JP5566152B2 - 単分散ポリマー粒子の製造法 - Google Patents
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Description
EP-B-3905(特許文献1)とUS-A-4530956(特許文献2) (これらの開示は本願明細書に引用したものとする)に記載された方法および単純化されたUgelstad法は、比較的複雑で能率が悪い。WO 92/16581(特許文献3)に記載された方法は、EP-P-3905(特許文献1)およびUS-A-4530956(特許文献2)に開示されたものよりも特に改善されているわけではない。WO 92/15681(特許文献3)の要点は、実質的に均一なサイズのマクロポーラスポリマービーズの製造法であり、得られた不溶性の発泡ビーズから(最初の)可溶性ポリマーを抽出することでマクロ多孔性が得られるものであると考えられる。ビーズのサイズを制御する上で、ポリマー種子の分散重合の際に立体安定剤を添加することが有用であるということは、当分野では周知である。したがって、このWO 92/16581(特許文献3)の特徴は、明白で周知の好都合な方法の特徴を本発明の方法に恣意的に採用した他は何も示していないと考えられる。
所望サイズの粒子の凝集および重合段階における小粒子の形成を避けるためには、水相中でポリマーの立体安定剤を使用することが重要である。驚いたことに、膨潤により25μm未満のサイズの粒子を生成する場合、立体安定剤としてポリビニルピロリドン(PVP)を使用することで小さめの粒子の形成は本質的に避けられるのに対して、膨潤により5μmより大きいサイズの粒子を生成する場合、セルロースエーテルが立体安定剤として効果的に作用することが分かった。PVPは、16μmより大きい粒子を安定化するのに使用することもできるが、特に16μmまでの粒子に使用することが好ましい。
1) (a) (i)単分散の膨潤可能な種子ポリマー(またはオリゴマー)粒子、(ii) 5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物(例えば重合開始剤)を含む液滴、(iii)アニオン界面活性剤、および場合により(iv)前記有機化合物が可溶な有機溶媒を含む水性分散液を形成し、そして(b)前記有機化合物を前記種子粒子中に拡散させる;または
(a)単分散の膨潤可能な種子オリゴマー粒子および好ましくはアニオン界面活性剤を含む水性分散液を形成する;のいずれか一方、
2) 種子粒子の水性分散液を、モノマー(これは、前記有機化合物が存在する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)ならびに必要に応じて水溶性の立体安定剤、必要に応じて多孔化剤、および必要に応じて重合開始剤と接触させ、そして前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて、膨潤した種子粒子の水性分散液を形成し;そして
3)膨潤した種子粒子の水性分散液中で前記モノマーの重合を開始する:ことからなる方法であって、
前記膨潤した粒子のモード径が、5μmより大きい場合、膨潤した種子粒子の前記水性分散液の水相が、重合の際にさらに立体安定剤として水溶性のセルロースエーテルを含むか、または前記膨潤した粒子の前記モード径が1〜25μmの範囲である場合、膨潤した種子粒子の前記水性分散液の水相が、重合の際にさらに立体安定剤としてポリビニルピロリドンを含むことを特徴とする。
膨潤した粒子を形成する際に、水溶性セルロースエーテルを使用する場合、膨潤した粒子のモード径は、200μm未満であることが好ましい。
上記の詳述した方法の工程は、単分散ポリマー粒子を製造するためのUgelstad重合法における最終的な膨潤および重合段階または中間の膨潤および重合段階を表していることに注意しなければならない。
1) 実質的に酸素を含まない条件下で乳化重合によって単分散の膨潤可能な種子粒子を調製し;
2) 前記種子粒子が非オリゴマー性である場合(そして場合によりそれがオリゴマー性である場合)、
(a) 前記種子粒子を5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物(例えば、重合開始剤)、アニオン界面活性剤ならびに場合により、その中に前記有機化合物が可溶である有機溶媒を含む水性分散液と接触させ、そして
(b) 前記有機化合物を前記種子粒子中に拡散させ;
3) 種子粒子の水性分散液をモノマー(これは、前記有機化合物を使用する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)と接触させ、そして前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて膨潤した種子粒子の水性分散液を形成し;そして必要に応じて水溶性の立体安定剤を加え、必要に応じて多孔化剤を加え、そして必要に応じて重合開始剤を加え;そして
4) 連続相にて立体安定剤を含む水性分散液中で前記モノマーの重合を開始することからなる。
所望サイズの単分散ポリマー粒子の製造(これには膨潤および重合のサイクルが2回以上、例えば多くとも10回までこのようなサイクルが必要でありうる)に続いて、ポリマー粒子の表面は、所望により誘導体化することができる。例えば、二官能性試薬(例えばジアミン)と、最終的な重合段階に使用するモノマー中に存在する官能基との反応により、所望の官能基(例えば、アミン、カルボキシル、エポキシ、ヒドロキシルなど)を導入するのに役立つ。このような官能基は、官能化されたモノマーまたはコモノマー(例えば、メタクリル酸グリシジル、HEMA、MMAまたはアミノスチレン)の使用によって、同様に導入することができる。このような基は、得られた粒子として有利であり、コンビナトリアル化学、ペプチド合成、担体触媒およびクロマトグラフ分離のような応用分野における最終用途に特に適している。
膨潤していない初期種子は、好ましくは0.2〜1μm(特に0.3〜0.7μm、とりわけ0.4〜0.6μm)の範囲のモード粒子径を有する。これは、モノマー、水および界面活性剤を混合し、加熱(例えば、80℃)し、そして強力な撹拌下で開始剤を投入することによって実施することができる。乳化重合によって調製される初期種子は、好ましくはスチレンポリマーである。その後の種子は、都合のよいことにポリマー性またはオリゴマー性であってもよい。
この取込み段階の間は、分散液を撹拌することが好ましい。取込みに必要な時間は、種子直径、有機化合物の量および性質、エマルジョン液滴サイズ、ならびに界面活性剤および有機溶媒の量および性質によって左右される。一般に1〜5日の期間(とりわけ2〜3日)で十分である。有機化合物が開始剤である場合、範囲外サイズの粒子の発生を防止するために、取込みが少なくとも実質的に完了していることが重要である。
本発明の方法において使用するモノマーおよびコモノマーは、好ましくはビニルモノマー(例えば、スチレン)、アクリルモノマーおよびメタクリレートモノマーならびにそれらと共重合可能なモノマー、例えば、スチレン、ジビニルベンゼン(DVB)、エチルビニルベンゼン、ビニルピリジン、アミノ-スチレン、メチル-スチレン、エチレンジメタクリレート、(EDMA)、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸グリシジル(GMA)、ビニルベンジルクロライド(VBC)、塩化ビニル(VC)、ジメチルスチレン、エチルスチレン、エチル-メチル-スチレン、p-クロロスチレン、2,4-ジクロロスチレン、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸、エチルメチルメタクリレート、マイレン酸、無水マレイン酸、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、フマル酸、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチルおよびアクリロニトリルである。
また、粒子の核形成を防止するために、水相中に水溶性の重合禁止剤(例えば、ヨウ化カリウム)を含むことが好ましい。
1) (a) (i)単分散の膨潤可能な種子ポリマー(またはオリゴマー)粒子、(ii) 5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物(例えば重合開始剤)を含む液滴、(iii)アニオン界面活性剤、および場合により、(iv)前記有機化合物が可溶な有機溶媒を含む水性分散液を形成し;そして
(b)前記有機化合物を前記種子粒子中に拡散させる;または
(a)単分散の膨潤可能な種子オリゴマー粒子および好ましくはアニオン界面活性剤を含む水性分散液を形成する;のいずれか一方、
2) 種子粒子の水性分散液を、モノマー(これは、前記有機化合物が存在する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)と接触させ、そして前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて、膨潤した種子粒子の水性分散液を形成し、そして必要に応じて水溶性の立体安定剤を加え、必要に応じて多孔化剤を加え、そして必要に応じて重合開始剤を加え;そして
3) 膨潤した種子粒子の水性分散液中で前記モノマーの重合を開始する:ことからなる方法であって、
前記膨潤した種子粒子が少なくとも2つの多孔化剤を含み、その少なくとも一つが工程(3)で製造されるポリマーのための溶媒であり、そしてその少なくとも一つが工程(3)で製造されるポリマーのための溶媒ではないことを特徴とする。
一般に、架橋モノマー(例えば、ジビニルベンゼン)は、種子中に拡散されるモノマーの0〜100% w/wとして使用することができる(例えば、多孔性粒子を製造するためには少なくとも30%、そして非常に高度に膨潤可能な粒子を製造するためには0.5%まで)。
1) (a) (i)単分散の膨潤可能な種子ポリマー(またはオリゴマー)粒子、(ii) 5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物(例えば重合開始剤)を含む液滴、(iii)アニオン界面活性剤、および場合により、(iv)前記有機化合物が可溶な有機溶媒を含む水性分散液を形成し;そして(b)前記有機化合物を前記種子粒子に拡散させる;または
(a)単分散の膨潤可能な種子オリゴマー粒子および好ましくはアニオン界面活性剤を含む水性分散液を形成する;のいずれか一方、
2)種子粒子の水性分散液を、モノマー(これは、前記有機化合物が存在する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)と接触させ、そして前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて、膨潤した種子粒子の水性分散液を形成し、そして必要に応じて水溶性の立体安定剤を加え、必要に応じて多孔化剤を加え、そして必要に応じて重合開始剤を加え;そして
3)膨潤した種子粒子の水性分散液中で前記モノマーの重合を開始する:ことからなる方法であって、
前記モノマーが、少なくとも2つのアクリル酸もしくはメタクリル酸モノマーまたはそれらのエステルモノマー、より好ましくは少なくとも一つがメタクリル酸グリシジルであることを特徴とする。
変動係数(CV)は、
多孔性の架橋されたポリスチレン粒子、30μm
1400gの水、84gのジオクタノイルパーオキサイド(DOP)、140gのアセトンおよび7gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では380kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
25℃で3日撹拌した後、活性化された種子粒子180.8gを、1683gの水、0.6gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、2.6gのMethocel K100 (HPMC=ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、117gの80%ジビニルベンゼン(DVB)[すなわち80重量% のDVB、20重量%のエチルビニルベンゼンおよび他のDVB製造の副生物]、223gの多孔化剤(1:2の体積比のトルエン: n-ヘプタン)含むエマルジョンとともに仕込んだ。エマルジョンを、第一段階で330kg/cm2、そして第二段階で50kg/cm2で6〜7分間均質化した。
粒子を浮選によって液相から分離し、そして液相を排出した。次いで、粒子を2リットルのメタノールと共に1時間撹拌してから沈降させて洗浄した。沈降後、液相を排出し、新たなメタノール(2リットル)を入れ、記載した操作を4回繰り返した。それから、粒子懸濁液を100μmの篩分け布を通してふるいにかけた。そして粒子懸濁液を6リットルの酢酸ブチル、続いて6.7リットルのメタノールを用いて濾過した。最終的に、2リットルのメタノールで最低3回、液相の沈降および排出をして粒子を洗浄した。
多孔性のアクリル粒子、30μm
1400gの水、84gのDOP、140gのアセトンおよび7gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では380kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
25℃で3日間撹拌した後、活性化された種子粒子89gを、844gの水、1,3gのMethocel K100、44.9gのエチレンジメチルアクリレート(EDMA)、11.4gのヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、113gの多孔化剤(体積比1:1のシクロヘキサノール: 酢酸ブチル)を含むエマルジョンとともに仕込んだ。混合物をUltra Turraxを用いて最大速度で10分間乳化した。
充実ポリスチレン粒子、20μm
1400gの水、84gのDOP、140gのアセトンおよび7gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では380kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
25℃で2日間撹拌した後、184.4gの活性化種子粒子を、836gの水、1.5gのMethocel K100、348.8gのスチレンを含むエマルジョンに仕込んだ。エマルジョンを、第一段階で400kg/cm2、そして第二段階で100kg/cm2で4〜5分間均質化した。
充実の架橋されたポリスチレン粒子、54μm
1400gの水、42gのDOP、222gのアセトンおよび7gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
25℃で3日間撹拌した後、活性化された種子粒子146.3gを1198gの水、2.5gのMethocel K100、228gのスチレン、7.3gの65%DVBを含むエマルジョンとともに仕込んだ。エマルジョンを、第一段階で400kg/cm2、そして第二段階で100kg/cm2で5〜6分間均質化した。
充実の架橋されたポリスチレン粒子、15μm
1400gの水、84gのDOP、140gのアセトンおよび7gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
25℃で1日撹拌した後、活性化された種子粒子85gを784gの水、1.25gのSDS、204.3gのスチレン、0.37gの80%DVBを含むエマルジョンとともに仕込んだ。エマルジョンを、第一段階で400kg/cm2、そして第二段階で100kg/cm2で4〜5分間均質化した。
多孔性の架橋されたポリスチレン粒子、4.5μm
4970gの水、248.5gのDOP、および24.85gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で25分間均質化した。
25℃で20時間撹拌した後、活性化された種子粒子5126.2gを42576gの水、26.47gのSDS、536.5gのPVP K-3D、2989.7gの62.3%DVB、1991.7gのスチレンおよび4727.0gの多孔化剤(トルエン)を含むエマルジョンとともに仕込んだ。エマルジョンを第一段階で380kg/cm2、そして第二段階で100kg/cm2で30分間均質化した。
多孔性の架橋されたポリスチレン粒子、2.8μm
2630gの水、214.4gのDOP、291.9gのアセトンおよび14.73gのSDSを、2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で25分間均質化した。
25℃で20時間撹拌した後、 活性化された種子粒子懸濁液3032.6gを、43375.1gの水、31.42gのSDS、1412.7gのPVP K-30、2989.6gの62.9%DVB、1998.2gのスチレンおよび4780.7gの多孔化剤(トルエン)を含むエマルジョンとともに仕込んだ。エマルジョンを、第一段階では380kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で60分間均質化した。
多孔性の架橋されたポリスチレン粒子、2.6μm
1548gの水、16gのPVP-K30、2.4gのSDS、176.6gの63%DVB、44gのスチレン、204.6gの多孔化剤(トルエン)および5.6gの2,2-アゾビス(2-メチルブチロニトリル) (AMBN)を2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で35分間均質化した。
25℃で20時間膨潤させた後、794gの水に溶解された8gのPVP K-30および0.8gのヨウ化カリウムを反応器に投入し、それから分散液を60℃で1時間間、70℃で4時間、そして80℃で2.5時間重合させた。2.6μmの粒径を有する単分散懸濁液が形成された。
初期種子粒子の調製、0.5μm
280gのスチレンを500mlの10重量%水酸化ナトリウムで抽出し、それから水を用いてpH7に洗浄し、そして次に10分間アルゴンを用いてフラッシュした。2Lの反応器中で1400gの水および0.53gのホウ砂を80℃まで加熱し、そして100gの水を蒸発させて酸素を除去した。それから50mlの沸騰水中の、0.56gのナトリウムデシルスルフェートを投入して10分間撹拌し、次いで洗浄し、そして実質的に酸素を含まないスチレンを投入し、15分間撹拌した。次いで、100mlの沸騰水中の、0.84gのカリウムパーオキソジスルフェートを導入した。混合物をアルゴン雰囲気中80℃で13時間保った。0.5μmの粒径を有するポリマー粒子の単分散懸濁液が形成された。
アミン基を有する充実メタクリル粒子、6μm
900gの水、90gのDOP、90gのアセトンおよび5.4gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では380kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で6〜7分間均質化した。
25℃で1日撹拌した後、活性化種子粒子83.3gを、864.6gの水、2.0gのSDS、158.9gのメタクリル酸メチル(MMA)、45.4gのメタクリル酸グリシジル(GMA)および22.7gのエチレングリコール-ジメタクリレート (EDMA)とともに仕込んだ。
コアおよびシェル粒子、10μm
工程1
1200gの水、120gのDOP、240gのアセトンおよび7.2gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で7〜8分間均質化した。
25℃で1日撹拌した後、アセトンを真空下での蒸発によって除去し、そして活性化された種子粒子71gを907gの水、 2.1gのSDS、138.4gのメチルスチレン、34.6gの55%DVBとともに仕込んだ。
工程2
工程1の懸濁液550gを取り、そしてその水性物を230gの水に溶解された0.1gのMethocel J 75MS (ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、0.05gのKIおよび0.1gのSDSとともに仕込んだ。このバッチに15.6gのMMA、12.5gのGMAおよび3.1gのEDMAの混合物を加えた。
最終混合物は単分散であり、しかも約10μmの直径を有する粒子を含んでいた。
塩素基を有する充実ポリスチレン粒子、200μm
1370gの水、82gのDOP、205gのアセトンおよび8.2gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
25℃で2日撹拌した後、222gの活性化された種子粒子を、1583gの水、8.5gのMethocel K100、124.4gのスチレン、3gの62.8%DVB、58.5gのビニルベンジルクロライド(VBC)を含むエマルジョンとともに仕込んだ。
エマルジョンを、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で5〜6分間均質化した。
アミン官能基を含む多孔性の架橋されたポリスチレン粒子、30μm
1500gの水、119gのビス(2-エチルヘキシル)アジペート、152gのアセトンおよび8gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を、2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
45℃で1日撹拌した後、 活性化種子粒子を含む種子懸濁液96.9gを、798.3gの水、1.2gのMethocel K-100、0.3gのドデシル硫酸ナトリウム、34.74gの80%ジビニルベンゼン(DVB) (すなわち80重量%のDVB、20重量%のエチルビニルベンゼンおよびDVB製造における他の副生物)、52.5gのスチレン、4.2gの2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)および205.7gのトルエンを含む1097.7gのエマルジョンとともに仕込んだ。エマルジョンを第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
アミン官能基を含む多孔性の架橋されたポリスチレン粒子、30μm
850gの水、110.50gのビス(2-エチルヘキシル)アジぺート、141.95gのアセトンおよび4.25gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化した。
45℃で24時間撹拌した後、活性化された種子粒子を含む種子懸濁液87.06gを、1035.84gの水、1.58gのMethocel K-100、0.5gのドデシル硫酸ナトリウム、53.41gの80%ジビニルベンゼン(DVB) [すなわち、80重量%のDVB、20重量%のエチルビニルベンゼンおよびDVB製造における他の副生物]、56.07gのスチレン、6.71gの2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、269.41gのトルエンおよび12.56gの4-アミノ-スチレンを含むエマルジョン1436.08gととも仕込んだ。4-アミノ-スチレンを添加することなく、エマルジョンを第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で8〜9分間均質化し、その後でエマルジョンを4-アミノスチレンと混合した。
粒子は、実施例1に説明したようにして洗浄した。
アミン官能基を含む架橋されたポリスチレン粒子、32μm
1380gの水、179gのビス(2-エチルヘキシル)アジペート、230gのアセトンおよび7gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で10〜12分間均質化した。
45℃で1日撹拌した後、活性化種子粒子を含む種子懸濁液52.5gを、0.9gのMethocel K-100、0.3gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、2.1gのジビニルベンゼン(DVB) [すなわち、80重量%のDVB、20重量%のエチルビニルベンゼンおよびDVB製造における他の副生物]、174.1gのスチレン、58.7gのアミノスチレン、および12.9gの2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)含んでいるエマルジョン850.5gとともに仕込んだ。Ultra Turraxミキサーを使用して混合物を10分間乳化した。
粒子は、実施例1に説明したようにして洗浄した。直径は、それぞれ水、酢酸ブチルおよびテトラヒドロフラン中に分散された粒子において測定した。
アミン官能基を含む架橋されたポリスチレン粒子、35μm
1380gの水、179gのビス(2-エチルヘキシル)アジペート、230gのアセトンおよび7gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を、2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で10〜12分間均質化した。
45℃で1日撹拌した後、活性化された種子粒子を含む種子懸濁液52.2gを0.9gのMethocel K-100、0.3gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、5.9gのジビニルベンゼン(DVB) [すなわち80重量%のDVB、20重量%のエチルビニルベンゼンおよびDVB製造における他の副生物]、166.0gのスチレン、63.0gのアミノスチレンおよび12.9gの2,2'-アゾビス(2-メチルブチロ-ニトリル)を含むエマルジョン850.5gとともに仕込んだ。Ultra Turraxミキサーを使用して混合物を10分間乳化した。
粒子は、実施例1に説明したようにして洗浄した。直径は、それぞれ水、酢酸ブチルおよびテトラヒドロフラン中に分散された粒子において測定した。
アミン官能基を含む架橋されたポリスチレン粒子、35μm
1380gの水、179gのビス(2-エチルヘキシル)アジペート、230gのアセトンおよび7gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS) を2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で10〜12分間均質化した。
45℃で1日撹拌した後、活性化された種子粒子を含む種子懸濁液52.2gを、0.9gのMethocel K-100、0.3gのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、8.8gのジビニルベンゼン(DVB) [すなわち80重量%のDVB、20重量%のエチルビニルベンゼンおよびDVB製造における他の副生物]、167.3gのスチレン、58.7gのアミノスチレン、および12.9gの2,2'-アゾビス(2-メチルブチロ-ニトリル)を含むエマルジョン850.5gとともに仕込んだ。Ultra Turraxミキサーを使用して混合物を10分間乳化した。
粒子は、実施例1にて説明したようにして洗浄した。粒径は、それぞれ水、酢酸ブチルおよびテトラヒドロフラン中に分散された粒子において測定した。元素分析は、窒素3.0重量%および酸素0.38重量%の含量を示した。
アミン-官能化された粒子のカルボキシルおよびアミド官能基を用いたさらなる官能化
メタノール中の実施例17で製造した粒子5gをジオキサン(3x180ml)で洗浄した。2.07gの無水琥珀酸をジオキサン懸濁液(96g)に加えた。混合物を加熱して、40℃で3時間機械的に撹拌した。粒子は、ジオキサン(2x 200ml)、メタノール(100ml)およびジオキサン(200ml)を用いて洗浄した。IRスペクトルは、1750〜1650cm-1で幅広いピークを示したが、これはアミド基とカルボン酸基の両方が形成されたことを示している。
アミン-官能化された粒子のアミド官能基を用いたさらなる官能化
メタノール中の実施例17で製造した粒子5gをジオキサン(3x180ml)で洗浄した。4.23gのブロモ酢酸ブロマイドおよび3.0gのジイソプロピルエチルアミンをジオキサン懸濁液(79g)に加えた。混合物を20℃で1時間機械的に撹拌した。粒子は、ジオキサン(2x150ml)、20%-水および1gのジイソプロピルエチルアミンを含むジオキサン(150ml)およびジオキサン(2x150ml)を用いて洗浄した。
乾燥した粒子の元素分析は、13.2重量%の臭素含量であり、96%の転化率を示した。
多孔性の架橋されたポリスチレン粒子、5.0μm
2020.0gの水、202.0gのDOP、202.0gのアセトンおよび10.10gのSDSを2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で、第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で10分間均質化した。
25℃での23時間の撹拌の後、活性化された種子懸濁液581.3gを7053.9gの水、18.0gのMethocel K-100、883.0gの80%ジビニルベンゼン(DVB) [すなわち80重量%のDVB、20重量%のエチルビニルベンゼンおよびDVB製造における他の副生物]、168.1gのトルエンおよび525.6gのn-ヘプタンを含むエマルジョンとともに仕込んだ。エマルジョンを、2段階Manton Gaulinホモジナイザー中で第一段階では400kg/cm2、そして第二段階では100kg/cm2で30分間均質化した。
粒子は、実施例1に説明したようにして洗浄した。
Claims (25)
- 単分散ポリマー粒子を酢酸ブチルと接触させることを含む、単分散ポリマー粒子の洗浄法であって、前記単分散ポリマー粒子が、酢酸ブチルに不溶のポリマー粒子である、前記単分散ポリマー粒子の洗浄法。
- 前記粒子を、酢酸ブチルで洗浄またはすすぐことを含む、請求項1記載の方法。
- 鎖状ポリマーが除去されることを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
- 粒子が、種子ポリマー粒子(またはオリゴマー粒子)を水性分散液中で膨潤させ、かつ膨潤した種子粒子内でモノマーを重合させることによって製造される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記粒子が以下の1)〜3)の工程を含む工程によって製造される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法:
1)(a)(i)単分散の膨潤可能な種子ポリマー(またはオリゴマー)粒子、(ii)5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物を含む液滴であって、前記有機化合物は重合開始剤または非開始剤である、前記液滴、(iii)アニオン界面活性剤、および任意で(iv)前記有機化合物が可溶な有機溶媒であって、前記種子粒子中への前記有機化合物の拡散を高めることができる前記有機溶媒、を含む水性分散液を形成し;ならびに(b)前記有機化合物を前記種子粒子中に拡散させる工程、
または、
(a)単分散の膨潤可能な種子オリゴマー粒子を含む水性分散液を形成する工程、
のいずれか一方;
2)種子粒子の水性分散液を、モノマー(これは、前記有機化合物が存在する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)と接触させ、必要に応じて水溶性の立体安定剤を加え、必要に応じて多孔化剤を加え、かつ必要に応じて重合開始剤を加えて、前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて、膨潤した種子粒子の水性分散液が形成されるようにする工程であって、前記水溶性の立体安定剤が、前記膨潤した種子粒子が1〜25μmの範囲のモード径を有する場合にはポリビニルピロリドンであり、または前記膨潤した種子粒子が5μmより大きいモード径を有する場合にはセルロースエステルである、前記工程;および
3)膨潤した種子粒子の水性分散液中で前記モノマーの重合を開始する工程であって、前記水性分散液の水相が、重合の際にさらに前記立体安定剤を含む、前記工程。 - 前記粒子が以下の1)〜3)の工程を含む工程によって製造される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法:
1)(a)(i)単分散の膨潤可能な種子ポリマー(またはオリゴマー)粒子、(ii)5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物を含む液滴であって、前記有機化合物は重合開始剤または非開始剤である、前記液滴、(iii)アニオン界面活性剤、および任意で(iv)前記有機化合物が可溶な有機溶媒であって、前記種子粒子中への前記有機化合物の拡散を高めることができる前記有機溶媒、を含む水性分散液を形成し;ならびに(b)前記有機化合物を前記種子粒子中に拡散させる工程、
または、
(a)単分散の膨潤可能な種子オリゴマー粒子を含む水性分散液を形成する工程、
のいずれか一方;
2)種子粒子の水性分散液を、モノマー(これは、前記有機化合物が存在する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)と接触させ、かつ前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて、膨潤した種子粒子の水性分散液を形成し、かつ必要に応じて水溶性の立体安定剤を加え、必要に応じて多孔化剤を加え、かつ必要に応じて重合開始剤を加える工程であって、前記水溶性の立体安定剤が、前記膨潤した種子粒子が1〜25μmの範囲のモード径を有する場合にはポリビニルピロリドンであり、または前記膨潤した種子粒子が5μmより大きいモード径を有する場合にはセルロースエステルである、前記工程;および
3)膨潤した種子粒子の水性分散液中で前記モノマーの重合を開始する工程であって、前記水性分散液の水相が、重合の際にさらに前記立体安定剤を含む、前記工程。 - ポリビニルピロリドンが10〜2000kDの重量平均分子量を有する、請求項5または6に記載の方法。
- ポリビニルピロリドンが立体安定剤として使用され、前記膨潤した種子粒子のモード径が16μmまでである、請求項5〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 膨潤した種子粒子の前記水性分散液の水相が、重合の際にさらに立体安定剤として水溶性のセルロースエーテルを含み、かつ前記膨潤した種子粒子のモード径が15μmより大きい、請求項5または6に記載の方法。
- ヒドロキシ-C1-4-アルキル)メチルセルロースが立体安定剤として使用される、請求項5、6、または9のいずれか一項に記載の方法。
- 立体安定剤として、10〜100kDの分子量のセルロースエーテルが使用される、請求項10記載の方法。
- 前記粒子が以下の1)〜3)の工程を含む工程によって製造される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法:
1)(a)(i)単分散の膨潤可能な種子ポリマー(またはオリゴマー)粒子、(ii)5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物を含む液滴であって、前記有機化合物は重合開始剤または非開始剤である、前記液滴、(iii)アニオン界面活性剤、および任意で(iv)前記有機化合物が可溶な有機溶媒であって、前記種子粒子中への前記有機化合物の拡散を高めることができる前記有機溶媒、を含む水性分散液を形成し;ならびに(b)前記有機化合物を前記種子粒子中に拡散させる工程、
または、
(a)単分散の膨潤可能な種子オリゴマー粒子を含む水性分散液を形成する工程、
のいずれか一方;
2)種子粒子の水性分散液を、モノマー(これは、前記有機化合物が存在する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)と接触させ、かつ前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて、膨潤した種子粒子の水性分散液を形成し、かつ必要に応じて水溶性の立体安定剤を加え、必要に応じて多孔化剤を加え、かつ必要に応じて重合開始剤を加える工程であって、前記水溶性の立体安定剤が、前記膨潤した種子粒子が1〜25μmの範囲のモード径を有する場合にはポリビニルピロリドンであり、または前記膨潤した種子粒子が5μmより大きいモード径を有する場合にはセルロースエステルである、前記工程;および
3)膨潤した種子粒子の水性分散液中で前記モノマーの重合を開始する工程であって、 前記膨潤した種子粒子が、少なくとも2つの多孔化剤を含み、その少なくとも一つが工程(3)で製造されるポリマーのための溶媒であり、かつその少なくとも一つが工程(3)で製造されるポリマーのための溶媒ではないことを特徴とする工程。 - 前記多孔化剤が、トルエンおよびn-ヘプタンを含む、請求項12に記載の方法。
- 前記粒子が以下の1)〜4)の工程を含む工程によって製造される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法:
1)実質的に無酸素条件下で、乳化重合によって単分散の膨潤可能な種子粒子を調製する工程;
2)前記種子粒子が非オリゴマー性である場合(そして場合によりそれがオリゴマー性である場合)、(a)前記種子粒子を5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物、アニオン界面活性剤、ならびに場合により、その中に前記有機化合物が可溶である有機溶媒であって、前記種子粒子中への前記有機化合物の拡散を高めることができる前記有機溶媒と接触させ、そして(b)前記有機化合物を前記種子粒子中に拡散させる工程であって、前記有機化合物が、重合開始剤または非開始剤である、前記工程;
3)種子粒子の水性分散液をモノマー(これは、前記有機化合物を使用する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)と接触させ、そして前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて膨潤した種子粒子の水性分散液を形成し、そして必要に応じて水溶性の立体安定剤を加え、必要に応じて多孔化剤を加え、そして必要に応じて重合開始剤を加える工程であって、前記水溶性の立体安定剤が、前記膨潤した種子粒子が1〜25μmの範囲のモード径を有する場合にはポリビニルピロリドンであり、または前記膨潤した種子粒子が5μmより大きいモード径を有する場合にはセルロースエステルである、前記工程;および
4)連続相にて前記立体安定剤を含む水性分散液中で前記モノマーの重合を開始する工程。 - 種子ポリマーが、酸素含有量が0〜5ppmの間である水相で実質的に無酸素条件下で乳化重合によって調製される、請求項4記載の方法。
- 水相の酸素含有量が0〜3ppmの間であり、任意に0〜2ppmの間であり、更に任意に0〜1ppmの間である、請求項15記載の方法。
- 前記モノマーが、少なくとも30重量%のジビニルベンゼン架橋モノマーを含む、請求項5〜16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記モノマーが、ビニルモノマーまたはアクリル酸モノマーであり、かつ前記有機化合物がパーオキシド開始剤である、請求項5〜17のいずれか一項に記載の方法。
- 前記粒子が以下の1)〜3)の工程を含む工程によって製造される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法:
1)(a)(i)単分散の膨潤可能な種子ポリマー(またはオリゴマー)粒子、(ii)5000ドルトン未満の分子量および25℃で10-2g/L未満の水溶解度を有する有機化合物を含む液滴であって、前記有機化合物は重合開始剤または非開始剤である、前記液滴、(iii)アニオン界面活性剤、および任意で(iv)前記有機化合物が可溶な有機溶媒であって、前記種子粒子中への前記有機化合物の拡散を高めることができる前記有機溶媒、を含む水性分散液を形成し;ならびに(b)前記有機化合物を前記種子粒子中に拡散させる工程、
または、
(a)単分散の膨潤可能な種子オリゴマー粒子を含む水性分散液を形成する工程、
のいずれか一方;
2)種子粒子の水性分散液を、モノマー(これは、前記有機化合物が存在する場合、前記有機化合物よりも少なくとも10倍水溶性である)と接触させ、かつ前記モノマーを前記種子粒子中に拡散させて、膨潤した種子粒子の水性分散液を形成し、かつ必要に応じて水溶性の立体安定剤を加え、必要に応じて多孔化剤を加え、かつ必要に応じて重合開始剤を加える工程であって、前記水溶性の立体安定剤が、前記膨潤した種子粒子が1〜25μmの範囲のモード径を有する場合にはポリビニルピロリドンであり、または前記膨潤した種子粒子が5μmより大きいモード径を有する場合にはセルロースエステルである、前記工程;および
3)膨潤した種子粒子の水性分散液中で前記モノマーの重合を開始する工程であって、 前記モノマーが、少なくとも2つのアクリル酸もしくはメタクリル酸モノマーまたはそれらのエステルモノマーを含むことを特徴とする工程。 - 前記膨潤した粒子が5μm未満の粒径を有し、前記アニオン界面活性剤がドデシル硫酸ナトリウムである、請求項5〜9、12〜16、または19のいずれか一項に記載の方法。
- 前記モノマーとしてメタクリル酸グリシジルが用いられる、請求項5〜20のいずれか一項に記載の方法。
- モノマーがアミノ官能化されたモノマーである場合、または、2つ以上のモノマーを使用して一つのコモノマーがアミノ官能化されたモノマーである場合において、前記有機化合物が存在する場合は該有機化合物が非開始剤であり、前記種子粒子が膨潤した後に重合開始剤が添加され、任意に前記非開始剤がジオクチルアジペートである、請求項5〜21のいずれか一項に記載の方法。
- 前記重合開始剤が、2,2'-アゾビス-(2-メチルブチロニトリル)またはアゾ-ビス-ジメチルバレロニトリルである、請求項22記載の方法。
- 前記単分散ポリマー粒子が、
(i)続いてコーティングされ、
(ii)続いて誘導体化され、
(iii)物質または触媒であって、前記単分散ポリマー粒子の表面に結合するか、または細孔中もしくは表面上に付着した前記物質または触媒を保持するか、あるいは
(iv)発泡する、
請求項5〜23のいずれか一項に記載の方法。 - 前記工程1)(a)の単分散の膨潤可能な種子オリゴマー粒子を含む水性分散液を形成する工程における、水性分散液が、アニオン界面活性剤をさらに含む、請求項5、6、12、および19のいずれか一項に記載の方法。
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