JP5568883B2 - 溶融塩浴および溶融塩浴の製造方法 - Google Patents

溶融塩浴および溶融塩浴の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶融塩浴および溶融塩浴の製造方法に関する。
従来より、電鋳による金属製品の製造や基材のコーテイングを行なう場合に、電解により金属を浴中から析出させる技術が利用されている。特に、近年、情報通信、医療、バイオまたは自動車などの様々な分野において、小型、高機能および省エネルギ性に優れた微細な金属製品の製造を可能とするMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)が注目されており、電解によって金属を析出させる技術を利用してMEMSに適用される微細な金属製品を製造したり、微細な金属製品の表面をコーティングすることが考えられている。
また、金属のなかでもタングステンは耐熱性および機械的強度に優れているため、タングステンを用いて上記の微細な金属製品を製造または微細な金属製品の表面をコーティングした場合には、耐熱性および耐久性に優れた微細な金属製品の製造および微細な金属製品の表面のコーティングなどが可能となる。
しかしながら、タングステンは水よりもイオン化傾向が大きい金属であることから、タングステンを含む水溶液を用いた電解では水の電解が優先して発生する。したがって、タングステンを含む水溶液を用いた電解によりタングステンを析出させることは困難であり、過去に報告例もない。
そこで、たとえば非特許文献1には、850℃のKF−B23−WO3溶融塩浴を電解してタングステンを析出することが提案されている。この方法によれば、平滑な表面を有するタングステンを析出できるとされている。
しかしながら、非特許文献1の方法においては、析出するタングステンの品質にばらつきが生じることがあったため、さらなる改善が要望されていた。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、高品質のタングステンをより安定して析出させることができる溶融塩浴およびその溶融塩浴の製造方法を提供することにある。
本発明は、タングステンを含み、タングステン膜を電解によって形成するための溶融塩浴であって、水の含有量が100ppm以下であって、鉄の含有量が500ppm以下であり、ケイ素をさらに含む溶融塩浴である。
ここで、本発明の溶融塩浴においては、鉛の含有量が100ppm以下であることが好ましい。
また、本発明の溶融塩浴においては、銅の含有量が30ppm以下であることが好ましい。
た、本発明の溶融塩浴においては、ケイ素の含有量が溶融塩浴全体の5質量%以下であることが好ましい。
また、本発明は、上記のいずれかの溶融塩浴を製造する方法であって、溶融塩浴の固体原料を乾燥させる工程と、乾燥後の固体原料を溶融させて溶融塩浴前駆体を作製する工程と、溶融塩浴前駆体について電解を行なう工程とを含む溶融塩浴の製造方法である。
また、本発明において、「ppm」および「質量%」はそれぞれ溶融塩浴全体の質量に対する不純物の含有量(質量)の割合を表わしている。
本発明によれば、高品質のタングステンをより安定して析出させることができる溶融塩浴およびその溶融塩浴の製造方法を提供することができる。
本発明の溶融塩浴を用いてタングステン膜を形成する装置の一例の模式的な構成図である。 実験例1〜8で用いられた装置の一例の模式的な構成図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<溶融塩浴の構成>
本発明の溶融塩浴は、タングステンを含み、溶融塩浴中の水の含有量が100ppm以下であって、鉄の含有量が500ppm以下とされる。これは、本発明者が鋭意検討した結果、タングステンを含むタングステン析出用の溶融塩浴中の不純物である水の含有量を100ppm以下とするとともに、同じく不純物である鉄の含有量を500ppm以下とすることによって、平滑な表面を有し、高密度かつ高純度のタングステン膜を溶融塩浴の電解によって形成できることを見いだし、本発明を完成するに至ったものである。
ここで、溶融塩浴としては、たとえば以下の(1)〜(4)のような溶融塩浴が用いられ、その溶融塩浴中の水の含有量が100ppm以下とされ、鉄の含有量が500ppm以下とされる。なお、本発明において、溶融塩浴は、溶融塩浴の電解によりタングステンを析出できるものであれば特に限定されず、以下の(1)〜(4)の溶融塩浴に限定されないことは言うまでもない。
(1)KF−B23−WO3系(KFとB23とWO3との混合物の溶融塩浴)
(2)ZnCl2−NaCl−KCl−KF−WO3系(ZnCl2とNaClとKClとKFとWO3との混合物の溶融塩浴)
(3)Li2WO4−Na2WO4−K2WO4−LiCl−NaCl−KCl−KF系(Li2WO4とNa2WO4とK2WO4とLiClとNaClとKClとKFとの混合物の溶融塩浴)
(4)NaBr−KBr−CsBr−WCl4系(NaBrとKBrとCsBrとWCl4との混合物の溶融塩浴)
また、溶融塩浴の電解により得られるタングステン膜の表面の平滑性、密度および純度を向上させる観点からは、本発明の溶融塩浴中の水の含有量は75ppm以下であることが好ましい。
また、溶融塩浴の電解により得られるタングステン膜の表面の平滑性、密度および純度を向上させる観点からは、本発明の溶融塩浴中の鉄の含有量は360ppm以下であることが好ましい。
また、本発明の溶融塩浴中の不純物である鉛の含有量は100ppm以下であることが好ましく、50ppm以下であることがより好ましい。本発明の溶融塩浴中の鉛の含有量が100ppm以下である場合、特に、50ppm以下である場合には、溶融塩浴の電解により得られるタングステン膜の表面の平滑性、密度および純度を向上させることができる傾向にある。
また、本発明の溶融塩浴中の不純物である銅の含有量は30ppm以下であることが好ましい。本発明の溶融塩浴中の銅の含有量を30ppm以下とした場合にも、溶融塩浴の電解により得られるタングステン膜の表面の平滑性、密度および純度を向上させることができる傾向にある。
また、本発明の溶融塩浴中にはケイ素が含まれることが好ましく、溶融塩浴中のケイ素の含有量は溶融塩浴全体の5質量%以下であることがより好ましい。本発明の溶融塩浴がケイ素を含む場合、特に溶融塩浴中のケイ素の含有量が溶融塩浴全体の5質量%以下である場合には、溶融塩浴の電解により得られるタングステン膜の表面の平滑性が向上する傾向にある。
また、溶融塩浴の電解により得られるタングステン膜の表面の平滑性をさらに向上させる観点からは、溶融塩浴中のケイ素の含有量は溶融塩浴全体の0.34質量%以下とされることがより好ましい。
また、溶融塩浴の電解により得られるタングステン膜の表面の平滑性を向上させる効果を得る観点からは、溶融塩浴中のケイ素の含有量は溶融塩浴全体の0.01質量%以上とされることが好ましい。
なお、溶融塩浴中の水の含有量は、たとえば、露点−75℃以下の雰囲気に設置された溶融塩浴に対してマイクロ波透過型水分計を用いることにより測定することができる。
また、溶融塩浴中の水以外の金属の不純物の含有量については、たとえば、溶融塩浴を硝酸とフッ酸との混合液に溶解させた後にICP発光分光分析(inductively coupled plasma spectrometry)により測定することができる。
また、本発明の溶融塩浴中の水以外の金属の不純物の溶融塩浴中における形態は特に限定されず、たとえばイオンとして存在したり、錯体を構成した状態で存在していてもよい。なお、本発明の溶融塩浴中のタングステンなどの主成分の溶融塩浴中における形態は特に限定されず、たとえばイオンとして存在したり、錯体を構成した状態で存在していてもよい。
<溶融塩浴の製造方法>
本発明の溶融塩浴は、たとえば以下のようにして製造することができる。まず、溶融塩浴の主成分の原料となる固体原料を乾燥させる工程(乾燥工程)が行なわれる。この工程により、固体原料から水を除去することができる。
ここで、固体原料の乾燥は、たとえば、固体原料を耐圧容器や坩堝などの容器に封入した後に容器の内部を真空引きすることなどによって行なうことができる。
なお、溶融塩浴の主成分の原料となる固体原料としては、たとえば、タングステン化合物(WO3またはWCl4等)粉末やアルカリ金属のハロゲン化物(ZnCl2、NaCl、KClおよびKF等)粉末などが挙げられる。
次に、上記乾燥後の固体原料を溶融させて溶融塩浴前駆体を作製する工程(溶融工程)が行なわれる。この工程により、本発明の溶融塩浴の不純物の含有量の制御前の溶融塩浴前駆体を作製することができる。
ここで、固体原料の溶融は、たとえば、固体原料が封入された容器を固体原料が溶融する温度に加熱することなどによって行なうことができる。なお、固体原料が溶融する温度は、固体原料の種類によってそれぞれ変わり得る。
次に、上記で作製した溶融塩浴前駆体について電解を行なう工程(電解工程)が行なわれる。この工程により、溶融塩浴前駆体から、鉄、鉛および銅などの不純物となる金属とともに水も除去することができる。
ここで、溶融塩浴前駆体の電解は、たとえば、溶融状態の溶融塩浴前駆体に陽極と陰極とを浸漬させ、陽極と陰極との間に電圧を印加して溶融塩浴前駆体に電流を流して第1回目の電解を行なった後に、第1回目の電解よりも高い電流密度の電流を溶融塩浴前駆体中の陽極と陰極との間に流して第2回目の電解を行なうことによって実施することができる。この工程の第1回目の電解および第2回目の電解によって、たとえば水、鉄、銅および鉛などの不純物を溶融塩浴前駆体から除去することができる。また、第2回目の電解は行なわなくてもよいが、不純物をより多く除去する観点からは第1回目の電解を行なった後に第2回目の電解を行なうことが好ましい。
以上の乾燥工程、溶融工程および電解工程を経て、溶融塩浴前駆体中の不純物である水および鉄などがそれぞれ除去されて、これらの不純物の含有量が上記のように制御されることにより、本発明の溶融塩浴を得ることができる。
また、上記の本発明の溶融塩浴の製造方法においては、上記の乾燥工程、溶融工程および電解工程以外の他の工程が含まれていてもよい。
なお、本発明の溶融塩浴の製造方法は、溶融塩浴中の不純物である水および鉄の含有量をそれぞれ上記のように制御することができるものであれば、上記の方法に特に限定されるものではない。
<タングステン膜>
上記のようにして得られた本発明の溶融塩浴は、たとえば図1の模式的な構成図に示す電解槽1中に収容される。そして、電解槽1中に収容された本発明の溶融塩浴2に陽極3と陰極4とを浸漬させた後に、陽極3と陰極4との間に電流を流して本発明の溶融塩浴2の電解を行なうことによって、たとえば陰極4の表面上に本発明の溶融塩浴2中に含まれるタングステンが析出してタングステン膜を作製することができる。
本発明の溶融塩浴は上記のように少なくとも水および鉄の不純物の含有量が上記のように制御されていることから、高品質のタングステンをより安定して析出させることができ、従来の溶融塩浴を電解して得られた従来のタングステン膜よりも表面の平滑性、密度および純度を優れたタングステン膜を安定して得ることができる。
特に、本発明の溶融塩浴を電解して得られた本発明のタングステン膜においては、タングステン膜の厚みTに対するタングステン膜の表面粗さRaの比Ra/Tを0.7以下とすることができるため、この観点からもより平滑な表面のタングステン膜が得られることがわかる。
上記のようにして得られたタングステン膜は、たとえば、コンタクトプローブ、マイクロコネクタ、マイクロリレー、各種のセンサ部品、可変コンデンサ、インダクタ、アレイ若しくはアンテナなどのRFMEMS(Radio Frequency Micro Electro Mechanical System)、光MEMS用部材、インクジェットヘッド、バイオセンサ内電極またはパワーMEMS用部材(電極など)などに用いることができる。
<実験例1>
KF粉末319gおよびWO3粉末133gをそれぞれ耐圧容器に封入した後に、耐圧容器を500℃に保持し、耐圧容器の内部を2日間以上真空引きすることによってKF粉末およびWO3粉末をそれぞれ乾燥させた。
また、B23粉末148gについては上記とは別の耐圧容器に封入した後に耐圧容器を380℃に保持し、耐圧容器の内部を2日間以上真空引きすることによってB23粉末を乾燥させた。
そして、図2に模式的構成図を示す装置を用いて、上記の乾燥後のKF粉末、B23粉末およびWO3粉末から溶融塩浴を作製した。
具体的には、まず、500℃で2日間以上乾燥させたSiC製の坩堝11に上記の乾燥後のKF粉末、B23粉末およびWO3粉末をそれぞれ投入し、これらの粉末が投入された坩堝11を石英製の耐真空容器10に封入した。
次に、耐真空容器10の上部の開口部にSUS316L製の蓋18をした状態で坩堝11を500℃に保持し、耐真空容器10の内部を1日間以上真空引きした。
そして、ガス導入口17から耐真空容器10の内部に高純度アルゴンガスを導入して耐真空容器10の内部に高純度アルゴンガスを充填し、坩堝11を850℃に保持して上記の粉末を溶融させて溶融塩浴前駆体12を作製した。
次に、蓋18に設けられた開口部から陽極としてのタングステン板13(表面:20cm2)を含む棒状電極と陰極としてのニッケル板14(表面:20cm2)を含む棒状電極とをそれぞれ挿入してタングステン板13およびニッケル板14をそれぞれ坩堝11中の溶融塩浴前駆体12中に浸漬させた。
ここで、上記の棒状電極においては、タングステン板13およびニッケル板14にそれぞれリード線15が接続されており、耐真空容器10の内部のリード線15にはタングステン線を用い、耐真空容器10の外部のリード線15には銅線を用いた。また、リード線15の少なくとも一部をアルミナ製の被覆材16により被覆した。
また、上記の棒状電極の挿入時には、ガス導入口17から耐真空容器10の内部に高純度アルゴンガスを導入して耐真空容器10の内部に大気が混入しないように設定した。
また、タングステン板13およびニッケル板14の酸化の進行による溶融塩浴前駆体12中への不純物の混入を防止するため、図2に示すようにタングステン板13およびニッケル板14についてはそれぞれ表面全域を溶融塩浴前駆体12中に浸漬させた。
以上により、溶融塩浴前駆体12から不純物を除去することによって、実験例1の溶融塩浴を作製した。ここで、実験例1の溶融塩浴中におけるH2Oの含有量は0.23質量%であって、Feの含有量は860ppmであった。
ここで、実験例1の溶融塩浴中におけるH2Oの含有量の測定は、坩堝11から実験例1の溶融塩浴を採取し、採取した溶融塩浴を真空容器に封入した状態で露点が−75℃以下のグローブボックス内に設置して、マイクロ波透過型水分計を使用して行なった。
また、実験例1の溶融塩浴中におけるFeなどの金属不純物の含有量の測定は実験例1の溶融塩浴を硝酸とフッ酸との混合液に溶解してICP発光分光分析により行なった。
次に、上記の不純物が析出したニッケル板14を新しいものに取り替えた後、上記のタングステン板13とニッケル板14との間に3A/dm2の電流密度の電流を1時間流して、実験例1の溶融塩浴の定電流電解を行なうことによって、ニッケル板14の表面上にタングステンを析出させて実験例1のタングステン膜を作製した。
そして、実験例1のタングステン膜の表面粗さRa(μm)、厚みT(μm)、ボイド(個)および純度(%)について測定した。その結果を表1に示す。
なお、表1の表面粗さRa(μm)は、レーザ顕微鏡(キーエンス社製の型番「VK−8500」)を用いて、50μm角の領域の算術平均粗さRa(JIS B0601−1994)を10箇所測定してその平均値を算出した値である。ここで、表1に示すRa(μm)の欄の数値が小さいほど、より平滑な表面を有するタングステン析出物であることを示している。
また、表1の厚みT(μm)は、上記のタングステン膜の形成後のタングステン膜とニッケル板14との積層体の任意の5箇所における総厚をマイクロメーターで測定してその平均値を算出し、その平均値から予め測っておいたニッケル板14の厚みのみの値を引いて算出したものである。ここで、表1に示す厚みT(μm)の欄の数値が大きいほど、厚さが大きいタングステン膜が形成されたことを示している。
また、表1のボイド(個)は、エポキシ樹脂にタングステン膜を埋め込んだ状態で研磨することによってタングステン膜の断面を露出させ、露出した断面について倍率1500倍のSEMで10箇所観察して、0.1μm以上のボイドの数をカウントした値である。ここで、表1に示すボイド(個)の欄の数値が小さいほど、高密度のタングステン膜が得られたことを示している。
また、表1の純度(%)は、以下のようにして測定した値である。まず、ニッケル板14の代わりに鉄板を用いたこと以外は上記と同一の条件で実験例1の溶融塩浴の電解を行なって鉄板の表面上にタングステン膜を形成した。次に、鉄板を希硝酸で溶解して得られたタングステン膜を採取して、このタングステン膜を王水に溶解させ、その溶液についてICP発光分光分析を行なってタングステンの純度を測定した。ここで、表1に示す純度(%)の欄の数値が大きいほど、高純度のタングステン膜が得られたことを示している。
<実験例2>
KF粉末、B23粉末およびWO3粉末の混合物を溶融して溶融塩浴前駆体12を作製した後に、溶融塩浴前駆体12中に浸漬させたタングステン板13とニッケル板14との間に10A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行なったこと以外は実験例1と同様にして、表1に示すように不純物の含有量が制御された実験例2の溶融塩浴を作製した。
そして、実験例1と同様にして、実験例2の溶融塩浴中における不純物の含有量を測定したところ、H2Oの含有量は75ppmであり、Feの含有量は360ppmであり、Pbの含有量は260ppmであり、Cuの含有量は65ppmであって、Siの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であった。
次に、上記のようにして得られた実験例2の溶融塩浴の定電流電解を実験例1と同一の条件で行なうことによって、ニッケル板14の表面上にタングステンを析出させて実験例2のタングステン膜を作製した。
そして、実験例1と同様にして、実験例2のタングステン膜の表面粗さRa(μm)、厚みT(μm)、ボイド(個)および純度(%)について測定した。その結果を表1に示す。
<実験例3>
KF粉末、B23粉末およびWO3粉末の混合物を溶融して溶融塩浴前駆体12を作製した後に、溶融塩浴前駆体12中に浸漬させたタングステン板13とニッケル板14との間に0.5A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行なった後に、10A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行なったこと以外は実験例1と同様にして実験例3の溶融塩浴を作製した。
そして、実験例1と同様にして、実験例3の溶融塩浴中における不純物の含有量を測定したところ、H2Oの含有量は69ppmであり、Feの含有量は300ppmであり、Pbの含有量は50ppmであり、Cuの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であって、Siの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であった。
次に、上記のようにして得られた実験例3の溶融塩浴の定電流電解を実験例1と同一の条件で行なうことによって、ニッケル板14の表面上にタングステンを析出させて実験例3のタングステン膜を作製した。
そして、実験例1と同様にして、実験例3のタングステン膜の表面粗さRa(μm)、厚みT(μm)、ボイド(個)および純度(%)について測定した。その結果を表1に示す。
<実験例4>
KF粉末、B23粉末およびWO3粉末の混合物を溶融して溶融塩浴前駆体12を作製した後に、溶融塩浴前駆体12中に浸漬させたタングステン板13とニッケル板14との間に0.5A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行なった後に、10A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行ない、その後さらに溶融塩浴前駆体12にSiO2粉末を4.3g添加したこと以外は実験例1と同様にして実験例4の溶融塩浴を作製した。
そして、実験例1と同様にして、実験例4の溶融塩浴中における不純物の含有量を測定したところ、H2Oの含有量は69ppmであり、Feの含有量は300ppmであり、Pbの含有量は50ppmであり、Cuの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であって、Siの含有量は0.34質量%であった。
次に、上記のようにして得られた実験例4の溶融塩浴の定電流電解を実験例1と同一の条件で行なうことによって、ニッケル板14の表面上にタングステンを析出させて実験例4のタングステン膜を作製した。
そして、実験例1と同様にして、実験例4のタングステン膜の表面粗さRa(μm)、厚みT(μm)、ボイド(個)および純度(%)について測定した。その結果を表1に示す。
<実験例5>
ZnCl2粉末453g、NaCl粉末65g、KCl粉末83g、KF粉末20gおよびWO3粉末14gを用いたこと以外は実験例1と同様にして実験例5の溶融塩浴を作製した。
なお、融点が500℃以上の粉末については、これらの粉末が封入された耐圧容器を500℃に保持し、耐圧容器の内部を2日間以上真空引きすることによって粉末を乾燥させた。
また、融点が500℃未満の粉末については、上記とは別の耐圧容器に粉末を封入し、融点よりも100℃低い温度に耐圧容器を保持し、耐圧容器の内部を2日間以上真空引きすることによって粉末を乾燥させた。
そして、図2に模式的構成図を示す装置を用いて、上記の乾燥後のZnCl2粉末、NaCl粉末、KCl粉末、KF粉末およびWO3粉末から溶融塩浴を作製した。
具体的には、まず、400℃で2日間以上乾燥させたSiC製の坩堝11に上記の乾燥後のZnCl2粉末、NaCl粉末、KCl粉末、KF粉末およびWO3粉末をそれぞれ投入し、これらの粉末が投入された坩堝11を石英製の耐真空容器10に封入した。
次に、耐真空容器10の上部の開口部にSUS316L製の蓋18をした状態で坩堝11を150℃に保持し、耐真空容器10の内部を3日間以上真空引きした。
そして、ガス導入口17から耐真空容器10の内部に高純度アルゴンガスを導入して耐真空容器10の内部に高純度アルゴンガスを充填し、坩堝11を250℃に保持して上記の粉末を溶融させて溶融塩浴前駆体12を作製した。
次に、蓋18に設けられた開口部から陽極としてのタングステン板13(表面:20cm2)を含む棒状電極と陰極としてのニッケル板14(表面:20cm2)を含む棒状電極とをそれぞれ挿入してタングステン板13およびニッケル板14をそれぞれ坩堝11中の溶融塩浴前駆体12中に浸漬させた。
そして、実験例1と同様にして、実験例5の溶融塩浴中における不純物の含有量を測定したところ、実験例5の溶融塩浴中におけるH2Oの含有量は0.36質量%であり、Feの含有量は650ppmであり、Pbの含有量は120ppmであり、Cuの含有量は42ppmであって、Siの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であった。
次に、上記の不純物が析出したニッケル板14を新しいものに取り替えた後、上記のタングステン板13とニッケル板14との間の電圧を80mVに保持した状態でこれらの間に電流を1時間流して実験例5の溶融塩浴の定電流電解を行なうことによって、ニッケル板14の表面上にタングステンを析出させて実験例5のタングステン膜を作製した。
そして、実験例1と同様にして、実験例5のタングステン膜の表面粗さRa(μm)、厚みT(μm)、ボイド(個)および純度(%)について測定した。その結果を表1に示す。
<実験例6>
ZnCl2粉末、NaCl粉末、KCl粉末、KF粉末およびWO3粉末の混合物を溶融して溶融塩浴前駆体12を作製した後に、溶融塩浴前駆体12中に浸漬させたタングステン板13とニッケル板14との間に0.5A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行なった後に、10A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行なったこと以外は実験例5と同様にして実験例6の溶融塩浴を作製した。
そして、実験例5と同様にして、実験例6の溶融塩浴中における不純物の含有量を測定したところ、H2Oの含有量は95ppmであり、Feの含有量は51ppmであり、Pbの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であり、Cuの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であって、Siの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であった。
次に、上記のようにして得られた実験例6の溶融塩浴の定電流電解を実験例5と同一の条件で行なうことによって、ニッケル板14の表面上にタングステンを析出させて実験例6のタングステン膜を作製した。
そして、実験例5と同様にして、実験例6のタングステン膜の表面粗さRa(μm)、厚みT(μm)、ボイド(個)および純度(%)について測定した。その結果を表1に示す。
<実験例7>
Li2WO4粉末74g、Na2WO4粉末266g、K2WO4粉末223g、LiCl粉末9g、NaCl粉末26g、KCl粉末26gおよびKF粉末12gを用いたこと以外は実験例1と同様にして実験例7の溶融塩浴を作製した。
なお、融点が500℃以上の粉末については、これらの粉末が封入された耐圧容器を500℃に保持し、耐圧容器の内部を2日間以上真空引きすることによって粉末を乾燥させた。
また、融点が500℃未満の粉末については、上記とは別の耐圧容器に粉末を封入し、融点よりも100℃低い温度に耐圧容器を保持し、耐圧容器の内部を2日間以上真空引きすることによって粉末を乾燥させた。
そして、図2に模式的構成図を示す装置を用いて、上記の乾燥後のLi2WO4粉末、Na2WO4粉末、K2WO4粉末、LiCl粉末、NaCl粉末、KCl粉末およびKF粉末から溶融塩浴を作製した。
具体的には、まず、400℃で2日間以上乾燥させたSiC製の坩堝11に上記の乾燥後のLi2WO4粉末、Na2WO4粉末、K2WO4粉末、LiCl粉末、NaCl粉末、KCl粉末およびKF粉末をそれぞれ投入し、これらの粉末が投入された坩堝11を石英製の耐真空容器10に封入した。
次に、耐真空容器10の上部の開口部にSUS316L製の蓋18をした状態で坩堝11を400℃に保持し、耐真空容器10の内部を3日間以上真空引きした。
そして、ガス導入口17から耐真空容器10の内部に高純度アルゴンガスを導入して耐真空容器10の内部に高純度アルゴンガスを充填し、坩堝11を600℃に保持して上記の粉末を溶融させて溶融塩浴前駆体12を作製した。
次に、蓋18に設けられた開口部から陽極としてのタングステン板13(表面:20cm2)を含む棒状電極と陰極としてのニッケル板14(表面:20cm2)を含む棒状電極とをそれぞれ挿入してタングステン板13およびニッケル板14をそれぞれ坩堝11中の溶融塩浴前駆体12中に浸漬させた。
そして、実験例1と同様にして、実験例7の溶融塩浴中における不純物の含有量を測定したところ、実験例7の溶融塩浴中におけるH2Oの含有量は0.23質量%であり、Feの含有量は720ppmであり、Pbの含有量は100ppmであり、Cuの含有量は32ppmであって、Siの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であった。
次に、上記の不純物が析出したニッケル板14を新しいものに取り替えた後、上記のタングステン板13とニッケル板14との間に2A/dm2の電流密度の電流を2時間流して、実験例7の溶融塩浴の定電流電解を行なうことによって、ニッケル板14の表面上にタングステンを析出させて実験例7のタングステン膜を作製した。
そして、実験例1と同様にして、実験例7のタングステン膜の表面粗さRa(μm)、厚みT(μm)、ボイド(個)および純度(%)について測定した。その結果を表1に示す。
<実験例8>
Li2WO4粉末、Na2WO4粉末、K2WO4粉末、LiCl粉末、NaCl粉末、KCl粉末およびKF粉末の混合物を溶融して溶融塩浴前駆体12を作製した後に、溶融塩浴前駆体12中に浸漬させたタングステン板13とニッケル板14との間に0.5A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行なった後に、10A/dm2の電流密度の電流を流して溶融塩浴前駆体12の定電流電解を行なったこと以外は実験例7と同様にして実験例8の溶融塩浴を作製した。
そして、実験例7と同様にして、実験例8の溶融塩浴中における不純物の含有量を測定したところ、H2Oの含有量は75ppmであり、Feの含有量は40ppmであり、Pbの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であり、Cuの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であって、Siの含有量は10ppm未満(検出限界以下)であった。
次に、上記のようにして得られた実験例8の溶融塩浴の定電流電解を実験例7と同一の条件で行なうことによって、ニッケル板14の表面上にタングステンを析出させて実験例8のタングステン膜を作製した。
そして、実験例7と同様にして、実験例8のタングステン膜の表面粗さRa(μm)、厚みT(μm)、ボイド(個)および純度(%)について測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0005568883
<評価>
表1に示すように、実験例1〜4においては、溶融塩浴の主成分となる原料粉末の配合は同一であるが、溶融塩浴中のH2O含有量が100ppm以下であって、Fe含有量が500ppm以下である実験例2〜4の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例2〜4のタングステン膜は、溶融塩浴中のH2O含有量が0.23質量%であって、Fe含有量が860ppmである実験例1の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例1のタングステン膜と比較して、平滑な表面が得られ、ボイドが少なく高密度であり、さらには高純度であることが確認された。
また、表1に示すように、実験例2〜4においては、溶融塩浴中のPbの含有量が100ppm以下であって、Cuの含有量が30ppm以下である実験例3〜4の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例3〜4のタングステン膜は、溶融塩浴中のPbの含有量が260ppm以下であって、Cuの含有量が65ppm以下である実験例2の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例2のタングステン膜と比較して、平滑な表面が得られ、さらには高純度であることが確認された。
また、表1に示すように、実験例3〜4においては、溶融塩浴中のSiの含有量が0.34質量%である実験例3の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例3のタングステン膜は、溶融塩浴中のSiの含有量が10ppm以下である実験例4の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例4のタングステン膜と比較して、平滑な表面が得られることが確認された。
また、表1に示すように、実験例5〜6においては、溶融塩浴の主成分となる原料粉末の配合は同一であるが、溶融塩浴中のH2O含有量が100ppm以下であって、Fe含有量が500ppm以下である実験例6の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例6のタングステン膜は、溶融塩浴中のH2O含有量が0.36質量%であって、Fe含有量が650ppmである実験例5の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例5のタングステン膜と比較して、平滑な表面が得られ、ボイドが少なく高密度であり、さらには高純度であることが確認された。
また、表1に示すように、実験例7〜8においては、溶融塩浴の主成分となる原料粉末の配合は同一であるが、溶融塩浴中のH2O含有量が100ppm以下であって、Fe含有量が500ppm以下である実験例8の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例8のタングステン膜は、溶融塩浴中のH2O含有量が0.23質量%であって、Fe含有量が720ppmである実験例7の溶融塩浴を電解することによって得られた実験例7のタングステン膜と比較して、平滑な表面が得られ、ボイドが少なく高密度であり、さらには高純度であることが確認された。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、溶融塩浴および溶融塩浴の製造方法に利用することができる。
1 電解槽、2 溶融塩浴、3 陽極、4 陰極、10 耐真空容器、11 坩堝、12 溶融塩浴前駆体、13 タングステン板、14 ニッケル板、15 リード線、16 被覆材、17 ガス導入口、18 蓋。

Claims (5)

  1. タングステンを含み、タングステン膜を電解によって形成するための溶融塩浴であって、
    水の含有量が100ppm以下であって、鉄の含有量が500ppm以下であり、
    ケイ素をさらに含む、溶融塩浴。
  2. 鉛の含有量が100ppm以下である、請求項1に記載の溶融塩浴。
  3. 銅の含有量が30ppm以下である、請求項1または2に記載の溶融塩浴。
  4. ケイ素の含有量が前記溶融塩浴全体の5質量%以下である、請求項1からのいずれか1項に記載の溶融塩浴。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の溶融塩浴を製造する方法であって、
    前記溶融塩浴の固体原料を乾燥させる工程と、
    前記乾燥後の固体原料を溶融させて溶融塩浴前駆体を作製する工程と、
    前記溶融塩浴前駆体について電解を行なう工程と、
    を含む、溶融塩浴の製造方法。
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