JP5557537B2 - コーティング種子 - Google Patents

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Description

本発明は農薬活性成分を含有するコーティング種子に関する。
農作物の種子を機械で均一に播種する、農作物の種子の発芽を良くするために、コーティング種子が開発され、実用に供されている。
特許文献1にコーティング種子と農薬粒剤とが混合されてなる農薬含有コーティング種子が記載されている。また、特許文献2には粉状農薬が熱硬化性樹脂で固められた粒状農薬組成物が記載されている。
特開平8−37818号公報 WO2006/103827
本発明は、農作物を病虫害から保護する優れた性能を有するコーティング種子を提供する。
本発明者らは、農作物を病虫害から保護する性能を有するコーティング種子を見出すべく検討した。その結果、本発明のコーティング種子が、農作物を病虫害から保護するために適することを見出した。
本発明は以下のものである。
[1] 無機鉱物粉体、及び、平均粒径が10〜200μmである熱硬化性樹脂粉体を含有するコート材料により、種子が被覆されてなるコーティング種子であって、
該熱硬化性樹脂粉体が、粉状農薬が熱硬化性樹脂で固められた熱硬化性樹脂粉体であるコーティング種子。
[2] コーティング種子の平均粒径が1〜20mmである[1]記載のコーティング種子。
[3] コート材料が、種子1kgに対して3〜200kgである[1]又は[2]記載のコーティング種子。
[4] コート材料が、10〜99.5重量%の無機鉱物粉体と0.5〜90重量%の熱硬化性樹脂粉体とを含有するコート材料である[1]〜[3]のいずれか1記載のコーティング種子。
[5] コート材料が、5〜30重量%の撥水剤を含有するコート材料である[4]記載のコーティング種子。
[6] 熱硬化性樹脂粉体が、10〜90重量%の農薬活性成分を含有する熱硬化性樹脂粉体である[1]〜[5]いずれか1記載のコーティング種子。
[7] 熱硬化性樹脂がウレタン樹脂である[1]〜[6]のいずれか1記載のコーティング種子。
[8] コーティング種子1kg中の農薬活性成分量が5〜200gである[1]〜[7]いずれか1記載のコーティング種子。
[9] 農薬活性成分がクロチアニジンである[1]〜[8]いずれか1記載のコーティング種子。
[10] 種子が、ブラシカ(Brassica)属作物、ラクトゥカ(Lactuca)属作物又はナス科(Solanaceae.)作物の種子である[1]〜[9]いずれか1記載のコーティング種子。
[11] 種子が長粒状の種子である[1]〜[9]いずれか1記載のコーティング種子。
[12] 種子が粒径1.0〜4.0mmの種子である[1]〜[9]いずれか1記載のコーティング種子。
本発明のコーティング種子により、農作物を病虫害から保護することができる。
本発明に用いられる熱硬化性樹脂粉体とは、粉状農薬が熱硬化性樹脂で固められた熱硬化性樹脂粉体である。
かかる熱硬化性樹脂粉体は、例えばWO2006/103827に記載される方法で製造することができる。
具体的には、熱硬化性樹脂粉体は、例えば次の方法で製造することができる。
粉状農薬と熱硬化性樹脂の原料となる第1の液状成分とを混合する工程、次いでこれに熱硬化性樹脂の原料となる第2の液状成分を加える工程、第1の液状成分と第2の液状成分とを反応させて熱硬化性樹脂を生成させることで粉状農薬の熱硬化性樹脂固化物を得る工程、さらに得られた粉状農薬の熱硬化性樹脂固化物に第1の液状成分と第2の液状成分とを同時に又は順次加え、これらを反応させて熱硬化性樹脂で粉状農薬の熱硬化性樹脂固化物を被覆する工程を含む製造法。(以下、本熱硬化性樹脂粉体製造方法と記す。)
本発明において、粉状農薬(以下、本粉状農薬と記す。)は、平均粒径(体積中位径)が通常1〜100μm、好ましくは1〜30μmである。本発明において、熱硬化性樹脂粉体(以下、本熱硬化性樹脂粉体と記す。)は、平均粒径(体積中位径)が通常10〜200μm、好ましくは20〜150μmである。本発明において、本粉状農薬は粉末状の農薬活性成分の単独でもよいが、通常、農薬活性成分と希釈剤とを含有する粉末状の組成物である。
平均粒径は、MALVERN製MASTERSIZER2000等のレーザー回折式粒子径測定機により測定することができる。
本発明において、農薬活性成分としては、一般に固体の殺虫化合物、固体の殺菌化合物、固体の昆虫成長調節化合物、固体の植物成長調節化合物等を挙げることができる。農薬活性成分として例えば次に示す化合物を挙げることができる。これらは20℃において固体の化合物であるが、本発明に用いられる農薬活性成分としては50℃において固体であるものが好ましい。
殺虫化合物及び昆虫成長調節化合物としては、デルタメトリン、トラロメトリン、アクリナトリン、テトラメトリン、テフルスリン等のピレスロイド化合物;プロポキサー、イソプロカルブ、キシリルカルブ、メトルカルブ、チオジカルブ、XMC、カルバリル、ピリミカルブ、カルボフラン、メソミル、フェノキシカルブ、フェノブカルブ等のカーバメート化合物;アセフェート、トリクロルホン、テトラクロルビンホス、ジメチルビンホス、ピリダフェンチオン、アジンホスエチル、アジンホスメチル等の有機リン化合物;ジフルベンズロン、クロルフルアズロン、ルフェヌロン、ヘキサフルムロン、フルフェノクスロン、フルシクロクスロン、シロマジン、ジアフェンチウロン、ヘキシチアゾクス、ノヴァルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、4−クロロ−2−(2−クロロ−2−メチルプロピル)−5−(6−ヨード−3−ピリジルメトキシ)ピリダジン−3(2H)−オン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ウレア、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]ウレア、2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,3,5−チアジアゾン−4−オン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]ウレア等のウレア化合物;イミダクロプリド、アセタミプリド、クロチアニジン、ニテンピラム、チアメトキサム、ジノテフラン、チアクロプリド等のクロロニコチル化合物;スピノサドなどのスピノシン類;フルベンジアミド、クロラントラニリプロール、シアントラニリプロールなどのジアミド化合物;フィプロニル、エチプロールなどのフェニルピラゾール化合物、スピロテトラマット、スピロメシフェン、スピロジクロフェンなどのテトラミックアシッド化合物、カルタップ、ブプロフェジン、チオシクラム、ベンスルタップ、フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリダベン、ヒドラメチルノン、、クロルフェナピル、フェンプロキシメート、ピメトロジン、ピリミジフェン、テブフェノジド、テブフェンピラド、トリアザメート、インドキサカーブ、スルフルラミド、ミルベメクチン、アベルメクチン、ホウ酸、パラジクロロベンゼンが挙げられる。
殺菌化合物としては、ベノミル、カルベンダジム、チアベンダゾール、チオファネートメチル等のベンズイミダゾール化合物;ジエトフェンカルブ等のフェニルカーバメート化合物;プロシミドン、イプロジオン、ビンクロゾリン等のジカルボキシイミド化合物;ジニコナゾール、プロペナゾール、エポキシコナゾール、テブコナゾール、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、フルシラゾール、トリアジメフォン等のアゾール化合物;メタラキシル等のアシルアラニン化合物;フラメトピル、メプロニル、フルトラニル、トリフルザミド等のカルボキシアミド化合物;トルクロホスメチル、フォセチルアルミニウム、ピラゾホス等の有機リン化合物;ピリメサニル、メパニピリム、シプロジニル等のアニリノピリミジン化合物;フルジオキソニル、フェンピクロニル等のシアノピロール化合物;ブラストサイジンS、カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシン等の抗生物質;アゾキシストロビン、クレソキシムメチル、SSF−126等のメトキシアクリレート化合物;クロロタロニル、マンゼブ、キャプタン、フォルペット、トリシクラゾール、ピロキロン、プロベナゾール、フサライド、シモキサニル、ジメトモルフ、CGA245704、ファモキサドン、オキソリニック酸、フルアジナム、フェリムゾン、ジクロシメット、クロベンチアゾン、イソバレジオン、テトラクロオロイソフタロニトリル、チオフタルイミドオキシビスフェノキシアルシン、3−アイオド−2−プロピルブチルカーバメイト、パラヒドロキシ安息香酸エステル、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、オリサストロビン、イソチアニル、チアジニル、チウラムが挙げられる。
植物成長調節化合物としては、マレイックヒドラジド、クロルメカット、エテフォン、ジベレリン、メピカットクロライド、チジアズロン、イナベンファイド、パクロブトラゾール、ウニコナゾールが挙げられる。
本粉状農薬が希釈剤を含有する場合、本粉状農薬中の農薬活性成分の量は本粉状農薬に対して通常1〜95重量%、好ましくは10〜90重量%であり、希釈剤の量は本粉状農薬に対して通常5〜99%、好ましくは10〜90%である。
。希釈剤の平均粒径(体積中位径)は通常1〜100μmの範囲である。
希釈剤は、農薬粉剤に用いられる粉状の固体担体である。かかる粉状の固体担体としては、例えばカオリン鉱物(カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハロサイト等)、蛇紋石(クリソタイル、リザータイト、アンチコライト、アメサイト等)、モンモリロナイト鉱物(ナトリウムモンモリロナイト、カルシウムモンモリロナイト、マグネシウムモンモリロナイト等)、スメクタイト(サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、ハイデライト等)、パイロフィライト、タルク、蝋石、雲母(白雲母、フェンジャイト、セリサイト、イライト等)、シリカ(クリストバライト、クォーツ等)、複鎖型粘土鉱物(パリゴルスカイト、セピオライト等)、石膏等の硫酸塩鉱物、ドロマイト、炭酸カルシウム、ギプサム、ゼオライト、凝灰石、バーミキュライト、ラポナイト、軽石、珪藻土、酸性白土、活性白土が挙げられる。
本粉状農薬は、農薬活性成分及び希釈剤の他に、界面活性剤、安定化剤、着色剤、香料等の農薬補助剤を含有していてもよい。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルフェノールホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキロールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン等のノニオン性界面活性剤;ドデシルアミン塩酸塩などのアルキルアミン塩酸塩、ドデシルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホリニウム塩などのアルキル四級アンモニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ポリアルキルビニルピリジニウム塩等のカチオン性界面活性剤;パルミチン酸ナトリウムなどの脂肪酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸ナトリウムなどのエーテルカルボン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸のアミノ酸縮合物、高級アルキルスルホン酸塩、ラウリン酸エステルスルホン酸塩などの高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、ジオクチルスルホサクシネートのどのジアルキルスルホコハク酸塩、オレイン酸アミドスルホン酸などの高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジイソプロピルナフタレンスルホン酸塩などのアルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ペンタデカン−2−サルフェートなどの高級アルコール硫酸エステル塩、ジポリオキシエチレンドデシルエーテルリン酸塩等のポリオキシエチレンアルキルリン酸塩、スチレン−マレイン酸塩共重合体等のアニオン性界面活性剤;N−ラウリルアラニン、N,N,N−トリメチルアミノプロピオン酸、N,N,N−トリヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N−ヘキシル−N,N−ジメチルアミノ酢酸、1−(2−カルボキシエチル)ピリミジニウムベタイン、レシチン等の両性界面活性剤が挙げられる。
安定化剤としては、例えば、フェノール酸化防止剤、アミン酸化防止剤、リン酸化防止剤、イオウ酸化防止剤、紫外線吸収剤、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化菜種油等のエポキシ化植物油、イソプロピルアシッドホスフェート、流動パラフィン、エチレングリコールなどが挙げられる。
着色剤としては、例えば、ローダミンB,ソーラーローダミンなどのローダミン類、黄色4号、青色1号、赤色2号などの色素等が、香料としては、例えば、アセト酢酸エチル、エナント酸エチル、桂皮酸エチル、酢酸イソアミル等のエステル香料、カプロン酸、桂皮酸等の有機酸香料、桂皮アルコール、ゲラニオール、シトラール、デシルアルコール等のアルコール香料、バニリン、ピペロナール、ペリルアルデヒド等のアルデヒド類、マルトール、メチルβ−ナフチルケトン等のケトン香料、メントールなどが挙げられる。
本粉状農薬は、農薬活性成分、必要により希釈剤、更に必要により農薬用補助剤を混合し、かつ粉砕して得られる。本粉状農薬は、予め粉末状に粉砕された各々の成分を混合して得ることもできる。
本発明において、熱硬化性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、尿素樹脂、ウレタン−尿素樹脂、及びエポキシ樹脂が挙げられる。
熱硬化性樹脂は一般的に、2種類の異なる液状原料を反応させて得られ、本熱硬化性樹脂粉体は、例えば前記本熱硬化性樹脂粉体製造方法により製造できる。
熱硬化性樹脂がウレタン樹脂の場合、第1の液状成分と第2の液状成分とは、一方がポリオール、他方がポリイソシアネートである。
ポリオールとしては、縮合ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリ(メタ)アクリル酸ポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、天然ポリオールやその変性物等が挙げられる。縮合系ポリエステルポリオールは、通常、ポリオールと二塩基酸との縮合反応によって得られる。ポリエーテルポリオールは、通常、多価アルコール等にプロピレンオキサイドやエチレンオキサイドを付加重合によって得られる。ポリ(メタ)アクリル酸ポリオールは、通常、ポリ(メタ)アクリル酸とポリオールとの縮合反応、(メタ)アクリル酸とポリオールとの縮合反応、または、(メタ)アクリル酸エステルモノマーの重合反応によって得られる。ラクトン系ポリエステルポリオールは多価アルコールを開始剤とするε−カプロラクトンの開環重合によって得られる。ポリカーボネートポリオールは、通常、グリコールとカーボネートとの反応によって得られ、ポリオールとしては、メチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレンジオール、トリメチロールプロパン、ポリテトラメチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖、および.これらのオリゴマー等が挙げられる。
本発明に用いられるポリオールとしては、分岐型ポリオールと直鎖型ポリオールとの混合物が好ましい。該ポリオール混合物においては、ポリオール中に存在する水酸基の数が直鎖型ポリオールに由来するものが60%以下であることが好ましい。分岐型ポリオールとは、分子中に3個以上の水酸基を有するポリオールであり、分子中に3個の水酸基を有するポリオールが好ましい。直鎖型ポリオールとは、分子中に2個の水酸基を有するポリオールであり、通常は分子の両末端に水酸基を有する。
上記の直鎖型ポリオールとしては、OH当量が100以下の直鎖型ポリオールとOH当量が100以上の直鎖型ポリオールとの混合物が好ましい。外混合物では、ポリオール中に存在する水酸基の数がOH当量100以上の直鎖型ポリオールに由来するものが60%以下であることが好ましい。OH当量が100以下の直鎖型ポリオールとしては例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、及びトリメチレングリコールが挙げられる。
本発明に用いられるポリイソシアネートとしては、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフタレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、トリフェニルメタントリイソシアネート、及びトリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェイトが挙げられる。なお、上記のポリイソシアネートに代えて、流動性を有する限りにおいて、これらの変性体やオリゴマーを用いることもできる。変性体としては、アダクト変性体、ビウレット変性体、イソシアヌレート変性体、ブロック変性体、プレポリマー変性体、2量化変性体等が挙げられる。アニリンとホルマリンの縮合によりポリアミンを経て、これをホスゲン化して得られるポリメチレンポリフェニルイソシアネート(ポリメリックMDI)が、反応制御が容易である点ならびに蒸気圧が低く作業性に優れる点で好ましい。
ウレタン樹脂は、ポリオールとポリイソシアネートとを例えば40〜100℃で反応させることにより生成する。その際、有機金属、アミン等の触媒が必要に応じて加えられる。
この場合の触媒としては、例えばジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジラウレート、ジブチルチオ錫酸、オクチル酸第一錫、ジ−n−オクチル錫ジラウレートなどの有機金属;トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルジドデシルアミン、N−ドデシルモルホリン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N−エチルモルホリン、ジメチルエタノールアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、イソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、オキシイソプロピルバナデート、n−プロピルジルコネート、及び1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンが挙げられる。
熱硬化性樹脂が尿素樹脂の場合、第1の液状成分と第2の液状成分とは、一方がポリアミン、他方がポリイソシアネートである。
ポリイソシアネートとしては、例えば前記のポリイソシアネートが挙げられる。
ポリアミンとしては、例えばジエチレントリアミン及びトリエチレンテトラアミンが挙げられる。
熱硬化性樹脂がウレタン−尿素樹脂の場合、第1の液状成分と第2の液状成分とは、一方がポリオール及びポリアミン、他方がポリイソシアネートである。
熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂の場合、第1の液状成分と第2の液状成分とは、一方が硬化剤、他方がグリシジル基を有する化合物である。
硬化剤は、通常、ポリアミンである。グリシジル基を有する化合物としては、例えばポリグリシジルエーテル及びポリグリシジルアミンが挙げられる。
ポリアミンとしては、例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、メタキシリレンジアミン、イソホロンジアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、メンセンジアミン、メタフェニレンジアミン、ジアミノフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノジエチルジフェニルメタン、ポリアミド変性ポリアミン、ケトン変性ポリアミン、エポキシ変性ポリアミン、チオ尿素変性ポリアミン、マンニッヒ変性ポリアミン、及びマイケル付加変性ポリアミンが挙げられる。
グリシジル基を有する化合物としては、ビスフェノールA型ポリグリシジルエーテル、ビスフェノールF型ポリグリシジルエーテル、水添ビスフェノールA型ポリグリシジルエーテル、ナフタレン型ポリグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールA型ポリグリシジルエーテル、ビスフェノールS型ポリグリシジルエーテル、ビスフェノールAF型ポリグリシジルエーテル、ビフェニル型ポリグリシジルエーテル、フルオレイン型ポリグリシジルエーテル、フェノールノボラック型ポリグリシジルエーテル、o−クレゾールノボラック型ポリグリシジルエーテル、DPPノボラック型ポリグリシジルエーテル、トリスヒドロキシフェニルメタン型ポリグリシジルエーテル、テトラフェニロールエタン型ポリグリシジルエーテル等のポリグリシジルエーテル;テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン型ポリグリジジルアミン、ヒダントイン型ポリグリシジルアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアモノメチル)シクロヘキサン、アニリン型ポリグリシジルアミン、トルイジン型ポリグリシジルアミン、トリグリシジルイソシアヌレート型ポリグリシジルアミン、アミノフェノール型ポリグリシジルアミン等のポリグリシジルアミンが挙げられる。
熱硬化性樹脂がウレタン樹脂の場合、ポリオールの粘度は好ましくは1000mPa・s以下、更に好ましくは800mPa・s以下(B型粘度計、25℃、12回転)である。またポリイソシアネートの粘度は好ましくは300mPa・s以下、更に好ましくは200mPa・s以下(B型粘度計、25℃、12回転)である。
本粉状農薬と熱硬化性樹脂の原料となる第1の液状成分とを混合する工程は、一般に粉状農薬を液体媒体に分散させることない乾式条件下において、本粉状農薬を容器内で転動させながら、容器に第1の液状成分を添加することにより行われる。
該工程は通常、0〜100℃、好ましくは20〜90℃で行われる。安全性の観点から、窒素雰囲気下における実施が好ましい。
本粉状農薬を容器内で転動させる方法としては、例えば、
a)本粉状農薬が入ったパン型またはドラム型形状の容器を斜め又は水平軸の周りに回転させる方法;
b)本粉状農薬が入った容器で、容器の底面部の直径と同程度の大きさの攪拌羽根を設置し、これを回転させる方法;及び
c)本粉状農薬が入った容器内で、本粉状農薬を気流で転動させる方法
が挙げられる。
これに熱硬化性樹脂の原料となる第2の液状成分を加える次の工程は、通常0〜100℃、好ましくは20〜90℃で行われる。安全性の観点から、窒素雰囲気下における実施が好ましい。
第2の液状成分は、第1の液状成分1当量に対して、通常、0.9〜1.05当量、好ましくは0.95〜1.00当量の割合で用いられる。
熱硬化性樹脂がウレタン樹脂で、第1の液状成分がポリオールである場合、第2の液状成分はポリイソシアネートとなるが、水酸基を基にしたポリオールの1当量に対して、イソシアネート基を基にしたポリイソシアネートの量が0.8〜1.1等量、好ましくは0.9〜1.1等量、更に好ましくは0.95〜1.05等量となるように、ポリイソシアネートの量を適宜調整するのがよい。
第1の液状成分と第2の液状成分とを反応させて熱硬化性樹脂を生成させる工程は通常0〜100℃、好ましくは20〜95℃、更に好ましくは40〜90℃で行われる。安全性の観点から、窒素雰囲気下における実施が好ましい。このとき、粉状農薬に対し回転する羽根によるせん断力を与えながら混合するのが好ましい。
具体的には、羽根の先端部分が50〜3000m/分、好ましくは100〜2000m/分、更に好ましくは200〜1000m/分の範囲で回転している羽根で、本粉状農薬を攪拌する方法が挙げられる。攪拌は、通常、未硬化の熱硬化性樹脂が完全に硬化して、得られた粉状農薬の熱硬化性樹脂固化物がが粘着性を示さなくなるまで行われる。この時間は、熱硬化性樹脂の性質や操作温度により変化する。
上記のようにして得られる粉状農薬の熱硬化性樹脂固化物に、更に第1の液状成分と第2の液状成分とを同時又は順次加え、これらを反応させて、熱硬化性樹脂を生成させる工程を1回又は複数回繰り返すことで、熱硬化性樹脂の被膜を厚くすることにより、農薬活性成分の放出をより遅くすることができる
添加される未硬化の熱硬化性樹脂の量、即ち、第1の液状成分及び第2の液状成分との合計量は、本粉状農薬100重量部に対して、通常10〜300重量部、好ましくは20〜200重量部、より好ましくは50〜150重量部の割合である
本熱硬化性樹脂粉体製造方法において用いられる具体的な容器として、粒子が容器内を外周に沿って円運動を起こす装置として、株式会社セイシン企業製ニューグラマシンが挙げられ、混合機内に低速回転のアジテータと側面部に高速回転のチョッパーを備え、投入した原料を両羽根の作用により、短時間で混合・分散・せん断する装置として、深江パウテック株式会社製ハイスピードミキサーやハイフレックスグラルが挙げられる。更に、同様の性能を有する装置として、フロイント産業株式会社製ハイスピードミキサー、株式会社パウレック製バーチカルグラニュレーター、岡田精工株式会社製ニュースピードミルを挙げることができる。
例えば、特開平9−75703号公報に記載の装置が具体的に挙げられる。
本熱硬化性樹脂粉体において、熱硬化性樹脂の量は、本粉状農薬100重量部に対して、通常10〜300重量部、好ましくは20〜200重量部、更に好ましくは50〜150重量部である。
本発明に用いられる無機鉱物粉体としては、通常のコーティング種子の分野において用いられる無機鉱物粉体が用いられる。かかる無機鉱物粉体としては、例えば、カオリン鉱物(カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハロサイト等)、蛇紋石(クリソタイル、リザータイト、アンチコライト、アメサイト等)、モンモリロナイト鉱物(ナトリウムモンモリロナイト、カルシウムモンモリロナイト、マグネシウムモンモリロナイト等)、スメクタイト(サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、ハイデライト等)、パイロフィライト、タルク、蝋石、雲母(白雲母、フェンジャイト、セリサイト、イライト等)、シリカ(クリストバライト、クォーツ等)、複鎖型粘土鉱物(パリゴルスカイト、セピオライト等)、石膏等の硫酸塩鉱物、ドロマイト、炭酸カルシウム、ギプサム、ゼオライト、沸石、凝灰石、バーミキュライト、ラポナイト、軽石、珪藻土、酸性白土、活性白土が挙げられる。無機鉱物粉体としては、複鎖型粘土鉱物を成分として含んでいるものが好ましい。無機鉱物粉体はコート材料全量に対して、5〜90重量%が好ましく、さらに好ましくは10〜70重量%の割合である。本発明に用いられる無機鉱物粉体の平均粒径(体積中位径)は、通常1〜100μm、好ましくは5〜50μmである。かかる平均粒径は、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置(HORIBA LA-300、堀場製作所社製)により測定することができる。
コート材料には、無機鉱物粉体、及び、平均粒径が10〜200μmである熱硬化性樹脂粉体の他に撥水剤、及び、結合剤などのコーティング種子に用いられる補助剤を含有していてもよい。
撥水剤としては、例えば、油脂、蝋、高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪族アルコール及び高級脂肪族アルコールのアルキレンオキサイド付加物、シリコン系撥水剤、並びに、フッ素系撥水剤が挙げられる。撥水剤としては、高級脂肪酸及び高級脂肪酸の金属塩が好ましく、さらに高級脂肪酸の2価金属塩がより好ましく、ステアリン酸カルシウムが特に好ましい。
結合剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、澱粉、ショ糖、セルロース・アセテート、セルロース・アセテート・プロピオネート、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、プルラン、ゼラチン等の水溶性高分子;並びに、酢酸ビニルエマルジョン、アクリルエマルジョン、ウレタンエマルジョン等の水性エマルジョンが挙げられる。
本発明のコーティング種子に用いられる種子としては、例えば平均粒径1.0〜4.0mmの種子が挙げられる。種子の形状としては、例えば次の形状のものが挙げられる。
(i)長さ2.0〜5.0mm、幅0.5〜2.0mm、且つ、厚さ0.3〜0.5mmの長粒状の種子(例えば、レタス種子)
(ii)直径1.0〜3.0mmの略球状の種子(例えば、キャベツ種子)
(iii)直径1.5〜4.0mmの偏平な卵円状の種子(例えば、ナス種子)
詳しくは、例えば野菜種子、草花種子、牧草種子、穀物種子及び工芸作物種子が挙げられ、より具体的には以下のものが挙げられる。
野菜種子としては、例えばキュウリ、メロン、カボチャ等のウリ科の野菜種子、例えばナス、トマト等のナス科の野菜種子、例えばエンドウ、インゲン等のマメ科の野菜種子、例えばタマネギ、ネギ等のユリ科の野菜種子、例えば、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、ハナヤサイ等のブラシカ属及びダイコンなどのアブラナ科の野菜種子、例えばニンジン、セロリ等のセリ科の野菜種子、例えばゴボウ、レタス、シュンギク等のキク科の野菜種子、例えばシソ等のシソ科の野菜種子、例えばホウレンソウ等のアカザ科の野菜種子等が挙げられる。
草花種子としては、例えばハボタン、ストック、アリッサム等のアブラナ科の草花種子、例えばロベリア等のキキョウ科の草花種子、例えばアスター、ジニア、ヒマワリ等のキク科の草花種子、例えばデルフィニウム等のキンポウゲ科の草花種子、例えばキンギョソウ等のゴマノハグサ科の草花種子、例えばプリムラ等のサクラソウ科の草花種子、例えばベゴニア等のシュウカイドウ科の草花種子、例えばサルビア等のシソ科の草花種子、例えばパンジー、ビオラ等のスミレ科の草花種子、例えばペチュニア等のナス科の草花種子、例えばユーストマ等のリンドウ科の草花種子等が挙げられる。
牧草種子としては、例えば、チモシー(オオアワガエリ)、イタリアンライグラス(ネズミムギ)、バーミューダグラス(ギョウギシバ)、オーツヘイ(燕麦)、スーダングラス、クレイングラス、フェスク、及び、オーチャードグラス(カモガヤ)の牧草種子が挙げられる。
穀物種子としては、例えば、イネ、オオムギ、コムギ、ダイズ、アワ、ヒエ及びキビが挙げられる。
工芸作物種子としては、例えば、テンサイなどのアカザ科種子、タバコなどのナス科種子、ナタネなどのアブラナ科種子、イグサ等のイネ科種子が挙げられる。
また、本発明においてコーティング種子として適用可能な種子には、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、グリホサート等のEPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート等のグルタミン合成酵素阻害剤、セトキシジム等のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ブロモキシニル、ジカンバ、2,4−D等の除草剤に対する耐性を、古典的な育種法もしくは遺伝子組換え技術により付与された植物の種子も含まれる。
古典的な育種法により耐性を付与された植物の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系ALS阻害型除草剤に耐性のナタネ、コムギ、ヒマワリ、イネがありClearfield(登録商標)の商品名で既に販売されている。同様に古典的な育種法によるチフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤に耐性のダイズがあり、STSダイズの商品名で既に販売されている。同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤等のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された植物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された植物は、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)87巻,p.7175−7179,(1990年)等に記載されている。
またアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがウィード・サイエンス(Weed Science)53巻,p.728−746,(2005年)等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により植物に導入するか、もしくは抵抗性付与に関わる変異を植物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入することにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の植物を作出することができる。
さらに、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999.Repairing the Genome’s Spelling Mistakes. Science 285:316−318.)に代表される塩基置換変異導入核酸を植物細胞内に導入して植物のアセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子やALS遺伝子等に部位特異的アミノ酸置換変異を導入することにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤やALS阻害剤等に耐性の植物を作出することができる。
遺伝子組換え技術により耐性を付与された植物の例として、グリホサート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ品種があり、ラウンドアップレディ(RoundupReady(登録商標))、AgrisureGT等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるグルホシネート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ品種があり、リバティーリンク(LibertyLink(登録商標))等の商品名ですでに販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるブロモキシニル耐性のワタはBXNの商品名で既に販売されている。
本発明においてコーティング種子として適用可能な種子には、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった植物の種子も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、バチルス・セレウスやバチルス・ポピリエ由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3、またはVIP3A等の殺虫タンパク;線虫由来の殺虫タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素または昆虫特異的神経毒素等動物によって産生される毒素;糸状菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG−CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
またこの様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1、Cry9C、Cry34AbまたはCry35Ab等のδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型の毒素のアミノ酸の1つまたは複数が置換されている。
これら毒素の例およびこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、EP−A−0374753、WO93/07278、WO95/34656、EP−A−0427529、EP−A−451878、WO03/052073等に記載されている。
これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、甲虫目害虫、半翅目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫、線虫類への耐性を植物へ付与する。
また、1つもしくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つまたは複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、YieldGard Plus(登録商標)(Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与する為にホスフィノトリシン N−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NuCOTN33B(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、Bollgard I(登録商標)(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、Bollgard II(登録商標)(Cry1AcとCry2Ab毒素とを発現するワタ品種)、VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を発現するワタ品種)、NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種)、NatureGard Agrisure GT Advantage(GA21 グリホサート耐性形質)、Agrisure CB Advantage(Bt11コーンボーラー(CB)形質)、Protecta(登録商標)等が挙げられる。
本発明においてコーティング種子として適用可能な種子には、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与された植物の種子も含まれる。
抗病原性物質の例として、PRタンパク等が知られている(PRPs、EP−A−0392225)。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP−A−0392225、WO95/33818、EP−A−0353191等に記載されている。
こうした遺伝子組換え植物で発現される抗病原性物質の例として、例えば、ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている。)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;PRタンパク;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO03/000906に記載されている。)等の微生物が産生する抗病原性物質等が挙げられる。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP−A−0392225、WO95/33818、EP−A−0353191等に記載されている。
本発明においてコーティング種子として適用可能な種子には、遺伝子組換え技術を用いて、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質等の有用形質を付与した植物も含まれる。例として、VISTIVE(登録商標)(リノレン含量を低減させた低リノレン大豆)あるいは、high-lysine(high-oil)corn(リジンあるいはオイル含有量を増量したコーン)等が挙げられる。
さらに、上記の古典的な除草剤形質あるいは除草剤耐性遺伝子、殺虫性害虫抵抗性遺伝子、抗病原性物質産生遺伝子、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質等の有用形質について、これらを複数組み合わせたスタック品種も含まれる。
本発明のコーティング種子は、例えば、無機鉱物担体、及び、平均粒径が10〜200μmである熱硬化性樹脂粉体を含有するコート材料で、種子をコーティングすることにより製造することができる。コート材料には、無機鉱物担体及び平均粒径が10〜200μmである熱硬化性樹脂粉体、並びに必要に応じて結合剤及び撥水剤等の補助剤が含有される。コート材料はこれらの構成成分を混合して得られるものである。コーティングの方法には、コート材料に水を加えてから混合して種子をコーティングし、次いで乾燥する方法も含まれる。
種子をコーティングする方法としては、例えば乾式造粒法、流動層造粒法、及び湿式造粒法が挙げられる。コーティングに用いられる造粒機としては、例えば傾斜回転パン型造粒機、流動層造粒機が挙げられる。
湿式造粒法では、水分を含有するコーティング種子が得られる。この水分を含有するコーティング種子は、通常保存のために乾燥される。水分を含有するコーティング種子の乾燥は、通常50℃以下、好ましくは25℃以上50℃以下で行われる。
かかる造粒方法が湿式造粒である場合には、乾燥して得られる本発明のコーティング種子における、内部種子の含水率は、好適には9w/w%以下であり、より好適には6.5w/w%以下である。
本発明において、コート材料に含有される無機鉱物粉体の量は、コート材料全量に対して、通常10〜99.5重量%、好ましくは30〜80重量%である。本発明において、コート材料に含有される平均粒径が10〜200μmである熱硬化性樹脂粉体の量は、通常0.5〜90重量%、好ましくは2〜40重量%である。本発明において、コート材料に含有される撥水剤の量は、コート材料全量に対して通常、0〜30重量%、好ましくは5〜30重量%、さらに好ましくは10〜25重量%である。
本発明のコーティング種子では、種子1kgに対して、コート材料が、通常3〜200kgで用いられる。
本発明のコーティング種子には、農薬活性成分は、全量で、コーティング種子1kgあたり通常5〜200g含有される。
本発明のコーティング種子は、例えば平均粒径(体積中位径)が1〜20mmである。具体的には、キャベツ、レタス、ハクサイ、ニンジン等の野菜種子では、直径2.5〜3.5mmの球状若しくは略球状;タマネギ及びネギ類、トマト、ナス等の大型の種子では、直径3.5〜4.5mmの球状若しくは略球状;ユーストマ等の小さい種子では、直径1.0〜1.7mmの球状若しくは略球状である。
本発明のコーティング種子は、通常のコーティング種子の使用方法で農作物に薬害をほとんど生じさせることなく病虫害から保護できるものである
本発明を、製造例、試験例等の実施例により具体的に示すが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。
参考例1
70.0重量部の(E)−1−(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン(一般名:クロチアニジン)及び30.0重量部の蝋石(勝光山クレーS、勝光山鉱業所製)を混合した。この混合物を遠心粉砕機で粉砕して、平均粒径(体積中位径)10.0μm(MALVERN製MASTERSIZER2000)の粉状農薬(以下、本粉状農薬1と記す。)を得た。
46.3重量部のスミフェンTM(分岐型ポリエーテルポリオール、住化バイエルウレタン製)、52.2重量部のスミフェン1600U(直鎖型ポリエーテルポリオール、住化バイエルウレタン製)、及び1.5重量部の2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールの混合物(以下、ポリオールプレミックス1と記す。)を調製した得た。このポリオールプレミックス1の粘度は322m・Pa(B型粘度計、25℃、12回転、ロータNo.1)であった。
参考例2−1
ハイスピードミキサー装置(深江パウテック株式会社製FS−GS−25型;丸皿型の容器部の底面の中心を通る垂直線を回転軸とするアジテータ羽根および丸皿型の容器部の側面を貫通する水平線を回転軸とするチョッパー羽根を有する装置)の容器内に、100重量部の本粉状農薬1を入れた。該装置のアジテータ羽根(回転数:382rpm)及びチョッパー羽根(回転数:3500rpm)を回転させた。本粉状農薬1の温度が85±5℃で、本粉状農薬1に1.93重量部のポリオールプレミックス1を2分間かけて加えた。本ポリオールプレミックス1を加え終わってから3分後に85±5℃の状態で、1.07重量部のスミジュール44V10(ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、粘度130m・Pa(25℃)、住化バイエルウレタン製、)を2分間かけて加えた。スミジュール44V10を加え終わってから6分後に、85±5℃で、下記の操作(以下、ウレタン添加操作と記す。)を9回繰り返し行った。
〔ウレタン添加操作〕
攪拌しながら1.93重量部のポリオールプレミックス1を2分間かけて添加する→攪拌状態を3分間保持する→攪拌しながら1.07重量部のスミジュール44V10を2分間かけて添加する→攪拌状態を6分間保持する。
次いで、4.76重量部の炭酸カルシウムを加え加し、3分間攪拌し、熱硬化性樹脂粉体(以下、本熱硬化性樹脂粉体1と記す;100重量部の本粉状農薬1に対するウレタン樹脂原料総添加量:30重量部、体積中位径:35μm、見掛比重:0.36g/ml)を得た。
参考例2−2
ウレタン添加操作を計20回繰り返した操作以外は、参考例2−1と同様の操作を行い、熱硬化性樹脂粉体(以下、本熱硬化性樹脂粉体2と記す;100重量部の本粉状農薬1に対するウレタン樹脂原料総添加量:60重量部、体積中位径:41μm、見掛比重:0.40g/ml)を得た。
参考例2−3
ウレタン添加操作を計30回繰り返した操作以外は、参考例2−1と同様の操作を行い、熱硬化性樹脂粉体(以下、本熱硬化性樹脂粉体3と記す;100重量部の本粉状農薬1に対するウレタン樹脂原料総添加量:90重量部、体積中位径:44μm、見掛比重:0.42g/ml)を得た。
参考例2−4
ウレタン添加操作を計45回繰り返した操作以外は、参考例2−1と同様の操作を行い、熱硬化性樹脂粉体(以下、本熱硬化性樹脂粉体4と記す;100重量部の本粉状農薬1に対するウレタン樹脂原料総添加量:135重量部、体積中位径:46μm、見掛比重:0.45g/ml)を得た。
参考例2−5
ウレタン添加操作を計58回繰り返した操作以外は、参考例2−1と同様の操作を行い、熱硬化性樹脂粉体(以下、本熱硬化性樹脂粉体5と記す;100重量部の本粉状農薬1に対するウレタン樹脂原料総添加量:174重量部、体積中位径:49μm、見掛比重:0.51g/ml)を得た。
製造例1
33重量部の珪藻土、30重量部のパイロフィライト、11重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び6重量部の本熱硬化性樹脂粉体1を混合した。この混合物を30分間攪拌して、コート材料(以下、本コート材料1と記す。)を得た。
キャベツ種子 63g(種子数:約20000粒)を、直径36cmの遠心流動型の転動造粒機で転動させた。転動している種子に水道水を噴霧しながら、本コート材料1の340gを徐々に加えた。この操作によりキャベツ種子が本コート材料1でコートされた。本コート材料1でコートされた種子に25℃の空気を30分間吹き付け、さらに35℃の乾燥機内で1晩乾燥させ、平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子1と記す。)を得た。
本コーティング種子1に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり25gである。
製造例2
31重量部の珪藻土、27重量部のパイロフィライト、10重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び、12重量部の本熱硬化性樹脂粉体1を混合した。この混合物を30分間攪拌して、コート材料(以下、本コート材料2と記す。)を得た。
本コート材料1の代わりに本コート材料2を用いた以外は、製造例1と同様にして、平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子2と記す。)を得た。
本コーティング種子2に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
製造例3
32重量部の珪藻土、29重量部のパイロフィライト、11重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び、8重量部の本熱硬化性樹脂粉体2を混合した。この混合物を30分間攪拌して、コート材料(以下、本コート材料3と記す。)を得た。
本コート材料1の代わりに本コート材料3を用いた以外は、製造例1と同様にして、平均粒径3.0mmコーティング種子(以下、本コーティング種子3と記す。)を得た。
本コーティング種子3に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり25gである。
製造例4
29重量部の珪藻土、25重量部のパイロフィライト、10重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び、16重量部の本熱硬化性樹脂粉体2を混合した。この混合物を30分間攪拌して、コート材料(以下、本コート材料4と記す。)を得た。
本コート材料1の代わりに本コート材料4を用いた以外は、製造例1と同様にして、平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子4と記す。)を得た。
本コーティング種子4に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり25gである。
製造例5
キャベツ種子 63g(種子数:約20000粒)を、直径36cmの遠心流動型の転動造粒機で転動させた。転動している種子に水道水を噴霧しながら、本コート材料4の340gを徐々に加えた。この操作によりキャベツ種子が本コート材料4でコートされた。本コート材料4でコートされた種子に25℃の空気を30分間吹き付け、さらに35℃の乾燥機内で1晩乾燥させて、平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子5と記す。)を得た。
本コーティング種子5に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
製造例6
29重量部の珪藻土、25重量部のパイロフィライト、10重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、16重量部の本熱硬化性樹脂粉体2、及び0.071重量部のチウラム水和剤(商品名:三共チウラム80;北海三共株式会社製)を混合した。この混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、本コート材料6と記す。)を得た。
本コート材料4の代わりに本コート材料6を用いた以外は、製造例5と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子6と記す。)を得た。
本コーティング種子6に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
製造例7
32重量部の珪藻土、28重量部のパイロフィライト、11重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び9重量部の本熱硬化性樹脂粉体3を混合した。この混合物を30分間混合して、コート材料(以下、本コート材料7と記す。)を得た。
本コート材料1の代わりに本コート材料7を用いた以外は、製造例1と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子7と記す。)を得た。
本コーティング種子7に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり25gである。
製造例8
28重量部の珪藻土、25重量部のパイロフィライト、9重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び、18重量部の本熱硬化性樹脂粉体3を混合した。この混合物を30分間攪拌して、コート材料(以下、本コート材料8と記す。)を得た。
本コート材料1の代わりに本コート材料8を用いた以外は、製造例1と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子8と記す。)を得た。
本コーティング種子8に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
製造例9
本コート材料4の代わりに本コート材料8を用いた以外は、製造例5と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子9と記す。)を得た。
本コーティング種子9に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
製造例10
28重量部の珪藻土、25重量部のパイロフィライト、9重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、18重量部の本熱硬化性樹脂粉体3、及び0.071重量部のチウラム水和剤(商品名:三共チウラム80;北海三共株式会社製)を混合した。この混合物を30分間攪拌して、コート材料(以下、本コート材料10と記す。)を得た。
本コート材料4の代わりに本コート材料10を用いた以外は、製造例5と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子10と記す。)を得た。
本コーティング種子10に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
製造例11
26重量部の珪藻土、23重量部のパイロフィライト、9重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び、22重量部の本熱硬化性樹脂粉体4を混合した。この混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、本コート材料11と記す。)を得た。
本コート材料4の代わりに本コート材料11を用いた以外は、製造例5と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子11と記す。)を得た。
本コーティング種子11に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
製造例12
24重量部の珪藻土、22重量部のパイロフィライト、8重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び26重量部の本熱硬化性樹脂粉体5を混合した。この混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、本コート材料12と記す。)を得た。
本コート材料4の代わりに本コート材料12を用いた以外は、製造例5と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子12と記す。)を得た。
本コーティング種子12に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
製造例13
55重量部のパリゴルスカイト、18重量部のステアリン酸カルシウム、及び27重量部の本熱硬化性樹脂粉体2を混合した。この混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、本コート材料13と記す。)を得た。
レタス種子 50g(種子数:約37000粒)を、直径36cmの遠心流動型の転動造粒機で転動させた。転動している種子に水道水を噴霧しながら、本コート材料13をの800gを徐々に加えた。この操作によりレタス種子が本コート材料13でコートされた。本コート材料13でコートされた種子に25℃の空気を30分間吹き付け、次いで、35℃の乾燥機内で1晩乾燥させて、平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子13と記す。)を得た。
本コーティング種子13に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり104gである。
製造例14
50重量部のパリゴルスカイト、18重量部のステアリン酸カルシウム、及び32重量部の本熱硬化性樹脂粉体3を混合した。この混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、本コート材料14と記す。)を得た。
本コート材料13の代わりに本コート材料14を用いた以外は製造例13と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子14と記す。)を得た。
本コーティング種子14に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり104gである。
製造例15
76重量部のパリゴルスカイト、18重量部のステアリン酸カルシウム、及び6重量部の本熱硬化性樹脂粉体1を混合した。この混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、本コート材料15と記す。)を得た。
茄子種子 80g(種子数:約20000粒)を、直径36cmの遠心流動型の転動造粒機で転動させた。転動している種子に水道水を噴霧しながら、本コート材料15の600gを徐々に加えた投入した。この操作により茄子種子が本コート材料15でコートされた。本コート材料15でコートされた種子に25℃の空気を30分間吹き付け、さらに35℃の乾燥機内で1晩乾燥させて、平均粒径4.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子15と記す。)を得た。
本コーティング種子15に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり26gである。
製造例16
74重量部のパリゴルスカイト、18重量部のステアリン酸カルシウム、及び8重量部の本熱硬化性樹脂粉体2を混合した。その混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、本コート材料16と記す。)を得た。
本コート材料15の代わりに本コート材料16を用いた以外は、製造例15と同様にして平均粒径4.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子16と記す。)を得た。
本コーティング種子16に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり26gである。
製造例17
73重量部のパリゴルスカイト、18重量部のステアリン酸カルシウム、及び9重量部の本熱硬化性樹脂粉体3を混合した。その混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、本コート材料17と記す。)を得た。
本コート材料15の代わりに本コート材料17を用いた以外は、製造例15と同様にして平均粒径4.0mmのコーティング種子(以下、本コーティング種子17と記す。)を得た。
本コーティング種子17に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり26gである。
参考製造例1
34重量部の珪藻土、30重量部のパイロフィライト、11重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び5重量部の本粉状農薬1を混合した。その混合物を30分間攪拌し、コート材料(以下、参考コート材料1と記す。)を得た。
キャベツ種子 63g(種子数:約20000粒)を、直径36cmの遠心流動型の転動造粒機で転動させた。転動している種子に水道水を噴霧しながら、参考コート材料1の総量340gを徐々に加えた。この操作によりキャベツ種子が参考コート材料1でコートされた。参考コート材料1でコートされた種子に25℃の空気を30分間吹き付け、さらに35℃の乾燥機内で1晩乾燥させて、平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、参考コーティング種子1と記す。)を得た。
参考コーティング種子1に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり25gである。
参考製造例2
31重量部の珪藻土、28重量部のパイロフィライト、11重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、及び10重量部の本粉状農薬1を混合した。その混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、参考コート材料2と記す。)を得た。
参考コート材料1の代わりに参考コート材料2を用いた以外は、参考製造例1と同様にして平均粒径3.0mm直径のコーティング種子(以下、参考コーティング種子2と記す。)を得た。
参考コーティング種子2に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
参考製造例3
キャベツ種子 63g(種子数:約20000粒)を、直径36cmの遠心流動型の転動造粒機で転動させた。転動している種子に水道水を噴霧しながら、参考コート材料2をの340gを徐々に投入した。この操作でキャベツ種子が参考コート材料2でコートされた。参考コート材料でコートされた種子に25℃の空気を30分間吹き付け、さらに35℃の乾燥機内で1晩乾燥させて、平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、参考コーティング種子3と記す。)を得た。
参考コーティング種子3に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
参考製造例4
31重量部の珪藻土、28重量部のパイロフィライト、10重量部のセピオライト、20重量部のステアリン酸カルシウム、11重量部の本粉状農薬1、及び0.071重量部のチウラム水和剤(商品名:三共チウラム80;北海三共株式会社製)を混合した。その混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、参考コート材料4と記す。)を得た。
参考コート材料2の代わりに参考コート材料3を用いた以外は、参考製造例3と同様にして平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、参考コーティング種子4と記す。)を得た。
参考コーティング種子4に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり50gである。
参考製造例5
66重量部のパリゴルスカイト、18重量部のステアリン酸カルシウム、及び16重量部の本粉状農薬1を混合した。その混合物を30分間攪拌してコート材料(以下、参考コート材料5と記す。)を得た。
レタス種子 50g(種子数:37000粒)を、直径36cmの遠心流動型の転動造粒機で転動させた。転動している種子に水道水を噴霧しながら、参考コート材料5の800gを徐々に加えた。この操作によりキャベツ種子が参考コート材料5でコートされた。参考コート材料5でコートされた種子に25℃の空気を30分間吹き付け、さらに35℃の乾燥機内にに1晩乾燥させて、平均粒径3.0mmのコーティング種子(以下、参考コーティング種子5と記す。)を得た。
参考コーティング種子5に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり104gである。
参考製造例6
77重量部のパリゴルスカイト、18重量部のステアリン酸カルシウム、及び5重量部の本粉状農薬1を混合した。その混合物を30分間攪拌混合し、コート材料(以下、参考コート材料6と記す。)を得た。
茄子種子 80g(種子数:約20000粒)を、直径36cmの遠心流動型の転動造粒機で転動させた。転動している種子に水道水を噴霧しながら、参考コート材料6の600gを徐々に加えた。この操作により茄子種子が参考コート材料6でコートされた。参考コート材料6でコートされた種子に25℃の空気を30分間吹き付け、さらに35℃の乾燥機で1晩乾燥させて、平均粒径4.0mmのコーティング種子(以下、参考コーティング種子6と記す。)を得た。
参考コーティング種子6に含有されるクロチアニジンの量は、コーティング種子1kgあたり29gである。
試験例1
3cm×3cm×4.5cm(深さ)の穴を128個(8列×16行)有するトレイに土を充填した。このトレイの各穴に試験用のコーティング種子1粒ずつを表面から約5mmの深さで播種した。このトレイに十分量潅水した。その後、このトレイを25℃の温室内に置いた。
この試験には本コーティング種子4、本コーティング種子8及び参考コーティング種子2を用いた。
35日後、生育した作物の葉部を観察した。葉部の黄変面積の割合から次の〔判定基準〕により薬害の程度を判定した。また、下式により薬害株率を求めた。
〔判定基準〕
+++ : 葉部における黄変面積が、葉部全面積に対して5%以上
++ : 葉部における黄変面積が、葉部全面積に対して3%以上5%未満
+ : 葉部における黄変面積が、葉部全面積に対して0%以上3%未満
− : 葉部における黄変なし

薬害株率(%)=(薬害株数/供試株数)×100
結果を〔表1〕に示す。
試験例2
3cm×3cm×4.5cm(深さ)の穴を128個(8列×16行)有するトレイに土を充填した。このトレイの各穴に試験用のコーティング種子1粒ずつを表面から約5mmの深さに播種した。このトレイに十分量潅水した。その後、このトレイを25℃の温室内に置いた。
この試験には本コーティング種子16、本コーティング種子17及び参考コーティング種子6を用いた。
15日後、生育した作物の葉部を観察した。
試験例1に記載した方法で評価した。
その結果を〔表2〕に示す。
試験例3
3cm×3cm×4.5cm(深さ)の穴を128個(8列×16行)有するトレイに土を充填した。このトレイの各穴に試験用のコーティング種子1粒ずつを表面から約5mmの深さに播種した。このトレイに十分量潅水した。その後、このトレイを25℃の温室内に置いた。
この試験には本コーティング種子9、本コーティング種子11及び参考コーティング種子3を用いた。
29日後、生育した作物の葉部を観察した。
試験例1に記載した方法で評価した。
結果を〔表3〕に示す。
試験例4
3cm×3cm×4.5cm(深さ)の穴を128個(8列×16行)有するトレイに土を充填した。このトレイの各穴に試験用のコーティング種子1粒ずつを表面から約5mmの深さに播種した。このトレイに十分量潅水した。その後、このトレイを25℃の温室内に置いた。
この試験には本コーティング種子5、本コーティング種子9、本コーティング種子11及び本コーティング種子12を用いた。
21日後、5株の作物の地上部を切り取った。この作物をポリエチレンカップに入れた。このポリエチレンカップにコナガ(Plutella xylostella)の2齢幼虫40頭を放した。5日後に死亡虫数を数え、下式により死虫率を求めた。

死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100

結果を〔表4〕に示す。
試験例5
2.4cm×2.4cm×4.5cm(深さ)の穴を200個(10列×20行)有するトレイに土を充填した。このトレイの各穴に試験用のコーティング種子1粒ずつを表面から約5mmの深さに播種した。このトレイに十分量潅水した。その後、このトレイを昼間:23℃、夜間:18℃のビニールハウスに置いた。このビニールハウスは入り口が開放されたものである。
この試験には本コーティング種子13及び本コーティング種子14を用いた。
21日後、各トレイにおけるナモグリバエ(Chromatomyia horticola)による食害を調査し、以下の式により防除価を求めた。

防除価(%)=(1−Tai/Cai)×100

なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cai:無処理区の観察時の食害数
Tai:処理区の観察時の食害数
結果を〔表5〕に示す。
試験例6
3cm×3cm×4.5cm(深さ)の穴を128個(8列×16行)有するトレイに土を充填した。このトレイの各穴に試験用のコーティング種子1粒ずつを表面から約5mmの深さに播種した。このトレイに十分量潅水した。その後、このトレイを25℃の温室内に置いた。
この試験には本コーティング種子16及び本コーティング種子17を用いた。
34日後に、生育した作物を土を入れたプラスチックカップ(直径8.0cm×高さ7.0cm)に移植した。播種してから62日後に1株当り平均7.4頭のミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)の成虫及び幼虫を放した。さらに、23〜25℃で15日間置いた。その後、生存虫数を調査し、以下の式により防除価を求めた。

防除価(%)=(1−Tai/Cai)×100

なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cai:無処理区の観察時の生存虫数
Tai:処理区の観察時の生存虫数

その結果を〔表6〕に示す。
〔表6〕
試験例7
3cm×3cm×4.5cm(深さ)の穴を128個(8列×16行)有するトレイに土を充填した。このトレイの各穴に試験用のコーティング種子1粒ずつを表面から約5mmの深さで播種した。このトレイに十分量潅水した。その後、このトレイを温室内(平均気温;昼間:28℃、夜間:23℃)に置いた。
この試験には本コーティング種子6、本コーティング種子10及び参考コーティング種子4を用いた。
8日後、生育した作物の葉部を観察した。
試験例1に記載した方法で評価した。
結果を〔表7〕に示す。
試験例8
3cm×3cm×4.5cm(深さ)の穴を128個(8列×16行)有するトレイに土を充填した。このトレイの各穴に試験用のコーティング種子1粒ずつを表面から約5mmの深さで播種した。このトレイ十分量潅水した。その後、このトレイを温室内(平均気温;昼間:28℃、夜間:23℃)に置いた。
この試験には本コーティング種子6、本コーティング種子10及び参考コーティング種子4を用いた。
8日後、15株の作物の地上部を切り取った。この作物をポリエチレンカップに入れた。このポリエチレンカップにハスモンヨトウ(Spodoptera litura)2齢幼虫30頭を放した。3日後に死亡虫数を数え、下式により死虫率を求めた。

死虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100

結果を〔表8〕に示す。
本発明のコーティング種子は、農作物を病虫害から保護するために適するものである。

Claims (5)

  1. 無機鉱物粉体 30〜80重量%、平均粒径が10〜200μmである熱硬化性樹脂粉体 2〜40重量%、及び、撥水剤 5〜30重量%を含有し、該熱硬化性樹脂粉体が、粉状農薬が熱硬化性樹脂で固められた熱硬化性樹脂粉体である種子用コート材料
  2. 無機鉱物粉体の平均粒径が、1〜100μmである請求項1記載の種子用コート材料
  3. 請求項1又は2記載の種子用コート材料により、種子が被覆されてなるコーティング種子。
  4. 転動している種子に水を噴霧しながら、請求項1又は2記載の種子用コート材料を加えて種子をコーティングし、空気を吹き付け、次いで乾燥するコーティング種子の製造方法。
  5. 請求項4記載のコーティング種子の製造方法により製造されたコーティング種子。
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