JPH101561A - 発泡性スチレン系樹脂粒子 - Google Patents

発泡性スチレン系樹脂粒子

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JPH101561A
JPH101561A JP15536696A JP15536696A JPH101561A JP H101561 A JPH101561 A JP H101561A JP 15536696 A JP15536696 A JP 15536696A JP 15536696 A JP15536696 A JP 15536696A JP H101561 A JPH101561 A JP H101561A
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fatty acid
higher fatty
particles
styrene
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JP15536696A
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Hiroshi Moriyama
博 森山
Takeshi Fukukita
剛 福喜多
Katsujirou Ozawa
克次郎 小沢
Katsuji Takahashi
勝治 高橋
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡性に優れ、且つ、予備発泡粒子が良く融
着し、成形品強度にも優れる発泡性スチレン系樹脂粒子
を提供する。 【解決手段】 ポリスチレン粒子に、グリセリントリス
テアレート、ブタン、ペンタンを含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規にして有用な発
泡性スチレン系樹脂粒子に関するものであり、更に詳細
には特定の分子量のポリスチレンに高級脂肪酸多価エス
テルと低級炭化水素であるブタン、ペンタンを含有させ
て得られる、特に発泡性樹脂粒子の発泡性、予備発泡し
て得られる予備粒子の融着性、および、予備発泡粒子を
成形して得られた成形品の強度、特に、表面硬度と積圧
強度が飛躍的に改善された樹脂粒子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン等の如きスチレン系樹脂に
炭化水素系発泡剤又はハロゲン化炭化水素系発泡剤等を
スチレン系樹脂に含ませた形の発泡性スチレン系樹脂粒
子を、水蒸気等により軟化点以上に加熱すると、内部に
独立気泡を有する粒子状の形態の、所謂予備発泡粒子が
得られる。この予備発泡粒子を小さな孔やスリットから
水蒸気等で内部を加熱できる閉鎖型金型の中で更に水蒸
気等で加熱すると、これらの発泡粒子の体積が膨張し、
互いに融着して目的の成形品となる。
【0003】この様な目的で使用される発泡性スチレン
系樹脂粒子に関し、最近、コストの面から小量の樹脂粒
子で大きな容量の成形品が得られ、すなわち、発泡性に
優れ、且つ、その成形品について、予備発泡粒子が良く
融着し、強度にも優れる樹脂粒子のニーズが強まってい
る。
【0004】発泡性スチレン系樹脂粒子の発泡性を改善
する方法としては、例えば、発泡剤として使用されてい
るブタンをスチレン系樹脂に多く含有させる方法が知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合ブタ
ンの溶解度に限界があり、高発泡性の樹脂粒子を得るこ
とは困難である。また、ブタンの多量の使用は、予備発
泡粒子同士の融着性を低下させるという問題があった。
【0006】また、融着性を改善する方法として、発泡
剤としてペンタンを用いることも良く知られているが、
ペンタンを使用すると粒子間の融着性はある程度改善さ
れるものの、発泡性に劣ったものしか得られないという
課題を有していた。
【0007】更に成形品の強度を高めるべく、ポリスチ
レンとして高分子量のものを使用した場合には、発泡性
や予備発泡粒子の融着がより困難になる為、ブタンの多
量に使用すると融着性が一層低下し、また、ペンタンを
使用した場合には、発泡性の悪さが顕著になり、成形品
を得ることが殆ど不可能になるものであった。従って、
高分子量ポリスチレンを用いる場合、通常、発泡剤とし
てブタンを使用し、更に可塑剤を配合することによっ
て、融着性を改善する方法が知られているが、この場合
強度の著しい低下を招くものであった。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、発泡性
に優れ、且つ、予備発泡粒子が良く融着し、成形品の強
度にも優れる発泡性スチレン系樹脂粒子を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、スチレン系樹脂粒子(A)内に、高級脂肪酸
多価エステル(B)とブタン(C)とC5〜C8の炭化
水素類(D)とを必須成分として含有させることによ
り、優れた発泡性と予備発泡粒子の融着性とを兼備した
発泡性スチレン系樹脂粒子が得られ、特に、高分子量の
ポリスチレン粒子を用いた場合には、強度を低下させる
ことなく、発泡性と予備発泡粒子の融着性とに優れた性
能を発現することを見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【0010】即ち、本発明は、スチレン系樹脂粒子
(A)内に、高級脂肪酸多価エステル(B)、ブタン
(C)及びC5〜C8の炭化水素類(D)を必須の成分
として含有することを特徴とする発泡性スチレン系樹脂
粒子に関する。
【0011】本発明で用いるスチレン系樹脂粒子(A)
を構成するスチレン系樹脂としては、特に限定されるも
のではないが、スチレンの単独重合体(ポリスチレ
ン)、メチルスチレンなどのアルキルスチレンの単独重
合体、スチレンとアルキルスチレンとの共重合体、スチ
レンとアクリル酸或いはメタクリル酸との共重合体、ス
チレンとアクリル酸エステル或いはメタクリル酸エステ
ルとの共重合体、スチレンとアクリロニトリルとの共重
合体や上記スチレン系重合体とポリオレフィンとのブレ
ンド物等が挙げられる。中でも成形時の冷却時間短縮効
果が顕著に現れるスチレンの単独重合体(ポリスチレ
ン)が好ましい。
【0012】さらに本発明においては前記スチレン系樹
脂、特にポリスチレンとして、その重量平均分子量が3
0−40万の範囲のものであることが好ましい。即ち、
当該範囲にすることにより発泡成形品強度を著しく向上
させることができる。更に、本発明において特筆すべき
ことは、このような高分子量スチレン系樹脂にしても強
度、とりわけ表面硬度を低下させることなく、発泡性や
融着性を向上させることができる。
【0013】この様なスチレン系樹脂から構成されるス
チレン系樹脂粒子(A)は、スチレン系樹脂の原料とな
るモノマーを水性媒体中で懸濁重合するか、或いは上記
スチレン系樹脂を押出法でペレット化することによって
得られるが、中でも得られた粒子が球状である点からモ
ノマーを水性媒体中で懸濁重合する方法が好ましい。
【0014】この懸濁重合の際には重合開始剤を使用す
るが好ましく、重合開始剤としては、例えば過酸化ベン
ゾイル、過酸化ジクロルベンゾイル、ジクミルペルオキ
シド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジ(ペル
オキシベンゾエート)ヘキシン−3、1,3−ビス(t
−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、過酸化ラ
ウロイル、t−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−
3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオ
キシ)ヘキサン、およびt−ブチルペルベンゾエート、
メチルエチルケトンペルオキサイド、メチルシクロヘキ
サノンペルオキサイド等の有機過酸化物;アゾビス−イ
ソブチロニトリル、ジメチルアゾジイソブチレート等の
アゾ系化合物等が挙げられ、これらは単独又は二種以上
混合して使用できる。この使用量は、モノマーおよび得
られるスチレン系樹脂粒子の目的とする分子量により適
宜決められるものであるが、モノマー100重量部に対
して0.1〜4重量部使用することが好ましい。
【0015】本発明で用いる高級脂肪酸多価エステル
(B)としては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘ
キサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール等のジオール類の高級
脂肪酸ジエステル、グリセリン、トリメチロールプパ
ン、トリメチロールブタン等のトリオール類の高級脂肪
酸ジエステルあるいはトリエステル、ペンタエリスリト
ール等のテトラオール類の高級脂肪酸ジエステル、トリ
エステル、あるいは、テトラエステル、あるいはまた、
ソルビタン等の多価アルコールの高級脂肪酸多価エステ
ルを挙げることができる。
【0016】高級脂肪酸多価エステルを形成する高級脂
肪酸残基としては、炭素原子数8〜22のものが予備発
泡粒子の融着性が著しく向上する点から好ましく、中で
も炭素原子数12〜20のものが好ましい。
【0017】具体的な高級脂肪酸の例としては、ルミチ
ン酸、ステアリン酸を挙げることができる。さらに、高
級脂肪酸多価エステルとして、好ましいものの具体例と
しては、グリセリントリステアレート、グリセリントリ
パルミテート、ソルビントリステアレート、ソルビタン
トリパルミテートを挙げられる。
【0018】また、これらの高級脂肪酸多価エステル
は、1種類に限定せず、2種類以上を同時に使用するこ
とができる。
【0019】さらに本発明で用いる高級脂肪酸多価エス
テル(B)のスチレン系樹脂粒子(A)に対する含有量
は50〜5000ppmが好ましい。即ち、含有量が50
00ppm 以下においては、該樹脂粒子を発泡成形して得
られる成形品の表面硬度が良好なものとなり、50ppm
以上においては、予備発泡粒子の融着性が著しく優れた
ものとなる。 これらの性能バランスに優れる点から中
でも500〜3000ppmの範囲が好ましい。
【0020】上記高級脂肪酸多価エステル(B)をスチ
レン系樹脂粒子(A)に含有せしめる方法としては、特
に限定されるものではないが、例えば、該エステルをモ
ノマーに溶解せしめた後、モノマーを重合して樹脂粒子
を形成する方法、懸濁重合してスチレン系樹脂粒子を形
成した後、水性懸濁液の状態で該エステルをそのまま、
あるいは、溶剤に溶解した状態で添加し該スチレン系樹
脂粒子の軟化点以上の温度に加熱することにより含有せ
しめる方法が挙げられる。 これらのなかでも特に均一
性の点から高級脂肪酸多価エステル(B)をモノマーに
溶解せしめた後、モノマーを重合して樹脂粒子を形成す
る方法が好ましい。
【0021】次に、本発明で発泡剤として使用されるブ
タン(C)としては、ノルマルブタン、イソブタン等が
挙げられる。
【0022】本発明で用いるC5〜C8の炭化水素類
(D)は、特に限定されるものではないが、ノルマルペ
ンタン、イソペンタン、ノルマルヘキサン、シクロヘキ
サン、ノルマルヘプタン、ノルマルオクタン等が挙げら
れる。これらはそれぞれ単独で使用してもよいし、ま
た、2種以上を混合して使用してもよい。これらのなか
でも特に融着性や発泡性に優れる点からノルマルペンタ
ン、イソペンタン等のペンタンが好ましい。
【0023】本発明においては、発泡剤としてブタン
(C)とC5〜C8の炭化水素類(D)とを併用するこ
とにより、発泡性、予備発泡粒子の融着性等の性能を著
しく改善することができる。これらの使用割合は特に限
定されるものではないが、ブタン(C)/C5〜C8の
炭化水素類(D)の重量比で2/8〜8/2の範囲であ
ることが好ましい。即ち、2/8より大きい場合は、発
泡速度が良好なものとなり、また、8/2以下において
は、発泡性がより良好なものとなる。
【0024】かかる発泡剤の含有量、即ち、ブタン
(C)とC5〜C8の炭化水素類(D)との合計含有量
は、特に制限されるものではないが、該樹脂粒子或いは
モノマー100重量部に対して1〜15重量部なる範囲
が好ましく、なかでも、3〜5重量部なる範囲が好まし
い。
【0025】スチレン系樹脂粒子(A)中に、ブタン
(C)及びC5〜C8の炭化水素類(D)の発泡剤を含
浸させる方法として特に限定されず、例えば、スチレン
系樹脂粒子(A)を懸濁重合によって製造する場合に
は、懸濁重合時、懸濁重合終了時、又は懸濁重合終了後
粒子を乾燥させた後に含浸することができる。特に、オ
ートクレーブ中で相当程度、好ましくは80%以上の重
合率を持ったスチレン系樹脂粒子、或いは予め重合を終
了し既に調製されたスチレン系樹脂粒子と発泡剤とを水
性懸濁液の状態でスチレン系樹脂粒子の軟化点以上の温
度に加熱して行うのが好ましい。
【0026】本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、上
記ブタン(C)及びC5〜C8の炭化水素類(D)のみ
ならず、さらに発泡剤としてプロパン或いは発泡助剤と
してシクロヘキサン、トルエン、キシレン、スチレン或
いはエチルベンゼン等の芳香族炭化水素や酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル類等の公知慣用の溶剤を少量併
用することもできし、あるいはまた、トリアリールジエ
タン、ステアリン酸等の公知慣用の可塑剤を併用でき
る。さらにクレーやエチレンビスステアリルアミド等の
核剤を添加しても差し支えなし、染料を添加し着色する
こともできる。
【0027】この様にして得られる本発明の発泡性スチ
レン系樹脂粒子は、更に、その粒子表面にグリセリンモ
ノステアレート等の帯電防止剤、ステアリン酸亜鉛等の
ブロッキング防止剤、シリコーン等の離型剤、グリセリ
ントリステアレート等のハイサイクル剤等をコーテング
することができる。また、発泡性熱スチレン系樹脂粒子
の粒子径は、成形品の用途により適性範囲が異なるもの
であるが、通常0.5〜1.5mmであることが好まし
い。
【0028】本発明の発泡性熱可塑性系樹脂粒子から成
形体を得る迄の工程は、通常行われている方法でよく、
特に限定されるものではないが、例えば、予じめ85〜
110℃の水蒸気を当ててかさ倍率20〜100倍に加
熱発泡し予備発泡粒子とし(予備発泡行程)、該予備発
泡粒子を大気にさらし、空気を粒子内に浸透させかつ粒
子に付着した水分を除去し(熟成工程)、次いでこの熟
成工程を経た予備発泡粒子を小さな孔やスリットが設け
られている閉鎖型金型の型内に充填し、更に水蒸気で加
熱再発泡することにより、個々の粒子を融着一体化した
成形体とする方法を挙げられる。
【0029】このようにして作られた発泡成形体は各種
緩衝材、断熱材、包装容器等に有用である。
【0030】
【実施例】次に本発明を製造例、実施例および比較例に
より具体的に説明する。得られた発泡性スチレン系樹脂
粒子の性能評価を、下記の試験法あるいは測定法により
行った。
【0031】1.発泡性試験方法(限界発泡倍率の測定
方法) 発泡性樹脂粒子 1600gを予備発泡機に入れ、0.
059MPaのスチームを導入する。導入開始後、1分
毎に予備発泡粒をサンプリングし、室温に冷却後予備発
泡粒の発泡倍率と収縮の有無を確認する。収縮が確認さ
れる直前にサンプリングした予備発泡粒の発泡倍率を限
界発泡倍率とする。
【0032】2.発泡速度の測定方法 発泡性樹脂粒子 1600gを予備発泡機に入れ、0.
069MPaのスチームを導入する。導入開始後、発泡
樹脂粒子の発泡倍率が50倍に達したときの時間を測定
する。
【0033】3.融着性試験方法(融着率の測定方法) 発泡性樹脂粒子を連続式発泡機を用いて約50倍になる
ように予備発泡させた。この予備発泡粒子を目開き10
mmの篩にかけ、篩に残留した凝結粒子の予備発泡粒子を
取り除いた。次いで、予備発泡粒子を室温で24時間放
置した後、全自動成形機を用いて製品寸法450mm×3
00mm×150mmの不完全密閉状態の金型内に圧縮空気
で充填し、その直後金型を閉鎖状態とし、0.069M
Pa(ゲージ圧)のスチームで加熱成形し成形品を得
た。
【0034】成形品を割り、割れた面(25mmX200
mm)の中で割れている発泡粒の個数の割合を測定する。
【0035】4.表面硬度の測定方法 融着性試験方法記載の成形条件で成形して得た成形物の
表面硬度をアスカー硬度計(高分子計器製 タイプ D
DS−CS)を用いて測定した。
【0036】5.積圧強度の測定方法 融着性試験方法記載の成形条件で成形して得た成形物を
5tテンシロン(東洋ボールドウィン製 タイプ CT
M−I−500)を用い10mm/minの速度で圧縮し、
圧縮強度を測定する。圧縮強度が最高値に達した時点を
積圧強度とする。
【0037】実施例1 オートクレーブに懸濁安定剤として第三燐酸カルシウム
1部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.0
5部及び純水100部の混合物と触媒として過酸化ベン
ゾイル0.25部及びtert−ブチルパーベンゾエート
0.05部をスチレン100部に溶解した溶液と、高級
脂肪酸多価エステルとしてグリセリントリステアレート
2000ppmとを仕込み、85℃で重合を行い、重合
率が90%に達した時点で第三燐酸カルシウム2部を追
加し、さらに発泡剤としてのブタン3.5部とペンタン
2.0部とシクロヘキサン1.5部とを圧入した後、昇
温し、115℃で重合を完結させ次いで冷却した後、生
成したビーズを取り出し、脱水、乾燥、分級して、粒径
0.9±0.1mmなるポリスチレンビーズを得た。
【0038】得られた発泡性ポリスチレン樹脂粒子を前
記1〜5の試験法および測定法で性能評価を行った。評
価結果を表2に示す。
【0039】実施例2 高級脂肪酸多価エステルにグリセリントリパルミテート
2000ppmを用いた以外は実施例1と同様な操作を
行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様に
測定を行った。その結果を表2に示す。
【0040】実施例3 高級脂肪酸多価エステルにソルビタントリステアレート
2000ppmを用いた以外は実施例1と同様な操作を
行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様に
測定を行った。その結果を表2に示す。
【0041】実施例4 高級脂肪酸多価エステルにソルビタントリパルミテート
2000ppmを用いた以外は実施例1と同様な操作を
行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様に
測定を行った。その結果を表2に示す。
【0042】実施例5 ブタンの使用量を3.0部、ペンタンの使用量を2.5
部にし、高級脂肪酸多価エステルにグリセリントリステ
アレート1000ppmとグリセリントリパルミテート
1000ppmとを用いた以外は実施例1と同様な操作
を行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様
に測定を行った。その結果を表2に示す。
【0043】実施例6 ブタンの使用量を3.0部、ペンタンの使用量を2.5
部にし、高級脂肪酸多価エステルにグリセリントリステ
アレート1000ppmとソルビタントリステアレート
1000ppmとを用いた以外は実施例1と同様な操作
を行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様
に測定を行った。その結果を表2に示す。
【0044】実施例7 ブタンの使用量を3.0部、ペンタンの使用量を2.5
部にし、高級脂肪酸多価エステルにグリセリントリステ
アレート1000ppmとソルビタントリパルミテート
1000ppmとを用いた以外は実施例1と同様な操作
を行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様
に測定を行った。その結果を表2に示す。
【0045】実施例8 ブタンの使用量を4.0部、ペンタンの使用量を1.5
部にし、高級脂肪酸多価エステルにグリセリントリステ
アレート1000ppmとソルビタントリステアレート
1000ppmとを用い、更に可塑剤としてトリアリー
ルジエタン1000ppmを用いた以外は実施例1と同
様な操作を行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次
いで同様に測定を行った。その結果を表2に示す。
【0046】実施例9 ブタンの使用量を2.0部、ペンタンの使用量を3.5
部にし、高級脂肪酸多価エステルにグリセリントリパル
ミテート1000ppmとソルビタントリパルミテート
1000ppmとを用い、更に可塑剤としてトリアリー
ルジエタン1000ppmを用いた以外は実施例1と同
様な操作を行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次
いで同様に測定を行った。その結果を表2に示す。
【0047】実施例10 ブタンの使用量を3.0部、ペンタンの使用量を2.5
部にし、高級脂肪酸多価エステルにグリセリントリステ
アレート1000ppmとソルビタントリステアレート
1000ppmとを用い、更に可塑剤としてジブチルフ
タレート1000ppmを用いた以外は実施例1と同様
な操作を行って発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次い
で同様に測定を行った。その結果を表2に示す。
【0048】比較例1 発泡剤としてブタンのみ8.5部使用した以外は実施例
1と同様にして発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次い
で同様に測定を行った。その結果を表2に示す。
【0049】比較例2 発泡剤としてペンタンのみ5.0部使用した以外は実施
例1と同様にして発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次
いで同様に測定を行った。その結果を表2に示す。
【0050】比較例3 発泡剤としてブタンのみ8.5部使用し、高級脂肪酸多
価エステルとしてグリセリントリパルミテート2000
ppmを用いた以外は実施例1と同様にして発泡性ポリ
スチレン樹脂粒子を得、次いで同様に測定を行った。そ
の結果を表2に示す。
【0051】比較例4 発泡剤としてブタンのみ8.5部使用し、高級脂肪酸多
価エステルとしてソルビタントリステアレート2000
ppmを用いた以外は実施例1と同様にして発泡性ポリ
スチレン樹脂粒子を得、次いで同様に測定を行った。そ
の結果を表2に示す。
【0052】比較例5 発泡剤としてブタンのみ8.5部使用し、高級脂肪酸多
価エステルとしてソルビタントリパルミテート2000
ppmを用いた以外は実施例1と同様にして発泡性ポリ
スチレン樹脂粒子を得、次いで同様に測定を行った。そ
の結果を表2に示す。
【0053】比較例6 発泡剤としてブタンのみ8.5部使用し、高級脂肪酸多
価エステルは添加せずに可塑剤としてトリアリールジエ
タン2000ppmを用いた以外は実施例1と同様にし
て発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様に測定
を行った。その結果を表2に示す。
【0054】比較例7 発泡剤としてブタンのみ8.5部使用し、高級脂肪酸多
価エステルは添加せずに可塑剤としてジブチルフタレー
ト2000ppmを用いた以外は実施例1と同様にして
発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様に測定を
行った。その結果を表2に示す。
【0055】比較例8 発泡剤としてブタンのみ8.5部使用し、高級脂肪酸多
価エステルは添加せずに可塑剤としてジオクチルアジペ
ート2000ppmを用いた以外は実施例1と同様にし
て発泡性ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様に測定
を行った。その結果を表2に示す。
【0056】比較例9 発泡剤としてブタンのみ8.5部使用し、高級脂肪酸多
価エステルは添加せずに可塑剤としてステアリン酸20
00ppmを用いた以外は実施例1と同様にして発泡性
ポリスチレン樹脂粒子を得、次いで同様に測定を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0057】
【表1】 (尚、表1中における略号の意味はそれぞれ以下の通りである。) GTS:ク゛リセリントリステアレート TADE:トリアリールシ゛エタン GTP:ク゛リセリントリハ゜ルミテート DBP:シ゛フ゛チルフタレート STS:ソルヒ゛タントリステアレート DOA:シ゛オクチルアシ゛ヘ゜ート STP:ソルヒ゛タントリハ゜ルミテート STA:ステアリン酸
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、発泡性に優れ、また、
予備発泡粒子の融着性も優れることから、成形品の表面
硬度および積圧強度が高くなり、成形品性能を著しく向
上できる。
【0060】従って、本発明の樹脂粒子は、魚類や農作
物等をいれる容器として、電気部品や電気器具を収納し
運搬する際の緩衝材として、或いは建築用などの断熱材
として有用である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂粒子(A)内に、高級脂
    肪酸多価エステル(B)、ブタン(C)及びC5〜C8
    の炭化水素類(D)を必須の成分として含有することを
    特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子。
  2. 【請求項2】 C5〜C8の炭化水素類(D)が、ペン
    タンである請求項1記載の樹脂粒子。
  3. 【請求項3】 高級脂肪酸多価エステル(B)が、炭素
    数8〜22の脂肪酸のトリグリセライドである請求項1
    記載の樹脂粒子。
  4. 【請求項4】 高級脂肪酸多価エステル(B)が炭素数
    8〜22の脂肪酸のソルビタンエステルである請求項1
    記載の樹脂粒子。
  5. 【請求項5】 スチレン系樹脂粒子(A)が、ポリスチ
    レン粒子である請求項1、2、3又は4記載の樹脂粒
    子。
  6. 【請求項6】 スチレン系樹脂粒子(A)が、ポリスチ
    レン粒子であって、かつ、その重量平均分子量が30−
    40万のものである請求項5記載の樹脂粒子。
  7. 【請求項7】 高級脂肪酸エステル(A)の添加量が、
    発泡性スチレン系樹脂粒子全体に対して50〜5000
    ppmある請求項1〜6の何れか1つに記載の樹脂粒子。
  8. 【請求項8】 ブタンとペンタンとを重量比で2/8〜
    8/2の範囲で含有する請求項1〜7の何れか1つに記
    載の樹脂粒子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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