JP2006066172A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッファ部に排出される凝縮水の速度を抑制するとともに、反応ガス流路から前記凝縮水を円滑且つ確実に排出させることを可能にする。
【解決手段】第1金属セパレータ14には、酸化剤ガス流路36を構成する複数の酸化剤ガス流路溝36aが設けられる。酸化剤ガス流路溝36aは、出口バッファ部38bに連通するとともに、前記出口バッファ部38bには、酸化剤ガス及び凝縮水の移動を抑制する流体障害部である複数のエンボス40bが設けられる。酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部に最も近接するエンボス40bは、正面視で円形状を有するとともに、中心位置Oは、前記出口側端部の底面41より下方に距離Dだけ離間して設定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と一方のセパレータとの間には、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の出口側端部にバッファ部を介して連通する反応ガス出口連通孔が、積層方向に貫通して形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒(電極触媒層)と多孔質カーボン(拡散層)からなるアノード側電極及びカソード側電極を対設した電解質膜・電極構造体を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持する発電セルにより構成されている。通常、燃料電池では、この発電セルを所定の数だけ積層した燃料電池スタックが使用されている。
この種の燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス(反応ガス)、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス(反応ガス)、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。アノード側電極に供給された燃料ガスは、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。
上記の燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔を備えており、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路の入口側及び出口側には、前記反応ガス入口連通孔及び前記反応ガス出口連通孔がそれぞれ連通している。
ところで、酸化剤ガスが流れる酸化剤ガス流路では、発電時に反応生成水が生成される一方、燃料ガスが流れる燃料ガス流路では、前記反応生成水の逆拡散や結露等による凝縮水が発生し易い。その際、凝縮水(生成水を含む)が酸化剤ガス流路や燃料ガス流路に付着すると、酸化剤ガスや燃料ガスの流れが阻害されてしまい、発電性能の低下が惹起される。このため、酸化剤ガス流路及び燃料ガス流路から酸化剤ガス出口連通孔及び燃料ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)に、それぞれ凝縮水を確実に排出させる必要がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムでは、図9に示すように、バイポーラプレート1を備えており、このバイポーラプレート1には、蛇行する空気流路2が形成されている。空気流路2の入口側は、積層方向に貫通する内部マニホールド3aに接続孔4aを介して連通するととともに、前記空気流路2の出口側は、同様に積層方向に貫通する内部マニホールド3bに接続孔4bを介して連通している。
接続孔4a、4bの下面部には、空気流路2から内部マニホールド3a、3bに向かって下方向に傾斜する傾斜5a、5bが設けられている。従って、内部マニホールド3a、3b内で凝縮した水は、空気流路2へ流れ込み難く且つ前記空気流路2で凝縮した水は、前記内部マニホールド3a、3bへ排出され易くなっている、としている。
特開2003−178791号公報(図2)
上記のバイポーラプレート1では、接続孔4a、4bがバッファ部として機能している。このため、空気流路2に供給された空気は、反応に使用された後、残余の部分が接続孔4bを通って内部マニホールド3bに排出されるとともに、反応により発生した生成水は、前記接続孔4bから前記内部マニホールド3bに排出される。
その際、空気流路2から接続孔4bに移行する境界部位では、急激な流れの変動が惹起し易く、この空気流路2の出口近傍に凝縮水が残留するおそれがある。しかも、運転停止時には、掃気により空気流路2内の凝縮水の排出速度が速くなり、掃気停止後には、前記空気流路2の出口近傍に凝縮水が多数の水滴となって残存する場合がある。これにより、特に、低温時に空気流路2に残留する凝縮水が凍結し、空気の流れが妨げられて始動性が低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、バッファ部に排出される凝縮水の速度を抑制するとともに、前記凝縮水を反応ガス流路から円滑且つ確実に排出させることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と一方のセパレータとの間には、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の出口側端部にバッファ部を介して連通する反応ガス出口連通孔が、積層方向に貫通して形成される燃料電池である。
バッファ部は、反応ガス及び凝縮水の移動を抑制する複数の流体障害部を有し、前記流体障害部は、正面視が円形状乃至長円形状であるとともに、出口側端部に最も近接する前記流体障害部の中心位置は、反応ガス流路の出口側端部の底面より下方に設定されている。
また、本発明では、バッファ部は、反応ガス及び凝縮水の移動を抑制する流体障害部を有し、前記流体障害部は、正面視が略矩形状であり且つ前記出口側端部に向かう側面に鉛直方向に延在する平面部を設けている。
さらに、本発明では、バッファ部は、凝縮水の移動を抑制する流体障害部を有し、前記流体障害部は、内部に反応ガスの流れを許容する多孔質部材を備えている。
さらにまた、流体障害部と出口側端部の終端との間には、1mm〜6mmの間隙が設けられることが好ましい。間隙が1mm未満では、凝縮水自体が流れ難くなる一方、6mmを超えると、前記凝縮水の排出速度が速くなり、水滴化が発生し易い。
また、流体障害部同士の鉛直方向の間隔は、0.5mm〜4mmの範囲内に設定されることが好ましい。間隙が0.5mm未満では、凝縮水自体が流れ難くなる一方、4mmを超えると、前記凝縮水の速度が速くなり、水滴化が発生し易い。
本発明によれば、円形状乃至長円形状の流体障害部の中心位置が、反応ガス流路の出口側端部の底面より下方に設定されるため、前記流体障害部の外周と前記出口側端部との間隙は、下方に向かって比較的狭小に形成される。前記間隙は、出口側端部の底面より下方で最小になるからである。従って、反応ガス流路の出口側端部からバッファ部に排出される凝縮水は、間隙の最小部分により一旦絞られて下方に移動する。これにより、凝縮水は、排出速度が抑制されるとともに、水滴化が良好に阻止されるため、連続した排水が行われて排水性が有効に向上する。
また、略矩形状の流体障害部では、出口側端部に向かう側面を鉛直方向に指向させることにより、反応ガス流路からバッファ部に排出される凝縮水は、前記側面に沿って円滑に流動する。このため、凝縮水の水滴化を防止することができる。
さらに、多孔質部材では、凝縮水の移動を抑制する一方、内部に反応ガスの流れを妨げることがない。従って、バッファ部に排出される凝縮水は、多孔質部材の外周を通ることにより連続して流動することができ、前記凝縮水の水滴化が阻止されるとともに、反応ガスの円滑な流れが得られる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10の要部分解斜視図である。燃料電池10は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)12と第1及び第2金属セパレータ14、16とを、水平方向(矢印A方向)に積層しており、通常、燃料電池スタックを構成する。
電解質膜・電極構造体12は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜18と、該固体高分子電解質膜18を挟持するアノード側電極20及びカソード側電極22とを備える。
図2に示すように、アノード側電極20及びカソード側電極22は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層24a、24bと、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層24a、24bの表面に一様に塗布して形成される電極触媒層26a、26bとを有する。固体高分子電解質膜18の外周部は、樹脂が含浸されており、この外周部から酸化剤ガスや燃料ガスが透過することはない。
図1に示すように、燃料電池10の矢印B方向の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔32a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)34bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)30bが、矢印C方向に配列して設けられる。
図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ14の電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス流路(反応ガス流路)36が設けられる。酸化剤ガス流路36は、図3に示すように、複数の酸化剤ガス流路溝36aを有し、前記酸化剤ガス流路溝36aは、矢印B方向に蛇行しながら矢印C方向に延在しており、具体的には、矢印B方向に1往復半だけ屈曲するサーペンタイン流路を構成している。
酸化剤ガス流路36と酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bとの間に、入口バッファ部38a及び出口バッファ部38bが設けられる。入口バッファ部38a及び出口バッファ部38bには、酸化剤ガス及び凝縮水の移動を抑制する流体障害部である複数のエンボス(又はディンプル)40a、40bが設けられる。エンボス40a、40bは、平面視で円形状に構成される。
図4に示すように、酸化剤ガス流路溝36aは、第1金属セパレータ14を波形状に成形することによって山部36bと交互に設けられている。酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部に最も近接するエンボス40bの中心位置Oは、前記出口側端部の底面41より下方に距離Dだけ離間して設定される。このエンボス40bと酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部の終端との間には、1mm〜6mmの間隙Lが設けられる。各エンボス40b同士の矢印C方向の間隔Mは、0.5〜4mmの範囲内に設定される。
図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30a及び酸化剤ガス出口連通孔30bと、入口バッファ部38a及び出口バッファ部38bとは、複数の連通溝42a、42bを介して連通するとともに、前記連通溝42a、42bには、シールラインに沿ってブリッジ用の板体44a、44bが配設される。
図5に示すように、第2金属セパレータ16の電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス流路(反応ガス流路)48が設けられる。燃料ガス流路48は、酸化剤ガス流路36と同様に、矢印B方向に1往復半だけ屈曲するサーペンタイン流路を構成する複数の燃料ガス流路溝48aを有する。燃料ガス流路48と燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bとの間に、入口バッファ部50a及び出口バッファ部50bが設けられる。
入口バッファ部50a及び出口バッファ部50bには、複数のエンボス40a、40bが設けられる。燃料ガス流路溝48aと出口バッファ部50bのエンボス40bとの関係は、上記の酸化剤ガス流路溝36aと出口バッファ部38bのエンボス40bとの関係と同一であり、その詳細な説明は省略する。
燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bと、入口バッファ部50a及び出口バッファ部50bとは、複数の連通溝52a、52bを介して連通するとともに、前記連通溝52a、52bには、シールラインに沿って板体54a、54bが配設される。
第1金属セパレータ14と第2金属セパレータ16とは、互いに対向する面14b、16bに冷却媒体流路58を一体的に形成する(図1参照)。冷却媒体流路58は、酸化剤ガス流路36の裏面側、及び燃料ガス流路48の裏面側に一体的に形成され、矢印B方向及び矢印C方向に延在する複数の冷却媒体流路溝58aを有する。この冷却媒体流路58は、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する。
図1〜図3に示すように、第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周縁部を周回して第1シール部材60が射出成形等により一体的に設けられる。第1シール部材60は、平坦シールを構成するとともに、面14aにおいて、酸化剤ガス入口連通孔30a、酸化剤ガス出口連通孔30b及び酸化剤ガス流路32を覆って酸化剤ガスの洩れ止めを行う。
第2金属セパレータ16の面16a、16bには、この第2金属セパレータ16の外周縁部を周回して第2シール部材62が射出成形等により一体的に設けられる。第2シール部材62は、平坦シールを構成するとともに、面16aには、図5に示すように、燃料ガス入口連通孔34a、燃料ガス出口連通孔34b及び燃料ガス流路48を覆って燃料ガスの洩れ止めを行う第1及び第2線状シール64a、64bが設けられる。面16bには、図1に示すように、冷却媒体入口連通孔32a、冷却媒体出口連通孔32b及び冷却媒体流路42を覆って冷却媒体の漏れ止めを行う線状シール66が設けられる。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔34aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔32aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第1金属セパレータ14の酸化剤ガス流路36に導入される。酸化剤ガス流路36では、図3に示すように、酸化剤ガスが一旦入口バッファ部38aに導入された後、複数の酸化剤ガス流路溝36aに分散される。このため、酸化剤ガスは、各酸化剤ガス流路溝36aを介して蛇行しながら、電解質膜・電極構造体12のカソード側電極22に沿って移動する。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから第2金属セパレータ16の燃料ガス流路48に導入される。この燃料ガス流路48では、図5に示すように、燃料ガスが一旦入口バッファ部50aに導入された後、複数の燃料ガス流路溝48aに分散される。さらに、燃料ガスは、各燃料ガス流路溝48aを介して蛇行し、電解質膜・電極構造体12のアノード側電極20に沿って移動する。
従って、電解質膜・電極構造体12では、カソード側電極22に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極20に供給される燃料ガスとが、電極触媒層26a、26b内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極22に供給されて消費された酸化剤ガスは、出口バッファ部38bから酸化剤ガス出口連通孔30bに排出される(図1及び図3参照)。同様に、アノード側電極20に供給されて消費された燃料ガスは、出口バッファ部50bから燃料ガス出口連通孔34bに排出される(図5参照)。
一方、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1及び第2金属セパレータ14、16間に形成された冷却媒体流路58に導入される(図1参照)。この冷却媒体流路58では、冷却媒体が水平方向(矢印B方向)及び鉛直方向(矢印C方向)に移動する。従って、冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12の発電面28の全面にわたって冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部に最も近接するエンボス40bの中心位置Oが、前記出口側端部の底面41より下方に距離Dだけ離間して設定されている。このため、正面視で円形状のエンボス40bの外周と出口側端部との間隙Lは、下方に向かって比較的狭小に形成される。エンボス40bの外周面は、底面41より下方に距離Dだけ離間した位置で、出口側端部に最も近接するからである。
従って、酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部から出口バッファ部38bに排出される凝縮水Wは、間隙Lによって一旦絞られた後、下方に移動する。これにより、凝縮水Wは、出口バッファ部38bでの排出速度が抑制されるとともに、水滴化が良好に阻止されるため、連続した排水が行われて排水性が有効に向上するという効果が得られる。
すなわち、出口バッファ部38bでの排水速度が速すぎると、凝縮水Wが途切れて表面張力により水滴が発生し易い。各水滴は孤立しているため、酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部近傍に滞留水が発生するという不具合がある。これに対して、第1の実施形態では、出口バッファ部38bでの排出速度が抑制されるため、前記出口バッファ部38bへの連続した排水が発生して凝縮水Wの引張り力(凝縮水Wを強制的に流動させる力)が生じ、滞留水が発生することを解消することができる。
さらに、エンボス40bと出口側端部の終端との間隙Lは、1mm〜6mmの範囲内に設定されている。従って、出口バッファ部38bに排出された凝縮水は、間隙Lに沿って連続して流れることができ、水滴化の発生を阻止することが可能になる。なお、間隙Lが1mm未満では、凝縮水W自体が流れ難くなる一方、前記間隙Lが6mmを超えると、前記凝縮水Wの排出速度が速くなり、水滴が発生し易い。
さらにまた、各エンボス40b同士の鉛直方向の間隔Mは、0.5mm〜4mmの範囲内に設定されている。間隔Mが0.5mm未満では、凝縮水W自体が流れ難くなる一方、前記間隔Mが4mmを超えると、前記凝縮水Wの速度が速くなって水滴が発生し易くなるからである。
なお、燃料ガス流路48及び出口バッファ部50bでは、上記の酸化剤ガス流路36及び出口バッファ部38bと同様の効果が得られる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータ70の要部拡大説明図である。なお、第1の実施形態に係る第1金属セパレータ14と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3及び第4の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、酸化剤ガス流路36に連通する出口バッファ部38bには、正面視で長円状(楕円状)の複数のエンボス(流体障害部)72が設けられる。酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部に最も近接するエンボス72の中心位置Oは、前記出口側端部の底面41より下方に距離D1だけ離間して設定される。エンボス72と出口側端部との終端との間には、1mm〜6mmの間隙L1が設けられるとともに、前記エンボス72同士の鉛直方向の間隔M1は、0.5mm〜4mmの範囲内に設定される。
このように構成される第2の実施形態では、酸化剤ガス流路溝36aから出口バッファ部38bに排出される凝縮水は独立して水滴化されることがなく、エンボス72の案内作用下に、連続した状態で円滑且つ確実に排水される等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータ80の要部拡大説明図である。
酸化剤ガス流路溝36aに連通する出口バッファ部38bには、正面視で略矩形状のエンボス(流体障害部)82が設けられる。エンボス82は、鉛直方向に延在する側面84を備えており、酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部に向かう側面84と前記出口側端部の終端との間には、1mm〜6mmの間隙L2が設けられる。各エンボス82同士の鉛直方向の間隔M2は、0.5mm〜4mmの範囲内に設定される。
このように設定される第3の実施形態では、酸化剤ガス流路溝36aから出口バッファ部38bに排出される凝縮水は、各エンボス82の側面84に沿って円滑に流動し、前記凝縮水の水滴化を確実に防止することができる。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータ90の一部拡大説明図である。
酸化剤ガス流路溝36aに連通する出口バッファ部38bには、凝縮水の移動を抑制する流体障害部として多孔質部材92が配設される。この多孔質部材92は、例えば、カーボンペーパで構成されており、酸化剤ガス流路溝36aの出口側端部に向かう側面94と前記出口側端部の終端との間には、1mm〜6mmの間隙L3が設けられる。
このように構成される第4の実施形態では、多孔質部材92が設けられるため、凝縮水の移動を抑制する一方、出口バッファ部38bに排出される酸化剤ガスの流れを妨げることがない。このため、出口バッファ部38bに排出される凝縮水は、多孔質部材92の外周を通ることによって連続して流動することができ、前記凝縮水の水滴化が良好に阻止されるとともに、酸化剤ガスが円滑に流れるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池の酸化剤ガス側の入口バッファ部近傍で切断した一部断面図である。 前記燃料電池を構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記第1金属セパレータの要部拡大説明図である。 前記燃料電池を構成する第2金属セパレータの正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータの要部拡大説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータの要部拡大説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池を構成する第1金属セパレータの要部拡大説明図である。 特許文献1の燃料電池システムを構成するバイポーラプレートの正面説明図である。
符号の説明
10…燃料電池 12…電解質膜・電極構造体
14、16、70、80、90…金属セパレータ
18…固体高分子電解質膜 20…アノード側電極
22…カソード側電極 24a、24b…ガス拡散層
26a、26b…電極触媒層 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…冷却媒体入口連通孔
32b…冷却媒体出口連通孔 34a…燃料ガス入口連通孔
34b…燃料ガス出口連通孔 36…酸化剤ガス流路
38a、50a…入口バッファ部 38b、50b…出口バッファ部
40a、40b、72、82…エンボス 41…底面
48…燃料ガス流路 60、62…シール部材
92…多孔質部材

Claims (5)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と一方のセパレータとの間には、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の出口側端部にバッファ部を介して連通する反応ガス出口連通孔が、積層方向に貫通して形成される燃料電池であって、
    前記バッファ部は、反応ガス及び凝縮水の移動を抑制する複数の流体障害部を有し、前記流体障害部は、正面視が円形状乃至長円形状であるとともに、前記出口側端部に最も近接する前記流体障害部の中心位置は、前記出口側端部の底面より下方に設定されることを特徴とする燃料電池。
  2. 電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と一方のセパレータとの間には、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の出口側端部にバッファ部を介して連通する反応ガス出口連通孔が、積層方向に貫通して形成される燃料電池であって、
    前記バッファ部は、反応ガス及び凝縮水の移動を抑制する流体障害部を有し、前記流体障害部は、正面視が略矩形状であり且つ前記出口側端部に向かう側面に鉛直方向に延在する平面部を設けることを特徴とする燃料電池。
  3. 電解質の両側に一対の電極が設けられた電解質・電極構造体と、セパレータとが水平方向に積層され、前記電解質・電極構造体と一方のセパレータとの間には、前記電極の面方向に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路が形成されるとともに、前記反応ガス流路の出口側端部にバッファ部を介して連通する反応ガス出口連通孔が、積層方向に貫通して形成される燃料電池であって、
    前記バッファ部は、凝縮水の移動を抑制する流体障害部を有し、前記流体障害部は、内部に反応ガスの流れを許容する多孔質部材を備えることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記流体障害部と前記出口側端部の終端との間には、1mm〜6mmの間隙が設けられることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記流体障害部同士の鉛直方向の間隔は、0.5mm〜4mmの範囲内に設定されることを特徴とする燃料電池。
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