JP5557676B2 - インヒビタスイッチ装置 - Google Patents

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本発明は、セレクトレバーと連動して可動接点を接点板に沿って摺動させることにより電気信号を形成させ、当該電気的回路に基づいてセレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチ装置に関するものである。
自動車などの車両における自動変速機には、セレクトレバーの変速位置を検出すべく、通常、そのミッションケースにインヒビタスイッチ装置を構成する端子台が固定されている。かかるインヒビタスイッチ装置は、自動変速機のミッションケースに固定される端子台と、該端子台に形成された接点板と、車両のセレクトレバーと連動して接点板に沿って動作する操作部と、該操作部に形成され、接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点とを具備していた。
このうち、操作部は、端子台において回動可能に取り付けられるとともに、車両のセレクトレバーと連動する軸部材を一方の開口側から挿通可能な挿通孔が形成され、当該軸部材の回転動作に応じて接点板の延設方向に可動接点が動作するよう構成されていた。また、接点板及び操作部は、カバー部材によって覆われることにより略密閉状態とされており、防水及び防塵等が図られていた。
而して、軸部材の動作に伴って操作部が動作すると、その可動接点の接点板との接触位置に応じて電気的回路が形成され、当該電気的回路に基づいてセレクトレバーの変速位置を検知することができるよう構成されているのである。従って、当該検知に基づき自動変速機の動力伝達経路をセレクトレバーの変速位置に対応させて制御することができる。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、上記従来のインヒビタスイッチ装置においては、軸部材が挿通される操作部の挿通孔が専ら一方の側から当該軸部材を挿通可能とされている(軸部材の挿通方向が決まっている)ため、ミッションケースに対する取付面が一義的に決まってしまうという不具合があった。即ち、従来においては、ミッションケースに対してインヒビタスイッチ装置の取付面を表裏逆にして取り付けようとした場合、操作部の挿通孔に軸部材を挿通させることができないので、別個新たなインヒビタスイッチ装置を取り付けることとなってしまい、汎用性に欠けてしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ミッションケースに対して取付面を表裏逆にして取り付け可能とすることができ、汎用性を向上させることができるインヒビタスイッチ装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、車両の自動変速機のミッションケースに固定されるとともに、所定の部位に接点板が形成された端子台と、該端子台に動作可能に取り付けられるとともに、車両のセレクトレバーと連動する軸部材の挿通部が挿通可能な挿通孔が形成され、当該軸部材の回転動作に応じて前記接点板の延設方向に回動動作する操作部と、該操作部に形成され、前記接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点と、前記接点板及び操作部を覆いつつ前記端子台に取り付けられ、当該接点板及び操作部を略密閉するためのカバー部材とを具備し、前記電気的回路に基づいて前記セレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチ装置において、前記操作部の挿通孔は、前記軸部材の挿通方向に対して中央部位が当該軸部材の挿通部の外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位から上下方向に対してそれぞれテーパ面が形成されつつ開口して成るものとされ、前記挿通孔の中央部位における内壁面には、前記軸部材の挿通部を挿通させる過程で押圧されて潰され得るリブが当該軸部材の挿通方向に延設され、且つ、前記軸部材の挿通部は、平坦な面及び弧状の面が側面に形成された断面小判型とされるとともに、当該挿通部の平坦な面により前記リブが押圧されて潰されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のインヒビタスイッチ装置において、前記リブは、その両端にそれぞれ傾斜面を有して成ることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のインヒビタスイッチ装置において、前記挿通孔に挿通された軸部材の先端と係合可能な係合孔が一端部に形成されるとともに、前記端子台に形成された位置決め用孔に挿通可能な位置決めピンを挿通させ得る挿通孔が他端部に形成された位置決め部材にて、前記端子台の前記ミッションケースに対する取付時の位置決めを行うものとされ、当該位置決め用孔は、前記位置決めピンの挿通方向に対して中央部位が当該位置決めピンの外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位から上下方向に対してそれぞれテーパ面が形成されつつ開口して成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、操作部の挿通孔は、軸部材の挿通方向に対して中央部位が当該軸部材の挿通部の外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位から上下方向に対してそれぞれテーパ面が形成されつつ開口して成るので、ミッションケースに対して取付面を表裏逆にして取り付け可能とすることができ、汎用性を向上させることができる。
さらに、挿通孔の中央部位における内壁面には、軸部材を挿通させる過程で押圧されて潰され得るリブが当該軸部材の挿通方向に延設されたので、挿通孔に挿通した軸部材をより強固に固定させることができる。
請求項の発明によれば、リブは、その両端にそれぞれ傾斜面を有して成るので、挿通孔に対して何れの方向から軸部材を挿通させる場合であっても、容易且つスムーズに当該軸部材を挿通させることができる。
請求項の発明によれば、位置決め用孔は、位置決めピンの挿通方向に対して中央部位が当該位置決めピンの外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位から上下方向に対してそれぞれテーパ面が形成されつつ開口して成るので、ミッションケースに対するインヒビタスイッチ装置の取り付け時において、ミッションケースに対して取付面を表裏逆にして取り付けた場合であっても、当該インヒビタスイッチ装置の位置決め作業を容易且つ精度良く行わせることができる。
本発明の実施形態に係るインヒビタスイッチ装置を示す斜視図 同インヒビタスイッチ装置を示す分解斜視図 同インヒビタスイッチ装置を示す分解斜視図 同インヒビタスイッチ装置を示す平面図、側面図及び裏面図 図4におけるV−V線断面図 同インヒビタスイッチ装置における操作部を示す裏面図及び側面図 同インヒビタスイッチ装置における操作部に形成された挿通孔を示す平面図 図7におけるVIII−VIII線断面図 図7におけるIX−IX線断面図 同インヒビタスイッチ装置における軸部材を示す側面図および正面図 同インヒビタスイッチ装置における挿通孔に軸部材を挿通させた状態を示す図であって、(a)挿通孔の一方の側の開口から軸部材を挿通させた状態、(b)挿通孔の他方の側の開口から軸部材を挿通させた状態、を示す断面図 同インヒビタスイッチ装置における端子台に形成された位置決め用孔を示す平面図 図12におけるXIII−XIII線断面図 同インヒビタスイッチ装置で用いられる位置決め部材を示す平面図 同インヒビタスイッチ装置で用いられる位置決めピンを示す側面図及び正面図 同インヒビタスイッチ装置における位置決め作業時の状態を示す図であって、挿通孔の一方の側の開口から軸部材を挿通させた状態のときの位置決め作業を示す断面模式図 同インヒビタスイッチ装置における位置決め作業時の状態を示す図であって、挿通孔の他方の側の開口から軸部材を挿通させた状態のときの位置決め作業を示す断面模式図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るインヒビタスイッチ装置は、セレクトレバーと連動して可動接点を接点板に沿って摺動させることにより電気信号を形成させ、当該電気的回路に基づいてセレクトレバーの変速位置を検知するためのもので、図1〜10に示すように、樹脂成形品などから成る端子台1と、金属製の接点板2と、樹脂成形品などから成る操作部3と、金属製の可動接点4と、樹脂成形品などから成るカバー部材5とから主に構成されている。
端子台1は、自動車等の車両が具備する自動変速機のミッションケース(不図示)に固定されるとともに、所定の部位に接点板2(図2参照)が形成されたものである。かかる接点板2は、例えば導電性の金属板をプレス等で抜き及び折り曲げ加工して所定形状(本実施形態においては、円弧状)とされたものから成り、その端部(端子部)が端子台1のコネクタ部1cに位置するよう設定されている。
これにより、外部機器等(例えばミッションケース内に配設されたコントローラ等)に形成された外部コネクタ(不図示)をコネクタ部1cの端子部に接続すれば、インヒビタスイッチ装置の検知信号を外部機器等に送信し得るようになっている。従って、例えば当該外部機器に送信された検知信号に基づき、自動変速機の動力伝達経路を制御することができる。
また、端子台1の所定部位(操作部3が組み付けられた際の当該操作部3の回動軸部3aに対応する部位)には、表裏を貫通させた孔部1aが形成されているとともに、ビスNを挿通させ得る複数の挿通孔aが形成されている。更に、端子台1の他の部位には、表裏を貫通させた位置決め用孔1bが形成されており、本インヒビタスイッチ装置をミッションケースに取り付ける際、当該位置決め用孔1bに位置決めピン10(図15参照)を挿通して位置決めさせ得るようになっている。尚、位置決め作業の詳細については、後述することとする。
操作部3は、端子台1に動作可能(本実施形態においては回動可能)に取り付けられるとともに、車両のセレクトレバーと連動する軸部材8(図10参照)が挿通可能な挿通孔3aaが形成され、当該軸部材8の動作に応じて接点板2の延設方向に動作(回動)するものである。より具体的には、操作部3は、図6に示すように、挿通孔3aaが形成された回動軸部3aと、該回動軸部3aから側方に延設されたアーム部3bとから主に構成されており、回動軸部3aを中心として回動可能に端子台1に取り付けられている。
この回動軸部3aには、図7〜9に示すように、その回動軸方向に沿って挿通孔3aaが延設されており、かかる挿通孔3aaに軸部材8が挿通して取り付けられるようになっている。軸部材8は、例えば金属製丸棒を切削加工して所望形状とした軸状の部材から成り、セレクトレバーと連結して車両側に取り付けられるとともに、当該セレクトレバーの動作と連動して回転可能とされたもので、図10に示すように、断面が小判型とされた挿通部8aと、断面が円形とされた基端部8bと、該基端部8bから軸方向に突出した凸部8baとから主に構成されている。
また、アーム部3bには、操作部3の回動動作に伴って接点板2上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点4が取り付けられている。かかる可動接点4は、図2、3に示すように、コイルバネ7の一端に当接した状態とされて組み付けられており、当該コイルバネ7にて、常時、接点板2側に付勢された状態とされている。尚、図中符号6は、コイルバネ7の他端に取り付けられたスチールボールを示しているとともに、符号rは、Oリング等のシール部材を示している。
カバー部材5は、接点板2及び操作部3を覆いつつ端子台1に取り付けられ、当該接点板2及び操作部3を略密閉するためのもので、操作部3を回動自在に収容させる収容凹部5aが形成されている。かかる収容凹部5a内の所定部位(操作部3が組み付けられた際の当該操作部3の回動軸部3aに対応する部位)には、表裏を貫通させた孔部5bが形成されているとともに、ビスNを螺合させ得る複数のネジ穴bが形成されている。また、収容凹部5aの周縁に沿って溝5cが形成されており、かかる溝5cにパッキンPが嵌め込み可能とされている。
而して、シール部材rを介して回動軸部3aを孔部1a及び孔部5bにそれぞれ嵌め込んだ状態で、ビスNにて端子台1及びカバー部材5を組み付けることにより、図5に示すように、当該回動軸部3aと孔部1a及び孔部5bの開口縁部との間のシールがシール部材rにてなされるとともに、パッキンPにて収容凹部5aのシールがなされるようになっている。これにより、収容凹部5a内を略密閉状態に保持することができ、当該収容凹部5a内の接点板2及び操作部3を略密閉することができる。尚、カバー部材5には、ボルト(不図示)を挿通可能なボルト孔5dが形成されており、かかるボルト孔5dに挿通させたボルトをミッションケース側に螺着させることにより、インヒビタスイッチ装置全体を固定可能とされている。
更に、回動軸部3aを孔部1a及び孔部5bにそれぞれ嵌め込んだ状態で、ビスNにて端子台1及びカバー部材5を組み付けることにより、図5に示すように、当該回動軸部3aの上下面(即ち、挿通孔3aaの一方の側の開口及び他方の側の開口)をそれぞれ孔部1a及び孔部5bを介して外部に臨ませ得るよう構成されている。これにより、軸部材8を挿通孔3aaの一方の側の開口から挿通させ、或いは他方の側の開口から挿通させることが任意選択的に可能となっている。
ここで、本実施形態においては、操作部3の挿通孔3aaは、図7〜9に示すように、軸部材8の挿通方向(挿通孔3aaの延設方向)に対して中央部位Aが当該軸部材8の外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位Aから上下方向に対してそれぞれテーパ面B1、B2が形成されつつ開口して成る。即ち、中央部位Aの内壁面は、軸部材8の挿通部8aと略同一形状及び略同一寸法(但し、挿通を可能とすべく若干小さな寸法)とされており、そこから一方の側の開口及び他方の側の開口(図8における上下それぞれの開口)に向かって内径寸法を連続的に拡張しつつテーパ面B1、B2が形成されているのである。
これにより、図11に示すように、軸部材8を挿通孔3aaにおける一方の側の開口(上部開口)から挿通する場合(同図(a)参照)、及び挿通孔3aaにおける他方の側の開口(下部開口)から挿通する場合(同図(b)参照)の双方において、テーパ面B1、B2により挿通作業を容易とすることができるとともに、中央部位Aと軸部材8の挿通部8aとが合致することにより、当該中央部位Aにて軸部材8の挿通部8aを強固に嵌合させて固定することができる。また、本実施形態によれば、挿通孔3aaの内壁面のうち中央部位Aのみ寸法精度を高めれば足りることから、当該中央部位Aによる軸部材8の挿通及び嵌合をより確実に行わせることができる。
更に、本実施形態においては、挿通孔3aaの中央部位Aにおける内壁面には、図9に示すように、軸部材8を挿通させる過程で押圧されて潰され得るリブRが当該軸部材8の挿通方向に延設されている。これにより、軸部材8の挿通部8aを係止させることができ、挿通孔3aaに挿通した軸部材8をより強固に固定させることができる。尚、リブRは、本実施形態の如く挿通孔3aaの内壁面において複数形成されたものが好ましいが、所望位置に1つ形成したものであってもよい。
また、本実施形態に係るリブRは、その両端にそれぞれ傾斜面Raを有して成るものとされている。即ち、リブRの両端は、その突出高さが連続的に低くなる如く傾斜面Raが形成されており、軸部材8を挿通させる過程でリブRを押し潰す際の初期の抵抗を小さくすることができ、スムーズな挿通作業を行わせることができるのである。これにより、挿通孔3aaに対して何れの方向から軸部材8を挿通させる場合であっても、容易且つスムーズに当該軸部材8を挿通させることができる。
上記実施形態によれば、操作部3の挿通孔3aaは、軸部材8の挿通方向に対して中央部位Aが当該軸部材8の外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位Aから上下方向に対してそれぞれテーパ面B1、B2が形成されつつ開口して成るので、軸部材8を挿通孔3aaにおける一方の側の開口(上部開口)から挿通する場合(図11(a)参照)、及び挿通孔3aaにおける他方の側の開口(下部開口)から挿通する場合(同図(b)参照)の双方において対応可能とされ、ミッションケースに対して取付面を表裏逆にして取り付け可能とすることができ、汎用性を向上させることができる。
即ち、本インヒビタスイッチ装置によれば、挿通孔3aaは、軸部材8の挿通方向に対して中央部位Aが当該軸部材8の外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位Aから上下方向に対してそれぞれテーパ面B1、B2が形成されつつ開口して成るので、表面F1及び裏面F2のうち、裏面F2(端子台1の外面)をミッションケースに当接させて当該ミッションケースに対する取付面とする場合と、その表裏を逆として、表面F1(カバー部材5の外面)をミッションケースに当接させて当該ミッションケースに対する取付面とする場合との両者に対応することができるのである。
加えて、本実施形態におけるインヒビタスイッチ装置は、図14に示すように、挿通孔3aaに挿通された軸部材8の先端(挿通部8a)と係合可能な係合孔9aが一端部に形成されるとともに、端子台1に形成された位置決め用孔1bに挿通可能な位置決めピン10(図15参照)を挿通させ得る挿通孔9bが他端部に形成された位置決め部材9にて、端子台1のミッションケースに対する取付時の位置決めを行うものとされている。
位置決めピン10は、図15に示すように、挿通孔9b及び位置決め用孔1bに挿通可能な挿通部10a(断面が円形)と、該挿通部10aと一体的に形成されて作業者が把持可能な大径部10b(断面が円形)とから主に構成されている。尚、位置決め部材9及び位置決めピン10は、専らインヒビタスイッチ装置をミッションケースに取り付ける際の治具として用いられ、取り付け作業の後は取り外されるものである。
位置決め部材9の係合孔9aは、軸部材8の挿通部8aと略合致した形状及び寸法とされており、その軸部材8を挿通させた際に位置決め部材9の角度(一端から他端に向かう角度)が所定となるように設定されているとともに、挿通孔9bは、位置決めピン10の挿通部10aと略合致した形状及び寸法とされている。これにより、図16及び図17に示すように、軸部材8の挿通部8aに対して位置決め部材9の係合孔9aを挿通させつつ、位置決めピン10を挿通孔9bを介して位置決め用孔1bに挿通させれば、インヒビタスイッチ装置全体を設定の姿勢(取付角度)とすることができ、この状態でボルト孔5dにボルトを挿通して螺合させれば、ミッションケースに固定させることができる。
然るに、本実施形態に係る位置決め用孔1bは、図12、13に示すように、位置決めピン10(挿通部10a)の挿通方向に対して中央部位Cが当該位置決めピン10の外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位Cから上下方向に対してそれぞれテーパ面D1、D2が形成されつつ開口して成る。即ち、中央部位Cの内壁面は、位置決めピン10の挿通部10aと略同一形状及び略同一寸法(但し、挿通を可能とすべく若干小さな寸法)とされており、そこから一方の側の開口及び他方の側の開口(図13における上下それぞれの開口)に向かって内径寸法を連続的に拡張しつつテーパ面D1、D2が形成されているのである。
これにより、図11に示すように、軸部材8を挿通孔3aaにおける一方の側の開口(上部開口)から挿通する場合(同図(a)参照)、及び挿通孔3aaにおける他方の側の開口(下部開口)から挿通する場合(同図(b)参照)の双方において、位置決めピン10を位置決め用孔1dの他方の側の開口(下部開口)から挿通(図16(a)参照)、及び一方の側の開口(上部開口)から挿通(図16(b)参照)可能とされており、インヒビタスイッチ装置をミッションケースに対して取付面を表裏逆にして取り付けた場合であっても、位置決め作業を良好に行わせることができる。
また、位置決めピン10の挿通時、テーパ面D1、D2により挿通作業を容易とすることができるとともに、中央部位Cと位置決めピン10の挿通部10aとが合致することにより、インヒビタスイッチ装置全体を精度よく設定の姿勢(取付角度)とすることができる。更に、本実施形態によれば、位置決め用孔1dの内壁面のうち中央部位Cのみ寸法精度を高めれば足りることから、当該中央部位Cに位置決めピン10を挿通させた際の位置決め精度をより高めることができる。
このように、本実施形態によれば、位置決め用孔1dは、位置決めピン10の挿通方向に対して中央部位Cが当該位置決めピン10の挿通部10aの外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位Cから上下方向に対してそれぞれテーパ面D1、D2が形成されつつ開口して成るので、ミッションケースに対するインヒビタスイッチ装置の取り付け時において、ミッションケースに対して取付面を表裏逆にして取り付けた場合であっても、当該インヒビタスイッチ装置の位置決め作業を容易且つ精度良く行わせることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ミッションケースに対するインヒビタスイッチ装置の取り付け時において、ミッションケースに対して取付面を表裏逆にして取り付けた場合であっても、他の形態の治具によって当該インヒビタスイッチ装置の位置決め作業を行わせるものとしてもよい
尚、本実施形態においては、操作部3の挿通孔3aに軸部材8を挿通させ、セレクトレバーの動作に対応させて当該軸部材8を回転させることにより、操作部3を回動させている。
操作部の挿通孔は、軸部材の挿通方向に対して中央部位が当該軸部材の挿通部の外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位から上下方向に対してそれぞれテーパ面が形成されつつ開口して成るものとされ、挿通孔の中央部位における内壁面には、軸部材の挿通部を挿通させる過程で押圧されて潰され得るリブが当該軸部材の挿通方向に延設され、且つ、軸部材の挿通部は、平坦な面及び弧状の面が側面に形成された断面小判型とされるとともに、当該挿通部の平坦な面によりリブが押圧されて潰されるインヒビタスイッチ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 端子台
1d 位置決め用孔
2 接点板
3 操作部
3aa 挿通孔
4 可動接点
5 カバー部材
6 スチールボール
7 コイルバネ
8 軸部材
9 位置決め部材
10 位置決めピン
F1 表面
F2 裏面
A、C 中央部位
B1、B2、D1、D2 テーパ面

Claims (3)

  1. 車両の自動変速機のミッションケースに固定されるとともに、所定の部位に接点板が形成された端子台と、
    該端子台に動作可能に取り付けられるとともに、車両のセレクトレバーと連動する軸部材の挿通部が挿通可能な挿通孔が形成され、当該軸部材の回転動作に応じて前記接点板の延設方向に回動動作する操作部と、
    該操作部に形成され、前記接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点と、
    前記接点板及び操作部を覆いつつ前記端子台に取り付けられ、当該接点板及び操作部を略密閉するためのカバー部材と、
    を具備し、前記電気的回路に基づいて前記セレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチ装置において、
    前記操作部の挿通孔は、前記軸部材の挿通方向に対して中央部位が当該軸部材の挿通部の外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位から上下方向に対してそれぞれテーパ面が形成されつつ開口して成るものとされ、前記挿通孔の中央部位における内壁面には、前記軸部材の挿通部を挿通させる過程で押圧されて潰され得るリブが当該軸部材の挿通方向に延設され、且つ、前記軸部材の挿通部は、平坦な面及び弧状の面が側面に形成された断面小判型とされるとともに、当該挿通部の平坦な面により前記リブが押圧されて潰されることを特徴とするインヒビタスイッチ装置。
  2. 前記リブは、その両端にそれぞれ傾斜面を有して成ることを特徴とする請求項記載のインヒビタスイッチ装置。
  3. 前記挿通孔に挿通された軸部材の先端と係合可能な係合孔が一端部に形成されるとともに、前記端子台に形成された位置決め用孔に挿通可能な位置決めピンを挿通させ得る挿通孔が他端部に形成された位置決め部材にて、前記端子台の前記ミッションケースに対する取付時の位置決めを行うものとされ、当該位置決め用孔は、前記位置決めピンの挿通方向に対して中央部位が当該位置決めピンの外径と略合致した内径寸法とされるとともに、当該中央部位から上下方向に対してそれぞれテーパ面が形成されつつ開口して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のインヒビタスイッチ装置。
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