JP6155711B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池に関する。
燃料電池は、電解質膜の両面に一対の電極を設けたもの(いわゆる膜電極接合体。以下MEA(Membrane Electrode Assembly)と記載)を一対のセパレータで挟持して構成した燃料電池セルを所定数積層することによって構成される。そして、セパレータは、燃料または酸化剤を流通させる流路となる凸部と、MEAと接触する凹部と、が複数設けられた波形形状を有し、上記凸部に燃料や酸化剤を流通させ、電気化学反応を発生させることによって発電が行われる。
燃料又は酸化剤が流れる凸部の形状は、流体力学等の観点において燃料電池の発電特性を左右することから当該凸部を含む波形形状については研究開発が鋭意行われている。上記波形形状に関する課題には、波形形状に均一に流体を供給することが難しく、これにより発電性能の向上が妨げられる、といったものがある。
セパレータに設けられた波形形状に均一に流体を供給する技術としては、例えば波形形状において流路となる部位の幅方向中央部の流路幅を酸化剤ガス流路では幅方向両端部の流路幅よりも大きくし、燃料ガス流路では幅方向両端部よりも小さくするといったものがある(特許文献1参照)。
特開2011−113785号公報
燃料電池セルを構成するセパレータは、隣接する燃料電池セルのセパレータと凸部同士が接触して溶接等によって接合される。しかしながら、特許文献1ではセパレータの波形形状の幅を変化させた際の、隣接して対向するセパレータ間の凸部の対応関係については考慮されていない。そのため、流路幅の広い凸部と幅の狭い凸部とが無秩序に接合されれば、接合を十分に行えないおそれがある。燃料電池は、燃料電池セルの積層方向に電気が流れるが、セパレータ同士の接合が不十分である場合、通電抵抗が高くなってしまい、これによって燃料電池の発電特性を低下させてしまうおそれがある、といった問題がある。
そこで本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、セパレータの波形形状が形成する流路を流れる燃料及び酸化剤等の流れを均一にし、かつ、隣接するセパレータ同士の通電性能をも良好な燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、アノードとカソードとを電解質膜の両側に接合したMEAが一対のセパレータによって挟持された燃料電池セルを複数積層した積層体を有する燃料電池である。上記セパレータは電気化学反応により発電を生じさせるための流体を流す流路部と、MEAと接触する接触部と、を各々MEAの面方向に複数並んで備えている。本発明では、隣接する一のセパレータと他のセパレータにおける流路部同士が対向して接触し、隣接する一のセパレータと他のセパレータにおいて対向する流路部は所定の流路幅を有する第1流路部をいずれのセパレータにも有し、隣接する一のセパレータと他のセパレータの少なくともいずれか一方は第1流路部よりも流路幅小さく流路の高さが第1流路部と同じである第2流路部を有し、第1流路部と第2流路部とが流路部と接触部の並ぶ方向に規則的に配列されることを特徴とする。また、本発明では隣接する一のセパレータと他のセパレータとが第1流路部において接合され、固着部が形成されることをも特徴とする。
上記構成を有する本発明によれば、第2流路部よりも流路幅の大きい第1流路部において隣接するセパレータ同士が接合されて固着部が形成されている。そのため、セパレータに流路幅の異なる第1流路部や第2流路部を形成した場合であっても、流路幅の大きい第1流路部同士を用いてセパレータ同士を接合できる。そのため、隣接するセパレータ同士を十分に接合させ、通電抵抗の増大を防止して通電性能を良好にできる。また、流路幅の異なる第1流路部と第2流路部とは流路部と接触部とが並ぶ方向に規則的に並べて配置されている。流路を流れる燃料や酸化剤の流れは隣接する流路の影響をも受けるため、流路幅の異なる第1流路部と第2流路部とを規則的に配列することによって、波形形状に複数設けられた流路部全体としての流れを平均化して燃料電池の発電特性を良好なものとすることができる。
本発明の実施形態1に係る燃料電池を示す斜視図である。 燃料電池の構成を示す分解斜視図である。 図3(A)は図2の3−3線に沿う、燃料電池のセル構造を示す要部拡大断面図であり、図3(B)は燃料電池セルを構成するセパレータをMEAと接触する側から見た平面図である。 同実施形態1に係るセパレータをMEAと接触する側から見た斜視図である。 同実施形態1に係るセパレータの変形例であって、流路幅の異なる第1流路部と第2流路部を有するセパレータと第1流路部のみを有するセパレータとを配置した状態を示す要部拡大断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は本発明の実施形態1に係る燃料電池を示す斜視図、図2は燃料電池の構成を示す分解斜視図、図3(A)は図2の3−3線に沿う、燃料電池のセル構造を示す要部拡大断面図であり、図3(B)は燃料電池セルを構成するセパレータをMEAと接触する側から見た平面図である。また、図4は同実施形態1に係るセパレータをMEAと接触する側から見た斜視図である。
図1〜図4を参照して本実施形態に係る燃料電池100は、アノード11bとカソード11cとを電解質膜11aの両側に接合したMEA11が一対のセパレータ12、13によって挟持された燃料電池セル10aを複数積層した積層体10を有するものである。セパレータ12、13は電気化学反応により発電を生じさせるための流体を流す流路25,26を形成する流路部21と、MEA11と接触する接触部22と、をMEA11の面方向に複数並んで備えている。図3(A)においてセパレータ12a、12b、13a、13bの流路部21は比較的流路幅の大きな第1流路部23と比較的流路幅の小さい第2流路部24とによって構成される。本実施形態において第1流路部23と第2流路部24とは流路部21及び接触部22の並ぶ方向に規則的に並べて配列されている。また、隣接するセパレータ13aとセパレータ12bとは第1流路部23において溶接等により接合されて固着部32が形成されている。以下、詳述する。
まず、本実施形態に係る燃料電池100について説明する。燃料電池100は、図2に示すように水素等のアノードガスと酸素等のカソードガスの反応により起電力を生じる単位電池セル(燃料電池セル)10aを所定数だけ積層して積層体10とし、積層体10の両端に集電板15a、絶縁板16及びエンドプレート17を配置している。
燃料電池セル10aは、図3(A)に示すようにMEA11と、MEA11の両面にそれぞれ配置されるセパレータ12、13と、枠体14と、を有する。以下、MEA11のアノード側に配置されるセパレータをアノードセパレータ12と称し、カソード側に配置されるセパレータをカソードセパレータ13と称する。
MEA11は、図3(A)に示すように例えば水素イオンを通す高分子電解質膜である固体高分子電解質膜11aと、アノード11bと、カソード11cと、を有する。MEA11は、アノード11bとカソード11cによって、固体高分子電解質膜11aをその両側から挟み込んだ積層構造となっている。アノード11bは、電極触媒層、撥水層、ガス拡散層と、を有し、薄板状に形成されている。カソード11cは、電極触媒層、撥水層、及びガス拡散層、を有し、アノード11bと同様に薄板状に構成されている。アノード11b及びカソード11cの電極触媒層は、導電性の担体に触媒成分が担持された電極触媒と高分子電解質を含んでいる。また、アノード11b及びカソード11cのガス拡散層は、例えばカーボンペーパー、又はカーボンフェルト等から形成されている。
枠体14は、電気絶縁性を有する樹脂等からなる長方形の板状部材である。枠体14は、MEA11の外周を保持する。枠体14の長手方向における一端部にはカソードガス供給口14a、媒体供給口14b、及びアノードガス供給口14cが貫通孔で形成されている。長手方向における他端にはアノードガス排出口14d、媒体排出口14e、及びカソードガス排出口14fが同様に貫通孔で形成されている。
集電板15aは、積層体10の両端にそれぞれ接合される。集電板15aは、例えば緻密質カーボンのようなガスを透過させない導電性部材から形成されている。集電板15aには電力取出部材15bが接続され、集電板15aで集電された電力を外部に取り出す。
絶縁板16は、積層体10の両端に配置されて集電板15aを絶縁する。絶縁板16は、長方形からなる板状に形成し、長手方向の一端にカソードガス供給口16a、媒体供給口16b、アノードガス供給口16cを貫通孔で形成し、長手方向における他端にアノードガス排出口16d、媒体排出口16e、及びカソードガス排出口16fを貫通孔で形成している。
エンドプレート17は、対になって一対の絶縁板16を両側から付勢した状態で担持する。エンドプレート17は、例えば金属からなり、中央部分には電力取出部材15bを取付ける切欠き部を形成している。エンドプレート17は、長方形からなる板状で形成し、長手方向の一端にカソードガス供給口17a、媒体供給口17b、アノードガス供給口17cを貫通孔で形成し、長手方向における他端にアノードガス排出口17d、媒体排出口17e、及びカソードガス排出口17fを貫通孔で形成している。
テンションプレート19a、19bは、燃料電池セル10aの積層方向における側面の中でもセル端子18が設置された面と当該面に対向する面を覆う平板状部材である。テンションプレート19a、19bのセルの積層方向における両端にはフランジ部が設けられ、両端からエンドプレート17にボルト等で締結することにより燃料電池セル10aが加圧される。
テンションガイド19c、19dは、テンションプレート19a、19bと直交する面に取り付けられる断面がコの字状の部材である。テンションガイド19c、19dが図1、図2におけるセルの横方向における側面に取付けられることによって、燃料電池セル10aの水平方向における位置ズレが防止される。
セパレータ12、13は、板厚の薄い導電性金属板を金型で所定形状に成形することにより形成される。セパレータ12、13は、図3(A)に示すように、発電に寄与するアクティブ領域(MEAと接する中央部分の領域)に、流路部21と接触部22とを交互に形成した波形形状(いわゆるコルゲート形状)を有する。なお、図3(A)ではセパレータを複数図示する都合上、アノードセパレータを12a、12bとして図示し、カソードセパレータを13a、13bとして図示している。
次にセパレータの波形形状を構成する流路部及び接触部について説明する。セパレータ12、13において、流路部21には水素等の燃料や酸素等の酸化剤が流れる。アノードセパレータ12の流路部21には、アノードガスを流通させるアノードガス流路25が形成される。同様に、カソードセパレータ13の流路部21には、カソードガスを流通させるカソードガス流路26が形成される。接触部22はMEA11と接触し、図3(A)に示すように隣接するセパレータ13aとセパレータ12bとを組み付けた際に流路部21と接触部22によって囲まれる空間31には水等の冷却媒体が流通する。
第1流路部23、第2流路部24、及び接触部22は、矩形状の枠体14の長辺に沿って伸延している。カソードガス供給口14a、16a、17a、媒体供給口14b、16b、17b、アノードガス供給口14c、16c、17cから供給されたアノードガス、カソードガス、及び冷却媒体は、第1流路部23、第2流路部24、または空間31のいずれかを通じ、アノードガス排出口14d、16d、17d、媒体排出口14e、16e、17e、及びカソードガス排出口14f、16f、17fに流通する。
燃料電池100の発電特性は、流路部21を流れるアノードガスやカソードガスの流れによる影響を受ける。よって、発電特性を良好にするにはアノードガスやカソードガスの流路となる流路部21を細くしたり、MEA11の長手方向又は幅方向に沿って流路の形状を変化させたりすればよいようにも思われる。しかし、発電特性については流路の形状以外にも燃料電池セル間の通電についても考慮する必要がある。流路の形状を変化させることによって隣接するセパレータ同士を十分に接合できなくなれば、燃料電池セル間の通電抵抗が高くなり、発電特性に影響を与えてしまう。
これに対し、本実施形態では流路部21を比較的流路幅の大きい第1流路部23と比較的流路幅の小さい第2流路部24によって構成し、隣接するセパレータ13a、12bを流路幅の大きい第1流路部23によって接合するように構成している。そのため、流路の形状を変化させた場合でも隣接するセパレータ同士を十分に接合することができ、通電抵抗の増加を抑制して発電特性を良好にすることができる。また、燃料や酸化剤の流路となる第1流路部23及び第2流路部24は、流路部21及び接触部22の並ぶ方向に規則的に配列している。流路を流れる流体の流れは、流路部21の形状単独によるものだけでなく、隣接する流路部21の形状の影響をも受ける。そのため、流路幅の大きい第1流路部23と流路幅の小さい第2流路部24とを規則的に並べることによって、複数の流路部全体としての流体の流れを平均化し、燃料電池の発電特性を良好なものとすることができる。
また、隣接するセパレータ12b、13aを第1流路部23によって接合することによって、セパレータ同士が接触する第1流路部23には固着部32が形成される。セパレータは、アルミやマグネシウム等の導電性の高い材料によって構成されるが、このようなセパレータを接合して固着部32を形成すれば、固着された第1流路部23においても電気の導通を確保でき、燃料電池セル間の電気の授受を確保して燃料電池としての電力の取出しを確保することができる。
また、隣接するセパレータ12b、13aを接合する方法は、従来のシームレス溶接やレーザー溶接、または接着によって行うことができる。このように本実施形態に係る流路幅の異なる流路部21を有するセパレータ12b、13aを特別の工法を用いることなく、従来の工法を用いて簡便に接合することができる。
図5は本実施形態に係るセパレータの変形例であって、流路幅の異なる第1流路部と第2流路部を有するセパレータと第1流路部のみを有するセパレータとを配置した状態を示す要部拡大断面図である。図3(A)ではアノードセパレータ12a、12b及びカソードセパレータ13a、13bのいずれにも第1流路部23及び第2流路部24を設けている。しかし、流路幅の大きい第1流路部23によって隣接するセパレータを接合できれば、第1流路部23及び第2流路部24の組み合わせは、図5に示すように隣接するセパレータのいずれか一方(図5ではカソードセパレータ13a、13b)のみであってもよく、他方のセパレータ12c、12dは第1流路部23のみによって構成してもよい。この場合においては接触部22の長さを調整することによって第1流路部23同士での接合を確保することができる。
燃料と酸化剤による電気化学反応ではカソードにおいて水素イオンと酸素イオンによって水が生成されるため、カソードの流路では流路内に発生した水を付着しにくくするために流体の流速を下げないようにすることが好ましい。そのため、対向するセパレータのいずれか一方を溝幅の大きい第1流路部23のみによって構成する場合には、アノードセパレータ13を第1流路部23のみとし、カソードセパレータ13は第1流路部23と第2流路部24とによって構成することが好ましい。流路幅の小さい第2流路部24は流速を比較的速くできるため、第2流路部24をカソード側に設けることによって発生した水を流路内に付着しないようにでき、アノードセパレータ12に流路幅が均一の従来のセパレータを用いたとしても燃料電池の発電特性を良好なものとすることができる。
また、図4に示すようにセパレータ12、13の流路には、流路内の断面形状を変化させる断面形状変化部27(流量調整部、流路幅減少部に相当)を設けており、断面形状変化部27によって流路内の断面形状は流体の流入側s1から流出側s2にかけて変化する。断面形状変化部27は、第1流路部23の流路内の流れ方向に沿って一定間隔で配置されている。本実施形態において断面形状変化部27は、流体の流れ方向において隣接する第1流路部23と同じ位相で設けられ、セパレータ全体としてはいわゆる千鳥形状のように配列されているが、これに限定されない。また、断面形状変化部27は、図3(B)に示すように曲面形状28とテーパ形状29とを有する。断面形状変化部27は、曲面形状28とテーパ形状29とによって周辺の第1流路部23の形状と連続的に接続されている。これによって、流路内の断面形状を急激にではなく徐々に変化させ、断面積の変化によるエネルギー損失をできるだけ少なくするように構成している。
流路となる流路部21の形状は、流路幅を小さく形成して断面積を小さくすることによって、流体の流速を下げないようにでき、これが燃料電池の発電特性を良好にする点において好ましいことがわかっている。燃料電池セル間の通電抵抗を抑制するために流路部21の流路幅を大きくすることと、流速を下げないように流路幅を小さくすることとはトレードオフの関係になっているが、流路内に断面形状変化部27を設けて流路内の断面形状を変化させることによって、ひとつの流路内に流路幅の広い部分と狭い部分とを併存させて、通電抵抗の増加と流速の低下を共に抑制することができる。
なお、本実施形態では燃料又は酸化剤の流れる側に断面形状変化部27を設けて流路内の断面形状及び流路幅を減少させている。しかし、流路幅の小さい第2流路部24において逆に流路内の断面積を増やす断面形状変化部を設けてもよい。このように構成することによって、第2流路部24においても隣接するセパレータ12bと、セパレータ13aとを流路幅の広い部位において溶接でき、通電抵抗の増加と流速の低下とを共に抑制することができる。
次に本実施形態に係る発明の作用、効果について説明する。
本実施形態に係る燃料電池100は、隣接するセパレータ12b、13aのいずれにも流路幅の大きい第1流路部23を設け、少なくとも一方に第1流路部23よりも流路幅の小さい第2流路部24を設けて、第1流路部23と第2流路部24とを流路部21と接触部22の並ぶ方向に規則的に配列し、隣接するセパレータ12bとセパレータ13aを比較的流路幅の大きい第1流路部23において接合するように構成している。
そのため、隣接するセパレータ12b、13aを比較的流路幅の大きい第1流路部23で接合することによって、流路幅の異なる流路部を設けた場合であっても燃料電池セル間における通電抵抗の増大を抑制することができる。また、第1流路部23と第2流路部24とは、流路部21及び接触部22の並ぶ方向に規則的に配列しているため、複数の流路部全体としての流体の流れを平均化して燃料電池の発電特性を良好にすることができる。
また、第1流路部23と第2流路部24との組み合わせはカソードセパレータ13aにのみ設け、第1流路部23のみはアノードセパレータ12bに設けるように構成することもできる。このように構成することによって、電気化学反応により発生した水が第2流路部24によって流路内に付着することを抑制でき、アノードセパレータ12bに流路幅の均一な従来のセパレータを用いても燃料電池の発電特性を良好にすることができる。
また、第1流路部23や第2流路部24には、断面形状変化部27を設けて流路内の断面形状を変化させて、流路内の断面積を増加させたり、減少させたりするように構成している。そのため、流路部21の流れ方向において断面形状変化部27の設けられた部位と設けられていない部位とで流路幅の大きい部位と小さい部位を作ることができ、通電抵抗の増加と流路内を流れる流体の流速の低下とを共に抑制することができる。
また、セパレータ12、13が導電性を有する材料で構成することによって、第1流路部23に設けられた固着部32は導電性を有することができる。これにより、燃料電池セル間の電気の授受を確保し、燃料電池としての電力の取り出しを確保することができる。
また、隣接するセパレータ12b、13aにおける第1流路部23同士の接合は、レーザー溶接、シームレス溶接、または接着等のいずれかによって行われるように構成している。そのため、本実施形態に係る流路幅の異なる流路部21を有するセパレータ12b、13aの接合を特別の工法を用いずに従来の工法によって簡便に行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態のみに限定されず、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
図3(A)においては第1流路部23、接触部22、第2流路部24、接触部22といったパターンで波形形状が構成されているが、これに限定されない。上記以外にも、第1流路部23、接触部22、第1流路部23、接触部22、第2流路部24、及び接触部22といったパターン等のように、第1流路部23及び/又は第2流路部24を複数個配置してパターンを構成するようにしてもよい。
10 積層体、
10a 燃料電池セル、
100 燃料電池、
11 MEA(膜電極接合体)、
11a 固体高分子電解質膜、
11b アノード、
11c、 カソード、
12、12a、12b、12c、12d アノードセパレータ、
13、13a、13b カソードセパレータ、
14 枠体、
15a 集電板、
15b 電力取出し部材、
16 絶縁板、
17 エンドプレート、
18 セル端子、
19a、19b テンションガイド、
19c、19d テンションプレート、
21 流路部、
22 接触部、
23 第1流路部、
24 第2流路部、
25 アノードガス流路、
26 カソードガス流路、
27 断面形状変化部(流量調整部、流路幅減少部)、
28 曲面形状、
29 テーパ形状、
31 冷却媒体の流れる空間、
32 固着部、
s1 流入側、
s2 流出側。

Claims (6)

  1. アノードとカソードとを電解質膜の両側に接合した膜電極接合体が一対のセパレータによって挟持された燃料電池セルを複数積層した積層体を有する燃料電池であって、
    前記セパレータは、電気化学反応により発電を生じさせるための流体を流す流路部と、前記膜電極接合体と接触する接触部と、を各々前記膜電極接合体の面方向に複数並んで備え、
    一の前記セパレータと隣接する他の前記セパレータとは前記流路部が対向して接触し、
    前記一のセパレータと隣接する前記他のセパレータにおける対向する前記流路部は、所定の流路幅を有する第1流路部をいずれの前記セパレータにも有し、前記一のセパレータと隣接する前記他のセパレータの少なくともいずれか一方に前記第1流路部よりも流路幅小さく流路の高さが前記第1流路部と同じである第2流路部とをさらに有し、
    前記第1流路部と、前記第2流路部と、は前記流路部及び前記接触部が並ぶ方向に規則的に並べて配列され、
    隣接する前記一のセパレータと前記他のセパレータとは前記第1流路部において接合されて固着部が形成されることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記セパレータは、前記膜電極接合体のアノード側に配置されるアノードセパレータと、前記膜電極接合体のカソード側に配置されるカソードセパレータと、を有し、
    前記アノードセパレータは、前記第1流路部のみを有する請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記第1流路部及び前記第2流路部は、燃料または酸化剤が流入する流入側と、前記燃料または前記酸化剤が流出する流出側と、を有し、
    前記第1流路部及び/又は前記第2流路部は、前記流入側から前記流出側にかけて前記第1流路部及び/又は前記第2流路部を流れる流体の流量を調整する流量調整部を有する請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 前記第1流路部は、燃料または酸化剤が流入する流入側と、前記燃料または前記酸化剤が流出する流出側と、を有し、前記流入側から前記流出側にかけて前記第1流路部の流路幅を部分的に減少させる流路幅減少部を備える請求項1または2に記載の燃料電池。
  5. 前記固着部は、レーザー溶接、シームレス溶接、または接着のいずれかにより形成される請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. 前記固着部は、導電性を有する請求項1からのいずれか1項に記載の燃料電池。
JP2013047980A 2013-03-11 2013-03-11 燃料電池 Expired - Fee Related JP6155711B2 (ja)

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