JP5569278B2 - 光学フィルム - Google Patents
光学フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5569278B2 JP5569278B2 JP2010202816A JP2010202816A JP5569278B2 JP 5569278 B2 JP5569278 B2 JP 5569278B2 JP 2010202816 A JP2010202816 A JP 2010202816A JP 2010202816 A JP2010202816 A JP 2010202816A JP 5569278 B2 JP5569278 B2 JP 5569278B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polarizer
- mass
- optical film
- mma
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
Description
一般式(1)
−(MMA)p−(X)q−(Y)r−
MMAはメチルメタクリレートを、Xは2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよび2−ヒドロキシエチルアクリレートから選択される少なくとも一種のモノマー単位を、YはMMA、Xと共重合可能なモノマー単位を表す。
<本発明の光学フィルム>
本発明の光学フィルムは、透明樹脂フィルムの片面に、下記一般式(1)で表されるポリマーを含有する易接着層を有することを特徴とする。
一般式(1)
−(MMA)p−(X)q−(Y)r−
MMAはメチルメタクリレートを、Xは2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよび2−ヒドロキシエチルアクリレートから選択される少なくとも一種のモノマー単位を、YはMMA、Xと共重合可能なモノマー単位を表す。
<アクリル樹脂A>
本発明のアクリル樹脂Aは、下記一般式(1)で表されることを特徴とする。
カラム: Shodex KF806、KF805、KF803、KF802(昭和電工(株)製を4本接続して使用した)
カラム温度:25℃
試料濃度: 0.1質量%
検出器: RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ: L6000(日立製作所(株)製)
流量: 1.0ml/min
校正曲線: 標準ポリスチレンSTK standard ポリスチレン(東ソー(株)製)Mw=2,800,000〜500迄の13サンプルによる校正曲線を使用した。13サンプルは、ほぼ等間隔に用いることが好ましい。
<透明樹脂フィルム>
本発明の透明樹脂フィルムとしては、公知の透明樹脂フィルムの中から適宜選択して用いることができる。
<易接着層>
本発明の易接着層は、アクリル樹脂A以外に、レベリング剤等の界面活性剤、架橋剤、マット剤、防腐剤等の添加剤を添加することができる。
<粒子>
本発明は、フィルム表面の算術平均粗さRa、構造表面のパラメータMr1(%)の値を制御する為に、樹脂フィルム中に粒子を添加することができる。該粒子は、無機粒子或いは有機粒子等、特に限定されるものではないが、平均一次粒子径が1nm〜10nmの無機粒子を用いることが好ましい。
<偏光板>
本発明の光学フィルムは、ポリビニルアルコールを偏光子とする偏光板の偏光板保護フィルムとすることが好ましい。この場合、本発明の易接着層が偏光子と作用することとなる。
<液晶表示装置>
本発明の光学フィルムを貼合した偏光板を液晶表示装置に組み込むことによって、種々の視認性に優れた液晶表示装置を作製することができるが、特に大型の液晶表示装置やデジタルサイネージ等の屋外用途の液晶表示装置に好ましく用いられる。
実施例1
合成例1
<アクリル樹脂Aの合成>
攪拌機、2個の滴下ロート、ガス導入管及び温度計の付いたガラスフラスコに、表1記載の種類及び質量比率のモノマーの混合液40g、連鎖移動剤のメルカプトプロピオン酸2g及びトルエン30gを仕込み、90℃に昇温した。
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
MMA:メタクリル酸メチル
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
VP:N−ビニルピロリドン
ACMO:アクリロイルモルホリン
DMAA:N,N−ジメチルアクリルアミド
DMMA:N,N−ジメチルメタクリルアミド
HPMA:2−ヒドロキシプロピルメタクリレート
DEAA:N,N−ジエチルアクリルアミド
表1に示したアクリル樹脂Aを、表2に示した液組成Bに、表3に記載の粒子Cとともに添加し塗布液を調製した。粒子Cは、アクリル樹脂Aの100質量部に対して、表4,5に記載の量を添加した。
フィルム1:特開2009−269970の実施例1記載のフィルム
フィルム2:コニカミノルタオプト(株)製,商品名コニカミノルタタックKC4UY 厚み40μm
フィルム3:特許第4315898号の実施例1記載のフィルム1B
フィルム4:WO/2009/047924実施例1記載の光学フィルム1
フィルム5:日本ゼオン(株)製,商品名ゼオノアフィルム,厚み40μm
フィルム6:三菱樹脂(株)製,商品名S100−38,厚み38μm
上記で作製した光学フィルムの対向面には偏光板保護フィルムとして、膜厚40μmのコニカミノルタTACフィルム(コニカミノルタオプト(株)製、KC4UY)を使用し、下記のようにして偏光子を挟み貼り合わせ偏光板を作製した。
工程1:50℃、2mol%の水酸化ナトリウム溶液に90秒間浸漬し、ついで水洗し乾燥して、偏光子と貼合する側を鹸化した。
工程2:延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素を吸着させて偏光子を作製し、該偏光子を固形分2質量%の完全鹸化ポリビニルアルコール接着剤槽中に1〜2秒浸漬した。
工程3:工程2で偏光子に付着した過剰の接着剤を軽く拭き除き、これを本発明の光学フィルム、偏光子、対向面用TACフィルムの順で積層した。
工程4:工程3で積層した本発明の光学フィルム、偏光子および対向面のTACフィルムを圧力20〜30N/cm2、搬送スピードは約2m/分で貼合した。
工程5:工程4で作製した貼り合わせた試料を80℃の乾燥機中にて5分間乾燥し、偏光板を作製した。
(評価方法)
得られた光学フィルムを使用して、以下の評価を実施した。なお、評価条件は特に指定の無い限り、23℃55%RHの雰囲気下でおこなった。
(馬の背故障、巻芯転写)
巻き取ったフィルム試料をポリエチレンシートで2重に包み、図2(a)、(b)、(c)に示すような保管形態で、25℃、50%RHの条件下で30日間保存した。その後、ポリエチレンシートを開け、フィルム試料表面に点灯している蛍光灯の管を反射させて映し、その歪み或いは細かい乱れを観察し、馬の背故障を下記レベルにランク分けした。
△:蛍光灯が部分的に曲がって見える
×:蛍光灯がまだらに映って見える
また、保存後のフィルム試料を巻き返して、50μm以上の点状の変形、または幅手方向の帯状の変形がはっきり見える巻芯転写が、巻芯部分より何mまで発生しているかを測定し、下記レベルにランク分けを行った。
△:巻芯部分より20〜50m未満
×:巻芯部分より50m以上
(巻始めシワ)
巻芯にフィルムを巻き取る作業を行い、巻始めでシワが発生して不良となった場合は巻芯からフィルムを取り外して、再度巻き取る作業を行った。この時の不良回数をカウントした。この作業を10回行い、平均値を求め、下記レベルにランク分けを行った。
○:1回以上3回未満
△:3回以上6回未満
×:6回以上
(密着性の評価)
上記作成した各偏光板を、23℃80%RHの雰囲気下で24時間保存時、その後同雰囲気下、手で剥離性を測定し剥離できたかどうかで確認し、下記基準で評価した。
△:端部のみが剥がれ、それ以上剥がすと部材が破壊される
×:容易に手で剥離出来てしまう
実施例2
以下に示すセルロースアシレートドープを作製し、コア層用ドープとした。
〈コア層用セルロースアシレートドープの調整〉
セルロースジアセテート 100質量部
(総置換度2.42、アセチル基置換度2.42)
芳香族末端エステル系可塑剤(1) 6質量部
2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)
ベンゾトリアゾール(紫外線吸収剤) 1質量部
エチルフタリルエチルグリコレート 4質量部
ジクロロメタン 450質量部
エチルアルコール 50質量部
表1化合物A10 100質量部
ジクロロメタン 450質量部
エチルアルコール 50質量部
微粒子(アエロジルR976V(日本アエロジル株式会社製) 0.1質量部
比較例
〈コア層用セルロースアシレートドープの調整〉
セルロースジアセテート 100質量部
(総置換度2.42、アセチル基置換度2.42)
芳香族末端エステル系可塑剤(1) 6質量部
2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)
ベンゾトリアゾール(紫外線吸収剤) 1質量部
エチルフタリルエチルグリコレート 4質量部
ジクロロメタン 450質量部
エチルアルコール 50質量部
〈スキン層用ドープの調整〉
表1化合物A7 100質量部
ジクロロメタン 450質量部
エチルアルコール 50質量部
微粒子(アエロジルR976V(日本アエロジル株式会社製) 0.1質量部
(溶液流延法)
上記の各ドープをミキシングタンクに投入し、攪拌して各成分を溶解した後、平均孔径34μmのろ紙および平均孔径10μmの焼結金属フィルターでろ過し、ドープを調製した。
2 エンボスロール
3 同時多層流延ダイス
4 流延ベルト
5 テンター
6 フィルム乾燥装置
7 巻き取りロール状光学フィルム
8 流延膜
9 コア層用ドープ
10 スキン層用ドープ
11 コア層
12 スキン層
13 巻芯本体
14 支え板
15 架台
16 ロール状光学フィルム
Claims (2)
- 透明樹脂フィルムの片面に、下記一般式(1)で表されるポリマーを含有する易接着層を有し、前記ポリマーの重量平均分子量(Mw)が1000〜500000であることを特徴とする光学フィルム。
一般式(1)
−(MMA)p−(X)q−(Y)r−
MMAはメチルメタクリレートを、Xは2−ヒドロキシエチルメタクリレートおよび2−ヒドロキシエチルアクリレートから選択される少なくとも一種のモノマー単位を、YはMMA、Xと共重合可能なモノマー単位を表す。
p、q、rは質量%であり、40≦p≦80、20≦q≦60、p+q+r=100である。 - YがN−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミドおよびN,N−ジメチルメタクリルアミドから選択される少なくとも一種のモノマー単位であることを特徴とする請求項1記載の光学フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010202816A JP5569278B2 (ja) | 2010-09-10 | 2010-09-10 | 光学フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010202816A JP5569278B2 (ja) | 2010-09-10 | 2010-09-10 | 光学フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012058567A JP2012058567A (ja) | 2012-03-22 |
JP5569278B2 true JP5569278B2 (ja) | 2014-08-13 |
Family
ID=46055712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010202816A Expired - Fee Related JP5569278B2 (ja) | 2010-09-10 | 2010-09-10 | 光学フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5569278B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5760844B2 (ja) * | 2011-08-22 | 2015-08-12 | コニカミノルタ株式会社 | 光学フィルム |
WO2015163405A1 (ja) * | 2014-04-26 | 2015-10-29 | 星光Pmc株式会社 | セルロース繊維複合樹脂用添加剤、改質セルロース繊維組成物、樹脂組成物及び樹脂組成物の製造方法 |
KR20180033453A (ko) * | 2015-07-28 | 2018-04-03 | 소켄 케미칼 앤드 엔지니어링 캄파니, 리미티드 | 편광판용 점착제 조성물, 점착제층 및 점착제층 부착 편광판 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62160238A (ja) * | 1986-01-08 | 1987-07-16 | 株式会社日本触媒 | すぐれた表面特性を有するプラスチツク成形品 |
JPH03273078A (ja) * | 1990-03-22 | 1991-12-04 | Sekisui Chem Co Ltd | プライマー組成物、及びこのプライマー組成物を用いた貼付構造体 |
JP2512587B2 (ja) * | 1990-03-26 | 1996-07-03 | 積水化学工業株式会社 | プライマ―組成物、及びこのプライマ―組成物を用いた貼付構造体 |
JPH08201980A (ja) * | 1995-01-20 | 1996-08-09 | Toray Ind Inc | 写真用ポリエステルフイルム |
JP2003025510A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 反射防止性及び耐擦傷性を有する多層積層体 |
JP2006215174A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | ハードコート付き反射性偏光フィルム |
JP2007283293A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-11-01 | Fujifilm Corp | 積層体の製造方法、積層体、偏光板、及び画像表示装置 |
JP2009186645A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Toray Ind Inc | ディスプレイ基板用部材 |
-
2010
- 2010-09-10 JP JP2010202816A patent/JP5569278B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012058567A (ja) | 2012-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101437703B1 (ko) | 편광판 보호 필름, 편광판, 액정 표시 장치 | |
CN101253441B (zh) | 液晶面板以及液晶显示装置 | |
US7973883B2 (en) | Polarizing plate protective film, polarizing plate, and liquid crystal display | |
JP5720401B2 (ja) | セルロースアセテート積層フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 | |
JPWO2015046225A1 (ja) | 偏光板および画像表示装置 | |
JP2013109116A (ja) | 偏光膜保護フィルムの製造方法、偏光膜保護フィルム、偏光板及びそれを用いた液晶表示装置 | |
US9563075B2 (en) | Method for manufacturing liquid crystal display device provided with front plate, and liquid crystal display device provided with front plate | |
WO2012026192A1 (ja) | ハードコートフィルム、偏光板、及び液晶表示装置 | |
JP5569278B2 (ja) | 光学フィルム | |
JP5397382B2 (ja) | 光学フィルム、光学フィルムの製造方法、偏光板および液晶表示装置 | |
JPWO2008050603A1 (ja) | Ips型液晶表示装置及びips型液晶表示装置の製造方法 | |
JP2010122340A (ja) | 光学フィルム、その製造方法、それらを用いた偏光板、及び液晶表示装置 | |
JPWO2009041321A1 (ja) | 光学フィルム、偏光板および画像表示装置 | |
JP2013028676A (ja) | アクリル樹脂含有フィルムの製造方法及びアクリル樹脂含有フィルム、偏光板、液晶表示装置 | |
CN105467494A (zh) | 光学膜、具备该光学膜的偏振片、液晶显示装置以及光学膜的制造方法 | |
JP6825848B2 (ja) | 曲面画像表示パネル用偏光板 | |
JP2012128064A (ja) | 反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置 | |
WO2014002130A1 (ja) | 偏光板 | |
JP2014115473A (ja) | 光学フィルムのロール体とその製造方法、包装体、偏光板および液晶表示装置 | |
JPWO2011114764A1 (ja) | 位相差フィルム及びそれが備えられた偏光板 | |
WO2008044452A1 (fr) | Affichage à cristaux liquides de type à mode de commutation de champ électrique latéral | |
TWI448781B (zh) | Liquid crystal display device | |
JP2012088358A (ja) | 光学フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 | |
WO2013145560A1 (ja) | 光学フィルムの製造方法及び光学フィルム、偏光板、液晶表示装置 | |
WO2013035273A1 (ja) | アクリル樹脂含有フィルムの製造方法及びアクリル樹脂含有フィルム、偏光板、液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121221 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20130207 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130415 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130918 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131028 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140527 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140609 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5569278 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |