JP5564407B2 - 巻芯および巻体の製造方法 - Google Patents
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また、溝部の開口の幅は、溝部の底面の幅よりも狭く形成されており、凸部の頂面の幅は、凸部の基端側の幅よりも広く形成されている。さらに、凸部の頂面の幅は、溝部の開口の幅よりも広く形成されている。このように形成された溝部と凸部とを係合すると、凸部の頂面は、溝部の開口から周方向に外れることがない。したがって、巻芯を縮径しても、各巻胴部材が外れることなく、連結を維持することができる。
また、第2巻胴部材の凸部の頂面の幅は、凸部の基端側の幅よりも広く形成されている。このため、前記径方向に金型を離型しようとすると、凸部の外径側の側壁を形成するためのスライド型が必要となり、離型工程が煩雑となる。しかし、本発明によれば、第2巻胴部材の周方向の端面のうち、凸部よりも外径側の部分が第2外径側部材によって形成されている。これにより、前記径方向に金型を離型する際にスライド型を使用する必要がない。したがって、金型の構造を単純化でき、金型の離型作業を容易に行うことができる。さらに、第2巻胴部材は、第2内径側部材および第2外径側部材を前記径方向に沿って重ねることにより、簡単に形成できる。したがって、第2巻胴部材を低コストに形成できる。
このように、第1巻胴部材および第2巻胴部材を低コストに形成できるので、低コストで縮径可能な巻芯を提供することができる。
本発明によれば、第1巻胴部材および第2巻胴部材は、ダブテール溝部とダブテール凸部により連結されているので、巻芯を縮径しても、確実に各巻胴部材の連結を維持することができる。
本発明によれば、縮径工程では、隣接する巻胴部材との連結を維持しつつ、先細り方向とは逆方向に先細り巻胴部材を移動させることで、簡単に巻芯を縮径することができる。そして、縮径された巻芯を巻芯引抜工程で引き抜くことにより、巻芯の無い巻体を低コストでユーザに提供することができる。
また、溝部の開口の幅は、溝部の底面の幅よりも狭く形成されており、凸部の頂面の幅は、凸部の基端側の幅よりも広く形成されている。さらに、凸部の頂面の幅は、溝部の開口の幅よりも広く形成されている。このように形成された溝部と凸部とを係合すると、凸部の頂面は、溝部の開口から周方向に外れることがない。したがって、巻芯を縮径しても、各巻胴部材が外れることなく、連結を維持することができる。
図1は、巻芯1の斜視図である。
なお、以下の説明では、巻芯1の径方向をR方向とし、巻芯1の中心軸Cの軸方向をZ方向とし、巻芯1の周方向をθ方向と定義する。また、Z方向の一方側を+Z側とし、他方側を−Z側とする。R方向の外周側を+R側とし、内周側を−R側とする。−Z側から見て、時計回り方向を+θ側とし、半時計周り方向を−θ側とする。必要に応じてこれらR,Zおよびθの円筒座標系を使用して説明する。
本実施形態の巻芯1は、直径が例えば60mm程度、Z方向の長さが例えば190mm程度、R方向の肉厚が例えば15mm程度に形成されている。この各部の寸法は一例であり、巻芯1の直径やZ方向の長さ、巻芯1の肉厚等は、巻体3の大きさや巻材3aを巻き付けた後に、巻材3aの張力により作用する収縮力等により決定される。
(第1巻胴部材)
図2は第1巻胴部材10の斜視図である。
図3は図2のA−A線における断面図である。
第1巻胴部材10は、+Z側から見て略円弧形状をした樹脂等からなる部材である。第1巻胴部材10の+Z側端部11は、θ方向の円弧長が短い幅狭部11aとなっており、第1巻胴部材10の−Z側端部13はθ方向の円弧長が長い幅広部13aとなっている。また、幅狭部11aから幅広部13aまでの第1巻胴部材10の縁は、直線状に形成されている。このように、第1巻胴部材10は、−Z側から+Z側に向かってθ方向の幅が漸次狭くなる先細り形状に形成されている。このため、第1巻胴部材10の先細り方向は+Z方向となる。
図4は、第1内径側部材10aおよび金型の説明図である。
第1内径側部材10aは、Z方向から見て、内周面14aと外周面16aとを有する略円弧形状の部材である。第1内径側部材10aの外周面16aにおけるθ方向の両端には、θ方向の外側にかけて+R方向に傾斜する傾斜面が形成されている。この傾斜面は、各溝部30,35の−R側(内径側)壁部30b,35bとなる。
第1内径側部材10aは、R方向のうち、第1内径側部材10aの最大幅となる2点を結ぶ直線に垂直な方向において、アンダーカット形状とはならない。したがって、図4に示すように、キャビティ型90aと、コア型91aとをR方向に離型させて、第1内径側部材10aをインジェクション成型することができる。本実施形態では、キャビティ型90aで、第1内径側部材10aの内周面14a、+θ側端面17aおよび−θ側端面15aを形成している。また、コア型91aで、第1内径側部材10aの外周面16aおよび各溝部30,35の−R側壁部30b,35bを形成している。
図5は、第1外径側部材10bおよび金型の説明図である。
第1外径側部材10bは、Z方向から見て、内周面14bと外周面16bとを有する略円弧形状の部材である。各溝部30,35の底面30a,35aは、第1外径側部材10bの+θ側端面17bおよび−θ側端面15bの内周側をθ方向に凹ませることで形成される。また、内径側に傾斜する傾斜面は、第1外径側部材10bの内周面14bにおけるθ方向の両端をR方向に凹ませることで形成される。この傾斜面は、各溝部30,35の+R側(外径側)壁部30c,35cとなる。
第1外径側部材10bは、R方向でアンダーカット形状とはならない。したがって、図5に示すように、キャビティ型90bと、コア型91bとをR方向に離型させて、第1外径側部材10bをインジェクション成型することができる。キャビティ型90bは、第1外径側部材10bの内周面14b、+θ側端面17b、−θ側端面15b、底面30a,35aおよび+R側壁部30c,35cを形成している。また、コア型91bは、第1外径側部材10bの外周面16bを形成している。
図6は第2巻胴部材20の斜視図である。
図7は図6のB−B線における断面図である。
図6および図7に示すように、第2巻胴部材20は、+Z側から見て略円弧形状をした樹脂等からなる部材である。第2巻胴部材20の+Z側端部21は、θ方向の円弧長が長い幅広部21aとなっており、第2巻胴部材20の−Z側端部23はθ方向の円弧長が短い幅狭部23aとなっている。また、幅広部21aから幅狭部23aまでの第2巻胴部材20の縁は、直線状に形成されている。このように、第2巻胴部材20は、+Z側から−Z側に向かってθ方向の幅が漸次狭くなる先細り形状に形成される。このため、第2巻胴部材20の先細り方向は−Z側となる。
第2巻胴部材20の−θ側凸部40における頂面40aは、−θ側端面25のR方向における略中央において、第2巻胴部材20の−θ側端面25と略並行に、−θ側端面25から距離βだけ−θ側に突出して形成されている。ここで、第2巻胴部材の−θ側凸部40における−θ側端面25と、頂面40aとの距離βは、第1巻胴部材10の+θ側溝部35における+θ側端面17と底面35aとの距離α(図3参照)よりも短くなるように形成される。これにより、+θ側凸部45を−θ側溝部30に連結し、−θ側凸部40を+θ側溝部35に連結して巻芯1を形成した際に、第1巻胴部材10と第2巻胴部材20との間でθ方向に遊びを設けることができる。
ここで、第2巻胴部材20の−θ側凸部40における−R側壁部40bと+R側壁部40cとのR方向の間隔は、第1巻胴部材の+θ側溝部35における−R側壁部35bと+R側壁部35cとのR方向の間隔よりも狭くなるように形成されている。これにより、第1巻胴部材10の+θ側溝部35に第2巻胴部材20の−θ側凸部40を連結し、第1巻胴部材10の−θ側溝部30に第2巻胴部材20の+θ側凸部45を連結して巻芯1を形成した際に、第1巻胴部材10と第2巻胴部材20との間でR方向にも遊びを設けることができる。
そこで、本実施形態では、−R側に配置された第2内径側部材20aと、+R側に配置された第2外径側部材20bと、の2部材により第2巻胴部材20を形成している。
図8は、第2内径側部材20aおよび金型の説明図である。
第2内径側部材20aは、Z方向から見て、内周面24aと外周面26aとを有する略円弧形状の部材である。頂面40aは、第2内径側部材20aの−θ側において、−θ側端面25aと略並行に、−θ側に距離βだけ離間して形成される。また、−θ側凸部40の+R側壁部40cは、頂面40aと外周面26aとを傾斜面で接続することにより形成される。また、−θ側凸部40の−R側壁部40bは、頂面40aと−θ側端面25aとを傾斜面で接続することにより形成される。このようにして、−θ側凸部40が第2内径側部材20aの−θ側端面25aに形成される。なお、同様にして、+θ側凸部45が第2内径側部材20aの+θ側端面27aに形成される。
第2内径側部材20aは、R方向でアンダーカット形状とはならない。したがって、図8に示すように、キャビティ型90cと、コア型91cとをR方向に離型させて、第2内径側部材20aをインジェクション成型することができる。キャビティ型90cは、第2内径側部材20aの外周面26a、+θ側凸部45の+R側壁部45cおよび−θ側凸部40の−R側壁部40cを形成している。また、コア型91cは、第2内径側部材20aの内周面24a、各凸部の頂面40a,45aおよび各凸部40,45の−R側壁部40b,45bを形成している。
図9は、第2外径側部材20bおよび金型の説明図である。
第2外径側部材20bは、Z方向から見て、内周面24bと外周面26bとを有する略円弧形状の部材である。
第2外径側部材20bは、R方向でアンダーカット形状とはならない。したがって、図5に示すように、キャビティ型90dと、コア型91dとをR方向に離型させて、第2外径側部材20bをインジェクション成型することができる。キャビティ型90dは、第2外径側部材20bの外周面26bを形成している。また、コア型91dは、第2外径側部材20bの内周面24b、+θ側端面27b、−θ側端面25bを形成している。
具体的には、第1巻胴部材10の+Z側端部11に形成された幅狭部11aの周長は、第2巻胴部材20の+Z側端部21に形成された幅広部21aの周長の略半分になるように形成されている(図10(a)参照)。また、第1巻胴部材10の−Z側端部13に形成された幅広部13aの周長は、第2巻胴部材20の−Z側端部23に形成された幅狭部23aの周長と略同一になるように形成されている(図10(b)参照)。
このように第1巻胴部材10の+Z側端部11および−Z側端部13の周長を設定することで、第1巻胴部材10の外周面積を、第2巻胴部材20の外周面積よりも小さくすることができる。これにより、巻材3aを巻き付けた際には、第1巻胴部材10を移動させる方が、第2巻胴部材20を移動させるよりも、巻材から受ける摩擦力は小さくなる。したがって、第2巻胴部材20に対して第1巻胴部材10を摺動させることにより、より小さい力で巻芯1を簡単に縮径させることができる。
図10は、Z方向から見た巻芯1の説明図であり、図10(a)は+Z側から見た巻芯1の説明図であり、図10(b)は−Z側から見た巻芯1の説明図である。
巻芯1を形成する第1巻胴部材10および第2巻胴部材20は、先細り方向が逆方向とされ、巻芯1のθ方向に沿って交互に配置されている。
具体的には、一対の第1巻胴部材10の幅狭部11aは、巻芯1の+Z側に配置されている。また、一対の第1巻胴部材10の幅広部13aは、巻芯1の−Z側に配置されている。これにより、一対の第1巻胴部材10は、先細り方向が+Z側となるように配置される。
これに対して、一対の第2巻胴部材20の幅狭部23aは、巻芯1の−Z側に配置されている。また、一対の第2巻胴部材20の幅広部21aは、巻芯1の+Z側に配置されている。これにより、一対の第2巻胴部材20は、先細り方向が−Z側となるように配置される。
次に、上述の巻芯1を使用した巻体3(図12(b)参照)の製造方法について説明する。
図11は、巻体3の製造工程のフローチャートである。
図11に示すように、本実施形態の巻体3の製造方法は、巻芯1に巻材3a(図12(a)参照)を巻き付ける巻付工程S10と、巻芯1を縮径させる縮径工程S20と、巻芯1を巻体3から引き抜く巻芯引抜工程S30と、を有している。
図12は、巻付工程S10の説明図であり、図12(a)は巻材3aを巻き付けている時の説明図であり、図12(b)は巻材3aを巻き付けた後の説明図である。なお、以下の図面ではわかりやすくするために、巻材3aおよび巻体3を破線で表し、巻芯1が見えるようにしている。
巻付工程S10では、不図示の巻取り装置に巻芯1をセットし、巻芯1に巻材3aである紐を巻き付けている。
具体的には、まず、巻取り装置のシャフト50に巻芯1を外挿して、巻取り装置に巻芯1をセットする。
シャフト50は、その直径が巻芯1の内周面1a(図1参照)の直径よりも若干小径に形成されている。また、シャフト50は、油圧等により拡径する構造となっている。シャフト50に巻芯1を外挿した後、油圧によりシャフト50を拡径させて、シャフト50の外周面と巻芯1の内周面1aとを当接させる。これにより、シャフト50によって巻芯1が拘束されるので、シャフト50と巻芯1とが各方向に相対移動するのを規制できる。
図13は縮径工程S20の説明図であり、R方向から見た説明図である。
図14は、図13のD−D線における断面図である。
図15は、縮径時の第1巻胴部材10と第2巻胴部材20との連結部分の拡大図である。
なお、第1巻胴部材10と第2巻胴部材20との各連結部分は同一形状である。したがって、図15では、第1巻胴部材10の+θ側溝部35と第2巻胴部材20の−θ側凸部40との連結部分のみ表示し、第1巻胴部材10の−θ側溝部30と第2巻胴部材20の+θ側凸部45と連結部分の表示は省略している。
前述のとおり、一対の第1巻胴部材10は、−Z側から+Z側に向かって先細る先細り形状となっている。また、一対の第2巻胴部材20は、+Z側から−Z側に向かって先細る先細り形状となっている。このため、一対の第2巻胴部材20に対して、+Z側から−Z側に一対の第1巻胴部材10を摺動させると、図13および図14に示すように、第1巻胴部材10の移動量に略比例して巻芯1の外周長が短くなる。すなわち、第1巻胴部材10および第2巻胴部材20は、お互いに連結された状態のまま内径側に変位していく。これにより、巻芯を縮径することができる。
また、第1巻胴部材10の摺動により、各巻胴部材は内径側に移動する。このため、図14および図15に示すように、巻芯1の外周面における第1巻胴部材10と第2巻胴部材20との境界には隙間が生じる。ここで、第1巻胴部材10の+θ側溝部35と第2巻胴部材20の−θ側凸部40とは、遊びを持ちつつ係合している。このため、第1巻胴部材10の+θ側溝部35と第2巻胴部材20の−θ側凸部40とは、+θ側溝部35内で−θ側凸部40の姿勢を変化させつつ、連結を維持することができる。したがって、図14および図15に示すように、第1巻胴部材10および第2巻胴部材20は、θ方向で外れることなくお互いの連結を維持したまま、相互に摺動することができる。
最後に、巻芯1を巻体3から引き抜く巻芯引抜工程S30を行う。巻芯引抜工程S30では、巻芯1を縮径させた状態でZ方向に移動させ、巻体3から巻芯1を引き抜く。巻体3の内周面3bと巻芯1との間にはクリアランスが生じているので、巻体3から巻芯1を容易に引き抜くことができる。これにより、巻芯1のない巻体3を製造することができる。以上で、巻芯引抜工程S30が終了する。巻芯引抜工程S30が終了した時点で、巻体3の製造工程が全て終了する。
一対の第1巻胴部材10および一対の第2巻胴部材20は、第1巻胴部材10に延設された各溝部30,35と、第2巻胴部材20に延設された各凸部40,45と、を係合することにより、隣接する各巻胴部材に対して摺動可能に連結されている。ここで、第1巻胴部材10および第2巻胴部材20は先細り形状に形成されている。したがって、先細り方向とは逆方向に、各巻胴部材のうち少なくとも1個の巻胴部材を移動させると、巻胴部材の移動量に略比例して巻芯1の外周長が短くなる。これにより、各巻胴部材は、隣接する巻胴部材と連結された状態のまま内径側に変位していくため、巻芯1が縮径する。このように、一対の第1巻胴部材10に形成された各溝部30,35と、一対の第2巻胴部材20に形成された各凸部40,45とを係合し、各巻胴部材のうち少なくとも1個の巻胴部材を移動させるだけで、簡単に巻芯1を縮径することができる。したがって、部品点数が少なく低コストに縮径可能な巻芯1を提供することができる。
また、第2巻胴部材20の各凸部40,45の頂面40a,45aの幅は、各凸部40,45の基端側の幅よりも広く形成されている。このため、R方向に金型を離型しようとすると、各凸部40,45の+R側壁部40c,45cを形成するためのスライド型が必要となり、離型工程が煩雑となる。しかし、本発明によれば、第2巻胴部材20のθ側端面25,27のうち、各凸部40,45よりも外径側の端面25b,27bが第2外径側部材20bによって形成されている。これにより、R方向に金型を離型する際にスライド型を使用する必要がない。したがって、金型の構造を単純化でき、金型の離型作業を容易に行うことができる。さらに、第2巻胴部材20は、第2内径側部材20aおよび第2外径側部材20bをR方向に沿って重ねることにより、簡単に形成できる。したがって、第2巻胴部材20を低コストに形成できる。
このように、第1巻胴部材10および第2巻胴部材20を低コストに形成できるので、低コストで縮径可能な巻芯1を提供することができる。
本実施形態では、巻芯1は、一対の第1巻胴部材10および一対の第2巻胴部材20により合計4個の巻胴部材で形成されている。しかし、巻芯1は、少なくとも3個の巻胴部材で形成されていればよい。また、巻芯1は、5個以上の巻胴部材で形成されていてもよい。そして、複数の各巻胴部材のうち、少なくとも1個が先細り形状となっていればよい。
Claims (4)
- 巻材を巻き取って、巻体を形成するために使用する略円筒状の巻芯であって、
前記巻芯は、前記巻芯の周方向に沿って分割された一対の第1巻胴部材および一対の第2巻胴部材を連結して形成され、
前記各巻胴部材は、
隣接する前記巻胴部材に連結された状態で、前記巻芯の中心軸の軸方向に沿って、隣接する前記巻胴部材に対して摺動可能となっており、
前記各巻胴部材の一端側から前記各巻胴部材の他端側に向かって、前記周方向の幅が先細る先細り形状に形成されており、
前記第1巻胴部材および前記第2巻胴部材は、先細り方向が互いに逆方向とされ、前記周方向に沿って交互に配置されており、
前記第1巻胴部材の前記周方向における両端面には、前記周方向に凹んだ溝部が前記一端側から前記他端側に向かって延設され、
前記第2巻胴部材の前記周方向における両端面には、前記周方向に突出した凸部が前記一端側から前記他端側に向かって延設され、
前記巻芯の径方向における前記溝部の開口の幅は、前記径方向における前記溝部の底面の幅よりも狭く形成されており、
前記径方向における前記凸部の頂面の幅は、前記径方向における前記凸部の基端側の幅よりも広く形成されており、
前記凸部の前記頂面の幅は、前記溝部の前記開口の幅よりも広く形成されており、
前記第1巻胴部材および前記第2巻胴部材は、前記第1巻胴部材の前記溝部と、前記第2巻胴部材の前記凸部と、を係合することで連結されていることを特徴とする巻芯。 - 請求項1に記載の巻芯であって、
前記第1巻胴部材は、前記巻芯の内径側に配置される第1内径側部材と、前記巻芯の外径側に配置される第1外径側部材とを、前記径方向に沿って重ねることにより形成され、
前記第2巻胴部材は、前記内径側に配置される第2内径側部材と、前記外径側に配置される第2外径側部材とを、前記径方向に沿って重ねることにより形成され、
前記溝部の前記内径側の側壁は、前記第1内径側部材によって形成され、
前記第2巻胴部材の前記周方向の端面のうち、前記凸部よりも前記外径側の部分は、前記第2外径側部材によって形成されていることを特徴とする巻芯。 - 請求項1または請求項2に記載の巻芯であって、
前記第1巻胴部材に延設された前記溝部は、ダブテール溝部であり、
前記第2巻胴部材に延設された前記凸部は、ダブテール凸部であることを特徴とする巻芯。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の巻芯を使用した巻体の製造方法であって、
前記巻芯に前記巻材を巻き付ける巻付工程と、
前記各巻胴部材のうち少なくとも1個の前記巻胴部材を、前記先細り方向とは逆方向に、隣接する他の前記巻胴部材に対して摺動させて、前記巻芯を縮径させる縮径工程と、
前記巻芯を前記巻材から引き抜く巻芯引抜工程と、
を有することを特徴とする巻体の製造方法。
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