JP5559943B2 - 冷凍商品自動販売機 - Google Patents

Description

発明の詳細な説明

〔技術分野〕
本発明は、冷凍商品自動販売機に関し、より詳しくは、アイスクリーム、冷凍食品などのような冷凍商品を無人で販売できる冷凍商品自動販売機に関する。

〔背景技術〕
自動販売機は商品を無人で販売する機器であって、従来は、ティッシュ（ｔｉｓｓｕｅ）、飲料、コーヒーなど常温、高温、または冷蔵保管を必要とする商品を主に取り扱っていたが、近年は、アイスクリーム、冷凍食品などのように冷凍保管を必要とする商品まで取り扱うなどその取り扱い物品が一層多様化している。

図１は、従来の冷凍商品自動販売機の一例を示した図である。図１を参照すれば、冷凍商品自動販売機は外形を成す本体内部にアイスクリームなどのような冷凍商品３を冷凍保管し陳列する冷凍チャンバー２と、冷凍チャンバー２の冷凍状態を保持する冷凍サイクル１０と、を有する。冷凍サイクル１０は、冷凍チャンバー２の温度を一定に維持するためのもので、圧縮機１１、凝縮器１０、膨張バルブ、熱交換器１４などを含んで構成される。熱交換器１４は冷凍チャンバー２内部空気との熱交換を通じて冷凍チャンバー２内部を冷凍温度状態に維持する。

冷凍チャンバー２内には冷凍商品３を積載、陳列するための商品積載ユニット２０と、商品積載ユニット２０に積載された冷凍商品３を制御信号に応じて一つずつ払い出すための払出手段３０が備えられる。

冷凍チャンバー２の下部には払出手段３０によって商品積載主ニット２０から下向きに払い出された冷凍商品３を冷凍チャンバー２の外部へ排出する払出口が形成され、払出口には払出口を開閉する扉（図示せず）が設けられる。払出口を介して排出された冷凍商品３は案内ダクト４に沿って商品引出口４へ案内される。その後、ユーザーは商品引出口５へ移動された冷凍商品を取り出して取得することができる。

冷凍商品自動販売機は商品を自動で販売できるようにする自動販売機の一般的な構成を有するが、投入された金額の確認や残金を返却するためのコインメーカー（図示せず）と、商品を選択的に受け取るための商品選択ボタンが設けられた商品選択入力部（図示せず）と、既にプログラミングされた制御順に応じて制御動作を行なう制御部（図示せず）と、を有する。

自動販売機に電源が印加されると、冷凍チャンバー２の運転条件に応じて冷凍サイクル１０が動作して熱交換器１４を介して冷凍状態を維持し、コインメーカーを介して感知された金額に対応して商品選択番号が入力されると、制御部は該当商品が払い出されるよう払出手段３０及び払出口の扉を制御する。これによって、該当商品が積載された商品積載ユニット２０から下向きに払い出されて冷凍チャンバー２の外部へ移動し案内ダクト４に沿って商品引出口５へ移送される。

このような従来の冷凍商品自動販売機では冷凍商品３の販売のために払出口が開放されるとき、払出口を介して冷凍チャンバー２に外気が流入されて結氷が生ずるという問題がある。一般的な大気状態で空気は水分を含むが、外部から流入された空気は冷凍チャンバー２内の冷気と遭って温度が急下降し、これによって外気の中に含まれた湿気（水分）が急速に結氷される。冷凍チャンバー２の温度は一般的にマイナス１８〜２０℃を維持するので、外気が内部へ流入されれば温度が急下降されて、外気の中の湿気が結氷される。

冷凍チャンバー２の内部は、外部よりも気圧の低い状態を維持するので、冷凍チャンバー２の払出口の開放時に外気が急速に流入され、特に、外気が冷凍チャンバー２の冷気と初めて遭う地点である冷凍チャンバー２の下部に結氷が生成される確率が高い。冷凍商品３が販売されながら外気が流入される過程が繰り返されれば、結氷は段々成長して払出口を塞いだり扉を結氷させたり、冷凍チャンバー２の下部面に形成された結氷は、落下された冷凍商品が払出口に移動するのを妨害する。また、結氷が商品積載ユニット２０に形成される場合、冷凍商品３を商品積載ユニット２０にくっ付くようにすることで、商品が下向きに払い出される動作を妨害する。結氷が形成されれば、冷凍商品自動販売機には冷凍商品３の販売が不可能になるので、製品の信頼性に深刻な問題点を齎すようになる。

このような問題点を解決するために、特許文献１は、商品積載ユニットに冷凍商品が結氷でくっ付かないようにする方法などを開示しているが、外気の中の湿気が流入されることを遮断できないので、根本的な解決策になることはできない。このような冷凍商品自動販売機の問題点に因って、他の種類の製品を販売する自動販売機と異なり、冷凍商品を販売する自動販売機は広く普及されておらず、その解決策が求められている。

特許文献１：大韓民国公開実用新案第１９９５−０２８３４１号
〔発明の概要〕
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記のような問題点を解決するために案出されたものであって、冷凍チャンバー内の冷凍商品が冷凍チャンバーの外部へ排出されるとき、湿気が除去された乾空気が内部を詰めている乾空気チャンバーを経て商品引出口に排出されるようにし、乾空気チャンバーは外気が流入されてもその空気の中の湿気が除去されるように構成することで、冷凍商品の移動のために冷凍チャンバーの払出口の開放時に湿気が含有された空気ではなく、湿気が除去された乾空気が冷凍チャンバーに流入されるので、冷凍チャンバー内に外気の中の湿気が流入されて結氷が形成されるのを防止できる冷凍商品自動販売機を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕
上述した課題を解決するために、本発明は、冷凍商品が自動で販売される冷凍商品自動販売機に関するものであって、冷凍商品が冷凍状態を維持しつつ積載されており、下向きに形成された払出口を介して払出し可能な冷凍チャンバーと、内部に除湿された乾空気が保たれ、前記冷凍チャンバーの前記払出口と連通される引込口と、前記引込口を介して入ってきた冷凍商品が排出される排出口が形成され、前記引込口及び前記排出口には前記引込口及び前記排出口を開閉する引込扉及び排出扉を備えた乾空気チャンバーと、及び前記乾空気チャンバーの内部の空気を除湿させる除湿装置と、を有し、前記冷凍チャンバー内の冷凍商品が乾空気チャンバーを経て外へ排出される冷凍商品自動販売機を提供する。

本発明によると、前記乾空気チャンバーは前記冷凍チャンバー内部の温度よりも低い露点温度を維持し、これによって前記乾空気チャンバー内部の空気が前記引込扉の開放によって前記冷凍チャンバー内へ流入されても結氷を防止できる冷凍商品自動販売機を提供する。

本発明によると、前記除湿装置は、内部に除湿剤を有し、前記乾空気チャンバー内の空気が流入されて、さらに前記乾空気チャンバーに復帰する空気の流れによって除湿が行なわれる除湿機と、及び前記除湿機に内部に高温の空気を供給して前記除湿機内部の除湿剤を再生させる再生用ヒーター機を有する。

本発明によると、前記除湿装置は、第１の除湿機と第２の除湿機を含んで少なくとも２つの除湿機を有し、前記除湿機のうちいずれか一つは前記乾空気チャンバーと空気疎通可能に連結されて前記乾空気チャンバーから流入された空気の除湿を施した後、さらに乾空気チャンバーに向けて排出され、除湿動作を行なったいずれかの除湿機は外から導入された空気を加熱して高温の空気にする前記再生用ヒーター機と空気疎通可能に連結されて高温の空気が提供されて再生が行なわれ、再生を施した高温の空気は外へ放出されるよう、前記乾空気チャンバー、前記第１及び第２の除湿機、及び前記再生用ヒーター機の間の空気疎通を制御する方向切替バルブを有する。

本発明によると、前記引込扉及び前記排出扉は横方向に進退動作しながら前記引込口及び前記排出口を開閉するスライディング扉で形成される。

本発明によると、前記引込扉及び排出扉は、スライディング動作する扉板と、前記扉板を内部に含んで支持し、前記扉板の移動時に冷凍商品が自由落下方式で移動できるよう貫通ホールが形成された扉支持ブロックと、及び前記扉板にスライディング動作のための駆動力を制御するアクチュエーターを有し、前記排出扉の扉支持ブロックには前記引込扉の開放時に自由落下した冷凍商品を前記排出扉の扉支持ブロックに形成された貫通ホール上部に位置するようガイドする排出ガイドを有する。

〔発明の効果〕
本発明によると、冷凍チャンバー内で陳列保管される冷凍商品は水分が除去された乾空気チャンバーを経て商品引出口へ排出されることによって冷凍チャンバー内に水分が流入されるのを防止することができる。従って、冷凍商品販売中に流入される外気中の水分によって払出口などに結氷が形成されて冷凍商品が排出されない誤作動が発生することを防止することができ、冷凍商品自動販売機の安定的な運用が可能になる。

〔図面の簡単な説明〕
図１は、従来の冷凍商品自動販売機の概略的な断面図である。

図２は、本発明に係る冷凍商品自動販売機の概略的な断面図である。

図３は、本発明に係る冷凍商品自動販売機の乾空気チャンバーの透視斜視図である。

図４は、本発明に係る冷凍商品自動販売機の排出扉の分解平面図である。

図５は、本発明に係る冷凍商品自動販売機の排出扉の分解断面図である。

図６は、本発明に係る冷凍商品自動販売機の内部を示す側面図である。

図７は、本発明に係る冷凍商品自動販売機の除湿装置の連結関係を示すブロック構成図である。

〔発明の実施のための最良の形態〕
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。

図２は、本発明の実施形態に係る冷凍商品自動販売機の構成を示す概略的な正断面図である。

図面を参照すると、本発明の実施形態に係る冷凍商品自動販売機１００は本体１１０の内部にアイスクリーム、冷凍商品などのような冷凍商品が積載された冷凍チャンバー１２０と、冷凍チャンバー１２０から払出される冷凍商品が経由して外部へ排出され、内部に湿気が除去された乾空気が保たれる乾空気チャンバー１３０と、乾空気チャンバー１３０内部の空気の中の湿気を除去して乾空気状態を維持させる除湿装置１４０と、を有する。

本体１１０は冷凍商品自動販売機の外形を成し、一般的な自動販売機のように冷凍チャンバー内部を示したり、販売される商品を見せる陳列窓が備えられ、金額が投入される投入口と残金が返却される返却口を備え、投入された金額の確認や残金を返却するためのコインメーカー（図示せず）と、商品を選択的に受け取るための商品選択ボタンが備えられた商品選択入力部（図示せず）、既にプログラミングされた制御順に沿って全体的な制御動作を行なう制御部（図示せず）を有する。

冷凍チャンバー１２０は断熱壁１２１によって囲まれており、アイスクリームなどのような冷凍商品が冷凍状態で積載陳列保管される。冷凍チャンバー１２０は冷凍商品を積載する商品積載ユニット１２２と、商品積載ユニット１２２に積載された冷凍商品は制御信号によって下向きに払い出す払出ユニット１２３を有する。商品積載ユニット１２２と払出ユニット１２３は自動販売機分野で様々な技術が公知されている。

冷凍チャンバー１２０は冷凍サイクル（図示せず）によって一般的にマイナス１８〜２０℃を維持するよう制御される。ユーザーが本体１１０の商品選択ボタンを押下すると、払出ユニット１２３が動作して商品積載ユニット１２２に位置する冷凍商品のうち選択された冷凍商品を動かして下に冷凍チャンバー１２０の底面に落ちるようにして次の冷凍商品のための販売待機をする。

冷凍チャンバー１２０の底面には冷凍商品が冷凍チャンバー１２０の外部へ排出される払出口１２５が備えられる。冷凍チャンバー１２０の下部はホッパー形態で払出口１２５に向けて傾斜された傾斜面１２４で形成され、商品積載ユニット１２２から下に落ちた冷凍商品が傾斜面１２４に沿って払出口１２５へ移動できるようにする。

本発明によると、冷凍チャンバー１２０の下部には乾空気チャンバー１３０が備えられる。図３は本発明に係る冷凍商品自動販売機の乾空気チャンバーの透視斜視図で、図４は排出扉の分解平面図で、図５は排出扉の分解断面図である。

図面を参照すると、乾空気チャンバー１３０は冷凍チャンバー１２０から払い出された冷凍商品が商品引出口１５０に移動する前に経由する所で、内部に水分が除去された、即ち、除湿された乾空気が保たれる。乾空気チャンバー１３０は除湿装置１４０と空気が疎通されるように連結される。除湿装置１４０は乾空気チャンバー１３０内部の空気が除湿された状態を維持する。乾空気チャンバー１３０は冷凍チャンバー１２０へ外気が流入される遮断部として機能する。

乾空気チャンバー１３０の構成を見てみると、乾空気チャンバー１３０は、上部面に冷凍チャンバー１２０の払出口１２５と連通される引込口１３１と前記引込口１３１を介して内部に入ってきた冷凍商品が外部へ排出される排出口１３２を備える。

乾空気チャンバー１３０は、引込口１３１及び排出口１３２での冷凍商品の引込及び排出を制御するための引込扉１３４及び排出扉１３５を備える。引込扉１３４は引込口１３１を開閉して冷凍チャンバー１２０から乾空気チャンバー１３０へ冷凍商品が導入されるのを断続し、排出扉１３５は排出口１３２を開閉して乾空気チャンバー１３０から商品引出口１５０へ冷凍商品が排出されるのを断続する。

引込扉１３４及び排出扉１３５は冷凍商品の出入りを断続することとともに空気の流動を断続する。冷凍チャンバー１２０で商品が選択され、下に落ちて払出口１２５へ移動すると、引込扉１３４が開放されて冷凍商品が乾空気チャンバー１３０へ移動し引込扉１３４が閉まる。この時、乾空気チャンバー１３０内部の乾空気が冷凍チャンバー１２０へ流入されるが、乾空気チャンバー１３０内部の空気は除湿された乾空気なため、冷凍チャンバー１２０内部に流入されても露が形成されて結氷されるのを防止することができる。その後、排出扉１３５が開放されて乾空気チャンバー１３０内部の冷凍商品が商品引出口１５０へ移動するようにし、排出扉１３５は閉まる。この時、商品引出口１５０を介して外気が乾空気チャンバー１３０内部へ流入されるが、引込扉１３４が既に閉まった状態であるので冷凍チャンバー１２０へは流入されない。

乾空気チャンバー１３０内部に流入された外気は、乾空気チャンバー１３０内部に保たれる乾空気と混合されて除湿装置１４０に移動して湿気が除去される。従って、次のユーザーがさらに自動販売機を使用して、引込扉１３４が開放され、これによって冷凍商品が払出口１２５を介して再び乾空気チャンバー１３０へ導入されても湿気は冷凍チャンバー１３０へ流入されることはできない。これによって冷凍チャンバー１２０内に湿気が流入されて結氷するのを防止することができる。

本発明によると、引込扉１３４と排出扉１３５は横方向移動しながら開閉されるスライディング扉で構成される。

図４及び図５に示された排出扉１３５を参照して引込扉１３４及び排出扉１３５の構造を見てみると、排出扉１３５は扉支持ブロック１３６と扉支持ブロック１３６の内部でスライディング可能に進退動作するよう結合された扉板１３７を有する。扉支持ブロック１３６は上部板１３６ａと下部板１３６ｂが結合されて形成されたもので、その内部に横方向に進退動作する扉板１３７を有する。

扉板１３７は制御部によって制御されるアクチュエーター１３８により駆動力が提供されて動作する。アクチュエーター１３８は扉支持ブロック１３６の下部板１３６ｂに結合され、駆動軸にピニオンギア１３８ａを備える。ピニオンギア１３８ａは、下部板１３８ｂに形成されたギアホール１３６ｃを介して扉板１３７の下部に長手方向に形成されたラック部１３７ａに噛み合う。従って、アクチュエーター１３８の正逆駆動に応じて扉板１３７が進退動作する。

扉支持ブロック１３６には扉板１３７が開放されると、その上に位置した冷凍商品が通過されるようにする貫通ホール１３６ｄが形成される。本実施形態によると、扉支持ブロック１３６は上部板１３６ａ及び下部板１３６ｂの結合で形成されるので、上部板１３６ａと下部板１３６ｂそれぞれに貫通ホール１３６ｄが形成される。

本発明によると、排出扉１３５の上部、より詳しくは、上部板１３６ａの上部には貫通ホール１３６ｄと一致する円筒型の排出ガイド１３９を有する。従って、引込扉１３４の開放によって乾空気チャンバー１３０内部に落下した冷凍商品は、排出口１３２の上部に位置した排出ガイド１３９内部へ入り、排出扉１３５が開放されると、排出口１３２を介して排出されることができる。排出ガイド１３９は周面に多数の通孔１３９ａが設けられた筒で形成されるので、排出ガイド１３９の内部に乾空気は同一に維持される。

本発明によると、引込扉１３４、より詳しくは、引込扉１３４の扉板には物体感知センサー（図示せず）が設けられる。従って、冷凍商品が引込扉１３４に到達すると、物体感知センサーの感知によって引込扉１３４が開放される。引込口１３１を介して乾空気チャンバー１３０内部に導入された冷凍商品は落下して引込口１３１の下に設けられた排出ガイド１３９内部に入る。排出扉１３５は引込扉１３４が開放された後、設定時間以降に自動で開くよう設定されるので、冷凍商品が排出ガイド１３９内部に入った後、排出扉１３５が開き、排出口１３１を介して冷凍商品は商品引出口１５０に移動する。

図６は本発明に係る冷凍商品自動販売機の内部を示す側面図で、図７は本発明に係る冷凍商品自動販売機の除湿装置の連結関係を示すブロック構成図である。

図２、図６及び図７を参照すると、本体１１０の内部には冷凍チャンバー１２０の一側に除湿装置１４０を備える。除湿装置１４０は、除湿剤が充填された除湿機１４１、１４２と、除湿剤を再生するための高温空気を生産する再生用ヒーター機１４４を有し、空気の流動のためのブロワ（ｂｌｏｗｅｒ）１４６、１４７と、空気の流れを制御する方向切替バルブ１４８を有する。

第１の除湿機及び第２の除湿機１４２は、円筒型容器の内部に除湿剤が充填されて構成される。除湿剤が充填された除湿機１４１、１４２の内部に空気を通過させれば、空気の中に含まれた水分が除湿剤の数多くの微細な孔に吸着されて空気の中の水分が除去される除湿が行なわれる。

再生用ヒーター機１４４は、円筒型容器の内部にヒーターを備えて形成され、外部から流入された空気を加熱して高温の空気を形成する。水分が吸着された除湿剤に再生用ヒーター機１４４に前記形成された高温の空気を通過させれば、高温の空気が水分を蒸発させて保った状態に排出され、このような過程を通じて除湿剤の水分が除去される再生が行なわれる。再生用ヒーター機１４４に空気が流入される経路にはフィルター１４３が設けられて外気の中の埃などの異物を除去する。

ブロワは、乾空気チャンバー１３０と除湿機１４１、１４２との間で空気を循環させる駆動力を提供する第１のブロワ１４６と、除湿機１４１、１４２と再生用ヒーター機１４４との間で空気を循環させる駆動力を提供する第２のブロワ１４７を有する。

第１または第２の除湿機１４１、１４２で除湿された乾空気、即ち乾空気が乾空気チャンバー１３０に再び復帰する経路には、乾空気が集められる乾空気貯蔵タンク１４９をさらに備える。乾空気著層タンク１４９によって乾空気チャンバー１３０内部に外気が多量に流入されても安定的な対応が可能になる。

方向切替バルブ１４８は、乾空気チャンバー１３０内部の空気または再生用ヒーター１４４の高温の空気を第１の除湿機１４１または第２の除湿機１４２へ流入されるよう空気の流れを制御する第１の方向切替バルブ１４８ａと第１または第２の除湿機１４１、１４２で通過した空気を外部へ放出したりまたは乾空気貯蔵タンク１４９に提供する第２の方向切替バルブ１４８ｂを有する。

本発明に実施形態において方向切替バルブ１４８は、第１及び第２の方向切替バルブ１４８ａ、１４９ａが一体に組み立てられたバルブ装置と説明されているが、分離して設けられることもでき、様々なバルブ装置の組合せが可能だ。

乾空気チャンバー１３０は、方向切替バルブ１４８を介して第１の除湿機１４１または第２の除湿機１４２に内部空気を提供する。乾空気チャンバー１３０から排出された空気の流れは第１の方向切替バルブ１４８ａによって制御されて第１の除湿機１４１及び第２の除湿機１４２のうちいずれか一つに流入され、除湿が行なわれた後、さらに乾空気チャンバー１３０に流入される空気の流れは第２の方向切替バルブ１４８ｂによって制御され、第１の除湿機１４１及び第２の除湿機１４２のうちいずれか一つで除湿された空気が乾空気貯蔵タンク１４９を経てチャンバー１３０に流入される循環が行なわれる。

要するに、第１除湿機１４１で除湿が行なわれるよう制御機によって制御されると、乾空気チャンバー１３０内の空気は第１のブロワ１４６のブローイングによって第１の方向切替バルブ１４８ａを経て第１の除湿機１４１に流入される。流入された空気の中の湿気は、除湿剤に吸着されて水分が除去され、第２の方向切替バルブ１４８ｂと乾空気貯蔵タンク１４９を経て乾空気チャンバー１３０内にさらに流入される。

第１の除湿機１４１を介して除湿サイクルが行なわれる場合、第２の除湿機１４２では再生の動作が行なわれる。第２のブロワ１４７はブローイングによって外気がフィルター１４３により浄化されて再生用ヒーター機１４４へ流入される。流入された空気は再生用ヒーター機１４４により加熱されて高温の空気となり、第１の方向切替バルブ１４８ａを経て第２の除湿機１４２へ流入される。高温の空気は第２の除湿機１４２内の除湿剤に吸着された水分を蒸発させて除湿剤を再生させ、第２の方向切替バルブ１４８ｂを経て外部へ排出される。

所定の設定時間が経過すると、制御機は方向切替バルブ１４８を制御して第２の除湿機１４２を介して除湿サイクルが行なわれ、第１の除湿機１４１を介して再生サイクルが行なわれる。

本発明によると、第１及び第２の除湿機のうちいずれか一つによって除湿が行なわれるとき、残りの除湿機では再生が行なわれるため、乾空気チャンバー１３０内の空気を乾空気にする工程が仕切り無く連続的に行われることによって、安定的な乾空気の供給が可能になる。

本発明の実施形態によると、乾空気チャンバー１３０には内部空気の露点を測定するための露点測定器１３３が備えられ、制御機は乾空気チャンバー１３０内部の露点が冷凍チャンバー１２０の温度よりも低く維持されるよう除湿装置１４０を駆動する。

即ち、冷凍チャンバーの温度がマイナス１８〜２０℃を維持するとき、乾空気チャンバー１３０は露点がマイナス３０〜４０℃を維持するよう制御される。乾空気チャンバー１３０内部空気の露点が冷凍チャンバー１２０の温度よりも低いので、引込扉１３４が開放されて乾空気チャンバー１３０内部の空気が冷凍チャンバー１２０に流入されても結氷が形成されることはできない。

排出扉１３５が開放されるにつれて流入された外気は乾空気チャンバー１３０と除湿装置１４０との間の空気循環によって水分が除去されるだけでなく、乾空気チャンバー１３０内部の露点が冷凍チャンバーの温度よりも十分に低く維持される場合、排出扉１３５の開閉によって外気が瞬時に流入されても露点の上昇を最少化することができる。

従って、消費者が連続的に自動販売機を通じて冷凍商品を購買するとしても、冷凍チャンバー１２０内部に流入される空気により結氷が形成されるのを防止することができる。また乾空気貯蔵タンク１４９を介して乾空気が安定的に供給されるので、乾空気チャンバー１３０の露点も安定的に維持することができる。実施形態により露点測定器が備えられなくても乾空気チャンバー１３０内の空気循環サイクルが季節別外部温度を勘案して設定されることによって、乾空気チャンバー１３０内部の露点を一定に維持することができる。

本発明によると、乾空気チャンバー１３０は外気と類似した常温状態を維持しながらも空気の中の水分が除去された乾空気状態を維持するので、冷凍商品が自動で販売される過程で冷凍チャンバー１２０に結氷が形成されるのを効率良く防止することができる。

冷凍商品は乾空気チャンバー１３０を介して商品引出口１４０へ排出され、ユーザーは商品引出口１５０を介して洗濯した冷凍商品を受け取る。

〔符号の説明〕
１１０ 本体
１２０ 冷凍チャンバー
１２５ 払出口
１３０ 乾空気チャンバー
１３１ 引込口
１３２ 排出口
１３４ 引込扉
１３５ 排出扉
１３６ 扉支持ブロック
１３７ 扉板
１３８ アクチュエーター
１３９ 排出ガイド
１４０ 除湿装置
１４１ 第１の除湿機
１４２ 第２の除湿機
１４４ 再生用ヒーター機
１４８ 方向切替バルブ
１５０ 商品引出口

従来の冷凍商品自動販売機の概略的な断面図である。 本発明に係る冷凍商品自動販売機の概略的な断面図である。 本発明に係る冷凍商品自動販売機の乾空気チャンバーの透視斜視図である。 本発明に係る冷凍商品自動販売機の排出扉の分解平面図である。 本発明に係る冷凍商品自動販売機の排出扉の分解断面図である。 本発明に係る冷凍商品自動販売機の内部を示す側面図である。 本発明に係る冷凍商品自動販売機の除湿装置の連結関係を示すブロック構成図である。

Claims (4)

1. 冷凍商品が自動で販売される冷凍商品自動販売機であって、
   冷凍商品が冷凍状態を維持しつつ積載されており、下部に形成された払出口を介して冷凍商品が払い出される冷凍チャンバーと、
   前記冷凍チャンバーから払い出された冷凍商品が導入されて排出される所で、内部に除湿された乾空気が保たれ、前記冷凍チャンバーの前記払出口と連通されて冷凍商品が引き込まれる引込口と、前記引込口を介して入ってきた冷凍商品が排出される排出口と、前記引込口及び前記排出口をそれぞれ開閉するよう設けられる引込扉及び排出扉を有する乾空気チャンバーと、及び
   前記乾空気チャンバーの内部の空気の中の湿気を除去する除湿装置を有し、
   前記除湿装置は、
   空気の中の湿気を吸着して除去し、高温の空気によって再生可能な除湿剤が内部に含まれ、前記乾空気チャンバー内部の空気が流入されて前記除湿剤を通過しながら除湿が行なわれた後に排出される除湿機であって、第１及び第２の除湿機を有する少なくとも２つの除湿機と、
   前記除湿機が除湿動作を行なわないときに前記除湿機に内部に供給される高温の空気を生産して供給することによって吸着された除湿剤を再生させる再生用ヒーター機と、
   前記除湿機のうちいずれか一つは前記乾空気チャンバーと空気疎通可能に連結されて前記乾空気チャンバーから流入された空気の除湿が行なわれた後、さらに前記乾空気チャンバーに向けて排出され、除湿動作を行なっていない他のいずれかの除湿機は外から導入された空気を加熱して高温の空気とする前記再生用ヒーター機と空気疎通可能に連結されて高温の空気が提供されて再生が行なわれるよう、前記乾空気チャンバー、前記第１及び第２の除湿機、及び前記再生用ヒーター機間の空気疎通を制御する方向切替バルブを有することを特徴とする冷凍商品自動販売機。
2. 前記乾空気チャンバーは、前記除湿装置によって前記冷凍チャンバー内部の温度よりも低い露点を有するよう空気の中の湿気を除去することを特徴とする請求項１に記載の冷凍商品自動販売機。
3. 前記引込扉及び前記排出扉は横方向に進退動作しながら前記引込口及び前記排出口を開閉するスライディング扉で形成されることを特徴とする請求項１に記載の冷凍商品自動販売機。
4. 前記引込扉及び排出扉は、
   スライディング動作しながら引込口または排出口を開閉する扉板と、
   前記扉板を内部に含んで支持し、前記扉板の移動時に冷凍商品が自由落下方式で移動できるよう貫通ホールが形成された扉支持ブロックと、及び
   前記扉板にスライディング動作のための駆動力を提供するアクチュエーター（ａｃｔｕａｔｏｒ）を有し、
   前記排出扉の扉支持ブロックには前記引込扉の開放時に自由落下した冷凍商品を前記排出扉の扉支持ブロックに形成された貫通ホール上部に位置するようガイドする排出ガイドを有することを特徴とする請求項１に記載の冷凍商品自動販売機。

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