JP5573796B2 - 表示装置のデコレーションパネル取付構造 - Google Patents

表示装置のデコレーションパネル取付構造

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Description

本発明は、表示装置のデコレーションパネル取付構造、特に、キャビネットがフロントネルとリアパネルとに分割されていて、デコレーションパネルが装着されたフロントパネルにリアパネルが結合されていない状態が半完成品として規定され、デコレーションパネルが装着されたフロントパネルにリアパネルが結合された状態が完成品として規定される表示装置のデコレーションパネル取付構造に関する。
薄型テレビジョン受像機やフォトフレーム、DVD録再機などの表示装置では、キャビネットがフロントネルとリアパネルとに分割されていて、フロントパネルにリアパネルを合わせて結合することによってキャビネットが組み立てられる。また、フロントパネルにデコレーションパネルを装着することによって、表示装置の外観品位を高めて高級感を付与することがある。
この種の表示装置において、フロントパネルにリアパネルを合わせて結合するよりも前の段階で、デコレーションパネルをフロントパネルに装着するという半完成品の組立工程が行われるものでは、半完成品を組み立てた後に、デコレーションパネルをフロントパネルから一旦取り外し、その後に再びデコレーションパネルをフロントパネルに装着するといったリワークの行われることがある。そして、このリワークに際しては、デコレーションパネルをフロントパネルから容易に取り外すことがてきるようになっていることが望ましいということが云える。その反面で、上記した完成品を組み立てた後では、デコレーションパネルをフロントパネルから容易に取り外すことができないようなっていることが要求される。
一方、薄型液晶テレビジョン受像機では、フロントパネルにデコレーションパネルを装着してその外観品位を高めたものが公知であるけれども、この従来例では、デコレーションパネル取付構造として、デコレーションパネルをフロントパネルに両面粘着テープを用いて貼り付ける、という手法が採用されていた。
他方、先行例では、薄型表示装置の前枠部分を構成するサイドフレームに、デコレーションパネルを複数箇所でねじ止めすることが知られていた(たとえば、特許文献1参照)。また、他の先行例では、嵌合構造を採用して装飾部材をフロントパネルに取り付けることが知られ(たとえば、特許文献2参照)、さらに他の先行例では、電話機のカバーパネルを、液晶表示部とトップカバーとの間に挟み込むという構成を採用して取り付けることが提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2006−267755号公報(図3、図4) 特開2009−105517号公報(図1) 特開2008−60793号公報(図5)
しかしながら、従来例としての薄型液晶テレビジョン受像機のデコレーションパネル取付構造は、リワーク時にデコレーションパネルをフロントパネルから取り外すことがもともと予定されていず、しかも、デコレーションパネルが両面粘着テープでフロントパネルに貼り付けられていたので、デコレーションパネルをフロントパネルから取り外すことが困難であった。
また、特許文献1によって提案されているようなねじ止め構造を採用したものでは、デコレーションパネルの着脱に際して取付ねじを締め付けたり取り外したりする作業が煩わしいばかりでなく、取付ねじが余分に必要になってそれだけコスト高になるという問題がある。さらに、特許文献2や特許文献3のものについては、リワークに際して、装飾部材やカバーパネルを必ずしも容易に取り外すことができるものではないということが云える。
本発明は、以上の状況や問題点に鑑みてなされたものであり、薄型テレビジョン受像機などの表示装置では、フロントパネルにリアパネルを合わせることによってキャビネットが組み立てられるという事項に着目した上で、両面粘着テープや取付ねじといった余分な材料や部品を用いることなく、半完成品では、デコレーションパネルをフロントパネルに容易に着脱することが可能でありながら、完成品では、デコレーションパネルをフロントパネルから容易に取り外すことができなくなる表示装置のデコレーションパネル取付構造を提供することを目的とする。
本発明に係る表示装置のデコレーションパネル取付構造は、表示画面の周囲に配備される枠形のフロントパネルにリアパネルを合わせることによって構成されるキャビネットと、上記フロントパネルに重なり状に取り付けられるデコレーションパネルと、を備えている。また、上記フロントパネルに設けられた孔部、及び、この孔部の孔縁に設けられて一対の被係合面を有する被係合部と、上記デコレーションパネルに突設されて間隔を隔てて位置する一対の弾性を有する脚片及びこれらの脚片に各別に設けられて互いに反対向きに突き出た一対の係合爪とによって形成されていると共に、上記孔部に挿通されたフックの一対の上記係合爪が上記被係合部と摺動して一対の上記脚片を背方に撓ませながらその被係合部を乗り越えて上記被係合面に係合することにより、上記デコレーションパネルをフロントパネルとの重なり位置に固定するフックと、上記リアパネルに設けられて、そのリアパネルを上記フロントパネルに合わせて上記キャビネットを形作ったときに、フックの一対の上記係合爪の背部に配備され、かつ、それらの係合爪を受け止めることにより上記脚片の背方への撓み変形幅を制限して上記係合爪が上記被係合部から外れることを阻止するストッパと、を備えている。
上記のように構成された表示装置のデコレーションパネル取付構造において、半完成品を組み立てるときには、デコレーションパネル側のフックをフロントパネル側の孔部に挿入する。このようにすると、フックの係合爪が、フロントパネル側の被係合部と摺動して脚片を背方に撓ませながらその被係合部を乗り越えて被係合面に係合する。この状態では、フロントパネル側の被係合部とフックの一対の脚片とのうちの一方側が他方側を挟んでデコレーションパネルが一対の脚片の対向方向で位置決めされ、併せて、フロントパネル側の被係合部がフックの係合爪とデコレーションパネルとにより挟まれて、デコレーションパネルがフロントパネルとの重なり位置に固定される。したがって、デコレーションパネル側のフックをフロントパネル側の孔部に挿入するという簡単な操作を行うだけで、デコレーションパネルをフロントパネルに容易に取り付けることが可能になる。
こうして組み立てられた半完成品において、リワークの必要性が生じたときには、フックの係合爪を被係合部の被係合面から外し、デコレーションパネルをフロントパネルから引き離してフックをフロントパネル側の孔部から抜き出す。したがって、デコレーションパネルをフロントパネルから容易に取り外すことが可能になる。
また、完成品を組み立てるときには、デコレーションパネルが取り付けられたフロントパネルにリアパネルを合わせる。このようにすると、リアパネル側のストッパが、上記フックの係合爪の背部に配備される。そして、そのストッパが係合爪を受け止めて脚片の背方への撓み変形幅を制限することにより、係合爪が被係合部から外れるという事態を阻止する。したがって、完成品では、デコレーションパネルをフロントパネルから容易に取り外すことができなくなる。
本発明では、上記被係合部が、フロントパネルの上記孔部の孔縁に突設されたリブ状の突出片によって構成され、その突出片の頂面が上記被係合面として形成されている、という構成を採用することが可能である。この構成を採用すると、フロントパネルが肉薄に形成されているとしても、デコレーションパネルとフックの係合爪との相互間隔が突出片の高さに見合う寸法になり、フックの脚片をその突出片の高さに見合って長くすることが可能になる。そのため、フックの脚片に付与することが必要な弾性を、フロントパネルの肉厚の影響を受けずに、突設片の高さ、ひいては脚片の長さを調節して適切な大きさに定めることが容易になる。
本発明では、上記ストッパがリブ状の板片でなり、その板片の幅方向端縁がフックの上記係合爪にその背部で対峙するように構成されていることが望ましい。この構成であると、ストッパを形成している板片を薄肉にしても、その板片が、ストッパに要求される強度を発揮する。また、ストッパを構成しているリブ状の板片が、リアパネルを補強することにも役立つ。
本発明において、上記被係合面と上記係合爪との係合幅は、それら両者が係合し、かつ、フロントパネルにリアパネルが合わされていないときに、上記デコレーションパネルを上記フロントパネルから引き離す方向に引張ることにより、上記脚片が背方へ撓み変形して上記係合爪が上記被係合面から外れることを可能にする寸法に定められている、という構成を採用することが可能である。この構成によれば、半完成品を組み立てた後において、人為的に係合爪を被係合面から外す操作を行うことなく、デコレーションパネルをフロントパネルから引き離す方向に引張るだけで、デコレーションパネルをフロントパネルから取り外すことが可能になる。
本発明では、上記被係合面に対する係合爪の係合面が、前上がり勾配を有する傾斜面として形成されていてもよい。この構成であれば、半完成品を組み立てた後において、デコレーションパネルをフロントパネルから引き離す方向に引張るだけで、係合爪の傾斜している係合面がフロントパネル側の被係合部と摺動してフックの脚片を背方に撓み変形させる。そのため、人為的に係合爪を被係合面から外す操作を行うことなく、係合爪が被係合面から外れるようになってフックの損壊が未然に防止される。
以上説明したように、本発明に係る表示装置のデコレーションパネル取付構造によれば、両面粘着テープや取付ねじといった余分な材料や部品を用いることなく、半完成品では、リワークに際してデコレーションパネルをフロントパネルに容易に着脱することが可能でありながら、完成品では、デコレーションパネルをフロントパネルから容易に取り外すことができなくなる。そのため、半完成品でのリワークを容易に行うことができ、しかも、完成品では、デコレーションパネルがフロントパネルから外れるという事態が起こらなくなる、という効果が奏される。
本発明の実施形態に係るデコレーションパネル取付構造が適用された表示装置の正面図である。 図1のII部を拡大して示した部分斜視図である。 図1のIII部に相当するフロントパネル10の要部の部分斜視図である。 フロントパネルの背面図である。 フロントパネルと装着前のデコレーションパネルとの要部を示した横断面図である。 デコレーションパネルが装着されたフロントパネルの要部を示した横断面図である。 完成品の組立て手順を示した要部の横断面図である。 完成品の他の組立て手順を示した要部の横断面図である。 完成品を組み立てた状態の要部の横断面図である。 ストッパの作用を示した要部の拡大横断面図である。 フロントパネルと装着前のデコレーションパネルとの要部を示した他の実施形態の横断面図である。 デコレーションパネルが装着されたフロントパネルの要部を示した他の実施形態の横断面図である。 半完成品からデコレーションパネルを取り外すときの作用を示した他の実施形態の説明図である。 ストッパの作用を示した他の実施形態の要部の拡大横断面図である。
図1は本発明の実施形態に係るデコレーションパネル取付構造が適用された表示装置としての薄型テレビジョン受像機Aの正面図である。この薄型テレビジョン受像機Aは、液晶型表示画面1の周囲に配備される矩形枠形のフロントパネル10を有し、このフロントパネル10の左右両側に、その全高に亘る長さを備えた縦長のデコレーションパネル30が装着されている。また、図1には現れていないけれども、フロントパネル10には、その背部に合わされたリアパネルが結合されていて、それらのフロントパネル10とリアパネルとによってキャビネットが構成されている。
図2は図1のII部を拡大して示した部分斜視図、図3はデコレーションパネル30が装着されていない状態での図1のIII部に相当するフロントパネル10の要部の部分斜視図、図4はフロントパネル10の背面図である。
図3のように、矩形枠形のフロントパネル10の縦柱部11には、段差を有して形成されたパネル取付部12がその全高部分に亘って具備されていて、このパネル取付部12に前板部13と側板部14とが備わっている。そして、パネル取付部12の前板部13と側板部14とを覆う横断面略L字形のデコレーションパネル30が、図2のようにそのパネル取付部12に装着されている。したがって、デコレーションパネル30は、フロントパネル10に重なり状に取り付けられていることになる。
図3のように、フロントパネル10のパネル取付部12の前板部13に、孔部15が形成されている。図例の孔部15は、横並びの2つの孔部16,16に分かれているけれども、それらの孔部16,16を連続させて1つの横長の孔部に形成しておいてもよい。また、図4に示したように、孔部15は、左右のパネル取付部12の前板部13の縦方向複数箇所に形成されている。
図5はフロントパネル10と装着前のデコレーションパネル30との要部を示した横断面図、図6はデコレーションパネル30が装着されたフロントパネル10の要部を示した横断面図である。
図5のように、フロントパネル10のパネル取付部12の前板部13に設けられた孔部15における互いに反対側の2箇所の孔縁のそれぞれには、前板部13と一体のリブ状の一対の突出片41,41が突設されていて、それらの突出片41,41が被係合部40を構成している。そして、それぞれの突出片41,41の頂面が被係合面42,42として形成されている。
図5のように、樹脂の一体成形体でなるデコレーションパネル30は、その裏面側にフック50を備えている。このフック50は、横方向に間隔を隔てて位置する一対の弾性を有する脚片51,51とこれらの脚片51,51の頂部に各別に設けられた一対の係合爪52,52とを備えていて、一対の係合爪52,52がそれぞれの脚片51,51から互いに反対向きに突き出ている。さらに具体的には、一対の係合爪52,52が一対の脚片51,51の対向方向aに対して反対向きに突き出ている。係合爪52には、上記した被係合部40の一対の被係合面42,42に係合可能な係合面53が備わっている。この係合面53は、脚片51からの係合爪52の突出方向や上記した対向方向aと平行になっている。また、デコレーションパネル30側には、フック50が縦方向(長手方向)の複数箇所に設けられていて、それぞれのフック50が、図4に示した複数箇所の孔部15に各別に対応している。
フック50は、フロントパネル10の前側からその孔部15に矢印Y1のように挿入することができる。また、図示していないけれども、フック50を孔部15に挿入する途中では、フック50の一対の係合爪52,52が、フロントパネル10側の被係合部40を形成している一対の突出片41,41と摺動して一対の脚片51,51を背方(係合爪52の突出方向に対する反対方向)に撓ませるように作用する。そして、一対の係合爪52,52のそれぞれがその相手方としてのそれぞれの突出片41,41を乗り越えると、それぞれの脚片51がその弾性により復元して、それぞれの係合爪52が、対応する突出片41の頂面によって形成されている被係合面42に各別に係合するようになっている。
さらに、図6のように、係合爪52が被係合面42に係合した状態では、被係合部40の一対の突出片41,41が、フック50の一対の脚片51,51を挟み付けてデコレーションパネル30を横方向で位置決めするようになっている。また、被係合部40がフック50の係合爪52とデコレーションパネル30とにより挟まれるようになっている。
以上のように構成されているフロントパネル10にデコレーションパネル30を組み付けて半完成品を組み立てるときには、図5の矢印Y1のように、デコレーションパネル30側のフック50をフロントパネル10側の孔部15に挿入することによって、図6のように、フック50の一対の係合爪52,52を、フロントパネル10側の被係合部40の一対の被係合面42,42に係合させる。こうして組み立てられた半完成品では、被係合部40の一対の突出片41,41が、フック50の一対の脚片51,51を挟み付けてデコレーションパネル30を横方向で位置決めし、フック50の係合爪52とデコレーションパネル30とが被係合部40を挟み付けるので、デコレーションパネル30がフロントパネル10との重なり位置、具体的には図3に示したパネル取付部12に固定される。したがって、デコレーションパネル側のフックをフロントパネル側の孔部に挿入するという簡単な操作を行うだけで、デコレーションパネル30をフロントパネル10に容易に取り付けることが可能になる。
こうして組み立てられた半完成品において、リワークの必要性が生じたときには、フック50の一対の係合爪52,52を図6の矢印X1,X1のように内側に押して脚片51,51を背方へ撓み変形させることにより、図6に仮想線で示したように被係合部40の一対の被係合面42,42から係合爪52,52を外し、デコレーションパネル30をフロントパネル10から矢印Y2のように引き離してフック50をフロントパネル10側の孔部15から抜き出せばよい。したがって、半完成品の状態では、デコレーションパネル30をフロントパネル10から容易に取り外すことが可能である。
図7は完成品の組立て手順を示した要部の横断面図、図8は完成品の他の組立て手順を示した要部の横断面図、図9は完成品を組み立てた状態の要部の横断面図である。また、図10はストッパ70の作用を示した要部の拡大横断面図である。
図7〜図9のように、フロントパネル10に合わせて結合されるリアパネル60にはストッパ70が設けられている。このストッパ70は、リアパネル60と共に樹脂で一体成形されたリブ状の板片でなる。そして、図9のように、フロントパネル10にリアパネル60を合わせた状態では、ストッパ70を構成しているリブ状の板片が、被係合部40に係合しているフック50の一対の係合爪52,52の相互間に挿入されて、その板片の幅方向片側の端縁71が、一方側の係合爪52にその背部で対峙し、他側の端縁71が、他方側の係合爪52にその背部で対峙するように構成されている。
また、図10に示したように、一方側の係合爪52にその背部で対峙している板片の幅方向片側の端縁71は、被係合部40の被係合面42に係合している係合爪52が、その被係合面42から外れる背方へ変位したときに、その係合爪52に当接して受け止めることにより、脚片51の背方への撓み変形幅を制限して係合爪52が被係合部40から外れることを阻止する。他方側の係合爪52にその背部で対峙している板片の幅方向他側の端縁71も、同様の作用で、他方側の係合爪52を有する脚片51の背方への撓み変形幅を制限して係合爪52が被係合部40から外れることを阻止する。したがって、完成品では、ストッパ70の作用によって、デコレーションパネル30をフロントパネル10から容易に取り外すことができなくなる。
完成品の組立工程では、図7のようにリアパネル60の端部をフロントパネル10の端部に突き合わせ、その突合せ箇所を支点としてリアパネル60を矢印bのように回動させることによりフロントパネル10に合わせるという手順を採用する場合がある。その一方で、図8のようにリアパネル60をフロントパネル10に近付ける操作を通じてフロントパネル10に合わせるという手順を採用する場合もある。そこで、この実施形態では、いずれの場合においても、その組立工程で、ストッパ70を構成しているリブ状の板片70がフック50と干渉しない形状に形作られている。また、ストッパ70を実施形態のようにリブ状の板片によって構成しておくと、そのストッパ70がリアパネル60の補強リブとしても作用するという利点がある。
以上説明した実施形態において、図6などに示した被係合面42と係合爪52との係合幅は、それら両者が係合し、かつ、半完成品の状態でデコレーションパネル30をフロントパネル10から引き離す方向に引張ることにより、脚片51が背方へ撓み変形して係合爪52が被係合面42から外れることを可能にする寸法に定めることも可能である。この構成を採用しておくと、人為的に係合爪52を被係合面42から外す操作を行うことなく、デコレーションパネル30をフロントパネル10から引き離す方向に引張るだけで、デコレーションパネル30をフロントパネルから取り外すことが可能になる。
図11は他の実施形態によるフロントパネル10と装着前のデコレーションパネル30との要部を示した横断面図、図12はデコレーションパネル30が装着されたフロントパネル10の要部を示した横断面図である。また、図13は半完成品からデコレーションパネル30を取り外すときの作用を示した説明図、図14はストッパ70の作用を示した要部の拡大横断面図である。
この実施形態では、被係合部40及びフック50の構成が、図5〜図10を参照して説明した実施形態とは相違している。
すなわち、この実施形態では、図11又は図12のように、フック50の一対の係合爪52,52の係合面53,53が、前上がり勾配を有する傾斜面として形成されている点で、図5〜図10を参照して説明した実施形態と相違している。また、被係合部40の一対の突出片41,41の頂面によって形成されている被係合面42,42が、上記係合面53,53と同様の勾配を有する傾斜面として形成されている点でも、図5〜図10を参照して説明した実施形態と相違している。その他の構成は図5〜図10を参照して説明した実施形態のそれと同様であるので、図11及び図12では、図5〜図10に示した部分と同一部分に同一の符号を示してある。
この実施形態においても、半完成品を組み立てるときには、図11の矢印Y1のように、デコレーションパネル30側のフック50をフロントパネル10側の孔部15に挿入することによって、図12のように、フック50の一対の係合爪52,52を、フロントパネル10側の被係合部40の一対の被係合面42,42に係合させる。こうして組み立てられた半完成品では、被係合部40の一対の突出片41,41が、フック50の一対の脚片51,51を挟み付けてデコレーションパネル30を横方向で位置決めし、フック50の係合爪52とデコレーションパネル30とが被係合部40を挟み付けるので、デコレーションパネル30がフロントパネル10との重なり位置、具体的には図3に示したパネル取付部12に固定される。したがって、デコレーションパネル側のフックをフロントパネル側の孔部に挿入するという簡単な操作を行うだけで、デコレーションパネルをフロントパネルに容易に取り付けることが可能になる。
こうして組み立てられた半完成品において、リワークの必要性が生じたときには、図13の矢印Y3のようにデコレーションパネル30をフロントパネル10から引き離す方向に引張る。このようにすると、係合爪52の傾斜している係合面53が被係合部40の被係合面42と摺動してフック50の脚片51を矢印X2のように背方に撓み変形させる。そのため、人為的に係合爪52を被係合面42から外す操作を行うことなく、係合爪52が被係合面42から外れるようになる。したがって、被係合部40に係合しているフック50が無理に強く引張られて係合爪52が欠損するというようなフック50の損壊が未然に防止される。
この実施形態においても、リアパネル60にはリブ状の板片でなるストッパ70が設けられている。そして、図14のように、フロントパネル10にリアパネル60を合わせた状態では、ストッパ70を構成しているリブ状の板片が、被係合部40に係合しているフック50の一対の係合爪52,52の相互間に挿入されて、その板片の幅方向片側の端縁71が、一方側の係合爪52にその背部で対峙し、他側の端縁71が、他方側の係合爪52にその背部で対峙するように構成されている。また、一方側の係合爪52にその背部で対峙している板片の幅方向片側の端縁71は、被係合部40の被係合面42に係合している係合爪52が、その被係合面42から外れる背方へ変移したときに、その係合爪52に当接して受け止めることにより、脚片51の背方への撓み変形幅を制限して係合爪52が被係合部40から外れることを阻止する。他方側の係合爪52にその背部で対峙している板片の幅方向他側の端縁71も、同様の作用で、他方側の係合爪52を有する脚片51の背方への撓み変形幅を制限して係合爪52が被係合部40から外れることを阻止する。したがって、完成品では、ストッパ70の作用によって、デコレーションパネル30をフロントパネル10から容易に取り外すことができなくなる。この実施形態において、被係合面42に勾配を付与することは必ずしも必要ではない。
なお、この実施形態では、被係合部40の一対の突出片41の強度を高めるために、それらの突出片41に補強リブ45,45を付加してある。こうしておくと、係合爪52の傾斜している係合面53が被係合部40の被係合面42と摺動してフック50の脚片51を矢印X2のように背方に撓み変形させる、という作用が確実に発揮される。
図5〜図10を参照して説明した実施形態や、図11〜図14を参照して説明した実施形態では、リアパネル60をフロントパネル10に合わせたときに、リブ状の板片でなるストッパ70が、フック50の一対の係合爪52,52の相互間に挿入されるように構成されている。これは、フック50の一対の係合爪52,52が、一対の脚片51,51の対向方向a(図5参照)とは反対向きに突出していることによる。
これに対し、フックの一対の係合爪を、一対の脚片の対向方向に突出させておき、それらの係合爪が、一対の脚片の内側に位置する一対の突出片によって構成される被係合部の一対の被係合面に係合するような構成を採用することも可能である。このような構成を採用した場合には、リアパネル側のリブ状の板片でなるストッパが、フックの外側でその一対の係合爪に対峙する構成にしておくとよい。
1 表示画面
10 フロントパネル
15 孔部
30 デコレーションパネル
40 被係合部
41 突出片
42 被係合面
50 フック
51 脚片
52 係合爪
60 リアパネル
70 ストッパ
71 板片の幅方向端縁

Claims (5)

  1. 表示画面の周囲に配備される枠形のフロントパネルにリアパネルを合わせることによって構成されるキャビネットと、上記フロントパネルに重なり状に取り付けられるデコレーションパネルと、を備える表示装置のデコレーションパネル取付構造であって、
    上記フロントパネルに設けられた孔部と、この孔部の孔縁に設けられて一対の被係合面を有する被係合部と、
    上記デコレーションパネルに突設されて間隔を隔てて位置する一対の弾性を有する脚片及びこれらの脚片に各別に設けられて互いに反対向きに突き出た一対の係合爪によって形成され、上記孔部に挿通されて上記被係合部に係合するフックと、
    上記リアパネルに設けられて、そのリアパネルを上記フロントパネルに合わせて上記キャビネットを形作ったときに、一対の上記係合爪の背部に配備され、かつ、それらの係合爪を受け止めることにより、上記係合爪の背方への上記脚片の撓み変形幅を制限して、上記係合爪が上記被係合部から外れるのを阻止するストッパと、
    を備えていることを特徴とする表示装置のデコレーションパネル取付構造。
  2. 上記被係合部が、フロントパネルの上記孔部の孔縁に突設されたリブ状の突出片によっ
    て構成され、その突出片の頂面が上記被係合面として形成されている請求項1に記載した
    表示装置のデコレーションパネル取付構造。
  3. 上記ストッパがリブ状の板片でなり、その板片の幅方向端縁がフックの上記係合爪にそ
    の背部で対峙するように構成されている請求項1又は請求項2に記載した表示装置のデコ
    レーションパネル取付構造。
  4. 上記被係合面と上記係合爪との係合幅は、それら両者が係合し、かつ、フロントパネル
    にリアパネルが合わされていないときに、上記デコレーションパネルを上記フロントパネ
    ルから引き離す方向に引張ることにより、上記脚片が背方へ撓み変形して上記係合爪が上
    被係合面から外れることを可能にする寸法に定められている請求項2に記載した表示装
    置のデコレーションパネル取付構造。
  5. 上記被係合面に対する係合爪の係合面が、前上がり勾配を有する傾斜面として形成され
    ている請求項3に記載した表示装置のデコレーションパネル取付構造。
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