾン発生デバイスRを作製することができる。尚、図10のオゾン発生装置には上記と同様の水冷式の放熱器7が設けられている。
図11に本発明の他の実施の形態を示す。このオゾン発生装置では、図6において、ガス貯留室11と温度調整手段20と温度測定手段23と制御手段27とを備えて形成されている。温度調整手段20は熱電素子(ペルチェ素子)21で形成されており、上下に貫通する複数の貫通孔21aを備えて平板状に形成されている。また、熱電素子21の上面には複数の放熱フィン21bが備えられている。そして、貫通孔21aの下面開口と流通孔2のガス導入口2aとを位置合わせた状態で、熱電素子21が絶縁基材1の上面に密着して設けられている。ガス貯留室11は上記と同様に箱状に形成されており、その上面には流入口10が形成されていると共にガス貯留室11の下面には複数の流出口9が形成されている。そして、流出口9と熱電素子21の貫通孔21aの上側開口とがパイプ11aで接続されている。この場合、ガス貯留室11に供給されたガスGがパイプ11aを通じて各貫通孔21aに供給され、その後、各貫通孔21aを通じて絶縁基材1の流通孔2にガスGが供給されるものである。
温度測定手段23は熱電対等で形成されるものであって、絶縁基材1の上面に設けられている。制御手段27はマイクロコンピュータ等を備えたものであって、上記の熱電素子21と温度測定手段23とに電気的に接続されている。そして、温度測定手段23で測定した絶縁基材1の温度に基づいて制御手段27により熱電素子21への通電量を増減し、これにより、熱電素子21の発熱あるいは冷却温度をコントロールして絶縁基材1の温度を調整するものである。尚、オゾンの発生方法等の他の構成は上記の実施の形態と同様である。
そして、このオゾン発生装置では、熱電素子21の吸熱側を絶縁基材1に接触させて絶縁基材1を冷却したり、熱電素子21の発熱側を絶縁基材1に接触させて絶縁基材1を加熱したりすることができる。寒冷地などの低温で使用する場合は、絶縁基材1がオゾンの発生効率の高い好適な温度となるように、温度調整手段20で加熱することができる。
図12に本発明の他の実施の形態を示す。このオゾン発生装置では、図6において、ガス貯留室11と温度調整手段20と温度測定手段23と制御手段27とを備えて形成されている。温度調整手段20は電気ヒータ22で形成されており、上下に貫通する複数の貫通孔22aを備えて平板状に形成されている。そして、貫通孔22aの下面開口と流通孔2のガス導入口2aとを位置合わせた状態で、電気ヒータ22が絶縁基材1の上面に密着して設けられている。ガス貯留室11は上記と同様に箱状に形成されており、その上面には流入口10が形成されていると共にガス貯留室11の下面は略全面にわたって流出口9として開放されている。そして、貫通孔22aの上側開口を覆うようにガス貯留室11を電気ヒータ22の上面に設けることによって、流出口9と貫通孔22aとが接続されている。この場合、ガス貯留室11に供給されたガスGが流出口9を通じて各貫通孔22aに供給され、その後、各貫通孔22aを通じて絶縁基材1の流通孔2にガスGが供給されるものである。このように温度調節手段20として電気ヒータ22を設けた場合は、寒冷地などの低温で使用するにあたって、絶縁基材1がオゾンの発生効率の高い好適な温度となるように、温度調整手段20で加熱することができる。
温度測定手段23は上記と同様に熱電対等で形成されるものであって、絶縁基材1の上面に設けられている。制御手段27は上記と同様にマイクロコンピュータ等を備えたものであって、上記の電気ヒータ22と温度測定手段23とに電気的に接続されている。そして、温度測定手段23で測定した絶縁基材1の温度に基づいて制御手段27により電気ヒータ22への通電量を増減し、これにより、電気ヒータ22の発熱温度をコントロールして絶縁基材1の温度を調整するものである。尚、オゾンの発生方法等の他の構成は上記の実施の形態と同様である。
尚、図11、12以外のオゾン発生装置にも絶縁基材1の温度を測定するための熱電対等の温度測定手段23や制御手段27を設け、温度測定手段23で測定した絶縁基材1の温度に基づいて温度調整手段20による冷却や加熱の強弱を制御手段27で調整することができる。この場合、絶縁基材1がオゾンの発生効率の高い好適な温度となるように、温度調整手段20で絶縁基材1を温度調整しやすくなるものである。
図13に本発明の他の実施の形態を示す。このオゾン発生装置では、絶縁基材1の流通孔2の周辺部分の誘電率が他の部分の誘電率よりも高く形成されているものであり、その他の構成は図6のものと同様である。ここで、誘電率の高い部分は流通孔2の周囲の0.1〜1mmの部分であって、流通孔2の全周及び上下全長にわたって形成されている。このような誘電率の高い部分は筒部材25を絶縁基材1に上下に貫通するように挿着して形成することができる。この場合、筒部材25の内側空間が流通孔2として形成される。また、流通孔2の周辺部分の誘電率は他の部分の誘電率よりも1.1〜3000倍高くすることができる。このような誘電体の高い材料としてはチタン酸バリウム等を例示することができる。この絶縁基材1を用いて図7〜10、11、12と同様のオゾン発生装置を形成することができる。
本発明のオゾン発生装置は、例えば、シンクの排水口に設けてオゾンによる除菌で排水口のぬめりの発生を抑制するのに利用することができる。この場合、図15に示すように、シンク28の排水口28aの下側に設けたトラップ部29と、上記本発明のオゾン発生装置A(のガス吹出孔2b)とをオゾン供給管30で接続し、オゾン発生装置Aからオゾン供給管30を通じてオゾンを含むガスGをトラップ部29に溜まった排水(封水)31にバブリング等により供給することができる。また、本発明のオゾン発生装置は、便器や便座に設けてオゾンによる除菌で水垢の発生を抑制するのに利用することができる。この場合、図16に示すように、便器34とトラップ部32との接続部分で形成される水溜部33と、便器34に内蔵した上記本発明のオゾン発生装置A(のガス吹出孔2b)とをオゾン供給管30で接続し、オゾン発生装置Aからオゾン供給管30を通じてオゾンを含むガスGを水溜部33に溜まった排水(封水)35にバブリング等により供給することができる。さらに、本発明のオゾン発生装置は、食器洗い乾燥機に設けてオゾンによる食器の除菌、洗浄するのに利用することができる。
以下本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
第1のシート材(厚み0.4mm)の一面に導電体膜を印刷成形し、この導電体膜の上面に更に第2のシート材(厚み1.4mm)を積層して配置し、この第2のシート材の一面には導電体膜を印刷成形し、この導電体膜の上面には第3のシート材(厚み1.4mm)を積層して配置した。
このとき、第1〜第3のシート材は、アルミナ粉末を含む混合材料をシート状に成形することで形成し、また各シート材には、直径1mmの開口を形成して、この各開口の位置が合致するように積層した。
また導電体膜は、タングステン層を印刷成形することで形成し、上記シート材の開口よりも大きい直径3mmの開口8がシート材の開口を囲むように配されたパターン状に形成した。
このように形成された積層体を加熱焼成することで、図6に示す平面視形状と断面形状を有するオゾン発生デバイスRを作製した。
このとき、絶縁基材1は直径1mmの55個の流通孔2を具備すると共に厚み3.2mmに形成され、またこれら55個の各流通孔2は平面視45×22mmの範囲の領域にわたり、隣り合う流通孔2同士の間隔が4.5mmとなるように配置されるようにした。
また、電極3、4は厚み30μmの上下二層のタングステン導電体層にて形成され、各流通孔2の周囲を電極3、4の開口8が取り囲むように設置されるようにした。また上下一対の電極3、4の間隔(放電面の間隔)は1.4mmとした。またこの電極3、4の開口8は直径3mmに形成され、流通孔2の内面には露出させず、電極3、4の開口8と、流通孔2の内面との間には、絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電材料)による厚み1mmの絶縁被覆を形成されるようにした。また上部の電極4は電源6に接続し、下部の電極3は接地した。
この絶縁基材1の上部には、図9に示すような銅製の放熱器7が設けられたガス貯留室11を設置し、ガスGはガス貯留室11の上部の流入口10から導入され、絶縁基材1の流通孔2へ流入するように形成した。放熱器7に設けられた通水路7cには冷却水を循環させ、絶縁基材1の過度の加熱を防止するようにした。
(実施例2)
第1のシート材(厚み0.7mm)の一面に導電体膜を印刷成形し、この導電体膜の上面に更に第2のシート材(厚み1.5mm)を積層して配置した。
このとき、第1,第2のシート材は、実施例1の場合と同様の含アルミナ混合材料をシート状に成形することで形成し、また各シート材には、平面視の幅1mm、長さ22mmのスリット状の開口を複数形成して、この各開口の位置が合致するように積層した。
また導電体膜は、実施例1と同様のタングステン導電体層を印刷成形することで形成し、図10(b)に示すような櫛形のパターン状に形成した。
このように形成された積層体を加熱焼成することで、図10(a)に示す構成を有するオゾン発生デバイスRを作製した。
このとき、絶縁基材1は平面視の幅1mm、長さ22mmのスリット状の11個の貫通孔2を具備すると共に厚み2.2mmに形成され、またこれら各流通孔2は平面視45×22mmの範囲の領域にわたり、隣り合う流通孔2同士の間隔が3.5mmとなるように配置されるようにした。
また、電極3、4は絶縁基材1内の同一層内に厚み100μmに形成され、各流通孔2の一側に一方の電極4が、他側に他方の電極4が配置されるようにした。また一対の電極3、4の間隔(放電面の間隔)は2mmとなるようにした。このため、この電極3、4は流通孔2の内面には露出せず、電極3、4の端縁(放電面)と、流通孔2の内面との間には、絶縁基材1を構成する絶縁材料(誘電材料)による厚み0.5mmの絶縁被覆を形成されるようにした。また一方の電極4は電源6に接続し、他方の電極3は接地した。
この絶縁基材1の上部には、図10(a)に示すような窒化アルミニウム製の放熱器7が設けられたガス貯留室11を設置し、ガスGはガス貯留室11の上部の流入口10から導入され、絶縁基材1の流通孔2へ流入するように形成した。放熱器7に設けられた通水路7cには冷却水を循環させ、絶縁基材1の過度の加熱を防止するようにした。
(実施例3)
電極3、4の開口8の内径と流通孔2の内径とを共に1mmの寸法に形成して、開口8の内面を流通孔2の内面で露出するように形成した(図8参照)。これ以外は実施例1と同様にしてオゾン発生装置を形成した。
(実施例4)
電極3、4の開口8の内径を3mmの寸法に形成し、流通孔2を内径1mm、外径3mmのチタン酸バリウム系セラミックス製のチューブ(筒部材25)を接合することにより流通孔2を形成した(図13参照)。これ以外は実施例1と同様にしてオゾン発生装置を形成した。
(実施例5)
ガスGをポリプロピレン製ボックス内にシリカゲルを充填したガス乾燥器(ガス乾燥手段26)を通過させた後、ガス貯留室11の上部の流入口10から導入され、絶縁基材1の流通孔2へ流入するように形成した(図14参照)。これ以外は実施例1と同様にしてオゾン発生装置を形成した。
(比較例)
図17に示す装置を作成し、オゾン生成を行った。電極3、4は長さ50mmの直方体形状からなるチタン製である。電極3、4の表面に溶射法により1mmの厚みでアルミナの層を形成して誘電体被膜36とした。また、電極3、4の内部には冷却水を循環した。このように形成される一対の電極3、4を、1mmの間隔を設けて対向配置し、均一な電界分布が得られるようにした。オゾン生成用のガスGは電極3、4の上部に設置したガスポート37から導入される。
(評価)
上記のようなオゾン発生装置を用いて、空気10リットル/分のガスGを放電空間に導入し、電源6により電極3、4間に正弦波状波形を有する60Hz、10kVの電圧を印加し、電極3、4間の放電空間で放電を発生させ、オゾンを生成した。
オゾン発生装置から生成したオゾンを配管によりメチレンブルー水溶液内に導入し、メチレンブルー水溶液の脱色に必要な時間を比較した。メチレンブルーは、オゾンにより分解され、青色から無色に変化する有機染料である。比較例において脱色に必要な時間を1とした時の、各実施例における脱色に必要な時間を表に示す。表に示すとおり、各実施例において、メチレンブルーの脱色時間が短縮されることがわかる。すなわち、実施例は、比較例に比べて、オゾン生成効率が高いことがわかる。