JP5567765B2 - 水中油型乳化組成物 - Google Patents
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一方、酸化チタンや酸化亜鉛等の無機粉体表面を疎水化処理して得た疎水化処理粉体を配合した水中油型乳化組成物が開発されている。疎水化処理粉体は、肌上での耐水性が高く化粧持ちが良いことから、これを配合することで、塗布時の使用感と共に塗布後の特性にも優れた組成物が得られる。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑み為されたものであり、その目的は優れた分散安定性と良好な使用感を有し、さらに基剤臭の少ない水中油型乳化組成物を提供することにある。
(化1)
(一般式(1)中、Xは炭素数1〜18のアルキル基、R,R’はアルキル基である。)
前記水中油型乳化組成物において、上記油相中は50質量%以上のシリコーン油を含むことが好適である。
前記水中油型乳化組成物において、上記粉体に対し、上記一般式(1)で示される側鎖型アミノ変性シリコーンを5〜40質量%含むことが好適である。
前記水中油型乳化組成物において、上記一般式(1)で示される側鎖型アミノ変性シリコーンの官能基当量が10,000未満であることが好適である。
前記水中油型乳化組成物において、粉体を含む油相に対してシリコーン油に相溶するHLB5以下の両親媒性物質を0.1〜10質量%含むことが好適である。
前記水中油型乳化組成物において、油相中に、粉体として平均一次粒子径が0.1〜1.0μmの酸化チタン、酸化亜鉛、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化セリウム及び酸化アルミニウムから選ばれる1種又は2種以上を含むことが好適である。
前記水中油型乳化組成物において、油相中に分散された粉末が疎水化処理粉体であることが好適である。
前記水中油型乳化組成物において、さらにサクシノグリカン、キサンタンガム、アクロイルジメチルタウリンナトリウム/アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、寒天、疎水変性ポリエーテルウレタン及びアクリルアミド系共重合体から選択される1種又は2種以上の増粘剤を含むことが好適である。
前記水中油型乳化組成物において、さらにカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ゼラチンから選択される1種又は2種以上の乳化助剤を含むことが好適である。
(化1)
(一般式(1)中、Xは炭素数1〜18のアルキル基、R,R’はアルキル基である。)
前記油相にHLB5以下の両親媒性物質を配合することにより、乳化時及び乳化後の乳化安定性が更に向上させることができる。
前記組成物は、粉体を2種類以上含むことが可能である。
さらに、耐塩性を有する増粘剤を配合することにより、経時による乳化粒子の沈降やクリーミングを防止し得るので、経時安定性のよい水中油型乳化組成物が得られる。
また、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ゼラチンから選択される1種または2種以上の乳化助剤を配合することにより、乳化物の温度安定性、粉体の分散安定性をさらに改善することができる。
粉体の分散安定性を向上して凝集を防ぐために、粉体を微粉砕し、油相に分散する際に分散剤を添加する。この時、粉体粒子を分散剤が十分に被覆して凝集を防ぎ得るような分散剤と油相成分の適切な組み合わせが必要であるが、特に以下の組み合わせが粉体の分散安定性について顕著に有効である。
(化1)
(一般式(1)中、Xは炭素数1〜18のアルキル基、R,R’はアルキル基である。)
上記一般式(1)の側鎖型アミノ変性シリコーン(ジアミン変性シリコーンまたはアモジメチコンともいう。)の官能基当量は、1〜10,000であることが好適であり、更に好ましくは1500〜3800が望ましい。10,000を超えると分散が不十分なことがあり、また得られた乳化物の安定性も低下する。
また、上記一般式(1)の側鎖型アミノ変性シリコーンの配合量は、粉体に対して5〜40質量%であることが好適である。5質量%未満では分散が不十分なことがあり、さらに得られた油相分散体が極めて高い粘度を呈することがあり、得られた乳化物の安定性も著しく低下する。
また、油相には、シリコーン油以外の他の油相成分として、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、天然エステル油等から選ばれる任意の成分を配合することができ、本発明の効果を損なわない限りにおいて特に限定されない。
また、使用感触、仕上がりの美しさを向上させるために、水相に安定性を減じない範囲で、粉体を配合することも可能である。配合する粉体としては親水性の粉末が適している。たとえば、シリカ、マイカ、タルク、セリサイト、カオリン、合成フッ素金雲母、第二燐酸カルシウムなどが挙げられる。そして、親水化処理を施した有機樹脂粉末や親水基を導入した有機樹脂粉末なども挙げられる。
この際、生成する乳化粒子径(乳化油滴径)より大きい粒子径を有する粉体粒子が存在すると、ホモミキサー処理により、粉体の一部が乳化油相から水相へ移行し、凝集物を形成してしまうので、粉体の平均粒子径は、油相である乳化粒子の平均粒子径より小さいことが必要である。例えばビーズミルを使用する場合には、分散液のミル内滞留時間を増やす、すなわちパス回数を増やすことで破砕粉末の粒子径を十分小さくし、乳化粒子径よりも十分小さい破砕粉末を得ることができる。特に、粉体として紫外線散乱剤を使用する場合には湿式分散機で破砕後の平均粒子径が200nm以下であることが好ましい。
また、温度変化に対して保持力が大きく、大きな降伏値を有することからサクシノグリカンを用いることが特に好ましく、粉っぽさがなく、みずみずしい使用感を持つなどの使用性の効果に優れる。
より具体的にはサクシノグリカンは、ガラクトース単位:1,グルコース単位:7,コハク酸単位:0.8及びピルビン酸単位:1に、随意成分である酢酸単位を含むことのある平均分子量が約600万の下記構造式で表される水溶性高分子である。
(化2)
(一般式(2)中、Glucはグルコース単位を、Galacはガラクトース単位を表す。また.括弧内の表示は糖単位同士の結合様式を表す。例えば(β1,4)は,β1−4結合を表す。)
なお、乳化組成物中にサクシノグリカンをそのまま配合し得ることは勿論、必要に応じて酸分解、アルカリ分解、酵素分解、超音波処理等の分解処理物も同様に配合することができる。
保湿剤としては、グリセリン、ジエチレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、アミノ酸、核酸、コラーゲン、エラスチン等のタンパク質、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等のムコ多糖類等が挙げられる。
サクシノグリカンを増粘剤として配合した場合、場合によっては組成物を肌へ塗布した際に粉体のよれを生じることがある。これを改善するためには、保湿剤としてダイナマイトグリセリンを併用することが特に好適であり、粉体のよれをなくして使用感触を改善することができる。
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
防腐剤、抗菌剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素等が挙げられる。
<粉体の分散安定性、乳化粒子の安定性、及び匂い評価>
表1の処方に基づき、下記製造法に示す方法で水中油型乳化組成物を製造した。これらの各製造例の組成物を50mlのサンプル管(直径3cm)に入れ、室温において45rpmの速度で4時間回転させローリング試験を行い、粉体の凝集度合いを視覚による色じま有無の確認から判断した。さらに、乳化粒子の安定性の評価は、前記ローリング試験前後の乳化物を光学顕微鏡にて観察し、乳化粒子の合一による乳化粒子径の変化の程度により評価を行った。また、乳化物の匂い評価に関しては、10名の被験者に塗布し、官能評価により塗布直後の匂いを評価した。
下表1記載の油分に粉末成分、分散剤成分を添加・混合し、混合液をビーズミルにおいてパス回数で5回処理して、十分に粉末を分散し得られた分散体に必要に応じて表1記載の乳化助剤成分を添加し、撹拌して油相パーツを作成した。得られた油相パーツをあらかじめ均一混合された表1記載の水相成分からなる水相に対して、ホモミキサーを掛けながら徐々に添加することで、水中油型乳化組成物を得た。
○:目視で色じまは観察されなかった。
△:目視でやや色じまが観察された。
×:目視で相当量の色じまが観察された。
得られた水中油型エマルション組成物の安定性は、得られた乳化組成物を室温の温度条件下に1ヶ月間保存した後、以下の評価基準により判定した。
○:光学顕微鏡にて乳化粒子の合一による、乳化粒子径の増大がほとんど観察されなかった。
△:光学顕微鏡にて乳化粒子の合一による、乳化粒子径の増大がやや観察された。
×:光学顕微鏡にて乳化粒子の合一による、乳化粒子径の増大がかなり観察された。
○:塗布後の官能評価により、評価者の90%以上が、不快なにおいが無いと回答。
△:塗布後の官能評価により、評価者の50%以上が、不快なにおいが無いと回答。
×:塗布後の官能評価により、評価者の10%以上が、不快なにおいが無いと回答。
*4 商品名:KF6017、信越化学工業社製
(化3)
(一般式(3)中、Rはイソステアリル基であり、a+b+c=1、a,b,cともに0.2以上、dは5〜100の整数である。)
(化4)
(一般式(4)中、mは10〜120、nは1〜11の整数である。
また、乳化助剤成分である両親媒性物質を用いなかった場合(製造例8)においても分散安定性・乳化粒子安定性が低下した。そして、両親媒性物質の配合量を、粉体を含む油相に対して0.1質量%より少ない場合(製造例9)には乳化安定性が低下し、0.1〜10質量%の場合(製造例1,10,11)、良好な粉体の分散安定性、及び高い乳化粒子の安定性を有し、不快な基剤臭の無い水中油型乳化組成物が得られる。
また、必要量の分散剤として上記記載のアクリル変性シリコーンを用いた場合(製造例2)は、得られた乳化物中での粉末の分散安定性や乳化粒子の安定性は比較的優れているものの、官能評価による匂い試験で、乳化物中の残存アクリルモノマーに起因する匂いのために評価が極めて悪いものとなった。
表2の処方に基づき、前述の製造法と同様の製法で水中油型乳化組成物を製造した。
(表2)
*1 商品名:KF8004、信越化学工業社製
*5 商品名:KF869、信越化学工業社製
*6 商品名:KF8005、信越化学工業社製
*7 商品名:KF864、信越化学工業社製
*8 商品名:X−22−161B、信越化学工業社製
(式5)
(一般式(5)中、Xは炭素数1〜18のアルキル基、Rは炭素数1〜20のアルキル基である。)
(式6)
(一般式(6)中、Rはプロピル基、1<n<20の整数である。)
表3の処方に基づき、前述の製造例1と同様の製法で水中油型乳化組成物(製造例21〜26)を製造した。これらの各製造例の組成物について製造から1ヵ月経過後の乳化物の状態を視覚にて評価した。
乳化粒子の経時安定性の評価基準
○:組成物は分散状態を保っていた。
×:組成物中の乳化粒子が沈降、合一して油相が分離した。
各製造例についての評価結果を表3に示す。
*9 商品名:SIMULGEL NS、Seppic社製
処方例1:サンカット水中油型乳液
(1)疎水化処理二酸化チタン 7.5
(2)一般式(1)で示される側鎖型アミノ変性シリコーン 1.5
(3)POE変性メチルポリシロキサン 1.0
(EO変性率20%、分子量6000〜8000)
(4)デカメチルペンタシクロシロキサン 10.0
(5)パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0
(6)PEG−60水添ヒマシ油 2.0
(7)ダイナマイトグリセリン 6.0
(8)サクシノグリカン 0.3
(9)寒天 0.1
(10)カルボキシメチルセルロース 0.3
(11)エタノール 5.0
(12)イオン交換水 残余
製法
(1)〜(5)を混合し、ビーズミルで分散破砕した後、(6)〜(12)を加熱溶解した水相に対して、ホモミキサーをかけながら添加する。
(1)疎水化処理微粒子酸化チタン 5.0
(2)疎水化処理酸化亜鉛 5.0
(3)一般式(1)で示される側鎖型アミノ変性シリコーン 2.0
(4)POE変性メチルポリシロキサン 0.2
(EO変性率20%、分子量6000〜8000)
(5)デカメチルペンタシクロシロキサン 10.0
(6)パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0
(7)PEG−60水添ヒマシ油 2.0
(8)ダイナマイトグリセリン 6.0
(9)キサンタンガム 0.3
(10)カルボキシプロピルセルロース 0.3
(11)エタノール 5.0
(12)イオン交換水 残余
製法
(1)〜(6)を混合し、ビーズミルで分散破砕した後、(7)〜(12)を溶解した水相に対して、ホモミキサーをかけながら添加する。
(1)疎水化処理微粒子酸化チタン 5.0
(2)一般式(1)で示される側鎖型アミノ変性シリコーン 1.0
(3)イソステアリン酸 1.0
(4)デカメチルペンタシクロシロキサン 10.0
(5)パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0
(6)PEG−60水添ヒマシ油 2.0
(7)ダイナマイトグリセリン 6.0
(8)サクシノグリカン 0.3
(9)カルボキシメチルセルロース 0.3
(10)エタノール 6.0
(11)クエン酸 適量
(12)クエン酸ナトリウム 適量
(13)アスコルビン酸グリコシド 2.0
(14)苛性カリ 適量
(15)イオン交換水 残余
製法
(1)〜(5)を混合し、ビーズミルで分散破砕した後、(6)〜(15)を溶解した水相に対して、ホモミキサーをかけながら添加する。
(1)疎水化処理二酸化チタン 10.0
(2)疎水化処理タルク 3.0
(3)疎水化処理黄酸化鉄 0.8
(4)疎水化処理黒酸化鉄 0.16
(5)疎水化処理ベンガラ 0.36
(6)一般式(1)で示される側鎖型アミノ変性シリコーン 1.0
(7)POE変性メチルポリシロキサン 0.3
(EO変性率20%、分子量6000〜8000)
(8)デカメチルペンタシクロシロキサン 10.0
(9)パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0
(10)PEG−60水添ヒマシ油 2.0
(11)ダイナマイトグリセリン 6.0
(12)キサンタンガム 0.3
(13)(PEG240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー 0.2
(14)カルボキシメチルセルロース 0.3
(15)エタノール 5.0
(16)イオン交換水 残余
製法
(1)〜(9)を混合し、ビーズミルで分散破砕した後、(10)〜(16)を溶解した水相に対して、ホモミキサーをかけながら添加する。
(1)疎水化処理二酸化チタン 10.0
(2)疎水化処理タルク 3.0
(3)疎水化処理黄酸化鉄 0.8
(4)疎水化処理黒酸化鉄 0.16
(5)疎水化処理ベンガラ 0.36
(6)一般式(1)で示される側鎖型アミノ変性シリコーン 1.0
(7)POE変性メチルポリシロキサン 0.1
(EO変性率20%、分子量6000〜8000)
(8)デカメチルペンタシクロシロキサン 10.0
(9)パラメトキシ桂皮酸オクチル 5.0
(10)PEG−60水添ヒマシ油 2.0
(11)ダイナマイトグリセリン 6.0
(12)ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸共重合体 0.3
(13)サクシノグリカン 0.2
(14)カルボキシメチルセルロース 0.3
(15)エタノール 5.0
(16)イオン交換水 残余
製法
(1)〜(9)を混合し、ビーズミルで分散破砕した後、(10)〜(16)を溶解した水相に対して、ホモミキサーをかけながら添加する。
Claims (6)
- 水相と、該水相中に分散した油相と、該油相中に分散した粉体とを含み、
前記油相は、
シリコーン油として直鎖状または環状のポリシロキサンを、油相に対して50質量%以上と、
前記粉体の分散剤として下記一般式(1)で示される官能基当量が1〜10,000である側鎖型アミノ変性シリコーンを、前記粉体に対して5〜40質量%と、
乳化助剤としてシリコーン油に相溶するHLB5以下の両親媒性物質を、前記粉体を含む油相に対して0.1〜10質量%と
を含み、前記水相は、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンから選択される1種または2種以上の乳化助剤と、
耐塩性増粘剤を、組成物全量に対して0.1〜3質量%と
を含むことを特徴とする水中油型乳化組成物。
(化1)
(一般式(1)中、Xは炭素数1〜18のアルキル基、R,R’はアルキル基である。) - 請求項1に記載の水中油型乳化組成物において、前記油相中に粉体を2種類以上含むことを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1〜2のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、油相中に、粉体として平均一次粒子径が0.1〜1.0μmの酸化チタン、酸化亜鉛、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、及び酸化アルミニウムから選ばれる1種又は2種以上を含むことを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、油相中に分散された粉体が疎水化処理粉体であることを特徴とする水中油型乳化組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の水中油型乳化組成物において、前記耐塩性増粘剤が、サクシノグリカン、キサンタンガム、寒天、疎水変性ポリエーテルウレタン、アクロイルジメチルタウリンナトリウム/アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸をモノマーとして含む共重合体、
から選択される1種又は2種以上の耐塩性増粘剤であることを特徴とする水中油型乳化組成物。 - シリコーン油と下記一般式(1)で示される官能基当量が1〜10,000である側鎖型アミノ変性シリコーンとを含む油相成分に粉体を配合し、媒体攪拌ミルを用いて該粉体を分散させた後、得られた粉体分散体に乳化助剤としてシリコーン油に相溶するHLB5以下の両親媒性物質を添加して得られた油相に水相を加えて混合し、乳化させて水中油型乳化組成物を得ることを特徴とする水中油型乳化組成物の製造方法であって、
前記シリコーン油は直鎖状または環状のポリシロキサンで、当該シリコーン油の配合量は前記油相に対して50質量%以上であり、
前記粉体に対する前記側鎖型アミノ変性シリコーンの配合量が5〜40質量%であり、
前記粉体を含む油相に対する前記両親媒性物質の配合量が0.1〜10質量%であり、
前記水相は、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンから選択される1種または2種以上の乳化助剤と、耐塩性増粘剤とを含み、
前記耐塩性増粘剤の配合量が組成物全量に対して0.1〜3質量%である
ことを特徴とする水中油型乳化組成物の製造方法。
(化1)
(一般式(1)中、Xは炭素数1〜18のアルキル基、R,R’はアルキル基である。)
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