JP5568633B2 - エレベータのドア制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータのドア制御装置に関するものである。
エレベータのドアとドアとの間やドアと戸当たり柱との間に挟まれたときの衝撃の程度を表す量として、運動エネルギーが広く利用されている。ここで、物体の重量をW(kg)、物体の速度をV(m/s)とすると、この物体の運動エネルギーはWV/2(J)で表される。すなわち、物体の重量Wの値や速度Vの値が大きいほど衝撃も大きくなる。
日本国内では、エレベータのドアの運動エネルギーについての規定はない。しかしながら、例えば、欧州のエレベータに関する規定EN81−1−1998では、「かご・乗場ドアの運動エネルギーは平均戸閉速度のとき10(J)以下」となるように規定されている。また、戸閉時の運動エネルギーを規定している地域は他にもある。このような地域にエレベータを据え付ける場合には、ドアの運動エネルギーに関する規定を遵守しなければならない。
ドアの運動エネルギーを算出する場合、ドアを据え付ける前に、ドアの重量Mを実測して把握することができる。しかしながら、ドアの重量Mは、ドアの材質やエレベータの出入口の広さ等によって様々な値となる。このため、エレベータ毎にドアの重量Mを計測しなければならない。また、戸閉時の運動エネルギーを一定値以下に抑えるためには、ドアの据え付け後に、ドアの重量Mを考慮して、ドアの速度を調整しなければならない。このため、ドアの運動エネルギーの調整は、非常に手間がかかるものとなっている。
このような手間を省くため、ドアの重量を自動的に計測する手段が利用されている。この手段では、運動方程式を利用して、ドアの重量を計測する。具体的には、ドアの開閉時の加速度aとドアにかかる力Fとを演算し、F/aを求めてドアの重量とする(例えば、特許文献1参照)。
ここで、ドアモータの動力がドアに伝達されるまでに、減速機やリンク等の機構によって機械的ロスが発生する。すなわち、ドアモータはドアと機構とを動かすために必要なトルクを出力している。このため、ドアの動力源であるドアモータのトルクをドアにかかる力Fとして単純に変換すると、ドアの重量の計測誤差が大きくなる。
すなわち、より精度よくドアにかかる力Fを計測するためには、ドアモータのトルクから減速機やリンク等の機構によって発生する機械的ロスを減算する必要がある。この機械的ロスは、減速機やリンク等の機構の寸法や重量から理論的に算出することができる。このため、ドアモータのトルクを力に換算した量をFm、機械的ロスの理論値をFLとして、ドア重量Wを(Fm−FL)/aとすれば、ドアの重量Wの計測誤差を小さくすることができる。
日本特開2009−1430号公報
しかしながら、実際には、各エレベータに特有の機械的ロスもある。例えば、ドアの走行抵抗は、各エレベータに特有の機械的ロスである。このため、ドアの重量Wを(Fm−FL)/aとしても、ドアの重量の理論値と実際のドアの重量の値とには差異が生じてしまう。
すなわち、モータトルクは、各エレベータに特有の機械的ロスに抗するためのトルクをも含んだものとして出力される。このため、より精度よくドアの重量を計測するためには、理論値FLだけでなく、各エレベータに特有の機械的ロスをも含めた総合的な機械的ロスを、モータのトルクを力に換算した量Fmから減じる必要がある。
しかしながら、各エレベータに特有の機械的ロスを机上で見積もることはできない。また、エレベータの据え付け時に各エレベータに特有の機械的ロスを計測することも手間がかかる。このため、ドアの重量を計測する際には、各エレベータに特有の機械的ロスを無視しているのが実情である。
ここで、各エレベータに特有の機械的ロスにより、モータトルクを力に換算した値がΔFmだけ増加した場合を考える。この場合のドアの重量の計測値W´は(Fm+ΔFm−FL)/aとなる。したがって、実際のドアの重量Wと計測値W´との誤差は、ΔFm/aとなる。
この誤差を含んだドアの重量の計測値W´に基づいて、戸閉時の運動エネルギーを一定値以下に抑えようとする場合、ドアの重量の計測値W´で運動エネルギーが一定値以下となる速度を選択すればよい。ここで、エレベータの運行効率を考えれば、ドアの開閉速度は速い方が好ましい。すなわち、実際のエレベータにおいては、ドアの運動エネルギーを一定値以下に抑えながらも、ドアの開閉速度を極力速くすることが求められる。しかしながら、ドアの運動エネルギーが一定値以下となる速度を選択する際にドアの重量の計測値W´を用いると、戸閉速度が必要以上に遅くなってしまうという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータのドアの重量をより正確に計測することができるエレベータのドア制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベータのドア制御装置は、エレベータのドアを移動させるドアモータに対してトルク指令を発生させるトルク指令発生手段と、前記ドアを通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動させるときのトルク指令の値を、前記ドアの位置に対応付けて記憶するトルク指令記憶手段と、前記ドアを通常の戸開閉時において加速して移動させるときのトルク指令の値から前記トルク指令記憶手段に記憶されたトルク指令の値を差し引いた値に基づいて、前記ドアを通常の戸開閉時において加速して移動させるときに前記ドアにかかる力の値を、前記ドアの位置毎に演算するドア駆動力演算手段と、前記ドアの位置毎に、前記ドア駆動力演算手段に演算された前記ドアにかかる力の値を、前記ドアを通常の戸開閉時において加速して移動させるときの前記ドアの加速度の値で除して前記ドアの重量を演算するドア重量演算手段と、前記ドアモータの回転量に応じた数のパルスを発生させるパルス発生器と、前記ドアと前記ドアモータとの速度比を前記パルス数の多項式で表したときの係数と前記一定速度の値とを記憶した速度制御定数記憶手段と、前記係数を用いて表された前記多項式と前記一定速度の値とに基づいて前記ドアを通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動させるときのモータ速度指令を発生させる速度指令発生手段と、を備え、前記トルク指令発生手段は、前記モータ速度指令に対応して、前記ドアを通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動させるときのトルク指令を発生させるものである。
この発明によれば、エレベータのドアの重量をより正確に計測することができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置が利用されるエレベータのかごの外側から見たかごの出入口の正面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置の概要を説明するためのブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置が利用されるエレベータのドアとモータの速度比が一定でない場合のドアの速度、ドアとドアモータとの速度比、モータの速度を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置によってドアの速度が一定となっていないと判断するときの基準を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置がサンプリングする総合的な機械的ロス対応したドアモータのトルクを説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置が総合的な機械的ロスに対応したドアモータのトルクを学習するときの動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置のブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置がドアの重量を計測する方法を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置がドアの重量を計測するときの動作を説明するための図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置が利用されるエレベータのかごの外側から見たかごの出入口の正面図である。図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置の概要を説明するためのブロック図である。
図1において、1はエレベータのドアである。具体的には、ドア1はかごドアである。これらのドア1は、エレベータのかご出入口に設けられる。これらのドア1は、かご出入口上縁部のドアレール2に吊り下げられる。このドアレール2の上方には、ドアモータ3が設けられる。このドアモータ3の側方には、減速機4が設けられる。この減速機4には、リンク5の一端が連結される。このリンク5の他端には、ドア1の一方の裏面に連結される。また、ドアレール2の中央上方には、全閉位置検出スイッチ6が設けられる。一方、ドアレール2の一側上方には、全開位置検出スイッチ7が設けられる。そして、減速機4の上方には、ドア制御装置8が設けられる。
図2に示すように、ドアモータ3近傍には、パルス発生器9が設けられる。このパルス発生器9は、ドア1の全開位置又は全閉位置を基準として、ドアモータ3の回転量に応じた数のパルスを発生させるものである。そして、ドア制御装置8には、ROM10、CPU11、モータ駆動回路12、インターフェース回路13、RAM14が設けられる。
ROM10は、ドア1の開閉制御に関する各種データ等を記憶する機能を備える。例えば、ROM10には、ドア1を滑らかに開閉させるためのアルゴリズムが書き込まれている。CPU11は、ROM10に記憶されたアルゴリズムに基づいて、モータ速度指令を発生させる機能を備える。また、CPU11は、モータ速度指令に基づいたモータトルク指令を発生させる機能を備える。
モータ駆動回路12は、CPU11が出力したモータトルク指令に対応した電流をドアモータ3に供給する機能を備える。インターフェース回路13は、パルス発生器9から出力されたパルス信号を取り込む機能を備える。RAM14は、適宜、CPU11の演算結果を記憶する記憶する機能を備える。
かかるドア制御装置8においては、CPU11は、インターフェース回路13に入力されたパルスに基づいて、ドアモータ3の実速度を演算する。そして、CPU11は、ドアモータ3の実速度とモータ速度指令とが一致するように、適宜、モータトルク指令の値を調整する。この調整により、ドア1が滑らかに開閉する。
本実施の形態のドア制御装置8は、ドア1の重量を自動で計測する機能を備える。具体的には、ROM10には、ドア1の重量を自動計測するために必要なパラメータが書き込まれている。そして、CPU11は、ドアモータ3の実速度とモータトルク指令とに基づいて、ドア1の重量を演算する。以下、本実施の形態におけるドア1の重量の計測方法に関する基本的な考え方を説明する。
図1で示したように、ドアモータ3の動力は、減速機4やリンク5等の機構を介してドア1に伝達される。この場合、ドアモータ3の動力には、ドア1を移動させるために必要な力に加え、減速機4やリンク5の機構によって発生する機械的ロスFL分も含まれる。この機械的ロスFLは理論的に算出される。
この理論的な機械的ロスFLのみがドア1を駆動する際の機械的ロスである場合、ドアモータ3の動力をFm、ドア1の重量をW、ドア1の加速度をaとすると、運動方程式は、次の(1)式で表すことができる。
Fm−FL=W*a (1)
すなわち、理論的な機械的ロスFLのみがドア1を駆動する際の機械的ロスである場合、ドア1の重量Wは、次の(2)式で表すことができる。
W=(Fm−FL)/a (2)
ここで、ドア1の加速度が0のときのドアモータ3の動力FmをFm´とすると、(1)式に、a=0を代入して、次の(3)式の関係が得られる。
Fm´−FL=W*0=0 (3)
すなわち、ドア1の加速度が0の場合のドアモータ3の動力Fm´は、次の(4)式で表すことができる。
Fm´=FL (4)
しかしながら、ドアモータ3の動力には、各エレベータに特有の機械的ロスに抗した力も含まれる。例えば、ドア1がドアレール2に沿って移動することにより発生する走行抵抗等が各エレベータに特有の機械的ロスとなる。この各エレベータに特有の機械的ロスは、机上で理論的に見積もることはできない。
この場合、各エレベータに特有の機械的ロスをΔFL、この各エレベータに特有の機械的ロスに抗するための力をΔFmとすると、ドア1の加速度が0の場合、(1)式に、a=0を代入して、次の(5)の関係が得られる。
Fm´+ΔFm−(FL+ΔFL)=W*a=0 (5)
この場合、(4)式の関係を考慮すれば、各エレベータに特有の機械的ロスに抗するための力ΔFmは、次の(6)式で表すことができる。
ΔFm=ΔFL (6)
すなわち、各エレベータに特有の機械的ロスに抗するための力ΔFmは、各エレベータに特有の機械的ロスΔFLそのものである。つまり、各エレベータに特有の機械的ロスに抗するための力ΔFmをも含むドアモータ3の動力Fm´+ΔFmは、理論的な機械的ロスFLにエレベータに特有の機械的ロスΔFLを加えた総合的な機械的ロスとなる。
そこで、本実施の形態のドア制御装置8は、通常の戸開閉時に、総合的な機械的ロスを利用して、ドア1の重量W´を演算する。具体的には、ドア制御装置8は、各エレベータに特有の機械的ロスに抗するための力ΔFmをも含むモータトルクを力に変換した値をFMの場合、次の(7)式で表されるドア1の重量W´を演算する。
W´={FM−(FL+ΔFL)}/a (7)
ただし、FM=Fm+ΔFmである。
ここで、(6)で示したように、ΔFm=ΔFLである。従って、ドア1の重量W´は、次の(8)式で表される。
W´=(Fm−FL)/a (8)
また 、(2)で示したように、(Fm−FL)/a =Wである。従って、ドア1の重量W´は、次の(9)式で表すことができる。
W´=W (9)
すなわち、各エレベータに特有の機械的ロスを考慮したドア1の重量W´は、理論的な機械的ロスFLのみが機械的ロスである場合のドア1の重量Wと同じ値となる。つまり、理論上、ドア1の重量W´は誤差を含まないことになる。
なお、ドア1の開閉時には、ドア1の加速と減速とが必要である。このため、ドア1の加速から減速に至る過程では、ドア1の加速度aが0となるときがある。この場合、a=0となり、(8)式でドア1の重量W´を演算することができない。そこで、本実施の形態のドア制御装置8は、ドア1の加速度aが最大値a1のときにドア1にかかる力F1とドア1の加速度が最小値a2とのときにドア1にかかるF2とを利用して、ドア1の重量W´を演算する。
ここで、ドア1の加速度が最大値a1のときのFm、ΔFm、FL、ΔFL1を、それぞれ、Fm1、ΔFm1、FL1、ΔFL1とすると、このときにドア1にかかる力F1は、次の(10)式で表すことができる。
F1=Fm1+ΔFm1−(FL1+ΔFL1) (10)
また、ドア1の加速度が最小値a2のときのFm、ΔFm、FL、ΔFLを、それぞれ、Fm2、ΔFm2、FL2、ΔFL2とすると、このときにドア1にかかる力F2は、次の(11)式で表すことができる。
F2=Fm2+ΔFm2−(FL2+ΔFL2) (11)
そして、本実施の形態においては、ドア1の重量W´は、次の(12)式で演算されるようになっている。
W´=(F1−F2)/(a1−a2)
={(Fm1−FL1)−(Fm2−FL2)}/(a1−a2) (12)
次に、図3〜図7を用いて、ドア1を移動させる際の総合的な機械的ロスの算出方法を説明する。
まず、図3を用いて、ドア1を一定速度で移動させる方法の概要を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置のブロック図である。
上述したように、ドア1を移動させる際の総合的な機械的ロスを算出するためには、ドア1を一定速度で移動させる必要がある。この場合は、通常の戸開閉時とは異なる特殊なモータ速度指令が必要となる。
そこで、本実施の形態のROM10には、ドア1を一定速度で移動させるための速度制御定数Cjと一定速度を設定するための値Vとが書き込まれている。そして、ドア1を一定速度で移動させる際、CPU11は、速度指令発生手段15、トルク指令発生手段16、電流指令発生手段17、モータ実速度演算手段18、ドア速度演算手段19、ドア加速度演算手段20、加速度監視手段21として機能する。
速度指令発生手段15は、パルス発生器9が発生させたパルス数pとROM10に書き込まれている速度制御定数Cj、ドア1の一定速度値Vに基づいて、モータ速度指令を発生させる機能を備える。トルク指令発生手段16は、速度指令発生手段15が発生させたモータ速度指令に基づいて、ドアモータ3に対するモータトルク指令Tを発生させる機能を備える。電流指令発生手段17は、トルク指令発生手段16が発生させたトルク指令Tに基づいて、ドアモータ3に供給する電流に対応した電流指令を発生させる機能を備える。モータ実速度演算手段18は、インターフェース回路13に入力されたパルス数pに基づいて、ドアモータ3の実速度ωを演算する機能を備える。
ドア速度演算手段19は、ROM10に書き込まれている速度制御定数Cjとモータ実速度演算手段18が演算したドアモータ3の実速度ωとに基づいて、ドア1の速度を演算する機能を備える。ドア加速度演算手段20は、ドア速度演算手段19が演算したドア1の速度に基づいて、ドア1の加速度aを演算する機能を備える。加速度監視手段21は、ドア加速度演算手段20が演算したドア1の加速度aを監視する機能を備える。
ここで、一定速度値Vに対応したモータ速度指令に沿ってドアモータ3を回転させても、ドアモータ3の実速度ωがモータ速度指令からずれ、ドア1が一定速度で移動しない場合もある。この場合、ドアモータ3のトルクには、ドア1を移動させるためのトルクが含まれる。すなわち、総合的な機械的ロスを精度よく学習することができない。そこで、本実施の形態においては、加速度監視手段21により、ドア1が一定速度となっているかを監視するようになっている。
具体的には、加速度監視手段21は、全閉位置検出スイッチ6、全開位置検出スイッチ7から入力される全開・全閉検出信号と制御盤22から入力される戸開閉指令とに基づいて、ドア1が一定速度となっているかを監視する。また、加速度監視手段21は、ドア1の速度V、ドア1の加速度a、ドアモータ3の実速度ωに基づいて、ドア1が一定速度となっているかを監視する。
次に、図4を用いて、ドア1を一定速度で移動させる具体的な方法を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置が利用されるエレベータのドアとモータの速度比が一定でない場合のドアの速度、ドアとドアモータとの速度比、モータの速度を説明するための図である。
図4の横軸はドア1の位置を表す。図4の縦軸は、ドア1の速度、ドア1とドアモータ3との速度比、ドアモータ3の速度を表す。
図4において、23はドア1の速度、24はドア1とドアモータ3との速度比、25はドアモータ3の速度である。図4に示すように、ドア1の速度23を一定速度値Vにするためには、まず、ドア1の速度23を一定速度値Vまで加速し、その後、ドア1の速度23を一定速度値Vで維持する必要がある。
ここで、ドア1とドアモータ3との速度比24は、パルス発生器9のパルス数pで求めることができる。ドア1の速度23を一定速度値Vに対応させた場合、ドア1とドアモータ3との速度比24は、次の(13)式で表すことができる。
R(p)=V/ω=Σ(Cj*P) (13)
但し、j=0、1、2・・・Nである。
ドアモータ3の動力を減速機4やベルト・チェーンのみでドア1に伝達する場合、ドアモータ3の速度25とドア1の速度23は比例関係にある。この場合、C0がドア1とドアモータ3との速度比となり、C1=C2=・・・=CN=0となる。そして、ドア1の速度を一定速度値Vにするためには、ドアモータ3の速度を一定にすればよい。
一方、図1に示したような、ドアモータ3の動力を減速機4やリンク5でドア1に伝達する機構では、ドアモータ3の速度25とドア1の速度23とは一般的に比例関係にない。このため、ドア1とドアモータ3との速度比24は、パルス発生器9のパルス数pの関数となる。
ここで、一定速度値Vが大きいほど、ドア1の速度が一定速度値Vに到達するまでのドア1の移動距離が伸びる。そして、ドア1が一定速度値Vに到達するまでの間は、総合的な機械的ロスを計測することができない。すなわち、ドア1の加速距離を短くとれば、総合的な機械的ロスを計測できる領域を長く確保することできる。このため、一定速度値Vは、通常運転時のドア1の速度の値をよりも小さくすることが好ましい。すなわち、総合的な機械的ロスを計測する際は、ゆっくりしたスピードでドア1を移動させることが好ましい。
次に、図5を用いて、ドア1の速度の監視方法を説明する。
図5はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置によってドアの速度が一定となっていないと判断するときの基準を説明するための図である。
図5の横軸はドア1の位置を表す。図5の縦軸は、ドア1の速度、ドアモータ3の速度、ドア1の加速度を表す。図5において、26はドア1の加速度である。27は一定速度値Vである。28はモータ速度指令である。ドア1の速度23が一定速度値Vとなっていないと判定する方法は、大きく分けて2つある。
1つの方法では、全開位置及び全閉位置以外の位置で、ドア1が反転して逆方向に移動した場合に、ドア1の速度23が一定速度値Vとなっていないと判断する。具体的には、加速度監視手段21は、全開位置検出スイッチ7から送信される全開・全閉検出信号に基づいて、ドア1の位置が全開位置及び全閉位置以外の位置であるか否かを判断する。また、加速度監視手段21は、かご内操作盤(図示せず)の戸開閉ボタンの操作等に対応して制御盤22から送信される戸開閉指令の変化に基づいて、ドア1が反転して逆方向に移動したか否かを判断する。そして、加速度監視手段21は、これらの判断に基づいて、ドア1の速度23が一定速度値Vとなっているか否かを判断する。
そして、もう1つの方法では、同方向に移動しているドア1の加速度が0でなくなった場合に、ドア1が一定速度となっていないと判断する。例えば、加速度監視手段21は、ドアモータ3の実速度ωとモータ速度指令28の値とを比較する。そして、加速度監視手段21は、モータ速度異常領域29のように、ドアモータ3の実速度ωとモータ速度指令28の値との間に所定以上の差が生じた場合に、ドア1の速度23が一定速度値Vとなっていないと判断する。
また、加速度監視手段21は、ドア速度異常領域30のように、ドア1の速度が一定速度値Vから所定値だけずれた場合に、ドア1の速度23が一定速度値Vとなっていないと判断する。この場合、加速度監視手段21は、ドアモータ3の実速度ωに速度比R(p)を乗じた値と一定速度値Vを比較する。ただし、加速度監視手段21は、速度比R(p)そのものを保存していない。このため、加速度監視手段21は、(13)式の速度制御定数CjをROM10から参照して、多項式を計算して速度比R(p)を算出する。
さらに、加速度監視手段21は、ドア加速度異常領域31のように、ドア1の加速度a26が0から所定量以上ずれた場合、ドア1の速度23が一定速度値Vとなっていないと判断する。この場合、加速度監視手段21は、次の(14)式で表される加速度a26を監視する。
a={ω[i]*R(p[i])−ω[i-1]*R(p[i−1])}
/(t[i]−t[i−1]) (14)
ただし、iは連番であり、tはサンプリングした時間である。
本実施の形態の加速度監視手段21は、上記方法のうち、少なくとも1つを用いて、ドア1の速度23が一定速度値Vとなっていないと判断するように設定されている。
次に、図6を用いて、サンプリングされる総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクを説明する。
図6はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置がサンプリングする総合的な機械的ロス対応したドアモータのトルクを説明するための図である。
図6の横軸はドア1の位置を表す。図6の縦軸はドアモータ3のトルクの値を表す。図6において、32は理論的な機械的ロスFLに対応したドアモータ3のトルクである。33は各エレベータに特有の機械的ロスΔFLに対応したドアモータ3のトルクである。34は総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクである。
図5で説明したように、ドア1の加速度aが0から所定以上はずれた場合は、ドア1の速度が一定速度値Vとなっていないと判断される。このため、ドア1の速度が一定速度値Vとなる位置になるまでの領域は、未計測領域となる。
そして、ドア1の速度が一定速度値Vとなっている領域は、計測領域となる。この計測領域では、トルク32とトルク33とが加算された総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルク33が演算される。
次に、図7を用いて、総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクの学習手順を説明する。
図7はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置が総合的な機械的ロスに対応したドアモータのトルクを学習するときの動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1では、電源投入後に、後で学習データを保存するRAM14の領域がリセットされる。具体的には、連番iに対応したパルス数p[i]、連番iに対応したモータトルクTL[i]、学習回数Kがリセットされる。その後、ステップS2に進み、制御盤22からの戸開指令信号に従い、戸開が開始される。その後、ステップS3に進み、モータ速度指令が演算される。そして、ドア1の速度が一定速度値Vに到達するまではドア1は加速している。このため、(5)式が成り立たない。従って、この領域では、総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルク34の自動計測は行われない。
その後、ステップS4で、ドア1の速度が一定速度値Vに到達したら、ステップS5に進む。ステップS5では、ドア1の速度が一定速度値Vとなるようにドアモータ3が制御され、ステップS6に進む。ステップS6では、ドア1が反転したか否かが判断される。ドア1が反転していない場合は、ステップS7に進む。加速度aが0か否かが判断される。加速度aが0の場合は、ステップS8に進む。
ステップS8では、数十〜数千パルス毎に設定された所定パルス数に達したか否かが判断される。ここで、総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクは、ドア1の位置により変化する。このため、可能な限り多くのドア1の位置で、総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクをサンプリングすることが好ましい。
そして、ステップS8で所定パルス数に達していない場合は、ステップS5〜S7の動作が繰り返される。一方、所定パルス数に達している場合は、ステップS9に進む。ステップS9では、このときのモータトルク指令が総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクTL[i]とされる。そして、パルス数p[i]に対応付けられた状態で、トルクTL[i]がRAM14に保存される。その後、ステップS10では、iがインクリメントされ、ステップS11に進む。ステップS11では、ドア1が全開したか否かが判断される。ドア1が全開していない場合は、ステップS5以降の動作を繰り返される。
一方、ドア1が全開した場合は、ステップS12に進む。ステップS12では、学習回数がK以上であるか否かが判断される。学習回数がK未満の場合は、ステップS2からの動作が繰り返される。一方、学習回数がK以上の場合は、ステップS13に進む。ステップS13では、K個のTL[i]を平均化したものがパルス数p[i]に対応付けられた状態でRAM14に保存され、動作が終了する。
なお、ステップS6でドア1が反転した場合は、ステップS1に戻って、RAM14に保存されたTL[i]等がリセットされる。また、ステップS7で加速度aが0でない場合も、ステップS1に戻って、RAM14に保存されたTL[i]等がリセットされる。すなわち、ドア1の速度の監視は演算周期毎に行われる。
ここで、ドアモータ3のトルクのばらつきを考慮すれば、学習回数は多い方が好ましい。しかしながら、学習時は、ドア1をゆっくり移動させる必要がある。このため、エレベータの運行効率を考慮すれば、学習回数は少ない方が好ましい。したがって、ドアモータ3の性能、エレベータの使用状況等を勘案して、学習回数を適切に設定すればよい。
次に、図8〜図10を用いて、学習した総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクを利用してドア1の重量を自動的に計算する方法を説明する。
まず、図8を用いて、ドア1の重量を計算する方法の概要を説明する。
図8はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置のブロック図である。
ドア1の重量を計算する際、CPU11は、ドア駆動力演算手段35、ドア重量演算手段36として機能する。ドア駆動力演算手段35は、モータトルク指令TからRAM14に保存された総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクTLを減算してドア1のみを駆動するためのトルクを演算する機能を備える。さらに、ドア駆動力演算手段35は、ドア1のみを駆動するためのトルクから、ROM10に記憶されている速度比R(p)を利用して、ドア1のみにかかる力Fを演算する機能を備える。ドア重量演算手段36は、ドア1のみにかかる力Fとドア1の加速度aとに基づいて、ドア1の重量を演算する機能を備える。
次に、図9を用いて、ドア1の重量を計測する具体的な方法を説明する。
図9はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置がドアの重量を計測する方法を説明するための図である。
図9の横軸はドア1の加速度aを表す。図9の縦軸はドア1のみにかかる力Fを表す。図9において、37はサンプリングされたデータである。38は加速ピーク値側で使用するデータ範囲である。39は減速ピーク値側で使用するデータ範囲である。40はデータ範囲38内のデータの平均点である。41はデータ範囲40内のデータの平均点である。
図9を示すように、サンプリングされたデータ37に対応する複数の点は、0を通る直線に近似される。そして、運動方程式により、直線の傾きがドア1の重量となる。本実施の形態においては、ドア重量演算手段36は、加速ピーク値に対応する点とその近傍の数点との平均点40である(a1、F1)を求める。また、ドア重量演算手段36は、減速ピーク値に対応する点とその近傍の数点との平均点である(a2、F2)を求める。
そして、ドア重量演算手段36は、ドア1の重量W´を次の(15)式から求める。
W´=(F1−F2)/(a1−a2) (15)
なお、直線の傾きの求め方は、(15)式に以外のものが利用される場合もある。
次に、図10を用いて、ドア1の重量の計測手順を説明する。
図10はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのドア制御装置がドアの重量を計測するときの動作を説明するための図である。
まず、ステップS21では、連番iがリセットされ、ステップS22に進む。ステップS22では、ドア1の加速度aとドア1のみにかかる力Fとをサンプリングするときのパルス数を、総合的な機械的ロスに対応したドアモータ3のトルクを学習したときのパルス数と合わせる。すなわち、ステップS22では、現在のパルス数がROM10に保存されているp[i]と同じになったら、ドア1の加速度aとドア1のみにかかる力Fとがサンプリングされ、ステップS23に進む。
ステップS23では、ドアモータ3の実速度ωが速度比R(p)を用いてドア1の速度に換算され、ステップS24に進む。ステップS24では、ドア1の速度が時間微分され、ドア1の加速度aに換算される。その後、ステップS25では、このときのモータトルク指令T[i]から、RAM14に保存されたTL[i]を減算してドア1のみを移動させるためのトルクとされる。そして、このトルクが速度比R(p[i])を用いてドア1のみにかかる力F[i]に換算される。
具体的には、モータトルク指令T[i]は、次の(16)で演算される。
F[i]=(T[i]−TL[i])/R(p[i]) (16)
なお、T[i]、TL[i]は、それぞれ、(5)式のFm+ΔFm、FL+ΔFLに対応する。
その後、ステップS26では、ドア1の加速度a、ドア1にかかる力FがRAM14に保存され、ステップS27に進む。ステップS27では、iがインクリメントされ、ステップS28に進む。ステップS28では、ドア1が全開したか否かが判断される。そして、ドア1が全開していない場合は、ステップS22に戻る。一方、ドア1が全開した場合は、加速ピーク側の加速度の平均a1と力の平均F1とを算出するとともに、減速ピーク値側の加速度の平均a2と力の平均F2とが算出される。その後、ステップS30に進み、(15)式を用いて、ドア1の重量が算出される。
以上で説明した実施の形態1によれば、ドア1を加速して移動させるときのモータトルク指令の値からドア1を一定速度で移動させるときのモータトルク指令の値を差し引いた値に基づいて、ドア1を加速して移動させるときにドア1にかかる力の値が演算される。そして、ドア1を加速して移動させるときにドア1にかかる力の値を、ドア1を加速して移動させるときのドア1の加速度の値で除してドア1の重量が演算される。このため、エレベータのドア1の重量をより正確に計測することができる。すなわち、ドア1の重量の計測誤差が小さくなる。このため、適切な速度でドア1を開閉することができる。
また、ドア1の位置毎に演算されるドア1にかかる力とドア1の加速度とに基づいて、ドア1の重量が演算される。このため、エレベータのドア1の重量の計測のばらつきを抑えることができる。
さらに、総合的な機械的ロスを算出する際、ドア1とドアモータ3との速度比をパルス数の多項式で表したときの係数と一定速度値Vとが速度制御定数として使用される。ここで、速度比は、ドアモータ3の速度をドア1の加速度を換算する際やドアモータ3のトルクを力に換算する際に、従来のドア1の重量の計測でも使用されていたものである。このため、新たに追加する速度制御定数は、一定速度値Vのみでよい。
加えて、総合的な機械的ロスを算出する際、様々な方法で、ドア1が一定速度で移動しているか否かが監視される。このため、ドア1にかかる力が含まれた総合的な機械的ロスを学習してしまうことを防止することができる。ここで、ドア1が一定速度で移動しているか否かを判定する際に使用される信号や指令は、通常のエレベータにも使用されているものである。このため、最小限のプログラム変更で、ドア1が一定速度で移動しているか否かを判定することができる。
なお、実施の形態1では、戸開時にドア1の重量を計測する場合を説明した。しかしながら、戸閉時にドア1の重量1を計測する場合でも、上記同様の構成とすれば、ドア1の重量をより正確に計測することができる。
以上のように、この発明に係るエレベータのドア制御装置によればエレベータのドアの重量をより正確に計測するエレベータに利用できる。
1 ドア、 2 ドアレール、 3 ドアモータ、 4 減速機、
5 リンク、 6 全閉位置検出スイッチ、 7 全開位置検出スイッチ、
8 ドア制御装置、 9 パルス発生器、 10 ROM、 11 CPU、
12 モータ駆動回路、 13 インターフェース回路、 14 RAM、
15 速度指令発生手段、 16 トルク指令発生手段、 17 電流指令発生手段、
18 モータ実速度演算手段、 19 ドア速度演算手段、
20 ドア加速度演算手段、 21 加速度監視手段、 22 制御盤、
23 ドアの速度、 24 速度比、 25 モータの速度、 26 ドアの加速度、
27 一定速度値、 28 モータ速度指令、 29 モータ速度異常領域、
30 ドア速度異常領域、 31 ドア加速度異常領域、 32 理論的な機械的ロス、32〜34 トルク、 35 ドア駆動力演算手段、 36 ドア重量演算手段、
37 データ、 38、39 データ範囲、 40、41 平均点

Claims (6)

  1. エレベータのドアを移動させるドアモータに対してトルク指令を発生させるトルク指令発生手段と、
    前記ドアを通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動させるときのトルク指令の値を、前記ドアの位置に対応付けて記憶するトルク指令記憶手段と、
    前記ドアを通常の戸開閉時において加速して移動させるときのトルク指令の値から前記トルク指令記憶手段に記憶されたトルク指令の値を差し引いた値に基づいて、前記ドアを通常の戸開閉時において加速して移動させるときに前記ドアにかかる力の値を、前記ドアの位置毎に演算するドア駆動力演算手段と、
    前記ドアの位置毎に、前記ドア駆動力演算手段に演算された前記ドアにかかる力の値を、前記ドアを通常の戸開閉時において加速して移動させるときの前記ドアの加速度の値で除して前記ドアの重量を演算するドア重量演算手段と、
    前記ドアモータの回転量に応じた数のパルスを発生させるパルス発生器と、
    前記ドアと前記ドアモータとの速度比を前記パルス数の多項式で表したときの係数と前記一定速度の値とを記憶した速度制御定数記憶手段と、
    前記係数を用いて表された前記多項式と前記一定速度の値とに基づいて前記ドアを通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動させるときのモータ速度指令を発生させる速度指令発生手段と、
    を備え、
    前記トルク指令発生手段は、前記モータ速度指令に対応して、前記ドアを通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動させるときのトルク指令を発生させることを特徴とするエレベータのドア制御装置。
  2. 前記ドアが通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動しているか否かを監視する監視手段、
    を備え、
    前記トルク指令記憶手段は、前記ドアが通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動していない場合は、記憶したトルク指令値を消去することを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア制御装置。
  3. 前記監視手段は、前記ドアが全閉位置及び全開位置以外の位置で、前記エレベータの制御盤から入力される前記ドアの開閉指令信号が変化した場合に、前記ドアが通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動していないと判断することを特徴とする請求項記載のエレベータのドア制御装置。
  4. 前記監視手段は、前記ドアモータの速度指令と前記ドアモータの実速度との差が所定値以上となった場合に、前記ドアが通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動していないと判断することを特徴とする請求項記載のエレベータのドア制御装置。
  5. 前記監視手段は、前記ドアの加速度が0から所定値以上ずれた場合に、前記ドアが通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動していないと判断することを特徴とする請求項記載のエレベータのドア制御装置。
  6. 前記監視手段は、前記ドアの速度が通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度の値から所定値以上ずれた場合に、前記ドアが通常の戸開閉時の値よりも小さい値の一定速度で移動していないと判断することを特徴とする請求項記載のエレベータのドア制御装置。
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