JP5565180B2 - 綴じ針除去装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、綴じ針除去装置および画像形成装置に関する。
複写機やプリンタあるいは印刷機などの画像形成装置により画像出力された記録紙などのシートは、複数枚毎に綴じ処理される場合がある。
一方、針で綴じられたシート束を裁断する場合や再利用する場合には、針を除去する作業が必要となる。
従来、針を人手により除去する場合の他に、人的負担を軽減する目的で針の除去を自動的に行う機構を備えたステープルリムーバと称される装置を装備した裁断装置や原稿走査装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、シート束の上面を押圧することでシート束下面に位置する針取り外し爪が回動して針とシート束表面との間に入り込むことで針を外す構成が開示されている。
シート束表面と針との間に取り外し部材を入り込ませて針を除去する構成に関する他の例としては、上記特許文献1に開示されているような回動する方式の取り外し爪ではなく、針の両側から挟み込むようにして針とシート束表面との間に進入する挟持爪を用いる構成も提案されている(例えば、特許文献2)。
上記各特許文献に開示されている構成では、シート束におけるステープル位置を人手によって位置決めし、取り外し爪や挟持爪との位置合わせを行うことが前提となっており、しかも、取り外し爪や挟持爪に対してシート束を押さえつけて爪先端が針の位置に正確に進入できるようにする作業が必要となる。
これに対し、針の位置に対応させて除去部材の位置決めを行う構成も提案されている(例えば、特許文献3)。
特許文献3には、針の位置検知と針の除去とを自動的に行うことができる構成が開示されている。
また、針の除去ミスを防止するための構成として、針除去対象となるシート束のサイズや厚さを検知し、規定以上のサイズや厚さである場合に、ヘラ状の挿入部材および把持部材による針掴む部材の動作を停止させる構成も提案されている(例えば、特許文献4)。
針の除去を自動化する場合には、ヘラ状の先端が尖った形状を持つ取り外し部材を用いて針とシート束表面との間をこじ開けて針を抜き取る作業が必要となる。
取り外し部材の先端を針とシート束表面との間に挿入しやすくすることは、除去ミスを防ぐ上で重要となる。このため、針とシート束表面との間に取り外し部材の挿入が行えるに十分な隙間を設けておくことが望ましい。
上述した隙間がない場合や少ない場合には、取り外し部材の先端が針とシート表面との間に挿入された際に、シートの綴じ位置が針の引き抜きに連れて引き裂かれたり、破れてしまう事態や除去ミスを起こす虞がある。
針を抜き取るための隙間をどの程度に設定するかは、シートの厚さや束ねた枚数などによって一様でないため、上記特許文献に開示されているような除去機構において簡単に判断することは難しいのが現状である。
このため、取り外し部材を挿入した場合にシート表面を破損させないようにするには、挿入動作を繰り返し試して、シートの厚さや束ね数に対応した隙間の大きさを割り出してから針の除去作業を行うことが多い。
従って、シート表面への損傷を防止した状態で針の除去を自動化する場合、挿入作業の繰り返しなどが原因して人手による除去作業に対しさほど作業性を向上させることは期待できないのが現状である。
一方、シートの一部が破損した場合には、シートの再利用が行えないこともあり、シートの再利用による省エネ効果が損なわれることにもなる。
特に、針が除去された部分がちぎれたり、部分的な破れ、さらには針が抜けた穴縁の反り返りなどによって平面性が損なわれてしまうと、針が除去されたシート原稿の読み取りを行うような場合には搬送路中でジャムを起こしてしまい、読み取り不良が発生する虞がある。
このような現象は、引き抜きの際に異常な力が針の除去位置に生じることが原因となり、特に、その力に対する抵抗が小さい、多数枚の上質紙を束ねているような場合や少数枚の束である場合に顕著となる。
一方、特許文献3に開示されているように、針抜き手段の位置決めを行う場合には、予め情報として綴じ位置を認識したうえで、実際のシートにおける綴じ位置を針抜き手段の位置と整合させる必要がある。しかし、針の寸法がきわめて小さいために正確に綴じ位置中心に針抜き手段を位置決めするのはきわめて困難となる。
つまり、綴じ針は、長手方向両端が折り曲げられて正面視形状をコ字状とされてシートを綴じる構成であり、針の径が0.35mm、そして折り曲げ部までの長さが9mm程度ときわめて小さいために、針抜き手段の進入を許容するには折り曲げ片部の長さを±1mm程度に抑えなければならない。
しかし、現実には綴じ厚さなどの影響により、図1において符号1Aで示す折り曲げ片部の長さが異なる場合もあることから、シート表面に沿った折り曲げ基片(図1において符号1Bで示す部分)の長さも変化してしまい、これにより、針抜き手段が進入する際に、針の折り曲げ基片中心と針抜き手段の中心とを整合させることはきわめて困難となる。
また、綴じ針内に針抜き手段を進入させる代わりに、綴じ針の一部を掴んで引き抜くようにした場合には、綴じ針とシート表面との間に隙間が無く、いわゆる、綴じ針がシート表面から食い込むようにして綴じられている場合にはシート表面と針との間をこじ開けるような状態で綴じ針を掴むことになるので、シート表面への損傷を招きやすくなる。
本発明の目的は、上記従来の綴じ針除去装置における問題に鑑み、針とシート表面との間に取り外し部材に相当する針抜き手段を挿入するための隙間をほぼ自動的に適正化できるようにしてシート表面への損傷や平面性が損なわれてしまうのを未然に防止できる構成を備えた綴じ針除去装置およびこれを用いる画像形成装置を提供することにある。
また本発明の目的は、綴じ針とシート表面との間に進入する針抜き手段と綴じ針との中心位置の整合性を簡単に設定できるようにして、いわゆる、針抜き手段の綴じ針に対する位置決めを容易化できる構成を備えた綴じ針除去手段を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は次の構成よりなる。
請求項1記載の発明は、針により綴じられたシート束の綴じ位置において針とシート表面との間に該針を抜き取り可能な針抜き手段を挿入することで該針を綴じられたシート束から除去する装置であって、前記針抜き手段の挿入前に、針の長手方向両端と中央とを相対方向に変形させて該針の中央部を両端に対して膨出させることにより、該中央部と前記シート表面との間に隙間を形成する機構を備え、前記針の長手方向中央と両端部とを相対方向に変形させる部材として、前記針を内部に位置させた状態で対向しながら移動可能な変形生起部を外周面に備えた変形手段を備え、前記変形手段の変形生起部は、移動方向に沿って前記針の長手方向両端部と対向する面間の幅が幅広から狭幅に変化して前記長手方向両端を押圧することにより長手方向中央部を前記シートの表面から浮き上がらせる向きに膨出させるガイド部で構成されていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、前記針の長手方向中央部を前記両端部に対して相対方向に変形させる機構として、
前記針の長手方向中央と両端部とを同時に相対方向へ押圧可能な部材が用いられることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、前記相対方向として、前記針の長手方向中央が下側から上側に向け変形する押圧方向とされ、前記針の長手方向両端部が上側から下側に向け変形する押圧方向とされていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の綴じ針除去装置において、前記ガイド部は前記針の長手方向両端部に対向し、回転可能なローラ外周面に設けられ、該ガイド部の内面には、前記狭幅部が前記針の長手方向両端部に対向した際に前記針の長手方向中央が膨出して形成される隙間内に進入可能な爪部材が設けられていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の綴じ針除去装置において、前記爪部材は前記シートとの間の摩擦係数がシート同士よりも低く設定されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、針により綴じられたシート束の綴じ位置において針とシート表面との間に該針を抜き取り可能な針抜き手段を挿入することで該針を綴じられたシート束から除去する装置であって、前記シートの移動用載置面の一部に設けられた凹部と、該凹部に前記シートの綴じ位置がある時に該シートの綴じ位置近傍を前記凹部側に向けて押圧可能な押圧部材とを備え、前記綴じ位置が前記凹部に対向しているときに前記押圧部材により押圧することにより前記シートの綴じ位置表面を前記針に対して押し下げて該針とシート表面との間に隙間を形成し、該隙間に針抜き手段を進入させ、前記針抜き手段として、前記押圧部材の先端に前記針と前記シート表面との間の隙間に進入可能なヘラ部を前記押圧部材に設け前記針抜き手段として用いられる押圧部材は、前記凹部に対向する位置でシート束の厚さ方向に移動可能に設けられ、前記シートが厚さ方向と直角な方向に移動する際に前記針を前記シートから引き抜くことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の綴じ針除去装置において、前記凹部には除去針の回収部が設けられ、前記シートが厚さ方向と直角な方向に移動する過程で前記押圧部材により引き抜かれた針が前記凹部内に落下して回収されることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、針により綴じられたシート束の綴じ位置において針とシート表面との間に該針を抜き取り可能な針抜き手段を挿入することで該針を綴じられたシート束から除去する装置であって、 前記針の長手方向両端部が折り曲げられた片部を上向きにした状態で該シートの一端縁を針除去用整合位置に向け移動させる位置決め移動手段と、端縁を位置決めされた前記シートの綴じ位置にある針を押圧して前記針抜き手段に向けて該シートを移動させる綴じ処理用移動手段と、 前記綴じ処理移動手段により移動する過程で前記針の長手方向中心の位置を前記針抜き手段に対向する位置に向けて誘導する針ガイド部材と、前記シートを綴じている針が前記針抜き手段に対向した位置で前記針の片部側から前記シートを下方に向けて押圧することで該針と共に前記シートの綴じ位置を下向き凸状に湾曲させる押圧手段とを備え、前記押圧手段による押圧することにより前記シートおよび針を下向き凸状に湾曲させた後、該押圧手段を初期位置に復帰させて前記シートが形状復元するのを利用して前記シート表面と前記針との間に前記針抜き手段が進入可能な隙間を形成することを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の綴じ針除去装置において、前記位置決め移動手段は、前記シート表面に当接して一方向に向け回転可能なローラが用いられ、前記綴じ処理用移動手段は、前記針における前記針抜き手段と対向する面と反対側の面に当接して該針抜き手段に対して進退可能な摺動部材が用いられ、前記針ガイド部材は、前記シートが前記針抜き手段に向けて移動する過程で間隔が狭くされて前記針の折り曲げ部に対向当接可能な平面視形状が漏斗状の凸状ガイドが用いられ、前記押圧手段は、前記針の折り曲げ片間の開放空間で前記シート表面を押圧可能なアーム部材が用いられることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、針により綴じられたシート束の綴じ位置において針とシート表面との間に該針を抜き取り可能な針抜き手段を挿入することで該針を綴じられたシート束から除去する装置であって、シート束の上面に対向して配置されている上テーブルと、前記シート束の対置面の一部が開放されてシート束の綴じ位置にある針の折り曲げ片端部を露出させることが可能な下テーブルと、前記下テーブルの開放部に対向して配置された昇降可能なカッターユニットを搭載しているカッターテーブルと、前記カッターテーブル側に設けられて昇降可能であり、上昇時、前記シートの綴じ位置を下方から上方に向けて押圧することにより該シートを上向き凸状となるように湾曲変形させる押圧部材と、前記上テーブル側に設けられている針抜き手段とを備え、前記上テーブルは、前記シート束の表面に平行して移動可能に設けられ、その移動方向に沿って前記カッターユニットと対向する裏当て面と前記押圧部材に対向する凹状面と前記針抜き手段と対向する貫通部とが設けられ、前記針抜き手段による前記針の引き抜き前に、前記カッターユニットにより前記針の折り曲げ片端部が除去された後、前記押圧部材によって前記シートが前記上テーブルの凹状面に向けて押圧変形された後、該押圧部材の初期位置復帰によって前記シート表面と前記針との間に隙間が形成された状態で前記針抜き手段による引き抜きを行うことを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の綴じ針除去装置針において、前記針抜き手段は、前記針とシート表面との間に形成された隙間内に進入可能な回転運動が可能な構成を備えていることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項1乃至11のうちの一つに記載の綴じ針除去装置を用いる画像形成装置を特徴としている。
本発明によれば、シート束の綴じ位置近傍において針の長手方向両端部と中央部とを相対方向に変形させ、特に中央部を両端部に対して膨出させるようにするだけで針とシート表面との間に針抜き手段を進入させる隙間を設けることができる。これにより、針抜き手段の進入を容易化することができるとともに、シート表面への損傷を防止しながら確実に綴じ針の除去が可能となる。
特に、針の長手方向中央を押圧する構成として、凹部に向けてシート束を押圧可能なヘラ状の押圧部材を用いるだけですみ、しかも、押圧部材に針抜き手段の機能を持ち合わせることができるので、構成を大げさなものとしないで容易に針抜き手段の進入を可能にすることができる。
また、本発明においては、シート束の移動を利用して針の長手方向中心位置と針抜き手段の中心位置とを整合させるガイド部材を設けているので、各部材の中心位置を自動的に整合させることが可能となる。これにより、複雑な位置合わせ制御などを要することなく簡単な構成により針の除去位置合わせが可能となる。
さらに本発明においては、針の形状部の一部である折り曲げ片端部をカットすることができるので、抜き取りに際しての折り曲げ片端部がシート束の一方の面に残っている状態で抜き取る場合に比べて抜き取りに際しての抵抗力を軽減して容易に、かつシート表面への損傷を来すことなく除去することが可能となる。
本発明による綴じ針除去装置の原理を説明するための模式図である。 図1に示した原理を用いた本発明による綴じ針除去装置に関する第1実施例の構成を説明するための図である。 図1に示した構成の一部変形例を示す模式図である。るための模式図である。 図1に示した綴じ針除去装置に用いられる針抜き機構を説明するための模式図である。 図4に示した針抜き機構に一部変形例を説明するための図である。 本発明による綴じ針除去装置に関する第2実施例の原理構成を説明するための模式図である。 図6に示した原理構成に用いられるガイド部の構成を説明するための模式図である。 図6に示した原理構成による作用を説明するための図である。 図6に示した原理構成を用いた他の具体例を説明するための図である。 図9に示した構成での駆動系の構成を説明するための模式図である。 本発明による綴じ針除去装置に関する第3実施例の原理構成を説明するための図である。 図11に示した原理構成の一部変形例を説明するための図である。 図12に示した変形例による作用を説明するための図である。 本発明による綴じ針除去装置に関する第4実施例の原理構成を説明するための図である。 図14に示した構成の概略平面図である。 図14に示した構成による一態様を説明するための図である。 図14に示した構成による他の態様を説明するための図である。 図14に示した構成に用いられる制御系の構成を説明するためのブロック図である。 図18に示した制御系の作用を説明するためのフローチャートである。 本発明による綴じ針除去装置に関する第5実施例の原理構成を説明するための模式図である。 図19に示した構成における要部の構成を説明するための図である。 図19に示した構成による作用を説明するための図である。 図19に示した綴じ針除去装置に用いられる針抜き手段の構成を説明するための模式図である。 図19に示した構成に用いられる制御系の構成を説明するためのブロック図である。
以下、図面により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明による綴じ針除去装置の動作原理を説明するための模式図である。同図には、綴じ針(以下、便宜上、針ともいう)とシート表面との状態に関する一般的な場合と本発明による場合とが示されている。
図1において、(A)および(B)は、一般的なシート束S0の綴じ状態を示している。
針1は、長手方向両端側が折り曲げられることで正面視形状が概ねコ字状に成形される。長手方向両端側は折り曲げ片1Aとなり、これら端部が連続する針の長手方向中央側はシートの表面に沿った折り曲げ基片1Bとなる。
折り曲げ基片1Bは、図1(A)に示すように、シートSの表面に平行する状態と、図1(B)に示すように、シートSの表面側に向けて撓んで屈曲した状態とのいずれかとなる。これらの状態の違いは、綴じられるシート束の厚さや綴じる際の針の折り曲げガイドの形態により発生する。
図1(A)に示した状態では、折り曲げ基片1Bがその長手方向に沿ってシート表面との間に均一な隙間dを形成しているが、図1(B)に示す状態では、上述した隙間dが長手方向中央部でなくなってしまっている。特に、長手方向中央部がシート表面に当接して隙間dがない場合だけでなく、シート表面に押し付けられてシート表面を凹状に変形させる状態もある。
本発明では、このような針1とシートSの表面との間に隙間を形成するために、図1(C)に示すように、針1の長手方向中央部が相当する折り曲げ基片1Bを長手方向両端部が相当する折り曲げ片1Aに対して膨出させるようになっている。
本発明において長手方向中央部を長手方向両端部に対して膨出させる方法として、図1(C)において矢印で示すように、長手方向中央部と長手方向両端部とを相対方向に力を作用させて変形させる方法が用いられる。
図1(C)に示す場合には、針1の長手方向中央部が下側から上側に向け変形する押圧方向とされ、長手方向両端部が上側から下側に向け変形する押圧方向とされ、長手方向中央部がシートSの表面から浮き上がるようになっている。
図2は、上記原理を機能させるための構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。
図2において、シート束S0の上下各位置には、針1で綴じられているシート束S0の綴じ位置に対応して、上述した押圧方向を設定可能な形状に湾曲した上部側押圧部材10、下部側押圧部材11が配置されている。
上部側押圧部材10および下部側押圧部材11は、互いに接離可能な方向に移動することができ、互いに接近する方向に移動した場合に、図1(C)に示した状態が得られるようになっている。接離機構としては、図示しないが、カム機構やリニアアクチュエータなどが用いられる。
図3は、図2に示した構成の一部変形例を示しており、同図には、図2に示したものと同様な構成を有する下側押圧部材(便宜上、符号11’で示す)が針1の表裏面のうちで一方の面側にのみ対応するように設けられている。
上述した隙間を形成する機構に加えて針抜き手段を備えた綴じ針除去装置100の構成が図4に示されている。
図4において、綴じ針除去装置100は、図2あるいは図3に示した構成を備えた隙間形成機構101と針抜き手段102とを備えており、シート束S0は、透明な載置ガイド部材103に載置されて綴じ位置を隙間形成機構101に対して位置決めされるようになっている。
針抜き手段102は、針1とシート表面との間に形成される隙間内に向けて進入可能な対構造からなる先端102Aを有するトングやプライヤなどと同様なハサミ構造を有する。針抜き手段102は、綴じ位置にある針1に向けて変位可能であるが、この変位を可能にするために駆動源を用いることに限らず、操作者が手に持って上記隙間内に先端を進入させることも可能なものである。
本実施例は、以上のような構成であるから、針抜き手段102による針1の抜き取りに先立ち、隙間形成機構101によって針1の折り曲げ基片1Bとシート表面との間に隙間dが形成される。
つまり、図4においてシート束S0は、載置ガイド部材103上に載置されて綴じ位置を隙間形成機構101の位置に位置決めされる。
この状態で隙間形成機構101に装備されている上部側押圧部材10および下部側押圧部材11が互いに接近する方向に移動すると、図1(C)に示したように、針1の長手方向中央部と両端部とが相対方向に変形し、長手方向中央部に相当する折り曲げ基片1Bがシート表面から浮き上がることでシート表面との間に隙間dが形成される。
針1との間に隙間dが形成されたシート束S0は、載置ガイド部材103上を移動して綴じ位置を針抜き手段102に対向させられると、針抜き手段102の先端を隙間d内に進入させて針抜き手段102を綴じ位置から離すように移動させることで針1が引き抜かれる。
なお、針抜き手段102は、その先端部の形態として、隙間dが形成される折り曲げ基片1Bの領域が短い場合にも対処できるように、図5(A)に示すように、先端を幅狭の対構造(符号102Aで示す)とすることや、図5(B)に示すように、隙間d内に進入する先端部を折り曲げ基片1Bの中央部(符号102A’で示す)が先に進入を開始できるように先端の長さを他の先端(符号102Aで示す)よりも長くすることが可能である。
また、シートの表面に接触する針抜き手段102は、接触抵抗を軽減してシート束の移動を阻害しないようにする目的で、シート表面に対する摩擦係数がシート同士の摩擦係数よりも小さい材料により構成されている。
本実施例においては、シート束S0における綴じ位置にある針1の長手方向中央部と両端部とを相対方向に変形させて長手方向中央をシート表面から浮き上がらせて確実に隙間を形成することができるので、針1とシート表面との間を針抜き手段によって無理にこじ開けるような事態が生じない。
これによりシート表面への損傷が防がれる。しかも、針1の長手方向中央部と両端部とを相対方向に変形させる作業は押圧部材の押圧作業のみで可能であるので、特別な位置決め制御や位置割り出しなどを要することなく、針抜き手段の進入を可能にすることができる。
なお、本発明による綴じ針除去装置は、詳細を説明しないが画像形成装置に装備されることがある原稿読み取り部に適用することに限らず、シュレッダーなどの針除去が必要な装置に適用することも可能である。
次に本発明による綴じ針除去装置に関する第2実施例について説明する。
本実施例の特徴は、移動方向に沿って前記針の長手方向両端部と対向する面間の幅が幅広から狭幅に変化して前記長手方向両端を押圧することにより長手方向中央部を前記シートの表面から浮き上がらせる向きに膨出させるガイド部を備えたことにある。
図6および7は、上記特徴を説明するための図である。
図6において、シート束S0は、綴じ針除去装置200に対して導入される方向と、導入後、この導入方向と直角な方向に移動できる構成が用いられている。
綴じ針除去装置200には、図6(B)に示すように、装置本体内にバネなどの弾性部材201によって懸垂支持されている隙間形成機構202が設けられている。
隙間形成機構202には、図7に示すように、平面視において、移動方向に沿って針1の長手方向中央部に相当する折り曲げ基片1Bの長さよりも長い幅(図7中、符号L1で示す部分)から該折り曲げ基片1Bの長さよりも短い幅(図7において符号L2で示す部分)に至る傾斜ガイド部202Aが設けられている。
傾斜ガイド部202Aは、針1が嵌入できる凹状部で形成され、最も幅が狭くなる位置には、その幅中心に針抜き手段として、鉤状爪部材20Bが配置されている。
鉤状爪部材202Bは、傾斜ガイド部202Aの底面に基部が固定されたアングル片やフック状部材が用いられ、その折り曲げられた先端部が針1とシート表面との間に形成される隙間に進入するようになっている。
本実施例は以上のような構成であるから、シート束S0が綴じ針除去装置200内に導入され、傾斜ガイド部202Bに沿って移動させることにより、針1の長手方向中央部と両端部とが相対方向に変形するとともに、長手方向中央部の中心位置が針抜き手段として用いられる鉤状爪部材202Bの中心位置に整合されることになる。
図8は、傾斜ガイド部202Aを移動する過程で針1の変形状態およびその長手方向中心位置の変化を表す図である。
同図において、針1は、傾斜ガイド部202A内を移動するに従って傾斜ガイド部202Aの対向幅が狭くなるのを利用して、図8(A)の状態から図8(B)に示す状態のように、長手方向中央が傾斜ガイド部202Aの幅方向中心に一致させられる。
さらに、針1は、傾斜ガイド部202A内を移動する過程で幅狭のガイド面によって長手方向両端に位置する折り曲げ片部1Aの肩部が押圧されると、長手方向両端の折り曲げ片部1Aが下方に向け、そして長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bが上方に向けそれぞれ押圧され、結果として、長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bの中央部が上方に向けて膨出する。
これにより、針1の長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bとシート表面との間に隙間が形成され、その隙間が鉤状爪部材202Bの位置を通過すると鉤状爪部材202Bが隙間内に進入して針1が引き抜かれることになる。
シート束S0の移動は、手動による場合に限らず、図示しないが、シート束S0の搬送機構を利用することも可能である。
なお、上記傾斜ガイド部202Aに関しては、凹状部で構成することに限らず、リブ等の凸状部で構成することも可能である。
次に、傾斜ガイド部に関する変形例について説明する。
図9は、移動方向に沿って対向面間の幅が狭くなる傾斜ガイド部を回転可能なローラの外周面に設けた状態を示している。
ローラ205の外周面には、隙間形成機構202に用いられる傾斜ガイド部として凸状リブ(便宜上、符号202A’で示す)が設けられており、傾斜ガイド部202A’における最小幅位置には、鉤状爪部材202Bが設けられている。
この構成においては、図8の場合と違って、シート束S0を綴じ針除去装置200に対して人手により誘導するのではなく、シート束S0を搬送する過程で隙間形成が行える点に特徴がある。
図10は、シート束S0の搬送機構と隙間形成機構202に用いられるローラ205の駆動系を示す図であり、同図において、ローラ205には、シート束S0の搬送路中に配置されている綴じ位置検知センサ206の検知結果に応じて作動するクラッチ205Aが配備されており、クラッチ205Aと同軸上には従動ギヤ207が一体化されている。
一方、シート束S0の搬送用ローラ208、208’は、回転軸に設けられているギヤ209,209’によって連動回転するようになっており、ギヤの一つ208がローラ205側のギヤ207に噛み合って回転を伝達できるようになっている。
この構成では、搬送用ローラの一つ208’が駆動モータMに連動して回転すると、ギヤ208,208’同士が連れ回ることでシート束S0が搬送される。搬送されるシート束S0の綴じ位置が綴じ位置検知センサ206によって検知されると、クラッチ205Aがオン状態に切り換えられてギヤ207の回転がローラ205に伝達される状態とされる。
以上のような構成においては、図8に示した場合と比べて、シート束S0の搬送過程において針1とシート表面との間に隙間が形成される作業と鉤状爪部材202Bによる針1の引き抜き作業とが、より完全な自動化により行われる。
次に本発明による綴じ針除去装置に関する第3実施例について説明する。
本実施例は、上述したガイド部材による針1の長手方向中央部と両端部とを相対方向に変形させるのではなく、長手方向中央部を押し込むことで両端部との間に相対方向の変形を生じさせることを特徴としている。
図11は、この原理構成を説明するための図であり、同図において綴じ針除去装置200は、シート束S0が載置されて移動させるための移動用載置部250の一部、詳しくは、図11(B)で示すように、綴じ位置にある針1の長手方向中央部に対向する位置に凹部250Aが設けられている。
一方、凹部250Aに対向する上方位置には、先細形状の先端を有する押圧部材としてのヘラ251が配置されており、ヘラ251はヘラ支持部材252によってシート束S0の厚さ方向に平行して昇降可能に支持されている。
ヘラ支持部材252は、シート束S0の綴じ位置が凹部250Aに位置しているときに下降してシート表面に当接することができ、さらに、凹部に向けてシート表面を押圧することができる。
この構成においては、ヘラ251がシート表面を押圧すると、シート束S0の綴じ位置が凹部250Aに向けて撓み変形する。このとき、ヘラ251は、針1の長手方向中央部が相当する折り曲げ基片1Bの幅方向中央においてシート表面を押圧するので、図11(B)に示すように、針1の折り曲げ基片1Bが下方に向け変形する。
一方、凹部250Aの側縁近傍で載置部250に載っているシート束S0の部分は、載置部250により支持されていることで両端支持梁状をなし、針1の長手方向両端部に相当する折り曲げ片部1Aが折り曲げ基片1Bと相反する方向に変形することになる。これにより、針1の折り曲げ基片とシート表面との間には隙間が形成されることになる。隙間が形成されたシート束S0は、ヘラ251が離脱する方向に移動されると、針1の引き抜き作業に移行する。
図11に示す構成には、ヘラ251の近傍に揺動可能な針抜き手段としてのフック部材253が配置されており、ヘラ251により針1の折り曲げ基片1Bとシート表面との間に形成された隙間内に向けて揺動することにより先端を隙間内に進入させ、さらに揺動することで針1を引き抜くようになっている。
上記実施例においては、シート束S0の綴じ位置を凹部250Aに向けて押圧するだけで針1での相対方向の変形が得られるので、構成の簡略化が図れる。
一方、上述した実施例では、針1の引き抜きのための部材を用いるようにしているが、この部材を不要にすることも可能である。
図12は、この場合の構成を示しており、同図において、押圧部材として用いられるヘラ251を針抜き手段として用いるようになっている。
つまり、ヘラ251は、凹部250Aに向けてシート束S0の綴じ位置を押圧することにより針1の折り曲げ基片1Bとシート表面との間に隙間を形成する部材であるが、このヘラ251を隙間形成時の状態を保ったままでシート束S0を図12(C)に示すように移動させることで針1を引き向くことができる。
このような構成とすることで針1を敢えて上方に向け引き上げなくても、シート束S0の移動に順じて剪断方向の力が針1に作用するのを利用して引き抜くことができる。
上記実施例での構成には、抜き取られて針1を引き抜き位置で回収することもできる。
図13は、この場合の構成を示しており、同図は、図12に示した構成を対象としている。
図13において載置部250の一部に設けられている凹部250Aには、針1の回収部250Bが凹部250Aと連通した状態で配置されている。
一方、ヘラ251には、針1が入り込む部分に回収部250Bに向けて針1を自然落下させることができる傾斜面251Aが形成されている。
この構成においては、図12において説明したように、ヘラ251により引き抜かれた針1がヘラ251の傾斜面251Aに達すると、その傾斜を利用して回収部250Bに向けて自然落下するようになっている。
回収部250Bは、凹部250Aとは独立して着脱可能なケースとすることで回収された針1を廃棄しやすくするなどのメンテナンス性を向上させることができる。
次に、本発明による綴じ針除去装置に関する第4実施例について説明する。
本実施例では、針1の変形方法が今までの実施例と異なる。つまり、本実施例では、針1における長手方向両端部で折り返された部分が相当する折り曲げ片1A側からシート表面を押圧することにより、針1の長手方向中央部と両端部とを相対方向に変形されるようになっている。
図14は、この場合の構成を示す図であり、同図において綴じ針除去装置200は、針1の長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bがシート束S0の下側に位置した状態で針1の除去作業を行うようになっている。
このための構成として、綴じ針除去装置200には、針1の長手方向両端部が折り曲げられた片部を上向きにした状態でシート束S0の一端縁を針除去用整合位置に向け移動させる位置決め移動手段300と、端縁を位置決めされた前記シートの綴じ位置にある針を押圧して針抜き手段301に向けてシート束S0を移動させる綴じ処理用移動手段302と、綴じ処理用移動手段302により移動する過程で針1の長手方向中心の位置を針抜き手段301に対向する位置に向けて誘導する針ガイド部材303と、シート束S0を綴じている針1が針抜き手段301に対向した位置で針1の片部側からシート束S0を下方に向けて押圧することで針1と共にシート束S0の綴じ位置を下向き凸状に湾曲させる押圧手段304とを備えている。
以下各部の構成について説明する。
位置決め移動手段300は、図14においてシート束S0の上面側に当接して、図15に示すように、シート束S0の一端縁側に設けられているストッパ305に向けてシート束S0を移動させることができる回転可能なローラが用いられている。
針抜き手段301は、昇降モータ301Aにより駆動されるネジ棒301Bによって昇降ストロークを調整される先細先端を有するヘラ部材が用いられている。
針抜き手段301は、針1の高さ方向での位置に応じて昇降することができ、後述する綴じ処理用移動手段302によって接近してくる針1とシート表面との間に形成される隙間へ進入できるようになっている。針1の高さ方向の位置に対する針抜き手段301の位置決めは、針抜き検知センサ311による昇降位置の検知結果に基づき行われる。
綴じ処理用移動手段302は、針1の一面を押し動かして後述する押圧手段304の位置に針1を位置決めすると共に、針抜き手段301に向けて針1およびシート束S0を移動させるために用いられる手段である。
綴じ処理用移動手段302には、針1の折り曲げ基片1B側で針抜き手段301側と反対側の面を押し動かすことができる摺動ホイール302Aと、摺動ホイール302Aの軸心に挿通されて摺動ホイール302Aには一体化されないで軸方向の移動を伝達することができるように、摺動ホイール302Aに対して遊嵌されている駆動ネジ02Bと、駆動ネジ302Bの駆動モータ302Cとを備えている。
摺動ホイール302Aは、断面形状が皿状とされ、その周方向に一部には、針抜き手段301による針1の抜き取りが行える位置を割り出すための位置検知センサ306に対応する検知セクタ302Sが設けられている。
位置検知センサ306は、詳細を図示しないが、摺動ホイール302Aの移動位置として、押圧手段304に対応する位置と針抜き手段301に対応する位置とを検知できる構成を備えている。これら各位置の割り出しは、センサの配置位置とセクタの形状との組み合わせなどによって区別できることで可能となる。
この検知セクタ302Sが位置検知センサ306により検知されることで針抜き手段301による針1の抜き取りが行える位置に針1が移動したと判断される。また、複動時には位置検知センサ306による検知が終了した時点を摺動ホイール302Aの摺動開始位置として判断するようになっている。
針ガイド部材303は、図7に示した傾斜ガイド部202Aの機能の一つである、針1の折り曲げ基片1Bにおける中心位置と針抜き部材301の中心位置とを整合するための部材であり、図15に示すように、摺動ホイール302Aにより押し動かされるシート束S0の移動方向に沿って幅広なガイド面から幅が狭くなるガイド面に至る平面視形状が漏斗状のガイド部材である。最小幅の位置近傍には、針抜き手段301が対向している。
一方、図14において押圧手段304は、加圧モータ304Aの回転軸に連結された加圧円盤304Bの中心から偏心した位置に支軸ピン304Cを介して取り付けられた殴打レバーであり、図17に示すように、シート束S0の綴じ位置において、針1の折り曲げ片1Aが対向する間に存在するシートの露出面に向けて移動することでシート束S0を押圧することができるようになっている。
押圧手段304は、押圧開始位置、つまり押圧しない場合の初期位置をホームポジションセンサ307によって検知されるようになっており、押圧作業を開始する場合、および待機時には、図14に示すホームポジションセンサ307によって検知される位置に位置決めされる。
シート束S0の面において、押圧手段304が配置されている側の面には、図14に示すように、押圧手段304の近傍に加圧パッド308が設けられている。
加圧パッド308は、シート表面との間の摩擦係数が小さくできるフッ素系樹脂を用いたフィルムを表面に貼着されたパッドであり、押圧手段304による押圧作業時にシート束S0が浮き上がらないように押さえ込む機能を有している。
また、図14において符号309球状回転ローラを示しており、球状回転ローラ309は、シート束S0の縦横方向での移動に抵抗することなく回転することができるシート押さえ部材として用いられる。
以上のような綴じ針除去装置200は、テーブル310上にシート束S0が載置されると、位置決め移動手段300として用いられるローラが回転を開始することにより、シート束S0の一端縁がストッパ305に衝止されるまでシート束S0が移動させられる。
一端縁が位置決めされると、シート束S0は、綴じ処理用移動手段302によって下向きに綴じられている針1の折り曲げ基片1Bが押圧手段304と対向する位置まで移動させられる。この移動は、位置検知センサ306による検知セクタ302Sの位置割り出しで可能となる。
つまり、一端縁がストッパ305に衝止されたことを図示しない検知センサにより検知されると、駆動モータ302Cによって駆動ネジ302Bが回転駆動されて摺動ホイール302Aを押圧手段304の位置に向けて移動する、これにより、針1の一面が摺動ホイールに押し動かされて押圧手段304との対向位置に移動する。針1は、その移動過程においてガイド部材303内において針抜き手段301との中心位置を整合される。
図16は、ガイド部材303の幅広部分に針1が位置している状態を示しており、この状態から針1が押圧手段304に対向する位置に移動することにより、図17に示すように、狭い幅の部分に針1が位置し、押圧手段304による押圧作業が開始される。
位置検知センサ306によって押圧手段304に針1が対向する位置まで摺動ホイール302Aが移動したことを検知されると、押圧手段304は、加圧モータおよび加圧円盤304Bの回転を介して、図17に示すように、針1の折り曲げ片1Aの間に露出するシート表面を押圧して針1の長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bを下方に向けて膨出させる。これにより、長手方向両端部と長手方向中央部との間に相対方向の変形を生じさせる。
押圧手段304が初期位置に複動すると、図17に示すように、シート束S0は、形状復元するものの、針1は塑性変形したままであるので、針1の長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bとシート表面との間に隙間が形成されることになる。
押圧手段304が複動したことをホームポジションセンサ307により検知されると、再度、摺動ホイール302Aが軸方向に移動を開始するとともに、針抜き手段031が針1の高さ方向の対応位置に位置決めされる。
摺動ホイール302Aの移動により針1は、針抜き手段301に向けて移動することにより、針抜き手段301がその先端を上記隙間内に進入させ、この状態で針抜き手段301が下降する動作に応じてシート束S0から針1を抜き取る。
図17には、針抜き手段301が針1の折り曲げ基片1Bとシート表面との間に形成された隙間に進入する状態が示されている。
なお、摺動ホイール302Aの外径は、ガイド部材303における最小幅の対向面間に干渉しない程度の寸法に設定されている。
以上のような動作手順は、図18に示す制御系によって実行される。
図18において、綴じ針除去装置200の制御系には、各種モータおよび検知センサなどの制御を実行するコントローラ1000が用いられており、コントローラ1000の入力側には、摺動ホイール304Aを対象とする位置検知センサ306,押圧手段304を対象とするホームポジションセンタ307および針抜き手段301を対象とする針抜き検知センサ311が接続されており、出力側には、位置決め移動手段300,針抜き手段304を対象とする昇降モータ301A、摺動ホイール302Aを対象とする駆動モータ302C、押圧手段304を対象とする加圧モータ304Aのドライバが接続されている。なお、図18では、ドライバの代わりに駆動対象がそれぞれ示されている。
図18に示した制御系による動作手順は、前述したとおりであり、その内容が図19に示されている。
次に本発明による綴じ針除去装置に関する第5実施例について説明する。
本実施例は、上述した実施例と違って、針の一部に相当する、折り返された片部である折り曲げ片を裁断除去することにより針の抜き取りを容易化することを特徴としている。
図20は、本実施例による綴じ針除去装置200の全体構成を示す模式図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。
図20において綴じ針除去装置200は、シート束S0の上面に対向して配置されている上テーブル401と、シート束S0の載置面の一部が開放されてシート束S0の針1の折り曲げ片端部を露出させる昇降可能な下テーブル402と、下テーブル402の開放部に対向して配置された昇降可能なカッターユニット403を搭載しているカッターテーブル404と、カッターテーブル404側に設けられて昇降可能な押圧手段405とを備えている。
以下、各部の詳細を説明する。
上テーブル401の下面には、図21に示すように、符号「A」で示すように、平坦面で構成されてカッターユニット403により針1の一部を切断する時にカッターユニット403と対向して針1に対する裏当て部と、符号「B」で示すように、押圧手段405と対向して押圧手段405による押圧によって針1の長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bが入り込むことができる凹状部B1を形成された隙間形成部と、符号「C」で示すように、針抜き手段400に装備されている回転可能なヘラ部材が入り込んで針1の長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bとシート表面との間に形成された隙間内にへラ部材を進入させる場合に用いられる開放部C1を有した針抜き部とが設けられている。
また、上テーブル401の上面には、符号「C」で示した針抜け部近傍に押圧手段400が搭載されている。
上テーブル401は、上記「A」〜「C」で示した各部のいずれかを必要に応じて針1に対向させるために移動スクリュー401Aによって摺動することができ、移動スクリュー401Aは、上テーブル駆動モータ401Bによって回転量および回転方向をそれぞれ設定されるようになっている。
上テーブル401における符号「A」〜「C」で示した各部の位置割り出しは、図20(A)において符号S1で示すテーブル位置検知センサによって各部に対応して設けられている識別部PA〜PCを検知することにより行われる。
従って、上テーブル401での符号「A」〜「C」で示した各部の移動は、針1に対する作業内容に基づき、上テーブル駆動モータ401Bの回転制御が実行されるのに応答して上テーブル401の位置がテーブル位置検知センサS1により検知されるまでの間、継続される。
下テーブル402は、下テーブル駆動モータ402Aによって回転駆動される偏心カム402Aによって昇降可能な部材であり、載置されたシート束S0の上面を上テーブル401の下面に接近させることができるようになっている。
シート束S0が上テーブル401の下面に接近して当接することにより、上テーブル401の下面で「A」部に対向当接した場合には、針1の一部を切断する際の裏当て状態が得られ、「B」部に対向した場合には、針1の長手方向中央に位置する折り曲げ基片1Bを両端部に位置する折り曲げ片1Aに対して相対方向に変形させる状態が得られ、「C」部に対向した場合には針抜き手段400による針1の抜き取り状態が得られるようになっている。
下テーブル402は、ベーステーブル406に連動して摺動することができる部材であり、ベーステーブル406がベース駆動モータ406Aに連動する駆動スクリュー406Bの軸線に沿って摺動することにより、後述するカッターユニット403および押圧手段405とシート束S0の綴じ位置との位置合わせができるようになっている。
下テーブル402の開放部に対向して配置されているカッターユニット403は、カッターテーブル404に搭載されており、カッターテーブル404は、ベーステーブル406(図20参照)に設けられている支持壁に挿通された回転軸404Aに設けられている偏心カム404Bにより昇降可能に設けられている。
偏心カム404Bは、最大外径部分により得られる上昇ストロークが針1の長手方向両端に位置する折り曲げ片1Aのうちで、シート束S0の厚さ方向を貫通した後、折り返されてシート表面と概ね平行する部分(図21において符号1Cで示す部分)を切断できる状態が得られるように、後述するダイアモンドカッターなどが用いられる回転カッター403B,403B’を位置決めできる量に対応させたカムプロフィールに設定されている。
また、偏心カム404Bの回転は、回転カッター403B,403B’が針1の片部のうちで折り返された片部1Cを切断する際の切り込み量、いわゆる送り量を調整できるように連続的あるいは間欠的な回転が行えるようになっている。このため、回転軸404Aを駆動するカッターテーブル駆動モータ404C(図20)には、パルスモータが用いられている。
なお、針1の切断時での回転カッター403B,403B’(図21参照)の送り量限界検知は、図21において符号407で示す可動型接触センサが針1に接触することで行われる。
一方、カッターユニット403は、図21に示すように、軸方向中央を境にして相反する方向にリード方向が設定されている送りネジ403Aに設けられた一対の回転カッター403B,403B’を備えている。
送りネジ403Aは、図20に示すように、カッター移動モータ403Cによって回転量および回転方向を設定されることで回転カッター403B,403B’の相対位置を調整できる部材として用いられる。
回転カッター403B,403B’の下方には、図22に示すように、切断された針1の切り粉や切り屑を受けるための回収部408が設けられており、回収部408は、針1に用いられる材質が金属であることを考慮して、周辺部への飛散防止が可能な磁性体が用いられている。回収部408は、例えば、綴じ針除去装置200に対して着脱可能なケースなどとすることにより廃棄処理などのメンテナンス性を向上させることができる。
図20において回転カッター403B,403B’の回転駆動機構には、カッター駆動モータ409および各回転カッター403B,403B’の回転軸に装備されているプーリーが用いられており、各カッター同士のプーリーにはベルトが8の字状に掛け回されてカッター同士を反対方向に回転させるようになっている。
各回転カッター403B,403B’同士の回転方向としては、針1において折り返されてシート表面と平行する部分1Cを外側から内側に向けて切断できる方向とされている。これにより、切り粉が周辺部に飛散しないようにして切断することができる。
図20において押圧手段405は、加圧モータ405Aに連動する偏心カムが用いられる加圧カム405Bによって昇降することができる部材であり、加圧カム405Bの突き上げ動作によりシート束S0における綴じ位置で針1の長手方向中央に位置する折り曲げ基片1Bを膨出させて長手方向両端部と相対方向に変形させるようになっている。押圧手段405による押圧動作に関しては、図22を用いて後で説明する。
一方、図20において上テーブル401の上面に搭載されている針抜き手段400は、図23に示すように、針抜きモータ400Aにより駆動される回転円盤400Bに対して偏心した位置に支持されているヘラ状部材400Cを備えており、偏心回転する際に回転軌跡によって、図中、矢印で示すように、針1とシート表面との間に形成される隙間に対して進入した後、針1をシート束S0から抜き取ることができるようになっている。
以上のような構成の実施例においては、図22に示すように、針1の長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bとシート表面との間に隙間を形成する前の工程として、針1のうちの、折り返されてシート表面と平行する部分1Cの刷断作業が実行される。
つまり、図22(A)に示すように、上テーブル401の「A」部がシート束S0の綴じ位置に位置決めされ、この動作に連動してカッターユニット403が上昇移動する。
カッターユニット403が上昇移動すると、回転カッター403B,403B’が回転しながら針1に向けて送られることにより、針1の一部1Cを切断する。回転カッター403B,403B’は、送りを受けながら往復動することにより針1の一部1Cの切断量を増やしていくことになる。
切断された針1の一部は切り屑となって落下すると、回収部408に回収される一方、回転カッター403B,403B’は初期位置に複動される(図22(B))。
針1の一部1Cが切断されると、針1は、折り返されてシート表面と平行する部分が除去されているので、引き抜きの際の抵抗を軽減されていることになる。
針1の切断後には、図22(C)に示すように、上テーブル401が凹状部B1を有するB部をシート束S0の綴じ位置に対向させるように移動する。
凹状部B1が綴じ位置に対向すると、押圧手段405が動作を開始し、針1の折り曲げ基片1Bの中央部に対向するシート束S0の下面側から押圧してシート束S0と共に、針1の折り曲げ基片1Bを凹状部B1の形状に合わせて上方に突出するように膨出させる。
これにより、針1は、長手方向中央部に位置する折り曲げ基片1Bを長手方向両端に位置する折り曲げ片1Aと相対方向に変形させることになる。
押圧動作が終了すると、押圧手段405は初期位置に複動する。これにより、シート束S0は形状復元する一方、針1は塑性変形したままであるので、図22(D)に示すように、針1の折り曲げ基片1Bとシート表面との間に隙間が形成される。
上記の隙間には、図22(E)に示すように、針抜き手段400のヘラ状部材が進入するようになり、進入した状態で針抜き手段400が上昇することにより針1がシート束S0から抜き取られる。このとき、針1が折り曲げ片1Aが存在していないのでシート束S0を抱き込むことがない。これにより抜き取る際の抵抗が殆どない状態で抜き取られることになる。
以上のような動作に係る制御は、図24に示す制御部によって実行される。
図24において、綴じ針除去装置200の制御系には、各種モータおよび検知センサなどの制御を実行するコントローラ1001が用いられており、コントローラ1001の入力側には、テーブル位置検知センサS1をはじめとして、各モータの回転量および回転方向を検知するセンサ(図ではセンサ類と表示してある)が接続されており、出力側には、針抜き手段400を対象とする針抜きモータ400A、上テーブル401の移動を対象とした上テーブル駆動モータ401B、下テーブル402の移動を対象とした下テーブル駆動モータ402A、カッターテーブル404の移動を対象としたカッターテーブル駆動モータ404、押圧手段の昇降動作を対象とした押圧モータ405A、ベース駆動モータ406A、回転カッター403B,403B’の回転駆動を対象としたカッター駆動モータ409のドライバが接続されている。図24では、ドライバの代わりに制御対象とあるモータが表示されている。
図24に示した制御部1001での動作手順は前述したとおりであり、その内容が図25に示されている。
以上のような構成においては、針1の除去作業に先立ち、針1における折り返されてシート束S0の裏面を抱き込んでいる部分1Cを切断してなくすことができるので、針1の抜き取り字での抵抗を軽減して簡単に針1を抜き取ることができる。これにより、抜き取りの際の抵抗増加が原因するシートの浮き上がりによる変形を防止して再度原稿として読み取り装置に適用する場合、搬送抵抗のない状態としてジャム発生を未然に防止することができる。
また、針1の一部切断工程から隙間形成および抜き取りまでの工程を自動化し、特に、針とシート表面との間に確実に隙間を形成することができるので、針とシート表面との間を針抜き手段によってこじ開ける必要がない。これにより、孤児あけなどによってシートが損傷さえてしまうのを防止することが可能となる。
1 針
1A 長手方向両端
1B 長手方向中央部
10 上側押圧部材
11 下側押圧部材
100 綴じ針除去装置
102 針抜き手段
実開昭62−154445号公報 特開平09−197749号公報 特許第3236376号 特開2000−24668号公報

Claims (12)

  1. 針により綴じられたシート束の綴じ位置において針とシート表面との間に該針を抜き取り可能な針抜き手段を挿入することで該針を綴じられたシート束から除去する装置であって、
    前記針抜き手段の挿入前に、針の長手方向両端と中央とを相対方向に変形させて該針の中央部を両端に対して膨出させることにより、該中央部と前記シート表面との間に隙間を形成する機構を備え
    前記針の長手方向中央と両端部とを相対方向に変形させる部材として、
    前記針を内部に位置させた状態で対向しながら移動可能な変形生起部を外周面に備えた変形手段を備え、
    前記変形手段の変形生起部は、移動方向に沿って前記針の長手方向両端部と対向する面間の幅が幅広から狭幅に変化して前記長手方向両端を押圧することにより長手方向中央部を前記シートの表面から浮き上がらせる向きに膨出させるガイド部で構成されていることを特徴とする綴じ針除去装置。
  2. 前記針の長手方向中央部を前記両端部に対して相対方向に変形させる機構として、
    前記針の長手方向中央と両端部とを同時に相対方向へ押圧可能な部材が用いられることを特徴とする請求項1記載の綴じ針除去装置。
  3. 前記相対方向として、前記針の長手方向中央が下側から上側に向け変形する押圧方向とされ、前記針の長手方向両端部が上側から下側に向け変形する押圧方向とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の綴じ針除去装置。
  4. 前記ガイド部は前記針の長手方向両端部に対向し、回転可能なローラ外周面に設けられ、該ガイド部の内面には、前記狭幅部が前記針の長手方向両端部に対向した際に前記針の長手方向中央が膨出して形成される隙間内に進入可能な爪部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載の綴じ針除去装置。
  5. 前記爪部材は前記シートとの間の摩擦係数がシート同士よりも低く設定されていることを特徴とする請求項4記載の綴じ針除去装置。
  6. 針により綴じられたシート束の綴じ位置において針とシート表面との間に該針を抜き取り可能な針抜き手段を挿入することで該針を綴じられたシート束から除去する装置であって、
    前記シートの移動用載置面の一部に設けられた凹部と、該凹部に前記シートの綴じ位置がある時に該シートの綴じ位置近傍を前記凹部側に向けて押圧可能な押圧部材とを備え、
    前記綴じ位置が前記凹部に対向しているときに前記押圧部材により押圧することにより前記シートの綴じ位置表面を前記針に対して押し下げて該針とシート表面との間に隙間を形成し、該隙間に針抜き手段を進入させ、
    前記針抜き手段として、前記押圧部材の先端に前記針と前記シート表面との間の隙間に進入可能なヘラ部を前記押圧部材に設け
    前記針抜き手段として用いられる押圧部材は、前記凹部に対向する位置でシート束の厚さ方向に移動可能に設けられ、前記シートが厚さ方向と直角な方向に移動する際に前記針を前記シートから引き抜くことを特徴とする綴じ針除去装置。
  7. 前記凹部には除去針の回収部が設けられ、前記シートが厚さ方向と直角な方向に移動する過程で前記押圧部材により引き抜かれた針が前記凹部内に落下して回収されることを特徴とする請求項6記載の綴じ針除去装置。
  8. 針により綴じられたシート束の綴じ位置において針とシート表面との間に該針を抜き取り可能な針抜き手段を挿入することで該針を綴じられたシート束から除去する装置であって、
    前記針の長手方向両端部が折り曲げられた片部を上向きにした状態で該シートの一端縁を針除去用整合位置に向け移動させる位置決め移動手段と、
    端縁を位置決めされた前記シートの綴じ位置にある針を押圧して前記針抜き手段に向けて該シートを移動させる綴じ処理用移動手段と、
    前記綴じ処理移動手段により移動する過程で前記針の長手方向中心の位置を前記針抜き手段に対向する位置に向けて誘導する針ガイド部材と、
    前記シートを綴じている針が前記針抜き手段に対向した位置で前記針の片部側から前記シートを下方に向けて押圧することで該針と共に前記シートの綴じ位置を下向き凸状に湾曲させる押圧手段とを備え、
    前記押圧手段による押圧することにより前記シートおよび針を下向き凸状に湾曲させた後、該押圧手段を初期位置に復帰させて前記シートが形状復元するのを利用して前記シート表面と前記針との間に前記針抜き手段が進入可能な隙間を形成することを特徴とする綴じ針除去装置。
  9. 前記位置決め移動手段は、前記シート表面に当接して一方向に向け回転可能なローラが用いられ、前記綴じ処理用移動手段は、前記針における前記針抜き手段と対向する面と反対側の面に当接して該針抜き手段に対して進退可能な摺動部材が用いられ、前記針ガイド部材は、前記シートが前記針抜き手段に向けて移動する過程で間隔が狭くされて前記針の折り曲げ部に対向当接可能な平面視形状が漏斗状の凸状ガイドが用いられ、前記押圧手段は、前記針の折り曲げ片間の開放空間で前記シート表面を押圧可能なアーム部材が用いられることを特徴とする請求項8記載の綴じ針除去装置。
  10. 針により綴じられたシート束の綴じ位置において針とシート表面との間に該針を抜き取り可能な針抜き手段を挿入することで該針を綴じられたシート束から除去する装置であって、
    シート束の上面に対向して配置されている上テーブルと、
    前記シート束の対置面の一部が開放されてシート束の綴じ位置にある針の折り曲げ片端部を露出させることが可能な下テーブルと、
    前記下テーブルの開放部に対向して配置された昇降可能なカッターユニットを搭載しているカッターテーブルと、
    前記カッターテーブル側に設けられて昇降可能であり、上昇時、前記シートの綴じ位置を下方から上方に向けて押圧することにより該シートを上向き凸状となるように湾曲変形させる押圧部材と、
    前記上テーブル側に設けられている針抜き手段とを備え、
    前記上テーブルは、前記シート束の表面に平行して移動可能に設けられ、その移動方向に沿って前記カッターユニットと対向する裏当て面と前記押圧部材に対向する凹状面と前記針抜き手段と対向する貫通部とが設けられ、前記針抜き手段による前記針の引き抜き前に、前記カッターユニットにより前記針の折り曲げ片端部が除去された後、前記押圧部材によって前記シートが前記上テーブルの凹状面に向けて押圧変形された後、該押圧部材の初期位置復帰によって前記シート表面と前記針との間に隙間が形成された状態で前記針抜き手段による引き抜きを行うことを特徴とする綴じ針除去装置。
  11. 前記針抜き手段は、前記針とシート表面との間に形成された隙間内に進入可能な回転運動が可能な構成を備えていることを特徴とする請求項10記載の綴じ針除去装置。
  12. 請求項1乃至11のうちの一つに記載の綴じ針除去装置を用いることを特徴とする画像形成装置
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