JP5560728B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電気自動車に用いられる燃料電池に係り、より詳しくは発電性能を向上することができる燃料電池に関する。
一般に、燃料電池は、図13に示すように多数枚の発電セル12を積層することにより電池スタック11を構成している。図14に示すように前記発電セル12を構成する一対のフレーム13,14の接合部には電極構造体15が装着されている。この電極構造体15は、固体電解質膜16と、アノード側に位置する電極触媒層17と、カソード側に位置する電極触媒層18とを備えている。固体電解質膜16の外周縁は、前記両フレーム13,14により挟着されている。前記電極触媒層17の表面にはアノード側のガス拡散層19が積層され、前記電極触媒層18の表面にはカソード側のガス拡散層20が積層されている。さらに、ガス拡散層19の表面にはアノード側の第1ガス流路形成体21が積層され、前記ガス拡散層20の表面には、カソード側の第2ガス流路形成体22が積層されている。前記第1ガス流路形成体21の表面には平板状のセパレータ23が接合され、第2ガス流路形成体22の表面には平板状のセパレータ24が接合されている。
図14,15に示すように、前記第1ガス流路形成体21には、前記セパレータ23に接触される基板部21aと、該基板部21aの表面に一体に形成された突条21bとが形成され、各突条21bの間には前記ガス拡散層19の表面によって閉塞されることで、ガス流路Tを構成するストレート溝21cが形成されている。又、第2ガス流路形成体22も前記ガス流路形成体21と同様に構成されている。即ち、第2ガス流路形成体22には、前記セパレータ24に接触される基板部22aと、該基板部22aの表面に一体に形成された突条22bとが形成され、各突条22bの間には前記ガス拡散層20の表面によって閉塞されることで、ガス流路Fを構成するストレート溝22cが形成されている。そして、前記発電セル12に形成された燃料ガスの導入通路M1から前記ガス流路Tに燃料ガスが供給されるとともに、同じく前記発電セル12に形成された酸化ガスの導入通路R1(図13参照)から酸化ガスが前記ガス流路Fに供給されると、前記電極構造体15において燃料ガス(水素)と酸化ガス(酸素)が電気化学的に反応して発電が行われる。発電に供された燃料オフガスと酸化オフガスは、発電セル12に形成された燃料オフガスの導出通路M2及び酸化オフガスの導出通路R2(図13参照)を通してそれぞれ外部に排出される。(特許文献1参照)
特開2007‐207725号公報
ところが、従来の燃料電池は、図14及び図15に示すように、前記ガス流路形成体21,22のストレート溝21c,22cの通路断面積が全て同じとなるように同形状に形成されていたので、次のような問題があった。即ち、前記発電セル12によって発電が行われると、水素と酸素の電気化学反応によって、周知のようにカソード側の電極触媒層18及びガス拡散層20に生成水が生成される。発電効率を向上するため、燃料ガスと酸化ガスは加湿器によりそれぞれ加湿され、発電セル12に供給され、ガス流路T,Fに加湿水が供給される。カソード側の生成水の一部は、前記電極構造体15を浸透して、アノード側のガス拡散層19及びガス流路形成体21のストレート溝21cに浸透水として浸入する。
上述した生成水や加湿水がカソード側の第2ガス流路形成体22のストレート溝22cの壁面に滞留水Wとなって付着して残留すると、該滞留水Wによってストレート溝22cを流れる酸化ガスの流量が減少し、発電が抑制される。即ち、図16に示すように、例えば3つのストレート溝22c(ガス流路F)が滞留水Wによって閉塞されると、各ストレート溝22cの最も外側に位置する2つの突条22bの間の広い領域A1と対応する前記電極触媒層18に酸化ガスが供給されなくなって、発電効率が低下する。換言すれば、各ストレート溝22c(ガス流路F)はどれも滞留水Wにより閉塞される可能性があるため、生成水や加湿水の量が多いほど、滞留水Wによって閉塞されるストレート溝22c(ガス流路F)が増えるので、発電効率の低下に歯止めがかからない。
又、図13に示す多数積層された発電セル12のうち、例えば特定の発電セル12の全てのガス流路T,Fに滞留水Wが残留して燃料ガス及び酸化ガスの供給が抑制されて、発電セル12が発電不能に陥ると、燃料電池スタック11の各発電セル12が電気的に直列接続されているので、発電の継続が不可能になる。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、発電効率の低下を抑制することができる燃料電池を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電解質膜のアノード側の面及びカソード側の面に積層された電極触媒層と、前記両電極触媒層にそれぞれ積層され、複数のガス流路をそれぞれ備えたガス流路形成体と、該ガス流路形成体に一体又は別体に設けられたセパレータとを備えるとともに、前記ガス流路にガスを導入する導入通路及びガス流路からガスを導出する導出通路とを備えた燃料電池において、前記ガス流路形成体における複数のガス流路の間に流動抵抗の差が生じるようにガス流路の形状を設定し、前記ガス流路形成体の表面には、セパレータが接触され、前記ガス流路形成体は、平板部と、該平板部に一体に成形され、ガス流路を形成するための複数の突部とを備え、前記セパレータと、前記平板部との間に水流路が形成され、該水流路と前記ガス流路とは、前記ガス流路形成体に形成された連通孔により連通され、前記水流路の深さは、前記ガス流路の深さよりも浅く設定され、水が前記ガス流路から前記連通孔を通して毛管作用により前記水流路に吸い込まれて、ガスの流動圧力によって前記導出通路に排出されるように構成したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ガス流路を並設し、そのガス流路を通路断面積が相違する形状にしたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記ガス流路を、ガスの流動抵抗の小さいストレートガス流路と、流動抵抗の大きい蛇行ガス流路とにより構成したことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記水流路の下流側の開口部は、ガスの導出通路の内壁にまで延長され、その導出通路において前記水流路の下流側の開口部と対応して、ガスの流速を速くするための絞り部が形成されていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記ガス流路形成体の平板部及び前記セパレータの前記水流路の下流側の部分に、それらの平板部及びセパレータを貫通するガス通路が形成され、該ガス通路は、前記ガスの導出通路に連通されて、ガスの流速を速くするための絞り部として機能するものであることを要旨とする。
(作用)
本発明において、発電時に生成された浸透水や加湿水がガス流路の複数の群のうちの流動抵抗の大きいガス流路に滞留水となって付着する。しかし、流動抵抗の小さいガス流路には残留することは殆どないので、電極触媒層へのガスの供給が適正に行われる。このため、電極触媒層へのガスの供給が阻害される領域を低減し、発電効率の低下を抑制することができる。
本発明によれば、電極触媒層へのガスの供給が適正に行われ、発電効率の低下を抑制することができるとともに、発電が停止されるのを防止することができる。
この発明の燃料電池を具体化した第1実施形態を示す図13の1−1線における断面図。 燃料電池を構成する発電セルを示す図13の2−2線における断面図。 第1,第2ガス流路形成体を示す斜視図。 発電セルの要部の拡大断面図。 この発明の第2実施形態の燃料電池の第1ガス流路形成体及びセパレータを示す部分斜視図。 この発明の第2実施形態の燃料電池の第2ガス流路形成体及びセパレータを示す部分斜視図。 第2実施形態の燃料電池の発電セルを示す図13の1−1線における断面図。 発電セルの第1及び第2ガス流路形成体の部分平面図。 この発明の燃料電池を具体化した第3実施形態の発電セルを示す図13の2−2線における断面図。 この発明の燃料電池を具体化した第4実施形態を示す発電セルを示す図13の1−1線における断面図。 第1実施形態の変形例を示す第1,第2ガス流路形成体の斜視図。 第1実施形態の変形例を示す第1,第2ガス流路形成体の部分斜視図。 燃料電池スタックの略体斜視図。 従来の燃料電池スタックの発電セルを示す図13の2−2線における断面図。 従来の第1,第2ガス流路形成体の斜視図。 従来の発電セルの部分拡大断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る燃料電池を具体化した第1実施形態を図1〜図4及び図12に従って説明する。
図12に示すように、第1実施形態の燃料電池スタック11は、固体高分子型の燃料電池であり、積層された多数の発電セル12によって構成されている。
図1に示すように、発電セル12は、四角枠状をなす合成ゴム等の合成樹脂製の第1,第2フレーム13,14内に、電極構造体としてのMEA15(Membrane−Electrode−Assembly: 膜電極接合体)を備えている。第1フレーム13は、その内側に燃料ガスの流路空間13aを区画しており、第2フレーム14は、その内側に酸化ガスの流路空間14aを区画している。前記MEA15は、両フレーム13,14間に配設されている。前記発電セル12は、図1及び図2に示すように前記燃料ガスの流路空間13aに収容されたフェライト系SUS(ステンレス鋼)、チタン合金或いはカーボンよりなる第1ガス流路形成体21と、前記酸化ガスの流路空間14aに収容されたフェライト系SUS(ステンレス鋼)、チタン合金、カーボン、金鍍金を施したチタン合金、或いは金合金よりなる第2ガス流路形成体22とを備えている。さらに、前記発電セル12は、フェライト系SUS(ステンレス鋼)、チタン合金或いはカーボンよりなるそれぞれ平板状の第1セパレータ23及び第2セパレータ24を備えている。第1セパレータ23は、第1フレーム13及び第1ガス流路形成体21の図示上面に図示しないシールリングを介して接合されている。第2セパレータ24は、フレーム14及び第2ガス流路形成体22の図示下面に図示しないシールリングを介して接着されている。
前記MEA15は、固体電解質膜16と、第1電極触媒層17及び第2電極触媒層18と、導電性を有する第1ガス拡散層19及び第2ガス拡散層20とにより構成されている。第1電極触媒層17は、電解質膜16のアノード側の面、即ち図示上面に積層された触媒により形成されており、第2電極触媒層18は、電解質膜16のカソード側の面、即ち図示下面に積層された触媒によって形成されている。ガス拡散層19,20は、電極触媒層17,18の表面にそれぞれ接触されている。
前記固体電解質膜16は、フッ素系の高分子膜により形成されている。前記電極触媒層17,18は、図示しないが炭素粒子を備えており、炭素粒子の表面には、多数の白金(Pt)からなる触媒粒子が付着している。前記触媒粒子による触媒作用により、燃料電池の発電が行われる際にその発電効率を高めることができる。前記ガス拡散層19,20はカーボンペーパーにより構成されている。
次に、前記第1及び第2ガス流路形成体21,22について説明する。アノード側に位置する第1ガス流路形成体21とカソード側に位置する第2ガス流路形成体22とは、設置方向が例えば90°異なるが、同様に構成されている。なお、前記第1ガス流路形成体21と第2ガス流路形成体22の設置方向は、同方向であっても逆方向であってもよい。前記第1ガス流路形成体21は、図1及び図3に示すように、前記セパレータ23に接触される基板部21aと、該基板部21aの表面に一体に形成された複数の平行な突条21bとにより構成されている。各突条21bの間には前記ガス拡散層19の表面によって閉塞されることで、燃料ガスの第1ガス流路T1及び第2ガス流路T2を構成する第1ストレート溝21c及び第2ストレート溝21dが形成されている。前記第2ガス流路形成体22は、前記セパレータ24に接触される基板部22aと、該基板部22aの表面に一体に形成された複数の平行な突条22bとにより構成されている。各突条22bの間には前記ガス拡散層20の表面によって閉塞されることで、酸化ガスの第1ガス流路F1及び第2ガス流路F2を構成する第1ストレート溝22c及び第2ストレート溝22dが形成されている。
図4に示すように、第1及び第2ストレート溝21c,21d(22c,22d)の深さd1,d2は、全て同じに設定され、第1ストレート溝21c(22c)の幅w1は、第2ストレート溝21d(22d)の幅w2によりも狭く設定されている。従って、前記第1ガス流路T1(F1)の燃料(酸化)ガスの通路断面積S1は、ガスの流動抵抗が大きくなるように狭く設定されている。第2ガス流路T2(F2)の燃料(酸化)ガスの通路断面積S2は、ガスの流動抵抗が小さくなるように広く設定されている。
図2に示すように、前記各発電セル12のフレーム13,14及びセパレータ23,24には、図示しない燃料ガス供給源(例えば水素ボンベ)から燃料ガス(水素ガス)を前記ガス流路T1,T2へ供給するための導入通路M1が形成されるとともに、発電に供された燃料オフガスを外部に導出するための導出通路M2が形成されている。図1に示すように、前記発電セル12のフレーム13,14及びセパレータ23,24には、図示しない酸化ガス供給源(例えばコンプレッサ)から酸化ガス(空気)を前記ガス流路F1,F2へ導入するための導入通路R1が形成されるとともに、発電に供された酸化オフガスを外部に導出するための導出通路R2が形成されている。
次に、前記のように構成した燃料電池の作用について説明する。
図2において、図示しない加湿器によって加湿された燃料(水素)ガスは、前記導入通路M1から前記第1ガス流路形成体21のガス流路T1,T2(図1参照)内に供給され、矢印方向に流れる。燃料ガスは、ガス流路T1,T2内において第1ガス拡散層19を通過することによって拡散されて、第1電極触媒層17に均一に供給される。図1において、図示しない加湿器によって加湿された酸化(酸素)ガスは、前記導入通路R1を通して、前記第2ガス流路形成体22のガス流路F1,F2(図2参照)に供給され、矢印方向に流れる。酸化ガスは、ガス流路F1,F2内において第2ガス拡散層20を通過することによって拡散されて、電極触媒層18に均一に供給される。燃料(水素)ガスと酸化(酸素)ガスとの供給により、MEA15において電極反応が発生し、発電が行われる。その結果、積層された複数の発電セル12によって構成された燃料電池スタック11から、所望の電力が出力される。
発電の際に用いられなかった一部の燃料ガスは、燃料オフガスとして第1ガス流路形成体21のガス流路T1,T2から導出通路M2を通って外部に排出される。発電の際に用いられなかった酸化ガスは、第1及び第2ガス流路F1,F2から酸化オフガスとして導出通路R2を通って外部に排出される。
前述したMEA15における電極反応によって、カソード側の第2ガス流路形成体22のガス流路F1,F2に生成水が生成される。この生成水は加湿水とともに第1及び第2ガス流路F1,F2内を流れる酸化ガスの流動圧力によって導出通路R2に排出される。前記生成水の一部は、カソード側の前記第2電極触媒層18、固体電解質膜16、第1電極触媒層17及び第1ガス拡散層19を浸透して、第1ガス流路形成体21のガス流路T1,T2へ浸透水として流入する。この浸透水は加湿水とともにガス流路T1,T2内を流れる燃料ガスの流動圧力によって導出通路M2へ排出される。
カソード側の第2ガス流路形成体22の第1及び第2ガス流路F1,F2に生成された生成水及び加湿水の大部分は、酸化ガスの流動圧力によって、酸化ガスの導出通路R2側へ排出され、残った生成水及び加湿水は第1及び第2ガス流路F1,F2の内壁面に付着しようとする。このとき、第1ガス流路F1の通路断面積S1が狭く設定されているので、生成水及び加湿水はその表面張力によって残留し易く、その滞留水Wは、図4に示すように、第1ガス流路F1の内壁面に広い範囲で付着して残留する傾向にある。しかし、第2ガス流路F2の通路断面積S2は広く設定されているので、この第2ガス流路F2においては、残留し難く滞留水Wは酸化ガスの流動圧力によって押し流され、第2ガス流路F2に残留することは殆どない。このため、滞留水Wによって閉塞された第1ガス流路F1と対応する第2電極触媒層18への酸化ガスの供給が不足し、部分的に発電が不能となるが、第2ガス流路F2によって酸化ガスの第2電極触媒層18への供給が適正に行われ、発電効率の低下が抑制される。
即ち、図4に示すように、一つの第1ガス流路F1が滞留水Wによって閉塞されると、ガス拡散層19は二つの突条22bと滞留水Wによって遮蔽され、発電不可となる領域はA1となる。しかし、第2ガス流路F2は滞留水Wによって、閉塞されることはないので、領域A1よりも広い領域A2は、常に発電可能な領域となる。
一方、アノード側の第1ガス流路形成体21の第1,第2ガス流路T1,T2に生成された浸透水及び加湿水は燃料ガスの流動圧力によって、燃料ガスの導出通路M2側へ排出され、残りの浸透水及び加湿水は第1,第2ガス流路T1,T2の内壁面に付着しようとする。このとき、第1ガス流路T1の通路断面積S1が狭く設定されているので、浸透水及び加湿水はその表面張力によって滞留水Wとなり、第1ガス流路T1の内壁面に広い面積で付着して残留する傾向にある。しかし、第2ガス流路T2の通路断面積S2は広く設定されているので、この第2ガス流路T2においては残留し難く、滞留水Wは燃料ガスの流動圧力によって押し流され、第2ガス流路T2に残留することは殆どない。このため、第2ガス流路T2によって燃料ガスの第1電極触媒層18への供給が適正に行われ、発電効率の低下が抑制される。
第1実施形態の燃料電池によれば、以下のような利点を得ることができる。
(1)第1実施形態では、第1ガス流路形成体21の第1ガス流路T1の通路断面積S1を狭く、第2ガス流路T2の通路断面積S2を広く設定した。又、第2ガス流路形成体22の第1ガス流路F1の通路断面積S1を狭く、第2ガス流路F2の通路断面積S2を広く設定した。このため、前述したように、アノード側の第1ガス流路T1及びカソード側の第1ガス流路F1には浸透水や加湿水及び生成水や加湿水が滞留水Wとなって付着するが、第2ガス流路T2及び第2ガス流路F2に滞留水Wが付着するのを防止することができる。このため、第1ガス拡散層19及び第1電極触媒層17への燃料ガスの供給及び第2ガス拡散層20及び第2電極触媒層18への酸化ガスの供給が低減されるのを抑制して、発電効率の低下を防止することができる。
(2)第1実施形態では、発電セル12のアノード側の殆どの第1ガス流路T1が滞留水Wによって閉塞されたとしても、殆どの第2ガス流路T2によって燃料ガスの供給が行われる。又、カソード側の殆どの第1ガス流路F1が滞留水Wによって閉塞されたとしても、殆どの第2ガス流路F2によって酸化ガスの供給が行われる。従って、1つの発電セル12の第1,第2電極触媒層17,18の全域に燃料ガス及び酸化ガスが供給されなくなるのを防止して、発電セル12が発電不能に陥るのを防止することができ、燃料電池スタック11による発電が停止されるのを防止することができる。
(3)第1実施形態では、第1ガス流路形成体21の第1,第2ストレート溝21c,21d及び第2ガス流路形成体22の第1,第2ストレート溝22c,22dの幅w1,w2を変更するという簡単な構成を採用したので、両ガス流路形成体21,22の製造を容易に行い、製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を図5〜図8に基づいて説明する。以下に示す各実施形態において、前述した第1実施形態と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付してその説明を省略し、第1実施形態との異なる構成、作用及び効果を中心に説明する。
図5及び図7に示すように、前記第1ガス流路形成体21は平板材25を含み、その平板材25における多数の箇所には、複数の第1突部26a及び第2突部26bが切り起こし成形されている。第1突部26a及び第2突部26bは、ガス流路Tを形成するための突部であり、第1ガス拡散層19側(図7参照)に突出するように切り起こし成形されている。前記各第1突部26a及び第2突部26bが前記第1ガス拡散層19に接触することによって、平板材25と第1ガス拡散層19との間に燃料ガスのガス流路T(燃料ガスの流路空間13aでもある)が形成されている。ガスの流れ方向P1と直交する方向Qから見た場合、第1突部26aは半円状を呈する。第2突部26bは扁平台状を呈し、同第2突部26bと前記第2ガス拡散層20との接触面積は広くなる。
前記平板材25には、第1及び第2突部26a,26bと対応するように、かつガスの流れ方向P1に関して上流側に位置するように複数の小さく低い第3突部27が成形されている。第3突部27は、水流路28を形成するための突部であり、図5及び図7に示すように前記セパレータ23側に突出するように押し出し成形されている。前記各第3突部27が前記セパレータ23に接触することによって、平板材25とセパレータ23との間に水流路28が形成されている。前記第1突部26a及び第2突部26bには、ガスの流れ方向P1と直交する方向Qに沿って第1及び第2突部26a,26bを貫通する連通孔29が形成されている。すなわち、連通孔29は、ガスの流れ方向P1から見て第1突部26aの左側と右側との二箇所及び第2突部26bの左側と右側との二箇所においてそれぞれ開口するように形成されている。該連通孔29によって、前記ガス流路Tと水流路28とが連通されている。
前記半円状の第1突部26aは、図5及び図7に示すように、ガスの流れ方向P1に沿って、所定のピッチで配列されている。前記偏平台状の第2突部26bは、ガスの流れ方向P1に沿って、所定のピッチで直列状に配列されている。ガスの流れ方向P1と直交する方向Qに隣接する第1及び第2突部26a,26bは、図8に示すように、ガスの流れ方向P1に関して第2突部26bの中心O2と第1突部26aの中心O1とが一致するように配列されている。ガスの流れ方向P1に指向する第2突部26bの列の間には、ガスの流れ方向P1に関して、第1,第2突部26a,26bが存在しない帯状平板部25aが形成されている。ガス流路Tは、前記帯状平板部25aと第1セパレータ23との間において、ガスの流動抵抗の小さい直帯状のストレートガス流路Tsを備えている。前記ガス流路Tは、このストレートガス流路Tsとは別に、ガスの流動抵抗の大きい蛇行ガス流路Tdを備えている。この蛇行ガス流路Tdは、第1突部26aと第2突部26bとの間に形成された蛇行する平板部25bと、第1セパレータ23とによって形成されている。
カソード側の第2ガス流路形成体22は、図6に示すように第1ガス流路形成体21と同様に構成されているが、酸化ガスの流れ方向P2が90°異なる。即ち、酸化ガスの流れ方向P2は、第1ガス流路形成体21の燃料ガスの流れ方向P1と直交する。第2ガス流路形成体22の前記ガス流路Tと対応するガス流路Fについては、ストレートガス流路Tsと対応するストレートガス流路Fs、蛇行ガス流路Tdと対応する蛇行ガス流路Fdを有するが、各符号を付すことにより説明を省略する。
第2実施形態においては、前記第1突部26a及び第2突部26bの帯状平板部25aから突出する部分の高さ、換言すれば、ストレートガス流路Ts(Fs)及び蛇行ガス流路Td(Fd)の深さは、30μm〜1000μmの範囲に、望ましくは30μm〜300μmの範囲に設定されており、例えば200μmに設定されている。前記第3突部27の帯状平板部25aから突出する部分の高さ、換言すれば、前記水流路28の深さは10μm〜50μmの範囲に設定されており、例えば30μmに設定されている。このように水流路28が細隙状に、かつ水流路28の深さがストレートガス流路Ts(Fs)、蛇行ガス流路Td(Fd)の深さよりも浅く形成されているため、細隙状の水流路28の毛管作用によりストレートガス流路Ts(Fs)、蛇行ガス流路Td(Fd)内の水が連通孔29を通して水流路28に吸い込まれ易くなる。図8に示す帯状平板部25aの幅Dは、100μm〜300μmに設定されており、平板部25bの幅Eは、50μm〜150μmに設定されている。
次に、第2実施形態の燃料電池の作用について説明する。
図7において、発電の際に導入通路M1から図5及び図8に示すストレートガス流路Tsに供給された加湿水を含む燃料ガスの大半は、図8に破線の矢印で示すように直進し、一部の燃料ガスが左右の第2突部26bの上流側の表面に当たる。この表面に当たった燃料ガスに含まれる加湿水及び浸透水は滞留水Wとなって該表面に付着して成長する。この滞留水Wは燃料ガスの流動圧力によって押されて、その大部分が第2突部26bの連通孔29を通して第2突部26bの内部に進入し、水流路28の毛細管作用により該水流路28に進入する。この水流路28に進入した水は、燃料ガスの流動圧力によって、下流側に移動される。
一方、蛇行ガス流路Tdに供給された加湿水を含む燃料ガスの大半は、図8に破線の矢印で示すように蛇行し、第1突部26aの上流側の表面に当たる。この表面に当たった燃料ガスに含まれる加湿水及び浸透水も滞留水Wとなって該表面に付着して成長する。この滞留水Wは燃料ガスの流動圧力によって押されて、第1突部26aの左右の連通孔29を通して第1突部26aの内部に進入し、水流路28の毛細管作用により該水流路28に進入する。この水流路28に進入した水も、燃料ガスの流動圧力によって、下流側に移動される。
以下、この第2実施形態の効果について説明する。
(1)第2実施形態では、第1及び第2ガス流路形成体21,22に圧力損失が低く、かつ滞留水の付着を防止することができるストレートガス流路Ts(Fs)と、圧力損失が高く、かつ滞留水が付着し易い蛇行ガス流路Td(Fd)の2種類が形成されている。このため、蛇行ガス流路Td(Fd)に滞留水が残留して、燃料ガス及び酸化ガスが電極触媒層17,18の一部に供給されない状態となっても、ストレートガス流路Ts(Fs)から燃料ガス及び酸化ガスが電極触媒層17,18に供給される。このため、発電効率が低下するのを防止することができる。又、発電セル12が発電不能になるのを防止して、燃料電池スタック11による発電の停止を未然に防止することができる。
(2)第2実施形態では、アノード側の第1ガス流路形成体21の平板材25とセパレータ23との間に水流路28が形成されている。前記水流路28の深さがガス流路Tの深さよりも浅く形成されている。平板材25と第1ガス拡散層19との間に形成されたガス流路T内の浸透水や加湿水は、前記第1突部26に形成された連通孔29を介して毛細管作用により水流路28に導かれる。水流路28内に導かれた浸透水や加湿水は、燃料ガスの流動圧力によって燃料ガスの導出通路M2側へ排出される。このような構成により、第1電極触媒層17に燃料ガスが適正に供給されるため、第1電極触媒層17の水素欠乏状態が回避され、発電効率が向上する。
又、水流路28の水は、燃料ガスの導出通路M2へ排出される。これにより、前記ガス流路T内に浸透水や加湿水が残留するのが抑制され、浸透水等によるガス流路T内を流れる燃料ガスの圧力損失が低減されるので、発電効率が向上する。さらに、第1電極触媒層17の水素欠乏状態によって生じるアノード側の第1電極触媒層17の電位の上昇が抑制され、従って、第1ガス流路形成体21の腐蝕が防止されるため、その耐久性を向上することができる。よって、第1ガス流路形成体21の材料の選択基準が緩和され、第1ガス流路形成体21の材料として安価な材料を用いることができ、材料コストを低減することができる。
(3)第2実施形態では、カソード側の第2ガス流路形成体22の平板材25とセパレータ24との間に水流路28が設けられているので、カソード側の第2ガス流路形成体22のガス流路F内の生成水や加湿水が前記水流路28によって酸化ガスの導出通路R2側へ排出される。これにより、第2ガス流路形成体22のガス流路Fに生成水や加湿水が残留するのが抑制されて、ガス流路F内を流れる酸化ガスの生成水による圧力損失が低減されるので、発電効率が向上する。又、電極触媒層18に酸化ガスが適正に供給されて、酸化ガス欠乏状態が回避されるので、発電効率が向上する。
(4)第2実施形態では、第1突部26の内側空間の内周面が図5及び図6に示すように、半円弧面に形成されている。そのため、ガス流路Ts(Fs),Td(Fd)に生成された浸透水や生成水が第1突部26の内側空間に進入して滞留水Wとして安定して保持され、第1突部26の保水性を向上することができる。即ち、第1,第2ガス拡散層19,20の表面に付着した滞留水Wは、表面張力によって球状になる傾向にあるので、第1突部26の半円筒状の内側空間に流入し易くなる。このため、第1,第2ガス拡散層19,20の表面の滞留水Wの成長が抑制され、水によるガスの供給不足が解消され、発電性能が向上する。又、滞留水Wが第1,第2ガス拡散層19,20の表面に付着したまま燃料電池の発電が停止されると、第1,第2ガス拡散層19,20が水によって局部的に劣化する。この実施形態ではも、この劣化を防止して、拡散層19,20の耐久性を向上することができる。
(5)第2実施形態では、半円状の前記第1突部26のみが点在しているセパレータと比較して、前記第2ガス拡散層20と接触する面積が偏平台形状の第2突部26bによって広くなる。そのため、半円状の第1突部26が前記第2ガス拡散層20に食い込むのを防止することができるとともに、発電された電気の流路抵抗が低減される。一方、半円状に形成された多数の第1突部26によって生成水や加湿水を滞留水として保持する能力も高められる。
(6)第2実施形態では、前記ストレートガス流路Ts,Fsによって、ガスの流路圧損が低減されるので、例えばガスを供給するコンプレッサ等の周辺機器の動力損失を低減することができる。
(変形例)
なお、本発明は以下のような実施形態に変更してもよい。
・燃料ガスの導出通路M2において、燃料ガスの流速を速くするための絞り部が形成されてもよい。具体的には、図9に示すように、第1ガス流路形成体21の下流側端縁21e、即ち水流路28の下流側の開口部は、導出通路M2の側壁にまで延長されている。前記導出通路M2において前記下流側端縁21eと対向する壁面には、突条部13bが設けられている。該突条部13bと前記端縁21eとにより、水流路28の下流側の開口部の近傍に位置する絞り部41が形成されている。この絞り部41における導出通路M2の通路断面積が狭くなり、同絞り部41における燃料ガスの流速は速くなる。この実施形態においては、絞り部41を流れる流速の速い燃料ガスのベンチュリー効果によって、前記水流路28内に存在する水は、導出通路M2へ吸い出され、排水がより適正に行われる。上述の構成と同様に、酸化ガスの導出通路R2において酸化ガスの流速を速くするための絞り部が形成されてもよい。
・第2実施形態において、図10に示すようにセパレータ24に排水孔35を形成し、その排水孔35と対応する位置にガス通路22eを設けてもよい。こうした構成により、これらのガス通路22e及び排水孔35は、連通路36を通じて酸化ガスの導出通路R2に連通されており、酸化ガスの通路となっている。これらガス通路22e及び排水孔35は、酸化ガスの流速を速くするための絞り部41として機能している。この実施形態においては、絞り部41を流れる流速の速い酸化ガスのベンチュリー効果によって、水流路28内の水は、適正に連通路36へ吸い出され、排水がより適正に行われる。上述の構成と同様に、燃料ガスの導出通路M2において燃料ガスの流速を速くするための絞り部が形成されてもよい。
・図11に示すように、前記第1ガス流路形成体21の第1及び第2ストレート溝21c,21dの深さd1,d2を相違させることにより、第1ガス流路T1の通路断面積S1を狭くしてガスの流動抵抗を大きくし、第2ガス流路T2の通路断面積S2を広くしてガスの流動抵抗を小さくするようにしてもよい。
・図12に示すように、前記第1ガス流路T1を平面視で、ガスの流動抵抗が大きい蛇行ガス流路Tdとし、第2ガス流路T2を平面視で、ガスの流動抵抗が小さいストレートガス流路Tsとしてもよい。この実施形態において、第1,第2ストレート溝21c,21d及び第1,第2ストレート溝22c,22dの幅w1,w2は、それぞれ同じであってもよい。
・図示しないが、前記第2実施形態において、アノード側のみに水流路28が設けられてもよい。このような構成によれば、アノード側の第1電極触媒層17への燃料ガスの供給が低減されるのを抑制でき、燃料電池の発電効率を向上することができるとともに、アノード側の第2ガス流路形成体22及びカソード側の電極触媒層18の耐久性を向上することができる。又、カソード側のみに水流路28が設けられてもよい。このような構成により、カソード側の前記第2電極触媒層18への酸化ガスの供給が低減されるのを抑制でき、燃料電池の発電効率を向上することもできる。
・通路断面積が大きい複数のストレートガス流路と、通路断面積が小さい複数の蛇行ガス流路とを適宜に組み合わせてもよい。
・前記ガス流路の通路断面積を例えば三段階以上に変化させてもよい。通路断面積を交互或いは規則性をもって相違させるのに代えて、不規則に相違させてもよい。
・前記各実施形態の燃料電池において、発電セル12のセパレータ23,24に冷却水を通過させるための溝が形成されてもよい。
・カソード側のみに前記水流路28を設けた燃料電池において、アノード側の第1ガス流路形成体21と第1セパレータ23とが一体的に構成されていてもよい。又、フレーム13と第1セパレータ23とが金属材料により例えば鍛造により一体的に構成されていてもよい。
・アノード側のみに前記水流路28を設けた燃料電池において、カソード側の第2ガス流路形成体22と第2セパレータ24とが一体的に構成されていてもよい。又、フレーム14と第2セパレータ24とが金属材料により例えば鍛造により一体的に構成されていてもよい。
F,T,F1,F2,T1,T2,Td,Ts…ガス流路、d1,d2…深さ、Fd,Td…蛇行ガス流路、Fs,Ts…ストレートガス流路、M1,R1…導入通路、M2,R2…導出通路、S1,S2…通路断面積、Ts…小さいストレートガス流路、17,18…電極触媒層、21,22…ガス流路形成体、22e…ガス通路、23,24…セパレータ、25b…平板部、28…水流路、29…連通孔、41…絞り部。

Claims (5)

  1. 電解質膜のアノード側の面及びカソード側の面に積層された電極触媒層と、前記両電極触媒層にそれぞれ積層され、複数のガス流路をそれぞれ備えたガス流路形成体と、該ガス流路形成体に一体又は別体に設けられたセパレータとを備えるとともに、前記ガス流路にガスを導入する導入通路及びガス流路からガスを導出する導出通路とを備えた燃料電池において、
    前記ガス流路形成体における複数のガス流路の間に流動抵抗の差が生じるようにガス流路の形状を設定し、
    前記ガス流路形成体の表面には、セパレータが接触され、前記ガス流路形成体は、平板部と、該平板部に一体に成形され、ガス流路を形成するための複数の突部とを備え、前記セパレータと、前記平板部との間に水流路が形成され、該水流路と前記ガス流路とは、前記ガス流路形成体に形成された連通孔により連通され、前記水流路の深さは、前記ガス流路の深さよりも浅く設定され、水が前記ガス流路から前記連通孔を通して毛管作用により前記水流路に吸い込まれて、ガスの流動圧力によって前記導出通路に排出されるように構成したことを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1において、前記ガス流路を並設し、そのガス流路を通路断面積が相違する形状にしたことを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1において、前記ガス流路を、ガスの流動抵抗の小さいストレートガス流路と、流動抵抗の大きい蛇行ガス流路とにより構成したことを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1において、前記水流路の下流側の開口部は、ガスの導出通路の内壁にまで延長され、その導出通路において前記水流路の下流側の開口部と対応して、ガスの流速を速くするための絞り部が形成されていることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項1において、前記ガス流路形成体の平板部及び前記セパレータの前記水流路の下流側の部分に、それらの平板部及びセパレータを貫通するガス通路が形成され、該ガス通路は、前記ガスの導出通路に連通されて、ガスの流速を速くするための絞り部として機能するものであることを特徴とする燃料電池。
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