JP5573538B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体を載置したトレイを搬送させて当該トレイに載置された被記録媒体に画像を記録可能な画像記録装置に関する。
従来より、入力信号に基づいて被記録媒体に画像を記録可能な画像記録装置が知られている。このような画像記録装置は、例えばインクジェット記録方式や電子写真方式によって被記録媒体に画像の記録を行う記録部を備えている。
上述した画像記録装置において、シート状の被記録媒体は、装置の下側に設けられたシートカセットから装置背面に向かって送り出され、装置背面近傍に設けられた湾曲路をUターンするように案内されて、その後、装置前面に向かって搬送される。シート状の被記録媒体は、装置前面に向かって搬送される際に記録部によって画像を記録される。
上述した画像記録装置において、シート状の被記録媒体が湾曲路で引っかかることなどにより詰まってしまった場合、湾曲路は装置背面近傍に設けられているため、装置前面からアクセスすることが困難である。そこで、特許文献1に記載の情報処理装置においては、装置本体の後部に、装置本体の後方を開閉する開閉カバーユニットが設けられている。
一方、上述した画像記録装置において画像記録が行われる被記録媒体には、シート状の被記録媒体の他、特許文献2に記載されているように、CDやDVDなどのシートよりも厚くて剛性の高い被記録媒体も提案されている。
CDなどの被記録媒体に画像記録可能な画像記録装置において、CDなどの被記録媒体に画像の記録が行われる際、当該被記録媒体は専用のトレイに載置される。トレイは画像記録装置の前面に設けられた挿入口から挿入され、装置背面に向かう第1向きに所定量搬送される。この際、トレイは、記録部の直下を通過する。その後、トレイは、第1向きとは逆向きの第2向きに搬送される。この際、トレイに載置された被記録媒体は、記録部によって画像を記録される。その後、トレイは、挿入口から排出される。
また、近年、画像記録装置は、小型化されてきている。このような画像記録装置は、記録部から装置背面部までの間隔が短いため、トレイが所定量搬送された際に、トレイの先端が装置背面部と接触してしまう。当該接触を防止するために、画像記録装置の背面部に、トレイが通過可能な開口部が設けられている。これにより、トレイが所定量搬送された際に、トレイと画像記録装置の背面部との接触が防止可能である。
特開2007−182316号公報 特開2006−88654号公報
上述のような構成の画像記録装置において、つまりCDなどの被記録媒体に画像を記録可能であり、装置背面部などに開閉カバーユニットが設けられており、かつ開閉カバーユニットに開口部が設けられている画像記録装置において、CDなどの被記録媒体に画像の記録が行われているときに、トレイの先端が開口部を通過している状態で開閉カバーユニットが誤って開かれると、トレイが押し曲げられ、それによって、トレイやCDなどの被記録媒体が破損してしまうおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、トレイに載置された被記録媒体に画像の記録が行われているときに、装置に設けられた開閉可能な部材を開くことができなくすることにより、当該被記録媒体及びトレイの破損を防止することができる構造を提供することにある。
(1) 本発明の画像記録装置は、シートの搬送方向に沿って、上記シートが湾曲されて案内される湾曲部、及び上記シートが直線状に延びて案内され、且つ、被記録媒体を載置可能なトレイを案内可能な直線部が配置された第1経路と、上記湾曲部の外側を区画するガイド面が設けられており、上記湾曲部を当該装置外に露出させる第1姿勢、及び上記湾曲部を当該装置外から遮蔽させ、上記ガイド面によって上記シートをガイド可能な姿勢である第2姿勢の間で回動可能なガイド部材と、上記ガイド部材に設けられ、上記第2姿勢において、上記直線部から直線状に延びており、上記トレイを案内可能な第2経路と、上記直線部を案内される上記シート及び上記被記録媒体に画像を記録する記録部と、上記ガイド部材を上記第2姿勢にロックする第3姿勢、及び上記ロックを解除する第4姿勢の間で姿勢変化可能なロック部材と、上記ロック部材を上記第3姿勢と上記第4姿勢とに姿勢変化させるために操作される操作部と、を備えている。上記第4姿勢をとっている上記ロック部材の少なくとも一部が占める空間が、上記第2経路を構成する空間と共有されており、上記トレイと上記ロック部材との当接により上記ロック部材の上記第4姿勢への姿勢変化が規制される。
小型化された画像記録装置においては第1経路及び第2経路が短くなる。よって、第2経路上のトレイに載置された被記録媒体が記録部によって画像を記録されているとき、トレイの一部は第2経路に存在する可能性が高い。ここで、ユーザが操作部を操作してロック部材によるロックを解除するためには、ロック部材の少なくとも一部が第2経路を構成する空間に位置する必要がある。しかし、上述したとおり、トレイが第2経路に存在するため、ロック部材は第2経路を構成する空間に位置することができない。よって、ロック部材によるロックの解除は実行できず、被記録媒体の画像記録中にガイド部材が第2姿勢から第1姿勢に姿勢変化されることはない。
(2) 上記ロック部材は、上記第3姿勢の状態において、上記第2経路を案内される上記トレイ及び上記トレイに載置された上記被記録媒体から離間している。
上述の構成においては、ロック部材が第3姿勢である場合、ロック部材はトレイ及び被記録媒体に接触しない。よって、ロック部材が、第2経路を案内されているトレイに対して、摩擦力などを及ぼすことが防止可能である。換言すると、ロック部材が第2経路を案内されているトレイに対する負荷となることが防止可能である。
(3) 上記ガイド部材に、上記第2経路を案内される上記トレイを当該装置外に突出させる開口が形成されている。上記操作部を操作するための空間が、上記開口を構成する空間と共有されている。
トレイが開口を介して装置外に突出されている場合、開口を構成する空間はトレイによって占められる。これにより、ユーザは、当該空間に指などを入れにくくなり、操作部を操作することが困難となる。よって、トレイが開口を介して装置外に突出されている間、ロック部材によるロックの解除の実行は困難となるため、ガイド部材が姿勢変化される可能性が低減可能である。
(4) 上記操作部は、上記開口よりも下方に設けられている。
トレイが開口を介して装置外に突出されている場合、操作部はトレイに遮られて上方から見えなくなり、操作部を操作することが困難となる。よって、トレイが開口を介して装置外に突出されている間、ロック部材によるロックの解除は実行困難であるため、ガイド部材が姿勢変化される可能性が低減可能である。
(5) 上記ロック部材は、上記第4姿勢の状態において、上記第2経路を構成する空間のうちの所定空間を占めている。上記所定空間は、上記第2経路を案内される上記トレイの搬送方向と直交し且つ上記第2経路のトレイ搬送面に沿った幅方向において、上記トレイに載置されている上記被記録媒体の外側の空間である。
上述の構成においては、ロック部材はトレイと接触することはあるが、被記録媒体と接触することはない。よって、被記録媒体がロック部材と接触することによって傷つくことなどが防止できる。
(6) 上記ロック部材は、上記第3姿勢から上記第4姿勢に姿勢変化する過程において、上記第2経路を案内される上記トレイの上記被記録媒体が載置されている面の裏面側から、上記第2経路を構成する空間に突入する。
上述の構成においては、(5)と同様、ロック部材はトレイと接触することはあるが、被記録媒体と接触することはない。よって、被記録媒体がロック部材と接触することによって傷つくことなどが防止できる。
本発明においては、被記録媒体の画像記録中にガイド部材が姿勢変化されることはないため、トレイ及びトレイに載置された被記録媒体の破損を防止することができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、メディアトレイ71の外観斜視図であり、(A)には上面72側から見た外観斜視図が示されており、(B)には下面75側から見た外観斜視図が示されている。 図4は、複合機10を背面16側から見た外観斜視図であり、(A)にはカバー部材80が閉塞姿勢である場合が示されており、(B)にはカバー部材80が露出姿勢である場合が示されている。 図5は、複合機10の外観斜視図であり、(A)にはメディアトレイ71が前側開口13から挿入されている状態が示されており、(B)にはメディアトレイ71が第2後側開口87から突出している状態が示されている。 図6は、カバー部材80及び第1経路65を案内されるメディアトレイ71の斜視図である。 図7は、カバー部材80及びメディアトレイ71の斜視図であり、(A)にはメディアトレイ71が第2後側開口87から突出されていない状態が示されており、(B)にはメディアトレイ71が第2後側開口87から突出された状態が示されている。 図8は、カバー部材80の縦断面図であり、(A)にはロック部材90がロック姿勢である状態が示されており、(B)にはロック部材90がロック解除姿勢である状態が示されており、(C)にはロック部材90がメディアトレイ71に当接している状態が示されている。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、前側開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9を定義する。
[複合機10]
図1に示されるように、本発明の画像記録装置の一例である複合機10は、概ね薄型の直方体に形成されており、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。なお、本実施形態では、プリント機能として片面画像記録機能のみ有している複合機10が説明されるが、複合機10は両面画像記録機能を有していてもよい。プリンタ部11は、正面に前側開口13が形成された筐体14を有し、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が、前側開口13から前後方向8に挿抜可能である。給紙トレイ20には、所望のサイズの記録用紙(本発明のシートの一例)が載置される。
図2に示されるように、プリンタ部11は、記録用紙を給送する給紙部15と、記録用紙に画像を記録するインクジェット記録方式の記録部24(本発明の記録部の一例)などを備えている。プリンタ部11は、外部機器から受信した印刷データなどに基づいて、記録用紙に画像を記録する。また、複合機10は、記録用紙よりも厚みがあるCD−ROMやDVD−ROMなどの記録メディア(本発明の被記録媒体の一例)の盤面上に記録部24によって画像を記録する機能を有する。この機能については後述する。
[給紙部15]
給紙部15は、給紙トレイ20の上側に設けられている。給紙部15は、給紙ローラ25、給紙アーム26及び駆動伝達機構27を備えている。給紙ローラ25は、給紙アーム26の前端部で軸支されている。給紙アーム26は、軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給紙ローラ25は給紙トレイ20に接離可能である。給紙ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、給紙用モータ(不図示)の駆動力が伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙トレイ20上に積載された記録用紙を1枚ずつ分離して以下で説明する第1経路65へ供給する。
[第1経路65及び第2経路66]
プリンタ部11の内部には、給紙トレイ20の先端(後方側の端部)から記録部24を経て排紙トレイ21に至り、記録用紙及び記録メディアを載置可能な後述するメディアトレイ71(本発明のトレイの一例)を案内可能な第1経路65(本発明の第1経路の一例)と、第1経路65から分岐してプリンタ部11の後端部に至り、メディアトレイ71を案内可能な第2経路66(本発明の第2経路の一例)とが形成されている。
第1経路65は、給紙トレイ20の先端から後述する第1ローラ対58に至る間に形成された湾曲路65A(本発明の湾曲部の一例)と、記録部24から排紙トレイ21に至る間に形成された直線路65B(本発明の直線部の一部)とに区分される。つまり、第1経路65には、湾曲路65Aと直線路65Bとが配置されている。
湾曲路65Aは、給紙トレイ20の先端付近から第1ローラ対58に亘って延設された湾曲状の通路である。記録用紙は、湾曲路65Aを搬送方向(図2において一点鎖線で示される方向)に沿って搬送向き(図2において一点鎖線に付された矢印の向き)に湾曲されて案内される。湾曲路65Aは、第1ローラ対58において直線路65Bと連続している。これにより、記録用紙は、湾曲路65Aを介して直線路65Bに案内される。湾曲路65Aは、所定間隔を隔てて互いに対向する内側ガイド部材19及び後述するカバー部材80(本発明のガイド部材の一例)の下側部材83によって区画されている。換言すると、湾曲路65Aは、内側ガイド部材19の後面を構成する内側ガイド面19Aによって内側を区画され、下側部材83の前面を構成する外側ガイド面83A(本発明のガイド面の一例)によって外側を区画されている。
直線路65Bは、湾曲路65Aにおける搬送向きの下流端、つまり第1ローラ対58から排紙トレイ21に亘って前後方向8に延設された直線状の通路である。記録用紙は、直線路65Bを搬送向き(図2において2点鎖線に付された矢印の向き)に案内される。つまり、記録用紙は、直線路65Bを直線状に延びて案内される。記録用紙は、記録部24によって画像を記録された後に排紙トレイ21に排出される。また、メディアトレイ71は、直線路65Bを搬送向き及び搬送向きと反対向きの双方向に案内される。直線路65Bは、所定間隔を隔てて互いに対向する上側ガイド部材52及び以下で説明するプラテン42を支持するプラテン支持部材53によって区画されている。
第2経路66は、カバー部材80に形成された直線状の通路である。第2経路66は、カバー部材80が閉塞姿勢(図2に実線で示される状態)である場合に、第1ローラ対58から前方に向かって延設された直線路65Bと反対向き、つまり後方に向かって複合機10の背面まで延設されている。換言すると、カバー部材80が閉塞姿勢である場合に、第2経路66と直線路65Bとは、第1ローラ対58を境界として、連続する一つの直線状の経路を構成している。メディアトレイ71は、カバー部材80が閉塞姿勢である場合に、第2経路66を搬送向き及び搬送向きと反対向き(図2において矢印付きの破線で示される向き)に案内される。第2経路66は、所定間隔を隔てて互いに対向するカバー部材80の上側部材82及び下側部材83によって区画されている。換言すると、第2経路66は、上側部材82の下面を構成する上側ガイド面82Aと、下側部材83の上面を構成する下側ガイド面83Bとによって区画されている。
[記録部24]
記録部24は、直線路65Bの上側に設けられている。記録部24は、記録ヘッド38を搭載して主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)へ往復移動するキャリッジ40を備えている。記録ヘッド38には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド38は、ノズル39からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ40が主走査方向へ往復動することで、記録ヘッド38が記録用紙に対して走査され、直線路65Bの下方に記録部24と対向して設けられているプラテン42上を搬送される記録用紙に画像が記録される。プラテン42は、記録用紙を支持し、プラテン支持部材53に支持されている。なお、後述するように、記録部24は、記録メディアの盤面上にも画像を記録可能である。
[第1ローラ対58及び第2ローラ対59]
記録部24より搬送向きの上流側には、第1経路65及び第2経路66の上側に配置された第1搬送ローラ60と、第1経路65及び第2経路66の下側に第1搬送ローラ60に対向して配置されたピンチローラ61とよりなる第1ローラ対58が設けられている。ピンチローラ61は、バネなどの弾性部材(不図示)によって第1搬送ローラ60のローラ面に圧接されている。第1ローラ対58は、記録用紙を狭持してプラテン42上へ送る。また、第1ローラ対58は、メディアトレイ71を挟持して後方または前方へ搬送する。
記録部24より搬送向きの下流側には、第1経路65の下側に配置された第2搬送ローラ62と、第1経路65の上側に第2搬送ローラ62に対向して配置された拍車63よりなる第2ローラ対59が設けられている。拍車63は、バネなどの弾性部材(不図示)によって第2搬送ローラ62のローラ面に圧接されている。第2ローラ対59は、記録部24を通過した記録用紙を狭持して排紙トレイ21へ搬送する。また、第2ローラ対59は、メディアトレイ71を挟持して後方または前方へ搬送する。
第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、搬送用モータ(不図示)から駆動伝達機構(不図示)を介して回転駆動力が伝達されて回転される。駆動伝達機構は、遊星ギヤなどから構成されており、搬送用モータが正転または逆転の一方(本実施形態では正転とする。)に回転された場合に、記録用紙またはメディアトレイ71を搬送向きに搬送させ、搬送用モータが正転または逆転の他方(本実施形態では逆転とする。)に回転された場合に、メディアトレイ71を搬送向きと逆向きに搬送させるように、各ローラ60、62を回転させる。
[第1ローラ対58、第2ローラ対59及びプラテン42の姿勢変化]
第1ローラ対58及び第2ローラ対59は、一対のローラが互いに当接する当接姿勢と、一対のローラが互いに離間する離間姿勢とに姿勢変化可能である。第1ローラ対58及び第2ローラ対59が当接姿勢をとっている場合、記録用紙の挟持が可能であり、記録用紙を直線路65Bに沿って搬送させる。一方、第1ローラ対58及び第2ローラ対59が離間姿勢をとっている場合、各ローラ対の一対のローラ間の間隔は、メディアトレイ71を挟持するのに適した間隔となり、第1ローラ対58及び第2ローラ対59は、メディアトレイ71を直線路65B及び第2経路66に沿って搬送させる。本実施形態においては、ピンチローラ61及び第2搬送ローラ62が下方へ移動することによって、第1ローラ対58及び第2ローラ対59は、当接姿勢から離間姿勢へ姿勢変化される。
また、プラテン42も下方に移動可能である。プラテン42が下方に移動していない場合、プラテン42と記録部24の間の間隔は、記録用紙が記録部24の下方を通過可能な間隔である。一方、プラテン42が下方に移動している場合、当該間隔は、メディアトレイ71が記録部24の下方を通過可能な間隔である。
ピンチローラ61、第2搬送ローラ62、及びプラテン42の下方への移動は、例えば、ピンチローラ61、第2搬送ローラ62、及びプラテン42の下方に設けられた偏心カム140及びプラテン支持部材53によって実行される。偏心カム140は、左右方向9を軸方向として複合機10の筐体14を構成するフレーム(不図示)に回転自在に支持されている。偏心カム140は、軸142からの径が周期的に変化する円盤である。
プラテン支持部材53は、偏心カム140に載置されるようにして支持されている。ピンチローラ61及び第2搬送ローラ62は、プラテン支持部材53に回転可能に支持されている。プラテン42は、上述したようにプラテン支持部材53に支持されている。
本実施形態では、偏心カム140は、図示されていないモータから駆動伝達されて回転される。偏心カム140が回転されると、その周面がプラテン支持部材53に対して摺動される。偏心カム140の周面は、軸142からの径が周期的に変化するので、この変化によってプラテン支持部材53が上下方向7へ移動する。プラテン支持部材53の上下方向7への移動によって、ピンチローラ61、第2搬送ローラ62、及びプラテン42が上下方向7へ移動される。図2には、プラテン支持部材53が上側へ移動された状態が実線で示されており、下側へ移動された状態が破線で示されている。
[メディアトレイ71]
上述したように、複合機10は、記録メディアの盤面上に画像を記録する機能を有する。記録メディアの盤面上に画像が記録される場合、記録メディアはメディアトレイ71に載置される。
図3に示されるように、メディアトレイ71は、薄型の直方体の樹脂板である。メディアトレイ71の上面72には、記録メディアが載置されるメディア載置部70が設けられている。メディア載置部70は、円形状の凹みである。当該凹みの直径は、載置される記録メディア(円形のCD−ROMやDVD−ROMなど)の直径と同一または少しだけ大きい。また、当該凹みの中央部には、円形の凸部73が設けられている。円形のCD−ROMやDVD−ROMなどには、通常、中央部分に円形の孔が設けられている。凸部73は、当該孔と略同一の大きさであり、当該孔と嵌合する。これにより、メディア載置部70に記録メディアが載置された場合に、記録メディアが前後方向8及び左右方向9ずれることがない。
また、メディア載置部70の深さは、記録メディアの厚みよりも深い。これにより、メディア載置部70に載置された記録メディアの上面が、メディアトレイ71の上面72より上側に突出することはない。
図2及び図5に示されるように、メディアトレイ71はトレイガイド76に載置されつつ、上面72を上側にして、前側開口13から直線路65Bに沿って、搬送向きと逆向きである矢印77の向きに挿入される。
[カバー部材80]
図4に示されるように、複合機10の筐体14のうち、正面に対向する背面16に、カバー部材80が取り付けられている。詳細には、図4(B)に示されるように、背面16における前側開口13に概ね対応する位置に、第1後側開口81が形成されており、カバー部材80は、図4(A)に示されるように、第1後側開口81を塞ぐように取り付けられている。
図6、図7及び図8に示されるように、カバー部材80は、上側部材82と、上側部材82の下方に設けられた下側部材83と、2枚の側板84と、後板85とを備えている。2枚の側板84は、左右両端に設けられており、上側部材82及び下側部材83は、2枚の側板84に挟まれるようにして2枚の側板84に取り付けられている。後板85は、上側部材82及び下側部材83の後側に取り付けられている。後板85の後側の面は、概ね長方形である。
図2に示されるように、第2経路66は、上側部材82の下面を構成する上側ガイド面82Aと、下側部材83の上面を構成する下側ガイド面83Bとによって区画されている。つまり、第2経路66は、カバー部材80に設けられており、上側部材82と下側部材83は、第2経路66を挟んで対向している。また、上述したように、湾曲路65Aは、内側ガイド部材19の後面を構成する内側ガイド面19Aと、下側部材83の前面を構成する外側ガイド面83Aとによって区画されている。つまり、外側ガイド面83Aは、カバー部材80に設けられており、湾曲路65Aの外側を区画している
図2、図6及び図7に示されるように、カバー部材80は、下側部材83の下端近傍に、左右方向9(図2の紙面垂直方向)へ延出されている軸86を中心として、矢印79の方向に回動可能に構成されている。図2及び図4に示されるように、カバー部材80は、当該回動により、閉塞姿勢(図2に実線で示される状態及び図4(A)に示される状態、本発明の第2姿勢に相当)と、露出姿勢(図2に破線で示される状態及び図4(B)に示される姿勢、本発明の第1姿勢に相当)に姿勢変化する。
湾曲路65Aは、カバー部材80が閉塞姿勢である場合、下側部材83によって後側を覆われているため、複合機10の外部から遮蔽されている。一方、湾曲路65Aは、カバー部材80が露出姿勢である場合、複合機10の後側に露出された状態となる。また、外側ガイド面83Aは、カバー部材80が閉塞姿勢である場合、湾曲路65Aを区画して、記録用紙をガイドする。一方、外側ガイド面83Aは、カバー部材80が露出姿勢である場合には後方へ傾倒するため、湾曲路65Aを区画せず、記録用紙をガイドしない。
また、上述したように、カバー部材80が閉塞姿勢である場合、直線路65Bと第2経路66とは、連続する一つの直線状の経路を構成している。これにより、カバー部材80が閉塞姿勢である場合、メディアトレイ71は直線路65B及び第2経路66によって案内可能となる。
図2、図4(A)、図7及び図8に示されるように、カバー部材80の後板85には、第2後側開口87(本発明の開口の一例)が形成されている。詳細には、第2後側開口87は、後板85において第2経路66の後側の端部に対応する位置に形成されており、第2経路66を搬送されるメディアトレイ71が通過可能な大きさに形成されている。
本実施形態においては、第2後側開口87の左右方向9の長さは、メディアトレイ71が複合機10に挿入されたときに左右方向9となる長さよりも若干長い。また、第2後側開口87の上下方向7の長さは、メディアトレイ71が複合機10に挿入されたときに上下方向7となる長さよりも若干長い。これにより、前側開口13から矢印77の向きに挿入され、直線路65Bを介して第2経路66に搬送されてきたメディアトレイ71は、第2経路66の後側の端部に達しても、第2後側開口87を介して、複合機10の背面16よりも更に後方へ搬送可能である。このとき、メディアトレイ71は、図5(B)に示されるように、第2後側開口87から複合機10の外部に突出した状態となる。つまり、第2後側開口87は、直線路65B及び第2経路66を案内されるメディアトレイ71を複合機10外に突出させる。
[ロック部材90]
図6及び図8に示されるように、カバー部材80の上側部材82に、ロック部材90(本発明のロック部材の一例)が取り付けられている。ロック部材90は、軸91と、軸91の両端近傍から同じ向きに延出されている2本のアーム92とを備えている。なお、本実施形態においては、ロック部材90は、アーム92を2本備えているが、アーム92は2本に限らない。つまり、ロック部材90は、アーム92を1本或いは3本以上備えていても良い。
ロック部材90は、上側部材82の上面に形成された凹部に、軸91が左右方向9となり、2本のアーム92が軸91から前方、詳細には前方斜め下に延出されるように、嵌め込まれている。また、軸91の両端が凹部の側面に回転可能に軸支されている。これにより、軸91が回転すると、2本のアーム92は、図8(A)の矢印93に示される方向に回動する。
2本のアーム92の基端及び先端の中間付近に、突起94が形成されている。突起94は、ロック部材90が上側部材82に嵌め込まれた状態において、2本のアーム92から上向きに突出するように形成されている。突起94は、複合機10の筐体14を構成するフレームのうち、上側部材82の上面と対向する位置に設けられたフレームから下向きに突出した凸部95と係合可能である。図8(A)に示されるように、カバー部材80が閉塞姿勢の場合に、突起94と凸部95は、突起94が前側、凸部95が後側となる状態で係合する。これにより、複合機10のユーザが、カバー部材80を閉塞姿勢から露出姿勢へ姿勢変化させようとしても、突起94の後方への移動が凸部95によって妨げられるため、後述する操作部100を操作しない限りは、カバー部材80は姿勢変化不可能となる。
[操作部100]
図7に示される操作部100(本発明の操作部の一例)は、ロック部材90の軸91に設けられている。操作部100は、軸91と一体であってもよいし、軸91に取り付けられていてもよい。操作部100は、軸91の中央から2本のアーム92と反対向きに突出するように設けられている。つまり、操作部100は、ロック部材90が上側部材82に嵌め込まれた状態において、軸91から後方に突出するように設けられている。
ここで、図7に示されるように、本実施形態において、第2後側開口87は、左右方向9の中央部において、第2経路66に対応する位置よりも上側の位置に空間88を形成している。つまり、第2後側開口87のうち空間88が形成された位置における上下方向7の長さは、第2後側開口87のうち空間88が形成されていない位置における上下方向7の長さよりも長くなっている。そして、軸91から後方に突出した操作部100は、空間88の一部を占めている。これにより、操作部100は、複合機10の外部から見える状態となっている。ユーザは、複合機10の外部から空間88の下側の空間、つまり第2後側開口87を構成する空間を介して、操作部100を把持することなどによって操作可能である。つまり、操作部100を操作するための空間が、第2後側開口87を構成する空間と共有されている。
[ロック部材90の動作]
図8に示されるように、ロック部材90の2本のアーム92は、軸91が回転することによって、矢印93の方向に回動する。これにより、ロック部材90は、2本のアーム92が第2経路66よりも上方に位置するロック姿勢(図8(A)に示される姿勢、本発明の第3姿勢に相当)、及び2本のアーム92が第2経路66を構成する空間に位置するロック解除姿勢(図8(B)に示される姿勢、本発明の第4姿勢に相当)に姿勢変化可能である。
また、図6に示されるように、コイルバネ96が、ロック部材90をロック姿勢側へ付勢するように取り付けられている。詳細には、コイルバネ96の一端は、ロック姿勢の軸91の前側に取り付けられており、コイルバネ96の他端は、上記一端に対して前方に対向した位置にある上側部材82に取り付けられている。これにより、ロック部材90が、ロック姿勢からロック解除姿勢へ姿勢変化する際に、軸91の回転によって、コイルバネ96が伸張する。このとき、コイルバネ96は、収縮する向きに弾性力を発生させて、ロック部材90をロック姿勢側へ付勢する。
図8(A)に示されるように、ロック部材90は、カバー部材80が閉塞姿勢をとっているとき、ロック姿勢をとっている。このとき、ロック部材90は、第2経路66を案内されるメディアトレイ71よりも上方に位置しており、メディアトレイ71に載置されている記録メディアよりも上方に位置している。つまり、ロック部材90は、ロック姿勢の状態において、第2経路66を案内されるメディアトレイ71及びメディアトレイ71に載置された記録メディアから離間している。また、このとき、突起94は、凸部95と係合しているため、カバー部材80は姿勢変化不可能である。つまり、ロック姿勢において、カバー部材80は閉塞姿勢にロックされている。
図8(A)に示されるように、複合機10のユーザが、操作部100を操作して、操作部100を上向き、つまり矢印97の向きに移動させると、2本のアーム92は、下向き、つまり矢印93Aの向きに回動する。これにより、図8(B)に示されるように、ロック部材90は、ロック解除姿勢をとる。つまり、操作部100は、ロック部材90をロック姿勢からロック解除姿勢に姿勢変化させるために操作される。
図8(B)に示されるように、ロック部材90がロック解除姿勢をとっているとき、突起94は、凸部95よりも下方に位置しており、凸部95と係合していない。これにより、突起94は、凸部95によって後方への移動を妨げられることはない。よって、カバー部材80は回動可能、つまり姿勢変化可能である。つまり、ロック解除姿勢において、カバー部材80に対する上記ロックは解除されている。
また、ロック部材90がロック解除姿勢をとっているとき、2本のアーム92の先端部分は、第2経路66を構成する空間に位置している。換言すると、ロック解除姿勢をとっているロック部材90の一部が占める空間は、第2経路66を構成する空間と共有されている。これにより、ロック部材90がロック解除姿勢をとっているとき、メディアトレイ71は第2経路66を案内されることができない。
つまり、メディアトレイ71が第2経路66を案内されているとき、ロック部材90はロック解除姿勢をとることができない。なぜなら、図8(C)に示されるように、ロック部材90がロック姿勢からロック解除姿勢に姿勢変化する過程で、ロック部材90の2本のアーム92の先端部分は、第2経路66を案内されているメディアトレイ71の上面72またはメディア載置部70に載置された記録メディアに当接し、更に下方への回動を妨げられるからである。以上より、メディアトレイ71とロック部材90との当接により、ロック部材90のロック解除姿勢への姿勢変化が規制されている。
なお、本実施形態では、2本のアーム92の先端部分が、第2経路66を構成する空間に位置している構成について説明したが、ロック解除姿勢をとっているロック部材90の少なくとも一部が占める空間が、第2経路66を構成する空間と共有されているのならば、このような構成に限らない。例えば、ロック解除姿勢において、2本のアーム92の全てが、第2経路66を構成する空間に位置していてもよい。
なお、操作部100は、ロック部材90をロック解除姿勢からロック姿勢に姿勢変化させる際にも操作される。この場合、例えば、ユーザは、操作部100を矢印97の向きに移動させつつ、カバー部材80を回動させて閉塞姿勢に姿勢変化させる。そして、ユーザは、カバー部材80が閉塞姿勢をとった状態において、操作部100から手を離す。これにより、ロック部材90は、コイルバネ96の付勢力によって、ロック解除姿勢からロック姿勢に姿勢変化される。
[記録メディアへの画像記録]
以下、複合機10にメディアトレイ71が挿入され、メディアトレイ71に載置された記録メディアに画像が記録される手順が説明される。複合機10の正面上部に設けられた操作パネル18(図1参照)の操作により、記録メディアへの画像を記録する機能が選択されると、図2に示されるように、偏心カム140が回転してピンチローラ61、第2搬送ローラ62、及びプラテン42が下方へ移動する。
その後、図2及び図5(A)に示されるように、メディアトレイ71は、複合機10のユーザによって、複合機10の前側開口13から直線路65Bに沿って、搬送向きと逆向きである矢印77の向きに挿入される。この際、メディアトレイ71はトレイガイド76に載置されつつ挿入される。操作パネル18の操作により、メディアトレイ71に載置された記録メディアへの画像記録が指示されると、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が逆転駆動される。
ユーザによって挿入されているメディアトレイ71が第2ローラ対59に挟持されると、メディアトレイ71は、ユーザの手を離れ、第2ローラ対59に挟持されて搬送向きと逆向き、つまり矢印77の向きに搬送される。第2ローラ対59によって搬送されるメディアトレイ71は、記録部24の下側を通過して、記録用紙の搬送向きの下流側から第1ローラ対58に挟持される。
この時点においては、メディアトレイ71が第2経路66まで達していないため、複合機10のユーザは、図8に示されるように、複合機10の背面から操作部100を操作して矢印97の向きに動かすことによって、ロック部材90をロック姿勢からロック解除姿勢に姿勢変化させることができる。そして、複合機10のユーザは、図2に示されるように、カバー部材80を後方へ回動させることによって、カバー部材80を閉塞姿勢から露出姿勢へ姿勢変化させることができる。もちろん、上記と逆の動作、つまりカバー部材80を露出姿勢から閉塞姿勢へ姿勢変化させること、及びロック部材90をロック解除姿勢からロック姿勢へ姿勢変化させることも可能である。
その後、図2、図6及び図7に示されるように、第1ローラ対58及び第2ローラ対59に挟持されたメディアトレイ71は、更に矢印77の向きに案内される。これにより、メディアトレイ71に載置された記録メディアは、記録部24より記録用紙の搬送向きの上流側に位置される。このとき、図5(B)及び図7(B)に示されるように、メディアトレイ71は、第2後側開口87を介して、複合機10の外部に突出した状態となる。この時点においては、メディアトレイ71が第2経路66に位置しているため(図8(C)参照)、複合機10のユーザは、操作部100を操作してロック部材を姿勢変化させることができない。
この状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62の回転方向が逆転から正転に切り換えられる。これにより、メディアトレイ71が矢印77と逆向き、つまり記録用紙の搬送向きに搬送され、メディアトレイ71に載置された記録メディアがプラテン42上を通る。プラテン42上を搬送される記録メディアに対して、記録ヘッド38からインク滴が吐出される。これにより、記録メディアの盤面上に画像が記録される。その後、メディアトレイ71は前側開口13から複合機10の外部に排出される。
[実施形態の効果]
小型化された複合機10においては第1経路65及び第2経路66が短くなる。よって、第2経路66上のメディアトレイ71に載置された記録メディアが記録部24によって画像を記録されているとき、メディアトレイ71の一部は第2経路66に存在する可能性が高い。ここで、ユーザが操作部100を操作してロック部材90によるロックを解除するためには、ロック部材90の少なくとも一部が第2経路66を構成する空間に位置する必要がある。しかし、上述したとおり、メディアトレイ71が第2経路66に存在するため、ロック部材90は第2経路66を構成する空間に位置することができない。よって、ロック部材90によるロックの解除は実行できず、記録メディアに対する画像記録中にカバー部材80が閉塞姿勢から露出姿勢に姿勢変化されることはない。よって、メディアトレイ71及びメディアトレイ71に載置された記録メディアの破損を防止することができる。
また、上述の実施形態においては、ロック部材90がロック姿勢である場合、ロック部材90はメディアトレイ71及びメディアトレイ71に載置された記録メディアに接触しない。よって、ロック部材90が、第2経路66を案内されているメディアトレイ71に対して、摩擦力などを及ぼすことが防止可能である。換言すると、ロック部材90が第2経路66を案内されているメディアトレイ71に対する負荷となることが防止可能である。
また、上述の実施形態においては、メディアトレイ71が第2後側開口87を介して複合機10の外に突出されている場合、第2後側開口87を構成する空間はトレイによって占められる。これにより、ユーザは、当該空間に指などを入れにくくなり、操作部100を操作することが困難となる。よって、メディアトレイ71が第2後側開口87を介して複合機10の外に突出されている間、ロック部材90によるロックの解除の実行は困難となるため、カバー部材80が姿勢変化される可能性が低減可能である。
[実施例の変形例1]
上述の実施形態においては、操作部100が、カバー部材80の上側部材82に取り付けられたロック部材90に設けられている構成について説明した。つまり、操作部100が、第2経路66及び第2後側開口87よりも上方に設けられている構成について説明した。しかし、操作部100が、第2経路66及び第2後側開口87よりも下方に設けられていてもよい。例えば、図7(A)に示されるように、変形例1においては、操作部100が、第2後側開口87の上下方向7の中心の高さにおいて左右方向9に延びる直線110に関し、空間88と対称となる空間89に設けられればよい。これにより、変形例1の構成が実現可能である。なお、図7(A)においては、空間89の奥、つまり前方側に壁面89Aが設けられているが、これは上述の実施形態の場合であって、変形例1においては、壁面89Aが設けられていない。
変形例1においては、メディアトレイ71が第2後側開口87を介して複合機10の外に突出されている場合に、操作部100はメディアトレイ71に遮られて上方から見えなくなり、操作部100を操作することが困難となる。よって、メディアトレイ71が第2後側開口87を介して複合機10の外に突出されている間、ロック部材90によるロックの解除は実行困難であるため、カバー部材80が姿勢変化される可能性が低減可能である。
[実施例の変形例2]
ロック部材90が上側部材82に嵌め込まれた状態において、ロック部材90の2本のアーム92の左右方向9の位置は、第2経路66を案内されるメディアトレイ71に載置された記録メディアよりも外側の位置であることが好ましい。これにより、ロック部材90がロック姿勢からロック解除姿勢に姿勢変化する過程で、ロック部材90の2本のアーム92の先端部分は、第2経路66を案内されているメディアトレイ71のうち、メディアトレイ71の幅方向74(メディアトレイ71が第2経路66を案内されているときの左右方向9、本発明の幅方向に相当)における範囲Aの領域(図3(A)参照)において、メディアトレイ71の上面72と当接する。つまり、2本のアーム92の先端部分は、記録メディアが載置されている領域Bにおいて、メディアトレイ71の上面72と当接することはない。以上より、第2経路66を案内されるメディアトレイ71が存在し得る空間のうち、左右方向9の範囲Aに対応する空間が、本発明の所定空間に相当する。
変形例2においては、ロック部材90はメディアトレイ71と接触することはあるが、メディアトレイ71に載置された記録メディアと接触することはない。よって、記録メディアがロック部材90と接触することによって傷つくことなどが防止できる。
[実施例の変形例3]
上述の実施形態においては、図8に示されるように、ロック部材90は、ロック姿勢からロック解除姿勢に姿勢変化する過程において、第2経路66を案内されるメディアトレイ71の上面72側から、第2経路66を構成する空間に突入する構成について説明した。しかし、ロック部材90は、ロック姿勢からロック解除姿勢に姿勢変化する過程において、第2経路66を案内されるメディアトレイ71の下面75(図3(B)参照)側から、第2経路66を構成する空間に突入する構成であってもよい。
変形例3の構成を実現するためには、例えば、図8(A)に示されるように、変形例3のロック部材が、第2経路66の上下方向7の中心の高さにおいて前後方向8に延びる直線120に関し、上述の実施形態のロック部材90と対称となるように設けられればよい。この場合、ロック部材は、下側部材83の内部に形成された空間、具体的には外側ガイド面83Aと後板85との間の空間に設けられることになる。また、この場合、操作部100は、変形例1において説明した空間89(図7(A)参照)を介して、複合機10の外部から見える状態となっている。これにより、複合機10のユーザが、空間89において操作部100を操作して、操作部100を下向きに移動させると、2本のアーム92は、上向きに回動する。これにより、2本のアーム92は、下側からメディアトレイ71の下面75と当接する。
変形例3においては、変形例2と同様、ロック部材90はメディアトレイ71と接触することはあるが、メディアトレイ71に載置された記録メディアと接触することはない。よって、記録メディアがロック部材90と接触することによって傷つくことなどが防止できる。
[実施例の変形例4]
上述の実施形態においては、カバー部材80の後板85に、第2後側開口87が形成されている構成が説明された。しかし、第2経路66がメディアトレイ71を搬送するための十分な長さを有しており、記録メディアへの画像記録の際におけるメディアトレイ71の搬送に支障がない場合、第2後側開口87は形成されていなくてもよい。詳細には、第2経路66を案内されているメディアトレイ71の挿入向き(矢印77の向き、図2参照)の先端が最も後方に位置しているときであっても、当該先端が、第2後側開口87が形成される位置よりも前側に位置している場合、メディアトレイ71は、複合機10の外部に突出することはないため、第2後側開口87は形成されていなくてもよい。
[実施例の変形例5]
上述の実施形態においては、ロック部材90は、ロック姿勢の状態において、第2経路66を案内されるメディアトレイ71及びメディアトレイ71に載置された記録メディアよりも上方に位置していた。
しかし、ロック部材90は、ロック姿勢の状態において、第2経路66を案内されるメディアトレイ71及びメディアトレイ71に載置された記録メディアの上面と同じ高さに位置していてもよい。つまり、ロック部材90は、ロック姿勢の状態において、第2経路66を案内されるメディアトレイ71及びメディアトレイ71に載置された記録メディアの上面と当接していてもよい。
10・・・複合機
24・・・記録部
65・・・第1経路
65A・・・湾曲路
65B・・・直線路
66・・・第2経路
71・・・メディアトレイ
80・・・カバー部材
83A・・・外側ガイド面
87・・・第2後側開口
88・・・空間
90・・・ロック部材
100・・・操作部

Claims (6)

  1. シートの搬送方向に沿って、上記シートが湾曲されて案内される湾曲部、及び上記シートが直線状に延びて案内され、且つ、被記録媒体を載置可能なトレイを案内可能な直線部が配置された第1経路と、
    上記湾曲部の外側を区画するガイド面が設けられており、上記湾曲部を当該装置外に露出させる第1姿勢、及び上記湾曲部を当該装置外から遮蔽させ、上記ガイド面によって上記シートをガイド可能な姿勢である第2姿勢の間で回動可能なガイド部材と、
    上記ガイド部材に設けられ、上記第2姿勢において、上記直線部から直線状に延びており、上記トレイを案内可能な第2経路と、
    上記直線部を案内される上記シート及び上記被記録媒体に画像を記録する記録部と、
    上記ガイド部材を上記第2姿勢にロックする第3姿勢、及び上記ロックを解除する第4姿勢の間で姿勢変化可能なロック部材と、
    上記ロック部材を上記第3姿勢と上記第4姿勢とに姿勢変化させるために操作される操作部と、を備え、
    上記第4姿勢をとっている上記ロック部材の少なくとも一部が占める空間が、上記第2経路を構成する空間と共有されており、上記トレイと上記ロック部材との当接により上記ロック部材の上記第4姿勢への姿勢変化が規制される画像記録装置。
  2. 上記ロック部材は、上記第3姿勢の状態において、上記第2経路を案内される上記トレイ及び上記トレイに載置された上記被記録媒体から離間している請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記ガイド部材に、上記第2経路を案内される上記トレイを当該装置外に突出させる開口が形成されており、
    上記操作部を操作するための空間が、上記開口を構成する空間と共有されている請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 上記操作部は、上記開口よりも下方に設けられている請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 上記ロック部材は、上記第4姿勢の状態において、上記第2経路を構成する空間のうちの所定空間を占めており、
    上記所定空間は、上記第2経路を案内される上記トレイの搬送方向と直交し且つ上記第2経路のトレイ搬送面に沿った幅方向において、上記トレイに載置されている上記被記録媒体の外側の空間である請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 上記ロック部材は、上記第3姿勢から上記第4姿勢に姿勢変化する過程において、上記第2経路を案内される上記トレイの上記被記録媒体が載置されている面の裏面側から、上記第2経路を構成する空間に突入する請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
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