JP2010251068A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、反応ガス流路の出口側に生成水が滞留することを確実に阻止し、良好な発電反応及び冷却性能を維持することを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10は、冷却媒体流路44を有する。冷却媒体流路44は、第1燃料ガス流路36の裏面形状である第1波状流路溝部44aと、第2酸化剤ガス流路66の裏面形状である第2波状流路溝部44bとを有する。冷却媒体流路44は、第1波状流路溝部44aと第2波状流路溝部44bとが重なる深溝部72a、前記第1波状流路溝部44aのみによる浅溝部72b、及び前記第2波状流路溝部44bのみによる浅溝部72cが連続的に波形状に延在して構成される。深溝部72a間の間隔は、矢印C方向に沿って段階的又は連続的に異なる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。また、互いに隣接する単位セル間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路が、セパレータの面方向に沿って設けられている。
セパレータとしては、特に薄肉化が容易に図られることから、カーボンセパレータに代えて金属セパレータが採用される場合がある。その際、薄板金属製のプレートには、プレス成形が施されて波形状の流路溝が形成されるとともに、この流路溝が燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路に選択的されることにより、アノード側セパレータ又はカソード側セパレータが構成されている。
一方、互いに隣接するアノード側セパレータとカソード側セパレータとの間には、燃料ガス流路の裏面形状と酸化剤ガス流路の裏面形状とが重なり合って、冷却媒体流路が形成されている。
この種の燃料電池として、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。この燃料電池は、図10に示すように、MEAを、第1のガス流路1を有する第1のセパレータと、第2のガス流路2を有する第2のセパレータとで挟んだ単位燃料電池を有し、前記単位燃料電池が複数積層されて構成されている。
そして、第1のガス流路1の並行流路部分3と、第2のガス流路2の並行流路部分3とは、交差部4で互いに斜めに交差するように、セル面内方向で且つ流路伸長方向と直交する方向に凹凸する形状に形成されている。従って、セパレータ同士又はセパレータと拡散層の、接触不良及び接触抵抗増加は起こらないか、または起こり難い、としている。
特開2005−93095号公報
この場合、上記の第1のガス流路1及び第2のガス流路2内には、凝縮水や反応による生成水が発生し、前記第1のガス流路1及び前記第2のガス流路2の出口側に、滞留水が惹起し易い。このため、第1のガス流路1及び第2のガス流路2は、滞留水によって閉塞され易く、燃料ガスや酸化剤ガスがアノード側電極やカソード側電極に良好に供給されないおそれがある。しかしながら、上記の特許文献1では、上記の不具合を解決することができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、反応ガス流路の出口側に生成水が滞留することを確実に阻止し、良好な発電反応及び冷却性能を維持することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックは、一方の金属セパレータの電極対向面には、電極に沿って酸化剤ガスを供給する波形状酸化剤ガス流路が設けられるとともに、他方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って燃料ガスを供給する波形状燃料ガス流路が設けられている。
そして、互いに隣接する単位セル間には、波形状酸化剤ガス流路の裏面形状である第1裏面凹形状と波形状燃料ガス流路の裏面形状である第2裏面凹形状とが重なる深溝部、前記第1裏面凹形状のみによる浅溝部、及び前記第2裏面凹形状のみによる浅溝部が連続して波形状に延在する波形状冷却媒体流路が形成され、前記浅溝部を介して互いに連通する前記深溝部間の間隔は、少なくとも前記波形状酸化剤ガス流路又は前記波形状燃料ガス流路の上流側と下流側とで異なっている。
また、第1及び第2裏面凹形状の波形状のピッチは、少なくとも波形状酸化剤ガス流路又は波形状燃料ガス流路の上流側ピッチ間隔が下流側ピッチ間隔よりも小さく設定されることが好ましい。
さらに、第1裏面凹形状と第2裏面凹形状とは、各波形状の互いに近接する側の山部同士が、積層方向に対して重なり合うことが好ましい。
さらにまた、波形状冷却媒体流路の冷却媒体流れ方向は、波形状酸化剤ガス流路及び波形状燃料ガス流路のガス流れ方向に交差する方向に設定されることが好ましい。
本発明によれば、深溝部間の間隔は、少なくとも波形状酸化剤ガス流路又は波形状燃料ガス流路の上流側と下流側とで異なるため、波形状冷却媒体流路内で、圧損が変化して冷却媒体の流量が調整される。従って、単位セル内において、他の領域に比べて多く発電している領域、すなわち、波形状酸化剤ガス流路の上流側又は波形状燃料ガス流路の上流側に対し、比較的多量の冷却媒体を供給して冷却することができる。
これにより、発電部に発電分布が形成されることがなく、例えば、電解質・電極構造体の乾燥による抵抗過電圧の増大や前記電解質・電極構造体の劣化を抑止することが可能になる。しかも、燃料電池は、簡単な構成で、出力及び発電安定性の向上が容易に図られる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、II−II線断面説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記発電ユニット間に形成される冷却媒体流路の説明図である。 前記発電ユニットを構成する第3金属セパレータの正面説明図である。 前記冷却媒体流路の斜視説明図である。 前記冷却媒体流路の、図4中、VII−VII線断面図である。 前記冷却媒体流路の、図4中、VIII−VIII線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 特許文献1の燃料電池を構成する流路の説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電ユニット(単位セル)12を水平方向(矢印A方向)に沿って互いに積層して構成される。
発電ユニット12は、図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16a、第2金属セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体16b及び第3金属セパレータ20を設ける。
第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した縦長形状の金属板により構成される。第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。
第1電解質膜・電極構造体16aは、第2電解質膜・電極構造体16bよりも小さな表面積に設定される。第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード側電極24及びカソード側電極26とを備える。アノード側電極24は、カソード側電極26よりも小さな表面積を有する、所謂、段差型MEAを構成している。
アノード側電極24及びカソード側電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
図1に示すように、発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔32aが設けられる。
発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。
発電ユニット12の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための上下一対の冷却媒体入口連通孔34aが設けられるとともに、前記発電ユニット12の短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための上下一対の冷却媒体出口連通孔34bが設けられる。
図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ14の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路36が形成される。第1燃料ガス流路36は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部36aを有するとともに、前記第1燃料ガス流路36の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部38及び出口バッファ部40が設けられる。
波状流路溝部36aは、第1燃料ガス流路36の上流側(上部側)に、第1ピッチ領域42aを有するとともに、前記第1燃料ガス流路36の中流部分(中間側)には、第2ピッチ領域42bが設けられる。波状流路溝部36aは、第1燃料ガス流路36との下流側(下部側)に、第3ピッチ領域42cを有する。
第1ピッチ領域42aは、矢印C方向に対して最小のピッチ間隔P1に設定され、第2ピッチ領域42bは、矢印C方向に対して中間のピッチ間隔P2に設定され、さらに第3ピッチ領域42cは、矢印C方向に対して最大のピッチ間隔P3に設定される。なお、第1ピッチ領域42a、第2ピッチ領域42b及び第3ピッチ領域42cは、段階的又は連続的にピッチ間隔が変更される。
第1金属セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44の一部が形成される。面14bには、第1燃料ガス流路36を構成する複数の波状流路溝部36aの裏面形状である複数の第1波状流路溝部(第1裏面凹形状)44aが形成される。
第1波状流路溝部44aは、図4に概略的に示されるように、波状流路溝部36aの裏面凸形状の間に形成されており、第1ピッチ領域42a、第2ピッチ領域42b及び第3ピッチ領域42cを有する。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第1酸化剤ガス流路50が形成される。第1酸化剤ガス流路50は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部50aを有する。第1酸化剤ガス流路50の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部52及び出口バッファ部54が設けられる。
第2金属セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面18bには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第2燃料ガス流路58が形成される。第2燃料ガス流路58は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部58aを有するとともに、前記第2燃料ガス流路58の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部60及び出口バッファ部62が設けられる。第2燃料ガス流路58は、第1酸化剤ガス流路50の裏面形状である一方、入口バッファ部60及び出口バッファ部62は、入口バッファ部52及び出口バッファ部54の裏面形状である。
第3金属セパレータ20の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2酸化剤ガス流路66が形成される。第2酸化剤ガス流路66は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部66aを有する。第2酸化剤ガス流路66の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部68及び出口バッファ部70が設けられる。
図5に示すように、波状流路溝部66aは、第2酸化剤ガス流路66の上流側(上部側)に第1ピッチ領域42aを有し、前記第2酸化剤ガス流路66の中流部分(中間側)に第2ピッチ領域42bを有し、さらに前記第2酸化剤ガス流路66の下流側(下部側)に第3ピッチ領域42cを有する。
図1に示すように、第3金属セパレータ20の面20bには、冷却媒体流路44の一部が形成される。面20bには、第2酸化剤ガス流路66を構成する複数の波状流路溝部66aの裏面形状である複数の第2波状流路溝部(第2裏面凹形状)44bが形成される。
図4に示すように、第1金属セパレータ14の第1波状流路溝部44aと、第3金属セパレータ20の第2波状流路溝部44bとが重なり合って、波形状冷却媒体流路44が形成される。第1波状流路溝部44aと第2波状流路溝部44bとは、各波形状の互いに近接する側の山部同士が、積層方向に対して重なり合っている。
図6〜図8に示すように、冷却媒体流路44は、第1波状流路溝部44aと第2波状流路溝部44bとが重なる深溝部72a、前記第1波状流路溝部44aのみによる浅溝部72b、及び前記第2波状流路溝部44bのみによる浅溝部72cが連続して波形状に延在して形成される。
浅溝部72b、72cを介して互いに連通する深溝部72a間の間隔は、第1及び第2酸化剤ガス流路50、66の上流側と下流側、並びに第1及び第2燃料ガス流路36、58の上流側と下流側とでそれぞれ異なる。具体的には、図4に示すように、上流側(矢印C方向上方側)には、最小のピッチ間隔P1に設定される第1ピッチ領域42aが設けられ、中流部分には、中間のピッチ間隔P2に設定される第2ピッチ領域42bが設けられ、さらに下流側(矢印C方向下方側)には、最大のピッチ間隔P3に設定される第3ピッチ領域42cが設けられる。
図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材74が一体成形される。第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材76が一体成形されるとともに、第3金属セパレータ20の面20a、20bには、この第3金属セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材78が一体成形される。
第1金属セパレータ14は、燃料ガス入口連通孔32aと第1燃料ガス流路36とを連通する複数の外側供給孔部80a及び内側供給孔部80bと、燃料ガス出口連通孔32bと前記第1燃料ガス流路36とを連通する複数の外側排出孔部82a及び内側排出孔部82bとを有する。
第2金属セパレータ18は、燃料ガス入口連通孔32aと第2燃料ガス流路58とを連通する複数の供給孔部84と、燃料ガス出口連通孔32bと前記第2燃料ガス流路58とを連通する複数の排出孔部86とを有する。
発電ユニット12同士が互いに積層されることにより、一方の発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20との間には、矢印B方向に延在する冷却媒体流路44が形成される。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔32aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔34aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2金属セパレータ18の第1酸化剤ガス流路50及び第3金属セパレータ20の第2酸化剤ガス流路66に導入される。この酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路50に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード側電極26に供給されるとともに、第2酸化剤ガス流路66に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、図2に示すように、燃料ガス入口連通孔32aから外側供給孔部80aを通って第1金属セパレータ14の面14b側に移動する。さらに、燃料ガスは、内側供給孔部80bから面14a側に導入された後、第1燃料ガス流路36に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給される(図1参照)。
また、燃料ガスは、図2に示すように、供給孔部84を通って第2金属セパレータ18の面18b側に移動する。このため、図1に示すように、燃料ガスは、面18b側で第2燃料ガス流路58に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給される。
従って、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bでは、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bの各カソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、内側排出孔部82bを通って第1金属セパレータ14の面14b側に導出される。面14b側に導出された燃料ガスは、外側排出孔部82aを通って、再度、面14a側に移動し、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
また、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部86を通って面18a側に移動する。この燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
一方、上下一対の冷却媒体入口連通孔34aに供給された冷却媒体は、図4に示すように、一方の発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20との間に形成された冷却媒体流路44に導入される。この冷却媒体は、矢印B方向に移動しながら発電ユニット12を冷却した後、各冷却媒体出口連通孔34b、34bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、冷却媒体流路44は、第1波状流路溝部44aと第2波状流路溝部44bとが重なる深溝部72a、前記第1波状流路溝部44aのみによる浅溝部72b、及び前記第2波状流路溝部44bのみによる浅溝部72cが連続的に波形状に延在して構成されている。
そして、深溝部72a間のピッチ間隔は、第1及び第2酸化剤ガス流路50、66の上流側と下流側(矢印C方向)、並びに第1及び第2燃料ガス流路36、58の上流側と下流側とでそれぞれ異なっている。このため、冷却媒体流路44内では、矢印C方向に沿って圧損が変化し、冷却媒体の流量が調整されている。
具体的には、矢印C方向の上流側には、最小のピッチ間隔P1に設定される第1ピッチ領域42aが設けられ、矢印C方向の中流部分には、中間のピッチ間隔P2に設定される第2ピッチ領域42bが設けられ、さらに矢印C方向の下流側には、最大のピッチ間隔P3に設定される第3ピッチ領域42cが設けられている(図4参照)。
従って、発電ユニット12内において、他の領域に比べて多く発電している領域、すなわち、第1及び第2酸化剤ガス流路50、66の上流側及び第1及び第2燃料ガス流路36、58の上流側は、下流側に比べて多量の冷却媒体を供給して冷却することができる(図4参照)。ピッチ間隔が小さい程、圧損が小さくなるからである。
これにより、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bの発電部には、発電分布が形成されることがなく、例えば、前記第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bの乾燥による抵抗過電圧の増大や前記第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bの劣化を抑止することが可能になる。しかも、燃料電池スタック10は、簡単な構成で、出力及び発電安定性の向上が容易に図られるという効果が得られる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック90を構成する発電ユニット92の要部分解斜視説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
発電ユニット(単位セル)92は、電解質膜・電極構造体94を第1金属セパレータ96及び第2金属セパレータ98により挟持して構成される。電解質膜・電極構造体94は、固体高分子電解質膜22の両面にアノード側電極24とカソード側電極26とが設けられるとともに、前記アノード側電極24及び前記カソード側電極26は、同一の表面積に設定される。
第1金属セパレータ96の電解質膜・電極構造体94に向かう面14aには、第1燃料ガス流路36が形成される。第1金属セパレータ96の面14bには、第1燃料ガス流路36の裏面形状である冷却媒体流路44の第1波状流路溝部44aが形成される。
第2金属セパレータ98の電解質膜・電極構造体94に向かう面20aには、第2酸化剤ガス流路66が形成される。この第2金属セパレータ98の面20bには、第2酸化剤ガス流路66の裏面形状である冷却媒体流路44の第2波状流路溝部44bが形成される。
互いに隣接する発電ユニット92間には、一方の発電ユニット92を構成する第1金属セパレータ96の面14bと、他方の発電ユニット92を構成する第2金属セパレータ98の面20bとの間に、冷却媒体流路44が形成される。
このように構成される第2の実施形態では、冷却媒体流路44が、第1燃料ガス流路36の裏面形状と第2酸化剤ガス流路66の裏面形状とにより形成されており、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1及び第2の実施形態では、燃料ガスと酸化剤ガスとが平行流(同一方向の流れ)を構成しているが、これに限定されるものではない。例えば、燃料ガスと酸化剤ガスとは、対向流(逆方向の流れ)に設定してもよい。
10、90…燃料電池スタック 12、92…発電ユニット
14、18、20、96、98…金属セパレータ
16a、16b、94…電解質膜・電極構造体
22…固体高分子電解質膜 24…アノード側電極
26…カソード側電極 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…燃料ガス入口連通孔
32b…燃料ガス出口連通孔 34a…冷却媒体入口連通孔
34b…冷却媒体出口連通孔 36、58…燃料ガス流路
36a、44a、44b、50a、58a、66a…波状流路溝部
42a〜42c…ピッチ領域 44…冷却媒体流路
50、66…酸化剤ガス流路 72a…深溝部
72b、72c…浅溝部

Claims (4)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層される単位セルを備え、複数の前記単位セルが積層される燃料電池スタックであって、
    一方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って酸化剤ガスを供給する波形状酸化剤ガス流路が設けられるとともに、他方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って燃料ガスを供給する波形状燃料ガス流路が設けられ、
    互いに隣接する前記単位セル間には、前記波形状酸化剤ガス流路の裏面形状である第1裏面凹形状と前記波形状燃料ガス流路の裏面形状である第2裏面凹形状とが重なる深溝部、前記第1裏面凹形状のみによる浅溝部、及び前記第2裏面凹形状のみによる浅溝部が連続して波形状に延在する波形状冷却媒体流路が形成され、
    前記浅溝部を介して互いに連通する前記深溝部間の間隔は、少なくとも前記波形状酸化剤ガス流路又は前記波形状燃料ガス流路の上流側と下流側とで異なることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記第1及び第2裏面凹形状の波形状のピッチは、少なくとも前記波形状酸化剤ガス流路又は前記波形状燃料ガス流路の上流側ピッチ間隔が下流側ピッチ間隔よりも小さく設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記第1裏面凹形状と前記第2裏面凹形状とは、各波形状の互いに近接する側の山部同士が、前記積層方向に対して重なり合うことを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記波形状冷却媒体流路の冷却媒体流れ方向は、前記波形状酸化剤ガス流路及び前記波形状燃料ガス流路のガス流れ方向に交差する方向に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
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